JP2000093250A - 椅子等の身体支持装置 - Google Patents

椅子等の身体支持装置

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JP2000093250A
JP2000093250A JP10358000A JP35800098A JP2000093250A JP 2000093250 A JP2000093250 A JP 2000093250A JP 10358000 A JP10358000 A JP 10358000A JP 35800098 A JP35800098 A JP 35800098A JP 2000093250 A JP2000093250 A JP 2000093250A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】椅子の座等のクッション性を向上させる。 【手段】アウター部材43を金属板製のベース体46と合成
樹脂製の補助支持体61とで構成し、補助支持体61をベー
ス体46の張出部46cに嵌め入れて固定する。補助支持体
61の側部を正面視V字状(或いはU字状)に形成するこ
とにより、弾性変形を許容する。インナー部材44には多
数のスリットを形成する。補助支持体61の弾性変形によ
ってインナー部材44が全体として下降動し、且つ、イン
ナー部材44は、人の体圧が強く作用する部分が集中的に
凹み変形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、椅子やベッド、ソ
ファー、担架等のように、人(動物)を座った状態や寝
た状態等に支持する身体支持装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】身体支持装置の典型例としての椅子にお
いては、一般にその座部及び背部にクッション性を持た
せている。クッション性を持たせる最も一般的な方法
は、座部や背部の基板にスポンジやウレタンフォーム等
の厚いクッション材を張ることである。
【0003】しかし、クッション材は使用しているうち
にへたってしまうため、クッション材のみでは快適な座
り心地を確保し難い。そこで、クッション性を向上させ
ることが考えられている。その一例として実開平4-1180
59号公報等には、椅子の背部を、クッション材が張られ
たインナー部材と、インナー部材を後方から支持するア
ウター部材とで構成した場合において、アウター部材
を、後方に向けて撓み変形し得るように可撓性に優れた
合成樹脂製とすることが開示されている。
【0004】また、特開平9-182643号公報には、座部及
び背部のインナー部材を中空状に形成して、その周壁部
を蛇腹状に形成し、更に、インナー部材に空気抜き穴を
開けることにより、それらインナー部材をその周壁の弾
性に抗して圧縮変形させるようにした構成が開示されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】実開平4-118059号公報
のものは、アウター部材の弾性変形を利用して背部のロ
ッキング機能を確保しているに過ぎず、背部や座部を人
の身体にフィットさせ得るとは言えない。このため、座
り心地を向上させることに限度がある。他方、特開平9-
182643号公報の場合は、インナー部材は撓み変形し易く
なるため、前記実開平4-118059号公報に比べると座り心
地を向上できると考えられる。しかし、この特開平9-18
2643号公報のものは、インナー部材を高い精度で中空状
に製造し難く、また、全体として厚ぼったくなる問題が
あった。
【0006】本発明は、これらの問題を解消した身体支
持装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的は、請求項1に
記載したように、「身体の押圧力が作用すると撓み変形
し得るように合成樹脂によって板状に形成されたインナ
ー部材と、インナー部材を両端支持の状態で支持するア
ウター部材とを備えており、これらインナー部材とアウ
ター部材とをその縁部において固定し、且つ、両部材の
側部のうち少なくともいずれか一方を断面V字状やU字
状等に折り返した形状とするか、又は、両者をV字状又
はU字状の姿勢で固定することにより、インナー部材が
身体の押圧力によって全体としてアウター部材に接近動
することを許容する変形許容部を形成する」という構成
によっても達成される。
【0008】また、前記目的は、請求項2に記載したよ
うに、「身体の押圧力が作用すると撓み変形し得るよう
に合成樹脂によって板状に形成されたインナー部材と、
インナー部材を両端支持の状態で支持するアウター部材
とを備えており、これらインナー部材とアウター部材と
をその縁部において固定し、且つ、前記インナー部材に
は、身体の押圧力が強く作用する部位ほど大きく撓み変
形させる多数のスリットを形成する」という構成によっ
ても達成される。
【0009】アウター部材は金属板や合成樹脂から成る
単一構造にしても良いし、請求項3に記載したように、
インナー部材の左右側縁に向けて延びる左右張出部を備
えた金属製のベース体と、このベース体の張出部に取付
けられた左右対の合成樹脂製補助支持体とから成る構成
として、前記補助支持体を、インナー部材を介して作用
した身体の押圧力によって撓み変形し得る強度としても
良い。
【0010】本発明では、インナー部材の全周部をアウ
ター部材で支持しても良いし、例えば椅子の座部や背部
の場合には、インナー部材の左右両側部のみを支持して
も良く、いずれにしても、請求項1に記載した「両端支
持の状態」に含まれる。
【0011】
【発明の作用・効果】請求項1の構成において、身体の
押圧力がインナー部材に作用すると、インナー部材自体
が撓み変形すると共に、変形許容部が弾性変形して、イ
ンナー部材は全体とアウター部材に近づくように変移す
る。すなわち、インナー部材は身体の荷重によって全体
として沈むような傾向を呈しながら、身体の外面にフィ
ットするように撓み変形する。
【0012】このため、インナー部材にクッション体を
張ってなくても、或いはクッションの厚さが薄くても、
高いクッション性能を確保することができる。また、イ
ンナー部材とアウター部材とは別体であるため、中空状
に形成する場合に比べて高い精度で製造することができ
る。更に、厚ぼったくなることを回避してシャープな外
観を付与した形態とすることも可能になる。
【0013】他方、請求項2のように構成すると、イン
ナー部材自体を、身体の押圧力に応じて撓み変形させる
ことができる。例えば椅子の座部に適用した場合には、
人の座骨が当たる部位が大きく沈み込むように弾性変形
させることができ、その結果、インナー部材を身体にフ
ィットさせることができる。換言すると、身体の押圧力
(体圧)をインナー部材の広い面積で均等に支持するこ
とができる。更に換言すると、着座することによる反作
用として身体に作用する圧力を均等に分散させることが
でき、このため、身体の特定の部分が圧迫されることを
防止又は著しく低減して、身体を快適な状態に支持する
ことができるのである。
【0014】このため、請求項2においても、インナー
部材にクッション体を張ってなくても、或いはクッショ
ンの厚さが薄くても、高いクッション性能を確保するこ
とができるのである。また、インナー部材とアウター部
材とは別体であるため、中空状に形成する場合に比べて
高い精度で製造することができるのであり、更に、厚ぼ
ったくなることを回避してシャープな外観を付与した形
態とすることも可能になる。請求項3のように構成する
と、インナー部材を単純な形態とすることができるた
め、射出成形法等による製造が容易となり、また、補助
支持体が合成樹脂製であるためこれに弾性を付与するこ
とが容易となり、このため、製造を容易な状態で高いク
ッション性能を確保できる。この場合、インナー部材に
多数のスリットを設けた構造とするのが好適である。
【0015】更に請求項4のように構成すると、補助支
持体を簡単にかつ強固に取付けることができ、また、補
助支持体をベース体にねじで固定する場合、そのねじが
露出することを回避することが可能になる利点もある。
【0016】
【発明の実施形態】次に、本発明を具体化した実施形態
について説明する。 .第1実施形態(図1〜図4) 図1〜4では本発明を椅子に適用した第1実施形態を示
しており、このうち図1及び図2は椅子の斜視図、図3
は要部の分離斜視図、図4は要部の正断面図である。
【0017】椅子は、キャスタ1a付きの脚部1と、脚部
1で支持された座部2と、背部3とを備えている。座部
2は座部用アウター部材4と、その上方に配置した座部
用インナー部材7とを備えている。背部3は、背部用ア
ウター部材3aと、その前方に配置した背部用インナー部
材8とを備えている。背部用アウター部材3aは、座部用
アウター部材4から後ろ向きに突出した背もたれ支持体
6を介して取付けられるか、もしくは座部用アウター部
材4と一体的に形成されている。座部用インナー部材7
及び背部用インナー部材8の表面には、軟質発泡樹脂製
(軟質発泡ウレタン等)の薄い厚さのクッション体9を
張り、クッション体9の表面を布製のクロス(張地)10
で覆うのが好ましい。
【0018】背部用アウター部材3aは、エポキシ樹脂や
ポリプロピレン樹脂をガラス繊維に含浸させたガラス強
化合成樹脂(FRP)等により、弾性変形し難い剛性を
有する構造になっている。他方、座部用インナー部材7
及び背部用インナー部材8は、ナイロン樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、もしくは前記各樹脂をガラス繊維マットに
含浸させたガラス強化合成樹脂(FRP)等の合成樹脂
製であり、所定の荷重により適当な大きさの弾性変形量
を得る構造(形状・厚さ)になっている。
【0019】本第1実施形態は座部2に適用したもので
あり、その詳細を図3及び図4に示している。座部用イ
ンナー部材7は薄板状に形成されている。なお、図3で
は座部用インナー部材7はひっくり返した状態に表示し
ている。座部用アウター部材4は、一つのベース体5
と、左右一対の補助支持体11とから成っている。ベース
体5は、アルミ製ダイカスト製品等の金属製としたり、
エポキシ樹脂やポリプロピレン樹脂をガラス繊維に含浸
させたガラス強化合成樹脂(FRP)等の硬質合成樹脂
で肉厚に製造することにより、弾性変形し難い剛性構造
になっている。
【0020】座部用アウター部材4のベース体5は、水
平状の基部5aと、該基部5aの下面から下向きに突設した
左右一対の取付け足片5bと、基部5aの左右両側から外側
に斜め上向きに一体的に突設する張出部5cとから成って
おり、左右の取付け足片5bは脚体1の上端にボルト12で
固定されている。符号13はボルト12の挿通穴である。一
対の補助支持体11と座部用インナー部材7とは、それぞ
れ着座者の荷重によって弾性変形する。
【0021】座部用アウター部材4の補助支持体11は、
図3及び図4に示すように、正面視で横向き略V字状も
しくは横向き略U字状に形成されている。従って、補助
支持体11が、着座によって座部用インナー部材7を全体
として下降動させる変形許容部(請求項1)になってい
る。補助支持体11の下端側には、ベース体5の張出部5c
に穿設されたねじ穴14にボルト15を螺着するための取付
け穴16が穿設されている。両補助支持体11における上側
片11aの前後方向の長さは、座部用インナー部材7の左
右両側部を広い範囲にわたって支持できるように、座部
用アウター部材4の前後方向の長さより長く設定されて
いる。
【0022】補助支持体11の上側片11aには、座部用イ
ンナー部材7の下面に突設した一対の係止爪(係合爪
17が嵌合する角形の係止穴(係合穴)18を穿設してい
る。図4に示すように、補助支持体11は、ベース体5の
左右両張出部5cにボルト15で固定されている。補助支持
体11をベース体5に固定してから、左右両補助支持体11
の係止穴18にインナー部材7の係止爪17弾性に抗して嵌
め入れることにより、インナー部材7と補助支持体11と
を固定している。
【0023】この場合、クッション体9を覆う表装材10
の縁片を補助支持体11の上側片11aとインナー部材7と
の間に挟んでおけば、表装材10を固定する手段を別途必
要としない。以上の構成において、人が着座して荷重W
が座部用インナー部材7に作用すると、図4に二点鎖線
で示すように、座部用アウター部材4における補助支持
体11は、その上側片11aがベース体5の張出部5cに近づ
くように弾性変形し、換言すると、補助支持体11はその
屈曲角度が縮まるように弾性的に撓み変形する。それと
共に、座部用インナー部材7は、上向き凹状に湾曲する
ように弾性的に撓み変形する。
【0024】このように、クッション体9の厚さが薄く
ても、左右補助支持体11の撓み変形と座部用インナー部
材7全体の撓み変形とにより、座部2の全体が適当な量
だけ沈み込むため、着座した人に座部2の全体がフィッ
トするような柔らかな感じを与えることができ、その結
果、快適なクッション性能を与えることができる。特
に、図3に示すように、座部用インナー部材7のうち着
座者の尻部が当たる箇所及びその近傍に複数本のスリッ
ト20を穿設形成しておくと、当該スリット20の箇所及び
その近傍において座部用インナー部材7の弾力性能(単
位荷重に対する撓み量)が他の部分より柔らかになる
(大きくなる)ので、着座した人が尻部に受ける圧迫感
を緩和し、よりクッション性能の高い座り心地の良い椅
子を提供することができる。
【0025】このスリット20は、座部用インナー部材7
のうち着座者の大腿部の下面の箇所に設けると、大腿部
への圧迫を無くして足の浮腫みが発生し難い利点があ
る。 .第2実施形態(図5) 図5に示す第2実施形態も椅子の座部2に適用したもの
である。この実施形態では、座部用インナー部材21にお
ける本体部21aの左右両側縁部に、斜め内向きに延びる
折り返し部21bを一体に設けることにより、当該座部用
インナー部材21の左右両側縁部を断面V字状(U字状で
も良い)の変形許容部と成している。
【0026】この座部用インナー部材21も、第1実施形
態と同様に、ガラス繊維強化プラスチック等の所定の荷
重により適当な大きさの弾性変形量となる材料を素材と
して、弾性変形し得る厚さに設定されており、折り返し
部21bがベース体5に片持ち梁の状態で固定されている
ことによるしなり変形により、人の着座によって座部用
インナー部材21が全体として下降動する。
【0027】座部用アウター部材4のベース体5は、第
1実施形態と同じ形態の剛体構造である。ベース体5に
おける張出部5cの自由端寄り部位の上面には、2本一対
の係止爪22を椅子の前後方向に適宜間隔で複数対ずつ突
設設している。他方、座部用インナー部材21の左右折り
返し部21bには、前記係止爪22が嵌まり係合する角穴状
等の係止穴23が前後方向に沿って複数個ずつ穿設されて
いる。
【0028】なお、座部用インナー部材21における本体
部21aの上面には、薄い厚さのクッション体9を貼着又
は載置し、その上面を第1実施形態と同じ表装材10で覆
っている。この第2実施形態においても、着座者の荷重
Wが座部用インナー部材21の本体部21aに作用すると、
座部用アウター部材4におけるベース体5の張出部5cは
撓まず、座部用インナー部材21の折り返し部21bは、本
体部21aと成す角度が縮まる(狭まる)ように弾性変形
して、座部用インナー部材21の全体が沈むと共に、本体
部21aはその中央部が大きく沈むように上向き凹状に弾
性的に撓み変形する(図5の二点鎖線状態参照)。
【0029】したがって、第1実施形態と同様に、適度
のクッション性能を与えることができ、長時間快適な座
り心地を与えることができる。 .第3実施形態(図6〜図7) 図6及び図7で示す第3実施形態も椅子の座部2に適用
したものである。座部用アウター部材4のベース体5
は、金属板等によって弾性変形しない強度になってい
る。ベース体5は基部5aと足片5bと張出部5cとから成っ
ており、脚部1の上端にボルト12で締結されている。ま
た、ベース体5における張出部5cの自由端寄り部位の上
面には、補助支持体24における左右一対の傾斜状の取付
け片24aをねじ25で固定するためのねじ穴26がそれぞれ
穿設されている。
【0030】図6から明瞭に把握できるように、座部用
アウター部材4の補助支持体24は、座部用インナー部材
27と重なり合うように平面視略矩形の枠状に形成されて
おり、その左右両側部24bの前後中途部の内側縁に、正
面視で斜め内向きに延びる取付け片24aが一体に形成さ
れている。本実施形態では、補助支持体24の取付け片24
aが変形許容部を構成する。
【0031】前記補助支持体24は、座部用インナー部材
27を前後に広い範囲で支持できるように、ベース体5よ
りも長い前後長さに設定されている。補助支持体24の左
右両側部24bと座部用インナー部材27とには、両者をね
じ28′で固定するため、ねじ挿入穴28とねじ穴29とが前
後方向に沿って適宜間隔で空いている。補助支持体24と
座部用インナー部材27とは弾性変形し得る状態に構成さ
れている。また、座部用インナー部材27には第1実施形
態と同様に弾力調整のためのスリット30が多数本形成さ
れている。
【0032】この実施形態において、着座者の荷重Wが
座部用インナー部材27に作用すると、座部用アウター部
材4におけるベース体5の張出部5cは撓まないが、補助
支持体24の取付け片24aが弾性的に撓み変形して、座部
用インナー部材27が全体として下降動すると共に、座部
用インナー部材27はその中央側が大きく沈むように上向
き凹状に撓み変形する。
【0033】その結果、クッション体9の厚さが薄くて
も、着座した人に座部2全体が柔らかな感じを与えるこ
とができ、快適なクッション性能を与えることができ
る。 .第4実施形態(図8〜図9) 図8及び図9に示す第4実施形態は、本発明を背部3に
適用したものであり、背部用アウター部材3aは、広い面
積のベース体3a′と左右一対の補助支持体32とから成っ
ている。
【0034】ベース体3a′は、アルミ製ダイカスト製品
等の金属材製としたり、エポキシ樹脂やポリプロピレン
樹脂をガラス繊維に含浸させたガラス強化合成樹脂(F
RP)等の合成樹脂製としたりして、弾性変形し難く剛
性を有する構造になっている。他方、左右補助支持体32
と背部用インナー部材8とは、ナイロン樹脂やポリプロ
ピレン樹脂、もしくは前記各樹脂をガラス繊維マットに
含浸させたガラス強化合成樹脂(FRP)等を材料とし
て、所定の荷重により適当な大きさの弾性変形量となる
状態になっている。
【0035】背部用アウター部材3aにおけるベース体3
a′の左右両側部前面には、平面視鉤状の係止爪33が複
数突設されている。左右の補助支持体32は対称形状であ
り、これら補助支持体32は、ベース体3a′に重なる外片
32aと、背部用インナー部材8の左右両側部位を装着す
るための上下長手の内片32bとにより、全体として平面
視略U字状(V字状でも良い)に形成されている。外片
32aには、前記係止爪33が嵌まり嵌合する取付け穴34を
形成している。
【0036】本実施形態では、補助支持体32の全体が変
形許容部となっている。補助支持体32の内片32bには、
平面視外向きコ字型の係止片35を上下方向に沿った複数
箇所に設けている。この係止片35には、背部用インナー
部材8の左右両側に設けた内向きコ字型の折り返し部36
が左右両側外側から嵌合可能である。また、背部用イン
ナー部材8の左右両側部には、前記各折り返し部36と対
峙する規制片37を突設しており、この各規制片37には、
補助支持体32のコ字型係止片35に穿設された脱落防止穴
(図示せず)に係合する突起38を形成している。
【0037】本実施形態では、背部用インナー部材8は
上下複数に分断されており、それぞれは図9に示すよう
に左右横長の帯板状に形成されている。インナー部材は
このような形態でも良い。図示していないが、背部用イ
ンナー部材8を1枚体の構造として、その左右両側部
に、上下に適宜間隔で折り返し部36と規制片37とを設け
ても良い。
【0038】なお、背部用インナー部材8の表面側に軟
質の発泡ウレタン樹脂等のクッション体9を張設すると
共に、該クッション体9の表面を覆う表装材10の縁部
を、補助支持体32の外周面を覆うように巻き込み、表装
体10の縁部を係止爪33で抜け不能に固定しても良い。本
実施形態において、着座した人が背部3にもたれ掛かる
と、背部用インナー部材8が平面視前向き凹状に撓む状
態に弾性変形し、かつ、左右補助支持体32がその内片32
bと外片32aとの間隔を縮めるように弾性変形して、背
部3の全体が後方に沈み込む(後退する)状態になる。
このため、背部3が人の身体にフィットする。
【0039】したがって、背部用インナー部材8に張っ
たクッション材9の厚さが薄くても、着座した人に背部
3が柔らかな触感を与えて、背部3の全体のクッション
性能が向上して、快適なロッキング状態を与えることが
できる。本発明を椅子の背部3に適用する場合の変形例
として、背部用インナー部材8の左右両側に前後方向に
撓み変形し得る折り返し部36を一体的に形成して、これ
を、背部用アウター部材3aにおけるベース体3a′の左右
両側部位の内面に固定しても良い(この場合は補助支持
体32は不要になる)。
【0040】.第5実施形態(図10〜図23) 図10〜図23では第5実施形態を示している。図10は椅子
の右側面図、図11は図10のII−II視平断面図、図12は図
10のXII-XXI 視断面図であり、先ず、これらの図に基づ
いて椅子の大まかな構造を説明する。椅子は、脚部1と
座受け体40と座部2と、背部3とを備えている。脚部1
はカバー41で覆われたガスシリンダ(脚支柱)42を備え
ている。ガスシリンダ42の上端に座受け体40を固定して
いる。
【0041】座部2は、座部用アウター部材43と座部用
インナー部材44と座部用クッション材45とから成ってお
り、座部用アウター部材43は金属板製のベース体46を備
えている。このベース体46に設けた前ブラケット46a
を、左右方向に延びる第1軸47によって座受け体40の前
部に取付けている。他方、背部3は、座受け体40の後部
から斜め上向きに延びる左右一対のアーム48に取付けら
れており、アーム48の前端は、左右方向に延びる第2軸
49によって座受け体40の左右側面に取付けられている。
そして、アーム48の中途部と座部用アウター部材43にお
けるベース体46の後端に設けた後ブラケット片46bと
が、左右方向に延びる第3軸50によって回動自在に連結
されている。
【0042】アーム48にはパイプ製又は棒材製のジョイ
ント51が後方から挿入されており、このジョイント51を
介して背部3がアーム48に取付けられている。図11に簡
略して示すように、左右のジョイント51は水平状の横バ
ー52で連結されている。第1軸47を嵌めるために座受け
体40に形成した軸受け穴53は略前後方向に伸びる長穴に
なっており(軸受け穴53にはブッシュ54を挿入してい
る)、かつ、第1軸47はロッキング用のばね55で支持さ
れている。したがって、椅子に腰掛けた人が背部3にも
たれ掛かると、背部3はばね55に抗して第2軸49を中心
に後傾動し、且つ、座部2は、ばね55に抗して後退動し
つつ第1軸47を中心に緩い角度で後傾動する。
【0043】図10に一点鎖線で示すように、椅子は肘当
て56を備えているが、本発明との関連はないので説明は
省略する。また、図11に示すように、座受け体40には背
部3の姿勢切換機構57を設けている。前記姿勢切換機構
57は、背部3を、後傾動自在なフリー状態と、直立した
状態に保持された第1ロック状態と、半分程度後傾した
状態に保持された第2ロック状態と、後傾し切った状態
に保持された第3ロック状態とに切換えできるものであ
るが、本願発明との直接の関連はないので詳細な説明は
省略する。
【0044】図11において、符号58で示すのはロッキン
グ用の補助ゴムであり、符号59で示すのはガスシリンダ
42を操作するためのレバーである。 ≪座部用アウター部材43≫次に、座部2の座部用アウタ
ー部材43の構造を主として図13〜図19に基づいて説明す
る。図13は図10の XIII-XIII視断面図、図14は座部2の
分離正面図、図15は座部用アウター部材43を構成するベ
ース体46の斜視図、図16は座部用アウター部材43の分離
斜視図、図17のうち (A)は座部用アウター部材43におけ
る補助支持体61の平面図、 (B)は底面図、 (C)は (A)の
C-C視断面図、図18は図13の部分拡大図である。
【0045】座部2の座部用アウター部材43は、金属板
製の1つのベース体46と、このベース体46に取付けた左
右一対の補助支持体61とから成っている。例えば図12に
示すように、ベース体46は、左右の張出部46cを備えた
平面視略H型に形成されている。張出部46cは、先端に
向かって幅狭となる略台形状に形成されている。また、
張出部46cは正面視で斜め上向きに緩く傾斜している
(座部用インナー部材44の下方に大きな空間を空けるた
めである)。
【0046】ベース体46には、強度アップを主目的とし
て、平面形状と相似形の凹み(下向き膨出部)62を形成
しており、この凹み62の箇所に、補助支持体61を固定す
るためのねじ穴63が空いている。座部用アウター部材43
の補助支持体61は、ベース体46の張出部46cに嵌まるよ
うに袋状に形成されている。例えば図16や図17、図18に
示すように、補助支持体61の下面部は、べース体46の凹
み62との干渉を回避するため大きく抉られている(抉ら
れた部分を符号64で示す)。また、補助支持体61の上面
部にはねじ挿入穴65が空いている。
【0047】補助支持体61は、ポリプロピレン等の合成
樹脂を素材とした射出成形法によって製造されている。
補助支持体61の端縁には、座部用インナー部材44の側縁
に重なる庇状の支持部61aが形成されている。このた
め、補助支持体61の先端部は正面視V字状になってい
る。補助支持体61の支持部61aのうち前後両端部と中間
部との三箇所に角形の係止穴67を空けている。この係止
穴67は座部用インナー部材44を取付けるためのものであ
る。係止穴67の個数や形状は必要に応じて自由に設定で
きる。
【0048】補助支持体61の左右先端部は、ある程度は
弾性変形し得るように先端に行くに従って肉厚が薄くな
るように設定している。また、補助支持体61の先端部
は、V字状の間隔が狭まるようにある程度は撓み変形し
得る。図17の(A)(C)に示すように、補助支持体61の先端
部内面には、前後両側の係止穴67を挟むように一対ずつ
のリブ68,69 が形成されている。このリブ68,69 によ
り、支持部61aの付け根箇所が過度に撓み変形すること
が阻止される。そして、図17(C) から容易に理解できる
ように、前後内側に位置したリブ68よりも、外側に位置
したリブ69を大きく突出させている。
【0049】従って、補助支持体61の支持部61aは、そ
の前後両側の部位は殆ど撓み変形しない。このため、人
が何らかの理由で指を補助支持体61と座部用インナー部
材44との間に差し込んだ場合でも、指を挟んで怪我をす
ることがない。実施例のように補助支持体61を袋状に形
成すると、その強度を向上できる。また、取付け用のね
じ70が隠れるため、人が誤って補助支持体61の下面を手
を触れてもねじ70で怪我をすることはない。
【0050】≪座部用インナー部材44≫次に、主として
図19〜図23に基づいて座部用インナー部材44の構造を説
明する。図19のうち (A)は座部用インナー部材44と補助
支持体61との部分断面図、 (B)は変形例の正面図、図20
は座部用インナー部材44の平面図、図21は図20の右側面
図、図22は図21のXXII−XXII視断面図、図23は座部用イ
ンナー部材44の底面図である。
【0051】座部用インナー部材44は、例えばポリプロ
ピレンのうよな合成樹脂を素材とした射出成形法によっ
て製造されている。座部用インナー部材44はほぼ板状で
あるが、人の臀部と太股の外形に合わせて湾曲させてい
る。座部用インナー部材44の左右両側部には、3個ずつ
の係止爪71が下向きに突設されている。係止爪71は、補
助支持体61の係止穴67に上方から強く押し込むと、弾性
に抗して変形することによって係止穴67に嵌まり込み、
これにより、座部用インナー部材44は補助支持体21にワ
ンタッチ的に取付けられる。
【0052】図19や図21示すように、前端の係止爪71の
前面と後端の係止爪71の後面とには、係止穴67への係止
爪71の嵌め込みをガイドするため傾斜リブ72を設けてい
る。係止爪71の嵌め込みガイド手段としては、図19(B)
に示すように、係止爪71の側面71aの全体を傾斜させて
もよい。本実施形態や他の実施形態のように、座部用イ
ンナー部材44と座部用アウター部材43とを固定する手段
として係止爪71と係止穴67とから成る係合手段を採用す
ると、組立てを簡単に行える利点がある。
【0053】例えば図19に明示するように、各係止爪71
の箇所には上向きの溝穴73が適当な間隔で空いている。
これは、係止爪71の箇所の肉厚を均等化することによ
り、成形時に樹脂が収縮して精度が悪化することを防止
するためのものである。図20〜図22に示すように、座部
用インナー部材44の前部の下面には、当該前部を変形し
難くするため、左右方向に延びる前部補強リブ74が形成
されている。前部補強リブ74の箇所にも溝穴73が適当な
間隔で多数形成されている。
【0054】座部用インナー部材44における前部の下面
のうち前部補強リブ74よりも手前側には、補強リブ74に
接続された状態で延びる補助リブ75を突設している。こ
の前部補助リブ75は、座部用クッション材45を覆うクロ
ス(張地)76の縁を揃えるためのものである(補助リブ
75の付け根箇所にカッター(図示せず)の刃先を当て、
その状態でカッターを補助リブ75に沿って移動させて、
クロス76の縁を切り揃える)。
【0055】例えば図20,図22に示すように、座部用イ
ンナー部材44の後端縁には後部補強リブ77を形成してい
る。このため、座部用インナー部材44の後端縁も殆ど弾
性変形しない。後部補強リブ77の箇所にも溝穴73が多数
形成されている。座部用インナー部材44には、中心線に
沿った箇所に位置したセンタースリット群78と、左右側
部寄りに位置したサイドスリット群79と、両者の間に配
置したメインスリット群80とを形成している。なお、図
14では座部用インナー部材44は簡略化して表示してお
り、スリット群78,79,80は表示していない。
【0056】センタースリット群78とサイドスリット群
79は、前後方向に延びる多数の単位スリット81から成っ
ており、直列状に飛び飛びに並んだ単位スリット81の列
が、左右方向に複数並列している。隣合った列の単位ス
リット18は前後方向にずれている。メインスリット群80
を構成する単位スリット82は、座部用インナー部材44の
中心線から斜め前方に延びるように傾斜している(斜め
後方に向けて凸状に緩い曲率で湾曲している)。このた
め、センタースリット群78とメインスリット群80とは、
人の背骨と肋骨のような関係になっている。
【0057】サイドスリット群79は前後補強リブ68,77
の間に箇所に長く延びた状態に形成されている。他方、
センタースリット群78は後部に偏った状態で形成されて
いる。メインスリット群80を構成する各単位スリット82
は、その左右外側の端部が直線状に並ぶように揃えられ
ている。そして、これらの単位スリット82のうちセンタ
ースリット群78の前部よりも手前側に位置した何本か
は、最も手前に行くに従って中心部に延びる長さが短く
なっている。このため、センタースリット群78の手前側
には、スリットが存在しない略三角形の空白部分が残さ
れている。
【0058】メインスリット群80を構成する単位スリッ
ト82のうち後部に位置した何本かは、最も後端に行くに
従って長さが短くなっている。座部用インナー部材44の
うち人の腰骨が当たる部分の周辺(図20で点線で囲い、
図23では実線で囲った部位)は、他の部位よりも薄肉に
することにより(図18も参照)、より容易に弾性変形し
得る変形容易ゾーン83としている。各単位スリット81,8
2 の両端は丸みを帯びた形状になっているが、これは、
応力集中による破断を防止するためである。
【0059】センタースリット群78及びサイドスリット
群96を構成する単位スリット81は前後方向に延びている
ため、人が着座すると、センタースリット群78及びサイ
ドスリット群79の箇所は左右方向に広がるように弾性変
形する。また、メインスリット群80の箇所では、主とし
て単位スリット82と直交した方向に広がるように変形す
る。
【0060】このようなスリット群78,79,80の構造と肉
厚の違いとにより、座部用インナー部材44は、人の座骨
が当たる部分ほど大きく沈み込むように弾性変形し、太
股が当たる部分はあまり変形しない。このため、人の体
圧は座部用インナー部材44で均等に分散して支持され
る。換言すると、人は特定の部分に圧迫感を感じること
はない。このため、長時間、快適に腰掛け続けることが
できる。
【0061】ところで、人が椅子に腰掛ける場合、深く
腰掛けたり浅く腰掛けたりというように、身体の前後位
置が異なることがある。この点、実施例では、変形容易
ゾーン83が前後方向に延びる形態であるため、腰掛ける
位置が異なっていても同様のフィット感を得ることがで
きる。図23に示すように、センタースリット群78とサイ
ドスリット群79とを構成する各単位スリット81の周囲に
は補強リブ84を設けている。また、メインスリット群80
を構成する各単位スリット82のうち一部の箇所にも、補
強リブ84を設けている。このように補強リブ84を設ける
と、単位スリット81,82 の溝幅が過度に広がることを防
止できるため、座部用インナー部材44の破断を防止する
ことができ、また、変形容易ゾーン83を集中的に凹み変
形させて高いフィット感を得ることができる。
【0062】センタースリット群78とサイドスリット群
79とを構成する全ての単位スリット81に補強リブ84を設
けているのは、これらの単位スリット81は前後方向に延
びているため、人の着座によって左右方向に大きく広が
り変形しやすいからである。 .その他 本発明は、図24(A)に示すベッド86や図24(B)に示す担架
87などにも適用できる。符号88はスリットである。
【0063】また、本発明は図示の形態以外にも様々の
形態に具体化できる。例えば、アウター部材を合成樹脂
製として、その縁部をV字状やU字状に形成する等し
て、縁部が撓み変形するように構成しても良い。また、
背部用インナー部材を第5実施形態における座部用イン
ナー部材のようなスリット構造にしても良い。なお、特
公昭 8-22250公報には、椅子のインナー部材にスリット
を形成することが開示されているが、このものは、座部
用インナー部材と背部用インナー部材とを一体に連続し
た状態に形成した場合において、背部用インナー部材の
後傾動を許容するために両者の連接部にスリットを形成
したものであり、本願発明のように人の身体を沈み込ま
せるためのものとは異なっている。
【図面の簡単な説明】
【図1】椅子の斜視図である。
【図2】椅子の斜視図である。
【図3】要部の分離斜視図である。
【図4】要部の正断面図である。
【図5】第2実施形態の断面図である。
【図6】第3実施形態の分離斜視図である。
【図7】第3実施形態の断面図である。
【図8】背部に適用した第4実施形態の平断面図であ
る。
【図9】第4実施形態の分離斜視図である。
【図10】第5実施形態に係る椅子の斜視図である。
【図11】図10の XI-XI視平断面図である。
【図12】図10の XII-XII視平断面図である。
【図13】図10の XIII-XIII視平断面図である。
【図14】座部の分離正面図である。
【図15】座部用アウター部材におけるベース体の斜視図
である。
【図16】座部用アウター部材の分離斜視図である。
【図17】座部用アウター部材における補助支持体を示す
図である。
【図18】図13の部分拡大図である。
【図19】インナー部材とアウター部材との固定手段を示
す図である。
【図20】座部用インナー部材の平面図である。
【図21】図20の右側面図である。
【図22】図20の XXII-XXII視断面図である。
【図23】座部用インナー部材の底面図である。
【図24】他の例を示す図である。
【符号の説明】
1 脚部 2 座部 3 背部 3a 背部用アウター部材 4 座部用アウター部材 5 ベース体 5c 張出部 7,27 座部用インナー部材 8 背部用インナー部材 9 クッション材 11,24 補助支持体 43 座部用アウター部材 44 座部用インナー部材 45 クッション材 46 ベース体 46a 張出部 61 補助支持体 61a 支持部 78 センタースリット群 79 サイドスリット群 80 メインスリット群 81,82 単位スリット 84 補強リブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】身体の押圧力が作用すると撓み変形し得る
    ように合成樹脂によって板状に形成されたインナー部材
    と、インナー部材を両端支持の状態で支持するアウター
    部材とを備えており、これらインナー部材とアウター部
    材とをその縁部において固定し、且つ、両部材の側部の
    うち少なくともいずれか一方を断面V字状やU字状等に
    折り返した形状とするか、又は、両者をV字状又はU字
    状の姿勢で固定することにより、インナー部材が身体の
    押圧力によって全体としてアウター部材に接近動するこ
    とを許容する変形許容部を形成していることを特徴とす
    る椅子等の身体支持具。
  2. 【請求項2】身体の押圧力が作用すると撓み変形し得る
    ように合成樹脂によって板状に形成されたインナー部材
    と、インナー部材を両端支持の状態で支持するアウター
    部材とを備えており、これらインナー部材とアウター部
    材とをその縁部において固定し、且つ、前記インナー部
    材には、身体の押圧力が強く作用する部位ほど大きく撓
    み変形させる多数のスリットを形成していることを特徴
    とする椅子等の身体支持装置。
  3. 【請求項3】前記アウター部材は、インナー部材の左右
    側縁に向けて延びる左右張出部を備えた金属製のベース
    体と、このベース体の張出部に取付けられた左右対の合
    成樹脂製補助支持体とから成っており、前記補助支持体
    を、インナー部材を介して作用した身体の押圧力によっ
    て撓み変形し得る強度とすることにより、当該補助支持
    体を前記変形許容部と成していることを特徴とする請求
    項1又は請求項2に記載した椅子等の身体支持装置。
  4. 【請求項4】前記アウター部材の補助支持体は、ベース
    体の張出部に左右外側から被嵌するように袋状に形成さ
    れており、この補助支持体の先端縁に前記インナー部材
    を固定していることを特徴とする請求項3に記載した椅
    子等の身体支持装置。
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