JP2000115765A - 映像信号符号化装置 - Google Patents

映像信号符号化装置

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JP2000115765A JP28433098A JP28433098A JP2000115765A JP 2000115765 A JP2000115765 A JP 2000115765A JP 28433098 A JP28433098 A JP 28433098A JP 28433098 A JP28433098 A JP 28433098A JP 2000115765 A JP2000115765 A JP 2000115765A
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憲司 谷口
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 映像信号の符号化による無理な画像圧縮によ
って画像に破綻を来すのを防止する。 【解決手段】 DCT部122による変換符号化と動き
補償予測部140による動き補償予測とを組み合わせた
ハイブリッド符号化方式の符号化器20で符号化する前
に、入力映像信号Sinにプリフィルタ110を通過させ
る。一方、符号化器20内で符号化した後に局所的に復
号化した映像信号とプリフィルタ1110を通過した符
号化前の映像信号との差分を減算器114で算出し、こ
の差分値の1フレームについての総和を誤差値演算部1
16で求め、それを誤差値Dとしてフィルタ制御部11
8に入力する。フィルタ制御部118は、誤差値Dに基
づきプリフィルタ110に映像信号Sinの周波数の帯域
制限や画像フォーマットの変換を行わせる。これによ
り、符号化器20に入力される映像信号の情報量が誤差
値Dに応じて低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像信号に対し高
能率符号化を行うことにより動画像を圧縮する映像信号
符号化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】デジタル放送などにおいて、画像の効率
的伝送を行うために、国際標準方式であるMPEG2(M
oving Picture Experts Group Phase 2)等の方式に基づ
き映像信号の符号化を行う映像信号符号化装置が使用さ
れる。
【0003】図14は、このような映像信号符号化装置
の従来例の構成を示すブロック図である。この従来例
は、減算器220と、DCT部222と、量子化部22
4と、可変長符号化部226と、出力バッファ228
と、符号化制御部230と、逆量子化部232と、逆D
CT部234と、加算器236と、フレームメモリ23
8と、動き補償予測部240と、切替スイッチ242
a,242bとから構成されており、MPEG2方式に
基づき映像信号を符号化することにより動画像を圧縮す
る。すなわち、この従来例は、切替スイッチ242a,
242bにより所定のタイミングでフレーム間符号化と
フレーム内符号化との間で符号化方法を切り換えつつ、
DCTによる変換符号化とフレーム間差分による動き補
償予測とを組み合わせたハイブリッド符号化方式に基づ
く符号化を行う。これにより入力映像信号Sinを符号化
して圧縮映像信号Sout を生成し、外部から指定される
出力ビットレートRbit でその圧縮映像信号Soutを出
力する。
【0004】また、上記のような映像信号符号化装置に
おいて圧縮による画像品質の劣化が色差成分に顕著に現
れることに着目し、圧縮効率を低下させないで色雑音を
低減するようにした画像符号化装置が、特開平9−23
8366号公報において開示されている。この画像符号
化装置は、複数フォーマット変換部と各種の画像状態判
定部を備えて、所定の画像データの状態変化を検出して
フォーマットを選択することにより、色差成分のサンプ
ル数を大幅に増やさないで色雑音を低減している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図14に示した従来の
映像信号符号化装置では、外部から指定される出力ビッ
トレートRbit に対し入力映像信号Sinの情報量が多く
なると、符号化による圧縮によってブロック歪みやモス
キート雑音などが目立つようになり、映像信号の符号化
による無理な画像圧縮によって画像に破綻を来すおそれ
がある。
【0006】一方、特開平9−238366号公報に開
示された画像符号化装置によれば、画像データの状態変
化の検出に基づくフォーマット選択により、無理な画像
圧縮による画像破綻の防止において一定の効果があると
考えられる。しかし、この画像符号化装置は、色雑音の
みに注目した色信号のフォーマット変換にのみ対応した
構成となっており、また、帯域制限のようなフォーマッ
ト変換以外の手段については考慮されていないため、画
像破綻防止のために必要以上に画像品質の低下を招くお
それがある。
【0007】そこで本発明では、色雑音のみに限定する
ことなく可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ、符号
化による無理な画像圧縮によって画像に破綻を来すのを
防止できる映像信号符号化装置を提供することを目的と
する。
【0008】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、デジタル化された入力映像信号を符号化器で符
号化することにより圧縮映像信号を生成し、該圧縮映像
信号を所定のビットレートで出力する映像信号符号化装
置であって、前記符号化器で符号化される前の前記入力
映像信号に対する周波数帯域の制限機能および画像フォ
ーマットの変換機能を有するプリフィルタと、前記入力
映像信号に由来する変量に基づき、前記プリフィルタに
よる周波数帯域の制限および画像フォーマットの変換を
制御するフィルタ制御部と、を備えることを特徴とす
る。このような第1の発明によれば、入力映像信号に由
来する変量に基づきプリフィルタによる周波数帯域の制
限および画像フォーマットの変換が制御されるため、映
像信号の符号化による無理な画像圧縮によって画像に破
綻を来す可能性が高くなると、符号化前に映像信号の情
報量をプリフィルタで低減することにより、無理な画像
圧縮による画像破綻を防止することができる。またプリ
フィルタは、周波数帯域の制限と画像フォーマットの変
換という2つの機能を有するため、入力映像信号の情報
量の低減に際し、画像品質の低下防止を重視するときに
は周波数帯域の制限を行い、画像破綻を確実に防止する
ときには画像フォーマットの変換を行うというように2
つの機能を使い分けることができる。
【0009】第2の発明は、第1の発明において、前記
フィルタ制御部は、前記入力映像信号のピクチャー毎に
制御信号を生成し、該制御信号に基づき、前記ピクチャ
ーを単位として前記プリフィルタによる周波数帯域の制
限および画像フォーマットの変換を制御することを特徴
とする。このような第2の発明によれば、ピクチャー単
位でプリフィルタが制御されるため、映像信号で表され
る各ピクチャーの内容に応じた周波数帯域の制限および
/または画像フォーマットの変換を行いつつ、無理な画
像圧縮による画像破綻を防止することができる。
【0010】第3の発明は、第1の発明において、前記
フィルタ制御部は、電源投入後における所定数のピクチ
ャーの前記入力映像信号に基づいて制御信号を生成し、
該制御信号により、電源投入後における前記所定数のピ
クチャー以降の前記入力映像信号に対する前記プリフィ
ルタによる周波数帯域の制限および/または画像フォー
マットの変換を設定することを特徴とする。
【0011】第4の発明は、第1の発明において、前記
圧縮映像信号を復号化する局所復号化器を更に備え、前
記フィルタ制御部は、前記プリフィルタから出力される
映像信号と前記局所復号化器から出力される映像信号と
の差分に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域の
制限および画像フォーマットの変換を制御することを特
徴とする。このような第4の発明によれば、プリフィル
タから出力される映像信号と局所復号化器から出力され
る映像信号との差分に基づきプリフィルタによる周波数
帯域の制限および画像フォーマットの変換が制御される
ため、符号化により生じる画像の歪みの大きさに応じ
て、符号化前に映像信号の情報量を低減できる。これに
より、映像信号の符号化による無理な画像圧縮によって
画像に破綻を来す可能性の程度に応じて符号化前に映像
信号の情報量を低減できるため、無理な画像圧縮による
画像破綻を防止することができる。
【0012】第5の発明は、第1の発明において、前記
圧縮映像信号を復号化する局所復号化器と、前記局所復
号化器から出力される映像信号の画像フォーマットを変
換するポストフィルタとを更に備え、前記フィルタ制御
部は、前記ポストフィルタに前記プリフィルタにおける
画像フォーマット変換と逆の画像フォーマット変換を行
わせると共に、前記プリフィルタを通過する前の前記入
力映像信号と前記ポストフィルタから出力される映像信
号との差分に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯
域の制限および画像フォーマットの変換を制御すること
を特徴とする。このような第5の発明によれば、プリフ
ィルタを通過する前の入力映像信号と局所復号化された
後にポストフィルタから出力される映像信号との差分に
基づきプリフィルタによる周波数帯域の制限および画像
フォーマットの変換が制御されるため、原信号に対し符
号化による画像劣化がどの程度かを指標として、符号化
前の映像信号の情報量を低減できる。これにより、映像
信号の符号化による無理な画像圧縮によって画像に破綻
を来す可能性の程度に応じて符号化前の映像信号の情報
量を低減できるため、無理な画像圧縮による画像破綻を
防止することができる。
【0013】第6の発明は、第1の発明において、前記
符号化器は、前記圧縮映像信号を復号化する局所復号化
手段と、前記局所復号化器により復号化された映像信号
に対して動き補償を行う動き補償手段と、前記動き補償
後の映像信号と前記プリフィルタから出力される映像信
号との差である予測誤差信号を符号化することにより前
記圧縮映像信号を生成する符号化手段とを含み、前記フ
ィルタ制御部は、前記予測誤差信号に基づき、前記プリ
フィルタによる周波数帯域の制限および画像フォーマッ
トの変換を制御することを特徴とする。このような第6
の発明によれば、予測誤差信号に基づきプリフィルタに
よる周波数帯域の制限および画像フォーマットの変換が
制御されるため、映像信号の符号化による無理な画像圧
縮によって画像に破綻を来す可能性の程度に応じて、符
号化前の映像信号の情報量を低減できる。これにより、
無理な画像圧縮による画像破綻を防止することができ
る。
【0014】第7の発明は、第1の発明において、前記
符号化器は、映像信号に対し変換符号化を行う変換符号
化手段と、前記変換符号化手段による符号化後のデータ
を量子化する量子化手段と、前記量子化手段による量子
化後のデータを蓄積する出力バッファと、前記出力バッ
ファにおけるデータの蓄積量に応じて、前記量子化手段
の量子化ステップ幅を制御する符号化制御手段とを含
み、前記フィルタ制御部は、前記量子化手段の量子化ス
テップ幅に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域
の制限および画像フォーマットの変換を制御することを
特徴とする。このような第7の発明によれば、量子化ス
テップ幅に基づきプリフィルタによる周波数帯域の制限
および画像フォーマットの変換が制御されるため、映像
信号の符号化による無理な画像圧縮によって画像に破綻
を来す可能性の程度に応じて、符号化前の映像信号の情
報量を低減できる。これにより、無理な画像圧縮による
画像破綻を防止することができる。
【0015】第8の発明は、第1の発明において、前記
符号化器は、映像信号に対し変換符号化を行う変換符号
化手段と、前記変換符号化手段による符号化後のデータ
を量子化する量子化手段と、前記量子化手段による量子
化後のデータを蓄積する出力バッファと、前記出力バッ
ファにおけるデータの蓄積量に応じて、前記量子化手段
の量子化ステップ幅を制御する符号化制御手段とを含
み、前記フィルタ制御部は、前記出力バッファにおける
データの蓄積量に基づき、前記プリフィルタによる周波
数帯域の制限および画像フォーマットの変換を制御する
ことを特徴とする。このような第8の発明によれば、出
力バッファのデータ蓄積量に基づきプリフィルタによる
周波数帯域の制限および画像フォーマットの変換が制御
されるため、映像信号の符号化による無理な画像圧縮に
よって画像に破綻を来す可能性の程度に応じて、符号化
前の映像信号の情報量を低減できる。これにより、無理
な画像圧縮による画像破綻を防止することができる。
【0016】第9の発明は、第4ないし第8の発明のい
ずれかの発明において、前記フィルタ制御部は、前記差
分、前記予測誤差信号、前記量子化ステップ幅または前
記データ蓄積量が増大するにしたがって、周波数帯域の
制限、画像フォーマットの変換という順にプリフィルタ
を制御し、前記差分、前記予測誤差信号、前記量子化ス
テップ幅または前記データ蓄積量が更に増大すれば、画
像フォーマットの変換と共に周波数帯域の制限を行うよ
うに前記プリフィルタを制御することを特徴とする。こ
のような第9の発明によれば、映像信号の符号化による
無理な画像圧縮に起因する画像破綻の可能性が小さい間
は、画像品質の低下防止を重視して周波数帯域の制限に
より符号化前の映像信号の情報量が低減され、画像破綻
の可能性が増大するにしたがって、画像フォーマット変
換により又は画像フォーマット変換および周波数帯域の
制限により符号化前の映像信号の情報量を低減できる。
これにより、可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ無
理な圧縮による画像破綻を確実に防止することができ
る。
【0017】第10の発明は、デジタル化された入力映
像信号を符号化器で符号化することにより圧縮映像信号
を生成し、外部から指定される所定のビットレートで前
記圧縮映像信号を出力する映像信号符号化装置であっ
て、前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号
の周波数帯域を制限するプリフィルタと、前記ビットレ
ートに基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域の制
限を制御するフィルタ制御部と、を備えることを特徴と
する。このような第10の発明によれば、外部から指定
されるビットレートに基づきプリフィルタによる周波数
帯域の制限が制御されるため、映像信号の符号化による
無理な画像圧縮によって画像に破綻を来す可能性の程度
に応じて、符号化前の映像信号の情報量を低減できる。
これにより、無理な画像圧縮による画像破綻を防止する
ことができる。
【0018】第11の発明は、デジタル化された入力映
像信号を符号化器で符号化することにより圧縮映像信号
を生成し、外部から指定される所定のビットレートで前
記圧縮映像信号を出力する映像信号符号化装置であっ
て、前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号
の画像フォーマットを変換するプリフィルタと、前記ビ
ットレートに基づき、前記プリフィルタによる画像フォ
ーマットの変換を制御するフィルタ制御部と、を備える
ことを特徴とする。このような第11の発明によれば、
外部から指定されるビットレートに基づきプリフィルタ
による画像フォーマットの変換が制御されるため、映像
信号の符号化による無理な画像圧縮によって画像に破綻
を来す可能性の程度に応じて、符号化前の映像信号の情
報量を低減できる。これにより、無理な画像圧縮による
画像破綻を防止することができる。
【0019】第12の発明は、デジタル化された入力映
像信号を符号化器で符号化することにより圧縮映像信号
を生成し、外部から指定される所定のビットレートで前
記圧縮映像信号を出力する映像信号符号化装置であっ
て、前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号
に対する周波数帯域の制限機能および画像フォーマット
の変換機能を有するプリフィルタと、前記ビットレート
に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域の制限お
よび画像フォーマットの変換を制御するフィルタ制御部
と、を備えることを特徴とする。このような第12の発
明によれば、外部から指定されるビットレートに基づき
プリフィルタによる周波数帯域の制限および画像フォー
マットの変換が制御されるため、映像信号の符号化によ
る無理な画像圧縮によって画像に破綻を来す可能性の程
度に応じて、符号化前の映像信号の情報量を低減でき
る。これにより、無理な画像圧縮による画像破綻を防止
することができる。
【0020】第13の発明は、第1の発明において、前
記フィルタ制御部は、前記ビットレートが低下するにし
たがって、周波数帯域の制限、画像フォーマット変換と
いう順にプリフィルタを制御し、前記ビットレータが更
に低下すれば、画像フォーマットの変換と共に周波数帯
域の制限を行うように前記プリフィルタを制御すること
を特徴とする。このような第13の発明によれば、第9
の発明と同様、可能な範囲で画像品質の低下を抑えつ
つ、映像信号の符号化による無理な画像圧縮に起因する
画像破綻を確実に防止することができる。
【0021】第14の発明は、第1または第12の発明
において、前記プリフィルタは、前記入力映像信号にサ
ンプル点を追加するアップサンプリング手段と、前記ア
ップサンプリング手段により得られた映像信号を入力す
るデジタルフィルタと、前記デジタルフィルタを通過し
た映像信号のサンプル点を間引くダウンサンプリング手
段とを含み、前記フィルタ制御部は、前記入力映像信号
に由来する変量または前記ビットレートに基づき、前記
アップサンプリング手段によるサンプル点の追加および
前記ダウンサンプリング手段によるサンプル点の間引き
を制御すると共に前記デジタルフィルタのフィルタ係数
を設定することにより、前記プリフィルタによる周波数
帯域の制限および画像フォーマットの変換を制御するこ
とを特徴とする。このような第14の発明によれば、一
つのプリフィルタにおいて周波数帯域の制限と画像フォ
ーマットの変換という2つの機能を実現することができ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
添付図面を参照して説明する。 <第1の実施形態> (1)第1の実施形態の構成 図1は、本発明の第1の実施形態である映像信号符号化
装置の構成を示すブロック図である。この映像信号符号
化装置は、DCTによる変換符号化とフレーム間差分に
よる動き補償予測とを組み合わせたハイブリッド符号化
方式、例えばMPEG2に基づき入力映像信号Sinを符
号化することにより動画像を圧縮し、圧縮映像信号Sou
t を生成する。図1に示すように、この映像信号符号化
装置は、上記ハイブリッド符号化方式により符号化を行
うために、DCT部122と、量子化部124と、可変
長符号化部126と、出力バッファ128と、符号化制
御部130と、逆量子化部132と、逆DCT部134
と、加算器136と、フレームメモリ138と、動き補
償予測部140と、フレーム間符号化とフレーム内符号
化との間で切り替えを行う切替スイッチ142aおよび
142bとから成る符号化器20を備えると共に、入力
映像信号に応じて、符号化前の映像信号に対し周波数帯
域の制限や画像フォーマットの変換を行うために、プリ
フィルタ110と、遅延調整部112と、減算器114
と、誤差値演算部116と、フィルタ制御部118とか
ら成る前処理部10を備えている。
【0023】(2)第1の実施形態の動作 上記のように構成された本実施形態の映像信号符号化装
置では、入力映像信号Sinは、プリフィルタ110を含
む前処理部10によって周波数帯域の制限および/また
は画像フォーマットの変換が行われた後に符号化器20
に入力される。この符号化器20では、切替スイッチ1
42aおよび142bにより、所定のタイミングで、フ
レーム間符号化とフレーム内符号化との間で符号化方法
が切り替えられる。
【0024】フレーム内符号化のときには、切替スイッ
チ142aおよび142bは実線で示される状態であっ
て、プリフィルタ110を通過した映像信号がそのまま
DCT部122に入力され、その映像信号に対しDCT
による変換符号化が行われる。その結果得られる符号化
データは、符号化制御部130による制御の下に量子化
部124により量子化された後、可変長符号化部126
および逆量子化部132に入力される。可変長符号化器
126に入力された符号化データは、可変長符号化され
た後、出力バッファ128に蓄積される。出力バッファ
128は、出力ビットレートRbit を示す信号を外部か
ら入力し、蓄積されている符号化データを圧縮映像信号
Sout として出力ビットレートRbit で出力する。符号
化制御部130は、出力バッファ128における符号化
データの蓄積量を監視し、出力バッファ128が満杯に
ならないようにその蓄積量に応じて量子化部124の量
子化ステップ幅を制御する。一方、逆量子化部132に
入力された符号化データは、逆量子化された後、更に逆
DCT部134により逆DCTを施され、フレーム間符
号化の際の動き補償予測のための参照画像のデータとし
てフレームメモリ138に蓄積される。なお、フレーム
内符号化のときは、逆DCT後のデータは加算器136
で加算されることなくフレームメモリ138に蓄積さ
れ、動き補償予測は行われない。
【0025】フレーム間符号化のときには、切替スイッ
チ142aおよび142bは点線で示される状態であっ
て、減算器120により、プリフィルタ110を通過し
た映像信号の示す入力画像と動き補償予測部140が動
き補償予測した予測画像との差分値を示す予測誤差信号
が生成され、この予測誤差信号に対しDCT部122に
より変換符号化が行われる。この変換符号化により得ら
れる符号化データは、符号化制御部130による制御の
下に量子化部124により量子化された後、可変長符号
化部126および逆量子化部132に入力される。可変
長符号化器126に入力された符号化データは、フレー
ム内符号化のときと同様、可変長符号化された後、出力
バッファ128に蓄積され、出力バッファ128に蓄積
された符号化データは、圧縮映像信号Sout として出力
ビットレートRbit で出力される。符号化制御部130
は、フレーム内符号化のときと同様にして量子化部12
4の量子化ステップ幅を制御する。一方、逆量子化部1
32に入力された符号化データは、逆量子化の後、更に
逆DCT部134により逆DCTを施されて、加算器1
36に入力される。このような動作の間に、動き補償予
測部140は、フレームメモリ138に蓄積されていた
参照画像のデータとプリフィルタ110からの出力信号
である原信号とを用いて上記予測画像を生成する。この
予測画像は、前述の減算器120による予測誤差信号の
生成に使用されると共に、加算器136に入力される。
加算器136では、この予測画像と逆DCT後のデータ
とが加算され、これにより復号化された画像データが得
られる。すなわち、逆量子化部132、逆DCT部13
4および加算器136により局所的な復号化が行われ
る。この局所復号化により得られる画像データは、後の
動き補償予測のための参照画像のデータとしてフレーム
メモリ138に蓄積されるとともに、前処理部10内の
減算器114に入力される。
【0026】本実施形態の映像信号符号化装置では、上
記のようにして符号化を行う前に、入力映像信号Sinに
対し周波数帯域の制限および/または画像フォーマット
の変換を行う。このために、まず、符号化器20におけ
る加算器136から出力される画像データの信号(局所
的に復号化された映像信号)とプリフィルタ110を通
過した符号化前の映像信号との差分値を示す信号(以下
「誤差信号」という)が、減算器114により生成され
る。このとき、同一フレームについて符号化前の映像信
号と局所的に復号化された映像信号との誤差信号を得る
ために、プリフィルタ110を通過した符号化前の信号
は、遅延調整部112によりタイミングを調整された後
に減算器114に入力される。減算器114により生成
される誤差信号は誤差値演算部116に入力され、誤差
値演算部116によりその誤差信号の値のフレーム毎の
総和を算出する等のフレーム単位の統計処理が行われ
る。この統計処理により得られる値は、誤差値Dとして
フィルタ制御部118に入力される。この誤差値Dは、
符号化器20での符号化により生じる画像の歪み(ブロ
ック歪みやモスキート雑音)の大きさを示す指標、すな
わち、符号化による映像信号の圧縮に無理が生じて画像
に破綻を来す可能性を示す指標と見なすことができる。
そこで、フィルタ制御部118は、その誤差値Dに基づ
きプリフィルタ110に対する制御信号Sc を生成し、
入力映像信号Sinに含まれる情報量を誤差値Dに応じて
低減すべく、その制御信号Sc によりプリフィルタ11
0の特性を制御する。
【0027】なお本実施形態では、プリフィルタ110
において画像フォーマットが変換される場合があるた
め、符号化器20は、符号化の対象となる映像信号の画
像フォーマットとしてとり得る全ての画像フォーマット
における最大の水平および垂直方向解像度並びに最大の
フレーム周波数に対応した構成となっており、複数の画
像フォーマットに対応可能である。すなわち、本実施形
態の符号化器20は、例えばMPEG2の規格等に示さ
れているような様々なプロファイル/レベルに対応した
符号化装置であって、例えば走査線数1125本のHD
TVや走査線数525本のSDTVに対応している。そ
して、プリフィルタ110で画像フォーマット変換が行
われた場合には、後述のフィルタ制御部118から出力
される制御信号に基づき、その変換後の画像フォーマッ
トに対応した符号化を行う。
【0028】(3)プリフィルタの構成 図2は、本実施形態におけるプリフィルタ110の構成
を示すブロック図である。プリフィルタ110は、水平
および垂直方向フィルタ回路50,54という2つのフ
ィルタ回路とメモリ52とから構成されている。このプ
リフィルタ110に入力された映像信号は、まず、水平
方向フィルタ回路50により画像の水平方向の空間周波
数(以下「水平周波数」という)の帯域制限および/ま
たは水平方向の解像度の変換が行われる。水平方向フィ
ルタ回路50を通過した映像信号は、メモリ52を介し
て垂直方向フィルタ回路54に入力される。メモリ52
では、垂直方向フィルタ回路54での垂直方向の処理の
ために映像信号が数ライン分だけ蓄積される。垂直方向
フィルタ回路54では、画像の垂直方向の空間周波数
(以下「垂直周波数」という)の帯域制限および/また
は垂直方向の解像度の変換が行われる。
【0029】図3は、水平方向フィルタ回路50の構成
を示すブロック図である。水平方向フィルタ回路50
は、アップサンプリング部60と、第1セレクタ62
と、デジタルフィルタ部64と、ダウンサンプリング部
66と、第2セレクタ68と、フィルタ係数生成部70
とから構成され、入力端子Tfin、 出力端子Tfout、制
御端子Tc1〜Tc3を備えている。入力端子Tfin には、
映像信号として水平方向の画素値が順次入力され、制御
端子Tc1〜Tc3には、フィルタ制御部118で生成され
る制御信号Sc を構成する第1〜第3制御信号Sc1〜S
c3がそれぞれ入力される。上記構成において、アップサ
ンプリング部60は、入力された映像信号に零値のサン
プル点を第1制御信号Sc1に基づいて追加することによ
りサンプリング周波数を増大させ、アップサンプリング
された映像信号として出力する。第1セレクタ62は、
このアップサンプリングされた映像信号とアップサンプ
リングされていない入力映像信号のうちのいずれかを第
1制御信号Sc1に基づき選択する。第1セレクタ62で
選択された映像信号はデジタルフィルタ部64に入力さ
れる。デジタルフィルタ部64におけるフィルタ係数
は、第3制御信号Sc3に応じてフィルタ係数生成部70
により生成され、デジタルフィルタ部64は、それらの
フィルタ係数に応じた動作を行う。すなわち、デジタル
フィルタ部64は、第3制御信号Sc3に基づき、アップ
サンプリングされた映像信号が第1セレクタ62で選択
された場合には、追加されたサンプル点に対応するサン
プル値を補間によって求め、アップサンプリングされて
いない入力映像信号が選択された場合には、その入力映
像信号の周波数帯域を制限し、その帯域の上部遮断周波
数も第3制御信号Sc3により制御される。ダウンサンプ
リング部66は、デジタルフィルタ部64を通過した後
の映像信号のサンプル点を第2制御信号Sc2に基づいて
間引くことによりサンプル周波数を低減させた映像信号
を生成し、ダウンサンプリングされた映像信号として出
力する。第2セレクタ68は、ダウンサンプリングされ
た映像信号とデジタルフィルタ部64を通過した後のダ
ウンサンプリングされていない映像信号とのうちのいず
れかを、第2制御信号Sc2に基づき選択する。第2セレ
クタ68で選択された映像信号は、出力端子Tfoutから
出力される。
【0030】図4は、上記の水平方向フィルタ回路50
におけるデジタルフィルタ部64の構成例を示す図であ
る。この例は、6個のタップを有するトランスバーサル
型の構成となっており、そのフィルタ特性は次式で表さ
れる。 H(Z)=h1+h2・Z-1+h3・Z-2+h4・Z-3+h5・Z
-4+h6・Z-5 上式において、Z-1は単位遅延演算子であり、フィルタ
係数h1〜h6は、前述のように、第3制御信号Sc3に基
づきフィルタ係数生成部70により生成される。これら
のフィルタ係数h1〜h6を変化させることによりデジタ
ルフィルタ部64は、補間フィルタとして動作したり、
帯域制限フィルタとして動作したりする。なお、図4の
例は6個のタップを有しているが、タップ数は6より多
くても少なくてもよい。
【0031】図3および図4により示される水平方向フ
ィルタ回路50は、上述の説明からわかるように、水平
周波数の帯域制限または水平方向解像度の変換を行う。
例えば、水平方向解像度を2/3倍にする場合には、第
1〜第3制御信号Sc1〜Sc3に基づき、以下のように動
作する。いま、図5(a)に示す映像信号が入力端子T
fin に入力されたとすると、アンプサンプリング部60
により零値のサンプリング点が追加されて図5(b)に
示す信号が生成される。この信号は、第1セレクタ62
で選択されてデジタルフィルタ部64により、追加され
たサンプル点の値が補間され、図5(c)に示す信号が
生成される。この信号は、ダウンサンプリング部66に
よりサンプル点の間引きが行われて、図5(d)に示す
信号が生成される。この例では、図5(c)において
「×」が付されたサンプル点が間引かれる。このように
して得られた図5(d)に示す信号は、入力端子Tfin
に入力される信号(図5(a))に比べ、サンプリング
周期が3/2倍すなわちサンプリング周波数が2/3倍
となっており、この信号が出力端子Tfoutから出力され
る。これにより、水平方向解像度が2/3倍にされた映
像信号が得られることになる。なお、水平方向フィルタ
回路50が帯域制限のフィルタとして動作する場合に
は、端子Tfin から入力された映像信号は、第1および
第2制御信号Sc1,Sc2で第1および第2セレクタ6
2,68が制御されることにより、アップサンプリング
もダウンサンプリングもされることなく、デジタルフィ
ルタ部64のみを通過して端子Tfoutから出力される。
【0032】垂直方向フィルタ回路54の構成も基本的
には、図3に示した水平方向フィルタ回路50の構成と
同様であり、入力端子Tfin に垂直方向の画素データが
順次入力され、垂直周波数の帯域制限および/または垂
直方向解像度の変換が行われた画素データが出力端子T
foutから順次出力される。
【0033】上記では、プリフィルタ110による画像
フォーマットの変換として、水平および垂直解像度の変
換についてのみ説明したが、これらに加えてフレーム周
波数の変換を行うことのできるプリフィルタを実現する
ことも可能である。すなわち、映像信号において所定の
フレームを間引いて又はフレーム間補間フィルタを用い
て、フレーム周波数を低減させることができる。フレー
ム間補間フィルタについては、図3に示したフィルタ回
路と同様の構成で実現することができる。この場合、入
力信号として、フレームにおける垂直および水平位置が
同一の画素の信号であって1フレーム単位で時間的にず
れた信号をフレーム間補間フィルタに入力することによ
り、フレーム周波数の低減された映像信号が得られる。
このようにして、水平方向および垂直方向解像度の変換
に加えてフレーム周波数の低減を含む画像フォーマット
変換を行えるプリフィルタ110を実現することができ
る。また、デジタルフィルタ部64のフィルタ係数の設
定により、プリフィルタ110が映像信号Sinに対し上
記のような画像フォーマット変換と周波数の帯域制限と
を同時に行うようにすることも可能である。このとき、
デジタルフィルタ部64を、図4に示したようなフィル
タ回路を複数個縦続接続した構成とするのが好ましく、
これによりプリフィルタ110による画像フォーマット
変換および周波数帯域の制限の設定の自由度を増大させ
ることができる。なお上記では、プリフィルタ110は
水平方向および垂直方向の双方について周波数帯域制限
や解像度変換を行う構成となっているが(図2参照)、
水平方向と垂直方向のいずれか一方のみについて周波数
帯域制限や解像度変換を行うようにしてもよい。
【0034】(4)プリフィルタの制御 プリフィルタ110の特性は、前述のように誤差値Dに
基づきフィルタ制御部118により制御される。フィル
タ制御部118は、例えば、中央処理装置としてのCP
UとCPUが実行するプログラムなどが格納されるメモ
リとから構成される。この場合、フィルタ制御部118
は、メモリに格納された所定のプログラムをCPUに実
行させることにより、制御信号Sc1〜Sc3を生成し、こ
れらの制御信号を介してプリフィルタ110の特性を制
御する。このようにフィルタ制御部118をCPUとプ
ログラムにより実現する代わりに、同様の制御信号Sc1
〜Sc3を生成するハードウェア回路としてフィルタ制御
部118を実現してもよい。
【0035】(4.1)第1動作例 図6は、フィルタ制御部118の一動作例(以下「第1
動作例」という)を示すフローチャートである。この動
作例では、まず、誤差演算部116から誤差値D(>
0)を入力する(ステップS10)。そして、この誤差
値Dを所定の閾値s1〜s5と順次比較し(ステップS
12〜S20)、その比較結果に応じ、制御信号Sc1〜
Sc3を介してプリフィルタ110の特性を以下のように
制御する。なお本実施形態では、上記閾値s1〜s5
は、出力ビットレートRbit 等に応じて予め設定されて
おり、0<s1<s2<s3<s4<s5である(以降
においても同様)。
【0036】誤差値Dが閾値s1以下であれば、プリフ
ィルタ110が水平および垂直周波数の上部遮断周波数
をそれぞれn1h[Hz],n1v[Hz]とする帯域制限
を行うようにフィルタ係数を設定する(ステップS2
2)。誤差値Dが閾値s1よりも大きく閾値s2以下で
あれば、プリフィルタ110が水平および垂直周波数の
上部遮断周波数をそれぞれn2h[Hz],n2v[Hz]
とする帯域制限を行うようにフィルタ係数を設定する
(ステップS24)。誤差値Dが閾値s2よりも大きく
閾値s3以下であれば、プリフィルタ110が水平およ
び垂直周波数の上部遮断周波数をそれぞれn3h[H
z],n3v[Hz]とする帯域制限を行うようにフィル
タ係数を設定する(ステップS26)。誤差値Dが閾値
s3よりも大きく閾値s4以下であれば、プリフィルタ
110が入力映像信号Sinの画像フォーマットをフォー
マット1に変換するようにアップサンプリング、サンプ
ル値の補間およびダウンサンプリングの設定を行う(ス
テップS28)。誤差値Dが閾値s4よりも大きく閾値
s5以下であれば、プリフィルタ110が入力映像信号
Sinの画像フォーマットをフォーマット2に変換するよ
うにアップサンプリング、サンプル値の補間およびダウ
ンサンプリングの設定を行う(ステップS30)。誤差
値Dが閾値s5よりも大きければ、プリフィルタ110
が入力映像信号Sinの画像フォーマットをフォーマット
3に変換するようにアップサンプリング、サンプル値の
補間およびダウンサンプリングの設定を行う(ステップ
S32)。
【0037】なお上記おいて、n1h>n2h>n3hであ
り、n1v>n2v>n3vである。また、フォーマット1〜
フォーマット3は、この順に解像度やフレーム周波数が
低くなっていく画像フォーマットとして予め設定された
ものである(以降においても同様)。したがって、上記
制御動作によれば、誤差値Dが大きくなるにしたがって
映像信号に含まれる情報量が低減されるような帯域制限
または画像フォーマット変換が行われる。
【0038】上記ステップS22〜S32のいずれかを
実行した後は、1ピクチャーの期間だけ待機する(ステ
ップS34)。なお、上記実施形態では、1ピクチャー
は1フレームに相当するが、変換後の画像フォーマット
が飛び越し走査方式であって、符号化器20において1
フィールドを1画面として符号化が行われる場合には、
1ピクチャーは1フィールドに相当する。ステップS3
4において1ピクチャーの期間だけ待機した後は、ステ
ップS10へ戻り、以降、上述の制御動作を繰り返す。
【0039】上記動作例では、プリフィルタ110は、
誤差値Dに応じて周波数の帯域制限と画像フォーマット
変換のうちのいずれかを行うが、誤差値Dによっては画
像フォーマット変換と共に周波数の帯域制限をも行うよ
うにしてもよい。例えば、s5よりも大きい閾値として
s6を設定すると共に、閾値s4とs5の間に閾値s4
5を、閾値s5とs6の間に閾値s56をそれぞれ設定
し、フィルタ制御部118が図7に示すような制御動作
を行うようにしてもよい。この場合、例えば、誤差値D
が閾値s4よりも大きく閾値s45以下であれば、入力
映像信号Sinの画像フォーマットをフォーマット1に変
換すると同時に水平および垂直周波数の上部遮断周波数
をそれぞれ予め決められた値nh[Hz],nv[Hz]
とする帯域制限を行うように、プリフィルタ110が制
御される。
【0040】(4.2)第2動作例 図8は、フィルタ制御部118の他の動作例(以下「第
2動作例」という)を示すフローチャートである。上記
第1動作例ではピクチャー単位でプリフィルタ110の
特性を制御しており、装置の動作中においてプリフィル
タ110の特性が変化するが、本動作例では、電源投入
直後の所定数のピクチャーの映像信号に基づいて、設定
すべきプリフィルタ110の特性を決定し、すなわち変
換先の画像フォーマットおよび/または帯域制限の上部
遮断周波数を決定し、装置の動作中(電源投入直後の前
記所定数のピクチャー以降)は、プリフィルタ110の
特性を固定する。
【0041】本動作例では、変数i,j1,j2,j
3,j4,j5,j6を導入し、まず、これらの変数を
0に初期化する(ステップS50)。ここで、変数iは
ピクチャー数をカウントするための変数であり、変数j
1は水平および垂直周波数の上部遮断周波数をそれぞれ
n1h[Hz],n1v[Hz]とする帯域制限に対応し、
変数j2は水平および垂直周波数の上部遮断周波数をそ
れぞれn2h[Hz],n2v[Hz]とする帯域制限に対
応し、変数j3は水平および垂直周波数の上部遮断周波
数をそれぞれn3h[Hz],n3v[Hz]とする帯域制
限に対応し、変数j4は入力映像信号Sinの画像フォー
マットのフォーマット1への変換に対応し、変数j5は
入力映像信号Sinの画像フォーマットのフォーマット2
への変換に対応し、変数j6は入力映像信号Sinの画像
フォーマットのフォーマット3への変換に対応する。
【0042】上記変数の初期化後は、変数iが予め決め
られた値Mよりも大きいか否かを判定する(ステップS
52)。その結果、変数iがM以下であればステップS
54へ進み、変数iがMよりも大きければステップS8
2へ進む。上記変数の初期化直後はi=0であるのでス
テップS54へ進み、誤差演算部116から誤差値Dを
入力する。そして、この誤差値Dを予め設定された各種
の閾値s1〜s5と順次比較し(ステップS56〜S6
4)、その比較結果に応じて、プリフィルタ110に対
する各種の制御動作に対応する前述の変数j1〜j6の
値を以下のように変更する。
【0043】誤差値Dが閾値s1以下であれば、上部遮
断周波数を(n1h,n1v)とする帯域制限に対応する変
数j1の値を1だけ増やす(ステップS66)。誤差値
Dが閾値s1よりも大きく閾値s2以下であれば、上部
遮断周波数を(n2h,n2v)とする帯域制限に対応する
変数j2の値を1だけ増やす(ステップS68)。誤差
値Dが閾値s2よりも大きく閾値s3以下であれば、上
部遮断周波数を(n3h,n3v)とする帯域制限に対応す
る変数j3の値を1だけ増やす(ステップS70)。誤
差値Dが閾値s3よりも大きく閾値s4以下であれば、
フォーマット1への画像フォーマット変換に対応する変
数j4の値を1だけ増やす(ステップS72)。誤差値
Dが閾値s4よりも大きく閾値s5以下であれば、フォ
ーマット2への画像フォーマット変換に対応する変数j
5の値を1だけ増やす(ステップS74)。誤差値Dが
閾値s5よりも大きければ、フォーマット3への画像フ
ォーマット変換に対応する変数j6の値を1だけ増やす
(ステップS76)。
【0044】上記ステップS66〜S76のいずれかを
実行した後は、1ピクチャーの期間だけ待機する(ステ
ップS78)。その後、変数iの値を1だけ増やしてか
ら、ステップS10へ戻る。以降、ステップS52にお
いて変数iがMよりも大きいと判定されるまで、ステッ
プS52〜S80を繰り返し実行する。この間に、変数
iがMよりも大きくなるとステップS82へ進み、変数
j1〜j6の値に基づいてプリフィルタ110の特性を
設定する。例えば、変数j1〜j6のうち最も大きい値
を有する変数に対応する特性にプリフィルタ110を設
定する。この設定は、具体的には、変数j1〜j6のい
ずれかに対応する帯域制限または画像フォーマット変換
をプリフィルタ110に行わせるための制御信号Sc1〜
Sc3を生成することに相当する。
【0045】なお、変数j1〜j6の値に基づくプリフ
ィルタ110の特性の設定(ステップS82)につい
て、上記設定方法に代えて、次のような設定方法i),
ii) のいずれかを用いてもよい。 i)閾値s1〜s5の間隔を等間隔とし、変数j1〜j
6に整数1〜6をそれぞれ対応させておき、m=(1・
j1+2・j2+3・j3+4・j4+5・j5+6・
j6)/(j1+j2+j3+j4+j5+j6)によ
り平均値mを算出し、この平均値mに最も近い整数に対
応する特性にプリフィルタ110を設定する。 ii)変数j1〜j6のうち非零のものに対応する特性で
あって映像信号Sinの情報量の低減が最も多い特性にプ
リフィルタ110を設定する。これは最も安全を見込ん
だ設定である。なお図8に示した例では、j1→j2→
j3→j4→j5→j6の順に、それぞれに対応する特
性により低減される情報量が大きくなっていく。
【0046】上記のようなフィルタ制御部118の動作
により、上記第1動作例の場合と同様、プリフィルタ1
10において、誤差値Dが大きくなるにしたがって映像
信号に含まれる情報量が低減されるような帯域制限また
は画像フォーマット変換が行われる。なお上記動作例に
おいても、プリフィルタ110は、誤差値Dに応じて周
波数の帯域制限と画像フォーマット変換のうちのいずれ
かを行うが、誤差値Dによっては画像フォーマット変換
と共に周波数の帯域制限をも同時に行うようにしてもよ
い。
【0047】(5)第1の実施形態の効果 本実施形態によれば、誤差値Dに応じてプリフィルタ1
10の特性が制御され、これにより、誤差値Dが大きく
なるにしたがってプリフィルタ110通過後の映像信号
に含まれる情報量が低減されるような帯域制限および/
または画像フォーマット変換が行われる。ここで誤差値
Dは、既述のように、符号化器20での符号化により生
じる画像の歪み(ブロック歪みやモスキート雑音)の大
きさを示す指標、すなわち、映像信号の符号化による画
像圧縮に無理が生じて画像に破綻を来す可能性を示す指
標と見なすことができる。したがって本実施形態によれ
ば、符号化による無理な画像圧縮によって画像に破綻を
来す可能性が高くなると、符号化器20に入力される映
像信号の情報量が低減されるため、無理な画像圧縮によ
る画像破綻を防止することができる。
【0048】また本実施形態では、誤差値Dが小さい間
は周波数の帯域制限によって映像信号の情報量が低減さ
れ、誤差値Dが所定値よりも大きくなると、画像フォー
マット変換または画像フォーマット変換と周波数の帯域
制限の双方によって映像信号の情報量が低減される。し
たがって、誤差値Dが小さいときは、帯域制限により画
質の低下を抑えつつ無理な圧縮による画像破綻が防止さ
れ、誤差値Dが大きくなると、画像フォーマット変換を
行うことにより、或る程度の画質低下を許容しつつ無理
な圧縮による画像破綻がより確実に防止される。このよ
うにして本実施形態によれば、可能な範囲で画像品質の
低下を抑えつつ無理な圧縮による画像破綻を確実に防止
することができる。しかも、本実施形態では、このよう
な効果を得るための帯域制限と画像フォーマット変換の
機能が一つのプリフィルタ110により実現される。す
なわち、画像フォーマット変換のハードウェアが帯域制
限のハードウェアと共用されており、また、フォーマッ
ト変換のハードウェアをフォーマット変換の種類毎に独
立に持たない。このため、少ないハードウェア量で無理
な圧縮による画像破綻を防止することができる。また、
プリフィルタ110にけるアップサンプリングやダウン
サンプリング、フィルタ係数の生成を制御することによ
りフォーマット変換を変更できるため、フォーマット変
換の種類毎に独立にハードウェアを有する構成に比べ、
様々なフォーマットに対して、水平および垂直解像度や
フレーム周波数を細かなステップで変化させることがで
きる。
【0049】(6)第1の実施形態の変形例 第1の実施形態では、符号化器20は図1に示すような
ハイブリッド符号化方式を採用しているが、これ以外の
符号化方式を採用していてもよい。すなわち、第1の実
施形態と同様のプリフィルタ110、減算器114、誤
差値演算部116およびフィルタ制御部118を備える
と共に、符号化後の圧縮映像信号を局所的に復号化する
手段を備えることにより、第1の実施形態と同様、上記
のような誤差値Dに基づき、誤差値Dが大きくなるにし
たがってプリフィルタ110通過後の映像信号に含まれ
る情報量が低減されるような帯域制限および/または画
像フォーマット変換を行うことができる。したがって、
このような変形例によっても、第1の実施形態と同様、
可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ、映像信号の符
号化による無理な画像圧縮に起因する画像破綻を確実に
防止することができる。なお、遅延調整部112は、同
一フレームについて誤差信号を生成するという点で有効
であるが、このような遅延調整部112を設けずにプリ
フィルタ110の出力信号を直接に減算器114に入力
しても、映像信号の無理な圧縮による画像の破綻を防止
できるという効果が得られる。ただし、効果の程度の点
において、遅延調整部112を設けた構成が好ましい。
【0050】<第2の実施形態>図9は、本発明の第2
の実施形態である映像信号符号化装置の構成を示すブロ
ック図である。本実施形態の映像信号符号化装置も、第
1の実施形態と同様、DCTによる変換符号化とフレー
ム間差分による動き補償予測とを組み合わせたハイブリ
ッド符号化方式に基づき入力映像信号Sinを符号化する
ことにより動画像を圧縮し、圧縮映像信号Sout を生成
する。本実施形態の構成のうち上記第1の実施形態の構
成と同一の部分については同一の符号を付して説明を省
略する。
【0051】本実施形態の映像信号符号化装置は、符号
化器20の構成については第1の実施形態と同様である
が、前処理部10におけるプリフィルタ110の制御の
ための構成が第1の実施形態と異なる。すなわち、第1
の実施形態では、プリフィルタ110を通過した後の映
像信号が遅延調整部112を経て減算器114に入力さ
れていたが、本実施形態では、プリフィルタ110を通
過する前の入力映像信号Sinが遅延調整部112を経て
減算器114に入力される。また本実施形態では、ポス
トフィルタ160が設けられており、符号化器20内に
おいて局所的に復号化された映像信号が、ポストフィル
タ160を通過した後に減算器114に入力される。ポ
ストフィルタ160は、図2〜図4に示したプリフィル
タと同様の構成を有しており、プリフィルタ110で画
像フォーマットが変換された場合にそれと逆の画像フォ
ーマット変換を行うようにフィルタ制御部118により
制御される。
【0052】減算器114は、このようにして入力され
る2つの映像信号の差分値を示す信号を誤差信号として
生成する。誤差値演算部116は、第1の実施形態と同
様、その誤差信号の値のフレーム毎の総和を算出する等
のフレーム単位の統計処理を行い、この統計処理により
得られる値を誤差値Dとしてフィルタ制御部118に入
力する。この誤差値Dも、第1の実施形態と同様、符号
化器20での符号化により生じる画像の歪み(ブロック
歪みやモスキート雑音)の大きさを示す指標、すなわ
ち、映像信号の符号化による画像圧縮に無理が生じて画
像に破綻を来すおそれの程度を示す指標と見なすことが
できる。ただし、第1の実施形態では、プリフィルタ1
10を通過した符号化前の映像信号と局所的に復号化さ
れた映像信号との差分に基づいて誤差値Dを算出してい
たことから、第1の実施形態の誤差値Dは純粋に圧縮符
号化でどの程度画像が劣化するのかを示すものであるの
に対し、本実施形態の誤差値Dは、プリフィルタ110
を通過する前の映像信号である原信号に対し圧縮符号化
による画像劣化がどの程度かを示すものである。
【0053】フィルタ制御部118は、第1の実施形態
と同様の構成を有しており、上記誤差値Dに基づき、プ
リフィルタ110に対する制御信号Sc を生成し、入力
映像信号Sinに含まれる情報量を誤差値Dに応じて低減
すべく、その制御信号Sc によりプリフィルタ110の
特性を制御する(図6〜図8参照)。すなわち、上記誤
差信号Dに応じて、プリフィルタ110に映像信号Sin
の周波数の帯域制限および/または画像フォーマットの
変換を行わせる。また、本実施形態のフィルタ制御部1
18は、プリフィルタ110に画像フォーマットの変換
を行わせた場合には、ポストフィルタ160に対する制
御信号をも生成し、この制御信号を介して、前述のよう
に、ポストフィルタ160にその逆の画像フォーマット
変換を行わせる。これにより、ポストフィルタ160を
通過した後の映像信号の画像フォーマットは、プリフィ
ルタ110を通過する前の入力映像信号Sinの画像フォ
ーマットに常に一致する。したがって、減算器114に
入力される2つの映像信号の画像フォーマットは常に同
一となり、減算器114は適切に誤差信号を生成するこ
とができる。なお、プリフィルタ110において画像フ
ォーマットの変換が行われない場合は、ポストフィルタ
160においても画像フォーマットの変換は行われず、
符号化器20内で局所的に復号化された映像信号がその
まま減算器114に入力される。
【0054】上述の本実施形態によれば、第1の実施形
態と同様、誤差値Dが大きくなるにしたがってプリフィ
ルタ110通過後の映像信号に含まれる情報量が低減さ
れる。したがって、映像信号の符号化による無理な画像
圧縮によって画像に破綻を来す可能性が高くなると、符
号化器20に入力される映像信号の情報量が低減される
ため、無理な画像圧縮による画像破綻を防止することが
できる。しかも、第1の実施形態と同様、プリフィルタ
110は周波数帯域の制限と画像フォーマットの変換と
いう2つの機能を有し、入力映像信号の情報量の低減に
際し誤差値Dに応じてこれらの2つの機能が使い分けら
れるため、可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ無理
な圧縮による画像破綻を確実に防止することができる。
【0055】<第3の実施形態>図10は、本発明の第
3の実施形態である映像信号符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。本実施形態の映像信号符号化装置も、
第1の実施形態と同様、DCTによる変換符号化とフレ
ーム間差分による動き補償予測とを組み合わせたハイブ
リッド符号化方式に基づき入力映像信号Sinを符号化
し、圧縮映像信号Sout を生成する。本実施形態の構成
のうち上記第1の実施形態の構成と同一の部分について
は同一の符号を付して説明を省略する。
【0056】本実施形態の映像信号符号化装置も、符号
化器20の構成については第1の実施形態と同様である
が、前処理部10におけるプリフィルタ110の制御の
ための構成が第1の実施形態と異なる。すなわち本実施
形態では、図10に示すように、前処理部10がプリフ
ィルタ110と誤差演算部116とフィルタ制御部11
8とから構成され、誤差演算部116には、符号化器2
0における動き補償後の映像信号と符号化器20に入力
される映像信号(プリフィルタ110通過後の映像信
号)との差信号、すなわち予測誤差信号が入力される。
誤差値演算部116は、この予測誤差信号の値のフレー
ム毎の総和を算出する等のフレーム単位の統計処理を行
い、この統計処理により得られる値を誤差値Dとしてフ
ィルタ制御部118に入力する。この誤差値Dは、符号
化器20における予測誤差の大きさに対応する値である
ため、第1および第2の実施形態と同様、映像信号の符
号化による画像圧縮に無理が生じて画像に破綻を来す可
能性の程度を示す指標と見なすことができる。
【0057】フィルタ制御部118は、第1の実施形態
と同様の構成を有しており、上記誤差値Dに基づき、プ
リフィルタ110に対する制御信号Sc を生成し、入力
映像信号Sinに含まれる情報量を誤差値Dに応じて低減
すべく、その制御信号Sc によりプリフィルタ110の
特性を制御する(図6〜図8参照)。すなわち、上記誤
差信号Dに応じて、プリフィルタ110に映像信号Sin
の周波数の帯域制限および/または画像フォーマットの
変換を行わせる。
【0058】上述の本実施形態によれば、第1の実施形
態と同様、誤差値Dが大きくなるにしたがってプリフィ
ルタ110通過後の映像信号に含まれる情報量が低減さ
れる。したがって、映像信号の符号化による無理な画像
圧縮によって画像に破綻を来す可能性が高くなると、符
号化器20に入力される映像信号の情報量が低減される
ため、無理な画像圧縮による画像破綻を防止することが
できる。しかも、第1の実施形態と同様、プリフィルタ
110は周波数帯域の制限と画像フォーマットの変換と
いう2つの機能を有し、入力映像信号の情報量の低減に
際し誤差値Dに応じてこれらの2つの機能が使い分けら
れるため、可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ無理
な圧縮による画像破綻を確実に防止することができる。
【0059】<第4の実施形態>図11は、本発明の第
4の実施形態である映像信号符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。本実施形態の映像信号符号化装置も、
第1の実施形態と同様、DCTによる変換符号化とフレ
ーム間差分による動き補償予測とを組み合わせたハイブ
リッド符号化方式に基づき入力映像信号Sinを符号化
し、圧縮映像信号Sout を生成する。本実施形態の構成
のうち第1の実施形態の構成と同一の部分については同
一の符号を付して説明を省略する。
【0060】本実施形態の映像信号符号化装置も、符号
化器20の構成については第1の実施形態と同様である
が、前処理部10におけるプリフィルタ110の制御の
ための構成が第1の実施形態と異なる。すなわち本実施
形態では、図11に示すように、前処理部10がプリフ
ィルタ110とフィルタ制御部158とから構成され、
フィルタ制御部158には、符号化器20内の量子化部
124の量子化ステップ幅Δを示す信号が入力される。
この量子化ステップ幅Δは、出力バッファ128におけ
る符号化データの蓄積量に応じて符号化制御部130に
より制御され、量子化ステップ幅Δが大きくなると即ち
量子化が粗くなると、映像信号の符号化による画像圧縮
に無理が生じて画像に破綻を来す可能性が高くなる。こ
のため、量子化ステップ幅Δを第1の実施形態における
誤差値Dと同様の指標と見なすことができる。
【0061】フィルタ制御部158は、基本的には第1
の実施形態と同様の構成を有しているが、誤差値Dの代
わりに量子化ステップ幅Δを使用し、図6〜図8に示し
た閾値s1〜s5等も量子化ステップ幅Δに対応した値
を使用している点で、第1の実施形態と相違する。この
ように構成されたフィルタ制御部118は、量子化ステ
ップ幅Δに基づき、プリフィルタ110に対する制御信
号Sc を生成し、入力映像信号Sinに含まれる情報量を
量子化ステップ幅Δに応じて低減すべく、その制御信号
Sc によりプリフィルタ110の動作を制御する(図6
〜図8参照)。すなわち、量子化ステップ幅Δに応じ
て、プリフィルタ110に映像信号Sinの周波数の帯域
制限および/または画像フォーマットの変換を行わせ
る。
【0062】上述の本実施形態によれば、量子化ステッ
プ幅Δが大きくなるにしたがって、すなわち量子化が粗
くなるにしたがって、プリフィルタ110通過後の映像
信号に含まれる情報量が低減される。よって、映像信号
の符号化による無理な画像圧縮によって画像に破綻を来
す可能性が高くなると、第1の実施形態の場合と同様、
符号化器20に入力される映像信号の情報量が低減され
るため、無理な画像圧縮による画像破綻を防止すること
ができる。しかも、第1の実施形態と同様、プリフィル
タ110は周波数帯域の制限と画像フォーマットの変換
という2つの機能を有し、入力映像信号の情報量の低減
に際し量子化ステップ幅Δに応じてこれらの2つの機能
が使い分けられるため、可能な範囲で画像品質の低下を
抑えつつ無理な圧縮による画像破綻を確実に防止するこ
とができる。
【0063】<第5の実施形態>図12は、本発明の第
5の実施形態である映像信号符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。本実施形態の映像信号符号化装置も、
DCTによる変換符号化とフレーム間差分による動き補
償予測とを組み合わせたハイブリッド符号化方式に基づ
き入力映像信号Sinを符号化し、圧縮映像信号Sout を
生成する。本実施形態の構成は、基本的には図11に示
した第4の実施形態の構成と同様であるが、符号化器2
0内の量子化部124の量子化ステップ幅Δの代わりに
出力バッファ128における符号化データの蓄積量Dbu
f を用いてプリフィルタ110が制御される点で、第4
の実施形態と相違する。この符号化データ蓄積量Dbuf
は、符号化制御部130による量子化部124の量子化
ステップ幅の制御に使用される。この制御により、符号
化データ蓄積量Dbuf が多くなると、量子化ステップ幅
Δが大きくなり(量子化が粗くなり)、映像信号の符号
化による画像圧縮に無理が生じて画像に破綻を来す可能
性が高くなる。このため、データ蓄積量Dbufを第1の
実施形態における誤差値Dと同様の指標と見なすことが
できる。
【0064】本実施形態におけるフィルタ制御部168
は、この符号化データの蓄積量Dbuf に基づき、プリフ
ィルタ110に対する制御信号Sc を生成し、入力映像
信号Sinに含まれる情報量を符号化データの蓄積量Dbu
f に応じて低減すべく、その制御信号Sc によりプリフ
ィルタ110の特性を制御する。すなわち、符号化デー
タの蓄積量Dbuf に応じて、プリフィルタ110に映像
信号のSinの周波数の帯域制限および/または画像フォ
ーマットの変換を行わせる。このためのフィルタ制御部
168の構成および動作は、基本的には第1の実施形態
と同様であって図6〜図8に示した通りである。ただ
し、図6〜図8に示されている誤差値Dおよび閾値s1
〜s5等については、誤差値Dの代わりに符号化データ
の蓄積量Dbuf を使用し、閾値s1〜s5等を符号化デ
ータの蓄積量Dbuf に対応した値を使用する点で、第1
の実施形態と相違する。
【0065】上述の本実施形態によれば、符号化データ
の蓄積量Dbuf が多くなるにしたがって、プリフィルタ
110通過後の映像信号に含まれる情報量が低減され
る。したがって、映像信号の符号化による無理な画像圧
縮によって画像に破綻を来す可能性が高くなると、第1
の実施形態の場合と同様、符号化器20に入力される映
像信号の情報量が低減されるため、無理な画像圧縮によ
る画像破綻を防止することができる。しかも、第1の実
施形態と同様、プリフィルタ110は周波数帯域の制限
と画像フォーマットの変換という2つの機能を有し、入
力映像信号の情報量の低減に際し符号化データの蓄積量
Dbuf に応じてこれらの2つの機能が使い分けられるた
め、可能な範囲で画像品質の低下を抑えつつ無理な圧縮
による画像破綻を確実に防止することができる。
【0066】<第6の実施形態>図13は、本発明の第
6の実施形態である映像信号符号化装置の構成を示すブ
ロック図である。本実施形態の映像信号符号化装置も、
DCTによる変換符号化とフレーム間差分による動き補
償予測とを組み合わせたハイブリッド符号化方式に基づ
き入力映像信号Sinを符号化し、圧縮映像信号Sout を
生成する。本実施形態の構成も、基本的には図11に示
した第4の実施形態の構成と同様であるが、符号化器2
0における量子化部124の量子化ステップ幅Δの代わ
りに、外部から与えられる出力ビットレートRbit を用
いてプリフィルタ110が制御される点で、第4の実施
形態と相違する。この出力ビットレートRbit として小
さい値が与えられると、出力バッファ128における符
号化データの蓄積量が多くなるため、符号化制御部13
0は量子化部124における量子化を粗くするように量
子化ステップ幅を制御する。その結果、映像信号の符号
化による画像圧縮に無理が生じて画像に破綻を来す可能
性が高くなる。このため、出力ビットレートRbit を第
1の実施形態における誤差値Dと同様の指標と見なすこ
とができる。
【0067】本実施形態におけるフィルタ制御部178
は、この出力ビットレートRbit に基づき、プリフィル
タ110に対する制御信号Sc を生成し、入力映像信号
Sinに含まれる情報量を出力ビットレートRbit に応じ
て低減すべく、その制御信号Sc によりプリフィルタ1
10の特性を制御する。すなわち、出力ビットレートR
bit に応じて、プリフィルタ110に映像信号Sinの周
波数の帯域制限および/または画像フォーマットの変換
を行わせる。このためのフィルタ制御部168の構成お
よび動作は、基本的には第1の実施形態と同様であって
図6〜図8に示した通りである。ただし、図6〜図8に
示されている誤差値Dおよび閾値s1〜s5等について
は、誤差値Dの代わりに出力ビットレートRbit を使用
し、閾値s1〜s5等として出力ビットレートRbit に
対応した値を使用し、出力ビットレートRbit が低下す
るにしたがって映像信号の情報の低減量が増大するよう
にプリフィルタ110が制御される点で、第1の実施形
態と相違する。
【0068】上述の本実施形態によれば、出力ビットレ
ートRbit が小さくなるにしたがって、プリフィルタ1
10通過後の映像信号に含まれる情報量が低減される。
したがって、映像信号の符号化による無理な画像圧縮に
よって画像に破綻を来す可能性が高くなると、第1の実
施形態の場合と同様、符号化器20に入力される映像信
号の情報量が低減されるため、無理な画像圧縮による画
像破綻を防止することができる。しかも、第1の実施形
態と同様、プリフィルタ110は周波数帯域の制限と画
像フォーマットの変換という2つの機能を有し、入力映
像信号の情報量の低減に際し出力ビットレートRbit に
応じてこれらの2つの機能が使い分けられるため、可能
な範囲で画像品質の低下を抑えつつ無理な圧縮による画
像破綻を確実に防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態である映像信号符号化
装置の構成を示すブロック図。
【図2】第1の実施形態におけるプリフィルタの構成を
示すブロック図。
【図3】上記プリフィルタにおけるフィルタ回路の構成
を示すブロック図。
【図4】上記フィルタ回路におけるデジタルフィルタ部
の構成を示すブロック図。
【図5】上記フィルタ回路の動作を説明するための信号
波形図。
【図6】第1の実施形態におけるフィルタ制御部の第1
動作例を示すフローチャート。
【図7】第1の実施形態におけるフィルタ制御部の第1
動作例の変形例を示すフローチャート。
【図8】第1の実施形態におけるフィルタ制御部の第2
動作例を示すフローチャート。
【図9】本発明の第2の実施形態である映像信号符号化
装置の構成を示すブロック図。
【図10】本発明の第3の実施形態である映像信号符号
化装置の構成を示すブロック図。
【図11】本発明の第4の実施形態である映像信号符号
化装置の構成を示すブロック図。
【図12】本発明の第5の実施形態である映像信号符号
化装置の構成を示すブロック図。
【図13】本発明の第6の実施形態である映像信号符号
化装置の構成を示すブロック図。
【図14】映像信号符号化装置の従来例の構成を示すブ
ロック図。
【符号の説明】
10…前処理部 20…符号化器 60…アップサンプリング部 64…デジタルフィルタ部 66…ダウンサンプリング部 70…フィルタ係数生成部 110…プリフィルタ 112…遅延調整部 114…減算器 116…誤差値演算部 118,158,168,178…フィルタ制御部 120…減算器 122…DCT部 124…量子化部 128…出力バッファ 130…符号化制御部 132…逆量子化部 134…逆DCT部 136…加算部 138…フレームメモリ 140…動き補償予測部 160…ポストフィルタ Sin …入力映像信号 Sout …圧縮映像信号 Sc …制御信号 D …誤差値 Dbuf …符号化データ蓄積量 Δ …量子化ステップ幅 Rbit …出力ビットレート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5C059 KK01 LB05 LB15 MA00 MA05 MA23 MC11 TA46 TA69 TB04 TC02 TC06 TC16 TC37 TD05 TD06 UA02 UA05 UA11 UA12 UA32

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 デジタル化された入力映像信号を符号化
    器で符号化することにより圧縮映像信号を生成し、該圧
    縮映像信号を所定のビットレートで出力する映像信号符
    号化装置であって、 前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号に対
    する周波数帯域の制限機能および画像フォーマットの変
    換機能を有するプリフィルタと、 前記入力映像信号に由来する変量に基づき、前記プリフ
    ィルタによる周波数帯域の制限および画像フォーマット
    の変換を制御するフィルタ制御部と、を備えることを特
    徴とする映像信号符号化装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタ制御部は、前記入力映像信
    号のピクチャー毎に制御信号を生成し、該制御信号に基
    づき、前記ピクチャーを単位として前記プリフィルタに
    よる周波数帯域の制限および画像フォーマットの変換を
    制御することを特徴とする請求項1に記載の映像信号符
    号化装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタ制御部は、電源投入後にお
    ける所定数のピクチャーの前記入力映像信号に基づいて
    制御信号を生成し、該制御信号により、電源投入後にお
    ける前記所定数のピクチャー以降の前記入力映像信号に
    対する前記プリフィルタによる周波数帯域の制限および
    /または画像フォーマットの変換を設定することを特徴
    とする請求項1に記載の映像信号符号化装置。
  4. 【請求項4】 前記圧縮映像信号を復号化する局所復号
    化器を更に備え、 前記フィルタ制御部は、前記プリフィルタから出力され
    る映像信号と前記局所復号化器から出力される映像信号
    との差分に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域
    の制限および画像フォーマットの変換を制御することを
    特徴とする請求項1に記載の映像信号符号化装置。
  5. 【請求項5】 前記圧縮映像信号を復号化する局所復号
    化器と、 前記局所復号化器から出力される映像信号の画像フォー
    マットを変換するポストフィルタとを更に備え、 前記フィルタ制御部は、前記ポストフィルタに前記プリ
    フィルタにおける画像フォーマット変換と逆の画像フォ
    ーマット変換を行わせると共に、前記プリフィルタを通
    過する前の前記入力映像信号と前記ポストフィルタから
    出力される映像信号との差分に基づき、前記プリフィル
    タによる周波数帯域の制限および画像フォーマットの変
    換を制御することを特徴とする請求項1に記載の映像信
    号符号化装置。
  6. 【請求項6】 前記符号化器は、 前記圧縮映像信号を復号化する局所復号化手段と、 前記局所復号化器により復号化された映像信号に対して
    動き補償を行う動き補償手段と、 前記動き補償後の映像信号と前記プリフィルタから出力
    される映像信号との差である予測誤差信号を符号化する
    ことにより前記圧縮映像信号を生成する符号化手段とを
    含み、 前記フィルタ制御部は、前記予測誤差信号に基づき、前
    記プリフィルタによる周波数帯域の制限および画像フォ
    ーマットの変換を制御することを特徴とする請求項1に
    記載の映像信号符号化装置。
  7. 【請求項7】 前記符号化器は、 映像信号に対し変換符号化を行う変換符号化手段と、 前記変換符号化手段による符号化後のデータを量子化す
    る量子化手段と、 前記量子化手段による量子化後のデータを蓄積する出力
    バッファと、 前記出力バッファにおけるデータの蓄積量に応じて、前
    記量子化手段の量子化ステップ幅を制御する符号化制御
    手段とを含み、 前記フィルタ制御部は、前記量子化手段の量子化ステッ
    プ幅に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯域の制
    限および画像フォーマットの変換を制御することを特徴
    とする請求項1に記載の映像信号符号化装置。
  8. 【請求項8】 前記符号化器は、 映像信号に対し変換符号化を行う変換符号化手段と、 前記変換符号化手段による符号化後のデータを量子化す
    る量子化手段と、 前記量子化手段による量子化後のデータを蓄積する出力
    バッファと、 前記出力バッファにおけるデータの蓄積量に応じて、前
    記量子化手段の量子化ステップ幅を制御する符号化制御
    手段とを含み、 前記フィルタ制御部は、前記出力バッファにおけるデー
    タの蓄積量に基づき、前記プリフィルタによる周波数帯
    域の制限および画像フォーマットの変換を制御すること
    を特徴とする請求項1に記載の映像信号符号化装置。
  9. 【請求項9】 前記フィルタ制御部は、前記差分、前記
    予測誤差信号、前記量子化ステップ幅または前記データ
    蓄積量が増大するにしたがって、周波数帯域の制限、画
    像フォーマットの変換という順にプリフィルタを制御
    し、前記差分、前記予測誤差信号、前記量子化ステップ
    幅または前記データ蓄積量が更に増大すれば、画像フォ
    ーマットの変換と共に周波数帯域の制限を行うように前
    記プリフィルタを制御することを特徴とする請求項4な
    いし8のいずれか1項に記載の映像信号符号化装置。
  10. 【請求項10】 デジタル化された入力映像信号を符号
    化器で符号化することにより圧縮映像信号を生成し、外
    部から指定される所定のビットレートで前記圧縮映像信
    号を出力する映像信号符号化装置であって、 前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号の周
    波数帯域を制限するプリフィルタと、 前記ビットレートに基づき、前記プリフィルタによる周
    波数帯域の制限を制御するフィルタ制御部と、を備える
    ことを特徴とする映像信号符号化装置。
  11. 【請求項11】 デジタル化された入力映像信号を符号
    化器で符号化することにより圧縮映像信号を生成し、外
    部から指定される所定のビットレートで前記圧縮映像信
    号を出力する映像信号符号化装置であって、 前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号の画
    像フォーマットを変換するプリフィルタと、 前記ビットレートに基づき、前記プリフィルタによる画
    像フォーマットの変換を制御するフィルタ制御部と、を
    備えることを特徴とする映像信号符号化装置。
  12. 【請求項12】 デジタル化された入力映像信号を符号
    化器で符号化することにより圧縮映像信号を生成し、外
    部から指定される所定のビットレートで前記圧縮映像信
    号を出力する映像信号符号化装置であって、 前記符号化器で符号化される前の前記入力映像信号に対
    する周波数帯域の制限機能および画像フォーマットの変
    換機能を有するプリフィルタと、 前記ビットレートに基づき、前記プリフィルタによる周
    波数帯域の制限および画像フォーマットの変換を制御す
    るフィルタ制御部と、を備えることを特徴とする映像信
    号符号化装置。
  13. 【請求項13】 前記フィルタ制御部は、前記ビットレ
    ートが低下するにしたがって、周波数帯域の制限、画像
    フォーマット変換という順にプリフィルタを制御し、前
    記ビットレータが更に低下すれば、画像フォーマットの
    変換と共に周波数帯域の制限を行うように前記プリフィ
    ルタを制御することを特徴とする請求項12に記載の映
    像信号符号化装置。
  14. 【請求項14】 前記プリフィルタは、 前記入力映像信号にサンプル点を追加するアップサンプ
    リング手段と、 前記アップサンプリング手段により得られた映像信号を
    入力するデジタルフィルタと、 前記デジタルフィルタを通過した映像信号のサンプル点
    を間引くダウンサンプリング手段とを含み、 前記フィルタ制御部は、前記入力映像信号に由来する変
    量または前記ビットレートに基づき、前記アップサンプ
    リング手段によるサンプル点の追加および前記ダウンサ
    ンプリング手段によるサンプル点の間引きを制御すると
    共に前記デジタルフィルタのフィルタ係数を設定するこ
    とにより、前記プリフィルタによる周波数帯域の制限お
    よび画像フォーマットの変換を制御することを特徴とす
    る請求項1または12に記載の映像信号符号化装置。
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