JP2000107901A - クランクシャフトの加工方法 - Google Patents

クランクシャフトの加工方法

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JP2000107901A
JP2000107901A JP10275804A JP27580498A JP2000107901A JP 2000107901 A JP2000107901 A JP 2000107901A JP 10275804 A JP10275804 A JP 10275804A JP 27580498 A JP27580498 A JP 27580498A JP 2000107901 A JP2000107901 A JP 2000107901A
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crankshaft
pin
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grindstone
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Shoichi Sano
昭一 佐野
Masahiro Ido
雅裕 井▲土▼
Tomohito Yamaguchi
智史 山口
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Toyoda Koki KK
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    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B27/00Other grinding machines or devices
    • B24B27/0076Other grinding machines or devices grinding machines comprising two or more grinding tools
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
    • B24B49/00Measuring or gauging equipment for controlling the feed movement of the grinding tool or work; Arrangements of indicating or measuring equipment, e.g. for indicating the start of the grinding operation
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B24GRINDING; POLISHING
    • B24BMACHINES, DEVICES, OR PROCESSES FOR GRINDING OR POLISHING; DRESSING OR CONDITIONING OF ABRADING SURFACES; FEEDING OF GRINDING, POLISHING, OR LAPPING AGENTS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クランクシャフトのピン部の加工精度の低下
を防止すること。 【解決手段】 クランクシャフト80をジャーナル中心
を回転軸線として回転駆動する主軸台50と、前記クラ
ンクシャフト80の回転軸線と直交する方向に互いに独
立して進退移動すると共に加工具31、41を備えた2
つの工具台30、40の各々とを同期制御して、前記ク
ランクシャフト80の複数のピン部82a〜82dを加
工する加工方法であって、前記クランクシャフト80の
複数のピン部82a〜82dを位相の異なる2つのピン
部の組み合わせとして予め記憶しておき、該記憶に基づ
いて組み合わされた2つのピン部を前記2つの工具台3
0、40の前記加工具31、41により同時加工するこ
とを特徴とするクランクシャフトの加工方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はクランクシャフトの
加工方法に関し、特に、ピン部の加工に際し、主軸負荷
の変動を抑制し、加工精度の低下を防止する技術に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのクランクシャフトのピン部は
コネクティングロッドに回動自在に連結されるので、そ
の半径及び真円度を精密に加工する必要がある。このた
め、特開昭54−71495号公報に開示されるよう
に、2つの独立した砥石台を主軸の回転と同期して進退
移動することにより、ジャーナル部を中心として偏心運
動するクランクシャフトのピン部を加工する研削盤があ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来技術において、ジャーナル軸線からの偏心距離を旋回
半径として旋回運動するピン部の研削加工時には、図9
に示すように、ピン部が(a)の位置にある場合と
(b)の位置にある場合とで、研削抵抗の法線成分の方
向に対するピン部の旋回方向が変化するので、すなわ
ち、(a)の位置ではピン部の旋回方向と同方向に研削
抵抗が作用するが、(b)の位置ではピン部の旋回方向
と逆方向に研削抵抗が作用するので、主軸回転負荷が変
動して加工精度が悪化するという問題があった。本発明
はこのような点に鑑みてなされたものであり、その課題
はクランクシャフトのピン部を研削する際に該クランク
シャフトを回転させる主軸の負荷変動を低減させ、加工
精度の低下を防止するクランクシャフトの加工方法を提
供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本願の第1の発明の構成は、クランクシャフトをジ
ャーナル中心を回転軸線として回転駆動する主軸台と、
前記クランクシャフトの回転軸線と直交する方向に互い
に独立して進退移動すると共に加工具を備えた2つの工
具台の各々とを同期制御して、前記クランクシャフトの
複数のピン部を加工する加工方法であって、前記クラン
クシャフトの複数のピン部を位相の異なる2つのピン部
の組み合わせとして予め記憶しておき、該記憶に基づい
て組み合わされた2つのピン部を前記2つの工具台の前
記加工具により同時加工することを特徴とするクランク
シャフトの加工方法である。
【0005】上記第1の発明の構成により、クランクシ
ャフトをそのジャーナル中心を回転軸線として回転駆動
する主軸台と、前記クランクシャフトの回転軸線と直交
する方向に互いに独立して進退移動すると共に加工具を
備えた複数の工具台の各々とを同期制御して、前記クラ
ンクシャフトの複数のピン部を加工する際に、前記複数
の工具台により、前記クランクシャフトの位相の異なる
ピン部を同時加工するので、位相の異なるピン部の加工
抵抗の方向が異なるため、1つのピン部を加工する場合
あるいは同位相のピン部を加工する場合よりも、主軸に
かかる負荷の変動を少なくすることができる。
【0006】更に、第2の発明の構成は、上記第1の発
明の構成において、前記位相の異なる2つのピン部の組
み合わせは、位相の180°異なるピン部の組み合わせ
であることである。
【0007】上記第2の発明の構成により、上記第1の
発明の構成による作用とともに、前記複数の工具台は2
つの砥石台であり、前記位相の異なるピン部は位相が1
80°異なるピン部であるので、2つの砥石台の砥石が
同じ条件で回転すると、前記加工抵抗をピン部の旋回中
心(ジャーナル中心)方向の成分と該旋回中心方向と直
交する方向の成分とに分解すると、2つのピン部の加工
抵抗の旋回中心方向と直交する方向の成分がほぼ同じ方
向でほぼ同じ大きさになる。このため、前記2つのピン
部の加工抵抗が主軸の回転に与える負荷は互いにほぼ相
殺されるので、ジャーナル部を回転させる主軸の負荷変
動を著しく小さくすることができる。
【0008】更に、第3の発明の構成は、クランクシャ
フトをジャーナル中心を回転軸線として回転駆動する主
軸台と、前記クランクシャフトの回転軸線と直交する方
向に互いに独立して進退移動すると共に加工具を備えた
2つの工具台の各々とを同期制御して、6気筒用エンジ
ンのクランクシャフトの6つのピン部を加工する加工方
法であって、前記クランクシャフトの6つのピン部を位
相の異なる2つのピン部の3組の組み合わせとして予め
記憶しておき、該記憶に基づいて組み合わされた2つの
ピン部を前記2つの工具台の前記加工具により同時加工
する3つの工程からなり、前記3つの工程のうち少なく
とも2工程は、位相が120°もしくは180°ずれた
ピン部の組み合わせであることを特徴とするクランクシ
ャフトの加工方法である。
【0009】上記第3の発明の構成により、機械の構成
上あるいはクランクシャフトの大きさの関係から隣接す
るピン部を同時加工することができないという制限下で
あっても、上記第1及び第2の発明の構成による作用を
得ることができる。
【0010】更に、第4の発明の構成は、上記第1乃至
第3の発明の構成において、クランクシャフトの種類に
応じて前記位相の異なる2つのピン部の組み合わせを記
憶した工程テーブルを備え、該工程テーブルに基づいて
加工工程を決定することである。
【0011】上記第4の発明の構成により、上記第1乃
至第3の発明の構成による作用とともに、工程テーブル
のワークNo.を指令するだけで、自動的に位相の異なる
ピン部の同時加工を行うことができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
を図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の
形態を示し、図2は該実施の形態の数値制御装置を説明
している。図1及び図2において、研削盤1のベース7
にZ軸案内レール2a、2b、2c、左側Z軸テーブル
モータ3、ボールねじ3b、右側Z軸テーブルモータ4
及びボールねじ4bが固定されている。更に、左側Z軸
テーブルモータ3の角度位置を検出するエンコーダ3a
が左側Z軸テーブルモータ3に取付けられ、右側Z軸テ
ーブルモータ4の角度位置を検出するエンコーダ4aが
右側Z軸テーブルモータ4に取付けられている。
【0013】左側Z軸テーブル10及び右側Z軸テーブ
ル20がZ軸案内レール2a、2b、2cに沿ってZ軸
方向(矢印5の方向)に摺動自在に配設されている。一
対のレール11a、11b、左側砥石台モータ12及び
ボールねじ12bが左側Z軸テーブル10に固定され、
左側砥石台モータ12の角度位置を検出するエンコーダ
12aが左側砥石台モータ12に取付けられている。一
対のレール21a、21b、右側砥石台モータ22及び
ボールねじ22bが右側Z軸テーブル20に固定され、
右側砥石台モータ22の角度位置を検出するエンコーダ
22aが右側砥石台モータ22に取付けられている。
【0014】左側砥石台30がレール11a、11bに
沿ってX軸方向(矢印6の方向)に摺動自在に配設され
ている。右側砥石台40がレール21a、21bに沿っ
てX軸方向(矢印6の方向)に摺動自在に配設されてい
る。砥石31が左側砥石台30に設けられている。砥石
31は円盤状であり、砥石台31の砥石用モータ32に
より高速に回転する。なお、31aは砥石31の回転中
心軸である。砥石41が右側砥石台40に設けられてい
る。砥石41も円盤状であり、砥石台41の砥石用モー
タ42により砥石31と同じ条件で回転する。なお、4
1aは砥石41の回転中心軸である。
【0015】主軸台50及び心押台52がベース7に固
定されたテーブル53に設けられている。ワークとして
のクランクシャフト80のジャーナル部81が主軸台5
0及び心押台52によりジャーナル部81を回転中心と
して回転可能に保持されている。主軸台50に設けられ
ている主軸モータ51(図2参照)がクランクシャフト
80を上述のように回転させる。主軸モータ51の角度
位置を検出するエンコーダ51aが主軸モータ51に取
付けられている。
【0016】砥石修正装置33が主軸台50に固定され
ている。一方、砥石修正装置43が心押台52に固定さ
れている。砥石修正装置33は砥石31を修正するもの
であり、砥石修正装置43は砥石41を修正するもので
ある。
【0017】数値制御装置60(図2参照)は、入力装
置61、信号母線63、RAM64、ROM65、左側
砥石及び主軸制御用CPU66、右側砥石制御用CPU
67及びインターフェイス62、68、69を備えてい
る。入力装置61はキー部61a及び表示部61bを備
えている。バス方式により入力装置61がインターフェ
イス62を経て信号母線63に接続され、RAM64、
ROM65、左側砥石及び主軸制御用CPU66及び右
側砥石制御用CPU67が信号母線63に接続されてい
る。
【0018】モータ制御回路71は左側Z軸テーブルモ
ータ3を制御するものであり、インターフェイス68を
経てCPU66に接続されている。左側Z軸テーブルモ
ータ3の角度位置(回転角度)を検知するエンコーダ3
aの出力がモータ制御回路71にフィードバックされて
いる。モータ制御回路71はエンコーダ3aの検出値と
左側Z軸テーブルモータ3の回転位置の目標値との差が
ゼロになるように制御する。モータ制御回路72は左側
砥石台モータ12を制御するものであり、インターフェ
イス68を経てCPU66に接続されている。左側砥石
台モータ12の角度位置(回転角度)を検知するエンコ
ーダ12aの出力がモータ制御回路72にフィードバッ
クされている。モータ制御回路72はエンコーダ12a
の検出値と左側砥石台モータ12の回転位置の目標値と
の差がゼロになるように制御する。
【0019】モータ制御回路73は右側Z軸テーブルモ
ータ4を制御するものであり、インターフェイス69を
経てCPU67に接続されている。右側Z軸テーブルモ
ータ4の角度位置(回転角度)を検知するエンコーダ4
aの出力がモータ制御回路73にフィードバックされて
いる。モータ制御回路73はエンコーダ4aの検出値と
右側Z軸テーブルモータ4の回転位置の目標値との差が
ゼロになるように制御する。モータ制御回路74は右側
砥石台モータ22を制御するものであり、インターフェ
イス69を経てCPU67に接続されている。右側砥石
台モータ22の角度位置(回転角度)を検知するエンコ
ーダ22aの出力がモータ制御回路74にフィードバッ
クされている。モータ制御回路74はエンコーダ22a
の検出値と右側砥石台モータ22の回転位置の目標値と
の差がゼロになるように制御する。
【0020】モータ制御回路75は主軸モータ51を制
御するものであり、インターフェイス68を経てCPU
66に接続されている。主軸モータ51の角度位置(回
転角度)を検知するエンコーダ51aの出力がモータ制
御回路75にフィードバックされている。モータ制御回
路75はエンコーダ51aの検出値と主軸モータ51の
回転位置の目標値との差がゼロになるように制御する。
【0021】このため、研削盤1の電源スイッチを入
れ、入力装置61のキー部61aによりクランクシャフ
ト加工のためのデータを入力すると、該データはRAM
64に記憶される。次に、砥石31、41を作動させる
と、CPU66、67がRAM64及びROM65に記
憶されたプログラム及びデータに基づいてモータ制御回
路71〜75を制御し、モータ制御回路71〜75が各
モータ3、4、12、22、51を回転させる。モータ
3の回転により砥石31がZ軸方向に移動し、モータ1
2の回転により砥石31がX軸方向に進退移動する。同
様にして、モータ4の回転により砥石41がZ軸方向に
移動し、モータ22の回転により砥石41がX軸方向に
進退移動する。
【0022】次に、上述した構成の研削盤1を用いた加
工方法について説明する。図3は直列4気筒エンジン用
のクランクシャフトのピン部を研削する場合を示し、図
4は各ピン部の位相関係を示している。なお、図4にお
いて、P軸とQ軸は直交する座標軸である。図3及び図
4において、クランクシャフト80は4気筒エンジン用
であり、回転軸となるジャーナル部81、4つのピン部
82a、82b、82c、82d及びアーム部83を備
えている。前記ピン部82a〜82dはエンジンのコネ
クティングロッドに回動自在に連結される部分であり、
アーム部83は前記ピン部82a〜82dをジャーナル
部81に固定している。
【0023】このような直列4気筒エンジン用のクラン
クシャフト80の加工に当たっては、第1工程として、
左側の砥石31でピン部82aを、右側の砥石41でピ
ン部82cを加工する。まず、左側Z軸テーブルモータ
3により左側Z軸テーブル10を移動させて砥石31の
Z軸方向位置をピン部82aに一致させると共に、右側
Z軸テーブルモータ4により右側Z軸テーブル20を移
動させて砥石41のZ軸方向位置をピン部82cに一致
させる。続いて、主軸モータ51による主軸の回転と左
側砥石台モータ12による左側砥石台30のX軸方向へ
の移動を同期させると共に、主軸モータ51による主軸
の回転と右側砥石台モータ22による右側砥石台40の
X軸方向への移動を同期させることにより、砥石31に
よりピン部82aが、砥石41によりピン部82cが加
工される。
【0024】ここで、ピン部82aとピン部82cの位
相差は180°であり、ピン部82aが図9(a)の位
置にあるときはピン部82cは図9(b)の位置にある
ので、一方の砥石31による研削抵抗が主軸に与える負
荷と他方の砥石41による研削抵抗が主軸に与える負荷
とが相殺される。これにより、主軸の負荷変動が抑制さ
れ、研削精度が向上するのである。次に、第2工程とし
て、上記第1工程と同様にして、左側の砥石31でピン
部82bを右側の砥石41でピン部82dを加工する。
この第2工程においても、ピン部82bとピン部82d
は位相差が180°であるので、研削抵抗が主軸に与え
る負荷が相殺される。
【0025】図5はV形6気筒エンジン用のクランクシ
ャフトのピン部を研削する場合を示し、図6は図5の各
ピン部の位相関係を示している。なお、図6におけるP
軸及びQ軸は図4と同様である。
【0026】図5及び図6において、クランクシャフト
90は6気筒エンジン用であり、回転軸となるジャーナ
ル部91、6つのピン部92a、92b、92c、92
d、92e、92f及びアーム部93を備えている。前
記ピン部92a〜92fはエンジンのコネクティングロ
ッドに回動自在に連結される部分であり、アーム部93
は前記ピン部92a〜92fをジャーナル部91に固定
している。ピン部92a、ピン部92d、ピン部92
c、ピン部92f、ピン部92e及びピン部92bは順
次相互の位相差β=60°となるように配置されてい
る。
【0027】V形6気筒エンジン用においても、上述し
た直列4気筒エンジン用と同様にして、砥石31、41
が位相差180°のピン部を同時に加工するような工程
の組み合わせとすればよい。すなわち、第1工程とし
て、砥石31によりピン部92aを、砥石41によりピ
ン部92fを加工する。第2工程として、砥石31によ
りピン部92bを、砥石41によりピン部92cを加工
する。そして、第3工程として、砥石31によりピン部
92dを、砥石41によりピン部92eを加工する。こ
のような工程を採れば、研削抵抗が主軸に与える負荷が
相殺され、加工精度が向上する。
【0028】ここで、上記の工程による加工において
は、第2工程では隣接したピン部92bとピン部92c
とを、第3工程では隣接したピン部92dとピン部92
eを同時加工することになる。クランクシャフトの大き
さ(ピン部の間隔)によっては、隣接するピン部の同時
加工に際して、左側砥石台30と右側砥石台40とが干
渉して同時加工をすることができない場合がある。その
ため、他の実施の形態として、以下のような工程とする
ことができる。第1工程として、砥石31によりピン部
92aを、砥石41によりピン部92dを加工する。第
2工程として、砥石31によりピン部92bを、砥石4
1によりピン部92fを加工する。そして、第3工程と
して、砥石31によりピン部92cを、砥石41により
ピン部92eを加工する。
【0029】このような工程にて第5図及び第6図に示
されるようなクランクシャフトを加工すると、第1工程
は60°、第2及び第3工程は120°の位相差のピン
部を同時に加工することとなる。このため、位相差18
0°のピン部を同時加工するときのように、研削抵抗が
主軸に与える負荷を完全に相殺することはできないが、
位相の異なる(位相差=60°、位相差=120°)ピ
ン部を同時加工することにより、一つのピン部のみを加
工する場合、あるいは同位相のピン部を同時加工する場
合に比べて、研削抵抗による主軸負荷の変動を減少させ
ることができる。なお、本実施の形態においては、直列
4気筒及びV形6気筒エンジン用クランクシャフトにつ
いてのみ述べたが、クランクシャフトの形状はこれに限
られるものではなく、他の形式のクランクシャフトにつ
いても同様であり、例えば、図10に示すような同時加
工の組み合わせを採用することができる。
【0030】図7はワークの種類(ワークNo.)毎に、
2つの砥石31、41により異なる位相のピン部を同時
研削するための工程を示した工程テーブルである。この
ようなテーブルを予めRAM74に記憶しておけば、ワ
ークNo.を指令するだけで自動的に位相の異なるピン部
の同時加工を行うことができる。図7において、「ワー
クNo.1」は4気筒用クランクシャフトであり、「ワー
クNo.2」及び「ワークNo.3」は6気筒用クランクシャ
フトである。「ワークNo.1」では、第1工程にて、第
1ピン(前記ピン部82aに相当する。)と第3ピン
(前記ピン部82cに相当する。)とを同時に研削す
る。次に、第2工程にて、第2ピン(前記ピン部82b
に相当する。)と第4ピン(前記ピン部82dに相当す
る。)とを同時に研削することを示している。
【0031】「ワークNo.2」では、第1工程にて、第
1ピン(前記ピン部92aに相当する。)と第6ピン
(前記ピン部92fに相当する。)とを同時に研削す
る。次に、第2工程にて、第2ピン(前記ピン部92b
に相当する。)と第3ピン(前記ピン部92cに相当す
る。)とを同時に研削する。次に、第3工程にて、第4
ピン(前記ピン部92dに相当する。)と第5ピン(前
記ピン部92eに相当する。)とを同時に研削すること
を示している。
【0032】「ワークNo.3」では、第1工程にて、第
1ピン(前記ピン部92aに相当する。)と第4ピン
(前記ピン部92dに相当する。)とを同時に研削す
る。次に、第2工程にて、第2ピン(前記ピン部92b
に相当する。)と第6ピン(前記ピン部92fに相当す
る。)とを同時に研削する。次に、第3工程にて、第3
ピン(前記ピン部92cに相当する。)と第5ピン(前
記ピン部92eに相当する。)とを同時に研削すること
を示している。
【0033】上記の工程テーブルを用いた加工方法につ
いて、図8のフローチャートに基づいて説明する。ステ
ップS10で加工するワークNo.を入力し、ステップS
11で工程を表す変数nを1にする。次に、ステップS
10で入力されたワークNo.の第n工程にて加工するピ
ンの番号を、図7の工程テーブルから読み込む。例え
ば、ワークNo.1の第1工程では、ピン番号l=1、ピ
ン番号m=3が読み込まれる。そして、ステップS13
で左側砥石台30が左側Z軸テーブルモータ3により移
動されて、砥石31が第1ピン(前記ピン部82aに相
当する。)の前にくるように移動され、同様に、右側砥
石台40が右側Z軸テーブルモータ4により移動され
て、砥石41が第3ピン(前記ピン部82cに相当す
る。)の前にくるように移動される。
【0034】ステップS14では、各ピン部を加工する
ためのプロフィルデータ(主軸の回転と砥石台の前進後
退を同期させるために、主軸の回転角に対応した砥石台
の位置を示すデータ)をRAM64から読み込む。この
読み込まれたプロフィルデータに基づいて、ステップS
15にて2つのピン部の同時加工が行われる。そして、
ステップS17でnがカウントアップされて、ステップ
S16で最終工程となるまで、上記のステップが繰り返
される。
【0035】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、複数の工具
台により、クランクシャフトの位相の異なるピン部を同
時加工するので、位相の異なるピン部の加工抵抗の方向
が異なるため、1つのピン部を加工する場合あるいは同
位相のピン部を同時に加工する場合よりも、主軸にかか
る負荷の変動を少なくすることができる。このため、ク
ランクシャフトを回転させる主軸の負荷の変動が抑制さ
れ、クランクシャフトのピン部の加工精度が向上する。
【0036】更に、第2の発明によれば、上記第1の発
明による効果とともに、前記複数の工具台は2つの砥石
台であり、前記位相の異なるピン部は位相が180°異
なるピン部であるので、前記加工抵抗をピン部の旋回中
心方向の成分と該旋回中心方向と直交する方向の成分と
に分解すると、2つのピン部の加工抵抗の旋回中心方向
と直交する方向の成分がほぼ同じ方向でほぼ同じ大きさ
になる。このため、前記2つのピン部の加工抵抗が主軸
の回転に与える負荷が相殺されるので、ジャーナル部を
回転させる主軸の負荷変動を著しく小さくすることがで
きる。
【0037】更に、第3の発明によれば、2つの工具台
により6気筒用クランクシャフトの6つのピン部を加工
する際に、前記2つの工具台により前記6つのピン部の
うちの2つのピン部を同時加工する3つの工程からな
り、前記3つの工程のうちの少なくとも2工程は、位相
が120°もしくは180°ずれた位置のピン部を同時
加工する。このため、機械の構成上あるいはクランクシ
ャフトの大きさの関係から隣接するピン部を同時加工す
ることができないという制限下であっても、上記第1及
び第2の発明の構成による効果を得ることができる。
【0038】更に、第4の発明によれば、上記第1乃至
第3の発明の効果とともに、工程テーブルのワークNo.
を指令するだけで、自動的に位相の異なるピン部の同時
加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態を示す平面図である。
【図2】該実施の形態の数値制御装置を示すブロック図
である。
【図3】該実施の形態により4気筒用クランクシャフト
のピン部を加工する場合の説明図である。
【図4】図3の4気筒用クランクシャフトの各ピン部の
位相関係の説明図である。
【図5】該実施の形態により6気筒用クランクシャフト
のピン部を加工する場合の説明図である。
【図6】図5の6気筒用クランクシャフトの各ピン部の
位相関係の説明図である。
【図7】該実施の形態による工程テーブルを示す表であ
る。
【図8】該実施の形態の加工プログラムを示すフローチ
ャートである。
【図9】研削抵抗が主軸の回転に与える負荷を示す図で
ある。
【図10】他の形式のクランクシャフトの加工方法を示
す図である。
【符号の説明】
30 左側砥石台 31 砥石 40 右側砥石台 41 砥石 50 主軸台 60 数値制御装置 71〜75 モータ制御回路 80 クランクシャフト 81 ジャーナル部 81a ジャーナル中心 82a、82b、82c、82d ピン部 90 クランクシャフト 91 ジャーナル部 91a ジャーナル中心 92a、92b、92c、92d、92e、92f ピ
ン部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 智史 愛知県刈谷市朝日町1丁目1番地 豊田工 機株式会社内 Fターム(参考) 3C022 AA03 AA09 AA10 CC02 CC06 3C043 AA12 AC22 CC03 CC11 DD02 EE01 3C045 CA12 EA02

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランクシャフトをジャーナル中心を回
    転軸線として回転駆動する主軸台と、前記クランクシャ
    フトの回転軸線と直交する方向に互いに独立して進退移
    動すると共に加工具を備えた2つの工具台の各々とを同
    期制御して、前記クランクシャフトの複数のピン部を加
    工する加工方法であって、 前記クランクシャフトの複数のピン部を位相の異なる2
    つのピン部の組み合わせとして予め記憶しておき、該記
    憶に基づいて組み合わされた2つのピン部を前記2つの
    工具台の前記加工具により同時加工することを特徴とす
    るクランクシャフトの加工方法。
  2. 【請求項2】 前記位相の異なる2つのピン部の組み合
    わせは、位相の180°異なるピン部の組み合わせであ
    ることを特徴とする請求項1記載のクランクシャフトの
    加工方法。
  3. 【請求項3】 クランクシャフトをジャーナル中心を回
    転軸線として回転駆動する主軸台と、前記クランクシャ
    フトの回転軸線と直交する方向に互いに独立して進退移
    動すると共に加工具を備えた2つの工具台の各々とを同
    期制御して、6気筒用エンジンのクランクシャフトの6
    つのピン部を加工する加工方法であって、 前記クランクシャフトの6つのピン部を位相の異なる2
    つのピン部の3組の組み合わせとして予め記憶してお
    き、該記憶に基づいて組み合わされた2つのピン部を前
    記2つの工具台の前記加工具により同時加工する3つの
    工程からなり、 前記3つの工程のうち少なくとも2工程は、位相が12
    0°もしくは180°ずれたピン部の組み合わせである
    ことを特徴とするクランクシャフトの加工方法。
  4. 【請求項4】 クランクシャフトの種類に応じて前記位
    相の異なる2つのピン部の組み合わせを記憶した工程テ
    ーブルを備え、該工程テーブルに基づいて加工工程を決
    定することを特徴とする請求項1乃至3記載のクランク
    シャフトの加工方法。
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