JP2000083471A - 雪花冬虫夏草培養用培地組成物およびそれを用いた雪花冬虫夏草の培養法 - Google Patents

雪花冬虫夏草培養用培地組成物およびそれを用いた雪花冬虫夏草の培養法

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キ ヒュケ モン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】優れた抗癌効果、免疫増強効果および滋養強壮
効果を有する雪花冬虫夏草を培養する雪花冬虫夏草培養
用培地組成物、およびそれを用いた、既存の人工栽培方
法より容易、低廉かつ迅速に培養し得る雪花冬虫夏草の
培養法を提供する。 【解決手段】この雪花冬虫夏草培養用培地組成物は、2
5〜35重量%の鋸屑と、25〜35重量%の米糠と、
5〜15重量%の昆虫の蛹と、25重量%の水とから構
成されている。また、この培養法は、雪花冬虫夏草の種
菌を前記培地組成物に接種し、20〜30℃で5〜7日
間培養した後、18〜22℃、照度500ルクス以上、
湿度95%以上で子実体を成長させ、前記子実体が胞子
を生成する前に収穫する方法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、薬用茸の一種で、
優れた抗癌効果、免疫増強効果および滋養強壮効果を有
する雪花冬虫夏草を培養する雪花冬虫夏草培養用培地組
成物、およびそれを用いた、既存の人工栽培方法よりも
容易、低廉かつ迅速に培養し得る雪花冬虫夏草の培養法
に関する。
【0002】
【従来の技術】雪花冬虫夏草とは、昆虫等を寄主とし、
菌糸が増殖して寄主を死に至らしめた後、該寄主の体内
で菌糸が充満されると子実体を形成する Cordyceps属の
茸の一種であり、冬季には寄主の体内にあって夏季にな
ると虫体を穿ち出る茸で、子嚢菌に属する。この茸の子
実体は、マッチ棒形状など様々な形状があり、子嚢は円
錐形であり、大部分の子嚢胞子は糸のような形状であ
る。
【0003】自然状態では地中又は地上で菌糸又は胞子
として存在する菌であり、寄生する昆虫は鱗翅目(Lepi
doptera )を始めとしてカブトムシ目(Coleoptera)、
半翅目(Hemiptera )、蜻蛉目(Odonata )等で、これ
らの幼虫期、蛹期および成虫期など、成長期全般にわた
って体内に侵入して寄生する。
【0004】漢方では、雪花冬虫夏草の子実体は、結核
あるいは黄疸の治療薬、阿片中毒の解毒剤、滋養強壮剤
として使用され、また、最近では高い抗癌性があること
が臨床研究で実証されている。
【0005】また、雪花冬虫夏草の子実体から抽出され
るコルディセピン(Cordycepin)は、連鎖状球菌、葡萄
状球菌、皮膚疹菌などの生長を抑制するものとして知ら
れている。このようなことから、雪花冬虫夏草は薬用茸
として広く知られている。
【0006】この茸の子実体を人工的に形成させる研究
は、米国などの各国で成功例が報告されており、特に中
国では人工的に形成した子実体を漢方薬剤として使用す
る研究が活発になされて実用段階にある。韓国内でも人
口子実体を形成する研究が近年活発になされており、既
に商業的目的で利用するための多様な研究が進行中であ
る。
【0007】本発明に関連した茸培地の製造に関する技
術のうち、一般茸の栽培に関連した韓国特許公開公報第
96−036902号があり、これは、鋸屑、堆肥、小
麦、大麦、米糠などを培地として用いた一連の茸栽培用
種菌の製造方法に関連するものである。ほかの茸培地の
技術としては、韓国特許公開公報第94−008557
号の茸栽培用培地およびその製造方法があり、これもや
はり鋸屑を85%まで主成分として使用し、微量の米糠
およびおからを副成分として使用して、一般の茸用の培
地として用いる技術である。しかし、一般の茸用の培地
を雪花冬虫夏草培養用培地として使用した例は知られて
いない。また、これと本発明の培地組成物とは、組成比
および水分含量に差があり、構成成分の混合時期および
方法による培地構成成分間の空隙形成の有無などによっ
て培養性状が異なるという点で相違する。
【0008】雪花冬虫夏草の培養に関連した技術として
は、韓国特許公開公報第98−224号の冬虫夏草用昆
虫種菌培地およびその箱栽培方法、韓国特許公開公報第
98−2241号の冬虫夏草栽培用培地組成物およびそ
の栽培方法がある。しかしながら、これらと本発明と
は、培地組成成分に差がある。また、韓国特許公開公報
第98−13号には昆虫を用いる冬虫夏草種菌の培養方
法が、韓国特許公開公報第97−68810号には蚕蛹
を用いる蛹冬虫夏草の種菌培養方法および栽培が、それ
ぞれ開示されている。しかしながら、本発明は、培地組
成物を一度用意するだけではるかに簡便に雪花冬虫夏草
を培養し得、この点でこれらとは相違している。漢方薬
剤を使用した韓国特許公開公報第97−68809号の
冬虫夏草の大量人工培養に関する新技術および培地組成
方法と本発明とは液体種菌を使用することが共通してい
るが、これは培地組成物を構成するものとして農業副産
物を用いる本発明とは全く異なる。
【0009】従来の雪花冬虫夏草の人工培養に関する技
術としては、蚕を用いる方法がある。すなわち、生きて
いる蚕の幼虫の周辺環境に変化を与えて蚕の表皮が弱く
なるように誘導した後、雪花冬虫夏草の胞子を無菌的方
法で直接接種する。そして、胞子が発芽して容易に蚕体
内に浸透し得るように培養しながら、蚕を蛹になるまで
成長させる。蚕は蛹になると繭を形成するが、この繭を
一つずつ切断、開封し、繭内の蛹を取り出した後、子実
体が成長するのに適した温度および湿度を維持しつつ茸
を育てて収穫する方法である。しかしながらこの方法で
は、病菌に感染されていない健康な蚕を育てて維持する
という茸栽培以前の事前作業が必要である。また、繭を
一つずつ人の手で切開し繭内の蛹を取り出すという煩雑
な作業を必要とする。また、その結果、手作業による人
件費の上昇により生産費が上昇し、更に、蚕自体が高価
であるのでコスト高を招く。従って、今後多くの農家で
雪花冬虫夏草が栽培される場合、雪花冬虫夏草の大量供
給によって価格の下落が予想されるが、価格が下落する
と、生産費が高コストであるので農家に高利益をもたら
す作物にはなり得ない。
【0010】雪花冬虫夏草のその他の人工培養法である
各種穀物の粉および蚕粉などを使用する培養方法におい
ても、穀物粉の購入が必要であるので生産費のコスト高
を招き、その結果、価格競争力が低下する。子実体の収
穫率を高めるために多段階を経る培養法などは煩雑であ
るだけでなく、茸の菌株を取り扱うことにおいて、微生
物学的知識を持ち合わせていない非専門家の一般農民の
場合、汚染を誘発してしまうことがあるので、茸の多段
階培養法を一般農家へ普及させることは困難である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、農家で副産
物として発生する米糠、鋸屑および蛹を用いて、一般の
茸に比べて高価で販売される雪花冬虫夏草の生産費対比
収益率を高めて、大量生産時にもその収益性を維持さ
せ、かつ培養方法の簡便化により大量生産を可能にし、
一般農家にも雪花冬虫夏草の培養法の普及を容易にす
る。
【0012】すなわち、本発明の目的は、薬用茸の一種
で、優れた抗癌効果、免疫増強効果および滋養強壮効果
を有する雪花冬虫夏草を培養する雪花冬虫夏草培養用培
地組成物、およびそれを用いた、既存の人工栽培方法よ
りも容易、低廉かつ迅速に培養し得る雪花冬虫夏草の培
養法を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、本発明においては、25〜35重量%の鋸屑と、2
5〜35重量%の米糠と、5〜15重量%の昆虫の蛹
と、25〜35重量%の水とから構成されていることを
特徴とする雪花冬虫夏草(Paecilomyces japonica )培
養用培地組成物が提供される。
【0014】この培地組成物は、上記したように鋸屑、
米糠、蛹、水から構成されており、これらは全て安価で
あるので、雪花冬虫夏草を低廉に培養することができ
る。
【0015】また、本発明においては、25〜35重量
%の鋸屑と、25〜35重量%の米糠と、5〜15重量
%の昆虫の蛹と、25〜35重量%の水とから構成され
ている雪花冬虫夏草培養用培地に雪花冬虫夏草の種菌を
接種し、20〜30℃で5〜7日間培養した後、18〜
22℃、照度500ルクス以上、湿度95%以上で子実
体を成長させ、前記子実体が胞子を生成する前に収穫す
ることを特徴とする雪花冬虫夏草の培養法が提供され
る。
【0016】この培養法は非常に簡便であり、また、安
価な培地組成物を用いるので、低廉に行うことができ
る。さらに、培養開始から収穫までの期間が従来の培養
法よりも短いので、同期間であれば、従来の培養法より
も大量生産が可能である。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の雪花冬虫夏草培養
用培地組成物の好適な実施の形態について詳細に説明す
る。
【0018】本実施の形態の雪花冬虫夏草培養用培地組
成物は、鋸屑と、米糠と、昆虫の蛹と、水とから構成さ
れている。
【0019】鋸屑は、適切な分量の水が与えられた場合
に、後述する米糠を凝集させる役割を果たす成分で、そ
の割合は、培地組成物の総重量の25〜35重量%に設
定される。この理由については後述する。なお、鋸屑と
しては、鋸等で木材を切断する際に生じる木材屑や腐食
した木材等が用いられる。
【0020】米糠は、炭素源として作用する成分であ
る。炭素源が存在する場合には、炭素源が存在しない場
合と比較して、雪花冬虫夏草の成長が促進される。米糠
の割合は、25〜35重量%に設定される。
【0021】昆虫の蛹は、雪花冬虫夏草の寄主である。
すなわち、雪花冬虫夏草の菌が子実体として成長するま
での宿主となるものである。昆虫の蛹の割合は、5〜1
5重量%に設定される。
【0022】昆虫としては、雪花冬虫夏草が寄生可能で
あれば特に限定されないが、安価であることや入手が容
易であることから、蚕が好適である。
【0023】水は、雪花冬虫夏草(菌類)の成長に必要
な湿分を培地組成物にもたらし、かつ、上記した鋸屑に
適切な水分をもたらす成分で、25〜35重量%に設定
される。
【0024】これらの成分から構成される培地組成物
は、まず鋸屑、米糠および水を混合して攪拌した後、地
表面に蛹を分散することによって得ることができる。こ
の培地組成物の地中には空隙が形成されている。この空
隙は、菌糸体の成長、増殖を容易とし、かつ病菌等の他
の菌の混入を防止するという役割を果たす。この空隙の
形成は、鋸屑、米糠および水の組成比に大きく影響され
る。
【0025】さらに、鋸屑、米糠および水の組成比は、
子実体の成長に影響を与える。すなわち、鋸屑、米糠お
よび水の組成比を選定することにより、胞子の生成の前
に、子実体を著しく成長させることができる。
【0026】各成分の割合が上記した範囲に設定される
のは、上記したような理由による。すなわち、各成分の
割合が上記範囲外であると、空隙が形成されない場合が
あるからである。また、子実体が著しく成長する前に、
胞子が形成されてしまうことがあるからである。なお、
鋸屑、米糠および水の重量比は、同一であることが好ま
しい。
【0027】次に、本発明に係る雪花冬虫夏草の培養法
の好適な実施の形態について詳細に説明する。
【0028】本実施の形態の培養法は、上記した雪花冬
虫夏草培養用培地組成物を用いて培養するものである。
【0029】まず、上記した培地組成物に対して、滅菌
処理を施す。滅菌処理としては、例えば滅菌器内での加
熱および加圧による処理があげられる。
【0030】次いで、雪花冬虫夏草の種菌を前記培地組
成物に無菌的に接種し、20〜30℃で培養する。この
条件下では、雪花冬虫夏草の菌糸体は、5〜7日間程度
で培地組成物全体に広がる。
【0031】次いで、菌糸体の成長を抑制しながら子実
体を成長させる。すなわち、温度を18〜22℃に降下
し、かつ500ルクス以上の照度と95%以上の湿度と
を供給する。この条件下では、子実体は種菌の接種後2
2日程度で6〜8cmに成長する。この子実体にはまだ
胞子が生成されておらず、この段階で雪花冬虫夏草を収
穫する。
【0032】子実体を薬用に供する場合は、子実体を冷
暗所で乾燥すればよい。
【0033】なお、前記種菌としては、前記培地への接
種前に、1〜5重量%の黄白糠および0.1〜0.5重
量%の豆粉を含有し、かつ、加熱および加圧により滅菌
された液体培地で培養されたものを用いることが好まし
い。このような液体培地で培養された種菌は、液体培地
で培養されていない種菌と比較して、より多くの子実体
を生成するからである。
【0034】このように、本実施の形態の培養法は非常
に簡便である。また、従来の培養法では、種菌の培地組
成物への接種から子実体の収穫まで40日以上を必要と
するのに対して、本実施の形態の培養法では30日程度
である。すなわち、雪花冬虫夏草の培養、収穫の繰り返
しサイクルを、短期間で循環することが可能である。し
たがって、同期間であれば、従来の培養法と比較してよ
り大量の子実体を生産することができる。
【0035】
【実施例】本実施例においては、韓国の江原大学校内の
韓国冬虫夏草銀行から分譲された2種の雪花冬虫夏草
(Paecilomyces japonica KFFC-C660 および Paecilomy
cesjaponica KFFC-C240)の菌株を使用した。
【0036】1.種菌培養 雪花冬虫夏草(Paecilomyces japonica )の菌株を分譲
受けた後、PDA(Potato Dextrose Agar, Difco )培
地に接種し、継代培養して、液体培地に接種する接種源
とした。
【0037】この接種源をコルクボーラーにて前記PD
A培地から取り出し、黄白糖3.0%(w/v)および
豆粉0.3%(w/v)を含有し、かつ、事前に121
℃、15気圧で15分間滅菌処理された液体培地に菌糸
体を接種した後、25℃で150rpmで回転させなが
ら7日間培養した。これを液体種菌とした。
【0038】2.雪花冬虫夏草培養用培地組成物の製造 農家の副産物である米糠40gを炭素源とし、これと産
業廃棄物である鋸屑40gとを茸培養瓶に入れ、水40
mlを添加した後、攪拌して均等に混合した。最後に、
蚕の蛹10gを培地の全表面に分散させ、瓶の蓋を閉じ
た後、滅菌器で121℃、15気圧で60分間滅菌処理
し、雪花冬虫夏草培養用接地組成物を得た。
【0039】3.雪花冬虫夏草の培養 前記液体種菌を、滅菌処理したピペットを用いて、上記
した雪花冬虫夏草培養用接地組成物に無菌環境下で接種
した。その後、25℃で培地組成物全体に菌糸体が広が
るまで成長させた。この期間は約5〜7日間であった。
【0040】菌糸体が培地組成物全体に広がった後は菌
糸体の成長を抑制し、子実体のみを成長させるため、温
度を20℃に降下した。また、500ルクス以上の光を
照射し、加湿器にて95%以上の十分な湿度を培養器内
に供給した。
【0041】液体種菌を培地組成物に接種後22日目に
は、雪花冬虫夏草は約6〜8cmに成長し、25日目に
は、栽培瓶の口部付近にまで子実体が成長した。さら
に、30日目には、子実体に胞子の生成が認められた。
したがって、子実体の収穫は、子実体が胞子を生成する
前、すなわち、液体種菌の接種後22日目〜29日目、
好ましくは25日目〜29日目に行えばよい。
【0042】比較のために、炭素源として玄米80gを
用い、これに水120mlを混合して攪拌した後、表面
に蚕の蛹10gを分散させた、従来からの培地である玄
米培地においても雪花冬虫夏草の培養を行った。本実施
の形態の培地組成物、玄米培地における時間および温度
による菌糸体の成長を、表1にそれぞれ整理して示し
た。
【0043】
【表1】
【0044】表1から、本実施の形態の培養法は、従来
からの培養法と比較して子実体を短期間で大きく成長さ
せることができること、また、種菌の接種から子実体の
収穫までの期間が短いことが明らかである。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の雪花冬虫
夏草培養用培地組成物は、構成成分が全て農業副産物で
あるので、安価でかつ入手が容易である。特に蛹は保管
および管理が簡便であって、培地組成物の製造に利点が
多い。また、本発明の雪花冬虫夏草培養用培地組成物は
製造費用が低廉であり、茸の収穫率が高いので、低コス
トで大量の雪花冬虫夏草を培養し得る。また、前記培地
組成物を使用する本発明の雪花冬虫夏草の培養法は、非
常に簡便であるので、微生物学知識を持ち合わせていな
い一般農民であっても、培養が容易である。したがっ
て、この培養法は、容易に一般農家へ広く普及され、農
村経済の活性化に大きく寄与し得るものとして期待され
る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 モン キ ヒュケ 大韓民国、キョンキ−ド、ソーウォン、イ ヤンガン−ク、ソングジョグ−ドン、386 −9 (72)発明者 キム ヒ ユング 大韓民国、ソウル、ソンパ−ク、イヤミシ ル−ドン、86 アジア センソーチョン アパートメント 7−305

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】25〜35重量%の鋸屑と、25〜35重
    量%の米糠と、5〜15重量%の昆虫の蛹と、25〜3
    5重量%の水とから構成されていることを特徴とする雪
    花冬虫夏草(Paecilomyces japonica )培養用培地組成
    物。
  2. 【請求項2】25〜35重量%の鋸屑と、25〜35重
    量%の米糠と、5〜15重量%の昆虫の蛹と、25〜3
    5重量%の水とから構成されている雪花冬虫夏草培養用
    培地に雪花冬虫夏草の種菌を接種し、20〜30℃で5
    〜7日間培養した後、18〜22℃、照度500ルクス
    以上、湿度95%以上で子実体を成長させ、前記子実体
    が胞子を生成する前に収穫することを特徴とする雪花冬
    虫夏草の培養法。
  3. 【請求項3】請求項2記載の培養法において、 前記培地組成物として、鋸屑、米糠および水が混合、攪
    拌された後に昆虫の蛹が表面に分散され、次いで加熱お
    よび加圧により滅菌処理されたものを用いることを特徴
    とする雪花冬虫夏草の培養法。
  4. 【請求項4】請求項3記載の培養法において、 前記鋸屑、米糠および水の重量比が同一であり、前記滅
    菌処理が121℃、15気圧で60分間行われたもので
    あることを特徴とする雪花冬虫夏草の培養法。
  5. 【請求項5】請求項2乃至4のいずれかに記載の培養法
    において、 前記種菌として、1〜5重量%の黄白糖および0.1〜
    0.5重量%の豆粉を含有し、かつ、加熱および加圧に
    より滅菌処理された液体培地で予め培養されたものを用
    いることを特徴とする雪花冬虫夏草の培養法。
  6. 【請求項6】請求項5記載の培養法において、 前記滅菌処理が、121℃、15気圧で10〜20分間
    行われたものであることを特徴とする雪花冬虫夏草の培
    養法。
JP10335328A 1998-09-03 1998-11-26 雪花冬虫夏草培養用培地組成物およびそれを用いた雪花冬虫夏草の培養法 Pending JP2000083471A (ja)

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