JP2000124861A - 波長多重リング網 - Google Patents

波長多重リング網

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JP2000124861A
JP2000124861A JP10297843A JP29784398A JP2000124861A JP 2000124861 A JP2000124861 A JP 2000124861A JP 10297843 A JP10297843 A JP 10297843A JP 29784398 A JP29784398 A JP 29784398A JP 2000124861 A JP2000124861 A JP 2000124861A
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optical
node
optical fiber
band
nodes
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JP10297843A
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English (en)
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Hitoshi Obara
仁 小原
Kazuo Aida
一夫 相田
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リング状の光ファイバに接続される各ノード
間に複数経路のチャネルを設定する際に、リング1周時
のゲインと無関係にチャネル設定を可能にする。 【解決手段】 波長多重光信号を伝送するリング状に接
続された右回りの光ファイバおよび左回りの光ファイバ
と、各光ファイバに対して光信号を分岐しかつ挿入する
分岐/挿入手段と、分岐/挿入手段を介して各光ファイ
バに接続される複数のノードとを備え、各ノードは、そ
れぞれ所定の受信帯域を割り当てられ、光ファイバから
波長多重光信号を入力して自ノードの受信帯域の光信号
を多重分離して受信し、宛先ノードの受信帯域の波長を
有する光信号を光ファイバに波長多重して送信する構成
に加えて、右回りの光ファイバおよび左回りの光ファイ
バにそれぞれ挿入され、挿入間隔内の上流に位置するノ
ードに割り当てられた受信帯域の光信号を阻止する帯域
阻止手段を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のノードが光
ファイバによりリング状に接続され、各ノード間にメッ
シュ状に複数のチャネルが設定される光通信ネットワー
クにおいて、それらのチャネルが波長多重された光信号
である波長多重リング網に関する。特に、ノード間に設
定されるチャネル数が比較的多く、かつ接続パターンに
制約のないダイナミックな波長多重リング網に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、従来の波長多重リング網の構成
例を示す。(a) は波長多重リング網の全体構成を示し、
(b) はノードの内部構成例を示す。
【0003】図6において、ノード11−1〜11−4
は、光ファイバ12−1〜12−4を介してリング状に
接続される。各ノードは、他のノード宛ての光信号(ア
ッド信号)13−1〜13−4を波長多重して送信する
とともに、他のノードから送信された自ノード宛ての光
信号(ドロップ信号)14−1〜14−4を波長多重分
離して受信する。
【0004】各ノードの内部構成は同じであり、図6
(b) はノード11−3の内部構成を示す。15は波長分
離回路、16は波長分離された通過信号とドロップ信号
を含む光信号、17は光空間スイッチ、18は波長多重
する通過信号とアッド信号を含む光信号、19は波長多
重回路である。
【0005】光ファイバ12−2に波長多重された光信
号は、多重分離回路15で各波長(チャネル)の通過信
号とドロップ信号を含む光信号16に分離され、光空間
スイッチ17に入力される。光空間スイッチ17は、ノ
ード11−3のドロップ信号14−3とアッド信号13
−3を入れ替えるようにルーチングする。光空間スイッ
チ17でルーチングされた通過信号とアッド信号を含む
光信号18は波長多重回路19に入力され、波長多重し
て光ファイバ12−3に送出される。
【0006】ところで、本構成において、光ファイバに
多重される光信号チャネル数が例えば8〜16程度の小規
模のものであれば、ノードを構成する波長多重回路およ
び多重分離回路や光空間スイッチは実現可能である。し
かし、光信号チャネル数が32〜100 程度以上になると現
状のデバイスでは実現不可能となる。また、多数の波長
多重/分離回路を縦続接続することにより波長多重/分
離数を大きくできたとしても、光損失が大きくなり、各
チャネルの伝送帯域が小さくなる問題があった。
【0007】この問題を解決する方法として、複数のノ
ードにそれぞれ異なる受信帯域を割り当て、各ノードで
は割り当てられた受信帯域の光信号のみを分離してドロ
ップ信号とする構成法がある。このような波長多重網の
構成例を図7に示す。(a) は波長多重網の全体構成を示
し、(b) はノードの内部構成例を示す。
【0008】図7において、ノード7−1〜7−4は、
光カプラ8−1〜8−8を介して右回りおよび左回りの
2本の光ファイバ1,2に接続される。2本の光ファイ
バ1,2は双方向バスとして機能する。各ノードの受信
帯域はそれぞれA1〜A4とする。
【0009】各ノードの内部構成は同様であり、図7
(b) はノード7−3の内部構成を示す。71−1は光フ
ァイバ1の光信号の一部を入力して帯域A3のドロップ
信号72−1を分離する波長分離回路、71−2は光フ
ァイバ2の光信号の一部を入力して帯域A3のドロップ
信号72−2を分離する波長分離回路、73−1は帯域
A4のアッド信号74−1を波長多重して光ファイバ1
に送信する波長多重回路、73−2は帯域A1,A2の
アッド信号74−2を波長多重して光ファイバ2に送信
する波長多重回路である。
【0010】本構成では、各ノードで接続先のノードの
受信帯域に合わせて送信波長を選択することによりチャ
ネルが自動的に設定される。このため、光空間スイッチ
が不要となり、ノードを簡易化することができる。ま
た、ノードを通過する光信号は波長多重/分離回路を経
由しないので、光損失が小さく、各チャネルの伝送帯域
が小さくなることもない。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図7の構成
において、例えばノード7−1からノード7−4へ伝送
する光信号は、光ファイバ1,2の両端が切れているた
めに、最短経路75を通ることができず、光ファイバ1
を介する最長経路76を通らざるをえない。
【0012】一方、図7の構成において、光ファイバ
1,2をそれぞれリング状に接続すると、ノード間の最
短経路に沿ってチャネル設定が可能であるが、各ノード
宛ての光信号の一部がリングを1周することになる。こ
のとき、リング1周時のゲインが大きければ、1周した
光信号により干渉が発生することになる。
【0013】本発明は、少なくとも2本の光ファイバを
それぞれリング状に接続し、各ノード間に複数経路のチ
ャネル設定を可能にする構成において、リング1周時の
ゲインと無関係にチャネル設定を行うことができる波長
多重リング網を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明の波長多重リング
網は、波長多重光信号を伝送するリング状に接続された
右回りの光ファイバおよび左回りの光ファイバと、各光
ファイバに対して光信号を分岐しかつ挿入する分岐/挿
入手段と、分岐/挿入手段を介して各光ファイバに接続
される複数のノードとを備え、各ノードは、それぞれ所
定の受信帯域を割り当てられ、少なくとも1つの光ファ
イバから波長多重光信号を入力して自ノードの受信帯域
の光信号を多重分離して受信し、宛先ノードの受信帯域
の波長を有する光信号を少なくとも1つの光ファイバに
波長多重して送信する構成に加えて、右回りの光ファイ
バおよび左回りの光ファイバにそれぞれ挿入され、挿入
間隔内の上流に位置するノードに割り当てられた受信帯
域の光信号を阻止する帯域阻止手段を備える。
【0015】これにより、リング状を光ファイバを周回
する光信号を完全に遮断することができ、リング1周時
のゲインと無関係に任意の経路でチャネル設定を行うこ
とができる。
【0016】
【発明の実施の形態】(第1の実施形態)図1は、本発
明の波長多重リング網の第1の実施形態を示す。
【0017】図において、1−1,1−2は右回りの光
ファイバ、2−1,2−2は左回りの光ファイバ、4−
1,4−2は阻止帯域Aの光フィルタ、5−1,5−2
は阻止帯域Bの光フィルタ、7−1は受信帯域A1のノ
ード、7−2は受信帯域A2のノード、7−3は受信帯
域B1のノード、7−4は受信帯域B2のノード、8−
1〜8−4はノード7−1〜7−4と光ファイバ1−
1,1−2との間で光信号の分岐/挿入を行う光カプ
ラ、8−5〜8−8はノード7−1〜7−4と光ファイ
バ2−1,2−2との間で光信号の分岐/挿入を行う光
カプラである。
【0018】右回りの光ファイバ1−1,1−2は、光
フィルタ4−1,5−1を介してリング状に接続され、
光ファイバ1−1に光カプラ8−1,8−2を介してノ
ード7−1,7−2が接続され、光ファイバ1−2に光
カプラ8−3,8−4を介してノード7−3,7−4が
接続される。左回りの光ファイバ2−1,2−2は、光
フィルタ4−2,5−2を介してリング状に接続され、
光ファイバ2−1に光カプラ8−5,8−6を介してノ
ード7−1,7−2が接続され、光ファイバ2−2に光
カプラ8−7,8−8を介してノード7−3,7−4が
接続される。
【0019】光フィルタの阻止帯域とノードの受信帯域
の関係を図1(b) に示す。光フィルタ4−1,4−2の
阻止帯域Aは、ノード7−1の受信帯域A1およびノー
ド7−2の受信帯域A2を含むように設定され、光フィ
ルタ5−1,5−2の阻止帯域Bは、ノード7−3の受
信帯域B1およびノード7−4の受信帯域B2を含むよ
うに設定される。101は受信帯域A1内に設定される
ノード7−1の受信信号、102は受信帯域A2内に設
定されるノード7−2の受信信号、103は受信帯域B
1内に設定されるノード7−3の受信信号、104は受
信帯域B2内に設定されるノード7−4の受信信号であ
る。
【0020】以上の接続関係および帯域設定に基づい
て、ノード7−2とノード7−3との間にチャネルを設
定する場合について説明する。ノード7−2は、ノード
7−3の受信信号として受信帯域B1の中の未使用波長
を割り当て、光カプラ8−2を介して光ファイバ1−1
へ送信し、光フィルタ4−1、光ファイバ1−2、光カ
プラ8−3を介してノード7−3へ転送する(転送経路
201)。このとき、光フィルタ4−1の阻止帯域はA
であるので、ノード7−3へ転送される受信帯域B1の
光信号は通過する。また、光カプラ8−3でノード7−
3へ分岐した残りの光信号(残留光信号)は、光ファイ
バ1−2を介して光フィルタ5−1に到達する。光フィ
ルタ5−1の阻止帯域はBであるので、受信帯域B1の
残留光信号は阻止され、光ファイバ1−1を介して光カ
プラ8−2へ戻り、送信信号と混合されることはない。
【0021】また、ノード7−3は、ノード7−2の受
信信号として受信帯域A2の中の未使用波長を割り当
て、光カプラ8−7を介して光ファイバ2−2へ送信
し、光フィルタ5−2、光ファイバ2−1、光カプラ8
−6を介してノード7−2へ転送する(転送経路20
2)。このとき、光フィルタ5−2の阻止帯域はBであ
るので、ノード7−2へ転送される受信帯域A2の光信
号は通過する。また、光カプラ8−6でノード7−2へ
分岐した残りの光信号(残留光信号)は、光ファイバ2
−1を介して光フィルタ4−2に到達する。光フィルタ
4−2の阻止帯域はAであるので、受信帯域A2の残留
光信号は阻止され、光ファイバ2−2を介して光カプラ
8−7へ戻ることはない。
【0022】なお、ノード7−2からノード7−3への
転送経路については、光カプラ8−6、光ファイバ2−
1、光フィルタ4−2、光ファイバ2−2、光カプラ8
−7を介する左回りの経路の設定も可能である。この場
合の残留光信号は光フィルタ5−2で阻止される。ま
た、ノード7−3からノード7−2への転送経路につい
ては、光カプラ8−3、光ファイバ1−2、光フィルタ
5−1、光ファイバ1−1、光カプラ8−2を介する右
回りの経路の設定も可能である。この場合の残留光信号
は光フィルタ4−1で阻止される。通常は、それらの転
送経路のうちの最短経路が選択される。
【0023】このように、本実施形態の構成では、光フ
ァイバを光フィルタを介してリング状に接続するととも
に、宛先のノードで分岐した光信号が1周して送信光信
号と混合されないように光フィルタの阻止帯域を設定す
るので、光信号の干渉なしにノード間を最短経路で接続
することができる。
【0024】なお、光フィルタに要求される減衰量は、
信号速度やリング1周時のゲインに依存する。例えば、
低速信号を伝送する場合は受信光レベルが小さくてもよ
いので、リング長が長く、光アンプを用いないシステム
では、光ファイバの損失によりリング1周時のゲインが
小さく、光フィルタに要求される減衰量は小さくでよ
い。このようなケースでは、光フィルタが不要になる場
合もある。一方、高速信号を伝送する場合は受信光レベ
ルを高くする必要があり、光アンプが用いられる。この
場合は、リング1周時のゲインが大きくなるので、光フ
ィルタに要求される減衰量を大きくする必要がある。す
なわち、本発明の波長多重リング網は、光アンプを用い
るシステムで特に効果が大きい。なお、光アンプは本発
明の動作に関係しないので、図面では省略している。
【0025】(第2の実施形態)図2は、本発明の波長
多重リング網の第2の実施形態を示す。第1の実施形態
はリングを光フィルタで2分割した例であるが、本実施
形態はリングを光フィルタで3分割する例である。一般
に、リングの分割数はノード数を最大として任意に設定
することができる。
【0026】図において、1−1,1−2,1−3は右
回りの光ファイバ、2−1,2−2、2−3は左回りの
光ファイバ、4−1,4−2は阻止帯域Aの光フィル
タ、5−1,5−2は阻止帯域Bの光フィルタ、6−
1,6−2は阻止帯域Cの光フィルタ、7−1は受信帯
域A1のノード、7−2は受信帯域A2のノード、7−
3は受信帯域B1のノード、7−4は受信帯域B2のノ
ード、7−5は受信帯域C1のノード、7−6は受信帯
域C2のノード、8−1〜8−6はノード7−1〜7−
6と光ファイバ1−1〜1−3との間で光信号の分岐/
挿入を行う光カプラ、8−7〜8−12はノード7−1
〜7−6と光ファイバ2−1〜2−3との間で光信号の
分岐/挿入を行う光カプラである。
【0027】右回りの光ファイバ1−1〜1−3は、光
フィルタ4−1,5−1,6−1を介してリング状に接
続され、光ファイバ1−1に光カプラ8−1,8−2を
介してノード7−1,7−2が接続され、光ファイバ1
−2に光カプラ8−3,8−4を介してノード7−3,
7−4が接続され、光ファイバ1−3に光カプラ8−
5,8−6を介してノード7−5,7−6が接続され
る。左回りの光ファイバ2−1〜2−3は、光フィルタ
4−2,5−2,6−2を介してリング状に接続され、
光ファイバ2−1に光カプラ8−7,8−8を介してノ
ード7−1,7−2が接続され、光ファイバ2−2に光
カプラ8−9,8−10を介してノード7−3,7−4
が接続され、光ファイバ2−3に光カプラ8−11,8
−12を介してノード7−5,7−6が接続される。
【0028】光フィルタの阻止帯域とノードの受信帯域
の関係を図2(b) に示す。光フィルタ4−1,4−2の
阻止帯域Aは、ノード7−1の受信帯域A1およびノー
ド7−2の受信帯域A2を含むように設定され、光フィ
ルタ5−1,5−2の阻止帯域Bは、ノード7−3の受
信帯域B1およびノード7−4の受信帯域B2を含むよ
うに設定され、光フィルタ6−1,6−2の阻止帯域C
は、ノード7−5の受信帯域C1およびノード7−6の
受信帯域C2を含むように設定される。
【0029】以上の接続関係および帯域設定に基づい
て、ノード7−2とノード7−5との間にチャネルを設
定する場合について説明する。ノード7−2は、ノード
7−5の受信信号として受信帯域C1の中の未使用波長
を割り当て、光カプラ8−2を介して光ファイバ1−1
へ送信し、光フィルタ4−1、光ファイバ1−2、光フ
ィルタ5−1、光カプラ8−5を介してノード7−5へ
転送する(転送経路203)。このとき、光フィルタ4
−1の阻止帯域はAであり、光フィルタ5−1の阻止帯
域はBであるので、ノード7−5へ転送される受信帯域
C1の光信号は通過する。また、光カプラ8−5でノー
ド7−5へ分岐した残りの光信号(残留光信号)は、光
ファイバ1−3を介して光フィルタ6−1に到達する。
光フィルタ6−1の阻止帯域はCであるので、受信帯域
C1の残留光信号は阻止され、光ファイバ1−1を介し
てノード7−2へ戻ることはない。
【0030】また、ノード7−5は、ノード7−2の受
信信号として受信帯域A2の中の未使用波長を割り当
て、光カプラ8−11を介して光ファイバ2−3へ送信
し、光フィルタ6−2、光ファイバ2−2、光フィルタ
5−2、光ファイバ2−1、光カプラ8−8を介してノ
ード7−2へ転送する(転送経路204)。このとき、
光フィルタ6−2の阻止帯域はCであり、光フィルタ5
−2の阻止帯域はBであるので、ノード7−2へ転送さ
れる受信帯域A2の光信号は通過する。また、光カプラ
8−8でノード7−2へ分岐した残りの光信号(残留光
信号)は、光ファイバ2−1を介して光フィルタ4−2
に到達する。光フィルタ4−2の阻止帯域はAであるの
で、受信帯域A2の残留光信号は阻止され、光ファイバ
2−3を介してノード7−5へ戻ることはない。
【0031】なお、ノード7−2からノード7−5への
転送経路については、光カプラ8−8、光ファイバ2−
1、光フィルタ4−2、光ファイバ2−3、光カプラ8
−11を介する左回りの経路の設定も可能である。この
場合の残留光信号は光フィルタ6−2で阻止される。ま
た、ノード7−5からノード7−2への転送経路につい
ては、光カプラ8−5、光ファイバ1−3、光フィルタ
6−1、光ファイバ1−1、光カプラ8−2を介する右
回りの経路の設定も可能である。この場合の残留光信号
は光フィルタ4−1で阻止される。通常は、それらの転
送経路のうちの最短経路が選択される。
【0032】このように、3分割した本実施形態の構成
でも、光ファイバを光フィルタを介してリング状に接続
するとともに、宛先のノードで分岐した光信号が1周し
て送信光信号と混合されないように光フィルタの阻止帯
域を設定するので、光信号の干渉なしにノード間を最短
経路で接続することができる。
【0033】(第3の実施形態)第1の実施形態および
第2の実施形態は、1つのノードに割り当てられる波長
帯域が互いに排他的である例を示したが、複数のノード
で波長帯域の全部または一部を共用するようにしてもよ
い。
【0034】図3は、本発明の波長多重リング網の第3
の実施形態における阻止帯域と受信帯域の関係を示す。
なお、本実施形態の波長多重リング網の構成は図1(a)
に示す第1の実施形態と同様とする。
【0035】光フィルタ3−1,3−2の阻止帯域A
は、ノード7−1の受信帯域A1およびノード7−2の
受信帯域A2を含むように設定される。ただし、受信帯
域A1と受信帯域A2は一部重なっている。201はノ
ード7−1の受信信号、202はノード7−2の受信信
号、203はノード7−1,7−2の共通の受信信号で
ある。ノード7−3の受信帯域B1およびノード7−4
の受信帯域B2についても同様である。
【0036】このような帯域設定により、受信信号20
3をノード7−1,7−2に同時に受信させることがで
き、放送型の接続パターンを実現することができる。ま
た、放送型の接続を行わない場合には、受信信号203
の帯域をノード7−1または7−2のいずれかの受信帯
域に割り当てることにより、ノード間の容量変化にも柔
軟に対応することができる。すなわち、ノード容量のば
らつきに対して、帯域の使用効率を劣化させることなく
対処することができる。
【0037】(第4の実施形態)図4は、本発明の波長
多重リング網の第4の実施形態を示す。図において、右
回りの光ファイバ1−1,1−2、左回りの光ファイバ
2−1,2−2、阻止帯域Aの光フィルタ4−1,4−
2、阻止帯域Bの光フィルタ5−1,5−2、受信帯域
A1のノード7−1、受信帯域A2のノード7−2、受
信帯域B1のノード7−3、受信帯域B2のノード7−
4、光カプラ8−1〜8−8は、第1の実施形態と同じ
構成である。
【0038】本実施形態は、新たに右回りの光ファイバ
3−1,3−2、ノード7−1〜7−4と光ファイバ3
−1,3−2との間で光信号の分岐/挿入を行う光カプ
ラ8−9〜8−12、光ファイバ3−1の光信号を光フ
ァイバ1−2に合流する光カプラ8−13、光ファイバ
3−2の光信号を光ファイバ1−1に合流する光カプラ
8−14が追加された構成である。
【0039】光ファイバ1−1,1−2,2−1,2−
2が正常に動作している場合には、第1の実施形態と同
様に最短経路でチャネル設定を行うことができる。ただ
し、ノード7−1,7−2と、ノード7−3,7−4と
の間のチャネルについては、光ファイバが双方向のリン
グを構成しているので、上述のように右回りと左回りの
2つの転送経路が設定できる。したがって、通常はその
うちの最短経路のチャネル設定を行うが、最短経路に故
障が発生した場合には他方の経路(迂回経路)でチャネ
ル設定を行う。
【0040】一方、ノード7−1とノード7−2との間
のチャネル、およびノード7−3とノード7−4との間
のチャネルについては、それぞれ右回りまたは左回りの
1つの経路のみである。すなわち、ノード7−1からノ
ード7−2へ左回りに送信される光信号は光フィルタ4
−2で阻止され、ノード7−2からノード7−1へ右回
りに送信される光信号は光フィルタ4−1で阻止され、
ノード7−3からノード7−4へ左回りに送信される光
信号は光フィルタ5−2で阻止され、ノード7−4から
ノード7−3へ右回りに送信される光信号は光フィルタ
5−1で阻止され、それぞれチャネル設定ができない。
そのため、光ファイバ故障時に迂回経路にチャネル設定
ができない。
【0041】本実施形態は、ノード7−1とノード7−
2との間のチャネル、およびノード7−3とノード7−
4との間のチャネルについて、2つの経路を設定可能に
するための構成である。例えば、ノード7−1からノー
ド7−2に設定されるチャネルは、光カプラ8−1、光
ファイバ1−1、光カプラ8−2を介する最短経路20
5の他に、光カプラ8−9、光ファイバ3−1、光カプ
ラ8−10を介する迂回経路206が可能になる。ノー
ド7−2からノード7−1に設定されるチャネルは、光
カプラ8−6、光ファイバ2−1、光カプラ8−5を介
する最短経路207の他に、光カプラ8−10、光ファ
イバ3−1、光カプラ8−13、光ファイバ1−2、光
フィルタ5−1、光ファイバ1−1、光カプラ8−1を
介する迂回経路208が可能になる。
【0042】したがって、例えば、光カプラ8−5,8
−6間の光ファイバ2−1に故障が発生し、ノード7−
2からノード7−1に設定されていた最短経路207の
チャネルが遮断された場合でも、ノード7−1,7−2
で迂回経路208の入出力ポートに切り替えることによ
り復旧させることができる。このとき、光カプラ8−1
でノード7−1へ分岐した残りの光信号(残留光信号)
は、光ファイバ1−1を介して光フィルタ4−1に到達
する。光フィルタ4−1の阻止帯域はAであるので、受
信帯域A1の残留光信号は阻止され、光カプラ8−13
まで戻って迂回経路208に合流することはない。ノー
ド7−3とノード7−4との間のチャネルについても同
様である。
【0043】このように、新たに光ファイバ3−1,3
−2を追加したことにより、すべてのノード間で右回り
と左回りのチャネル設定が可能となり、光ファイバの故
障時にもノード間にチャネル設定ができ、高信頼な網を
構成することができる。なお、本実施形態では光ファイ
バ3−1,3−2を右回りとしたが、左回りとして光フ
ァイバ2−1,2−2と光フィルタ4−2,5−2の下
流側で合流させるようにしても同様である。
【0044】(第5の実施形態)図5は、本発明の波長
多重リング網の第5の実施形態を示す。図において、右
回りの光ファイバ1−1,1−2,1−3、左回りの光
ファイバ2−1,2−2,2−3、阻止帯域Aの光フィ
ルタ4−1,4−2、阻止帯域Bの光フィルタ5−1,
5−2、阻止帯域Cの光フィルタ5−1,5−2、受信
帯域A1のノード7−1、受信帯域A2のノード7−
2、受信帯域B1のノード7−3、受信帯域B2のノー
ド7−4、受信帯域C1のノード7−5、受信帯域C2
のノード7−6、光カプラ8−1〜8−12は、第2の
実施形態と同じ構成である。
【0045】本実施形態は、新たに右回りの光ファイバ
3−1,3−2,3−3、ノード7−1〜7−6と光フ
ァイバ3−1〜3−3との間で光信号の分岐/挿入を行
う光カプラ8−13〜8−18、光ファイバ3−1の光
信号を光ファイバ1−2に合流する光カプラ8−19、
光ファイバ3−2の光信号を光ファイバ1−3に合流す
る光カプラ8−20、光ファイバ3−3の光信号を光フ
ァイバ1−1に合流する光カプラ8−21が追加された
構成である。
【0046】光ファイバ1−1,1−2,2−1,2−
2,3−1,3−2が正常に動作している場合には、第
2の実施形態と同様に、右回りと左回りの2つの転送経
路のうちの最短経路でチャネル設定を行うことができ
る。
【0047】なお、本実施形態においても第4の実施形
態と同様に、ノード7−1とノード7−2との間のチャ
ネル、ノード7−3とノード7−4との間のチャネル、
ノード7−5とノード7−6との間のチャネルについて
は、それぞれ右回りまたは左回りの1つの経路のみであ
る。すなわち、ノード7−1からノード7−2へ左回り
に送信される光信号は光フィルタ4−2で阻止され、ノ
ード7−2からノード7−1へ右回りに送信される光信
号は光フィルタ4−1で阻止される。ノード7−3とノ
ード7−4、ノード7−5とノード7−6との間におい
ても同様であり、それぞれチャネル設定ができない。そ
のため、光ファイバ故障時に迂回経路にチャネル設定が
できない。
【0048】本実施形態は、ノード7−1とノード7−
2との間のチャネル、ノード7−3とノード7−4との
間のチャネル、およびノード7−5とノード7−6との
間のチャネルについて、2つの経路を設定可能にするた
めの構成である。例えば、ノード7−5からノード7−
6に設定されるチャネルは、光カプラ8−5、光ファイ
バ1−3、光カプラ8−6を介する最短経路の他に、光
カプラ8−17、光ファイバ3−3、光カプラ8−18
を介する迂回経路209が可能になる。ノード7−6か
らノード7−5に設定されるチャネルは、光カプラ8−
12、光ファイバ2−3、光カプラ8−11を介する最
短経路の他に、光カプラ8−18、光ファイバ3−3、
光カプラ8−21、光ファイバ1−1、光フィルタ4−
1、光ファイバ1−2、光フィルタ5−1、光ファイバ
1−3、光カプラ8−5を介する迂回経路210が可能
になる。ノード7−1とノード7−2との間のチャネ
ル、ノード7−3とノード7−4との間のチャネルにつ
いても同様である。
【0049】したがって、例えばノード7−5とノード
7−6との間のチャネルについて、光カプラ8−5,8
−6間の光ファイバ1−3、および光カプラ8−11,
8−12間の光ファイバ2−3に故障が発生した場合の
迂回経路は次のようになる。ノード7−5からノード7
−6へのチャネルは、上記の迂回経路209を介して設
定される。ノード7−6からノード7−5へのチャネル
は、上記の迂回経路210を介して設定される。
【0050】このように、新たに光ファイバ3−1,3
−2,3−3を追加したことにより、すべてのノード間
で右回りと左回りのチャネル設定が可能となり、光ファ
イバの故障時にもノード間にチャネル設定ができ、高信
頼な網を構成することができる。なお、本実施形態では
光ファイバ3−1,3−2,3−3を右回りとしたが、
左回りとして光ファイバ2−1,2−2,2−3と光フ
ィルタ4−2,5−2,6−3の下流側で合流させるよ
うにしても同様である。
【0051】また、リング上に任意の数の光フィルタを
設置した場合にも、第4および第5の実施形態と同様
に、新たな光ファイバを追加して迂回経路を確保するこ
とにより、高信頼な網を構成することができる。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の波長多重
リング網は、リング状の光ファイバに帯域阻止手段を挿
入し、帯域阻止手段の阻止帯域としてその上流に位置す
るノードに分岐された光信号の残留分を阻止する帯域を
設定することにより、周回する光信号を完全に遮断する
ことができる。これにより、光信号の干渉なしにノード
間を最短経路で接続することができる。
【0053】また、帯域阻止手段の挿入間隔内に複数の
ノードを配置し、各ノードに割り当てられた受信帯域の
少なくとも一部を重複させることにより、放送型の接続
パターンを実現することができる。また、帯域阻止手段
の挿入間隔内の各ノードに割り当てられる受信帯域の重
複部分を可変範囲とすることにより、ノード容量のばら
つきに対して、帯域の使用効率を劣化させることなく対
処することができる。
【0054】また、迂回光ファイバを追加することによ
り、すべてのノード間で右回りと左回りのチャネル設定
が可能となり、光ファイバの故障時にもノード間にチャ
ネル設定ができ、高信頼な網を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の波長多重リング網の第1の実施形態を
示す図。
【図2】本発明の波長多重リング網の第2の実施形態を
示す図。
【図3】本発明の波長多重リング網の第3の実施形態に
おける阻止帯域と受信帯域の関係を示す図。
【図4】本発明の波長多重リング網の第4の実施形態を
示す図。
【図5】本発明の波長多重リング網の第5の実施形態を
示す図。
【図6】従来の波長多重リング網の構成例を示し、(a)
は波長多重リング網の全体構成を示し、(b) はノードの
内部構成例を示す。
【図7】従来の波長多重網の構成例を示し、(a) は波長
多重網の全体構成を示し、(b)はノードの内部構成例を
示す。
【符号の説明】
1,2,3 光ファイバ 4,5,6 光フィルタ 7 ノード 8 光カプラ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 波長多重光信号を伝送するリング状に接
    続された右回りの光ファイバおよび左回りの光ファイバ
    と、 前記各光ファイバに対して光信号を分岐しかつ挿入する
    分岐/挿入手段と、 前記分岐/挿入手段を介して前記各光ファイバに接続さ
    れる複数のノードとを備え、 前記各ノードは、それぞれ所定の受信帯域を割り当てら
    れ、少なくとも1つの光ファイバから波長多重光信号を
    入力して自ノードの受信帯域の光信号を多重分離して受
    信し、宛先ノードの受信帯域の波長を有する光信号を少
    なくとも1つの光ファイバに波長多重して送信する構成
    である波長多重リング網において、 前記右回りの光ファイバおよび左回りの光ファイバにそ
    れぞれ挿入され、挿入間隔内の上流に位置するノードに
    割り当てられた受信帯域の光信号を阻止する帯域阻止手
    段を備えたことを特徴とする波長多重リング網。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の波長多重リング網にお
    いて、 前記帯域阻止手段の挿入間隔内に位置するノードは2以
    上とし、その各ノードに割り当てられた受信帯域の少な
    くとも一部が重複していることを特徴とする波長多重リ
    ング網。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載の波長多重リング網にお
    いて、 前記帯域阻止手段の挿入間隔内に位置するノードは2以
    上とし、その各ノードに割り当てられる受信帯域の重複
    部分を可変範囲とすることを特徴とする波長多重リング
    網。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の波長多重リング網にお
    いて、 前記リング状に接続された右回りの光ファイバおよび左
    回りの光ファイバと並行に、かつ前記帯域阻止手段の挿
    入間隔内に位置するノードに対応して設置される右回り
    または左回りの迂回光ファイバと、 前記帯域阻止手段の挿入間隔内に位置するノードと前記
    迂回光ファイバとの間で光信号を分岐しかつ挿入する分
    岐/挿入手段と、 前記帯域阻止手段の挿入間隔内に位置するノードに割り
    当てられた受信帯域の光信号を阻止する帯域阻止手段の
    下流側に、前記各迂回光ファイバの光信号を合流する合
    流手段とを備え、 前記各ノードは、前記リング状に接続された右回りの光
    ファイバまたは左回りの光ファイバか前記迂回光ファイ
    バのいずれかとの間で切り替えて光信号を送受信する構
    成であることを特徴とする波長多重リング網。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005539454A (ja) * 2002-09-17 2005-12-22 富士通株式会社 分散したサブバンド禁止部を有する光ネットワーク

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JP2005539454A (ja) * 2002-09-17 2005-12-22 富士通株式会社 分散したサブバンド禁止部を有する光ネットワーク

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