JP2000128763A - 抗菌剤組成物及びこれを含有する皮膚外用剤 - Google Patents

抗菌剤組成物及びこれを含有する皮膚外用剤

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JP2000128763A
JP2000128763A JP10306503A JP30650398A JP2000128763A JP 2000128763 A JP2000128763 A JP 2000128763A JP 10306503 A JP10306503 A JP 10306503A JP 30650398 A JP30650398 A JP 30650398A JP 2000128763 A JP2000128763 A JP 2000128763A
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Eiji Sei
英次 成
Chiharu Kondo
千春 近藤
Masami Senoo
正巳 妹尾
Kanae Takeuchi
叶 竹内
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Kose Corp
Hayashibara Seibutsu Kagaku Kenkyujo KK
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Kose Corp
Hayashibara Biochemical Laboratories Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 パラオキシ安息香酸利用量を抑えなが
ら、十分な防腐効果を得ることのできる、化粧品、外用
医薬品等の皮膚外用剤に配合可能で、かつ刺激感等のな
い抗菌剤組成物を提供すること。 【解決手段】 次の成分(a)および(b) (a) パラオキシ安息香酸類、 (b) 3−[4−ヒ
ドロキシ−3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)
フ ェニル]−2−プロペノイックアシッド、ベンゼ
ンプロパノイックアシッド 4−(2−カルボキシエ
テニル)−2−(3−メチル−2−ブテニル)フェ
ニルエステル及びこれらの塩から選ばれる化合物の少
なくとも1種を含有することを特徴とする抗菌剤組成物
並びにこれを含有する皮膚外用剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パラオキシ安息香
酸類を含む抗菌剤組成物及びこれを含有する皮膚外用剤
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、パラオキシ安息香酸エステル
等のパラオキシ安息香酸類は、医薬品、化粧品、食品等
の組成物に抗菌性を付与することを目的として広く使用
されている。
【0003】しかし、パラオキシ安息香酸類のみで防腐
に必要な抗菌力を得るためには、製品中に多量に配合し
なければならず、問題となる場合があった。すなわち、
パラオキシ安息香酸類自体の毒性は、同じ防腐剤である
サリチル酸や安息香酸に比べて低いものではあるが、食
品などで使用する場合には一定の制限があり、これによ
り十分な防腐効果が得られない場合もあった。また、毒
性の面では問題とならないものの、化粧料等ではパラオ
キシ安息香酸類による皮膚への刺激感が問題となること
があり、使用感の面からはその改善が望まれていた。更
に、最近の自然志向の高まりと共に、イメージ的にもパ
ラオキシ安息香酸等の化学合成品の使用を極力減した製
品が求められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、パラオキシ安
息香酸の利用を抑えながら、十分な防腐効果を得ること
のできる抗菌技術の開発が求められており、本発明の課
題はこのような技術を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パラオキ
シ安息香酸量と組み合わせることによりその抗菌作用を
増強し、結果的に抗菌剤中のパラオキシ安息香酸量を軽
減させるすることがきるできる化合物について鋭意検索
を行ったところ、プロポリス、植物等の天然物中に含ま
れる特定の成分は、これをパラオキシ安息香酸と組み合
わせることにより飛躍的にの抗菌活性を向上させること
ができ、しかも、皮膚への刺激性等もないことを見出
し、本発明を完成した。
【0006】すなわち本発明は、次の成分(a)および
(b) (a) パラオキシ安息香酸類、(b) 3−[4−ヒド
ロキシ−3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニル)フ
ェニル]−2−プロペノイックアシッド、ベンゼンプロ
パノイックアシッド4−(2−カルボキシエテニル)−
2−(3−メチル−2−ブテニル)フェニルエステル及
びこれらの塩から選ばれる化合物の少なくとも1種を含
有することを特徴とする抗菌剤組成物を提供するもので
ある。
【0007】また本発明は、上記抗菌剤組成物を含有す
る皮膚外用剤を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の抗菌剤組成物の(a)成
分であるパラオキシ安息香酸類としては、抗菌性を有す
るものであれば特に制限なく、例えば、パラオキシ安息
香酸、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸
エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息
香酸ブチル、パラオキシ安息香酸ナトリウム等を挙げる
ことができ、これらは1種又は2種以上を組合わせて用
いることができる。
【0009】一方、本発明の(b)成分である3−[4
−ヒドロキシ−3,5−ビス(3−メチル−2−ブテニ
ル)フェニル]−2−プロペノイックアシッド(以下、
「化合物1」という)、ベンゼンプロパノイックアシッ
ド4−(2−カルボキシエテニル)−2−(3−メチル
−2−ブテニル)フェニルエステル(以下、「化合物
2」という)及びこれらの塩は、公知の手段によって合
成的に、或は、これらを含有する動植物もしくはその生
産物等の天然物、例えばプロポリスやキク科の植物の葉
茎等から抽出等して調製することができる。
【0010】特に、プロポリスは、上記化合物(1)、
化合物(2)或はこれらの塩を豊富に含有しているた
め、これらの供給源としてプロポリスから抽出した物を
用いることが望ましい(特開平6−256177号参
照)。プロポリス等の天然物より、化合物(1)、化合
物(2)またはこれらの塩を調製する場合、これらは純
粋な化合物として単離する必要はなく、本発明に使用す
るに当たり効果を有する程度の純度に精製された物であ
ればよく、抽出溶媒と共に用いることもできる。
【0011】また、化合物(1)または化合物(2)の
塩としては、例えば、ナトリウム塩、カリウム塩、カル
シウム塩、マグネシウム塩、亜鉛塩、アンモニウム塩、
アルミニウム塩、鉄塩等の塩類を使用できる。化合物
(1)、化合物(2)またはこれらの塩は単独あるいは
組み合わせて用いることができる。
【0012】本発明抗菌剤組成物では、成分(a)に対
する、成分(b)の含有量比は、適宜定めうるが、好ま
しくは重量比で1/100〜100、より好ましくは1
/50〜20の範囲である。この範囲内であれば、刺激
感が非常に低く、しかも、優れた抗菌効果を発揮するこ
とができる。
【0013】また、抗菌組成物中の成分(a)の配合量
は単独で使用する場合に比べ飛躍的に減少させることが
可能である。例えば、後記試験例で明らかにするよう
に、成分(b)を20μg/ml程度存在させることに
より、成分(a)は単独で使用した場合の1/10〜1
/50程度の量で同程度の抗菌作用を得ることが可能で
あるので、本発明の抗菌剤組成物における成分(a)の
使用量は、通常の数十分の一程度とすることができる。
【0014】本発明抗菌剤組成物は、常法に従い、上記
必須成分を混和することにより製造できるが、任意成分
として、さらに本発明の効果を損なわない範囲で、例え
ば賦形剤、水、結合剤、他の抗菌剤等を配合することが
できる。
【0015】斯くして得られる本発明の抗菌剤組成物
は、種々の用途の抗菌剤、例えば、飲食物、化粧品ある
いは医薬品として利用できるが、好ましい例としては、
化粧品あるいは軟膏、クリーム剤等の皮膚外用剤への応
用である。
【0016】本発明皮膚外用剤における抗菌剤の含有量
は、特に制限はないが、成分(a)として、本発明の皮
膚外用剤中に0.001〜0.2重量%(以下、単に
「%」)程度配合することが好ましく、成分(b)は、
0.0001〜0.5%程度配合することが好ましい。
【0017】この皮膚外用剤の調製は、常法に従い、必
須成分である上記抗菌剤を通常の皮膚外用剤として知ら
れる種々の形態の基剤に配合して調製することができ
る。この皮膚外用剤の製造に当たっては、目的に応じて
通常の皮膚外用剤に配合される各種の成分、例えば水、
界面活性剤、油剤、粉体、アルコール類、増粘剤、収れ
ん剤、抗フケ剤、ビタミン類等の薬効剤、植物抽出液、
紫外線防止剤、染料、香料、色素、pH調整剤等を、本
発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができ
る。
【0018】また、本発明の皮膚外用剤の形態としても
特に限定されず、例えば、乳液、クリーム、化粧水、パ
ック、洗浄料、口紅、ファンデーション等の化粧料や、
軟膏剤、分散液、クリーム剤、外用液剤等の医薬品等と
することができる。
【0019】
【作用】本発明において、成分(b)として用いられる
化合物(1)および化合物(2)は、それぞれ抗菌活性
を有することが知られている化合物ではあるが(特開平
6−256177号)、他の抗菌剤と組み合わせること
により、その抗菌活性を飛躍的に向上させることについ
ては、全く知られていない。
【0020】本発明では、例えば成分(a)に最小有効
濃度の1/4の成分(b)を組み合わせることにより、
成分(a)の濃度を最小有効濃度の1/10以下に引き
下げても同様の殺菌効果を得ることが可能になるのであ
り、従来のパラオキシ安息香酸類の使用量である0.1
%を大幅に引き下げることができる。従って、高い抗菌
効果を保持しながら成分(a)であるパラオキシ安息香
酸類を減少させることができ、刺激感等の問題も生じな
いものである。
【0021】
【実施例】以下、試験例および実施例を挙げて本発明を
詳細に述べるが、本発明はこれらによって何ら制約され
るものではない。
【0022】試 験 例 1 抗 菌 力 試 験 :化合物(1)および(2)の各種微
生物に対する抗菌量を日本化学療法学会の最小生育阻止
濃度(MIC)測定法(Chemmothrapy,V
ol.29,76−79(1987),Vol.27,55
9−560(1979))に準じて測定した。
【0023】抗菌力評価のための被験菌としては、次の
5菌株を使用した。 (a)スタフィロコッカス オーレウス(Staphylococcus aureus) ATCC 6583 (b)エッセリシア コリー(Escherichia coli) ATCC 8739 (c)シュードモナス アエルギノーザ(Pseudomonas aeruginosa) ATCC 15442 (d)カンジダ アルビカンス(Candida albicans) ATCC 10231 (e)アスペルギルス ニガー(Aspergillus niger) ATCC 9642
【0024】試験寒天平板として、被験菌(a)は感性
ディスク寒天培地−N(日水製薬社製)、被験菌(b)
および(c)はグルコース、ペプトン寒天培地(日水製
薬社製)、被験菌(d)および(e)はソイビーン、カ
ゼインダイジェスト寒天培地(日水製薬社製)を使用し
た。
【0025】抗菌力の評価は、化合物(1)あるいは化
合物(2)とパラオキシ安息香酸とを組合わせた試験系
列を作成することによって行った。すなわち、濃度の組
合せを変化させた本発明抗菌剤を含む試験平板を調製
し、そこに増殖用培地で培養した菌体を白金線ループで
画線塗抹し接種した。被験菌(a)〜(c)は37℃で
1日、被験菌(d),(e)は25℃で1週間培養の
後、下記評価基準に従って判定を行った。その結果を表
1〜5に示す。
【0026】(a)スタフィロコッカス オーレウスに
対する抗菌力評価結果:
【表1】
【0027】(b)エッセリシア コリーに対する抗菌
力評価結果:
【表2】
【0028】(c)シュードモナス アエルギノーザに
対する抗菌力評価結果:
【表3】
【0029】(d)カンジダ アルビカンスに対する抗
菌力評価結果:
【表4】
【0030】(e)アスペルギルス ニガーに対する抗
菌力評価結果:
【表5】
【0031】( 評価基準 ) ○:菌の増殖したコロニーを認めない ×:菌の増殖したコロニーが認められる
【0032】( 結 果 )表1から5までの結果から明
らかなように、本発明に使用される化合物(1)、化合
物(2)ともにパラオキシ安息香酸メチルと組合せるこ
とにより、パラオキシ安息香酸メチルの含有量を低減さ
せても十分な抗菌力を得られる領域があることが明らか
になった。
【0033】実 施 例 1 化 粧 水 :表6に示す組成および下記製法にて化粧
水を調製し、その防腐力及び刺激性の有無を評価した。
この結果を表7に示す。
【0034】( 組 成 )
【表6】
【0035】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(3)及び(11)を、均一に混合溶
解する。 B. 成分(4)〜(10)を均一に混合溶解する。 C. AにBを添加して均一に混合して化粧水を得た。
【0036】( 評 価 方 法 ) < 刺激性 >刺激性の有無を、一般パネル20名を用い
て評価した。その際、パネルには本発明品及び比較品を
内容が解らないように使用させ、それぞれについて刺激
感を覚えたものを指摘させた。
【0037】< 防腐力 >本発明品1、2及び比較品1
〜6各50gに対し1000個/mlに調製したスタフ
ィロコッカス オーレウス(Staphylcoccus aureus)を
10μl/g添加し、37℃にて3日間放置する。3日
後、菌の増殖を認めないものを防腐力ありと判定した。
【0038】( 結 果 )
【表7】
【0039】表7の結果から明らかなように、パラオキ
シ安息香酸メチルや、抗菌剤として知られているフェノ
キシエタノールはその量を低減することにより、刺激感
を低減することはできるが、製品の抗菌力を維持するこ
とができない。また、フェノキシエタノールに化合物
(1)または化合物(2)を組み合わせても刺激感を低
減することも、防腐効果を維持することもできないが、
本発明品にて示されるように、パラオキシ安息香酸類に
化合物(1)または化合物(2)を組み合わせたもの
は、刺激感を低減しかつ防腐効果を維持できることがで
きた。
【0040】実 施 例 2 化 粧 水 :次に示す処方及び下記製法で化粧水を調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)グリセリン 6.0 (2)1,3−ブチレングリコール 5.5 (3)ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタン 1.5 モノラウレート (4)エチルアルコール 9.0 (5)化合物(1)(*1) 0.01 (6)カルボキシメチルセルロース 0.1 (7)パラオキシ安息香酸メチル(*2) 0.08 (8)香料 適 量 (9)精製水 残 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製
【0041】( 製 法 ) A. 成分(3)〜(5)及び(7)、(8)を混合溶解
する。 B. 成分(1)、(2)、(6)及び(9)を混合溶解
する。 C. AとBを混合して均一にし、化粧水を得た。
【0042】 実 施 例 3 乳 液 : 次に示す処方及び下記製法で乳液を調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリオキシエチレン(10E.O.)ソルビタン 1.0 モノステアレート (2)ポリオキシエチレン(60E.O.)ソルビタン 0.5 テトラオレエート (3)グリセリルモノステアレート 1.0 (4)ステアリン酸 0.5 (5)ベヘニルアルコール 0.5 (6)スクワラン 8.0 (7)化合物(2)(*1) 0.03 (8)エチルアルコール 5.0 (9)キサンタンガム 0.3 (10)香料 適 量 (11)ローカストビーンガム 0.1 (12)パラオキシ安息香酸メチル(*2) 0.02 (13)パラオキシ安息香酸エチル(*3) 0.02 (14)水酸化ナトリウム 0.05 (15)精製水 残 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製 *3 上野製薬社製
【0043】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を加熱混合し、70℃に保つ。 B. 成分(10)〜(15)を加熱混合し、70℃に保
つ。 C. BにAを加えて混合し、均一に乳化する。 D. Cを冷却後、成分(7)〜(9)を加え、均一に混
合して乳液を得た。
【0044】実 施 例 4 ク リ ー ム :次に示す処方及び下記製法でクリームを
調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)マイクロクリスタリンワックス 4.0 (2)セタノール 3.0 (3)ワセリン 3.0 (4)スクワラン 15.0 (5)マカデミアナッツ油 10.0 (6)親油型モノステアリン酸グリセリン 1.5 (7)ポリオキシエチレンソルビタン モノオレイン酸エステル(20E.O.) 1.0 (8)グリセリン 5.0 (9)1,3−ブチレングリコール 10.0 (10)カラギーナン 0.1 (11)化合物(1)(*1) 0.01 (12)化合物(2)(*2) 0.02 (13)パラオキシ安息香酸ブチル(*3) 0.07 (14)香料 0.05 (15)精製水 残 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 林原生物化学研究所社製 *3 上野製薬社製
【0045】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(7)、(11)〜(13)を混合
し、加熱して70℃に保つ。 B. 成分(8)〜(10)及び(15)を混合し、加熱
して70℃に保つ。 C. AにBを加え、混合した後、冷却して成分(14)
を加えて、均一に混合して、クリームを得た。
【0046】実施例2の化粧水、実施例3の乳液、及び
実施例4のクリームは、いずれも高い抗菌性を発揮し、
これらを皮膚に適用してもなんら刺激等の問題を生ずる
ことのない有用なものであった。
【0047】実 施 例 5 パ ッ ク :次に示す処方及び下記製法でパックを調
製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ポリビニルアルコール 20.0 (2)エチルアルコール 20.0 (3)グリセリン 5.0 (4)カオリン 6.0 (5)化合物(2)(*1) 0.03 (6)パラオキシ安息香酸エチル(*2) 0.06 (7)香料 適 量 (8)精製水 残 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製
【0048】( 製 法 ) A. 成分(1)、(3)、(4)及び(8)を混合し、
70℃に加熱し、撹拌する。 B. 成分(2)及び(5)〜(7)を混合する。 C. 上記Bを先のAに加え、混合した後、冷却してパッ
クを得た。
【0049】実施例5のパックは、高い抗菌性を発揮
し、かつ経時安定性に優れ、これを皮膚に適用してもな
んら刺激等の問題を生ずることのない有用なものであっ
た。
【0050】実 施 例 6 リキッドファンデーション:次に示す処方及び下記製法
でリキッドファンデーションを調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)ラノリン 7.0 (2)流動パラフィン 5.0 (3)ステアリン酸 2.0 (4)セタノール 1.0 (5)グリセリン 5.0 (6)トリエタノールアミン 1.0 (7)カルボキシメチルセルロース 0.7 (8)精製水 残 量 (9)マイカ 15.0 (10)タルク 6.0 (11)酸化チタン 3.0 (12)着色顔料 6.0 (13)化合物(1)(*1) 0.03 (14)パラオキシ安息香酸ブチル(*2) 0.05 (15)紫外線吸収剤 適 量 (16)香料 適 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製
【0051】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(4)及び成分(13)〜(15)を
混合溶解する。 B. Aに成分(9)〜(12)を加え、均一に混合す
る。 C. 成分(5)〜(8)を均一に溶解し、70℃に保
つ。 D. BにCを添加して、均一に乳化する。 E. Dを冷却後、成分(16)を添加してリキッドファ
ンデーションを得た。
【0052】実 施 例 7 パウダーファンデーション:次に示す処方及び下記製法
でパウダーファンデーションを調製した。 ( 処 方 ) (%) (1)マイカ 50.0 (2)酸化チタン 10.0 (3)酸化亜鉛 10.0 (4)ナイロンパウダー 5.0 (5)カオリン 残 量 (6)酸化鉄 2.0 (7)ジメチルポリシロキサン 2.0 (8)流動パラフィン 3.0 (9)トリオクタン酸グリセリル 2.0 (10)ワセリン 1.0 (11)化合物(2)(*1) 0.01 (12)パラオキシ安息香酸メチル(*2) 0.06 (13)香料 適 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製
【0053】( 製 法 ) A. 成分(1)〜(6)を混合する。 B. 成分(7)〜(13)を加熱溶解したものをAに添
加混合して粉砕する。 C. Bを金皿に充填しプレス成型して、パウダーファン
デーションを得た。
【0054】実施例6のリキッドファンデーション、実
施例7のパウダーファンデーションは、いずれも高い抗
菌性を発揮し、これらを皮膚に適用してもなんら刺激等
の問題を生ずることのない有用なものであった。
【0055】実 施 例 8 口 紅 :次に示す処方及び下記製法で口紅を調製し
た。 ( 処 方 ) (%) (1)化合物(2)(*1) 0.01 (2)ベーターカロチン 0.02 (3)BHT 0.001 (4)パラオキシ安息香酸メチル(*2) 0.02 (5)赤色202号 0.2 (6)キャンデリラロウ 9.0 (7)固形パラフィン 8.0 (8)ミツロウ 5.0 (9)カルナウバロウ 5.0 (10)ラノリン 11.0 (11)イソプロピルミリスチン酸エステル 10.0 (12)精製ヒマシ油 残 量 *1 林原生物化学研究所社製 *2 上野製薬社製
【0056】( 製 法 ) A. 成分(6)〜(12)を70℃にて加熱溶解し、混
合する。 B. 成分(1)〜(5)をAに添加混合しローラーにて
練る。 C. Bを口紅容器に充填、成形し口紅を得た。
【0057】実施例8の口紅は、高い抗菌性を発揮し、
かつ、***粘膜上に塗布してもなんら刺激等の問題を生
ずることのない有用なものであった。
【0058】
【発明の効果】以上記述したように、パラオキシ安息香
酸類に化合物(1)、(2)及びこれらの塩を組み合わ
せることにより、防腐力を維持しつつ刺激感の低減を図
ることができ、香粧品として有用な抗菌剤および皮膚刺
激の少ない皮膚外用剤を得ることができる。 以 上
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年6月15日(1999.6.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0004
【補正方法】変更
【補正内容】
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従って、パラオキシ安
息香酸利用量を抑えながら、十分な防腐効果を得る
ことのできる抗菌技術の開発が求められており、本発明
の課題はこのような技術を提供することである。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0005
【補正方法】変更
【補正内容】
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、パラオキ
シ安息香酸と組み合わせることによりその抗菌作用を
増強し、結果的に抗菌剤組成物中のパラオキシ安息香酸
類の量を軽減させることができる化合物について鋭意検
索を行ったところ、プロポリス、植物等の天然物中に含
まれる特定の成分は、これをパラオキシ安息香酸と組
み合わせることにより飛躍的抗菌活性を向上させるこ
とができ、しかも、皮膚への刺激性等もないことを見出
し、本発明を完成した。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、抗菌組成物中の成分(a)の配合
量は単独で使用する場合に比べ飛躍的に減少させること
が可能である。例えば、後記試験例で明らかにするよう
に、成分(b)を20μg/ml程度存在させることに
より、成分(a)は単独で使用した場合の1/10〜1
/50程度の量で同程度の抗菌作用を得ることが可能で
あるので、本発明の抗菌剤組成物における成分(a)の
使用量は、通常の数十分の一程度とすることができる。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0015
【補正方法】変更
【補正内容】
【0015】斯くして得られる本発明の抗菌剤組成物
は、種々の用途の抗菌剤として、例えば、飲食物、化粧
品あるいは医薬品等に利用できるが、好ましい例として
は、化粧品あるいは軟膏、クリーム剤等の皮膚外用剤へ
の応用である。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0016
【補正方法】変更
【補正内容】
【0016】本発明皮膚外用剤における抗菌剤組成物
含有量は、特に制限はないが、成分(a)として、本発
明の皮膚外用剤中に0.001〜0.2重量%(以下、単
に「%」)程度、特に0.1%以下配合することが好ま
しく、成分(b)は、0.0001〜0.5%程度配合す
ることが好ましい。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】この皮膚外用剤の調製は、常法に従い、必
須成分である上記抗菌剤組成物を通常の皮膚外用剤とし
て知られる種々の形態の基剤に配合して調製することが
できる。この皮膚外用剤の製造に当たっては、目的に応
じて通常の皮膚外用剤に配合される各種の成分、例えば
水、界面活性剤、油剤、粉体、アルコール類、増粘剤、
収れん剤、抗フケ剤、ビタミン類等の薬効剤、植物抽出
液、紫外線防止剤、染料、香料、色素、pH調整剤等
を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合すること
ができる。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0025
【補正方法】変更
【補正内容】
【0025】抗菌力の評価は、化合物(1)あるいは化
合物(2)とパラオキシ安息香酸メチルとを組合わせた
試験系列を作成することによって行った。すなわち、濃
度の組合せを変化させた本発明抗菌剤組成物を含む試験
平板を調製し、そこに増殖用培地で培養した菌体を白金
線ループで画線塗抹し接種した。被験菌(a)〜(c)
は37℃で1日、被験菌(d),(e)は25℃で1週
間培養の後、下記評価基準に従って判定を行った。その
結果を表1〜5に示す。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0058
【補正方法】変更
【補正内容】
【0058】
【発明の効果】以上記述したように、パラオキシ安息香
酸類に化合物(1)、(2)及びこれらの塩を組み合わ
せることにより、防腐力を維持しつつ刺激感の低減を図
ることができ、香粧品として有用な抗菌剤組成物および
皮膚刺激の少ない皮膚外用剤を得ることができる。 以 上
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61P 17/00 A61K 31/00 617A // A61K 7/02 7/02 P 7/027 7/027 (72)発明者 近藤 千春 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 妹尾 正巳 東京都北区栄町48番18号 株式会社コーセ ー研究本部内 (72)発明者 竹内 叶 岡山県岡山市山崎113−9 Fターム(参考) 4C083 AC792 AD072 AD112 AD152 AD272 AD352 AD512 AD622 BB48 CC04 CC05 CC07 CC12 CC13 DD11 DD17 DD27 DD31 EE10 4H011 AA02 AA03 BA02 BB06 BC06 DD07

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 次の成分(a)および(b) (a) パラオキシ安息香酸類、 (b) 3−[4−ヒドロキシ−3,5−ビス(3−メチ
    ル−2−ブテニル)フェニル]−2−プロペノイックア
    シッド、ベンゼンプロパノイックアシッド4−(2−カ
    ルボキシエテニル)−2−(3−メチル−2−ブテニ
    ル)フェニルエステル及びこれらの塩から選ばれる化合
    物の少なくとも1種を含有することを特徴とする抗菌剤
    組成物。
  2. 【請求項2】 成分(a)に対し、成分(b)を1/1
    00〜100の割合で含有することを特徴とする抗菌剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載の抗菌剤を含有する
    ことを特徴とする皮膚外用剤。
  4. 【請求項4】 パラオキシ安息香酸類の含有量が0.1
    重量%以下であることを特徴とする請求3記載の皮膚外
    用剤。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006090778A1 (ja) 2005-02-25 2006-08-31 Sagami Chemical Research Center 1-置換-3-フルオロアルキルピラゾール-4-カルボン酸エステルの製造方法
JP2014171443A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Kose Corp 酵母・細菌共通培養方法およびこれに用いる酵母・細菌共通培養培地
US9012657B2 (en) 2011-06-22 2015-04-21 Central Glass Company, Limited Method for producing pyrazole compound

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WO2006090778A1 (ja) 2005-02-25 2006-08-31 Sagami Chemical Research Center 1-置換-3-フルオロアルキルピラゾール-4-カルボン酸エステルの製造方法
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JP2014171443A (ja) * 2013-03-11 2014-09-22 Kose Corp 酵母・細菌共通培養方法およびこれに用いる酵母・細菌共通培養培地

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