JP2000127947A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JP2000127947A
JP2000127947A JP10302211A JP30221198A JP2000127947A JP 2000127947 A JP2000127947 A JP 2000127947A JP 10302211 A JP10302211 A JP 10302211A JP 30221198 A JP30221198 A JP 30221198A JP 2000127947 A JP2000127947 A JP 2000127947A
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valve
seat
atmospheric
valve body
cylindrical member
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JP10302211A
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Hidefumi Inoue
英文 井上
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
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Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 図示非作動状態からソレノイド16を励
磁することにより、ピストン48および筒状部材18が
バルブボディ6に対してフロント側へ移動される。これ
により、筒状部材18に設けた大気弁座21が弁体24
の第2シート部S2から離隔して大気弁28が開放され
る一方、真空弁25が開放される。したがって、タンデ
ムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキとして作動され
る。筒状部材18のリヤ側には、ロッド部材55とマイ
クロスイッチ56とからなる検出手段54を設けてい
る。上述したように、筒状部材18が弁プランジャ22
および入力軸35に対してフロント側へ移動されると、
ロッド部材55も移動され、マイクロスイッチ56の可
動接点56aが揺動されるようになっている。 【効果】 タンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキ
として作動されたことを検出手段54によって確実に検
出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はブレーキ倍力装置に関
し、より詳しくは自動ブレーキとしての機能を備えたブ
レーキ倍力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動ブレーキとしての機能を備え
たブレーキ倍力装置として、例えば特開平4−2629
58号公報の装置が知られている。上記公報のブレーキ
倍力装置は、バルブボディ内にソレノイドを備えてお
り、該ソレノイドを作動させると、それに連動して弁機
構が作動するように構成されている。したがって、ソレ
ノイドを作動させると、ブレーキペダルを踏み込むこと
なくブレーキ倍力装置を自動ブレーキとして作動させる
ことができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来の装置においては、ソレノイドに通電された電流を検
出することにより、ブレーキ倍力装置が自動ブレーキと
して作動されていることを検出することが可能である。
しかしながら、この場合、ソレノイドに通電された電流
が検出されたとしても、何らかの理由によってブレーキ
倍力装置の弁機構が作動されない場合があり、また、こ
れとは逆にソレノイドへの通電を停止しても弁機構が作
動されたままとなる場合があった。そのため、ソレノイ
ドに通電された電流を検出するだけでは、ブレーキ倍力
装置が自動ブレーキとして作動されたか否かを確実に検
出できないという欠点があった。なお、自動ブレーキと
しての機能を備えたブレーキ倍力装置として、特開平9
−86395号公報も知られている。この公報の装置で
は、ブレーキペダルが踏み込まれたことを検出する検出
手段を備えており、この検出手段によってブレーキペダ
ルの踏み込みが検出されると、ソレノイドを励磁させて
ブレーキ倍力装置を作動させるようにしている。しかし
ながら、この特開平9−86395号公報に開示された
検出手段は、あくまでもブレーキペダルが踏み込まれた
ことを検出するものであって、ブレーキ倍力装置が自動
ブレーキとして作動されたか否かを検出するものではな
かった。そこで、従来からブレーキ倍力装置が自動ブレ
ーキとして作動されたか否かを確実に検出可能な装置が
要望されていたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上述した事情に鑑み、本
発明は、シェル内に摺動自在に設けた概略筒状のバルブ
ボディと、バルブボディに設けたパワーピストンと、パ
ワーピストンの前後に区画形成した定圧室および変圧室
と、バルブボディに形成した環状の真空弁座と、バルブ
ボディ内に移動可能に設けられて入力軸と連動する弁プ
ランジャと、弁プランジャの外周部に摺動自在に設けら
れた筒状部材と、上記筒状部材に形成した環状の大気弁
座と、ばねによってフロント側にむけて付勢されて、上
記真空弁座および大気弁座と接離する弁体と、上記真空
弁座とそれに接離する弁体の第1シート部とによって構
成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接離する弁体の
第2シート部とによって構成した大気弁と、上記真空弁
よりも外方側の空間と定圧室とを連通させる定圧通路
と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変圧室とを連通
させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方側の空間を大
気と連通させる大気通路と、上記筒状部材を作動位置に
移動させる駆動機構とを備えたブレーキ倍力装置におい
て、上記駆動機構によって筒状部材が作動位置に移動し
て上記真空弁座が閉鎖されるとともに大気弁が開放され
た際に、上記筒状部材が作動位置に移動したことを検出
する検出手段を設けたものである。
【0005】
【作用】このような構成によれば、上記駆動機構によっ
て筒状部材が作動位置に移動して上記真空弁座が閉鎖さ
れるとともに大気弁が開放された際に、ブレーキペダル
を踏み込むことなくブレーキ倍力装置が自動ブレーキと
して作動される。そして、その際には筒状部材が作動位
置に移動したことを検出手段によって検出することがで
きる。したがって、ブレーキ倍力装置が自動ブレーキと
して作動されたことを確実に検出することができる。
【0006】
【実施例】以下図示実施例について本発明を説明する
と、図1において、タンデムブレーキ倍力装置1のシェ
ル2内は、その中央部に設けたセンタープレート3によ
って、前方側のフロント室4と後方側のリヤ室5とに区
画形成している。そして概略筒状のバルブボディ6を、
シェル2のリヤ側(右方側)の内周部とセンタープレー
ト3の内周部とにそれぞれシール手段7、8により気密
を保持して摺動自在に貫通させている。上記フロント室
4およびリヤ室5内に位置するバルブボディ6の外周部
には、それぞれフロントパワーピストン11とリヤパワ
ーピストン12とを連結してあり、また各パワーピスト
ン11、12の背面にフロントダイアフラム13とリヤ
ダイアフラム14とをそれぞれ張設している。上記フロ
ントダイアフラム13によってフロント室4内を定圧室
Aと変圧室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム
14によってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画
している。上記バルブボディ6内には、定圧室A、Cと
変圧室B、Dとの連通状態を切換える弁機構15を設け
るとともに、この弁機構15のフロント側にソレノイド
16を配置している。弁機構15は、バルブボディ6の
内周部に設けた環状の真空弁座17と、バルブボディ6
に対して軸方向に移動可能に設けた筒状部材18と、こ
の筒状部材18に形成した環状の大気弁座21と、筒状
部材18内に摺動自在に嵌合されるとともに入力軸35
と連動した弁プランジャ22と、上記両弁座17、21
にリヤ側からスプリング23によって着座する弁体24
とを備えている。
【0007】上記真空弁座17とそれに接離する弁体2
4の第1シート部S1とによって真空弁25を構成して
あり、この真空弁25よりも外周側の空間は、バルブボ
ディ6に形成した第1定圧通路26を介して上記定圧室
Aに連通し、また定圧室A内は、第1定圧通路26から
連続する第2定圧通路27を介して定圧室Cに連通して
いる。上記定圧室A内は図示しない負圧導入管を介して
負圧源と連通しており、それにより定圧室A、C内に常
時負圧が導入されている。また上記大気弁座21とそれ
に接離する弁体24の第2シート部S2とによって大気
弁28を構成している。そして、第2シート部S2と第
1シート部S1との間の空間は、バルブボディ6に形成
した半径方向の第1変圧通路31を介して変圧室Dに連
通しており、この変圧室Dはバルブボディ6に形成した
第2変圧通路32を介して変圧室Bに連通している。さ
らに、大気弁28よりも内周側の空間は、バルブボディ
6に形成した大気通路33およびそこに設けたフィルタ
34を介して大気に連通している。弁プランジャ22の
リヤ側の端部に入力軸35の先端部を枢支連結してあ
り、この入力軸35とバルブボディ6に嵌着したリテー
ナとの間に、上記スプリング23よりも大きな弾発力を
有するスプリング36を弾装している。これにより、図
1に示したタンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態で
は、大気弁座21に弁体24の第2シート部S2を着座
させて大気弁28を閉鎖させるとともに、弁体24の第
1シート部S1を真空弁座17から離座させて真空弁2
5を開放させている。なお、上記入力軸35の末端部は
図示しないブレーキペダルに連動させている。この非作
動状態では、上記各室A,B,C,Dが相互に連通し、
各室A,B,C,D内に負圧が導入されている。
【0008】また、バルブボディ6には、第1変圧通路
31のフロント側に半径方向孔6Aを形成してあり、こ
の半径方向孔6Aに従来公知のキー部材37を挿通させ
るとともに、該キー部材37を弁プランジャ22の係合
部22aに係合させている。図1に示したタンデムブレ
ーキ倍力装置1の非作動時に、上記キー部材37をシェ
ル2のリヤ側の壁面2aに当接させることで、キー部材
37および弁プランジャ22をバルブボディ6に対する
前進位置に保持するようにしている。これにより、タン
デムブレーキ倍力装置1の作動開始時における入力軸3
5のロスストロークを減少させるようにしている。上記
半径方向孔6Aを設けた位置およびそのフロント側とな
るバルブボディ6の内周部に、ソレノイド38のハウジ
ング41を気密を保持して嵌着している。このハウジン
グ41は概略円筒状に形成してあり、その外周部側にコ
イルを巻回したスプール42を収納している。ハウジン
グ41のフロント側の内周部には、プランジャプレート
43を摺動自在に嵌合している。このプランジャプレー
ト43のフロント側となるハウジング41の内周部は大
径部41aとしてあり、そこに円盤状のリアクションデ
ィスク44を収納している。本実施例のプランジャプレ
ート43は、リヤ側に位置する円柱状部材43Aと、フ
ロント側に位置する環状部材43Bとによって構成して
いる。円柱状部材43Aのフロント側の端面には円柱状
の突起を形成してあり、その突起を環状部材43Bにリ
ヤ側から貫通させている。これにより、リアクションデ
ィスク44のリヤ側の端面の軸部と環状部材43Bおよ
び円柱状部材43Aの突起の端面とが対向している。
【0009】また、上記リアクションディスク44のフ
ロント側に出力軸45を配置してあり、この出力軸45
における大径の基部45aを上記ハウジング41の大径
部41aに摺動自在に嵌合し、かつリアクションディス
ク44にフロント側から当接させている。これにより、
リアクションディスク44は、出力軸45における基部
45aのリヤ側の端面と、ハウジング41の大径部41
aの段部端面とによって挟持されている。また、リアク
ションディスク44とプランジャプレート43のフロン
ト側の端面(円柱状部材43Aの突起の端面)とがわず
かに離隔して相互に対向している。ハウジング41のフ
ロント側の端部には、皿状のリテーナ46を嵌装してあ
り、このリテーナ46によって出力軸45の基部45a
がハウジング41の大径部41aから脱落するのを防止
している。そして、このリテーナ46における外周部と
シェル2のフロント側の壁面とにわたってリターンスプ
リング47を弾装してあり、これによって、バルブボデ
ィ6等を図示非作動位置に保持させている。上記出力軸
45のフロント側の先端部は、シェル2のフロント側の
壁面から外部に突出させてあり、かつその先端部を図示
しないマスターシリンダのピストンに連動させている。
ハウジング41の内周部におけるプランジャプレート4
3のリヤ側には、磁性体からなる円筒状のピストン48
を摺動自在に嵌合している。本実施例では、ソレノイド
16はON−OFF制御のものを用いており、図示しな
い制御装置によってこのソレノイド16の作動を制御す
るようにしている。制御装置によってソレノイド16が
励磁されると、ピストン48はハウジング41およびバ
ルブボディ6に対してフロント側へ移動されるようにな
っている。
【0010】しかして、本実施例では、ピストン48の
リヤ側に筒状部材18を配置して、ピストン48と筒状
部材18とを連動させるとともに、それらの内方に弁プ
ランジャ22を摺動自在に嵌合させている。ピストン4
8におけるフロント側の軸部に、フロント側へ向けて伸
びる筒部48aを形成してあり、その筒部48aの先端
部をプランジャプレート43(円柱状部材43A)のリ
ヤ側の端面に当接させている。一方、ピストン48にお
けるリヤ側の軸部には、皿状の係合部48bを形成して
いる。この係合部48bのリヤ側の端部は半径方向外方
側へ伸長させたフランジ部としている。一方、筒状部材
18は、順次フロント側が縮径する段付筒状に形成して
あり、小径部18Aのフロント側の端部は半径方向内方
に折り曲げて係止部としてあり、他方、大径部18Cの
リヤ側の端部も半径方向内方に伸長させて半径方向部1
8Dとしている。そして、筒状部材18における小径部
18Aをハウジング41の内周部に挿入し、小径部18
Aのフロント側の端部(係止部)を上記ピストン48の
係合部48bの外周部に摺動自在に嵌装し、これによっ
て小径部18Aのフロント側の端部(係止部)を、ピス
トン48のリヤ側の端面と係合部48bのフランジ部と
の間に位置させている。また、これと同時に筒状部材1
8における中径部18Bの外周部をハウジング41の内
周部に摺動時自在に嵌合させている。ピストン48のリ
ヤ側の端面とそれに対向する筒状部材18の段部端面と
にわたってばね51を弾装してあるので、ピストン48
と筒状部材18とは相互に離隔する方向(左右方向)に
付勢されて、ピストン48における係合部48bのフラ
ンジ部(リヤ側端部)に筒状部材18の小径部18Aの
係止部が当接している。
【0011】本実施例における弁体24は、第1シート
部S1と第2シート部S2とを軸方向に離隔させてあ
り、かつそれらの直径は同一寸法に設定している。上記
筒状部材18の大径部18Cは、上記第1シート部S1
と第2シート部S2の間に位置させている。本実施例で
は、筒状部材18の半径方向部18Dの外周縁によって
上記大気弁座21を構成している。次に弁プランジャ2
2について説明すると、本実施例では筒状部材18に大
気弁座21を形成しているので、従来一般のものとは異
なり、本実施例の弁プランジャ22には大気弁座21を
形成しておらず、フロント側が順次縮径する段付の棒状
に形成している。弁プランジャ22は、フロント側の部
分を小径部22bbとしてあり、そのリヤ側となる部分
を中径部22cとしてあり、さらにそのリヤ側の部分を
大径部22dとしている。また、大径部22dのリヤ側
の端部は、半径方向外方へ伸長させてフランジ部22e
としている。弁プランジャ22は、その小径部22bを
ピストン48にリヤ側から摺動自在に貫通させると同時
に、中径部22cよりもリヤ側の部分を筒状部材18の
内周部に摺動自在に嵌合している。つまり、中径部22
cは筒状部材18の小径部18Aの内周部に、また、大
径部22dは筒状部材18の中径部18Bの内周部に、
さらにフランジ部22eは筒状部材18の大径部18C
の内周部に、それぞれ摺動自在に嵌合している。フラン
ジ部22eの外周部にはシール部材52を装着してあ
り、これによって、フランジ部22eと筒状部材18の
大径部18Cの内周部との間の気密を保持している。中
径部22cにおけるリヤ側の領域に環状溝を形成し、そ
こをキー部材37が係合する係合部22aとしている。
また、筒状部材18の中径部18Bには上記キー部材3
7が係合部22aに挿通されるのを許容する切欠きを形
成している。また、上述したように弁プランジャ22の
リヤ側の軸部に入力軸35を枢支連結している。
【0012】さらに、弁プランジャ22のリヤ側の軸部
とそれに対向する筒状部材18の半径方向部18Dとに
わたってばね53を弾装している。これにより、弁プラ
ンジャ22は、筒状部材18に対してフロント側へ向け
て付勢されて、上記フランジ部22eが筒状部材18に
おける大径部18Cと中径部18Bとの段部断面に当接
する位置に維持されており、かつ、弁プランジャ22に
おけるフロント側の端面(小径部22Bのフロント側の
端面)は、プランジャプレート43(円柱状部材43
A)のリヤ側の端面に当接している。後に詳述するが、
図示非作動状態ではソレノイド16は作動されておら
ず、大気弁28が閉鎖される一方、真空弁25が開放さ
れている。この状態からブレーキペダルが踏み込まれる
と、入力軸35,弁プランジャ22および筒状部材18
が一体となって前進されるので、大気弁28が開放され
る一方、真空弁25が閉鎖されて、タンデムブレーキ倍
力装置1が作動される。また、ソレノイド16が作動さ
れていない図示非作動状態から制御装置によってソレノ
イド16が励磁されると、ピストン48および筒状部材
18が弁プランジャ22に対してフロント側へ移動され
るので、大気弁28が開放される一方、真空弁25が閉
鎖される。したがって、ブレーキペダルを踏み込むこと
なく、タンデムブレーキ倍力装置1が作動される。つま
り、図示非作動状態からソレノイド16を励磁すること
でタンデムブレーキ倍力装置1を自動ブレーキとして作
動させることができる。
【0013】本実施例では、上述した構成を前提とした
上で、タンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキとし
て作動したことを検出する検出手段54を追加したもの
である。すなわち、上記バルブボディ6内には弁体24
の内方からリヤ側にかけて、被検出部となるロッド部材
55を配置してあり、このロッド部材55における筒状
の摺動部55aを入力軸35の外周部に摺動自在に嵌装
している。ロッド部材55よりもリヤ側となる入力軸3
5の外周部には、検出部としてのマイクロスイッチ56
を固定している。マイクロスイッチ56は揺動可能に設
けた可動接点56aを備えている。ロッド部材55のフ
ロント側の端部は、上記筒状部材18の半径方向部18
Dにリヤ側から当接させてあり、ロッド部材55のリヤ
側の端部は、マイクロスイッチ56における可動接点5
6aに接触させている。ロッド部材55とマイクロスイ
ッチ56とによって検出手段54を構成している。ブレ
ーキペダルが踏み込まれる通常のブレーキ作動時におい
ては、弁プランジャ22、筒状部材18、ロッド部材5
5、マイクロスイッチ56が入力軸35と一体となって
進退動される。つまり、大気弁座21を設けた筒状部材
18およびそれに当接したロッド部材55に対して、弁
プランジャ22および入力軸35は相対移動しないの
で、マイクロスイッチ56の可動接点56aが切れるこ
とはない。これに対して、制御装置によってソレノイド
16が励磁されてタンデムブレーキ倍力装置1が自動ブ
レーキとして作動されたときには、筒状部材18が弁プ
ランジャ22および入力軸35に対してフロント側へ移
動されるので、それに伴ってロッド部材55も入力軸3
5に対してフロント側へ移動される。これにより、マイ
クロスイッチ56の可動接点56aが切れる。これによ
って、タンデムブレーキ倍力装置が自動ブレーキとして
作動されたことを検出することができる。
【0014】(作動説明)以上の構成において、図1に
示したように、ソレノイド16が励磁されておらず、か
つ、図示しないブレーキペダルが踏み込まれていない非
作動状態では、弁プランジャ22はシェル2の壁面2a
に当接したキー部材37に係合して非作動位置に保持さ
れている。また、弁プランジャ22のフランジ部22e
は筒状部材18の段部端面に当接し、弁プランジャ22
のフロント側の端面は、プランジャプレート43と当接
している。また、筒状部材18に設けた大気弁座21は
弁体24の第2シート部S2に着座して大気弁28が閉
鎖し、弁体24の第1シート部S1は真空弁座17から
離隔して真空弁25が開放されている。さらに、ピスト
ン48の係合部48bと筒状部材18のフロント側の端
部(係止部)とが係合し、ピストン48はハウジング4
1に対してリヤ側の後退端に位置しており、ピストン4
8のフロント側の端面と、それに対向するハウジング4
1の段部端面との間に間隙が維持されている。また、プ
ランジャプレート43のフロント側の端面(円柱状部材
43Aの突起の端面)とリアクションディスク44のリ
ヤ側の端面との間には僅かに間隙が維持されている。上
述したように真空弁25が開放され、大気弁28が閉鎖
されているので、各室A,B,C,Dは相互に連通し、
それらには負圧が導入されている。さらに、ロッド部材
55のフロント側の端部は、筒状部材18の半径方向部
18Dに当接しており、かつロッド部材55のリヤ側の
端部はマイクロスイッチ56の可動接点56aと当接し
ている。この非作動状態から図示しないブレーキペダル
が踏み込まれると、入力軸35、弁プランジャ22およ
び筒状部材18が一体となってフロント側にむけて前進
される。これにより、弁体24の第2シート部S2が大
気弁座21から離隔して大気弁28が開放されるととも
に、弁体24の第1シート部S1が真空弁座17に着座
して真空弁25が閉鎖される。したがって、両定圧室
A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻止され、両変圧室
B、D内に大気が導入される。両定圧室A、C内の負圧
と両変圧室B、Dとの間の大気圧との差圧によって、両
パワーピストン11,12およびバルブボディ6等がフ
ロント側にむけて前進される。このようにしてタンデム
ブレーキ倍力装置1が作動されるが、出力軸45に作用
する出力の反力によって、リアクションディスク52の
軸部がリヤ側に膨出されて、そこがプレートプランジャ
43と当接する。したがって、この時点から出力軸45
に作用する出力の反力が、弁プランジャ22と入力軸3
5を介して運転者に伝達される。この作動状態から運転
者がブレーキペダルの踏み込みを解除すると、リターン
スプリング47によってバルブボディ6などが図1に示
した元の非作動状態に復帰する。ブレーキペダルが踏み
込まれた際の通常時のタンデムブレーキ倍力装置1の作
動説明は以上のとおりである。換言するとソレノイド1
6を励磁しない限り、筒状部材18が弁プランジャ22
および入力軸35に対してフロント側へ移動されないの
で、ロッド部材55は入力軸35に対してフロント側へ
移動されない。そのため、マイクロスイッチ56の可動
接点56aが揺動することはなく、可動接点56aが切
れることはない。つまり、検出手段54はタンデムブレ
ーキ倍力装置1が自動ブレーキとして作動したことを検
出することはない。
【0015】(自動ブレーキとしての作動説明)上記通
常の作動に対して、タンデムブレーキ倍力装置1を自動
ブレーキとして作動させる場合には、ブレーキペダルを
踏み込むことなく、図1に示した非作動状態から制御装
置によってソレノイド16を励磁させる。これにより、
ピストン48がハウジング41に対してフロント側へ移
動され、それに伴って筒状部材18がバルブボディ6お
よび弁プランジャ22に対してフロント側へ移動され
る。これによって、弁体の24の第2シート部S2から
大気弁座21が離隔して大気弁28が開放されるととも
に、弁体の24の第1シート部S1が真空弁座17に着
座して真空弁25が閉鎖される。したがって、両変圧室
B、D内に大気が導入され、両パワーピストン11,1
2およびバルブボディ6等がフロント側にむけて前進さ
れる。このようにしてタンデムブレーキ倍力装置1が自
動ブレーキとして作動されるが、上述したように、筒状
部材18が弁プランジャ22に対してフロント側へ移動
されることによって、ロッド部材55も入力軸35に対
してフロント側へ移動される。そのため、マイクロスイ
ッチ56の可動接点56aがフロント側へ向けて揺動さ
れて、マイクロスイッチ56の可動接点56aが切れる
ようになっている。これにより、検出手段54は、タン
デムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキとして作動され
ていることを確実に検出することができる。検出手段5
4は、タンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレーキとし
て作動したことを制御装置に伝達する。また上記作動状
態からソレノイド16の作動が停止されると(消勢され
ると)、ばね51,53によって筒状部材18が弁プラ
ンジャ22に対してリヤ側へ押し戻されるので、大気弁
28が閉鎖される一方、真空弁25が開放される。した
がって、リターンスプリング47によってバルブボディ
6などが図1に示した元の非作動状態に復帰し、ロッド
部材55も図1に示した元の非作動状態に復帰する。上
述したように、本実施例では、ソレノイド16が作動さ
れてタンデムブレーキ倍力装置が自動ブレーキとして作
動されたことを検出手段54によって確実に検出するこ
とができる。また、検出手段54は、ロッド部材55と
マイクロスイッチ56とによって構成しているので、検
出手段54の設置スペースを小さく抑制することがで
き、しかも信頼性の高い検出手段54を提供することが
できる。
【0016】(第2実施例)次に図2は本発明の第2実
施例を示したものである。この第2実施例においては、
永久磁石61と磁電変換素子62とによって検出手段5
4を構成したものである。すなわち、この第2実施例で
は、上記第1実施例におけるロッド部材55とマイクロ
スイッチ56を省略する一方、弁プランジャ22のリヤ
側の端面(フランジ部22eのリヤ側の端面)に環状の
永久磁石61を埋設し、これと対向する筒状部材18の
半径方向部18Dに磁電変換素子62を取り付けてい
る。そのほかの構成は上記第1実施例と同じである。こ
の第2実施例においては、弁プランジャ22に対して筒
状部材18がフロント側に移動される際に、磁電変換素
子62によって永久磁石61の磁力の変動を把握するこ
とができる。これによって、ソレノイドが16が励磁さ
れて弁プランジャ22に対して筒状部材18が移動され
た時に、タンデムブレーキ倍力装置が自動ブレーキとし
て作動したことを確実に検出することができる。尚、永
久磁石61を環状に形成したので、たとえ弁プランジャ
22と円筒部材18が円周方向に相対移動しても検出手
段54は正常に作動できる。また永久磁石61を環状で
ないようにして、弁プランジャ22と円筒部材18の円
周方向の相対移動を防止するガイドを設けても良い。ま
た、第2実施例において、永久磁石61と磁電変換素子
62を設ける位置は逆にしても良い。さらに、永久磁石
61と磁電変換素子62は、その一方を筒状部材18に
設け、他方を弁プランジャ22に設けて対向させてあれ
ば、図2に示した箇所以外のどこであっても良い。さら
に、上記各実施例は、本発明をタンデムブレーキ倍力装
置に適用した場合について説明したが、定圧室と変圧室
が一対のシングルタイプのブレーキ倍力装置あるいは定
圧室と変圧室が3対のトリプルタイプのブレーキ倍力装
置にも本発明を適用することができる。
【0017】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、ブレー
キ倍力装置が自動ブレーキとして作動されたことを確実
に検出することができるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】本発明の第2実施例を示す断面図
【符号の説明】
1 タンデムブレーキ倍力装置 6 バルブボ
ディ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパ
ワーピストン 16 ソレノイド 17 真空弁
座 21 大気弁座 24 弁体 25 真空弁 28 大気弁 54 検出手段 55 ロッド
部材 56 マイクロスイッチ A,C 定圧室 B,D 変圧

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けた概略筒状の
    バルブボディと、バルブボディに設けたパワーピストン
    と、パワーピストンの前後に区画形成した定圧室および
    変圧室と、バルブボディに形成した環状の真空弁座と、
    バルブボディ内に移動可能に設けられて入力軸と連動す
    る弁プランジャと、弁プランジャの外周部に摺動自在に
    設けられた筒状部材と、上記筒状部材に形成した環状の
    大気弁座と、ばねによってフロント側にむけて付勢され
    て、上記真空弁座および大気弁座と接離する弁体と、上
    記真空弁座とそれに接離する弁体の第1シート部とによ
    って構成した真空弁と、上記大気弁座とそれに接離する
    弁体の第2シート部とによって構成した大気弁と、上記
    真空弁よりも外方側の空間と定圧室とを連通させる定圧
    通路と、上記真空弁と大気弁との間の空間と変圧室とを
    連通させる変圧通路と、上記大気弁よりも内方側の空間
    を大気と連通させる大気通路と、上記筒状部材を作動位
    置に移動させる駆動機構とを備えたブレーキ倍力装置に
    おいて、 上記駆動機構によって筒状部材が作動位置に移動して上
    記真空弁座が閉鎖されるとともに大気弁が開放された際
    に、上記筒状部材が作動位置に移動したことを検出する
    検出手段を設けたことを特徴とするブレーキ倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、入力軸に摺動自在に嵌
    装したロッド部材と、このロッド部材よりもリヤ側とな
    る入力軸の外周部に取り付けたマイクロスイッチとから
    なり、上記ロッド部材のフロント側の端部を上記筒状部
    材に当接させるとともにロッド部材のリヤ側の端部をマ
    イクロスイッチにおける揺動可能な可動接点に接触させ
    たことを特徴とする請求項1に記載のブレーキ倍力装
    置。
  3. 【請求項3】 上記検出手段は、筒状部材と弁プランジ
    ャとの相互に対向する箇所の一方に設けた磁石と他方に
    設けた磁電変換素子とによって構成されることを特徴と
    する請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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