JP2000115462A - 画像読取装置、画像読取方法および記憶媒体 - Google Patents
画像読取装置、画像読取方法および記憶媒体Info
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Abstract
得られ、メモリ容量が小さくてすむ画像読取装置、画像
読取方法、記憶媒体を提供する。 【解決手段】 透明原稿のフィルム2を載置したフィル
ムキャリッジ1を矢印方向に移動してラインセンサでフ
ィルム2の画像情報を読み取るフィルムスキャナにおい
て、前記フィルム2上のゴミや疵の情報を読み取る赤外
光スキャンを、前記フィルム2の画像情報を高解像度で
読み取るファインスキャンより低い解像度で行う。
Description
ルム等の透明原稿(透過原稿ともいう)や不透過フィル
ム原稿等の画像情報を読み取る画像読取装置に関するも
のである。
4〜図16を用いて説明する。
14に示されるフィルムスキャナの概要構成図、図16
は図14に示されるフィルムスキャナの回路構成を示す
ブロック図である。
ィルムキャリッジ、102は現像済みのフィルムであり
フィルムキャリッジ101上に固定されている。103
は光源となるランプ、104はミラー、105はレン
ズ、106はCCD等で構成されるラインセンサであ
り、ランプ103からの光はフィルム102を透過し、
ミラー104で反射されレンズ105によりラインセン
サ106上に結像される。
ャン(走査)方向(図14,図15中の矢印方向)へ移
動させるためのモータ、108はフィルムキャリッジ1
01の位置を検出するセンサ、109はランプ103か
らラインセンサ106へ至る光軸、110は制御回路、
111はレンズ105を保持するレンズホルダ、112
はフィルムスキャナの外装ケース、113は入出力端子
である。
6,モータ107,センサ108,入出力端子113
は、制御回路110と電気的に接続している。また、制
御回路110は、図16に示されるようにフィルムスキ
ャナ制御回路,センサ制御回路,モータ制御回路,画像
情報処理回路,ランプ制御回路,ラインセンサ制御回
路,フィルム濃度検出回路,モータ駆動速度決定回路に
より構成されている。
ついて説明する。
ィルム読取動作の指令が入力されると、フィルムキャリ
ッジ101の位置をセンサ108とセンサ制御回路によ
り検出し、この情報がフィルムスキャナ制御回路に伝達
される。そして、フィルムキャリッジ101を所定の待
機位置へ待機させるためにモータ制御回路によりモータ
107を駆動し、フィルムキャリッジ101を待機位置
へ移動させる。そして、公知の方法によりフィルム濃度
検出回路でフィルム102の濃度が検出され、この情報
にもとずきモータ駆動速度決定回路でスキャンを行うた
めのモータ107の駆動速度が決定される。そして、ラ
ンプ制御回路によりランプ103が点燈され、先に決定
された駆動速度でモータ107を回転させスキャン動作
が行われる。このスキャン中にラインセンサ106より
画像情報がラインセンサ制御回路を通し画像情報処理回
路へ伝達される。このスキャン動作が終了するとランプ
制御回路によりランプ103が消燈されると同時に画像
情報処理回路で画像情報処理が行われる。そして、入出
力端子113より画像情報が出力されフィルムスキャナ
のフィルム画像読取動作が終了する。
ャンを行うだけでなく、赤外光により前述と同様なスキ
ャンを行うことによりフィルム上のゴミやフィルムの疵
を検出し、可視光によるスキャンの画像情報と重ねあわ
せて、検出したゴミや疵を画像処理で補正し、ゴミや疵
のない画像を提供できるフィルムスキャナが特公平06
−78992号公報等で提案されている。
来例では以下のような問題があった。
フィルム上のゴミやフィルムの疵を検出するための赤外
光によるフィルム画像のスキャンを行おうとすると、前
述のようにゴミや疵の補正を行わないときよりも長いス
キャン時間を必要とする。
ンを行いフィルム上のゴミやフィルムの疵を検出し、可
視光によるスキャンの画像情報と重ねあわせて検出した
ゴミや疵を画像処理で補正し、ゴミや疵のない画像を得
ようとすると、赤外光によるフィルム画像情報を記憶す
るための大きな容量の画像記憶手段が必要となる。つま
りゴミや疵を補正したフィルム画像を得ることのできる
フィルムスキャナは、前記ゴミや疵の補正を行わない従
来のフィルムスキャナよりも大きな容量のメモリを必要
とする。
たものであり、従来よりも短時間でゴミや疵のない画像
情報を得ることができ、メモリ容量が小さくてすむ画像
読取装置,画像読取方法,記憶媒体を提供することを目
的とするものである。
め、本発明では、画像読取装置を次の(1)〜(9)の
とおりに、画像読取方法を次の(10)〜(13)のと
おりに、そして記憶媒体を次の(14)のとおりに構成
する。
運動により、前記原稿の画像情報を読み取る画像読取装
置であって、可視光により低解像度で前記画像情報を読
み取るラフスキャンと、可視光により高解像度で前記画
像情報を読み取るファインスキャンと、不可視光により
前記画像情報を読み取る不可視光スキャンの3タイプの
スキャンを行うスキャン手段を備え、前記スキャン手段
は不可視光スキャンを前記ファインスキャンより低解像
度で行う画像読取装置。
いて、前記不可視光スキャンは、前記原稿上のゴミや疵
の情報を読み取るためのものである画像読取装置。
読取装置において、前記スキャン手段は、前記ラフスキ
ャンを前記往復運動の一方向の運動により行い、前記不
可視光スキャンを前記往復運動の他方向の運動により行
う画像読取装置。
読取装置において、前記スキャン手段は、前記ラフスキ
ャンと前記不可視光スキャンを前記往復運動の一方向の
運動により同時に行う画像読取装置。
いて、前記スキャン手段は、前記ファインスキャンを前
記往復運動の他方向の運動により行う画像読取装置。
に記載の画像読取装置において、前記スキャン手段は、
前記不可視光スキャンを行わないモードを有し、このモ
ードが選択可能である画像読取装置。
に記載の画像読取装置において、前記不可視光は赤外光
である画像読取装置。
に記載の画像読取装置において、前記原稿はフィルム原
稿である画像読取装置。
に記載の画像読取装置において、前記原稿は透過原稿で
ある画像読取装置。
取装置における画像読取方法であって、可視光により低
解像度で前記画像情報を読み取るラフスキャンのステッ
プと、可視光により高解像度で前記画像情報を読み取る
ファインスキャンのステップと、不可視光により低解像
度で前記画像情報を読み取る不可視光スキャンのステッ
プとを備えた画像読取方法。
法において、前記不可視光は赤外光である画像読取方
法。
載の画像読取方法において、前記原稿はフィルム原稿で
ある画像読取方法。
載の画像読取方法において、前記原稿は透過原稿である
画像読取方法。
ずれかに記載の画像読取方法を実現するためのプログラ
ムを格納した記憶媒体。
ムスキャナの実施例により詳しく説明する。なお、本発
明は、フィルムスキャナ(フィルム画像読取装置)の形
に限らず、フィルム画像読取方法およびこの方法を実現
するためのプログラムを格納したCD−ROM等の記憶
媒体の形で同様に実施することができる。
図6を用いて説明する。
斜視図、図2は図1に示されるフィルムスキャナの概要
構成図、図3は図1に示されるフィルムスキャナの回路
構成を示すブロック図、図4は図1に示されるフィルム
スキャナの動作を示すフローチャート、図5は本実施例
中に使用されるランプユニットの可視光発光部の発光ス
ペクトル強度分布図、図6は本実施例中に使用されるラ
ンプユニットの赤外光発光部の発光スペクトル強度分布
図である。
ムキャリッジ、2は現像済みのフィルムでありフィルム
キャリッジ1上に固定されている。3はランプユニット
であり、図5に示されるような発光スペクトル強度分布
を有する可視光発光部3aおよび図6に示されるような
発光スペクトル強度分布を有する赤外光発光部3bで構
成されている。4はミラー、5はレンズ、6はCCD等
で構成されるラインセンサであり、ランプユニット3か
らの光はフィルム2を透過し、ミラー4で反射されレン
ズ5によりラインセンサ6上に結像される。またライン
センサ6はR受光部分、G受光部分およびB受光部分の
3部分の受光領域を有しており、それぞれ赤色,緑色,
青色の光波長に対して感度を有し、またR受光部分、G
受光部分およびB受光部分の少なくとも1部分は赤外光
に対しても感度を有する。7はフィルムキャリッジ1を
スキャン(走査)方向(図1,図2中の矢印方向)へ移
動させるためのモータ、8はフィルムキャリッジ1の位
置を検出するセンサ、9はランプユニット3からライン
センサ6へ至る光軸、10は制御回路、11はレンズ5
を保持するレンズホルダ、12はフィルムスキャナの外
装ケース、13は入出力端子である。
6,モータ7,センサ8,入出力端子13は制御回路1
0と電気的に接続している。また、制御回路10は図3
に示されるようにフィルムスキャナ制御回路,センサ制
御回路,モータ制御回路,画像情報処理回路,ランプユ
ニット制御回路,ラインセンサ制御回路,フィルム濃度
検出回路,モータ駆動速度決定回路,画像情報記憶回路
により構成されている。
て図4のフローチャートを参照し説明する。
ルム読取動作の指令が入力されるとフィルムキャリッジ
1の位置をセンサ8とセンサ制御回路により検出し、こ
の情報がフィルムスキャナ制御回路に伝達される。そし
て、フィルムキャリッジ1を所定の待機位置へ待機させ
るためにモータ制御回路によりモータ7を駆動し、フィ
ルムキャリッジ1を待機位置へ移動させる(S1参照、
以下同様)。そして、ランプユニット制御回路によりラ
ンプユニット3の可視光発光部3aが点燈され(S
2)、所定の駆動速度でモータ制御回路によりモータ7
を所定の方向へ回転させ可視光によるフィルム2の画像
情報を得るためのラフスキャン動作が行われる(S
3)。このラフスキャン中にラインセンサ6より画像情
報がラインセンサ制御回路を通し画像情報処理回路へ伝
達され、そしてこの情報に基づきフィルム濃度検出回路
によりフィルム2の光透過率つまりフィルム濃度が検出
される(S4)。そして、ラフスキャンのための画像読
取動作が終了すると、ランプユニット制御回路によりラ
ンプユニット3の可視光発光部3aが消燈され(S
5)、次にランプユニット制御回路によりランプユニッ
ト3の赤外光発光部3bが点燈される(S6)。そし
て、所定の駆動速度でモータ制御回路によりモータ7を
逆の方向へ回転させ赤外光によるフィルム2の画像情報
を得るためのスキャン動作が行われる(S7)。このス
キャン中にラインセンサ6より画像情報がラインセンサ
制御回路を通し画像情報処理回路へ伝達され、赤外光の
透過状態、つまりフィルム2上の他の大部分の領域より
赤外光の透過率が所定値以上に異なるフィルム2上の領
域を検出することによりフィルム2上のゴミや疵の範囲
が検出される(S8)。そして、このゴミや疵の範囲情
報が画像情報記憶回路へ伝達され記憶される(S9)。
そして、赤外光によるフィルム2の画像情報、つまりゴ
ミや疵の範囲情報を得るためのスキャン動作が終了する
と、ランプユニット制御回路によりランプユニット3の
赤外光発光部3bが消燈され(S10)、そして、先に
行われたラフスキャンにより検出されたフィルム全域の
フィルム濃度にもとずき適正な光量の画像が得られるよ
うにモータ駆動速度決定回路でファインスキャン時のモ
ータ駆動速度が決定される(S11)。次にランプユニ
ット制御回路によりランプユニット3の可視光発光部3
aが点燈される(S12)。そして決定されたモータ駆
動速度でモータ制御回路によりモータ7を所定の方向に
回転させてファインスキャン動作が行われる(S1
3)。このファインスキャン中にラインセンサ6より画
像情報がラインセンサ制御回路を通し画像情報処理回路
へ伝達される。そして、ファインスキャンのための画像
読取動作が終了し、フィルムキャリッジ1がその待機位
置へ戻され(S14)ファインスキャン動作が終了する
とランプ制御回路によりランプユニット3の可視光発光
部3aが消燈されると同時に画像情報記憶回路よりゴミ
や疵の範囲情報を画像情報処理回路へ伝達し、ここでフ
ァインスキャン(可視光)によるフィルム2の画像情報
のゴミや疵の範囲を補正する画像情報処理が行われる
(S15)。そして、入出力端子13より画像情報が出
力され(S16)フィルムスキャナのフィルム画像読取
動作が終了する。ここで、赤外光によるスキャンを、前
記ファインスキャンより低い解像度の前記ラフスキャン
と同じ解像力で読取る、もしくはファインスキャンより
も低い解像度で読取れば、赤外光によるスキャンを前記
ファインスキャンと同じ解像力で読取る場合に比べて記
憶手段の記憶容量(メモリの容量)を小さくできると同
時に、赤外光によるスキャンを短時間で行うことができ
るようになる。詳説すると、ファインスキャンによる画
像情報の読取りにおいては読取解像度に比例した画質が
得られるものであるが、赤外光によるスキャンはフィル
ム上のゴミや疵の範囲情報を得てファインスキャンによ
り得られる画像情報を補正するためのものであるからフ
ィルム上のゴミや疵の範囲を特定できれば良くファイン
スキャンほど高い解像度でスキャンを行わなくてもその
目的(フィルム上のゴミや疵の範囲情報を得る)を達成
することができる。このため、赤外光によるスキャン時
の読取解像度はラフスキャンのそれと同じ、もしくはフ
ァインスキャンよりも低い解像度とすれば、ファインス
キャンと同じ解像力で読み取る場合に比べて記憶手段の
記憶容量(メモリの容量)を小さくできるのである。ま
た同時に、読取解像度を低くすれば当然であるがモータ
7の駆動速度を高くする(読取りのサンプリングを粗く
することができるため)ことができ、したがって赤外光
によるスキャンかかる時間も短縮できる。
なタイミングで行わずに、ラフスキャンを行う前に赤外
光によるフィルム2の画像情報を得るためのスキャン動
作(赤外光スキャン)を行ってもよい。
と、可視光によるフィルム2の画像情報を別々に出力端
子13より出力し、出力端子13に接続された不図示の
機器により可視光によるフィルム2の画像情報のゴミや
疵の範囲を補正する画像情報処理を行ってもよい。
ず、可視光によるフィルム2の画像情報のためのスキャ
ン動作だけを行う動作モードを設け、この動作モードを
選択できるようにしてもよい。このようにすれば、ゴミ
や疵のほとんどないフィルムをスキャンする場合や出力
画像のゴミや疵の補正を行う必要のない場合にフィルム
2の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情報処理
を行わずに可視光によるフィルム2の画像情報を得るた
めの画像情報処理にかかる時間を短縮することができる
という効果が得られる。
〜図12を用いて説明する。
斜視図、図8は図7に示されるフィルムスキャナの概要
構成図、図9は図7に示されるフィルムスキャナの回路
構成を示すブロック図、図10は図7に示されるフィル
ムスキャナの動作を制御するフローチャート、図11は
本実施例中に使用される物性素子の可視光および赤外光
透過状態の分光透過特性図、図12は本実施例中に使用
される物性素子の赤外光不透過状態の分光透過特性図で
ある。
ルムキャリッジ、32は現像済みのフィルムでありフィ
ルムキャリッジ31上に固定されている。33は可視光
および赤外光の光源となるランプであり可視光波長領域
から赤外波長までの発光特性を有する。34はミラー、
35はレンズ、36はCCD等で構成されるラインセン
サであり、ランプ33からの光はフィルム32を透過
し、ミラー34で反射されレンズ35によりラインセン
サ36上に結像される。またラインセンサ36はR受光
部分、G受光部分およびB受光部分の3部分の受光領域
を有しており、それぞれ赤色(R),緑色(G),青色
(B)の光波長に対して感度を有し、またR受光部分、
G受光部分およびB受光部分の少なくとも1部分は赤外
光(IR)に対しても感度を有する。37はフィルムキ
ャリッジ31をスキャン(走査)方向(図7,図8中の
矢印方向)へ移動させるためのモータ、38はフィルム
キャリッジ31の位置を検出するセンサ、39はランプ
33からラインセンサ36へ至る光軸、40は電気的に
可視光や赤外光の透過率を制御することのできるエレク
トロ・クロミー(EC)のような物性素子である。41
は制御回路、42はレンズ35を保持するレンズホル
ダ、43はフィルムスキャナの外装ケース、44は入出
力端子である。
ータ37,センサ38,物性素子40,入出力端子44
は制御回路41と電気的に接続している。また、制御回
路41は図7に示されるようにフィルムスキャナ制御回
路,センサ制御回路,物性素子制御回路,モータ制御回
路,画像情報処理回路,ランプ制御回路,ラインセンサ
制御回路,フィルム濃度検出回路,モータ駆動速度決定
回路,画像情報記憶回路により構成されている。
いて図10のフローチャートを参照し説明する。
ルム読取り動作の指令が入力されるとフィルムキャリッ
ジ31の位置をセンサ38とセンサ制御回路により検出
し、この情報がフィルムスキャナ制御回路に伝達され
る。そして、フィルムキャリッジ31を所定の待機位置
へ待機させるためにモータ制御回路により所定の駆動速
度でモータ37を駆動し、フィルムキャリッジ31を待
機位置へ移動させる。また、同時に物性素子制御回路に
より物性素子40の分光透過特性を図11に示されるよ
うな可視光および赤外光の透過状態にする(S21)。
そして、ランプ制御回路によりランプ3が点燈され(S
22)、フィルム32の映像範囲を所定の速度でフィル
ム面方向へ走査するためにモータ制御回路によりモータ
37を所定の速度で所定の方向へ回転させ可視光および
赤外光によるフィルム32の画像情報を得るためのラフ
スキャン動作が行われる(S23)。このラフスキャン
中にラインセンサ36より出力信号(画像情報)がライ
ンセンサ制御回路を通し画像情報処理回路へ伝達され、
そしてこの情報に基づきフィルム濃度検出回路によりフ
ィルム32の可視光の光透過率つまりフィルム濃度が検
出される。また、同様にして画像情報処理回路により赤
外光の透過状態、つまりフィルム32上の他の大部分の
領域より赤外光の透過率が所定値以上に異なるフィルム
32上の領域を検出することによりフィルム32上のゴ
ミや疵の範囲が検出される(S24)。そして、このゴ
ミや疵の範囲情報が画像情報記憶回路へ伝達され記憶さ
れる(S25)。
でモータ制御回路によりモータ37を逆転させ、その待
機位置へ戻されラフスキャン動作およびフィルム上のゴ
ミや疵の範囲情報を得るためのスキャン動作が終了する
と、検出されたフィルム全域のフィルム濃度に基づき適
正な光量の画像が得られるようにモータ駆動速度決定回
路によりファインスキャンを行うためのモータ37の駆
動速度が決定される(S26)。そして、物性素子制御
回路により物性素子40の分光透過特性を図12に示さ
れるような赤外光不透過状態にする(S27)。そして
先に決定された駆動速度でモータ制御回路によりモータ
37を所定の方向へ回転させてファインスキャン動作が
行われる(S28)。このファインスキャン中にライン
センサ36より出力信号(画像情報)がラインセンサ制
御回路を通し画像情報処理回路へ伝達される。そして、
ファインスキャンのための画像読取動作が終了し所定の
駆動速度でモータ制御回路によりモータ37を回転さ
せ、フィルムキャリッジ31がその待機位置へ戻されフ
ァインスキャン動作が終了すると(S29)、ランプ制
御回路によりランプ33が消燈されると同時に画像情報
記憶回路よりゴミや疵の範囲情報を画像情報処理回路へ
伝達し、ここでファインスキャン(可視光)によるフィ
ルム32の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情
報処理が行われる(S30)。そして、入出力端子44
より画像情報が出力され(S31)フィルムスキャナの
フィルム画像読取動作が終了する。
のゴミや疵の範囲情報と、可視光によるフィルム32の
画像情報を別々に出力端子44より出力し、出力端子4
4に接続された不図示の機器により可視光によるフィル
ム32の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情報
処理を行ってもよい。
ず、可視光によるフィルム32の画像情報のためのスキ
ャン動作だけを行う動作モードを設け、この動作モード
を選択できるようにしてもよい。このようにすれば、ゴ
ミや疵のほとんどないフィルムをスキャンする場合や出
力画像のゴミや疵の補正を行う必要のない場合にフィル
ム32の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情報
処理を行わずに可視光によるフィルム32の画像情報を
得るための画像情報処理にかかる時間を短縮することが
できるという効果が得られる。
〜図9、図11〜図12および図13を用いて説明す
る。
施例と同じなのでその説明を省略する。図13は図7に
示されるフィルムスキャナの動作を示すフローチャート
である。
説明を省略する。
り、第2実施例と同様の構成のフィルムスキャナにおい
て、モータ37によりフィルムキャリッジ31がライン
センサ36に対し往復運動を行うときに、前記往復運動
によるヒステリシスが非常に小さい場合等、つまりフィ
ルムキャリッジ31の所定の方向の移動とその逆方向の
移動により画像を取り込もうとしたときに、その双方の
移動(往復運動の往と復)により得られる画像情報を容
易に重ね合わすことができる場合における実施例であ
る。
いて図13のフローチャートを参照し説明する。
ルム読取動作の指令が入力されるとフィルムキャリッジ
31の位置をセンサ38とセンサ制御回路により検出
し、この情報がフィルムスキャナ制御回路に伝達され
る。そして、フィルムキャリッジ31を所定の待機位置
へ待機させるためにモータ制御回路により所定の駆動速
度でモータ37を駆動し、フィルムキャリッジ31を待
機位置へ移動させる。また、同時に物性素子制御回路に
より物性素子40の分光透過特性を図11に示されるよ
うな可視光および赤外光の透過状態にする(S41)。
そして、ランプ制御回路によりランプ3が点燈され(S
42)、フィルム32の映像範囲を所定の速度でフィル
ム面方向へ走査するためにモータ制御回路によりモータ
37を所定の速度で所定の方向へ回転させ可視光および
赤外光によるフィルム32の画像情報を得るためのラフ
スキャン動作が行われる(S43)。このラフスキャン
中にラインセンサ36より出力信号(画像情報)がライ
ンセンサ制御回路を通し画像情報処理回路へ伝達され、
そしてこの情報に基づきフィルム濃度検出回路によりフ
ィルム32の可視光の光透過率つまりフィルム濃度が検
出される。また、同様にして画像情報処理回路により赤
外光の透過状態、つまりフィルム32上の他の大部分の
領域より赤外光の透過率が所定値以上に異なるフィルム
32上の領域を検出することによりフィルム32上のゴ
ミや疵の範囲が検出される(S44)。そして、このゴ
ミや疵の範囲情報が画像情報記憶回路へ伝達され記憶さ
れる(S45)。
や疵の範囲情報を得るためのスキャン動作が終了すると
検出されたフィルム全域のフィルム濃度に基づき適正な
光量の画像が得られるようにモータ駆動速度決定回路に
よりファインスキャンを行うためのモータ37の駆動速
度が決定される(S46)。そして、物性素子制御回路
により物性素子40の分光透過特性を図12に示される
ような赤外光不透過状態にする(S47)。そして先に
決定された駆動速度でモータ制御回路によりモータ37
を逆転させてファインスキャン動作が行われる(S4
8)。このファインスキャン中にラインセンサ36より
出力信号(画像情報)がラインセンサ制御回路を通し画
像情報処理回路へ伝達される。そして、ファインスキャ
ンのための画像読取り動作が終了し所定の駆動速度でモ
ータ制御回路によりモータ37を回転させ、フィルムキ
ャリッジ31がその待機位置へ戻され(S49)ファイ
ンスキャン動作が終了するとランプ制御回路によりラン
プ33が消燈されると同時に画像情報記憶回路よりゴミ
や疵の範囲情報を画像情報処理回路へ伝達し、ここでフ
ァインスキャン(可視光)によるフィルム32の画像情
報のゴミや疵の範囲を補正する画像情報処理が行われる
(S50)。そして、入出力端子44より画像情報が出
力されフィルムスキャナのフィルム画像読取り動作が終
了する。
上のゴミや疵の範囲情報と、可視光によるフィルム32
の画像情報を別々に出力端子44より出力し、出力端子
44に接続された不図示の機器により可視光によるフィ
ルム32の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情
報処理を行ってもよい。
ず、可視光によるフィルム32の画像情報のためのスキ
ャン動作だけを行う動作モードを設け、この動作モード
を選択できるようにしてもよい。このようにすれば、ゴ
ミや疵のほとんどないフィルムをスキャンする場合や出
力画像のゴミや疵の補正を行う必要のない場合にフィル
ム32の画像情報のゴミや疵の範囲を補正する画像情報
処理を行わずに可視光によるフィルム32の画像情報を
得るための画像情報処理にかかる時間を短縮することが
できるという効果が得られる。
従来よりも短時間でゴミや疵のない画像情報を得ること
ができ、メモリ容量が小さくてすむ画像読取装置,画像
読取方法,記憶媒体を提供することができる。
図
を示すブロック図
すフローチャート
トル強度分布図
トル強度分布図
図
を示すブロック図
示すフローチャート
分光透過特性図
性図
示すフローチャート
構成図
構成を示すブロック図
Claims (14)
- 【請求項1】 原稿とラインセンサの相対的な往復運動
により、前記原稿の画像情報を読み取る画像読取装置で
あって、可視光により低解像度で前記画像情報を読み取
るラフスキャンと、可視光により高解像度で前記画像情
報を読み取るファインスキャンと、不可視光により前記
画像情報を読み取る不可視光スキャンの3タイプのスキ
ャンを行うスキャン手段を備え、前記スキャン手段は不
可視光スキャンを前記ファインスキャンより低解像度で
行うことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項2】 請求項1記載の画像読取装置において、
前記不可視光スキャンは、前記原稿上のゴミや疵の情報
を読み取るためのものであることを特徴とする画像読取
装置。 - 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の画像読取
装置において、前記スキャン手段は、前記ラフスキャン
を前記往復運動の一方向の運動により行い、前記不可視
光スキャンを前記往復運動の他方向の運動により行うこ
とを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項4】 請求項1または請求項2記載の画像読取
装置において、前記スキャン手段は、前記ラフスキャン
と前記不可視光スキャンを前記往復運動の一方向の運動
により同時に行うことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項5】 請求項4記載の画像読取装置において、
前記スキャン手段は、前記ファインスキャンを前記往復
運動の他方向の運動により行うことを特徴とする画像読
取装置。 - 【請求項6】 請求項1ないし請求項5のいずれかに記
載の画像読取装置において、前記スキャン手段は、前記
不可視光スキャンを行わないモードを有し、このモード
が選択可能であることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし請求項6のいずれかに記
載の画像読取装置において、前記不可視光は赤外光であ
ることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
載の画像読取装置において、前記原稿はフィルム原稿で
あることを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし請求項7のいずれかに記
載の画像読取装置において、前記原稿は透過原稿である
ことを特徴とする画像読取装置。 - 【請求項10】 原稿の画像情報を読み取る画像読取装
置における画像読取方法であって、可視光により低解像
度で前記画像情報を読み取るラフスキャンのステップ
と、可視光により高解像度で前記画像情報を読み取るフ
ァインスキャンのステップと、不可視光により低解像度
で前記画像情報を読み取る不可視光スキャンのステップ
とを備えたことを特徴とする画像読取方法。 - 【請求項11】 請求項10に記載の画像読取方法にお
いて、前記不可視光は赤外光であることを特徴とする画
像読取方法。 - 【請求項12】 請求項10または請求項11に記載の
画像読取方法において、前記原稿はフィルム原稿である
ことを特徴とする画像読取方法。 - 【請求項13】 請求項10または請求項11に記載の
画像読取方法において、前記原稿は透過原稿であること
を特徴とする画像読取方法。 - 【請求項14】 請求項10ないし請求項13のいずれ
かに記載の画像読取方法を実現するためのプログラムを
格納したことを特徴とする記憶媒体。
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