JPH06118855A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH06118855A
JPH06118855A JP27042092A JP27042092A JPH06118855A JP H06118855 A JPH06118855 A JP H06118855A JP 27042092 A JP27042092 A JP 27042092A JP 27042092 A JP27042092 A JP 27042092A JP H06118855 A JPH06118855 A JP H06118855A
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JP
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toner
image forming
magnetic brush
forming body
magnetic
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JP27042092A
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Satoru Haneda
哲 羽根田
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Konica Minolta Inc
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Konica Minolta Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 【構成】 スリーブ22周面上に磁気粒子層を形成して成
る回転する磁気ブラシ21を像形成体1に近接して配置
し、磁気ブラシ21に振動バイアス電圧印加下に磁気ブラ
シ21を像形成体1の移動方向に対して相対的に移動、摺
擦させて像形成体1上に現像トナーと同極性の帯電を付
与し、かつ像形成体1上に形成されたトナー像転写後の
残留トナーのクリーニングを行うようにすると共に、前
記磁気ブラシの近傍に前記バイアスと同極性の電圧が印
加された電極51,52を配置してトナー飛散を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電子写真複写機等の画
像形成装置において、静電荷担体である像形成体の表面
に残留したトナーを剥ぎ取りクリーニングするととも
に、像形成体を一様に帯電させる磁気ブラシを用いた帯
電及びクリーニング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子写真式の画像形成装置におい
て、像形成体の帯電には、一般にコロナ帯電器が使用さ
れていた。このコロナ帯電器は、数KVの高電圧を放電ワ
イヤに印加して、放電ワイヤの周辺に強電界を発生させ
気体放電を行うもので、その際発生する電化イオンを像
形成体に吸着させることにより帯電が行われる。
【0003】このような従来の画像形成装置に用いられ
ているコロナ帯電器は、像形成体と機械的に接触するこ
となく帯電させることができるため、帯電時に像形成体
を傷付けることがないという利点を有している。しかし
ながら、このコロナ帯電器は高電圧を使用するために感
電したり、リークする危険があり、かつ気体放電に伴っ
て発生するオゾンが人体に有害であり、像形成体の寿命
を短くするという欠点を有していた。また、コロナ帯電
器による帯電電位は温度、湿度に強く影響されるので不
安定であり、さらに、コロナ帯電器では帯電電位を得る
には高電圧が必要であって、通信端末機や情報処理装置
として電子写真式画像形成装置を利用する場合の大きな
欠点となっている。
【0004】このようなコロナ帯電器の多くの欠点は、
帯電を行うのに気体放電を伴うことに原因がある。
【0005】そこで、コロナ帯電器のような高圧放電を
行わず、しかも像形成体に機械的損傷を与えることな
く、該像形成体を帯電させることのできる帯電装置とし
て、マグネットロールを内包した円筒上に磁性粒子を吸
着して磁気ブラシを形成し、この磁気ブラシで像形成体
の表面を摺擦することにより帯電を行うようにした帯電
装置が例えば特開昭59-13356号公報等により提案されて
いる。
【0006】一方近時複写機及びプリンター等の分野で
装置の小型軽量化が要請されており、本発明者等は先に
特願平2-258486、及び特願平2-265838号明細書を提出
し、磁気ブラシを用いて像形成体上の残留トナーのクリ
ーニングを行うと同時に印加された振動電圧により像形
成体上に電荷を注入して帯電せしめるようにし、独立の
クリーニング手段を不要として画像形成装置の小型・軽
量化を実現できる磁気ブラシ帯電・クリーニング装置を
提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前記磁気
ブラシ帯電及びクリーニング装置を用いて像形成体上の
残留トナーのクリーニングを行う際、回転する磁気ブラ
シによりトナーが散乱、飛散して周辺機器を汚染し、か
つ画質を劣化せしめる。特に近時注目されているレーザ
光を用いて形成された潜像を反転現像して像形成を行う
場合は、像形成体の帯電と現像トナーの極性及び帯電の
ため磁気ブラシに印加されるバイアス電圧の極性が同極
性となるため、特にトナー飛散が増大すると云う問題が
残されている。
【0008】本発明者等は鋭意検討の結果、前記磁気ブ
ラシ帯電及びクリーニング装置の簡単な改良により前記
トナー飛散の問題を解決しうる事を見出し本発明を完成
したのである。
【0009】
【問題点を解決するための手段】
【0010】
【発明の目的】本発明の目的は画像形成装置の帯電及び
クリーニングを行う装置として、これらを同時に行う磁
気ブラシ帯電及びクリーニング装置を用いることによ
り、装置の小型、軽量化を図り、装置のコンパクト化を
達成すると共に、トナー飛散を抑制して像形成機器のト
ナー汚染による疲労劣化を防止し、繰り返し像形成の過
程で高画質が安定して得られる画像形成装置を提供する
ことにある。
【0011】
【発明の構成】前記の目的は、磁気粒子層を形成して成
る回転する磁気ブラシを像形成体に近接して配置し、前
記磁気ブラシに振動バイアス電圧印加下に該磁気ブラシ
を前記像形成体の移動方向に対して相対的に移動・摺擦
させて前記像形成体上に現像トナーと同極性の帯電を付
与し、かつ前記像形成体上に形成されたトナー像転写後
の残留トナーのクリーニングを行うようにすると共に、
前記磁気ブラシの近傍に前記バイアスと同極性の電圧が
印加された電極を配置してトナー飛散を防止するように
した画像形成装置及び磁気粒子層を形成して成る回転す
る磁気ブラシを像形成体に近接して配置し、前記磁気ブ
ラシに振動バイアス電圧印加下に該磁気ブラシを前記像
形成体の移動方向に対して相対的に移動・摺擦させて前
記像形成体上に現像トナーと同極性の帯電を付与し、か
つ前記像形成体上に形成されたトナー像転写後の残留ト
ナーのクリーニングを行うようにすると共に、前記磁気
ブラシを形成する磁性粒子の搬送量を50〜300mg/cm2
した画像形成装置により達成される。
【0012】即ち本発明の画像形成装置では帯電とクリ
ーニングを同時に行う磁気ブラシ帯電及びクリーニング
装置(以後単に磁気ブラシ装置と略称する)のケーシン
グ内に、前記磁気ブラシに印加されるバイアスと同極性
のバイアスが印加された板状又は回転体から成るトナー
飛散防止電極を像形成体に近接又は圧接して設け、これ
により磁気ブラシより発生する飛散トナーを電気的に像
形成体に付着させて回収するようにし、結果的に磁気ブ
ラシでクリーニングされたトナーの回収のための特別の
回収装置を不要とすると共にトナー飛散を防止するよう
にした点に特徴がある。
【0013】前記本発明に係る磁気ブラシ装置は、例え
ば像形成体上への帯電極性と反射極性のトナーで現像す
る所謂る正規現像方式で像形成を行う場合にも有効であ
るが、特に像形成体上への帯電極性と同極性のトナーで
現像する所謂る反転現像方式で像形成を行う場合に有効
であり、以後反転現像方式の場合を中心として説明す
る。
【0014】即ち反転現像方式で像形成を行う場合は、
例えば負のバイアスが印加された磁気ブラシを像形成体
に摺擦して該像形成体に負の帯電を付与すると同時に、
前の像形成で発生した像形成体上の残留トナーをクリー
ニングする。なお前記磁気ブラシの磁性体粒子は摩擦に
より該粒子は正にトナーは負に帯電する材料が用いら
れ、それによってクリーニング効果が発揮される。
【0015】次に前記クリーニングにより磁気ブラシに
付着したトナーは磁気ブラシに負のバイアスが印加され
ていることから、前記磁気ブラシの像形成体との相対的
回転により磁気ブラシ装置内外に散乱、多量のトナー飛
散を発生する。そこで本発明では磁気ブラシケーシング
内で該磁気ブラシの上流及び/又は下流に前記磁気ブラ
シのバイアスと同極性のバイアスが印加されたトナー飛
散防止電極を配置して、トナー飛散を防止すると共にト
ナーを電気的に像形成体に押し付けて付着させ、結果的
にトナー飛散防止とトナー回収とを達成するようにして
いる。
【0016】本発明に係る磁気ブラシ装置の磁気ブラシ
は、磁石体とその外周のスリーブとから成る磁性体粒子
搬送担体により付着搬送される磁性体粒子層から成り、
前記磁気ブラシに像形成体上の残留トナーのクリーニン
グ及び像形成体上への帯電機能を付与するため、前記ス
リーブと像形成体との間に該像形成体の帯電極性と同極
性の500〜1000Vの直流成分と、これに重畳して周波数3
00〜10KHz、P−P電圧500〜2000Vの交流成分を含む交
流バイアスが印加される。
【0017】以下前記磁気ブラシを形成する磁性体粒子
としては、平均粒径150μm以下とされ、粒径が150μm
を越えると、(イ)搬送担体上に形成される磁気ブラシ
の穂の状態が荒いために、電界により振動を与えながら
帯電しても、磁気ブラシにムラが現れ易く、帯電ムラの
問題が起こる。この問題を解消するには、キャリヤ粒子
の平均粒径を小さくすればよく、実験の結果、平均粒径
150μm以下でその効果が現れ初め、特に100μm以下に
なると、実質的に(イ)の問題が生じなくなることが判
明した。しかし、粒子が細か過ぎると帯電時像形成体面
に付着するようになったり、飛散し易くなったりする。
これらの現象は、粒子に作用する磁界の強さ、それによ
る粒子の磁化の強さにも関係するが、一般的には、粒子
の平均粒径が30μm以下に顕著に現れるようになる。
【0018】以上から、磁性粒子の粒径は、平均粒径が
150μm以下、特に好ましくは100μm以下30μm以上で
あることが好ましい。なお、磁化の強さは20〜200emu/g
のものが好ましく用いられる。
【0019】このような磁性粒子は、磁性体として従来
の磁性キャリア粒子におけると同様の、鉄,クロム,ニ
ッケル,コバルト等の金属、あるいはそれらの化合物や
合金、例えば四三酸化鉄,γ−酸化第二鉄,二酸化クロ
ム,酸化マンガン,フェライト,マンガン−銅系合金、
と云った強磁性体の粒子、又はそれら磁性体粒子の表面
をスチレン系樹脂,ビニル系樹脂,エチレン系樹脂,ロ
ジン変性樹脂,アクリル系樹脂,ポリアミド樹脂,エポ
キシ樹脂,ポリエステル樹脂等の樹脂で被覆するか、あ
るいは、磁性体微粒子を分散して含有した樹脂で作るか
して得られた粒子を従来公知の平均粒径選別手段で粒径
選別することによって得られる。
【0020】なお、磁性粒子を球状に形成することは、
搬送担体に形成される粒子層が均一となり、また搬送担
体に高いバイアス電圧を均一に印加することが可能とな
ると云う効果も与える。即ち、磁性粒子が球形化されて
いることは、(1)一般に、磁性粒子は長軸方向に磁化
吸着され易いが、球形化によってその方向性が無くな
り、したがって、層が均一に形成され、局所的に抵抗の
低い領域や層厚のムラの発生を防止する、(2)磁性粒
子の高抵抗化と共に、従来の粒子に見られるようなエッ
ジ部が無くなって、エッジ部への電界の集中が起こらな
くなり、その結果、磁性粒子搬送担体に高いバイアス電
圧を印加しても、像形成体面に均一に放電して帯電ムラ
が起こらない、と云う効果を与える。以上のような効果
を奏する球形粒子にはキャリヤ粒子の抵抗率が104Ω・c
m以上、特に1012Ω・cm以下であるように帯電性の磁性
粒子を形成したものが好ましい。この抵抗率は、粒子を
0.50cm2の断面積を有する容器に入れてタッピングした
後、詰められた粒子上に1kg/cm2の荷重を掛け、荷重と
底面電極との間に1000V/cmの電界が生ずる電圧を印加し
たときの電流値を読み取ることで得られる値であり、こ
の抵抗率が低いと、搬送担体にバイアス電圧を印加した
場合に、磁性粒子に電荷が注入されて、像形成体面に磁
性粒子が付着し易くなったり、あるいはバイアス電圧の
ブレークダウンが起こり易くなったりする。又、抵抗率
が高いと電荷注入が行われず帯電が行われない。
【0021】以上を総合して、磁性粒子は、少なくとも
長軸と短軸の比が3倍以下であるように球形化されてお
り、針状部やエッジ部等の突起が無く、抵抗率が104Ω
・cm以上好ましくは1012Ω・cm以下であることが適正条
件である。そして、このような球状の磁性粒子は、磁性
体粒子にできるだけ球形のものを選ぶこと、磁性体微粒
子分散系の粒子では、できるだけ磁性体の微粒子を用い
て、分散樹脂粒子形成後に球形化処理を施すこと、ある
いはスプレードライの方法によって分散樹脂粒子を有す
ること等によって製造される。
【0022】以上が磁性粒子についての条件であり、次
に粒子層を形成して像形成体を帯電する磁性粒子搬送担
体に関する条件について述べる。
【0023】磁性粒子搬送担体は、バイアス電圧を印加
し得る搬送担体が用いられるが、特に、表面に粒子層が
形成されるスリーブの内部に複数の磁極を有する磁石体
が設けられている構造のものが好ましく用いられる。こ
のような搬送担体においては、回転磁石体との相対的な
回転によって、スリーブの表面に形成される粒子層が波
状に起伏して移動するようになるから、新しい磁性粒子
が次々と供給され、スリーブ表面の粒子層に多少の層厚
の不均一があっても、その影響は上記波状の起伏によっ
て実際上問題とならないように十分カバーされる。そし
て、スリーブの回転あるいはさらに磁石体の回転による
磁性粒子の搬送速度は、像形成体の移動速度と殆ど同じ
か、それよりも早いことが好ましい。また、スリーブの
回転による搬送方向は、同方向あるいは逆方向どちらで
もよい。しかしクリーニング性を考慮した場合反対方向
の方が同方向の場合よりもクリーニング性に優れてい
る。しかし、それらに限定されるものではない。なお、
スリーブ表面で磁界は500〜1000ガウスが適当である。
【0024】また、搬送担体上に形成する粒子層の厚さ
は、規制板によって十分掻き落とされて均一な層となる
厚さであることが好ましく、そして、搬送担体と像形成
体との間隙は100〜5000μmが好ましい。搬送担体と像
形成体の表面間隙が100μmよりも狭くなり過ぎると、
それに対して均一な帯電作用する磁気ブラシの穂を形成
するのが困難となり、また、十分な磁性粒子を帯電部に
供給することもできなくなって、安定した帯電が行われ
なくなるし、間隙が5000μmを大きく超すようになる
と、粒子層が荒く形成されて帯電ムラが起き易く、又、
電荷注入効果が低下して十分な帯電が得られないように
なる。このように、搬送担体と像形成体の間隙が極端に
なると、それに対して搬送担体上の粒子層の厚さを適当
にすることができなくなるが、間隙が100〜5000μmの
範囲では、それに対して粒子層を厚さを適当に形成する
ことができる。磁気ブラシの摺擦による掃き目が生じる
ことが防止されるからである。
【0025】本発明においては、前記のように磁気ブラ
シにより帯電とクリーニングが同時に行われ、帯電の場
合の磁気ブラシを形成する磁性粒子の搬送担体上での搬
送量は、10〜300mg/cm2が好ましい。磁性粒子の搬送量
が10mg/cm2より少ないと、帯電むらを生じ、磁性粒子が
像形成体に付着し易くなる。一方300mg/cm2より多いと
帯電が行われにくくなり、駆動トルクが過大となると云
う欠点を生ずる。
【0026】またクリーニングの場合の磁性粒子の搬送
量は、50〜1000mg/cm2が好ましい。磁性粒子の搬送量が
50mg/cm2より少ないと、像形成体上への付着トナーに対
する作用力が小さく、クリーニング効果が十分発揮され
ない。一方1000mg/cm2より多いと、摺擦力が不十分とな
り、さらには磁性粒子が像形成体に付着し易くなる。以
上のことから磁性粒子の搬送量として50〜300mg/cm2
するのが好ましい。
【0027】以上が本発明に係る磁気ブラシ装置の磁気
ブラシの説明であるが、前記磁気ブラシを内包するケー
シング内には本発明の特徴とされるトナー飛散防止電極
が前記磁気ブラシの上流及び/又は下流に像形成体に近
接又は接触して設けられる。
【0028】前記電極が板状体とされる場合は、金属等
の基体に導電性ゴムまたはスポンジ等の被覆層を設け、
さらにその上にシリコン樹脂、弗素樹脂等の離型性の保
護層を0.01〜0.1μm程度の薄層に設けるのが好まし
い。前記トナー飛散防止電極はローラ状とされてもよ
く、像形成体に近接又は接触して配置され、像形成体面
と共に従動回転されてもよく、又は強制回転されてもよ
い。
【0029】前記ローラ状電極は、芯金に弾性を有する
導電性被覆層及び必要により離型性保護層から構成さ
れ、前記導電層には、飛散トナーを像形成体上に付着さ
せるため前記磁気ブラシと同極性のバイアス電圧が付与
される。なお好ましくは、電気的構成を単純化し、かつ
制御を容易化するため磁気ブラシのバイアスと共通の電
源が用いられる。
【0030】前記磁気ブラシによりクリーニングされた
トナー及び飛散トナーは、前記トナー飛散防止電極によ
り、次々と像形成体上に電気的に押し付けられ、平均的
トナー層を形成、次の露光工程及び現像工程へと搬送さ
れる。
【0031】ここで、先の像形成で像形成体上に生じた
残留トナーは像模様が残されているので、そのまま露
光、現像工程へ搬送されると前記像模様の影響が出て、
ゴースト像が発生してしまうが、本発明では一旦磁気ブ
ラシによって転写残トナーを移動させてから直接像形成
体に接触して帯電していることから、従来のコロナ放電
の場合のようにトナーに帯電を付与してしまうことがな
く、さらにまた平均的トナー層として均一にならされる
ので前記ゴースト像の発生の恐れがない。またトナー層
中の像形成に寄与しないトナーは現像器に回収され、結
果として現像工程で良質のトナー像が形成されると同時
に前記クリーニングにより発生したトナーの回収も行わ
れることとなる。
【0032】
【実施例】以下本発明の実施例を図1及び図2により説
明する。図1は帯電及びクリーニングを行う磁気ブラシ
装置を備えた画像形成装置の構成を示す断面図、図2は
磁気ブラシ装置の拡大断面図である。
【0033】図中、1は矢印方向に回転するドラム状の
負帯電性有機感光体で、その周縁に磁気ブラシ装置19、
現像器30、転写前帯電器13、転写ベルト40が設けられて
いて、前記磁気ブラシ装置19のケーシング内には磁気ブ
ラシ体20、トナー飛散防止用ローラ51及び52、撹拌器53
等が組込まれている。
【0034】本実施例のコピープロセスの基本動作は、
図示しない操作部よりコピー開始指令が図示しない制御
部に送出されると、制御部の制御により、感光体1は矢
示方向に回転を始める。感光体1の回転に従いその周面
は、磁気ブラシ装置19によりクリーニングされると共に
一様に帯電する。
【0035】前記磁気ブラシ体20はN,S交互に配置さ
れた固定磁石体23、その外周を矢印方向に回転し電源24
から-800Vの直流電圧と1KHz、P-P1500Vの交流電圧が
印加されたスリーブ22及び磁気ブラシ21から構成され
る。
【0036】前記磁気ブラシ21は、平均粒径50μ(電気
抵抗105Ωcm)の樹脂コートフェライト粒子を50〜300mg
/cm2スリーブ22上に有してなり、前記スリーブ22と感光
体面との間隙1000μmを介して該感光体面を摺擦し、前
記バイアス電圧の作用で前記感光体面上の残留トナーを
クリーニングすると共に該感光体面に負帯電(-700V)
を付与する。
【0037】また前記磁気ブラシ21によるクリーニング
の際発生する飛散トナーは、磁気ブラシ体20のスリーブ
22のバイアス電源と共通の電源24により負の交流バイア
スが印加されたローラ状トナー飛散防止電極51及び52に
より感光体1上に付着されて次工程へと搬送される。
【0038】感光体1上には、図示しない画像書き込み
装置等からの例えばレーザビームLによる画像の書き込
みが行われ、画像に対応した静電潜像が形成される。
【0039】次に現像器30の現像スリーブ31には、電源
32より-700Vの直流バイアス電圧さらに2KHz,P-P1500
Vの交流のバイアス電圧が印加され、顕像手段である負
帯電性トナーを含む2成分現像剤による非接触現像が行
われトナー像が形成される。2成分現像剤による接触現
像であってもまた接触、非接触現像法を用いる1成分現
像剤を使用するものでも良い。
【0040】前記現像器30による現像工程では感光体上
に付着された飛散トナーのうち像形成に寄与しないトナ
ーは全て現像器側に回収される。かくして磁気ブラシ21
によりクリーニングされたトナーは磁気ブラシから飛散
トナーの形態ではき出され、感光体面上に付着搬送さ
れ、現像工程で回収されるのでクリーニングトナーの回
収装置が不要とされる利点を有している。
【0041】次いで感光体1の周面上に形成されたトナ
ー像は、転写部において図示しない給紙カセットより第
1給紙ローラによって1枚ずつ送出され、第2給紙ロー
ラ42によって前記トナー像にタイミングを合わせて送出
され矢示方向に移動する。
【0042】即ちこのトナー像は、転写開始前より回転
されている転写手段として使用される転写ベルト40を転
写材を介して感光体1に接触させ、前記転写材にトナー
像が転写される。
【0043】前記転写ベルト40はローラ49とローラ50の
間に張架し、ローラ50の回転駆動により感光体1の周速
に同調して回動されるものであり、バイアスローラ48が
上下することで感光体1に対し転写ベルト40の離間ある
いは接触がなされる。
【0044】前記転写ベルト40としては、基体として導
電布入りゴムベルトが使用され、その外周に0.5mm厚の
弾性体からなる高抵抗層や絶縁体層を設けたものが用い
られる。
【0045】前記転写はバイアスローラ48によってなさ
れ、トナーと逆極性の転写電位がバイアスローラ48に印
加されて転写がなされる。なお転写ベルト40に付着した
トナーは転写ベルト用のクリーニング装置43によって除
去、清掃される。
【0046】かくしてトナー像を転写された転写材は、
感光体1の周面より分離して図示しない定着部に搬送さ
れ、定着ローラによってトナーを溶融固着されたのち排
紙ローラを介して機外に排出される。
【0047】一方転写材を分離した感光体1は、再び除
電ランプ13により除電された後、磁気ブラシ装置19の磁
気ブラシ21により残留トナーの除去及び帯電が行われ、
次の像形成へと移行される。
【0048】なお、前記説明のトナー飛散防止電極は芯
金の外周に導電性ウレタンゴム層が設けられ、その外表
面に0.1μm厚のシリコン樹脂から成る保護層を設けた
ものが用いられ、感光体1に10g/cmの圧接力で押圧下に
従動回転され、回転中電極外周に付着したトナーはブレ
ード56,57によりクリーニングされる。
【0049】図3は磁気ブラシ装置19の変形例を示すも
ので磁気ブラシ体20の上流側のローラ状トナー飛散防止
電極51に代えて板状電極60を設けた構成とされる。該板
状電極60は基板表面に導電性スポンジ層を形成し、その
表面を0.1μm厚の弗素系樹脂層を設けた構成とされ、
軸64を中心として長孔61をスライドして回動可能とされ
る。
【0050】電極60は引張バネ63により左方に付勢され
ているが位置設定時ネジ62をネジ込むことにより位置決
めされ、感光体1面を損傷しない程度に軽圧接されて、
最適の条件で飛散トナーを感光体上に付着できるよう制
御される。
【0051】なお本実施例においてトナー飛散防止用の
バイアスを磁気ブラシ用振動バイアスとその電源を共通
に用いたが、前記振動バイアス電源を構成する直流電圧
部のみを共通として用い、この共通電源とした直流電圧
をトナー飛散防止用のバイアスとして用いてもよい。
【0052】なおスリーブ上の磁性粒子の搬送量を前記
の値より少なくした場合や多くした場合は好ましい帯電
及びクリーニング特性を得ることができなかった。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
画像形成装置によれば、装置が大幅に小型、軽量とさ
れ、特にコンパクト化が要請されるプリンター等におい
て有利であり、しかも良質の画像が安定して得られる等
の効果が奏される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像形成装置の構成を示す断面図であ
る。
【図2】図1の装置の磁気ブラシ装置の拡大断面図であ
る。
【図3】図2の磁気ブラシ装置の変形例を示す断面図で
ある。
【符号の説明】
1 像形成体(感光体) 19 磁気ブラシ装置 20 磁気ブラシ体 21 磁気ブラシ 22 スリーブ 23 磁石体 30 現像装置 40 転写ベルト 42 給紙ローラ 51,52,60 トナー飛散防止電極(ローラ)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 磁気粒子層を形成して成る回転する磁気
    ブラシを像形成体に近接して配置し、前記磁気ブラシに
    振動バイアス電圧印加下に該磁気ブラシを前記像形成体
    の移動方向に対して相対的に移動・摺擦させて前記像形
    成体上に現像トナーと同極性の帯電を付与し、かつ前記
    像形成体上に形成されたトナー像転写後の残留トナーの
    クリーニングを行うようにすると共に、前記磁気ブラシ
    の近傍に前記バイアスと同極性の電圧が印加された電極
    を配置してトナー飛散を防止するようにしたことを特徴
    とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 磁気粒子層を形成して成る回転する磁気
    ブラシを像形成体に近接して配置し、前記磁気ブラシに
    振動バイアス電圧印加下に該磁気ブラシを前記像形成体
    の移動方向に対して相対的に移動・摺擦させて前記像形
    成体上に現像トナーと同極性の帯電を付与し、かつ前記
    像形成体上に形成されたトナー像転写後の残留トナーの
    クリーニングを行うようにすると共に、前記磁気ブラシ
    を形成する磁性粒子の搬送量を50〜300mg/cm2としたこ
    とを特徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 前記トナー飛散防止用電極に印加する電
    圧は、前記磁気ブラシに印加する振動バイアスと共通の
    電源により印加される請求項1の画像形成装置。
JP27042092A 1992-10-08 1992-10-08 画像形成装置 Pending JPH06118855A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6026260A (en) * 1997-10-21 2000-02-15 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic apparatus, image forming method and process cartridge
US6157801A (en) * 1998-06-11 2000-12-05 Canon Kabushiki Kaisha Magnetic particles for charging, charging member, charging device, process cartridge, and electrophotographic apparatus
US6285848B1 (en) 1997-06-13 2001-09-04 Canon Kabushiki Kaisha Electrophotographic apparatus, image forming method, and process cartridge for developing an image with toner containing an external additive
KR100708160B1 (ko) * 2005-07-14 2007-04-16 삼성전자주식회사 전자사진방식 화상형성장치 및 현상방법
KR100708153B1 (ko) * 2005-07-04 2007-04-17 삼성전자주식회사 전자사진방식 화상형성장치 및 현상방법

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