JP2000086675A - シランの製造法 - Google Patents

シランの製造法

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JP2000086675A
JP2000086675A JP11229936A JP22993699A JP2000086675A JP 2000086675 A JP2000086675 A JP 2000086675A JP 11229936 A JP11229936 A JP 11229936A JP 22993699 A JP22993699 A JP 22993699A JP 2000086675 A JP2000086675 A JP 2000086675A
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silane
chlorine
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tertiary
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Joern Dr Winterfeld
ヴィンターフェルト イェルン
Bors Cajus Dr Abele
カユス アベーレ ボルス
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Wacker Chemie AG
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Wacker Chemie AG
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    • C07F7/0803Compounds with Si-C or Si-Si linkages
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    • C07F7/0827Syntheses with formation of a Si-C bond

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 3個未満のハロゲン原子を有するハロゲンシ
ランから出発し、ケイ素原子に対してα位に第三級炭化
水素基を有するシランを製造するための簡単で、特に経
済的な方法。 【解決手段】 遷移金属触媒および不活性で非プロトン
性のキレート化する化合物の存在で、一般式2 R1MgX1 (2) のグリニャール試薬と、一般式3 RmSiX4-m (3) のシランとを反応させ一般式1のシランを製造する。 Rm1 nSiX4-m-n (1) [Rは場合によりフッ素、塩素またはシアノ基で置換さ
れたC〜C10−炭化水素基、R1はケイ素に対して
α位で第三級の、場合によりフッ素、塩素またはシアノ
基で置換されたC〜C30−炭化水素基、XおよびX
1は塩素、臭素またはヨウ素、mは2または3、nは1
または2である]

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ケイ素原子に対し
てα位に第三級炭化水素基を有するシランの製造法に関
する。
【0002】
【従来の技術】このクラスの化合物の中でおそらく最も
研究されかつ最も使用されるシランは、テキシル(Thexy
l; 2,3-Dimethyl-2-buthyl)または第三ブチルで置換さ
れたシランである。テキシルで置換されたシランは、原
理的にSi−H化合物と2,3−ジメチル−2−ブテン
との間のヒドロシリル化反応に関連して入手可能であ
る。これは、欧州特許出願公開第177454号明細書
に記載されている。しかしながら、この反応の場合に、
二重結合の移行により望ましくない副生成物が生じ、こ
れは部分的に分離させるのが困難である。
【0003】A. Shirata, Tetrahedron Lett. 30 (198
9) 6393には、ハロゲンシランと第三ブチルマグネシウ
ムクロリドとの反応による第三ブチルで置換されたシラ
ンの製造が記載されており、その際、触媒は、必要不可
欠である。
【0004】米国特許第5332853号明細書には、
第三ブチルリチウムから出発する第三ブチルシランの合
成が記載されている。これらは、まさにかなり良好な収
率で経過するが、しかし、アルキルリチウムの高い価格
に基づき、経済的には僅かな興味があるにすぎない。更
にまた、強く希釈された溶液中でさえ自然発火性である
第三ブチルリチウムの取扱いは、工業的規模で安全性の
理由から極めて費用がかかりかつ困難である。
【0005】収量の増大のために、より安価な金属アル
キルである第三ブチルマグネシウム−グリニャールと、
ハロゲンシランとを反応させて相応する第三ブチルシラ
ンに変換する際に、既に、様々な金属塩の触媒活性が試
験されている。満足のいく結果は、欧州特許出願公開第
405560号明細書によれば、シアン化物またはチオ
シアン酸塩含有触媒、例えばシアン化銀、シアン化水銀
(II)、シアン化銅(I)、チオシアン酸ナトリウム
またはチオシアン酸銅(I)で達成されることができる
が、しかし、大きな安全問題、環境問題および廃棄問題
を必然的に伴う。その上、シアン化物およびチオシアン
酸塩に関連して製造されるシランは、たいてい、相応す
るシランの品質または使用能力を低下させうる不快臭を
有する。
【0006】僅かに憂慮すべきハロゲン遷移金属触媒の
使用の際に、これまで、欧州特許出願公開第54225
0号明細書に記載されているグリニャール化合物と水素
含有クロロシランとの反応、および欧州特許出願公開第
656363号明細書に記載されているグリニャール化
合物と少なくとも3個の塩素原子を有するクロロシラン
との反応だけが、許容できる収量で生じた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、公知
技術水準の欠点を克服することであり、かつ3個未満の
ハロゲン原子を有するハロゲンシランから出発し、ケイ
素原子に対してα位に第三級炭化水素基を有するシラン
を製造するための簡単で、特に経済的な方法を提供する
ことである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の対象は、一般式
1 Rm1 nSiX4-m-n (1) で示されるシランを製造する方法の場合に、遷移金属触
媒および不活性で非プロトン性のキレート化する化合物
の存在で、一般式2 R1MgX1 (2) で示されるグリニャール試薬と、一般式3 RmSiX4-m (3) [上記式中、Rは、場合によりフッ素、塩素またはシア
ノ基で置換されたC1〜C10−炭化水素基を表し、R
1は、ケイ素原子に対してα位で第三級の、場合により
フッ素、塩素またはシアノ基で置換されたC4〜C30
炭化水素基を表し、XおよびX1は、それぞれ塩素、臭
素またはヨウ素を表し、mは2または3の値を表し、か
つnは1または2の値を表す]で示されるシランとを反
応させることを特徴とする、式1のシランの製造法であ
る。
【0009】一般式1のシランは、高い収率および純度
で得られる。反応時間は、短時間である。触媒およびキ
レート化する化合物の選択の際の毒物学的な観点から、
簡単に考慮されることができる。
【0010】炭化水素基Rの例は、アルキル基、例えば
メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピル
基、n−ブチル基および第二ブチル基ならびにオクタデ
シル基;アルケニル基、例えばビニル基;シクロアルキ
ル基、例えばシクロヘキシル基およびメチルシクロヘキ
シル基;アリール基、例えばフェニル基;アラルキル
基、例えばベンジル基、フェニルエチル基、フェニルノ
ニル基および2−フェニルプロピル基およびアルカリー
ル基、例えばトリル基である。
【0011】置換された炭化水素基Rの例は、特にハロ
ゲン化された炭化水素基、例えば3,3,3−トリフル
オロプロピル基、3,3,4,4,5,5,6,6,6
−ノナフルオロヘキシル基、o−、p−およびm−クロ
ロフェニル基である。
【0012】好ましい基Rは、C1〜C6−アルキル基お
よびフェニル基である。
【0013】R1は、有利に式−CR2 3[この際、R
2は、相互に独立してRの意味を有する]の第三級炭化
水素基である。有利に、基R2は、C1〜C6−アルキル
基、特にメチル基およびエチル基ならびにC1〜C6−ア
ルキレンフェニル基である。
【0014】基R1の好ましい例は、第三ブチル基、
1,1−ジメチルプロピル基または1,1−ジエチルプ
ロピル基および1,1−ジメチル−2−フェニルエチル
基である。
【0015】一般式1のシランの好ましい例は、第三ブ
チルジメチルクロロシラン、第三ブチルジエチルクロロ
シラン、第三ブチルジ−n−ブチルクロロシラン、第三
ブチル−n−デシルメチルクロロシラン、第三ブチル
(シクロヘキシルメチル)メチルクロロシラン、第三ブ
チルジフェニルクロロシラン、第三ブチルメチルフェニ
ルクロロシラン、1,1−ジメチルベンジルジメチルク
ロロシランおよび1,1−ジメチルプロピルジメチルク
ロロシランである。
【0016】一般式2のグリニャール試薬の好ましい例
は、第三ブチルマグネシウムクロリド、第三ブチルマグ
ネシウムブロミド、1,1−ジメチルプロピルマグネシ
ウムクロリド、1,1−ジエチルプロピルマグネシウム
クロリドおよび1,1−ジメチル−2−フェニルエチル
マグネシウムクロリドである。
【0017】一般式3のシランの好ましい例は、ジメチ
ルジクロロシラン、ジエチルジクロロシラン、ジ−n−
ブチルジクロロシラン、n−デシルメチルジクロロシラ
ン、(シクロヘキシルメチル)メチルジクロロシラン、
ジフェニルジクロロシランまたはエチルフェニルジク
ロロシランである。
【0018】遷移金属触媒としては、好ましくは、酸化
数+1の銅化合物、例えば塩化銅(I)、臭化銅
(I)、ヨウ化銅(I)または酸化銅(I)、酸化数+
2の銅化合物、例えば塩化銅(II)、銅(II)メト
キシド、酢酸銅(II)またはアセチルアセトナト銅
(II)および亜鉛化合物、例えば塩化亜鉛、臭化亜
鉛、アセチルアセトナト亜鉛または塩化亜鉛−ジエチル
エーテル錯体が使用されることができる。
【0019】付加的な活性化は、不活性で非プロトン性
のキレート化する化合物により行われ、これは有利にグ
リコールエーテル、ポリ(オルガニルアミン)またはポ
リ(オルガニルホスファン)ならびにそのヘテロ置換誘
導体から選択される。これらの化合物は、個々にまたは
混合物で添加されることができる。
【0020】使用される不活性で非プロトン性のキレー
ト化するグリコールエーテルは、有利に、開鎖状のエチ
レングリコールジ−C1〜C12−アルキルエーテル、特
にエチレングリコールジ−C1〜C6−アルキルエーテ
ル、例えばエチレングリコールジメチルエーテル、ジエ
チレングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコ
ールジブチルエーテル、トリエチレングリコールジメチ
ルエーテルもしくはテトラエチレングリコールジメチル
エーテルまたは環状エチレングリコールエーテル、特に
[12]クラウン−4または[18]クラウン−6であ
る。
【0021】不活性で非プロトン性のキレート化するポ
リ(オルガニル)アミンは、有利に、N,N,N’,
N’−テトラ−C1〜C12−アルキル−C1〜C3−アル
キレンジアミン、例えばN,N,N’,N’−テトラメ
チルメチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラメ
チルエチレンジアミン、N,N,N’,N’−テトラエ
チルエチレンジアミンおよびN,N,N’,N’,
N’’−ペンタ−C1〜C12−アルキル−C1〜C3−ジ
アルキレントリアミン、例えばN,N,N’,N’,
N’’−ペンタメチルジエチレントリアミンである。
【0022】不活性で非プロトン性のキレート化するポ
リ(オルガニルホスファン)は、有利に、P,P,
P’,P’−テトラ−C1〜C12−アルキル−C1〜C3
−アルキレンジホスファン、例えばP,P,P’,P’
−テトラメチルエチレンジホスファンである。
【0023】特に、グリコールエーテル、ポリ(オルガ
ニルアミン)またはポリ(オルガニルホスファン)は、
メチル基、エチル基、プロピル基またはブチル基を有す
る。
【0024】更に、グリコールエーテル、ポリ(オルガ
ニルアミン)およびポリ(オルガニルホスファン)のヘ
テロ置換誘導体、例えばN,N−ジメチル−2−メトキ
シエチルアミン、N,N−ジメチル−2−エトキシエチ
ルアミン、N,N−ジメチル−3−メトキシプロピルア
ミン、N,N−ジメチル−3−エトキシプロピルアミ
ン、N,N−ジメチル−3−(2−メトキシエトキシ)
プロピルアミン[2.2.2]−クリプテートの特許の
保護が請求されている。
【0025】グリニャール試薬および一般式3のシラン
は、0.5:1.0〜1.0:0.5のモル比で、好ま
しくは1.0:0.8〜1.0:1.0の比で互いに反
応される。
【0026】遷移金属触媒は、グリニャール試薬に対し
て、好ましくは0.01〜10モル%、特に好ましくは
0.1〜2モル%の量で添加される。
【0027】キレート化する化合物は、グリニャール試
薬に対して1〜20当量の量、有利に1〜8当量の量で
添加される。大過剰のキレート化する化合物は、沈澱す
るハロゲン化マグネシウムにより反応混合物の良好な撹
拌性を保証するための希釈剤として利用される。即ち、
溶剤、例えば無極性のアルカンまたは芳香族化合物は、
必要ではないが、しかし悪影響を及ぼすわけでもない。
【0028】反応は、好ましくは−30〜160℃、特
に好ましくは0〜120℃の温度で実施される。
【0029】選択的に、一般式1のシランは、蒸留によ
り反応混合物から純物質として、または適当な溶剤の添
加後に相当する溶液として蒸留されることができる。
【0030】一般式1のシランは、特に、合成目的のた
め、例えば医薬品のため、および分析目的のための有機
化合物のシリル化の際に使用される。
【0031】以下に記載されている例において、全ての
部および百分率の記載は、他に記載のない限り、重量に
関連している。他に記載のない限り、以下の例は、周囲
雰囲気の圧力、即ち約1000hPaで、および室温、
即ち約20℃で、または反応体を結合させる(zusammeng
eben)際に、室温で付加的に加熱または冷却せずに調節
した温度で実施された。
【0032】
【実施例】例1:不活性ガス導入(Inartgasbeatmung)下
で、KPG撹拌機、ストックサーモメーター、ジムロー
ト(Dimroth)冷却器、滴下漏斗を備えた2lの三つ口フ
ラスコ中に、マグネシウム粉末48.6g(2.0モ
ル)およびスパチュラ1杯のヨウ素を供給する。エチレ
ングリコールジメチルエーテル600mlおよび塩化第
三ブチル203.7g(2.2モル)の添加により、相
当するグリニャール試薬である第三ブチルマグネシウム
クロリドを製造する。引続き、まず最初にアセチルアセ
トナト銅(II)5.2g(0.02モル)および次い
で50℃で2時間、ジメチルジクロロシラン232.3
g(1.8モル)を滴加する。フラスコの内部温度はゆ
っくりと上昇し、反応を完全にするために、更に3時
間、70℃で後撹拌する。沈澱したマグネシウム塩の溶
液からの分離のために、アルゴンで不活性化された圧力
型吸引漏斗で濾過する。フィルターケーキを、エチレン
グリコールジメチルエーテルで後洗浄する。常圧で、一
つにまとめた濾液の最終的な分別蒸留により、第三ブチ
ルジメチルクロロシラン208.9g(ジメチルクロロ
シランに対して収率77%)が95%の純度で(H1
NMRによる)白色結晶性固体として得られる。
【0033】例2:例1を繰り返すが、エチレングリコ
ールジメチルエーテルの代わりに、他の不活性で非プロ
トン性のキレート化するグリコールエーテルを使用す
る。この試験の結果は、第1表にまとめられている。
【0034】
【表1】
【0035】例3:例1を繰り返すが、アセチルアセト
ナト銅(II)の代わりに、他の遷移金属触媒を使用す
る。この試験の結果は第2表にまとめられている。
【0036】
【表2】
【0037】例4:例1を繰り返すが、以下の蒸留後処
理の際に、純物質の代わりにトルエン溶液を得るため
に、濾液にトルエン280.0gを添加する。第三ブチ
ルジメチルクロロシラン含量50重量%を有する第三ブ
チルジメチルクロロシランのトルエン溶液440.0g
が留去される。これはジメチルジクロロシランに対して
81%の第三ブチルジメチルクロロシラン収率に相当す
る。
【0038】例5:不活性ガス導入下でKPG撹拌機、
ストックサーモメーター、ジムロート冷却器、滴下漏斗
を備えた2lの三つ口フラスコに、マグネシウム粉末4
8.6g(2.0モル)およびスパチュラ1杯のヨウ素
を供給した。エチレングリコールジメチルエーテル60
0mlおよび塩化第三ブチル203.7gの添加によ
り、第三ブチルマグネシウムクロリドを製造した。引き
続き、まず最初にアセチルアセトナト銅(II)5.2
g(0.02モル)、ついで50℃で2時間に亘りジフ
ェニルジクロロシラン455.8g(1.8モル)を滴
加した。フラスコ内部温度をゆっくりと上昇させ、反応
を完全にするため更に3時間、70℃で後撹拌した。溶
液から沈澱したマグネシウム塩を除去するために、反応
混合物をアルゴンで不活性化した圧力型吸引漏斗により
濾過した。フィルターケーキをエチレングリコールジメ
チルエーテルで後洗浄した。真空で一つにまとめた濾液
を最終的な分別蒸留により、92%のGC純度で第三ブ
チルジフェニルクロロシラン420.6g(ジフェニル
ジクロロシランに対して収率85%)が無色の液体とし
て得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B01J 31/04 B01J 31/04 X // C07B 49/00 C07B 49/00 61/00 300 61/00 300 (72)発明者 ボルス カユス アベーレ ドイツ連邦共和国 ブルクハウゼン ブル クキルヒェナー シュトラーセ 22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式1 Rm1 nSiX4-m-n (1) で示されるシランを製造する方法において、遷移金属触
    媒および不活性で非プロトン性のキレート化する化合物
    の存在で、一般式2 R1MgX1 (2) で示されるグリニャール試薬と、一般式3 RmSiX4-m (3) [上記式中、Rは、場合によりフッ素、塩素またはシア
    ノ基で置換されたC1〜C10−炭化水素基であり、R
    1は、ケイ素原子に対してα位で第三級の、場合により
    フッ素、塩素またはシアノ基で置換されたC4〜C30
    炭化水素基であり、XおよびX1は、それぞれ塩素、臭
    素またはヨウ素であり、mは2または3の値であり、n
    は1または2の値である]で示されるシランとを反応さ
    せることを特徴とする、一般式1のシランの製造法。
  2. 【請求項2】 R1が式−CR2 3の基で表される第三級
    炭化水素基であり、その際、R2がC1〜C6−アルキル
    基またはC1〜C6−アルキレンフェニル基である、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 基Rは、C1〜C6−アルキル基またはフ
    ェニル基である、請求項1または2記載の方法。
  4. 【請求項4】 遷移金属触媒として酸化数+1の銅化合
    物、酸化数+2の銅化合物、または亜鉛化合物を使用す
    る、請求項1から3までのいずれか1項記載の方法。
  5. 【請求項5】 不活性で非プロトン性のキレート化する
    化合物が、グリコールエーテル、ポリ(オルガニルアミ
    ン)またはポリ(オルガニルホスファン)ならびにその
    ヘテロ置換誘導体から選択される、請求項1から4まで
    のいずれか1項記載の方法。
JP11229936A 1998-08-20 1999-08-16 シランの製造法 Pending JP2000086675A (ja)

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