JP2000115171A - 無線通信ネットワークシステム - Google Patents
無線通信ネットワークシステムInfo
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- Mobile Radio Communication Systems (AREA)
- Data Exchanges In Wide-Area Networks (AREA)
- Small-Scale Networks (AREA)
Abstract
なデータ通信を実現する通信ネットワークを提供するこ
とを課題とする。 【解決手段】 無線端末2を特定の間隔でメッシュ状に
分散設置し無線メッシュ1を構成する。互いに隣接する
無線端末2間は通信可能で、パケットデータを隣接する
無線端末2間で受け渡し、中継して行くことで任意の端
末間でのデータの受け渡しを行う。また輻湊処理として
無線端末2は、ネットワーク内のデータ量に応じて送信
速度を変更したり、送信先によって転送速度を変える。
更にデータ送信時に指向性を持たせる。また対電波の衝
突用に、複数のチャネルを備え、2以上のチャネルから
データを送信する。更に各無線端末2は複数の接続ポイ
ントの内最も近いものを選択する機能を備える。また無
線メッシュ1に保守管理用サーバを接続する構成とする
ことも可能である。
Description
通信によってデータの送受を行う無線通信ネットワーク
技術に関し、更に詳しくは無線通信ネットワークに接続
された発信元の無線端末が種々の情報をパケット化して
発信し、他の無線端末が中継を繰り返しながら着信先の
無線端末まで転送するシステムで用いる技術に関する。
データ通信需要は飛躍的に増大し、又その使用目的も多
様化している。これにより電話回線等の既存の設備を用
いたり、あるいは新たなインフラによる様々なデータ通
信方式が提案され、また実用化されている。しかしこれ
らは通信コストが高く、又インフラの整備や維持にも多
大な費用を要する。
ワークの使用目的に応じて、既存のものより通信コスト
がより安価で、設備の導入や維持が容易な通信ネットワ
ークが必要とされている。特に地方事業体などが公共サ
ービスの一環として用いるための、設備の導入や維持が
容易で運営が簡単なデータ通信システムへのニーズが高
まっている。
整備が安価で、また通信コストやインフラの維持コスト
が安価で且つ容易なデータ通信を実現する通信ネットワ
ークを提供することを目的とする。
ットワークシステムは、無線データ通信を行なう複数の
無線端末によって構成され、前記無線端末のいずれも直
接又は他の1以上の無線端末を介することで他の全ての
無線端末と通信可能であることを前提とする。
記各無線端末は、他の無線端末からのデータの受信間隔
を計測するトラヒック量測定手段と、上記受信間隔が狭
まるとデータの転送速度を落とすデータ転送速度調節手
段と、を備えることを特徴とし、この構成により、ネッ
トワーク全体に流れるデータ量の調節を行う。
は、上記無線端末のうちの1つである第1の無線端末
は、自己に対して直接の通信路を持つ第2の無線端末に
データを送信する際、通常の通信速度より速い速度で送
信し、上記第2の無線端末は、上記第1の無線端末に対
してデータを送信する際、送信速度を落とすことを特徴
とし、これによりネットワーク内の特定の無線端末への
トラヒックの集中に対処できる。
は、上記無線端末は、自己に設定された通信路の通信頻
度を計測する通信頻度計測手段と、受信したデータを転
送する通信路を上記通信頻度に基づいて決定する通信路
決定手段とを備えることを特徴とし、ネットワーク内の
特定部分にトラヒックが集中するのを妨げる。
は、上記無線端末は、隣接する無線端末との通信路とし
て複数の通信チャネルを持ち、データの送信は2以上の
上記通信チャネルから送信することを特徴とし、これに
より無線データの衝突に対処することが出来る。
は、請求項4に記載の発明において、上記無線端末は、
データ受信時、電波の有無を確認しながら順次上記チャ
ネルを切換えることを特徴とし、これにより、無線端末
から送信されたデータを確実に受信できる。
は、請求項4又は5に記載の発明において、上記送信す
るデータの先頭部分には、プリアンブルを持つことを特
徴とし、この構成によりパケットの先頭部分から受信し
なくてもデータを受取ることが出来る。
は、上記無線端末は、データ送信時に指向性を持って無
線出力することを特徴とし、この構成により、各無線端
末間の距離を大きく取ることが出来、また消費電力を押
さえることが出来る。
は、請求項7に記載の発明において、上記無線端末は、
アイドル時に受信の指向性を変化させながら他の無線端
末が出力するデータを受信し、その無線端末の方向を受
信したデータの電波強度から求めることを特徴とし、こ
の構成により無線端末は隣接する無線端末の方向を知る
ことが出来る。
は、上記無線端末は、ネットワーク内での目的地が複数
有る場合、ホップ数が最も小さい目的地を選択すること
を特徴とし、中継回数の最も少ない目的地が選択され
る。
明は、上記無線端末は、自己に設定された通信路の通信
頻度を計測する通信頻度計測手段と、上記目的地への通
信路が複数有る場合、上記通信頻度に基づいて上記通信
路を決定する通信路決定手段とを備えることを特徴と
し、ネットワーク内の特定部分にトラヒックが集中する
のを妨げる。
て説明する。まず本実施形態における、ネットワーク構
成について説明する。
トワークのイメージ図である。本実施形態では無線機を
特定エリア内に、特定の間隔で分散設置する。各無線機
は、互いに隣接した無線機と通信可能であり、パケット
化されたデータを隣接する無線機間で受け渡し、これを
繰り返すことで任意の端末間でのデータの受け渡しを行
うことが出来る。以下の説明ではこの無線機群を無線メ
ッシュという。また無線メッシュを構成している無線機
を無線端末、使用者がネットワークと接続するのに用い
る端末機器を端末装置という。
端末装置3、4から無線メッシュ1を構成している無線
端末2の1つと無線あるいは有線によって接続すること
によりこのネットワークを用いることが出来る。また電
話回線やインターネットと無線端末を接続し、この無線
端末5を介することにより他のネットワークとのデータ
通信も行うことも可能となる。
及び無線端末2同士の通信はパケット交換なので、端末
装置3、4とネットワークとの接続は、電話回線の様に
回線を専有し、繋ぎっぱなしにするものではないので、
通信量が多くなると遅くはなるが、非常に多くの端末装
置3、4を繋ぐことが出来る。
末を300m程度の距離間隔でメッシュ状に電柱上等に
設置することにより、例えば人口約15万人、面積約3
0km2 の日野市を想定した場合には、約300台程度
の無線端末の設置により市内全域をカバーすることが出
来る。
いて回るだけで良いので、電話回線等有線ケーブルを施
設する工事に比べると、工事費が安価に済む。また無線
端末単体のの値段も安価で同一規模の他のネットワーク
システムに比してインフラの整備を安価に行える。
には手に負えないが、本実施形態のネットワークでは、
修理や整備は無線端末の交換だけですむので、保守管理
用の特別な専門員を必要としない。よって維持の手間が
殆どかからず、従って運用の費用が非常に安くすむので
運用コストが安くなり、通信料金を低レベルに押さえる
ことが可能となる。
ットワークシステムであり、特定部分に制御が集中する
構成ではないので、たとえ無線メッシュの一部が欠損し
てもネットワーク全体がダウンすることはなく、正常に
動作している無線メッシュの部分と接続している無線端
末同士は通信可能である。よって、例えば各無線端末に
バッテリーや太陽電池を搭載する等の方法で電力源を確
保することにより、地震等の災害に対する非常用の通信
システムとしても使用可能である。 1.ネットワークの基本動作 この無線メッシュによる通信方法について説明する。
継ルートの選定について説明する。図2は、設置された
無線端末間での通信路の設定方法についての説明図であ
る。同図において、A〜Jはエリア内に分散設置された
無線端末を示している。
で各送信元の端末を識別する識別子を含む存在通知パケ
ットを送信し、これを受信した通信端末は、この通信端
末と直接通信できる可能性が有ることを認識する。
は、無線端末Cの送信する存在通知パケットを受信する
ことによって、無線端末Cと直接通信できる可能性を有
していることを認識する。同様に、無線端末F、G、
H、Jは無線端末Iの送信する存在通知パケットを受信
することによって、無線端末Iと直接通信できる可能性
を有していることを認識する。
一定の周期で存在通知パケットを送信し、これを隣接す
る無線端子が受信することにより、その時点での電波伝
播状態に応じた直接通信の可能性を互いに認識すること
ができる。
送信して、存在通知パケットによって認識された直接通
信の可能性を有する各無線端末間の通信路の信頼性を診
断し、水準以上の信頼性を有するものを有効な通信路と
して設定する。
他の全ての無線端末が、自らと直接通信路を有するどの
無線端末を経由して接続されているのかを認識するた
め、システム構成情報を格納する存在通知パケットを送
信する。
着信端末との関係情報であり、各端末は、自己に対する
システム構成情報と共に、直接通信が可能である隣接し
た無線通信端末のシステム構成情報を保持、管理する。
ポロジーの場合の無線端末Aのシステム構成情報を示
す。図3のシステム構成情報には、図4の様なトポロジ
ーのネットワーク回線が設定された場合において、各着
信先の無線端末とその無線端末に到達するまでの最小の
通信回数との関係が示されている。ここでの通信回数
(ホップ数)とは、送信元である無線端末Aが送信する
パケットが着信先の無線端末に到達するまでに各無線端
末間で通信される回数を示しており、図3のシステム構
成情報からは、無線端末Aが1回の通信でパケットを転
送可能な無線端末にはB、C、Dがあることがわかり、
また、中継無線端末による通信も含めてパケットを転送
するためには少なくとも2回の通信を要する無線端末に
はE、Fがあることがわかる。同様に、少なくとも3回
の通信を要する無線端末にはG、H、Iが少なくとも4
回の通信を要する無線端末にはJがあることがわかる。
成情報を、アイドル状態時に、存在通知パケットに格納
して一定周期毎に隣接する無線端末に送信する。そし
て、隣接する無線端末から受信したシステム構成情報を
基に自己のシステム構成情報を更新して行く。
報の他に、隣接する無線端末のシステム構成情報も保持
し、管理する。図5は図1での無線端末Aが管理する、
無線端末Aが直接通信路を有する無線端末B、C、Dの
構成情報を示す。無線端末Aは、図3に示す自らのシス
テム構成情報の他に、図1に示すこの無線端末B、C、
Dのシステム構成情報をも管理する。
て、無線端末Aが無線端末Eへパケットを送出する場合
を考える。図5のシステム構成情報を参照すると、無線
端末Eへパケットを転送するためには、無線端末Bから
は1回の通信で転送可能であることがわかる。同様に、
無線端末Cからは1回、無線端末Dからは2回の通信で
転送可能であることがわかる。このことにより、無線端
末Aは、着信先が無線端末Eであるパケットを無線端末
BまたはCのいずれかに送出するようにする。無線端末
Aからパケットを受信した無線端末B又はCは、自己が
保持、管理しているシステム構成情報から、パケットの
送信先に対して最も通信回数の少ない無線端末へ送り、
以降同様の処理によりパケットはネットワーク内を中継
されてゆき、着信先の無線端末へ届く。 2.輻湊処理 各無線端末は、ネットワーク内に流れるデータ量を調節
するため、受信バッファを複数備えている。またデータ
の受信間隔を計測し、通信頻度が高く他の無線端末から
頻繁にデータを受信するようになると、データの転送速
度を落とし、データの転送間隔を空ける。
更を示す図である。各無線端末は、図6(a)の様に通
常はデータを受信すると順次処理して送信出力する。し
かし、データの受信間隔が狭まると、無線端末はネット
ワーク内に流れるデータ量が大きくなっていると判断
し、受信バッファを用いて受信データの転送間隔を一定
以上の大きさになるように調節する。またデータの受信
間隔空いてくると、無線端末はネットワーク内に流れる
データ量が少なくなったと判断し、送信速度を戻し、デ
ータを受信すると順次処理して転送する。
れるデータ量に応じてデータの転送速度を調節すること
により、輻湊による通信障害が発生することを未然に防
ぐことが出来る。
は、データを転送する目的地によって決定する構成とす
ることも出来る。図7にその例を示す。例えば無線メッ
シュと無線接続している端末装置がどの無線端末と接続
されているかを示す位置情報を無線メッシュ内の1乃至
複数の無線端末に登録する構成とした場合、この無線端
末にトラヒックが集中する可能性が有る。或は図1の無
線端末4の様に特定の回線と接続されてる無線端末に対
しては通信データが集中する。この様な特定部分へのト
ラヒックの集中はネットワーク全体の能力の低下や通信
障害の原因となる。
性がある通信端末に対しては、図7(a)の様に無線端
末11に向かうデータと図7(b)の様に無線端末11
から発せられるデータとで、図7(c)の様にデータの
転送速度を変える。
がっている場合、多くの場合この無線端末11に向かう
データはキーの押下等、小さくまた重要度が低いデータ
である。逆に無線端末11から隣接する他の無線端末の
発せられるデータは画像データや音声データ等のコンテ
ンツ等大きなデータである。よって図7(a)の様な一
つの無線端末11に集まってくるデータと、図7(b)
の様なひとつの無線端末11から発して分散していくデ
ータとで、データパケット内に特定符号を付ける等の方
法で区別する。そして図7(c)の様に、無線端末11
に集まるものは受信から送信までの間隔を空けてゆっく
りとした速度で転送し、無線端末11から発せられるも
のは受信してから送信するまでの間隔を他の無線端末間
での間隔より短くして転送速度を速くする。この様に無
線端末11は受信から送信までの時間を調整することに
より、特定部分へのトラヒックの集中に対処できる。
信路のデータの通過する頻度によって通信ルートを選択
する方法が有る。無線メッシュ内のデータの転送経路の
選択は、前述したように各無線端末が保持しているシス
テム構成情報に基づいて、目的地までの通信回数(ホッ
プ数)が最も少なくなるような経路が選択される。しか
し、一般的に同一目的地への無線メッシュ内の経路は無
数に有り、同一ホップ数の経路も多数存在する。そこで
目的地までのホップ数が最も少ない通信ルートの中で最
も通信頻度の少ないルートを選択してデータを中継する
ようにすることで、一定箇所にトラヒックが集中するこ
とを防ぐことが出来る。
己に設定されている各通信路に対し特定時間内にデータ
が通過する回数を計測し、その値に基づいて各通信路に
優先レベルを設定する。この優先レベルは、その通信路
の通信頻度に基づいた値が設定され、データの通過量が
少ない通信路には高い優先レベルが設定される。そして
図8の様に、受信したデータの目的地へのルートとし
て、ホップ数から、無線端末22への通信経路25、無
線端末23への通信経路26及び無線端末24への通信
経路27の3つの通信路を通る場合が考えられる場合、
各通信経路に設定されている優先レベルを調べ、最も高
い優先レベルの通信経路を選択する。図9の場合、通信
経路25、26、27にはそれぞれ優先レベル1、優先
レベル3及び優先レベル3が設定されており、優先レベ
ルが最も高い通信経路25が選択され、データの送信が
行われる。
タの通過する頻度によって通信路が選ばれるので、無線
メッシュ内の特定部分にトラヒックが集中することを防
ぐことが出来る。 3.通信路の多重化 図9(a)のように、ひとつの無線端末31に対して複
数の隣接無線端末32及び33から同時にデータを送信
した場合、これらの無線データは衝突し、無線端末31
ではどの無線端末からのデータも受信できない可能性が
強い。よってこれを回避するため各無線端末は、周波
数、時間、又は拡散符号及びこれらのうち2以上を組み
合わせて変化させた複数のチャネルをもつ。チャネルの
分割方式は、周波数分割、時分割、拡散符号分割、ある
いはその組み合わせなど任意である。
ていると、図9(b)の様に送信側の無線端末32及び
33は複数のチャネルからデータを送信出来る。送信側
のチャネル選択方式は送信前キャリアセンスを行う方
式、ランダム、特定の法則によるものなど任意である。
チャネルの数を多くすれば、出力したデータが全て他の
無線端末からの出力と衝突する可能性は殆ど無くなる。
電波の有無を確認しながら受信チャネルを変更して行く
もので、無線端末32、33が送信した複数のチャネル
の内の1つで待ち受ければ、送信されたデータを確実に
受信することができる。図9(b)では、無線端末32
及び33が送信したデータは、無線端末31で、チャネ
ル1から送信されたものは衝突して受信できないが、チ
ャネル2及びチャネル3から送信されたデータは受信す
ることができる。
に、図10の様にパケットの先頭部にプリアンブルを設
ける。無線端末31の受信方式は、受信チャネルを順次
変更して行き、そのチャネルの電波が出力されているの
を検出すると受信チャネルを固定して受信を行う方式な
ので、送信データのパケットを先頭から受信できるとは
限らない。よって送信データの前に適当な大きさのプリ
アンブルを設けるパケット構成とすることにより、受信
側の無線端末31は、パケットの先頭部分から受信でき
なくてもプリアンブル送信時に電波を検出できれば、こ
の間にプリアンブルに続くデータの受信に備えることが
出来、必要な送信データは全て受信できる。 4.各無線端末に於ける受信時の指向性 無線メッシュ内の各無線端末は、データの受信時は無指
向性であり、送信時は指向性を持つ。
図11(b)はデータ送信時の指向特性を示す図であ
る。無線メッシュを構成する無線端末41は、データ受
信時は相手が特定出来ないので、図11(a)の様に指
向性を持たせず、隣接する他の無線端末42、43、4
4の45どの方向からも一様にデータを受信する。
ので、図11(b)の様に、データ送信を行う無線端末
41は、その送信相手の無線端末44の方向に指向性を
持たせる。この無線端末41がデータを送信する相手
は、データ送信の度に変わるため、送信アンテナとして
アダプティブ・アレイアンテナを使用して送信方向を変
更したり、指向性アンテナを機械的に回転させて、送信
方向を変更する。
持たせるためには、隣接する無線端末42〜44が設置
されている方向を知らなければならない。以下にその検
知方法について説明する。
ットの送信を行うが、各無線端末は受信時の指向性を変
化させながらこの存在通知パケットを受信することによ
って隣接する無線端末の方向を検知する。
を説明する図である。存在通知パケットには、その無線
端末を識別する識別子を含んでいるので、これを受信し
た無線端末51はこの存在通知パケットの送信元が無線
端末52で有ることを認識できる。よって、無線端末5
1は、無線端末52が出力する存在通知パケットを追跡
することが出来るので、受信時の指向性を変化させなが
らこの存在通知パケットの電波強度を測定することによ
り、電波強度がもっとも高い指向性の方向に、この存在
通知パケットの出力元である無線端末が存在することを
判断出来る。
用いて、上述したデータ送信時に目的の隣接無線端末に
向けて送信データを出力する。この様に送信時に指向性
を持たせることにより、同一出力の場合より遠くまで電
波を届課せることが出来るので、無線メッシュを構成す
る無線端末の間隔を大きく取ることが出来る。また同一
距離に電波を届かせる場合、小さい出力で済むので、デ
ータ出力時の消費電力を押さえることが出来る。 5.目的地が複数有る場合の目的地の選択 目的地が複数有る場合の目的地の選択について、図13
を用いて説明する。
ット接続を行う場合において、無線メッシュ61が複数
箇所でインターネットと接続していた場合、そのうちの
どの接続点を介してインターネットと接続してもかまわ
ない。
4及び65の3つの無線端末がインターネットとのゲー
トウエイト接続されている場合、無線端末62と通信接
続している端末装置69からは、この内のどの無線端末
を介してもインターネットと接続できる。
持しているシステム構成情報から端末装置63、64及
び65までのホップ数を調べ、データの転送先としてこ
の内最もホップ数の少ないものを送信先として設定す
る。図13では、無線端末63、64及び65間でのホ
ップ数は、それぞれ4、4、3なので最もホップ数が少
ない無線端末65がデータの送信先として選択される。
これにより複数の目的地の中で、最も近いものが自動的
に選択される。
通信ルートとして、無線端末62から無線端末67、6
8及び69への3つの通信路が有る。これら3つのどれ
を通過しても無線端末65まではホップ数3で到達でき
る。この様な場合、上述した通信路に設定された、通信
頻度による優先レベルによって通信路が選択される。
である。無線端末67、68及び69への通信路71、
72及び73にはそれぞれそのデータの通過量に基づい
て優先レベル3、2、2が設定されている。無線端末6
2はこの優先レベルに基づき、通信路71を選択してデ
ータを送信する。 6.ネットワークの保守管理機能 本実施形態の無線通信ネットワークでは、更にネットワ
ークの保守管理用のサーバを備える構成とすることが出
来る。
通信ネットワークの構成を示す。この保守管理サーバ8
3は、無線メッシュを構成する無線端末の1つと接続さ
れており、各無線端末は、この保守管理サーバに自己の
運転記録を定周期に通知する。
介して集まってきた運転記録のデータを解析し、ネット
ワーク内のトラヒックの集中部分や故障した無線端末を
検出し、トラヒックが集中した無線端末や故障した無線
端末へのデータの転送を回避するよう他の無線端末に指
示する。また故障の場合は、ネットワークの保守管理人
に故障箇所や故障内容等を通知し、保守管理人はこれに
基づいて故障した無線端末の修理、交換等を行う。
信機能を備えたノートパソコン等の携帯移動出来、無線
通信が可能なモバイルコンピュータ85に移管すること
が出来る。
の通信が出来なくなった場合、これがネットワーク全体
がダウンしているのか、サーバが接続している無線端末
の故障等別の要因なのか判断できない。そこでこのモバ
イルコンピュータ85を適当な場所に移動してネットワ
ークに接続し、各無線端末に運転記録を自己に通知する
よう指示して、モバイルコンピュータ85をネットワー
クの保守管理サーバとして用いることにより、上述した
ネットワーク全体がダウンしているのか、或は他の要因
によって保守管理サーバが通信できなくなったのかを判
断することができる。またこのモバイルコンピュターに
よる保守管理機能にを用い、エリア内を移動して故障箇
所の検出を行うことにより、ネットワークの故障箇所を
より細かく限定することも可能となる。
費とも安価で、設備維持に手間がかからない通信ネット
ワークを提供することが出来る。よって通信料金を低レ
ベルに押さえることが可能となる。
ネットワークであるので、部分的にネットワークが欠損
してもネットワーク全体がダウンすることはなく、正常
に動作している無線メッシュの部分と接続している無線
端末同士は通信可能である。よって、地震等の災害に対
する非常用の通信システムとしても使用可能である。
は、ネットワークを構成する各無線端末が、ネットワー
ク上を流れるデータ量に基づいて輻湊処理を行うので、
輻湊による通信障害が発生することを未然に防ぐことが
出来る。
おり、無線端末はデータの送信時複数のチャネルから送
信することにより、出力電波の衝突に対応することが出
来る。
を持つので、同一出力でより遠くまで電波届かすことが
出来、よって各無線端末の間隔をより大きく取ることが
出来る。また同一距離に電波を届かせる場合、小さい出
力で済むので、データ出力時の消費電力を押さえること
が出来る。
イントが複数在る場合には、最も近い接続ポイントが選
択される。更にネットワーク内に保守管理用サーバを設
ける構成とすることにより、ネットワーク内の通信状態
や故障についての情報を収集することが出来る。
メージ図である。
様子を示す図である。
る。
である。
路を有する無線端末B、C、Dの構成情報を示す図であ
る。
る。
を説明する図である。
る。
図である。
データ送信時の無線端末の指向特性を示す図である。
る。
ついての説明図である。
クシステムの構成例を示す図である。
2、33、41、42、43、44、45、51、5
2、62、63、64、65、66、67、68、8
2、84 無線端末 3、4、69 端末装置 25、26、27、71、72、73 通信路 83 保守管理サーバ 85 モバイルコンピュータ
Claims (10)
- 【請求項1】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記各無線端末は、 他の無線端末からのデータの受信間隔を計測するトラヒ
ック量測定手段と、 前記受信間隔が狭まるとデータの転送速度を落とすデー
タ転送速度調節手段と、 を備えることを特徴とする無線通信ネットワークシステ
ム。 - 【請求項2】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記無線端末のうちの1つである第1の無線端末は、自
己に対して直接の通信路を持つ第2の無線端末にデータ
を送信する際、通常の通信速度より速い速度で送信し、 前記第2の無線端末は、前記第1の無線端末に対してデ
ータを送信する際、送信速度を落とすことを特徴とする
無線通信ネットワークシステム。 - 【請求項3】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記各無線端末は、 自己に設定された通信路の通信頻度を計測する通信頻度
計測手段と、 受信したデータを転送する通信路を前記通信頻度に基づ
いて決定する通信路決定手段と、 を備えることを特徴とする無線通信ネットワークシステ
ム。 - 【請求項4】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記無線端末は、隣接する無線端末との通信路として複
数の通信チャネルを持ち、データの送信は2以上の前記
通信チャネルから送信することを特徴とする無線通信ネ
ットワークシステム。 - 【請求項5】 前記無線端末は、データ受信時、電波の
有無を確認しながら順次前記チャネルを切換えることを
特徴とする請求項4記載の無線通信ネットワークシステ
ム。 - 【請求項6】 前記送信するデータの先頭部分には、プ
リアンブルを持つことを特徴とする請求項4又は5記載
の無線通信ネットワークシステム。 - 【請求項7】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記無線端末は、データ送信時に指向性を持って無線出
力することを特徴とする無線通信ネットワークシステ
ム。 - 【請求項8】 前記無線端末は、アイドル時に受信の指
向性を変化させながら他の無線端末が出力するデータを
受信し、その無線端末の方向を受信したデータの電波強
度から求めることを特徴とする請求項7記載の無線通信
ネットワークシステム。 - 【請求項9】 無線データ通信を行なう複数の無線端末
によって構成され、前記無線端末のいずれも直接又は他
の1以上の無線端末を介することで他の全ての無線端末
と通信可能である無線通信ネットワークシステムにおい
て、 前記無線端末は、ネットワーク内での目的地が複数有る
場合、ホップ数が最も小さい目的地を選択することを特
徴とする無線通信ネットワークシステム。 - 【請求項10】 前記無線端末は、 自己に設定された通信路の通信頻度を計測する通信頻度
計測手段と、 前記目的地への通信路が複数有る場合、前記通信頻度に
基づいて前記通信路を決定する通信路決定手段と、 を備えることを特徴とする請求項9記載の無線通信ネッ
トワークシステム。
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