JP2000076428A - 収差補正方法 - Google Patents

収差補正方法

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JP2000076428A
JP2000076428A JP11170229A JP17022999A JP2000076428A JP 2000076428 A JP2000076428 A JP 2000076428A JP 11170229 A JP11170229 A JP 11170229A JP 17022999 A JP17022999 A JP 17022999A JP 2000076428 A JP2000076428 A JP 2000076428A
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aberration
lens
image
image data
reading
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JP11170229A
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English (en)
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Toru Matama
徹 真玉
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Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 カメラで被写体を撮像して写真フィルムに被
写体像を記録し、該写真フィルムをスキャナで読み取っ
て被写体像を表す画像データを得て、得られた画像デー
タに基づいて被写体像を表す画質の良好な写真プリント
を作成する 【解決手段】 カメラのレンズの収差が大きく、且つ撮
像中心座標と読取中心座標とが一致又は許容範囲内に接
近して位置し(ステップ302で肯定判定され)かつト
リミング処理が行われなかった又はセンタートリミング
処理が行われた(ステップ304で肯定判定された)場
合、カメラのレンズの収差を補正する補正パラメータと
スキャナのレンズの収差を補正する補正パラメータとを
統合して(ステップ308)、統合後のパラメータを用
いてカメラのレンズの収差に起因した画質劣化とスキャ
ナのレンズの収差に起因した画質劣化の両方を同時に補
正する(ステップ312)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、収差補正方法に係
り、より詳しくは、第1のレンズを介して投影された被
写体の像を撮像し、該撮像により写真感光材料に記録さ
れた被写体像を、第2のレンズを介して投影して読み取
って得られた画像データを対象とする収差補正方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来より、カメラで被写体を撮像して、
写真フィルムなどの写真感光材料(以下、単に写真フィ
ルムと称する)に被写体像を記録し、該写真フィルムを
スキャナで読み取って被写体像を表す画像データを得
て、得られた画像データに基づいて被写体像を表す写真
プリントを作成する技術が知られている。
【0003】上記でカメラは、該カメラに装填されたレ
ンズを介して投影された被写体像を写真フィルムに記録
する。また、スキャナは、該スキャナに装填されたレン
ズを介して投影された写真フィルム上の被写体像を読み
取る。
【0004】一般的にレンズには収差が有るため、上記
カメラのレンズを介して投影された被写体像や、スキャ
ナのレンズを介して投影された写真フィルム上の被写体
像は、レンズの収差に起因して画質が低下するおそれが
ある。例えば、レンズの歪曲収差に起因して、図16
(A)に示すように破線で表す格子状の被写体に対して
実線で表す樽型の像が得られたり、図16(B)に示す
ように破線で表す格子状の被写体に対して実線で表す糸
巻型の像が得られたりする。また、レンズの倍率色収差
に起因して、図17に示すように被写体像の黒白の境界
部分に赤や青の色にじみが生じることがある。
【0005】特に、スキャナのレンズに関しては、読取
対象(写真フィルム等)からCCDへの投影倍率が等倍
近くになるため、収差を小さくしたレンズを設計するこ
とが難しくなっている。このため、スキャナのレンズを
介して投影された写真フィルム上の被写体像の画質低下
が懸念される。
【0006】しかも、上記技術では、カメラのレンズの
収差とスキャナのレンズの収差の両方に起因して、作成
される写真プリントの画質がかなり低下してしまうおそ
れがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記問題点
を解消するために成されたものであり、カメラで被写体
を撮像して写真フィルムに被写体像を記録し、該写真フ
ィルムをスキャナで読み取って被写体像を表す画像デー
タを得て、得られた画像データに基づいて被写体像を表
す写真プリントを作成する場合に、画質の良好な写真プ
リントを得ることができる収差補正方法を提供すること
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1記載の収差補正方法は、写真感光材料が装
填された撮像手段によって、第1のレンズを介して投影
された被写体の像を撮像し、該撮像により前記写真感光
材料に記録された被写体像を、第2のレンズを介して投
影して画像読取手段により読み取って得られた画像デー
タを対象とする収差補正方法であって、前記第1のレン
ズの収差に関する情報及び前記第2のレンズの収差に関
する情報を取得し、取得した前記第1及び第2のレンズ
の収差に関する情報に基づいて、前記画像読取手段によ
る読取で得られた、前記被写体像を表す画像データに対
し、該画像データが表す被写体像の前記第1及び第2の
レンズの収差に起因する画質の低下を同時に補正する、
ことを特徴とする。
【0009】また、請求項2記載の収差補正方法は、写
真感光材料が装填された撮像手段によって、第1のレン
ズを介して投影された被写体の像を撮像し、該撮像によ
り前記写真感光材料に記録された被写体像を、第2のレ
ンズを介して投影して画像読取手段により読み取って得
られた画像データを対象とする収差補正方法であって、
前記第1のレンズの収差に関する情報及び前記第2のレ
ンズの収差に関する情報を取得し、前記第1のレンズの
収差量が予め定められた収差量以上か否かを判定し、前
記第1のレンズの収差量が予め定められた収差量以上の
場合に、前記第1及び第2のレンズの収差に関する情報
に基づいて、前記画像データに対し、該画像データが表
す被写体像の前記第1及び第2のレンズの収差に起因す
る画質の低下を同時に補正し、前記第1のレンズの収差
量が予め定められた収差量未満の場合に、前記第2のレ
ンズの収差に関する情報に基づいて、前記画像データに
対し、該画像データが表す被写体像の前記第2のレンズ
の収差に起因する画質の低下を補正するものである。
【0010】請求項3記載の収差補正方法は、請求項2
記載の発明において、前記第1のレンズが予め定められ
た収差が大きいレンズのうち1つに該当するか否かを判
定することにより、前記第1のレンズの収差量が予め定
められた収差量以上か否かを判定することを特徴とす
る。
【0011】請求項4記載の収差補正方法は、請求項2
記載の発明において、前記写真感光材料に第1のレンズ
を介して投影された基準被写体の像を撮像し、該撮像に
より前記写真感光材料に記録された基準被写体像を、第
2のレンズを介して投影して画像読取手段により読み取
って得られた画像データに基づいて、前記第1のレンズ
の収差量が予め定められた収差量以上か否かを判定する
ことを特徴とする。
【0012】請求項5記載の収差補正方法は、請求項2
記載の発明において、前記第1のレンズの光学特性情報
を取得し、取得した光学特性情報に基づいて、前記第1
のレンズの収差量が予め定められた収差量以上か否かを
判定することを特徴とする。
【0013】請求項6記載の収差補正方法は、請求項1
乃至請求項5の何れか1項に記載の発明において、前記
レンズの収差に関する情報は、レンズの収差を表す情
報、レンズの収差を補正するための補正のパラメータ、
及び前記撮像手段の種類を表す情報の何れかであること
を特徴とする。
【0014】また、請求項7記載の収差補正方法では、
請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の発明におい
て、前記第2のレンズの収差に関する情報は、該第2の
レンズを介して投影された予め定められた検定用画像の
像を前記画像読取手段により読み取り、該読取で得られ
た画像データに基づき前記第2のレンズの収差に起因す
る前記検定用画像の像の歪みを検出し、検出された前記
検定用画像の像の歪みから求めることを特徴とする。
【0015】上記請求項1記載の収差補正方法は、写真
フィルムなどの写真感光材料(以下、単に写真フィルム
と称する)が装填された撮像手段によって、第1のレン
ズを介して投影された被写体の像を撮像し、該撮像によ
り写真フィルムに記録された被写体像を、第2のレンズ
を介して投影して画像読取手段により読み取って得られ
た画像データを対象とする収差補正方法である。
【0016】この収差補正方法では、まず、第1のレン
ズの収差に関する情報及び第2のレンズの収差に関する
情報を取得する。
【0017】ここでは例えば、第1及び第2のレンズの
各々について、予め各種レンズの収差に関する情報をレ
ンズの識別情報毎に記憶しておいて、対象のレンズの識
別情報を得て、該識別情報に対応するレンズの収差に関
する情報を取得しても良いし、対象のレンズの収差に関
する情報を直接取得しても良い。
【0018】なお、レンズの収差に関する情報として
は、レンズの収差を表す情報でも良いし、レンズの収差
を補正するための補正のパラメータでも良い。また、上
記画像読取手段としては、ラインCCDセンサ又はエリ
アCCDセンサにより、第2のレンズを介して投影され
た被写体像を読み取るスキャナ等の光学的読取装置を採
用することができる。
【0019】次に、上記取得した第1及び第2のレンズ
の収差に関する情報に基づいて、画像読取手段による読
取で得られた、被写体像を表す画像データに対し、該画
像データが表す被写体像の第1及び第2のレンズの収差
に起因する画質の低下を同時に補正する。
【0020】ここでは例えば、上記で第1及び第2のレ
ンズの各々について、レンズの収差に関する情報として
レンズの収差を表す情報を取得した場合は、該収差に起
因して発生する被写体像の画質の低下を補正するための
補正のパラメータを求め、求めた第1のレンズについて
の補正のパラメータと第2のレンズについての補正のパ
ラメータとを統合して、画像データが表す被写体像の第
1及び第2のレンズの収差に起因する画質の低下を同時
に補正するための同時補正用の補正パラメータを求め
る。
【0021】また、上記で第1及び第2のレンズの各々
について、レンズの収差に関する情報として、レンズの
収差を補正するための補正のパラメータを取得した場合
は、上記同様に、取得した第1のレンズについての補正
のパラメータと第2のレンズについての補正のパラメー
タとを統合して、画像データが表す被写体像の第1及び
第2のレンズの収差に起因する画質の低下を同時に補正
するための同時補正用の補正パラメータを求める。
【0022】そして、求めた同時補正用の補正パラメー
タに従って、画像読取手段による読取で得られた画像デ
ータに対し補正を行う。
【0023】このようにして、画像読取手段による読取
で得られた画像データが表す被写体像の第1及び第2の
レンズの収差に起因する画質の低下を効率良く補正する
ことができる。
【0024】また、廉価なレンズを備えた撮像手段と廉
価なレンズを備えた画像読取手段(スキャナ等)とを用
いた場合でも、良好な画質が得られる。
【0025】ところで、撮像時に被写体の像を投影する
第1のレンズは通常は、カメラ等の撮像手段に装填され
ているが、撮像手段として例えば一眼レフカメラを用い
る場合、これに装填されたレンズの収差はかなり小さい
ので、特に収差補正を必要としない。また、撮像手段と
してレンズ付きフィルム等の廉価なカメラを用いる場
合、これに装填されたレンズの収差は大きいので、収差
補正を必要とする。このように第1のレンズはその種類
により、収差が大小さまざまであり、レンズの収差は小
さい場合には、必ずしも収差補正を必要としない。
【0026】そこで、請求項2記載の収差補正方法で
は、まず、上記請求項1記載の発明と同様に第1のレン
ズの収差に関する情報及び第2のレンズの収差に関する
情報を取得し、そして、第1のレンズ(撮像時に被写体
の像を投影するレンズ)の収差量が予め定められた収差
量以上か否かを判定する。
【0027】ここで、請求項3のように、前記第1のレ
ンズが予め定められた収差が大きいレンズのうち1つに
該当するか否かを判定することにより、前記第1のレン
ズの収差量が予め定められた収差量以上か否かを判定し
てもよい。また、請求項4のように、前記写真感光材料
に第1のレンズを介して投影された基準被写体の像を撮
像し、該撮像により前記写真感光材料に記録された被写
体像を、第2のレンズを介して投影して画像読取手段に
より読み取って得られた画像データに基づいて、前記第
1のレンズの収差量が予め定められた収差量以上か否か
を判定してもよい。更に、請求項5のように、前記第1
のレンズの光学特性情報を取得し、取得した光学特性情
報に基づいて、前記第1のレンズの収差量が予め定めら
れた収差量以上か否かを判定してもよい。
【0028】ここで、第1のレンズの収差量が予め定め
られた収差量以場合、上記請求項1記載の発明と同様
に、第1及び第2のレンズの収差に関する情報に基づい
て、画像データに対し、該画像データが表す被写体像の
第1及び第2のレンズの収差に起因する画質の低下を同
時に補正する。
【0029】一方、第1のレンズがの収差量が予め定め
られた収差量未満場合、第2のレンズの収差に関する情
報に基づいて、画像データに対し、該画像データが表す
被写体像の第2のレンズの収差に起因する画質の低下を
補正する。即ち、第2のレンズの収差についての収差補
正のみを行う。
【0030】このように、第1のレンズの収差量が予め
定められた収差量以上の場合にのみ、第1及び第2のレ
ンズの収差についての収差補正を同時に行うので、第1
のレンズの収差の大小に応じて適切に収差補正を行うこ
とができる。
【0031】なお、レンズ(第1及び第2のレンズ)の
収差に関する情報は、レンズの収差を表す情報、レンズ
の収差を補正するための補正のパラメータ、及び前記撮
像手段の種類を表す情報の何れかである。
【0032】請求項7記載の発明では、第2のレンズの
収差に関する情報を以下のようにして求める。即ち、第
2のレンズを介して投影された予め定められた検定用画
像の像を画像読取手段により読み取る。なお、検定用画
像としては、マス目チャートのように、予め定められた
複数の方向にそれぞれ複数の直線が描かれた画像等を採
用することができる。
【0033】次に、上記読取で得られた画像データに基
づき、第2のレンズの収差に起因する検定用画像の像の
歪みを検出する。なお、この「像の歪み」は、レンズの
歪曲収差に起因する像の歪みではなくて、歪曲収差のみ
ならず球面収差や倍率色収差等も含んだレンズの収差全
体に起因する像の歪みを意味している。以下での「像の
歪み」も同様である。
【0034】例えば、読取で得られた画像データと予め
定められた検定用画像の画像データとを画像処理で同じ
二次元座標系に展開し、該二次元座標系に展開された画
像同士のズレ、歪み等から、第2のレンズの収差に起因
する検定用画像の像の歪みを検出することができる。そ
して、検出された検定用画像の像の歪みから、第2のレ
ンズの収差に関する情報を求める。このようにして、第
2のレンズの収差に関する情報を簡便に求めることがで
きる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して発明の実施
形態を説明する。
【0036】(ディジタルラボシステムの概略構成)図
1及び図2には、本実施形態に係るディジタルラボシス
テム10の概略構成が示されている。
【0037】図1に示すように、このディジタルラボシ
ステム10は、ラインCCDスキャナ14、画像処理部
16、レーザプリンタ部18、及びプロセッサ部20を
含んで構成されており、ラインCCDスキャナ14と画
像処理部16は、図2に示す入力部26として一体化さ
れており、レーザプリンタ部18及びプロセッサ部20
は、図2に示す出力部28として一体化されている。
【0038】ラインCCDスキャナ14は、ネガフィル
ムやリバーサルフィルム等の写真フィルムに記録されて
いるコマ画像を読み取るためのものであり、例えば13
5サイズの写真フィルム、110サイズの写真フィル
ム、及び透明な磁気層が形成された写真フィルム(24
0サイズの写真フィルム:所謂APSフィルム)、12
0サイズ及び220サイズ(ブローニサイズ)の写真フ
ィルムのコマ画像を読取対象とすることができる。ライ
ンCCDスキャナ14では、光源66から射出された光
が光拡散板72により拡散光とされ、フィルムキャリア
74上の写真フィルム68のコマ画像に照射される。コ
マ画像を透過した光はレンズユニット76に入射され、
該レンズユニット76により上記透過光による像がライ
ンCCD30の受光面に結像される。ここで結像したコ
マ画像がラインCCD30により読み取られ、この読み
取りで得られた画像データはA/D変換部32でA/D
変換された後、画像処理部16へ出力される。なお、読
取対象の写真フィルムは図2のフィルム挿入口99から
挿入され、図示しない搬送機構により写真フィルムの各
コマ画像がラインCCD30による読取位置に順に位置
決めされる。
【0039】画像処理部16は、ラインCCDスキャナ
14から出力された画像データ(スキャン画像データ)
が入力されると共に、デジタルカメラ34等での撮像に
よって得られた画像データ、原稿(例えば反射原稿等)
をスキャナ36(フラットベット型)で読み取ることで
得られた画像データ、他のコンピュータで生成され、フ
ロッピディスクドライブ38、MOドライブ又はCDド
ライブ40に記録された画像データ、及びモデム42を
介して受信する通信画像データ等(以下、これらをファ
イル画像データと総称する)を、外部から入力できるよ
う構成されている。
【0040】画像処理部16については後に詳述する
が、この画像処理部16では、入力された画像データに
対して、カラーバランス調整、コントラスト調整、歪曲
収差補正、倍率色収差補正等の各種の画像処理が行わ
れ、画像処理後の画像データは記録用画像データとして
レーザプリンタ部18へ出力される。また、画像処理部
16は、画像処理を行った画像データを画像ファイルと
して外部へ出力する(例えばFD、MO、CD等の記憶
媒体に出力したり、通信回線を介して他の情報処理機器
へ送信する等)ことも可能とされている。
【0041】レーザプリンタ部18はR、G、Bのレー
ザ光源52を備えており、レーザドライバ54を制御し
て、画像処理部16から入力された記録用画像データ
(一旦、画像メモリ56に記憶される)に応じて変調し
たレーザ光を印画紙に照射して、走査露光(本実施の形
態では、主としてポリゴンミラー58、fθレンズ60
を用いた光学系)によって印画紙62に画像を記録す
る。また、プロセッサ部20は、レーザプリンタ部18
で走査露光によって画像が記録された印画紙62に対
し、発色現像、漂白定着、水洗、乾燥の各処理を施す。
これにより、印画紙上に画像が形成される。
【0042】(画像処理部の構成)次に、図3を用いて
画像処理部16の構成を説明する。図3に示すように、
画像処理部16には、ラインCCDスキャナ14等から
入力された画像データに対しカラーバランス調整、コン
トラスト調整(色階調処理)、暗時補正、欠陥画素補
正、シェーディング補正、トリミング指示に基づくトリ
ミング処理等の画像処理を行う前処理部82と、撮像時
に用いられたカメラ160(図12参照)のレンズ(以
下、撮像レンズと称する)162の収差や図1に示すラ
インCCDスキャナ14のレンズユニット(以下、走査
レンズと称する)76の収差に起因した画質低下を補正
する第1の収差補正部88並びに第2の収差補正部92
と、該第1の収差補正部88からの出力データを第2の
収差補正部92へ入力するか画像処理部16の外部(モ
ニタ16Mやレーザプリンタ部18)へ出力するかを切
り替える切替部90と、画像データや後述するレンズの
収差情報等を記憶する記憶部84と、レンズの収差情
報、後述する画像の中心座標情報及び画像の解像度情報
に基づいて収差補正パラメータを演算する補正パラメー
タ演算部80と、収差が未知の走査レンズについて収差
を算出する収差算出部86と、画像データに対し後述す
る補間演算を行う画像補間演算部94とが設けられてい
る。
【0043】記憶部84はハードディスク等の不揮発性
メモリで構成されており、該記憶部84には、上記画像
データ以外に、撮像レンズの収差情報がレンズの識別デ
ータ毎に、走査レンズの収差情報がレンズの識別データ
及び走査倍率毎に、それぞれ予め記憶されている。ま
た、記憶部84には、図10に示すフィルム152Sに
記録されたマス目チャート150を表す画像データ(後
述する走査レンズの収差算出で用いられる基準の画像デ
ータ)が予め記憶されている。
【0044】なお、図3では、各種データや情報の入出
力をわかり易くするため、記憶部84を記憶部84A、
84B、84Cに分けて記載しているが、実際には記憶
部84は1台の記憶装置(例えばハードディスク)によ
り構成しても良いし、複数台の記憶装置により構成して
も良い。
【0045】また、本実施形態では撮像装置(カメラ)
として図12のレンズ付きフィルム160を採用した例
を説明するが、該レンズ付きフィルム160に装填され
た撮像レンズ162のレンズ識別データは、図11に示
すように該レンズ付きフィルム160に内蔵されたフィ
ルム152に潜像バーコード156として予め記録され
ている。従って、オペレータはフィルム152を現像す
ることでバーコード156を顕像化し、図3のバーコー
ドリーダ98によってバーコード156を読み取って、
得られた撮像レンズ162のレンズ識別データを補正パ
ラメータ演算部80に入力する。
【0046】また、本実施形態では、入力された画像デ
ータに基づく被写体の画像を図13に示すようにモニタ
16Mに表示させ、オペレータにより写真プリントに取
り込みたい画像領域を、表示された画像190上で指定
させて、前処理部82により、入力された画像データか
ら、指定された画像領域内の画像を表す画像データを抽
出することが可能とされている。いわゆるトリミング処
理が可能である。
【0047】具体的には、オペレータがマウスにより第
1の基準点192A、第2の基準点192Bを順に指定
して、所定の操作でトリミング処理の実行指示を行うこ
とにより、基準点192A、192Bを対角線の頂点と
した長方形の画像領域192内の画像を表す画像データ
が抽出される。なお、このとき画像領域192の縦横比
が、指定したプリントサイズ(例えば、Lサイズ、パノ
ラマサイズ、ハイビジョンサイズの何れか)に対応する
アスペクト比となるよう、第1の基準点192Aに対応
する第2の基準点192Bの位置について制限を設けて
も良い。
【0048】(収差補正部の構成)次に、図4を用いて
第1の収差補正部88及び第2の収差補正部92(以
下、これらを収差補正部と総称する)の構成を説明す
る。収差補正部88、92の構成は図4に示す構成で同
一である。
【0049】図4に示すように、収差補正部88(9
2)には、減算器102と、レンズの歪曲収差の補正を
行う歪曲収差補正部104と、G色を基準としてR色の
倍率色収差の補正を行うR倍率色収差補正部106と、
G色を基準としてB色の倍率色収差の補正を行うB倍率
色収差補正部108と、加算器110、112、114
とが設けられている。
【0050】入力された画像データは図14(A)に示
すようなXY座標系で表されているのに対し、撮像レン
ズ162の収差補正情報は、図14(B)に示す撮像中
心S(X0 ,Y0 )を原点とした二次元座標系(以
下、撮像レンズ収差補正用座標系と称する)で表されて
いるので、撮像レンズ162の収差について収差補正を
行う前に、入力された画像データを撮像レンズ収差補正
用座標系のデータに変換する必要が有る。
【0051】また、走査レンズ76の収差補正情報は、
図14(C)に示す読取中心T(X0S,Y0S)を原
点とした二次元座標系(以下、走査レンズ収差補正用座
標系と称する)で表されているので、走査レンズ76の
収差について収差補正を行う前に、入力された画像デー
タを走査レンズ収差補正用座標系のデータに変換する必
要が有る。
【0052】そこで、収差補正部88(92)では、入
力された画像データの各画素の座標値(X,Y)から減
算器102により中心座標値(即ち、撮像中心座標値
(X0,Y0 )又は読取中心座標値(X0S,Y0
S))を減算することにより、各画素の座標値(X,
Y)を撮像レンズ収差補正用座標系又は走査レンズ収差
補正用座標系の座標値(x,y)に変換する。座標値が
変換された各画素の画像データは歪曲収差補正部104
に入力され、レンズの歪曲収差補正パラメータを用いて
補正が施される。
【0053】この歪曲収差補正が施された画像データの
うちR色の画像データ(Rデータ)については、R倍率
色収差補正部106に入力され、Rデータについての倍
率色収差補正パラメータを用いて、G色を基準としたR
色の倍率色収差の補正が施される。また、B色の画像デ
ータ(Bデータ)については、B倍率色収差補正部10
8に入力され、Bデータについての倍率色収差補正パラ
メータを用いて、G色を基準としたB色の倍率色収差の
補正が施される。
【0054】また、G色の画像データ(Gデータ)は、
倍率色収差の補正の基準となるので、倍率色収差の補正
は施されずに加算器112に入力され、加算器112に
よって各画素の座標値(x,y)に中心座標値が加算さ
れる。これにより、各画素の座標値(x,y)は図14
(A)のXY座標系の座標値に逆変換される。
【0055】同様に、R色の倍率色収差の補正後のRデ
ータは、加算器110に入力され、加算器110によっ
て各画素の座標値(x,y)に中心座標値が加算される
ことで、各画素の座標値(x,y)は図14(A)のX
Y座標系の座標値に逆変換される。また、B色の倍率色
収差の補正後のBデータは、加算器114に入力され、
加算器114によって各画素の座標値(x,y)に中心
座標値が加算されることで、各画素の座標値(x,y)
は図14(A)のXY座標系の座標値に逆変換される。
【0056】上記のようにして座標値が逆変換された画
像データ(RGBデータ)は収差補正部88(92)よ
り出力される。
【0057】収差補正演算は、図4に示すようなXY座
標系における座標変換である。出力走査アドレス(X,
Y)を入力して、その座標が収差により歪みを生じた座
標(X’R ,Y’R )、(X’G ,Y’G )、
(X’B ,Y’B )が得られる。得られた座標に相
当する入力画像データを、図3、図18に示す画像補間
演算部94により補間することにより、収差が補正され
た出力画像データが得られる。
【0058】図4における歪曲収差補正部104、R倍
率色収差補正部106、B倍率色収差補正部108の各
々では、収差の無い座標を入力して収差を生じた座標を
得る演算が行われる。
【0059】図3、図18の画像補間演算部94では、
公知のbilinear補間やcubic spline補間等が行われる。
このうちbilinear補間が行われる場合、例えば、(X’
G,Y’G )の整数部(IX’G ,IY’G )が
参照アドレスとなり、その周りの4点の画像データが参
照される。また、補間の重み係数は(X’G ,Y’G
)の小数部を与えれば良い。
【0060】また、電子変倍による拡縮処理を行う場
合、上記の座標変換と統合して行うことが望ましい。例
えば、電子変倍率をNとした場合には、座標(X’R
,Y’R )、(X’G ,Y’G )、(X’B
,Y’B )に(1/N)を乗ずる乗算を付加するこ
とで、実現できる。
【0061】後述の第1の収差補正処理、第2の収差補
正処理の何れにおいても、画像補間演算は図3に示すよ
うに画像補間演算部94によって一度に行うことが望ま
しい。なぜならば、補間演算は、シャープネス低下やア
ーチィファクトの発生を伴うので、2回以上行うと、画
質がかなり低下してしまうからである。
【0062】(走査レンズの収差算出方法について)こ
こで、収差が未知の走査レンズについて収差を算出する
方法を図5のフローチャートに沿って説明する。なお、
説明をわかりやすくするために、図5には、オペレータ
の動作も含めて一連の手順が示されている。
【0063】図5のステップ202では、オペレータ
が、図10のマス目チャート150が記録されたフィル
ム152Sをフィルム挿入口99(図2参照)から挿入
し、ラインCCDスキャナ14において走査レンズ76
を介して投影されたマス目チャート150の像を、ライ
ンCCD30により走査して読み取る。このとき、フィ
ルム種類(APSフィルム/135フィルム/ブローニ
タイプのフィルム)の何れか1つに対応する読取倍率で
読み取るものとする。
【0064】次のステップ204では上記読取で得られ
たマス目チャート150の像を表す画像データ(以下、
読取画像データと称する)及び走査レンズ76のレンズ
識別データをラインCCDスキャナ14から収差算出部
86へ取り込む。
【0065】収差算出部86は、次のステップ206で
予め記憶されたマス目チャート150を表す基準の画像
データ(以下、基準画像データと称する)を記憶部44
から取り込み、次のステップ208では読取画像データ
と基準画像データとを同じ仮想の二次元座標系に展開し
て、展開された2つの像のズレを求めることにより、上
記二次元座標系におけるマス目チャート150の像(走
査レンズ76を介して投影された像)の歪み及び色にじ
み(ここではG色を基準としたB色、R色の各々のずれ
量)を検出する。
【0066】次のステップ210では、検出された像の
歪みより走査レンズ76の歪曲収差情報を求めると共
に、検出された像の色にじみより走査レンズ76のB
色、R色の倍率色収差情報を求める。これにより、上記
ステップ202での読取倍率に応じた歪曲収差情報及び
B色、R色の倍率色収差情報が得られる。そして、次の
ステップ212では、得られた歪曲収差情報及びB色、
R色の倍率色収差情報をレンズ識別データ及び読取倍率
に対応付けて記憶部44に記憶する。
【0067】以後、ステップ202へ戻り、他のフィル
ム種類に対応する読取倍率でマス目チャート150の像
を読み取り、読取で得られた読取画像データと基準画像
データとに基づいて、上記同様に、読取倍率に応じた歪
曲収差情報及びB色、R色の倍率色収差情報を求める。
【0068】以上のように、収差が未知の走査レンズ7
6について、各フィルム種類(APSフィルム/135
フィルム/ブローニタイプのフィルム)に対応する読取
倍率に応じた歪曲収差情報及びB色、R色の倍率色収差
情報を簡便に求めることができ、求めた歪曲収差情報及
びB色、R色の倍率色収差情報をレンズ識別データ及び
読取倍率に対応付けて記憶部44に記憶することができ
る。
【0069】(本実施形態の作用)次に、本実施形態の
作用として、撮像レンズ162を介して投影された被写
体の像を撮像し、該撮像により写真フィルム152に記
録された被写体像を、走査レンズ76を介して投影して
読み取って得られた画像データを対象として収差補正を
行う処理を、図6〜図9のフローチャートに沿って説明
する。なお、各フローチャートは、処理の流れを分かり
やすく説明するために、撮影者やオペレータが行う処理
も含んで記述されている。写真フィルム152は一例と
して、APSフィルムとする。
【0070】まず、図6を用いて処理の大まかな流れを
説明する。まず、図6のステップ222では撮影者が図
12のレンズ付きフィルム160を用いて被写体を撮像
する。これにより、撮像レンズ162を介して投影され
た被写体の像が写真フィルム152に記録される。次の
ステップ224では撮影者が撮像済の写真フィルム15
2を現像所へ持ち込み、現像所のオペレータが写真フィ
ルム152を現像する。これにより、写真フィルム15
2上で、被写体の像及び撮像レンズ162のレンズ識別
データを表すバーコード156が顕像化する。
【0071】次のステップ226では、オペレータが写
真フィルム152を図2のフィルム挿入口99から挿入
し、ラインCCDスキャナ14において走査レンズ76
を介して投影された被写体の像を、ラインCCD30に
より走査して読み取る。次のステップ228では、詳細
は後述するが、読取で得られた被写体の像を表す画像デ
ータを画像処理部16に入力し、画像処理部16におい
て画像データに対し、撮像レンズ162の収差及び走査
レンズ76の収差を補正するための歪曲収差補正、倍率
色収差補正等の各種の画像処理を行う。次のステップ2
30では、画像処理部16から出力された画像処理後の
画像データに基づく画像形成処理をレーザプリンタ部1
8及びプロセッサ部20で行い、該画像データに基づく
被写体像が記録された写真プリントを作成する。
【0072】以上のようにして、撮像レンズ162の収
差及び走査レンズ76の収差を補正するための歪曲収差
補正、倍率色収差補正が施された被写体像を表す画像デ
ータに基づく写真プリントが得られる。
【0073】次に、図6のステップ228で実行される
画像処理を、図7〜図9を用いて詳細に説明する。図7
のステップ252では、図6のステップ226での読取
により得られた被写体の像を表す画像データを画像処理
部16に取り込み、次のステップ254では、前処理部
82により画像データに対し、カラーバランス調整、コ
ントラスト調整(色階調処理)、暗時補正、欠陥画素補
正、シェーディング補正等の処理を、LUTやマトリク
ス(MTX)演算等の周知の方法で行う。なお、上記の
ような画像処理では、画像データを図14(A)に示す
仮想的な二次元座標系に展開し、各画素に対応する画像
データに対して画像処理を行う。上記画像処理により、
図14(A)のX軸方向、Y軸方向の各々の解像度情報
が得られる。
【0074】次のステップ256ではオペレータにより
前述したトリミング処理の実行指示が有ったか否かを判
定し、トリミング処理の実行指示が有った場合はステッ
プ258で図13に示す指定された画像領域192内の
画像を表す画像データを抽出するトリミング処理を前処
理部82により行う。
【0075】次のステップ260では、以上のような画
像処理が施された画像データを記憶部84Aに記憶する
と共に、オペレータがバーコードリーダ98によって写
真フィルム152上のバーコード156を読み取る。そ
して、次のステップ262では、バーコード156の読
取で得られた撮像レンズ162のレンズ識別データを補
正パラメータ演算部80に入力すると共に、ラインCC
Dスキャナ14より、走査レンズ76のレンズ識別デー
タ、読取倍率の情報、図14(A)の二次元座標系にお
ける撮像中心座標(X0 ,Y0 )の情報及び読取中
心座標(X0S,Y0S)の情報を補正パラメータ演算
部80に取り込む。
【0076】次のステップ264では上記撮像レンズ1
62のレンズ識別データに対応する収差情報(撮像レン
ズ162の収差情報)及び走査レンズ76のレンズ識別
データ及び読取倍率に対応する収差情報(走査レンズ7
6の収差情報)を記憶部84Bから補正パラメータ演算
部80に取り込み、次のステップ266では、撮像レン
ズ162のレンズ識別データに基づいて、撮像レンズ1
62の収差量が予め定められた収差量以上か否かを判定
する。即ち、本実施の形態では、撮像レンズ162が予
め定められた収差が大きいレンズのうちの1つに該当す
るか否かを判定する。
【0077】ここで、撮像レンズ162が収差が大きい
レンズに該当する場合は、ステップ268へ進み、後述
する図8の第1の収差補正処理のサブルーチンを実行し
て、画像データに対し、撮像レンズ162の収差及び走
査レンズ76の収差に起因した画質劣化の補正を行う。
一方、撮像レンズ162が収差が大きいレンズに該当し
ない場合は、ステップ270へ進み、後述する図9の第
2の収差補正処理のサブルーチンを実行して、画像デー
タに対し、走査レンズ76の収差のみに起因した画質劣
化の補正を行う。そして、次のステップ271では、画
像補間演算部94によって収差補正処理後の画像データ
に対し補間演算を行い、次のステップ272では、第1
又は第2の収差補正処理が施された画像データをレーザ
プリンタ部18へ出力する。これにより、レーザプリン
タ部18及びプロセッサ部20によって、収差補正が施
された画像データに基づく画像が記録された良好な画質
の写真プリントが作成される(図6のステップ23
0)。
【0078】次に、図8の第1の収差補正処理を説明す
る。図8のステップ300では補正パラメータ演算部8
0が、走査レンズ76の収差情報より、該収差に起因し
た画質劣化を補正するための収差補正パラメータ(以
下、走査レンズ収差補正パラメータと称する)を求める
と共に、撮像レンズ162の収差情報より、該収差に起
因した画質劣化を補正するための収差補正パラメータ
(以下、撮像レンズ収差補正パラメータと称する)を求
める。なお、本実施形態では、レンズの収差のうち、歪
曲収差と、G色を基準としたR色、B色の倍率色収差に
ついて、これらに起因した画質劣化を補正する例を説明
する。よって、ステップ300では、歪曲収差、R色の
倍率色収差及びB色の倍率色収差の各々について、走査
レンズ収差補正パラメータ及び撮像レンズ収差補正パラ
メータが求められる。
【0079】次のステップ302では撮像中心座標(X
0 ,Y0 )と読取中心座標(X0S,Y0S)とが
一致又は予め定めた許容範囲内に接近して位置するか否
かを判定し、次のステップ304では画像データに対す
るトリミング処理が行われなかった又はセンタートリミ
ング処理が行われたか、否か(センタートリミングでな
いトリミング処理が行われたか)を判定する。
【0080】ここで、撮像中心座標(X0 ,Y0 )
と読取中心座標(X0S,Y0S)とが一致又は予め定
めた許容範囲内に接近して位置しており、且つトリミン
グ処理が行われなかった又はセンタートリミング処理が
行われた場合は、ステップ306へ進み、切替部90に
おいて第1の収差補正部88から出力される画像データ
が画像処理部16の外部へ直接出力されるよう切り替え
る(図3において切替部90を上に切り替える)。次の
ステップ308では、歪曲収差、R色の倍率色収差及び
B色の倍率色収差の各々について、走査レンズ収差補正
パラメータと撮像レンズ収差補正パラメータとを以下の
ように統合する。
【0081】例えば、歪曲収差を例にとると、図15に
示すように、画素位置Pの1つの画素が撮像レンズ16
2の歪曲収差に起因して位置P1へ位置ずれしたとする
と、さらに走査レンズ76の歪曲収差に起因してこの位
置P1から位置P2へ位置ずれする。ここで、位置P2
から正規の画素位置Pへ戻す(上記歪曲と逆方向に歪曲
させる)ように、歪曲収差についての補正パラメータを
設定する。
【0082】次のステップ310では、歪曲収差、R色
の倍率色収差及びB色の倍率色収差の各々についての統
合された収差補正パラメータ及び中心座標値(撮像中心
座標値(X0 ,Y0 )、読取中心座標(X0S,Y
0S)の何れか一方)の情報を補正パラメータ演算部8
0から第1の収差補正部88へ供給し、次のステップ3
12では、第1の収差補正部88において、歪曲収差、
R色の倍率色収差及びB色の倍率色収差の各々について
の統合された収差補正パラメータを用いて、撮像レンズ
162の収差に起因した画質劣化と走査レンズ76の収
差に起因した画質劣化の両方を同時に補正する。
【0083】即ち、図4に示す第1の収差補正部88で
は、入力された画像データの各画素の座標値(X,Y)
から減算器102により中心座標値(ステップ310で
供給された撮像中心座標値(X0 ,Y0 )又は読取
中心座標値(X0S,Y0S))を減算することによ
り、各画素の座標値(X,Y)を撮像レンズ収差補正用
座標系又は走査レンズ収差補正用座標系の座標値(x,
y)に変換する。座標値が変換された各画素の画像デー
タは歪曲収差補正部104に入力され、レンズの歪曲収
差補正パラメータを用いて補正が施される。
【0084】この歪曲収差補正が施された画像データの
うちR色の画像データ(Rデータ)については、R倍率
色収差補正部106に入力され、Rデータについての倍
率色収差補正パラメータを用いて、G色を基準としたR
色の倍率色収差の補正が施される。また、B色の画像デ
ータ(Bデータ)については、B倍率色収差補正部10
8に入力され、Bデータについての倍率色収差補正パラ
メータを用いて、G色を基準としたB色の倍率色収差の
補正が施される。
【0085】また、G色の画像データ(Gデータ)は、
倍率色収差の補正の基準となるので、倍率色収差の補正
は施されずに加算器112に入力され、加算器112に
よって各画素の座標値(x,y)に中心座標値が加算さ
れる。これにより、各画素の座標値(x,y)は図14
(A)のXY座標系の座標値に逆変換される。
【0086】同様に、R色の倍率色収差の補正後のRデ
ータは、加算器110に入力され、加算器110によっ
て各画素の座標値(x,y)に中心座標値が加算される
ことで、各画素の座標値(x,y)は図14(A)のX
Y座標系の座標値に逆変換される。また、B色の倍率色
収差の補正後のBデータは、加算器114に入力され、
加算器114によって各画素の座標値(x,y)に中心
座標値が加算されることで、各画素の座標値(x,y)
は図14(A)のXY座標系の座標値に逆変換される。
【0087】上記のようにして、統合された歪曲収差補
正パラメータ及びRデータ、Bデータ各々の倍率色収差
補正パラメータを用いて収差補正が施された画像データ
(RGBデータ)は第1の収差補正部88より出力され
る。
【0088】このように撮像中心座標(X0 ,Y0
)と読取中心座標(X0S,Y0S)とが一致又は予
め定めた許容範囲内に接近して位置しており、且つトリ
ミング処理が行われなかった又はセンタートリミング処
理が行われた場合には、撮像レンズ162の収差に起因
した画質劣化と走査レンズ76の収差に起因した画質劣
化の両方を同時に補正することができ、効率的な補正が
実現される。
【0089】一方、上記ステップ302又はステップ3
04で否定判定された場合は、ステップ314へ進み、
切替部90において第1の収差補正部88から出力され
る画像データが第2の収差補正部92へ出力されるよう
切り替え(図3において切替部90を下に切り替え)、
次のステップ316では、歪曲収差、R色の倍率色収差
及びB色の倍率色収差の各々についての走査レンズ収差
補正パラメータ及び読取中心座標(X0S,Y0S)の
情報を第1の収差補正部88へ、歪曲収差、R色の倍率
色収差及びB色の倍率色収差の各々についての撮像レン
ズ収差補正パラメータ及び撮像中心座標(X0 ,Y0
)の情報を第2の収差補正部92へ、それぞれ供給す
る。
【0090】次のステップ318では、第1の収差補正
部88において、上記走査レンズ収差補正パラメータを
用いて、走査レンズ76の収差に起因した画質劣化を補
正する。ここでの第1の収差補正部88における動作
は、前述したステップ312と同様である。
【0091】そして、この補正後に、ステップ320
で、第2の収差補正部92において、上記撮像レンズ収
差補正パラメータを用いて、撮像レンズ162の収差に
起因した画質劣化を補正する。ここでの第2の収差補正
部92における動作は、前述したステップ312と同様
である。
【0092】このように撮像中心座標(X0 ,Y0
)と読取中心座標(X0S,Y0S)とが予め定めた
許容範囲内に位置しない場合、及びセンタートリミング
でないトリミング処理が行われた場合には、走査レンズ
76の収差に起因した画質劣化の補正と撮像レンズ16
2の収差に起因した画質劣化の補正を順に実行すること
ができる。
【0093】なお、補正の順番はどちらが先でも構わな
い。即ち、撮像レンズ162の収差に起因した画質劣化
の補正を先に実行しても良い。
【0094】次に、図9の第2の収差補正処理を説明す
る。図9のステップ292では補正パラメータ演算部8
0が、走査レンズ76の収差情報より、該収差に起因し
た画質劣化を補正するための走査レンズ収差補正パラメ
ータを求め、次のステップ294では切替部90におい
て第1の収差補正部88から出力される画像データが画
像処理部16の外部へ直接出力されるよう切り替える
(図3において切替部90を上に切り替える)。
【0095】次のステップ296では、上記求められた
歪曲収差、R色の倍率色収差及びB色の倍率色収差の各
々についての走査レンズ収差補正パラメータ及び読取中
心座標(X0S,Y0S)の情報を第1の収差補正部8
8へ供給する。そして、次のステップ298では、第1
の収差補正部88において、上記走査レンズ収差補正パ
ラメータを用いて、走査レンズ76の収差に起因した画
質劣化を補正する。ここでの第1の収差補正部88にお
ける動作は、前述したステップ312と同様である。
【0096】このように、撮像レンズ162が収差が大
きいレンズに該当しない場合(図7のステップ266で
否定判定の場合)は、図9の第2の収差補正処理が実行
され、画像データに対し走査レンズ76の収差のみに起
因した画質劣化の補正が施される。
【0097】以上説明した実施形態によれば、以下の3
つのケース毎に、各ケースに応じた適切な収差補正が行
われ、走査レンズ76の収差及び撮像レンズ162の収
差に起因した画質劣化が無い良好な画質の写真プリント
を得ることができる。
【0098】第1のケース(撮像中心座標(X0 ,
Y0 )と読取中心座標(X0S,Y0S)とが一致又
は予め定めた許容範囲内に接近して位置し、且つトリミ
ング処理が行われなかった又はセンタートリミング処理
が行われたケース)では、撮像レンズ162の収差に起
因した画質劣化と走査レンズ76の収差に起因した画質
劣化の両方を同時に補正することができ、効率的な補正
処理が実現される。
【0099】第2のケース(撮像中心座標(X0 ,
Y0 )と読取中心座標(X0S,Y0S)とが予め定
めた許容範囲内に位置しないケース、及びセンタートリ
ミングでないトリミング処理が行われたケース)では、
走査レンズ76の収差に起因した画質劣化の補正と撮像
レンズ162の収差に起因した画質劣化の補正を順に実
行することができる。
【0100】第3のケース(撮像レンズ162が収差
の大きいレンズに該当しないケース)では、撮像レンズ
162の収差についての補正処理が省略され、走査レン
ズ76の収差のみに起因した画質劣化の補正が実行され
る。即ち、撮像レンズ162の収差の大小に応じて適切
に収差補正を行うことができる。
【0101】以上説明した実施の形態では、撮像レンズ
162が収差の大きいレンズに該当するか否かを判断し
て、撮像レンズ162の収差量が予め定められた収差量
以上か否かを判断しているが、本発明はこれに限定され
るものではなく、写真写真フィルム152に撮像レンズ
162を介して投影された基準被写体の像を撮像し、該
撮像により写真写真フィルム152に記録された基準被
写体像を、走査レンズ76を介して投影して読み取って
得られた画像データに基づいて、撮像レンズ162の収
差量が予め定められた収差量以上か否かを判断してもよ
い。
【0102】ここで、基準被写体には、例えば、前述し
たマス目チャート150、電柱、ビル等の予め定められ
た方向に直線部分を備えた被写体である。
【0103】また、撮像レンズ162の光学特性情報を
取得し、取得した光学特性情報に基づいて、撮像レンズ
162の収差量が予め定められた収差量以上か否かを判
定してもよい。
【0104】ここで、撮像レンズ162の光学特性情報
には、例えば、撮像レンズ162自身の歪曲収差量、倍
率色収差量、周辺光量低下等が含まれる。
【0105】なお、上記では、撮像レンズ162のレン
ズ識別データが写真フィルム152に潜像バーコード1
56で予め記録されている例を示したが、該レンズ識別
データは写真フィルム152のカートリッジ158(図
12参照)にバーコードで記録しても良いし、レンズ識
別データそのものをレンズ付きフィルム160の筐体、
カートリッジ158、写真フィルム152のうち何れか
に印字しても良い。
【0106】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明によれば、画像読取手段による読取で得られた画像デ
ータが表す被写体像の第1及び第2のレンズの収差に起
因する画質の低下を効率良く補正することができる。ま
た、廉価なレンズを備えた撮像手段と廉価なレンズを備
えた画像読取手段(スキャナ等)とを用いた場合でも、
良好な画質が得られる。
【0107】また、請求項2乃至請求項5記載の発明に
よれば、第1のレンズの収差量に応じて適切に収差補正
を行うことができる。
【0108】また、請求項7記載の発明によれば、第2
のレンズの収差に関する情報が未知であっても、該情報
を簡便に求めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るディジタルラボシステ
ムの概略構成図である。
【図2】ディジタルラボシステムの外観図である。
【図3】画像処理部の構成を示すブロック図である。
【図4】収差補正部の構成を示すブロック図である。
【図5】走査レンズの収差算出処理の処理ルーチンを示
す流れ図である。
【図6】収差補正処理の処理ルーチンを示す流れ図であ
る。
【図7】画像処理部による画像処理のサブルーチンを示
す流れ図である。
【図8】第1の収差補正処理のサブルーチンを示す流れ
図である。
【図9】第2の収差補正処理のサブルーチンを示す流れ
図である。
【図10】マス目チャートが予め記録されたフィルムを
示す図である。
【図11】撮像レンズのレンズ識別データを表す潜像バ
ーコードが予め記録されたフィルムを示す図である。
【図12】撮像時に用いられたカメラ(レンズ付きフィ
ルム)の概略図である。
【図13】トリミング処理を説明するための図である。
【図14】(A)は画像処理部において画像処理を行う
際に画像データが展開される仮想的な二次元座標系を示
す図であり、(B)は撮像中心S(X0 ,Y0 )を
原点とした二次元座標系を示す図であり、(C)は読取
中心T(X0S,Y0S)を原点とした二次元座標系を
示す図である。
【図15】走査レンズ収差補正パラメータと撮像レンズ
収差補正パラメータとの統合の概要を説明するための図
である。
【図16】(A)はレンズの歪曲収差に起因して樽型の
歪みが生じた像を示す図であり、(B)はレンズの歪曲
収差に起因して糸巻型の歪みが生じた像を示す図であ
る。
【図17】レンズの倍率色収差に起因した色にじみを示
す図である。
【図18】画像補間演算部による補間演算を説明するた
めの図である。
【符号の説明】
10 ディジタルラボシステム 14 ラインCCDスキャナ 16 画像処理部 34 デジタルカメラ 76 走査レンズ 80 補正パラメータ演算部 86 収差算出部 88 第1の収差補正部 92 第2の収差補正部 150 マス目チャート 160 レンズ付きフィルム 162 撮像レンズ

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真感光材料が装填された撮像手段によ
    って、第1のレンズを介して投影された被写体の像を撮
    像し、該撮像により前記写真感光材料に記録された被写
    体像を、第2のレンズを介して投影して画像読取手段に
    より読み取って得られた画像データを対象とする収差補
    正方法であって、 前記第1のレンズの収差に関する情報及び前記第2のレ
    ンズの収差に関する情報を取得し、 取得した前記第1及び第2のレンズの収差に関する情報
    に基づいて、前記画像読取手段による読取で得られた、
    前記被写体像を表す画像データに対し、該画像データが
    表す被写体像の前記第1及び第2のレンズの収差に起因
    する画質の低下を同時に補正する、 収差補正方法。
  2. 【請求項2】 写真感光材料が装填された撮像手段によ
    って、第1のレンズを介して投影された被写体の像を撮
    像し、該撮像により前記写真感光材料に記録された被写
    体像を、第2のレンズを介して投影して画像読取手段に
    より読み取って得られた画像データを対象とする収差補
    正方法であって、 前記第1のレンズの収差に関する情報及び前記第2のレ
    ンズの収差に関する情報を取得し、 前記第1のレンズの収差量が予め定められた収差量以上
    か否かを判定し、 前記第1のレンズの収差量が予め定められた収差量以上
    の場合に、前記第1及び第2のレンズの収差に関する情
    報に基づいて、前記画像データに対し、該画像データが
    表す被写体像の前記第1及び第2のレンズの収差に起因
    する画質の低下を同時に補正し、前記第1のレンズの収
    差量が予め定められた収差量未満の場合に、前記第2の
    レンズの収差に関する情報に基づいて、前記画像データ
    に対し、該画像データが表す被写体像の前記第2のレン
    ズの収差に起因する画質の低下を補正する、 収差補正方法。
  3. 【請求項3】 前記第1のレンズが予め定められた収
    差が大きいレンズのうち1つに該当するか否かを判定す
    ることにより、前記第1のレンズの収差量が予め定めら
    れた収差量以上か否かを判定することを特徴とする請求
    項2記載の収差補正方法。
  4. 【請求項4】 前記写真感光材料に第1のレンズを介し
    て投影された基準被写体の像を撮像し、該撮像により前
    記写真感光材料に記録された基準被写体像を、第2のレ
    ンズを介して投影して画像読取手段により読み取って得
    られた画像データに基づいて、前記第1のレンズの収差
    量が予め定められた収差量以上か否かを判定することを
    特徴とする請求項2記載の収差補正方法。
  5. 【請求項5】 前記第1のレンズの光学特性情報を取得
    し、取得した光学特性情報に基づいて、前記第1のレン
    ズの収差量が予め定められた収差量以上か否かを判定す
    ることを特徴とする請求項2記載の収差補正方法。
  6. 【請求項6】 前記レンズの収差に関する情報は、レン
    ズの収差を表す情報、レンズの収差を補正するための補
    正のパラメータ、及び前記撮像手段の種類を表す情報の
    何れかであることを特徴とする請求項1乃至請求項5の
    何れか1項に記載の収差補正方法。
  7. 【請求項7】 前記第2のレンズの収差に関する情報
    は、 該第2のレンズを介して投影された予め定められた検定
    用画像の像を前記画像読取手段により読み取り、該読取
    で得られた画像データに基づき前記第2のレンズの収差
    に起因する前記検定用画像の像の歪みを検出し、検出さ
    れた前記検定用画像の像の歪みから求めることを特徴と
    する請求項1乃至請求項6の何れか1項に記載の収差補
    正方法。
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US8189066B2 (en) 2009-04-15 2012-05-29 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus, image processing method, and computer-readable medium
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