JP2000081821A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP2000081821A
JP2000081821A JP10251007A JP25100798A JP2000081821A JP 2000081821 A JP2000081821 A JP 2000081821A JP 10251007 A JP10251007 A JP 10251007A JP 25100798 A JP25100798 A JP 25100798A JP 2000081821 A JP2000081821 A JP 2000081821A
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magnetic particles
magnetic
charging
toner
particles
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 帯電装置内の磁性粒子を劣化させることなく
良好な帯電性能を長期に維持すると共に、クリーニング
装置内の磁性粒子を劣化させることなく良好なクリーニ
ング性能を長期に維持する画像形成装置を提供するこ
と。 【解決手段】 磁気ブラシを形成する磁性粒子をクリー
ニング装置へ供給すると共に、前記クリーニング装置に
収納されている磁性粒子を溢れさせて排出することを特
徴とする画像形成装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、プリン
タ、FAX等の画像形成装置で、像形成体の周辺に帯電
装置、像露光装置、現像装置、クリーニング装置等を配
置して画像形成を行う電子写真方式の画像形成装置に関
し、特に磁性粒子による磁気ブラシを用いた接触式の帯
電装置及びクリーニング装置を備えた画像形成装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真方式による画像形成装置
において、感光体ドラム(像形成体)等の被帯電体の帯
電には、一般に非接触のコロナ放電器を用いた帯電装置
が使用されていた。この帯電装置は、高電圧を放電ワイ
ヤや鋸歯状電極に印加して、放電ワイヤや鋸歯状電極の
周辺に強電界を発生させ気体放電を行うもので、その際
発生する電荷イオンを像形成体に吸着させることにより
帯電が行われる。
【0003】このような従来の電子写真方式の画像形成
装置に用いられている帯電装置は、像形成体と機械的に
接触することなく帯電させることができるため、帯電時
に像形成体を傷付けることがないという利点を有してい
る。しかしながら、このコロナ放電器を用いた帯電装置
は高電圧を使用するために感電したり、リークする危険
があり、かつ気体放電に伴って発生するオゾンが人体に
有害であり、像形成体の寿命を短くするという欠点を有
していた。また、コロナ放電器による帯電電位は温度、
湿度に強く影響されるので不安定であり、さらに、コロ
ナ放電器では高電圧によるノイズの発生があり、このこ
とが通信端末機や情報処理装置として電子写真式画像形
成装置を利用する場合の大きな欠点となっている。
【0004】このようなコロナ放電器の多くの欠点は、
帯電が主として気体放電により行われることに原因があ
る。
【0005】そこで、コロナ放電器を用いた帯電装置の
ような高電圧印加による気体放電を行わず、像形成体を
帯電させることのできる帯電装置として、ファーブラシ
や導電性弾性ロールを像形成体に接触させて帯電を行う
ようにした帯電装置が知られており、特開昭59−13
3569号公報には、磁石体を内包した円筒状の搬送担
体上に帯電部材として磁性粒子を吸着して磁気ブラシを
形成し、この磁気ブラシで直流バイアス電圧印加下に像
形成体の表面を摺擦することにより帯電を行うようにし
た帯電装置が開示されている。特に、コロナ放電を用い
た帯電装置に比べ均一な帯電を行う接触帯電装置として
特開昭60−220587号公報、特開昭63−149
668号公報、特開平4−116674号公報等に、フ
ァーブラシ、導電性弾性ロール、磁気ブラシ等の接触帯
電部材に直流電圧に交流電圧を重畳した交流バイアス電
圧を印加して像形成体を帯電する接触帯電方法が提案さ
れている。
【0006】一方、画像形成の後の像形成体上に残った
転写残トナーを、磁性粒子による磁気ブラシを用いたク
リーニング装置によりクリーニングする方法が小粒径ト
ナーや球形トナーに対するクリーニング性が良好なもの
として用いられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
各公報に記載の磁気ブラシを用いた接触帯電方法では、
長期使用により、磁気ブラシを形成する接触帯電部材と
しての磁性粒子の表面にクリーニング不良によるトナー
等が融着して、磁性粒子の電気抵抗が増加し帯電性が落
ちるという磁性粒子の劣化の問題が起こる。
【0008】また、磁性粒子を用いた磁気ブラシによる
クリーニング装置においても、長期使用により磁性粒子
とトナーとの帯電性が変化しクリーニング性能が低下す
るという磁性粒子の劣化の問題がある。
【0009】本発明は上記の問題点を解決し、帯電装置
内の磁性粒子を劣化させることなく良好な帯電性能を長
期に維持すると共に、クリーニング装置内の磁性粒子を
劣化させることなく良好なクリーニング性能を長期に維
持する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的は、像形成体を
磁気ブラシを用いてクリーニングするクリーニング装置
を有する画像形成装置において、前記磁気ブラシを形成
する磁性粒子を前記クリーニング装置へ供給すると共
に、前記クリーニング装置に収納されている磁性粒子を
溢れさせて排出することを特徴とする画像形成装置によ
って達成される(第1の発明)。
【0011】また、上記目的は、像形成体を磁気ブラシ
を用いて帯電する帯電装置を有する画像形成装置におい
て、前記磁気ブラシを形成する磁性粒子を前記帯電装置
へ供給すると共に、前記帯電装置に収納されている磁性
粒子を溢れさせて排出することを特徴とする画像形成装
置によって達成される(第2の発明)。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。なお、本欄の記載は請求項の技術的範囲や用語の
意義を限定するものではない。また、以下の、本発明の
実施の形態における断定的な説明は、ベストモードを示
すものであって、本発明の用語の意義や技術的範囲を限
定するものではない。
【0013】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形
態の画像形成プロセスおよび各機構の構成、機能につい
て、図1ないし図6を用いて説明する。図1は、本発明
にかかわる画像形成装置の一実施形態を示すレーザプリ
ンタの断面構成図であり、図2は、磁性粒子による磁気
ブラシを用いるクリーニング装置の拡大図であり、図3
は、磁性粒子による磁気ブラシを用いる帯電装置の拡大
図であり、図4は、図3の帯電装置による交流バイアス
電圧と帯電電位との関係を示す図であり、図5は、クリ
ーニング装置及び帯電装置の磁性粒子の供給ボトルと現
像装置のトナー供給ボトルの交換を示す図であり、図6
は、図5の各供給ボトルを一体型とした供給カートリッ
ジを示す図である。
【0014】図1または図5によれば、像形成体として
の感光体ドラム10は、例えば周速(線速度)150m
m/secで時計方向に駆動回転され、図3にて詳述す
る磁気ブラシを用いた帯電装置としての磁気ブラシ帯電
装置120の磁気ブラシを担持、搬送する帯電用磁性粒
子搬送体である帯電スリーブ120aにより周面面を摺
擦され、トナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直交と交流が重畳された帯電バイアスが印加
される帯電スリーブ120aによって一様に帯電された
後、像露光装置としての露光光学系12により画像信号
に基づいた像露光が行われる。露光光学系12は不図示
のレーザ光源から発光されるレーザ光を回転多面鏡12
bにより回転走査し、fθレンズ12c、反射ミラー1
2d等を経て感光体ドラム10上に潜像が形成される。
【0015】トナー粒子(トナー)とキャリア粒子(キ
ャリア)とで構成される二成分現像剤により現像する現
像装置である現像器13が設けられていて、感光体ドラ
ム10に形成された潜像の現像が現像剤を担持、搬送す
る現像スリーブ13aによって行われる。現像は現像剤
搬送体としての現像スリーブ13aと感光体ドラム10
との間にトナーと同極性(本実施形態においてはマイナ
ス極性)の直流電圧と該直流電圧に交流電圧とが重畳さ
れた現像バイアスが印加される接触の反転現像にて行わ
れる。
【0016】現像剤に用いられるトナー粒子(トナー)
について説明する。
【0017】トナーの平均粒径が大きくなると、画像の
荒れが目立つようになる。通常、10本/mm程度のピ
ッチで並んだ細線の解像力がある現像には、平均粒径2
0μm程度のトナーでも問題ないが、しかし、平均粒径
2〜7μmの微粒子化したトナーを用いると、解像力は
格段に向上して、濃淡差も忠実に再現した鮮明な高画質
画像を与えるようになる。以上の理由からトナーの粒径
は平均粒径が10μm以下、好ましくは2〜7μmが適
正条件である。また、トナー粒子が電界に追随してクリ
ーニング装置で回収されるために、トナーの帯電量はキ
ャリアに対し10〜50μC/g(特に好ましくは15
〜30μC/g)が望ましい。特に粒径の小さい場合は
高い帯電量が必要である。このような現象や条件はクリ
ーニング装置において同様である。
【0018】上記の如きトナーは、従来の球形や不定形
の非磁性又は磁性のトナーを用いることができる。トナ
ーには、必要に応じて粒子の流動滑りを良くするための
流動化剤や像担持体面の清浄化に役立つクリーニング剤
等が混合される。流動化剤としては、コロイダルシリ
カ、シリコンワニス、金属石鹸あるいは非イオン表面活
性剤等を用いることができ、クリーニング剤としては、
脂肪酸金属塩、有機基置換シリコンあるいはフッ素等表
面活性剤等を用いることができる。
【0019】転写材である記録紙Pが転写材収納手段で
ある給紙カセット15より、送り出しローラ15aによ
り送り出され、給送ローラ15bにより給送されてタイ
ミングローラ15cへ搬送される。
【0020】記録紙Pは、タイミングローラ15cの駆
動によって、感光体ドラム10上に形成されたトナー画
像と同期がとられて、駆動ローラ14dと従動ローラ1
4eとテンションローラ14iとに張架される転写ベル
ト14aが設けられた転写手段としての転写ベルト装置
14によって感光体ドラム10と転写ベルト14aとの
間に形成されるニップ部(転写域)14bへと給送さ
れ、転写ベルト14aを挟んで感光体ドラム10と対向
して設けられ、トナーと逆極性(本実施形態においては
プラス極性)の転写電圧が印加される転写器14cによ
り感光体ドラム10の周面上の像が一括して記録紙P上
に転写される。
【0021】転写手段としては、直接像形成体と対峙す
るコロナ転写器が用いられると転写材が無い場合のトナ
ー或いは転写材が有ってもその外側のトナーに対しコロ
ナ放電によりトナー極性を反転してしまい(本実施形態
においてはプラス極性としてしまい)、後述するトナー
と逆極性(本実施形態においてはプラス極性)のバイア
スが印加される磁気ブラシクリーニング装置110での
像形成体上の転写残トナーの回収を困難にさせる。上記
の転写ベルトでは、転写材外のトナーが極性反転される
ことなくマイナス極性のままで転写手段側へ転写され、
磁気ブラシクリーニング装置110での負荷が軽減され
るので転写ベルトや転写ローラが好ましく用いられる。
【0022】転写材分離手段としての分離器14hによ
り転写ベルト装置14から分離した記録紙Pは、少なく
とも一方のローラの内部にヒータを有する加熱用定着ロ
ーラ17aと圧着ローラ17bとを有する定着装置17
へと搬送され、加熱用定着ローラ17aと、圧着ローラ
17bとの間で熱と圧力とを加えられることにより記録
紙P上の付着トナーが定着され、排紙ローラ18により
装置外部へ排出される。
【0023】トナー像が形成させる領域である画像形成
領域の転写後の感光体ドラム10の周面上の転写残トナ
ー領域に残ったトナーは除電手段としての光除電器16
により光除電され、感光体ドラム10の電位レベルが略
ゼロとされた後、外周面に磁性粒子からなる磁気ブラシ
が形成されるクリーニング用磁性粒子搬送体であるスリ
ーブ110aを有するクリーニング装置としての磁気ブ
ラシクリーニング装置110にいたり、磁気ブラシに摺
擦されて磁性粒子上に回収される。この時トナーと逆極
性(本実施形態においてはプラス極性)のトナー回収バ
イアスが印加されるスリーブ110aによって、スリー
ブ110aの外周面上の磁気ブラシに回収される。光除
電器16の光除電により感光体ドラム10の電位レベル
が略ゼロとされ感光体ドラム10への転写残トナーの静
電的な吸着力が弱められ、転写残トナーが移動し易く、
転写残トナーのトナーと逆極性(プラス極性)のトナー
回収バイアスが印加されるスリーブ110a上の磁気ブ
ラシへの移動が容易となり回収効率が向上される。スリ
ーブ110aの磁気ブラシによるトナー回収において、
除電手段としての光除電器16による光除電が無いと感
光体電位が凹凸を有しているため、特に画像形成領域の
エッジ部でのトナー付着力が低減されない。またキャリ
アが付着することも起こり易い。そのため光除電を行い
感光体電位を平滑化することは、高いトナー回収効率と
キャリア付着防止に効果がある。
【0024】磁気ブラシクリーニング装置110により
残留トナーを除去された感光体ドラム10は再び磁気ブ
ラシ帯電装置120によって一様帯電を受け、次の画像
形成サイクルにはいる。
【0025】上記図1、または図5において、210は
スリーブ110aの上部に設けられ、クリーニング用の
磁性粒子を磁気ブラシクリーニング装置110へ供給す
る交換可能な供給ボトルであり、220は、帯電スリー
ブ120aの上部に設けられ、帯電用の磁性粒子を磁気
ブラシ帯電装置120へ供給する交換可能な供給ボトル
である。また、230は、現像器13の上部に設けら
れ、現像用のトナーを現像器13に供給する交換可能な
トナー供給ボトルである。図1に示すように、磁気ブラ
シクリーニング装置110及び磁気ブラシ帯電装置12
0よりの使用済みの磁性粒子がそれぞれのダクトDA,
DBを通して共通の磁性粒子回収容器300へと定期的
に回収される。
【0026】図2によれば、本発明においてはクリーニ
ング装置としての磁気ブラシクリーニング装置110で
の磁性粒子は、転写残トナーの回収とを良好とするた
め、現像手段の現像剤のキャリア粒子と同様に、磁性粒
子とトナーとの帯電性を考慮したものを用いるのが好ま
しい。
【0027】この観点からクリーニング装置に用いられ
る磁性粒子としては以下のものを用いることが好まし
い。
【0028】一般に磁性粒子は平均粒径が大きいと、磁
気ブラシクリーニング装置110の磁性粒子搬送体(ク
リーニング用磁性粒子搬送体)としてのスリーブ110
a上に形成される磁気ブラシの穂の状態が粗くなるため
に、トナー回収バイアスの電界により振動を与えながら
クリーニングしても、良好なクリーニングが行われない
等の問題点がある。この問題点を解消するには、磁性粒
子の平均粒径を小さくすればよく、実験の結果重量平均
粒径が100μm以下であると上記問題点は発生しな
い。しかし、磁性粒子の粒径が小さ過ぎると、トナーに
吸着されて感光体ドラム10表面に付着するようになっ
たり、飛散し易くなる。これらの現象は磁性粒子に作用
する磁界の強さ、それによる磁性粒子の磁化の強さにも
関係するが、一般的には、磁性粒子の重量平均粒径が4
0μm以下になると次第に上記傾向が出始め、30μm
以下で顕著に現れるようになる。従って、この磁気ブラ
シクリーニング装置110での磁性粒子には、重量平均
粒径が好ましくは100μm以下であり、40μm以上
であるものが好適に用いられる。磁化の強さは30〜1
00emu/gのものが好ましく用いられる。なお、磁
性粒子が球形化されていると、トナーと磁性粒子との帯
電性及び磁性粒子の吸着性を向上させ、さらにトナーの
荷電制御性を現像剤に用いられるキャリアと同程度に向
上させて、トナー粒子同志やトナー粒子と磁性粒子の凝
集を起こりにくくするので好ましい。
【0029】上記の如き磁性粒子は、磁性体として従来
の磁性キャリアにおけると同様の、鉄、クロム、ニッケ
ル、コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や合
金、例えば、四三酸化鉄、γ−酸化第二鉄、二酸化クロ
ム、酸化マンガン、フェライト、マンガン−銅系合金、
といった強磁性体の球形化された粒子、又はそれらの磁
性体粒子の表面をスチレン系樹脂、ビニル系樹脂、エチ
レン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹脂、ポリア
ミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂等の樹脂、
シリコン樹脂、フッ素樹脂で球状に被覆するか、あるい
は、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂の球状粒子を
作るかして得られた粒子を、従来公知の平均粒径選別手
段で粒径選別することによって得られる。
【0030】なお、磁性粒子を前述のように樹脂等によ
って球状に形成することは、先に述べた効果の他に、磁
性粒子搬送体に形成される磁性粒子層が均一となり、ま
た、磁性粒子搬送体に高いトナー回収バイアス電圧を印
加することが可能になるという効果も与える。即ち、磁
性粒子が樹脂等によって球形化されていることは、
(1)一般に磁性粒子は長軸方向に磁化吸着され易い
が、球形化によってその方向性がなくなり、従って、磁
性粒子層が均一に形成され、局所的に抵抗の低い領域や
層厚のムラの発生を防止する。(2)磁性粒子の高抵抗
化と共に、従来の磁性粒子に見られるようなエッジ部が
なくなって、エッジ部への電界の集中が起こらなくな
り、その結果、磁性粒子搬送体に高いトナー回収バイア
ス電圧を印加しても、電極部材や感光体ドラム10面に
放電してバイアス電圧がブレークダウンしたりすること
が起こらない、という効果を与える。この高いバイアス
電圧を印加できるということは、振動電界下でのクリー
ニングにおける効果を十分に発揮させることができると
いうことである。そして、以上のような効果を奏する磁
性粒子の球形化には前述のような流動化剤も用いられる
が、磁性粒子の耐久性等からすると、前述のような樹脂
を用いたものが好ましく、さらに、磁性粒子の抵抗率が
108Ω・cm以上、特に101 3Ω・cm以上の絶縁性
を有する磁性粒子を形成したものが好ましい。この抵抗
率は、粒子を0.50cm2の断面を有する容器に入れ
てタッピングしたのち、詰められた粒子上に1Kg/c
2の荷重を掛け、荷重と底面電極との間に1000V
/cmの電界が生ずる電圧を印加したときの電流値を読
み取ることで得られる値であり、この抵抗率が低いと、
磁性粒子搬送体にバイアス電圧を印加した場合に、磁性
粒子に電荷が注入されて、感光体ドラム10面に磁性粒
子が付着し易くなったり、あるいはバイアス電圧のブレ
ークダウンが起こり易くなったりする。
【0031】以上を総合して、磁性粒子は、少なくとも
長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されてお
り、針状部やエッジ部等の突起がなく、抵抗率が108
Ωcm以上好ましくは1013Ωcm以上であることが適
正条件である。そして、このような磁性粒子は、球状の
磁性体粒子を酸化皮膜形成等によって高抵抗化するこ
と、磁性体微粒子分散系の磁性粒子では、できるだけ磁
性体の微粒子を用いて、分散樹脂粒子形成後に球形化処
理を施すこと、あるいはスプレードライの方法によって
分散樹脂粒子を得ること等によって製造される。磁石体
111を内部に有するスリーブ110aに安定して吸着
させるべく磁性粒子の磁化率は30〜70emu/gで
あることが好ましい。
【0032】クリーニング装置としての磁気ブラシクリ
ーニング装置110は回転する感光体ドラム10と対向
し、感光体ドラム10との近接部(クリーニング部C
L)において同方向(反時計方向)に回転されるクリー
ニング用磁性粒子搬送体としての例えばアルミ材やステ
ンレス材を用いた円筒状のスリーブ110aと、該スリ
ーブ110aの内部に設けられるN、S極よりなる磁石
体111と、該磁石体111によりスリーブ110aの
外周面上に形成される磁性粒子からなる磁気ブラシと、
該磁気ブラシにより感光体ドラム10上よりクリーニン
グされた転写残トナーを、スリーブ110aとの近接部
において回転しスリーブ110a上の磁気ブラシより再
回収するクリーニングローラ112と、該クリーニング
ローラ112上の再トナーを掻取り、排出口115に排
出するスクレーパ113と、磁気ブラシクリーニング装
置110内の磁性粒子を攪拌或いは磁性粒子供給時に使
用済み磁性粒子を磁気ブラシクリーニング装置110の
排出口115より溢れさせて排出する攪拌スクリュウ1
14とにより構成される。
【0033】トナー像が形成された領域である画像形成
領域に残った転写後の感光体ドラム10の周面上の転写
残トナーは除電手段としての光除電器16により光除電
され、感光体ドラム10の電位レベルが略ゼロとされた
後、外周面にクリーニング用の磁性粒子からなる磁気ブ
ラシが形成されるクリーニング用磁性粒子搬送体である
スリーブ110aを有するクリーニング装置としての磁
気ブラシクリーニング装置110にいたり、直流(D
C)バイアスE1に必要により交流(AC)バイアスA
C1が重畳されるトナー回収バイアス、例えば直流バイ
アスE1としてトナーと逆極性(本実施形態においては
プラス極性)の300〜1500Vが、また交流バイア
スAC1として周波数1〜10kHz、電圧500〜1
000VP-Pのトナー回収バイアスが印加されるスリー
ブ110aにより、感光体ドラム10の周面上の転写残
トナーがスリーブ110aの外周面上の磁気ブラシに回
収される。転写残トナー領域での転写残トナーが完全に
回収されるように、トナー回収バイアスの印加は画像形
成領域よりも両側端をやや長くなるように印加する。
【0034】また、現像剤に用いられるトナーは高画質
が可能な小粒径や球形の重合トナー(球形トナー)であ
っても、粉砕トナー(不定形トナー)と比較して高い回
収効率を有する。従来、一般的なゴムブレードでのクリ
ーニングの際、ブレードより擦り抜けが生じ易いとされ
る小粒径や球形トナーを用いることが可能となる。
【0035】スリーブ110a上に転写残トナーを回収
した磁気ブラシはクリーニングローラ112にいたり、
前記スリーブ110aに印加される直流(DC)バイア
スE1より高い直流(DC)バイアスE2によるトナー
再回収バイアスを印加する。また必要により交流(A
C)バイアスAC2が重畳されるトナー再回収バイアス
を印加してもよい。例えば直流バイアスE2として直流
(DC)バイアスE1より高いトナーと逆極性(本実施
形態においてはプラス極性)の500〜2000Vが、
また交流バイアスAC2として周波数1〜10kHz、
電圧500〜1000VP-Pのトナー再回収バイアスが
印加されるクリーニングローラ112により、磁気ブラ
シにより回収されたスリーブ110aの周面上の転写残
トナーがクリーニングローラ112の外周面上に再回収
される。該クリーニングローラ112上の再回収トナー
はスクレーパ113によりクリーニングローラ112上
より掻取られ、排出口115に落下されダクトDAを通
して磁性粒子回収容器300へと排出される。
【0036】転写残トナーを回収されたスリーブ110
a上の磁気ブラシは、磁石体111に設けられるN−N
磁極部において、スリーブ110a上より落下されスリ
ーブ110aとの近接部においてスリーブ110aと逆
方向(反時計方向)に回転する攪拌スクリュウ114に
より攪拌された後、再度磁気ブラシ形成されクリーニン
グ部CLに搬送される。
【0037】メンテナンス時或いは例えば5万プリント
等の定期時に、クリーニング用の磁性粒子の交換が行わ
れる。メモリに記憶されたメンテナンスプリント毎や例
えば5万プリント毎の定期時に、制御部を通して交換信
号が出され、不図示の駆動モータの駆動により予めセッ
トされたクリーニング用の磁性粒子の供給ボトル210
の供給ローラ211が回転され、供給ボトル210内の
磁性粒子が磁気ブラシクリーニング装置110内に全量
が1回で落下される。遮蔽板116は、供給された磁性
粒子がクリーニングローラ112へと溢れ出すのを防止
している。供給後空の供給ボトル210を外し、新たな
供給ボトル210をセットすることにより画像形成装置
が作動状態となるように制御することも可能である。ま
た、定期時に制御部より不図示の操作部に例えばランプ
の点滅等による供給信号を表示し、供給ボトル210を
磁気ブラシクリーニング装置110にセットし、供給ボ
トル210底面の不図示の開閉蓋を開口して磁性粒子を
供給するようにしてもよい。
【0038】落下された磁性粒子は回転されるスリーブ
110aにより搬送され磁気ブラシクリーニング装置1
10の底部に補給される。これに伴い、反時計方向に回
転される攪拌スクリュウ114により磁気ブラシクリー
ニング装置110内部に収納されている使用済みの磁性
粒子が排出口115より溢れ出され、ダクトDAを通し
て共通の磁性粒子回収容器300に回収される。この
際、供給ボトル210より磁気ブラシクリーニング装置
110内に供給される1回の磁性粒子供給量は磁気ブラ
シクリーニング装置110内に収納される全磁性粒子に
対して、20〜50wt.%が好ましい。20wt.%
未満では新規に供給される磁性粒子量が少な過ぎ交換効
果がなく良好なクリーニングが行われず、50wt.%
を越えると新規の磁性粒子迄もが多く溢れ出てしまう。
【0039】上記により、クリーニング装置内の磁性粒
子が劣化されることなく良好なクリーニング性能が長期
に維持される。
【0040】次に前記の磁気ブラシを用いた接触式の磁
気ブラシ帯電装置120を説明する前に、それに用いら
れる帯電部材としての帯電用の磁性粒子について説明す
る。
【0041】一般に帯電用の磁性粒子の平均粒径(重量
平均)が大きいと、(イ)帯電用磁性粒子搬送体(搬送
担体)上に形成される磁気ブラシの穂の状態が粗いため
に、電界により振動を与えながら帯電しても、磁気ブラ
シにムラが現れ易く、帯電ムラの問題が起こる。この問
題を解消するには、磁性粒子の平均粒径を小さくすれば
よく、実験の結果、平均粒径が200μm以下でその効
果が現れ初め、特に150μm以下になると、実質的に
(イ)の問題が生じなくなる。しかし、粒子が細か過ぎ
ると帯電時感光体ドラム10面に付着するようになった
り、飛散し易くなったりする。これらの現象は、粒子に
作用する磁界の強さ、それによる粒子の磁化の強さにも
関係するが、一般的には、粒子の平均粒径が30μm以
下に顕著に現れるようになる。なお、磁化の強さは30
〜100emu/gのものが好ましく用いられる。
【0042】以上から、磁性粒子の粒径は平均粒径(重
量平均)が150μm以下、特に好ましくは150μm
以下30μm以上であることが好ましい。
【0043】このような磁性粒子は、磁性体として前述
した従来の二成分現像剤の磁性キャリヤ粒子におけると
同様の、鉄、クロム、ニッケル、コバルト等の金属、あ
るいはそれらの化合物や合金、例えば四三酸化鉄、γ−
酸化第二鉄、二酸化クロム、酸化マンガン、フェライ
ト、マンガン−銅系合金、と云った強磁性体の粒子、又
はそれら磁性体粒子の表面をスチレン系樹脂、ビニル系
樹脂、エチレン系樹脂、ロジン変性樹脂、アクリル系樹
脂、ポリアミド樹脂、エポキシ樹脂、ポリエステル樹脂
等の樹脂で被覆するか、あるいは、磁性体微粒子を分散
して含有した樹脂で作るかして得られた粒子を従来公知
の平均粒径選別手段で粒径選別することによって得られ
る。
【0044】なお、磁性粒子を球状に形成することは、
搬送担体に形成される粒子層が均一となり、また搬送担
体に高いバイアス電圧を均一に印加することが可能とな
ると云う効果も与える。即ち、磁性粒子が球形化されて
いることは、(1)一般に、磁性粒子は長軸方向に磁化
吸着され易いが、球形化によってその方向性がなくな
り、従って、磁性粒子層が均一に形成され、局所的に抵
抗の低い領域や層厚のムラの発生を防止する、(2)磁
性粒子の高抵抗化と共に、従来の粒子に見られるような
エッジ部が無くなって、エッジ部への電界の集中が起こ
らなくなり、その結果、帯電用磁性粒子の搬送担体に高
いバイアス電圧を印加しても、感光体ドラム10面に均
一に放電して帯電ムラが起こらない、という効果を与え
る。
【0045】以上のような効果を奏する球形粒子には磁
性粒子の抵抗率が106Ω・cm以上1010Ω・cm以
下であるように導電性の磁性粒子を形成したものが好ま
しい。この抵抗率は、粒子を0.50cm2の断面積を
有する容器に入れてタッピングした後、詰められた粒子
上に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重と底面電極との
間に1000V/cmの電界が生ずる電圧を印加したと
きの電流値を読み取ることで得られる値であり、この抵
抗率が低いと、搬送担体にバイアス電圧を印加した場合
に、磁性粒子に電荷が注入されて、感光体ドラム10面
に磁性粒子が付着し易くなったり、あるいはバイアス電
圧による感光体ドラム10の絶縁破壊が起こり易くなっ
たりする。また、抵抗率が高いと電荷注入が行われず帯
電が行われない。
【0046】さらに、接触式の磁気ブラシ帯電装置12
0に用いられる磁性粒子は、それにより構成される磁気
ブラシが振動電界により軽快に動き、しかも外部飛散が
起きないように、比重の小さく、かつ適度の最大磁化を
有するものが望ましい。具体的には真比重が6以下で最
大磁化が30〜100emu/gのもの、特に40〜8
0emu/gを用いると好結果が得られることが判明し
た。
【0047】以上を総合して、磁性粒子は、少なくとも
長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されてお
り、針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率は好まし
くは106〜1010Ω・cmの範囲にあることが望まれ
る。そして、このような球状の磁性粒子は、磁性体粒子
にできるだけ球形のものを選ぶこと、磁性体微粒子分散
系の粒子では、できるだけ磁性体の微粒子を用いて、分
散樹脂粒子形成後に球形化処理を施すこと、あるいはス
プレードライの方法によって分散樹脂粒子を形成するこ
と等によって製造される。
【0048】図3または図4によれば、帯電装置として
の磁気ブラシ帯電装置120は回転する感光体ドラム1
0と対向し、感光体ドラム10との近接部(帯電部T)
において同方向(反時計方向)に回転される帯電用磁性
粒子搬送体としての、例えばアルミ材やステンレス材を
用いた円筒状の帯電スリーブ120aと、該帯電スリー
ブ120aの内部に設けられるN、S極よりなる磁石体
121と、該磁石体121により帯電スリーブ120a
の外周面上に形成され感光体ドラム10を帯電する磁性
粒子からなる磁気ブラシと、磁石体121のN−N磁極
部において該帯電スリーブ120a上の磁気ブラシを掻
取るスクレーパ123と、磁気ブラシ帯電装置120内
の磁性粒子を攪拌或いは磁性粒子供給時に使用済み磁性
粒子を磁気ブラシ帯電装置120の排出口125より溢
れさせて排出する攪拌スクリュウ124と、磁気ブラシ
の穂立ち規制板126とにより構成される。帯電スリー
ブ120aは磁石体121に対し回動可能になってい
て、感光体ドラム10との対向位置で感光体ドラム10
の移動方向と同方向(反時計方向)に0.1〜1.0倍
の周速度で回転させられるのが好ましい。また帯電スリ
ーブ120aは、帯電バイアス電圧を印加し得る導電性
の搬送担体が用いられるが、特に、表面に粒子層が形成
される導電性の帯電スリーブ120aの内部に複数の磁
極を有する磁石体121が設けられている構造のものが
好ましく用いられる。このような搬送担体においては、
磁石体121との相対的な回転によって、導電性の帯電
スリーブ120aの表面に形成される磁性粒子層が波状
に起伏して移動するようになるから、新しい磁性粒子が
次々と供給され、帯電スリーブ120a表面の磁性粒子
層に多少の層厚の不均一があっても、その影響は上記波
状の起伏によって実際上問題とならないように十分カバ
ーされる。帯電スリーブ120aの表面は磁性粒子の安
定な均一搬送のために表面の平均粗さを5.0〜30μ
mとすることが好ましい、平滑であると搬送は十分に行
えなく、粗すぎると表面の凸部から過電流が流れ、どち
らにしても帯電ムラが生じ易い。上記の表面粗さとする
にはサンドブラスト処理が好ましく用いられる。また、
帯電スリーブ120aの外径は5.0〜20mmが好ま
しい。これにより、帯電に必要な接触領域を確保する。
接触領域が必要以上に大きいと帯電電流が過大となる
し、小さいと帯電ムラが生じ易い。また上記のように小
径とした場合、遠心力により磁性粒子が飛散あるいは感
光体ドラム10に付着し易いために、帯電スリーブ12
0aの線速度は感光体ドラム10の移動速度と殆ど同じ
か、それよりも遅いことが好ましい。
【0049】また、帯電スリーブ120a上に形成する
磁性粒子層の厚さは、規制手段によって十分に掻き落さ
れて均一な層となる厚さであることが好ましい。帯電領
域において帯電スリーブ120aの表面上の磁性粒子の
存在量が多すぎると磁性粒子の振動が十分に行われず感
光体の摩耗や帯電ムラを起こすとともに過電流が流れ易
く、帯電スリーブ120aの駆動トルクが大きくなると
いう欠点がある。反対に磁性粒子の帯電領域における帯
電スリーブ120a上の存在量が少な過ぎると感光体ド
ラム10への接触に不完全な部分を生じ磁性粒子の感光
体ドラム10上への付着や帯電ムラを起こすことにな
る。実験を重ねた結果、帯電領域における磁性粒子の好
ましい付着量は100〜400mg/cm2であり、特
に好ましくは200〜300mg/cm2であることが
判明している。なお、この付着量は、磁気ブラシの帯電
領域における平均値である。
【0050】帯電装置としての磁気ブラシ帯電装置12
0には、直流(DC)バイアスE3に必要により交流
(AC)バイアスAC3が重畳される帯電バイアス、例
えば直流バイアスE3としてトナーと同極性(本実施形
態においてはマイナス極性)の−100〜−500V
が、また交流バイアスAC3として周波数1〜5kH
z、電圧300〜500VP-Pの帯電バイアスが印加さ
れる帯電スリーブ120aにより、感光体ドラム10の
周面が接触、摺擦されて感光体ドラム10が帯電され
る。帯電スリーブ120aと感光体ドラム10との間に
は前記交流バイアスAC3の電圧印加による振動電界が
形成されているので、磁気ブラシを経て感光体層10a
上への電荷の注入が円滑に行われて一様に高速な帯電が
行われる。
【0051】感光体ドラム10を帯電した帯電スリーブ
120a上の磁気ブラシは、磁石体121に設けられる
N−N磁極部において、スクレーパ123により帯電ス
リーブ120a上より落下され帯電スリーブ120aと
の近接部において帯電スリーブ120aと逆方向(反時
計方向)に回転する攪拌スクリュウ124により攪拌さ
れた後、再度磁気ブラシ形成され帯電部Tに搬送され
る。
【0052】図4に示すように、帯電バイアスの交流バ
イアスAC3のピーク・ピーク電圧(VP-P)と帯電電
位との関係は、ピーク・ピーク電圧VP-Pが大きくなる
に従い帯電電位が大きくなり、帯電電位はピーク・ピー
ク電圧が一定のV1で帯電バイアスの直流バイアスE3
の値VSとほぼ等しい値で飽和し、それ以上ピーク・ピ
ーク電圧VP-Pを大きくしても帯電電位は殆ど変化しな
いという特性がある。磁性粒子の電気抵抗は環境条件に
よっても変化するが、また使用するに従い磁性粒子の表
面にトナーが融着するなどして電気抵抗は高くなる。こ
のため、特性曲線は使用初期の新しい磁性粒子の場合は
実線で示す(a)のように左側に、長期間使用した磁性
粒子の場合は前記特性曲線は点線で示す(b)のように
右側に位置することになる。
【0053】本発明の画像形成装置の接触方式による帯
電装置では、装着電源のon時或いはプリント開始前に
帯電電位に相当する直流バイアスE3の電圧値を所定値
とし、交流バイアスAC3のピーク・ピーク電圧(V
P-P)を低い値から次第に大きくした帯電バイアスを印
加してその時変化する感光体ドラム10の帯電電位を電
位計ESによって検出する。検出される帯電電位はA/
D変換器によってディジタル値に変換されたのち制御部
(CPU)に入力される。制御部ではこの帯電電位が所
定値VS1の飽和点に達した時のVP-Pの値を適正バイ
アス値V1と規定してプリント動作とする。
【0054】即ち、プリントが行われる時交流バイアス
AC3を低い値から次第に大きくして(スイープして)
交流バイアスAC3のVP-Pの値V1を求め、制御部か
らバイアス信号が出力される。この制御信号はD/A変
換器によってアナログ値に変換された後交流バイアスA
C3に送出され、交流バイアスAC3は決定されたピー
ク・ピーク電圧V1を出力する。その際のピーク・ピー
ク電圧V1の値とメモリに格納された磁性粒子の劣化に
より交換すべき規定値V2を読み出しこれと比較する。
磁性粒子はトナーの混入により抵抗が増加するので、プ
リントの使用に従い適正バイアス値V1が増加する。こ
れに伴い印加するVP-Pが増加し帯電不能な状態が生じ
ることになる。測定した電圧値が帯電不能を示す規定値
V2より小さい間は画像形成を続けるが、規定値V2よ
り大きくなると、制御部より画像形成動作停止信号が送
出され画像形成動作を停止し、不図示の操作部の表示部
に帯電装置異常の表示を行う。この表示に基づき、帯電
用の磁性粒子の供給ボトル220を磁気ブラシ帯電装置
120にセットし、供給ボトル220底面の不図示の開
閉蓋を開口して磁性粒子を磁気ブラシ帯電装置120に
落下、供給する。上記において感光体ドラム10の電位
の測定に電位計ESを用いたが、バイアス電源に直流電
流計を繋いで用いて交流バイアスVP-Pを変化させ、こ
の電流値が飽和点に達した時のVP-Pを適正バイアス値
V1と設定し、規定値V2との比較を行いV1を越えた
時磁性粒子の供給を行うようにしてもよい。
【0055】またメンテナンス時或いは例えば5万プリ
ント等の定期時に、帯電用の磁性粒子の交換が行われ
る。メモリに記憶されたメンテナンスプリント毎や例え
ば5万プリント毎の定期時に、制御部を通して交換信号
が出され、不図示の駆動モータの駆動により予めセット
された帯電用の磁性粒子の供給ボトル220の供給ロー
ラ221が回転され、供給ボトル220内の磁性粒子が
磁気ブラシ帯電装置120内に全量が1回で落下され
る。供給後空の供給ボトル220を外し、新たな供給ボ
トル220をセットすることにより画像形成装置が作動
状態となるように制御することも可能である。また、定
期時に制御部より不図示の操作部に例えばランプの点滅
等による供給信号を表示し、供給ボトル220を磁気ブ
ラシ帯電装置120にセットし、供給ボトル220底面
の不図示の開閉蓋を開口して磁性粒子を供給するように
してもよい。
【0056】落下された磁性粒子は回転される帯電スリ
ーブ120aにより搬送され、スクレーパ123により
帯電スリーブ120a表面より掻落とされて磁気ブラシ
帯電装置120の底部に補給される。これに伴い、反時
計方向に回転される攪拌スクリュウ124により磁気ブ
ラシ帯電装置120内部に収納されている使用済みの磁
性粒子が排出口125より溢れ出され、ダクトDBを通
して共通の磁性粒子回収容器300に回収される。この
際、供給ボトル220より磁気ブラシ帯電装置120内
に供給される1回の磁性粒子供給量は磁気ブラシ帯電装
置120内に収納される全磁性粒子に対して、20〜5
0wt.%が好ましい。20wt.%未満では新規に供
給される磁性粒子量が少な過ぎ交換効果がなく良好な帯
電が行われず、50wt.%を越えると新規の磁性粒子
が溢れ出てしまう。
【0057】上記により、帯電装置内の磁性粒子が劣化
されることなく良好な帯電性能が長期に維持される。
【0058】さらに図6に示すように、クリーニング用
の磁性粒子の供給ボトル210、帯電用の磁性粒子の供
給ボトル220及び現像用のトナー供給ボトル230を
一体として供給カートリッジ200を設け、メンテナン
ス時或いは例えば5万プリント等の定期時に、供給カー
トリッジ200を交換するようにしてもよい。この場合
は、前記排出口115,125及びダクトDA,DBは
磁気ブラシクリーニング装置110及び磁気ブラシ帯電
装置120の一端部に例えば丸形の筒状として設け、排
出口115,125及びダクトDA,DBを通して前述
した磁性粒子回収容器300へ使用済み磁性粒子を回収
する。
【0059】
【発明の効果】請求項1ないし3によれば、クリーニン
グ装置内の磁性粒子が劣化されることなく良好なクリー
ニング性能が長期に維持される。
【0060】請求項4ないし7によれば、帯電装置内の
磁性粒子が劣化されることなく良好な帯電性能が長期に
維持される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかわる画像形成装置の一実施形態を
示すレーザプリンタの断面構成図である。
【図2】磁性粒子による磁気ブラシを用いるクリーニン
グ装置の拡大図である。
【図3】磁性粒子による磁気ブラシを用いる帯電装置の
拡大図である。
【図4】図3の帯電装置による交流バイアス電圧と帯電
電位との関係を示す図である。
【図5】クリーニング装置及び帯電装置の磁性粒子の供
給ボトルと現像装置のトナー供給ボトルの交換を示す図
である。
【図6】図5の各供給ボトルを一体型とした供給カート
リッジを示す図である。
【符号の説明】
10 感光体ドラム 13 現像器 13a 現像スリーブ 110 磁気ブラシクリーニング装置 110a スリーブ 120 磁気ブラシ帯電装置 120a 帯電スリーブ 210,220 供給ボトル 230 トナー供給ボトル 300 磁性粒子回収容器 ES 電位計 VS1 規定値

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像形成体を磁気ブラシを用いてクリーニ
    ングするクリーニング装置を有する画像形成装置におい
    て、 前記磁気ブラシを形成する磁性粒子を前記クリーニング
    装置へ供給すると共に、前記クリーニング装置に収納さ
    れている磁性粒子を溢れさせて排出することを特徴とす
    る画像形成装置。
  2. 【請求項2】 定期的に磁性粒子を供給することを特徴
    とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記クリーニング装置への1回の供給量
    が前記クリーニング装置に収納される全磁性粒子に対し
    20〜50wt.%であることを特徴とする請求項1ま
    たは2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 像形成体を磁気ブラシを用いて帯電する
    帯電装置を有する画像形成装置において、 前記磁気ブラシを形成する磁性粒子を前記帯電装置へ供
    給すると共に、前記帯電装置に収納されている磁性粒子
    を溢れさせて排出することを特徴とする画像形成装置。
  5. 【請求項5】 前記帯電装置による前記像形成体への帯
    電電位或いは帯電電流を検知して磁性粒子の交換指示を
    出すことを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 定期的に磁性粒子を供給することを特徴
    とする請求項4または5に記載の画像形成装置。
  7. 【請求項7】 前記帯電装置への1回の供給量が前記帯
    電装置に収納される全磁性粒子に対し20〜50wt.
    %であることを特徴とする請求項4〜6の何れか1項に
    記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005326708A (ja) * 2004-05-17 2005-11-24 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、プロセスカートリッジ、現像装置、及び、クリーニング装置
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