JP2000105503A - 一成分現像方法 - Google Patents

一成分現像方法

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JP2000105503A
JP2000105503A JP10274668A JP27466898A JP2000105503A JP 2000105503 A JP2000105503 A JP 2000105503A JP 10274668 A JP10274668 A JP 10274668A JP 27466898 A JP27466898 A JP 27466898A JP 2000105503 A JP2000105503 A JP 2000105503A
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toner
time constant
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resin
developing method
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Makoto Fukuda
真 福田
Satoshi Takezawa
敏 竹澤
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Fujitsu Ltd
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Fujitsu Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一成分現像方法に関し、かぶりやちりの発生
のない高品位の画像を得る。 【解決手段】 トナー11の母体となるトナー母体の帯
電立ち上がり時定数τmと、トナー11の帯電立ち上が
り時定数τt の比が、τm /τt <5であるトナー11
を用いて一成分現像を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一成分現像方法に関
するものであり、特に、非画像部へのトナーのかぶりや
ちりのない高品位の画像を得るために、帯電立ち上がり
時定数の比に特徴のあるトナーを用いた一成分現像方法
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、コンピュータやワードプロセッサ
の汎用化に伴い、その周辺機器として電子写真装置が採
用されており、この電子写真装置は米国特許2,29
7,691号明細書に記載されているように、光導電性
絶縁体を用いた方式が一般的である。
【0003】この方式による従来の電子写真複写機或い
は電子写真プリンタにおいては、一般に、コロナやロー
ラによって一様に帯電させた潜像担持体となる感光ドラ
ムの表面にレーザ、発光ダイオード(LED)等からの
光により、形成する画像情報に応じて露光して静電潜像
を形成したのち、現像担持体、即ち、現像ローラによっ
てトナーと呼ばれる顔料や染料により着色した樹脂粉末
を感光ドラム近傍に搬送し、帯電したトナーを電界の存
在下にて感光ドラムに転写し、静電潜像を可視画像化、
即ち、現像し、次いで、感光ドラム上に形成したトナー
の可視像を記録紙に電気的な力によって写し取ったの
ち、熱、圧力、光等によってトナーを溶融させて、記録
紙上に定着させて印刷物を得ている。
【0004】近年、この様な電子写真複写機或いは電子
写真プリンタにもより広い環境で動作することが求めら
れるとともに、装置の小型化、低コスト化、高解像度化
が要請されており、この様な要請に対して有利な特徴を
有する非磁性現像剤を用いた一成分現像法が注目されて
いる。
【0005】ここで、図1を参照して、従来の一成分現
像方法を簡単に説明する。なお、図1は一成分現像器の
一例の概略的構成図である。 図1参照 従来の一成分現像方法によるプロセスユニットは、静電
潜像担持体である感光体18、前帯電器、露光装置、転
写器、定着装置、除電ランプ、クリーニングブレードを
備えたクリーナユニット(いずれも図示せず)、及び、
一成分現像器10から構成され、この一成分現像器10
は、現像剤であるトナー11を収容する現像剤貯蔵手段
12、トナー11を攪拌・搬送するアウター13、パド
ル14、表面が可塑材やスポンジで形成された現像剤供
給/回収手段15となるリセットローラ、現像剤担持体
16である現像ローラ、層厚規制ブレード17によって
構成されている。
【0006】この感光体18は、有機感光体、セレン感
光体、或いは、アモルファスシリコン感光体等の光導電
性絶縁体により形成されており、この感光体18の表面
は図示しない前帯電器によって一様に帯電させられた
後、露光装置による画像情報或いは印字情報に応じたレ
ーザ光の照射によって、その表面に静電潜像が形成され
るとともに、感光体18の回転に伴って静電潜像を現像
部に搬送し、静電潜像にトナー11が付着することによ
って形成されたトナー像を記録紙に転写する転写器の位
置まで搬送し、転写器によって転写された可視像が定着
装置によって定着された後、可視像が定着された記録紙
がスタッカに排出される。
【0007】また、現像剤貯蔵手段12に貯蔵されたト
ナー12をアウター13及びパドル14によって、現像
剤供給/回収手段15となるリセットローラまで攪拌・
搬送し、リセットローラによってトナー11を帯電させ
ると共に現像剤担持体16に供給し、供給されたトナー
12を層厚規制ブレード17によって摩擦帯電させると
ともに、現像剤担持体16の外周に付着するトナー11
の厚さを規制し、未現像のトナー11を現像剤担持体1
6と同方向(図においては左回転)に回転するリセット
ローラによって剥ぎ取って回収する。
【0008】なお、この際、現像剤担持体16と現像剤
供給/回収手段15との間に、トナー11が現像剤担持
体16から現像剤供給/回収手段15に向かう方向に交
流電圧もしくは直流電圧を印加する場合もある。これ
は、接触による機械的な作用のみならず、電気的な作用
により現像剤担持体16からの現像残トナーの回収もし
くは現像剤担持体16へのトナー11の供給を行うこと
によって、安定且つ確実に現像剤担持体16上に履歴の
ないトナー層を形成するためである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この様な一成
分現像方法においては、現像剤担持体16上のトナー1
1は、層厚規制ブレード17や現像剤供給/回収手段1
5との接触のみによりトナー11を摩擦帯電させるので
あるため、キャリアと十分に攪拌混合される2成分現像
方法と比較して、個々のトナーに対する帯電付与が不十
分になるという問題がある。
【0010】個々のトナーに対する帯電付与が不十分に
なると、現像剤担持体16上に付着している個々のトナ
ー11の帯電量がばらついて帯電量分布が広くなり、非
画像部へ未帯電のトナーが付着するトナー11のかぶり
や、印字部におけるにじみであるちりの発生が問題とな
り、高品位の印刷が困難になる。
【0011】したがって、本発明は、かぶりやちりの発
生のない高品位の画像を得ることのできる一成分現像方
法を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】ここで、本発明における
課題を解決するための手段を説明するが、理解を容易に
するために再び図1を参照する。 図1参照 (1)本発明は、表面にトナーを付着させた現像剤担持
体16から静電潜像が形成された感光体18へ電界中で
トナー11を移動させる一成分現像方法において、トナ
ー11の母体となるトナー母体の帯電立ち上がり時定数
τm と、トナー11の帯電立ち上がり時定数τt の比
が、 τm /τt <5 となるトナー11を用いることを特徴とする。
【0013】この様に、トナー母体の帯電立ち上がり時
定数τm と、トナー11の帯電立ち上がり時定数τt
比が、τm /τt <5のトナー11は均一帯電性に優れ
るので、かぶりの少ない画像を得ることができる。
【0014】即ち、トナー11の帯電立ち上がり時定数
τt 、したがって、帯電速度だけではなく、トナー母体
の帯電速度のトナーのかぶりに対して影響を与えること
が本発明者の検討により明らかになり、トナー11の帯
電速度に対するトナー母体の帯電速度の比が大きなトナ
ーを用いた方が、かぶりが少なくなる。
【0015】なお、帯電立ち上がり時定数τは、トナー
11或いはトナー母体をキャリアと混合攪拌させた時の
攪拌時間に対する帯電量変化の曲線を、qを帯電量の絶
対値(μC/g)、tを攪拌時間(秒)、aを定数とし
て、 q=a×{1−exp(−t/τ)} の関係式で近似した場合の時定数τで表され、τが小さ
いほど帯電速度が大ききことを示す。
【0016】したがって、τm /τt <5のトナー11
を用いるということは、所定の帯電速度のトナー11の
場合に、トナー母体としてより帯電速度の速いトナー1
1を用いることを意味する。
【0017】(2)また、本発明は、上記(1)におい
て、トナー母体を構成するバインダ樹脂に、分子内極性
成分を含まれることを特徴とする。
【0018】この様に、トナー母体を構成するバインダ
樹脂として、樹脂内に水酸基やエポキシ基等の分子内極
性成分を有する樹脂を用いることによって、トナー母体
の帯電速度を向上させることができる。
【0019】(3)また、本発明は、上記(1)または
(2)において、トナー母体を構成するバインダ樹脂中
に、電荷制御剤を含有させることを特徴とする。
【0020】この様に、トナー母体を構成するバインダ
樹脂中に、電荷制御剤を含有させることによっても、ト
ナー母体の帯電速度を向上させることができる。
【0021】(4)また、本発明は、上記(1)乃至
(3)のいずれかにおいて、トナー母体に、少なくとも
2種類の外添剤を添加してトナー11を構成することを
特徴とする。
【0022】この様に、少なくとも2種類の外添剤を添
加することによって、適度な帯電速度と帯電量とをオプ
ティマム(optimum)な関係することができ、ま
た、外添剤は、トナー11の流動性、ローラに対する付
着力等の物性に大きく影響するので、1種類の外添剤で
は得られない任意の物性を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】ここで、本発明の実施の形態を説
明する。まず、トナーの母体となるトナー母体を、混練
粉砕法や重合法等の公知の方法によって数〜数十μmの
樹脂粒子として作製する。この場合のトナー母体を構成
するバインダ樹脂としては、スチレンアクリル系樹脂、
ポリエステル系樹脂、或いは、エポキシ系樹脂等の公知
の熱可塑性樹脂、或いは、それらの混合物を用いるもの
であり、分子量の異なる樹脂を混合しても良いし、或い
は、その分子構造が3次元的に架橋されていても良い。
【0024】このトナー母体についての本発明の特徴点
は、バインダ樹脂としてポリエステル系樹脂またはエポ
キシ系樹脂の様に、樹脂の分子内に水酸基やエポキシ基
の様な極性成分を有する樹脂を用いるか、或いは、バイ
ンダ樹脂中に電荷制御剤を添加してトナー母体の帯電速
度を所定の速度に向上させる点にある。
【0025】この場合の電荷制御剤としては、サリチル
酸化合物、クロム系錯体、4級アンモニウム塩、フェノ
ール系縮合物、カルボン酸系化合物、ホウ素系錯体等の
公知の電荷制御剤を用いることができる。
【0026】また、ヒートロールを用いてトナーを記録
紙上に圧熱定着する場合に生ずるヒートロールへのトナ
ーの付着、即ち、オフセットを低減するために、ポリプ
ロピレン、ポリエチレン等の離型剤を添加しても良い。
【0027】なお、トナー母体に含有させる着色剤及び
離型剤にも帯電制御作用があるので、着色剤及び離型剤
の帯電制御性を考慮し、着色剤及び離型剤とのバランス
を取るように電荷制御剤の種類、量を調整する必要があ
る。この場合の着色剤としては、各種カーボンブラッ
ク、オイルブラックをはじめ、イエロー、マゼンタ、シ
アン等の公知の顔料や染料を適宜使用することができ
る。
【0028】次いで、トナー母体に外添剤を添加してト
ナーを作製するが、この場合の外添剤としては酸化ケイ
素、即ち、シリカ、酸化チタン、即ち、チタニア、酸化
アルミニウム、即ち、アルミナ、或いは、酸化亜鉛等の
無機粒子を用いることができ、これらの無機粒子の通常
の粒径は1μm以下であり、無機粒子の表面はシランカ
ップリング剤、シリコーンオイル等により表面処理され
ているが通常である。
【0029】この外添剤は、トナーの帯電性に大きく影
響するので、適度な帯電速度と帯電量をトナーに付与す
るために、2種類以上の外添剤を添加することが望まし
く、例えば、帯電速度は遅いが帯電量の大きなシリカ
と、帯電量は小さいが帯電速度の速いチタニアを混合し
て用いることにより適度な帯電速度と帯電量を得ること
ができる。
【0030】また、外添剤は、一成分現像に特有な問題
となるトナーの流動性、ローラに対する付着力、及び、
それらの安定性に大きく影響することになるが、所望の
流動性或いは付着力等の物性を得るためには、1種類の
外添剤ではそれらの物性制御に限界があるので、2種類
以上の外添剤を用いることが望ましい。
【0031】この様に作製した本発明のトナーの特徴点
は、トナー母体の帯電立ち上がり時定数τm とトナーの
帯電立ち上がり時定数τt の比が、τm /τt <5とな
るように、バインダ樹脂の種類、電荷制御剤の種類及び
添加量、外添剤の種類及び添加量を制御する点にあり、
この様なトナーを用いて印刷することによってかぶりの
ない高画質の印刷物を得ることができる。
【0032】
【実施例】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明をさ
らに具体的に説明するが、その前に、各トナーの帯電時
定数τ比、現像特性の測定方法及び評価方法を説明す
る。 (帯電立ち上がり時定数τ)まず、帯電立ち上がり時定
数τは、トナー母体、または、トナー母体に外添剤を添
加したトナー0.5gとキャリア(GF−330:関東
電化製商品名)95.5gとを50ccのポリエチレン
製のボトルに入れ、220rpmの回転数で回転させて
混合攪拌し、所定時間攪拌後の帯電量をマグネットブロ
ーオフ装置(東芝ケミカル製)を用いて測定する。
【0033】次いで、得られた帯電量の絶対値q(μC
/g)、攪拌時間t(秒)に関するデータを、aを定数
として、 q=a×{1−exp(−t/τ)} の関係式で近似した時の時定数τm ,τt を算出し、ト
ナー母体の帯電立ち上がり時定数τm とトナーの帯電立
ち上がり時定数τt の比、即ち、τm /τt を求める。
【0034】(現像試験)現像試験は、レーザプリンタ
(Printia LASER XL−6000:富士
通製商品名)に、感光ドラムと現像ローラとの間に30
0μmの間隙を与え、さらに、感光ドラムと現像ローラ
との間に直流及び交流成分の電界を付与できるように改
造した改造機を用いて、現像バイアス及びプロセス速度
を下記の条件に設定して現像を行う。 現像バイアス 直流成分 −500V 交流成分 Vpp:2000V,周波数2kHz プロセス速度 70mm/秒
【0035】この現像試験結果の評価において、かぶり
については目視評価を行い、かぶりが未発生の場合を○
とし、やや発生しているが許容レベルの場合を△とし、
許容レベル以上のかぶりが発生している場合を×とし
た。
【0036】また、画像濃度については、分光測色計
(X−Rite製)により光学反射濃度ODの測定を行
った結果であり、光学反射濃度ODは物体表面の反射率
をRとした時、 OD=−log10R で定義され、ODが、高いほど記録濃度が高くなるもの
であり、反射率Rが5%の場合に、 OD=−log10(5×10-2) ≒−(1−0.301−2)=1.31 となり、十分な記録濃度と評価される。
【0037】以上を前提として、実施例1乃至実施例
5、及び、比較例1乃至比較例5を説明する。 (実施例1)まず、バインダ樹脂としてのポリエステル
系樹脂、着色剤としてのキナクリドン系顔料、電荷制御
剤aをヘンシェルミキサーにより混合し、エクストルー
ダにより加熱混練したのち、粉砕分級を行い、体積平均
粒径が8.0〜9.2μmの母体を作製し、次いで、外
添剤として疎水性シリカを0.9重量%、及び、チタニ
アを0.7重量%外添してトナーを作製する。
【0038】このトナーに対して上述の帯電立ち上がり
時定数τの測定を行ったところ、 τm /τt 2.29 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.37 で、かぶりの発生は見られず、かぶりのない高品質の画
像が得られた。
【0039】(実施例2)この実施例2は、着色剤とし
て銅フタロシアニン顔料を用いた以外は、上記の実施例
1と全く同様な条件でトナーを作製した。このトナーに
対して上述の帯電立ち上がり時定数τの測定を行ったと
ころ、 τm /τt 2.71 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.32 で、かぶりの発生は見られず、かぶりのない高品質の画
像が得られた。
【0040】(実施例3)この実施例3は、着色剤とし
てアゾ系顔料を用いた以外は、上記の実施例1と全く同
様な条件でトナーを作製した。このトナーに対して上述
の帯電立ち上がり時定数τの測定を行ったところ、 τm /τt 3.90 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.39 で、かぶりの発生は見られず、かぶりのない高品質の画
像が得られた。
【0041】(実施例4)この実施例4は、電荷制御剤
aの代わりに他の電荷制御剤bを用いた以外は、上記の
実施例3と全く同様な条件でトナーを作製した。このト
ナーに対して上述の帯電立ち上がり時定数τの測定を行
ったところ、 τm /τt 4.22 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.32 で、かぶりの発生は見られず、かぶりのない高品質の画
像が得られた。
【0042】(実施例5)この実施例5は、着色剤とし
てカーボンブラックを用い、電荷制御剤を用いない以外
は、上記の実施例1と全く同様な条件でトナーを作製し
た。このトナーに対して上述の帯電立ち上がり時定数τ
の測定を行ったところ、 τm /τt 4.37 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.36 で、かぶりの発生は見られず、かぶりのない高品質の画
像が得られた。
【0043】(比較例1)この比較例1は、着色剤とし
て銅フタロシアニン顔料を用い、外添剤として疎水性シ
リカのみを1.2重量%外添した以外は、上記の実施例
1と全く同様な条件で、即ち、実施例2における外添剤
を疎水性シリカのみ1.2重量%としてトナーを作製す
る。このトナーに対して上述の帯電立ち上がり時定数τ
の測定を行ったところ、 τm /τt 5.26 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.34 で、画像濃度に問題はないものの、若干のかぶりの発生
が見られた。
【0044】(比較例2)この比較例2は、着色剤とし
てカーボンブラックを用い、電荷制御剤を用いず、且
つ、外添剤として疎水性シリカのみを1.2重量%外添
した以外は、上記の実施例1と全く同様な条件で、即
ち、実施例5における外添剤を疎水性シリカのみ1.2
重量%としてトナーを作製する。このトナーに対して上
述の帯電立ち上がり時定数τの測定を行ったところ、 τm /τt 6.34 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.35 で、画像濃度に問題はないものの、若干のかぶりの発生
が見られた。
【0045】(比較例3)この比較例3は、着色剤とし
てアゾ系顔料を用い、電荷制御剤として電荷制御剤cを
用い、且つ、外添剤として疎水性シリカのみを1.2重
量%外添した以外は、上記の実施例1と全く同様な条件
でトナーを作製する。このトナーに対して上述の帯電立
ち上がり時定数τの測定を行ったところ、 τm /τt 9.31 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.35 で、画像濃度に問題はないものの、許容レベルを越える
かぶりの発生が見られた。
【0046】(比較例4)この比較例4は、着色剤とし
てアゾ系顔料を用い、電荷制御剤を用いず、且つ、外添
剤として疎水性シリカのみを1.2重量%外添した以外
は、上記の実施例1と全く同様な条件でトナーを作製す
る。このトナーに対して上述の帯電立ち上がり時定数τ
の測定を行ったところ、 τm /τt 9.77 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.38 で、画像濃度に問題はないものの、許容レベルを越える
かぶりの発生が見られた。
【0047】(比較例5)この比較例5は、着色剤とし
てアゾ系顔料を用い、電荷制御剤として電荷制御剤dを
用い、且つ、外添剤として疎水性シリカのみを1.2重
量%外添した以外は、上記の実施例1と全く同様な条件
でトナーを作製する。このトナーに対して上述の帯電立
ち上がり時定数τの測定を行ったところ、 τm /τt 14.36 の値が得られ、次いで、現像試験を行った結果、 画像濃度 1.42 で、画像濃度に問題はないものの、許容レベルを越える
かぶりの発生が見られた。
【0048】図2参照図2は、上記の実施例1乃至比較
例5の実験結果を纏めたものであり、良好な結果が得ら
れた実施例1乃至実施例5と、良好な結果が得られなか
った比較例1乃至比較例5を対比・検討すると、かぶり
の発生を防止するためには、トナー母体の帯電立ち上が
り時定数τm とトナーの帯電立ち上がり時定数τt
比、即ち、τm /τt を5未満にすること、即ち、 τm /τt <5 が必要になると考えられる。
【0049】このτm /τt <5という条件は、トナー
母体の帯電立ち上がり時定数τm がトナーの帯電立ち上
がり時定数τt の5倍より小さいと言うことであり、一
方、帯電立ち上がり時定数τが小さい場合に、帯電速度
が大きくなるので、トナー母体の帯電速度は、トナーの
帯電速度より小さいものの、より帯電速度の大きなトナ
ー母体を用いることが望ましいことを意味する。
【0050】以上、本発明の実施の形態及び実施例を説
明してきたが、本発明は実施の形態或いは実施例に記載
した構成に限られるものでなく、各種の変更が可能であ
る。即ち、本発明のトナーの特徴は、トナーの具体的組
成、したがって、バインダ樹脂の種類、着色剤の種類、
電荷制御剤の種類、離型剤の種類、或いは、外添剤の種
類に特徴があるのではなく、最終的に得られたトナーの
帯電立ち上がり時定数比τm /τt が5未満であれば良
いものであり、τm /τt <5の条件が満たされるので
あれば、どの様なバインダ樹脂、着色剤、電荷制御剤、
離型剤、及び、外添剤を用いても良いものである。
【0051】また、本発明の現像試験においては、感光
ドラムと現像ローラとの間に300μmの間隙を設けた
所謂ジャンピング現像法を用いているが、ジャンピング
現像法に限られるものではなく、感光ドラムと現像ロー
ラとを接触させる接触型の現像法にも適用されるもので
ある。
【0052】
【発明の効果】本発明によれば、一成分現像方法に用い
るトナーとして、トナー母体の帯電立ち上がり時定数τ
m とトナーの帯電立ち上がり時定数τt の比τm /τt
が5未満のトナーを用いているので、トナーの均一帯電
性を向上することができ、それによって、かぶりやちり
の発生のない高画質の印刷が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一成分現像器の概略的構成図である。
【図2】トナーの組成と、帯電時定数τ比及び現像特性
の説明図である。
【符号の説明】
10 一成分現像器 11 トナー 12 現像剤貯蔵手段 13 アウター 14 パドル 15 現像剤供給/回収手段 16 現像剤担持体 17 層厚規制ブレード 18 感光体

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にトナーを付着させた現像剤担持体
    から静電潜像が形成された感光体へ電界中で前記トナー
    を移動させる一成分現像方法において、前記トナーの母
    体となるトナー母体の帯電立ち上がり時定数τm と、前
    記トナーの帯電立ち上がり時定数τt の比が、 τm /τt <5 となるトナーを用いることを特徴とする一成分現像方
    法。
  2. 【請求項2】 上記トナー母体を構成するバインダ樹脂
    に、分子内極性成分が含まれることを特徴とする請求項
    1記載の一成分現像方法。
  3. 【請求項3】 上記トナー母体を構成するバインダ樹脂
    中に、電荷制御剤を含有させることを特徴とする請求項
    1または2に記載の一成分現像方法。
  4. 【請求項4】 上記トナー母体に、少なくとも2種類の
    外添剤を添加して上記トナーを構成することを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれか1項に記載の一成分現像方
    法。
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