JP2000088456A - 銅箔の乾燥方法及びそのための銅箔乾燥装置 - Google Patents

銅箔の乾燥方法及びそのための銅箔乾燥装置

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JP2000088456A
JP2000088456A JP11197835A JP19783599A JP2000088456A JP 2000088456 A JP2000088456 A JP 2000088456A JP 11197835 A JP11197835 A JP 11197835A JP 19783599 A JP19783599 A JP 19783599A JP 2000088456 A JP2000088456 A JP 2000088456A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 表面処理工程を経た銅箔を乾燥する際に、低
電力でしかも簡単な装置で、その乾燥温度を、防錆金属
と銅箔との共晶合金、例えば、銅箔の表面の亜鉛−銅の
合金化(真鍮化)が行われる100℃以上に、銅箔の表
面の加熱を制御することが可能な銅箔の乾燥方法及びそ
のための銅箔乾燥装置を提供する。 【解決手段】 電解銅箔に各種の表面処理を行った後に
銅箔を乾燥するための方法であって、銅箔の少なくとも
粗面側表面に近赤外線を照射することによって、銅箔を
乾燥させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、銅箔の乾燥方法及
びそのための銅箔乾燥装置に関し、特に、プリント配線
板などにおいて樹脂製の絶縁板と銅箔を張り合わせた銅
張積層板に用いられる銅箔の乾燥方法及び銅箔乾燥装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】エレクトロニクス産業の発達に伴い、I
C(集積回路)、LSI(大規模集積回路)などの電子
部品を実装するプリント配線板の需要が急激に増加して
いる。
【0003】このプリント配線板を製造するには、先
ず、クラフト紙、ガラスクロス、ガラス不織布などにフ
ェノール樹脂、ガラスエポキシ樹脂などの熱硬化性樹脂
を含浸して得られた半硬化状態の絶縁板基材(プリプレ
グ)と銅箔とを加熱圧着等によって接着して張り合わせ
る。その後、回路パターン形成のために穴開け後、レジ
ストの印刷やマスキングフィルムをラミネートして、不
要な部分の銅箔を酸またはアルカリでエッチング処理を
行うことによって所定の回路パターンを形成した後、レ
ジストやマスキングフィルムを除去して、所定の回路パ
ターンが形成されたプリント配線板を作成している。そ
して、このように所定の回路パターンが作成された後、
電子部品を所定の位置にセットした後、半田浴中に浸漬
することによって電子部品がプリント配線板に固定され
る。
【0004】ところで、このプリント配線板に用いられ
る銅箔には、電解銅箔と圧延銅箔とがあるが、広範に使
用可能であり、しかもより薄い銅箔を容易に且つ安価で
形成可能であるので、昨今では電解銅箔を使用している
のが多く用いられている。
【0005】このようにプリント配線板に用いる電解銅
箔は、従来より下記のような工程を経て製造されてい
る。すなわち、電解槽中に電解液である硫酸銅水溶液を
収容するとともに、電解槽中に不溶性陽極からなるアノ
ードを配置する。そして、カソードを構成する回転陰極
ドラムをこのアノードに対向するように、その略半分が
電解槽の硫酸銅水溶液中に浸漬するようにしている。こ
の状態で、高密度電流をアノードとカソードドラムに印
加して、連続的に銅箔が造られる。この場合、カソード
ドラムの表面側に接する電解銅箔の表面がシャイン面
(光沢面)であり、電解銅箔の背面側(電解液側)がマ
ット面(粗面)となっている。
【0006】そして、この電解工程で得られた銅箔は、
表面処理工程に移行する。この表面処理工程では、基材
と貼り合わせた際にアンカー効果を付与させるため、コ
ブ付け処理が行われ、続いて防錆効果を付与させるた
め、亜鉛メッキ工程、クロメート処理工程、シランカッ
プリング処理工程を経て、最後に乾燥してプリント配線
用の電解銅箔が造られている。なお、造箔されたままの
圧延銅箔の場合、箔の両表面側ともシャイン面(または
平滑面)である。これらのシャイン面のうちの片側また
は両側が表面処理される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このように、表面処理
工程を経た銅箔は、その表面に電解液などが付着してい
るので、乾燥工程の前に、図示しないが、水洗を行った
後、乾燥機にてその表面の水分を乾燥する必要がある。
【0008】従って、従来より乾燥処理が行われている
が、このための乾燥方法として、熱風による乾燥方法
と、遠赤外線による乾燥方法とがあるが、銅箔の表面に
付着している水分を除去する程度で、100℃以下の温
度になるように乾燥を行っているのが現状である。
【0009】ところで、100℃以上に銅箔の表面を加
熱すれば、例えば、銅箔表面の亜鉛メッキ層中の亜鉛が
銅箔中に拡散して亜鉛−銅の合金化(真鍮化)が行わ
れ、回路パターンを作成する際に使用する塩酸などの酸
に対して、亜鉛が溶出する脱亜現象が生じず、耐酸性が
向上する。また、本発明者等の知見によれば、図3に示
したように、銅箔の表面温度が高くなるにつれて、樹脂
基板とのピール強度が増加し、130℃付近でピール強
度がピークとなる。
【0010】しかしながら、熱風による乾燥方法では、
このように130℃以上に銅箔を加熱調整することは可
能であるが、熱風による熱伝達での加熱(乾燥)である
ため、熱風が持ち去るエネルギーロスが大きく、しか
も、図5に示したように、熱風乾燥装置700では、ヒ
ータ701、ファン702ならびに水蒸気を伴った多量
の排気ガスを装置外部に排出するための経路703など
の循環経路604が必要であり、そのため装置が大型化
し、設置スペースが大きく、コストも高くなる。
【0011】一方、遠赤外線による乾燥方法では、遠赤
外線の波長領域(波長4μm〜1,000μm)におい
て、銅箔が遠赤外線をほとんど約97%以上反射してし
まい(「American Institute of Physics Handbook」、
6-120参照)、銅箔表面における遠赤外線の吸収率が低
いので、エネルギーロスが大きく、銅箔表面の温度がな
かなか上昇せず、上記の130℃以上の温度にするに
は、遠赤外線照射装置を多数配置するなど装置的にも、
電力消費も大きくなり、コストも高くなる。
【0012】本発明はこのような実情に鑑み、表面処理
工程を経た銅箔を乾燥する際に、低電力でしかも簡単な
装置で、その乾燥温度を、防錆金属と銅箔との共晶合
金、例えば、銅箔の表面の亜鉛−銅の合金化(真鍮化)
が行われる100℃以上に、銅箔の表面の加熱を制御す
ることが可能な銅箔の乾燥方法及びそのための銅箔乾燥
装置を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述したよう
な従来技術における課題及び目的を達成するために発明
なされたものであって、本発明の銅箔の乾燥方法は、銅
箔に各種の表面処理を行った後に銅箔を乾燥するための
方法であって、銅箔の片方または両方の表面に近赤外線
を照射することによって、銅箔を乾燥させることを特徴
とする。なお、以下、本発明で、「表面処理」とは、粗
化処理(こぶ付け処理)、防錆処理、その他の表面処理
を、単独でもしくは組み合わせた表面処理を含むことを
意味する。
【0014】また、本発明の銅箔の乾燥方法は、前記銅
箔が、電解銅箔であることを特徴とする。すなわち、近
赤外線が銅箔の表面に吸収され易く吸収率が高いので、
エネルギー効率良く、銅箔表面を所定の温度に加熱する
ことが可能であり、しかも、近赤外線を照射するための
近赤外線装置への電圧、電流などの出力を変化させるこ
とによって、銅箔表面を所定の温度に加熱調整すること
が可能である。その結果、銅箔表面を亜鉛−銅の合金化
(真鍮化)が行われる100℃以上の温度に加熱して乾
燥することができるので、耐酸性が向上するとともに、
樹脂基板と接着した際にも密着力が大きくなり、ピール
強度が向上し、樹脂基板との剥離が生じることがない。
【0015】また、本発明の銅箔の乾燥方法では、前記
銅箔の少なくとも一方の表面処理を行った側の表面に近
赤外線を照射することによって、銅箔を乾燥させること
を特徴とする。すなわち、銅箔の粗面側表面では近赤外
線の吸収率が高くなるので、銅箔表面の加熱乾燥をより
エネルギー効率よく実施することが可能である。
【0016】さらに、本発明の銅箔の乾燥方法では、前
記銅箔に対してその表面に微細粒子を付着させる粗化処
理を行った後に、銅箔の粗面側表面に近赤外線を照射す
ることを特徴とする。
【0017】これによって、銅箔に対して防錆処理前に
その表面に微細粒子を付着させる粗化処理、すなわち、
樹脂基板との接着力(ピール強度)を向上させるコブ付
け処理が行われた粗面に近赤外線を照射するので、これ
らのコブによる凹凸によって、近赤外線の吸収率が高く
なるので、銅箔表面の加熱乾燥をよりエネルギー効率よ
く実施することが可能である。
【0018】また、本発明の銅箔の乾燥方法は、前記銅
箔に対してその表面に防錆処理を行った後に、銅箔の粗
面側表面に近赤外線を照射することを特徴とする。この
場合、前記防錆処理が、防錆金属による防錆処理であ
り、前記防錆処理が、Zn、Ni、Sn、Cr、Mo、
Coからなるグループから選択した少なくとも1種の防
錆金属による防錆処理であるのが好ましい。
【0019】さらに、本発明の銅箔の乾燥方法では、前
記近赤外線による乾燥が、銅箔の表面温度が、100℃
〜170℃、好ましくは、120〜150℃となるよう
に行うことを特徴とする。
【0020】これによって、銅箔の表面を100℃〜1
70℃に加熱すれば、防錆金属と銅箔との共晶合金の形
成、例えば、亜鉛−銅の合金化(真鍮化)に代表される
ような防錆金属と銅箔との共晶合金が銅箔表面に形成さ
れ耐酸性が向上し、亜鉛が溶出する脱亜現象が生じず、
耐酸性が良好となり、しかも、樹脂基板との間の接着力
であるピール強度も向上する。
【0021】また、本発明の銅箔乾燥装置は、銅箔に各
種の表面処理を行った後に銅箔を乾燥するための銅箔乾
燥装置であって、乾燥室内に連続的に供給される銅箔に
対して、該銅箔の少なくとも表面処理を行った側の表面
に近赤外線を照射するように、前記銅箔の表面処理を行
った側の表面に対向するように近赤外線照射装置を乾燥
室内に配置したことを特徴とする。
【0022】さらに、本発明の銅箔乾燥装置は、前記銅
箔が、電解銅箔であることことを特徴とする。さらに、
前記近赤外線照射装置への出力を制御して、前記銅箔の
表面の乾燥温度を制御するように構成したことを特徴と
する。
【0023】このように構成することによって、近赤外
線ランプの立ち上がりが素早い(すなわち、電源を入れ
た時のスタートアップまでのリード時間が短い)ので所
定の温度に速やかに達し、しかも、近赤外線ランプへの
電圧又は電流を制御することによって、銅箔の表面温度
を連続的に調整することができるので、防錆金属と銅箔
との共晶合金の形成、例えば、亜鉛−銅の合金化(真鍮
化)に代表されるような防錆金属と銅箔との共晶合金が
銅箔表面に形成され、亜鉛が溶出する脱亜現象が生じ
ず、耐酸性が良好となり、しかも、樹脂基板との間の接
着力であるピール強度も向上するように、銅箔の表面を
100℃〜170℃に加熱調整して乾燥することが可能
となる。
【0024】さらに、本発明の銅箔の乾燥方法では、前
記近赤外線照射装置を銅箔の両面側に、対向するように
配置するとともに、前記乾燥室内に供給される銅箔の表
面の状態に応じて、何れか一方側又は両方側の近赤外線
照射装置を選択的に作動させるように制御するように構
成したことを特徴とする。
【0025】これによって、電解銅箔のマット面側にの
みコブ付け処理、防錆処理などを行って銅箔を乾燥する
場合にも、一方側の近赤外線照射装置を選択的に作動さ
せれば適用可能であるとともに、エッチング後の絶縁信
頼性の向上、回路特性の向上を目的として、銅箔のシャ
イン面側にコブ付け処理(粗化処理)などの接着促進処
理を行ったシャイン面処理電解銅箔に対しても、両方側
の近赤外線照射装置を選択的に作動させることによって
適用可能であり、その対象とする銅箔が制限されること
がない。また、本発明の銅箔の乾燥方法は、前記近赤外
線が、0.8〜2μmの波長を有することを特徴とす
る。さらに、本発明の銅箔乾燥装置は、前記近赤外線照
射装置が、0.8〜2μmの波長を有する赤外線を照射
することを特徴とする。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の実施の形態(実施例)について説明する。図1は、本
発明の銅箔の乾燥方法を実施するための乾燥装置の第1
の実施例の概略断面図である。
【0027】従来のように、電解槽に銅精製電解液(酸
性の硫酸銅溶液)を供給して電気分解することによっ
て、不溶性陽極に対向配置され回転する回転陰極ドラム
上に析出する銅を連続的に巻き取る造箔工程でえられた
銅箔は、そのマット面側に、コブ付け処理工程、亜鉛メ
ッキを施す工程、クロメート化処理を行う工程などの防
錆処理を行う防錆処理工程を経た後、適宜、樹脂基板と
の接着力を高めるシランカップリング処理工程が行われ
る。このように、表面処理工程を経た銅箔は、その表面
に電解液などが付着しているので、乾燥工程の前に、図
示しないが、水洗を行った後、乾燥機にてその表面の水
分を乾燥する必要がある。
【0028】このため、図1に示したように、これらの
表面処理が行われた銅箔1は、ロール2とロール3との
間を通過することによって、ある程度水分などが絞り取
られた後、乾燥装置10の乾燥装置本体20の下方に設
けられた銅箔導入孔22内へと送給され、乾燥装置本体
20の上方に設けられた銅箔出口孔24を通過する間に
乾燥されるようになっている。そして、銅箔出口孔24
から出た乾燥された銅箔は、巻き取りリール30に巻き
取られる。
【0029】この乾燥装置本体20の内部には、銅箔1
の表面処理されたマット面1a側に対向して、銅箔1の
送給方向と平行な方向(本実施例では上下方向)に近赤
外線照射ユニット40が配置されている。この近赤外線
照射ユニット40には、銅箔の送給方向とは垂直な方向
に延びるハロゲンランプ42が複数個、銅箔1の送給方
向と平行な方向(本実施例では上下方向)に並設されて
いる。また、それぞれのハロゲンランプ42の背面側に
は、鏡面を有し、ハロゲンランプ42から照射される近
赤外線を反射して、被乾燥体である銅箔1の表面処理さ
れたマット面1aに近赤外線を照射するデフレクター4
4が配置されている。
【0030】一方、乾燥装置本体20の銅箔導入孔22
の近傍には、給気装置26が配設されており、図示しな
いブロワーを介して、外部の乾燥した新鮮な空気が乾燥
装置本体20内に導入されるようになっている。また、
乾燥装置本体20の銅箔出口孔24近傍には、排気装置
28が配設されており、銅箔の表面から蒸発した水蒸気
を含んだ空気を乾燥装置本体20内から排出されるよう
になっており、これにより銅箔1の表面の水分蒸発が促
進されるようになっている。
【0031】近赤外線照射ユニット40のハロゲンラン
プ42は、それぞれ制御装置50に接続されており、制
御装置50によって、それぞれのハロゲンランプ42へ
電源44から供給する電圧または電流を制御することに
よって、ハロゲンランプ42の出力、すなわち、ハロゲ
ンランプ42から銅箔1表面へ輻射される近赤外線の輻
射量を調整して、乾燥の際の銅箔1の表面処理されたマ
ット面1a側の表面の温度を調整できるように構成され
ている。
【0032】このような電圧または電流の制御方法とし
て、電圧のON−OFFで時間比率を調整するON−O
FF制御方式、電圧・電流調整制御を行う位相制御方
式、負荷電力の時間比率を調整(ON−OFF制御)を
行うゼロクロススイッチング方式などがある。
【0033】また、この場合、制御装置50による電圧
または電流の制御方法としては、全てのハロゲンランプ
42に対して、電圧または電流の値を同じとなるように
制御することも可能であるが、個々のハロゲンランプ4
2に対して、選択的に電圧または電流の値を制御するこ
とも、個々のハロゲンランプ42への電圧または電流を
選択的に入切するように制御することも可能である。
【0034】なお、この場合、ハロゲンランプ42への
電圧または電流の制御方法として、図示しないが、銅箔
1の表面処理されたマット面1a近傍に温度センサーを
配置して、この温度センサーの検知温度に基づいて、制
御装置50によりハロゲンランプ42への電圧または電
流の供給値を制御すれば、自動的に連続的な制御が可能
となる。
【0035】また、近赤外線の波長としては、波長のピ
ークが、0.8μm〜2μm、好ましくは、1〜1.5
μmとするのが、銅箔表面への近赤外線の吸収率が高く
なるので望ましい。このため、制御装置50を制御する
ことによって、ハロゲンランプ42への電圧または電流
を制御して、ハロゲンランプ42の温度を2000℃〜
2200℃に加熱することによって発生する近赤外線の
波長を上記の範囲内に調整すればよい。これによって、
銅箔1の表面処理されたマット面1a側の表面温度を、
100〜170℃、好ましくは、120〜150℃とな
るように設定すればよい。
【0036】すなわち、図3に示したように、銅箔1の
表面の温度が高くなるにつれて、樹脂基板とのピール強
度が増加し、130℃付近でピール強度がピークとなる
とともに、銅箔の表面を150℃以上加熱すれば、例え
ば、銅箔表面の亜鉛メッキ層中の亜鉛が銅箔中に拡散し
て亜鉛−銅の合金化(真鍮化)が行われ、回路パターン
を作成する際に使用する塩酸などの酸に対して、亜鉛が
溶出する脱亜現象が生じず、耐酸性が向上する。このた
め、このような防錆金属と銅箔との共晶合金の形成と、
樹脂基板との間の接着力であるピール強度を考慮すれ
ば、銅箔1の表面処理されたマット面1a側の表面温度
を、100〜170℃、好ましくは、120〜150℃
となるように設定するのが望ましいからである。すなわ
ち、銅箔1の表面処理されたマット面1aの表面温度が
100℃より低ければ、亜鉛−銅の合金化(真鍮化)に
代表されるような防錆金属と銅箔との共晶合金が銅箔表
面に形成されず、耐酸性が良好でなく、逆に、銅箔1の
表面処理されたマット面1aの表面温度が170℃より
高ければ、合金化の進行は速いが防錆剤として使われて
いるクロメートが破壊され、銅箔と樹脂基板との間の接
着力、すなわちピール強度が低くなるためである。
【0037】さらに、銅箔1の乾燥装置本体20内での
滞留時間(通過時間)としては、設備上から、10秒間
程度が一般的である。また、ハロゲンランプ42と銅箔
1の表面処理されたマット面1aとの間の距離として
は、エネルギー効率を考慮すれば、20〜100mm、
好ましくは30〜50mmに設定するのが望ましい。
【0038】このように、近赤外線を銅箔1のマット面
1a側に照射することによって、近赤外線が銅箔の表面
に吸収され易く吸収率が高いので、エネルギー効率良
く、銅箔表面を所定の温度に加熱することが可能であ
り、しかも、近赤外線を照射するための近赤外線装置の
近赤外線ランプへの電圧、電流などの出力を変化させる
ことによって、銅箔表面を所定の温度に加熱調整するこ
とが可能である。その結果、銅箔表面を、例えば、亜鉛
−銅の合金化(真鍮化)などの、防錆金属と銅箔との共
晶合金が行われる100℃以上の温度に加熱して乾燥す
ることができるので、耐酸性が向上するとともに、樹脂
基板と接着した際にも密着力、すなわちピール強度が向
上し、樹脂基板との剥離が生じることがない。
【0039】図2は、本発明の銅箔の乾燥方法を実施す
るための乾燥装置の第2の実施例の概略断面図である。
本実施例の乾燥装置は、前述した第1の実施例と同様な
構成であり、基本的に同じ構成部材については、同じ参
照番号を付してその詳細な説明を省略する。
【0040】本実施例の乾燥装置10では、乾燥装置本
体20の内部銅箔1の表面処理されたシャイン面1b側
にも、これに対向するように、上下方向に近赤外線照射
ユニット40と同様な近赤外線ユニット60を配置した
点が、上記の第1の実施例の乾燥装置と相違する。な
お、この近赤外線ユニット60については、その構造に
ついては、上記第1の実施例の近赤外線照射ユニット4
0と同様であるのでその詳細な説明は省略する。
【0041】すなわち、銅箔によっては、エッチング後
の絶縁信頼性の向上、回路特性の向上を目的として表面
処理されたシャイン面を基材接着側とすることもあり、
基材との接着性向上のため、シャイン面1b側にコブ付
け処理を行う場合もあり、この場合には、表面処理され
たシャイン面1b側が粗面となっているので、近赤外線
を吸収することができる。従って、この表面処理された
シャイン面1b側にも近赤外線を照射して銅箔表面を乾
燥させれば、よりエネルギー効率的に銅箔の乾燥が実施
できるためである。
【0042】なお、この乾燥装置10では、上記のよう
に近赤外線ユニット60のハロゲンランプ62も、近赤
外線照射ユニット40と同様に、それぞれ制御装置50
に接続されており、制御装置50によって、それぞれの
ハロゲンランプ62へ電源44から供給する電圧または
電流を制御することによって、ハロゲンランプ62の出
力、すなわち、ハロゲンランプ62から銅箔1のシャイ
ン面1b表面へ輻射される近赤外線の輻射量を調整し
て、乾燥の際の銅箔1の表面処理されたシャイン面1b
側の表面の温度を調整できるように構成されている。
【0043】また、この場合、制御装置50によって、
近赤外線照射ユニット40、近赤外線ユニット60の何
れか一方側又は両方側を選択的に作動させるように制御
するように構成してもよい。
【0044】これによって、銅箔の表面処理されたマッ
ト面側にのみ、例えば、コブ付け処理、防錆処理などの
接着促進処理を行って銅箔を乾燥する場合にも、一方側
の近赤外線照射装置を選択的に作動させれば適用可能で
あるとともに、エッチング後の絶縁信頼性の向上、回路
特性の向上を目的として、銅箔のシャイン面側にコブ付
け処理(粗化処理)を行った銅箔に対しても、両方側の
近赤外線照射装置を選択的に作動させることによって適
用可能であり、その対象とする銅箔が制限されることが
ない。
【0045】以上説明した第1および第2実施例では、
乾燥装置10において、近赤外線照射ユニット40、6
0を用いたが、図示しないが、近赤外線照射ユニット4
0、60とともに熱風乾燥を併用することも、また、遠
赤外線照射装置を併用することも勿論可能である。
【0046】また、上記実施例では、コブ付け処理工
程、亜鉛メッキを施す工程、クロメート化処理を行う工
程などの防錆処理を行う表面処理工程を経た後、適宜、
樹脂基板との接着力を高めるシランカップリング剤処理
工程を行い、銅箔乾燥装置にてその表面の水分を乾燥装
置で加熱乾燥するようにしたが、これら何れかの工程ま
たは組み合わせ処理の工程を経た後に乾燥装置で乾燥し
ても良い。さらに、これらの防錆処理工程としては、上
記の工程に限定されるものではなく、例えば、防錆金属
として、Zn、Ni、Sn、Cr、Mo、Coからなる
グループから選択した少なくとも1種の防錆金属による
防錆処理工程であってもよい。
【0047】また、本実施例では、乾燥処理する銅箔と
して、電解銅箔について説明したが、片側または両側の
シャイン面側に、例えば、コブ処理、防錆処理などの表
面処理を行った後の圧延銅箔などにも適用可能であるこ
とは勿論である。
【0048】
【実施例】(実施例1)電解銅箔で得られた厚さ35μ
mの電解銅箔のマット面に、酸性の硫酸銅溶液中で電気
メッキすることによって、銅メッキを施すことによりコ
ブ付け処理を行い、粒状銅層を形成した。
【0049】その後、ピロリン酸亜鉛10g/L、ピロ
リン酸カリウム100g/L、pH11.0の亜鉛浴中
で、室温にて電流密度5A/m2で、6秒間、電気メッ
キを行い、銅箔のマット面上に亜鉛400mg/m2
亜鉛メッキを施した。
【0050】続いて、クロム酸2g/L、pH10のク
ロメート処理液中で、室温にて電流密度0.5A/m2
で、5秒間、電気メッキを行い、銅箔のマット面の表面
にクロム酸亜鉛からなるクロメート被膜層を形成した。
【0051】その後、クロム酸0.5g/lを含むγ−
グリシドキシプロピルトリメトキシシラン5g/L水溶
液をシャワーしてシランカップリング処理を行い、その
後水洗浴中を通過させた後、水切りロールを通して、本
発明の図1に示した近赤外線乾燥装置にて乾燥させた。
【0052】その際、近赤外線ランプへの出力電圧を調
整することによって、銅箔の表面処理されたマット面の
裏面に貼着したサーモテープの色の変化によって、銅箔
のマット面表面の温度を測定しつつ、種々の温度条件に
て銅箔を乾燥させた。
【0053】そして、これらの銅箔を、ガラスエポキシ
含有基材(NELCO社製)に熱圧着し、これを10m
m幅にエッチングして、JIS−C−6481に基づい
て、90°剥離を実施して、それぞれピール強度を測定
した。
【0054】比較として、上記の銅箔を熱風乾燥によっ
て、銅箔の表面処理したマット面の裏面(シャイン面)
に貼着したサーモテープの色の変化によて、銅箔の表面
の温度を変更して乾燥して、上記と同様にそのピール強
度を測定した。
【0055】これらの結果を、図3に示した。図3から
明らかなように、ピール強度は、銅箔の表面の乾燥温度
が130℃近傍でピーク値を示すことがわかる。また、
同じ水切り後の銅箔の表面の乾燥温度でも、熱風乾燥に
比較して、近赤外線による方がピール強度が向上してい
るのがわかる。
【0056】これは、近赤外線の照射によって、シラン
カップリング層、クロメート処理層、ならびに亜鉛メッ
キ層において、何らかの組織変化があり、樹脂基板との
接着性が向上するものと推測される。 (実施例2)上記実施例1と同様にして得られる水切り
後の銅箔の表面の温度をそれぞれ、所定の温度に上昇す
るために必要な、エネルギーについて、近赤外線、遠赤
外線、および熱風乾燥について、その電力、銅箔の表面
の温度が所定の温度に達するまでの時間などを比較し
た。その結果を表1および図4に示した。
【0057】
【表1】
【0058】図4の結果から明らかなように、同一容量
の近赤外線および遠赤外線ヒータを使用し、銅箔表面の
温度が130℃に達するまでの時間を比較した場合、近
赤外線乾燥では1秒で到達するのに対し、遠赤外線乾燥
では約15秒を要している。
【0059】また、表1の結果から明らかなように、単
位重量当たりの所要電力量は近赤外線乾燥を100とし
た場合、遠赤外線乾燥、熱風乾燥ともにそれぞれ35
0、250で、近赤外線による乾燥が、エネルギー効率
的にみても、その即応性からしても非常に優れているこ
とがわかる。 (実施例3)実施例1と同様にして得られた水切り後の
銅箔について、近赤外線による乾燥の際に、銅箔の表面
の乾燥温度を、それぞれ変化させて得られた銅箔につい
て、ガラスエポキシ含有基材に熱圧着し、これを0.8
mm幅にエッチングした後、室温にて、12%の塩酸溶
液中に30分間浸漬することによって、その耐酸性を比
較した。
【0060】また、比較として、同じ乾燥温度にて、熱
風乾燥による乾燥した際の耐酸性を比較した。その結果
を下記の表2に示した。
【0061】
【表2】
【0062】表2の結果から明らかなように、近赤外線
による乾燥の際に、銅箔の表面の乾燥温度を100℃以
上にすることにより、耐塩酸性(塩酸に浸漬後のピール
強度)が向上することがわかる。これは、100℃以上
で亜鉛メッキ中の亜鉛が、銅箔中に拡散して銅−亜鉛の
二元系の共晶合金を形成して、脱亜現象が生じないため
である。
【0063】なお、熱風乾燥の場合では、同様な結果が
得られる。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、銅箔の表面に近赤外線
を照射することによって、銅箔を乾燥させる近赤外線が
銅箔の表面に吸収され易く吸収率が高いので、エネルギ
ー効率良く、銅箔表面を所定の温度に加熱することが可
能であり、しかも、近赤外線を照射するための近赤外線
装置への電圧、電流などの出力を変化させることによっ
て、銅箔表面を所定の温度に加熱調整することが可能で
ある。
【0065】その結果、銅箔表面を亜鉛−銅の合金化
(真鍮化)が行われる150℃以上の温度に加熱して乾
燥することができるので、耐酸性が向上するとともに、
樹脂基板と接着した際にも密着力が大きくなり、ピール
強度が大きくなり、樹脂基板との剥離が生じることがな
い。
【0066】さらに、遠赤外線による乾燥では、銅箔表
面における遠赤外線の吸収率が低いので、エネルギーロ
スが大きく、所定の温度になるまで、時間とエネルギー
が非常にかかり、効率的にも優れていず、装置が大型化
し、その銅箔の滞留時間がおかかってしまう。また、熱
風乾燥でも、エネルギー効率的にも優れていず、ヒー
タ、ブロワー、ならびに水蒸気を伴った多量の排気ガス
を装置外部に排出するための経路などの循環経路が必要
であり、そのため装置が大型化し、設置スペースが大き
く、コストも高くなる。これに対して、近赤外線による
乾燥方法が、エネルギー効率的にみても、その即応性か
らしても非常に優れている。
【0067】従って、本発明によれば、コンパクトな装
置で、エネルギー効率良く、銅箔表面を所定の温度に加
熱乾燥でき、耐酸性が向上するとともに、樹脂基板と接
着した際にも密着力が大きくなる銅箔を提供できるなど
幾多の作用効果を奏する極めて優れた発明である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の銅箔の乾燥方法を実施するた
めの乾燥装置の第1の実施例の概略断面図である。
【図2】図2は、本発明の銅箔の乾燥方法を実施するた
めの乾燥装置の第2の実施例の概略断面図である。
【図3】図3は、銅箔の乾燥温度とピール強度との関係
を示すグラフである。
【図4】図4は、銅箔の表面を近赤外線、遠赤外線を用
いて昇温した際の時間と箔温度との関係を示すグラフで
ある。
【図5】図5は、従来の熱風乾燥装置の概略図である。
【符号の説明】
1・・・・銅箔 2、3・・・・ロール 4・・・・絞りロール 10・・・・乾燥装置 20・・・・乾燥装置本体 22・・・・銅箔導入孔 24・・・・銅箔出口孔 26・・・・給気装置 28・・・・排気装置 30・・・・巻き取りロール 40、60・・・・近赤外線照射ユニット 42,62・・・・ハロゲンランプ 44・・・・デフレクター 50・・・・制御装置

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 銅箔に各種の表面処理を行った後に銅箔
    を乾燥するための方法であって、銅箔の片方または両方
    の表面に近赤外線を照射することによって、銅箔を乾燥
    させることを特徴とする銅箔の乾燥方法。
  2. 【請求項2】 前記銅箔が、電解銅箔であることを特徴
    とする請求項1に記載の銅箔の乾燥方法。
  3. 【請求項3】 前記銅箔の少なくとも一方の表面処理を
    行った側の表面に近赤外線を照射することによって、銅
    箔を乾燥させることを特徴とする請求項1又は2のいず
    れかに記載の銅箔の乾燥方法。
  4. 【請求項4】 前記銅箔に対して防錆処理前にその表面
    に微細粒子を付着させる粗化処理を行うことを特徴とす
    る請求項3に記載の銅箔の乾燥方法。
  5. 【請求項5】 前記防錆処理が、防錆金属による防錆処
    理であることを特徴とする請求項4に記載の銅箔の乾燥
    方法。
  6. 【請求項6】 前記防錆処理が、Zn、Ni、Sn、C
    r、Mo、Coからなるグループから選択した少なくと
    も1種の防錆金属による防錆処理であることを特徴とす
    る請求項5に記載の銅箔の乾燥方法。
  7. 【請求項7】 前記近赤外線による乾燥が、銅箔の表面
    温度が、100℃〜170℃となるように行うことを特
    徴とする請求項1から6のいずれかに記載の銅箔の乾燥
    方法。
  8. 【請求項8】 銅箔に各種の表面処理を行った後に銅箔
    を乾燥するための銅箔乾燥装置であって、 乾燥室内に連続的に供給される銅箔に対して、該銅箔の
    少なくとも表面処理を行った側の表面に近赤外線を照射
    するように、前記銅箔の表面処理を行った側の表面に対
    向するように近赤外線照射装置を乾燥室内に配置したこ
    とを特徴とする銅箔乾燥装置。
  9. 【請求項9】 前記銅箔が、電解銅箔であることことを
    特徴とする請求項8に記載の銅箔乾燥装置。
  10. 【請求項10】 前記近赤外線照射装置への出力を制御
    して、前記銅箔の表面の乾燥温度を制御するように構成
    したことを特徴とする請求項8又は9に記載の銅箔乾燥
    装置。
  11. 【請求項11】 前記近赤外線照射装置を銅箔の両面側
    に、対向するように配置するとともに、前記乾燥室内に
    供給される銅箔の表面の状態に応じて、何れか一方側又
    は両方側の近赤外線照射装置を選択的に作動させるよう
    に制御するように構成したことを特徴とする請求項8か
    ら10のいずれかに記載の銅箔乾燥装置。
  12. 【請求項12】 前記近赤外線が、0.8〜2μmの波
    長を有することを特徴とする請求項1に記載の銅箔の乾
    燥方法。
  13. 【請求項13】 前記近赤外線照射装置が、0.8〜2
    μmの波長を有する赤外線を照射することを特徴とする
    請求項8に記載の銅箔乾燥装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020084602A (ko) * 2001-05-03 2002-11-09 현대자동차주식회사 근적외선을 이용한 강판의 열처리법
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