JP2000102240A - 渦電流減速装置 - Google Patents
渦電流減速装置Info
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- JP2000102240A JP2000102240A JP10268272A JP26827298A JP2000102240A JP 2000102240 A JP2000102240 A JP 2000102240A JP 10268272 A JP10268272 A JP 10268272A JP 26827298 A JP26827298 A JP 26827298A JP 2000102240 A JP2000102240 A JP 2000102240A
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- Y02T—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
- Y02T10/00—Road transport of goods or passengers
- Y02T10/60—Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
- Y02T10/64—Electric machine technologies in electromobility
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- Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
- Dynamo-Electric Clutches, Dynamo-Electric Brakes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 強磁性板の回転軸に対する断面形状を台形に
似た形にし、磁束密度を高めて制動力を向上させる。 【解決手段】 回転軸１に結合した制動ドラム７の内部
に、非磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する
案内筒１０を配設し、案内筒１０の外筒部１０ａに周方
向等間隔に多数の強磁性板１５を配設する。案内筒１０
の内空部に回動可能に支持した磁石支持筒１４の外面
に、強磁性板１５に２つずつ対向しかつ強磁性板１５に
対する極性が周方向に２つずつ異なるように磁石１４ａ
を結合する。強磁性板１５の周方向の寸法W1，W2を内面
２５から外面２４へ向かつて次第に狭める。
似た形にし、磁束密度を高めて制動力を向上させる。 【解決手段】 回転軸１に結合した制動ドラム７の内部
に、非磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する
案内筒１０を配設し、案内筒１０の外筒部１０ａに周方
向等間隔に多数の強磁性板１５を配設する。案内筒１０
の内空部に回動可能に支持した磁石支持筒１４の外面
に、強磁性板１５に２つずつ対向しかつ強磁性板１５に
対する極性が周方向に２つずつ異なるように磁石１４ａ
を結合する。強磁性板１５の周方向の寸法W1，W2を内面
２５から外面２４へ向かつて次第に狭める。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は大形車両などの摩擦
ブレーキの負担を軽減する渦電流減速装置、特に永久磁
石（以下、これを単に磁石という）の磁束が制動ドラム
へ有効に働くようにした渦電流減速装置に関するもので
ある。
ブレーキの負担を軽減する渦電流減速装置、特に永久磁
石（以下、これを単に磁石という）の磁束が制動ドラム
へ有効に働くようにした渦電流減速装置に関するもので
ある。
【０００２】
【従来の技術】特開平4-88867 号公報に開示される渦電
流減速装置では、図５に示すように、例えば車両用変速
機の出力回転軸１に結合される導体からなる制動ドラム
７と、制動ドラム７の内部に配設される非磁性体からな
る案内筒１０と、案内筒１０の内空部に回動可能に支持
した磁性体からなる磁石支持筒１４とを備えている。制
動ドラム７はボス５のフランジ部５ａを、駐車ブレーキ
の制動ドラム３の端壁部と一緒に、回転軸１にスプライ
ン嵌合固定した取付フランジ２に重ね合され、かつボル
ト４により締結される。ボス５から放射状に延びるスポ
ーク６に、放熱フイン８を備えた制動ドラム７が結合さ
れる。
流減速装置では、図５に示すように、例えば車両用変速
機の出力回転軸１に結合される導体からなる制動ドラム
７と、制動ドラム７の内部に配設される非磁性体からな
る案内筒１０と、案内筒１０の内空部に回動可能に支持
した磁性体からなる磁石支持筒１４とを備えている。制
動ドラム７はボス５のフランジ部５ａを、駐車ブレーキ
の制動ドラム３の端壁部と一緒に、回転軸１にスプライ
ン嵌合固定した取付フランジ２に重ね合され、かつボル
ト４により締結される。ボス５から放射状に延びるスポ
ーク６に、放熱フイン８を備えた制動ドラム７が結合さ
れる。
【０００３】案内筒１０は断面長方形の内空部を備えて
おり、具体的には断面コ字形をなす筒体に、環状の蓋板
１１を結合して構成される。案内筒１０は適当な手段に
より例えば変速機の歯車箱に固定される。案内筒１０の
外筒部１０ａに周方向等間隔に設けた多数の開口１３
に、強磁性板（ポールピース）１５がそれぞれ結合され
る。好ましくは、強磁性板１５は案内筒１０の成形時鋳
ぐるまれる。磁石支持筒１４は案内筒１０の内空部、詳
しくは内筒部１０ｂに軸受１２により回動可能に支持さ
れる。
おり、具体的には断面コ字形をなす筒体に、環状の蓋板
１１を結合して構成される。案内筒１０は適当な手段に
より例えば変速機の歯車箱に固定される。案内筒１０の
外筒部１０ａに周方向等間隔に設けた多数の開口１３
に、強磁性板（ポールピース）１５がそれぞれ結合され
る。好ましくは、強磁性板１５は案内筒１０の成形時鋳
ぐるまれる。磁石支持筒１４は案内筒１０の内空部、詳
しくは内筒部１０ｂに軸受１２により回動可能に支持さ
れる。
【０００４】案内筒１０の左端壁に、好ましくは３つの
流体圧アクチユエータ２０が周方向等間隔に結合され
る。流体圧アクチユエータ２０はシリンダ１８にピスト
ン１７を嵌装してなり、ピストン１７から外部へ突出す
るロツドに、磁石支持筒１４から案内筒１０の左端壁の
スリツトを経て突出する腕１６が連結される。磁石支持
筒１４に強磁性板１５の約半分の面積で倍数の磁石１４
ａが、強磁性板１５の配列ピツチの１／２の配列ピツチ
で周方向等間隔に結合される。図６に示すように、磁石
支持筒１４はアルミニウムなどの非磁性体からなり、多
数の磁石１４ａが、強磁性板１５と対向しかつ強磁性板
１５に対する極性が周方向に２つずつ異なるように配設
される。
流体圧アクチユエータ２０が周方向等間隔に結合され
る。流体圧アクチユエータ２０はシリンダ１８にピスト
ン１７を嵌装してなり、ピストン１７から外部へ突出す
るロツドに、磁石支持筒１４から案内筒１０の左端壁の
スリツトを経て突出する腕１６が連結される。磁石支持
筒１４に強磁性板１５の約半分の面積で倍数の磁石１４
ａが、強磁性板１５の配列ピツチの１／２の配列ピツチ
で周方向等間隔に結合される。図６に示すように、磁石
支持筒１４はアルミニウムなどの非磁性体からなり、多
数の磁石１４ａが、強磁性板１５と対向しかつ強磁性板
１５に対する極性が周方向に２つずつ異なるように配設
される。
【０００５】図６に示すように、非制動時、共通の強磁
性板１５に対し、周方向に隣接する２つの磁石１４ａの
極性が互いに異なる状態では、強磁性板１５と磁石支持
筒１４との間に短絡的磁気回路ｙが生じ、制動ドラム７
に磁界を及ぼさない。
性板１５に対し、周方向に隣接する２つの磁石１４ａの
極性が互いに異なる状態では、強磁性板１５と磁石支持
筒１４との間に短絡的磁気回路ｙが生じ、制動ドラム７
に磁界を及ぼさない。
【０００６】図７に示すように、制動時、流体圧アクチ
ユエータ２０により磁石支持筒１４を磁石１４ａの配列
ピツチｐだけ回動すると、共通の強磁性板１５に対し、
隣接する２つの磁石１４ａの極性が同じになる。したが
つて、２つの磁石１４ａが等しく強磁性板１５を経て制
動ドラム７に磁界を及ぼす。回転する制動ドラム７が磁
界を横切る時、制動ドラム７に渦電流が流れ、制動ドラ
ム７が制動トルクを受ける。この時、制動ドラム７と磁
石支持筒１４との間に磁気回路ｚが生じる。
ユエータ２０により磁石支持筒１４を磁石１４ａの配列
ピツチｐだけ回動すると、共通の強磁性板１５に対し、
隣接する２つの磁石１４ａの極性が同じになる。したが
つて、２つの磁石１４ａが等しく強磁性板１５を経て制
動ドラム７に磁界を及ぼす。回転する制動ドラム７が磁
界を横切る時、制動ドラム７に渦電流が流れ、制動ドラ
ム７が制動トルクを受ける。この時、制動ドラム７と磁
石支持筒１４との間に磁気回路ｚが生じる。
【０００７】上述したように、磁石支持筒１４の外周面
に多数の磁石１４ａを、強磁性板１５に対向する極性が
Ｎ，Ｎ，Ｓ，Ｓ，…というように、２つごとに異なるよ
うに結合し、２つの磁石１４ａの外面を覆うように強磁
性板１５（強磁性材かつ軟磁性材からなる）を案内筒１
０に配置し、流体圧アクチエータ２０により磁石１４ａ
の配列ピツチｐだけ磁石支持筒１４を正逆回動させて、
制動位置と非制動位置との切換えを行う従来の渦電流減
速装置では、強磁性板１５の断面形状、正確には案内筒
１０の中心軸線に対して垂直な断面の形状が、ほぼ長方
形をなしていたので、磁石支持筒１４の磁石１４ａから
制動ドラム７へ向う磁束の集中が得られず、制動力の低
下を招いていた。つまり、上述の渦電流減速装置では、
磁石１４ａの外面の面積よりも強磁性板１５の外面の面
積のほうが広く、強磁性板１５から出てくる磁束密度が
小さくなり、制動力の低下を招いていたのである。
に多数の磁石１４ａを、強磁性板１５に対向する極性が
Ｎ，Ｎ，Ｓ，Ｓ，…というように、２つごとに異なるよ
うに結合し、２つの磁石１４ａの外面を覆うように強磁
性板１５（強磁性材かつ軟磁性材からなる）を案内筒１
０に配置し、流体圧アクチエータ２０により磁石１４ａ
の配列ピツチｐだけ磁石支持筒１４を正逆回動させて、
制動位置と非制動位置との切換えを行う従来の渦電流減
速装置では、強磁性板１５の断面形状、正確には案内筒
１０の中心軸線に対して垂直な断面の形状が、ほぼ長方
形をなしていたので、磁石支持筒１４の磁石１４ａから
制動ドラム７へ向う磁束の集中が得られず、制動力の低
下を招いていた。つまり、上述の渦電流減速装置では、
磁石１４ａの外面の面積よりも強磁性板１５の外面の面
積のほうが広く、強磁性板１５から出てくる磁束密度が
小さくなり、制動力の低下を招いていたのである。
【０００８】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は上述の
問題に鑑み、強磁性板の回転軸に対する断面形状を台形
に似た形にし、磁束密度を高めて制動力を向上させる渦
電流減速装置を提供することにある。
問題に鑑み、強磁性板の回転軸に対する断面形状を台形
に似た形にし、磁束密度を高めて制動力を向上させる渦
電流減速装置を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムの内部
に、非磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する
案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多
数の強磁性板を配設し、案内筒の内空部に回動可能に支
持した磁石支持筒の外面に、前記強磁性板に２つずつ対
向しかつ強磁性板に対する極性が周方向に２つずつ異な
るように磁石を配設した渦電流減速装置において、前記
強磁性板の周方向の寸法を内面から外面へ向かつて狭め
たことを特徴とする。
に、本発明の構成は回転軸に結合した制動ドラムの内部
に、非磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する
案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多
数の強磁性板を配設し、案内筒の内空部に回動可能に支
持した磁石支持筒の外面に、前記強磁性板に２つずつ対
向しかつ強磁性板に対する極性が周方向に２つずつ異な
るように磁石を配設した渦電流減速装置において、前記
強磁性板の周方向の寸法を内面から外面へ向かつて狭め
たことを特徴とする。
【００１０】また、本発明の構成は回転軸に結合した制
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内部に
配設した磁性体からなる不動の磁石支持筒と可動の磁石
支持筒の各外面に、前記強磁性板に対向しかつ強磁性板
に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石を結合
した渦電流減速装置において、前記強磁性板の周方向の
寸法を内面から外面へ向かつて次第に狭めたことを特徴
とする。
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内部に
配設した磁性体からなる不動の磁石支持筒と可動の磁石
支持筒の各外面に、前記強磁性板に対向しかつ強磁性板
に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石を結合
した渦電流減速装置において、前記強磁性板の周方向の
寸法を内面から外面へ向かつて次第に狭めたことを特徴
とする。
【００１１】また、本発明の構成は回転軸に結合した制
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内部に
軸方向移動可能に配設した磁性体からなる磁石支持筒の
外面に、強磁性板に対する極性が周方向に交互に異なる
ように磁石を結合し、磁石支持筒を制動ドラムの内部へ
突出させて各磁石が各強磁性板に全面的に対向する制動
位置と、磁石支持筒を制動ドラムから引退させて各磁石
が各強磁性板に対向しない非制動位置とに切り換える渦
電流減速装置において、前記強磁性板の周方向の寸法を
内面から外面へ向かつて次第に狭めたことを特徴とす
る。
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内部に
軸方向移動可能に配設した磁性体からなる磁石支持筒の
外面に、強磁性板に対する極性が周方向に交互に異なる
ように磁石を結合し、磁石支持筒を制動ドラムの内部へ
突出させて各磁石が各強磁性板に全面的に対向する制動
位置と、磁石支持筒を制動ドラムから引退させて各磁石
が各強磁性板に対向しない非制動位置とに切り換える渦
電流減速装置において、前記強磁性板の周方向の寸法を
内面から外面へ向かつて次第に狭めたことを特徴とす
る。
【００１２】
【発明の実施の形態】強磁性板の周方向寸法を径外方へ
向かつて狭めて台形に似た形にし、磁束密度を高めて制
動力を向上させる。特に、強磁性板が２つの磁石と磁石
の間を覆う部分の肉厚を最大にする。これにより、強磁
性板の外面の面積が狭くなり、磁石から強磁性板を経て
制動ドラムへ向う磁束密度が高められる。
向かつて狭めて台形に似た形にし、磁束密度を高めて制
動力を向上させる。特に、強磁性板が２つの磁石と磁石
の間を覆う部分の肉厚を最大にする。これにより、強磁
性板の外面の面積が狭くなり、磁石から強磁性板を経て
制動ドラムへ向う磁束密度が高められる。
【００１３】
【実施例】図１に示すように、本発明は強磁性板１５の
制動ドラム７に対する磁束密度を高めるために、強磁性
板１５の回転軸（制動ドラム７の中心軸線）に垂直な断
面形状を、内面２５から外面２４に向けて周方向寸法W2
が周方向寸法W1へと次第に小さくなるように、ほぼ台形
に構成したものである。したがつて、強磁性板１５の外
面２４は内面２５よりも狭くされる。制動ドラム７の矢
印ｘ方向の回転に関して、強磁性板１５の前方の側面は
側面２６，２７からなり、強磁性板１５の後方の側面は
側面２８，２９からなる。強磁性板１５の内面２５に隣
接する側面２７，２９は、強磁性板１５の体積を確保す
るために、制動ドラム７の回転中心から径外方へ延びる
線と平行にされる。前方の側面２６と後方の側面２８
は、２つの磁石１４ａの間を通る径方向線に関してほぼ
対称に傾斜される。上述の形状に予め成形された磁石１
４ａは、案内筒１０をアルミニウムから鋳造する際に、
鋳型へ配列されて鋳込まれる。
制動ドラム７に対する磁束密度を高めるために、強磁性
板１５の回転軸（制動ドラム７の中心軸線）に垂直な断
面形状を、内面２５から外面２４に向けて周方向寸法W2
が周方向寸法W1へと次第に小さくなるように、ほぼ台形
に構成したものである。したがつて、強磁性板１５の外
面２４は内面２５よりも狭くされる。制動ドラム７の矢
印ｘ方向の回転に関して、強磁性板１５の前方の側面は
側面２６，２７からなり、強磁性板１５の後方の側面は
側面２８，２９からなる。強磁性板１５の内面２５に隣
接する側面２７，２９は、強磁性板１５の体積を確保す
るために、制動ドラム７の回転中心から径外方へ延びる
線と平行にされる。前方の側面２６と後方の側面２８
は、２つの磁石１４ａの間を通る径方向線に関してほぼ
対称に傾斜される。上述の形状に予め成形された磁石１
４ａは、案内筒１０をアルミニウムから鋳造する際に、
鋳型へ配列されて鋳込まれる。
【００１４】図１に示す実施例では、案内筒１０の外筒
部１０ａの側面２６，２８と接する部分２１が鋭角にな
り、この部分２１から熱などの影響により破損する恐れ
がある。そこで、図２に示す実施例では、傾斜した側面
２６，２８の外面２４に隣接する部分を、案内筒１０の
外周面に対しほぼ垂直な側面２６ａ，２８ａに形成し、
外面２４にほぼ垂直な側面２６，２８と内面２５にほぼ
垂直な側面２７，２９との間に、内面２５から外面２４
へ向つて周方向寸法が次第に縮小するように傾斜した側
面２６，２８が形成される。これにより、案内筒１０の
外筒部１０ａと強磁性板１５との安定な結合が得られ
る。
部１０ａの側面２６，２８と接する部分２１が鋭角にな
り、この部分２１から熱などの影響により破損する恐れ
がある。そこで、図２に示す実施例では、傾斜した側面
２６，２８の外面２４に隣接する部分を、案内筒１０の
外周面に対しほぼ垂直な側面２６ａ，２８ａに形成し、
外面２４にほぼ垂直な側面２６，２８と内面２５にほぼ
垂直な側面２７，２９との間に、内面２５から外面２４
へ向つて周方向寸法が次第に縮小するように傾斜した側
面２６，２８が形成される。これにより、案内筒１０の
外筒部１０ａと強磁性板１５との安定な結合が得られ
る。
【００１５】図３に示す実施例では、制動ドラム７が高
速回転する場合に、磁石１４ａから強磁性板１５を経て
制動ドラム７へ及ぶ磁束が、強磁性板１５の内部で矢印
ｘ方向（回転方向）へ引きずられる傾向があるので、強
磁性板１５の厚肉部分を矢印ｘ方向へ偏倚させたものて
ある。つまり、制動ドラム７の回転方向に関して前方の
側面２６を、内面２５から外面２４へ向けて、制動ドラ
ム７の回転方向に関して後方へ僅かに傾斜する単一の平
坦面に形成したものである。制動ドラム７の回転方向に
関して後方の側面は、図２の実施例と同様に、内面２５
に隣接する径方向の側面２９と外面２４に隣接する径方
向の側面２８ａとの間に、傾斜した側面２８が形成され
る。
速回転する場合に、磁石１４ａから強磁性板１５を経て
制動ドラム７へ及ぶ磁束が、強磁性板１５の内部で矢印
ｘ方向（回転方向）へ引きずられる傾向があるので、強
磁性板１５の厚肉部分を矢印ｘ方向へ偏倚させたものて
ある。つまり、制動ドラム７の回転方向に関して前方の
側面２６を、内面２５から外面２４へ向けて、制動ドラ
ム７の回転方向に関して後方へ僅かに傾斜する単一の平
坦面に形成したものである。制動ドラム７の回転方向に
関して後方の側面は、図２の実施例と同様に、内面２５
に隣接する径方向の側面２９と外面２４に隣接する径方
向の側面２８ａとの間に、傾斜した側面２８が形成され
る。
【００１６】図４に示す実施例は、制動ドラム７の高速
回転での磁束の流れ（引きづり）に対応して強磁性板１
５の内面２５に対して外面２４を矢印ｘ方向へ偏倚さ
せ、強磁性板１５の断面形状を平行四辺形に似たものに
したものである。もちろん、外面２４の面積は内面２５
の面積よりも狭くされる。回転方向前方の側面２６は内
面２５から外面２４へ向けて矢印ｘ方向へ傾けられた平
坦面とされる。一方、回転方向後方の側面は、内面２５
に隣接する径方向の側面２９と外面２４との間に、矢印
ｘ方向へ傾斜された側面２８を形成してなる。
回転での磁束の流れ（引きづり）に対応して強磁性板１
５の内面２５に対して外面２４を矢印ｘ方向へ偏倚さ
せ、強磁性板１５の断面形状を平行四辺形に似たものに
したものである。もちろん、外面２４の面積は内面２５
の面積よりも狭くされる。回転方向前方の側面２６は内
面２５から外面２４へ向けて矢印ｘ方向へ傾けられた平
坦面とされる。一方、回転方向後方の側面は、内面２５
に隣接する径方向の側面２９と外面２４との間に、矢印
ｘ方向へ傾斜された側面２８を形成してなる。
【００１７】本発明は図５〜７に示す渦電流減速装置に
限定されるものではなく、他の形式の渦電流減速装置に
も適用できる。図８に示す実施例では、回転軸１に結合
した制動ドラム７の内部に、非磁性体からなりかつ断面
長方形の内空部を有する案内筒１０を配設し、案内筒１
０の外筒部１０ａに周方向等間隔に多数の強磁性板１５
を配設し、案内筒１０の内部に配設した磁性体からなる
可動の磁石支持筒１４と不動の磁石支持筒３４の外面
に、各強磁性板１５に対向しかつ強磁性板１５に対する
極性が周方向に交互に異なるように磁石１４ａ，３４ａ
をそれぞれ結合し、同極性の磁石１４ａ，３４ａが各強
磁性板１５に全面的に対向する制動位置と、異極性の磁
石１４ａ，３４ａが各強磁性板１５に全面的に対向する
図示の非制動位置とに、可動の磁石支持筒１４をアクチ
ユエータ２０により正逆回動して切り換えられるもので
あり、図１〜４に示したように、強磁性板１５の周方向
の寸法は内面から外面へ向かつて次第に狭められる。
限定されるものではなく、他の形式の渦電流減速装置に
も適用できる。図８に示す実施例では、回転軸１に結合
した制動ドラム７の内部に、非磁性体からなりかつ断面
長方形の内空部を有する案内筒１０を配設し、案内筒１
０の外筒部１０ａに周方向等間隔に多数の強磁性板１５
を配設し、案内筒１０の内部に配設した磁性体からなる
可動の磁石支持筒１４と不動の磁石支持筒３４の外面
に、各強磁性板１５に対向しかつ強磁性板１５に対する
極性が周方向に交互に異なるように磁石１４ａ，３４ａ
をそれぞれ結合し、同極性の磁石１４ａ，３４ａが各強
磁性板１５に全面的に対向する制動位置と、異極性の磁
石１４ａ，３４ａが各強磁性板１５に全面的に対向する
図示の非制動位置とに、可動の磁石支持筒１４をアクチ
ユエータ２０により正逆回動して切り換えられるもので
あり、図１〜４に示したように、強磁性板１５の周方向
の寸法は内面から外面へ向かつて次第に狭められる。
【００１８】図９に示す実施例では、回転軸１に結合し
た制動ドラム７の内部に、非磁性体からなりかつ断面長
方形の内空部を有する案内筒１０を配設し、案内筒１０
の外筒部１０ａに周方向等間隔に多数の強磁性板１５を
配設し、案内筒１０の内部に軸方向移動可能に配設した
磁性体からなる磁石支持筒１４の外面に、各強磁性板１
５に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石１４
ａを結合し、磁石支持筒１０を制動ドラム７の内部へ突
出させて各磁石１４ａが各強磁性板１５に全面的に対向
する図示の制動位置と、磁石支持筒１４を制動ドラム７
から軸方向に引退させて各磁石１４ａが各強磁性板１５
に対向しない非制動位置とにアクチユエータ２０により
切り換えられるものであり、図１〜４に示したように、
強磁性板１５の周方向の寸法は内面から外面へ向かつて
次第に狭められる。
た制動ドラム７の内部に、非磁性体からなりかつ断面長
方形の内空部を有する案内筒１０を配設し、案内筒１０
の外筒部１０ａに周方向等間隔に多数の強磁性板１５を
配設し、案内筒１０の内部に軸方向移動可能に配設した
磁性体からなる磁石支持筒１４の外面に、各強磁性板１
５に対する極性が周方向に交互に異なるように磁石１４
ａを結合し、磁石支持筒１０を制動ドラム７の内部へ突
出させて各磁石１４ａが各強磁性板１５に全面的に対向
する図示の制動位置と、磁石支持筒１４を制動ドラム７
から軸方向に引退させて各磁石１４ａが各強磁性板１５
に対向しない非制動位置とにアクチユエータ２０により
切り換えられるものであり、図１〜４に示したように、
強磁性板１５の周方向の寸法は内面から外面へ向かつて
次第に狭められる。
【００１９】以上説明したように、本発明は強磁性板１
５の回転軸に垂直な断面の形状を、内面２５よりも外面
２４が狭くなつているほぼ台形にされているので、磁石
１４ａから強磁性板１５を経て制動ドラム７へ及ぼす磁
束が絞られる。つまり、２つの磁石１４ａの磁束が強磁
性板１５を透過する時に絞られて制動ドラム７ヘ及ぶの
で、制動ドラム７の内部で磁束密度が大きくなり、制動
ドラム７の内部に発生する渦電流が強くなり、制動力が
高められる。
５の回転軸に垂直な断面の形状を、内面２５よりも外面
２４が狭くなつているほぼ台形にされているので、磁石
１４ａから強磁性板１５を経て制動ドラム７へ及ぼす磁
束が絞られる。つまり、２つの磁石１４ａの磁束が強磁
性板１５を透過する時に絞られて制動ドラム７ヘ及ぶの
で、制動ドラム７の内部で磁束密度が大きくなり、制動
ドラム７の内部に発生する渦電流が強くなり、制動力が
高められる。
【００２０】
【発明の効果】要するに、本発明は回転軸に結合した制
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内空部
に回動可能または軸移動可能に支持した磁石支持筒の外
面に、前記強磁性板に対向する極性が周方向に１つまた
は２つずつ異なるように磁石を配設した渦電流減速装置
において、前記強磁性板の周方向の寸法を内面から外面
へ向かつて狭めたものであり、磁石からの磁束が強磁性
板を透過する時に絞られて制動ドラムヘ及ぶので、制動
ドラムの内部での磁束密度が大きくなり、制動力が向上
される。
動ドラムの内部に、非磁性体からなりかつ断面長方形の
内空部を有する案内筒を配設し、該案内筒の外筒部に周
方向等間隔に多数の強磁性板を配設し、案内筒の内空部
に回動可能または軸移動可能に支持した磁石支持筒の外
面に、前記強磁性板に対向する極性が周方向に１つまた
は２つずつ異なるように磁石を配設した渦電流減速装置
において、前記強磁性板の周方向の寸法を内面から外面
へ向かつて狭めたものであり、磁石からの磁束が強磁性
板を透過する時に絞られて制動ドラムヘ及ぶので、制動
ドラムの内部での磁束密度が大きくなり、制動力が向上
される。
【図１】本発明の第１実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
部を示す正面断面図である。
【図２】本発明の第２実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
部を示す正面断面図である。
【図３】本発明の第３実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
部を示す正面断面図である。
【図４】本発明の第４実施例に係る渦電流減速装置の要
部を示す正面断面図である。
部を示す正面断面図である。
【図５】本発明が適用される渦電流減速装置の上半部を
示す側面断面図である。
示す側面断面図である。
【図６】同渦電流減速装置の非制動状態を示す正面断面
図である。
図である。
【図７】同渦電流減速装置の制動状態を示す正面断面図
である。
である。
【図８】本発明が適用される他の渦電流減速装置の上半
部を示す側面断面図である。
部を示す側面断面図である。
【図９】本発明が適用される他の渦電流減速装置の上半
部を示す側面断面図である。
部を示す側面断面図である。
W1，W2：周方向寸法 １：回転軸 ６：スポーク ７：
制動ドラム ８：放熱フイン １０：案内筒 １０ａ：
外筒部 １０ｂ：内筒部 １４，３４：磁石支持筒 １
４ａ，３４ａ：磁石 １５：強磁性板 ２０：流体圧ア
クチユエータ ２４：外面 ２５：内面 ２６：側面
２７：側面 ２８：側面 ２９：側面
制動ドラム ８：放熱フイン １０：案内筒 １０ａ：
外筒部 １０ｂ：内筒部 １４，３４：磁石支持筒 １
４ａ，３４ａ：磁石 １５：強磁性板 ２０：流体圧ア
クチユエータ ２４：外面 ２５：内面 ２６：側面
２７：側面 ２８：側面 ２９：側面
Claims (3)
- 【請求項１】回転軸に結合した制動ドラムの内部に、非
磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する案内筒
を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を配設し、前記案内筒の内空部に回動可能に支持
した磁性体からなる磁石支持筒の外面に、前記強磁性板
に２つずつ対向しかつ強磁性板に対する極性が周方向に
２つずつ異なるように磁石を結合した渦電流減速装置に
おいて、前記強磁性板の周方向の寸法を内面から外面へ
向かつて次第に狭めたことを特徴とする渦電流減速装
置。 - 【請求項２】回転軸に結合した制動ドラムの内部に、非
磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する案内筒
を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を配設し、案内筒の内部に配設した磁性体からな
る不動の磁石支持筒と可動の磁石支持筒の各外面に、前
記強磁性板に対向しかつ強磁性板に対する極性が周方向
に交互に異なるように磁石を結合した渦電流減速装置に
おいて、前記強磁性板の周方向の寸法を内面から外面へ
向かつて次第に狭めたことを特徴とする渦電流減速装
置。 - 【請求項３】回転軸に結合した制動ドラムの内部に、非
磁性体からなりかつ断面長方形の内空部を有する案内筒
を配設し、該案内筒の外筒部に周方向等間隔に多数の強
磁性板を配設し、案内筒の内部に軸方向移動可能に配設
した磁性体からなる磁石支持筒の外面に、強磁性板に対
する極性が周方向に交互に異なるように磁石を結合し、
磁石支持筒を制動ドラムの内部へ突出させて各磁石が各
強磁性板に全面的に対向する制動位置と、磁石支持筒を
制動ドラムから引退させて各磁石が各強磁性板に対向し
ない非制動位置とに切り換える渦電流減速装置におい
て、前記強磁性板の周方向の寸法を内面から外面へ向か
つて次第に狭めたことを特徴とする渦電流減速装置。渦
電流減速装置
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26827298A JP3690471B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 渦電流減速装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP26827298A JP3690471B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 渦電流減速装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000102240A true JP2000102240A (ja) | 2000-04-07 |
| JP3690471B2 JP3690471B2 (ja) | 2005-08-31 |
Family
ID=17456267
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP26827298A Expired - Fee Related JP3690471B2 (ja) | 1998-09-22 | 1998-09-22 | 渦電流減速装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3690471B2 (ja) |
Cited By (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6328142B1 (en) * | 1999-07-29 | 2001-12-11 | Isuzu Motors Limited | Eddy-current deceleration apparatus |
| JP2015061422A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | 株式会社デンソー | 動力伝達機構 |
| JP2016533706A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-10-27 | インダストリー−アカデミック コーポレーション ファウンデイション， チョソン ユニバーシティーＩｎｄｕｓｔｒｙ−Ａｃａｄｅｍｉｃ Ｃｏｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ， Ｃｈｏｓｕｎ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ | 磁束集中型ポールピースを有するマグネチックギア及びポールピースがローターの外側に備えられるマグネチックギア |
Families Citing this family (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN111645531B (zh) * | 2020-06-16 | 2021-07-09 | 中车青岛四方车辆研究所有限公司 | 基于涡流制动器的电磁干扰抑制方法 |
-
1998
- 1998-09-22 JP JP26827298A patent/JP3690471B2/ja not_active Expired - Fee Related
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US6328142B1 (en) * | 1999-07-29 | 2001-12-11 | Isuzu Motors Limited | Eddy-current deceleration apparatus |
| JP2015061422A (ja) * | 2013-09-19 | 2015-03-30 | 株式会社デンソー | 動力伝達機構 |
| JP2016533706A (ja) * | 2014-09-03 | 2016-10-27 | インダストリー−アカデミック コーポレーション ファウンデイション， チョソン ユニバーシティーＩｎｄｕｓｔｒｙ−Ａｃａｄｅｍｉｃ Ｃｏｏｐｅｒａｔｉｏｎ Ｆｏｕｎｄａｔｉｏｎ， Ｃｈｏｓｕｎ Ｕｎｉｖｅｒｓｉｔｙ | 磁束集中型ポールピースを有するマグネチックギア及びポールピースがローターの外側に備えられるマグネチックギア |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3690471B2 (ja) | 2005-08-31 |
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