JP2000115263A - ディジタル放送復調装置 - Google Patents

ディジタル放送復調装置

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JP2000115263A
JP2000115263A JP27718398A JP27718398A JP2000115263A JP 2000115263 A JP2000115263 A JP 2000115263A JP 27718398 A JP27718398 A JP 27718398A JP 27718398 A JP27718398 A JP 27718398A JP 2000115263 A JP2000115263 A JP 2000115263A
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signal
data
synchronization signal
circuit
digital
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JP27718398A
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Kunio Ninomiya
邦男 二宮
Seiji Sakashita
誠司 坂下
Hisaya Kato
久也 加藤
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 符号化されたディジタル映像，音声情報をパ
ケット化して伝送するディジタル地上波放送の復調装置
において、弱電解等で信号のＣ／Ｎが劣化している場合
とか、地上波特有の強烈なゴーストやマルチパス等、放
送を受信するには劣悪な環境が発生する場合でも、安定
して精度よくパケット同期検出，ＡＧＣ制御，クロック
再生処理が可能なディジタル放送復調装置を提供する。 【解決手段】 受信データの符号ビット（ＭＳＢ）だけ
を処理することで、パケットデータの同期信号を検出確
定する手段と、同期信号の期間だけデータ間の減算処理
をする手段と、差分値から位相誤差を検出してクロック
再生を行う手段と、検出した同期信号のデータ値を既知
の同期信号基準値から比較処理してＡＧＣ制御を行う手
段とを具備して構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、映像及び音声情報
を符号化してディジタル伝送するディジタル放送、例え
ば多値ＶＳＢ変調等によって変調されたディジタル変調
信号を復調するディジタル放送復調装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】近年、テレビ放送はディジタル圧縮技
術、ディジタル変復調技術等の進展により、衛星，ＣＡ
ＴＶを用いたサービスが行われている。映像はＭＰＥＧ
２で符号化され、ディジタル変調方式として衛星放送で
はＱＰＳＫ方式、ＣＡＴＶではＱＡＭ方式が採用されて
いる。またアメリカでは、１９９８年秋から地上波ディ
ジタル放送（ＤＴＶ）が計画されおり、ＭＰＥＧ２を用
いた映像圧縮を施しディジタル変調８ＶＳＢ方式で計画
されている。
【０００３】以下図面を参照しながら、上記ディジタル
地上放送の受信復調装置の一例について説明する。
【０００４】図１０は、地上ディジタル放送の復調装置
の構成例である。１はＲＦ信号を受信するアンテナ、２
はチャンネルを選局するチューナ、３は帯域制限を施す
ＳＡＷフィルタ、４は信号を増幅するアンプ、５，６は
ミキサ、７は９０度位相を遅らす移相器、８は電圧制御
発振器ＶＣＯ、９，１０はローパスフィルタ、１１は信
号振幅の平均値を求めるＡＧＣディテクター、１２はア
ナログ信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器、
１３はバンドパスフィルタ、１４は二乗回路、１５はバ
ンドパスフィルタ、１６は位相誤差を検出する位相ディ
テクタ、１７はループフィルタ、１８は電圧制御発振
器、１９はシンボルデータの値を判定するシンボル判定
回路、２０は既知同期信号のデータ値、２１は受信デー
タ中の同期信号を検出する同期信号検出回路、２２は波
形等化器である。
【０００５】以上のように構成された復調装置につい
て、以下動作について説明する。アンテナ１で受信され
たＲＦ変調波信号は、チューナ２に入力され任意のチャ
ンネルに選局される。チューナ２では、選局した信号に
ゲイン制御を施し、中間周波数（ＩＦ）として出力す
る。チューナ２からのＩＦ出力はＳＡＷフィルター３で
求められる周波数特性に帯域制限を加えられて、アンプ
４に入力される。
【０００６】アンプ４では、後で説明するＡＧＣディテ
クタからの制御信号により、信号レベル制御を施して、
ミキサ５，６へ供給する。ミキサ５，６に供給されたＩ
Ｆ信号は、電圧制御発振器８（以下ＶＣＯと記す）から
のローカル周波数信号と乗算して直交検波を行う。直交
検波されてＩ，Ｑ信号のベースバンドになった信号はそ
れぞれＬＰＦ９、ＬＰＦ１０に供給される。
【０００７】ここで、ミキサ６からは搬送波周波数とＶ
ＣＯからの周波数信号との差によって生じるビート信号
が出力され、ＬＰＦ９に入力されて周波数誤差信号とし
てＶＣＯ８に供給される。ＶＣＯ８からの再生キャリア
はミキサ５へ入力され、またミキサ６へは９０度移相器
７を介して、９０度の位相が遅れたキャリアがそれぞれ
入力される。このミキサ６，ＬＰＦ９、ＶＣＯ８、９０
度移相器７の系でＰＬＬを構成することで、受信変調波
の搬送波周波数と等しいローカル信号をＶＣＯ８で発振
できることになる。
【０００８】ＬＰＦ１０に供給されたベースバンド信号
は、諸望の周波数特性に制限されて、Ａ／Ｄ変換器１２
とＡＧＣディテクタ１１に供給される。ＡＧＣディテク
タ１１では、入力されたベースバンド信号のエンベロー
プを検出してＡＧＣ制御信号を生成する。ＡＧＣ制御信
号が、アンプ４及びチューナ２へフィードバック制御さ
れてＡＧＣ動作を行うことになる。
【０００９】また、Ａ／Ｄ変換器１２に入力されたベー
スバンド信号はディジタル信号に変換され、後段の復調
処理部と波形等化器へ供給される。Ａ／Ｄ１２変換器か
ら出力されるディジタルデータは、ＢＰＦ１３に入力さ
れてデータ速度であるシンボル周波数（Ｆｓ）のＦｓ／
２周波数成分が抽出される。
【００１０】そして２乗回路１４に供給され、Ｆｓ／２
の周波数成分を２乗してＢＰＦ１５へ入力される。ＢＰ
Ｆ１５では、シンボル速度と等しい周波数成分Ｆｓが抽
出されて、位相比較器１６へ入力される。位相比較器１
６で、シンボル周波数との位相誤差が検出されてループ
フィルタ１７へ供給される。
【００１１】ループフィルタ１７で、位相誤差信号を積
分してＶＣＯ１８の制御信号として供給される。この、
ＢＰＦ（ＦＳ／２）１３、２乗回路１４、ＢＰＦ（Ｆ
Ｓ）１５、位相比較器１６、ループフィルタ１７、ＶＣ
Ｏ１８へのフィードバックループを構成することでクロ
ック再生を行うことになる。
【００１２】さらに、ディジタルデータはシンボル判定
回路１９へ供給され、受信されたシンボルデータの値を
判定して同期信号検出回路２１に供給される。同期信号
検出回路で、同期信号の既知データ回路２０からの同期
リファレンス信号シンボルデータ値を比較して、パケッ
ト化されたデータの同期信号の検出を行う。
【００１３】上記のように、ディジタル地上放送８ＶＳ
Ｂ等を復調するためには、伝送パケットデータの同期信
号検出処理、信号振幅を制御するＡＧＣ処理、伝送デー
タからのクロック成分を抽出再生するクロック再生等が
重要な処理になっている。
【００１４】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ディジ
タル地上放送特有なゴーストやマルチパス、ＮＴＳＣ等
のアナログ放送による同一チャンネル妨害など、放送を
受信するには劣悪な環境が発生する場合、前記のシンボ
ルのデータ値を精密に判定して同期検出する処理や、検
波したベースバンド信号の平均値を求めてＡＧＣを行う
処理、伝送データ中の周波数成分を抽出するクロック再
生処理等では、精度よく同期検出、ＡＧＣ動作、クロッ
ク再生を行うことが困難であり、精度をあげるために
は、サンプリング周波数をあげて処理を行うか、フィル
タ等をかなり大規模回路にする必要があった。
【００１５】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明のディジタル放送復調装置は、受信データの符
号ビット（ＭＳＢ）だけを処理することで受信パケット
データの同期信号を検出確定する手段と、同期信号の期
間だけデータ間の減算処理をする手段と、差分値から位
相誤差を検出してクロック再生を行う手段と、検出した
同期信号のデータ値を既知の同期信号基準値から比較処
理してＡＧＣを行う手段とを具備して構成するようにし
たものである。
【００１６】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態について説明する。まず図１において、本発明
に係るディジタル放送復調装置、特にディジタル地上波
放送ＶＳＢ変調方式に係るディジタル放送復調装置の概
略構成について説明し、その後、各請求項に対応する実
施の形態について詳しく説明する。
【００１７】１はＲＦ信号を受信するアンテナ、２はチ
ャンネルを選局するチューナ、３は帯域制限を施すＳＡ
Ｗフィルタ、４は信号増幅するアンプ、５，６はミキ
サ、７は９０度位相を遅らす移相器、８は電圧制御発振
器ＶＣＯ、９，１０はローパスフィルタ、１１は信号振
幅の平均値を求めるＡＧＣディテクタ、１２はアナログ
信号をディジタル信号に変換するＡ／Ｄ変換器、２２は
波形等化器である。
【００１８】Ａ／Ｄ変換器１２の出力ディジタルデータ
は、同期（シンク）符号パターン検出回路１０１へ入力
され、符号ビットを処理することによって同期パターン
検出を行う。同期パターン検出回路１０１出力は、それ
ぞれ検出保護カウンター１０３回路とセグメントシンク
検出確定回路１０４供給される。
【００１９】セグメントシンク検出確定回路１０４の出
力は、シンボル数カウンタ１０２へ供給され、１パケッ
ト内のシンボル数をカウントした結果を、それぞれ１０
３，１０４の検出保護カウンタ，セグメントシンク検出
確定回路へフィードバックする。フィードバックされた
情報をもとにパケット内のセグメント同期信号の位置を
示す、セグメントスタート信号１０９とセグメント同期
信号の検出確定を示すセグメント確定信号１１０を出力
する。
【００２０】セグメント同期確定信号１１０は、スイッ
チ回路１１１に入力され、後述のＡＧＣ誤差検出回路１
０６からの制御信号と、ＡＧＣディテクタ１１回路から
の制御信号を切り替えるスイッチ信号となる。
【００２１】またＡ／Ｄ変換器出力のディジタルデータ
はクロック位相誤差検出回路１０５に供給され、前記シ
ンクパターン検出回路１０１からの信号とセグメントス
タート信号とが併せて入力され、データのクロック位相
誤差が端子１０８へクロック再生制御信号として出力さ
れる。クロック再生制御信号は、Ｄ／Ａ変換器１１２へ
入力されて、アナログ信号へ変換されてＬＰＦ１１３へ
供給される。ＬＰＦ１１３で積分された制御信号は、Ｖ
ＣＯ１８へ入力されて発振周波数を制御する。ＶＣＯ１
８，Ａ／Ｄ変換器１２，クロック位相誤差検出１０５，
Ｄ／Ａ変換器１１２，ＬＰＦ１１３の流れでフィードバ
ックループを構成する。
【００２２】さらに、Ａ／Ｄ変換器出力のディジタルデ
ータはＡＧＣ誤差検出回路１０６へも入力されて、ＡＧ
Ｃ制御信号として端子１０７へ出力される。ＡＧＣ制御
信号はＤ／Ａ変換器１１４へ入力されてアナログ信号に
変換され、ＬＰＦ１１３へ供給される。ＬＰＦ１１３で
積分されＡＧＣ制御信号は、スイッチ回路１１１へ供給
される。
【００２３】スイッチ回路１１１へ供給されたＡＧＣ制
御信号は、セグメント確定信号により、アナログＡＧＣ
ディテクタ１１からの制御信号とディジタル処理で検出
されたＡＧＣ制御信号とを切り替える。ＳＷ回路１１１
出力のＡＧＣ制御信号は、ＡＭＰ４とチューナ２へそれ
ぞれ入力されて入力信号の振幅制御を行う。
【００２４】以上のように構成されたディジタル放送復
調装置について、以下、各請求項ごとにその具体的な実
施の形態について説明する。
【００２５】（実施の形態１）図２に、本発明の請求項
１，２，３記載における実施の形態１のブロック図を示
す。本形態は、符号化されたディジタル映像，音声情報
をパケット化して伝送するディジタル放送を受信する装
置において、特にディジタルＶＳＢ伝送方式に対して、
受信トランスポートパケットデータの符号ビット（ＭＳ
Ｂ）を処理する回路を構成することにより、受信データ
中の同期信号を確定することを特徴とするディジタル放
送復調装置であることを特徴としており、ゴーストやマ
ルチパス，ＮＴＳＣの同一チャンネル妨害等、放送を受
信するには劣悪な電波状況下においても、精度よく確実
にパケット内、同期信号を検出確定するものである。
【００２６】以下、図２を参照しながら動作を説明す
る。この復調装置はＡ／Ｄ変換器に直交検波されたベー
スバンド信号が入力されるものであり、またクロック再
生はロック済みとする。Ａ／Ｄ変換器１２出力のディジ
タルデータは、符号ビット（ＭＳＢ）がシンクパターン
検出回路１０１へ供給される。ここで、ＶＳＢディジタ
ル地上波放送のパケットのデータ構造を図５、図６に示
す。図５に示す伝送フレームは、１パケット８３２シン
ボルからなり、先頭から４シンボル分だけセグメントシ
ンク信号が挿入されている。
【００２７】また、３１３パケット（セグメント）毎に
フィールドシンク信号＃１，＃２が挿入されている。図
６にフィールドシンク信号を示す。パケットの先頭に４
シンボルのセグメントシンク信号と、ある一定のＰＮ符
号で構成されている。セグメントシンク信号は、図６に
示すように、＋５，−５，−５，＋５の値にマッピング
された信号である。この信号値は既知のデータであり、
図５に示すように全パケットの先頭に挿入されている。
【００２８】シンクパターン検出回路１０１では、受信
データ全ての符号ビット（ＭＳＢ）を処理してセグメン
トシンク信号の符号パターンである＋，−，−，＋を検
出する。２の補数で信号処理を行う場合は、セグメント
同期信号の符号は−，＋，＋，−になる。
【００２９】符号ビットだけを処理することは、ディジ
タル地上波放送特有の強烈なゴースト，マルチパス妨
害、ＮＴＳＣ同一チャンネル妨害などが存在する場合に
おいても、受信データはかなり妨害の影響を受け劣化を
生じるが、符号ビットの情報は劣悪な受信電波状況下に
おいても妨害等の影響を極めて受けにくいために、安定
してセグメントシンク信号の同期パターンを検出するこ
とが可能である。
【００３０】シンクパターン検出回路１０１で、全受信
データに対して４シンボル分のシンクパターンを検出し
たと同時に、信号ｓｄｅｔを検出保護カンタ１０３とセ
グメントシンク検出確定回路１０４へそれぞれ出力す
る。シンボル数カンタ１０２では、１パケットのシンボ
ル数８３２をカウントすると信号Ｃｏを，検出保護カン
タ１０３とセグメントシンク検出確定回路１０４へそれ
ぞれ出力する。
【００３１】セグメントシンク検出確定回路１０４で
は、シンクパターン検出信号ｓｄｅｔと，シンボル数カ
ウント終了信号Ｃｏと、検出保護カンウンター１０３か
らの信号Ｓｈｌｄが供給されて、全受信データ中にセグ
メントシンク符号パターンと同じパターンが存在して
も、どのパターンが真のセグメントシンク信号であるか
判定する。
【００３２】その動作は、パケットのシンボル数カウン
トが８３２になった時に、出力する信号Ｃｏと、セグメ
ントシンク符号パターン検出信号ｓｄｅｔが同時に入力
されるまで出力信号Ｌｏを出力する。
【００３３】通常、受信データ中にはセグメントシンク
符号パターンと同一な符号パターンデータが多く存在す
るが、シンボル数カウンタ１０２はセグメントシンクと
同一の符号パターン検出信号ｓｄｅｔが入力されると、
１パケットのシンボル数である８３２までカウントアッ
プを行うが、その途中でシンク符号パターンが検出され
ると、セグメントシンク検出確定回路１０４から信号Ｌ
ｏを出力してシンボル数カウンター１０２をリセットす
る。１パケットシンボル数の８３２カウント終了の信号
Ｃｏ出力と信号ｓｄｅｔが同時に入力されるまでカウン
ト動作を連続して行う。すなわち、真セグメントシンク
信号の場合は、８３２カウントが終了したと時に、次ぎ
のパケットのセグメントシンク信号が存在するので信号
ｓｄｅｔと信号Ｃｏが同時に入力されることになる。
【００３４】また、シンボル数カウンタ１０２出力信号
Ｃｏと、シンクパターン検出回路１０１出力信号ｓｄｅ
ｔは、検出保護カウンター１０３にも供給される。検出
保護カウンター１０３では、信号ｓｄｅｔと信号Ｃｏが
同時に入力される回数をカウントして、ある値に決めら
れた回数だけ、同時にＳｄｅｔ，Ｃｏが入力される時
は、受信データ中の真のセグメントシンク信号と検出確
定する。受信データ中のセグメントシンク信号を検出確
定すると、セグメント確定信号Ｓｈｌｄを出力する。
【００３５】また、一度セグメント確定をした後、信号
ｓｄｅｔ，信号Ｃｏが同時に入力されなくても、すぐに
はセグメント確定を解除しないで、これもあらかじめ決
められた回数以上間違えると、セグメントシンク検出確
定を解除する。
【００３６】以上のように本実施の形態により、受信デ
ータの符号ビット（ＭＳＢ）だけを処理する、既知シン
ク信号符号パターンを検出する回路１０１，１パケット
のシンボルをカウントするシンボル数カウンタ１０２，
セグメントシンクの検出確定回路１０４，検出保護カウ
ンタ回路１０３の構成から、ディジタル放送特有の強烈
なゴースト，マルチパス、ＮＴＳＣ放送の同一チャンネ
ル妨害、また低Ｃ／Ｎ等、放送を受信するには劣悪な電
波状況下でも、安定して同期信号を検出確定することが
可能であり安定して復号処理が出来るものである。
【００３７】(実施の形態２)図３に、本発明の請求項
４，５，６記載における実施の形態２のブロック図を示
す。本実施の形態は、符号化されたディジタル映像，音
声情報をパケット化して伝送するディジタル放送を受信
する装置において、特にディジタルＶＳＢ伝送方式に対
して受信データのパケット同期信号のＮ番目とＮ＋１番
目（Ｎ＞１）の差分をとることにより受信データのクロ
ック位相誤差をもとめ、劣悪な電波受信状況下において
も安定にクロック再生を行うディジタル放送復調装置で
あることを特徴としている。
【００３８】以下、図３を参照しながら動作を説明す
る。破線ブロック１１６の部分は、実施の形態１で述べ
たセグメントシンク検出確定回路ブロックであり、受信
データ中のセグメントシンク確定信号とセグメントシン
ク信号のパケット内での位置を示すセグメントスタート
信号を出力する。ブロック１１６についての動作は、前
記実施の形態１で説明した内容と同じなので省略する。
【００３９】Ａ／Ｄ変換器１２から出力される受信ディ
ジタルデータは、クロック位相誤差検出回路２０１に入
力される。また、セグメントシンク検出確定ブロック１
１６から、パケットデータ中のシンク信号の符号パター
ンと同じデータの位置を示す信号ｓｄｅｔと、パケット
データ中のセグメント信号の位置を示す信号Ｓｅｇｓｔ
も併せて入力される。
【００４０】図９に、クロック位相誤差検出回路２０１
のブロック図を示す。Ａ／Ｄ変換器１２からのディジタ
ルデータは、ラッチ２０３を経て減算回路２０２へ入力
される、また一方はラッチ２０４を経て減算回路２０２
へと入力される。減算器２０２で、Ｎ番目のデータとＮ
＋１のデータが減算されその減算値がラッチ回路２０７
へ入力される。ラッチ回路２０７では、セグメントシン
ク信号の符号パターン検出の信号ｓｄｅｔでデータをラ
ッチしてラッチ回路２０８へ出力する。信号ｓｄｅｔ
は、ラッチ回路２０５により，受信データのセグメント
シンク信号の２番目と３番目が減算処理された後のタイ
ミングで、減算値をラッチするように時間を調整され
る。ラッチ回路２０８では、セグメントシンク信号を検
出確定した後に出力される、セグメントシンク信号の位
置を示す信号Ｓｅｇｓｔでラッチして、クロック位相誤
差信号Ｐｈｅｒｒとして出力される。信号Ｓｅｇｓｔ
も、ラッチ回路２０６で、セグメントシンク信号の２番
目と３番目が減算処理された値を、ラッチ回路２０８で
ラッチできるタイミングに時間調整される。
【００４１】図７に、セグメントシンク信号部のサンプ
ルポイントを示す。サンプルポイントは、ＶＣＯの発振
周波数が受信データのクロックと完全に位相が合ってい
る時、ａ，ｂ，ｃ，ｄのようになる。データ値は、前段
のフィルター処理により帯域制限がかけられているため
になめらかな値になっている。ここでＮ番目のデータを
２番目のデータ値ｂとするとＮ＋１番目データ値ｃとの
減算によりｂ−ｃの処理を行う。
【００４２】図７に示すように、減算処理をすること
は、サンプルポイント値ｂ，ｃの傾きを求めることにな
る。ここで、受信データのクロックとＶＣＯ１８で発振
する周波数信号の位相が完全に同期している時はｂ−ｃ
値は０になる。また周波数，位相がずれている場合は、
図７に示す破線のようにｂ’−ｃ’のようになり減算処
理によりクロック位相誤差信号Ｐｈｅｒｒが求められ
る。このクロック位相誤差信号Ｐｈｅｒｒを０に近づく
ようにフィードバック制御をかける。図１に示すよう
に、クロック位相誤差はＤ／Ａ１１２に入力されアナロ
グ信号へ変換されて、ＬＰＦ１１３へ供給される。ＬＰ
Ｆ１１３で、アナログ信号に変換されたクロック位相誤
差を積分して、クロック位相制御信号としてＶＣＯ１８
へと供給する。ＶＣＯ１８ではクロック位相制御信号を
もとに発振周波数信号を制御してＰＬＬをかけて受信デ
ータのクロック信号と同期をかけることになる。
【００４３】また、本発明の請求項７記載の発明は、電
源投入時やチャンネルチェンジの時、パケットのセグメ
ントシンク信号を検出確定するまで、パケットデータ内
のシンク信号と符号パターンが、一致した全データの差
分値を連続してクロック位相誤差としてＶＣＯ１８へフ
ィードバックして急速にクロック再生を完了するように
するものである。
【００４４】以上のような実施の形態により、パケット
化されて送られてくるデータの同期信号の位置を示す信
号Ｓｅｇｓｔと、パケットデータ内にある同期信号と符
号パターンが同一データを示す信号ｓｄｅｔとから、パ
ケットデータのシンク信号のＮ番目とＮ＋１番目の減算
処理を行い、クロック位相誤差信号Ｐｈｅｒｒを求めて
クロック再生処理を行う。
【００４５】この方法により、ディジタル放送を受信す
るのに劣悪な電波環境下においても、極めてシンプルな
低コストな回路構成で、安定してクロック再生を実現出
来るものである。
【００４６】（実施の形態３）図４、本発明８，９記載
における実施の形態３のブロック図を示す。符号化され
たディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送する
ディジタル放送を受信するための装置において、特にデ
ィジタルＶＳＢ伝送方式に対して、受信したパケットデ
ータ中の同期信号を検出して、同期検出確定信号とパケ
ット内の同期信号の位置を示す信号から、同期信号のデ
ータ値を基準値から差分することにより、ＡＧＣ制御を
かける事を特徴とするディジタル放送復調装置に特徴を
有する。
【００４７】以下、図４を参照しながら動作を説明す
る。破線ブロック１１６の部分は、実施の形態１で述べ
たセグメントシンク検出確定回路ブロックであり、受信
データ中のセグメントシンク確定信号とセグメントシン
ク信号のパケット内での位置を示すセグメントスタート
信号を出力する。ブロック１１６についての動作は、前
記実施の形態１で説明した内容と同じなので省略する。
Ａ／Ｄ変換器１２から出力されるディジタルデータは、
ＡＧＣ誤差検出回路３０１に入力される。
【００４８】また、セグメントメントシンク検出確定ブ
ロック１１６から、パケットデータ中のセグメントシン
ク信号を検出確定したことを示す信号Ｓｈｌｄとシンク
信号の位置を示す信号Ｓｅｇｓｔも併せて入力される。
【００４９】図８に、パケットデータの先頭に付加され
ているセグメントシンク信号を示す。セグメントシンク
信号は図８に示すように±５の値にマッピングされてい
る。これは既知の値であるので受信側で±５に対するデ
ータ値を基準値として持つことが可能である。パケット
中でのセグメントシンク信号の位置を示す信号Ｓｅｇｓ
ｔから、セグメントシンクの先頭から４シンボルのデー
タ値を基準値から差分する。図８に示すように、受信デ
ータが破線で示すように入力された場合、基準値との差
は＋側でｄのようになり、−側の値もｄ’になる。この
基準値の差ｄ，ｄ’を０に近づけるようにフィードバッ
ク制御を行う。
【００５０】ここで、今セグメントシンク信号の基準値
より大きい受信データが入力された場合であるが、基準
値より小さいデータが入力された場合でも、減算処理を
することで符号が反転して、差分値が大きくならないよ
うに絶対値処理してから減算を行い、ＡＧＣ誤差信号Ｇ
ｅｒｒを、ＡＧＣ制御信号として出力する。ＡＧＣ制御
信号は、図１に示すようにＤ／Ａ変換器１１４に入力さ
れて、アナログ信号に変換されＬＰＦ１１５へ供給され
る。ＬＰＦ１１５で積分されたＡＧＣ制御信号は、スイ
ッチ回路１１１を経て、アンプ４、チューナ２へ入力さ
れて、フィードバック制御かけて、受信データの振幅を
制御してＡＧＣ制御をする。
【００５１】また、本発明の請求項１０記載の発明は、
電源投入時やチャンネルチェンジの時、パケットデータ
中のセグメントシンク信号を検出確定するまでは、図１
に示す端子１１０から出力するセグメント確定信号をＳ
Ｗ回路１１１へ供給することで、ＡＧＣ制御信号をアナ
ログ信号のエンベロープから振幅誤差を検出した制御信
号と前記ディジタル処理でシンクレベルから振幅誤差を
検出した制御信号とを切り替える構成である。受信デー
タが入力されて、パケットのセグメントシンク信号が検
出確定するまでは、前段のアナログ処理部のＡＧＣ制御
を優先してかけて、パケット中のセグメントシンク信号
を検出確定した後は、シンク信号から振幅誤差を検出す
るディジタル処理からの誤差信号をフィードバック処理
してＡＧＣ制御を効率よく行う。
【００５２】以上ような実施の形態３により、パケット
化されて送られてくるデータの同期信号の位置を示す信
号Ｓｅｇｓｔと同期信号を検出確定したことを示す信号
Ｓｈｌｄとから、受信データのセグメントシンク信号を
セグメント信号の基準値と減算処理することにより、振
幅誤差信号Ｇｅｒｒを求めて、Ｄ／Ａ変換してＬＰＦで
積分を施しＳＷ回路を介してアナログアンプ、チューナ
に入力して振幅制御を行いＡＧＣ制御を行う。この方法
により、ディジタル地上波放送を受信するのに、ゴース
ト、マルチパス等、劣悪な電波状況下においても、極め
て低コストな回路構成で、安定してＡＧＣ制御を実現出
来るものである。
【００５３】
【発明の効果】以上述べてきたように、本発明は、パケ
ット化されたデータを伝送するディジタル地上波放送に
おいて、受信データの符号ビットを処理するシンクパタ
ーン検出手段と、シンボル数カウンター手段と、シンク
検出保護カウンター手段と、シンク検出確定手段とを設
けることにより、ディジタル地上波放送特有の強烈なゴ
ーストやマルチパス妨害等、劣悪な電波状況下において
も、極めて低コストな回路構成で、安定してパケット中
の同期信号を検出確定することが出来る。
【００５４】さらに、受信データ間の減算処理する手段
と、シンク信号と同一の符号パターン検出信号とパケッ
ト中のシンク信号の位置を示す信号から、同期信号間の
傾きを求めることにより、受信データのクロック位相誤
差を検出してＶＣＯへフィードバック制御をすることに
より、ディジタル地上波放送特有の強烈なゴーストやマ
ルチパス妨害、低Ｃ／Ｎ等、劣悪な電波状況下でも、極
めて低コストな回路構成で、安定に精度よくクロック再
生が出来る。
【００５５】また、受信パケットデータ中の同期信号の
位置を示す信号と、パケットデータ中の同期信号を検出
確定した信号とから、受信データの同期信号と既知基準
値との減算処理をすることにより、振幅誤差を求めて、
アナログアンプ回路とチューナへフィードバック制御を
行い、劣悪な電波環境下においても精度よくＡＧＣ制御
ができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るディジタル放送復調装置の全体の
ブロック図
【図２】本発明の第１の実施形態におけるディジタル放
送復調装置を示すブロック図
【図３】本発明の第２の実施形態におけるディジタル放
送復調装置を示すブロック図
【図４】本発明の第３の実施形態におけるディジタル放
送復調装置を示すブロック図
【図５】ディジタル地上波放送ＶＳＢ変調方式のデータ
フレーム図
【図６】ディジタル地上波放送ＶＳＢ変調方式のフィー
ルドシンク信号図
【図７】本発明の第２の実施形態を説明するセグメント
シンク信号のサンプル波形図
【図８】本発明の第３の実施形態を説明するセグメント
シンク信号の波形図
【図９】本発明のクロック位相検出回路のブロック図
【図１０】従来のディジタル放送復調装置の構成を示す
ブロック図
【符号の説明】
１ 受信アンテナ ２ ディジタル放送チューナ ３ ＳＡＷフィルタ ４ 信号を増幅するアナログアンプ ５，６ ミキサ ７ ９０度位相変換器 ８，１８ ＶＣＯ(電圧制御発振器) ９，１０ ＬＰＦ（ローパスフィルタ） １１ 信号のエンベロープを検出するＡＧＣディテクタ １２ Ａ／Ｄ変換器 １３ シンボル速度Fs/2の周波数成分を通過させるバン
ドパスフィルタ １４ 二乗回路 １５ シンボル速度Fsの周波数成分を通過させるバンド
パスフィルタ １６ 位相誤差を検出する位相ディテクタ １７ ループフィルタ １９ シンボル判定器 ２０ 同期信号基準データ ２１ 同期信号検出器 ２２ 波形等化器 １０１ シンクパターン検出回路 １０２ シンボル数カウンタ １０３ 検出保護カウンタ １０４ セグメントシンク検出確定回路 １０５ クロック位相誤差検出回路 １０６ ＡＧＣ誤差検出回路 １０７ ＡＧＣ制御信号端子 １０８ クロック再生制御信号端子 １０９ セグメントスタート信号(Segst)端子 １１０ セグメント確定(Shld)端子 １１２，１１４ Ｄ／Ａ変換器 １１３，１１５ ＬＰＦ １１６ セグメントシンク検出確定ブロック
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 加藤 久也 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電器 産業株式会社内 Ｆターム(参考） 5C059 KK06 LA01 RB02 RC02 RE01 RF05 SS02 SS30 UA05 UA10 UA12 5K004 AA05 FA23 FG02 FH01 FH04 FH06 FH08 FJ14 5K030 GA12 HB02 KA19 LA15 5K047 AA03 AA12 DD01 DD02 EE02 GG08 MM45 MM56 MM60

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】ディジタルＶＳＢ伝送方式にて、符号化さ
    れたディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送さ
    れるディジタル放送を受信するための装置であって、受
    信トランスポートパケットデータの符号ビット（ＭＳ
    Ｂ）を処理する回路を構成することにより、受信データ
    中の同期信号を確定することを特徴とするディジタル放
    送復調装置。
  2. 【請求項２】受信パケットデータの最上位ビット信号か
    ら、同期信号を検出する同期信号符号パターン検出回路
    と、受信パケットデータ中のシンボルデータ数をカウン
    トする回路と、同期信号判定回路と、同期信号保護カウ
    ンター回路を具備することを特徴とする請求項１記載の
    ディジタル放送復調装置。
  3. 【請求項３】受信パケットデータの符号ビットを処理す
    ることにより、データ中の同期信号の位置を示す信号
    と、同期信号を検出確定した信号を出力することを特徴
    とする請求項２記載のディジタル放送復調装置。
  4. 【請求項４】ディジタルＶＳＢ伝送方式にて、符号化さ
    れたディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送さ
    れるディジタル放送を受信するための装置であって、受
    信パケットデータの同期信号間の差分値を求めるこによ
    り、伝送データのクロック位相誤差を検出してクロック
    再生を行うことを特徴とするディジタル放送復調装置。
  5. 【請求項５】同期信号の符号パターン検出信号と、同期
    信号の位置を示す信号から、同期信号のＮ番目とＮ＋１
    番目（Ｎ＞１）の差分をとることにより、伝送データの
    クロック位相誤差を出力するクロック位相誤差検出回路
    を具備することを特徴とする請求項４記載のディジタル
    放送復調装置。
  6. 【請求項６】受信全データの差分処理を行う回路と、同
    期信号の符号パターンと一致したデータ間だけの差分値
    を検出する回路と、同期信号間だけの差分値を検出する
    回路を具備することを特徴とする請求項４記載のディジ
    タル放送復調装置。
  7. 【請求項７】ディジタルＶＳＢ伝送方式にて、符号化さ
    れたディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送さ
    れるディジタル放送を受信するための装置であって、受
    信パケットデータの同期信号を検出確定するまでは、受
    信データの同期信号符号パターンと一致したデータ間の
    差分値からクロック位相誤差を検出してクロック再生を
    行うことを特徴とするディジタル放送復調装置。
  8. 【請求項８】ディジタルＶＳＢ伝送方式にて、符号化さ
    れたディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送さ
    れるディジタル放送を受信するための装置であって、受
    信したパケットデータ中の同期信号を検出して、検出し
    た同期信号のデータ値を基準値から差分することにより
    ＡＧＣ（Auto Gain Control）動作をかけることを特徴
    とするディジタル放送復調装置。
  9. 【請求項９】受信データ中の同期信号を検出確定したこ
    とを示す信号と、同期信号の位置を示す信号から、同期
    信号と基準値との誤差を出力するＡＧＣ誤差検出回路を
    備えたことを特徴とする請求項８記載のディジタル放送
    復調装置。
  10. 【請求項１０】ディジタルＶＳＢ伝送方式にて、符号化
    されたディジタル映像，音声情報をパケット化して伝送
    されるディジタル放送を受信するための装置であって、
    受信パケットデータの同期信号を検出確定するまでは、
    アナログ検波されたベースバンド信号のエンベロープか
    ら振幅誤差を検出することによりＡＧＣ動作をかけるこ
    とを特徴とするディジタル放送復調装置。
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