JP2000100347A - カラー陰極線管装置 - Google Patents
カラー陰極線管装置Info
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Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J29/00—Details of cathode-ray tubes or of electron-beam tubes of the types covered by group H01J31/00
- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/54—Arrangements for centring ray or beam
-
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- H01J29/46—Arrangements of electrodes and associated parts for generating or controlling the ray or beam, e.g. electron-optical arrangement
- H01J29/70—Arrangements for deflecting ray or beam
- H01J29/701—Systems for correcting deviation or convergence of a plurality of beams by means of magnetic fields at least
- H01J29/702—Convergence correction arrangements therefor
- H01J29/705—Dynamic convergence systems
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01J—ELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
- H01J2229/00—Details of cathode ray tubes or electron beam tubes
- H01J2229/56—Correction of beam optics
- H01J2229/568—Correction of beam optics using supplementary correction devices
- H01J2229/5681—Correction of beam optics using supplementary correction devices magnetic
- H01J2229/5687—Auxiliary coils
Abstract
(57)【要約】
【課題】偏向ヨークとＣＰＭ間に配置したコンバーゼン
ス補正用の補正コイルに電流を流した際、コンバーゼン
スは補正されるものの、同時にランディング変化、ラス
タ回転、フォーカス劣化という特性面の悪影響が副作用
として発生する。 【解決手段】カラー陰極線管１のネック部２に環装した
ＣＰＭ４後端部（陰極部側）にリング状の磁界発生用補
正コイル４を装着し、この補正コイル４に補正用電流を
流し、これによって発生させた磁界によってＲ，Ｇの横
線コンバーゼンスずれ補正を行うことにより、他の副作
用、すなわちミスランディングやラスタ回転を起こさず
に、かつ高感度にコンバーゼンス補正が行える。
ス補正用の補正コイルに電流を流した際、コンバーゼン
スは補正されるものの、同時にランディング変化、ラス
タ回転、フォーカス劣化という特性面の悪影響が副作用
として発生する。 【解決手段】カラー陰極線管１のネック部２に環装した
ＣＰＭ４後端部（陰極部側）にリング状の磁界発生用補
正コイル４を装着し、この補正コイル４に補正用電流を
流し、これによって発生させた磁界によってＲ，Ｇの横
線コンバーゼンスずれ補正を行うことにより、他の副作
用、すなわちミスランディングやラスタ回転を起こさず
に、かつ高感度にコンバーゼンス補正が行える。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー陰極線管装
置に関し、特に、外部磁界等によるミスコンバーゼンス
の対策を施したコンバーゼンス補正装置を備えたカラー
陰極線管装置に関する。
置に関し、特に、外部磁界等によるミスコンバーゼンス
の対策を施したコンバーゼンス補正装置を備えたカラー
陰極線管装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、カラー陰極線管装置において、コ
ンバーゼンスを調整して出荷された陰極線をディスプレ
イモニタに組み込んだ際の外部磁界等の使用環境による
コンバーゼンスのずれを、ユーザ自身で再補正できるよ
うにしたディスプレイモニタが、市場要求として高まっ
てきている。従来、この種のコンバーゼンスずれの内、
主として横線コンバーゼンスずれを補正する補正コイル
は、コンバーゼンス・ピュリティ・マグネット（ＣＰ
Ｍ）の前方に配置する偏向ヨーク後端部に装着したタイ
プが主流である。
ンバーゼンスを調整して出荷された陰極線をディスプレ
イモニタに組み込んだ際の外部磁界等の使用環境による
コンバーゼンスのずれを、ユーザ自身で再補正できるよ
うにしたディスプレイモニタが、市場要求として高まっ
てきている。従来、この種のコンバーゼンスずれの内、
主として横線コンバーゼンスずれを補正する補正コイル
は、コンバーゼンス・ピュリティ・マグネット（ＣＰ
Ｍ）の前方に配置する偏向ヨーク後端部に装着したタイ
プが主流である。
【０００３】これに対して、これと異なる構造のコンバ
ーゼンス補正装置として、図４に示すように、カラー陰
極線管１のネック部２装着した偏向ヨーク３とコンバー
ゼンス・ピュリティ・マグネット（ＣＰＭ）４との間に
あって、ＣＰＭ４前端部（陰極線管フェース面側）に直
接補正コイル５を装着し、外部磁界等によるミスコンバ
ーゼンスを補正するコンバーゼンス装置６が提案されて
いる（特開平８−１８５８１２号公報）。
ーゼンス補正装置として、図４に示すように、カラー陰
極線管１のネック部２装着した偏向ヨーク３とコンバー
ゼンス・ピュリティ・マグネット（ＣＰＭ）４との間に
あって、ＣＰＭ４前端部（陰極線管フェース面側）に直
接補正コイル５を装着し、外部磁界等によるミスコンバ
ーゼンスを補正するコンバーゼンス装置６が提案されて
いる（特開平８−１８５８１２号公報）。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この構造の
コンバーゼンス装置では、電子銃におけるメインフォー
カスレンズ（ＭＦＬ）近傍で電子ビームのサイドビーム
を曲げようとしているため、コンバーゼンス補正と同時
にランディング及び歪特性も変化する。すなわち、従来
のコンバーゼンス装置において、偏向ヨークとＣＰＭ間
に配置したコンバーゼンス補正用の補正コイルに電流を
流した際、コンバーゼンスは補正されるものの、同時に
ランディング変化、ラスタ回転、フォーカス劣化という
特性面の悪影響が副作用として発生する。その理由は、
偏向ヨークの偏向点付近にまで補正コイルから発生する
磁界が影響を及ぼし、電子ビーム軌道の変化を引き起こ
し、ランディング、ラスタ回転を変化させることにな
る。また、補正コイル装着部が電子銃のＭＦＬに近く、
補正コイルより発生する磁界がＭＦＬ部に影響を与え、
フォーカス劣化も引き起こす原因となっていた。
コンバーゼンス装置では、電子銃におけるメインフォー
カスレンズ（ＭＦＬ）近傍で電子ビームのサイドビーム
を曲げようとしているため、コンバーゼンス補正と同時
にランディング及び歪特性も変化する。すなわち、従来
のコンバーゼンス装置において、偏向ヨークとＣＰＭ間
に配置したコンバーゼンス補正用の補正コイルに電流を
流した際、コンバーゼンスは補正されるものの、同時に
ランディング変化、ラスタ回転、フォーカス劣化という
特性面の悪影響が副作用として発生する。その理由は、
偏向ヨークの偏向点付近にまで補正コイルから発生する
磁界が影響を及ぼし、電子ビーム軌道の変化を引き起こ
し、ランディング、ラスタ回転を変化させることにな
る。また、補正コイル装着部が電子銃のＭＦＬに近く、
補正コイルより発生する磁界がＭＦＬ部に影響を与え、
フォーカス劣化も引き起こす原因となっていた。
【０００５】さらに、外部磁界によるミスコンバーゼン
スを補正する感度が十分とはいえず、必要とする補正量
を満足するには補正コイルの巻き数を多くするか、制御
電流を大きくするしか方法がなく、省力化に逆行せざる
を得なかった。その理由は、ミスコンバーゼンスを補正
するために必要とするサイドビームに与える力は、陰極
線管の管面までの距離が遠ければ遠い位置ほど、管面上
のミスコンバーゼンス補正量が大きくなるからである。
スを補正する感度が十分とはいえず、必要とする補正量
を満足するには補正コイルの巻き数を多くするか、制御
電流を大きくするしか方法がなく、省力化に逆行せざる
を得なかった。その理由は、ミスコンバーゼンスを補正
するために必要とするサイドビームに与える力は、陰極
線管の管面までの距離が遠ければ遠い位置ほど、管面上
のミスコンバーゼンス補正量が大きくなるからである。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、カラー陰極線管のネック部に、偏向ヨークを介しリ
ング状の補正コイルを付設したコンバーゼンス装置を装
着したカラー陰極線管装置において、前記補正コイルを
２極、４極、６極からなるコンバーゼンス・ピュリティ
・マグネットの陰極線管陰極部側に配設し、外部磁界に
よるミスコンバーゼンスずれを前記補正コイルに電流を
流すことにより補正するようにした。
に、カラー陰極線管のネック部に、偏向ヨークを介しリ
ング状の補正コイルを付設したコンバーゼンス装置を装
着したカラー陰極線管装置において、前記補正コイルを
２極、４極、６極からなるコンバーゼンス・ピュリティ
・マグネットの陰極線管陰極部側に配設し、外部磁界に
よるミスコンバーゼンスずれを前記補正コイルに電流を
流すことにより補正するようにした。
【０００７】また、前記補正コイルをコンバーゼンス・
ピュリティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設する
とともに、電子銃のメインレンズの陰極部側で電子ビー
ムのサイドビームを管軸中心側に曲げるようにした。
ピュリティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設する
とともに、電子銃のメインレンズの陰極部側で電子ビー
ムのサイドビームを管軸中心側に曲げるようにした。
【０００８】前記補正コイルをコンバーゼンス・ピュリ
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、スタックコンバーゼンスにおける電子ビームのサイ
ドビームの収斂度を小さくしておき、コンバーゼンス・
ピュリティ・マグネットの４極マグネットでスタティッ
クコンバーゼンスをとり、サイドビームをメインレンズ
の陰極部側で管軸中心側に曲げるようにした。
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、スタックコンバーゼンスにおける電子ビームのサイ
ドビームの収斂度を小さくしておき、コンバーゼンス・
ピュリティ・マグネットの４極マグネットでスタティッ
クコンバーゼンスをとり、サイドビームをメインレンズ
の陰極部側で管軸中心側に曲げるようにした。
【０００９】前記補正コイルをコンバーゼンス・ピュリ
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、陰極、Ｇ１電極、Ｇ２電極からなる三極部の軸に対
してＧ３電極、Ｇ４電極等の複数の電極群からなる主レ
ンズの軸を管中心軸方向へ偏心させることで、サイドビ
ームをメインレンズの陰極部側で管軸中心側に曲げるよ
うにした。
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、陰極、Ｇ１電極、Ｇ２電極からなる三極部の軸に対
してＧ３電極、Ｇ４電極等の複数の電極群からなる主レ
ンズの軸を管中心軸方向へ偏心させることで、サイドビ
ームをメインレンズの陰極部側で管軸中心側に曲げるよ
うにした。
【００１０】
【発明の実施の形態】本発明は、従来のＣＰＭの偏向ヨ
ーク側に付いていたコンバーゼンス補正コイルを、ＣＰ
Ｍの反対側に持ってくることで、偏向ヨークに作用する
ことに起因したコンバーゼンス特性、ランディング特性
に影響を与えないようにしたものである。本発明におい
ては、カラー陰極線管の外側に、管面に垂直な外部磁界
（南−北磁界）によって発生するサイドビーム（Ｒ，
Ｂ）のミスコンバーゼンスの横線ずれを、外部磁界と逆
向きの磁界をＣＰＭ後端部に発生させることによって、
補正することができる。また、この時、補正コイルによ
って発生させた磁界がＣＰＭ後端部にあることから、フ
ォーカス特性の劣化等の副作用を発生させることなく、
ミスコンバーゼンスのみを補正することが可能である。
さらに、補正効率の良いことから、少ない電流により補
正コイルによる磁界を制御することができる。加えて、
メインフォーカスレンズより手前でサイドビームを曲げ
るため、補正コイルに電流を流しても、ランディング特
性や歪特性は変化しない。
ーク側に付いていたコンバーゼンス補正コイルを、ＣＰ
Ｍの反対側に持ってくることで、偏向ヨークに作用する
ことに起因したコンバーゼンス特性、ランディング特性
に影響を与えないようにしたものである。本発明におい
ては、カラー陰極線管の外側に、管面に垂直な外部磁界
（南−北磁界）によって発生するサイドビーム（Ｒ，
Ｂ）のミスコンバーゼンスの横線ずれを、外部磁界と逆
向きの磁界をＣＰＭ後端部に発生させることによって、
補正することができる。また、この時、補正コイルによ
って発生させた磁界がＣＰＭ後端部にあることから、フ
ォーカス特性の劣化等の副作用を発生させることなく、
ミスコンバーゼンスのみを補正することが可能である。
さらに、補正効率の良いことから、少ない電流により補
正コイルによる磁界を制御することができる。加えて、
メインフォーカスレンズより手前でサイドビームを曲げ
るため、補正コイルに電流を流しても、ランディング特
性や歪特性は変化しない。
【００１１】
【実施例】以下に、本発明について図面を参照にして説
明する。図１は、本発明によるコンバーゼンス補正用の
補正コイル付きコンバーゼンス装置、図２は、このコン
バーゼンス装置を装着したカラー陰極線管装置の一例を
示す。
明する。図１は、本発明によるコンバーゼンス補正用の
補正コイル付きコンバーゼンス装置、図２は、このコン
バーゼンス装置を装着したカラー陰極線管装置の一例を
示す。
【００１２】図１を用いてこのコンバーゼンス装置６０
のカラー陰極線管１のネック部２への組み込みについて
述べれば、一対のピュリティ調整用の２極マグネット４
ａ、各一対のコンバーゼンス調整用の４極、６極マグネ
ット４ｂ、４ｃをそれぞれスペーサ７を介して管面側よ
り整列させＣＰＭ４を形成した上、６極マグネット４ｃ
に隣接し陰極側に補正コイル５を配設して、ロックリン
グ８で締め付けて固定した後、偏向ヨーク（図示なし）
を装着した陰極線管ネック部２の所定位置に締め付けバ
ンド９で締め付けて取り付ける。
のカラー陰極線管１のネック部２への組み込みについて
述べれば、一対のピュリティ調整用の２極マグネット４
ａ、各一対のコンバーゼンス調整用の４極、６極マグネ
ット４ｂ、４ｃをそれぞれスペーサ７を介して管面側よ
り整列させＣＰＭ４を形成した上、６極マグネット４ｃ
に隣接し陰極側に補正コイル５を配設して、ロックリン
グ８で締め付けて固定した後、偏向ヨーク（図示なし）
を装着した陰極線管ネック部２の所定位置に締め付けバ
ンド９で締め付けて取り付ける。
【００１３】このコンバーゼンス装置６０を装着したカ
ラー陰極線管装置のコンバーゼンス補正動作について以
下に述べれる。まず、一般には、図２に示すように、カ
ラー陰極線管は電子銃の陰極から発射した電子ビーム１
５は、ＣＰＭ４によってピュリティとＲ，Ｇ，Ｂ３色の
コンバーゼンスずれによる色ずれを修正された後、偏向
ヨーク３内に入り偏向ヨーク３の磁界によって電子ビー
ム１５が偏向される。偏向された電子ビーム１５は、シ
ャドウマスク１７の孔を通過し、陰極線管バルブ２のパ
ネル内面に塗布された蛍光面に当たり、Ｒ，Ｇ，Ｂの３
色が発光する。この場合、ＩＴＣの調整作業上、Ｒ，
Ｇ，Ｂの３色がカラー陰極線管１の管面１６上で一致す
るように調整されているが、ユーザの作業環境の下、南
−北方向に管面１６を向けた時に、自然磁界の影響を電
子ビーム１６のうちサイドビームＲ、Ｂが受け、図２に
示すように、上下方向に色ずれを引き起こす。
ラー陰極線管装置のコンバーゼンス補正動作について以
下に述べれる。まず、一般には、図２に示すように、カ
ラー陰極線管は電子銃の陰極から発射した電子ビーム１
５は、ＣＰＭ４によってピュリティとＲ，Ｇ，Ｂ３色の
コンバーゼンスずれによる色ずれを修正された後、偏向
ヨーク３内に入り偏向ヨーク３の磁界によって電子ビー
ム１５が偏向される。偏向された電子ビーム１５は、シ
ャドウマスク１７の孔を通過し、陰極線管バルブ２のパ
ネル内面に塗布された蛍光面に当たり、Ｒ，Ｇ，Ｂの３
色が発光する。この場合、ＩＴＣの調整作業上、Ｒ，
Ｇ，Ｂの３色がカラー陰極線管１の管面１６上で一致す
るように調整されているが、ユーザの作業環境の下、南
−北方向に管面１６を向けた時に、自然磁界の影響を電
子ビーム１６のうちサイドビームＲ、Ｂが受け、図２に
示すように、上下方向に色ずれを引き起こす。
【００１４】このように色ずれを起こしたカラー陰極線
管を、本発明によるコンバーゼンス補正機能付きＣＰＭ
によって修正する実施例を説明する。図２に示すコンバ
ーゼンス補正機能付きのコンバーゼンス装置６０に具備
された補正コイル５に補正電流を流し、これによって生
じる磁界が自然磁界（南−北）によって生じた管面１６
上の色ずれを打ち消すようにコンバーゼンスを補正する
ことができる。また、この際、補正コイル５からの磁界
が、電子銃のＭＦＬから離れた位置で発生するため、フ
ォーカス特性劣化を引き起こすことはない。さらに、偏
向ヨーク３からも遠ざかった効果として、ランディング
変化、ラスタ回転も発生しない。
管を、本発明によるコンバーゼンス補正機能付きＣＰＭ
によって修正する実施例を説明する。図２に示すコンバ
ーゼンス補正機能付きのコンバーゼンス装置６０に具備
された補正コイル５に補正電流を流し、これによって生
じる磁界が自然磁界（南−北）によって生じた管面１６
上の色ずれを打ち消すようにコンバーゼンスを補正する
ことができる。また、この際、補正コイル５からの磁界
が、電子銃のＭＦＬから離れた位置で発生するため、フ
ォーカス特性劣化を引き起こすことはない。さらに、偏
向ヨーク３からも遠ざかった効果として、ランディング
変化、ラスタ回転も発生しない。
【００１５】次に、図３を用いて本発明の他の実施例に
ついて詳述する。図３は、陰極線管ネック部に装着した
コンバーゼンス装置と電子銃のＭＦＬ位置との位置関係
を示す（ａ）本発明装置、（ｂ）従来装置である。図に
おいて、１０はＧ１電極、１１はＧ２電極、１２はＧ３
電極、１３はＧ４電極、１４はＭＦＬ位置であり、前述
した部分には、同一符号を付してある。ここで、この実
施例の前提になるコンバーゼンス装置６０と電子銃のＭ
ＦＬ位置１４との位置関係が、電子ビーム１５のサイド
ビームＲ、Ｂの挙動に及ぼす影響について述べる。補正
コイル５の動作原理は、陰極線管ネック部２に巻いた補
正コイル５に補正電流を流して、発生する磁場で電子ビ
ーム１５のサイドビームＲ、Ｂを上下に動かすものであ
る。ネック部２に巻かれた補正コイル５は、管軸方向に
磁場を発生するが、これだけだと陰極から蛍光面に向か
って管軸方向に飛ぶ電子ビーム１５を管軸と直交する方
向には動かすことはできない。しかしながら、サイドビ
ームＲ、Ｂは、スタティックコンバーゼンスをとるた
め、わずかに管軸中心側方向に向かって傾斜して飛ぶ。
この時、この管軸中心側向きの速度成分と管軸方向の磁
場が作用して、サイドビームＲ、Ｂを上下に動かせるよ
うになる。
ついて詳述する。図３は、陰極線管ネック部に装着した
コンバーゼンス装置と電子銃のＭＦＬ位置との位置関係
を示す（ａ）本発明装置、（ｂ）従来装置である。図に
おいて、１０はＧ１電極、１１はＧ２電極、１２はＧ３
電極、１３はＧ４電極、１４はＭＦＬ位置であり、前述
した部分には、同一符号を付してある。ここで、この実
施例の前提になるコンバーゼンス装置６０と電子銃のＭ
ＦＬ位置１４との位置関係が、電子ビーム１５のサイド
ビームＲ、Ｂの挙動に及ぼす影響について述べる。補正
コイル５の動作原理は、陰極線管ネック部２に巻いた補
正コイル５に補正電流を流して、発生する磁場で電子ビ
ーム１５のサイドビームＲ、Ｂを上下に動かすものであ
る。ネック部２に巻かれた補正コイル５は、管軸方向に
磁場を発生するが、これだけだと陰極から蛍光面に向か
って管軸方向に飛ぶ電子ビーム１５を管軸と直交する方
向には動かすことはできない。しかしながら、サイドビ
ームＲ、Ｂは、スタティックコンバーゼンスをとるた
め、わずかに管軸中心側方向に向かって傾斜して飛ぶ。
この時、この管軸中心側向きの速度成分と管軸方向の磁
場が作用して、サイドビームＲ、Ｂを上下に動かせるよ
うになる。
【００１６】ところが、一般のカラー陰極線管装置で
は、図３（ｂ）に示すように、スタティックコンバーゼ
ンスは、ＭＦＬでとるようになっている。このため、補
正コイル５がＭＦＬの近傍にある時は、電子ビーム１５
に管軸中心側方向への速度成分が発生する場所と補正コ
イル５が装着した場所が近いため、サイドビームＲ、Ｂ
に管軸と直交する方向に曲げることができるので良い
が、補正コイル５をＭＦＬ位置１４の後側（陰極側）に
すると、場合によっては、サイドビームＲ、Ｂが曲らな
いということが生じる可能性がある。
は、図３（ｂ）に示すように、スタティックコンバーゼ
ンスは、ＭＦＬでとるようになっている。このため、補
正コイル５がＭＦＬの近傍にある時は、電子ビーム１５
に管軸中心側方向への速度成分が発生する場所と補正コ
イル５が装着した場所が近いため、サイドビームＲ、Ｂ
に管軸と直交する方向に曲げることができるので良い
が、補正コイル５をＭＦＬ位置１４の後側（陰極側）に
すると、場合によっては、サイドビームＲ、Ｂが曲らな
いということが生じる可能性がある。
【００１７】このような場合には、本実施を示す図３
（ａ）に示すように、補正コイル５をＣＰＭ４後方に配
設するともに、電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂを
曲げる位置も後方にすれば良い。すなわち、ＭＦＬ位置
１４より後方で電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂを
曲げて、かつ、補正コイルを後ろにすることで上述の問
題は解決される。
（ａ）に示すように、補正コイル５をＣＰＭ４後方に配
設するともに、電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂを
曲げる位置も後方にすれば良い。すなわち、ＭＦＬ位置
１４より後方で電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂを
曲げて、かつ、補正コイルを後ろにすることで上述の問
題は解決される。
【００１８】そのＭＦＬ位置１４より後方でサイドビー
ムＲ、Ｂ曲げる具体的な方法としては、いわゆるアンダ
ーＯＣＶ（Outer Beam Convergence Variance：サイ
ドビームの収斂度を示す）を採用することであり、これ
は、ＭＦＬでスタティックコンバーゼンスをとる量をわ
ざと減らしておいて、管面（蛍光面）１６上で不足集中
状態にしておき、加えて図３（ａ）に示すように、ＣＰ
Ｍ４の４極マグネット４ｂでスタティックコンバーゼン
スをとるようにすれば良い。このようにすると、電子ビ
ーム１５に管軸中心側方向への速度成分が出現し、電子
ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂは４極マグネット４ｂ
位置の近辺で曲り始めることとなる。
ムＲ、Ｂ曲げる具体的な方法としては、いわゆるアンダ
ーＯＣＶ（Outer Beam Convergence Variance：サイ
ドビームの収斂度を示す）を採用することであり、これ
は、ＭＦＬでスタティックコンバーゼンスをとる量をわ
ざと減らしておいて、管面（蛍光面）１６上で不足集中
状態にしておき、加えて図３（ａ）に示すように、ＣＰ
Ｍ４の４極マグネット４ｂでスタティックコンバーゼン
スをとるようにすれば良い。このようにすると、電子ビ
ーム１５に管軸中心側方向への速度成分が出現し、電子
ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂは４極マグネット４ｂ
位置の近辺で曲り始めることとなる。
【００１９】サイドビームＲ、ＢをＭＦＬ位置１４より
後方で曲げる別の具体的な方法としては、陰極、Ｇ１電
極１０、Ｇ２電極１１からなる三極部の軸とＧ３電極１
２、Ｇ４電極１３等の複数の電極群からなる主レンズの
軸間に偏心を設けることで、実現できる。すなわち、主
レンズ部における電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂ
の走行軸を、これに対応する三極部の電子ビーム１５の
走行軸に対しそれぞれ管中心軸方向へ偏心させるように
すれば、Ｇ３電極１２近傍で電子ビーム１５のサイドビ
ームＲ、Ｂ曲げることができる。このようにして、補正
コイル５をＣＰＭ４後方に配設するとともに、電子ビー
ム１５のサイドビームＲ、Ｂを曲げる位置も後方にする
ことができる。
後方で曲げる別の具体的な方法としては、陰極、Ｇ１電
極１０、Ｇ２電極１１からなる三極部の軸とＧ３電極１
２、Ｇ４電極１３等の複数の電極群からなる主レンズの
軸間に偏心を設けることで、実現できる。すなわち、主
レンズ部における電子ビーム１５のサイドビームＲ、Ｂ
の走行軸を、これに対応する三極部の電子ビーム１５の
走行軸に対しそれぞれ管中心軸方向へ偏心させるように
すれば、Ｇ３電極１２近傍で電子ビーム１５のサイドビ
ームＲ、Ｂ曲げることができる。このようにして、補正
コイル５をＣＰＭ４後方に配設するとともに、電子ビー
ム１５のサイドビームＲ、Ｂを曲げる位置も後方にする
ことができる。
【００２０】
【発明の効果】本発明によると、従来のコンバーゼンス
補正装置の補正コイルに電流を流した際に生じていたラ
ンディング変化、ラスタ回転フォーカス特性劣化という
特性面への悪影響を、本発明によるコンバーゼンス補正
装置によってなくすことができる。その理由は、本発明
によるコンバーゼンス補正装置の補正コイルから発する
磁界が偏向ヨーク及びＭＦＬから遠ざかることによっ
て、電子ビームの軌道変化を引き起こすことがなくなっ
たからである。
補正装置の補正コイルに電流を流した際に生じていたラ
ンディング変化、ラスタ回転フォーカス特性劣化という
特性面への悪影響を、本発明によるコンバーゼンス補正
装置によってなくすことができる。その理由は、本発明
によるコンバーゼンス補正装置の補正コイルから発する
磁界が偏向ヨーク及びＭＦＬから遠ざかることによっ
て、電子ビームの軌道変化を引き起こすことがなくなっ
たからである。
【００２１】また、本発明によるコンバーゼンス補正装
置によって、ミスコンバーゼンスを補正するための感度
を向上させることができることである。その理由は、電
子銃から発射した電子ビームがＭＦＬに至る前に補正コ
イルからの磁界の影響を受け、管面上で大きな補正量を
生み出すことができるからである。
置によって、ミスコンバーゼンスを補正するための感度
を向上させることができることである。その理由は、電
子銃から発射した電子ビームがＭＦＬに至る前に補正コ
イルからの磁界の影響を受け、管面上で大きな補正量を
生み出すことができるからである。
【図１】 本発明によるコンバーゼンス装置を陰極線管
ネック部に装着した構成図
ネック部に装着した構成図
【図２】 本発明によるコンバーゼンス装置を装着した
カラー陰極線管装置の構成図
カラー陰極線管装置の構成図
【図３】 陰極線管ネック部に装着したコンバーゼンス
装置と電子銃のＭＦＬ位置との位置関係を示す図（ａ）
本発明装置、（ｂ）従来装置
装置と電子銃のＭＦＬ位置との位置関係を示す図（ａ）
本発明装置、（ｂ）従来装置
【図４】 従来のコンバーゼンス装置を装着したカラー
陰極線管装置の構成図
陰極線管装置の構成図
１ カラー陰極線管 ２ ネック部 ３ 偏向ヨーク ４ ＣＰＭ ４ａ ２極マグネット ４ｂ ４極マグネット ４ｃ ６極マグネット ５ 補正コイル ７ スペーサ ８ ロックリング ９ 締め付けバンド １０ Ｇ１電極 １１ Ｇ２電極 １２ Ｇ３電極 １３ Ｇ４電極 １４ ＭＦＬ位置 １５ 電子ビーム １６ 管面 ６０ コンバーゼンス装置
Claims (4)
- 【請求項１】カラー陰極線管のネック部に、偏向ヨーク
を介しリング状の補正コイルを付設したコンバーゼンス
装置を装着したカラー陰極線管装置において、前記補正
コイルを２極、４極、６極からなるコンバーゼンス・ピ
ュリティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設し、外
部磁界によるミスコンバーゼンスずれを前記補正コイル
に電流を流すことにより補正するようにしたことを特徴
とするカラー陰極線管装置。 - 【請求項２】前記補正コイルをコンバーゼンス・ピュリ
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、電子銃のメインレンズの陰極部側で電子ビームのサ
イドビームを管軸中心側に曲げるようにしたことを特徴
とする請求項１記載のカラー陰極線管装置。 - 【請求項３】前記補正コイルをコンバーゼンス・ピュリ
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、スタックコンバーゼンスにおける電子ビームのサイ
ドビームの収斂度を小さくしておき、コンバーゼンス・
ピュリティ・マグネットの４極マグネットでスタティッ
クコンバーゼンスをとり、サイドビームをメインレンズ
の陰極部側で管軸中心側に曲げることを特徴とする請求
項２記載のカラー陰極線管装置。 - 【請求項４】前記補正コイルをコンバーゼンス・ピュリ
ティ・マグネットの陰極線管陰極部側に配設するととも
に、陰極、Ｇ１電極、Ｇ２電極からなる三極部の軸に対
してＧ３電極、Ｇ４電極等の複数の電極群からなる主レ
ンズの軸を管中心軸方向へ偏心させることで、サイドビ
ームをメインレンズの陰極部側で管軸中心側に曲げるこ
とを特徴とする請求項２記載のカラー陰極線管装置。
Priority Applications (4)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269745A JP2000100347A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | カラー陰極線管装置 |
| US09/400,842 US6262525B1 (en) | 1998-09-24 | 1999-09-21 | Color cathode ray tube having a convergence device capable of correction of convergence without landing transition or raster rotation |
| TW088116249A TW444225B (en) | 1998-09-24 | 1999-09-22 | Color cathode ray tube having a convergence device capable of correction of convergence without landing transition or raster rotation |
| KR1019990040886A KR100313208B1 (ko) | 1998-09-24 | 1999-09-22 | 랜딩 천이나 라스터 회전이 없이 컨버전스의 보정이 가능한 컨버전스 장치를 구비한 칼라 음극선관 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP10269745A JP2000100347A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | カラー陰極線管装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2000100347A true JP2000100347A (ja) | 2000-04-07 |
Family
ID=17476573
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP10269745A Pending JP2000100347A (ja) | 1998-09-24 | 1998-09-24 | カラー陰極線管装置 |
Country Status (4)
| Country | Link |
|---|---|
| US (1) | US6262525B1 (ja) |
| JP (1) | JP2000100347A (ja) |
| KR (1) | KR100313208B1 (ja) |
| TW (1) | TW444225B (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020055804A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 이형도 | 편향요크 |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7432690B2 (en) * | 2005-05-27 | 2008-10-07 | Hubbell Incorporated | Dual circuit wall switch occupancy sensor and method of operating same |
| CN105944911A (zh) * | 2016-06-13 | 2016-09-21 | 苏州格兰斯柯光电科技有限公司 | 一种流水线生产用的pcb板自动点胶装置 |
| CN105944910A (zh) * | 2016-06-13 | 2016-09-21 | 苏州格兰斯柯光电科技有限公司 | 一种用于pcb板的自动点胶装置 |
Family Cites Families (10)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| NL8601501A (nl) * | 1986-06-10 | 1988-01-04 | Philips Nv | Electromagnetische, direct op een drager gewikkelde, afbuigeenheid. |
| JPH0364835A (ja) * | 1989-07-31 | 1991-03-20 | Matsushita Electron Corp | 偏向ヨーク |
| US5019745A (en) * | 1989-08-24 | 1991-05-28 | Rca Licensing Corp. | UV-curable adhesive attachment means and method for a cathode-ray tube-yoke combination |
| JPH03269932A (ja) * | 1990-03-19 | 1991-12-02 | Toshiba Corp | カラー受像管の製造方法 |
| JP3207475B2 (ja) * | 1991-12-13 | 2001-09-10 | 株式会社東芝 | カラー受像管装置 |
| JPH06349421A (ja) * | 1993-06-02 | 1994-12-22 | Mitsubishi Electric Corp | カラー陰極線管表示装置 |
| US5475282A (en) * | 1993-08-18 | 1995-12-12 | Efa Corporation | Dual-coil type CRT image tilt correcting device |
| JPH08185812A (ja) | 1995-01-05 | 1996-07-16 | Hitachi Ltd | カラーｃｒｔディスプレイ |
| KR100193615B1 (ko) * | 1996-07-31 | 1999-06-15 | 이형도 | 편향요크용 코일 세퍼레이터 |
| JPH10144235A (ja) * | 1996-11-15 | 1998-05-29 | Sony Corp | カラー陰極線管 |
-
1998
- 1998-09-24 JP JP10269745A patent/JP2000100347A/ja active Pending
-
1999
- 1999-09-21 US US09/400,842 patent/US6262525B1/en not_active Expired - Fee Related
- 1999-09-22 TW TW088116249A patent/TW444225B/zh not_active IP Right Cessation
- 1999-09-22 KR KR1019990040886A patent/KR100313208B1/ko not_active IP Right Cessation
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20020055804A (ko) * | 2000-12-29 | 2002-07-10 | 이형도 | 편향요크 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| KR100313208B1 (ko) | 2001-11-07 |
| US6262525B1 (en) | 2001-07-17 |
| TW444225B (en) | 2001-07-01 |
| KR20000023375A (ko) | 2000-04-25 |
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