JP2000090218A - 板状枠体付きicキャリアおよびその製造方法 - Google Patents

板状枠体付きicキャリアおよびその製造方法

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JP2000090218A JP26057498A JP26057498A JP2000090218A JP 2000090218 A JP2000090218 A JP 2000090218A JP 26057498 A JP26057498 A JP 26057498A JP 26057498 A JP26057498 A JP 26057498A JP 2000090218 A JP2000090218 A JP 2000090218A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブリッジや裏貼りフィルムを設けることな
く、ICキャリアを板状枠体に保持することができる板
状枠体付きICキャリアおよびその製造方法を提供す
る。 【解決手段】 板状枠体13はコアシート21と、オー
バーシート22,23とからなり、板状枠体13に開口
部30が形成されている。板状枠体13の開口部30に
はオーバーシート22が残存しており、この開口部30
内にICキャリア11が装着されている。ICキャリア
11は開口部30に残存するオーバーシート22により
接着保持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ICモジュールを
搭載した小型のICキャリアと、板状枠体とを備えた板
状枠体付きICキャリアおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図11(A)(B)は、従来のICキャ
リアとその使用方法を説明する図である。
【0003】ICキャリア41は、図11(A)に示す
ように、小型の基材(15×25mm程度)に、CPU
やメモリ及び電極などを一体化したICモジュール42
が搭載されたものであり、例えば、携帯電話の加入者識
別票SIM(SUBSCRIBER IDENTITY
MODULE)等として使用されている。
【0004】ユーザは、電話加入権に相当する加入者認
識票を取得すれば、共通仕様の携帯電話機50用途に応
じて購入することができ、購入した携帯電話機50にそ
の加入者認識票(ICキャリア41)を装着して使用し
ている。
【0005】しかし、このICキャリア41は、十分に
普及しておらず用途が限られているので、多量生産する
専用工場を建設すると、コストアップにつながる。また
前述した加入者識別票として使用する場合には、封筒に
入れて郵送するので、封入封緘作業がしずらい。また受
け取った加入者も、携帯電話機50への装着前に取り扱
いを誤って、破損、紛失する等の問題がある。
【0006】このために、従来の設備を用いてICカー
ド40を作製して、図11(B)に示すように、そのI
Cカード40の板状枠体43に取り外し用のスリット4
4を複数箇所のブリッジ部45を残して形成し、ICキ
ャリア41の部分のみを取り外して使用することが提案
されている。このようにすれば、カードの製造及び検査
設備のみならず、従来のICカードの発行・発送システ
ムがそのまま使用できる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来の形
態のICキャリア41は、ICキャリアをICカード基
体から取り外す際に、ICモジュール42に曲げや捩り
等の負荷が掛かり、破壊や飛び出しなどを起こす可能性
がある。また、板状枠体43から取り外すときに、ブリ
ッジ部が残存突起として残り携帯電話機50の装着部に
入り難い等の問題があったり、逆にICキャリア側に欠
損部を生じるような問題もある。
【0008】図12(A)(B)は従来のICキャリア
の他の例を説明する図である。
【0009】本願出願人の先の出願(特開平7−276
870号公報)には、図12(A)(B)に図示するよ
うに、開口部を有する板状枠体43と、図12(B)の
ように一方の面に粘着剤層46aを有し、この粘着剤層
46aを介して前記板状枠体43の裏面に貼付された裏
貼りフィルム46とを備えたICカード40が提案され
ている。ICキャリア41は当該開口内において裏貼り
フィルム46の粘着剤層46aにより固定して保持され
る。
【0010】しかし、この場合にも、板状枠体43の裏
面に裏貼りフィルム46を特別に設ける工程が必要であ
るため、コスト高となったり、裏貼りフィルム46を板
状枠体43との間に空気層を含まないように平滑に貼る
ことがむずかしいというような問題がある。
【0011】本発明はこのような点を考慮してなされた
ものであり、ブリッジや裏貼りフィルムを設けることな
く、ICキャリアを板状枠体に適切に保持することがで
きる板状枠体付きICキャリアおよびその製造方法を提
供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、コアシート
と、コアシートの少なくとも一方の面に設けられたオー
バーシートとを有し、オーバーシートを残存させて形成
された開口部を有する板状枠体と、板状枠体の開口部に
装着され、開口部に残存するオーバーシートにより保持
されたICモジュールを有するICキャリアと、を備え
たことを特徴とする板状枠体付きICキャリア、および
コアシートと、コアシートの少なくとも一方の面に設け
られたオーバーシートとを有し、オーバーシートを残存
させて形成された開口部を有する板状枠体と、板状枠体
の開口部に装着され、開口部に残存するオーバーシート
により保持されたICモジュールを有するICキャリア
と、を備えた板状枠体付きICキャリアの製造方法にお
いて、コアシートの少なくとも一方の面にオーバーシー
トを積層し、コアシートとオーバーシートを融着プレス
する工程と、コアシートを座ぐり加工して座ぐり凹部を
形成する工程と、コアシートにICキャリアの周縁をな
す周縁スリットを形成する工程と、座ぐり凹部内にIC
モジュールを装着する工程と、を備えたことを特徴とす
る板状枠体付きICキャリアの製造方法である。
【0013】本発明の板状枠体付きICキャリアによれ
ば、ICキャリアが開口部を有する板状枠体においてオ
ーバーシートに剥離自在に仮着され保持されているの
で、ICキャリアを板状枠体から必要な際に容易に取り
外して使用することができる。さらに、取り外したIC
キャリアは従来のようにブリッジ部を介して板状枠体に
支持されている場合のように、ブリッジ部の破損による
エッジ部の残存や欠損を生じることがなく、また、粘着
フィルムにより支持する場合のように、特別な材料を使
用したり、別の工程を必要とすることもない。
【0014】また、本発明の板状枠体付きICキャリア
の製造方法によれば、このような板状枠体付きICキャ
リアをICカードの従来設備を使用して容易にかつ安価
に製造することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】板状枠体付きICキャリアの第1
の実施の形態 図1(A)(B)(C)、図5および図6は、本発明に
よる板状枠体付きICキャリアの第1の実施の形態を示
す図である。図1(A)はその平面図、図1(B)は、
図1(A)のA−A線における側断面図、図1(C)は
裏面図を示している。
【0016】図1(A)(B)(C)に示すように、板
状枠体付きICキャリア10はコアシート21と、コア
シート21の両面に設けられたオーバーシート22,2
3とを有し開口部30が設けられた板状枠体13と、板
状枠体13の開口部30内に装着されるとともにICモ
ジュール12が搭載されたICキャリア11とを備えて
いる。このうち板状枠体13の開口部30には一方のオ
ーバーシート、例えばオーバーシート22が残存し、開
口部30内のICキャリア11はこのオーバーシート2
2により接着保持されている。
【0017】板状枠体13のコアシート21とオーバー
シート22は、塩化ビニル樹脂等の樹脂シートからな
り、ICキャリア11はICモジュール12側のオーバ
ーシート22により保持されている。またコアシート2
1およびオーバーシート23のうちICモジュール12
の外周にICキャリア11の周縁をなす周縁スリット1
3aが形成されている。周縁スリット13aは図1
(A)で点線で図示され、図1(C)では実線で図示さ
れている。なお板状枠体13には、表示18aが設けら
れ、ICキャリア11には表示18bが設けられ、さら
に板状枠体13にはサインパネル19が設けられてい
る。またICキャリア11のICモジュール12側の面
に、オーバーシート22との融着を阻害する融着阻害層
14が設けられている。
【0018】次に図5および図6により、ICキャリア
11について詳述する。
【0019】図5(A)はICキャリアの表面を示し、
図5(B)はその裏面を示している。ICキャリア11
は図5(A)のように、縦Y1(約15.00mm)×
横X1(約25.00mm)程度の樹脂製の基体11a
と、基体11aに搭載された縦Y2(約10.6mm)
×横X2(約12.0mm)程度のICモジュール12
とを有している。また基体11aには対象機器への装着
時の位置決めとなる切り欠き11bが形成され、この切
り欠き11bの長さZは約3.00mm程度となってい
る。
【0020】図6は、本発明による他のICキャリア1
1の詳細を示す平面図である。ICキャリア11は基体
11aと、基体11aに搭載されたICモジュール12
からなっている。ICモジュール12は8個(C1〜C
8)の接触部からなる外部端子12cを有し、各外部端
子12cの形状は略四角形状となっている。さらに、外
部端子12cの位置はISOに準拠する位置(ISOに
準拠するICカードのICモジュールの端子位置)に配
置することが好ましい。すなわち図6において、ICキ
ャリア11の左端から、aが最大4.0mm、bが最小
6.0mm、cが最大11.62mm、dが最小13.
62mm、ICキャリア11の上端からeが最大2.7
5mm、fが最小4.45mm、gが最大5.29m
m、hが最小6.99mm、iが最大7.83mm、j
が最小9.53mm、kが最大10.37mm、lが最
小12.07mmとなる。また、図6において板状枠体
13の縁部からICキャリア11までの距離は、oが1
6.48mm、qが6.25mmとなる。さらに、IC
キャリア11の形状はpが15±0.1mm、rが25
±0.1mmとされる。また、切り欠き部m,nの大き
さは3±0.1mmとされる。
【0021】次に各部の材料について述べる。板状枠体
13およびICキャリア11のコアシート21は、塩化
ビニルに限らず、PBT、アクリル、ポリメタクリル酸
メチル、ポリカーボネート、アクリルニトリル−ブタジ
エン−スチレン共重合体(ABS)樹脂またはこれらの
樹脂の組み合わせによるポリマーアロイ樹脂等の各種の
硬質樹脂を使用することができる。このうちアクリル樹
脂またはポリカーボネート樹脂を用いると、切削加工性
がよく、座ぐり加工を容易かつ精度よく行うことができ
る。塩化ビニル樹脂の場合は、一般に可塑剤を充填しな
いか少ない添加量(1〜5%)の硬質のものが使用され
る。
【0022】オーバーシート22,23の材質および厚
さは、全光線透過率で測定して80%以上のものが好ま
しい。光線透過率の高いものは、目視したときに、透明
で印刷絵柄の色調、美観を損なわずに見ることができ
る。このようなシートには、コアシート21との熱融着
性が良好である限り、ポリ塩化ビニル、ポリカーボネー
ト、ポリメタクリル酸メチル、ポリエチレンテレフタレ
ート、ポリブチレンテレフタレート、酢酸セルロース、
ナイロン、エチレン・酢酸ビニル共重合体鹸化物、ポリ
プロピレン、ポリビニルブチラール、アクリルニトリル
−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂、メタクリル酸メ
チル−ブタジエン−スチレン共重合体樹脂もしくはそれ
らのポリマーアロイ樹脂を使用することができる。
【0023】融着阻害層14を形成する印刷インキベヒ
クルは、コアシート21やオーバーシート22,23と
加熱時に相溶しないものが好ましい。すなわち、塩化ビ
ニルやその他のビニル系のものは避け、硝化綿やエチル
セルロース等の繊維要素のものをこの目的に使用するこ
とができる。また、溶剤を含む場合はコアシート21の
材料の溶解作用をするので融着を生じ易くする。従っ
て、光硬化とか熱硬化型のモノマーを使用し、溶剤を含
まない型の印刷インキであることも好ましい。光硬化型
インキとしては、ウレタン系(メタ)アクリレート、エ
ポキシ系(メタ)アクリレート、ポリエステル系(メ
タ)アクリレート等の(メタ)アクリル酸変性された樹
脂モノマーを、反応性希釈剤、光硬化開始剤とともに使
用することができる。
【0024】板状枠体付きICキャリアの第2の実施の
形態 図2(A)は、本発明による板状枠体付きICキャリア
の第2の実施形態を示す平面図、図2(B)は、図2
(A)のA−A線における断面図、図2(C)はその裏
面図を示している。
【0025】図2(A)(B)(C)に示す第2の実施
の形態は、ICキャリアが板状枠体13の開口部30内
に装着されるとともに、ICキャリアがコアシート21
下方のオーバーシート23に接着保持されている点が異
なるのみであり、他は図1、図5および図6に示す第1
の実施の形態と略同一である。第2の実施の形態におい
て、第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して
詳細な説明は省略する。
【0026】本実施形態において板状枠体付きICキャ
リア10は、ICキャリア11と、板状枠体13とを備
え、板状枠体13は、塩化ビニル樹脂等の樹脂シートで
構成され、ICキャリア11はICモジュール12と反
対側のオーバーシート23によって保持されている。ま
たICキャリア11の周縁には周縁スリット13aが形
成されている。周縁スリット13aは図2(A)で実線
で図示され、図2(C)の裏面では点線で図示されてい
る。
【0027】またICキャリア11のICモジュール1
2と反対側の面に、オーバーシート23との融着を阻害
する融着阻害層14が設けられている。
【0028】板状枠体付きICキャリアの第3の実施の
形態 次に図3により、板状枠体付きICキャリアの第3の実
施の形態について説明する。
【0029】図3に示す第3の実施の形態は、ICキャ
リア11の構成が異なるのみであり、他は図1、図5お
よび図6に示す第1の実施の形態と同様である。第3の
実施の形態において、第1の実施の形態と同一部分には
同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0030】図3において、板状枠体13は、上側コア
シート21aと、下側コアシート21bとからなるコア
シート21と、オーバーシート22,23とを有し、コ
アシート21を座ぐり機で座ぐり加工することにより、
凹部17が形成される。ICキャリア11のICモジュ
ール12は座ぐり機で形成された凹部17内に接着さ
れ、座ぐり凹部17とICキャリア12間は接着剤31
で固定されている。凹部17には、中空部17a,17
bが形成され過剰な接着剤31を吸収したり曲げ応力を
緩和する作用をしている。ICモジュール12は主とし
て凹部17内の突起17cの部分に接着されている。I
Cモジュール12は例えばプリント基板12bにICチ
ップ12aを装着し、封止樹脂12dでICチップ12
aをモールドすることにより形成することができる。I
Cモジュール12の表面は外部端子12cとなってい
る。
【0031】本実施形態において、ICキャリア11の
周縁をなす周縁スリット13aはICモジュール12側
とは反対側の面から座ぐり機により刻設形成されてい
て、ICキャリア11はオーバーシート22により保持
されている。またオーバーシート22とICキャリア1
1との間には融着阻害層14が形成されていて、ICキ
ャリア11とオーバーシート22との完全な融着を防止
し、この部分からICキャリア11を容易に剥離して取
り外すことができる。
【0032】この場合、融着阻害層14は、ICキャリ
ア11を構成する上側コアシート21a表面に設けられ
ている。さらにコアシート21表面およびオーバーシー
ト23裏面には、各々印刷層15,16が設けられてい
る。
【0033】板状枠体付きICキャリアの第4の実施の
形態 次に図4により、板状枠体付きICキャリアの第4の実
施の形態について説明する。図4に示す第4の実施の形
態は、ICキャリア11が板状枠体13の開口部30内
に装着されるとともに、ICキャリア11がコアシート
21下方のオーバーシート23に保持されている点が異
なるのみであり、他は図3に示す第3の実施の形態と略
同一である。
【0034】第4の実施の形態において、第3の実施の
形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略
する。
【0035】図4において、ICキャリア11の周縁を
なす周縁スリット13aはICモジュール12側から座
ぐり機により刻設形成され、ICキャリア11はオーバ
ーシート23により保持されている。また、オーバーシ
ート23とICキャリア11との間には融着阻害層14
が形成されていて、ICキャリア11とオーバーシート
23との完全な融着を防止し、この部分からICキャリ
ア11を容易に剥離して取り外すことができるようにさ
れている。
【0036】この場合、融着阻害層14は、ICキャリ
ア11を構成する下側コアシート21b表面に設けられ
ている。
【0037】第3および第4の実施形態のいずれの場合
も、ICキャリア11を容易に板状枠体11から取り外
すことができるが、第4の実施形態の場合、第3の実施
形態の場合よりも広い面積でICキャリア11がオーバ
ーシート23と接触しているのでICキャリア11を強
く保持できる。またICキャリア11を取り外した後も
ICモジュール12側にオーバーシート22が残存する
のでICキャリア11表面の外観を良好にすることがで
きる。
【0038】板状枠体付きICキャリアの製造工程およ
び使用方法の実施の形態 図7は、本発明の板状枠体付きICキャリアの製造工程
を示す図である。
【0039】まず、通常のプラスチックカードの製造方
法に従って、表面側と裏面側となる上側コアシート21
aおよび下側コアシート21bからなるコアシート21
と、上下のオーバーシート22,23とを積層して圧着
する。コアシート21は必要により1枚で構成する場合
もあり、上下いずれかのオーバーシート22,23を省
略してもよい。コアシート21の外側となる面には通常
の装飾的な印刷層15がシルクスクリーン印刷またはオ
フセット印刷等により適宜設けられる(S1,S2)。
また、オーバーシート22,23が必要な大きさにカッ
トして準備される(S3)。
【0040】さらに、融着阻害層14が印刷その他の手
段によりコアシート21に設けられている(S4,S
5)。融着阻害層14は前述のように、ICキャリア1
1とオーバーシート22,23との剥離部を形成するた
めのものである。融着阻害層14は図3に示す第3の実
施形態の場合は、上側コアシート21aのICモジュー
ル12側のオーバーシート22と接触する面に、図4に
示す第4の実施形態の場合は、下側のコアシート21b
のオーバーシート23と接触する面の側に形成する。従
って、S4,S5は仕様によりいずれか一方を行う選択
的なものとなる。融着阻害層14は、オフセット印刷以
外の方法でも形成可能であるが、網点(網状点)の面積
率により融着阻害層14の機能を自由に調整し、かつ融
着阻害層14を薄層に形成する点では、オフセット印刷
が有利である。また、実施の可能性は少ないが網点活版
や網グラビアによる場合も同様の効果が得られる。シル
クスクリーン印刷や通常のコーティングの場合は面積率
をコントロールし難いと考えられる。
【0041】融着阻害層14において、容易に剥離でき
る融着阻害層14を構成する網点の面積率は60〜80
%が適当である。また、多少融着性を持たせる場合は、
40〜60%の網点面積率が適当であり、40%以下と
する場合はオーバーシート22,23とコアシート21
との強固な融着が生じて、ICキャリア11の破損を生
じる恐れがあるため好ましくない。もっとも、融着阻害
の程度は使用するインキの特性および後で行うプレス条
件、さらにオーバーシート22,23とコアシート21
の材質との関係もあるので上記の網点面積率%は一律に
規定されるものではない。
【0042】融着阻害層14は、ICキャリア11の周
縁部では網点面積%を大きくし、ICキャリア11の中
央部では網点面積を小さくすることができる。通常、I
Cキャリア11を剥離する際には、周縁部に指先の力を
入れ、一部剥離したICキャリア11のエッジ部に指を
かけて剥離することが考えられる。従ってICキャリア
11の周縁部以外の部分において、特に容易に剥離でき
る状態にしておく必要はないのでICキャリア11の中
央部では網点面積を小さくする。また、ICキャリア1
1全体のオーバーシート22,23に対する接着性を極
めて弱いものにすると、予期しないICキャリア11の
脱落が生じて紛失してしまうような問題も生じる。
【0043】次に図8(A)(B)(C)により融着阻
害層14の網点の形成状態について説明する。ここで図
8(A)はICキャリア11のICモジュール12側に
融着阻害層14を印刷した場合、図8(B)は裏面に融
着阻害層14を印刷した場合を示すが、いずれも同様に
形成することができる。図8(A)および図8(B)に
おいて拡大した円内には、ICキャリア11周縁に設け
られた融着阻害効果の大きい網点面積率の大きい網点1
4aと、ICキャリア11中央部に設けられた面積率の
小さい網点14bとが図示されている。
【0044】この場合、図8(A)に示すICキャリア
11は、オーバーシート22により保持され(図1
(B)参照)、図8(B)に示すICキャリア11はオ
ーバーシート23により保持される(図2(B)参
照)。
【0045】なお、図8(C)に示すように、ICキャ
リア11のうちICモジュール12側の面を2つの領域
に区画し、ICモジュール12側の一方の領域33に融
着阻害層14を全く設けることなく、他方の領域34の
みに融着阻害層14を設けてもよい。図8(C)に示す
ICキャリア11は、図8(A)に示すICキャリア1
1に略対応する。図8(C)に示すICキャリア11に
おいて、他方の領域34のみに融着阻害層14を設ける
ことによって、この他方の領域34からICキャリア1
1を板状枠体13から容易に剥離することができる。
【0046】次いで、図7に示すように、上側コアシー
ト21aと、下側のコアシート21bと、オーバーシー
ト22,23とを積層して融着するために、鏡面板に挟
んで各シート21a,21b,22,23をプレス機に
導入し、各シート21a,21b,22,23間を融着
させる(S6)。この場合の融着プレスは、各シート2
1a,21b,22,23が塩化ビニル樹脂からなる場
合は、150℃、15分間程度の加熱により行われる。
【0047】その後、融着されたシート21a,21
b,22,23をカードサイズに打ち抜き(S7)、カ
ードの所定箇所にサインパネル19用の転写箔を転写す
る(S8)。サインパネル19はカード使用者が自分の
署名をするためのパネルであって筆記性のよい材質層を
転写箔にした形体のものがよく知られている。次いで、
製造ナンバー、発行会社の情報、必要なバーコード等の
表示18a,18bが熱転写リボン等を使用して熱転写
される(S9)。また、この表示18a,18bの形成
工程は、レーザーマーキングによって印字することもで
きる。
【0048】次に、カードに、ICモジュール12を装
着するための凹部17を座ぐり機により形成する(S1
0)。このとき、図3に示す実施形態では、図4に示す
実施の形態に比べて表面のオーバーシート22の厚みの
分だけより深く凹部17を切削し、ICモジュール12
の外部端子12cがICキャリア11の面から出っ張ら
ないように調整する。座ぐりにより凹部17を形成した
後、ICモジュール12の外周にICキャリア11の周
縁をなす周縁スリット13aを形成する。この場合、図
1および図3に示す第1および第3の実施の形態ではI
Cモジュール12と反対側から座ぐりを行い、図2およ
び図4に示す第2および第4の実施の形態では、ICモ
ジュール12側から座ぐりを行う。
【0049】このような座ぐりはコアシート21を完全
に切断し、オーバーシート22,23を切断しないよう
な深さ(オーバーシート22,23の厚さの一部を切断
してもよい)に調整して行う(S11)。また、この座
ぐり工程はプレスによる打ち抜きによってコアシート2
1を完全に切断し、オーバーシート22,23を切断し
ないようする、いわゆる半抜き工法によって行うことも
可能である。
【0050】次いで、ICモジュール12の装着用凹部
17に熱硬化型接着剤31を注入し、ICモジュール1
2を装着して熱盤により圧着するモジュールシール工程
を行う(S12)。これにより融着プレスしてカードサ
イズに打ち抜かれたICキャリア11用のシート21
a,21b,22,23にICモジュール12が搭載さ
れる。ICモジュール12の接着はその他の接着剤によ
る他、両面接着シールを使用したり、その幾つかを併用
することもできる。次にICモジュール12に対してI
C特性等のIC検査を行う(S13)。そして、ICキ
ャリアの用途に応じて、データを書き込む発行処理工程
を行う(S14)。発行処理とは具体的には、加入者の
電話番号、加入者のIDナンバー、暗しょう番号等をメ
モリーにインプットする作業をいう。その後に枠体付き
ICキャリアをスリット付き台紙にはめ込み、封筒に封
入・封緘する梱包・出荷工程を行う(S15)。
【0051】なお、上記の工程において、ナンバー等の
印字(S9)はモジュールシール(S12)の後で行っ
てもよく、ICモジュール座ぐり(S10)とICキャ
リア形状の座ぐり(S11)は順序が変わってもよい。
【0052】このような本発明の板状枠体付きICキャ
リア10の製造方法は、融着阻害層14の印刷、ICキ
ャリア11の周縁をなす周縁スリット13aの座ぐりを
除き、従来のICカードの製造工程と同様のものであ
る。しかも融着阻害層14の印刷工程、および周縁スリ
ット13a座ぐり工程は従来のICカードの製造設備に
より行うことができるので、ICキャリア11について
の各種の検査工程や封筒への封入作業等の梱包・出荷工
程を、ICカードの製造工程をそのまま用いて行うこと
ができ、加工の精度も十分確保することができる。
【0053】一般に、板状枠体13等のカード類は、厚
さは0.76mm±0.08mmに規定されているが、
このような厚みの板状枠体13に対し、周縁スリット1
3aの幅は0.1〜3.0mmであることが好ましい。
周縁スリット13aが3.0mm以上であると予期しな
い剥離が生じる場合があり、また、外観上も問題があ
る。周縁スリット13aが0.1mm以下であると、座
ぐり用ドリルが細くなり過ぎ座ぐり工程が困難となる。
なお、周縁スリット13aの幅が0.5mm以下の場合
は、プレスによる打ち抜きによって行うことが望まし
く、座ぐりで行うよりも効率的でよい。
【0054】次に図9および図10により、板状枠体付
きICキャリアの使用方法について説明する。
【0055】図9(A)(B)は、オーバーシート22
に保持されたICキャリア11を板状枠体13から剥離
する状況を示す図である。この場合、融着阻害層14は
ICキャリア11のICモジュール12側に形成されて
おり、オーバーシート22は板状枠体13側に残り、I
Cキャリア11の表面にはオーバーシート22が残らな
い。従って、ナンバー等の表示18bを印字をする場合
はICキャリア11のICモジュール12と反対側表面
に行う必要がある。
【0056】図10(A)(B)は、オーバーシート2
3に保持されたICキャリア11を板状枠体13から剥
離する状況を示す図である。この場合、融着阻害層14
はICキャリア11のICモジュール12と反対側に形
成されており、オーバーシート23は板状枠体13側に
残り、ICキャリア11の裏面にはオーバーシート23
が残らない。従って、ナンバー等の表示18bをICキ
ャリア11のICモジュール12側表面に行うことがで
きる。
【0057】また、図9および図10から明らかなよう
に、いずれの場合も板状枠体13からICキャリア11
を取り外した後において、ICキャリア11の基体11
aとICモジュール12の外部端子12cとの面は同一
平面となっている。
【0058】
【実施例】次に本発明の具体的実施例について説明す
る。実施例1 図3に示す板状枠体付きICキャリア10を図7の製造
工程に基づき製造した。以下、図7を参照して説明する
こととする。
【0059】まずアクリルニトリル−ブタジエン−スチ
レン共重合体(ABS)樹脂(50重量部)、ポリカー
ボネート樹脂(50重量部)を混合して得られるポリマ
ーアロイ(耐熱温度120℃)に酸化チタン(5重量
部)をブレンドしてTダイ押し出し成形法により、0.
35mm厚の白色の上側コアシート21aと下側コアシ
ート21bからなるコアシート21を形成した。コアシ
ート21をこのような樹脂のポリマーアロイから形成し
たのは、座ぐりの際の切削性を高めることと、さらにシ
ート成形性や板状枠体13に求められる諸物性を確保し
つつ、ICキャリア11が夏の炎天下で自動車内に放置
されるような過酷な環境に曝されることを想定して特に
耐熱性を高めるためである。
【0060】コアシート21に対して、上側コアシート
21aの所要部分にシルクスクリーン印刷により6色の
カラー印刷層15を形成した(S2)。また、下側コア
シート21bの所要部分にシルクスクリーン印刷により
1色の印刷層15を形成した(S1)。次いで、上側コ
アシート21aのICキャリア11に対応する部分にの
み、UV硬化型インキ(ザ・インクテック株式会社製
「カルトンM OPニス」)を用いて透明色のオフセッ
ト印刷を施した(S5)。このオフセット印刷部分は、
ICキャリア11の融着阻害層14となる。この際、融
着阻害層14はICキャリア11の周辺部分2mm幅の
領域において網点面積率が70%となるように、その他
の領域、例えばICキャリア11の中央部分において網
点面積率が40%となるように製版した。
【0061】一方、オーバーシート22,23には、ポ
リカーボネート樹脂フィルムの50μm厚のものを使用
した。オーバーシート22,23もコアシート21と同
一サイズに裁断した後、鏡面板に挟んで融着プレス機に
導入して、160℃、20kgf/cm2 、10分間の
条件で融着プレスし(S6)、各シート21a,21
b,22,23間を融着させた。なお、ポリカーボネー
トを主体とする樹脂は融点が高いため、融着プレス機に
ついては通常の硬質塩ビのプレス温度150℃よりも高
めに温度設定した。
【0062】次に融着したシート21a,21b,2
2,23をカードサイズに打ち抜いた後、各カードの所
定箇所にサインパネル19用の転写箔を転写した(S
8)。これは、カード使用者が自分の署名をするための
パネルである。次いで、製造ナンバー、必要なバーコー
ド等の情報(表示)18a,18bを熱転写によって印
字した(S9)。
【0063】次に、カードにICモジュール12を装着
するための座ぐり凹部17を座ぐり方法により形成した
(S10)。この場合、ICモジュール12の厚さが
0.6mmであったため、凹部17の深さはオーバーシ
ートの表面から0.65mmとなるようにした。また、
座ぐりする凹部17の断面形状は、図3の断面のように
座ぐりされた凹部17の周囲にハーフカット状の中空部
17aが形成されるようにした。こうすることにより外
方からの曲げ応力を緩和することができる。
【0064】座ぐりにより凹部17を形成した後、IC
キャリア11の形状を形成するために、カードの裏面
(ICモジュール12の装着面と反対の面)からオーバ
ーシート22を切断しないような深さに調整して座ぐり
を行ない、板状枠体13とICキャリア11を区画した
(S11)。
【0065】次に凹部17に熱硬化性接着剤を滴下して
ICモジュール12を装着し、モジュールシールを行い
(S12)、ICモジュール12の機能等のIC検査
(S13)を行った。さらに、加入者の電話番号、ID
ナンバー等をメモリーにインプットして発行処理した
(S14)。
【0066】板状枠体13からICキャリア11の部分
を指で表面から押圧することにより、ICキャリア11
を容易に板状枠体13から剥離することができた。実施例2 図4に示す板状枠体付きICキャリア10を図7の製造
工程に基づき製造した。実施例1と同一の基材材料を使
用して、上側コアシート21aの所要部分にシルクスク
リーン印刷により6色のカラー印刷を行った。また、下
側コアシート21bの所要部分にシルクスクリーン印刷
により1色の印刷を行った。次いで、下側コアシート2
1bのICキャリア11に対応する部分のみ、UV硬化
型インキ(ザ・インクテック株式会社製「カルトンM
OPニス」)を用いて透明色のオフセット印刷を施し、
融着阻害層14を設けた(S4)。この際、融着阻害層
14はICキャリア11の周辺部分3mm幅の領域にお
いて網点面積率が70%となるように、その他の領域、
例えばICキャリア11の中央部分において網点面積率
が40%となるように製版した。
【0067】以下、実施例1の場合と同様に、ICモジ
ュール座ぐり(S10)までの工程を行った。ICモジ
ュール装着用座ぐり凹部17を形成した後、ICキャリ
ア形状を形成するために、融着シート21a,21b,
22,23の表面(ICモジュール12の装着面)から
オーバーシート23を切断しないような深さに調整して
周縁部スリット13aの座ぐりを行ない、板状枠体13
とICキャリア11とを区画した(S11)。凹部17
に熱硬化性接着剤を滴下してICモジュール12を装着
し、モジュールシールを行い(S12)、ICモジュー
ル12の機能等のIC検査(S13)を行って発行処理
した(S14)。
【0068】板状枠体13からICキャリア11の部分
を指で裏面から押圧することによりICキャリア11を
容易に枠体から剥離することができた。
【0069】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブリッジ
や裏張りフィルムを設けることなく、ICキャリアを板
状枠体に保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による板状枠体付きICキャリアの第1
の実施形態を示す図。
【図2】本発明による板状枠体付きICキャリアの第2
の実施形態を示す図。
【図3】本発明による板状枠体付きICキャリアの第3
の実施形態を示す側断面図。
【図4】本発明による板状枠体付きICキャリアの第4
の実施形態を示す側断面図。
【図5】ICキャリアを示す図。
【図6】ICキャリアの詳細を示す平面図。
【図7】本発明の板状枠体付きICキャリアの製造工程
を示す図。
【図8】ICキャリアに設けられた融着阻害層の説明
図。
【図9】上側のオーバーシートに保持されたICキャリ
アを剥離する状況を示す図。
【図10】下側のオーバーシートに保持されたICキャ
リアを剥離する状況を示す図。
【図11】従来のICキャリアとその使用方法を説明す
る図。
【図12】従来のICキャリアの他の例を説明する平面
図。
【符号の説明】
10 板状枠体付きICキャリア 11 ICキャリア 12 ICモジュール 13 板状枠体 13a 周縁スリット 14 融着阻害層 21 コアシート 22,23 オーバーシート 30 開口部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】コアシートと、コアシートの少なくとも一
    方の面に設けられたオーバーシートとを有し、オーバー
    シートを残存させて形成された開口部を有する板状枠体
    と、 板状枠体の開口部に装着され、開口部に残存するオーバ
    ーシートにより保持された、ICモジュールを有するI
    Cキャリアと、を備えたことを特徴とする板状枠体付き
    ICキャリア。
  2. 【請求項2】ICキャリアのオーバーシートとの接着面
    に、融着阻害層を設けたことを特徴とする請求項1記載
    の板状枠体付きICキャリア。
  3. 【請求項3】融着阻害層はICキャリアのICモジュー
    ル側表面に形成されていることを特徴とする請求項2記
    載の板状枠体付きICキャリア。
  4. 【請求項4】融着阻害層はICキャリアのICモジュー
    ルとは反対側表面に形成されていることを特徴とする請
    求項2記載の板状枠体付きICキャリア。
  5. 【請求項5】融着阻害層は無溶剤型の光硬化または熱硬
    化性インキによる印刷塗布層からなることを特徴とする
    請求項2記載の板状枠体付きICキャリア。
  6. 【請求項6】融着阻害層は多数の網状点からなり、融着
    阻害層は複数の領域に分割されるとともに、各領域の網
    状点の面積率が異なることを特徴とする請求項2記載の
    板状枠体付きICキャリア。
  7. 【請求項7】ICキャリアはコアシートと、コアシート
    の少なくとも一方の面に設けられたオーバーシートとを
    有し、板状枠体およびICキャリアのコアシートとオー
    バーシートは、それぞれが同質の材料構成で形成されて
    いることを特徴とする請求項1記載の板状枠体付きIC
    キャリア。
  8. 【請求項8】板状枠体およびICキャリアのコアシート
    とオーバーシートは、塩化ビニル樹脂からなることを特
    徴とする請求項7記載の板状枠体付きICキャリア。
  9. 【請求項9】コアシートまたはオーバーシートは、ポリ
    カーボネート樹脂、ポリカーボネート樹脂とABS樹脂
    との混合物、ポリカーボネート樹脂とPET樹脂との混
    合物、またはポリカーボネート樹脂とPBT樹脂との混
    合物からなることを特徴とする請求項1記載の板状枠体
    付きICキャリア。
  10. 【請求項10】コアシートと、コアシートの少なくとも
    一方の面に設けられたオーバーシートとを有し、オーバ
    ーシートを残存させて形成された開口部を有する板状枠
    体と、板状枠体の開口部に装着され、開口部に残存する
    オーバーシートにより保持されたICモジュールを有す
    るICキャリアと、を備えた板状枠体付きICキャリア
    の製造方法において、 コアシートの少なくとも一方の面にオーバーシートを積
    層し、コアシートとオーバーシートを融着プレスする工
    程と、 コアシートを座ぐり加工して座ぐり凹部を形成する工程
    と、 コアシートにICキャリアの周縁をなす周縁スリットを
    形成する工程と、 座ぐり凹部内にICモジュールを装着する工程と、を備
    えたことを特徴とする板状枠体付きICキャリアの製造
    方法。
  11. 【請求項11】コアシートにオーバーシートを積層する
    前に、予めコアシートに必要な印刷層を施す工程を更に
    備えたことを特徴とする請求項10記載の板状枠体付き
    ICキャリアの製造方法。
  12. 【請求項12】コアシートにオーバーシートを積層する
    前に、予めコアシートのうちICキャリアに対応する部
    分に融着阻害層を形成する工程を更に備えたことを特徴
    とする請求項10記載の板状枠体付きICキャリアの製
    造方法。
  13. 【請求項13】融着阻害層はコアシートのICモジュー
    ル側表面に形成されることを特徴とする請求項12記載
    の板状枠体付きICキャリアの製造方法。
  14. 【請求項14】融着阻害層はコアシートのICモジュー
    ル側とは反対側の表面に形成されることを特徴とする請
    求項12記載の板状枠体付きICキャリアの製造方法。
  15. 【請求項15】融着阻害層は無溶剤型の光硬化または熱
    硬化性インキにより形成されることを特徴とする請求項
    12記載の板状枠体付きICキャリアの製造方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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