JP2000095324A - 移送装置及びその制御方法 - Google Patents

移送装置及びその制御方法

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JP2000095324A
JP2000095324A JP10270175A JP27017598A JP2000095324A JP 2000095324 A JP2000095324 A JP 2000095324A JP 10270175 A JP10270175 A JP 10270175A JP 27017598 A JP27017598 A JP 27017598A JP 2000095324 A JP2000095324 A JP 2000095324A
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arm
turning
transfer device
work
control
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JP10270175A
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English (en)
Inventor
Kazuhiro Shinohara
一寛 篠原
Hideki Fujiwara
英樹 藤原
Masanobu Komatsu
正信 小松
Koji Uemoto
耕司 植本
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業者の移送作業の作業支援をしながら、比
較的狭い動作エリアでワークを移送する移送装置及びそ
の制御方法の提供。 【解決手段】 作業者が紐11を握りながら歩行を開始
すると、フロントガラス103を把持しているアーム1
は、当該作業者による操作力に応じて、Y方向への移動
と旋回とを同時に行なう。アーム1の旋回角度θが90
°になったとき、リフター3は、作業者の操作力に応じ
てフロントガラス103を−Z方向に下降させる。この
とき、駆動ユニット1は、下降してきたフロントガラス
103をボディ101のAピラーに近づけようとする作
業者の操作力に応じて、アーム1を旋回角度θ=90°
の状態で−Y方向に移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば、工場の組
み立てラインにおいてワーク等の物品を移送する移送装
置及びその制御方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、自動車等の組み立てラインに
おいては、各種ワークを移送する移送装置が導入されて
いる。このような移送装置としては、予め所定の動作を
登録した産業用のロボットアーム、或いは所定の作業を
行なうために専用に設計された装置を採用するのが一般
的である。
【0003】専用設計の移送装置としては、例えば本願
出願人による先行する特開平9−99879号に開示さ
れているように、ワークを移送する操作端が組み立てラ
インに対して平行な方向及び直角な方向に移動するのが
一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の専用設計の移送装置においては、一般に装置が大き
く、また操作端の動作制御は組み立てラインに対して平
行な方向と直角な方向とで別々に行われるため、組み立
てラインの周辺に大きな動作エリアを設ける必要が有
る。
【0005】また、組み立てラインにおける作業者の作
業環境を改善するという観点からは、比較的重量の重い
ワークは作業者に持たせないようにするという課題もあ
る。
【0006】そこで本発明は、作業者の移送作業の作業
支援をしながら、比較的狭い動作エリアでワークを移送
する移送装置及びその制御方法の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明に係る移送装置は、以下の構成を特徴とす
る。
【0008】即ち、ワークを第1の端部にて支持可能な
アームと、前記アームの第2の端部を旋回可能に支持
し、予め敷設された軌道に沿って移動する駆動手段と、
前記駆動手段に設けられ、前記アームを旋回させる旋回
手段と、前記アームに対する操作力の大きさ及び方向を
検出する操作力検出手段と、前記操作力検出手段により
検出した操作力を、前記アームに平行な方向と直角な方
向とに分力し、それら分力に応じて、前記駆動手段と旋
回手段とを同時に駆動制御する制御手段と、を備えるこ
とを特徴とする。
【0009】また、例えば、前記アームの旋回角度を検
出する旋回角度検出手段を更に備え、前記制御手段は、
前記旋回角度検出手段によって検出した旋回角度に応じ
て移動速度を算出し、その算出した移動速度により、前
記駆動手段を制御するとよい。
【0010】また、上記の目的を達成するため、本発明
に係る移送装置は、以下の構成を特徴とする。
【0011】即ち、ワークを支持可能なアームと、前記
アームを、予め敷設された軌道に沿って移動させる駆動
手段と、前記アームに設けられ、前記ワークと前記アー
ムとの相対的な位置の変化を検出する相対位置検出手段
と、前記相対位置検出手段による検出結果に基づいて、
前記ワークと前記アームとの相対的な位置の変化が小さ
くなる方向に、前記駆動手段を移動させる制御を行なう
制御手段と、を備えることを特徴とする。
【0012】また、上記の目的を達成するため、本発明
に係る移送装置の制御方法は、以下の構成を特徴とす
る。
【0013】即ち、ワークを移送する移送装置の制御方
法であって、予め敷設された軌道に沿って移動する駆動
ユニットに、ワークを第1の端部にて支持可能なアーム
を、そのアームの第2の端部にて旋回可能に支持し、前
記駆動ユニットに、前記アームを旋回させる旋回ユニッ
トを設け、前記アームに対する操作力の大きさ及び方向
をセンサにより検出し、その検出した操作力を、前記ア
ームに平行な方向と直角な方向とに分力し、それら分力
に応じて、前記駆動ユニットと旋回ユニットとを同時に
駆動制御することを特徴とする。
【0014】または、ワークを移送する移送装置の制御
方法であって、予め敷設された軌道に沿って移動する駆
動ユニットに、ワークを支持可能なアームを設け、前記
ワークと前記アームとの相対的な位置の変化を検出する
相対位置検出ユニットを前記アームに設け、その相対位
置検出ユニットによる検出結果に基づいて、前記ワーク
と前記アームとの相対的な位置の変化が小さくなる方向
に、前記駆動ユニットを移動させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る移送装置を、
代表的な車両である自動車の組み立てラインにおいて、
所定位置(ホームポジション:HP)にて把持したフロ
ントガラスをボディ上の所定位置に移送する組み立て工
程に適用した実施形態として、図面を参照して詳細に説
明する。
【0016】<全体的な動作の説明>はじめに、本実施
形態における移送装置の全体的な動作を、図1から図8
を参照して説明する。
【0017】図1は、本発明の一実施形態における組み
立てライン周辺の作業者の歩行軌跡を示す図であり、ボ
ディ101が所定速度で+Y方向に移動している組み立
てライン102において、作業者は、本実施形態におけ
る移送装置による作業支援を受けながら、ボディの間を
通って概ね同図に示す矢印のような軌跡を辿り、フロン
トガラスを当該ボディのAピラー周辺の所定位置に移載
する。ここで、移送装置による作業支援とは、作業者に
過度な作業負担を与えないように、当該移送装置が行な
う力の介助(サポート)をいう(詳細は後述する)。
【0018】図2及び図3は、本発明の一実施形態にお
ける移送装置と組み立てラインとの位置関係を説明する
図である。
【0019】本実施形態に係る移送装置の機構の詳細は
後述するが、当該移送装置は、図2及び図3に示すよう
に、アーム1、駆動ユニット2、そしてアーム1の先端
にリフター3とを備えている。この移送装置は、HPに
て所定の手順によりアーム1の先端にフロントガラス1
03を把持し、その状態のままで、作業者の操作力に応
じて、フロントガラス103をボディ101に移送する
動作を行う。即ち、駆動ユニット1は、作業者が紐11
に加える操作力(外力)に応じて、組み立てライン10
2と平行に設けられたレール105に沿ってY軸方向に
走行すると共に、アーム1を時計方向に旋回させる
(尚、操作力は、紐11の上方に設けられた同図には不
図示の力覚センサーにより検出される)。また、リフタ
ー3は、アーム1の旋回角度が90°のときに、フロン
トガラス103を−Z方向に下降させる。このときのア
ーム1の動きとボディ101との位置関係の遷移を説明
する。
【0020】図4から図8は、本発明の一実施形態とし
ての移送装置の動作とボディとの位置関係の遷移を説明
する図であり、アーム1の先端に有るフロントガラス1
03の表現は省略している。
【0021】まず、HPにてフロントガラス103を受
け取ったアーム1は、図4に示すように、ボディ101
と平行な位置関係にある。この状態において、作業者が
紐11を握りながら図1に示した歩行軌跡のように歩行
を開始すると、アーム1は、当該作業者による操作力に
応じて、図5及び図6に示すように+Y方向への移動と
時計方向への旋回とを同時に行なう(尚、操作力の方向
によっては、−Y方向への移動と反時計方向への旋回も
可能である)。
【0022】次に、移動及び旋回の結果、図6に示すよ
うに旋回角度θが90°になったとき、図7に示すよう
に、リフター3は、不図示のロードセルにより検出され
る作業者の操作力に応じて、フロントガラス103を−
Z方向に下降させる(尚、操作力の方向によっては、+
Z方向への上昇も可能である)。このとき、駆動ユニッ
ト1は、下降してきたフロントガラス103をボディ1
01のAピラーに近づけようとする作業者の操作力に応
じて、図8に示すように、アーム1を旋回角度θ=90
°の状態で−Y方向に移動させる。
【0023】そして、リフター3が所定の手順(詳細は
後述する)によりボディ101のAピラー部分にフロン
トガラス103を移載した後、駆動ユニット1は、アー
ム1を反時計方向に旋回させると共に、−Y方向に走行
することによってHPに戻る。
【0024】<制御系の説明>次に、上述した動作を実
現する制御系の制御方法を説明する。本実施形態に係る
移送装置の制御は、アーム1の走行及び旋回制御、アー
ム1先端のリフター3による昇降制御、そしてフロント
ガラス103の移載時のアーム1の走行制御の3つの動
作制御からなる。以下、それぞれの制御方法について説
明する。
【0025】( I :走行及び旋回制御)はじめに、ア
ーム1の走行及び旋回制御について概説する。本制御で
は、力覚センサーにより検出した操作力fの大きさに応
じて、アーム1の旋回と駆動ユニット1の走行とを協調
して行なう。このとき、操作力fの大きさが所定値より
大きいときには、安全のため、その操作力の方向にアー
ム1の先端が所定の最高速度(本実施形態では1m/
秒)で移動するように、アーム1の旋回動作と駆動ユニ
ット1の走行動作とを制限する。
【0026】また、アーム1の旋回角度が90°に近づ
く(上述した図5から図6に遷移するとき)のに応じ
て、旋回動作及び走行動作共に速度が速くなるため、作
業者の安全を考慮して、両動作とも所定の最高速度(最
高旋回角速度Vθmax、最高走行速度Vymax)を超えな
いように制御する。具体的には、旋回‐走行両速度の合
成であるアーム1の先端速度の方向は変化しないよう
に、速度制限を行なう。
【0027】また、旋回角度が所定の旋回角度θ0を超
えて90°に近づいたときには、θ=90°になったと
きに安全にアーム1の旋回が終了するように、所定の減
速制御を行なう。
【0028】以下、上記の動作制御を実現する具体的な
制御方法について説明する。
【0029】図9は、本発明の一実施形態としての移送
装置におけるアームの走行及び旋回制御を説明するため
の座標系を示す図である。
【0030】同図に示すX−Y座標系は、HPを原点と
しており、駆動ユニット1のレール105に沿った走行
をY軸、そして、アーム1先端のレール105からの距
離をX軸としている。また、Lはアーム1の長さ、ηは
駆動ユニット1(アーム1の支点)のHPからの距離
(Y座標値)、θはアーム1の旋回角度である。そし
て、アーム1の他方の端部Pに示すベクトルfは、上述
した作業員による操作力を示しており、その操作力fの
アーム1に平行な方向の成分をy1、直角な方向の成分
をx1とする。
【0031】x1−y1座標系において、操作力fのな
す角をαとすると(以下、a↑bは、aのb乗を表わ
し、sqr(c)はcの平方根を表わす)、 α=tan↑(−1)(fy1/fx1), f=sqr((fx1)↑2+(fy1)↑2), │f│>f0のとき、Δt時間後にアーム1の先端が操
作力fの方向へΔlだけ進むとする。このとき、アーム
1の先端の速度をVとすると、 V=Δl/Δt,α=θ+β, dx/dt=Vcosβ,dy/dt=Vsinβ, である。また、 X=Lsinθ,Y=Lcosθ+η, であるから、 dx/dt=L・dθ/dt・cosθ, dy/dt=− L・dθ/dt・sinθ+ dη/d
t, これらの式を行列式に置き換えて、θとηで変形する
と、
【0032】
【数1】
【0033】これより、 dθ/dt=(dx/dt)/( Lcosθ) ……(1), dη/dt= dx/dt・tanθ+dy/dt ……(2), (1)式及び(2)式よりdθ/dt,dη/dtを求
めるが、|dθ/dt|>Vθmax、または|dη/d
t|>Vηmaxのときには(但し、Vθmaxはアーム1の
最大旋回角速度、Vηmaxは駆動ユニット1の最大走行
速度)、|dθ/dt|<Vθmax、または|dη/d
t|<VηmaxとなるようにΔlを変更し、そのときの
dθ/dtとdη/dtとを制御出力値として求める。
本実施形態では、dθ/dtに着目し、|dθ/dt|
が所定の旋回角速度Vθより小さくなるようにΔlを変
更し、変更後のΔlに基づいてdη/dtを求める。
【0034】次に、アーム1が旋回及び走行を継続する
ことにより、所定の旋回角度θ0(本実施形態では75
°)となったときに開始する減速制御について説明す
る。
【0035】まず、旋回角度θ0=75°のときの旋回
角速度をVθ0とする。このとき、減速制御により行な
うべきことは、アーム1の旋回角度が90°になるまで
に更にθd°(=π/2−θ0)だけ旋回する間に、現
在の旋回角速度Vθ0を0にすることである。このとき
の所用時間を減速時間Tとすると、
【0036】
【数2】
【0037】であり、この積分式に基づいて減速時間T
を求めると、 T=2×θd/Vθd, である。
【0038】従って、当該移送装置を制御するプログラ
マブルコントローラ(以下、PLC)のスキャンタイム
をτとすると、PLCの1制御周期(スキャン)当たり
に減速すべき角速度Vdは、Vd=Vθ0/(T/τ)
である。従って、1スキャン後の角速度Vθ1=Vθ0
−Vd、次の1スキャン後の角速度Vθ2=Vθ1−V
d、・・・なる計算をVθn=0となるまで繰り返す。
また、Vθ1に対するアーム1の先端の速度をV1とす
ると、V1=Vθ1・L・cosθ/cosβであり、
Δl=V1×τなる関係がある。この関係から減速制御
時の駆動ユニット1のY方向への速度dη/dtを求め
る。
【0039】そして、同様な演算をスキャン毎に繰り返
すことにより、減速動作が終了し、旋回角度θ≧π/2
となったときには、dθ/dt=dη/dt=0とす
る。
【0040】( II :昇降制御)はじめに、リフター3
による昇降制御について概説する。上述した旋回及び走
行制御により、アーム1の旋回角度が90°になると、
次に、リフター3の昇降制御が開始される。本制御で
は、力覚センサーの出力は使用しない。本制御では、図
7に示したように、フロントガラス103(具体的には
フロントガラスを固定している治具)が作業員によって
引っ張られたときに、その力を不図示のロードセルによ
り検出し、その検出した操作力に応じて、リフター3
が、フロントガラス103を釣り下ているベルトを、リ
フター3内に巻き込む、或は引き出すことにより、当該
フロントガラスの昇降動作を行なう。
【0041】この昇降制御を行なうに際して、作業員に
フロントガラス103(及び後述する治具)の自重を感
じさせないようにするため、本実施形態に係る移送装置
は、HPにてフロントガラス103を受け取ったとき
に、当該ロードセルによりフロントガラス103の質量
を測定し、その測定した質量を基準重量として予め記憶
する。そして、昇降制御が開始されたときに、当該ロー
ドセルにより検出した現在の重量と当該基準重量との差
に応じて、軽くなったときにはフロントガラス103を
上昇させ、重くなったときには下降させる。
【0042】このように、リフター3による昇降制御で
は、作業者が加えた操作力による慣性力と、上記の基準
重量である重力重量とを分けて制御しているが、以下に
具体的に説明する制御方法は、特開平8−19979号
に開示されている力補助装置の制御方法の考え方、即
ち、当該力補助装置のアクチュエータを動作させるに際
して、重力に関する増幅率を大きく設定し、操作力を表
わす信号を重力成分と慣性力の成分とに分離して別々の
増幅率を乗じた後、それらを加算して得られる値を制御
出力信号として当該アクチュエータを駆動する方法を基
本としている。
【0043】以下、具体的な昇降制御について説明す
る。まず、フロントガラス103及び後述する治具の質
量M(Mg=Fg[N])、リフター3の粘性計数を
b、そしてリフター3に加えられる外力をFとして当該
リフターの運動方程式を求める(但し、以下の式におい
て、(dz/dt)はdzの1階微分、(dz/dt)
^2はdzの2階微分を表わす)。
【0044】 F−Fg=M(dz/dt)^2+b(dz/dt), であり、外力Fをリフター3が備えるサーボモータが発
生する力Fmと、作業者による操作力Fhとに分けて考
える。
【0045】F=Fm+Fh=M(dz/dt)^2+
b(dz/dt)+Mg, ここで、重力負荷、慣性負荷のそれぞれのアシスト率
(作業支援を行なうための増幅率)をQ1、Q2とす
る。
【0046】 Fh=Q2(M(dz/dt)^2+b(dz/dt))+Q1Mg ……(3), Fm=(1−Q2)(M(dz/dt)^2+b(dz/dt))+ (1−Q2)Mg, (3)式より、 (dz/dt)^2=1/(Q2M)(Fh−Q1Mg−Q2b(d z/dt), 従って、サーボモータに与える目標速度(dz/dt)
reqは、
【0047】
【数3】
【0048】次に、減速機のギア比をG、リフター3の
巻き上げドラムの半径をrとし、サーボモータに与える
目標回転数Nreqを求める。
【0049】2πrn=(dz/dt)req, Nreq=n/G, フロントガラス103及び治具による負荷がかかった初
期状態におけるロードセルの出力値(基準重量)をMと
し、作業者が操作力Fhを加えた状態におけるロードセ
ルの出力値をM’とすると、 ΔM=M−M’, Fh=ΔMg(ΔMg>0ならば上昇、ΔMg≦0なら
ば下降する), 以上説明したリフター3による昇降制御の制御ブロック
図を図10に示す。
【0050】尚、作業者がフロントガラス103の移載
作業を開始したときに、ベルトの角度をθまで傾けたと
すると、M’はcosθ倍され、Fh=(M−M’co
sθ)となり、この状態ではリフター3がベルトを巻き
上げてしまうため、この場合は、ロードセルの出力をc
osθで除した値をM’として採用する。
【0051】( III :フロントガラス移載時の走行制
御)上述した旋回及び走行制御により、アーム1の旋回
角度が90°になると、次に、リフター3の昇降制御が
開始される。本制御では、力覚センサーの出力は使用し
ない。本制御は、図7に示すようにリフター3から引き
出されたベルトによって釣り下げているフロントガラス
103を作業者が図8に示すように押すことにより、当
該ベルトのなす角をエンコーダで検出し、その検出した
角度がゼロとなるように、駆動ユニット1の走行制御を
行なう。
【0052】図11は、本発明の一実施形態としての移
送装置におけるフロントガラス移載時の走行制御を説明
するための座標系を示す図である。
【0053】同図に示すような座標系において、リフタ
ー3を除く移送装置の質量をM[kg]、リフター3の
質量をM1[kg]、ベルトの長さをh[m]、ベルト
が鉛直方向となす角をε、駆動ユニット1の走行粘性計
数をbν、そして移送装置に働く力をFとして、当該移
送装置の運動方程式を求める。
【0054】M(dy/dt)^2+bν(dy/d
t)=F+M1g/2・sin2ε, 次に、リフター3を除く移送装置の仮想質量をm、リフ
ター3の仮想質量をm1、そして走行粘性計数をbνと
すると、 m(dy/dt)^2+bν(dy/dt)=1/2・
m1g・sin2ε, であるから、サーボモータに与える目標速度(dy/d
t)reqは、
【0055】
【数4】
【0056】となる。
【0057】以上説明した駆動ユニット1によるフロン
トガラス移載時の走行制御の制御ブロック図を図12に
示す。
【0058】<機構の説明>次に、移送装置の機構につ
いて説明する。はじめに、アーム1の先端部の機構につ
いて説明する。
【0059】図13は、本発明の一実施形態における移
送装置のアーム先端部の正面図である。また、図14
は、本発明の一実施形態における移送装置のアーム先端
部の上面図である。図15は、本発明の一実施形態にお
ける移送装置のアーム先端部の側面図である。
【0060】図13から図15に示すように、アーム1
の先端部には、大別して、リフター3とフロントガラス
103を把持する治具51とが備えられており、治具5
1は、ベルト40によりリフター3に釣り下げられてい
る。
【0061】リフター3において、サーボモータである
ベルト巻き取りモータ31は、巻き上げドラム32に巻
き取られたベルト40を、当該ドラム内に巻き採る動作
及び当該ドラム外に引き出す動作を行う。このとき、ベ
ルト40の移動は、ガイドローラ35から38等を介し
て行われる。また、エンコーダ33は、図7及び図8に
示した状態のときに作業者がフロントガラス103及び
治具51を−Y方向に移動させることによりベルト40
が鉛直方向となす角を、ローラ固定部材39の動作によ
り検出する(詳細は後述する)。
【0062】治具51は、2本のベルト40の端部にそ
れぞれロードセル57を介して接続されており、治具5
1に加えられた負荷は、これらのロードセルにより検出
される。吸盤52は、不図示の空気系により空気の吸引
及び開放が行われることにより、治具51にフロントガ
ラス103を把持する。治具押え部材53は、ベルト4
0に釣り下げられている治具51を、水平方向に対して
起立状態に保持する部材であり、エアシリンダ56は、
治具押え部材53を治具51に対して押圧・開放させる
ことにより、治具51の起立/倒伏を行なうことができ
る(尚、図15は起立状態を示している)。また、治具
係止部材55は、治具押え部材53に設けられ、当該治
具押え部材と共に治具51を起立状態に保持する部材で
あり、エアシリンダ54は、治具51に対して治具係止
部材55を係合・開放することができる(尚、図13及
び図15は係合状態を示している)。
【0063】ここで、ベルト40の傾き(なす角ε)を
検出する機構について説明する図16は、本発明の一実
施形態におけるリフターに設けられたベルトの傾きを検
出する機構を説明する図である。
【0064】同図に示すように、エンコーダ33の本体
は、リフター3のベース部材に固定されており、ガイド
ローラ37,38もリフター3のベース部材に回転可能
に軸支されている。ガイドローラ35,36は、エンコ
ーダ33の回転軸が固定されているローラ固定部材39
に回転可能に軸支されている。また、これらのガイドロ
ーラ37と38、35と36は、それぞれベルト40を
支持するように対向して配置されている。従って、作業
者がフロントガラス103及び治具51を−Y方向に移
動させることによりベルト40に傾きが生じると、ロー
ラ固定部材39もエンコーダ33の回転軸を中心として
回転するため、エンコーダ33は、ベルト40が鉛直方
向となす角εを検出することができる。
【0065】尚、図16は、ガイドローラ37及び38
と、エンコーダ33の回転軸とを、説明の都合上、上下
にずらして表現しているが、ベルト40に不用な力が加
わることを防止し、正確な角度を検出するためには、エ
ンコーダ33の回転軸をガイドローラ37と38とが対
向した位置の延長線上に設けるとよい。
【0066】図17は、本発明の一実施形態における移
送装置の全体形状を示す上面図である。また、図18
は、本発明の一実施形態における移送装置の全体形状を
示す正面図である。
【0067】図17及び図18に示すように、駆動ユニ
ット2には、レール105に沿って当該移送装置を走行
させるサーボモータ21と、アーム1を旋回させるサー
ボモータ22とを備えており、これらのモータの駆動力
は、不図示の減速ギヤにより適宜減速され、走行及び旋
回に利用される。
【0068】また、図18において、12は力覚センサ
ーであり、紐11に加えられた操作力をX−Y−Zの3
次元の方向に分解して検出することができる。13は、
「下降」、「戻り」、「解除」等の押しボタンが設けら
れた操作スイッチである。
【0069】<制御システムの説明>次に、本実施形態
に係る移送装置を、上述した制御方法で実際に動作させ
る制御システムについて説明する。
【0070】図19は、本発明の一実施形態における移
送装置の制御システムの概略構成をを示すブロック図で
ある。
【0071】本実施形態において、制御システムは、同
図に示すように、後述する制御処理を行なうパーソナル
コンピュータ(PC)201、主に上述した移送装置と
の入出力の制御を行なうPLC202、そして力覚セン
サー12を制御する力覚センサーコントローラ203か
らなる。
【0072】PLC202は、デジタル入力(DI)信
号、デジタル出力(DO)信号、アナログ入力(AI)
信号、アナログ出力(AO)信号、そしてパルス列入力
(PI)信号の一般的な入出力制御を行なう。
【0073】DI信号は、サーボモータ21及び22、
そしてベルト巻き取りモータ31の回転角度を検出する
エンコーダ、駆動ユニット1の位置を検出する不図示の
近接スイッチ等から入力される。DO信号は、治具51
にフロントガラス103を吸着/解放する空気系を動作
させる不図示のソレノイドバルブ、エアシリンダー54
及び56等に出力される。
【0074】また、AI信号は、ロードセル57等から
入力される。AO信号は、サーボモータ21及び22、
そしてベルト巻き取りモータ31を制御するサーボアン
プ等に出力される。
【0075】また、PI信号は、サーボモータ21及び
22、そしてベルト巻き取りモータ31から入力され
る。
【0076】次に、上述した制御方法を実現すべく、P
C201の不図示のCPUが実行するソフトウェアにつ
いて説明する。尚、治具51には、前工程の制御により
フロントガラス103が把持されているものとする。
【0077】図20は、本発明の一実施形態における移
送装置の制御処理の全体構成を示すフローチャートであ
る。
【0078】同図において、ステップS1,ステップS
2:PLC202等の所定の初期化処理を行ない(ステ
ップS1)、不図示の操作パネルにおいて「起動」ボタ
ンが押下されたか否かを判断する(ステップS2)。
【0079】ステップS3:ステップS2の判断におい
てYESのとき(押下されたとき)には、PI信号をカ
ウントする高速カウンタをイネーブルにセットし、力覚
センサー12の出力値(オフセット値)を読み込む。
【0080】ステップS4:治具51及びフロントガラ
ス103の重量に相当するロードセル57の現在の出力
値を、初期値(基準重量)として不図示のRAMに記憶
する。
【0081】ステップS5:不図示の操作パネルにおい
てどの運転モードボタンが選択されているかを判断す
る。
【0082】ステップS6:ステップS5の判断におい
て「手動モード」が選択されているときには、駆動ユニ
ット1の走行動作、アーム1の旋回動作、リフター3に
よる昇降動作を、不図示の操作パネルからのボタン操作
により任意に行なうことが可能な手動モード処理を行な
う。
【0083】ステップS7:ステップS5の判断におい
て「通常モード」が選択されているときには、後述する
通常モード処理を行なう。
【0084】ステップS8:ステップS5の判断におい
て「人動モード」が選択されているときには、アーム1
の旋回角度θが90°になった後も紐11からの操作力
に応じて旋回動作及び走行動作を任意に行なうことが可
能な人動モード処理を行なう。
【0085】図21から図23は、本発明の一実施形態
における移送装置の制御処理のうち、通常モード処理を
示すフローチャートである。
【0086】同図において、ステップS101:不図示
のRAM内の旋回カウンタ及び走行カウンタからカウン
ト値を読み込む。ここで、旋回カウンタ及び走行カウン
タは、サーボモータ21及び22の回転角度を検出する
エンコーダから出力されるDI信号をカウントするカウ
ンタである。
【0087】ステップS102:旋回カウンタから読み
込んだカウンタ値に基づいて、アーム1の現在の旋回角
度θを検出し、0°≦θ<75°(クラス1)のときに
はステップS103に進み、75°≦θ<90°(クラ
ス2)のときにはステップS111に進み、θ≧90°
(クラス3)のときにはステップS121に進む。
【0088】ステップS103,ステップS104:ス
テップS102の判断でクラス1のときには、アーム1
の旋回角速度Vθ[rad/秒]を算出し(ステップS
103)、算出した旋回角速度Vθが所定の最大旋回角
速度Vθmaxより小さいか否かを判断し(ステップS1
04)、YES(VθがVθmaxより小さい)ときには
ステップS106に進む。
【0089】ステップS105:ステップS104の判
断でNO(VθがVθmaxより大きい)ときには、現在
の旋回角速度Vθを最大旋回角速度Vθmaxに変更す
る。
【0090】ステップS106,ステップS107:力
覚センサー12の出力値を読み込み、その読み込んだ出
力値に所定のフィルタをかけることにより不感帯処理を
行ない(ステップS106)、不感帯処理後の出力値が
所定の不感帯の範囲内かを判断する(ステップS10
7)。この判断の結果がYES(不感帯の範囲内)のと
きには、図21のステップS101に戻る ステップS108:ステップS107の判断でNO(不
感帯の範囲外)のときには、上述したアーム1の走行及
び旋回制御にて説明した考え方に基づいて、dθ/dt
とdη/dtとを算出する。具体的には、dθ/dt=
Vcosβ/Lcosθ,dη/dt=Vcosβta
nθ+Vsinβにより算出した。
【0091】ステップS109:ステップS108で算
出したdη/dtが、所定の最大走行速度Vηmaxを超
えていないかを判断し、YES(|Vη/dt|≦Vη
max)のときにはステップS115に進む。
【0092】ステップS110:ステップS109の判
断でNO(|Vη/dt|>Vηmax)のときには、d
η/dtを最大走行速度Vηmaxに変更する。更に、d
θ/dt=dη/dt(Lsinθ+Ltanβcos
θ)により算出する。
【0093】ステップS115:算出したdη/dtと
dθ/dtとを、走行制御値、旋回制御値としてサーボ
モータ21及び22に出力する。
【0094】ステップS111:ステップS102の判
断でクラス2のときには、安全のためアーム1の旋回を
減速させる制御を開始するが、まず、ステップS106
と同様な不感帯処理を行なう。
【0095】ステップS112:上述したアーム1の走
行及び旋回制御にて説明した減速制御の考え方に基づい
て、dθ/dtとdη/dtとを算出する。具体的に
は、dθ/dtを、Vθ−Vθd×nの等差級数により
算出し、dη/dt=Lcosθ×dθ/dt×(ta
nθ+tanβ)により算出し、ステップS115に進
む。
【0096】ステップS121:ステップS102の判
断でクラス3のときには、上述したリフター3による昇
降制御と、フロントガラス移載時の駆動ユニット1の走
行制御とを併せて行なう。まず、エンコーダ33のカウ
ント値を記憶している不図示のRAM内のカウンタから
カウンタ値を読み込み、ベルト40のなす角εを算出す
る。
【0097】ステップS122:Σ(dη/dt)=Σ
(γsin2ε−δλ)kを算出する。但し、γ、δは
所定の定数、λは走行速度、そしてkは積分定数であ
る。この式は、図12に示す制御ブロック図の積分式に
相当する。
【0098】ステップS123:ステップS106と同
様な不感帯処理を行なう。
【0099】ステップS124:Σ(dz/dt)を算
出する。具体的には、k’を積分定数、Q2を慣性負荷
のアシスト率として、 dz1/dt=fh/Q2×基準重量, dz3/dt=b×(リフター速度)/(基準重量), としてdz/dt=dz1/dt−dz3/dtを算出
し、その積分値として、Σ(dz/dt)k’を算出す
る。この式は、図10に示す制御ブロック図の積分式に
相当する。
【0100】ステップS125:算出したΣ(dη/d
t)及びΣ(dz/dt)を、走行制御値、リフター昇
降制御値としてサーボモータ21及びベルト巻き取りモ
ータ31に出力する。
【0101】ステップS126,ステップS127:治
具押え部材53と治具係止部材55とが治具51を起立
状態に保持したままの状態で、治具51が所定量だけ下
降したかを検出し、最初にYES(所定量下降した)と
なったときには、治具押え部材53と治具係止部材55
とを治具51から解放する。
【0102】ステップS128,ステップS129:操
作スイッチ13の「下降」スイッチが押下されたかを判
断し(ステップS128)、この判断でYES(スイッ
チ押下)のときには、リフター3が所定量下降し、フロ
ントガラス103をボディ101上に載置する(ステッ
プS129)。
【0103】ここで、ステップS126からステップS
129のときの動作をより具体的に説明する。
【0104】リフター3が下降動作を開始し、フロント
ガラス103が所定距離だけ下降したとき、治具51を
固定していた治具押え部材53と治具係止部材55とが
エアシリンダー54及び56の動作により治具51から
解放される。
【0105】そして、作業員が治具51を持ちながら、
当該治具及びフロントガラス103を更に下降し、且つ
−Y方向へ移動させることにより、フロントガラス10
3がボディ101のAピラーに着座したときには、ロー
ドセル57にかかる重量が軽くなるため、リフター3は
上昇動作を開始する。従って、当該ボディ側にかかる重
量は実際のフロントガラス103の重量より軽い。この
状態のときに、作業者が「下降」ボタンを押下すると、
リフター3は更に所定距離だけ治具51の下降動作を行
う。これにより、ボディ101にフロントガラス103
の全重量がかかる。このとき、治具51を吊下していた
治具係止部材58が、エアシリンダー59の動作により
外され、且つ不図示の空気系及び吸盤52による吸引が
終了することにより、当該フロントガラスのボディ10
1への移載が完了する。
【0106】その後、作業者が治具51を回収した後で
「戻り」ボタンを押下すると、リフター3は、ベルト4
0を所定位置まで巻き取ると共に、駆動ユニット1は、
アーム1を反時計方向に旋回させることにより旋回角度
θ=0°とし、且つ−Y方向に走行することにより、H
Pに戻って次のフロントガラス103を受け取る準備を
行う。
【0107】このように、上述した制御方法によって制
御される本実施形態の移送装置によれば、駆動ユニット
1の走行動作制御とアーム1の旋回動作制御とを同時に
行なうことができ、作業者の移送作業の作業支援をしな
がら、比較的狭い動作エリアでワークを移送することが
できる。更に、リフター3の昇降動作制御と、治具51
及びフロントガラス103をボディ101のAピラー側
に移動させるときにアーム1を追従させる駆動ユニット
1の走行動作制御とを行なうため、作業者の作業負担を
より軽減することができる。
【0108】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
作業者の移送作業の作業支援をしながら、比較的狭い動
作エリアでワークを移送する移送装置及びその制御方法
の提供が実現する。
【0109】即ち、請求項1、8、10、12の発明に
よれば、作業者の移送作業の作業支援をしながら、比較
的狭い動作エリアでワークを効率良く移送することがで
きる。
【0110】また、請求項2及び11の発明によれば、
前記アームの移動を安全に行なうことができる。
【0111】また、請求項3の発明によれば、前記アー
ムが旋回を停止するまでに、旋回動作を安全に減速する
ことができる。
【0112】また、請求項4の発明によれば、前記アー
ムに加えられた操作力が異常に大きいときに、前記アー
ムを移動速度を制限できるため、作業者の安全を確保す
ることができる。
【0113】また、請求項5、6、7の発明によれば、
作業者の作業負担をより軽減することができる。
【0114】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における組み立てライン周
辺の作業者の歩行軌跡を示す図である。
【図2】本発明の一実施形態における移送装置と組み立
てラインとの位置関係を説明する図である。
【図3】本発明の一実施形態における移送装置と組み立
てラインとの位置関係を説明する図である。
【図4】本発明の一実施形態としての移送装置の動作と
ボディとの位置関係の遷移を説明する図である。
【図5】本発明の一実施形態としての移送装置の動作と
ボディとの位置関係の遷移を説明する図である。
【図6】本発明の一実施形態としての移送装置の動作と
ボディとの位置関係の遷移を説明する図である。
【図7】本発明の一実施形態としての移送装置の動作と
ボディとの位置関係の遷移を説明する図である。
【図8】本発明の一実施形態としての移送装置の動作と
ボディとの位置関係の遷移を説明する図である。
【図9】本発明の一実施形態としての移送装置における
アームの走行及び旋回制御を説明するための座標系を示
す図である。
【図10】本発明の一実施形態におけるリフターによる
昇降制御の制御ブロック図である。
【図11】本発明の一実施形態としての移送装置におけ
るフロントガラス移載時の走行制御を説明するための座
標系を示す図である。
【図12】本発明の一実施形態における駆動ユニットに
よるフロントガラス移載時の走行制御の制御ブロック図
である。
【図13】本発明の一実施形態における移送装置のアー
ム先端部の正面図である。
【図14】本発明の一実施形態における移送装置のアー
ム先端部の上面図である。
【図15】本発明の一実施形態における移送装置のアー
ム先端部の側面図である。
【図16】本発明の一実施形態におけるリフターに設け
られたベルトの傾きを検出する機構を説明する図であ
る。
【図17】本発明の一実施形態における移送装置の全体
形状を示す上面図である。
【図18】本発明の一実施形態における移送装置の全体
形状を示す正面図である。
【図19】本発明の一実施形態における移送装置の制御
システムの概略構成をを示すブロック図である。
【図20】本発明の一実施形態における移送装置の制御
処理の全体構成を示すフローチャートである。
【図21】本発明の一実施形態における移送装置の制御
処理のうち、通常モード処理を示すフローチャートであ
る。
【図22】本発明の一実施形態における移送装置の制御
処理のうち、通常モード処理を示すフローチャートであ
る。
【図23】本発明の一実施形態における移送装置の制御
処理のうち、通常モード処理を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
1:アーム, 2:駆動ユニット, 3:リフター, 11:紐, 12:力覚センサー, 13:操作スイッチ, 21,22:サーボモータ, 31:ベルト巻き取りモータ, 32:巻き上げドラム, 33:エンコーダ, 35〜38:ガイドローラ, 39:ローラ固定部材, 40:ベルト, 51:治具, 52:吸盤, 53:治具押え部材, 54,56,59:エアシリンダー, 55,58:治具係止部材, 57:ロードセル, 101:ボディ, 102:組み立てライン, 103:フロントガラス, 105:レール, 201:パーソナルコンピュータ(PC), 202:プログラマブルコントローラ(PLC), 203:力覚センサーコントローラ,
フロントページの続き (72)発明者 小松 正信 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 (72)発明者 植本 耕司 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツダ 株式会社内 Fターム(参考) 3C030 BB01 BC04 BC16 BC31 CC03 DA23 DA24 3D114 AA04 AA06 AA11 AA18 BA01 BA09 CA05 CA18 DA02 DA09 DA12 DA14 3F027 AA01 AA10 CA02 DA01 DA02 DA12 EA06 FA02 FA11 FA15

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークを第1の端部にて支持可能なアー
    ムと、 前記アームの第2の端部を旋回可能に支持し、予め敷設
    された軌道に沿って移動する駆動手段と、 前記駆動手段に設けられ、前記アームを旋回させる旋回
    手段と、 前記アームに対する操作力の大きさ及び方向を検出する
    操作力検出手段と、 前記操作力検出手段により検出した操作力を、前記アー
    ムに平行な方向と直角な方向とに分力し、それら分力に
    応じて、前記駆動手段と旋回手段とを同時に駆動制御す
    る制御手段と、を備えることを特徴とする移送装置。
  2. 【請求項2】 更に、前記アームの旋回角度を検出する
    旋回角度検出手段を備え、 前記制御手段は、前記旋回角度検出手段によって検出し
    た旋回角度に応じて移動速度を算出し、その算出した移
    動速度により、前記駆動手段を制御することを特徴とす
    る請求項1記載の移送装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記アームが旋回を停
    止する所定の角度に近づいたときに、前記旋回手段の減
    速制御を行なうと共に、その減速制御にて算出した旋回
    速度に応じて算出した移動速度により、前記駆動手段を
    制御することを特徴とする請求項2記載の移送装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は、前記分力に応じて算出
    した前記駆動手段の移動速度が所定の速度より大きいと
    きに、その所定の速度にて前記駆動手段を制御すると共
    に、その所定の速度に応じて算出した旋回速度により、
    前記旋回手段を制御することを特徴とする請求項1記載
    の移送装置。
  5. 【請求項5】 更に、前記アームの第1の端部には、前
    記ワークと前記アームとの相対的な位置の変化を検出す
    る相対位置検出手段が備えられており、 前記制御手段は、前記アームの旋回を所定の角度で停止
    させた後に、前記相対位置検出手段による検出結果に基
    づいて、前記ワークと前記アームとの相対的な位置の変
    化が小さくなる方向に、前記駆動手段を移動させること
    を特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の移
    送装置。
  6. 【請求項6】 更に、前記アームの第1の端部には、前
    記ワークを支持した状態で鉛直下方向に移動させる昇降
    手段と、 前記ワークに対する操作力の大きさを検出する第2の操
    作力検出手段とが備えられており、 前記制御手段は、前記アームの旋回を所定の角度で停止
    させた後に、前記第2の操作力検出手段による検出結果
    に基づいて、前記昇降手段による昇降を制御することを
    特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の移送
    装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段は、前記第2の操作力検出
    手段による検出結果が所定値より小さくなったときには
    上昇動作を行い、大きくなったときには下降動作を行な
    うように、前記昇降手段を制御することを特徴とする請
    求項6記載の移送装置。
  8. 【請求項8】 ワークを支持可能なアームと、 前記アームを、予め敷設された軌道に沿って移動させる
    駆動手段と、 前記アームに設けられ、前記ワークと前記アームとの相
    対的な位置の変化を検出する相対位置検出手段と、 前記相対位置検出手段による検出結果に基づいて、前記
    ワークと前記アームとの相対的な位置の変化が小さくな
    る方向に、前記駆動手段を移動させる制御を行なう制御
    手段と、を備えることを特徴とする移送装置。
  9. 【請求項9】 前記軌道は、自動車の組み立てラインに
    沿ってその組み立てラインの上方に敷設されており、且
    つ前記ワークは自動車のフロントガラスであることを特
    徴とする請求項1乃至請求項8の何れかに記載の移送装
    置。
  10. 【請求項10】 ワークを移送する移送装置の制御方法
    であって、 予め敷設された軌道に沿って移動する駆動ユニットに、
    ワークを第1の端部にて支持可能なアームを、そのアー
    ムの第2の端部にて旋回可能に支持し、 前記駆動ユニットに、前記アームを旋回させる旋回ユニ
    ットを設け、 前記アームに対する操作力の大きさ及び方向をセンサに
    より検出し、 その検出した操作力を、前記アームに平行な方向と直角
    な方向とに分力し、それら分力に応じて、前記駆動ユニ
    ットと旋回ユニットとを同時に駆動制御することを特徴
    とする移送装置の制御方法。
  11. 【請求項11】 前記アームの旋回角度に応じて算出し
    た移動速度により、前記駆動ユニットを制御することを
    特徴とする請求項10記載の移送装置の制御方法。
  12. 【請求項12】 ワークを移送する移送装置の制御方法
    であって、 予め敷設された軌道に沿って移動する駆動ユニットに、
    ワークを支持可能なアームを設け、 前記ワークと前記アームとの相対的な位置の変化を検出
    する相対位置検出ユニットを前記アームに設け、 その相対位置検出ユニットによる検出結果に基づいて、
    前記ワークと前記アームとの相対的な位置の変化が小さ
    くなる方向に、前記駆動ユニットを移動させることを特
    徴とする移送装置の制御方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005002783A1 (ja) * 2003-07-04 2005-01-13 Honda Motor Co., Ltd. 部品搬送・取付方法およびその装置
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