JP2000080264A - 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 - Google Patents
熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法Info
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Abstract
工性にも優れた、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリオ
レフィン樹脂とからなる熱可塑性樹脂組成物を提供す
る。 【解決手段】 下記成分(A)、(B)および(C)の
合計100重量部に対し、下記成分(D)および(E)
を所定量含有する組成物よりなる熱可塑性樹脂組成物。 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂 5〜95重量部 (B)スチレン系樹脂 0〜40重量部 (C)ポリオレフィン樹脂 5〜95重量部 (D)部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエンブロック共重合体 2〜40重量部 (E)ポリフェニレンエーテルと飽和ポリエステルを含む溶融混練樹脂組成物 1〜20重量部
Description
の物性バランスに優れた、芳香族ポリカーボネートとポ
リオレフィン系樹脂とを主成分とした熱可塑性樹脂組成
物およびその製造方法に関する。
性、寸法安定性、非吸湿性及び電気特性などに優れたエ
ンジニアリングプラスチックスとして知られているが、
溶融流動性に劣り成形加工が困難であり、かつ耐溶剤性
が不十分である。一方、ポリオレフィン樹脂は、成形加
工性、耐溶剤性、機械的強度に優れ、低比重で安価なプ
ラスチックスとして、種々の分野で幅広く広く使用され
ているが、難燃性、耐熱性、寸法安定性などが不十分で
ある。
者の長所を有する成形性、機械的強度、耐熱性、コスト
などに優れた樹脂を得ることが考えられる。しかしなが
らポリカーボネート樹脂とポリオレフィン樹脂は相溶性
が悪く、ただ混ぜただけでは機械的強度が低く実用には
耐え難い材料である。そこで両者の相溶性を向上させ、
機械的強度を改良することを目的として様々な改良がな
されている。例えば、特開昭63−215750号に
は、末端カルボキシル化PCとエポキシ化PPを使用す
ること、特開昭63−215752号には、末端カルボ
キシ化PCと無水マレイン酸変性PPを用いることが開
示されているが、物性バランスの上で必ずしも充分に満
足できる材料とは言えなかった。
と耐衝撃性とに優れ、且つ、耐熱性と加工性にも優れ
た、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリオレフィン樹脂
とからなる熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法を提
供することにある。
解決するためになされたものであり、その要旨は、下記
成分(A)、(B)および(C)の合計100重量部に
対し、下記成分(D)および(E)を所定量含有する組
成物よりなる熱可塑性樹脂組成物に存する。 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂 5〜95重量部 (B)スチレン系樹脂 0〜40重量部 (C)ポリオレフィン樹脂 5〜95重量部 (D)部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエンブロック共重合体 2〜40重量部 (E)ポリフェニレンエーテルと飽和ポリエステルを含む溶融混練樹脂組成物 1〜20重量部
シ化合物またはこれと少量のポリヒドロキシ化合物をホ
スゲンまたは炭酸のジエステルと反応させることによっ
て作られる分岐していてもよい熱可塑性芳香族ポリカー
ボネート重合体または共重合体である。
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン(=ビス
フェノールA)、テトラメチルビスフェノールA、、ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−P−ジイソプロピルベ
ンゼン、ハイドロキノン、レゾルシノール、4,4−ジ
ヒドロキシジフェニルなどが挙げられ、好ましくはビス
フェノールAが挙げられる。
るには、フロログルシン、4,6−ジメチル−2,4,
6−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ヘプテン−2、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリ(4−ヒドロキシ
フェニル)ヘプタン、2,6−ジメチル−2,4,6−
トリ(4−ヒドロキシフェニルヘプテン−3、1,3,
5−トリ(4−ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,
1,1−トリ(4−ヒドロキシフェニル)エタンなどで
示されるポリヒドロキシ化合物、あるいは3,3−ビス
(4−ヒドロキシアリール)オキシインドール(=イサ
チンビスフェノール)、5−クロルイサチン、5,7−
ジクロルイサチン、5−ブロムイサチンなどを前記芳香
族ジヒドロキシ化合物の一部として用いればよく、使用
量は、0.01〜10モル%であり、好ましくは0.1
〜2モル%である。
キシ化合物を用いればよく、mー及p−メチルフェノー
ル、m−及びp−プロピルフェノール、p−tert−
ブチルフェノール及びp−長鎖アルキル置換フェノール
などが挙げられる。芳香族ポリカーボネート樹脂として
は、好ましくは、2、2ービス(4ーヒドロキシフェニ
ル)プロパンから誘導されるポリカーボネート樹脂、ま
たは2、2ービス(4ーヒドロキシフェニル)プロパン
と他の芳香族ジヒドロキシ化合物とから誘導されるポリ
カーボネート共重合体が挙げられる。
溶媒としてメチレンクロライドを用い、温度25℃で測
定された溶液粘度より換算した粘度平均分子量で、1
6,000〜30,000であり、好ましくは18,0
00〜23,000である。芳香族ポリカーボネート樹
脂としては、2種以上の芳香族ポリカーボネート樹脂を
混合して用いることもできる。
なる重合体、スチレン系単量体と他の共重合可能な単量
体との共重合体、およびスチレン系グラフト共重合体等
が挙げられる。スチレン系単量体と他の共重合可能な単
量体との共重合体としては、例えば、AS樹脂等が挙げ
られ、スチレン系グラフト共重合体としては、例えば、
ABS樹脂、AES樹脂、AAS樹脂等が挙げられる。
スチレン系共重合体の製造方法としては、乳化重合法、
溶液重合法、懸濁重合法あるいは塊状重合法等の公知の
方法が挙げられる。
レン、α−メチルスチレン、p−メチルスチレン等が挙
げられ、好ましくはスチレンが挙げられる。スチレン系
単量体と共重合可能な単量体としては、例えば、アクリ
ロニトリル、メタクリロニトリル等のシアン化ビニル単
量体、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル
酸プロピル、メタクリル酸メチル、メタクリル酸エチル
等の(メタ)アクリル酸アルキルエステル、マレイミ
ド、N−フェニルマレイミド等が挙げられ、好ましく
は、シアン化ビニル単量体、(メタ)アクリル酸アルキ
ルエステルが挙げられる。
は、ゴム成分の存在下にスチレン系単量体を含む単量体
を共重合させたグラフト共重合体が挙げられる。ゴム成
分としては、ジエン系ゴム、アクリル系ゴム、エチレン
/プロピレンゴム、シリコンゴム等が挙げられ、好まし
くは、ジエン系ゴム、アクリル系ゴム等が挙げられる。
ジエン、ブタジエン/スチレン共重合体、ポリイソプレ
ン、ブタジエン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエ
ステル共重合体、ブタジエン/スチレン/(メタ)アク
リル酸の低級アルキルエステル共重合体等が挙げられ、
(メタ)アクリル酸の低級アルキルエステルとしては、
例えば、アクリル酸メチル、アクリル酸エチル、メタク
リル酸メチル、メタクリル酸エチル等が挙げられる。ブ
タジエン/(メタ)アクリル酸の低級アルキルエステル
共重合体またはブタジエン/スチレン/(メタ)アクリ
ル酸の低級アルキルエステル共重合体における(メタ)
アクリル酸の低級アルキルエステルの割合は、ゴム重量
の30重量%以下であることが好ましい。
ル酸アルキルゴムが挙げられ、アルキル基の炭素数は好
ましくは1〜8である。アクリル酸アルキルゴムの具体
例としては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、ア
クリル酸エチルヘキシル等が挙げられる。アクリル酸ア
ルキルゴムには、任意に、架橋性のエチレン性不飽和単
量体が用いられていてもよく、架橋剤としては、例え
ば、アルキレンジオール、ジ(メタ)アクリレート、ポ
リエステルジ(メタ)アクリレート、ジビニルベンゼ
ン、トリビニルベンゼン、シアヌル酸トリアリル、(メ
タ)アクリル酸アリル、ブタジエン、イソプレン等が挙
げられる。アクリル系ゴムとしては、更に、コアとして
架橋ジエン系ゴムを有するコア−シェル型重合体が挙げ
られる。
たは変性等により得られ、市販のものから適時選んで用
いることもできる。ポリオレフィン樹脂としては、エチ
レン、プロピレン、ブテン−1、3−メチルブテン−
1、4−メチルペンテン−1の単独重合体またはこれら
を過半重量含む共重合体などが挙げられ、より好ましく
は、プロピレン系樹脂が挙げられる。
主成分とする重合体であり、結晶性プロピレン単独重合
体、結晶性プロピレンとα−オレフィンとのブロック若
しくはランダム共重合体などが挙げられ、好ましくは結
晶性ポリプロピレンが挙げられる。α−オレフィンとし
ては、エチレン、ブテン−1、ヘキセン−1、ヘプテン
−1、4−メチルペンテン−1などが挙げられる。
(MFR)は、230℃、荷重2.16kgの条件での
測定で、好ましくは0.01〜300g/10分であ
り、より好ましくは0.05〜200g/10分であ
り、最も好ましくは0.1〜100g/10分である。
MFRの値が低すぎると成形加工性に難点が生じ、高す
ぎると機械的物性バランスが低くなる。ポリオレフィン
樹脂のMFRは、ラジカル発生剤、例えば有機過酸化物
等の存在下でポリオレフィン樹脂を加熱処理することに
より分子量を変化させて上記のMFRの範囲にすること
もできる。
−7112に基ずく測定で、好ましくは0.89〜0.
95g/cm3であり、より好ましくは0.90〜0.
94g/cm3である。密度が低すぎると耐クリープ性
が不十分であり、高すぎるものは製造が困難である。か
かる密度のポリオレフィン樹脂は、重合によって該密度
のポリオレフィン樹脂を得る方法や、ポリオレフィン樹
脂に核剤を添加することによって密度を向上させる方法
などによって製造することができる。
の金属塩、ソルビトール系誘導体、有機リン酸塩、芳香
族アミド化合物等の有機系核剤や、タルク等の無機核剤
を挙げることができるが、これらに限定されるものでは
ない。また、ポリオレフィン樹脂と無機充填材との親和
性を向上させる目的で、ポリオレフィン樹脂のカルボキ
シル基、酸無水物基、エポキシ基、アミノ基、カルボン
酸エステル基、アミド基、スルホン酸基、スルホン酸エ
ステル基、ヒドロキシル基等の官能基を導入することも
できる。ポリオレフィン樹脂における官能基濃度は、好
ましくは0.01重量%以上であり、より好ましくは
0.03重量%以上である。
物−共役ジエンブロック共重合体 部分水素添加アルケニル芳香族化合物−共役ジエンブロ
ック共重合体としては、アルケニル芳香族化合物に由来
する連鎖ブロック[A]と共役ジエンに由来する連鎖ブ
ロック[B]をそれぞれ少なくとも一個有する構造を持
つアルケニル芳香族化合物−共役ジエンブロック共重合
体のブロック[B]の脂肪族不飽和基が水素化により減
少したブロック共重合体が挙げられる。ブロック[A]
及びブロック[B]の配列は、線状構造をなすものある
いは分岐構造をなすものいわゆるテレブロック構造をな
すものを含む。部分水素添加アルケニル芳香族化合物−
共役ジエンブロック共重合体の構造においては、その一
部にアルケニル芳香族化合物と共役ジエンとのランダム
共重合部分に由来するランダム鎖を含んでもよい。
としては、好ましくは、線状構造をなすジブロック(A
−Bブロック)、トリブロック(A−B−Aブロッ
ク)、テトラブロック(A−B−A−Bブロック)、ペ
ンタブロック(A−B−A−B−Aブロック、B−A−
B−A−Bブロック)あるいは、AとBのブロック数の
合計が6以上のものを含む線状構造をなすものが挙げら
れ、より好ましくは、ジブロック、トリブロック、テト
ラブロックが挙げられる。
は、スチレン、パラメチルスチレン、α−メチルスチレ
ン、ビニルキシレン、ビニルトルエン、ビニルナフタレ
ン、ジビニルベンゼン、ブロムスチレン、クロロスチレ
ンおよびこれらの混合物等が挙げられ、好ましくは、ス
チレン、パラメチルスチレン、α−メチルスチレン、ビ
ニルキシレン、ビニルトルエンが挙げられ、より好まし
くはスチレンが挙げられる。
タジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン、2,3−
ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3−ペンタジエ
ン、イソプレン等が挙げられ、好ましくは、1,3−ブ
タジエン、イソプレンが挙げられる。これらの共役ジエ
ンに加えて、少量のエチレン、プロピレン、1−ブテン
等の低級オレフィン系炭化水素やジシクロペンタジエ
ン、非共役ジエン類が含まれてもよい。
役ジエンブロック共重合体におけるアルケニル芳香族化
合物に由来する繰り返し単位の占める割合は、好ましく
は15〜80重量%であり、より好ましくは30〜75
重量%であり、最も好ましくは55〜70重量%であ
る。アルケニル芳香族化合物に由来する繰り返し単位の
占める割合が80重量%を越えると耐衝撃性が不十分で
あり、10重量%未満では剛性及び耐熱性が不十分にな
りやすい。
役ジエンブロック共重合体における脂肪族鎖部分のう
ち、共役ジエンに由来し、水素添加されずに残存してい
る不飽和結合の割合は、50%以下が好ましく、より好
ましくは20%以下、とりわけ好ましくは10%以下で
ある。また、アルケニル芳香族化合物に由来する芳香族
性不飽和結合の約25%以下が水素添加されてもよい。
役ジエンブロック共重合体の分子量の目安としては、ゲ
ルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定され
たポリスチレン換算法による数平均分子量が、好ましく
は5,000〜500,000g/molであり、より
好ましくは10,000〜300,000g/molで
あり、最も好ましくは30,000〜200,000g
/molである。
役ジエンブロック共重合体としては、水素添加された共
役ジエン重合連鎖部分を持ち、これに由来する結晶性を
示すものがあり、こうした結晶性を示すものも使用可能
であるが、融点が150℃以下の共重合体、あるいは明
確な融点を示さない非晶性の共重合体が好ましい。ま
た、これら水素添加ブロック共重合体の水素添加された
共役ジエン重合連鎖部分に基づくガラス転移温度はいか
なるものでも使用可能である。部分水素添加アルケニル
芳香族化合物−共役ジエンブロック共重合体としては、
シェル化学(株)より「クレイトンG」の商品名で、ク
ラレ(株)より「セプトン」の商品名で、旭化成工業
(株)より「タフテック」の商品名で、販売されており
容易に入手することができる。
エステルを含む溶融混練樹脂組成物 (a)ポリフェニレンエーテル ポリフェニレンエーテルとしては、下記一般式(2)で
示される構造を有する単独重合体又は共重合体が挙げら
れる。
若しくは第二級アルキル基、フェニル基、アミノアルキ
ル基、炭化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表
し、Q2は各々水素原子、ハロゲン原子、第一級若しく
は第二級アルキル基、フェニル基、ハロアルキル基、炭
化水素オキシ基又はハロ炭化水素オキシ基を表し、mは
10以上の数を表す。)
メチル、エチル、n−プロピル、n−ブチル、n−アミ
ル、イソアミル、2−メチルブチル、n−ヘキシル、
2,3−ジメチルブチル、2−、3−若しくは4−メチ
ルペンチル、ヘプチルなどが挙げられる。第二級アルキ
ル基としては、イソプロピル、sec−ブチル、1−エ
チルプロピルなどが挙げられる。Q1は、好ましくはア
ルキル基又はフェニル基であり、特に好ましくは炭素数
1〜4のアルキル基であり、Q2は、好ましくは水素原
子である。
ては、例えば、2,6―ジメチル―1,4―フェニレン
エ−テル単位からなる重合体が挙げられる。共重合体と
しては、上記単位と2,3,6―トリメチル―1,4―
フェニレンエ−テル単位との組合せからなるランダム共
重合体が挙げられる。多くの単独重合体又はランダム共
重合体が、特許、文献に記載されており、例えば、分子
量、溶融粘度及び/又は耐衝撃強度等の特性を改良する
分子構成部分を含むポリフェニレンエーテルも好まし
い。
ロロホルム中で、30℃での測定で好ましくは0.2〜
0.8dl/gであり、更に好ましくは、0.25〜
0.7dl/gであり、最も好ましくは、0.3〜0.
6dl/gである。固有粘度が0.2dl/g未満であ
ると耐衝撃性が不十分であり、0.8dl/g以上であ
るとゲル分が多く、成形品外観に難が生じる。
でき、例えば、通常の方法に従って、ジカルボン酸、そ
の低級アルキルエステルまたは酸ハライド若しくは酸無
水物誘導体と、グリコール又は二価フェノールとを縮合
させて製造する熱可塑性ポリエステルが挙げられる。ジ
カルボン酸としては、芳香族ジカルボン酸、脂肪族ジカ
ルボン酸などが挙げられ、芳香族ジカルボン酸又は脂肪
族ジカルボン酸の具体例としては、シュウ酸、マロン
酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、スべリン酸、
アゼライン酸、セバシン酸、テレフタル酸、イソフタル
酸、p,p’−ジカルボキシジフェニルスルホン、p−
カルボキシフェノキシ酢酸、p−カルボキシフェノキシ
プロピオン酸、p−カルボキシフェノキシ酪酸、p−カ
ルボキシフェノキシ吉草酸、2,6−ナフタリンジカル
ボン酸又は2,7−ナフタリンジカルボン酸等あるいは
これらのカルボン酸の混合物などが挙げられる。
香族グリコールなどが挙げられ、脂肪族グリコールとし
ては、炭素数2〜12の直鎖アルキレングリコール、例
えばエチレングリコール、1,3−プロピレングリコー
ル、1,4−ブテングリコール、1,6−ヘキセングリ
コール、1,12−ドデカメチレングリコール等が挙げ
られる。芳香族グリコールとしては、p−キシリレング
リコールなどが挙げられ、二価フェノールとしては、ピ
ロカテコール、レゾルシノール、ヒドロキノン又はこれ
らの化合物のアルキル置換誘導体が挙げられる。他のグ
ルコールとしては、1,4−シクロヘキサンジメタノー
ルなどが挙げられる。
トンの開環重合によるポリエステルが挙げられ、具体例
としては、ポリピバロラクトン、ポリ(ε−カプロラク
トン)等が挙げられる。更に他の好ましいポリエステル
としては、溶融状態で液晶を形成するポリマー(The
rmotropic Liquid CrystalP
olymer)であるポリエステルが挙げられる。これ
らの区分に入るポリエステルとしては、イーストマンコ
ダック社のX7G、ダートコ社のXyday(ザイダ
ー)、住友化学社のエコノール、セラニーズ社のベクト
ラ等が代表的な商品である。
ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリブチレン
テレフタレート(PBT)、ポリナフタレンテレフタレ
ート(PEN)、ポリ(1,4−シクロヘキサンジメチ
レンテレフタレート)(PCT)、液晶性ポリエステル
等が挙げられる。
ル/1,1,2,2−テトラクロルエタン=60/40
重量%混合液中、20℃で測定で、好ましくは0.3〜
5.0dl/gであり、更に好ましくは、0.4〜4.
0dl/gであり、特に好ましくは0.5〜3.5dl
/gである。固有粘度が0.3dl/g未満であると、
耐衝撃性が不足し、5.0dl/gを越えると成形性が
低下する。
ル化合物が挙げられる。亜リン酸トリエステルとして
は、好ましくは、下記一般式(1)で示される化合物お
よび下記一般式(3)で示される化合物などが挙げられ
る。
アルキル基または炭素数6〜30の芳香族基若しくは置
換芳香族基を示し、好ましくは、炭素数6〜30の芳香
族基若しくは置換芳香族基を示す。nは1または2の数
を示し、R2は、nが1の場合、炭素数2〜18のアル
キレン基またはアリーレン基を示し、nが2の場合、炭
素数4〜18のアルキルテトライル基を示し、R1は各
々同じでも異なっていてもよい。また、R1およびR2の
置換基は酸素原子、窒素原子、硫黄原子またはハロゲン
原子を含む置換基であってもよい。
基、プロピル基、オクチル基、イソオクチル基、イソデ
シル基、デシル基、ステアリル基、ラウリル基、フェニ
ル基、2-、3-または4-メチルフェニル基、2,4-、
2,6-ジメチルフェニル基、2,3,6-トリメチルフェ
ニル基、2-、3-または4-エチルフェニル基、2,4
-、2,6-ジエチルフェニル基、2,3,6-トリエチルフ
ェニル基、2-、3-または4-tert-ブチルフェニル基、
2,4-、2,6-ジ-tert-ブチルフェニル基、2,6-ジ-t
ert-ブチル-6-メチルフェニル基、2,6-ジ-tert-ブチ
ル-6-エチルフェニル基、オクチルフェニル基、イソオ
クチルフェニル基、2-、3-または4-ノニルフェニル
基、2,4−ジノリスフェニル基、ビフェニル基、ナフ
チル基等が挙げられる。
2-フェニレン基、エチレン基、プロピレン基、トリメ
チレン基、テトラメチレン基、ヘキサメチレン基等が挙
げられ、nが2の場合、例えば、一般式(4)で示され
るペンタエリスリチル構造のテトライル基等が挙げられ
る。
れぞれ、水素原子、炭素数1〜6までのアルキル基を示
す。
5は、それぞれ、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数
6〜30の芳香族基または置換芳香族基を示し、好まし
くは、炭素数6〜30の芳香族基若しくは置換芳香族基
を示す。R3、R4およびR5の置換基は、それぞれ、酸
素原子、窒素原子、硫黄原子またはハロゲン原子を含む
置換基であってもよい。R3、R4およびR5の具体例と
しては、R1の具体例として示した各基が挙げられる。
は、トリオクチルホスファイト、トリデシルホスファイ
ト、トリラウリルホスファイト、トリステアリルホスフ
ァイト、トリイソオクチルホスファイト、トリス(ノニ
ルフェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジノリル
フェニル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)ホスファイト、トリフェニルホス
ファイト、トリス(オクチルフェニル)ホスファイト、
ジフェニルイソオクチルホスファイト、ジフェニルイソ
デシルホスファイト、オクチルジフェニルホスファイ
ト、ジラウリルフェニルホスファイト、ジイソデシルフ
ェニルホスファイト、ビス(ノニルフェニル)フェニル
ホスファイト、ジイソオクチルフェニルホスファイオ
ト、ジイソデシルペンタエリスリトールジホスファイ
ト、ジラウリルペンタエリスリトールジホスファイト、
ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト、
(フェニル)(1,3−プロパンジオール)ホスファイ
ト、(4−メチルフェニル)(1,3−プロパンジオー
ル)ホスファイト、(2,6−ジメチルフェニル)
(1,3−プロパンジオール)ホスファイト、(4−t
ert−ブチルフェニル)(1,3−プロパンジオー
ル)ホスファイト、(2,4−ジ−tert−ブチルフ
ェニル)(1,3−プロパンジオール)ホスファイト、
(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)(1,3−
プロパンジオール)ホスファイト、(2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェニル)(1,3−プロパ
ンジオール)ホスファイト、(フェニル)(1,2−エ
タンジオール)ホスファイト、(4−メチルフェニル)
(1,2−エタンジオール)ホスファイト、(2,6−
ジメチルフェニル)(1,2−エタンジオール)ホスフ
ァイト、(4−tert−ブチルフェニル)(1,2−
エタンジオール)ホスファイト、(2,4−ジ−ter
t−ブチルフェニル)(1,2−エタンジオール)ホス
ファイト、(2,6−ジ−tert−ブチルフェニル)
(1,2−エタンジオール)ホスファイト、(2,6−
ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニル)(1,2
−エタンジオール)ホスファイト、(2,6−ジ−te
rt−ブチル−4−メチルフェニル)(1,4−ブタン
ジオール)ホスファイト等、ジフェニルペンタエリスリ
トールジホスファイト、ビス(2−メチルフェニル)ペ
ンタエリスリトールジホスファイト、ビス(3−メチル
フェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(4−メチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、ビス(2,4−ジメチルフェニル)ペンタエリ
スリトールジホスファイト、ビス(2,6−ジメチルフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,3,6−トリメチルフェニル)ペンタエリスリト
ールジホスファイト、ビス(2−tert−ブチルフェ
ニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(3
−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジ
ホスファイト、ビス(4−tert−ブチルフェニル)
ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,4−
ジ−tert−ブチルフェニル)ペンタエリスリトール
ジホスファイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル
フェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス
(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メチルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(2,
6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェニル)ペン
タエリスリトールジホスファイト、ビス(ノニルフェニ
ル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(ビフ
ェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジナフ
チルペンタエリスリトールジホスファイト等が挙げられ
る。
リスリトールジホスファイト、ビス(2,4−ジ−te
rt−ブチルフェニル)ペンタエリスリトールジホスフ
ァイト、ビス(2,6−ジ−tert−ブチル−4−メ
チルフェニル)ペンタエリスリトールジホスファイト等
が挙げられる。また、本発明の熱可塑性樹脂組成物にお
いては、亜リン酸エステル化合物の加水分解や熱分解等
により生じる化合物を含んでいてもよい。
脂組成物における成分(A)〜(E)の組成比は、成分
(A)、成分(B)および成分(C)の合計量を100
重量部とし、下記の通りである。成分(A)の芳香族ポ
リカーボネート樹脂の割合は、5〜95重量部であり、
好ましくは15〜90重量部であり、より好ましくは3
0〜80重量部である。成分(B)のスチレン系樹脂の
割合は、0〜40重量部であり、好ましくは0〜30重
量部であり、スチレン系樹脂を必須成分とする場合は、
好ましくは1〜25重量部であり、より好ましくは5〜
20重量部である。スチレン系樹脂を使用することで流
動性が向上する。成分(C)のポリオレフィン樹脂の割
合は、5〜95重量部であり、好ましくは10〜85重
量部であり、より好ましくは20〜70重量部である。
耐衝撃性が不十分であり、95重量部を越えると成形性
が不十分であり、成分(B)の割合が40重量部を越え
ると耐衝撃性が不十分であり、成分(C)の割合が5重
量部未満であると成形性が不十分であり、95重量部を
越えると耐衝撃性が不十分である。
ル化合物−共役ジエンブロック共重合体の割合は、成分
(A)、成分(B)および成分(C)の合計100重量
部に対し2〜40重量部である。2重量部未満である
と、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリオレフィン樹脂
との相溶化改良剤としての添加効果が小さく、樹脂組成
物の物性改良効果は不十分であり、40重量部を越える
と、成形品外観に難点が生じやすい。成分(D)の部分
水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエンブロック
共重合体の割合は、成分(A)、成分(B)および成分
(C)の合計100重量部に対し好ましくは5〜30重
量部であり、より好ましくは7〜20重量部である。
E)と飽和ポリエステルを含む溶融混練樹脂組成物の割
合は、成分(A)、成分(B)および成分(C)の合計
100重量部に対し1〜20重量部である。1重量部未
満であると、芳香族ポリカーボネート樹脂とポリオレフ
ィン樹脂との相溶化改良剤としての添加効果が小さく、
樹脂組成物の物性改良効果は不十分であり、20重量部
を越えると、成形品外観に難点が生じやすい。成分
(E)の割合は、成分(A)、成分(B)および成分
(C)の合計100重量部に対し、好ましくは2〜18
重量部であり、より好ましくは3〜15重量部である。
成比は、(a)と(b)の合計量を100重量部とし、
下記の通りである。成分(a)の飽和ポリエステルは、
5〜80重量部であり、好ましくは10〜75重量部で
あり、より好ましくは15〜70重量部である。成分
(b)のポリフェニレンエーテルは、20〜95重量部
であり、好ましくは25〜90重量部であり、より好ま
しくは30〜85重量部である。樹脂組成物中、成分
(a)の割合が5重量部未満であると流動性が不充分で
あり、80重量部を越えると耐衝撃性、耐熱性、難燃性
が不充分である。また、成分(b)の割合が20重量部
未満であると耐衝撃性、耐熱性、難燃性が不充分であ
り、95重量部を越えると流動性が不充分である。
合量は、成分(a)と成分(b)の合計量100重量部
に対し0.1〜10重量部であり、好ましくは0.2〜
9重量部であり、より好ましくは0.3〜8重量部であ
る。0.1重量部未満であると、相容化改良剤としての
添加効果が小さく、組成物の物性改良効果は不充分であ
り、10重量部を越えると成形品外観に難点が生じる場
合がある。
物の製造においては、上記の成分(A)〜(D)以外に
他の成分を添加できる。付加的成分としては、芳香族ポ
リカーボネート樹脂に対して可塑効果のある可塑剤が挙
げられ、具体的には、例えば、ベンゼン、トルエン、キ
シレン等の芳香族炭化水素、ヘプタン、シクロヘキサン
等の鎖状及び環状の脂肪炭化水素、クロロベンゼン、ジ
クロロベンゼン、トリクロロベンゼン、ジクロロメタン
等のハロゲン化炭化水素、ジオキサン、ジエチルエーテ
ル等のエーテル類、シクロヘキサノン、アセトフェノン
等のケトン類、エチルアセテート、プロピオラクトン等
のエステル類、アセトニトリル、ベンゾニトリル等のニ
トリル類、メタノール、エタノール、n−プロパノー
ル、イソプロパノール、n−ブタノール、sec−ブタ
ノール等のアルコール類、その他ニトロベンゼン、スル
ホラン等が挙げられる。これらは単独で用いるか、ある
いは混合物として使用することができる。芳香族ポリカ
ーボネート樹脂に対して可塑効果のある可塑剤として
は、好ましくは、溶解度パラメーターが7〜11.5の
範囲にある化合物である。
的成分としては、例えば、耐衝撃改良材、充填剤や補強
剤などが挙げられる。耐衝撃改良材としては、部分水素
添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエンブロック共重
合体以外の耐衝撃改良材であり、例えばα−オレフィン
系ラバー、スチレン系ラバー、ジエン系ラバーおよびシ
リコン系ラバーなどが挙げられ、具体例としては、エチ
レン−オクテン共重合体、エチレン−プロピレン共重合
体、エチレン−ブチレン共重合体などが挙げられる。耐
衝撃改良材の割合としては、成分(A)、成分(B)お
よび成分(C)の合計100重量部に対し、好ましくは
0.1〜20重量部であり、より好ましくは1〜10重
量部である。
填剤、無機充填剤、有機補強剤、無機補強剤などが挙げ
られ、具体例としては、ガラス繊維、マイカ、タルク、
ワラストナイト、チタン酸カリウム、炭酸カルシウム、
シリカ等が挙げられる。充填剤および補強剤の配合は、
剛性、耐熱性、寸法精度等の向上に有効である。充填剤
および補強剤の配合割合としては、成分(A)、成分
(B)および成分(C)の合計100重量部に対し、好
ましくは1〜50重量部であり、より好ましくは5〜4
0重量部である。
しては、更に、種々の公知の助剤を挙げることができ、
こうした付加的成分の割合としては、成分(A)、成分
(B)および成分(C)の合計100重量部に対し、酸
化防止剤、耐候性改良剤、アルカリ石鹸、金属石鹸、ハ
イドロタルサイトは0.01〜5重量部、可塑剤、流動
性改良剤は5〜30重量部、造核剤は0.5〜2重量
部、難燃剤は5〜50重量部、ドリッピング防止剤0.
1〜10重量部程度である。また、着色剤およびその分
散剤等も0.5〜5重量部配合できる。更に必要に応じ
て、ポリフェニレンエーテル、ポリエステルやポリアミ
ド樹脂等の熱可塑性樹脂を1〜30重量部程度配合する
こともできる。
の製造方法は、特定の方法に限定されないが、好ましく
は溶融混練によるものであり、熱可塑性樹脂について一
般に実用されている混練方法が適用できる。製造方法の
例としては、成分(A)、(B)、(D)および(E)
を予め溶融混練法等によりペレットもしくはパウダーに
した後、成分(C)を、必要であれば、付加的成分等と
共に、ヘンシェルミキサー、リボンブレンダー、V型ブ
レンダー等により均一に混合した後、一軸または多軸混
練押出機、ロール、バンバリーミキサー、ラボプラスト
ミル(ブラベンダー)等で混練することができる。付加
的成分を含め各成分は混練機に一括でフィードしても、
順次フィードしてもよく、付加的成分を含め各成分から
選ばれた2種以上の成分を予め混合したものを用いても
よい。
や混練機の種類等の条件により任意に選ぶことができる
が、混練温度は150〜350℃程度、混練時間は20
分程度以下が好ましい。350℃または20分を越える
と芳香族ポリカーボネート樹脂や部分水素添加芳香族ア
ルケニル化合物−共役ジエンブロック共重合体の熱劣化
が問題となり、成形品の物性の低下や外観の悪化が生じ
ることがある。
成物の成形加工方法は、特に限定されるものではなく、
熱可塑性樹脂について一般に用いられている成形法、す
なわち射出成形、中空成形、押出成形、プレス成形等の
成形法を適用でき、好ましい成形方法としては、中空、
押出成形法等が挙げられる。
するが、本発明はその要旨を越えない限り、以下の実施
例に限定されるものではない。 実施例および比較例において用いた原材料 (1)芳香族ポリカーボネート樹脂:三菱エンジニアリ
ングプラスチック(株)製、ユーピロンS−2000、
粘度平均分子量23,000。(以下、PC−1とも称
する。) (2)スチレン系樹脂:三菱化学(株)製、ダイヤレッ
クスHT478(ハイインパクトポリスチレン)。(以
下、HIPS−1とも称する。)
製、ノバテックBC5D、MFR4.0、密度0.9
0。(以下、PP−1とも称する。) (4)部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエ
ンブロック共重合体:クラレ社製、セプトン2104、
アルケニル芳香族化合物に由来する繰り返し単位の占め
る割合60重量%、不飽和結合の割合1%、数平均分子
量60,000g/mol。(以下、SEPS−1とも
称する。) (5)エチレン−オクテン共重合体:デュポン−ダウ−
エラストマー社製、エンゲージ8180。(以下、耐衝
撃改良材−1とも称する。) (6)タルク:勝光山社製、SKC−M。
(株)製、PBT124(射出成形グレード)、固有粘
度1.09。(以下、PBT−1とも称する。) (8)ポリフェニレンエーテル:ポリ(2,6−ジメチ
ル−1,4−フェニレンエーテル)、日本ポリエーテル
(株)製、30℃におけるクロロホルム中で測定した固
有粘度が0.41dl/g。(以下、PPE−1とも称
する。) (9)亜リン酸エステル化合物:ビス(2,6−ジ−t
ert−ブチル−4−メチルフェニル)ペンタエリスリ
トールジホスファイト:旭電化(株)製、商品名MAR
K PEP−36。(以下、PEP−36とも称す
る。)
1974 Procedure12(JIS K 72
03)に準じ、インストロン試験機を用いて測定した。 (11)アイゾット衝撃強度:ISO R180−19
69(JIS K7110)ノッチ付アイゾット衝撃強
度に準じ、東洋精機製作所製アイゾット衝撃試験機を用
いて測定した。 (12)熱変形温度:東洋精機製作所製のHDTテスタ
ーを用いて、JIS K7207に準じて4.6Kg荷
重で評価した。
を、表−1に示した配合比でスーパーミキサーにて十分
混合攪拌し、次いでこれをベント口付の日本製鋼(株)
製TEX44二軸型押出機を用いて第1ホッパーより下
流に設置したベント口より10トールの減圧にし、設定
温度210℃、スクリュー回転数250rpmの混練条
件下で、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物としてペレッ
ト化した。これを105℃で8時間熱風乾燥機にて乾燥
した。次に、得られた成分(E)のペレットと成分
(A)〜(D)を表−1に示した配合比でスーパーミキ
サーにて十分混合攪拌し、次いでこれをベント口付の日
本製鋼(株)製TEX44二軸型押出機を用いて第1ホ
ッパーより下流に設置したベント口より10トールの減
圧にし、設定温度210℃、スクリュー回転数250r
pmの混練条件下で、溶融混練し、組成物とした後、ペ
レット化した。得られたペレットを105℃で8時間熱
風乾燥機にて乾燥し、各種評価を実施した。結果を表−
1に示す。
を、表−1に示した配合比で、実施例1と同様に、混合
攪拌、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物としてペレット
化し、乾燥した。次に、得られた成分(E)のペレッ
ト、成分(A)〜(D)、耐衝撃改良材およびタルクを
表−1に示した配合比で、実施例1と同様に、混合攪
拌、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物としてペレット化
し、乾燥し、各種評価を実施した。結果を表−1に示
す。
を、表−2に示した配合比でスーパーミキサーにて十分
混合攪拌し、次いでこれをベント口付の日本製鋼(株)
製TEX44二軸型押出機を用いて第1ホッパーより下
流に設置したベント口より10トールの減圧にし、設定
温度210℃、スクリュー回転数250rpmの混練条
件下で、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物としてペレッ
ト化した。得られたペレットを105℃で8時間熱風乾
燥機にて乾燥し、各種評価を実施した。結果を表−2に
示す。 〔比較例4〕予めPBT−1とPPE−1を、表−2に
示した配合比で、実施例1と同様に、混合攪拌、溶融混
練し、溶融混練樹脂組成物としてペレット化し、乾燥し
た。次に、得られたペレットおよび成分(A)〜(D)
を表−2に示した配合比で、実施例1と同様に、混合攪
拌、溶融混練し、溶融混練樹脂組成物としてペレット化
し、乾燥し、各種評価を実施した。結果を表−2に示
す。
耐衝撃性とに優れ、且つ、耐熱性と加工性にも優れてお
り、自動車部品、電気・電子機器部品、一般工業部品、
家電製品等の分野で幅広く広く使用でき、各種用途にお
いて有用である。
Claims (4)
- 【請求項1】 下記成分(A)、(B)および(C)の
合計100重量部に対し、下記成分(D)および(E)
を所定量含有する組成物よりなる熱可塑性樹脂組成物に
存する。 (A)芳香族ポリカーボネート樹脂 5〜95重量部 (B)スチレン系樹脂 0〜40重量部 (C)ポリオレフィン樹脂 5〜95重量部 (D)部分水素添加芳香族アルケニル化合物−共役ジエンブロック共重合体 2〜40重量部 (E)ポリフェニレンエーテルと飽和ポリエステルを含む溶融混練樹脂組成物 1〜20重量部 - 【請求項2】 成分(E)の溶融混練樹脂組成物が、下
記成分(a)と(b)の合計100重量部に対して、下
記成分(c)を所定量含有する組成物よりなる請求項1
に記載の熱可塑性樹脂組成物。 (a)飽和ポリエステル 5〜80重量部 (b)ポリフェニレンエーテル 20〜95重量部 (c)亜リン酸エステル化合物 0.1〜10重量部 - 【請求項3】 (c)亜リン酸エステル化合物が、下記
一般式(1)で示される亜リン酸エステル化合物である
ことを特徴とする請求項2に記載の熱可塑性樹脂組成
物。 【化1】 (式中、R1は炭素数1〜20のアルキル基または炭素
数6〜30の芳香族基若しくは置換芳香族基を示し、n
は1または2の数を示し、R2は、nが1の場合、炭素
数2〜18のアルキレン基またはアリーレン基を示し、
nが2の場合、炭素数4〜18のアルキルテトライル基
を示し、R1は各々同じでも異なっていてもよく、ま
た、R1およびR2の置換基は酸素原子、窒素原子、硫黄
原子またはハロゲン原子を含む置換基であってもよ
い。) - 【請求項4】 上記成分(E)を構成するポリフェニレ
ンエーテルと飽和ポリエステルの溶融混練を、150〜
350℃の温度で行うことを特徴とする請求項1ないし
3のいずれかに記載の熱可塑性樹脂組成物の製造方法。
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---|---|---|---|
JP06610099A JP4017782B2 (ja) | 1998-07-09 | 1999-03-12 | 熱可塑性樹脂組成物およびその製造方法 |
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JP10-194115 | 1998-07-09 | ||
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004307734A (ja) * | 2003-04-10 | 2004-11-04 | Techno Polymer Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物及び成形品 |
JP2006052252A (ja) * | 2004-08-10 | 2006-02-23 | Techno Polymer Co Ltd | 熱可塑性樹脂組成物および成形品 |
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-
1999
- 1999-03-12 JP JP06610099A patent/JP4017782B2/ja not_active Expired - Fee Related
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