JP2000103097A - 印字装置及び感熱記録紙 - Google Patents

印字装置及び感熱記録紙

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JP2000103097A
JP2000103097A JP27670298A JP27670298A JP2000103097A JP 2000103097 A JP2000103097 A JP 2000103097A JP 27670298 A JP27670298 A JP 27670298A JP 27670298 A JP27670298 A JP 27670298A JP 2000103097 A JP2000103097 A JP 2000103097A
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Eiichi Harada
栄一 原田
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーマルヘッドの印字がプレ印刷領域に重なっ
て発生する不具合を防止して常に良質の画像を印字する
印字装置及びその感熱記録紙を提供する。 【解決手段】カメラ一体型プリンタ1は撮像レンズ5、
ファインダ6、フラッシュ7、シャッタキー9、画像呼
び出しキー11、プリントキー12、電源ON/OFF
キー14と用紙挿入・排出口16を備える。感熱記録紙
15は、表面にプレ印刷領域36と実印字領域39より
もやや大きい印字領域15aが形成されており、破線1
5′で示すように用紙挿入・排出口16から手差し挿入
され、その先端を用紙センサ(A)25で検知され、搬
送ローラ対21、22で搬入されて実線位置に位置決め
され、破線位置から下に回動したサーマルヘッド24に
よりプラテンローラ23に押圧されて実印字領域39の
大きさの画像を印字されながら、逆回転する搬送ローラ
対21、22により用紙挿入・排出口16から排出され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、サーマルヘッドに
て印字を行う印字装置及び該印字装置により予め位置の
定められた記録領域に印字される感熱記録紙に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、駅構内や盛り場に見られるよう
な、様々なカラーでデザインされた模様やキャラクター
が予め印刷された絵柄の縁取り(又は背景)の付いた記
録用紙にその場で撮った顔写真を填め込みで印刷する簡
易写真作成機(通称プリクラ)が若年層の人々に広く愛
用されている。
【0003】そして、このような予め絵柄による縁取り
の印刷(一般にプレ印刷といわれており非印字領域とな
っている)の付いた記録用紙を用いて、プレ印刷以外の
印字領域に顔写真等を印字する個人用の小型のプリンタ
が実用化されつつある。
【0004】このような個人用の小型プリンタで使用さ
れる記録用紙のプレ印刷の内容にはプリクラ同様にデザ
イン模様や景色等の背景の他に、印字範囲を示すフレー
ム、定型の文字情報などが印刷されている。このプレ印
刷の中に空白の印字領域が予め設定されており、この印
字領域の中に上述のように例えば人物の画像あるいは顔
写真などを印字するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記一方の
プリンタが熱転写プリンタや感熱プリンタであって、他
方の記録用紙がそのプレ印刷の樹脂層の融点が低いよう
な場合、つまり、プレ印刷樹脂層の融点が、熱転写プリ
ンタにおけるインクの融点、または感熱紙の発色温度と
同等かそれよりも低い場合、プリンタのサーマルヘッド
が誤って印字領域ではなくプレ印刷されている領域に印
字を行うと、プレ印刷のインクが溶けてプレ印刷の内容
が失われ、あるいは、この溶けたインクがサーマルヘッ
ドに接着するステッキングといわれる現象を引き起こ
し、その結果として印刷品位が損なわれるという問題が
あった。
【0006】一般に、有機溶剤を用いた油性インクは、
印刷装置に目詰まり等を引き起こし易い。そのため上記
のプレ印刷には、取り扱いの容易な水性インクを用いる
場合が多い。この水性インクが印刷後に乾燥固結した後
の樹脂バインダーの熱溶融温度は通常200℃位であ
る。一方、サーマルヘッドの発熱温度はおよそ300℃
位である。つまり、記録用紙のプレ印刷層の溶融温度と
サーマルヘッドの発熱温度との温度差は100℃もの開
きがあって、記録用紙のプレ印刷層の溶融温度のほうが
遥かに低い。
【0007】したがって、通常のサーマルヘッドの温度
設定で上記の印字領域に印字する際に、相互の位置ズレ
が生じていたり、印字領域よりも大きく印字するなどし
て、サーマルヘッドがプレ印刷層に接触すると、プレ印
刷層の樹脂バインダーが溶け出してヘッドに付着する上
述したステッキングという不具合が発生する。
【0008】また、たとえステッキングが生じなくて
も、サーマルヘッドよる印字の発熱でプレ印刷層の下の
感熱層が発色して上部のプレ印刷層の色と混色してしま
い、一見して汚れ同様の不自然な部分が枠状に形成され
るという不具合が発生する。
【0009】それであるからといって、上記の不具合を
防ぐために、特殊な耐熱性インクを用いたり耐熱保護層
を更に設たりすることは、プレ印刷の工程が高価になる
ので採用できない。また、本来は印字領域内に丁度収ま
るように印字を行うようにすべきであるが、そのために
は極めて厳密な記録用紙の位置決めと印字制御が必要と
なり、その高精度化によってプリンタの価格が上昇する
という問題が発生して実現が困難である。
【0010】本発明の課題は、上記従来の実情に鑑み、
サーマルヘッドの発熱を誤ってプレ印刷領域に加えるこ
となく常に印字領域内に印字を行う印字装置及びその感
熱記録紙を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】以下に、本発明の印字装
置及び感熱記録紙の構成を述べる。先ず、請求項1記載
の発明の記録装置は、サーマルヘッドにて印字すべく予
め定められた記録領域と該記録領域以外の領域に予め画
像が印刷された印刷層領域とが形成されてなる感熱記録
紙を用紙供給口より挿入し、上記感熱記録紙を用紙搬送
路中に設けられた搬送手段により搬送しつつサーマルヘ
ッドにより上記感熱記録紙に印字する印字装置であっ
て、上記感熱記録紙に印字すべき画像データを格納する
記憶手段と、該記憶手段に記憶された画像データを上記
感熱記録紙の上記記録領域と上記印刷層領域との境界部
を含まない上記記録領域内に上記サーマルヘッドにより
印字を行わせるべく制御する印字制御手段と、を備えて
構成される。
【0012】そして、例えば請求項2記載のように、印
字面とは反対側の面に上記記録領域の位置情報を表記さ
れて成る上記感熱記録紙を用い、上記印字制御手段は、
上記位置情報に基づいて上記サーマルヘッドによる印字
を制御するように構成される。また、例えば請求項3記
載のように、異なるサイズの印字画像データに対応する
記録領域を形成した複数種類の感熱記録紙が提供される
ことに対応して、該複数種類の感熱記録紙の上記異なる
サイズの記録領域に対応する異なるサイズの印字すべき
画像データを複数格納する記憶手段を備えて構成され
る。また、例えば請求項4記載のように、上記記録領域
以外の領域に予め形成される印刷層領域は上記サーマル
ヘッドの発熱により軟化する樹脂層から形成されて成る
感熱記録紙を用いるように構成される。
【0013】次に、請求項5記載の発明の感熱記録紙
は、印字すべき画像データを格納する記憶手段と、該記
憶手段に記憶された画像データをサーマルヘッドにより
印字する印字装置に提供される感熱記録紙であって、印
字すべく予め定められた記録領域と、該記録領域以外の
領域に予め画像が印刷された印刷層領域と、を備え、上
記記録領域は、上記印字装置のサーマルヘッドが上記記
録領域と上記印刷層領域との境界部を含まない上記記録
領域内に印字を行うことを可能とすべく上記記録領域が
上記画像データによる印字サイズよりも大きく設定され
て成る。
【0014】そして、例えば請求項6記載のように、上
記印字装置に印字制御されるべく上記記録領域の位置情
報を印字面とは反対側の面に表記されて成り、また、例
えば請求項7記載のように、異なるサイズの印字すべき
画像データを複数格納する記憶手段を備えた上記印字装
置に対応すべく、上記記録領域は上記感熱記録紙の種類
毎に異なるサイズに形成されて成り、また、例えば請求
項8記載のように、上記記録領域以外の領域に予め形成
される印刷層領域は上記印字装置のサーマルヘッドの発
熱により軟化する樹脂層から形成されている。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。図1(a) は、本発明の印刷装
置及び感熱記録紙の一実施形態に係わるカメラ一体型プ
リンタの外観構成を示す斜視図であり、同図(b) は、そ
のプリンタ部の内部構成を装置底部から上に見た断面図
(図1(a) のA矢視断面図)である。
【0016】同図(a) に示すカメラ一体型プリンタ1
は、デジタルカメラ部2とプリンタ部3とを備え、ユー
ザが片手で容易に保持できる程度の小型サイズの箱型に
構成されており、デジタルカメラ部2の正面4には、向
かって中央に撮像レンズ5、中央上部にファインダ6、
中央上部右側にフラッシュ7が設けられている。
【0017】また、デジタルカメラ部2の上面8には、
上記のファインダ6を通して捉えた被写体の静止画像を
撮影レンズ5を通して撮像するための指示操作を行なう
シャッタキー9や、撮像保存済みの画像を順次呼び出し
て表示させる際に操作される呼び出しキー11、撮像表
示された被写体の画像あるいは呼び出しキー11により
呼び出されて表示された撮像保存済みの画像をプリンタ
部3において印刷させる際に操作されるプリントキー1
2が設けられる。
【0018】また、デジタルカメラ部2の側面13に
は、電源ON/OFFキー14が設けられ、これと同一
面となるプリンタ部3の側面には、上記撮像した画像の
印刷媒体となる感熱記録紙15を該プリンタ部3内へ手
差で挿入し、その印刷領域15aに対する撮影画像の印
刷後に排出するための用紙挿入・排出口16が設けられ
る。
【0019】さらに、図1(a) では陰になって見えない
が、デジタルカメラ部2の裏面17には、上記シャッタ
キー9の操作に伴ない撮像された画像や上記呼び出しキ
ー11の操作に伴ない呼び出された撮像保存済みの画像
が表示される液晶表示部18が設けられる。
【0020】他方、同図(b) に示すように、プリンタ部
3には、用紙搬送路の端部に上述した用紙挿入・排出口
16が設けられ、用紙搬送路中には一対の搬送ローラ2
1、22からなる用紙搬送機構、及びプラテンローラ2
3やサーマルヘッド24等からなる印刷機構が設けられ
る。
【0021】上記用紙搬送機構の搬送ローラ21は、後
述する図4に示す搬送モータ(ステップモータ)を駆動
源とし図示しない動力伝達機構を介して正逆に回転駆動
される駆動ローラであり、他方の搬送ローラ22は、搬
送ローラ21に従動して回転する従動ローラである。
【0022】また、上記の用紙搬送機構及び印刷機構の
前後の用紙搬送路には用紙センサ(A)25、用紙セン
サ(B)26が設けられる。用紙センサ(B)26は用
紙ジャムセンサとしても機能する。これらの用紙センサ
(A)25及び用紙センサ(B)26は、反射型の光セ
ンサからなり、用紙搬送路中の感熱記録紙15の制御情
報表記面(裏面)における後述するバーコード等を検出
して、プリンタ部3への感熱記録紙15の搬入と位置決
め及び印刷と排出を判断し制御するための検出信号を出
力する。
【0023】そして、感熱記録紙15のプリンタ部3に
おける用紙搬送に伴ない、用紙センサ(A)25が感熱
記録紙15の後端検出マージンの通過を反射無し(黒)
として検知した時点において、用紙センサ(B)26が
用紙挿入方向マークの先端部を反射無し(黒)として検
知することにより、感熱記録紙15が正規の挿入方向で
挿入されたことを検知する。また、これに続いて、その
後端が用紙センサ(A)25の位置を通過することによ
り、このプリンタ部3の印刷機構に対する感熱記録紙1
5の位置を確実に検知する。このように両センサは配置
されている。
【0024】上記一対の搬送ローラ21、22は、用紙
センサ(A)25が感熱記録紙15の先端を検知するこ
とに伴なって開始される搬送モータの逆転駆動により、
図1(b) に示すように、夫々矢印b、c方向(用紙搬入
方向)に回転されて、用紙挿入・排紙口16から矢印D
方向に、破線15′で示すように手差しで挿入された感
熱記録紙15を挟持して、印刷機構まで搬入し、同図
(b) の実線位置に位置決めする。
【0025】印刷機構のサーマルヘッド24は、感熱記
録紙15の搬送方向と直交する方向にライン状に配列さ
れた複数の発熱体27を備えており、ヘッドアーム28
に支持されて、プラテンローラ23に対向して配設され
ている。ヘッドアーム28は上記搬送モータを駆動源と
し図示しないカムからなるヘッド移動機構によって、同
図(b) の破線24′で示す上位置(待避位置)と、実線
24の下位置(印字位置)に、アーム軸29を中心にし
て上下に回動するように構成される。
【0026】上記のヘッド移動機構は、搬送モータが逆
転駆動する感熱記録紙15の搬入時には、サーマルヘッ
ド24をプラテンローラ23から離隔する上位置へ回動
させてその位置に保持し、感熱記録紙15の印刷開始基
準位置への搬入・位置決め後には、搬送モータが若干正
転駆動されることにより、サーマルヘッド24をプラテ
ンローラ23に向けて図の矢印Eで示すように下位置に
回動させ、サーマルヘッド24をプラテンローラ23に
圧接させる。この状態は印刷開始直前の待機状態であ
る。
【0027】その後に印刷機構によって印刷が実行され
る際には、搬送モータの正転駆動により、上記ヘッド移
動機構がサーマルヘッド24をプラテンローラ23に圧
接した状態を維持すると共に、搬送ローラ21、22
が、矢印b及び矢印cの逆方向に回転されて感熱記録紙
15を矢印Fで示す用紙挿入・排出口16に向けて搬送
する。プラテンローラ23は矢印Gで示す時計回り方向
に回転し、サーマルヘッド24が印字を実行する。更に
搬送ローラ21、22が回転を続けて、印刷済みの感熱
記録紙15を用紙挿入・排出口16から装置外に排出す
る。
【0028】尚、上記の用紙搬送機構の動力伝達機構
は、感熱記録紙15の搬入と位置決めが終わって搬送モ
ータが逆転から正転駆動に切り替わり、上記ヘッド移動
機構によりサーマルヘッド24の印字位置への回動作動
が行われる期間は、搬送ローラ21の駆動を行なわない
ように構成されている。
【0029】図2(a) は、上記の感熱記録紙15の外観
を模式的に示す平面図であり、同図(b) は、その構成を
示す拡大断面斜視図である。同図(a),(b) に示すよう
に、この感熱記録紙15は、PET樹脂又はユポ樹脂等
からなるフィルム部材を基材31としており、その基材
31の上面側(サーマルヘッドに対向する側)の面全域
に感熱発色剤よりなる感熱処理層32が設けられてい
る。この感熱処理層32は、サーマルヘッドからの熱を
受けると反応して発色する。
【0030】この感熱処理層32の面には、サーマルヘ
ッドからの熱を受けてデータの記録が行われるべき領
域、すなわち、印字されるべく区画を定められた印字領
域15aが予め設定されている。そして、その記録領域
15a以外の領域には、水性インク34による各種のデ
ザイン35(35−1,35−2,35−3,35−
4)がプレ印刷されたデザイン領域36が設けられてい
る。
【0031】また、基材31の上記感熱処理層32が設
けられている面の反対側の面には、全面に粘着剤層37
が形成され、この粘着剤層37の上に離型紙38が剥離
自在に貼着されている。
【0032】図3(a),(b),(c) は、上記感熱記録紙15
の印刷面(表面)の設定状態を更に詳しく示す図であ
り、同図(d) は感熱記録紙15の裏面を示す図である。
尚、同図(c) は同図(b) のH−H′矢視図であり、図2
(b) に示した基材31以上の表面側の層を示している。
【0033】図3(a) に示すように、感熱記録紙15
は、その表面は印字領域15aとプレ印刷されたデザイ
ン領域36とで形成されている。そして、その印字領域
15a内に、更に、同図(b),(c) に示すように、実印字
領域39が設定されている。例えば印字領域15aの大
きさを主走査方向の幅x1、副走査方向の長さy1とす
れば、実印字領域39は主走査方向の幅x2、副走査方
向の長さy2に設定されている。ここで、「x1−x2
=y1−y2=1mm」である。つまり同図(b),(c) に
示す両領域間の各辺の余白jは、0.5mmである。こ
れはサーマルヘッド24によって印字される画素数にし
て略4ドット分の幅に相当する。
【0034】したがって、実印字領域39内に印字する
ように印刷画像の大きさを設定し、これを4ドット以内
の誤差の範囲で印字領域15a内に印字すれば、印刷画
像がデザイン領域36に掛かることは無い。すなわち、
印字中のサーマルヘッド24の発熱した発熱体27が、
誤ってデザイン領域36に入り込むことがない。
【0035】これにより、プレ印刷のインクが溶けてプ
レ印刷の内容が失われたり、溶けたインクがサーマルヘ
ッドに接着したり、あるいは、プレ印刷の下層の感熱層
が発色し、プレ印刷層の色と混色して汚れ模様を形成す
るなどの不具合の発生が防止される。
【0036】そして、このような4ドット分以内の位置
の制御を行うために、感熱記録紙15の裏面には、同図
(d) に示すように、この感熱記録紙15のプリンタ部3
に対する挿入方向や、プリンタ部3内の搬送経路上での
搬入、位置決め、印刷位置等を制御するための制御情報
が表記されている。
【0037】この制御情報表記面は、上下に2分割さ
れ、その一方の表記領域には、当該感熱記録紙15のプ
リンタ部3への挿入方向を示す黒三角形の用紙挿入方向
マーク41が付されている。そして、他方の表記領域に
は、当該感熱記録紙15のプリンタ部3への挿入方向の
先端から該感熱記録紙15の搬入、排出、印刷位置等の
印刷すべき画像の上下左右情報、換言すれば、印字すべ
き画像が正立であるか倒立であるか、また、印字位置が
左端か中央か右端であるか、と言った印字制御用のバー
コード42が付されている。
【0038】上記のバーコード42は、感熱記録紙15
のプリンタ部3への挿入方向の先端から、順番に、先端
非検出バー43、1ビットコードの幅に相当する先端検
出マージン44、及び9ビットコードからなる印刷制御
情報コード45と残り挿入方向後端まで後端検出マージ
ン46からなる感熱記録紙に対する正立か倒立画像かの
印字情報が設けられる。
【0039】プリンタ部3における上記感熱記録紙15
の挿入時におけるエッジの検出は、上記の先端非検出バ
ー43の2本幅分(2ビット分)の黒地から先端検出マ
ージン44の1本幅分(1ビット分)の白地への切り変
わりで検知される。
【0040】また、上記9ビットコードからなる印刷制
御情報コード45には、その1ビット目が、当該印刷制
御情報コード45の始まりを示すスタートコード、2ビ
ット目から4ビット目までの3ビットコードが、上記印
刷面(表面)における印刷領域が通常サイズの印刷領域
15aか又は縮小サイズ(通常サイズの印刷領域15a
の1/4)の印刷領域かの印刷画面サイズ等を示す印刷
領域情報コードが表記される。
【0041】そして、5ビット目から6ビット目までの
2ビットコードが、上記印刷領域15a又は縮小サイズ
領域のある位置を、感熱記録紙15の挿入方向の後端を
基準にして示す印刷領域位置情報コード、7ビット目か
ら9ビット目までの3ビットコードが、例えば印刷領域
が2つ存在する場合における2つ目の印刷領域15a又
は縮小サイズ領域に関する情報などを示す第2印刷領域
情報コードとして割り当てられる。
【0042】図4は、上記のようなカメラ一体型プリン
タ1の構成において、各部を駆動制御して、図2(a),
(b) 及び図3(a),(b),(c),(d) に示した感熱記録紙15
への印字を制御する電子回路の構成を示すブロック図で
ある。
【0043】同図に示すデジタルカメラ部2において、
CCD48は撮影レンズ5によって結像される画像をア
ナログ電気信号に変換し出力する撮像素子(光電変換素
子)である。ドライバ49はCCD48を駆動する回路
であり、タイミング・ジェネレータ51から出力される
タイミング信号に従ってCCD48を駆動する。
【0044】アナログ・デジタル変換回路52は、増幅
器53により増幅されたアナログ信号をデジタル信号に
変換する回路である。画像メモリ54は、アナログ・デ
ジタル変換回路52によって変換されたデジタル信号を
複数画面記憶するメモリである。
【0045】CPU55は、ROM56に記憶された制
御プログラムに基づいてデジタルカメラ部2及びプリン
タ部3を制御する。フラッシュ制御回路57は、光量を
調整してフラッシュ7を発光させる回路である。ビデオ
信号発生部58は、アナログ・デジタル変換回路52又
は画像メモリ54から出力されるデジタル画像信号に同
期信号等を付加してデジタルビデオ信号を生成する。V
RAM59は、デジタルビデオ信号を記憶するメモリで
ある。
【0046】デジタル・アナログ変換回路61は、ビデ
オ信号発生部58から出力されたデジタルビデオ信号を
アナログビデオ信号に変換し、液晶表示部18に出力す
る回路である。液晶表示部18は、デジタル・アナログ
変換回路61から増幅器62を介して供給されるアナロ
グビデオ信号に基づいて液晶を駆動し、撮影画像を表示
する。RAM63はCPU55による撮影、画像の記
憶、印刷の制御に応じて、各種のフラグや印刷データ等
を管理するためのメモリである。
【0047】また、CPU55には、図1(a) に示した
シャッタキー9、呼び出しキー11、プリントキー1
2、及び電源ON/OFFキー14が接続されており、
更に、プリンタ部3が接続されている。プリンタ部3
は、デジタルカメラ部2の画像メモリ54に記憶された
指定画像の画像データを印刷する。
【0048】このプリンタ部3における、用紙センサ
(A)25、(B)26のそれぞれによる上述した感熱
記録紙15の検出信号はCPU55に供給される。そし
て、CPU55からの印刷データはヘッドドライバ64
に転送されてサーマルヘッド24が駆動され、また、C
PU55からのモータ制御信号はモータドライバ65に
出力されて、図1(b) に示した各部を駆動する搬送モー
タ(ステップモータ)66が駆動される。
【0049】このカメラ一体型プリンタ1では、シャッ
タキー9が操作されて被写体の撮影が指示されることに
より、CCD48に撮像された1画面分の静止画像のア
ナログ信号が出力され、アナログ・デジタル変換回路5
2でデジタル信号に変換されて画像データとして画像メ
モリ54に記憶される。
【0050】この被写体の撮影に伴ない画像メモリ54
へ記憶された静止画像データは、用紙センサ(A)25
及び用紙センサ(B)26による各検知信号の組み合わ
せに基づき、感熱記録紙15がプリンタ部3における印
刷開始基準位置に位置決めされた後、プリントキー12
の操作に従い印刷データとして生成され、用紙搬送機構
及び印刷機構が制御されて、感熱記録紙15の印刷領域
15a内に、画像が印刷される。
【0051】また、このカメラ一体型プリンタ1では、
呼び出しキー11が操作されることにより、画像メモリ
54に記憶された撮影済みの各画像データが呼び出され
て液晶表示部18に表示される。そして、任意の撮影画
像が表示された状態でプリントキー12が操作されるこ
とにより、当該画像メモリ54から呼び出されて表示さ
れている画像データに基づいて印刷データが生成されプ
リンタ部3で感熱記録紙15の印刷領域15a内に、実
印字領域39の大きさで呼出し画像が印刷される。
【0052】上記の印字処理における位置の制御は、本
例のような簡単な構成のカメラ一体型プリンタ1でも制
御が容易な誤差4ドット以内の範囲で制御されるので、
印字中のサーマルヘッド24の発熱した発熱体27が、
誤ってデザイン領域36に入り込むことがない。
【0053】尚、上記の実施の形態では、カメラ一体型
プリンタを例にとって説明したが、プリンタはこれに限
ることなく、カメラ一体型以外の通常の感熱プリンタに
も広く適用することできる。
【0054】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、プレ印刷領域を有する記録用紙の印字領域を印字
画像の大きさ(実印字領域)よりも容易に制御可能な誤
差以内で相対的に領域が大きくなるように設定するの
で、簡単な構成のプリンタで印字制御して印字中のサー
マルヘッドが誤ってプレ印刷領域に接触することなく印
字でき、これにより、プレ印刷の樹脂がステッキングを
起したり、プレ印刷領域の内容が消失する、あるいは、
プレ印刷層下の発色層の無用な発色による印刷不良の発
生等の不具合が防止され、したがって、常に良質の印字
画像を形成することが出来て快適な使用感が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a) は本発明の印刷装置及び感熱記録紙の一実
施形態におけるカメラ一体型プリンタの外観構成を示す
斜視図、(b) はそのプリンタ部の内部構成を装置底部か
ら上に見たA矢視断面図である。
【図2】(a) は一実施形態における感熱記録紙の外観を
模式的に示す平面図、(b) はその構成を示す拡大断面斜
視図である。
【図3】(a),(b),(c)は一実施形態における感熱記録紙
の印刷面の設定状態を更に詳しく示す図、(d) は感熱記
録紙の裏面を示す図である。
【図4】一実施形態におけるカメラ一体型プリンタにお
ける各部を駆動制御する電子回路の構成を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1 カメラ一体型プリンタ 2 デジタルカメラ部 3 プリンタ部 4 カメラ部正面 5 撮像レンズ 6 ファインダ 7 フラッシュ 8 カメラ部上面 9 シャッタキー 11 呼び出しキー 12 プリントキー 13 カメラ部側面 14 電源キー 15 感熱記録紙 15a 印字領域 16 用紙挿入・排出口 17 カメラ部裏面 18 液晶表示部 21、22 搬送ローラ対 23 プラテンローラ 24 サーマルヘッド 25 用紙センサ(A) 26 用紙センサ(B) 27 発熱体 28 ヘッドアーム 29 アーム軸 31 樹脂フィルム基材 32 感熱処理層 34 水性インク 35(35a、35b、35c、35d) デザイン 36 デザイン領域 37 粘着剤層 38 離型紙 39 実印字領域 41 用紙挿入方向マーク 42 バーコード 43 先端非検出バー 44 先端検出マージン 45 印刷制御情報コード 46 後端検出マージン 48 CCD 49 ドライバ 51 タイミング・ジェネレータ 52 アナログ・デジタル変換回路 53 増幅器 54 画像メモリ 55 CPU 56 ROM 57 フラッシュ制御回路 58 ビデオ信号発生部 59 VRAM 61 デジタル・アナログ変換回路 62 増幅器 63 RAM

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 サーマルヘッドにて印字すべく予め定め
    られた記録領域と該記録領域以外の領域に予め画像が印
    刷された印刷層領域とが形成されてなる感熱記録紙を用
    紙供給口より挿入し、前記感熱記録紙を用紙搬送路中に
    設けられた搬送手段により搬送しつつサーマルヘッドに
    より前記感熱記録紙に印字する印字装置であって、 前記感熱記録紙に印字すべき画像データを格納する記憶
    手段と、 該記憶手段に記憶された画像データを前記感熱記録紙の
    前記記録領域と前記印刷層領域との境界部を含まない前
    記記録領域内に前記サーマルヘッドにより印字を行わせ
    るべく制御する印字制御手段と、 を備えたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 印字面とは反対側の面に前記記録領域の
    位置情報を表記されて成る前記感熱記録紙を用い、前記
    印字制御手段は、前記位置情報に基づいて前記サーマル
    ヘッドによる印字を制御することを特徴とする請求項1
    記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 異なるサイズの印字画像データに対応す
    る記録領域を形成した複数種類の感熱記録紙が提供され
    ることに対応して、該複数種類の感熱記録紙の前記異な
    るサイズの記録領域に対応する異なるサイズの印字すべ
    き画像データを複数格納する記憶手段を備えることを特
    徴とする請求項1又は2記載の印字装置。
  4. 【請求項4】 前記記録領域以外の領域に予め形成され
    る印刷層領域は前記サーマルヘッドの発熱により軟化す
    る樹脂層から形成されて成る感熱記録紙を用いることを
    特徴とする請求項1、2又は3記載の印字装置。
  5. 【請求項5】 印字すべき画像データを格納する記憶手
    段と、該記憶手段に記憶された画像データをサーマルヘ
    ッドにより印字する印字装置に提供される感熱記録紙で
    あって、 印字すべく予め定められた記録領域と、 該記録領域以外の領域に予め画像が印刷された印刷層領
    域と、 を備え、 前記記録領域は、前記印字装置のサーマルヘッドが前記
    記録領域と前記印刷層領域との境界部を含まない前記記
    録領域内に印字を行うことを可能とすべく前記記録領域
    が前記画像データによる印字サイズよりも大きく設定さ
    れて成ることを特徴とする感熱記録紙。
  6. 【請求項6】 前記印字装置に印字制御されるべく前記
    記録領域の位置情報を印字面とは反対側の面に表記され
    て成ることを特徴とする請求項5記載の感熱記録紙。
  7. 【請求項7】 異なるサイズの印字すべき画像データを
    複数格納する記憶手段を備えた前記印字装置に対応すべ
    く、前記記録領域は前記感熱記録紙の種類毎に異なるサ
    イズに形成されて成ることを特徴とする請求項5又は6
    記載の感熱記録紙。
  8. 【請求項8】 前記記録領域以外の領域に予め形成され
    る印刷層領域は前記印字装置のサーマルヘッドの発熱に
    より軟化する樹脂層から形成されていることを特徴とす
    る請求項5、6又は7記載の感熱記録紙。
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