JP2000123086A

JP2000123086A - 電子決済システム

Info

Publication number: JP2000123086A
Application number: JP29516498A
Authority: JP
Inventors: Kiwa Terajima; 喜和寺島
Original assignee: Nippon Signal Co Ltd
Current assignee: Nippon Signal Co Ltd
Priority date: 1998-10-16
Filing date: 1998-10-16
Publication date: 2000-04-28

Abstract

(57)【要約】【課題】店は商品の代金を確実に回収でき、顧客は商品
を簡易に購入できる電子決済システムすることを目的と
する。【解決手段】顧客の入場及び退場時に、非接触ＩＣカー
ド３に記憶される顧客のＩＤを受信するアンテナ２と、
陳列棚８を撮影する撮影装置４と、撮影装置４の撮影画
像の変化に基づいて、顧客が商品を選択したと判定され
る毎に、前記顧客のＩＤに対応させて、選択された商品
の仮の価格を記憶する記憶手段、及び前記顧客による商
品の買い物終了時に、非接触ＩＣカード３に記憶される
仮の価格を用いて、正規の支払い価格を確定処理する処
理手段を備える監視装置１と、を含んで構成される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、顧客の識別情報が
記憶される記憶媒体を用いて、顧客が買った商品の代金
を電子的に決済する電子決済システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】顧客が売場で商品を購入する場合には、
所望の商品を選択して店員まで持ち運び、店員の計算処
理により提示される金額を現金やクレジットカード等に
よって支払う。

【０００３】また、無人の売場の代金支払い装置とし
て、例えば、特開平７−３０１０１４号公報に、顧客
は、選択した商品のコードをスキャナで読み取り、銀行
カードやクレジットカード等を支払いステーションで提
示して、商品の代金を電子的に支払う装置が開示されて
いる。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】ところで、従来の代金
支払い方法や装置では、顧客が、いわゆる万引きや逃走
等を行った場合には、販売者は、商品の代金を回収でき
ないおそれが生じる。

【０００５】また、顧客は、店員や支払いステーション
まで商品を持ち運んだり、商品の価格を読み取ったりし
なければ、商品の代金の支払い処理が行われないため、
商品を購入するために手間や時間がかかっていた。

【０００６】そこで、本発明は、店は商品の代金を確実
に回収でき、顧客は商品を簡易に購入できる電子決済シ
ステムを提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】このため、請求項１に記
載の電子決済システムは、顧客の識別情報が記憶される
記憶媒体を用いて、前記顧客が選択した商品の代金を電
子的に決済する電子決済システムであって、前記顧客の
入場及び退場時に、前記記憶媒体に記憶される前記顧客
の識別情報を受信する受信手段と、前記顧客による商品
の買い物中に、前記顧客が商品を選択したか否かを判定
する判定手段と、前記判定手段により前記顧客が商品を
選択したと判定される毎に、前記受信手段により受信さ
れた前記顧客の識別情報に対応させて前記選択された商
品の仮の価格を記憶する記憶手段と、前記顧客による商
品の買い物終了時に、前記記憶手段に記憶される仮の価
格を用いて、正規の支払い価格を確定処理する処理手段
と、を備える構成とした。

【０００８】かかる構成によれば、受信手段で顧客の識
別情報を受信し、判定手段で顧客によって商品が選択さ
れたか否かを判定する。顧客が商品の買い物をしている
ときに、判定手段で顧客が商品を選択したと判定される
毎に、選択された商品の仮の価格を、受信手段で受信さ
れた顧客の識別情報に対応させて記憶手段に記憶する。
この後、顧客が商品の買い物を終了したときには、記憶
手段に記憶される仮の価格に基づいて正規の支払い価格
を確定し、商品の代金を電子的に決済する。

【０００９】請求項２に記載の発明では、前記判定手段
は、前記顧客が商品の選択を取り消したと判定したとき
には、前記記憶手段に記憶される前記取り消される商品
の仮の価格を消去することとした。

【００１０】かかる構成によれば、顧客が商品の選択を
取り消したときには、判定手段は、商品を取り消した顧
客の識別情報に対応して記憶手段に記憶される商品の仮
の価格を消去する。

【００１１】請求項３に記載の発明では、前記顧客の退
場時に、前記受信手段により前記顧客の識別情報が再び
受信されたときに、前記処理手段は、前記記憶手段に記
憶される仮の価格を正規の支払い価格として確定処理す
ることとした。

【００１２】かかる構成によれば、顧客が店から退場す
るときに、受信手段により顧客の識別情報が再び受信さ
れると、処理手段は、記憶手段に記憶される仮の価格を
正規の支払い価格として確定し、商品の代金を電子的に
決済する。

【００１３】請求項４に記載の発明では、前記受信手段
により前記記憶媒体に記憶される顧客の識別情報が初め
て受信されたときに、所定時間分のカウント動作を開始
するタイマ手段をさらに含み、前記タイマ手段のカウン
ト動作終了時に、前記処理手段は、前記顧客の確定処理
がされていないと判別するならば、前記記憶手段に記憶
される仮の価格を正規の支払い価格として確定処理する
こととした。

【００１４】かかる構成によれば、タイマ手段は、受信
手段で顧客の識別情報が受信されたときに、カウント動
作を開始する。この後、タイマ手段のカウント動作が終
了したときに、処理手段は、顧客の確定処理がされてい
ないと判別すると、記憶手段に記憶される仮の価格を正
規の支払い価格として確定し、商品の代金を電子的に決
済する。

【００１５】請求項５に記載の発明では、前記判定手段
は、商品陳列部を撮影する撮影手段を備え、前記処理手
段は、前記顧客が前記商品陳列部から商品を抜き取った
時の前記撮影手段の撮影画像の変化に基づいて商品が選
択されたと判定する構成とした。

【００１６】かかる構成によれば、撮影手段は商品陳列
部及び顧客を撮影し、処理手段は、撮影手段により撮影
された、顧客が商品陳列部から商品を抜き取った時の画
像の変化に基づいて、顧客が商品を選択したと判定す
る。

【００１７】請求項６に記載の発明では、前記判定手段
は、商品陳列部に載置される商品の重量を検出する重量
検出手段を備え、前記処理手段は、前記顧客が前記商品
陳列部から商品を取り上げた時の前記重量検出手段の出
力の変化に基づいて商品が選択されたと判定する構成と
した。

【００１８】かかる構成によれば、処理手段は、商品陳
列部に設置された重量検出手段上に載置される商品が取
り上げられた時の重量検出手段からの出力に基づいて、
顧客が商品を選択したと判定する。

【００１９】

【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施形態を図面
を用いて説明する。

【００２０】まず、本発明に係る電子決済システムの第
１実施形態について説明する。

【００２１】図１は、電子決済システムの第１実施形態
の概略的な構成を示す。

【００２２】図１に示す電子決済システムは、顧客の入
場及び退場時に、記憶媒体に記憶される顧客の識別情報
（以下、ＩＤという）を受信する受信手段としてのアン
テナ２と、アンテナ２が接続された監視装置１と、顧客
による商品の買い物中に、顧客が商品を選択したか否か
を判定する判定手段と、を備えるものである。

【００２３】アンテナ２は、顧客が店３０に入退場する
際に通過するゲート２０に設置されている。

【００２４】アンテナ２により受信可能な顧客のＩＤを
記憶する記憶媒体としては、情報の送受信機能を備える
非接触ＩＣカードが使用可能である。非接触ＩＣカード
には、使用可能金額も記憶される。

【００２５】前記監視装置１は、前記判定手段により前
記顧客が商品を選択したと判定される毎に、前記アンテ
ナ２により受信された前記顧客のＩＤに対応させて、前
記選択された商品の仮の価格である見積もり価格を記憶
する記憶手段としてのメモリ装置と、前記顧客による商
品の買い物終了時に、前記メモリ装置に記憶される仮の
価格を用いて、正規の支払い価格を確定処理する処理装
置と、前記アンテナ２により前記記憶媒体に記憶される
顧客のＩＤが初めて受信されたときに、所定時間分のカ
ウント動作を行うタイマ手段としてのタイマ装置と、顧
客のＩＤ、氏名、年齢及び顔の画像情報等の個人デー
タ、並びに商品陳列部である陳列棚８に陳列される商品
の商品名及び見積もり価格が予め記憶されているハード
ディスク装置などの大容量の記憶装置と、ディスプレイ
１３とを含む。

【００２６】前記判定手段としては、陳列棚８を撮影す
る撮影装置４を備える。撮影装置４により撮影された画
像情報は、監視装置１に送られて処理された後、ディス
プレイ１３に表示される。

【００２７】店３０内には、顧客が選択した商品の代金
の確定入力処理を行うための入力装置５が設置されてい
る。入力装置５は、監視装置１と接続されており、入力
装置５から入力される商品名及び正確な売価である正規
の支払い価格は、監視装置１の処理装置に送られて、メ
モリ装置に記憶される。入力装置５と処理装置とで、処
理手段が構成される。

【００２８】次に、図１の電子決済システムの処理動作
について、図２のフローチャートを用いて説明する。

【００２９】まず、ステップ１（図中、Ｓ１で示し、以
下同様とする）で、顧客により、店３０のゲート２０に
設置されるアンテナ２の近くにかざされた非接触ＩＣカ
ードからの顧客のＩＤがアンテナ２に受信されたか否か
が判別される。受信された顧客のＩＤは、監視装置１に
送信される。

【００３０】監視装置１では、受信した顧客のＩＤを、
記憶装置に予め記憶されているＩＤと比較して、どの顧
客であるかを判別する。顧客が判別されたならば、例え
ば、図３に示すように、顧客の顔及びＩＤがディスプレ
イ１３に表示される。

【００３１】次に、ステップ２で、監視装置１内のタイ
マ装置が、予め設定される時間分のカウント動作を開始
すると共に、監視装置１の制御によりゲート２０が開か
れる。タイマ装置におけるカウント動作の設定時間は、
顧客が商品の選択及び代金支払い動作を行うために十分
な時間である。

【００３２】ゲート２０が開かれると、顧客は、店３０
内に入場して、買い物を開始できる。

【００３３】店３０内では、撮影装置４により、陳列棚
８及び顧客が撮影される。撮影された画像情報は、ディ
スプレイ１３に表示される。このとき、ディスプレイ１
３には、例えば、図３に示すように、撮影画像並びに顧
客の顔画像及びＩＤが表示される。

【００３４】次に、ステップ３で、監視装置１の処理装
置により、前記顧客が前記陳列棚８から商品を抜き取っ
た時の撮影装置４の撮影画像の変化に基づいて、顧客が
商品を選択したと判定する。例えば、撮影画像を一定時
間毎に記憶しておき、顧客が陳列棚８に近寄る前の画像
と後の画像とを比較することにより、後の画像に表示さ
れていない商品を選択商品と判定できる。

【００３５】ステップ３で、顧客が商品を選択したと判
定したならば、ステップ４で、選択された商品に対応す
る見積もり価格が記憶装置から読み出されて決定され、
ステップ５で、顧客のＩＤに対応して、選択された商品
名及びその見積もり価格がメモリ装置に仮記憶される。

【００３６】尚、見積もり価格は、正確な売価であって
も良いし、万引き者等に対する懲罰的な意味を込めて、
正確な売価よりも多少高めな価格であっても良い。

【００３７】図４（Ａ）は、メモリ装置の仮取引記憶領
域の記憶状態の一例であり、選択された商品の商品名と
見積もり価格とが、仮取引記憶領域に記憶された状態を
示している。

【００３８】また、ステップ３で、撮影画像の比較によ
り、顧客が商品の選択を取り消したと判定されたときに
は、メモリ装置に記憶される選択取り消し商品の商品名
及びその見積もり価格が消去される。

【００３９】この後、ステップ６で、処理措置１１の処
理装置により、顧客は買い物を終了して、入力装置５が
設置された場所に商品を持ち運び、入力装置５によって
正規の支払い価格、即ち正確な売価を入力する確定入力
処理が開始されたか否かが判別される。確定入力処理で
は、例えば、図４（Ｂ）に示すように、メモリ装置の完
了取引記憶領域に、日時、商品名及び正確な売価が記憶
される。

【００４０】ステップ６で、確定入力処理が開始された
と判別されたならば、ステップ７で、全ての商品の確定
入力処理が終了したか否かが判別される。

【００４１】ステップ７で、確定入力処理が終了したと
判別されたならば、ステップ８で、正規の支払い価格で
商品の代金が決済される取引確定処理が行われる。取引
確定処理では、メモリ装置の完了取引記憶領域に記憶さ
れた正確な売価の合計金額が、顧客の非接触ＩＣカード
に記憶される使用可能金額から減算されることにより、
商品の代金が決済される。

【００４２】尚、メモリ装置に、仮取引記憶領域及び完
了取引記憶領域を別々に設けずに、１つの記憶領域に商
品名及び見積もり価格を仮記録すると共に、取引確定処
理が済んだか否かを示す決済未完フラグを記憶し、決済
未完フラグが示す値によって取引確定処理が済んだか否
かを判別するようにしてもよい。

【００４３】一方、ステップ６で、確定入力処理が開始
されていないと判別されたならば、ステップ９で、顧客
の非接触ＩＣカードがアンテナ２の近くにかざされて、
顧客のＩＤが再び受信されたか否かが判別される。

【００４４】ステップ９で、顧客のＩＤが再び受信され
たと判別されたならば、ステップ１０で、監視装置１の
処理装置の制御により、ゲート２０が開かれる。

【００４５】これと同時に、ステップ１２で、監視装置
１の処理装置により、ゲート２０を通過する顧客の取引
確定処理が行われたか否かが判別される。取引確定処理
が既に行われたと判別されるならば、処理はそのまま終
了する。

【００４６】一方、ステップ１２で、取引確定処理が行
われていないと判別されたならば、監視装置１の処理装
置により、メモリ装置の仮取引記憶領域に記憶される見
積もり価格が正規の支払い価格として完了取引記憶領域
に記憶され、非接触ＩＣカードに記憶される利用可能金
額から正規の支払い価格の合計金額を減算して取引確定
処理を行う。

【００４７】一方、ステップ９で、入場した顧客のＩＤ
が再び受信されていないと判別されたならば、ステップ
１１で、タイマ装置のカウント動作が終了したか否かを
判別する。

【００４８】ステップ１１で、カウント動作が終了して
いないと判別されるならば、顧客は買い物中であるの
で、ステップ３に戻り、ステップ３の商品の選択の判別
及び見積もり価格の決定処理を行うこととなる。

【００４９】ステップ１１で、カウント動作が終了した
と判別されるならば、上述のように、ステップ１２の取
引確定処理の判別を行い、取引確定処理が行われていな
いならば、ステップ１３の取引確定処理を行い、取引確
定処理が行われているならば、そのまま処理を終了す
る。

【００５０】尚、顧客の非接触ＩＣカードに記憶される
使用可能金額が商品の代金未満の金額であるときには、
監視装置１の処理装置で、顧客が契約する銀行口座から
直接に商品の代金を引き落とすように制御することによ
り、商品代金を決済してもよい。

【００５１】また、非接触ＩＣカードの代わりにキャッ
シュカードやクレジットカードを用いることも可能であ
る。この場合には、ゲート２にカード挿入口を設けて、
顧客はカード挿入口にカードを挿入する。これにより、
カードに記憶される顧客の銀行口座番号等がＩＤとして
検出され、取引確定処理時には、該顧客の銀行口座から
商品の代金が引き落とされる。

【００５２】このように、本第１実施形態の電子決済シ
ステムでは、顧客が選択した商品を判定して、仮の価格
を記憶しておくことにより、顧客が商品の取引確定処理
が行わずに店の外部に出た場合にも、商品の代金を回収
することができる。

【００５３】また、顧客がゲートを通過せずに、顧客の
ＩＤが再度検出されないときにも、所定時間後に取引確
定処理が行われたか否かを判別することにより、顧客は
店の外部に出ているが、商品の代金は決済されていない
場合を判別することができるので、さらに確実に商品の
代金を回収することができる。

【００５４】次に、本発明に係る電子決済システムの第
２実施形態について説明する。

【００５５】図５は、電子決済システムの第２実施形態
の概略的な構成を示す。

【００５６】図５に示す電子決済システムの第２実施形
態も、図１に示す電位決済システムの第１実施形態と同
様に、顧客の入場及び退場時に、記憶媒体に記憶される
顧客のＩＤを受信する受信手段としてのアンテナ２と、
アンテナ２が接続された監視装置１と、顧客の商品の買
い物中に、顧客が商品を選択したか否かを判定する判定
手段と、を備えるものである。

【００５７】アンテナ２及び監視装置１の構成及び機能
は、上述した電子決済システムの第１実施形態における
アンテナ２及び監視装置１の構成及び機能と同様であ
る。

【００５８】但し、記憶装置には、顧客の顔等の画像情
報が記憶されている必要はない代わりに、陳列棚８に載
置される商品の重量値が記憶されている。

【００５９】記憶媒体としては、非接触ＩＣカードが使
用され、顧客のＩＤ及び使用可能金額が記憶されてい
る。

【００６０】前記判定手段としては、陳列棚８に載置さ
れる商品の重量を検出する重量検出手段である重量セン
サを備える。例えば、図５に示すように、店３０内の陳
列棚８上に、複数の重量センサ６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ
が設置され、各重量センサ６ａ、６ｂ、６ｃ、６ｄ上に
商品が載置される。各重量センサ６ａ、６ｂ、６ｃ、６
ｄは、監視装置１と接続されている。

【００６１】また、陳列棚８には、顧客の非接触ＩＣカ
ード３との間で情報を送受信するためのアンテナ７が設
置されている。アンテナ７も、監視装置１と接続されて
いる。

【００６２】次に、図５の電子決済システムの処理動作
について、図６のフローチャートを用いて説明する。

【００６３】まず、ステップ２１で、顧客により、ゲー
ト２０のアンテナ２の近くにかざされた非接触ＩＣカー
ドからの顧客のＩＤがアンテナ２に受信されたか否かが
判別される。受信された顧客のＩＤは、監視装置１に送
信される。

【００６４】監視装置１では、受信した顧客のＩＤを、
記憶装置に予め記憶されているＩＤと比較して、どの顧
客であるかを判別する。

【００６５】さらに、ステップ２２で、タイマ装置の所
定時間分のカウント動作が開始されると共に、ゲート２
０が開かれる。

【００６６】ゲート２０が開かれると、顧客は、店３０
内に入場して、商品の買い物を開始できる。

【００６７】次に、ステップ２３で、監視装置１の処理
装置により、重量センサからの出力を検出して、商品が
選択されたか否かを判定する。

【００６８】ステップ２３で、顧客が商品を選択したと
判定したならば、ステップ２４で、監視装置１の処理装
置により、選択された商品に対応する見積もり価格が記
憶装置から読み出されて決定される。これと同時に、監
視装置１は、例えば、呼びかけ信号等をアンテナ７を介
して非接触ＩＣカードに送信し、非接触ＩＣカードに記
憶される顧客のＩＤをアンテナ７を介して受信する。

【００６９】これにより、ステップ２５で、監視装置１
の処理装置は、受信した顧客のＩＤに対応させて、選択
された商品の商品名及びその見積もり価格をメモリ装置
に仮記憶させる。尚、見積もり価格は、正確な売価であ
る。

【００７０】また、ステップ２３で、顧客が商品の選択
を取り消したと判定されたときには、メモリ装置に記憶
される取り消された商品名及びその見積もり価格が消去
される。

【００７１】例えば、重量センサから監視装置１に「０
ｇ」を示す値が出力された場合に、商品が選択されたと
判定される。また、例えば、重量センサからの出力値が
「０ｇ」から商品の重量値の±３％以内の値に復帰した
場合には、商品が陳列棚８に戻されたと判定される。

【００７２】この後、ステップ２６で、ゲート２０のア
ンテナ２０で、顧客のＩＤが再び受信されたと判別され
たならば、ステップ２７で、監視装置１の処理装置の制
御により、ゲート２０が開かれる。

【００７３】これと同時に、ステップ２９で、監視装置
１の処理装置により、メモリ装置の仮取引記憶領域に記
憶される見積もり価格を正規の支払い価格とし、非接触
ＩＣカードに記憶される利用可能金額から減算して、商
品の代金を決済する取引確定処理を行い、処理を終了す
る。

【００７４】一方、ステップ２６で、入場した顧客のＩ
Ｄが再び受信されていないと判別されたならば、ステッ
プ２８で、タイマ装置のカウント動作が終了したか否か
を判別する。

【００７５】ステップ２８で、カウント動作が終了して
いないと判別されるならば、ステップ２３に戻り、商品
の選択の判定及び見積もり価格の記憶処理を行う。

【００７６】ステップ２８で、カウント動作が終了した
と判別されるならば、ステップ２９の取引確定処理を行
う。

【００７７】尚、仮取引記憶領域をメモリ装置に設ける
代わりに、顧客の非接触ＩＣカードに設けて、選択商品
の商品名及び見積もり価格を記憶するようにしてもよ
い。

【００７８】以下に、仮取引記憶領域を非接触ＩＣカー
ドに設ける場合の非接触ＩＣカードにおける処理動作
を、図７のフローチャートを用いて説明する。

【００７９】まず、ステップ３１で、顧客は、ゲート２
０の通過時に、非接触ＩＣカードは、ゲート２０のアン
テナ２からの呼びかけ信号を検出したか否かを判別す
る。呼びかけ信号を検出したと判別したならば、記憶し
ているＩＤをアンテナ２に送信する。

【００８０】次に、ステップ３２で、顧客が店３０で買
い物中に、非接触ＩＣカードは、陳列棚８のアンテナ７
を介して監視装置１から送信される見積もり価格を受信
したか否かを判別する。見積もり価格を受信したと判別
したならば、ステップ３３で、受信した見積もり価格を
仮取引記憶領域に仮記憶し、ステップ３４に進む。ステ
ップ３２で、見積もり価格を受信していないと判別した
ならば、そのままステップ３４に進む。

【００８１】ステップ３４では、顧客が買い物終了時に
通過するゲート２０において、非接触ＩＣカードは、ア
ンテナ２を介して監視装置１から送信される呼びかけ信
号を再び検出したか否かを判別する。

【００８２】非接触ＩＣカードは、呼びかけ信号を検出
したと判別したならば、ステップ３５で、非接触ＩＣカ
ードに記憶された見積もり価格を正規の支払い価格とし
て、取引確定処理が行われる。呼びかけ信号を検出して
いないと判別したならば、顧客は買い物中であるので、
ステップ３２，３３の処理に戻る。

【００８３】このように、本第２実施形態の電子決済シ
ステムでは、店員による確定入力処理を行うことなく、
商品の代金が決済されるので、顧客は、従来より簡易に
商品を購入できる。

【００８４】かつ、顧客が店のゲートから出るときに商
品の代金が決済されるので、無人店舗においても商品の
代金を確実に回収することができる。

【００８５】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１に記載の
発明によれば、顧客が商品を選択する度に、その選択さ
れた商品の仮の価格を予め記憶させるので、店は、商品
の盗難を防止でき、例えば、試着室を利用した衣料品等
の盗難の防止に有効である。

【００８６】請求項２に記載の発明によれば、顧客によ
って選択される商品をより正確に決定できる。

【００８７】請求項３に記載の発明によれば、支払いス
テーション等における商品の代金入力処理を行わずに、
商品を販売できるので、店員がいない無人店舗を実現で
きると共に、顧客は、従来よりも簡易に商品を購入でき
る。

【００８８】請求項４に記載の発明によれば、顧客が万
引きや逃走を行った場合にも、顧客とのいざこざを回避
して、商品の代金を回収できる。

【００８９】請求項５及び請求項６に記載の発明によれ
ば、商品が選択されたか否かを容易に判定できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る電子決済システムの第１実施形態
の概略的な構成図

【図２】図１の電子決済システムによる処理動作のフロ
ーチャート

【図３】表示画像の一例を示す図

【図４】（Ａ）は、仮取引記憶領域の記憶状態の一例を
示し、（Ｂ）は、完了取引記憶領域の記憶状態の一例を
示す図

【図５】本発明に係る電子決済システムの第２実施形態
の概略的な構成図

【図６】図５の電子決済システムによる処理動作のフロ
ーチャート

【図７】図５の電子決済システムにおける非接触ＩＣカ
ードの処理動作のフローチャート

【符号の説明】

１監視装置２，７アンテナ３非接触ＩＣカード４撮影装置５入力装置６ａ，６ｂ，６ｃ，６ｄ重量センサ８陳列棚１３ディスプレイ２０ゲート３０店

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続きＦターム(参考） 3E044 AA07 BA04 BA05 BA06 CA06 CC09 DA03 DA05 DB02 DB12 DC01 DC06 DD03 EA05 EA20 EB01 5B049 AA05 BB11 CC31 CC39 DD04 DD05 EE01 EE07 EE23 EE25 FF03 FF04 FF08 FF09 GG03 GG06 5B058 CA15 KA31 KA40 YA02 5C054 AA01 FC01 FC12 FE16 FE18 GB01 HA19

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】顧客の識別情報が記憶される記憶媒体を用
いて、前記顧客が選択した商品の代金を電子的に決済す
る電子決済システムであって、前記顧客の入場及び退場時に、前記記憶媒体に記憶され
る前記顧客の識別情報を受信する受信手段と、前記顧客による商品の買い物中に、前記顧客が商品を選
択したか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記顧客が商品を選択したと判定さ
れる毎に、前記受信手段により受信された前記顧客の識
別情報に対応させて前記選択された商品の仮の価格を記
憶する記憶手段と、前記顧客による商品の買い物終了時に、前記記憶手段に
記憶される仮の価格を用いて、正規の支払い価格を確定
処理する処理手段と、を備えることを特徴とする電子決
済システム。
【請求項２】前記判定手段は、前記顧客が商品の選択を
取り消したと判定したときには、前記記憶手段に記憶さ
れる前記取り消された商品の仮の価格を消去することを
特徴とする請求項１に記載の電子決済システム。
【請求項３】前記顧客の退場時に、前記受信手段により
前記顧客の識別情報が再び受信されたときに、前記処理
手段は、前記記憶手段に記憶される仮の価格を正規の支
払い価格として確定処理することを特徴とする請求項１
又は請求項２に記載の電子決済システム。
【請求項４】前記受信手段により前記記憶媒体に記憶さ
れる顧客の識別情報が初めて受信されたときに、所定時
間分のカウント動作を開始するタイマ手段をさらに含
み、前記タイマ手段のカウント動作終了時に、前記処理手段
は、前記顧客の確定処理がされていないと判別するなら
ば、前記記憶手段に記憶される仮の価格を正規の支払い
価格として確定処理することを特徴とする請求項１〜請
求項３のいずれか１つに記載の電子決済システム。
【請求項５】前記判定手段は、商品陳列部を撮影する撮
影手段を備え、前記処理手段は、前記顧客が前記商品陳列部から商品を
抜き取った時の前記撮影手段の撮影画像の変化に基づい
て商品が選択されたと判定することを特徴とする請求項
１〜請求項４のいずれか１つに記載の電子決済システ
ム。
【請求項６】前記判定手段は、商品陳列部に載置される
商品の重量を検出する重量検出手段を備え、前記処理手段は、前記顧客が前記商品陳列部から商品を
取り上げた時の前記重量検出手段の出力の変化に基づい
て商品が選択されたと判定することを特徴とする請求項
１〜請求項４のいずれか１つに記載の電子決済システ
ム。