JP2000069708A - スピンドルモータ - Google Patents

スピンドルモータ

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JP2000069708A
JP2000069708A JP23378698A JP23378698A JP2000069708A JP 2000069708 A JP2000069708 A JP 2000069708A JP 23378698 A JP23378698 A JP 23378698A JP 23378698 A JP23378698 A JP 23378698A JP 2000069708 A JP2000069708 A JP 2000069708A
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JP23378698A
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Hiroyuki Yonei
裕之 米井
Eiji Koyakata
栄次 古舘
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Nidec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 モータの低価格化を図るとともに、ブラケッ
トと駆動装置側のベース部材との間を比較的簡単に、且
つ確実に気密保持できるスピンドルモータを提供するこ
と。 【解決手段】 ブラケット2と、ブラケット2に対して
回転自在なロータハブ4と、ロータハブ4に装着された
環状マグネット28と、環状マグネット28に対向して
配設されたステータ30とを具備するスピンドルモー
タ。ブラケット2は駆動装置側のベース部材6に取付け
られる取付部8と、取付部8の略中心部に固着されるブ
ラケット本体10とを有し、取付部8はプレス加工によ
って形成されるとともにブラケット本体10は切削加工
によって形成され、取付部8には、ベース部材6との間
をシールするためのシール部材50が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録ディスク等を
回転駆動するためのスピンドルモータに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハードディスク等の記録ディス
ク駆動装置用スピンドルモータは、駆動装置のベース部
材に取付けられるブラケットと、ハードディスクが装着
されるロータハブとを備え、ロータハブがブラケットに
対して相対的に回転自在に支持されている。ロータハブ
には環状のマグネットが装着され、このマグネットに対
向してステータが配設されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなスピンドル
モータでは、駆動装置側のヘッド手段(ハードディスク
に情報を書込み及び/又は読出すための磁気ヘッド)と
スピンドルモータに装着されたハードディスクとを所定
の位置関係に保持することが重要であり、それ故に、ス
ピンドルモータを駆動装置のベース部材の所定位置に精
度よく取付ける必要があり、またスピンドルモータの各
種構成部品のうち、ブラケットの特定の部位の加工精度
は、スピンドルモータの回転精度に直接影響を与えるた
めに特に高精度に加工する必要がある。スピンドルモー
タでは、このような加工、組付け上の要求が存在する故
に、ブラケットは、従来から切削加工により形成されて
いる。
【0004】近年、パーソナルコンピュータの低価格化
が進み、その構成部品であるハードディスク駆動装置も
低価格化している。このような経済状況において、スピ
ンドルモータも安価なものが求められ、ブラケットを切
削加工により形成していたのでは、コストに対する要求
を充分満たすことができない。
【0005】そこで、こような要求を満足させるため
に、ブラケットを加工コストの安価なプレス加工により
形成することが提案されている(特開平8−27543
9号公報参照)。しかしながら、プレス加工を用いた場
合、ブラケットを高精度に加工することが難しく、ハー
ドディスク駆動装置にスピンドルモータを取付けたと
き、駆動装置のベース部材とスピンドルモータのブラケ
ットとの間を充分に気密保持することが容易でない。そ
の結果、周囲の塵、埃等がベース部材とブラケットとの
間を通して駆動装置内の内部空間(かかる内部空間は清
浄に保たれ、ハードディスク、磁気ヘッド等が収容され
ている)に進入し、ヘッドクラッシュ等の不具合の原因
となる恐れがある。特に高容量化によってハードディス
クの記録容量が高まるとともにシークタイムの短縮のた
めに、ハードディスクとヘッド手段とが数ミクロンの間
隔をもって近接配置されており、ハードディスク駆動装
置の内部空間はより高い清浄性が要求されている。
【0006】本発明の目的は、ブラケットをプレス加工
によって形成することでモータの低価格化を図るととも
に、プレス加工により形成したブラケットと駆動装置側
のベース部材との間を比較的簡単に、且つ確実に気密保
持することができるスピンドルモータを提供することで
ある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ブラケット
と、前記ブラケットに対して相対的に回転自在な記録デ
ィスクを搭載するロータハブと、前記ロータハブに装着
された環状マグネットと、前記環状マグネットに対向し
て配設されたステータとを具備し、記録ディスク駆動装
置のベース部材に取付けられて、前記記録ディスクを回
転駆動するスピンドルモータにおいて、前記ブラケット
は前記ベース部材に取付けられる取付部と、前記取付部
の略中心部に固着されるブラケット本体とを有し、前記
取付部はプレス加工によって形成されるとともに前記ブ
ラケット本体は切削加工によって形成され、前記取付部
には、前記ベース部材との間をシールするためのシール
部材が前記ロータハブの回転軸心と同心円状に一体的に
設けられていることを特徴とする。
【0008】本発明に従えば、ブラケットを構成する取
付部及びブラケット本体のうち、取付部をプレス加工に
よって形成することで、モータが低価格化される。ま
た、ブラケットの取付部にシール部材がロータハブの回
転軸心と同心円状に設けられているので、このシール部
材によって、ベース部材と取付部との間を確実にシール
することができ、両者間の気密性を充分確保することが
できる。更に、シール部材がブラケットの取付部と一体
的に設けられているので、取付部をベース部材に取付け
るのみで、シール部材がベース部材に圧接され、両者間
の気密性を保つことができる。
【0009】尚、切削加工によってより高い加工精度に
形成されたブラケット本体を取付部の略中心部に取付け
ることで、取付部をプレス加工で形成したモータの低価
格化を図りながら、各部材の同心度を従来のブラケット
と同程度に維持することができ、モータの回転精度を損
なうことはない。
【0010】また、本発明は、前記取付部には周方向に
間隔を置いて複数個の貫通孔がプレス加工によって形成
されるとともに、前記シール部材は前記複数個の貫通孔
にインサート成形された環状のゴムからなることを特徴
とする。本発明に従えば、取付部にプレス加工によって
複数個の貫通孔が形成され、かかる貫通孔にインサート
成形された環状のゴムがシール部材として設けられてい
ることから、比較的簡単且つ安価な加工及び構成でもっ
て、シール部材を取付部に設けることができる。また、
取付部を駆動装置側のベース部材に取付ける際にゴム製
のシール部材がベース部材に圧接されるので、取付部と
ベース部材との間を簡単且つ確実にシールすることがで
きる。
【0011】また、本発明は、前記取付部には、プレス
加工によって少なくとも一つの半抜き突部が前記ロータ
ハブの回転軸心と同心円状に形成されており、前記半抜
き突部が前記ベース部材と当接することによって前記取
付部が前記ベース部材に対して位置決めされることを特
徴とする。
【0012】本発明に従えば、ブラケットの取付部に
は、プレス加工によって半抜き突部がロータハブの回転
軸心と同心円状に形成されており、前記半抜き突部が前
記ベース部材と当接することによって前記取付部が前記
ベース部材に対して位置決めされることから、比較的簡
単且つ安価な加工及び構成でもって取付部をベース部材
に対して位置決めすることができる。
【0013】更に、本発明は、前記ロータハブは、1枚
の前記記録ディスクを搭載するためのディスク載置部を
有するハブ本体と、前記ハブ本体の外周面に嵌合され前
記ブラケットに向かって垂下するヨーク部材とを備え、
前記ヨーク部材の内周面にはフェライト系材料から形成
された前記マグネットが装着されていることを特徴とす
る。
【0014】本発明に従えば、ロータハブは、1枚の記
録ディスクを搭載するためのディスク載置部を有するハ
ブ本体を有しており、かかるハブ本体の外周面には、ブ
ラケットに向かって垂下するヨーク部材が固着されるこ
とから、従来の複数枚の記録ディスクを回転駆動するた
めのスピンドルモータに比べて、モータの内部にステー
タ及びマグネット等の磁気回路を構成する部品を収容す
るための空間を比較的大きく確保することができ、これ
によって、安価であるが磁束密度の小さいフェライト系
材料から形成されるマグネットを使用しても充分な駆動
トルクを得ることができ、モータの低価格化に貢献する
ことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に従うスピンドルモータの実施形態について説明す
る。図1は、本発明に従うスピンドルモータの第1の実
施形態を示す断面図であり、図2は、図1のスピンドル
モータの取付部を示す平面図である。
【0016】図1を参照して、図示のスピンドルモータ
は、外形が略円形状のブラケット2と、このブラケット
2に対して回転自在であるロータハブ4とを備えてい
る。この種のスピンドルモータはハードディスク駆動装
置用に用いられ、ブラケット2が、ハードディスク駆動
装置のベース部材6に図1に示すように取付けられる。
【0017】図示のブラケット2は、ベース部材6に取
付けられる取付部8と、この取付部8の内周部に装着さ
れるブラケット本体10とから構成されている。この実
施形態では、ブラケット本体10の一端面(図1におい
て下端面)にかしめ加工を施すことによって、ブラケッ
ト本体10の一端部に取付部8の内周部が固定されてい
る。取付部8の詳細については、後に詳述する。
【0018】ブラケット本体10には軸線方向に延びる
貫通孔が形成され、かかる貫通孔に軸部材12の一端部
が、例えば圧入によって固定されている。軸部材12の
他端側はブラケット本体10から上方に突出して延び、
この突出部に所定の間隔を置いて一対の軸受14,16
が装着され、かかる一対の軸受14,16を介してロー
タハブ4が回転自在に支持されている。
【0019】ロータハブ4は、例えばアルミニウムから
形成されるハブ本体18を有し、このハブ本体18の上
端部に、記録ディスクであるハードディスク(図示せ
ず)が載置されるディスク載置部20が設けられてい
る。ハブ本体18の下端部の外周部には、ブラケット2
に向けて下方に突出する環状の取付突部24が一体的に
設けられ、かかる取付突部24の外周面に環状のヨーク
部材26の一端部(図1において上端部)が、例えば圧
入によって固定されている。また、ヨーク部材26の内
周面には環状のマグネット28が配設され、このマグネ
ット28は、その端面(図1において上端面)がハブ本
体18の取付突部24の先端面に当接するように位置決
めされてヨーク部材26に取付けられる。
【0020】マグネット28に対向してステータ30が
配設されている。ステータ30は、コアプレートを積層
することによって構成されるステータコア32と、この
ステータコア32に所要の通りに巻かれたコイル34と
を有し、ステータコア32がブラケット本体10の外周
面に、例えば圧入によって固定されている。また、図1
において上側の軸受16の軸線方向外側にキャップ部材
36が配設されている。キャップ部材36はハブ本体1
8の上端部に、例えば接着剤によって固定され、ハブ本
体18の上端開口(軸受14,16を取付けるための貫
通孔の上端の開口)を密封する。
【0021】このスピンドルモータでは、ステータ30
のコイル34に駆動電流を所要の通りに供給すると、磁
化されるステータコア32とマグネット28との相互磁
気作用によって、ロータハブ4が所定方向に回転駆動さ
れ、このロータハブ4と一体的にハードディスク(図示
せず)が回動される。
【0022】図示のスピンドルモータは、また、次の通
りの構成上の特徴を有する。すなわち、ディスク載置部
20はハブ本体18の上端部に設けられ、このディスク
載置部20には1枚のハードディスクが載置可能となっ
ている。このように、ハブ本体18の構成をハードディ
スク1枚専用とすることによって、ハブ本体18を小さ
くすることができる。その結果、モータの全高を一定と
したとき、ハブ本体18の下側であって、ヨーク部材2
6の半径方向内側に磁気回路のための比較的大きい空間
を確保することができる。このことは、磁気回路部品を
大きくすることができ、大きい駆動トルクを得ることが
可能となる。換言すると、マグネット28として磁束密
度が小さく、また保持力の小さい材料、例えばフェライ
ト系材料を用いることが可能となり、マグネット28の
材料の選択範囲が広くなり、例えばフェライト系材料
(一例としてフェライトゴム系材料)を用いることによ
って、その製作コストを低く抑え、モータの低価格化を
達成することができる。
【0023】次に、図1と共に図2を参照して、取付部
8及びそれに関連する構成について説明する。図示の取
付部8は、略円形状のプレート状部材、例えば厚さが
0.4mmから1.6mm程度のプレート状部材(この
プレート状部材もプレス加工によって形成される)にプ
レス加工を施すことによって図1及び図2に示す形状に
形成される。プレス加工によって取付部8を形成するこ
とにより、取付部8の加工費用が安くなり、これによ
り、モータの製造コストの低減を図ることができる。
【0024】プレス加工により形成された取付部8は、
ブラケット本体10にかしめ結合される底壁部42と、
この底壁部42の外周部から上方に延びる周壁部44
と、この周壁部44の上端部から半径方向外方に突出す
るフランジ部46とを有し、フランジ部46には、周方
向に実質上等間隔を置いて(この形態では120度の間
隔を置いて)3個の取付孔48が設けられている。取付
部8はプレート状部材から形成されているので、これら
取付孔48もプレス加工により形成することができ、プ
レス加工により形成することによって、加工コストを抑
えることができる。
【0025】取付部8には、更に、環状のシール部材5
0が一体的に設けられている。この実施形態では、取付
部8のフランジ部46の内周部、具体的には取付孔48
が形成されている部位よりも半径方向内側の部位には、
周方向に間隔を置いて複数個(この形態では6個)の貫
通孔52が形成され、各貫通孔52は上記周方向に細長
くスリット状に延びている。これら貫通孔52もプレス
加工により形成することによって、加工コストを抑える
ことができ、また取付孔48と同時に加工することによ
って、加工工数を少なくすることができる。
【0026】シール部材50は、その一部が貫通孔52
に一体的に固定されている。この実施形態では、シール
部材50は弾性を有するゴムから形成され、ゴム材料を
これら貫通孔52に充填してインサート成形することに
よって形成されている。このようにインサート成形する
ことによって、ロータハブ4の回転軸心(図1において
上下方向に延びている)に同心円状にシール部材50を
取付部8に容易に設けることができる。また、図1に示
す通りにシール部材50を設けると、その片側部54は
貫通孔52を通してフランジ部46の内面(図1におい
て上側面)に環状に設けられ、一方その他側部56は貫
通孔52を通してフランジ部46の外面(図1において
下側面)に環状に設けられ、これら両側部54,56が
貫通孔52内のシール部材50の一部を介して接続さ
れ、かかるシール部材50は、比較的簡単な構成でもっ
て取付部8に確実に固定される。
【0027】この取付部8を備えたスピンドルモータ
は、次のようにしてハードディスク駆動装置のベース部
材6に取付けられる。ベース部材6には、スピンドルモ
ータを取付けるための円形状開口58が形成されてお
り、取付部8の周壁部44を駆動装置の内側から上記開
口58に挿入して所定位置に位置付け、かかる状態にて
取付部8の各取付孔48を通して取付ねじ(図示せず)
をベース部材6に螺着することによって、スピンドルモ
ータがベース部材6に取付けられる。このような取付状
態では、図1から理解される通り、取付部8のフランジ
部46とベース部材6との間に、シール部材50の他側
部56が介在され、また、このシール部材50の他側部
56は、ベース部材6の開口58の半径方向外側に環状
に位置し、従って、ブラケット2とベース部材6との間
が確実にシールされ、両部材間の気密性を高めることが
できる。また、取付ブラケット2に一体的にシール部材
50が設けられているので、モータをベース部材6に単
に取付けるのみでシール部材50がベース部材6に圧接
され、両者間の気密性も確保できる。また、このシール
部材50は、モータのブラケット2とベース部材6との
間に介在されるので、モータからベース部材6に伝わる
振動を抑える効果も有する。
【0028】上述した実施形態では、ブラケット2に貫
通孔52を設け、かかる貫通孔52を利用してインサー
ト成形によってシール部材50を一体的に設けている
が、確実に固定することができる場合、ブラケット2の
所定部位に凹部を設け、かかる凹部を利用してインサー
ト成形によってシール部材を設けるようにすることもで
きる。
【0029】図3は、本発明に従うスピンドルモータの
第2の実施形態を示す断面図である。この第2の実施形
態においては、モータを駆動装置側のベース部材に対し
て位置決めするための位置決め構造が付加されている。
なお、この第2の実施形態において、図1及び図2に示
す第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を
付し、その説明を省略する。
【0030】図3を参照して、この第2の実施形態で
は、スピンドルモータのブラケット2Aは、ハードディ
スク駆動装置のベース部材6Aに装着される取付部8A
と、この取付部8Aの内周部に装着されるブラケット本
体10から構成され、取付部8Aは、プレート状部材に
プレス加工を施すことによって形成される。即ち、プレ
ス加工の打抜き加工により形成された円形状のプレート
状部材に更にプレス加工を施すことによって、図3に示
す通りの取付部8Aが形成される。
【0031】この取付部8Aの内面(図3において上側
面)の所定部位、この形態では取付孔48が形成された
部位よりも半径方向内側の部位には、プレス加工によっ
て円弧状の半抜き突部60(プレス加工によって完全に
打抜くのではなく、半分程度打抜いて塑性変形させるこ
とによって形成される突部)が周方向に少なくとも一つ
設けられている。
【0032】この形態では、スピンドルモータを駆動装
置に固定する際に、ベース部材6Aの開口58の内周面
を半抜き突部60の外周面に当接させることで、このス
ピンドルモータがベース部材6Aの所定位置に位置付け
られる。そして、かかる状態にて各取付孔48を通して
取付ねじ(図示せず)をベース部材6Aに螺着すること
によって、モータが所要の通りに取付けられる。この取
付状態においては、上述の第1の実施形態と同様にシー
ル部材50がベース部材6Aに圧接され、ベース部材6
Aとモータのブラケット2Aとの間がシールされて、両
者間の充分な気密性が確保される。また、半抜き突部6
0はプレス加工によって形成されるため、比較的簡単
に、また安い加工費用でもって形成できるとともに、モ
ータの製造工数を削減することができ、モータの製造コ
ストの低減を図ることができる。
【0033】また、この実施形態では、ハブ本体18A
のディスク載置部20の下端部に設けられた環状の取付
突部24は、ディスク載置部20の外周端から幾分半径
方向内側に設けられており、従って、ヨーク部材26
は、その上端がディスク載置部20の下面に当接するよ
うに取付突部24の外周面に装着される。第2の実施形
態のその他の構成は、上記第1の実施形態と実質上同一
である。
【0034】図4は、本発明に従うスピンドルモータの
第3の実施形態を示す断面図である。第1及び第2の実
施形態では軸固定型のモータに適用しているが、この第
3の実施形態では軸固定型のモータに適用している。な
お、この第3の実施形態において、図1及び図2に示す
第1の実施形態と実質上同一の部材には同一の番号を付
し、その説明を省略する。
【0035】図4を参照して、この第3の実施形態で
は、スピンドルモータのブラケット2Bは、ハードディ
スク駆動装置のベース部材6Bに装着される取付部8B
と、この取付部8Bの内周部に装着されるブラケット本
体10Bから構成され、取付部8Bは、プレート状部材
にプレス加工を施すことによって形成され、ブラケット
本体10Bは切削加工によって形成され、このブラケッ
ト本体10Bには支持スリーブ部72が一体的に設けら
れている。また、ロータハブ4Bには軸部材12Bが固
定され、かかる軸部材12Bが一対の軸受14,16を
介して支持スリーブ部72に回転自在に支持されてい
る。
【0036】この形態でも、シール部材50は、第1の
実施形態と同様に、ゴム材料を貫通孔に充填してインサ
ート成形することによって設けらる。このようにインサ
ート成形することによって、ロータハブ4Bの回転軸心
(図4において上下方向に延びる一点鎖線で示す軸線)
に同心円状にシール部材50を取付部8Bに容易に設け
ることができる。
【0037】この第3の実施形態においても、駆動装置
のベース部材6Bにスピンドルモータを取付けると、上
述の第1の実施形態と同様にシール部材50がベース部
材6Bに圧接され、ベース部材6Bとモータのブラケッ
ト2Bとの間がシールされて、両者間の充分な気密性が
確保される。
【0038】また、この実施形態では、ハブ本体18B
のディスク載置部20の下端部には断面逆L字状の環状
取付突部24が設けられ、その下端部はブラケット2B
に向かって垂下している。ヨーク部材26は、取付突部
24の内面(ディスク載置部20の下面と同一面を規定
する面)に当接するように取付突部24の内周面に装着
されている。第2の実施形態のその他の基本的構成は、
上記第1の実施形態と実質上同一である。
【0039】以上、本発明に従うスピンドルモータの実
施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱すること
なく種々の変形、修正が可能である。例えば、図示の実
施形態では軸受として玉軸受を用いたモータに適用して
説明したが、これに限定されることなく、軸受として動
圧流体軸受等を用いたモータにも同様に適用することが
できる。
【0040】
【発明の効果】本発明の請求項1のスピンドルモータに
よれば、ブラケットの取付部をプレス加工によって形成
することでモータが低価格化されるとともに、ブラケッ
トの取付部に一体的に設けたシール部材によって記録デ
ィスク駆動装置側のベース部材と取付部との間を確実に
シールすることができ、両者間の気密性を充分保持する
ことができる。また、ブラケットをベース部材に取付け
るのみで両者間の気密性を保つことができる。
【0041】また、本発明の請求項2のスピンドルモー
タによれば、比較的簡単且つ安価な加工及び構成でもっ
てシール部材をブラケットの取付部に設けることができ
る。また、取付部を駆動装置側のベース部材に取付ける
際にゴム製のシール部材がベース部材に圧接されるの
で、取付部とベース部材との間を簡単且つ確実にシール
することができる。
【0042】また、本発明の請求項3のスピンドルモー
タによれば、比較的簡単且つ安価な加工及び構成でもっ
て、ブラケットの取付部を駆動装置のベース部材に対し
て位置決めすることができ、モータの製造工数を削減し
製造コストの低減を図ることができる。
【0043】更に、本発明の請求項4のスピンドルモー
タによれば、ヨーク部材の内側に磁気回路のための空間
を比較的大きく確保することができ、これによって、安
価なフェライト系のマグネットを用いても充分な駆動ト
ルクを得ることができ、モータの一層の低価格化を図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従うスピンドルモータの第1の実施形
態を示す断面図である。
【図2】図1に示すスピンドルモータのブラケットの取
付部を示す平面図である。
【図3】本発明に従うスピンドルモータの第2の実施形
態を示す断面図である。
【図4】本発明に従うスピンドルモータの第3の実施形
態を示す断面図である。
【符号の説明】
2,2A,2B 取付ブラケット 4,4A,4B ロータハブ 6,6A,6B ベース部材 8,8A,8B 取付部 10,10A,10B ブラケット本体 18,18A,18B ハブ本体 26 ヨーク部材 28 マグネット 30 ステータ 50 シール部材 52 貫通孔 60 半抜き突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5H019 AA09 AA10 CC04 FF03 5H605 AA03 BB05 CC02 CC05 CC10 DD36 EA09 FF08 GG12 GG14 5H621 JK07 JK10 JK13

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラケットと、前記ブラケットに対して
    相対的に回転自在な記録ディスクを搭載するロータハブ
    と、前記ロータハブに装着された環状マグネットと、前
    記環状マグネットに対向して配設されたステータとを具
    備し、記録ディスク駆動装置のベース部材に取付けられ
    て、前記記録ディスクを回転駆動するスピンドルモータ
    において、 前記ブラケットは前記ベース部材に取付けられる取付部
    と、前記取付部の略中心部に固着されるブラケット本体
    とを有し、前記取付部はプレス加工によって形成される
    とともに前記ブラケット本体は切削加工によって形成さ
    れ、前記取付部には、前記ベース部材との間をシールす
    るためのシール部材が前記ロータハブの回転軸心と同心
    円状に一体的に設けられていることを特徴とするスピン
    ドルモータ。
  2. 【請求項2】 前記取付部には周方向に間隔を置いて複
    数個の貫通孔がプレス加工によって形成されるととも
    に、前記シール部材は前記複数個の貫通孔にインサート
    成形された環状のゴムからなることを特徴とする請求項
    1記載のスピンドルモータ。
  3. 【請求項3】 前記取付部には、プレス加工によって少
    なくとも一つの半抜き突部が前記ロータハブの回転軸心
    と同心円状に形成されており、前記半抜き突部が前記ベ
    ース部材と当接することによって前記取付部が前記ベー
    ス部材に対して位置決めされることを特徴とする請求項
    1又は2記載のスピンドルモータ。
  4. 【請求項4】 前記ロータハブは、1枚の前記記録ディ
    スクを搭載するためのディスク載置部を有するハブ本体
    と、前記ハブ本体の外周面に嵌合され前記ブラケットに
    向かって垂下するヨーク部材とを備え、前記ヨーク部材
    の内周面にはフェライト系材料から形成された前記マグ
    ネットが装着されていることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれかに記載のスピンドルモータ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2002073774A1 (fr) * 2001-03-13 2002-09-19 Fujitsu Limited Structure etanche a l'air d'un dispositif electronique
CN104319923A (zh) * 2014-07-31 2015-01-28 深圳市大疆创新科技有限公司 转子、使用该转子的无刷电机及该转子的动平衡校正方法

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