JP2000108520A - オキソノール化合物を含有する情報記録媒体 - Google Patents

オキソノール化合物を含有する情報記録媒体

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JP2000108520A
JP2000108520A JP10292844A JP29284498A JP2000108520A JP 2000108520 A JP2000108520 A JP 2000108520A JP 10292844 A JP10292844 A JP 10292844A JP 29284498 A JP29284498 A JP 29284498A JP 2000108520 A JP2000108520 A JP 2000108520A
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Shinichi Morishima
慎一 森嶌
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録特性を長期にわたって充分維持し得るよ
うな高い安定性、特に耐光性や保存耐久性に高い安定性
を有する情報記録媒体を提供すること。 【解決手段】 基板上に、レーザ光により情報の記録が
可能なオキソノール系色素を含有する記録層の色素とし
て、従来のオキソノール系の色素に、その対カチオンと
して下記の式で示される電子受容体を新たに導入した色
素を用いることを特徴とする情報記録媒体。 【化1】 11、及びX12は、各々独立に、=O、=S、=NR11
基又は=CR1213基を表す。但し、R11、R12及びR
13は、各々独立に、水素原子または置換基を表す。
14、R15、R16、及びR17は、各々独立に、水素原子
又は置換基を表し、かつR14、R15、R16、及びR17
うちの少なくとも一つはオニウムイオンを有する置換基
を表す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高エネルギー密度
のレーザ光を用いて情報の書き込みが可能な情報記録媒
体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ光により一回限りの情報の記録が
可能な情報記録媒体(光ディスク)は追記型CD(所謂
CD−R)とも呼ばれ、例えばコンピュータ用ディスク
メモリーなどとして広く利用されている。CD−R型の
光ディスクは、ポリマーなどからなる透明な円盤状基板
と、この上に設けられたTe、In等の金属又は半金
属、あるいはシアニン系、金属錯体系、キノン系などの
色素からなるレーザ光により情報の記録が可能な記録層
とからなる基本構造を有する。そして通常は、該記録層
の上に金などからなる反射層、更に樹脂製の保護層が順
に積層状態で設けられている。
【0003】CD−R型の光ディスクへの情報の書き込
み(記録)は、通常780nm付近の波長のレーザ光を
光ディスクに照射することにより行われる。このレーザ
光の照射により、記録層の被照射部分がその光を吸収し
て局所的に温度上昇し、物理的あるいは化学的な変化
(例えば、ピットなどの生成)が生じてその光学的特性
が変わることにより、情報が記録される。一方、情報の
読み取り(再生)も通常、記録用のレーザ光と同じ波長
のレーザ光を光ディスクの記録層に照射することにより
行い、記録層の光学的特性が変化した部位(ピットの生
成などによる記録部分)と変化しない部位(未記録部
分)との反射率の違いを検出することにより情報を再生
する。
【0004】色素を記録材料とする記録層は、金属記録
層の製造の場合のように蒸着法を利用する必要性はな
く、塗布により容易に形成できるため、製造コストの面
で有利であり、更に金属記録層に比べて高感度であるな
どの利点を有する。しかし色素記録層は、一般に熱、あ
るいは光に対する経時的な安定性が低いなどの問題があ
る。従って、長期間にわたって熱、あるいは光に対して
も安定した性能を維持できる記録層の開発が望まれ、様
々な色素記録材料からなる色素記録層が提案されてい
る。
【0005】例えば、特開昭63−209995号公報
には、オキソノール色素からなる記録層が基板上に設け
られた情報記録媒体が開示されている。そしてここに
は、分子内に塩の形でアンモニウムが導入されたオキソ
ノール色素が記載されている。このような色素を用いる
ことにより、長期間にわたり安定した記録再生特性を維
持し得ると上記公報には述べられている。
【0006】近年、記録密度が更に高い情報記録媒体が
求められている。記録密度を高めるには、照射されるレ
ーザの光径を小さく絞ることが有効であり、また波長が
短いレーザ光ほど光径を小さく絞ることができるため、
波長の短いレーザ光が高密度化に有利であることが理論
的に知られている。従って、従来から一般的に用いられ
ている780nmより短波長のレーザ光を用いて記録再
生を行うための光ディスクの開発が進められており、例
えば、追記型デジタル・ビデオ・ディスク(所謂DVD
−R)と称される光ディスクが提案されている。DVD
−R型の光ディスクは、可視レーザ光(通常は600n
m〜700nmの範囲の波長のレーザ光)を照射するこ
とにより、記録及び再生が行われ、前述のようなCD−
R型の光ディスクに比べて更に高密度の記録が可能であ
るとされている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明者の検討によれ
ば、上記公報に記載されているオキソノール色素を記録
層に含む情報記録媒体は、熱に対する保存性及び耐久性
(繰り返しの再生)は改善されるものの、長時間日光な
どの光に曝された場合には再生不良が発生する場合があ
ることから、耐光性に対してはなお充分ではないことが
判明した。またこのオキソノール色素を用いた情報記録
媒体は、従来から知られているシアニン色素を記録材料
とする情報記録媒体に比べると、反射率および変調度が
低いなどの問題もあり、記録再生特性においても尚改良
すべき点があることが判明した。
【0008】本発明の主な目的は、優れた記録再生特性
を有すると共に、記録特性を長期にわたって充分維持し
得るような高い安定性、特に耐光性や保存耐久性におい
ても高い安定性を有する情報記録媒体(光ディスク)を
提供することである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明者の研究により、
従来のオキソノール系色素において、その対イオン(カ
チオン)として前記式で示されるwurster(ウル
スター)型の電子受容体を新たに導入した色素を用いる
ことにより、従来に比べて記録再生特性に優れ、しかも
耐光性や保存耐久性、特に耐光性が格段に改良された保
存安定性の高い情報記録媒体を製造できることが見出さ
れた。
【0010】本発明は、基板上に、レーザ光により情報
の記録が可能な記録層が設けられてなる情報記録媒体に
おいて、該記録層が、下記一般式(I−1)で表される
色素化合物及び/又は一般式(I−2)で表される色素
化合物を含むことを特徴とする情報記録媒体にある。
【0011】
【化4】
【0012】[式中、A1 、A2 、B1 及びB2 は各々
独立に水素原子又は置換基を表し、Y1 及びZ1 は各々
独立に、炭素環もしくは複素環を形成するために必要な
原子団を表し、EおよびGは各々独立に、共役二重結合
鎖を完成するために必要な原子団を表し、X1 は、=
O、=NR1 または=C(CN)R1 を表し、X2 は、
−O、−NR1 または−C(CN)R1 を表し(但し、
1 は置換基を表す)、L1 、L2 、L3 、L4 及びL
5 は、各々独立に、置換されていてもよいメチン基を表
し、n及びn1は各々独立に0、1または2を表し、x
及びyは各々独立に0または1を表し、そしてpは分子
内の電荷を中和するために必要な1乃至10の整数を表
し;X11、及びX12は、各々独立に酸素原子、硫黄原
子、=NR11基、又は=CR1213基を表し(但し、R
11、R12及びR13は、各々独立に、水素原子または置換
基を表し)、R14、R15、R16、及びR17は、各々独立
に、水素原子又は置換基を表し、かつR14、R15、R16
及びR17のうちの少なくとも一つはオニウムイオンを有
する置換基を表す。]
【0013】本発明の情報記録媒体は、以下の態様であ
ることが好ましい。 (1)一般式(I−1)又は一般式(I−2)におい
て、カチオン性を示す成分が、下記一般式(C−I)又
は(C−II)で表される。
【0014】
【化5】
【0015】[ 式中、R18は、アンモニウムイオン又は
ピリジニウムイオンを表すか、あるいは、少なくとも一
つのアンモニウムイオン又はピリジニウムイオンを有す
る、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アシル基、アルキル又はアリール
スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレ
イド基、カルバモイル基、スルファモイル基又はヘテロ
環基を表すかのいずれかであり、R19は水素原子又は置
換基を表し、mは1乃至4の整数を表し、そしてmまた
は4−mが二以上の整数を表すとき、複数のR18及び複
数のR19は、それぞれ互いに同じであっても異なってい
てもよい。]
【0016】
【化6】
【0017】[式中、R20は、アンモニウムイオン又は
ピリジニウムイオンを表すか、あるいは、少なくとも一
つのアンモニウムイオン又はピリジニウムイオンを有す
る、アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリー
ル基、アラルキル基、アシル基、アルキル又はアリール
スルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカ
ルボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレ
イド基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はヘテ
ロ環基を表すかのいずれかであり、R21は、水素原子又
は置換基を表し、m1は、1乃至4の整数を表し、m1
又は4−m1が二以上の整数を表すとき、複数のR20
よび複数のR21は、それぞれ互いに同じであっても異な
っていてもよい。] (2)上記一般式(C−I)又は(C−II)において、
18及びR20は、各々アンモニウムイオン又はピリジニ
ウムイオンを表すか、あるいは、一又は二個のアンモニ
ウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、アルキル
基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ
基、置換アミノ基、アミド基、ウレイド基、またはヘテ
ロ環基を表すかのいずれかである。 (3)上記一般式(C−I)又は(C−II)において、
19及びR21は、各々水素原子、アルキル基、アルケニ
ル基、アシル基、アルキル又はアリールスルホニル基、
アルキルスルフィニル基、アルコキシカルボニル基、ア
リールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アルキルチ
オ基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモ
イルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウ
レイド基、カルバモイル基、スルファモイル基、ハロゲ
ン原子、ニトロ基、又はシアノ基を表す。 (4)上記一般式(C−I)又は(C−II)において、
m及びm1は、それぞれ1又は2である。
【0018】(5)一般式(I−1)又は一般式(I−
2)において、X1 が、=Oであり、X2 が、−Oであ
る。 (6)一般式(I−1)又は一般式(I−2)におい
て、nおよびn1が、1≦n+n1≦3の関係式を満た
す整数である。 (7)一般式(I−1)又は一般式(I−2)におい
て、Y1 及びZ1 が形成する炭素環が、各々独立に、下
記に示される、A−1、A−4、A−6及びA−7から
なる群より選ばれる少なくとも一種の炭素環である。
【0019】
【化7】
【0020】(8)一般式(I−1)又は一般式(I−
2)において、Y1 及びZ1 が形成する複素環が、下記
に示される、A−8、A−9、A−10、A−11、A
−12、A−13、A−14、A−16,A−17、A
−36、A−39、A−41、A−54及びA−55か
らなる群より選ばれる少なくとも一種の複素環である。
【0021】
【化8】
【0022】(9)記録層上に更に反射層が設けられて
いる。 (10)記録層の上に更に反射層及び保護層がこの順で
設けられている。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の情報記録媒体は、記録層
が、下記一般式(I−1)及び/又は一般式(I−2)
で表される色素化合物を含むことを特徴とする。
【0024】
【化9】
【0025】本発明に係る色素化合物は、色素成分であ
るアニオン性を示す成分(B)(以下単に、アニオン
部)とカチオン性を示す成分(C)(以下単に、カチオ
ン部)からなる。まず、アニオン部(B)について詳述
する。上記式において、A1 、A2 、B1 及びB2 で表
される置換基としては、例えば以下のものを挙げること
ができる。炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)
の置換もしくは無置換の直鎖状、分岐鎖状または環状の
アルキル基(例、メチル、エチル、プロピル、イソプロ
ピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、t−
ブチル、シクロヘキシル、メトキシエチル、エトキシカ
ルボニルエチル、シアノエチル、ジエチルアミノエチ
ル、ヒドロキシエチル、クロロエチル、アセトキシエチ
ル、トリフルオロメチル等);炭素数2〜18(好まし
くは炭素数2〜8)のアルケニル基(例、ビニル等);
炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜8)のアルキニ
ル基(例、エチニル等);炭素数6〜18(好ましくは
炭素数6〜10)の置換もしくは無置換のアリール基
(例、フェニル、4−メチルフェノル、4−メトキシフ
ェニル、4−カルボキシフェニル、3,5−ジカルボキ
シフェニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素数7
〜12)の置換もしくは無置換のアラルキル基(例、ベ
ンジル、カルボキシベンジル等);
【0026】炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜
8)の置換もしくは無置換のアシル基(例、アセチル、
プロピオニル、ブタノイル、クロロアセチル等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは
無置換のアルキルまたはアリールスルホニル基(例、メ
タンスルホニル、p−トルエンスルホニル等);炭素数
1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルスルフ
ィニル基(例、メタンスルフィニル、エタンスルフィニ
ル、オクタンスルフィニル等);炭素数2〜18(好ま
しくは炭素数2〜8)のアルコキシカルボニル基(例、
メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、ブトキシカ
ルボニル等);炭素数7〜18(好ましくは炭素数7〜
12)のアリールオキシカルボニル基(例、フェノキシ
カルボニル、4−メチルフェノキシカルボニル、4−メ
トキシフェニルカルボニル等);炭素数1〜18(好ま
しくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のアルコキ
シ基(例、メトキシ、エトキシ、n−ブトキシ、メトキ
シエトキシ等);炭素数6〜18(好ましくは炭素数6
〜10)の置換もしくは無置換のアリールオキシ基
(例、フェノキシ、4−メトキシフェノキシ等);炭素
数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)のアルキルチオ
基(例、メチルチオ、エチルチオ等);炭素数6〜10
(好ましくは炭素数1〜8)のアリールチオ基(例、フ
ェニルチオ等);
【0027】炭素数2〜18(好ましくは炭素数2〜
8)の置換もしくは無置換のアシルオキシ基(例、アセ
トキシ、エチルカルボニルオキシ、シクロヘキシルカル
ボニルキシ、ベンゾイルオキシ、クロロアセチルオキシ
等);炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置
換もしくは無置換のスルホニルオキシ基(例、メタンス
ルホニルオキシ等);炭素数2〜18(好ましくは炭素
数2〜8)の置換もしくは無置換のカルバモイルオキシ
基(例、メチルカルバモイルオキシ、ジエチルカルバモ
イルオキシ等);無置換のアミノ基、もしくは炭素数1
〜18(好ましくは炭素数1〜8)の置換アミノ基
(例、メチルアミノ、ジメチルアミノ、ジエチルアミ
ノ、アニリノ、メトキシフェニルアミノ、クロロフェニ
ルアミノ、ピリジルアミノ、メトキシカルボニルアミ
ノ、n−ブトキシカルボニルアミノ、フェノキシカルボ
ニルアミノ、フェニルカルバモイルアミノ、エチルチオ
カルバモイルアミノ、メチルスルファモイルアミノ、フ
ェニルスルファモイルアミノ、エチルカルボニルアミ
ノ、エチルチオカルボニルアミノ、シクロヘキシルカル
ボニルアミノ、ベンゾイルアミノ、クロロアセチルアミ
ノ、メタンスルホニルアミノ、ベンゼンスルホニルアミ
ノ等);
【0028】炭素数1〜18(好ましくは炭素数1〜
8)のアミド基(例、アセトアミド、アセチルメチルア
ミド、アセチルオクチルアミド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のウ
レイド基(例、無置換のウレイド、メチルウレイド、エ
チルウレイド、ジメチルウレイド等);炭素数1〜18
(好ましくは炭素数1〜8)の置換もしくは無置換のカ
ルバモイル基(例、無置換のカルバモイル、メチルカル
バモイル、エチルカルバモイル、n−ブチルカルバモイ
ル、t−ブチルカルバモイル、ジメチルカルバモイル、
モルホリノカルバモイル、ピロリジノカルバモイル
等);無置換のスルファモイル基もしくは炭素数1〜1
8(好ましくは炭素数1〜8)の置換スルファモイル基
(例、メチルスルファモイル、フェニルスルファモイル
等);ハロゲン原子(例、フッ素、塩素、臭素等);水
酸基;メルカプト基;ニトロ基;シアノ基;カルボキシ
ル基;スルホ基;ホスホノ基(例、ジエトキシホスホノ
等);ヘテロ環基(例、オキサゾール環、ベンゾオキサ
ゾール環、チアゾール環、ベンゾチアゾール環、イミダ
ゾール環、ベンゾイミダゾール環、インドレニン環、ピ
リジン環、モルホリン環、ピペリジン環、ピロリジン
環、スルホラン環、フラン環、チオフェン環、ピラゾー
ル環、ピロール環、クロマン環、及びクマリン環な
ど)。
【0029】A1 及びA2 で表される置換基は、ハメッ
トの置換基定数(σp )値が0.2以上のものであるこ
とが好ましい。ハメットの置換基定数は例えば、Che
m.Rev.91,165(1991)に記載されてい
る。特に好ましい置換基は、シアノ基、ニトロ基、アル
コキシ基、アルコキシカルボニル基、アシル基、カルバ
モイル基、スルファモイル基、アルキルスルホニル基及
びアリールスルホニル基である。
【0030】B1 及びB2 で表される置換基は、アルキ
ル基、アリール基、アルコキシ基、アミノ基又は置換ア
ミノ基であることが好ましい。
【0031】Y1 に結合する[−C(=L1 )−(E)
x −C(=X1 )−](以下、便宜的に、W1と称す
る。)と、Z1 に結合する[−C(−L5 )=(G)y
=C(−X2 - ) −](以下、便宜的に、W2と称す
る)とはそれぞれ共役状態にあるため、Y1 とW1とで
形成される炭素環もしくは複素環、及びZ1 とW2とで
形成される炭素環もしくは複素環はそれぞれ共鳴構造の
1つとして考えられる。上記Y1 とW1、及びZ1 とW
2とで形成される炭素環もしくは複素環は、4〜7員環
が好ましく、特に好ましくは、5員環または6員環であ
る。これらの環は更に他の4〜7員環と縮合環を形成し
ていても良い。またこれらは置換基を有していてもよ
い。置換基としては、例えば、上記A1 、A2 、B1
びB2 で表される置換基として示したものが挙げられ
る。複素環を形成するヘテロ原子として好ましいもの
は、B、N、O、S、Se、及びTeである。特に好ま
しくは、N、O及びSである。x及びyは、それぞれ独
立に0または1であり、好ましくは共に0である。
【0032】X1 は、=O、=NR1 又は=C(CN)
1 を表す。またX2 は、−O、−NR1 又は−C(C
N)R1 を表す。R1 は置換基を表す。R1 で表される
置換基は、前述したA1 、A2 、B1 及びB2 で表され
る置換基として示したものが挙げられる。R1 は、アリ
ール基(例、フェニル)、シアノ基、アルコキシカルボ
ニル基(例、メトキシカルボニル、ブトキシカルボニ
ル)、アルキルスルホニル基(例メタンスルホニル)、
又はアリールスルホニル基(例、ベンゼンスルホニル)
であることが好ましい。本発明においては、X1 は、=
Oであり、かつX2 は、−Oである場合が好ましい。
【0033】Y1 とW1、およびZ1 とW2で形成され
る炭素環としては例えば、以下のものが挙げられる。な
お、例示中、Ra 及びRb は各々独立に、水素原子また
は置換基を表す。
【0034】
【化10】
【0035】好ましい炭素環は、A−1、A−4、A−
6及びA−7で示される炭素環である。特に好ましく
は、A−1で示される炭素環である。
【0036】Y1 とW1、およびZ1 とW2で形成され
る複素環としては例えば、以下のものが挙げられる。な
お、例示中、Ra 、Rb 及びRc は各々独立に、水素原
子または置換基を表す。
【0037】
【化11】
【0038】
【化12】
【0039】
【化13】
【0040】
【化14】
【0041】
【化15】
【0042】
【化16】
【0043】好ましい複素環は、A−8、A−9、A−
10、A−11、A−12、A−13、A−14、A−
16、A−17,A−36、A−39、A−41、A−
54、及びA−55で示される複素環である。更に好ま
しくは、A−8、A−9、A−10、A−13、A−1
4、A−17、A−36、A−41、A−54、及びA
−55で示される複素環である。最も好ましくは、A−
8、A−9、A−10、A−17、及びA−54で示さ
れる複素環である。
【0044】Ra 、Rb 及びRc で表される置換基は、
それぞれ前記A1 、A2 、B1 及びB2 で表される置換
基として挙げたものと同義である。またRa 、Rb 及び
Rcはそれぞれ互いに連結して炭素環又は複素環を形成
してもよい。炭素環としては、例えば、シクロヘキシル
環、シクロペンチル環、シクロヘキセン環、及びベンゼ
ン環などの飽和または不飽和の4〜7員の炭素環を挙げ
ることができる。また複素環としては、例えば、ピペリ
ジン環、ピペラジン環、モルホリン環、テトラヒドロフ
ラン環、フラン環、チオフェン環、ピリジン環、及びピ
ラジン環などの飽和または不飽和の4〜7員の複素環を
挙げることができる。これらの炭素環または複素環は更
に置換されていてもよい。更に置換し得る基としては、
前記A1、A2 、B1 、及びB2 で表される置換基とし
て挙げたものと同義である。
【0045】L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 で表され
るメチン基は各々独立に、置換基を有していてもよいメ
チン基である。その置換基としては、例えば、前述した
1、A2 、B1 及びB2 で表される置換基として挙げ
たものが挙げられる。好ましい置換基は、アルキル基、
アラルキル基、アリール基、アルコキシ基、アリールオ
キシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、ハロゲン原
子、アミノ基、カルバモイル基及び複素環基である。又
置換基同志が連結して5〜7員環(例、シクロペンテン
環、1−ジメチルアミノシクロペンテン環、1−ジフェ
ニルアミノシクロペンテン環、シクロヘキセン環、1−
クロロシクロヘキセン環、イソホロン環、1−モルホリ
ノシクロペンテン環、シクロヘプテン環)を形成しても
よい。n及びn1は、各々独立に0、1又は2を表す。
n及びn1は、1≦n+n1≦3の関係式を満たす整数
であることが好ましい。pは分子内の電荷を中和するた
めに必要な1乃至10の整数を表す。pは、1乃至4の
整数であることが好ましく、更に好ましくは、1又は2
である。
【0046】次に、カチオン性を示す成分(C)につい
て詳述する。カチオン部(C)は、下記の一般式で表さ
れる。
【0047】
【化17】
【0048】X11、及びX12は、各々独立に、酸素原
子、硫黄原子、=NR11基、又は=CR1213基を表
す。但し、R11、R12及びR13は、各々独立に、水素原
子または置換基を表す。R14、R15、R16、及びR
17は、各々独立に、水素原子又は置換基を表し、かつR
14、R15、R16及びR17のうちの少なくとも一つはオニ
ウムイオンを有する置換基を表す。
【0049】上記R11、R12及びR13で表される置換基
は、前記アニオン性を示す成分(A)における、A1
2 、B1 及びB2 で表される置換基の例と同義であ
る。上記X11、及びX12は、各々独立に、酸素原子又は
=CR1213基であることが好ましく、更に好ましく
は、X11、及びX12は共に酸素原子又は共に=CR12
13基である。上記R12、及びR13は、各々独立に、ハロ
ゲン原子(例、塩素原子)、シアノ基、アシル基(例、
アセチル)、アルコキシカルボニル基(例、メトキシカ
ルボニル、エトキシカルボニル)、又はアルキルスルホ
ニル基(例、エチルスルホニル)であることが好まし
い。
【0050】上記R14、R15、R16及びR17で表される
置換基は、前記A1 、A2 、B1 及びB2 で表される置
換基の例と同義である。好ましくは、以下の置換基を挙
げることができる。アルキル基、アルケニル基、アルキ
ニル基、アリール基、アラルキル基、アシル基、アルキ
ル又はアリールスルホニル基、アルキルスルフィニル
基、アルコキシカルボニル基、アリールオキシカルボニ
ル基、アルコキシ基、アリールオキシ基、アルキルチオ
基、アリールチオ基、アシルオキシ基、スルホニルオキ
シ基、カルバモイルオキシ基、アミノ基、置換アミノ
基、アミド基、ウレイド基、カルバモイル基、スルファ
モイル基、ハロゲン原子、ニトロ基、シアノ基、および
ヘテロ環基。上記置換基は、可能であれば更に置換基を
有していてもよい。またオニウムイオンの例としては、
アンモニウムイオン、ピリジニウムイオン、ピラジニウ
ムイオン、オキサゾリウムイオン、オキソニウムイオ
ン、スルホニウムイオン、及びホスホニウムイオンを挙
げることができる。これらの中では、アンモニウムイオ
ン及びピリジニウムイオンが好ましい。上記R14
15、R16、及びR17が共に置換基となるとき、R14
15、あるいはR16とR17とが各々共に連結して不飽和
縮合環を形成してもよい。又この縮合環は置換基を有し
ていてもよく、その置換基は、前記A1 、A2 、B1
びB2 で表される置換基の例と同義である。
【0051】上記カチオン性を示す成分(C)は、下記
一般式(C−I)又は(C−II)で表されることが好ま
しい。特に好ましくは、該(C)成分は、一般式(C−
I)で表される。
【0052】
【化18】
【0053】上記R18は、アンモニウムイオン又はピリ
ジニウムイオンを表すか、あるいは、少なくとも一つの
アンモニウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アシル基、アルキル又はアリールス
ルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレ
イド基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はヘテ
ロ環基を表すかのいずれかである。上記R19は水素原子
又は置換基を表す。mは1乃至4の整数を表し、そして
mまたは4−mが二以上の整数を表すとき、複数のR18
及び複数のR19は、それぞれ互いに同じであっても異な
っていてもよい。
【0054】
【化19】
【0055】上記R20は、アンモニウムイオン又はピリ
ジニウムイオンを表すか、あるいは、少なくとも一つの
アンモニウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、
アルキル基、アルケニル基、アルキニル基、アリール
基、アラルキル基、アシル基、アルキル又はアリールス
ルホニル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカル
ボニル基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ
基、アリールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ
基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイ
ルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレ
イド基、カルバモイル基、スルファモイル基、又はヘテ
ロ環基を表すかのいずれかである。上記R21は、水素原
子又は置換基を表す。m1は、1乃至4の整数を表し、
m1又は4−m1が二以上の整数を表すとき、複数のR
20および複数のR21は、それぞれ互いに同じであっても
異なっていてもよい。
【0056】上記一般式(C−I)又は(C−II)にお
いて、R19及びR21は、前記カチオン性を示す成分
(C)におけるR14、R15、R16及びR17で表される置
換基の例と同義であり、又その好ましい範囲も同じであ
る。m及びm1は、それぞれ1又は2であることが好ま
しく、更に好ましくは、m及びm1が共に1である。上
記オニウムイオン、又はオニウムイオンを有する置換基
は、少なくともベンゾキノン環、あるいはテトラシアノ
キノジメタンの2位及び/又は5位の位置にあることが
好ましい。
【0057】上記一般式(C−I)又は(C−II)にお
いて、R18及びR20は、各々アンモニウムイオン又はピ
リジニウムイオンを表すか、あるいは、一又は二個のア
ンモニウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、ア
ルキル基、アルケニル基、アリール基、アルコキシ基、
アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレイド基、また
はヘテロ環基を表すかのいずれかであることが好まし
い。更に好ましくは、R18及びR20は、各々アンモニウ
ムイオン又はピリジニウムイオンを表すか、あるいは、
一又は二個のアンモニウムイオン又はピリジニウムイオ
ンを有する、アルキル基(例、メチル、エチル、プロピ
ル)、アルケニル基(例、ビニル)、置換アミノ基
(例、メチルアミノ、エチルアミノ、プロピルアミノ)
を表すかのいずれかである
【0058】上記一般式(C−I)又は(C−II)にお
いて、R19及びR21は、各々水素原子、アルキル基、ア
ルケニル基、アシル基、アルキル又はアリールスルホニ
ル基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカルボニル
基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アル
キルチオ基、アシルオキシ基、スルホニルオキシ基、カ
ルバモイルオキシ基、アミノ基、置換アミノ基、アミド
基、ウレイド基、カルバモイル基、スルファモイル基、
ハロゲン原子、ニトロ基、又はシアノ基であることが好
ましい。更に好ましくは、R19及びR21は、各々水素原
子、アルキル基(例、メチル)、アシル基(例、アセチ
ル)、アルキルスルホニル基(例、メチルスルホニル、
エチルスルホニル)、アルコキシカルボニル基(例、メ
トキシカルボニル、エトキシカルボニル)、アルコキシ
基(例、メトキシ、エトキシ)、置換アミノ基(例、メ
タンスルホニルアミノ、ペンタンカルボニルアミノ)、
アミド基、ウレイド基(例、エチルウレイド)、カルバ
モイル基(例、ジメチルカルバモイル)、ハロゲン原子
(例、塩素原子、臭素原子、フッ素原子)、ニトロ基、
又はシアノ基であることが好ましい。
【0059】本発明で用いられる一般式(I−1)又は
一般式(I−2)で表される色素化合物のアニオン部
(B)とカチオン部(C)の具体例を以下に記載する。
【0060】
【化20】
【0061】
【化21】
【0062】
【化22】
【0063】
【化23】
【0064】
【化24】
【0065】
【化25】
【0066】
【化26】
【0067】
【化27】
【0068】
【化28】
【0069】
【化29】
【0070】
【化30】
【0071】
【化31】
【0072】
【化32】
【0073】
【化33】
【0074】
【化34】
【0075】
【化35】
【0076】
【化36】
【0077】
【化37】
【0078】
【化38】
【0079】
【化39】
【0080】
【化40】
【0081】
【化41】
【0082】
【化42】
【0083】
【化43】
【0084】
【化44】
【0085】
【化45】
【0086】
【化46】
【0087】
【化47】
【0088】
【化48】
【0089】
【化49】
【0090】
【化50】
【0091】
【化51】
【0092】
【化52】
【0093】
【化53】
【0094】
【化54】
【0095】
【化55】
【0096】本発明で用いられる一般式(I−1)又は
一般式(I−2)で表される色素化合物の好ましい具体
例を下記の表1に示す。表1において、化合物例は、ア
ニオン部(B)とカチオン部(C)との組み合わせから
なるものである。例えば、化合物番号1の化合物は、ア
ニオン部(B−4)とカチオン部(C−5)からなり、
下記の式で与えられる。尚、化合物番号2以降の化合物
においても同様な意味である。
【0097】
【化56】
【0098】
【表1】 表1(その1) ────────────────────────────────── 化合物番号 アニオン部 カチオン部 化合物番号 アニオン部 カチオン部 ────────────────────────────────── 1 B−4 C−5 2 B−19 C−5 3 B−29 C−6 4 B−30 C−6 5 B−35 C−7 6 B−36 C−7 7 B−37 C−7 8 B−40 C−8 9 B−41 C−9 10 B−44 C−12 11 B−55 C−12 12 B−63 C−23 13 B−68 C−25 14 B−71 C−26 15 B−78 C−27 16 B−81 C−2 17 B−81 C−11 18 B−82 C−2 19 B−82 C−11 20 B−83 C−11 21 B−91 C−11 22 B−92 C−11 23 B−93 C−11 24 B−93 C−47 25 B−93 C−70 26 B−93 C−81 27 B−93 C−105 28 B−94 C−11 29 B−94 C−23 30 B−94 C−25 31 B−94 C−78 32 B−94 C−105 33 B−99 C−11 34 B−94 C−105 35 B−110 C−44 36 B−114 C−2 37 B−114 C−11 38 B−117 C−4 39 B−117 C−11 40 B−115 C−4 ──────────────────────────────────
【0099】
【表2】 表1(その2) ────────────────────────────────── 化合物番号 アニオン部 カチオン部 化合物番号 アニオン部 カチオン部 ────────────────────────────────── 41 B−115 C−11 42 B−115 C−23 43 B−115 C−26 44 B−115 C−81 45 B−115 C−105 46 B−126 C−11 47 B−126 C−23 48 B−126 C−47 49 B−127 C−4 50 B−127 C−11 51 B−127 C−105 52 B−132 C−108 53 B−135 C−57 54 B−137 C−11 55 B−138 C−11 56 B−138 C−105 57 B−140 C−105 58 B−144 C−11 59 B−144 C−23 60 B−144 C−47 61 B−144 C−105 62 B−154 C−10 63 B−155 C−97 64 B−158 C−96 65 B−160 C−11 66 B−161 C−11 67 B−164 C−4 68 B−165 C−87 69 B−175 C−100 70 B−179 C−111 71 B−185 C−26 72 B−191 C−5 73 B−191 C−105 74 B−197 C−4 75 B−197 C−105 76 B−204 C−11 77 B−204 C−105 ──────────────────────────────────
【0100】本発明に係る一般式(I−1)及び一般式
(I−2)で表される色素化合物は、下記の一般式(II
−1)及び(II−2)で表される色素化合物の非解離
体、あるいはアルカリ金属塩(例、Li塩、Na塩、K
塩など)、アンモニウム塩(NH4 +塩)、あるいはトリ
エチルアンモニウム塩((C253 NH+ 塩)など
の塩化合物と、下記一般式(III )で表されるオニウム
塩との水または有機溶媒中(メタノール、エタノール、
イソプロパノール、ジメチルホルムアミドなど)におけ
る塩交換反応によって容易に合成できる。
【0101】
【化57】
【0102】式中、A3 及びA4 、B3 及びB4 、Y2
及びZ2 、L11、L12、L13、L14及びL15、X3 及び
4 、E1及びG1、n2及びn3、並びにx1、及び
y1は、それぞれ前述した一般式(I−1)、及び一般
式(I−2)におけるA1 、A2 、B1 及びB2 、Y1
及びZ1 、L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 、X1 及び
2 、E及びG、n及びn1、並びにx及びyとそれぞ
れ同義である。
【0103】
【化58】
【0104】式中、R24、R25、R26及びR27、並びに
21及びX22は、それぞれ前述した一般式(I−1)及
び(I−2)におけるR14、R15、R16、及びR17、そ
してX11及びX12とそれぞれ同義である。またMk-は陰
イオンを表し、kは対カチオンを中和するために必要な
1以上(好ましくは1〜8、更に好ましくは1〜6、特
に1〜4)の整数を表す。陰イオンとしては、例えば、
ハライドイオン(Cl- 、Br- 、I- )、スルホナー
トイオン(CH3 SO3 -、p−トルエンスルホナートイ
オン、ナフタレン−1,5−ジスルホナートイオン)、
ClO4 -、BF4 -、及びPF6 -等を挙げることができ
る。
【0105】なお、一般式(II−1)及び一般式(II−
2)で表される化合物は、一般に該当する活性メチレン
化合物(例、ピラゾロン、チオバルビツール酸、バルビ
ツール酸、インダンジオン、ヒドロキシフェナレンオン
等)とメチン染料にメチン基またはポリメチン基を導入
するためのメチン源との縮合反応によって合成すること
ができる。この種の化合物の合成についての詳細は、特
公昭39−22069号、同43−3504号、同52
−38056号、同54−38129号、同55−10
059号、同58−35544号、特開昭49−996
20号、同52−92716号、同59−16834
号、同63−316853号、及び同64−40827
号各公報、並びに英国特許第1133986号、米国特
許第3247127号、同4042397号、同418
13225号、同5213956号、及び同52601
79号各明細書を参照することができる。
【0106】具体的には、モノメチン基の導入には、オ
ルトギ酸エチル、オルト酢酸エチルなどのオルトエステ
ル類またはN,N−ジフェニルホルムアミジン塩酸塩等
が、トリメチン鎖の導入には、トリメトキシプロペン、
1,1,3,3−テトラメトキシプロパンまたはマロン
アルデヒドジアニル塩酸塩(あるいはこれらの誘導体)
等が、またペンタメチン鎖の導入には、グルタコンアル
デヒドジアニル塩酸塩または1−(2,4−ジニトロフ
ェニル)−ピリジニウムクロリド(あるいはこれらの誘
導体)等がそれぞれ使用される。
【0107】また、一般式(III )で表される化合物
は、J.Med.Chem.,vol.22,662-671(1979)、J.Chem.Soc.P
erkin Trans 1, 832-836(1973)、J.Med.Chem.,vol.29,1
792-1795(1986)、又は米国特許第2844585号明細
書に記載の方法に準じて合成することができる。
【0108】以下に、一般式(I−1)及び一般式(I
−2)で表される色素化合物の合成例を記載する。
【0109】(合成例1) (アニオン部B−93で示される化合物の合成)下記化
合物a(6.0g、30ミリモル)とN, N’−1,5
−ヘプタジエンー1−イル−7−イリデンジアニリン
(5.1g、15ミリモル)をエタノール(50mL)
に溶解させ、室温で酢酸ナトリウム(2.5g、30ミ
リモル)を添加した。50℃で1時間攪拌した後、減圧
下、溶媒留去し、塩化メチレン(100mL)を加え、
室温で2時間攪拌した。得られた沈殿を濾取し、塩化メ
チレン及び水で洗浄後、乾燥してアニオン部B−93で
示される紫色の粉末の化合物3.9gを得た。これは理
論収量の52%に相当する。1 H−NMR(DMSO−d67):7.6(d, 2H),
7.0〜7.4(m, 4H)、6.3(dd, 1H),
2.2(m, 2H), 1.8(m, 2H)、1.2〜
1.7(m, 14H)、0.9(d, 6H) λmax =652nm(メタノール中)。
【0110】
【化59】
【0111】(カチオン部C−11で示される化合物の
合成)2,5−ビスー(β−アミノエチル)ハイドロキ
ノン臭素酸塩(5.4g、14ミリモル)及び沃素
(0.75g)を酢酸(200mL)に溶解させ、臭素
(6.5g、40ミリモル)を滴下し、1.5時間加熱
環流した。反応液を室温まで冷却後、硝酸(50mL)
を滴下し、20分間攪拌した後、黄色沈殿を濾別した。
この黄色粉末を0.2Nの塩酸水に溶解した後、0℃で
濃硝酸を加えると、黄色沈殿が析出した。この黄色結晶
を濾取した後、蒸留水で洗浄することによって4.0g
のカチオン部C−11で示される化合物を得た。これは
理論収量の60%に相当する。1 H−NMR(D2 O):3.1(m, methylene proto
ns )
【0112】(化合物番号23の合成)前記色素化合物
B−93のナトリウム塩(0.5g、1.0ミリモル)
をジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させた後、
0.1N塩酸(4mL)を添加し、pH=3.0に調整
した。この溶液に前記化合物C−11(0.24g、
0.5ミリモル)を添加し、室温で30分間攪拌した。
反応液に水(10mL)を加え、得られた沈殿を濾取
し、水で洗浄後、乾燥して0.6gの化合物番号23で
示される化合物を得た。これは理論収量の83%に相当
する。 λmax =652nm(メタノール中)。
【0113】(合成例2) (アニオン部B−94で示される化合物の合成)前記化
合物a(4.0g、20ミリモル)とN、N’−1,3
−ペンタジエン−1−イル−5−イリデンジアニリン塩
酸塩(2.6g、9ミリモル)をジメチルホルムアミド
(10mL)に溶解させ、氷冷下でトリエチルアミン
(4.0mL、30ミリモル)を添加し、室温で3時間
攪拌した。反応液を減圧下濃縮した後、シリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(展開溶媒:塩化メチレン/メタ
ノール=10/1)により、精製し、アニオン部B−9
4で示される金色粉末の化合物4.0gを得た。これは
理論収量の97%に相当する。1 H−NMR(DMSO−d67):7.6(d, 2H),
7.5(dd, 1H), 7.2(dd, 2H), 2.
3(m, 2H)、1.3〜1.7(m, 14H)、0.
9(d, 6H) λmax =553nm(メタノール中)。
【0114】(カチオン部C−2で示される化合物の合
成)2,5−ビス−(βーアミノエチル)ハイドロキノ
ン臭素酸塩(2.1g、5.9ミリモル)を氷酢酸(1
0mL)に溶解させ、硝酸(3mL)を滴下した。3分
間攪拌後、エタノール(20mL)及び48%臭素酸水
(2mL)を滴下し、室温で10分間攪拌した後、黄色
沈殿を濾別した。この黄色粉末を少量の希臭素酸水に溶
解した後、エタノールを加えると、黄色の沈殿が析出し
た。この黄色結晶を濾別した後、エタノールで洗浄する
ことによって、1.8gのカチオン部C−2で示される
化合物を得た。これは、理論収量の82%に相当する。1 H−NMR(CF3 COOH):7.1(br, 6
H), 7.0(s, 2H), 3.6(m, 4H), 3.
1(t, 4H)
【0115】(化合物番号28の合成)前記色素化合物
B−94の非解離体(0.43g、1.0ミリモル)を
ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させた後、
0.1N塩酸を添加し、pH=3.0に調整した。この
溶液に前記化合物C−2(0.18g、0.5ミリモ
ル)を添加し、室温で30分間攪拌した。反応液に水
(10mL)を加え、得られた沈殿を濾取し、水で洗浄
後、乾燥して0.51gの化合物番号28で示される化
合物を得た。これは理論収量の83%に相当する。 λmax =552nm(メタノール中)。
【0116】(合成例3) (アニオン部B−115で示される化合物の合成)下記
化合物b(2.0g、10ミリモル)と下記化合物c
(2.0、5.5ミリモル)をジメチルホルムアミド
(15mL)に分散させ、氷冷下でトリエチルアミン
(4.5mL、33ミリモル)を添加した。室温で3時
間攪拌した後、メタノール(80ml)を添加し、次い
で、濃塩酸(2.7mL)を添加した。更に室温で2時
間攪拌した後、析出した結晶を濾取し、メタノールで洗
浄してから乾燥することにより、アニオン部B−115
で示される暗緑色粉末の化合物2.5gを得た。1 H−NMR(DMSO−d67):7.9(d, 2H),
7.7〜7.8(m, 6H), 7.5〜7.6(m,
3H), 7.35(dd, 2H), 6.9(bs, 4
H) λmax =660nm(メタノール中)。
【0117】
【化60】
【0118】(カチオン部C−4で示される化合物の合
成)2−(2−アミノプロピル)−5−メチルハイドロ
キノン塩酸塩(1.5g、6.8ミリモル)を0.1N
塩酸(400mL)に溶解させ、室温でジクロロジシア
ノ−p−ベンゾキノン(DDQ)(2g、8.8ミリモ
ル)を添加した。30分間攪拌後、黄色沈殿を濾別し、
アセトニトリル(100mL)で再結晶し、0.8gの
カチオン部C−4で示される化合物を得た。これは理論
収量の55%に相当する。1 H−NMR(D2 O):6.8〜7.0(m, 2
H), 3.7〜4.0(m, 1H), 2.8〜2.9
(m, 2H), 2.1(s, 3H)、1.3(d, 3
H)
【0119】(化合物番号40の合成)前記色素化合物
B−115の非解離体(0.57g、1.0ミリモル)
をジメチルホルムアミド(10mL)に溶解させた後、
0.1N塩酸を添加し、pH=3.0に調整した。この
溶液に前記化合物C−4(0.22g、1.0ミリモ
ル)を添加し、室温で30分間攪拌した。反応液に水
(10mL)を加え、得られた沈殿を濾取し、水で洗浄
後、乾燥して0.49gの化合物番号40で示される化
合物を得た。これは理論収量の63%に相当する。 λmax =660nm(メタノール中)。
【0120】本発明に係る一般式(I−1)及び一般式
(I−2)で示される色素化合物は、それぞれ単独で用
いてもよいし、あるいはそれぞれについて2種以上を併
用してもよい。また一般式(I−1)と一般式(I−
2)で示される色素化合物を組み合わせて用いてもよ
い。あるいはまた本発明に係る色素化合物とこれら以外
の従来から情報記録媒体用の色素として知られている化
合物と併用してもよい。これらの例としては、本発明で
使用されている以外のオキソノール系色素、シアニン系
色素、フタロシアニン系色素、ピリリウム系・チオピリ
リウム系色素、アズレニウム系色素、スクワリリウム系
色素、ナフトキノン系色素、トリフェニルメタン系色
素、およびトリアリルメタン系色素を挙げることができ
る。
【0121】本発明の情報記録媒体は、前記一般式(I
−1)及び/又は一般式(I−2)で示される色素化合
物を含む記録層を基板上に設けてなるものである。本発
明の情報記録媒体は、所謂CD−R型の情報記録媒体、
あるいはDVD−R型の情報記録媒体として構成するこ
とができる。CD−R型の情報記録媒体として構成する
場合には、トラックピッチが1.4〜1.6μmのプレ
グルーブが形成された円盤状透明基板に、前記一般式
(I−1)及び/又は一般式(I−2)で示される色素
化合物を含む記録層を設けた構成とすることが好まし
い。また、DVD−R型の情報記録媒体として構成する
場合には、トラックピッチが0.6〜0.9μmのプレ
グルーブが形成された円盤状透明基板に、前記一般式
(I−1)及び/又は一般式(I−2)で示される色素
化合物を含む記録層を設けた構成とすることが好まし
い。上記のいずれの態様の情報記録媒体においても該記
録層の上には反射層が設けられていることが好ましく、
更にその反射層の上には保護層が設けられていることが
好ましい。
【0122】上記DVD−R型の情報記録媒体は、具体
的には以下の二つの形態で構成されていることが好まし
い。 (1)トラックピッチが0.6〜0.9μmのプレグル
ーブが形成された、厚さが0.6±0.1mmの円盤状
透明基板の該プレグルーブが設けられている側の表面
に、前記一般式(I−1)及び/又は一般式(I−2)
で示される色素化合物を含む記録層が設けられてなる二
枚の積層体をそれぞれの記録層が内側となるように接合
してなる情報記録媒体。
【0123】(2)トラックピッチが0.6〜0.9μ
mのプレグルーブが形成された、厚さが0.6±0.1
mmの円盤状透明基板の該プレグルーブが設けられてい
る側の表面に、前記一般式(I−1)及び/又は一般式
(I−2)で示される色素化合物を含む記録層が設けら
れてなる積層体と、該積層体の基板と略同じ直径の円盤
状透明基板とを、それぞれの記録層が内側となるように
接合してなる情報記録媒体。なお、上記の形態の情報記
録媒体においても、記録層の上に更に反射層が設けられ
ていることが好ましく、更に反射層の上には、保護層が
設けられていることが好ましい。本発明の情報記録媒体
は、例えば、以下に述べるような方法により製造するこ
とができる。
【0124】基板は、従来の情報記録媒体の基板として
用いられている各種の材料から任意に選択することがで
きる。基板材料としては、例えば、ガラス;ポリカーボ
ネート;ポリメチルメタクリレート等のアクリル樹脂;
ポリ塩化ビニル、塩化ビニル共重合体等の塩化ビニル系
樹脂;エポキシ樹脂;アモルファスポリオレフィンおよ
びポリエステル等を挙げることができ、所望によりそれ
らを併用してもよい。なお、これらの材料はフィルム状
としてまたは剛性のある基板として使うことができる。
上記材料の中では、耐湿性、寸法安定性および価格など
の点からポリカーボネートが好ましい。これらの材料
は、レーザ光が透過し得る材料が選ばれるが、透過率
は、好ましくは、70〜100%である。CD−R型の
情報記録媒体では、厚さが1.2mmの透明基板が用い
られ、一方、DVD−R型の情報記録媒体では、厚さが
0.6mmの透明基板が用いられる。該基板の直径は、
120mmあるいは80mmが一般的である。
【0125】記録層が設けられる側の基板表面には、平
面性の改善および接着力の向上および記録層の変質防止
などの目的で、下塗層が設けられてもよい。下塗層の材
料としては例えば、ポリメチルメタクリレート、アクリ
ル酸・メタクリル酸共重合体、スチレン・無水マレイン
酸共重合体、ポリビニルアルコール、N−メチロールア
クリルアミド、スチレン・ビニルトルエン共重合体、ク
ロルスルホン化ポリエチレン、ニトロセルロース、ポリ
塩化ビニル、塩素化ポリオレフィン、ポリエステル、ポ
リイミド、酢酸ビニル・塩化ビニル共重合体、エチレン
・酢酸ビニル共重合体、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、ポリカーボネート等の高分子物質;およびシランカ
ップリング剤などの表面改質剤をあげることができる。
下塗層は、上記物質を適当な溶剤に溶解または分散して
塗布液を調製したのち、この塗布液をスピンコート、デ
ィップコート、エクストルージョンコートなどの塗布法
により基板表面に塗布することにより形成することがで
きる。下塗層の層厚は一般に0.005〜20μmの範
囲にあり、好ましくは0.01〜10μmの範囲であ
る。
【0126】また、基板(または下塗層)上には、トラ
ッキング用溝またはアドレス信号等の情報を表す凹凸
(プレグルーブ)が形成されていることが好ましい。こ
のプレグルーブは、ポリカーボネートなどの樹脂材料を
射出成形あるいは押出成形する際に直接基板上に形成さ
れることが好ましい。
【0127】また、プレグルーブの形成を、プレグルー
ブ層が設けられることにより行ってもよい。プレグルー
ブ層の材料としては、アクリル酸のモノエステル、ジエ
ステル、トリエステルおよびテトラエステルのうち少な
くとも一種のモノマー(またはオリゴマー)と光重合開
始剤との混合物を用いることができる。プレグルーブ層
の形成は、例えば、まず精密に作られた母型(スタン
パ)上に上記のアクリル酸エステルおよび重合開始剤か
らなる混合液を塗布し、更にこの塗布液層上に基板を載
せたのち、基板または母型を介して紫外線を照射するこ
とにより塗布層を硬化させて基板と塗布層とを固着させ
る。次いで、基板を母型から剥離することにより得るこ
とができる。プレグルーブ層の層厚は、一般に0.05
〜100μmの範囲にあり、好ましくは0.1〜50μ
mの範囲である。
【0128】プレグルーブの深さは300〜2000オ
ングストロームの範囲にあることが好ましく、またその
半値幅は0.2〜0.9μmの範囲にあることが好まし
い。またプレグルーブ層の深さを1500〜2000オ
ングストロームの範囲にすることにより反射率をほとん
ど低下させることなく感度を向上させることができ、特
に好ましい。従って、このような光ディスク(深いプレ
グルーブの基板に、一般式(I−1)及び/又は一般式
(I−2)で表される色素化合物からなる記録層及び反
射層を有する光デイスク)は、高い感度を有することか
ら、低いレーザパワーでも記録が可能となり、これによ
り安価な半導体レーザの使用が可能となる、あるいは半
導体レーザの使用寿命を延ばすことができる。
【0129】基板上(又は下塗層)の表面(プレグルー
ブが形成されている場合には、その表面上)には、本発
明に係る前記一般式(I−1)及び/又は一般式(I−
2)で示される色素化合物を含む記録層が設けられる。
なお、記録層には、更に耐光性を向上させるために一重
項酸素クエンチャーとして知られる種々の化合物を含有
することができる。クエンチャーの代表例としては、特
開平3−224793号公報に記載の一般式(III)、
(IV)もしくは(V)で表される金属錯体、ジインモニ
ウム塩、アミニウム塩や特開平2−300287号公報
や特開平2−300288号公報に示されているニトロ
ソ化合物などを挙げることができる。記録層の形成は、
本発明に係る前記一般式(I−1)及び/又は一般式
(I−2)で示される色素化合物、更に所望によりクエ
ンチャー、結合剤などを溶剤に溶解して塗布液を調製
し、次いでこの塗布液を基板表面(もしくは下塗り層の
表面)に塗布して塗膜を形成したのち乾燥することによ
り行うことができる。
【0130】色素記録層形成用の塗布液の溶剤として
は、酢酸ブチル、セロソルブアセテートなどのエステ
ル;メチルエチルケトン、シクロヘキサノン、メチルイ
ソブチルケトンなどのケトン;ジクロルメタン、1,2
−ジクロルエタン、クロロホルムなどの塩素化炭化水
素;ジメチルホルムアミドなどのアミド;シクロヘキサ
ンなどの炭化水素;テトラヒドロフラン、エチルエーテ
ル、ジオキサンなどのエーテル;エタノ−ル、n−プロ
パノール、イソプロパノール、n−ブタノール、ジアセ
トンアルコールなどのアルコール;2,2,3,3−テ
トラフロロプロパノールなどのフッ素系溶剤;エチレン
グリコールモノメチルエーテル、エチレングリコールモ
ノエチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエ
ーテルなどのグリコールエーテル類などを挙げることが
できる。上記溶剤は使用する化合物の溶解性を考慮して
単独または二種以上組み合わせて用いることができる塗
布液中にはさらに酸化防止剤、UV吸収剤、可塑剤、潤
滑剤などの各種の添加剤を目的に応じて添加してもよ
い。
【0131】色素記録層に結合剤を使用する場合の結合
剤としては、例えばゼラチン、セルロース誘導体、デキ
ストラン、ロジン、ゴムなどの天然有機高分子物質;お
よびポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポ
リイソブチレン等の炭化水素系樹脂;ポリ塩化ビニル、
ポリ塩化ビニリデン、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル
共重合体等のビニル系樹脂;ポリアクリル酸メチル、ポ
リメタクリル酸メチルなどのアクリル樹脂;ポリビニル
アルコール、塩素化ポリエチレン、エポキシ樹脂、ブチ
ラール樹脂、ゴム誘導体、フェノール・ホルムアルデヒ
ド樹脂等の熱硬化性樹脂の初期縮合物などの合成有機高
分子を挙げることができる。記録層の材料として結合剤
を併用する場合に、結合剤の使用量は、色素1重量部に
対して一般に10重量部以下であり、好ましくは5重量
部以下である。このようにして調製される塗布液の濃度
は一般に0.01〜10重量%の範囲にあり、好ましく
は0.1〜5重量%の範囲にある。
【0132】塗布方法としては、スプレー法、スピンコ
ート法、ディップ法、ロールコート法、ブレードコート
法、ドクターロール法、スクリーン印刷法などを挙げる
ことができる。記録層は単層でも重層でもよい。記録層
の層厚は一般に20〜500nmの範囲にあり、好まし
くは50〜300nmの範囲にある。また、記録層は基
板の片面のみならず両面に設けられていてもよい。
【0133】上記記録層の上に、情報の再生時における
反射率の向上の目的で、反射層が設けられることが好ま
しい。反射層の材料である光反射性物質はレーザ光に対
する反射率が高い物質であり、その例としては、Mg、
Se、Y、Ti、Zr、Hf、V、Nb、Ta、Cr、
Mo、W、Mn、Re、Fe、Co、Ni、Ru、R
h、Pd、Ir、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、C
d、Al、Ga、In、Si、Ge、Te、Pb、P
o、Sn、Biなどの金属及び半金属あるいはステンレ
ス鋼を挙げることができる。これらのうちで好ましいも
のは、Cr、Ni、Pt、Cu、Ag、Au、Alおよ
びステンレス鋼である。これらの物質は単独で用いても
よいし、あるいは二種以上の組み合わせで、または合金
として用いてもよい。特に好ましくは、Au又はAgで
ある。反射層は、例えば上記反射性物質を蒸着、スパッ
タリングまたはイオンプレーティングすることにより記
録層の上に形成することができる。反射層の層厚は一般
には10〜300nmの範囲にあり、好ましくは50〜
200nmの範囲である。
【0134】反射層の上には、記録層などを物理的およ
び化学的に保護する目的で保護層を設けることが好まし
い。この保護層は、基盤の記録層が設けられていない側
にも耐傷性、耐湿性を高める目的で設けられてもよい。
保護層に用いられる材料としては、例えば、SiO、S
iO2 、MgF2 、SnO2 、Si3 4 などの無機物
質、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、UV硬化性樹脂等の
有機物質を挙げることができる。
【0135】保護層は、たとえばプラスチックの押出加
工で得られたフィルムを接着層を反射層上及び/または
基板上にラミネートすることにより形成することができ
る。あるいは真空蒸着、スパッタリング、塗布等の方法
により設けられてもよい。また、熱可塑性樹脂、熱硬化
性樹脂の場合には、これらの適当な溶剤に溶解して塗布
液を調製したのち、この塗布液を塗布し、乾燥すること
によっても形成することができる。UV硬化性樹脂の場
合には、溶剤を使用することなく、もしくは適当な溶剤
に溶解して塗布液を調製したのちこの塗布液を塗布し、
UV光を照射して硬化させることによっても形成するこ
とができる。これらの塗布液中には、更に帯電防止剤、
酸化防止剤、UV吸収剤等の各種添加剤を目的に応じて
添加してもよい。保護層の層厚は一般には0.1〜10
0μmの範囲にある。
【0136】本発明の情報記録媒体は、上述した構成か
らなる単板であってもよいが、あるいは更に上記構成を
有する二枚の基板を記録層が内側となるように向かい合
わせ、接着剤等を用いて接合することにより、貼り合わ
せタイプの記録媒体を製造することもできる。あるいは
また、二枚の円盤状基板のうち少なくとも一方に上記構
成を有する基板を用いて、リング状内側スペーサとリン
グ状外側スペーサとを介して接合することにより、エア
ーサンドイッチタイプの記録媒体を製造することができ
る。
【0137】上記のような方法で製造できる本発明のC
D−R型の情報記録媒体は、反射率が70%前後と高い
ため、市販のCDプレーヤで再生することができる。従
って、高反射率を有しかつ耐光性に優れた光ディスクも
得ることができる。
【0138】また、上記のようにして製造した、基板上
に記録層、及び反射層、そして所望により保護層を設け
た二枚の積層体を各々の記録層が内側となるように接着
剤で貼り合わせることにより、二つの記録層を持つDV
D−R型の情報記録媒体を製造することができる。ま
た、上記のようにして得られた一枚の積層体と、該積層
体の基板と略同じ直径の円盤状保護基板とを記録層が内
側となるように接着剤で貼り合わせることにより、片面
のみに記録層を持つDVD−R型の情報記録媒体を製造
することができる。
【0139】情報記録方法は、本発明の情報記録媒体を
用いて、例えば、次のように行われる。まず、情報記録
媒体を所定の定線速度(CDフォーマットの場合は1.
2〜1.4m/秒)または所定の定角速度にて回転させ
ながら、基板側から半導体レーザー光などの記録用の光
を照射する。この光の照射により、記録層の被照射部分
がその光を吸収して局所的に温度が上昇し、物理的ある
いは化学的な変化が生じてその光学的特性を変えること
により、情報が記録される。記録光としては500nm
〜850nmの範囲の発振波長を有する半導体レーザー
ビームが用いられる。用いられるレーザービームの波長
は好ましくは500nm〜800nmの範囲である。そ
してCD−R型の情報記録媒体においては、レーザービ
ームの波長は750〜850nm(更に好ましくは、7
70〜795nm、特に775〜790nm)の範囲に
あることが好ましい。またはDVD−R型の情報記録媒
体においては、レーザービームの波長は600〜700
nm(更に好ましくは、620〜680nm、特に63
0〜655nm)の範囲にあることが好ましい。上記の
ように記録された情報の再生は、情報記録媒体を所定の
定線速度で回転させながら記録時と同じ波長を持つ半導
体レーザ光を基板側から照射して、その反射光を検出す
ることにより行うことができる。なお、本発明の情報記
録媒体は、通常のCDフォーマットの場合の1倍速はも
とより、4倍速、あるいはそれ以上の高速での記録再生
も可能である。
【0140】
【実施例】以下に本発明の実施例及び比較例を記載す
る。
【0141】[実施例1]本発明に係る前記オキソノー
ル系色素(化合物番号1)4.0gを、2,2,3,3
−テトラフルオロプロパノール100mLに溶解し、記
録層形成用塗布液を調製した。この塗布液を、表面にス
パイラルプレグルーブ(トラックピッチ:1.7μm、
グルーブ幅:0.4μm、グルーブ深さ:0.16μ
m)が射出成形により形成されたポリカーボネート基板
(直径:120mm、厚さ:1.2mm)のそのプレブ
ルーブ面に、スピンコートにより塗布し、記録層を形成
した。記録層の厚さは、プレグルーブ内で約140nm
であった。
【0142】次に、記録層上にAgをスパッタして、厚
さ約100nmの金属反射層を形成した。更に反射層上
にUV硬化性樹脂(UV硬化剤SD−220、大日本イ
ンキ化学工業(株))を塗布し、紫外線を照射して層厚
5μmの保護層を形成した。以上の工程により本発明に
従うCD−R型の情報記録媒体(光ディスク)を得た。
【0143】[実施例2]〜[実施例6] 実施例1において、前記オキソノール色素(化合物番号
1)の代わりに、下記の表2に示す、本発明に係るオキ
ソノール色素を同量使用した以外は実施例1と同様にし
て本発明に従う情報記録媒体(光ディスク)を得た。
【0144】[比較例1]実施例1において、前記オキ
ソノール色素(化合物番号1)の代わりに、下記の従来
から知られているシアニン色素(化合物d)を同量使用
した以外は実施例1と同様にして比較用の情報記録媒体
(光ディスク)を得た。
【0145】
【化61】
【0146】[比較例2]実施例1において、前記オキ
ソノール色素(化合物番号1)の代わりに、カチオン部
に、三個のエチル基で置換されたアンモニウム塩を持つ
下記のオキソノール色素(化合物e)を同量使用した以
外は実施例1と同様にして比較用の情報記録媒体(光デ
ィスク)を得た。
【0147】
【化62】
【0148】[情報記録媒体の評価] (Xeランプ照射前(フレッシュ)の記録再生特性の評
価)得られた光ディスクをOMT2000(パルスティ
ック社製)評価機を用いて波長780nm、定線速度
1.2m/秒で、レーザパワーを5〜15mWの範囲で
種々変化させ最適記録パワーで記録した。レーザパワー
を0.5mWで信号を再生し、最適パワーでの3T、1
1T信号での変調度を測定した。又、再生時の最適記録
パワーにおけるプレグルーブ(非記録領域)の反射率を
測定した。なお、3T信号の変調度の規格は、0.3〜
0.7であり、11T信号の変調度の規格は、0.6以
上であるが、規格内であれば変調度が高い方が特性は良
いことを示す。また反射率は高い程特性が良いことを示
す。
【0149】(Xeランプ照射後の記録再生特性の評
価)更に、これらの光ディスクにXeランプ(28万ル
クス)を24h(時間)、48h、又は72h照射し
た。そして照射後の光デイスクの記録再生信号の変調度
及び反射率を上記と同様にして測定し、耐光性の評価を
行った。得られた評価結果を下記の表2に示す。
【0150】
【表3】
【0151】
【表4】
【0152】上記表2の結果から、本発明に係る前記一
般式(I−1)及び/又は(I−2)で示される色素化
合物を含有する記録層を有する本発明に従う光ディスク
(実施例1〜6)の場合には、良好な記録再生特性を与
えることがわかる。また本発明に従う光ディスクは、比
較例2の光ディスクや従来から知られているシアニン色
素を含有する記録層を有する比較例1の光ディスクに比
べて、Xeランプ照射後の性能の劣化も極めて少なく、
従って耐光性が格段に向上していることがわかる。
【0153】
【発明の効果】一般式(I−1)及び/又は(I−2)
で示される色素化合物を用いることにより、優れた記録
再生特性が得られ、かつ耐光性や保存耐久性においても
高い安定性を有する情報記録媒体を製造することができ
る。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板上に、レーザ光により情報の記録が
    可能な記録層が設けられてなる情報記録媒体において、
    該記録層が、下記一般式(I−1)で表される色素化合
    物及び/又は一般式(I−2)で表される色素化合物を
    含むことを特徴とする情報記録媒体。 【化1】 [式中、A1 、A2 、B1 及びB2 は各々独立に水素原
    子又は置換基を表し、Y1 及びZ1 は各々独立に、炭素
    環もしくは複素環を形成するために必要な原子団を表
    し、EおよびGは各々独立に、共役二重結合鎖を完成す
    るために必要な原子団を表し、X1 は、=O、=NR1
    または=C(CN)R1 を表し、X2 は、−O、−NR
    1 または−C(CN)R1 を表し(但し、R1 は置換基
    を表す)、L1 、L2 、L3 、L4 及びL5 は、各々独
    立に、置換されていてもよいメチン基を表し、n及びn
    1は各々独立に0、1または2を表し、x及びyは各々
    独立に0または1を表し、そしてpは分子内の電荷を中
    和するために必要な1乃至10の整数を表し;X11、及
    びX12は、各々独立に酸素原子、硫黄原子、=NR
    11基、又は=CR 1213基を表し(但し、R11、R12
    びR13は、各々独立に、水素原子または置換基を表
    し)、R14、R15、R16、及びR17は、各々独立に、水
    素原子又は置換基を表し、かつR14、R15、R16及びR
    17のうちの少なくとも一つはオニウムイオンを有する置
    換基を表す。]
  2. 【請求項2】 一般式(I−1)又は一般式(I−2)
    において、カチオン性を示す成分が、下記一般式(C−
    I)又は(C−II)で表される請求項1に記載の情報記
    録媒体。 【化2】 [ 式中、R18は、アンモニウムイオン又はピリジニウム
    イオンを表すか、あるいは、少なくとも一つのアンモニ
    ウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
    キル基、アシル基、アルキル又はアリールスルホニル
    基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アリ
    ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシ
    ルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイルオキシ
    基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレイド基、
    カルバモイル基、スルファモイル基又はヘテロ環基を表
    すかのいずれかであり、R19は水素原子又は置換基を表
    し、mは1乃至4の整数を表し、そしてmまたは4−m
    が二以上の整数を表すとき、複数のR18及び複数のR19
    は、それぞれ互いに同じであっても異なっていてもよ
    い。] 【化3】 [式中、R20は、アンモニウムイオン又はピリジニウム
    イオンを表すか、あるいは、少なくとも一つのアンモニ
    ウムイオン又はピリジニウムイオンを有する、アルキル
    基、アルケニル基、アルキニル基、アリール基、アラル
    キル基、アシル基、アルキル又はアリールスルホニル
    基、アルキルスルフィニル基、アルコキシカルボニル
    基、アリールオキシカルボニル基、アルコキシ基、アリ
    ールオキシ基、アルキルチオ基、アリールチオ基、アシ
    ルオキシ基、スルホニルオキシ基、カルバモイルオキシ
    基、アミノ基、置換アミノ基、アミド基、ウレイド基、
    カルバモイル基、スルファモイル基、又はヘテロ環基を
    表すかのいずれかであり、R21は、水素原子又は置換基
    を表し、m1は、1乃至4の整数を表し、m1又は4−
    m1が二以上の整数を表すとき、複数のR20および複数
    のR21は、それぞれ互いに同じであっても異なっていて
    もよい。]
  3. 【請求項3】 一般式(I−1)又は一般式(I−2)
    において、X1 が、=Oであり、X2 が、−Oである請
    求項1に記載の情報記録媒体。
  4. 【請求項4】 記録層上に更に反射層が設けられている
    請求項1乃至3のうちのいずれかの項に記載の情報記録
    媒体。
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