JP2000089313A - ストロボ内蔵型カメラ - Google Patents

ストロボ内蔵型カメラ

Info

Publication number
JP2000089313A
JP2000089313A JP10256168A JP25616898A JP2000089313A JP 2000089313 A JP2000089313 A JP 2000089313A JP 10256168 A JP10256168 A JP 10256168A JP 25616898 A JP25616898 A JP 25616898A JP 2000089313 A JP2000089313 A JP 2000089313A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
charge
power
signal
charging
system controller
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10256168A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsumi Motomura
克美 本村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Photo Film Co Ltd filed Critical Fuji Photo Film Co Ltd
Priority to JP10256168A priority Critical patent/JP2000089313A/ja
Publication of JP2000089313A publication Critical patent/JP2000089313A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ストロボ撮影時におけるシャッタチャンスを
逃し難くするとともに、無駄な電力消費を低減する。 【解決手段】 ストロボ装置は、チャージ信号の入力で
メインコンデンサを規定充電電圧まで充電する。電源を
ONとする操作,レリーズ操作,ズーム操作の所定の操
作が最後に行われてから1分が経過するまでは15秒間
隔で、1分〜3分までは20秒間隔で、3〜5分までは
30秒間隔でチャージ信号が発生され、5分が経過する
とインスタントカメラの電源がOFFとされる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ストロボ装置を内
蔵したストロボ内蔵型カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】被写体輝度が低い被写体や逆光で撮影す
る場合には、ストロボを発光させると良好なプリント写
真を得ることができるから、ストロボ装置を内蔵したス
トロボ内蔵型カメラが多数市販されている。ストロボ撮
影を行う時には、メインコンデンサを規定充電電圧まで
予め充電しておく必要があるため、通常はカメラの電源
スイッチのオンにより、自動的にメインコンデンサへの
充電が開始されて、ストロボ発光可能な規定充電電圧ま
で充電される。
【0003】メインコンデンサは、充電を停止すると自
然放電等により充電電圧が低下するが、一定のストロボ
光の光量を得るには、ストロボ撮影時にメインコンデン
サの充電電圧を規定充電電圧に維持しておかなくてはな
らない。しかし、充電を継続しておくと、電源としてカ
メラに内蔵された電池の電力が無駄に消費されてしま
う。このため、メインコンデンサを規定充電電圧まで充
電した後に充電を停止し、充電停止後に所定の手法で再
充電を行うようにして、少なくともストロボ撮影時にメ
インコンデンサが規定充電電圧まで充電された状態にす
るようにしたストロボ内蔵型のカメラがある。
【0004】再充電を行う手法としては、レリーズ操作
して撮影を行おうとしたときに再充電を行うタイプ(以
下、撮影操作タイプという)と、充電電圧を検出し、充
電電圧が所定の電圧まで降下したときに再充電を行うタ
イプ(以下、電圧検出タイプという)と、一定の間隔で
再充電を行うタイプ(以下、間欠充電タイプという)と
がある。電圧検出タイプと間欠充電タイプでは、レリー
ズ操作が行われたときに、その時点での不足分を補うよ
うにして追加充電を行って、メインコンデンサを規定充
電電圧まで充電された状態とするようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、撮影操作タ
イプでは、撮影者が撮影を行おうとして、レリーズ操作
するまで再充電が行われないので、無駄な電力消費を抑
えるのには大きな効果があるが、メインコンデンサの充
電電圧が大きく低下している場合には、メインコンデン
サが規定充電電圧まで達するまで、すなわちレリーズ操
作してからストロボ撮影が可能になるまで長い時間を必
要とする場合がある。このため、実際に撮影が行われる
までのタイムラグが大きくなって、シャッタチャンスを
逃してしまうといった問題があった。また、充電が完了
する前に撮影できるようにされていたとしても、所定の
ストロボ光量が得られないといった問題が発生する。
【0006】一方、電圧検出タイプでは、再充電を開始
する充電電圧を低く設定して再充電の間隔が長くなるよ
うにしておけば、無駄な電力消費を抑えるのに大きな効
果があるが、再充電が開始される直前などのように充電
電圧の低下が大きくなっている状態でストロボ撮影を行
おうとすると、レリーズ操作した際の追加充電の時間が
長くなるため撮影操作タイプと同様な問題が発生する。
このような問題は、再充電を開始する充電電圧を高く設
定して再充電の間隔が短くするようにしておけば解消で
きるが、このようにすると再充電が頻繁に行われるため
無駄な電力消費を抑える効果が小さくなってしまう。間
欠充電タイプでは、再充電の間隔の長短に応じて電圧検
出タイプと同様になる。
【0007】本発明は上記問題を解消するためになされ
たものであり、電力の無駄な消費の低減と、シャッタチ
ャンスの逃しに難さとを良好にバランスできるようにし
たストロボ内蔵型カメラを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するために、請求項1記載の発明では電池を電源とし、
充電開始信号を受けて作動することによりストロボ発光
用のメインコンデンサを所定の電圧まで充電するストロ
ボ装置と、前記充電開始信号を繰り返し発生するととも
に、所定の操作が最後に行われた時点からの経過時間に
応じて、前記充電開始信号の発生間隔を変化させる充電
制御手段とを備えたものである。請求項2記載の発明で
は、充電制御手段は、所定の操作が最後に行われた時点
からの経過時間が長くなるほど、充電開始信号の発生間
隔を長くするようにしたものであり、請求項3記載の発
明では、所定の操作が最後に行われた時点から所定の時
間が経過したときに電源をオートオフとする電源制御手
段を備えたものである。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明を実施したストロボ内蔵型
のインスタントカメラの外観を図2に示す。カメラボデ
ィ2の前面には、沈胴式の鏡筒3と、オートフォーカス
用の投光窓4と受光窓5とが設けられ、鏡筒3の前面に
は被写体輝度を測光するための測光窓6が設けられてい
る。鏡筒3には、ズーム式の撮影レンズ7が保持されて
いる。また、グリップ部5には、レリーズボタン10が
設けられ、このレリーズボタン10の上方にはストロボ
発光部11,ファインダ12の対物側窓12aが設けら
れている。さらに、カメラボディ2の上面には、インス
タントカメラの電源をON,OFFするための電源ボタ
ン13と、ズームレバー14と、LCD15と,排出口
16とが設けられている。
【0010】電源ボタン13を押圧する毎にインスタン
トカメラの電源のON,OFFが交互に切り替えられ
る。電源がONとなると、鏡筒3が図示した沈胴位置か
ら前方に突出した撮影位置に繰り出されて撮影可能な状
態となる。電源をOFFとすると、鏡筒3が沈胴位置に
戻されるとともに、レリーズボタン6を押圧操作しても
撮影が行われないようになる。
【0011】測光窓6の奥には、受光素子が配されてお
り、この受光素子で被写体輝度が測光される。投光窓
4,受光窓5の奥には、赤外線を照射する投光器と、こ
の投光器からの赤外線が被写体で反射された反射光を受
光する受光器とが配されており、これらで被写体までの
撮影距離を測距する。
【0012】レリーズボタン10は、2段式とされてお
り、浅く押圧操作した半押し位置とこの半押し位置から
さらに押し込んだ全押し位置とに操作可能になってい
る。レリーズボタン10を半押し位置に押圧操作する
と、被写体輝度の測光と、撮影距離の測距とが行われ、
レリーズボタン10を全押し位置まで押圧操作すると、
測距された撮影距離にもとづいて撮影レンズ7のフォー
カシングが行われ、この後に撮影が行われる。この撮影
では、レリーズボタン10を半押し位置での測光結果に
基づいたシャッタ速度、絞り値でシャッタ羽根が開閉さ
れる。
【0013】シャッタ羽根の開閉によりカメラボディ2
内に装填されたモノシートタイプのインスタントフイル
ム17に撮影レンズ7を透過した被写体光が露光され、
露光済のインスタントフイルム17は、排出口16から
カメラボディ2の外部に排出される。なお、未露光のイ
ンスタントフイルム17は、フイルムパックに収納さ
れ、カメラボディ2の背面側に設けられたパック装填蓋
(図示省略)を開き、カメラボディ2内部にフイルムパ
ックごと装填される。
【0014】ズームレバー14は、カメラボディ2に記
された「W」の方向に回動された広角位置と、「T」の
方向に回動された望遠位置との間で回動操作可能とさ
れ、回動操作を解除した場合には、各位置の間の中立位
置に戻される。ズームレバー14を広角位置または望遠
位置に回動操作すると、鏡筒3の繰り出し量が調節され
て、撮影レンズ7の焦点距離が可変される。LCD15
には、撮影に必要な情報、例えば、撮影済み枚数や電池
の残容量等が表示される。
【0015】排出口16の奥には一対の展開ローラが配
されており、露光済みのインスタントフイルム17が排
出口16から排出される際には、インスタントフイルム
17に設けられた現像液ポッド17aが展開ローラによ
って破裂されて、現像液ポッド17a内の現像処理液が
インスタントフイルム17の内部に展開される。これに
より、1分〜数分の後にインスタトフイルム17の転写
層に転写されたポジ画像が現れる。
【0016】ストロボ装置の一部を構成するストロボ発
光部11は、被写体輝度が低い場合に、撮影に同期して
自動的に発光して被写体に向けてストロボ光を照射す
る。このインスタントカメラのストロボ装置は、電源O
Nによって自動的に充電が開始され、充電完了後、すな
わち充電電圧が規定充電電圧に達すると、いったん充電
が停止され、この後に間欠的に再充電が行われる。この
再充電の間隔は、所定の操作を最後に行ってからの経過
時間に応じて変化され、経過時間が長くなるほど間隔が
長くなるようにされている。また、このインスタントカ
メラは、所定の操作を最後に行ってからの所定の時間が
経過すると、インスタントカメラ自体の電源がOFFさ
れる。
【0017】これにより、撮影者が所定の操作を行って
撮影を行おうとしているときには、短い間隔で再充電を
行い、レリーズボタン10を半押し位置に押圧操作した
ときに、追加充電を行ってもこれがすぐに完了されるよ
うにして、シャッタチャンスを逃しに難くしている。ま
た、撮影者が所定の操作を最後に行ってからの経過時間
が長くなった場合には、すぐに撮影が行われないものと
考えられるので、再充電の間隔を長くして、省電力の効
果を高めている。さらに、所定の時間が経過したなら
ば、電源がOFFとされることで無駄な電力の消費を完
全になくす。
【0018】この例におけるオートオフ及び充電間隔を
変える所定の操作は、電源をONとする操作、レリーズ
ボタン10の押圧操作,ズームレバー14の操作であ
る。再充電の間隔は、前述の所定の操作が最後に行われ
てから1分が経過するまでは、再充電が開始される直前
で、レリーズボタン10を半押し位置に押圧操作して追
加充電を行ったとしても、ほぼ瞬間的に追加充電が完了
される間隔とし、この例では15秒となっている。
【0019】また、所定の操作が最後に行われてから1
分〜3分の間では、再充電の間隔を20秒としており、
レリーズボタン10を半押し位置に押圧操作して追加充
電を行った際に、追加充電が完了されるまでの時間が1
分までの場合と比べて多少ではあるが長くなるが省電力
の効果が大きくなるようにしてある。さらに、所定の操
作が最後に行われてから3〜5分の間では、再充電の間
隔を30秒とし、より大きな省電力の効果が得られるよ
うにしてある。そして、5分が経過した時点で電源をO
FFとしてオートオフする。
【0020】図3に上記インスタントカメラの電気的な
構成を示す。システムコントローラ20は、CPU,各
部と間で信号の入出力を行うためのインターフェース等
を1つにまとめたものであり、充電制御手段及び電源制
御手段となっている。システムコントローラ20には、
ROM20aとRAM20bとが接続されている。RO
M20aには、このインスタントカメラの撮影に必要な
一連の処理を実行するためのプログラムやこの処理に必
要なデータが書き込まれており、このROM20aのプ
ログラムに基づいてシステムコントローラ20は各部を
制御する。RAM20bは、処理の実行中に必要なデー
タやパラメータを一次的に記憶するワークメモリとして
用いられる。
【0021】また、システムコントローラ20は、スイ
ッチ制御回路21とタイマ22とを内蔵している。シス
テムコントローラ20は、スイッチ制御回路21を用い
てインスタントカメラの電源のON,OFFを制御す
る。タイマ22は、所定の操作が行われる毎にタイマ値
Tが「0」秒にリセットされ、所定の操作が行われてい
ない間では1秒ずつタイマ値Tを歩進する。これによ
り、タイマ22は、、所定の操作が最後に行われてから
の経過時間をタイマ値Tとして計時する。また、このタ
イマ値Tは、再充電を行うタイミングの決定にも利用さ
れる。
【0022】電源回路24は、主電源スイッチ25,電
池26,レギュレータ27からなる。主電源スイッチ2
5は、システムコントローラ24のスイッチ制御回路2
1によって電気的にON,OFFが制御されるスイッチ
ング素子が用いられている。スイッチ制御回路21に
は、電源操作スイッチ28が接続されている。この電源
操作スイッチ28は、電源ボタン13が連結されてお
り、電源ボタン13が押圧操作されている間にONとな
り、これが電源操作信号としてシステムコントローラ2
0に与えられる。
【0023】システムコントローラ20のスイッチ制御
回路21は、システムコントローラ20が作動していな
くても、電源操作信号の入力により、すなわち電池26
の電圧印加によって作動してON信号を発生する。主電
源スイッチ25は、ON信号の入力によりONとなる。
主電源スイッチ25がONとなると、電池26とレギュ
レータ27とが接続された状態となって、システムコン
トローラ20を含めたインスタントカメラの各部に電池
26の電圧が所定の電圧に変圧されて供給される。シス
テムコントローラ20が電力供給を受けて作動を開始す
ると、スイッチ制御回路21は、システムコントローラ
20のCPUによって制御され、ON信号を継続的に発
生する。これにより、電源がOFFのときに電源ボタン
13を押圧操作すれば、継続的に主電源スイッチ25が
ONとされ、インスタントカメラの電源が継続的にON
とされる。
【0024】システムコントローラ20は、電源がON
とされた状態で電源操作スイッチ28がONとなると、
すなわち電源操作信号が入力されると、この電源操作信
号を電源をOFFするための信号と判断して、スイッチ
制御回路21からのON信号を停止する。これにより、
主電源スイッチ25がOFFとされ、インスタントカメ
ラの電源がOFFとなる。また、システムコントローラ
20は、所定の操作が最後に行われてから5分経過した
場合には、電源操作信号の入力の有無にかかわらずON
信号を停止して主電源スイッチ25をOFFとする。こ
れにより、インスタントカメラの電源がオートオフす
る。なお、レリーズボタン10が全押し位置にされてか
らインスタントフイルム17が完全に排出されるまでの
間に電源操作信号が入力された場合には、このインスタ
ントフイルム17が排出が完了した後に主電源スイッチ
25がOFFとされる。
【0025】レリーズボタン10には、レリーズ信号発
生回路29が連結されている。レリーズ信号発生回路2
9は、レリーズボタン10が半押し位置にされると半押
し信号を発生し、全押し位置にされると全押し信号を発
生して、これをシステムコントローラ20に送る。な
お、半押し信号と全押し信号とを特に区別する必要がな
い場合には、これをレリーズ信号と総称する。ズームレ
バー14には、ズーム信号発生回路30が連結されてお
り、ズームレバー14の広角位置、望遠位置への操作に
応じたズーム信号を発生し、これをシステムコントロー
ラ20に送る。
【0026】撮影ユニット32は、フォーカシング機
構,シャッタ機構,ズーミング機構等から構成されてい
る。フォーカシング機構は、撮影レンズ7のフォーカシ
ングレンズを駆動するモータやこのモータを駆動する駆
動回路等から構成され、システムコントローラ20に全
押し信号が入力されたときにフォーカシングレンズを移
動してフォーカシングを行う。フォーカシングレンズの
移動量は、測距用の投光窓4,受光窓5を介して測距さ
れた被写体までの撮影距離がシステムコントローラ20
に測距データとして入力され、この測距データに基づい
てシステムコントローラ20で決定される。ズーミング
機構は、ズーム信号に応じて撮影レンズ7を駆動し焦点
距離を変える。
【0027】シャッタ機構は、シャッタ羽根,このシャ
ッタ羽根を駆動するためのモータや回路から構成されて
おり、フォーカシング機構によるフォーカシングが完了
した後に、シャッタ羽根を開閉してインスタントフイル
ム17に被写体光を露光する。シャッタ羽根は、絞り羽
根を兼ねたプログラムシャッタとされ、測光窓を介して
測光された被写体輝度を示す測光データに基づいてシス
テムコントローラ20で決定されたシャッタ速度及び絞
り値で駆動される。なお、システムコントローラ20
は、被写体輝度が低くストロボ発光を行う場合には、ス
トロボ発光を加味したシャッタ速度及び絞り値を決定す
る。
【0028】この撮影ユニット32は、シャッタ羽根の
開閉が完了すると、露光完了信号をシステムコントロー
ラ20に送る。また、シャッタ羽根の開閉に同期させ
て、シンクロ信号を出力する。
【0029】フイルム排出機構33は、展開ローラ,露
光済みのインスタントフイルム17を展開ローラに向け
て送るクロー,展開ローラとクローとを駆動するモータ
等などから構成されている。システムコントローラ20
は、撮影ユニット32からの露光完了信号を受け取る
と、展開ローラを回転するとともに、クローをスライド
させて露光済みのインスタントフイルム17を展開ロー
ラに向けて送る。これにより、インスタントフイルム1
7は、回転中の展開ローラに押し込まれ、この展開ロー
ラの回転によって排出口16からカメラボディ2の外部
に送り出される。そして、このときに、現像液ポッド1
7aが展開ローラで破裂され、現像処理液がインスタン
トフイルム17の内部で展開される。
【0030】LCD表示回路34は、LCD15及びL
CDドライバとから構成されている。LCDドライバ
は、システムコントローラ20からのデータに基づいて
LCD15を駆動し、撮影毎にシステムコントローラ2
0によってインクリメントされる撮影済み枚数や、図示
しない電池容量検出回路によって検出された電池26の
残容量等を表示する。なお、撮影済み枚数は、パック装
填蓋が開閉されることによりリセットされて「0」とさ
れる。
【0031】充電表示回路35は、測光データからスト
ロボ発光が必要と判断されている場合で、ストロボ発光
が可能となっていなる時には、ファインダ12内で観察
されるようにしたLED35aを連続的に点灯し、スト
ロボ発光が可能となっていない時には、LED35aを
点滅させる。これにより、ストロボ発光が必要なとき
に、ストロボ発光が可能となっているか否かを撮影者に
知らせる。
【0032】ストロボ装置40は、昇圧回路41,メイ
ンコンデンサ42,充電電圧検出回路43,充電保持回
路44,ストロボ発光部11に内蔵されたストロボ放電
管45、トリガ回路46等から構成されている。
【0033】昇圧回路41は、主電源スイッチ25を介
して電池26に接続されており、作動時には電池26の
低電圧を高電圧に変換し、この高電圧でメインコンデン
サ42を充電する。この昇圧回路41は、充電保持回路
44によって制御される。メインコンデンサ42の規定
充電電圧は、例えば300Vに設定され、この規定充電
電圧のときのストロボ光の光量に基づいて、ストロボ撮
影を行うときのシャッタ速度,絞り値が決定されるよう
になっている。
【0034】充電保持回路44には、充電開始信号とし
てのチャージ信号がシステムコントローラ20から入力
される。チャージ信号が入力されると、充電保持回路4
4は、充電電圧検出回路43からの充電完了信号が入力
されるまで昇圧回路41を作動した状態に保持する。チ
ャージ信号は、前述の所定の操作が行われたことによっ
て発生される他、所定の操作が行われていないときに
は、この所定の操作が最後に行われてからの経過時間に
応じた間隔、すなわち、所定の操作が最後に行われてか
ら1分が経過するまでは15秒間隔で、1分〜3分の間
では20秒間隔で、3〜5分の間では30秒間隔で発生
される。
【0035】充電電圧検出回路43は、メインコンデン
サ42の充電電圧を測定し、この充電電圧が規定充電電
圧に達すると充電完了信号を出力する。充電完了信号
は、充電保持回路44とシステムコントローラ20とに
送られる。充電保持回路44は、この充電完了信号が入
力されると、昇圧回路41の作動を停止する。これによ
り、メインコンデンサ42は、規定充電電圧まで充電さ
れる。また、システムコントローラ20は、充電完了信
号が入力されることによって、ストロボ発光が可能であ
ることを検知する。
【0036】トリガ回路46は、トリガコンデンサ,ト
リガトランス,シンクロスイッチ等から構成されてい
る。トリガコンデンサは、昇圧回路41によって充電さ
れる。シンクロスイッチは、撮影ユニット33からのシ
ンクロ信号が入力されることによってONとなり、充電
されたトリガコンデンサの放電電流をトリガトランスの
一次側に流す。トリガトランスは、一次側に放電電流が
流れると二次側に高電圧例えば4KVのトリガ電圧を発
生し、このトリガ電圧をトリガ電極45aを介してスト
ロボ放電管45に印加する。これにより、シャッタ羽根
の開閉に同期してメインコンデンサに充電された電荷が
ストロボ放電管45内で放電し、ストロボ光がストロボ
発光部11より被写体に向けて照射される。なお、シン
クロ信号の入力時におけるトリガコンデンサの放電はシ
ステムコントローラ20によって制御されており、スト
ロボ発光を行う必要がない場合には、トリガコンデンサ
の放電が禁止されることによってストロボ発光が行われ
ない。
【0037】次に上記構成の作用を説明する。撮影を行
う場合には、カメラボディ2にインスタントフイルム1
7を装填した状態で、電源ボタン13を押圧する。する
と、電源操作スイッチ28がONとなって、スイッチ制
御回路21がON信号を発生する。そして、このON信
号によって、主電源スイッチ25がONとなり、電池2
6の電圧が昇圧回路41に、またレギュレータ27を介
してインスタントカメラのその他の各部に供給されるよ
うになる。これにより、システムコントローラ20が作
動を開始して、スイッチ制御回路21に継続的にON信
号を発生させるから、電源ボタン13の1回の押圧で主
電源スイッチ25のONが継続されるようになり、イン
スタントカメラの電源がONとなる。
【0038】電源がONとなると、図示しない沈胴機構
が作動されて鏡筒3が撮影位置に繰り出される。また、
システムコントローラ20は、電源がONとなって作動
を開始すると、図4に示す処理を行う。システムコント
ローラ20は、まずチャージ信号を発生して、これを充
電保持回路44に送る。
【0039】このチャージ信号の入力により充電保持回
路44は、昇圧回路41を作動させて作動させた状態に
保持する。これにより、昇圧回路41は、電池26の低
電圧を高電圧に変換し、この高電圧による充電電流でメ
インコンデンサ42及びトリガ回路46のトリガコンデ
ンサを充電する。
【0040】メインコンデンサ42の充電が進み、その
充電電圧が規定充電電圧に達すると、充電電圧検出回路
43が充電完了信号を出力し、これが充電保持回路44
とシステムコントローラ20とに送られる。充電保持回
路44は、この充電完了信号を受けることによって昇圧
回路41の作動を停止する。これにより、メインコンデ
ンサ42は、充電電圧が規定充電電圧まで充電された状
態で充電が停止される。充電停止後、メインコンデンサ
42は、ストロボ装置40の回路内での放電や自然放電
によって僅かずつであるが時間の経過とともに充電電圧
を下げる。
【0041】システムコントローラ20は、チャージ信
号の出力後、変数Cを「1」にする。また、タイマ22
をリセットしてそのタイマ値Tを「0」秒にしてから、
このタイマ22で計時を開始する。これにより、電源ボ
タン13を操作して電源をONとしてからの経過時間が
計時される。なお、変数Cは、レリーズボタン10,ズ
ームレバー14の操作が行われる毎に「1」にリセット
され、また後述する充電チェック処理によって15秒、
20秒、30秒の各間隔の再充電が行われる毎に「1」
ずつインクリメントされる。そして、この充電チェック
処理中で、再充電を行うタイミングを決めるのに用いら
れる。
【0042】タイマ22で計時を開始した後に、システ
ムコントローラ20は、レリーズ信号,ズーム信号,電
源操作信号の入力の有無によって、レリーズボタン1
0,ズームレバー14,電源ボタン13が操作の有無を
判断する。
【0043】例えば、これらがいずれも操作されていな
い場合には、システムコントローラ20は、現在計時中
のタイマ値Tがオートオフするための経過時間5分(3
00秒)以上になっているか否かを調べるが、システム
コントローラ20の処理が高速で行われ、このように電
源をONとした直後では5分が経過していないので、図
1に示す充電チェック処理を行う。
【0044】充電チェック処理では、まずタイマ値Tが
1分(60秒)を超えているか否かによって処理が分岐
するが、1分が経過していないので第1処理が行われ
る。第1処理では、変数Cの値を変数Kに代入、すなわ
ち変数Kを「1」とした後に、1分までの再充電の間隔
である15秒に変数Kを乗算して得られる比較値15秒
と、現在のタイマ値Tとを比較する。そして、後者が前
者以上である場合にチャージ信号を出力するが、この場
合には15秒が経過していないので、チャージ信号を出
力することなく、レリーズボタン10,ズームレバー1
4,電源ボタン13の操作の有無を判断する処理に戻
る。
【0045】以降同様にして、レリーズボタン10,ズ
ームレバー14,電源ボタン13の操作を行わなけれ
ば、繰り返し充電チェック処理が行われる。そして、タ
イマ値Tが15秒となってから最初の充電チェック処理
が行われると、15秒の比較値と15秒のタイマ値Tと
が比較されるから、チャージ信号が出力される。これに
より、充電保持回路44によって昇圧回路41が作動
し、メインコンデンサ42が再充電される。メインコン
デンサ42が規定充電電圧に達すると充電完了信号が発
生することによって昇圧回路41の作動が停止され、再
充電が停止する。
【0046】システムコントローラ20は、チャージ信
号の出力後、変数Cをインクリメントして「2」として
から、レリーズボタン10,ズームレバー14,電源ボ
タン13の操作の有無を判断する処理に戻る。そして、
上記同様にして、レリーズボタン10,ズームレバー1
4,電源ボタン13の操作を行わなければ、1分が経過
するまで繰り返し充電チェック処理の第1処理が行われ
る。
【0047】前述のように電源をONとしてから15秒
が経過して最初のチャージ信号が発生した後では、変数
C(=K)が「2」とされているから、タイマ値Tが3
0秒の比較値と比較される。これにより、電源をONと
してから30秒が経過してタイマ値Tが30秒となった
時点で、チャージ信号が出力される。以下、同様にして
チャージ信号が出力される毎に、変数Cが「1」ずつイ
ンクリメントされ、比較値が15秒ずつ増やされる。そ
して、タイマ値Tが比較値と同じになったときに、チャ
ージ信号が出力される。
【0048】このようにして、所定の操作、この場合に
は電源をONとする電源ボタン13の操作が最後に行わ
れてから1分が経過するまででは、15秒毎にチャージ
信号が出力され、チャージ信号が出力される毎に、充電
保持回路44によって昇圧回路41が作動し、メインコ
ンデンサ42が再充電され、メインコンデンサ42が規
定充電電圧に達すると充電完了信号が発生することによ
って昇圧回路41の作動が停止され、再充電が停止す
る。
【0049】さらにレリーズボタン10,ズームレバー
14,電源ボタン13の操作を行わない状態が継続され
ると、タイマ22はリセットされることなく計時を継続
し、タイマ値Tが歩進されるとともに、充電チェック処
理が繰り返し行われる。
【0050】そして、システムコントローラ20は、タ
イマ値Tが1分(60秒)を超えて3分(180秒)ま
でとなっている間では、充電チェック処理で第2処理を
行うようになる。この第2処理では、変数Kを値「C−
4」とし、1分から3分までの再充電間隔である20秒
に変数Kを乗算した値に60秒を加算することで比較値
を求めて、この比較値とタイマ値Tを比較する。
【0051】充電チェック処理における処理が第1処理
から第2処理に移った時点では、変数Cが第1処理によ
って「5」とされている。したがって、比較値が1分2
0秒(80秒)とされる。そして、繰り返し行われる第
2処理で、この比較値とタイマ値Tとが比較されるた
め、タイマ値Tが80秒となった時点でチャージ信号が
出力される。以降同様にして、第1処理の場合と同様に
チャージ信号が出力される毎に変数Cが「1」ずつイン
クリメントされ、比較値が20秒ずつ増やされ、タイマ
値Tが比較値と同じになったときに、チャージ信号が出
力される。これにより、電源をONとしてからレリーズ
ボタン10,ズームレバー14を操作していない経過時
間が1分を超えて3分までの間では、20秒間隔でチャ
ージ信号が出力されて、その都度メインコンデンサ42
への再充電が行われる。
【0052】さらにレリーズボタン10,ズームレバー
14,電源ボタン13の操作を行わない状態が3分を超
えて継続されると、システムコントローラ20は、充電
チェック処理で第3処理を行う。この第3処理では、変
数Kを値「C−10」とし、3分を超えて5分までの再
充電間隔である30秒に変数Kを乗算した値に180秒
を加算することで比較値を求めて、この比較値とタイマ
値Tを比較する。また、チャージ信号が出力される毎に
変数Cが「1」ずつインクリメントする。これにより、
電源をONとしてからレリーズボタン10,ズームレバ
ー14を操作していない経過時間が3分を超えて5分ま
での間では、30秒間隔でチャージ信号が出力されて、
その都度メインコンデンサ42への再充電が行われる。
【0053】所定の操作、この場合には電源をONとす
る電源ボタン13の操作を行ってからレリーズボタン1
0,ズームレバー14の操作を行わないで5分経過する
と、タイマ値Tが300秒となる。すると、充電チェッ
ク処理の前のステップでタイマ値Tが300秒の比較値
と同じであると判断されるから、システムコントローラ
20は、主電源スイッチ25をOFFとする処理を実行
する。システムコントローラ20は、現在まで継続して
出力していたON信号の送出を停止し、主電源スイッチ
25がOFFする。これにより電源がOFFとされて電
源回路24からの各部へ給電が停止されて、インスタン
トカメラが作動を停止する。
【0054】このようにして、インスタントカメラの電
源がオートオフされた後に、再びカメラの電源をONと
するには、前述のように電源ボタン13を押圧操作すれ
ばよい。
【0055】電源がONの状態で、ズームレバー14を
操作すると、スーム信号がシステムコントローラ20に
入力される。システムコントローラ20は、このズーム
信号が入力されると、これに応じて撮影ユニット32の
ズーム機構を駆動してズーミングを行い、撮影レン7の
焦点距離を変化させる。ズーミング後、システムコント
ローラ20は、チャージ信号を出力してメインコンデン
サ42を充電する。また、チャージ信号の出力後、変数
Cを「1」にリセットするとともに、タイマ22のタイ
マ値Tを「0」秒にリセットしてから、再びタイマ22
で計時を開始する。
【0056】したがって、ズームレバー14を操作した
時点からタイマ22の計時が0秒から開始されるので、
このズームレバー14の操作後に所定の操作を行わなけ
れば上記同様にして充電チェック処理が繰り返し行わ
れ、ズームレバー14の操作をしてから1分までは15
秒間隔で、1分〜3分までは20秒間隔で、3〜5分ま
では30秒間隔でメインコンデンサ42が再充電される
ようになる。
【0057】また、レリーズボタン10を半押し位置に
すると、半押し信号が発生することによって、これがシ
ステムコントローラ20に検知される。システムコント
ローラ20は、この半押し信号の入力によりレリーズボ
タン10が操作されたと判断すると、追加充電のために
チャージ信号を出力する。
【0058】このチャージ信号により、再充電と再充電
との間でメインコンデンサ42が放電した放電分を補う
ようにして追加充電が行われ、メインコンデンサ42の
充電電圧が規定充電電圧にされる。なお、レリーズボタ
ン10を半押し位置にしている状態が長く続けられるこ
とも考えられるので、この追加充電のためのチャージ信
号は、レリーズボタン10の押圧が解除されるまで継続
して出力される。
【0059】チャージ信号の出力後、システムコントロ
ーラ20は、被写体輝度の測光,被写体までの撮影距離
の測距を行う。次に、システムコントローラ20は、測
光結果に基づき、ストロボ発光する必要があるか否か
と、シャッタ速度と絞り値とを決定する。
【0060】例えば、ストロボ発光が必要でないと判断
した場合に、システムコントローラ20は、レリーズボ
タン10が全押し位置に操作されるのを待つ。すなわち
全押し信号の入力されるの待つ。そして、レリーズボタ
ン10が全押し位置に操作されると、撮影ユニット32
のシャッタ機構を駆動し、先に決定したシャッタ速度と
絞り値とでシャッタ羽根を開閉する。もちろん、この場
合には、シャッタ羽根が開閉してもストロボ発光が行わ
れない。
【0061】また、ストロボ発光の必要,不必要にかか
わりなくレリーズボタン10を半押し位置からレリーズ
ボタン10の押圧操作を解除したとき、及び上記のよう
に全押し位置まで操作して撮影を行ったときには、シス
テムコントローラ20は、ズームレバー14が操作され
たときと同様にして、チャージ信号を出力した後に、変
数Cを「1」にリセットし、またタイマ22のタイマ値
Tを「0」にリセットしてから、再びタイマ22で計時
を開始する。
【0062】これにより、この後に所定の操作を行わな
ければ、充電チェック処理が繰り返し行われ、このレリ
ーズボタン10の最後の操作から1分までは15秒間隔
で、1分〜3分までは20秒間隔で、3〜5分までは3
0秒間隔でメインコンデンサ42が再充電されるように
なる。
【0063】ところで、レリーズボタン10を半押し位
置にしたときの測光結果に基づき、ストロボ発光する必
要があると判断された場合には、システムコントローラ
20は、充電電圧検出回路43からの充電完了信号の入
力の有無に基づき、ストロボ発光が可能になっているか
否かを判断する。
【0064】例えば、充電完了信号が入力されていない
場合には、ストロボ発光が可能になっていないと判断さ
れるので、システムコントローラ20は、充電表示回路
35を介してLED35aを点滅させ、ストロボ発光が
必要にもかかわらずストロボ発光が可能となっていない
ことを撮影者に警告する。
【0065】撮影者は、LED35aの点滅を確認した
ならば、いったんレリーズボタン10の押圧を解除し
て、またはそのままの状態で充電完了が確認されるまで
待つ。メインコンデンサ42が追加充電によって規定充
電電圧に達し、充電が完了すると、充電完了信号がシス
テムコントローラ20に入力される。これにより、LE
D35aが連続点灯する。そして、このLED35aの
連続点灯で充電完了を確認した後に、レリーズボタン1
0を全押し位置に押圧操作すれば、シャッタ羽根の開閉
が駆動され、またこれに同期してストロボ発光が行われ
る。これによりストロボ撮影が行われる。
【0066】LED35aが点滅から連続点灯に変化す
るまでの時間は、すなわち追加充電によって充電が完了
するまでの時間は、レリーズボタン10を半押し位置に
押圧操作の直前に行われた再充電のタイミングからレリ
ーズボタン10を半押し位置に押圧操作したときまでの
時間によって変わる。
【0067】しかしながら、ズームレバー14やレリー
ズボタン10の操作を最後に操作してから1分まででは
15秒間隔で再充電が行われている。このため、この間
隔での再充電が行われる直前に、レリーズボタン10を
半押し位置に操作した場合であっても、レリーズボタン
10を半押し位置に操作したたときの追加充電によっ
て、メインコンデンサ42がほぼ瞬間的に規定充電電圧
まで充電される。結果として、すぐにでも撮影を行おう
として、撮影者がレリーズボタン10やズームレバー1
4を操作して最後の操作から1分以内では、すぐにスト
ロボ撮影を行うことができ、シャッタチャンスのがすよ
うなこともない。
【0068】また、ズームレバー14やレリーズボタン
10の操作を最後に操作してから1分〜3分まででは2
0秒間隔で再充電が行われている。このため、この間隔
での再充電が行われる直前に、レリーズボタン10を半
押し位置に操作したような最悪の場合であれば、レリー
ズボタン10を半押し位置に操作したたときの追加充電
によって充電が完了するまでの時間が、15秒間隔で再
充電を行っているときと比べて僅かに充電が完了するの
を待つ時間が僅か長くなる。しかし、ほとんどの場合
で、レリーズボタン10を半押し位置に操作したほぼ直
後にストロボ撮影を行うことができる。しかも、再充電
の間隔が15秒間隔の場合よりも長いのでその分だけ電
池25の電力消費が少なくなっている。
【0069】さらに、ズームレバー14やレリーズボタ
ン10を最後に操作してから3〜5分まででは30秒間
隔で再充電が行われているため、最悪の場合にレリーズ
ボタン10を半押し位置に操作した時点から充電完了ま
での時間が前述の場合に比べて多少であるが長くなる。
しかし、このように操作が行われていない時間が長くな
っている場合の多くは、すぐに撮影を行おうとする意図
がないような場合であるから、このように充電時間が長
くなっても差し支えない。そして、再充電の間隔が長な
ることで、電池25の電力消費をより少なくすることが
できる。
【0070】もちろん、再充電の間隔が20秒や30秒
となっている状態でも、レリーズボタン10,ズームレ
バー14の操作を行えば、この後15秒間隔で再充電が
行われるようになるので、充電完了までの待ち時間がほ
ぼ皆無となりストロボ撮影をすぐに行えるようになる。
【0071】ストロボ発光の有無にかかわらず、上記の
ようにしてシャッタ羽根が開閉されることにより、イン
スタントフイルム17が露光され、この露光済みのイン
スタントフイルム17がフイルム排出機構33によって
カメラボディ2の外部に排出口16を通して排出され
る。そして、この排出の間に展開ローラで破裂された現
像液ポッド17a内の現像処理液がインスタントフイル
ム17の内部に展開されることにより、1分〜数分の後
にインスタントフイルム17にポジ像が現れる。
【0072】電源がONの状態で、電源ボタン13を押
圧操作すれば、システムコントローラ20がON信号の
発生を停止するため、主電源スイッチ25がOFFとさ
れ、電源がOFFとなる。もちろん、このときにインス
タントフイルム17の排出中であれば、この排出が完了
してから主電源スイッチ25がOFFとされる。
【0073】上記実施形態では、再充電の間隔を3段階
に変化させているが、2段階でも4段階以上であっても
よい。また、上記に説明した所定の操作を最後に行って
から再充電の間隔を変化させる経過時間,再充電の各間
隔は一例であり適宜に変更することができる。さらに、
電源をONとする電源ボタンの操作、レリーズボタンの
操作、ズームレバーの操作を所定の操作としているが、
所定の操作としては、その他の操作であってもよい。
【0074】上記実施形態では、オートオフした後に電
源ボタンを操作することにより電源をONとするように
しているが、オートオフをインスタントカメラの休止状
態として、レリーズボタンやズームレバーを操作するこ
とでオートオフが解除されて撮影可能な状態にできるよ
うにしてもよい。
【0075】以上、本発明について説明してきたが、本
発明はインスタントカメラの他にも、写真フイルムを用
いたカメラ,電子スチルカメラ等など、ストロボ装置を
内蔵した各種のカメラに利用できる。
【0076】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明によれば、
ストロボ発光用のメインコンデンサを所定の電圧まで充
電するようにストロボ装置を作動させる充電開始信号の
間隔を、所定の操作が最後に行われた時点からの経過時
間に応じて間隔を変化させるようにしたから、電力の無
駄な消費の低減とシャッタチャンスの逃しに難さとを良
好にバランスさせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】再充電を行うためのチャージ信号の発生間隔を
変化させて発生させるための処理を示すフローチャート
である。
【図2】本発明を実施したストロボ内蔵型のインスタン
トカメラの外観を示す斜視図である。
【図3】インスタントカメラの電気的な構成を示すブロ
ック図である。
【図4】電源スイッチがONとなった後に、システムコ
ントローラが行う処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 レリーズボタン 11 ストロボ発光部 13 電源ボタン 14 ズームレバー 20 システムコントローラ 24 電源回路 25 主電源スイッチ 26 電池 40 ストロボ装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電池を電源とし、充電開始信号を受けて
    作動することによりストロボ発光用のメインコンデンサ
    を所定の電圧まで充電するストロボ装置と、前記充電開
    始信号を繰り返し発生するとともに、所定の操作が最後
    に行われた時点からの経過時間に応じて、前記充電開始
    信号の発生間隔を変化させる充電制御手段とを備えてい
    ることを特徴とするストロボ内蔵型カメラ。
  2. 【請求項2】 前記充電制御手段は、前記所定の操作が
    最後に行われた時点からの経過時間が長くなるほど、前
    記充電開始信号の発生間隔を長くすることを特徴とする
    請求項1記載のストロボ内蔵型カメラ。
  3. 【請求項3】 前記所定の操作が最後に行われた時点か
    ら所定の時間が経過したときに電源をオートオフとする
    電源制御手段を備えていることを特徴とする請求項1又
    は2記載のストロボ内蔵型カメラ。
JP10256168A 1998-09-10 1998-09-10 ストロボ内蔵型カメラ Pending JP2000089313A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256168A JP2000089313A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ストロボ内蔵型カメラ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10256168A JP2000089313A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ストロボ内蔵型カメラ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000089313A true JP2000089313A (ja) 2000-03-31

Family

ID=17288861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10256168A Pending JP2000089313A (ja) 1998-09-10 1998-09-10 ストロボ内蔵型カメラ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000089313A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2725078B2 (ja) 多焦点カメラのストロボ制御装置
CA1122261A (en) Control system for flash-illuminated automatic focusing camera
US4853731A (en) Autofocus camera having automatic focus adjustment apparatus
JP2000089313A (ja) ストロボ内蔵型カメラ
JPH0516585Y2 (ja)
JP2837891B2 (ja) 撮影装置
JP4168600B2 (ja) 撮像装置及び露光補正方法
JP4550960B2 (ja) レンズシャッタカメラ
JP2002072311A (ja) カメラ
JP3956220B2 (ja) カメラ
JPH07114075A (ja) 自動起動機能付きカメラ
JP2508567Y2 (ja) カメラのセルフモ―ド設定装置
JP3238475B2 (ja) 強制無限機能を有するカメラ
JP3238443B2 (ja) バッテリ判定手段を備えるカメラ
JPH11174543A (ja) カメラシステム
JPH0712980Y2 (ja) 赤目防止制御装置
JP3199895B2 (ja) ストロボ内蔵カメラ
JP3300414B2 (ja) ストロボ回路
JP3593177B2 (ja) カメラのシャッタ制御装置
JP3174413B2 (ja) カメラのモータ駆動装置
JP3315721B2 (ja) 赤目軽減機能を有するカメラ
JP2920547B2 (ja) カメラシステム
JPH11109452A (ja) カメラ
JPH02105126A (ja) ストロボ内蔵カメラ
JP2004109679A (ja) オートフォーカスカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050719

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20061129

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20071211

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071219

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080430