JP2000116005A - 交流電源装置 - Google Patents

交流電源装置

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JP2000116005A
JP2000116005A JP10296021A JP29602198A JP2000116005A JP 2000116005 A JP2000116005 A JP 2000116005A JP 10296021 A JP10296021 A JP 10296021A JP 29602198 A JP29602198 A JP 29602198A JP 2000116005 A JP2000116005 A JP 2000116005A
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voltage
power supply
load
circuit
switches
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JP10296021A
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Osamu Iyama
井山  治
Yoichi Ito
洋一 伊東
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Sanken Electric Co Ltd
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Sanken Electric Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 波形改善、力率改善、及び電圧調整機能を有
する無停電電源装置を低コストに製造することが困難で
あった。 【解決手段】 交流電源1と負荷3との間に波形改善及
び力率改善及び電圧制御を行うための変換器5を設け
る。電源1と変換器5との間の電源ラインにリアクトル
Lを直列に接続する。電源電圧の変動に応じてスイッチ
S1 、S2 、S3 でタップ切換を行うトランス14を設
ける。トランス14のタップ切換で電圧調整できない分
をリアクトルLの電圧降下で調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は波形改善、力率改
善、及び電圧調整が可能な単相又は多相交流電源装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータシステム等において使用さ
れる無停電電源装置は、交流を直流に変換するコンバー
タと、コンバータの出力で充電される蓄電池と、コンバ
ータの出力又は蓄電池の出力を交流に変換するインバー
タとで構成されている。この種の無停電電源装置は蓄電
池を有するので、交流電源が停電状態又は低い電圧状態
になった時に、蓄電池の直流をインバータで交流に変換
して負荷に電力を供給する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、負荷の電流
が高調波電流成分を含み、且つ無効電流成分を含む場合
には、交流入力における波形改善及び力率改善が必要に
なる。波形改善及び力率改善の技術は既に存在するが、
独立した波形改善及び力率改善装置を設けると電源装置
がコスト高になる。また、従来技術に従ってコンバータ
によって蓄電池を充電し且つインバータを駆動する場合
には、コンバータ及びインバータの電力容量を負荷の電
力容量と同一又はこれよりも大きく設定することが必要
になり、電源装置が大型になるばかりでなく、電力損失
が大きくなった。
【0004】そこで、本発明の目的は、波形改善、力率
改善及び電圧調整が可能な交流電源装置の低コスト化、
小型化を図ることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、負荷に交流電力を供給するための交流電源
端子と、前記交流電源端子と前記負荷との間に接続され
且つ複数の電圧切換端子を有しているトランスと、前記
交流電源端子と前記負荷との間の電源ラインに直列に接
続されたリアクトルと、前記トランス及び前記リアクト
ルよりも負荷側において前記負荷に対して並列に接続さ
れ且つ前記負荷の電流の高調波成分及び無効電力成分を
打ち消すための補償電流成分と前記負荷の電圧を一定に
するための補償電流成分とを含む補償電流を発生する補
償電流供給回路と、前記複数の電圧切換端子を前記電源
ラインに選択的に接続するための複数の電圧切換スイッ
チと、前記交流電源端子の電圧変化を補償するように前
記複数の電圧切換スイッチを選択的にオン状態にするた
めのスイッチ制御回路とを備えた交流電源装置に係わる
ものである。なお、請求項2に示すように補償電流供給
回路をコンデンサとブリッジ型変換回路との組み合せで
構成することができる。また、請求項3に示すように補
償電流供給回路を対のコンデンサとハーフブリッジ型変
換回路との組み合せで構成することができる。また、請
求項4に示すように変換回路を補償電流の供給動作(第
1の動作)と、コンデンサから負荷に電力を供給する直
流−交流変換動作(第2の動作)とを選択的に行うよう
に構成することができる。また、請求項5に示すよう
に、電圧切換スイッチの切換操作時に変換器をインバー
タ動作(DC−AC変換動作)させて負荷に電力を供給
することができる。また、請求項6に示すように蓄電池
を設けて停電時における電力供給可能時間を長くするこ
とが望ましい。また、請求項7に示すように変換回路を
第1〜第4のスイッチのブリッジ回路に構成することが
できる。また、請求項8に示すように変換回路を第1及
び第2のスイッチのハーフブリッジ型回路に構成するこ
とができる。また、請求項9に示すようにトランスを複
数の電圧切換端子(タップ)を有する単巻型トランスと
することができる。また、請求項10に示すように巻線
の電圧切換端子と出力側ラインとの間に電圧切換スイッ
チを接続することができる。また、請求項11に示すよ
うにトランスに2次巻線を設け、この2次巻線に負荷を
接続することができる。また、請求項12及び13に示
すようにトランスに3次巻線を設け、この3次巻線に補
償電流供給回路又は変換器を接続することができる。ま
た、請求項14に示すように3相交流電源端子から3相
負荷に電力を供給する場合にも本発明を適用することが
できる。
【0006】
【発明の効果】各請求項の発明によれば、リアクトルと
電圧切換端子(タップ)付トランスと補償電流供給回路
又は変換器との組み合せによって高調波電流成分、無効
電力成分、電圧変動を補償するので、これ等の補償を簡
単且つ小型な装置によって達成することができ、電源装
置の低コスト化を図ることができる。即ち、補償電流供
給回路又は変換器によって波形改善及び力率改善のため
の補償電流を流すと同時に、負荷の電圧を一定にするた
めの電圧調整用補償電流をリアクトルに流す。リアクト
ルに流れる電流値が変化すると、ここでの電圧降下値が
変化し、負荷電圧を一定にすることができる。この補償
電流のみに依存して負荷電圧を調整すると、交流電源端
子の電圧(入力電圧)が大幅に高くなった時には大きな
補償電流を流すことが必要になり、入力容量が増加し、
且つ入力力率が悪化する。そこで、本発明では、交流電
源端子の電圧変化を補償するように電圧切換スイッチを
制御し、リアクトルによる電圧調整範囲の拡大を阻止す
る。これにより、リアクトルと電圧切換端子(タップ)
付トランスと電圧切換スイッチとの簡単な構成によって
一定の負荷電圧を得ることが可能になる。また、請求項
4の発明によれば、電源電圧の低下又は停電時に変換器
のコンデンサを直流電源として変換器から交流電圧を
得、これを負荷に供給することができる。従って、負荷
に対する無停電電力供給が可能になる。また、請求項5
の発明によれば電圧切換スイッチの切換操作時において
変換器から負荷に電力を供給するので、電力供給の瞬断
を防ぐことができる。また、請求項6の発明によれば、
変換器から負荷に電力を供給することができる期間が長
くなる。また、請求項2、3、7及び8の発明によれ
ば、ブリッジ型又はハーフブリッジ型変換回路によって
補償電流の供給を容易に達成することができる。また、
請求項9又は10の発明によれば、単巻トランスを使用
した簡単な構成によって電圧切換を実行できる。
【0007】
【実施形態及び実施例】次に、図面を参照して本発明の
実施形態及び実施例を説明する。
【0008】
【第1の実施例】図1に示す第1の実施例の無停電電源
装置は、周波数が50Hz又は60Hz、電圧が100
Vの商用交流電源1に接続された第1及び第2の交流電
源端子2a、2bと、例えばパソコン等の電源回路を含
む負荷3が接続された第1及び第2の出力端子4a、4
bと、波形及び力率改善及び電圧調整機能とインバータ
(DC−AC変換)機能とを有する変換器5と、この変
換器5のための第1の制御回路6と、電圧調整回路7
と、この調整回路7のための第2の制御回路8と、蓄電
池10と、第1及び第2の電流検出器11、12と、交
流出力電圧検出器13と、入力電圧検出器15と、整流
平滑回路16と、停電検出回路17と、電圧調整用リア
クトルLとから成る。
【0009】変換器5は一対のライン18、19によっ
て第1及び第2の出力端子4a、4bに接続されてい
る。即ち変換器5は負荷3に対して並列に接続されてい
る。この変換器5は、非停電時(正常時)に負荷3に基
づいて生じる高調波電流成分及び無効電流成分を打ち消
して交流電源電圧にほぼ同相の正弦波を得るための第1
の補償電流成分とリアクトルLによって負荷3の電圧を
調整するための第2の補償電流成分とを含む補償電流を
発生する第1の動作と、停電時及び電圧調整回路7にお
ける電圧切換時において図2に示すコンデンサ9及び蓄
電池10の直流電圧を交流電圧に変換し、これを負荷3
に供給する第2の動作とを行うことができるように構成
されている。即ち、この変換器5は補償電流供給回路と
しての機能とインバータとの機能を有する。この変換器
5の詳細は図2を参照して追って説明する。
【0010】第1の制御回路6は、補償電流を発生させ
るように変換器5を制御するための回路と、コンデンサ
9及び蓄電池10の直流電圧を交流電圧に変換するよう
に変換器5を制御するための回路とを含み、ライン2
0、21、22、23によって変換器5に接続され、ラ
イン24によって入力電圧検出器15に接続され、ライ
ン25によって停電検出回路17に接続され、ライン2
6によって第1の電流検出器11に接続され、ライン2
7によって第2の電流検出器12に接続され、ライン2
8によって出力電圧検出器13に接続され、ライン29
によって第2の制御回路8に接続されている。第1の制
御回路6の詳細は追って図3、図4及び図5を参照して
説明する。
【0011】電圧調整回路7は交流電源端子2a、2b
に電圧調整用リアクトルLを介して接続され、交流電源
端子2a、2bから供給された入力電源電圧を段階的に
変えるように構成されている。この電圧調整回路7の詳
細は追って説明する。
【0012】第2の制御回路8は、電圧調整回路7の電
圧切換スイッチを制御するためにライン30、31、3
2によって電圧調整回路7に接続され、また電源端子2
a、2bの電圧の変動に応じて電圧調整回路7を制御す
るために入力電圧検出器15に接続され、また、停電検
出回路17の出力ライン25に接続されている。この第
2の制御回路8の詳細は追って説明する。
【0013】第1の電流検出器11は負荷3に流れる電
流を検出するためのものであって、第1の交流電源端子
2aと第1の出力端子4aとの間の交流電源ラインに電
磁結合されている。なお、この第1の電流検出器11は
負荷電流のみを検出するために変換器5の出力ライン1
8の交流電源ラインに対する接続点P1 と第1の出力端
子4aとの間に電磁結合されている。第2の電流検出器
12は変換器5によって供給される補償電流を検出する
ものであって、変換器5の出力ライン18に電磁結合さ
れている。出力電圧検出器13は定格電圧が100Vに
設定されている負荷3の電圧を検出するために第1及び
第2の出力端子4a、4bに接続されている。入力電圧
検出器15は第1及び第2の交流電源端子2a、2b間
に接続されている。
【0014】整流平滑回路16は入力電圧検出器15に
接続され、電源1の電圧に対応した直流電圧を第2の制
御回路8及び停電検出回路17に与える。停電検出回路
17はコンパレータから成り、電源1の電圧が所定電圧
よりも低下したことを示す信号をライン25に出力す
る。
【0015】図2には、変換器5、及び電圧調整回路7
が詳しく示されている。変換器5はトランジスタから成
る第1、第2、第3及び第4のスイッチQ1 、Q2 、Q
3 、Q4 と、第1、第2、第3及び第4のダイオードD
1 、D2 、D3 、D4 と、第1のフィルタ用リアクトル
(インダクタンス素子)L1 と第1のフィルタ用コンデ
ンサC1 と補償及び電源用コンデンサ9から成る。第1
及び第2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路及び第3及び
第4のスイッチQ3 、Q4 の直列回路はコンデンサ9及
び蓄電池10に対して並列に接続されている。第1、第
2、第3及び第4のダイオードD1 、D2 、D3 、D4
は第1、第2、第3及び第4のスイッチQ1 、Q2 、Q
3 、Q4 に逆方向並列に接続されている。第1及び第2
のスイッチQ1 、Q2 の相互接続点は第1のフィルタ用
リアクトルL1 とライン18とを介して第1の出力端子
4aに接続され、第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 の
相互接続点はライン19を介して第2の出力端子4bに
接続されている。第1のフィルタ用コンデンサC1 はラ
イン18、19を介して第1及び第2の出力端子4a、
4bに接続されている。即ち第1のフィルタ用コンデン
サC1 は第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の相互接続
点と第3及び第4のスイッチQ3 、Q4 の相互接続点と
の間に第1のフィルタ用リアクトルL1 を介して接続さ
れている。ブリッジ型に接続された第1〜第4のスイッ
チQ1 〜Q4 と第1〜第4のダイオードD1 〜D4 は補
償電流供給動作(第1の動作)とインバータ動作(第2
の動作)とを行う。また、補償電流供給動作中にコンデ
ンサ9及び蓄電池10を充電する。第1のフィルタ用リ
アクトルL1 と第1のフィルタ用コンデンサC1 とから
成るフィルタ回路は第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 を
交流電源1の周波数(例えば50Hz又は60Hz)よ
りも十分に高い繰返し周波数(例えば20kHz)でオ
ン・オフすることによって生じる高調波成分を除去す
る。
【0016】電圧調整回路7は、電源端子2a、2bと
負荷3との間の一対の電源ライン29a、29bにおけ
る変換器の接続点P1 、P2 よりも電源側に接続され、
トランス14とトライアックから成る第1、第2及び第
3の電圧切換スイッチS1 、S2 、S3 とを有する。ト
ランス14は1つの巻線N1 をコアに巻回したものであ
って、一端側端子T1 、他端側端子T4 、タツプとして
の中間端子T2 、T3を有する。以下、端子T1 、T2
、T3 を第1、第2及び第3の電圧切換端子と呼ぶ。
第1、第2及び第3の電圧切換スイッチS1 、S2 、S
3 は電源端子2aと第1、第2及び第3の電圧切換端子
T1 、T2 、T3 との間に電圧調整用リアクトルLを介
してそれぞれ接続されている。また、端子T2 は出力端
子4aに接続され、端子T4 は電源ライン29bによっ
て電源端子2b及び出力端子4bに接続されている。従
って、トランス4はタップ付き単巻トランスである。電
圧切換スイッチS1 、S2 、S3 の制御端子即ちゲート
G1 、G2 、G3 は図1の第2の制御回路8の制御ライ
ン30、31、32に接続される。第1、第2及び第3
の電圧切換スイッチS1 、S2 、S3 は電源端子2a、
2b間の電圧変動を補償するように択一的にオン状態に
なる。従って、電圧調整回路7は段階的電圧調整回路で
あり、これのみでは精度の高い電圧調整を行うことがで
きない。そこで、段階的電圧調整の各段において負荷3
の電圧の安定化を図るためにリアクトルLが使用され
る。このリアクトルLに流れる電流値は変換器5で制御
される。リアクトルLは電圧降下素子として機能し、こ
こでの電圧降下の変化によって負荷3の電圧の安定化が
図られる。
【0017】図3は図1の第1の制御回路6を概略的に
示す。この第1の制御回路6は大別して補償電流制御回
路36とインバータ制御回路37と切換回路38と論理
和ゲートORとから成る。補償電流制御回路36は、ラ
イン24、26、27、28の信号に基づいて、電源端
子2a、2bにおける電流を電源電圧に同相の正弦波に
するための第1の補償電流成分と負荷3の電圧を所定値
にするための第2の補償電流成分とから成る補償電流を
供給するように変換器5の第1〜第4のスイッチQ1 〜
Q4 を制御するための信号を発生する。インバータ制御
回路37はライン24、28の信号に基づいてコンデン
サ9及び蓄電池10の直流電圧を交流電圧に変換するよ
うに変換器5の第1〜第4のスイッチQ1 〜Q4 を制御
するための信号を発生する。切換回路38は4つの補償
制御信号選択スイッチ39a、39b、39c、39d
と4つのインバータ制御信号選択スイッチ40a、40
b、40c、40dとから成る。補償制御信号選択スイ
ッチ39a、39b、39c、39dは、停電検出ライ
ン25が非停電状態を示している時及び第2の制御回路
8からのライン29にスイッチ切換期間信号が発生して
いない時にオンになって補償電流制御回路36の4つの
出力ライン41a、41b、41c、41dの信号を選
択してスイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4 の制御信号ライ
ン20、21、22、23に送出する。インバータ制御
信号選択スイッチ40a、40b、40c、40dは停
電検出ライン25が停電状態を示している時及びライン
29がスイッチ切換期間信号を発生している時にオンに
なってインバータ制御回路36の4つの出力ライン42
a、42b、42c、42dの信号を選択してスイッチ
Q1 、Q2 、Q3、Q4 の制御信号ライン20、21、
22、23に送出する。制御信号ライン20、21、2
2、23は図2の第1、第2、第3及び第4のスイッチ
Q1 、Q2、Q3 、Q4 の制御端子(ベース)に接続さ
れる。
【0018】図3の補償電流制御回路36の詳細を図
4、図5及び図8を参照して説明する。この補償電流供
給回路36は、図4に示すように基準正弦波電圧発生器
43と、乗算器44と、加算器44aと、基準電圧源4
5と、第1の減算器46と、比例積分器47と、高調波
及び位相ずれ成分検出回路48と、第2の減算器49
と、コンパレータ50と、第1の波形整形回路50a
と、三角波発生器51と、NOT回路52と、第2の波
形整形回路52aとから成る。基準正弦波発生器43は
ライン24によって図1の入力電圧検出器15に接続さ
れており、電源1の正弦波交流電圧に同期して図8に示
す所定振幅の基準正弦波電圧E0 を発生し、これを乗算
器44に送る。基準電圧源45は、負荷3の目標電圧に
相当する基準電圧を発生する。第1の減算器46は基準
電圧源45と負荷電圧検出ライン28とに接続され、基
準電圧源45の基準電圧と図1の電圧検出器13から得
られた検出電圧との差の信号即ち誤差出力を発生する。
比例積分器47は、オペアンプ47aと3つの抵抗47
b、47c、47dとから成り、第1の減算器46の出
力に所定のゲインを乗算し且つ積分し、負荷3の電圧を
一定に制御するための電圧制御信号を発生する。なお、
この比例積分器47は電源1の周波数(50Hz又は6
0Hz)以下の周波数に応答するように構成されてい
る。従って、比例積分器47から出力する電圧制御信号
は緩慢に変化する信号であって、スイッチQ1 〜Q4 の
オン・オフに基づく高調波成分を含まない。乗算器44
は、図8に示す基準正弦波電圧E0 に比例積分器47か
ら得られた電圧制御信号を乗算して図8に示す電圧E1
を出力する。即ち、乗算器44は、基準正弦波電圧E0
の振幅を電圧制御信号で変調するものであり、負荷電圧
の制御情報と基準正弦波情報との両方を有する正弦波電
圧E1 を発生する。加算器44aの一方の入力端子は乗
算器44に接続され、この他方の入力端子は高調波及び
位相ずれ成分検出回路48に接続されている。従って、
この加算器44aは、乗算器44から得られた正弦波電
圧E1 に負荷電流I1 の高調波及び位相ずれ成分を加算
して補償指令信号E3 を出力する。図8では負荷3に流
れる電流I1 の波形に対応する検出信号E2 が一例とし
て説明的に電源電圧に同相の方形波電圧で示されている
ので、加算器44aから得られる補償指令信号E3 は正
弦波のピーク及びこの近傍に凹状部を有する電圧波形と
なる。なお、負荷電流検出信号E2 が図8の方形波以外
の波形になった場合、又は、負荷電流検出信号E2 と基
準正弦波との間に位相差が生じた場合においても図8と
同様な補償動作が生じる。第2の減算器49の一方の入
力端子は加算器44aの出力端子に接続され、他方の入
力端子はライン27によって第2の電流検出器27に接
続されている。従って、この第2の減算器49は加算器
44aから得られた補償指令信号E3 と第2の電流検出
器12から得られた実際の補償電流を示す検出信号E4
との差を示す信号E5 を出力する。今、補償指令信号E
3 に近い補償が実行されていると仮定すれば、図8に示
すように補償電流検出信号E4 は補償指令信号E3 に近
い波形を有する電圧となる。コンパレータ50は第3の
減算器49から得られた誤差信号E5 と三角波発生器5
1から得られた三角波電圧E6 とを比較して図8に示す
2値の出力電圧E7を発生する。三角波発生器51は交
流電源1の電圧の周波数(例えば50Hz又は60H
z)よりも十分に高い繰返し周波数(例えば20kH
z)で三角波電圧E6 を発生する。なお、図8では三角
波電圧E6 が低い繰返し周波数で説明的に示されてい
る。誤差信号E5 と三角波電圧E6 との比較は両波形の
中心値を一致させた状態で行われ、コンパレータ50の
出力E7 は図8に示す2値信号となる。この実施例で
は、コンパレータ50の出力E7 は第1の波形整形回路
50aを介してライン41a、41dに送られ、第1及
び第4のスイッチQ1 、Q4 の制御信号として使用さ
れ、コンパレータ50の出力E7 の反転信号を形成する
NOT回路52の出力E8 は第2の波形整形回路52a
を介してライン41b、41cに送られ、第2及び第3
のスイッチQ2 、Q3 の制御信号として使用される。従
って、以下の説明において、E7 、E8 を制御信号と呼
ぶこともある。第1の波形整形回路50aはコンパレー
タ50の出力E7 のパルス幅を僅かに狭くするものであ
り、第2の波形整形回路52aはNOT回路52の出力
E8 のパルス幅を僅かに狭くするものである。第1及び
第2の波形整形回路50a、52aは、第1及び第2の
スイッチQ1 、Q2 、並びに第3及び第4のスイッチQ
3 、Q4がキャリアの蓄積(ストレージ)作用によって
同時にオンになることを防ぐための働きを有する。高調
波成分及び位相ずれ検出回路48は図5に示すように基
本波有効成分演算回路48aと基本波無効成分演算回路
48bと加算器48cと減算器48dとから成る。基本
波有効成分演算回路48a及び基本波無効成分演算回路
48bは負荷電流検出ライン26に接続され、負荷電流
の基本波の有効成分と無効成分を検出する。加算器48
cは基本波有効成分演算回路48aの出力と基本波無効
成分演算回路48bの出力とを加算する。減算器48d
は加算器48cの出力からライン26の負荷電流検出値
を減算し、位相ずれ情報を有する高調波成分を出力す
る。
【0019】
【補償動作及び充電動作】図3の切換回路38のスイッ
チ39a、39b、39c、39dがオン状態の時に
は、図7に示すコンパレータ50の出力E7 とNOT回
路52の出力E8 とに基づいて図2の第1〜第4のスイ
ッチQ1 〜Q4 がオン・オフ動作する。変換器5のスイ
ッチQ1 〜Q4 が補償電流制御回路36の出力に基づい
て制御されている時には、変換器5の出力ライン18に
負荷3の電流の無効成分Ir を除去するための電流Ir
′と負荷3の電流の高調波成分Ih を除去する電流Ih
′と負荷3の電圧を安定化するための電流Ib とコン
デンサ9及び蓄電池10を充電するための有効電流I0
とが流れる。これを更に詳しく説明すると、負荷電流I
1は有効電流成分Ie と無効電流成分Ir との合成I1
=Ie +Ir で示される。また、負荷電流I1 は基本波
成分If と高調波成分Ih との合成I1 =If +Ih で
示される。図1及び図2の交流電源1と変換器5の接続
点P1 、P2 との間に流れる電流を有効電流成分Ie 及
び基本波成分If のみにする時には、負荷電流I1 の無
効電流成分Ir を打ち消すための無効分補償電流Ir ′
と負荷電流I1 の高調波成分Ih を打ち消すための高調
波補償電流Ih ′を変換器5から供給する。なお、この
実施例ではリアクトルLによる定電圧化制御を実行する
ために電源1と変換器5との間に電圧補償電流Ib も流
し、この電流Ib の変化によってリアクトルLの電圧降
下量を制御する。電源1の電圧の正の半サイクル期間中
の図7のt1 〜t2 期間では第1及び第4のスイッチQ
1 、Q4 がオフ、第2及び第3のスイッチQ2 、Q3 が
オンになり、電源1、リアクトルL、電圧調整回路7、
第1のフィルタ用リアクトルL1、第1のダイオードD1
、及び第3のスイッチQ3 の閉回路が形成され、同時
に、電源1、リアクトルL、電圧調整回路7、第1のフ
ィルタ用リアクトルL1 、第2のスイッチQ2 及び第4
のダイオードD4 の閉回路が形成される。これにより、
図7に示す補償電流検出信号E4 に相当する補償電流を
第1の変換器5から交流電源ラインに供給することがで
き、負荷3の電流I1 の無効電流成分Ir 及び高調波電
流成分Ih を除去することができる。従って、電源1と
接続点P1 、P2 との間の電流は、実質的に有効電流及
び基本波電流のみとなり、力率改善、及び電流の波形改
善が達成され、電力損失及び高調波ノイズが少なくな
る。但し、負荷電圧の変動が生じた時には、上記の補償
電流供給回路がリアクトルLの電圧降下量を変えるたる
の無効電流成分から電圧補償電流成分を供給する。図8
のt2 〜t3 期間では、第1及び第4のスイッチQ1 、
Q4 がオン状態になるので、第2及び第3のスイッチQ
2 、Q3 がオフ状態となり、電源1、リアクトルL、電
圧調整回路7、第1のフィルタ用リアクトルL1 、第1
のダイオードD1 、コンデンサ9と蓄電池10、及び第
4のダイオードD4 から成る閉回路が形成され、コンデ
ンサ9及び蓄電池10が充電される。また、電源1の電
圧の負のサイクルにおける図7のt4 〜t5 期間には第
1及び第4のスイッチQ、Q4 がオフ状態となり、第2
及び第3のスイッチQ2 、Q3 がオン状態になる。この
結果、電源1、第3のダイオードD3 、コンデンサ9と
蓄電池10、第2のダイオードD2 、第1のフィルタ用
リアクトルL1 、電圧調整回路7、リアクトルLから成
る閉回路が形成される。これにより、t4 〜t5 期間に
は、前述したt2 〜t3 期間と同様にコンデンサ9及び
蓄電池10の充電動作が生じる。また、負のサイクル中
のt5 〜t6 期間には、第1及び第4のスイッチQ1 、
Q4 がオン状態になり、第2及び第3のスイッチQ2 、
Q3 がオフ状態になる。この結果、電源1、第4のスイ
ッチQ4 、第2のダイオードD2 、第1のフィルタ用リ
アクトルL1 、電圧調整回路7、リアクトルLから成る
閉回路、及び電源1、第3のダイオードD3 、第1のス
イッチQ1 、第1のフィルタ用リアクトルL1 、電圧調
整回路7、リアクトルLから成る閉回路が形成される。
これにより、このt5 〜t6 期間には前述したt1 〜t
2 期間と同様に補償電流を供給する動作が生じる。t1
〜t2 期間とt2 〜t3 期間の割合、t4 〜t5 期間と
t5 〜t6 期間の割合は負荷3の電流の高調波電流成分
及び無効電流成分を除去し、且つ負荷3の電圧を一定に
保つように制御される。
【0020】
【インバータ制御回路】図6は図3のインバータ制御回
路37を詳しく示すものである。このインバータ制御回
路37は、変換器5をインバータ動作させるために、基
準正弦波発生器53、減算器54、コンパレータ55、
波形整形回路55a、三角波発生器56、NOT回路5
7、及び波形整形回路57aを備えており、図9に示す
ように動作する。基準正弦波発生器53はライン24に
よって図1の入力電圧検出器15に接続されており、電
源1が正常の時にはこの交流電圧に同期した基準正弦波
電圧を発生し、電源1が停電状態になった時には正常時
の基準正弦波電圧に対して連続的に配置された基準正弦
波電圧E10を図9に示すように発生する。減算器54の
一方の入力端子は基準正弦波発生器53に接続され、こ
の他方の入力端子はライン28によって図1の出力電圧
検出器13に接続されている。従って、この減算器54
は基準正弦波電圧E0 と出力検出電圧E11との誤差電圧
E12を図9に示すように発生する。コンパレータ55は
減算器54と三角波発生器56とに接続されており、誤
差電圧E12と三角波電圧E13とを比較して図9に示す2
値の出力電圧E14即ちPWM(パルス幅変調)波形を発
生する。三角波発生器56は図4の三角波発生器51と
同様に電源1の電圧及び基準正弦波電圧E0 の周波数
(例えば50Hz又は60Hz)よりも十分に高い繰返
し周波数(例えば20kHz)で三角波電圧E13を発生
する。図9から明らかなように誤差電圧E12の中心レベ
ルと三角波電圧E13の中心レベルとは一致している。コ
ンパレータ55の出力E14は波形整形回路55aを介し
てライン42a、42dに送出され、第1の変換器5の
第1及び第4のスイッチQ1 、Q4 の制御に使用され
る。コンパレータ55に接続されたNOT回路57はコ
ンパレータ55の出力E14を反転した出力E15を図9に
示すように発生する。このNOT回路57の出力電圧E
15は波形整形回路57aを介してライン42b、42c
に送出され、第2及び第3のスイッチQ1 、Q2 の制御
に使用される。波形整形回路55aはコンパレータ55
の出力E14のパルスの幅を僅かに狭くするものであり、
また波形整形回路57aはNOT回路57の出力E15の
パルスの幅を僅かに狭くするものである。図6の波形整
形回路55a、57aは図4の波形整形回路50a、5
2aと同一の目的で設けられている。なお、コンパレー
タ55の出力E14及びNOT回路57の出力E15を以後
スイッチ制御信号と呼ぶ場合もある。電源1が停電状態
又は電圧が所定値よりも低下した状態になると、図1の
電源スイッチ制御及び停電検出回路17によってこの停
電状態が検出された時又はライン29からスイッチ切換
期間を示す信号が発生した時には、図3のスイッチ39
a〜39dがオフに制御され、スイッチ40a〜40d
がオンに制御される。これにより、インバータ制御回路
37のスイッチ制御信号がスイッチ40a〜40sとラ
イン20〜23を介して変換器5のスイッチQ1 〜Q4
のベースに供給される。変換器5の第1〜第4のスイッ
チQ1 〜Q4 が図9に示す制御信号E14、E15に従って
オン・オフ動作すると、変換器5はコンデンサ9及び蓄
電池10の直流電圧を電源1の周波数と同一の周波数の
交流電圧に変換して負荷3に供給する。インバータ制御
回路37は出力電圧E11を一定に保つようにスイッチQ
1 〜Q4を帰還制御しているので、停電時においても負
荷3に交流電圧を安定的に供給することができる。電源
1の停電状態又は電圧低下状態から正常状態に戻った時
又はライン29のスイッチ切換期間信号が終了した時に
は、変換器5が補償電流供給モード動作に戻る。
【0021】
【第2の制御回路】電圧調整回路7の電圧切換スイッチ
S1 、S2 、S3 を制御するための第2の制御回路8は
図7に示すように第1、第2及び第3のスイッチ切換決
定回路61、62、63と、第1、第2及び第3の遅延
回路64、65、66と切換期間信号発生回路67と、
3つのオフ制御スイッチ68、69、70とを有する。
第1のスイッチ切換決定回路61は、コンパレ−タ71
と基準電圧源69とタイマ73とトリガ回路74フリッ
ブフロップ75とから成る。この実施例では電源1の定
格電圧が100Vであるので、基準電圧源69の基準電
圧はこれよりも少し高い値の例えば105Vを示すよう
に設定される。コンパレ−タ68の正の入力端子はライ
ン35に接続され、負の入力端子は基準電圧源69に接
続されているので、コンパレ−タ71はライン35の信
号が105Vよりも高いことを示している時に第1の電
圧切換スイッチS1 をオンにするための高レベル出力を
発生する。タイマ73はコンパレ−タ71の高レベル出
力が所定時間(例えば10秒)継続していることをタイ
マ73で検出し、フリップフロップ75をセットし、高
レベル出力を送出する。フリップフロップ75はコンパ
レ−タ71の出力が低レベルに立下ったことを示すトリ
ガ回路74の出力でリセットされる。第3のスイッチ切
換決定回路63はコンパレ−タ76と95Vに対応する
基準電圧を発生する基準電圧源77とタイマ78とトリ
ガ回路79とフリップフロップ80とから成る。コンパ
レ−タ76の負の入力端子はライン35に接続され、正
の入力端子は基準電圧源77に接続されているので、電
源1の電圧が95V以下になった時に第3の電圧切換ス
イッチS3 をオンにするための高レベル出力を発生す
る。タイマ78はコンパレ−タ76の高レベル出力が所
定時間(例えば10秒)継続したことを検出してフリッ
プフロップ80をセットする。トリガ回路79はコンパ
レ−タ76の出力が低レベルに立下った時にフリップフ
ロップ80をリセットする。第2スイッチ切換決定回路
62は、2つのNOT回路81、82とANDゲ−ト8
3とから成る。ANDゲ−ト83の一方の入力端子はN
OT回路81を介してフリップフロップ75に接続さ
れ、他方の入力端子はNOT回路82を介してフリップ
フロップ80に接続されている。従って、ANDゲ−ト
83は電源1の電圧が105Vよりも低く、95Vより
も高い時に第2の電圧切換スイッチS2をオンにするた
めの高レベル出力を発生する。第1、第2及び第3の遅
延回路64、65、66は第1、第2及び第3のスイッ
チ切換決定回路61、62、63の出力ライン84、8
5、86の信号に所定の遅延を与えた信号をスイッチ6
8、669、70を介してライン30、31、32に送
り出すものである。切換期間信号発生回路67はライン
84、85、86の信号が状態変化した時点から所定時
間幅のパルスを発生し、これをライン29によって図3
の論理和ゲ−トORに与えるものである。なお、切換期
間信号発生回路67の出力パルスの所定時間幅は遅延回
路64、65、66の遅延時間よりもいくらか長い時間
幅(好ましくは遅延時間の約2倍)に設定されている。
【0022】
【電圧調整回路の動作】電圧調整回路7の第1、第2及
び第3の電圧切換スイッチS1 、S2 、S3 は図7の第
2の制御回路8で制御される。もし、電源1の電圧が9
5Vよりも高く、105Vよりも低い標準範囲の値を有
している時には第2の電圧切換スイッチS2 がオン制御
される。この結果、電源電圧はトランス14で昇圧又は
降圧されないで、負荷3に供給される。また、電源電圧
が105V以上になると、ライン30の信号によって切
換スイッチS1 がオンに制御される。これにより、電源
電圧は例えば5%程度(好ましくは2〜10%の範囲の
値)降圧されて負荷3に送られる。また、電源電圧が9
5V以下になると、ライン32の信号によって電圧切換
スイッチS3 がオン制御される。これにより、電源電圧
は例えば5%程度(好ましくは2〜10%の範囲の値)
昇圧されて負荷3に送られる。従って、トランス7によ
って電圧調整が3段階に行われる。第1、第2及び第3
の電圧切換スイッチS1 、S2 、S3 は択一的に制御さ
れ、いずれか1つがオンになる。電圧切換スイッチS1
、S2 、S3 のみでは負荷3の電圧を高精度に一定に
することができない。このため、変換器5からリアクト
ルLに電圧補償用の無効電流を流し、リアクトルLにお
ける電圧降下値を制御して負荷3にほぼ一定の電圧を供
給する。電圧切換スイッチS1 、S2 、S3 の切換時に
電源1から負荷3への電力供給が瞬間的に遮断される。
これによる問題を防ぐために、電圧切換スイッチS1 、
S2 、S3 の切換直前に切換期間信号発生回路67の出
力によって図3のスイッチ40a、40b、40c、4
0dをオンにして変換器5をインバ−タ動作させ、コン
デンサ9及び蓄電池10の直流電圧を交流電圧に変換し
て負荷3に供給する。
【0023】
【停電時動作】電源1の電圧が所定電圧(例えば90V
以下)になったことが停電検出回路17で検出される
と、図3のスイッチ40a、40b、40c、40dが
オンになって変換器5がインバ−タ動作で負荷3に電力
を供給すると同時に図7のスイッチ68、69、70が
オフに制御され、図2の全ての電圧切換スイッチS1 、
S2 、S3 がオフ制御される。従って、スイッチS1 、
S2 、S3 は電源スイッチとしての機能も有する。電源
1が所定値以上(例えば90V以上)の電圧を再び発生
すると、停電検出回路17による図7のスイッチ68、
69、70のオフ制御が解除され、これ等がオンにな
る。また、第1、第2及び第3の電圧切換決定回路6
1、62、63のいずれか1つからスイッチS1 、S2
、S3 のいずれか1つををオンにする信号が発生す
る。また、変換器5がインバ−タ動作から補償電流供給
動作に戻る。なお、特に図示されていないが、復電時に
おけるインバ−タ動作から補償電流供給動作に戻す時点
をS1 、S2 、S3 のいずれか1つをオンする時点より
も少し遅らせる手段が設けられている。
【0024】本実施例の電源装置は次の効果を有する。 (1) 単巻トランス14と切換スイッチS1 、S2 、
S3 とによって電源1の電圧変動を段階的に補償すると
共に、リアクトルLと変換器5に基づいて負荷3の電圧
即ち出力電圧を一定にするように無効電流を流すので、
電源1の電圧が比較的大幅に変化しても、リアクトルL
にさほど大きな電圧制御用無効電流を流さないで負荷3
の電圧を一定にすることができる。即ち、仮にタップ付
の単巻トランス14を設けないで、リアクトルLと変換
器5とによって負荷電圧を一定にするように構成したと
すれば、電源電圧が大幅に高くなった時に変換器5から
リアクトルLに電圧調整用無効電流を高いレベルで流す
ことが必要になり、電源装置の電力容量が大きくなり、
且つコスト高になる。これに対して、本実施例ではリア
クトルLによる電圧制御範囲が狭くなっているので、電
源装置の小容量化、小型化、低コスト化が達成される。 (2) 変換器5はリアクトルLによる電圧補償電流供
給機能の他に高調波成分の除去及び力率改善のための補
償電流供給機能も有するので、定電圧制御、波形改善、
力率改善を共通の変換器5によって低コストに達成する
ことができる。また、P1 、P2 位置よりも電源側にお
ける無効電流は小さいので、P1 、P2位置よりも電源
側の損失を小さくすること、及び小容量化することがで
きる。 (3) 変換器5はインバ−タとしても動作するので、
停電時及びスイッチS1 、S2 、S3 の切換時に変換器
5から負荷3に電力を供給することができ、無停電での
電力供給を低コストの装置で達成することができる。 (4) インバータ制御回路37の基準正弦波発生器5
3は、電源1の正常時にこの電源1の電圧に同期して基
準正弦波を発生し、電源1の停電時には停電前に連続し
て基準正弦波を発生するので、停電時における負荷3に
対する電力供給の連続性を保つことができる。
【0025】
【第2の実施例】次に、図10〜図14を参照して第2
の実施例の電源装置を説明する。但し、第2の実施例を
示す図10〜図14及び更に別の実施例を説明するため
の図15〜図19において図1〜図9と実質的に同一の
部分には同一の符号を付してその説明を省略する。
【0026】図10に示す第2の実施例の電源装置は、
変換器5aと第1の制御回路6aを除いて図1に示す第
1の実施例の電源装置と同一に構成されている。図10
の変換器5aは、図11に示すようにハーフブリッジ型
回路であって、第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 と、
第1及び第2のダイオードD1 、D2 と、フィルタ用リ
アクトルL1 と、フィルタ用コンデンサC1 、直流側の
第1及び第2のコンデンサ9a、9bから成る。第1及
び第2のコンデンサ9a、9bの直列回路は第1及び第
2のスイッチQ1 、Q2 の直列回路及び蓄電池10に対
して並列に接続されている。第1及び第2のコンデンサ
9a、9bの相互接続点P3 は第2の電源端子2b及び
第2の出力端子4bに接続されていると共にフィルタ用
コンデンサC1 とフィルタ用リアクトルL1 とを介して
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の相互接続点P4 に
接続されている。フィルタ用コンデンサC1は第1及び
第2の出力端子4a、4b間に接続されている。第1及
び第2のダイオードD1 、D2 は第1及び第2のスイッ
チQ1 、Q2 に逆方向並列に接続されている。
【0027】第1の制御回路6aは図12に示すように
図3の第1の制御回路6の第3及び第4の制御信号ライ
ン22、23、スイッチ39c、39d、40c、40
d、ライン41c、41d、42c、42dを省いたも
のに相当する。また、図12の補償電流制御回路36a
は、図13に示すように図4からライン41c、41d
を省いたものに相当する。また、図12のインバータ制
御回路37aは図14に示すように図6からライン42
c、42dを省いたものに相当する。従って、図11の
第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 は補償電流供給モー
ド時には図7の制御信号E7 、E8 と同一の制御信号に
基づいて交互にオン・オフ制御され、インバータモード
時には図9の制御信号E14、E15と同一の制御信号に基
づいて交互にオン・オフ制御される。
【0028】
【補償動作】変換器5aが補償モードで動作している時
の動作を説明する。電源1から正の半波の電圧が発生し
ている期間中における図7のt1 〜t2 に相当する期間
には、第1のスイッチQ1 がオフ、第2のスイッチQ2
がオンになる。この結果、電源1、リアクトルL、電圧
調整回路7、ライン18、フィルタ用リアクトルL1、
第1のダイオードD1 、第1のコンデンサ9a、及びラ
イン29b の閉回路が形成され、第1のコンデンサ9a
の充電電流が流れる。また、図8のt2 〜t3に相当す
る期間には、第1のスイッチQ1 がオン、第2のスイッ
チQ2 がオフになるので、電源1、リアクトルL、電圧
調整回路7、ライン18、フィルタ用リアクトルL1 、
第2のスイッチQ2 、第2のコンデンサ9b、及びライ
ン29bの閉回路が形成され、負荷3の電流の高調波電
流成分及び無効電流成分及び負荷電圧変動を除去するた
めの補償電流が流れる。電源1の電圧の負の半波の期間
中における図7のt4 〜t5 に相当する期間には、第1
のスイッチQ1 がオフ、第2のスイッチQ2 がオンにな
り、電源1、ライン29b、第2のコンデンサCb 、第
2のダイオ−ドD2 、フィルタ用リアクトルL1 、ライ
ン18、電圧調整回路7、及びリアクトルLの閉回路が
形成され、第2のコンデンサ9bが充電される。図8の
t5 〜t6 期間に相当する期間には、第1のスイッチQ
1 がオン、第2のスイッチQ2 がオフになり、電源1、
ライン29b、第1のコンデンサ9a、第1のスイッチ
Q1 、フィルタ用リアクトルL1 、ライン18、電圧調
整回路7及びリアクトルLの閉回路が形成され、補償電
流が流れる。図11の第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 は図2の第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 と同様に
制御されるので、電源1から負荷3に電力が供給されて
いる時には、変換器5aによって波形改善及び力率改善
及び定電圧化のための補償電流の供給と、コンデンサ9
a、9b及び蓄電池10の充電とを達成することができ
る。
【0029】
【インバータ動作】電源1が停電状態になった時及びス
イッチS1 、S2 S3 の切換期間には、変換器5aは図
9の制御信号E14、E15と同様な信号で制御され、ハー
フブリッジ型インバータとして動作し、蓄電池10及び
コンデンサ9a,9bの直流電圧を交流電圧に変換して
負荷3に供給する。即ち、第1のスイッチQ1 のオン期
間には、第1のコンデンサ9a、第1のスイッチQ1 、
フィルタ用リアクトルL1 、フィルタ用コンデンサC1
の閉回路が形成され、第2のスイッチQ2 のオン期間に
は第2のコンデンサ9b、フィルタ用コンデンサC1 、
フィルタ用リアクトルL1 、及び第2のスイッチQ2 の
閉回路が形成される。第1及び第2のスイッチQ1 、Q
2 のオン時間幅は図9の誤差電圧E13の振幅の変化に応
じて変化するので、フィルタ用コンデンサC1 の電圧は
近似正弦波になる。コンデンサC1 は負荷3に並列に接
続されているので、負荷3には近似正弦波電圧が供給さ
れる。
【0030】図10及び図11に示す電源装置は変換器
5aがハーフブリッジ型変換器に構成されている点を除
いて第1の実施例と同一であるので、第1の実施例と同
一の効果を有する。
【0031】
【第3の実施例】図15に示す第3の実施例の電源装置
は、図1〜図9に示した第1の実施例の電圧調整回路7
を変形した電圧調整回路7bにした他は第1の実施例と
同一に構成したものである。図15の電圧調整回路7a
は図2の電圧調整回路7に第4、第5及び第6の電圧切
換スイッチS4 、S5 、S6 を付加した他は図2と同一
に構成されている。第4の電圧切換スイッチS4 は巻線
N1 の第1及び第2の端子T1 、T2 間の第5の端子T
5 と出力端子4aとの間に接続されている。第5の電圧
切換スイッチS5 は第2の端子T2 と出力端子4aとの
間に接続されている。第6の電圧切換スイッチS6 は第
2及び第3の端子T2 、T3 間の第6の端子T6 に接続
されている。第4、第5及び第6の電圧切換スイッチS
4 、S5 、S6 は択一的にオンになる。従って、第1、
第2及び第3の電圧切換スイッチS1、S2 、S3 のい
ずれか1つと第4、第5及び第6の電圧切換スイッチS
4 、S5 、S6 のいずれか1つとの組み合せによって負
荷3に電力が供給される。この結果、電源1の電圧変動
に対応させた段階的電圧調整の1段当りの電圧幅を小さ
くすることができる。これにより、リアクトルLに基づ
く電圧調整幅が小さくなり、電圧調整用無効電流が小さ
くなり、損失が低減し、且つ力率が良くなる。なお、第
3の実施例は第1の実施例と同一の効果も勿論有する。
図15の第4、第5及び第6の電圧切換スイッチS4 、
S5 、S6 の制御信号の形成は第1、第2及び第3の電
圧切換スイッチS1 、S2 、S3 の制御信号の形成と同
様な方法で行う。
【0032】
【第4の実施例】図16に示す第4の実施例側の電源装
置は、2次巻線N2 を設けた電圧調整回路7bを設けた
他は第1の実施例の電源装置と同一の構成にしたもので
ある。2次巻線N2 には負荷3及び変換器5が接続され
ている。2次巻線N2 は1次巻線N1 に電磁結合されて
いるので、ここに1次巻線に対応した電圧を得ることが
できる。従って、第4の実施例は第1の実施例と同一の
効果を有する。また、第4の実施例は変換器5及び負荷
3を電源1から絶縁することができるという効果も有す
る。
【0033】
【第5の実施例】図17に示す第5の実施例の電源装置
は、1次、2次及び3次巻線N1 、N2、N3 を有する
電圧調整回路7cを設けた点、2次巻線N2 に負荷3を
接続した点、3次巻線N3 に変換器5を接続した点を除
いて第1の実施例と同一に構成されている。図17にお
いて1次巻線N1 、2次巻線N2 、3次巻線N3 は相互
に電磁結合されているので、第5の実施例の電源装置は
第1の実施例と等価的に同一になり、同一の効果を有
し、更に、電源1と負荷3と変換器5とを相互に絶縁で
きるという効果も有する。
【0034】
【第6の実施例】図18は第6の実施例の3相電源装置
を示す。この電源装置は3相交流電源1aに接続された
第1、第2及び第3の電源端子2a、2b、2cと、3
相の負荷3aと、出力端子4a、4b、4c、3相構成
の変換器5cと、第1の制御回路6bと、3相構成の電
圧調整回路7gと、第2の制御回路8bと、蓄電池10
と、3個の負荷電流検出器11a、11b、11cと、
3個の補償電流検出器12a、12b、12cと、3相
出力電圧検出器13aと、電源電圧検出器15aと、3
相の整流平滑用回路16aと、停電検出回路17aと、
リアクトルLa 、Lb 、Lc とから成る。
【0035】変換器5cは図2の第1の実施例の単相回
路を3相回路に変形したものであり、図19に示すよう
に3相ブリッジ型変換器であって、第1、第2、第3、
第4、第5及び第6のスイッチQ1 、Q2 、Q3 、Q4
、Q5 、Q6 と、第1、第2、第3、第4、第5及び
第6のダイオードD1 、D2 、D3 、D4 、D5 、D6
と、3つのフィルタ用リアクトルL1a、L1b、L1cと、
3つのフィルタ用コンデンサC1a、C1b、C1cとから成
る。第1及び第2のスイッチQ1 、Q2 の相互接続点は
リアクトルL1aとライン18aとを介して第1の出力端
子4aに接続されている。第3及び第4のスイッチQ3
、Q4 の相互接続点はリアクトルL1bとライン18b
とを介して第2の出力端子4bに接続されている。第5
及び第6のスイッチQ5 、Q6 の相互接続点はリアクト
ルL1cとライン18cとを介して第3の出力端子4cに
接続されている。3つのフィルタ用コンデンサC1a、C
1b、C1cは3つのライン18a、18b、18cの相互
間にそれぞれ接続されている。
【0036】3相の電圧調整回路7dは、第1、第2及
び第3のトランス14a、14b、14cと、9個の電
圧切換スイッチSa1、Sa2、Sa3、Sb1、Sb2、Sb3、
Sc1Sc2、Sc3とから成る。各相のトランス14a、1
4b、14cの構成及びこれに対する電圧切換スイッチ
Sa1〜Sc3の接続は図2と同一である。但し、各トラン
ス14a、14b、14cの巻線N1a、N1b、N1cはY
結線されている。第1相の3つのスイッチSa1、Sa2、
Sa3は第1相の入力ライン91と第1相のトランス14
aの巻線N1aの各端子との間に接続されている。第1相
の出力ライン29aは巻線N1aの中間の端子(タップ)
に接続されている。第2相の3つのスイッチSb1、Sb
2、Sb3は第2相入力ライン92と第2相のトランス1
4bの巻線N1bの各端子との間に接続されている。第2
相出力ライン29bは巻線N1bの中間端子(タップ)に
接続されている。第3相の3つのスイッチSc1、Sc2、
Sc3は第3相入力ライン93と第3相のトランス14c
の巻線N1cの端子との間に接続されている。第3相出力
ライン29cは巻線N1cの中間端子(タップ)に接続さ
れている。リアクトルLa 、Lb 、Lc は各相入力ライ
ン91、92、93に直列に接続されている。3相変換
器5bは、3相ライン18a、18b、18cによって
3相出力端子4a、4b、4cに接続されている。
【0037】図18の第1の制御回路6b、第2の制御
回路8b、出力電圧検出器13a、電源電圧検出器15
a、整流平滑回路16aは3相回路構成になっている点
を除いて図1においてこれ等に対応するものと実質的に
同一である。
【0038】この第11の実施例によっても第1の実施
例と同一の効果を得ることができる。
【0039】
【変形例】本発明は上述の実施例に限定されるものでな
く、例えば次の変形が可能なものである。 (1) 図15、図16、図17の変換器5を図11の
ハ−フブリッジ型変換器7aに相当するものにすること
ができる。また、変換器5、5aの代わりにこれと同様
な機能を有する種々の変換器を使用することができる。 (2) スイッチQ1 〜Q6 、S1 〜S6 を電界効果ト
ランジスタ(FET)、絶縁ゲート型バイポーラトラン
ジスタ(IGBT)等の半導体スイッチとすることがで
きる。 (3) ダイオードD1 〜D6 、D11〜D16をスイッチ
Q1 〜Q6 、S1 〜S6 の内蔵ダイオードとすることが
できる。この様に内蔵ダイオードとする場合には、スイ
ッチQ1 〜Q6 、S1 〜S6 を絶縁ゲート型電界効果ト
ランジスタ又は絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ
(IGBT)で構成し、ソースとドレイン間のpn接合
をダイオードとして使用することが望ましい。 (4) 第1の変換器5のスイッチQ1 〜Q4 の制御形
式を変えることができる。例えば、変換器5の第1及び
第2のスイッチQ1 、Q2 を20kHzの高い繰返し周
波数でオン・オフし、第3のスイッチQ3 を電源1の交
流電圧の正の半サイクルで連続的にオン、負の半サイク
ルで連続的にオフとし、第4のスイッチQ4 を第3のス
イッチQ3 と逆にオン・オフすることができる。また、
図19の3相の変換器5bにおいても一部のスイッチを
交流電源1aの交流電圧に同期させてオン・オフするこ
とができる。 (5) 停電期間が短い場合には蓄電池10を省いてコ
ンデンサ9、又は9a、9bで停電時の電力供給を行う
ことができる。 (6) 第1の制御回路6、6a、第2の制御回路8、
8a、停電検出回路17の一部又は全部をディジタル制
御回路で構成することができる。 (7) 電源端子2a、2bとリアクトルLとの間、及
び3相電源端子2a、2b、2cとリアクトルLa 、L
b 、Lc との間に変換器5、5a、5cのスイッチング
動作による高調波成分を除去するためのフィルタを接続
することができる。この場合には変換器5、5aのリア
クトルL1 、コンデンサC1 を変換器5bのリアクトル
L1a、L1b、L1c、コンデンサC1a、C1b、C1cを省く
こともできる。 (8) リアクトルL、La 、Lb 、Lc をトランス1
4、14a、14b、14cの出力側の電源ラインに直
列に接続することができる。要するに、リアクトルL、
La 、Lb 、Lc は交流電源端子2a、2b、2cとP
1 、P2 との間ならどこでもよい。また、1つのリアク
トルLの代りに3つのスイッチS1 、S2 、S3 に直列
に3つのリアクトルをそれぞれ接続することができる。 (9) 図15において、スイッチS1 、S2 、S3 を
省き、巻線N1 の端子T2 のみをリアクトルLを介して
電源端子2aに接続し、トランス14の出力側の3つの
スイッチS4 、S5 、S6 のみで電圧切換を行うことが
できる。 (10) 図19の3つのトランス14a、14b、1
4cを三角(デルタ)結線することができる。 (11) コンデンサ9及び蓄電池10による電力供給
が不要の場合には、変換器5、5a、5cをインバータ
動作させないように構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施例の電源装置を示すブロック図であ
る。
【図2】図1の変換器及び電圧調整回路を含む主回路部
分を詳しく示す回路図である。
【図3】図1の第1の制御回路を示すブロック図であ
る。
【図4】図3の補償電流制御回路を詳しく示す回路図で
ある。
【図5】図4の高調波成分及び位相ずれ成分検出回路を
示すブロック図である。
【図6】図3のインバータ制御回路を詳しく示す回路図
である。
【図7】図1の第2の制御回路を詳しく示す回路図であ
る。
【図8】図4の各部の状態を原理的に示す波形図であ
る。
【図9】図6の各部の状態を示す波形図である。
【図10】第2の実施例の電源装置を示すブロック図で
ある。
【図11】図10の変換器及び電圧調整回路を含む主回
路部分を詳しく示す回路図である。
【図12】図10の第1の制御回路を示す回路図であ
る。
【図13】図12の補償電流制御回路を示す回路図であ
る。
【図14】図12のインバータ制御回路を示す回路図で
ある。
【図15】第3の実施例の電源装置の主回路部分を示す
回路図である。
【図16】第4の実施例の電源装置の主要部を示すブロ
ック図である。
【図17】第5の実施例の電源装置の主回路部分を示す
回路図である。
【図18】第6の実施例の3相電源装置を示すブロック
図である。
【図19】図18の主回路部分を詳しく示す回路図であ
る。
【符号の説明】
5 変換器 6 第1の制御回路 7 電圧調整回路 8 第2の制御回路 9 コンデンサ 10 蓄電池 14 トランス L リアクトル S1 、S2 、S3 スイッチ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H02M 1/12 H02M 1/12 Fターム(参考) 5G015 GA04 GA05 HA16 JA01 JA22 JA32 JA52 JA60 5G066 DA01 DA08 EA03 FA01 FA07 FB13 FC11 5H420 BB12 BB18 CC04 CC06 DD03 EA05 EA31 EA37 EA45 EA48 EB09 EB38 EB39 FF03 FF04 FF24 FF26 HJ03 5H740 BA03 BA11 BB03 BB05 BB08 MM01 MM11 NN17

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 負荷に交流電力を供給するための交流電
    源端子と、 前記交流電源端子と前記負荷との間に接続され且つ複数
    の電圧切換端子を有しているトランスと、 前記交流電源端子と前記負荷との間の電源ラインに直列
    に接続されたリアクトルと、 前記トランス及び前記リアクトルよりも負荷側において
    前記負荷に対して並列に接続され且つ前記負荷の電流の
    高調波成分及び無効電力成分を打ち消すための補償電流
    成分と前記負荷の電圧を一定にするための補償電流成分
    とを含む補償電流を発生する補償電流供給回路と、 前記複数の電圧切換端子を前記電源ラインに選択的に接
    続するための複数の電圧切換スイッチと、 前記交流電源端子の電圧変化を補償するように前記複数
    の電圧切換スイッチを選択的にオン状態にするためのス
    イッチ制御回路とを備えた交流電源装置。
  2. 【請求項2】 前記補償電流供給回路は、コンデンサ
    と、このコンデンサと前記負荷との間に接続されたブリ
    ッジ型変換回路とから成ることを特徴とする請求項1記
    載の交流電源装置。
  3. 【請求項3】 前記補償電流供給回路は対のコンデンサ
    と、この対のコンデンサと前記負荷との間に接続された
    ハーフブリッジ型変換回路とから成ることを特徴とする
    請求項1記載の交流電源装置。
  4. 【請求項4】 負荷に交流電力を供給するための交流電
    源端子と、 前記交流電源端子と前記負荷との間に接続され且つ複数
    の電圧切換端子を有しているトランスと、 前記交流電源端子と前記負荷との間の電源ラインに直列
    に接続されたリアクトルと、 コンデンサとこのコンデンサと前記負荷との間に接続さ
    れた変換回路とから成る変換器と、 前記変換器のための第1の制御回路と、 前記複数の電圧切換端子を前記電源ライン選択的に接続
    するための複数の電圧切換スイッチと、 前記交流電源端子の電圧変化を補償するように前記複数
    の電圧切換スイッチを選択的にオン状態にするための第
    2の制御回路とを備え、 前記変換回路は前記トランスの出力側の交流電圧を直流
    電圧に変換して前記コンデンサを充電する第1の動作と
    前記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して前記負
    荷に供給する第2の動作とを択一的に得ることができる
    ように形成され、 前記第1の制御回路は、前記交流電源端子から前記負荷
    に交流電圧が供給されている時には、前記負荷電流に含
    まれている高調波成分及び無効電力成分を打ち消すため
    の補償電流成分及び前記負荷の電圧変化を補償するため
    の補償電流成分を前記変換器から発生させ且つ前記コン
    デンサの充電動作が生じるように前記変換回路を制御
    し、前記交流電源端子の電圧が所定値よりも低くなった
    時には前記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して
    前記負荷に供給するように前記変換回路を制御するもの
    であることを特徴とする交流電源装置。
  5. 【請求項5】 前記第1の制御回路は、更に、前記電圧
    切換スイッチの切換期間に前記コンデンサの直流電圧を
    交流電圧に変換して負荷に供給するための制御を行うこ
    とを特徴とする請求項4記載の交流電源装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記コンデンサに並列に接続され
    た蓄電池を有していることを特徴とする請求項4又は5
    記載の交流電源装置。
  7. 【請求項7】 前記変換回路は、 前記コンデンサに並列に接続された第1及び第2のスイ
    ッチの直列回路と、 前記コンデンサに並列に接続された第3及び第4のスイ
    ッチの直列回路と、 前記第1、第2、第3及び第4のスイッチに並列に接続
    された第1、第2、第3及び第4のダイオードと、 第1及び第2のスイッチの相互接続点と前記負荷の一端
    との間に接続されたフィルタ用リアクトルと、 前記第1及び第2のスイッチの相互接続点と前記第3及
    び第4のスイッチの相互接続点との間に前記フィルタ用
    リアクトルを介して接続され且つ前記負荷の一端と他端
    とに接続されたフィルタ用コンデンサとから成ることを
    特徴とする請求項4又は5又は6記載の交流電源装置。
  8. 【請求項8】 前記コンデンサは第1及び第2のコンデ
    ンサの直列回路であり、 前記変換回路は、 前記第1及び第2のコンデンサの直列回路に並列に接続
    された第1及び第2のスイッチの直列回路と、 前記第1及び第2のスイッチに逆方向並列に接続された
    第1及び第2のダイオードと、 第1及び第2のスイッチの相互接続点と前記第1及び第
    2のコンデンサの相互接続点との間にフィルタ用リアク
    トルを介して接続され且つ前記負荷に対して並列に接続
    されたフィルタ用コンデンサとを備えていることを特徴
    とする請求項4又は5又は6記載の交流電源装置。
  9. 【請求項9】 前記トランスは、複数の電圧切換端子を
    有する巻線を備え、 前記複数の電圧切換スイッチは前記トランスの入力側ラ
    インと前記複数の電圧切換端子との間にそれぞれ接続さ
    れ、 前記トランスは前記複数の切換スイッチを選択的にオン
    にすることによって複数段階の出力電圧を得ることがで
    きるように構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の交流電源装置。
  10. 【請求項10】 前記トランスは、複数の電圧切換端子
    を有する前記巻線を備え、 前記複数の電圧切換スイッチは前記複数の電圧切換端子
    と前記トランスの出力側ラインとの間にそれぞれ接続さ
    れ、 前記トランスは前記複数の切換スイッチを選択的にオン
    にすることによって複数段階の出力電圧を得ることがで
    きるように構成されていることを特徴とする請求項1乃
    至8のいずれかに記載の交流電源装置。
  11. 【請求項11】 前記トランスは1次巻線と2次巻線と
    を有し、 前記1次巻線は複数の電圧切換端子を有し、 前記トランスの入力ラインと前記複数の電圧切換端子と
    の間に前記複数の電圧切換スイッチがそれぞれ接続さ
    れ、 前記2次巻線が前記負荷に接続されていることを特徴と
    する請求項1乃至8のいずれかに記載の交流電源装置。
  12. 【請求項12】 負荷に交流電力を供給するための交流
    電源端子と、互いに電磁結合された1次、2次及び3次
    巻線を有するトランスと、リアクトルと、複数の電圧切
    換スイッチと、補償電流供給回路とを有し、 前記1次巻線は複数の電圧切換端子を有し、 前記複数の電圧切換スイッチは前記1次巻線の入力側電
    源ラインと前記複数の電圧切換端子との間にそれぞれ接
    続され、 前記リアクトルは前記1次巻線の入力側電源ラインに直
    列に接続され、 前記2次巻線は前記負荷に接続され、 前記補償電流供給回路は前記3次巻線に接続され且つ前
    記負荷の電流の高調波成分及び無効電力成分を打ち消す
    ための補償電流成分と前記負荷の電圧を一定にするため
    の補償電流成分とを含む補償電流を発生するように形成
    されていることを特徴とする交流電源装置。
  13. 【請求項13】 負荷に交流電力を供給するための交流
    電源端子と、互いに電磁結合された1次、2次及び3次
    巻線を有するトランスと、リアクトルと、複数の電圧切
    換スイッチと、変換器と、第1及び第2の制御回路とを
    有し、 前記1次巻線は複数の電圧切換端子を有し、 前記複数の電圧切換スイッチは前記1次巻線の入力側電
    源ラインと前記複数の電圧切換端子との間にそれぞれ接
    続され、 前記リアクトルは前記1次巻線の入力側電源ラインに直
    列に接続され、 前記2次巻線は前記負荷に接続され、 前記変換器は前記3次巻線に接続され、且つコンデンサ
    とこのコンデンサと前記3次巻線との間に接続された変
    換回路とを有し、 前記変換回路は前記3次巻線の交流電圧を直流電圧に変
    換して前記コンデンサを充電する第1の動作と前記コン
    デンサの直流電圧を交流電圧に変換して前記負荷に供給
    する第2の動作とを択一的に得ることができるように形
    成され、 前記第1の制御回路は、前記交流電源端子から前記負荷
    に交流電圧が供給されている時には、前記負荷電流に含
    まれている高調波成分及び無効電力成分を打ち消すため
    の補償電流成分及び前記負荷の電圧変化を補償するため
    の補償電流成分を前記変換器から発生させ且つ前記コン
    デンサの充電動作が生じるように前記変換回路を制御
    し、前記交流電源端子の電圧が所定値よりも低くなった
    時には前記コンデンサの直流電圧を交流電圧に変換して
    前記負荷に供給するように前記変換回路を制御するもの
    であり、 前記第2の制御回路は、前記トランスの出力電圧の変動
    を抑制するように前記交流電源端子の電圧変化に応じて
    前記電圧切換スイッチを選択的にオン状態にするもので
    あることを特徴とする交流電源装置。
  14. 【請求項14】 前記交流電源端子は3相交流電源端子
    であり、 前記負荷は3相負荷であり、 前記変換器は3相の変換器であることを特徴とする請求
    項1乃至13のいずれかに記載の交流電源装置。
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