JP2000078421A - 画像処理装置及びその方法、及び画像処理システム - Google Patents

画像処理装置及びその方法、及び画像処理システム

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JP2000078421A
JP2000078421A JP10245100A JP24510098A JP2000078421A JP 2000078421 A JP2000078421 A JP 2000078421A JP 10245100 A JP10245100 A JP 10245100A JP 24510098 A JP24510098 A JP 24510098A JP 2000078421 A JP2000078421 A JP 2000078421A
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Japan
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data
image processing
color
chart
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JP10245100A
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English (en)
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Takayuki Ogasawara
隆行 小笠原
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像入力装置によって原稿画像を読取って得
られた画像データに対してキャリブレーションを施した
場合、細部に亙って原画像のもつグレー濃度及び階調性
の保証、及び色彩の忠実な再現を行なうことは困難であ
った。 【解決手段】 LUT作成部123において、複数色の
パッチを備えたチャートを測色した測色データと、前記
チャートをスキャナ106で読取った読取データとに基
づいて3次元LUT122を作成する際に、3次元LU
T122の各格子点について、該格子点との色差が小さ
い順に所定数の前記読取データを抽出し、該所定数の読
取データに基づいて該格子点の出力データを作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像入力手段によ
り原稿画像を読取って入力された画像データに対して補
正を施す画像処理装置及びその方法、及び画像処理シス
テムに関する。
【0002】
【従来の技術】近年の画像処理技術の発達に伴い、原稿
画像を光学的に読取って画像データを生成する、スキャ
ナ等の画像入力装置が普及している。更に、カラー原稿
を読取ってカラー画像データを生成するカラースキャナ
等の普及もめざましい。
【0003】従来、カラー画像入力装置を画像入力手段
として有する画像処理装置においては、カラー画像入力
装置において原画像に忠実な画像データを出力するため
に該装置における入出力特性を補正する、所謂キャリブ
レーション処理と呼ばれる補正処理を行なっていた。
【0004】従来のカラー画像入力装置におけるキャリ
ブレーション処理においては、まず予め校正用チャート
を測色しておき、該測色値をターゲット値とする。そし
て、該校正用チャートをカラー画像入力装置により読取
り、その入出力特性が線形特性に近いため、読取データ
とターゲット値との間の誤差を最小とするようなマトリ
ックスフィルタを使用した演算を行なうことにより、補
正後の出力データを求めていた。
【0005】また、スキャナ等、画像を入力する画像入
力装置には、一般に、特有の入力特性を有し、それが所
謂、装置の個体差として存在していた。従って、画像入
力装置によって入力されたカラー画像データに対してキ
ャリブレーションを行なう画像処理装置においては、画
像入力装置毎の個体差を吸収し、画像入力装置によらな
いキャリブレーション処理を行なう必要がある。従っ
て、従来の画像処理装置においては、例えば白/黒や白
/灰/黒等の3階調以下の校正用チャートや、また、連
続階調の校正用チャートを用いて、入力装置の各固体毎
に適切な補正を施したキャリブレーションを行なうこと
により、個体差の吸収およびグレー濃度の補正を行って
いた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の画像処理装置においては、画像入力装置によって原稿
画像を読取って得られた画像データに対してキャリブレ
ーションを施した場合、細部に亙って原画像のもつグレ
ー濃度及び階調性の保証、及び色彩の忠実な再現を行な
うことは困難であった。
【0007】また、画像入力装置における個体差の吸
収、及びグレー濃度の補正を十分に行うためには、従来
の3ステップ以下の校正用チャートを使用する方法では
精度が不十分であった。
【0008】また、連続階調の校正用チャートを使用す
る方法においても、連続階調のチャートを作成する際に
はそのパッチ内に濃度ムラが発生しやすいため、正確な
連続階調チャートを作成することは困難であり、また、
全く同様な連続階調チャートを複数枚作成することもや
はり困難であった。従って、連続階調チャートを使用し
た場合にも、適切な個体差吸収、及びグレー濃度補正処
理を行なうことは困難であった。
【0009】本発明は上記問題を解決するためになされ
たものであり、原画像のもつグレー濃度及び色彩を、細
部に亙って忠実に再現することが可能な画像処理装置及
びその方法、及び画像処理システムを提供すること目的
とする。
【0010】また、画像入力装置の個体差を吸収しつ
つ、グレー濃度補正の精度を向上させることが可能な画
像処理装置及びその方法、及び画像処理システムを提供
することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の一手法として、本発明の画像処理方法は以下の構成を
備える。
【0012】即ち、原稿画像を読取ってカラー画像デー
タを入力する画像入力手段を備えた画像処理装置におけ
る画像処理方法であって、複数色のパッチを備えたチャ
ートを測色して測色データを得る測色工程と、前記チャ
ートを前記画像入力手段で読取って読取データを得る読
取工程と、前記測色データと前記読取データとに基づい
て、前記原稿画像の色再現性を保証するための3次元テ
ーブルを作成する3次元テーブル作成工程と、前記原稿
画像を前記画像入力手段で読取って得られたカラー画像
データに対して前記3次元テーブルを使用して補正を施
す補正工程と、を有し、前記3次元テーブル作成工程に
おいては、該3次元テーブルの各格子点について、該格
子点との色差が小さい順に所定数の前記読取データを抽
出し、該所定数の読取データに基づいて該格子点の出力
データを作成することを特徴とする。
【0013】また、原稿画像を読取って画像データを入
力する画像入力手段を有する画像処理装置における画像
処理方法であって、複数階調のパッチを備えたチャート
を測色して測色データを得る測色工程と、前記チャート
を前記画像入力手段で読取って読取データを得る読取工
程と、前記測色データと前記読取データとに基づいて、
前記原稿画像のグレー濃度及び階調を保証するための1
次元テーブルを作成する1次元テーブル作成工程と、前
記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られた画像
データに対して前記1次元テーブルを使用して補正を施
す補正工程と、を有し、前記1次元テーブル作成工程に
おいては、前記画像入力手段における入力特性に応じて
前記1次元テーブルを複数作成することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る一実施形態に
ついて、図面を参照して詳細に説明する。
【0015】[第1実施形態]本実施形態においては、
1次元ルックアップテーブル(以下、1次元LUT)と
3次元ルックアップテーブル(以下、3次元LUT)の
2つのLUTを備え、該LUTによる補正処理によっ
て、原画像の持つグレー濃度保証及び階調性保証、色彩
の再現性の保証を実現することを特徴とする。
【0016】<画像処理システムの構成>本実施形態に
おけるシステムの一例を図1に示す。ホストコンピュー
タ100には、例えばインクジェットプリンタなどのプ
リンタ105とスキャナ106、及びモニタ110、フ
ロッピーディスクやコンパクトディスク等の外部記憶装
置FD109が接続されている。
【0017】ホストコンピュータ100は、ワードプロ
セッサ、表計算、インターネットブラウザ等のアプリケ
ーションソフトウエア101と、OS(Operating Syst
em)102、アプリケーション101によってOS10
2に発行される出力画像を示す各種描画命令群(イメー
ジ描画命令、テキスト描画命令、グラフィックス描画命
令)を処理して印刷データを作成するプリンタドライバ
103、およびスキャナ106から入力された画像デー
タを適当な形式に変換してOS102で参照可能とする
スキャナドライバ104、アプリケーション101が発
行する各種描画命令群を処理してモニタ110に表示を
行なうモニタドライバ108、FD109へのデータ入
出力を制御するFDドライバ107をソフトウエアとし
て持つ。
【0018】ホストコンピュータ100は、これらソフ
トウエアが動作可能な各種ハードウエアとして中央演算
処理装置CPU113、ハードディスクドライバHD1
12、ランダムアクセスメモリRAM114、リードオ
ンリメモリROM115等を備える。また、111は外
部装置とのデータ通信を可能とする外部I/Fである。
【0019】図1で示される画像処理システムの例とし
て、例えば一般的に普及しているIBM社製のPC−A
T互換のパーソナルコンピュータにMicrosoft社のWindo
ws95をOSとして使用し、イメージ入力や印刷を行える
所望のアプリケーションをインストールし、スキャナや
プリンタを接続した形態が考えられる。
【0020】ホストコンピュータ100では、スキャナ
106から入力された画像データを、イメージ画像デー
タとしてアプリケーション101に提供する。そしてア
プリケーション101では、文字などのテキストに分類
されるテキストデータ、図形などのグラフィックスに分
類されるグラフィックスデータ、自然画などに分類され
るイメージ画像データなどを用いて出力画像データを作
成し、該出力画像データ(描画命令群)がOS102を
介してプリンタドライバ103へ渡されることにより、
プリンタ105による印刷出力が行われる。
【0021】<キャリブレーション処理>以下、本実施
形態におけるキャリブレーション処理について説明す
る。本実施形態におけるキャリブレーション処理を行な
うための概要機能構成を図2に示す。本実施形態におい
ては、1次元ルックアップテーブル(以下、1次元LU
T)121と3次元ルックアップテーブル(以下、3次
元LUT)122の2つのLUTを備えることを特徴と
する。これらLUTは、LUT作成部123において、
後述する手順により生成される。
【0022】図2において、まずスキャナ106によっ
て入力された画像データは、1次元LUT121を通過
してグレーの濃度保証と階調性の保証を行い、次に3次
元LUT122を通過することによって色彩の再現性が
向上する。従って、プリンタ105へ高画質画像を出力
することができる。尚、プリンタ105への出力前に、
画像データに対して種々の画像処理が施されることはも
ちろんであるが、ここでは特に説明しない。
【0023】本実施形態においては3次元LUT122
によって、入力画像の座標系をRGB座標系へ変換する
ための数学的演算、RGB座標系上におけるカラーキャ
リブレーション、RGB座標系を出力信号座標系へ変換
するための数学的演算等が制御される。ここで、3次元
LUT122が有する格子点の数は、8ビット(0〜2
55階調)上で17段刻みの16×16×16の409
6点であるとする。
【0024】尚、図2に示した各LUTは、例えばRA
M114上に設け、アプリケーション101がLUTを
参照可能な構成であっても良いし、また、スキャナドラ
イバ104上に設けることも可能である。また、該LU
Tをスキャナ106へ転送し、スキャナ106側におい
てキャリブレーションを実行させることも可能である。
【0025】<LUT作成方法概要>以下、本実施形態
のキャリブレーション処理において使用される1次元L
UT121及び3次元LUT122の作成方法について
説明する。
【0026】図3は、LUT作成部123において実行
されるLUT作成処理の概要を示すフローチャートであ
る。この処理は、例えばCPU113が所定のアプリケ
ーション101を実行することにより、実現される。
【0027】同図において、まず不図示の測色装置によ
るグレーチャートの測定(ステップS101)とその測
定データの正規化(ステップS102)、及びスキャナ
106によるグレーチャート読み取りデータ(ステップ
S103)とに基づいて、1次元LUT121を作成す
る(ステップ4)。この1次元LUT121により、本
実施形態のキャリブレーションにおいてグレーの濃度保
証と階調性の保証が実現される。
【0028】次に、不図示の測色装置によるカラーチャ
ートの測定(ステップS105)とそのデータの正規化
(ステップS106)、及びスキャナ106によるカラ
ーチャートの読み取りデータ(ステップS107)とに
基づいて、3次元LUT122を作成する(ステップS
108)。この3次元LUT122により、本実施形態
のキャリブレーションにおいて色彩の再現性を向上させ
ることができる。
【0029】以上のようにして1次元LUT121及び
3次元LUT122が完成したら、以降、これらのLU
Tを使用して、スキャナ106による入力画像データに
対する適切な補正処理を行なうことが可能となる。
【0030】以下、この1次元LUT121及び3次元
LUT122の作成方法について、具体例を挙げてより
詳細に説明する。
【0031】<1次元LUT作成方法>まず、1次元L
UT121の作成方法について説明する。
【0032】図6は、20点のパッチをもつグレーチャ
ートの例を示す図であり、例えばイーストマン・コダッ
ク社より一般に市販されている「コダックグレースケー
ル(Kodak Gray Scale)」等が用いられる。上述したステ
ップS101においては、このグレーチャートを不図示
の測色装置によってL*a*b*色空間で測色し、該測色
値を例えば外部I/F111より入力する。そして、ス
テップS102においては、該測色値をプリンタ105
のもつγ特性に合わせて正規化を行ってRGB色空間に
変換する。以降、このRGB色空間におけるグレーチャ
ートの測色値を、グレーキャリブレーションデータと称
する。
【0033】そして、ステップS103でスキャナ10
6により図6に示したグレーチャートを読み込み、ステ
ップS104において、該入力信号データと上記キャリ
ブレーションデータとに基づいて1次元LUT121を
作成する。
【0034】これにより、スキャナ106の入力特性を
考慮した1次元LUT121が作成され、該1次元LU
T121を使用することにより、原画像の有するグレー
濃度及び階調性を保証することができる。
【0035】<3次元LUT作成方法>次に、3次元L
UT122の作成方法について、図4に示すフローチャ
ートを参照して詳細に説明する。
【0036】図7は、256点のパッチをもつカラーチ
ャートの例を示す図である。本実施形態においては、レ
ベルの異なるカラーチャートを複数用意することによ
り、全4096点のパッチを準備する。
【0037】まず図4のステップS201においては、
このカラーチャートを不図示の測色装置によってL*a*
b*色空間で測色し、該測色値をプリンタ105のもつ
γ特性に合わせて正規化を行ってRGB色空間に変換す
る。以降、このRGB色空間におけるカラーチャートの
測色値を、カラーキャリブレーションデータと称する。
【0038】そして、ステップS202でスキャナ10
6により図7に示したカラーチャートを読み込むことに
より、入力信号データを得る。
【0039】次にステップ203において、3次元LU
T122における注目格子点の出力画像データを求める
ために、L*a*b*座標系上で注目格子点に最も近い入
力画像データから順に、3点を抽出する。そして、ステ
ップS204において、該3点の入力信号データと、そ
れに対応するカラーキャリブレーションデータとに基づ
いた3次元1次方程式により、注目格子点の画像データ
に乗算されるべき3×3のマトリクスフィルタを算出す
る。
【0040】ここで本実施形態においては、マトリクス
フィルタの各要素の境界条件を−0.6〜1.5の範囲
とし、要素がそれ以外の数値となることを許可しない。
即ち、マトリクスフィルタの全ての要素が境界条件を満
たさねばならない。従ってステップS205において、
ステップS204で算出されたマトリクスの全要素が境
界条件を満たす範囲内であるかを判定し、範囲外であれ
ばステップS203に戻り、抽出点の選択をやり直す。
尚、ステップS203〜S205における、3つの抽出
点を求めてマトリクスフィルタを算出する処理の詳細に
ついては、図5を参照して後述する。
【0041】マトリクスフィルタが境界条件を満たせ
ば、次にステップS206に進んで、算出されたマトリ
クスフィルタ数を判定する。求められたマトリクスフィ
ルタが2組以下であれば、ステップS207において、
マトリクスの各要素毎の平均値を、最終的に決定する1
つのマトリクスフィルタの各要素とする。一方、3組以
上のマトリクスフィルタが求められた場合は、ステップ
S208においてマトリクスの各要素毎にその最大値と
最小値を除いて平均値を算出し、最終的に決定する1つ
のマトリクスフィルタの各要素とする。
【0042】次にステップS209において、以上の様
にして求められたマトリクスフィルタによって3次元L
UT122上の各格子点に対してマトリクス演算を行な
うことにより、該格子点における出力データを求める。
【0043】そしてステップS210において、3次元
LUT122における全ての格子点についての処理が終
了したか否か、即ち、処理された格子点が4096点目
であるかを判定し、終了していればステップS211へ
進む。一方、終了していなければステップS203へ進
み、次の注目格子点についての処理を開始する。
【0044】ステップS211においては、マトリクス
フィルタが算出されなかった格子点に対し、近接する他
の格子点に基づいて線形補間を行なうことによって、該
格子点における出力データを求める。
【0045】<マトリクス算出処理詳細>以下、上述し
た図4のステップS203〜S205における、3つの
抽出点を求めてマトリクスフィルタを算出する処理の詳
細について、図5のフローチャートを参照して説明す
る。
【0046】まずステップS301において、L*a*b
*座標系上で注目格子点に最も近い入力信号データから
順に、100点を抽出する。そしてステップS302に
おいて、該100点のうち、格子点との色差が13.0
以内であるデータ数を求め、ステップS303で該デー
タ数に応じて処理を分岐させる。
【0047】色差13.0以内に3点以上の入力信号デ
ータがある場合はステップS304に進み、該色差内の
入力信号データ群に限定して、注目格子点に一番近い入
力信号データを固定し、残る2点を色差13.0以内の
入力信号データ群から順番に選択する。即ち、3点全て
が所定色差内の入力信号データとなる。そしてステップ
S305で、該3点の入力信号データと、それに対応す
るカラーキャリブレーションデータとに基づいた3次元
1次方程式により、注目格子点の画像データに乗算され
るべき3×3のマトリクスフィルタを算出し、ステップ
S306で該マトリクスフィルタの各要素が、所定範囲
内(−0.6〜1.5)であるか否かを判定する。尚、
後述するステップS308及びS309,ステップS3
11及びS312における処理も、このステップS30
5及びS306と同様である。
【0048】ステップS306においてマトリクスフィ
ルタにおける少なくとも1つの要素が所定範囲外であっ
た、即ち、マトリクスフィルタが算出できなかった場
合、または、ステップS303において所定色差内のデ
ータ数が2点であった場合には、ステップS307に進
む。
【0049】ステップS307においては、所定色差内
の2点の入力信号データを固定とし、残りの1点とし
て、その他の100点の入力画像データ群のうち、最も
近い点を選択する。そしてステップS308でマトリク
スフィルタを算出し、ステップS309で該マトリクス
フィルタが所定範囲内であるか否かを判定する。
【0050】ステップS309においてマトリクスフィ
ルタにおける少なくとも1つの要素が所定範囲外であっ
た場合、または、ステップS303において所定色差内
のデータ数が1点以下であった場合には、ステップS3
10に進む。
【0051】ステップS310においては、100点の
入力画像データ群のうち、注目格子点に最も近い入力画
像データを固定とし、更に残る2点を順次選択する。そ
してステップS311でマトリクスフィルタを算出し、
ステップS312で該マトリクスフィルタが所定範囲内
であるか否かを判定する。
【0052】ステップS306又はS309又はS31
2においてマトリクスフィルタが所定範囲内である、即
ち、該マトリクスフィルタの算出が成功したとして図4
のステップS206へ進む。一方、ステップS312で
マトリクスフィルタが算出できなかったのであれば、図
4のステップS203へ戻る。
【0053】以上説明したようにして、スキャナ106
入力特性を考慮した3次元LUT122が作成され、該
3次元LUT122を使用することにより、原画像の有
する色彩を忠実に再現することができる。
【0054】尚、3次元LUT122のグレー付近にあ
たる格子点の出力信号データとして、1次元LUT12
1の入力信号データをそのまま適用することもできる。
これにより、3次元LUT122においても、グレーの
濃度と階調性の更なる保証を行うことができる。
【0055】また、3次元LUTの格子点を4096点
として説明したが、本発明はこの例に限定されず、原稿
の色彩が十分に再現できる範囲であれば、例えば256
点であってもよい。
【0056】以上説明したように本実施形態によれば、
1次元LUT121及び3次元LUT122を使用する
ことにより、スキャナ106の入力特性を考慮した高精
度のキャリブレーションを行うことができ、原画像の持
つグレーの濃度及び階調性の保証、更に色彩の忠実な再
現が可能となる。
【0057】[第2実施形態]以下、本発明に係る第2
実施形態について説明する。尚、第2実施形態形態にお
ける画像処理システムの構成は上述した第1実施形態に
おける図1と同様であるため、同一番号を参照するとし
て説明を省略する。
【0058】<画像処理システムの構成>図8に、第2
実施形態におけるキャリブレーション処理を行なうため
の概要機能構成を示す。第2実施形態においては、LU
T作成部810において後述する手順により作成される
複数の1次元LUT801,802を備えることを特徴
とする。この1次元LUT801,802はそれぞれ、
スキャナ106の入力モード(反射原稿モード,透過原
稿モード等)に応じて作成される。図8において、スキ
ャナ106によって入力された画像データは、その入力
モードに応じて1次元LUT801又は802のいずれ
かを通過することにより、グレーの濃度保証と階調性の
保証が行われる。従って、プリンタ105へ高画質画像
を出力することができる。尚、プリンタ105への出力
前に、画像データに対して種々の画像処理が施されるこ
とはもちろんであるが、ここでは特に説明しない。
【0059】尚、これら各LUTは、例えばRAM11
4上に設け、アプリケーション101がLUTを参照可
能な構成であっても良いし、また、スキャナドライバ1
04上に設けることも可能である。また、該LUTをス
キャナ106内へ転送し、スキャナ106側においてキ
ャリブレーションを実行させることも可能である。
【0060】<LUT作成方法概要>図9は、第2実施
形態におけるLUT作成部810において実行されるL
UT作成処理の概要を示すフローチャートである。この
処理は、例えばCPU113が所定のアプリケーション
101を実行することにより、実現される。
【0061】同図において、まずステップS901で不
図示の測色装置により校正用チャートをL*a*b*値で
測色し、該測色値を例えば外部I/F111より入力す
る。
【0062】ここで、第2実施形態における校正用チャ
ートは、濃度値に対して線形特性をもつ4ステップ以上
のパッチから構成され、スキャナ106の入力モードに
応じてそれぞれ用意される。例えば普通紙上の印刷画像
等の反射原稿用のモードに対しては、上述した第1実施
形態でも示した図6のようなグレーチャートを使用す
る。例えば、イーストマン・コダック社から一般に市販
されている20ステップ(階調)からなる「コダックグ
レイスケール(Kodak Gray Scale)」を用いることができ
る。また、ポジフィルム(リバーサルフィルム)等の透
過原稿(以下、ポジ原稿)用のモードに対しては、図1
0に示すようなチャートを使用する。図10は、ポジフ
ィルム用のカラーチャート及びグレーチャートを示した
図であり、例えばフジ写真フィルム社より一般に市販さ
れている「フジIT8」のカラーチャート等が使用され
る。図10に示すポジフィルム用のチャートにおいて、
その下部にある24ステップ(階調)を有するグレイチ
ャート部分を、第2実施形態におけるポジ原稿用の校正
用チャートとして使用することができる。
【0063】そして、上記校正用チャートを測色した値
を、プリンタ105のもつγ特性に合わせて正規化を行
ってRGB色空間に変換することにより、即ちRGB色
空間におけるグレーチャートの測色値が得られる。以
降、これをキャリブレーションデータと称するが、ポジ
原稿のキャリブレーションデータとしては、例えば校正
用チャートとして上記「フジIT8」のチャートを使用す
る場合、該チャートに添付されているフロッピーディス
ク等によって提供されるL*a*b*データをFD109
より読み込んで、そのまま使用することも可能である。
【0064】そしてステップS902では、スキャナ1
06により反射原稿とポジ原稿の各々の校正用チャート
を読み込み、入力信号データを得る。
【0065】次にステップS903では、キャリブレー
ションデータとスキャナ106の入力信号データとに基
づいて、反射原稿用とポジ原稿用の1次元LUT80
1,802をそれぞれ作成する。
【0066】これにより、スキャナ106の入力特性を
考慮した、反射原稿用及びポジ原稿用の1次元LUT8
01,802がそれぞれ作成され、これを入力原稿に応
じて選択的に使用することにより、原画像の有するグレ
ー濃度及び階調性を保証することができる。
【0067】<LUT作成方法詳細>以下、上述した図
9に示すステップS903における、1次元LUTの作
成方法について、図11乃至図13を参照して詳細に説
明する。
【0068】図11は、1次元LUT作成の概要を説明
するための図、図12は、単純な階調変換のために使用
されるLUT例を示す図、図13は、ステップS903
において作成された1次元LUT例を示す図である。
【0069】まず、スキャナ106の階調数(10ビッ
ト)とホストコンピュータ100の階調数(8ビット)
とを合わせるために、予め用意されている10ビット→
8ビットのLUTを使用し、スキャナ106から校正用
チャートを読み込む。このLUTは単純に10ビットか
ら8ビットへ変換し、ガンマを掛けたものか、もしくは
対数変換しただけのもので良く、このLUTの例を図1
2に示す。図12(a)は各10ビット値と8ビット値
との対応を示し、図12の(b)は、対数変換した10
ビット→8ビットのLUTの例を示したものである。
【0070】そして、得られた8ビットのスキャナ入力
信号データとキャリブレーションデータとに基づいて、
8ビット→8ビットのLUTを作成する。この例を図1
1の(a)に示す。図11の(a)は、それぞれ8ビッ
トであるキャリブレーションデータとスキャナ入力信号
データのを対応させて示した表である。
【0071】次に、8ビットのスキャナ入力信号データ
に対して、図12に示す10ビット→8ビットのLUT
から逆引きすることにより10ビットのスキャナ入力信
号データを求める。これにより、図11の(b)に示す
デフォルトの変換曲線が得られる。そして、その10ビ
ット入力信号データとキャリブレーションデータとを対
応させて、10ビット→8ビットの1次元LUTを作成
する。このようにして得られた1次元LUTが即ち、図
11(b)におけるLUTの曲線であり、図11(c)
はそれを数値表現したものである。
【0072】図11に示す例では、R成分において、1
0ビットの入力信号データが「300」の時、対応する8
ビットの入力信号データが「200」であり、このときの
キャリブレーションデータが「170」である場合を示し
ている。即ち、スキャナ106からの10ビット入力信
号データのR成分が「300」であった場合に、1次元L
UTによって8ビット値の「170」に補正されることが
分かる。これにより、スキャナ106の個体差を吸収
し、グレー濃度を適切に補正することができる。
【0073】図13は、図12に対応して得られた1次
元LUTの例を示す図であり、図13の(b)におい
て、点線が図12の(b)に対応しており、実線が得ら
れた1次元LUTを示す。
【0074】第2実施形態においては、スキャナ106
の種類やその入力モード等に対応した複数の1次元LU
Tを作成し、例えばRAM114等に保持する。そし
て、これら複数の1次元LUTとそれぞれのキャリブレ
ーションデータは、全てホストコンピュータ100側に
おいて所定のアプリケーションにより管理される。即
ち、入力操作が発生する毎に毎回、その入力手段を判定
し、複数の1次元LUTから適切なものを選択して、ス
キャナドライバ104に設定する。
【0075】図14に、第2実施形態においてスキャナ
106から入力された画像データに対する補正処理のフ
ローチャートを示す。ここではスキャナ106として、
通常の反射原稿を読取るスキャナと、ポジフィルムを読
取るフィルムスキャナとがそれぞれホストコンピュータ
100に接続可能であるとする。ホストコンピュータ1
00のOS102は、スキャナ106が接続された際に
該スキャナ106に関の装置種別等の各種情報を、スキ
ャナドライバ104を介して得ることができる。
【0076】ステップS1401においてスキャナ10
6より画像データが入力されると、ステップS1402
において該画像データは反射原稿/ポジ原稿のいずれを
読取ったものであるかを判断する。この判定は、実際に
画像データを参照することなく、スキャナ106の装置
種別に基づいて行なうことができる。ポジ原稿であれば
ステップS1403に進んで、ポジ原稿用に作成された
1次元LUT802を選択し、反射原稿であればステッ
プS1404に進んで反射原稿用に作成された1次元L
UT801を選択する。そして、ステップS1405に
おいて、入力された画像データに対して最適な補正処
理、即ちキャリブレーションが実現される。
【0077】このように、反射原稿用に作成された1次
元LUT801と、ポジ原稿用に作成された1次元LU
T802とを選択的に使用することにより、いずれの場
合であっても、スキャナ106の個体差を吸収しつつグ
レー濃度を適切に補正することができる。
【0078】尚、スキャナドライバ104の機能を直接
スキャナ106側に持たせることにより、適切な1次元
LUTをホストコンピュータ100側からスキャナ10
6内の記憶部に転送することも可能である。
【0079】また、第2実施形態においては反射原稿及
び透過原稿にそれぞれ対応した2種類の1次元LUT8
01,802を作成する例について説明を行なったが、
画像入力装置もしくは入力モードの種類に応じて、3つ
以上の1次元LUTを作成し、選択的に使用することも
もちろん可能である。
【0080】尚、第2実施形態においては画像入力装置
としてスキャナ106の1台を備える画像処理システム
について説明したが、それぞれ入力特性の異なる複数台
のスキャナを同時に接続可能とし、各スキャナの入力に
対応して、複数の1次元LUTを選択的に使用すること
も可能である。
【0081】以上説明したように第2実施形態によれ
ば、スキャナ106の持つ個体差を吸収しつつ、グレー
濃度及び階調補正の精度を高めることができる。
【0082】[他の実施形態]なお、本発明は、複数の
機器(例えばホストコンピュータ,インタフェイス機
器,リーダ,プリンタなど)から構成されるシステムに
適用しても、一つの機器からなる装置(例えば、複写
機,ファクシミリ装置など)に適用してもよい。
【0083】また、本発明の目的は、前述した実施形態
の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記
録した記憶媒体を、システムあるいは装置に供給し、そ
のシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPU
やMPU)が記憶媒体に格納されたプログラムコードを
読出し実行することによっても、達成されることは言う
までもない。
【0084】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現するこ
とになり、そのプログラムコードを記憶した記憶媒体は
本発明を構成することになる。
【0085】プログラムコードを供給するための記憶媒
体としては、例えば、フロッピディスク,ハードディス
ク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD
−R,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROMな
どを用いることができる。
【0086】また、コンピュータが読出したプログラム
コードを実行することにより、前述した実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示
に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレ
ーティングシステム)などが実際の処理の一部または全
部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が
実現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0087】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボード
やコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わる
メモリに書込まれた後、そのプログラムコードの指示に
基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わ
るCPUなどが実際の処理の一部または全部を行い、そ
の処理によって前述した実施形態の機能が実現される場
合も含まれることは言うまでもない。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、原
画像のもつグレー濃度及び色彩を、細部に亙って忠実に
再現することが可能となる。
【0089】また、画像入力装置の個体差を吸収しつ
つ、グレー濃度補正の精度を向上させることが可能とな
る。
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態における画像処理シス
テムの構成を示すブロック図である。
【図2】本実施形態におけるキャリブレーション処理を
行なう機能構成を示すブロック図である。
【図3】本実施形態におけるLUT作成処理の概要を示
すフローチャートである。
【図4】本実施形態における3次元LUT作成処理を示
すフローチャートである。
【図5】本実施形態における3次元LUT作成処理を示
すフローチャートである。
【図6】本実施形態において使用されるグレーチャート
例である。
【図7】本実施形態において使用されるカラーチャート
例である。
【図8】本発明に係る第2実施形態におけるキャリブレ
ーション処理を行なう機能構成を示すブロック図であ
る。
【図9】第2実施形態におけるLUT作成処理を示すフ
ローチャートである。
【図10】第2実施形態において使用されるポジ原稿用
のグレーチャートである。
【図11】第2実施形態におけるLUT作成の概要を説
明するための図である。
【図12】第2実施形態において単純な階調変換のため
に使用されるLUT例を示す図である。
【図13】第2実施形態において作成された1次元LU
T例を示す図である。
【図14】第2実施形態におけるキャリブレーション処
理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
100 ホストコンピュータ 101 アプリケーション 102 OS 103 プリンタドライバ 104 スキャナドライバ 105 プリンタ 106 スキャナ 107 FDドライバ 108 モニタドライバ 109 FD 110 モニタ 111 通信I/F 112 HD 113 CPU 114 RAM 115 ROM

Claims (33)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原稿画像を読取ってカラー画像データを
    入力する画像入力手段を備えた画像処理装置における画
    像処理方法であって、 複数色のパッチを備えたチャートを測色して測色データ
    を得る測色工程と、 前記チャートを前記画像入力手段で読取って読取データ
    を得る読取工程と、 前記測色データと前記読取データとに基づいて、前記原
    稿画像の色再現性を保証するための3次元テーブルを作
    成する3次元テーブル作成工程と、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られたカ
    ラー画像データに対して前記3次元テーブルを使用して
    補正を施す補正工程と、を有し、 前記3次元テーブル作成工程においては、該3次元テー
    ブルの各格子点について、該格子点との色差が小さい順
    に所定数の前記読取データを抽出し、該所定数の読取デ
    ータに基づいて該格子点の出力データを作成することを
    特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記格子点との色差は、L*a*b*色空
    間座標上における色差であることを特徴とする請求項1
    記載の画像処理方法。
  3. 【請求項3】 前記3次元テーブル作成工程は、 前記読取データから、L*a*b*色空間座標上で注目格
    子点に最も近い所定数の画像データを抽出する抽出工程
    と、 前記抽出手段で抽出された所定数の読取データと前記測
    色データとに基づいてマトリクスを作成するマトリクス
    作成工程と、 前記マトリクスを前記注目格子点に対応する前記読取デ
    ータに乗じることにより、該注目格子点の出力データを
    算出するマトリクス演算工程と、を有することを特徴と
    する請求項2記載の画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記所定数は3点であり、前記マトリク
    スは3×3のマトリクスであることを特徴とする請求項
    3記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記抽出工程においては、L*a*b*色
    空間座標上で注目格子点との所定色差内にある前記第2
    の画像データから優先して、前記3点の画像データを抽
    出することを特徴とする請求項4記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記マトリクス作成工程においては、マ
    トリクスの各要素を所定範囲内として作成することを特
    徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 更に、前記マトリクス作成工程において
    マトリクスが作成されなかった格子点に対し、近接する
    他の格子点に基づく線形補間により該格子点における出
    力データを算出する補間工程を有することを特徴とする
    請求項3記載の画像処理方法。
  8. 【請求項8】 前記マトリクス作成工程においては、前
    記抽出工程で所定数の画像データが複数組抽出された場
    合、該複数組のそれぞれについてマトリクスを作成し、
    該複数のマトリクスに基づいて1つのマトリクスを作成
    することを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  9. 【請求項9】 前記マトリクス作成工程においては、前
    記1つのマトリクスの各要素を、 前記抽出工程で所定数の画像データが3組以上抽出され
    た場合は、各組毎に作成した複数のマトリクスの各要素
    の最大値と最小値を除いた値の平均値とし、 前記所定数の画像データが3組未満抽出された場合は、
    各組毎に作成した複数のマトリクスの各要素の平均値と
    することを特徴とする請求項8記載の画像処理方法。
  10. 【請求項10】 前記チャートは4096色のパッチを
    有することを特徴とする請求項9記載の画像処理方法。
  11. 【請求項11】 前記3次元テーブルは4096点の格
    子点を有することを特徴とする請求項1記載の画像処理
    方法。
  12. 【請求項12】 更に、複数階調のパッチを備えたグレ
    ーチャートを測色してグレー測色データを得るグレー測
    色工程と、 前記グレーチャートを前記画像入力手段で読取ってグレ
    ー読取データを得るグレー読取工程と、 前記グレー測色データと前記グレー読取データとに基づ
    いて、前記原稿画像のグレー濃度及び階調を保証するた
    めの1次元テーブルを作成する1次元テーブル作成工程
    と、 前記1次元テーブルを使用して前記カラー画像データに
    対して補正を施すグレー補正工程と、を有することを特
    徴とする請求項1記載の画像処理方法。
  13. 【請求項13】 前記グレーチャートは少なくとも20
    階調のパッチを有することを特徴とする請求項12記載
    の画像処理方法。
  14. 【請求項14】 前記グレーチャートは市販のグレーチ
    ャートであることを特徴とする請求項13記載の画像処
    理方法。
  15. 【請求項15】 前記3次元テーブル作成工程は更に、 前記3次元テーブルにおけるグレー付近の格子点の出力
    データとして、前記1次元テーブルの出力データを使用
    することを特徴とする請求項12記載の画像処理方法。
  16. 【請求項16】 原稿画像を読取ってカラー画像データ
    を入力する画像入力手段と、 複数色のパッチを備えたチャートを測色した測色データ
    と、前記チャートを前記画像入力手段で読取った読取デ
    ータとに基づいて、前記原稿画像の色再現性を保証する
    ための3次元テーブルを作成する3次元テーブル作成手
    段と、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られたカ
    ラー画像データに対して前記3次元テーブルを使用して
    補正を施す補正手段と、を有し、 前記3次元テーブル作成手段は、該3次元テーブルの各
    格子点について、該格子点との色差が小さい順に所定数
    の前記読取データを抽出し、該所定数の読取データに基
    づいて該格子点の出力データを作成することを特徴とす
    る画像処理装置。
  17. 【請求項17】 前記格子点との色差は、L*a*b*色
    空間座標上における色差であることを特徴とする請求項
    16記載の画像処理装置。
  18. 【請求項18】 原稿画像を読取ってカラー画像データ
    を入力する画像入力手段を備えた画像処理装置における
    画像処理のプログラムコードが記録された記録媒体であ
    って、該プログラムコードは、 複数色のパッチを備えたチャートを測色した測色データ
    を入力する測色データ入力工程のコードと、 前記チャートを前記画像入力手段で読取って読取データ
    を得る読取データ入力工程のコードと、 前記測色データと前記読取データとに基づいて、前記原
    稿画像の色再現性を保証するための3次元テーブルを作
    成する3次元テーブル作成工程のコードと、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られたカ
    ラー画像データに対して前記3次元テーブルを使用して
    補正を施す補正工程のコードと、を有し、 前記3次元テーブル作成工程においては、該3次元テー
    ブルの各格子点について、該格子点との色差が小さい順
    に所定数の前記読取データを抽出し、該所定数の読取デ
    ータに基づいて該格子点の出力データを作成することを
    特徴とする記録媒体。
  19. 【請求項19】 原稿画像を読取って画像データを入力
    する画像入力手段を有する画像処理装置における画像処
    理方法であって、 複数階調のパッチを備えたチャートを測色して測色デー
    タを得る測色工程と、 前記チャートを前記画像入力手段で読取って読取データ
    を得る読取工程と、 前記測色データと前記読取データとに基づいて、前記原
    稿画像のグレー濃度及び階調を保証するための1次元テ
    ーブルを作成する1次元テーブル作成工程と、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られた画
    像データに対して前記1次元テーブルを使用して補正を
    施す補正工程と、を有し、 前記1次元テーブル作成工程においては、前記画像入力
    手段における入力特性に応じて前記1次元テーブルを複
    数作成することを特徴とする画像処理方法。
  20. 【請求項20】 前記チャートは、少なくとも4階調の
    パッチを備えるグレーチャートであることを特徴とする
    請求項19記載の画像処理方法。
  21. 【請求項21】 前記画像入力手段は、複数種類の原稿
    を入力可能とし、 前記読取工程においては、前記原稿の複数種類に応じた
    複数種類のグレーチャートを前記画像入力手段により読
    取り、 前記1次元テーブル作成工程においては、前記読取工程
    で読取られた複数種類のグレーチャートに応じて、前記
    1次元テーブルを複数作成することを特徴とする請求項
    20記載の画像処理方法。
  22. 【請求項22】 前記複数種類の原稿は、反射原稿及び
    透過原稿であることを特徴とする請求項21記載の画像
    処理方法。
  23. 【請求項23】 前記グレーチャートは、前記反射原稿
    用としては少なくとも20階調のパッチを有し、前記透
    過原稿用としては少なくとも24階調のパッチを有する
    ことを特徴とする請求項22記載の画像処理装置。
  24. 【請求項24】 前記グレーチャートは、前記反射原稿
    用及び前記透過原稿用のいずれも市販のグレーチャート
    であることを特徴とする請求項23記載の画像処理方
    法。
  25. 【請求項25】 前記透過原稿はポジフィルムであるこ
    とを特徴とする請求項22記載の画像処理方法。
  26. 【請求項26】 前記補正工程においては、前記画像入
    力手段によって読取られた画像データの特徴に応じて、
    前記複数の1次元テーブルを選択的に使用することを特
    徴とする請求項19記載の画像処理方法。
  27. 【請求項27】 前記1次元テーブル作成工程において
    は、前記画像入力手段において原稿画像を読取る際の階
    調数を、前記画像処理装置において処理可能な階調数に
    補正するように1次元テーブルを作成することを特徴と
    する請求項19記載の画像処理方法。
  28. 【請求項28】 原稿画像を読取って画像データを入力
    する画像入力手段と、 複数階調のパッチを備えたチャートを測色した測色デー
    タと、前記チャートを前記画像入力手段で読取った読取
    データとに基づいて、前記原稿画像のグレー濃度及び階
    調を保証するための1次元テーブルを作成する1次元テ
    ーブル作成手段と、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られた画
    像データに対して前記1次元テーブルを使用して補正を
    施す補正手段と、を有し、 前記1次元テーブル作成手段は、前記画像入力手段にお
    ける入力特性に応じて前記1次元テーブルを複数作成す
    ることを特徴とする画像処理装置。
  29. 【請求項29】 前記チャートは、少なくとも4階調の
    パッチを備えるグレーチャートであることを特徴とする
    請求項28記載の画像処理装置。
  30. 【請求項30】 原稿画像を読取って画像データを入力
    する画像入力装置と、該画像データに対して補正を施す
    画像処理装置とを接続した画像処理システムであって、 前記画像処理装置は、 複数階調のパッチを備えたチャートを測色した測色デー
    タと、前記チャートを前記画像入力装置で読取った読取
    データとに基づいて、前記原稿画像のグレー濃度及び階
    調を保証するための1次元テーブルを作成する1次元テ
    ーブル作成手段と、 前記原稿画像を前記画像入力装置で読取って得られた画
    像データに対して前記1次元テーブルを使用して補正を
    施す補正手段と、を有し、 前記1次元テーブル作成手段は、前記画像入力装置にお
    ける入力特性に応じて前記1次元テーブルを複数作成す
    ることを特徴とする画像処理システム。
  31. 【請求項31】 前記チャートは、少なくとも4階調の
    パッチを備えるグレーチャートであることを特徴とする
    請求項30記載の画像処理システム。
  32. 【請求項32】 前記画像処理装置は更に、前記複数の
    1次元テーブル及びそれを作成するための情報を保持す
    るメモリと、 前記画像入力装置によって読取られた画像データの特徴
    に応じて、前記メモリに保持された複数の1次元テーブ
    ルから1つを選択し、該選択された1次元テーブルを前
    記画像入力装置へ転送することを特徴とする請求項30
    記載の画像処理システム。
  33. 【請求項33】 原稿画像を読取って画像データを入力
    する画像入力手段を備えた画像処理装置における画像処
    理のプログラムコードが記録された記録媒体であって、
    該プログラムコードは、 複数階調のパッチを備えたチャートを測色した測色デー
    タを入力する測色データ入力工程のコードと、 前記チャートを前記画像入力手段で読取って読取データ
    を得る読取データ入力工程のコードと、 前記測色データと前記読取データとに基づいて、前記原
    稿画像のグレー濃度及び階調を保証するための1次元テ
    ーブルを作成する1次元テーブル作成工程のコードと、 前記原稿画像を前記画像入力手段で読取って得られた画
    像データに対して前記1次元テーブルを使用して補正を
    施す補正工程のコードと、を有し、 前記1次元テーブル作成工程においては、前記画像入力
    手段における入力特性に応じて前記1次元テーブルを複
    数作成することを特徴とする記憶媒体。
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