JP2000067595A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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JP2000067595A
JP2000067595A JP10293421A JP29342198A JP2000067595A JP 2000067595 A JP2000067595 A JP 2000067595A JP 10293421 A JP10293421 A JP 10293421A JP 29342198 A JP29342198 A JP 29342198A JP 2000067595 A JP2000067595 A JP 2000067595A
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spare
signal
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circuit
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Hideto Hidaka
秀人 日高
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Mitsubishi Electric Corp
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Renesas Technology Corp
Mitsubishi Electric Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ブロック分割アレイにおいて効率的に不良ラ
インのスペアラインにより置換の救済を行なう。 【解決手段】 複数のノーマルメモリセルが配置される
ノーマルサブアレイを複数個に対し共通にスペアメモリ
セルが配置されるスペアアレイ(SP♯0)を配置す
る。このスペアアレイ(SP♯0)の不良ラインは、対
応の複数のノーマルサブアレイ(MB♯00〜MB♯
n)におけるノーマルラインと置換可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体記憶装置
に関し、特にメモリアレイが複数のメモリブロックに分
割されるアレイ分割構成の半導体記憶装置に関する。よ
り特定的には、この発明は、アレイ分割構成の半導体記
憶装置における不良メモリセルの救済を行なうための冗
長回路および各ブロックに対応して設けられる電源回路
の構成に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体記憶装置においては、不良メモリ
セルが存在する場合、これを、予備のメモリセルと置換
することにより、等価的に、不良メモリセルを救済し、
製品歩留りを向上させることが図られる。このような不
良メモリセル救済のための予備のメモリセル(スペアワ
ード線およびスペアビット線)を設ける冗長回路構成に
おいて、スペアライン(ワード線またはビット線)とス
ペアラインを選択するためのスペアデコーダの利用効率
を改善するために、フレキシブル・リダンダンシ・技法
が提案されている(たとえば、堀口等の「高密度DRA
Mのためのフレキシブル・リダンダンシ・技法」、19
91IEEE、ジャーナル・オブ・ソリッド・ステート
・サーキッツ、第20巻、第1号、1991年1月、第
12頁から第17頁参照)。
【0003】図53は、従来のフレキシブルリダンダン
シ構成を有する半導体記憶装置の全体の構成を概略的に
示す図である。図53において、この半導体記憶装置
は、4つのメモリアレイMA0〜MA3を含む。メモリ
アレイMA0〜MA3それぞれにおいて、不良メモリセ
ル行を救済するためのスペアワード線が配置される。メ
モリアレイMA0においてはスペアワード線SW00お
よびSW01が配置され、メモリアレイMA1には、ス
ペアワード線SW10およびSW11が配置される。メ
モリアレイMA2においてはスペアワード線SW20お
よびSW21が配置され、メモリアレイMA3には、ス
ペアワード線SW30およびSW31が配置される。
【0004】メモリアレイMA0〜MA3それぞれに対
応して、ロウアドレス信号をデコードして、アドレス指
定された行に対応して配置されたノーマルワード線を選
択状態へ駆動するためのロウデコーダX0〜X3が配置
される。メモリアレイMA0およびMA1の間に、コラ
ムアドレス信号をデコードして、このアドレス指定され
た列を選択するためのコラムデコーダY0が配置され、
またメモリアレイMA2およびMA3の間に、コラムデ
ータY1が配置される。
【0005】この半導体記憶装置は、さらに、不良メモ
リセルが存在するロウアドレスを記憶し、その不良ロウ
アドレスがアドレス指定されたとき、この不良ロウアド
レスに対応するワード線(不良ノーマルワード線)を非
選択状態に保持しかつ対応のスペアワード線を選択状態
へ駆動するためのスペアデコーダSD0〜SD3と、ス
ペアデコーダSD0およびSD1の出力信号を受けるO
R回路G0と、スペアデコーダSD2およびSD3の出
力信号を受けるOR回路G1を含む。
【0006】OR回路G0およびG1の出力信号は、そ
れぞれロウデコーダX0〜X3に含まれるスペアワード
線駆動回路へ共通に与えられる。スペアデコーダSD0
〜SD3へはそれぞれ、メモリアレイMA0〜MA3の
1つを指定するアレイアドレス信号ビットan−2およ
びan−1と、メモリアレイ内の行を指定するアレイ内
アドレス信号ビットa0−an−3が共通に与えられ
る。ロウデコーダX0−X3へは、アレイアドレス信号
ビットan−2およびan−1が与えられ、対応のメモ
リアレイがアドレス指定されたときに、ロウデコーダが
活性化される。OR回路G0およびG1は、それぞれ、
メモリアレイMA0〜MA3にそれぞれ設けられた2本
のスペアワード線に対応する。
【0007】今、メモリアレイMA0において、ノーマ
ルワード線W0およびW1が不良であり、メモリアレイ
MA1におけるノーマルワード線W2が不良であり、ま
たメモリアレイMA2におけるノーマルワード線W3が
不良の場合を考える。この状態においては、スペアデコ
ーダSD0にワード線W0のアドレスがプログラムさ
れ、スペアデコーダSD2にワード線W1のアドレスが
プログラムされる。ノーマルワード線W2のアドレス
が、スペアデコーダSD3にプログラムされ、ノーマル
ワード線W3のアドレスが、スペアデコーダSD1にプ
ログラムされる。
【0008】OR回路G0は、スペアワード線SW0
0、SW10、SW20、およびSW30のいずれかを
指定し、OR回路G1の出力信号が、スペアワード線S
W01、SW11、SW21、およびSW31の何れか
を選択する。
【0009】ノーマルワード線W0が指定されたときに
は、スペアデコーダSD0の出力信号が選択状態へ駆動
され、OR回路G0の出力信号が活性化される。この状
態において、アレイアドレス信号ビットan−2および
an−1により、ロウデコーダX0が活性化され、残り
のロウデコーダX1−X3は非活性状態を維持する。し
たがって、このロウデコーダX0に含まれるワード線駆
動回路が、OR回路G0の出力信号に従ってスペアワー
ド線SW00を選択状態へ駆動する。このとき、ロウデ
コーダX0において、ノーマルワード線W0に対応して
設けられたデコード回路は非活性状態に維持される。し
たがって、不良ノーマルワード線W0が、スペアワード
線SW00に置換される。
【0010】不良ノーマルワード線W1がアドレス指定
されたときには、スペアデコーダSD2の出力信号が選
択状態のHレベルとなり、OR回路G1の出力信号がH
レベルとなり、スペアワード線SW01が選択される。
不良ノーマルワード線W2がアドレス指定された場合に
は、スペアデコーダSD3の出力信号が選択状態のHレ
ベルとなり、OR回路G1の出力信号がHレベルとな
り、スペアワード線SW11が選択される。不良ノーマ
ルワード線W3がアドレス指定されたときには、スペア
デコーダSD1の出力信号が選択状態のHレベルとな
り、応じてOR回路G0により、スペアワード線SW2
0が選択される。すなわち、不良ノーマルワード線W
0、W1、W2およびW3は、それぞれ、スペアワード
線SW00、SW01、SW11、およびSW20に置
換される。
【0011】この図53に示すフレキシブルリダンダン
シ構成の場合、1つのスペアワード線を、複数のスペア
デコーダのいずれかにより活性化することができる。た
とえば、スペアワード線SW20は、スペアデコーダS
D0またはSD1により選択状態へ駆動することができ
る。また、1つのスペアデコーダは、複数のスペアワー
ド線のいずれかを選択状態へ駆動することができる。た
とえば、スペアデコーダSD0は、スペアワード線SW
00、SW10、SW20およびSW30のいずれかを
選択状態へ駆動することができる。したがって、スペア
ワード線とスペアデコーダとの対応関係が1対1ではな
く、スペアワード線およびスペアデコーダの利用効率を
改善することができる。また、1つのメモリアレイにお
けるスペアワード線の数と、スペアロウデコーダの数
は、以下の関係を満足する限り、互いに独立に選択する
ことができる: L≦R≦M・L/m ここで、Mは、物理的なメモリアレイの数を示し、m
は、不良ノーマルワード線が同時にスペアワード線で置
換されるメモリアレイの数を示し、Rは、スペアロウデ
コーダの数を示し、Lが、1つのメモリアレイにおける
スペアワード線の数を示す。すなわち、M/mは、論理
的に互いに独立なメモリアレイの数を示す。したがっ
て、M・L/mは、メモリ全体としての互いに論理的に
独立なスペアワード線の数を示す。ここで、論理的に独
立なスペアワード線とは、異なるロウアドレスにより選
択されるスペアワード線を示す。たとえば図53におい
てメモリアレイMA0およびMA2において、同時にノ
ーマルワード線が選択される場合、メモリアレイMA0
およびMA2は、論理的に独立ではない。図53に示す
構成においては、L=2、R=4、M=4、およびm=
1である。
【0012】スペアロウデコーダをメモリアレイに共通
に設けることにより、スペアワード線それぞれに対応し
てスペアデコーダを設ける必要がなく、チップ占有面積
の増大を抑制することを図る。
【0013】この図53に示すフレキシブルリダンダン
シ構成は、同時に、不良列救済にも適用することができ
る。この不良列救済において、上述の文献においては、
メモリアレイが複数のサブアレイに分割された場合の、
不良列救済の方法について述べている。特に、上述の文
献は、シェアードセンスアンプ構成の多分割ビット線お
よびシェアードI/O方式における不良列救済について
説明している。
【0014】図54は、従来のフレキシブルリダンダン
シ方式の半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示
す図である。図54において、2つのメモリブロックM
BiおよびMBi+1を示す。メモリブロックMBiお
よびMBi+1は、それぞれメモリセル列に対応して配
置されるノーマルビット線対BLおよび/BLと、不良
列救済のためのスペアビット線(スペア列)を含む。図
54においては、スペア列に含まれるスペアビット線を
明確には示してはいない。
【0015】このメモリブロックMBiおよびMBi+
1の同じ列アドレスのノーマルビット線BLおよび/B
Lが、センスアンプSAを共有する。センスアンプSA
とメモリブロックMBiおよびMBi+1の間には、ビ
ット線分離ゲートILGが配置される。センスアンプS
Aは、コラムデコーダYからの列選択信号YSに従って
導通するIOゲートIOGを介して内部データ線対I/
Oに接続される。選択メモリセルを含むメモリブロック
(たとえばMBi)がセンスアンプSAに接続されて、
データの読出が行なわれる。この場合、非選択メモリブ
ロック(MBi+1)は、センスアンプSAから切離さ
れる。
【0016】上述のようなシェアードセンスアンプ構成
において、1つのメモリブロックにおけるノーマルビッ
ト線の不良、列選択線(YS線)の不良およびセンスア
ンプSAの不良それぞれに対して、不良列アドレスをプ
ログラムする必要がある。ノーマルビット線不良の場
合、メモリブロック単位で不良列アドレスのプログラム
が行なわれる。センスアンプ不良の場合、この不良セン
スアンプを共有するメモリブロックMBiおよびMBi
+1それぞれに対し、スペア列を使用するために、不良
列アドレスのプログラムが行なわれる。列選択線(YS
線)不良の場合には、この列選択線(YS線)に接続さ
れるメモリブロックそれぞれに対して、不良列アドレス
のプログラムが行なわれる。
【0017】このプログラム時において、ノーマルビッ
ト線不良、センスアンプ不良および列選択線(YS線)
不良それぞれに、1つのスペアコラムデコーダで対処す
るために、不良列アドレスプログラム時に、「ドントケ
ア」をプログラムし、メモリブロック特定のためのアド
レスを無効状態として、センスアンプ不良または列選択
線不良において、複数のメモリブロックにおいて同時に
スペア列の置換が行なわれるように構成されている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述の先行技術文献に
おいては、不良行の救済は、不良行を含むメモリアレイ
内に配置されたスペアワード線との置換により行なわれ
ている。したがって、メモリアレイそれぞれにスペアワ
ード線を配置する必要があり、スペアワード線の使用効
率が悪いという問題がある。また、あるメモリアレイの
不良ノーマルワード線を、別のメモリアレイのスペアワ
ード線に置換すると、メモリアレイ系回路の制御が複雑
となるため、避けるべきであるとして全く考慮されてい
ない。
【0019】また、不良列救済においても、メモリブロ
ックそれぞれにスペア列が設けられており、スペア列の
使用効率が悪いという問題が同様に生じる。また、内部
データ線として、シェアードI/O方式が考察されてい
るものの、近年の、ブロック分割構成において用いられ
るローカル/グローバルの階層データ線構造のメモリア
レイにおける不良列救済については考慮されていない。
【0020】一方、従来のCMOS(相補MOS)型半
導体装置においては、高密度・高集積化のために、素子
(MOSトランジスタ:絶縁ゲート型電界効果トランジ
スタ)のサイズが低減される。このような微細化された
素子の信頼性確保と装置全体の消費電流の低減のため
に、電源電圧が低下される。素子を高速動作させるため
には、電源電圧に応じてMOSトランジスタのしきい値
電圧を低下させる必要がある。これは、電源電圧に対す
るしきい値電圧の割合が高ければ、MOSトランジスタ
のオン状態への移行タイミングが遅れるためである。し
かしながら、しきい値電圧の絶対値を低くした場合、M
OSトランジスタのオフ時におけるソース−ドレイン間
を流れるサブスレッショルドリーク電流が増加する。こ
れは、以下の理由による。しきい値電圧は、一定のドレ
イン電流を流すゲート−ソース間電圧として定義され
る。nチャネルMOSトランジスタの場合、しきい値電
圧を低くした場合、そのドレイン電流−ゲート電圧特性
曲線が負方向に移動する。サブスレッショルド電流は、
その特性曲線におけるゲート電圧Vgsが0Vのときの
電流値で示されるため、しきい値電圧を低くすると、サ
ブスレッショルド電流が増加する。
【0021】半導体装置が動作した場合、その周辺温度
が高くなり、MOSトランジスタのしきい値電圧の絶対
値が低くなり、このサブスレッショルドリーク電流の問
題がより深刻となる。このサブスレッショルドリーク電
流が増加すると、大規模集積回路全体の直流電流が増加
し、特に、ダイナミック型半導体記憶装置においては、
スタンバイ電流(スタンバイ状態において消費される電
流)を増加させる。
【0022】上述のようなサブスレッショルドリーク電
流を低減するために、マルチしきい値CMOS構成が用
いられる。
【0023】図55は、従来のマルチしきい値CMOS
構成の一例を説明する図である。図55においては、電
源電圧Vccを伝達する主電源線902と、この主電源
線902にpチャネルMOSトランジスタ903を介し
て結合される副電源線904と、接地電圧Vssを伝達
する主接地線906と、主接地線906にnチャネルM
OSトランジスタ907を介して結合される副接地線9
08が設けられる。MOSトランジスタ903は、活性
化信号/φACTがLレベルのとき導通し、一方MOS
トランジスタ907は、活性化信号φACTがHレベル
のとき導通する。これらのMOSトランジスタ903お
よび907は、比較的高いしきい値電圧(ハイVth)
を有する。内部回路は、電源線902および904の一
方の電圧と、接地線906および908の一方の電圧を
両動作電源電圧として動作する。図55においては、内
部回路として、3段の縦続接続されるインバータ回路9
14a、914bおよび914cを示す。インバータ回
路914aは、ソースが主電源線902に結合されるp
チャネルMOSトランジスタPQ3と、ソースが副接地
線908に結合されるnチャネルMOSトランジスタN
Qを含む。これらのMOSトランジスタPQおよびNQ
のゲートに共通に入力信号INが与えられる。この入力
信号INは、スタンバイサイクル時、Lレベルに設定さ
れる。
【0024】インバータ回路914bは、副電源線90
4および主接地線906上の電圧を両動作電源電圧とし
て用いて動作する。インバータ回路914cは、主電源
線902および副接地線908上の電圧を両動作電源電
圧として用いて動作する。これらのインバータ回路91
4a〜914cにおいて、MOSトランジスタPQおよ
びNQは、そのしきい値電圧の絶対値が十分小さくされ
る(ローVth)。次に、この図55に示す構成の動作
について、図56を参照して説明する。
【0025】スタンバイサイクル時においては、入力信
号INは、Lレベルに設定される。制御信号φACTは
Lレベルであり、制御信号/φACTはHレベル(Vc
cレベル)である。インバータ回路914bにおいて
は、MOSトランジスタPQは、オン状態となり、その
ソースおよびドレインは同じ電圧レベルであり、電流は
流さない。一方、MOSトランジスタNQはそのゲート
に、接地電圧レベルの入力信号INを受けており、オフ
状態である。しかしながら、MOSトランジスタ907
がオフ状態であり、このMOSトランジスタ907を介
して流れるサブスレッショルドリーク電流は、そのしき
い値電圧が高いため、十分低減される。したがって、M
OSトランジスタNQのしきい値電圧が小さくても、サ
ブスレッショルド電流は低減される。また、MOSトラ
ンジスタ907を介して流れるサブスレッショルド電流
により、副接地線908上の電圧レベルは接地電圧レベ
ルよりも高くなり、インバータ回路914aのMOSト
ランジスタNQのゲート−ソース間が逆バイアス状態に
設定され、そのサブスレッショルド電流がさらに低減さ
れる。
【0026】インバータ回路914bにおいては、入力
信号がHレベルであり、MOSトランジスタNQがオン
状態となり、そのソースおよびドレインは、同一電圧レ
ベルとなり、サブスレッショルドリーク電流は生じな
い。一方、pチャネルMOSトランジスタPQが、その
ゲートに、電源電圧Vccレベルの信号を受けてサブス
レッショルドリーク電流を流す。しかしながら、MOS
トランジスタ903がオフ状態であり、このMOSトラ
ンジスタ903は、ハイVthトランジスタであるた
め、サブスレッショルドリーク電流は十分抑制される。
これにより、インバータ回路914bにおけるサブスレ
ッショルドリーク電流が抑制される。また、MOSトラ
ンジスタ903のサブスレッショルドリーク電流によ
り、副電源線904の電圧レベルが電源電圧Vccより
も低下し、インバータ回路914bにおいてMOSトラ
ンジスタPQのゲート−ソース間が逆バイアスされ、こ
のインバータ回路914bにおけるサブスレッショルド
リークがさらに抑制される。インバータ回路914cに
おいても、インバータ回路914aと同様、サブスレッ
ショルドリーク電流が抑制される。
【0027】アクティブサイクルが始まると、制御信号
φACTがHレベルとなり、また制御信号/φACTが
Lレベルとなり、MOSトランジスタ903および90
7がオン状態となり、副電源線904が主電源線902
に結合され、副接地線908が主接地線906に結合さ
れる。したがって、これらのインバータ回路914a〜
914cは、対応の電源線/接地線から電流を供給され
て、そのローVthトランジスタが高速で動作し、入力
信号INの変化に従ってその出力信号を変化させる。
【0028】この図55に示すような電源回路構成にお
いては、スタンバイサイクル時における電流信号の論理
レベルが予めわかっているため、電源供給線への接続経
路が決定される。入力信号INのスタンバイサイクル時
の論理状態が不定の場合には、副電源線904および副
接地線908に結合される。
【0029】特開平6−232348号公報にも示され
ているように、DRAM(ダイナミック・ランダム・ア
クセス・メモリ)においては、デコード回路およびワー
ド線ドライブ回路などのような、同一の回路構成を有す
る回路が設けられる。記憶容量が増大すると、これらの
回路数が大幅に増加する。このようなデコード回路およ
びワードドライブ回路のような繰返し回路においては、
アドレス信号に従って、同一形式を有する回路から、所
定数の特定の回路(アドレス指定された回路)が選択さ
れて駆動される。これらの回路が、ローVthトランジ
スタで構成される場合、この図55に示すような電源回
路構成(階層電源構成:サブスレッショルドリーク電流
低減回路)を利用することができる。この場合、先の図
53に示すように各ブロックごとに、デコーダまたはワ
ードドライバに対する電源の活性/非活性を制御する必
要がある(ブロック単位でワード線の選択が行なわれる
ため)。制御信号φACTおよび/φACTは、アクテ
ィブサイクルが始まると、活性化される。したがって副
電源線904または副接地線908に接続される回路数
が大きくなり、その寄生容量が大きくなると、副電源線
904および副接地線908を所定の電圧(電源電圧V
ccおよび接地電圧Vss)レベルまで駆動するのに長
時間を有し、内部回路の動作開始タイミングを、これら
の電圧が安定化するまで遅らせる必要があり、高速アク
セスが行なうことができなくなるという問題が生じる。
【0030】また、上述のように、スペアデコーダを用
いて不良行/列を救済する場合、スペアの使用/不使用
の判定後に選択すべき行/列が決定される。この場合、
先の図53に示すように、冗長置換が、同じブロック内
で行なわれる場合には、対応の電源回路(電源電圧およ
び接地電圧いずれかを伝達する回路)をアドレス信号に
従って選択することにより、その接続を制御することが
できる。しかしながら、フレキシブルリダンダンシ構成
において、スペア行/列を、他のメモリブロックの不良
セル救済のために利用する場合、スペア判定結果に従っ
て選択状態へ駆動すべきメモリセルを含むメモリブロッ
クを特定する必要があり、このため、電源供給電圧(電
源電圧および接地電圧)を高速で安定状態へ駆動するこ
とができず、高速アクセスを実現することができなくな
るという問題が生じる。
【0031】それゆえ、この発明の目的は、スペア線
(スペアワード線およびスペアビット線対)の使用効率
が大幅に改善される冗長回路を備えたアレイ分割構造の
半導体記憶装置を提供することである。
【0032】この発明の他の目的は、誤動作を生じさせ
ることなく、正確に不良ノーマル線の救済を行なうこと
のできる冗長回路を備えたアレイ分割構造の半導体記憶
装置を提供することである。
【0033】この発明のさらに他の目的は、アクセス時
間および消費電流を増加させることのない電源回路を備
えるアレイ分割構造の半導体記憶装置を提供することで
ある。
【0034】この発明のさらに他の目的は、スペア線使
用効率が改善される冗長回路ならびにアクセス時間およ
び消費電力を低減することのできる電源回路を備えるア
レイ分割構造の半導体記憶装置を提供することである。
【0035】
【課題を解決するための手段】この発明に従う半導体記
憶装置は、要約すれば、スペア線を、1つのアレイとし
てまとめて配置し、スペアアレイに対応に複数のメモリ
マットを設け、これら複数のメモリマットの不良ノーマ
ル線を、対応のスペアアレイのスペア線で置換可能とす
る。また、スペアブロックに対する電源回路はアクティ
ブサイクル開始時選択状態へ駆動する。
【0036】請求項1に係る半導体記憶装置は、各々が
複数の行列状に配列されるメモリセルを有する複数のメ
モリブロックと、これら複数のメモリブロック各々に対
応して設けられ、各々が対応のメモリブロックの不良メ
モリセルを救済するための複数のスペアメモリセルを有
する複数のスペアメモリブロックと、複数のメモリブロ
ックに対応して設けられ、各々が対応のメモリブロック
とデータの授受を行なう複数のローカルデータバスと、
複数のスペアメモリブロックに対応して設けられ、各々
が対応のスペアメモリブロックとデータの授受を行なう
ための複数のスペアローカルデータバスと、複数のメモ
リブロックに共通に設けられ、選択メモリセルを含むメ
モリブロックに対応して設けられたローカルデータバス
と選択的に結合されるグローバルデータバスと、複数の
スペアメモリブロックに共通に設けられ、選択スペアメ
モリセルを含むスペアメモリブロックを含む2以上の所
定数kのスペアメモリブロックに対応して設けられたス
ペアローカルデータバスを同時にかつ選択的に結合され
るスペアグローバルデータバスを備える。
【0037】請求項2に係る半導体記憶装置は、請求項
1の所定数kが、1つのスペアローカルデータバスと1
つのローカルデータバスの容量比で与えられる。
【0038】請求項3に係る半導体記憶装置は、請求項
1のメモリブロックが行方向に沿って複数のメモリサブ
アレイに分割される。各スペアメモリブロックのスペア
メモリセルは、対応のメモリブロックの複数のメモリサ
ブアレイの不良列と置換可能である。
【0039】請求項4に係る半導体記憶装置は、各々が
行列状に配列される複数のメモリセルを有する複数の第
1のメモリブロックと、これら複数の第1のメモリブロ
ックの特定の第1のメモリブロックに行列状に配置され
る複数のスペアメモリセルとを備える。スペアメモリセ
ルの各行は、複数の第1のメモリブロックの不良行と置
換可能である。
【0040】請求項5に係る半導体記憶装置は、請求項
4の装置が、さらに、列方向に沿って複数の第1のメモ
リブロックと交互に配置され、各々が行列状に配列され
る複数のメモリセルを有する複数の第2のメモリブロッ
クと、複数の第2のメモリブロックの特定の第2のメモ
リブロックに行列状に配置されかつ各行が複数の第2の
メモリブロックの不良行と置換可能な複数のスペアメモ
リセルを備える。
【0041】請求項6に係る半導体記憶装置は、請求項
5の装置が、さらに、複数の第1のメモリブロックの各
々と複数の第2のメモリブロックの各々との間に配置さ
れかつ列方向において隣接するメモリブロックに共有さ
れ、活性化時選択メモリセルを含むメモリブロックの各
列のデータを検知および増幅するための複数のセンスア
ンプ帯を備える。
【0042】請求項7に係る半導体記憶装置は、請求項
6の装置が、さらに、複数の第1のメモリブロックと複
数の第2のメモリブロックと複数のセンスアンプ帯が第
1のメモリアレイを構成し、さらに、この第1のメモリ
アレイと同じ構成を有する第2のメモリアレイと、通常
動作モード時には第1および第2のメモリアレイから1
つのメモリブロックを選択状態へ駆動し、かつ特殊動作
モード時には、第1のメモリアレイおよび第2のメモリ
アレイ各々から所定数のメモリブロックを同時に選択状
態へ駆動する制御手段を含む。
【0043】請求項8に係る半導体記憶装置は、各々が
行列状に配列される複数のメモリセルを有する複数の第
1のメモリブロックと、複数の第1のメモリブロックと
列方向に沿って交互に配置され、各々が行列状に配列さ
れる複数のメモリセルを有する複数の第2のメモリブロ
ックと、各々が行列状に配列される複数のメモリセルを
有する複数の第3のメモリブロックと、列方向において
第3のメモリブロックと交互に配置され、かつ各々が複
数のメモリセルを有する複数の第4のメモリブロック
と、複数の第1のメモリブロックの特定のメモリブロッ
クに行列状に配置され、各行が第3のメモリブロックの
不良行と置換可能な複数のスペアメモリセルを有する第
1のスペアアレイと、第2のメモリブロックの特定のメ
モリブロックにおいて行列状に配置され、各行が第4の
メモリブロックの不良行と置換可能な複数のスペアメモ
リセルを有する第2のスペアアレイと、第3のメモリブ
ロックの特定のメモリブロックに行列状に配置されかつ
各行が第1のメモリブロックの不良行と置換可能な複数
のスペアメモリセルを有する第3のスペアアレイと、第
4のメモリブロックの特定の第4のメモリブロックに行
列状に配置され、各行が第2のメモリブロックの不良行
と置換可能な第4のスペアアレイと、通常動作モード時
には、第1ないし第4のメモリブロックから1つのメモ
リブロックを選択状態へ駆動し、かつ特殊動作モード時
には、これら第1および第2のブロックの1つのメモリ
ブロックならびに第3および第4のメモリブロックの1
つのメモリブロックを選択状態へ駆動する制御手段を備
える。
【0044】請求項9に係る半導体記憶装置は、請求項
8の装置が、さらに、第1および第2のメモリブロック
の間および第3および第4のメモリブロックの間にそれ
ぞれ設けられかつ列方向において隣接するメモリブロッ
クに共有され、対応のメモリブロックが選択メモリセル
を含むとき活性化され、該対応のメモリブロックの各列
のデータを検知し増幅するための複数のセンスアンプ帯
を備える。
【0045】請求項10に係る半導体記憶装置は、請求
項8の制御手段が、テスト動作モード時には複数の第1
のメモリブロックのうちの1つのメモリブロックを選択
状態へ駆動するときには複数の第3のメモリブロックの
1つを選択状態へ駆動する。
【0046】請求項11に係る半導体記憶装置は、デー
タアクセスのためのノーマルモードとデータ保持のため
のリフレッシュモードで動作可能であり、所定の電圧を
供給する電源ノードと、各々が、行列状に配列される複
数のメモリセルおよび各々が同一機能を有しかつメモリ
セル選択に関連する動作を行なう複数の繰返し回路を含
む繰返し回路群とを有する複数のメモリブロックと、こ
れら複数のメモリブロック各々に対応して設けられ、電
源ノードと対応のメモリブロックの繰返し回路群とを結
合する複数の電源スイッチ回路を備える。これら複数の
電源スイッチ回路の各々は、選択時第1の電流を流れさ
せかつ非選択時この第1の電流よりも小さな第2の電流
を流れさせる。
【0047】この請求項11に係る半導体記憶装置は、
さらに、ノーマルモード時とリフレッシュモード時とで
選択される電源スイッチ回路の数を異ならせるように、
アドレス信号に従って複数の電源スイッチ回路を選択的
に選択状態へ駆動するための制御手段を備える。
【0048】請求項12に係る半導体記憶装置は、請求
項11の制御手段が、ノーマルモード時には、第1の数
のアドレスビットをデコードして電源スイッチ回路を選
択するための制御信号を生成し、かつリフレッシュモー
ド時には第1の数よりも大きな第2の数のアドレスビッ
トをデコードして制御信号を生成する回路を含む。
【0049】請求項13に係る半導体記憶装置は、請求
項11の複数のメモリブロックが、各々が複数のメモリ
ブロックを有する複数のグローバルブロックに分割され
る。制御手段は、ノーマルモード時には複数のグローバ
ルブロックのうちのグローバルブロックを特定するアド
レスビットをデコードし、かつリフレッシュモード時に
は複数のメモリブロックのうちのメモリブロックを特定
するアドレスビットをデコードする。
【0050】請求項14に係る半導体記憶装置は、請求
項11の複数のメモリブロックの各々がメモリセル行各
々に対応して配置される複数のワード線を含む。この半
導体記憶装置は、さらに、アドレス指定された行に対応
して配置されたワード線を選択状態へ駆動するタイミン
グをリフレッシュモード時にはノーマルモード時よりも
遅らせる手段を含む。
【0051】請求項15に係る半導体記憶装置は、請求
項11の複数のメモリブロックの各々がメモリセル行そ
れぞれに対応して配置される複数のワード線を含む。制
御手段が、リフレッシュモード時アドレス指定されたワ
ード線を含むメモリブロックに対して設けられた電源ス
イッチ回路を選択しかつ残りのメモリブロックに対して
設けられた電源スイッチ回路を非選択状態とするように
制御信号を発生する回路を含む。
【0052】請求項16に係る半導体記憶装置は、請求
項11の装置が、さらに、リフレッシュモード時にはカ
ウント指示信号に応答してカウント動作を行なってリフ
レッシュアドレスを生成する手段を備える。制御手段
は、リフレッシュアドレスのうちの所定のビットをデコ
ードして次の制御信号を生成してラッチする第1のデコ
ード回路と、リフレッシュモード時には第1のデコード
回路のデコード動作完了後に与えられるリフレッシュサ
イクル指示信号に応答してこの第1のデコード回路のラ
ッチする制御信号を複数の電源スイッチ回路へ印加する
手段を備える。カウント指示信号はリフレッシュサイク
ル指示信号の活性期間中に活性化される。リフレッシュ
アドレスはその次に与えられるリフレッシュサイクル指
示信号に応答してリフレッシュされるリフレッシュ行を
指定する。
【0053】請求項17に係る半導体記憶装置は、請求
項11の複数のメモリブロックの特定のブロックは、不
良セルを置換・救済するためのスペアエレメントを含
む。このスペアエレメントは複数のメモリブロックの不
良セルの救済が可能である。制御手段が、ノーマルモー
ド時にはこの特定のブロックの電源スイッチ回路をアド
レス信号にかかわらず選択し、かつリフレッシュモード
時にはアドレス信号が救済すべきセルを指定しているか
否かを示すスペア判定結果に従って特定のメモリブロッ
クに対して設けられた電源スイッチ回路を選択的に選択
状態へ駆動する回路を含む。
【0054】請求項18に係る半導体記憶装置は、請求
項17の制御手段が、ノーマルモード時アドレス信号が
指定するメモリセルを含むメモリブロックに対して設け
られた電源スイッチ回路を選択状態へ駆動する手段を含
む。
【0055】請求項19に係る半導体記憶装置は、請求
項17の複数のメモリブロックの各々がメモリセル各行
に対応して設けられるワード線を含む。スペアエレメン
トは、不良行を救済するためのスペア行を備える。この
請求項19に係る半導体記憶装置は、さらに、リフレッ
シュモード時におけるワード線の選択状態への移行タイ
ミングをノーマルモード時におけるそれよりも遅らせる
ための回路をさらに備える。
【0056】請求項20に係る半導体記憶装置は、請求
項17の半導体記憶装置が、さらに、リフレッシュモー
ド時カウント指示信号に応答してカウント動作を行なっ
てリフレッシュアドレスを生成する回路を備える。制御
手段が、リフレッシュアドレスのうち所定のビットをデ
コードして次の制御信号を生成してラッチする第1のデ
コード回路と、リフレッシュモード時第1のデコード回
路のデコード動作完了後に与えられるリフレッシュサイ
クル指示信号に応答して第1のデコード回路のラッチす
る制御信号を複数の電源スイッチ回路に印加する手段を
備える。カウント指示信号はリフレッシュサイクル指示
信号の活性化期間中に活性化される。また、このリフレ
ッシュアドレス生成手段からのリフレッシュアドレス
が、次のリフレッシュサイクル指示信号に応答してデコ
ードされてリフレッシュ行を指定する。
【0057】請求項21に係る半導体記憶装置は、請求
項11の複数のメモリブロックにおいて任意のメモリブ
ロックの不良メモリセルを置換し救済するためのスペア
エレメントを特定のブロックが含む。制御手段が、ノー
マルモード時複数の電源スイッチ回路のうち特定のメモ
リブロックおよびアドレス指定されたメモリブロックに
対して設けられた電源スイッチ回路を選択状態へ駆動す
るための回路を含む。
【0058】請求項22に係る半導体記憶装置は、請求
項17の制御手段が、ノーマルモード時には特定のメモ
リブロックとアドレス信号が指定するメモリブロックに
対して設けられた電源スイッチ回路を選択状態へ駆動
し、次いでスペア判定結果とアドレス信号とに従って、
選択状態へ駆動すべきメモリセルを含むメモリブロック
を除くメモリブロックに対して設けられた電源スイッチ
回路を非選択状態へ駆動する回路を含む。
【0059】請求項23に係る半導体記憶装置は、請求
項21または22の制御手段が、リフレッシュモード時
アドレス信号とスペア判定結果とに従って、選択状態へ
駆動すべきメモリブロックに対して設けられた電源スイ
ッチ回路を選択状態へ駆動する手段を含む。
【0060】請求項24に係る半導体記憶装置は、請求
項21または22の制御手段が、前のリフレッシュサイ
クルにおいてリフレッシュアドレス生成回路から生成さ
れたリフレッシュアドレスをデコードして、選択状態へ
駆動すべきメモリブロックを特定する制御信号を生成す
る。この制御信号は、次に与えられるリフレッシュサイ
クル指示信号に従って電源スイッチ回路へ与えられる。
このリフレッシュアドレスは、その次に与えられるリフ
レッシュサイクル指示信号に従ってデコードされてリフ
レッシュ行を指定する。
【0061】スペア線専用のスペアアレイを設けること
により、複数のメモリブロックまたはサブアレイでスペ
ア線を共有することができ、各メモリブロックまたはサ
ブアレイそれぞれにスペア線を配置する場合に比べて、
スペア線の使用効率を大幅に改善することができる。
【0062】アレイ分割構造において、電源スイッチ回
路の選択態様を、ノーマルモードとリフレッシュモード
時とで異ならせることにより、デコードすべきアドレス
信号のビット数を異ならせることができ、ノーマルモー
ド時に高速で電源スイッチ回路を選択状態へ駆動するこ
とができる。一方、リフレッシュモード時には、高速応
答特性は要求されないため、数多くのアドレス信号ビッ
トをデコードして、必要最小限の電源スイッチ回路を選
択することにより、消費電流を低減する。
【0063】また、スペアエレメントを含む場合、ノー
マルモード時にスペアエレメントを含む特定のメモリブ
ロックおよびアドレス指定されたメモリブロック両者の
電源スイッチ回路を選択状態へ駆動することにより、ス
ペア判定結果を待つことなく電源スイッチ回路を選択状
態へ駆動することができ、高速アクセスが実現される。
【0064】リフレッシュモード時においては、このス
ペア判定結果に従って、選択すべてきメモリセルを有す
るメモリブロックに対する電源スイッチ回路を選択状態
へ駆動することにより、リフレッシュモード時に、選択
される電源スイッチ回路の数を必要最小限とすることが
でき、消費電流を低減することができる。これにより、
アクセス時間および消費電流を増加させることなくスペ
アエレメントの使用効率を改善した半導体記憶装置が実
現される。
【0065】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]図1は、この発
明の実施の形態1に従う半導体記憶装置のアレイ部の構
成を概略的に示す図である。図1において、メモリアレ
イは、複数のセンスアンプブロック(行ブロック)RB
♯0〜RB♯mに分割される。これらの行ブロックRB
♯0〜RB♯mは、それぞれワード線を共有する。行ブ
ロックRB♯0〜RB♯mの各々は、複数のサブアレイ
に分割される。行ブロックRB♯i(i=0〜m)は、
ノーマルサブアレイMB♯i0〜MB♯inに分割され
る。これらのノーマルサブアレイMB♯i0〜MB♯i
nは、行列状に配列される複数のメモリセルを有し、か
つワード線(行)を共有する。センスアンプブロック単
位でセンス動作が行なわれる。
【0066】また、行ブロックRB♯0〜RB♯mそれ
ぞれにおいて、対応の行ブロックRB♯0〜RB♯mの
不良列(不良ノーマルメモリセルを含む列)を置換によ
り救済するために、スペアアレイSP♯0〜SP♯mが
それぞれ設けられる。これらのスペアアレイSP♯0〜
SP♯mは、それぞれ複数列に配列されるメモリセル
(スペアメモリセル)を有する(スペアアレイSP♯0
〜SP♯mの行の数は、ノーマルサブアレイに含まれる
メモリセルの行の数と同じである)。
【0067】ノーマルサブアレイMB♯00〜MB♯m
nそれぞれに対応して、ノーマルローカルデータバスL
IO00〜LIOmnが設けられる。これらのノーマル
ローカルデータバスLIO00〜LIOmnは、対応の
ノーマルサブアレイMB♯00〜MB♯mnに対しての
みデータの授受を行なう。
【0068】列方向に沿って整列して配置されるノーマ
ルサブアレイが列ブロックCB♯0〜CB♯nを構成す
る。スペアアレイSP♯0〜SP♯mに対しても、それ
ぞれスペアローカルデータバスSIO0〜SIOmが配
置される。これらのスペアローカルデータバスSIO0
〜SIOmは、対応のスペアアレイSP♯0〜SP♯m
とのみデータの授受を行なう。列方向に整列して配置さ
れるノーマルサブアレイ、すなわち列ブロックCB♯0
〜CB♯nそれぞれに対応してノーマルグローバルデー
タバスNGIO0〜NGIOnが配置される。これらの
ノーマルグローバルデータバスNGIO0〜NGIOn
は、それぞれブロック選択ゲートBSGを介して、対応
の列ブロックのノーマルサブアレイに対して設けられた
ノーマルローカルデータバスに結合される。ブロック選
択ゲートBSGは、対応の行ブロックが選択されたとき
に、対応のブロック選択信号に応答して導通し、対応の
ノーマルローカルデータバスと対応のノーマルグローバ
ルデータバスとを接続する。スペアローカルデータバス
SIO0〜SIOmも、それぞれ、対応のブロック選択
ゲートBSGを介してスペアグローバルデータバスSG
IOに結合される。スペアアレイSP♯0〜SP♯mに
設けられるブロック選択ゲートBSGは、対応の行ブロ
ックが選択されたときに導通し、対応のスペアローカル
データバスをスペアグローバルデータバスSGIOに接
続する。
【0069】行ブロックRB♯iにおいて複数のノーマ
ルサブアレイMB♯i0〜MB♯inに共通にスペアア
レイSP♯iを設けることにより、スペアアレイSP♯
iに含まれるスペア列を、ノーマルサブアレイMB♯i
0〜MB♯inで使用することができ、スペア列の使用
効率が改善される。
【0070】また、ノーマルサブアレイそれぞれにスペ
ア列を設ける場合、ノーマルサブアレイにおいて、そこ
に設けられたスペア列よりも多くの不良列が存在する場
合、その半導体記憶装置は、救済することができない。
しかしながら、この図1に示すように、スペアアレイを
設け、一括してスペア列を配置することにより、数多く
の不良列が存在するノーマルサブアレイが存在しても、
対応のスペアアレイのスペア列を用いて置換により救済
することができ、製品歩留りを改善することができる。
【0071】図2(A)は、不良ノーマル列救済の対応
の一例を示す図である。図2(A)において、スペアア
レイSP♯0〜SP♯mそれぞれは、4つのスペアビッ
ト線対(スペア列)SBL0〜SBL3を含む。
【0072】列ブロックCB♯0〜CB♯nそれぞれに
対応して、コラムデコード回路Y0〜Ynが設けられ
る。スペアブロックSP♯に対しては、スペアデコード
回路SPDが設けられる。コラムデコード回路Y0〜Y
nからは、対応のコラムブロックに含まれるメモリサブ
アレイに共通にコラム選択線CSLを介して列選択信号
が伝達される。スペアデコード回路SPDからは、スペ
アビット線対SBL0〜SBL3それぞれに対応して設
けられるスペアコラム選択線SCSL0〜SCSL3を
介してスペアコラム選択信号が伝達される。今、ノーマ
ルメモリサブアレイMB♯00〜MB♯mnそれぞれに
おいて互いに独立にノーマル列(ノーマルビット線対)
を置換により救済することを考える。
【0073】図2(B)は、図2(A)に示すスペアデ
コード回路SPDの構成の一例を示す図である。図2
(B)において、スペアデコード回路SPDは、スペア
コラム選択線SCSL0〜SCSL3それぞれに対応し
て設けられるOR回路OG0〜OG3を含む。OR回路
OG0〜OG3それぞれに対しては、行ブロックRB♯
0〜RB♯mそれぞれに対応して設けられるスペアデコ
ーダが配置される。OR回路OG0に対しては、スペア
デコーダSD00〜SD0mが設けられ、OR回路OG
3に対しては、スペアデコーダSD30〜SD3mが設
けられる。各行ブロックにおける不良ノーマルビット線
対は、各OR回路に対して設けられたスペアデコーダに
プログラムされる。
【0074】今、図2(A)に示すように、メモリサブ
アレイMB♯00のノーマルビット線対PBL0をスペ
アアレイSP♯0のスペアビット線対SBL0で置換
し、またメモリサブアレイMB♯0nのノーマルビット
線対PBL1を、スペアアレイSP♯0のスペアビット
線対SBL1で置換する。また、メモリサブアレイMB
♯10のノーマルビット線対PBL2を、スペアアレイ
SP♯1のスペアビット線対SBL0で置換し、メモリ
サブアレイMB♯m0およびMB♯mnのそれぞれに含
まれる不良ノーマルビット線対PBL3およびPBL4
を、スペアアレイSP♯mのスペアビット線対SBL0
およびSBL3で置換する。この場合、不良ノーマルビ
ット線対PBL0のアドレスが、スペアデコーダSB0
0にプログラムされ、不良ノーマルビット線対PBL1
のアドレスが、スペアコラム選択線CSL1に対応して
設けられたOR回路に対応して設けられるスペアデコー
ダにプログラムされる。不良ノーマルビット線対PBL
2は、そのアドレスが、OR回路OG0に対して設けら
れたスペアデコーダSD01にプログラムされる。不良
ノーマルビット線対PBL3およびPBL4は、それぞ
れのアドレスが、スペアデコーダSD0mおよびSD3
mにプログラムされる。したがって、不良ノーマルビッ
ト線対がアドレス指定されたときには、対応のスペアコ
ラム選択線が選択状態へ駆動される。このときには、こ
れらのOR回路の出力信号に従って、コラムデコード回
路Y0〜Ynのデコード動作は停止される。すなわち図
2(B)に示すスペアデコード回路を用いることによ
り、メモリサブアレイMB♯00〜MB♯mnそれぞれ
において互いに独立に、不良ノーマルビット線対の救済
を行なうことができる。
【0075】この図2(B)に示すスペアデコード回路
の構成においては、行ブロックごとに、不良ノーマルビ
ット線対のアドレスのプログラムを行なうことができ
る。したがってスペアデコーダそれぞれは、「ドントケ
ア」状態を記憶することは要求されない。ノーマルコラ
ム選択線CSLが不良の場合には、各スペアデコーダ
に、同じアドレス信号をプログラムすればよい。しかし
ながらこの場合において、スペアデコーダに、「ドント
ケア」状態を記憶する機能を持たせることにより、行ブ
ロック単位の不良ノーマルビット線対救済に加えて、不
良ノーマルコラム選択線の置換による、不良ノーマルビ
ット線対の救済をも併せて行なうことができる。
【0076】[変更例]図3(A)は、図2(A)に示
すスペアデコード回路の変更例の構成を示す図である。
図3(A)においては、スペアデコーダは、列ブロック
に対応して配置される。すなわち、OR回路OG0に対
しては、スペアデコーダSD00〜SD0nが配置さ
れ、OR回路OG3に対しては、スペアデコーダSD3
0〜SD3nが配置される。スペアデコーダSD00〜
SD0nは、列ブロックブロックCB♯0〜CB♯nに
それぞれ対応し、またスペアデコーダSD30〜SD3
nも、それぞれ、列ブロックCB♯0〜CB♯nに対応
する。
【0077】今、図3(B)に示すように、メモリサブ
アレイMB♯00のノーマルビット線対PBL0が不良
であり、またコラムデコード回路Ynからのコラム選択
線CSLが不良の場合を考える。この場合、不良ノーマ
ルビット線対PBL0のアドレスがスペアデコーダSD
00にプログラムされ、またノーマルコラム選択線CS
Lのアドレスが、スペアデコーダSD3nにプログラム
される。この不良ノーマルコラム選択線CSLのプログ
ラム時においては、スペアデコーダSD3nは、列ブロ
ック指定ビットが無効状態にされ、列ブロックCB♯n
のメモリサブアレイMB♯0n〜MB♯mnのいずれか
の不良列選択線CSLに対応するノーマルビット線対が
アドレス指定されても、スペアデコーダSD3nの出力
信号は選択状態を示す。
【0078】この場合、不良ノーマルビット線対PBL
0が、スペアアレイSP♯0のスペアビット線対SBL
0により置換され、コラムデコード回路Ynからの不良
ノーマルコラム選択線CSLが、スペアコラム選択線S
CSL3に置換される。
【0079】なお、この図1に示す構成においては、1
つのメモリサブアレイが選択されて対応のノーマルグロ
ーバルデータバスに接続される。したがって、1ビット
のデータの入出力が行なわれる。
【0080】図4は、データ読出部の構成を概略的に示
す図である。図4において、ノーマルグローバルデータ
バスNGIO0〜NGIOnそれぞれに対応してメイン
アンプMAP0〜MAPnが設けられ、スペアグローバ
ルデータバスSGIOに対応してスペアメインアンプM
APsが設けられる。メインアンプMAP0〜MAPn
は、メインアンプ活性化信号PAE0〜PAEnの活性
化に応答して選択的に活性化され、スペアメインアンプ
MAPsは、スペアメインアンプ活性化信号PAEsに
応答して活性化される。スペアメインアンプ活性化信号
PAEsの活性化時、メインアンプ活性化信号PAE0
〜PAEnは、すべて非活性状態に保持される。これに
より、不良ビットの置換による救済時、正確に1ビット
のデータを読出すことができる。データ書込のために
は、メインアンプに代えてライトドライバが設けられれ
ばよい。
【0081】スペアメインアンプPAEsは、OR回路
OG0〜OG3の出力信号のいずれかがHレベルとなる
と活性化される。
【0082】なお、この図4に示す読出部の構成におい
て、ノーマルグローバルデータバスNGIO0〜NGI
Onは、選択行ブロックに対応して設けられたノーマル
ローカルデータバスにそれぞれ接続される。しかしなが
ら、コラムデコード回路Y0〜Ynの1つのみがコラム
選択線上に活性化された列選択信号を伝達するため、こ
れらのノーマルグローバルデータバスNGIO0〜NG
IOnのいずれか1つにのみ、選択メモリセルのデータ
が伝達される(ノーマルメモリセルがアクセスされたと
き)。
【0083】なお、選択行ブロックにおいてメモリサブ
アレイがすべて選択される構成の場合、スペアアレイそ
れぞれにおいて、スペアサブビット線対それぞれに対応
してスペアローカルデータバスを設けるとともに、これ
らの複数のスペアローカルデータバスに対応してスペア
グローバルデータバスを設けることにより対応すること
ができる。図3(A)に示す構成のスペアデコーダSD
00〜SD3nを用いて、複数のスペアグローバルデー
タバスに対応して設けられたメインアンプの1つを選択
的に活性化する。また、これらのスペアデコーダSD0
0〜SD3nの出力信号を用いて、不良ノーマル列の救
済が行なわれた列ブロックを検出し、その検出された列
ブロックにスペアメインアンプの出力信号を伝達する。
これは、スイッチ回路を用いることにより実現すること
ができる。
【0084】なお、図2(A)および図3(A)におい
ては、行ブロックまたは列ブロックそれぞれに対応して
スペアデコーダが用いられている。しかしながら、この
スペアデコーダの数は、このメモリアレイ全体における
不良ノーマルビット線対の救済される数に応じて適当に
定められればよい。
【0085】また、スペアアレイSP♯0〜SP♯mそ
れぞれにおけるスペアビット線対の数も適当に定められ
る。1つの列ブロックあたり複数本の割合で、スペアビ
ット線対が設けられてもよい。
【0086】以上のように、この発明の実施の形態1に
従えば、行ブロックそれぞれにスペアアレイを設け、対
応の行ブロックに含まれる複数のサブアレイの任意の不
良ノーマル列を、救済可能なように構成しているため、
各行ブロックにおいて、効率的に不良ノーマル列の救済
を行なうことができる。
【0087】また、スペア列(スペアビット線対)を選
択するためのスペアデコーダは、複数のメモリサブアレ
イで共有されるように構成しているため、メモリサブア
レイそれぞれに対応してスペアデコーダを設ける必要が
なく、回路占有面積が低減され、またスペアデコーダの
利用効率も改善される。
【0088】[実施の形態2]図5は、この発明の実施
の形態2に従う半導体記憶装置のメモリアレイ部の構成
を概略的に示す図である。この図5に示すアレイ構成に
おいては、スペアアレイSP♯0〜SP♯mそれぞれに
対応して設けられるブロック選択ゲートBSGsは、対
応の行ブロックを選択する信号φ0〜φmと異なる信号
φso〜φsmを受ける。すなわち、不良ノーマル列救
済時において、スペアグローバルデータバスSGIOに
は、スペアローカルデータバスSIO0〜SIOmのう
ち所定数のスペアローカルデータバスが同時に接続され
る。他の構成は、図1に示す構成と同じであり、対応す
る部分には同一参照番号を付す。
【0089】図6は、メモリアクセス時におけるノーマ
ルグローバルデータバスとローカルデータバスおよびス
ペアローカルデータバスの接続を概略的に示す図であ
る。図6において、ノーマルグローバルデータバスNG
IOは、ブロック選択ゲートBSGを介してローカルデ
ータバスLIOiに接続される。このブロック選択ゲー
トBSGは、行ブロック選択信号φiに応答して導通す
る。一方、スペアグローバルデータバスSGIOは、ス
ペアブロック選択ゲートBSGsを介してスペアローカ
ルデータバスSIOiに接続されかつ複数のスペアロー
カルデータバスに同時に接続される。図6においては、
ブロック選択ゲートBSGsを介して、スペアローカル
データバスSIOjがスペアグローバルデータデータバ
スSGIOに同時に接続される対応を代表的に示す。
【0090】メモリサブアレイにおいては、複数行複数
列にノーマルメモリセルが配列される。一方、スペアア
レイにおいても、スペアメモリセルが行列状に配列され
る。しかしながら、このスペアアレイにおける列の数
は、単に、対応の行ブロックにおけるノーマルサブアレ
イの不良列を救済するために設けられているだけであ
り、その列の数はノーマルサブアレイの列の数よりも大
幅に少ない。したがって、ローカルデータバスLIOi
のバス線にそれぞれ寄生容量Caが接続した場合、スペ
アローカルデータバスSIOiのバス線には、それぞれ
これよりも小さな寄生容量Ccが存在する。
【0091】一方、ノーマルグローバルデータバスNG
IOおよびスペアグローバルデータバスSGIOは、メ
モリアレイにおいて列方向に延在して配設されており、
これらには、ほぼ同じ寄生容量Cbが存在する。したが
って、1つのスペアローカルデータバスのみをスペアグ
ローバルデータバスSGIOに接続した場合、その寄生
容量は、Cb+Ccとなり、一方、ノーマルメモリセル
のアクセス時においては、バス線の寄生容量はCa+C
bとなる。スペアメモリセルアクセス時においては、バ
スの寄生容量が小さいため、信号がノーマルメモリセル
アクセス時よりも速いタイミングで変化する。したがっ
て、ノーマルメモリセルアクセス時とスペア列選択時に
おいて、信号伝播遅延が異なるため、内部信号の変化タ
イミングが異なり、内部タイミングの不一致および誤動
作などが生じる可能性がある。特に、この図5に示すメ
モリアレイが複数個設けられており、複数ビットのデー
タの入出力が行なわれる構成の場合、1つのメモリアレ
イにおいてスペア列が選択され、他のメモリアレイにお
いてノーマル列が選択された場合、データの転送タイミ
ングが異なり、内部データのセットアップ/ホールド時
間が異なることになり、回路動作が不安定となる。
【0092】また、クロック信号に同期して順次列を選
択していく構成の場合、他のメモリアレイの選択データ
と並列に読出されてラッチされた後交互に外部に読出さ
れる。ノーマルメモリセル選択時とスペア列選択時とで
データ信号の伝達時間が異なる場合、このラッチタイミ
ングに対するセットアップ/ホールド時間が異なり、正
確なデータの読出を行なうことができなくなることが考
えられる。
【0093】そこで、図6に示すように、不良スペアメ
モリセルアクセス時においては、複数のスペアローカル
データバスを同時にスペアグローバルデータバスSGI
Oに接続する。これにより、ノーマルメモリセル選択時
とスペアメモリセルアクセス時における信号伝播遅延時
間を同じとする。
【0094】同時に選択状態へ駆動されるスペアローカ
ルデータバスの数kは、具体的には、次式で与えられ
る。
【0095】Cb+Ca=Cb+k・Cc したがって、次式が得られる。
【0096】Ca=k・Cc これにより、タイミングのミスマッチにより生じる問題
を回避することができる。
【0097】今、図7に示すように、行ブロックは、R
B♯0〜RB♯7の8個設けられている場合を考える。
行ブロックRB♯0〜RB♯7は、3ビットのアドレス
信号ai、ajおよびakにより指定される。これらの
3ビットのアドレス信号ai、ajおよびakのデコー
ドにより、ブロック選択信号φiが生成される。
【0098】行ブロックRB♯0〜RB♯3と行ブロッ
クRB♯4〜RB♯7のうちの一方のブロックが、アド
レス信号ビットaiにより指定され、行ブロックRB♯
0、RB♯1、RB♯4およびRB♯5のグループと行
ブロックRB♯2、RB♯3、RB♯6およびRB♯7
のグループの一方が、アドレス信号ビットajにより指
定され、行ブロックRB♯0、RB♯2、RB♯4およ
びRB♯6のグループと行ブロックRB♯1、RB♯
3、RB♯5およびRB♯7のグループの1つがアドレ
ス信号ビットakにより指定される場合を考える。この
場合、アドレス信号ビットai〜akを適当に無効状態
(ドントケア状態)に設定して、スペアアレイブロック
選択信号φsiを生成することができる。たとえば、ア
ドレス信号ビットakを無効状態とすれば、2つの行ブ
ロックが同時に指定されるため、2つのスペアローカル
データバスをスペアグローバルデータバスに接続するこ
とができる。アドレス信号ビットajを無効状態とすれ
ば、同様、2つの行ブロックを指定することができる。
アドレス信号ビットajおよびak両者を無効状態とす
れば、4つの行ブロックを同時に指定することができ
る。3ビットのアドレス信号ai〜akすべてを無効状
態とすれば、すべての行ブロックを指定することができ
る。したがって、これらの構成を用いることにより、必
要な数(2の倍数)のスペアアレイのスペアローカルデ
ータバスをスペアグローバルデータバスに接続すること
ができる。
【0099】図8は、スペアブロックの列選択部の構成
を概略的に示す図である。図8においては、2つのスペ
アアレイSP♯iおよびSP♯jの部分の構成を示す。
【0100】図8を参照して、スペアアレイSP♯iに
おいて、スペアビット線対SBLをスペアローカルデー
タバスSIOiに接続するスペアコラム選択ゲートCS
Giは、図示しないスペアコラムデコード回路からの列
選択信号と行ブロック指定信号φiを受けるAND回路
SCGiの出力するローカルコラム選択信号YSiに応
答して導通する。スペアアレイSP♯jにおいて、スペ
アビット線対SBLとスペアローカルデータバスSIO
jを接続するスペアコラム選択ゲートCSGjは、スペ
アコラムデコード回路からのスペアコラム選択線SCS
L上に伝達されるスペアコラム選択信号と行ブロック選
択信号φjを受けるAND回路SCGjからのスペアロ
ーカルコラム選択信号YSjに応答して導通する。スペ
アローカルデータバスSIOi…SIOjは、それぞ
れ、ブロック選択信号φsiおよびφsjに応答して導
通するスペアブロック選択ゲートBSGsを介してスペ
アグローバルデータバスSGIOに接続される。
【0101】この図8に示す構成において、スペアアレ
イアクセス時、スペアローカルデータバスSIOi…S
IOjが、並列にスペアグローバルデータバスSGIO
に結合される。この状態において、選択行ブロックに対
応して設けられたスペアアレイのスペアビット線対SB
Lが対応のスペアローカルデータバスに接続される。こ
れにより、スペアコラムデコード回路からスペアコラム
選択線SCSL上に与えられるスペアコラム選択信号が
共通にスペアアレイSP♯0〜SP♯mに与えられる構
成において、複数のスペアローカルデータバスを同時に
スペアグローバルデータバスに接続する場合において
も、正確に、アドレス指定された不良列に対応するスペ
ア列を選択して、データアクセスを行なうことができ
る。これにより、プリチャージ状態に保持されたスペア
ビット線対が対応のスペアローカルデータバスを介して
スペアグローバルデータバスに接続されてスペアメモリ
セルデータが破壊されるのを防止することができる。
【0102】なお、上述の説明おいて、行ブロック指定
用のアドレス信号ビットを縮退状態(ドントケア状態)
に設定して、複数のスペアローカルデータバスを同時に
スペアグローバルデータバスに接続することを行なって
いる。しかしながら、別にデコード回路を設け、各行ブ
ロック指定時において同時に選択されるスペアローカル
データバスの組がこのデコード回路の出力により決定さ
れる構成が用いられてもよい。
【0103】以上のように、この発明の実施の形態2に
従えば、複数のスペアローカルデータバスを並列にスペ
アグローバルデータバスに接続するように構成している
ため、ノーマルメモリセルアクセス時およびスペアメモ
リセルアクセス時におけるグローバルデータバスの信号
伝播遅延を同じとすることができ、内部タイミングのミ
スマッチにより生じる問題を回避することができ、安定
に動作する半導体記憶装置を実現することができる。
【0104】[実施の形態3]図9は、この発明の実施
の形態3に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略的に
示す図である。図9において、メモリアレイは、列方向
に沿って複数の行ブロック(センスアンプブロック)R
BX♯0〜RBX♯mに分割される。行ブロックRBX
♯1〜RBX♯mは、ノーマルメモリセルが行列状に配
列されたノーマルメモリサブアレイMA♯1〜MA♯m
でそれぞれ構成される。行ブロックRBX0において
は、行列状に配列されるノーマルメモリセルを有するノ
ーマルメモリサブアレイMA♯0と、そのノーマルメモ
リサブアレイMA♯0と列を共有して複数行に配列され
るスペアメモリセルを有するスペアアレイSPX♯とを
含む。このスペアアレイSPX♯に含まれる複数のスペ
ア行(スペアワード線)は、ノーマルメモリサブアレイ
MA♯0〜MA♯mに含まれる不良ノーマルワード線と
置換可能である。ノーマルメモリサブアレイMA♯0〜
MA♯mそれぞれに対応して、ロウデコーダX0〜Xm
が設けられ、スペアアレイSPX♯に対しスペアロウデ
コード回路SPDXが配置される。
【0105】この図9に示す構成においては、スペアア
レイSPX♯を、ノーマルメモリサブアレイMA♯0〜
MA♯mに共通に配置する。したがって、1つのノーマ
ルメモリサブアレイにおいて不良行が集中的に存在する
場合においても、スペアアレイSPX♯に含まれるスペ
アワード線を用いて置換救済を行なうことができ、製品
歩留りを改善することができる。また、スペアロウデコ
ーダを複数のノーマルメモリサブアレイ(行ブロック)
で共有することにより、スペアデコーダの数を低減する
ことができる。
【0106】図10は、図9に示すスペアロウデコーダ
回路SPDXの構成を概略的に示す図である。図10に
おいては、スペアアレイSPX♯においては、4本のス
ペアワード線SWL0〜SWL3が設けられた場合のス
ペアロウデコード回路SPDXの構成が一例として示さ
れる。このスペアロウデコード回路SPDXは、スペア
ワード線SWL0〜SWL3それぞれに対応して設けら
れるスペアロウデコーダSDX0〜SDX3を含む。こ
れらのスペアロウデコーダSDX0〜SDX3には、そ
れぞれ、メモリサブアレイを特定するブロックアドレス
およびサブアレイ内の行アドレス両者をプログラムす
る。今、図10に示すように、ノーマルメモリサブアレ
イMA♯0に含まれる不良ノーマルワード線WL0、ノ
ーマルメモリサブアレイMA♯1に含まれる不良ノーマ
ルワード線WL1およびWL2、ノーマルメモリサブア
レイMA♯mに含まれる不良ノーマルワード線WL3を
スペアワード線との置換により救済する場合を考える。
この場合、スペアロウデコーダSDX0にワード線WL
0のアドレス(ブロックアドレスを含む)がプログラム
され、スペアロウデコーダSDX1およびSDX2それ
ぞれに、不良ノーマルワード線WL1およびWL2のア
ドレスがプログラムされ、スペアロウデコーダSDX3
に不良ノーマルワード線WL3のアドレスがプログラム
される。したがって、不良ノーマルワード線WL0、W
L1、WL2、およびWL3が、それぞれ、スペアワー
ド線SWL0、SWL1、SWL2、およびSWL3に
より置換される。
【0107】したがって、スペアロウデコーダが、ノー
マルメモリサブアレイMA♯0〜MA♯mにそれぞれに
より共有されるため、ノーマルメモリサブアレイそれぞ
れに対応してスペアロウデコーダを設ける必要がなく、
アレイ占有面積の増加を抑制することができる。また、
スペアワード線は、ノーマルメモリサブアレイMA♯0
〜MA♯mにより共有されるため、スペアワード線の利
用効率が改善される。
【0108】また、この行ブロックRBX♯0において
スペアアレイSPX♯を、ノーマルメモリサブアレイM
A♯0〜MA♯mに共通に設けることにより、このスペ
アアレイSPX♯に含まれるスペアワード線SWLを、
任意のノーマルメモリサブアレイが使用することがで
き、スペアワード線の利用効率を改善することができ
る。
【0109】また、スペアアレイSPX♯をノーマルメ
モリサブアレイMA♯0に含ませることにより、このス
ペアデコーダSDX0〜SDX3の1つが選択されたと
き、この行ブロックRBX♯0に対して設けられるセン
スアンプを活性化する構成が用いられればよく、センス
アンプの制御動作も簡略化される。
【0110】なお、図9および10に示す構成において
は、行ブロックRBX♯0〜RBX♯mにおいて、1つ
の行ブロックが選択されてセンス動作が行なわれる(ワ
ード線選択が行なわれる)。
【0111】また、スペアアレイSPX♯に含まれるス
ペアワード線SWLの数は任意である。
【0112】以上のように、この発明の実施の形態3に
従えば、スペアワード線は、複数のノーマルメモリサブ
アレイに共通に使用されるように1つのスペアアレイ内
に一括して設けているため、スペアロウデコーダの数が
低減され、またスペアワード線の使用効率が改善され
る。
【0113】[実施の形態4]図11は、この発明の実
施の形態4に従う半導体記憶装置のアレイ部の構成を概
略的に示す図である。図11において、メモリアレイ
は、ノーマルメモリサブアレイMA♯0−0〜MA♯0
−Nと、ノーマルメモリサブアレイMA♯0−0〜MA
♯0−Nと列方向において交互に配設されるノーマルメ
モリサブアレイMA♯1−0〜MA♯1−Nを含む。ノ
ーマルメモリサブアレイMA♯0−0に対しては、スペ
アワード線SWLが所定数設けられたスペアアレイSP
X♯0が配置され、1つの行ブロック(センスアンプブ
ロック)RBX♯0を構成し、ノーマルメモリサブアレ
イMA♯1−Nにおいては、スペアワード線SWLが所
定数配置されたスペアアレイSPX♯1が設けられ、行
ブロックRBX♯1が構成される。ノーマルメモリサブ
アレイMA♯0−0〜MA♯0−NおよびMA♯1−0
〜MA♯1−Nは、それぞれ行列状に配列されるノーマ
ルメモリセルを有する。
【0114】列方向において隣接するメモリサブアレイ
の間に、センスアンプ帯SAB1〜SABmが配置され
る。ノーマルメモリサブアレイMA♯0−0の外側にセ
ンスアンプ帯SAB0が配置され、ノーマルメモリサブ
アレイMA♯1−Nに隣接して、センスアンプ帯SAB
m+1が配置される。
【0115】これらのセンスアンプ帯SAB0〜SAB
m+1は、交互配置型シアードセンスアンプの構成を有
する。1つのノーマルメモリサブアレイまたは行ブロッ
クが選択されたとき、その両側に設けられたセンスアン
プ帯に含まれるセンスアンプにより、センス動作が行な
われる。
【0116】行ブロックRBX♯0に含まれるスペアア
レイSPX♯0のスペアワード線は、メモリサブアレイ
MA♯0−0〜MA♯0−Nに含まれるノーマルワード
線と置換可能であり、ノーマルメモリサブアレイMA♯
1−Nに設けられたスペアアレイSPX♯1の各スペア
ワード線は、ノーマルメモリサブアレイMA♯1−0〜
MA♯1−Nに含まれるノーマルワード線と置換可能で
ある。
【0117】通常動作時においては、ノーマルメモリサ
ブアレイMA♯0−0〜MA♯0−Nのいずれか1つが
選択されるか、または、ノーマルメモリサブアレイMA
♯1−0〜MA♯1−Nのいずれか1つが選択される。
すなわち、この図11に示す構成において、1つのノー
マルメモリサブアレイが選択状態へ駆動される。以下
に、このノーマルメモリサブアレイMA♯0−0〜MA
♯0−NとノーマルメモリサブアレイMA♯1−0〜M
A♯1−Nとを列方向において交互に配置しかつこれら
のサブアレイ群それぞれに、スペアアレイを設けること
により得られる効果について説明する。
【0118】今、図12に示すように、行ブロックRB
X♯0に含まれるスペアアレイSPX♯のスペアワード
線が、すべてのノーマルメモリサブアレイの不良ノーマ
ルワード線と置換可能な場合を考える。シェアードセン
スアンプ構成においては、センスアンプ帯SAB1の両
側に、行ブロックRBX♯0およびノーマルメモリサブ
アレイMA♯1−0が配置される。センスアンプ帯SA
B1と行ブロックRBX♯0の間には、ビット線分離ゲ
ートBLIG0が配置され、センスアンプ帯SAB1と
ノーマルメモリサブアレイMA♯1−0の間には、ビッ
ト線分離ゲートBLIG1が配置される。ビット線分離
ゲートBLIG0へは、置換指示信号/φspとサブア
レイ指定信号φ1を受けるNOR回路OGaの出力信号
がビット線分離制御信号として与えられる。ビット線分
離ゲートBLIG1に対しては、置換指示信号φspと
サブアレイ指定信号φ0とを受けるNOR回路OGbの
出力信号がビット線分離指示信号として与えられる。置
換指示信号φspは、不良ノーマルセルがアドレス指定
されて、スペアアレイSPX♯に含まれるスペアワード
線が選択されるとき、選択的に活性状態のHレベルとさ
れる。サブアレイ指定信号φ1は、ノーマルメモリサブ
アレイMA♯1−0が指定されたときに活性状態のHレ
ベルとされ、サブアレイ指定信号φ0は、ノーマルメモ
リサブアレイMA♯0−0が指定されたときに、活性状
態のHレベルとされる。
【0119】今、ノーマルメモリサブアレイMA♯1−
0に含まれる不良ノーマルワード線が、スペアアレイS
PX♯に含まれるスペアワード線で置換された場合を考
える。ノーマルメモリサブアレイMA♯1−0の不良ノ
ーマルワード線がアドレス指定されたとき、また、サブ
アレイ指定信号φ1がHレベルとなり、一方、サブアレ
イ指定信号φ0がLレベルを維持する。したがって、N
OR回路OGaの出力信号がLレベルとなり、ビット線
分離ゲートBLIG0が非導通状態となり、このスペア
アレイSPX♯が、センスアンプ帯SAB1から切離さ
れる。一方、この不良ノーマルワード線をスペアアレイ
SPX♯に含まれるスペアワード線で置換するため、置
換指示信号φspもHレベルへ駆動されるため、NOR
回路OGbの出力信号もHレベルに立上がり、ビット線
分離ゲートBLIG1も非導通状態となる。したがっ
て、センスアンプ帯SAB1は、このスペアアレイSP
X♯およびノーマルメモリサブアレイMA♯1−0両者
から切離されることになり、不良ノーマルワード線の救
済を行なうことができなくなる。
【0120】これを防止するためには、ビット線分離ゲ
ートBLIG0をスペアワード線使用時に導通状態とす
るために、図13に示す回路を、このビット線分離制御
回路として用いることが考えられる。
【0121】図13において、このビット線分離制御回
路は、サブアレイ指定信号φ1を受けるインバータOG
aaと、インバータOGaaの出力信号と置換指示信号
φspを受けるOR回路OGabを含む。この図13に
示すビット線分離制御回路の場合、ノーマルメモリサブ
アレイがアドレス指定されたときには、インバータOG
aaの出力信号がLレベルとなる。不良ノーマルワード
線がアドレス指定されていない場合には、置換指示信号
φspがLレベルであり、したがってOR回路OGab
の出力信号がLレベルとなり、ビット線分離ゲートBL
IG0を非導通状態とすることができる。一方、置換指
示信号φspが活性化されスペアアレイに含まれるスペ
アワード線を使用するときには、OR回路OGabの出
力信号は、Hレベルとなり、ビット線分離ゲートBLI
G0が導通状態となる。
【0122】しかしながら、この図13に示すビット線
分離制御回路を用いた場合、他のビット線分離ゲートに
対して設けられた制御回路と回路構成が異なり、ゲート
段数が異なる(OR回路は、NOR回路とその出力信号
を受けるインバータとで構成される)。したがって、ゲ
ート遅延が異なり、タイミングマージンが減少し、誤動
作が生じる可能性がある。
【0123】図11に示すように、スペアアレイSPX
♯0においては、ノーマルメモリサブアレイMA♯0−
0〜MA♯0−Nの不良ノーマルワード線と置換可能な
スペアワード線を配置することにより、ノーマルメモリ
サブアレイMA♯1−0の不良ノーマルワード線がアド
レス指定されたときには、この行ブロックRBX♯0に
含まれるスペアアレイに含まれるスペアワード線は使用
されない。したがって、この場合、図14に示すような
ビット線分離制御回路を利用することにより、正確に、
不良ノーマルワード線の置換による救済を行なうことが
できる。
【0124】図14において、ビット線分離ゲートBL
IG0に対して、サブアレイ指示信号φ1を受ける2入
力NOR回路OGcが設けられ、ビット線分離ゲートB
LIG1に対しては、スペア置換指示信号φsp0とサ
ブアレイ指定信号φ0を受けるNOR回路OGdが設け
られる。スペア置換指示信号φsp0は、ノーマルメモ
リサブアレイMA♯0−0〜MA♯0−Nのいずれかに
おいて不良ノーマルワード線がアドレス指定されたとき
に、活性状態のHレベルへ駆動される。サブアレイ指示
信号φ0は、ノーマルメモリサブアレイMA♯0−0が
指定されたときに活性状態のHレベルへ駆動され、サブ
アレイ指示信号φ1は、ノーマルメモリサブアレイMA
♯1−0が指定されたときに活性状態のHレベルへ駆動
される。サブアレイMA♯0−0に対応して設けられる
スペアアレイSPX♯0が使用されるときには、ノーマ
ルメモリサブアレイMA♯1−0がアドレス指定される
ことはない。これは、スペアアレイSPX♯0に含まれ
るスペアワード線は、ノーマルメモリサブアレイMA♯
0−0〜MA♯0−Nに含まれる不良ノーマルワード線
がアドレス指定された場合に選択されるためである。ま
た、この場合、NOR回路OGcの出力信号がHレベル
を維持し、一方、NOR回路OGdの出力信号がLレベ
ルとなり、センスアンプ帯SAB1は、行ブロックRB
X♯0に接続され、ノーマルメモリサブアレイMA♯1
−0から切離される。逆に、ノーマルメモリサブアレイ
MA♯1−0がアドレス指定されたときには、NOR回
路OGcの出力信号がLレベルとなり、行ブロックRB
X♯0が、センスアンプ帯SAB1から切離され、ノー
マルメモリサブアレイMA♯1−0が、センスアンプ帯
SAB1に接続される(NOR回路OGdの出力信号が
Hレベルを維持する)。
【0125】他方の行ブロックRBX♯1に対しても、
同様の構成が設けられる。これにより、スペアアレイを
含むメモリブロックおよびこれに隣接するメモリサブア
レイが同時にアドレス指定されることがなく、正確な、
不良救済を行なうことができる。
【0126】図15は、この発明の実施の形態4におけ
る半導体記憶装置における不良ノーマルワード線の置換
の態様の一例を概略的に示す図である。図15におい
て、スペアアレイSPX♯0は、ノーマルメモリサブア
レイMA♯0−0〜MA♯0−Nの不良ノーマルワード
線と置換可能なスペアワード線を含む。スペアアレイS
PX♯1は、ノーマルメモリサブアレイMA♯1−0〜
MA♯1−Nに含まれる不良ノーマルワード線と置換可
能なスペアワード線を含む。センスアンプ帯を共有する
ノーマルサブアレイは、そのアドレス信号ビットRAj
の値が異なる。これにより、アクセス衝突(ノーマル/
スペアワード線の同時選択)による誤動作を防止するこ
とができ、正確な不良救済を行なうことができる。
【0127】[実施の形態5]図16は、半導体記憶装
置に含まれるメモリセルの構成を示す図である。図16
においては、ワード線WLaおよびWLbとビット線B
Lの交差部に対応して配置される2つのメモリセルMC
aおよびMCbを代表的に示す。メモリセルMCaおよ
びMCbの各々は、キャパシタMQと、対応のワード線
(WLaまたはWLb)の信号電位に応答してキャパシ
タMQをビット線BLに接続するnチャネルMOSトラ
ンジスタで構成されるアクセストランジスタMTを含
む。これらのメモリセルMCaおよびMCbは、ダイナ
ミック型メモリセルであり、ビット線BLおよび/BL
が対をなして配設され、ビット線BLおよび/BLに生
じた電位差が、センスアンプにより差動増幅される。
【0128】この図16に示す配置において、ワード線
WLaが選択状態へ駆動されるとき、ワード線WLaお
よびWLbの間の寄生容量による容量結合により、非選
択ワード線WLbの電圧レベルが上昇し、メモリセルM
Cbに含まれるアクセストランジスタMTが弱いオン状
態となり、キャパシタMQの蓄積電荷が、ビット線BL
に伝達される。また、選択ワード線WLaの非選択移行
時、ワード線WLaとビット線BLの間の容量結合によ
り、ビット線BLの電圧レベルが低下し(ビット線BL
が接地電圧レベルに駆動されているとき)、ビット線B
Lの電圧レベルが低下し、非選択ワード線WLbに接続
されるメモリセルMCbのアクセストランジスタMTが
弱いオン状態となり、キャパシタの蓄積電荷がビット線
BLに流出する。このような、ワード線を選択するとき
の、非選択ワード線に接続されるメモリセルに電流リー
クを生じる現象は、「ディスターブリフレッシュ」と呼
ばれる。メモリセルの電荷保持特性が悪い場合、一定の
周期でリフレッシュが行なわれる前に、メモリセルの記
憶データが消失し、ソフトエラーが生じる。このような
「ディスターブリフレッシュ」特性をテストするため
に、ワード線を順次選択状態へ駆動し、メモリセルの電
荷保持特性を試験する「ディスターブ・リフレッシュ・
テスト」が行なわれる。この「ディスターブ・リフレッ
シュ・テスト」においては、各メモリセルに所定回数の
ディスターバンスを与えるために、ワード線は所定回数
選択状態へ駆動される。半導体記憶装置の記憶容量が増
加すれば、応じてワード線の数も多くなり、この「ディ
スターブ・リフレッシュ・テスト」に要する時間が大き
くなる。このようなディスターブ・リフレッシュ・テス
トを高速で行なうために、この「ディスターブ・リフレ
ッシュ・テスト」においては、通常動作モード時に同時
に選択されるワード線の数よりも、より多くのワード線
を同時に選択状態へ駆動することが行なわれる。この場
合、ワード線選択態様によっては、フレキシブル・リダ
ンダンシィ構成を利用した場合、1つのサブアレイにお
いてスペアワード線とノーマルワード線とが同時に選択
状態へ駆動され、アクセス競合が生じ、メモリセルの記
憶データが破壊され、ディスターブ・リフレッシュ・テ
ストを行なうことができなくなるという問題が生じる。
以下に、ディスターブ・リフレッシュ・テストなどの、
通常動作モード時よりもより多くのワード線を同時に選
択状態へ駆動する場合においても、1つのメモリサブア
レイ内においてノーマルワード線とスペアワード線とを
同時に選択するのを防止することのできる構成について
説明する。
【0129】図17は、この発明の実施の形態5に従う
半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図であ
る。図17において、メモリアレイは、2つのメモリマ
ットB♯0およびB♯1を含む。メモリマットB♯0
は、ノーマルメモリサブアレイMB♯00−0〜MB♯
00−Nと、ノーマルメモリサブアレイMB♯01−0
〜MB♯01−Nを含む。ノーマルメモリサブアレイM
B♯00−0〜MB♯00−Nと、ノーマルメモリサブ
アレイMB♯01−0〜MB♯01−Nは、交互に配置
される。これらのノーマルメモリサブアレイMB♯00
−0〜MB♯00−NおよびMB♯01−0〜MB♯0
1−Nの間に、斜線領域で示すセンスアンプ帯が配置さ
れる。ノーマルサブアレイMB♯00−0に、スペアワ
ード線を含むスペアアレイSPX♯00が配置され、ノ
ーマルメモリサブアレイMB♯01−Nに対応して、ス
ペアワード線を含むスペアアレイSPX♯01が配置さ
れる。ノーマルメモリサブアレイMB♯00−0および
スペアアレイSPX♯00が、行ブロック(センスアン
プブロック)RB♯00を構成し、ノーマルメモリサブ
アレイMB♯01−NおよびスペアアレイSPX♯01
が、行ブロックRB♯01を構成する。ノーマルメモリ
サブアレイMB♯00−0〜MB♯00−Nが、たとえ
ばロウアドレス信号ビットRAjが1のときに指定され
るメモリブロック群B♯00を構成し、ノーマルメモリ
サブアレイMB♯01−0〜MB♯01−Nが、ロウア
ドレス信号ビットRAjがたとえば0のときに選択され
るメモリブロック群B♯01を構成する。
【0130】メモリマットB♯1は、ノーマルサブアレ
イMB♯10−0〜MB♯10−Nと、ノーマルメモリ
サブアレイMB♯11−0〜MB♯11−Nを含む。ノ
ーマルメモリサブアレイMB♯10−0〜MB♯10−
NとノーマルメモリサブアレイMB♯11−0〜MB♯
11−Nは、列方向に沿って交互に配置される。これら
のノーマルメモリサブアレイMB♯10−0〜MB♯1
0−NとノーマルメモリサブアレイMB11−0〜MB
♯11−Nの間には、斜線領域で示すセンスアンプ帯が
配置される。ノーマルメモリサブアレイMB♯10−0
に対応してスペアワード線を含むスペアアレイSBX♯
10が配置され、ノーマルメモリサブアレイMB♯11
−Nに対してスペアアレイSPX♯11が配置される。
ノーマルメモリサブアレイMB♯10−0およびスペア
アレイSPX♯10が、行ブロック(センスアンプブロ
ック)RB♯10−0を構成し、ノーマルメモリサブア
レイMB♯11−NおよびスペアアレイSPX♯11
が、行ブロックRB♯11−Nを構成する。ノーマルメ
モリサブアレイMB♯10−0〜MB♯10−Nが、メ
モリブロック群B♯10に含まれ、ノーマルメモリサブ
アレイMB♯11−0〜MB♯11−Nが、メモリブロ
ック群B♯11に含まれる。
【0131】この図17に示すアレイ構成において、行
ブロックRB♯00に設けられたスペアアレイSPX♯
00は、メモリブロック群B♯10に含まれるノーマル
メモリサブアレイの不良ノーマルワード線と置換可能な
スペアワード線を含む。行ブロックRB♯01に含まれ
るスペアアレイSPX♯01は、メモリブロック群B♯
11に含まれるノーマルメモリサブアレイの不良ノーマ
ルワード線と置換可能なスペアワード線を含む。また、
行ブロックRB♯10−0に含まれるスペアアレイSP
X♯10は、メモリブロック群B♯00に含まれるノー
マルメモリサブアレイの不良ノーマルワード線と置換可
能なスペアワード線を含む。行ブロックRB♯11−N
に含まれるスペアアレイSPX♯11は、メモリブロッ
ク群B♯01に含まれるノーマルメモリサブアレイの不
良ノーマルワード線と置換可能なスペアワード線を含
む。次に動作について説明する。
【0132】今、図18(A)に示すように、1つのノ
ーマルメモリサブアレイが、アドレス信号ビットRA0
〜RAhにより指定される場合を考える。メモリマット
の指定は、ロウアドレス信号ビットRAiで行なわれ、
メモリブロック群の指定は、ロウアドレス信号ビットR
Ajに行なわれる。
【0133】通常動作モード時においては、これらのア
ドレス信号ビットRA0〜RAjはすべて有効であり、
1つのマットが指定され、指定されたマットにおいて1
つのメモリブロック群が指定され、かつ指定されたメモ
リブロック群において1つのノーマルメモリサブアレイ
が指定される。アドレス指定されたワード線が不良ノー
マルワード線の場合、置換すべきスペアワード線は、選
択メモリマットと異なるメモリマットに含まれている。
したがって、何ら問題なく、不良ノーマルワード線の置
換を行なうことができる(センスアンプ帯の共有の問題
も生じない)。
【0134】一方、通常動作モード時と異なるテスト動
作モード時において図18(B)に示すように、ロウア
ドレス信号ビットRAjを縮退状態とする。これによ
り、メモリマットB♯0およびB♯1のうち1つのメモ
リマットが指定され、指定されたメモリマット内におい
て、2つのメモリブロック群それぞれから、ノーマルメ
モリサブアレイが指定される。1つのメモリマットにお
いて2つのノーマルメモリサブアレイが指定されるた
め、この選択時、センスアンプ帯を共有しないノーマル
サブアレイが指定されるようにアドレス信号ビットの割
当てが行なわれる。アドレス指定されたノーマルワード
線が、不良ノーマルワード線の場合、対応のスペアワー
ド線は、非選択メモリマット内に準備されている。した
がって、1つのメモリマット内において、複数(2本)
のノーマルワード線が同時に指定される場合において
も、行ブロックRB♯00、RB♯01、RB♯10、
およびRB♯11において、同時にスペアワード線とノ
ーマルワード線とが選択状態へ駆動されるのが防止され
る。また、非選択メモリマットにおいては、不良ノーマ
ルワード線置換時において行ブロックのスペアワード線
が選択状態へ駆動されるだけであり、センスアンプ帯の
共有の問題も生じない。
【0135】たとえば、テスト動作モード時において、
メモリマットB♯0が指定され、メモリブロック群B♯
00およびB♯01それぞれからノーマルメモリサブア
レイが選択された場合、対応のスペアワード線は、非選
択メモリマットB♯1の行ブロックRB♯10に含まれ
るスペアアレイSPX♯10および/または行ブロック
RB♯11に含まれるスペアアレイSPX♯11に準備
されている。したがって、スペアワード線が選択される
メモリマットとノーマルワード線が選択されるメモリマ
ットは互いに異なるため、ノーマルワード線とスペアワ
ード線とが1つのメモリアレイ内において同時に選択さ
れるのが防止される。また、アドレス信号ビットの適当
な割当てにより、1つのメモリマットにおいてセンスア
ンプ帯を共有しない2つのノーマルサブアレイを同時に
選択状態へ駆動することができる。なお、このメモリマ
ットの数を増加させれば、同時に選択状態へ駆動される
ノーマルワード線の数はさらに増加させることができ
る。
【0136】図19は、動作モードに応じて選択サブア
レイの数を変更するための部分の構成を示す図である。
図19において、アドレス信号ビットRAjとテストモ
ード指示信号TEを受けるゲート回路(OR回路)GT
が設けられる。テストモード指示信号TEが活性状態の
Hレベルとなると、ロウアドレス信号ビットRAjの値
にかかわらず、メモリブロック群指定信号φBが活性状
態のHレベルとなる。したがって、テスト動作モード時
に、ロウアドレス信号ビットRAjを縮退状態として、
1つのメモリマットにおいて、2つのメモリブロック群
それぞれからノーマルサブアレイを指定することができ
る。
【0137】また、センスアンプ帯を共有しないノーマ
ルサブアレイの指定のためには、一方のメモリブロック
群のアドレスを割当てと他方のメモリブロック群のアド
レス割当てを、逆方向にすればよい(一方のメモリブロ
ック群が列方向に沿って上から下に向かってアドレス0
からNを割当てられたとき、他方のメモリ群のノーマル
サブアレイは、アドレス0からNへ下から上に向かって
順次割当てられる)。
【0138】また、非選択メモリマットにおけるセンス
アンプ帯とスペアアレイとの接続およびセンス動作につ
いては、スペアデコーダを常時動作させて比較動作を行
なわせ、その結果を図14に示す構成と同様の構成で各
行ブロックのスペアアレイへ与えることにより実現され
る。対応の行ブロックに対応して設けられたセンスアン
プ制御回路をこのスペアデコーダの出力信号が活性状態
のときに活性状態へ駆動する構成が用いられればよい。
これにより、非選択メモリマットにおいてスペアワード
線を使用するときに、対応のセンスアンプを活性化する
ことができる。
【0139】また、データアクセスのためには、図4に
示す構成と同様の構成が用いられればよい(ディスター
ブリフレッシュテスト時、データアクセスは行なわれな
い)。
【0140】[変更例]図20は、この発明の実施の形
態5の変更例の構成を概略的に示す図である。図20に
おいても、図17に示す構成と同様、メモリアレイは、
2つのメモリマットB♯0およびB♯1に分割される。
メモリマットB♯0において、メモリブロック群B♯0
0に属するノーマルメモリサブアレイMB♯00−0〜
MB♯00−Nとメモリブロック群B♯01に含まれる
ノーマルメモリサブアレイMB♯01−0〜MB♯01
−Nが列方向に沿って交互に配置される。ノーマルメモ
リサブアレイMB♯00−0に対応してスペアアレイS
PX♯00が配置され、ノーマルメモリサブアレイMB
♯01−Nに対応してスペアアレイSPX♯01が配置
される。スペアアレイSPX♯00は、メモリブロック
群B♯00に属するノーマルメモリサブアレイの不良ノ
ーマルワード線と置換可能な複数のサブスペアワード線
を含み、スペアアレイSPX♯01は、メモリブロック
群B♯01に属するノーマルメモリサブアレイの不良ノ
ーマルワード線と置換可能なスペアワード線を含む。
【0141】メモリマットB♯1においては、メモリブ
ロック群B♯10に含まれるノーマルメモリサブアレイ
MB♯10−0〜MB♯10−Nとメモリブロック群B
♯11に含まれるノーマルメモリサブアレイMB♯11
−0〜MB♯11−Nが、列方向に沿って交互に配置さ
れる。ノーマルメモリサブアレイMB♯10−0に対応
してスペアアレイSPX♯10が配置され、ノーマルメ
モリサブアレイMB♯11−Nに対応してスペアアレイ
SPX♯11が配置される。スペアアレイSPX♯10
は、メモリブロック群B♯10に含まれるノーマルメモ
リサブアレイの不良ノーマルワード線と置換可能な複数
のサブワード線を含み、スペアアレイSPX♯11は、
メモリブロック群B♯11に含まれるノーマルサブアレ
イの不良ノーマルワード線と置換可能な複数のスペアワ
ード線を含む。
【0142】この図20に示す配置においても、各ノー
マルサブアレイ間においては、斜線領域で示すセンスア
ンプ帯が配置される。
【0143】この図20に示す構成において、ノーマル
モード時においては、メモリマットB♯0およびB♯1
の一方が選択され、かつ選択メモリマットにおいて1つ
のノーマルメモリサブアレイが選択される。したがっ
て、選択された1つのメモリマットにおいて、図11に
示す構成と同じノーマルワード線の選択および不良ノー
マルワード線の置換および救済が行なわれる。
【0144】テストモード時においては、たとえばロウ
アドレス信号ビットRAiが縮退状態とされ、メモリマ
ットB♯0およびB♯1がともに指定される。これらの
メモリマットB♯0およびB♯1それぞれにおいて、1
つのノーマルサブアレイが選択される。メモリマットB
♯0およびB♯1それぞれにおいては、異なるメモリブ
ロック群に含まれるノーマルサブアレイが交互に配置さ
れており、またセンスアンプ帯を共有するノーマルサブ
アレイは異なるメモリブロック群に含まれている。した
がって、テストモード時において、何らセンスアンプを
共有するノーマルメモリサブアレイが同時に指定される
というセンスアンプ競合の問題を生じることなく複数
(2本)のノーマルワード線またはスペアワード線を選
択状態へ駆動して、テスト動作を行なうことができる
(行ブロックRB♯00〜RB♯11のいずれかにおい
て、同時に、ノーマルワード線とスペアワード線が選択
状態へ駆動されることはない)。これにより、ディスタ
ーブリフレッシュテストを高速で行なうことができる。
【0145】なお、この実施の形態5においては、ディ
スターブリフレッシュテストが述べられている。しかし
ながら、セルフリフレッシュモード時において、通常動
作モード時よりも数多くのワード線が選択状態へ駆動さ
れる構成が用いられる場合、このテストモード指示信号
に代えてセルフリフレッシュ指示信号が用いられれば、
同様の効果が得られる。この変更例の構成においてアド
レス信号ビット(メモリマット特定用のアドレス信号ビ
ット)RAiを縮退する構成としては、図19に示す構
成と同じ構成を利用することができる。
【0146】以上のように、この発明の実施の形態5に
従えば、複数のメモリマットを設け、ディスターブリフ
レッシュテストなどの特定の動作モード時に、通常動作
モード時よりも数多くのノーマルワード線を選択状態へ
駆動する場合、1つの行ブロックにおいてノーマルワー
ド線とスペアワード線とが同時に選択状態とならないよ
うに構成しているため、フレキシブル・リダンダンシィ
構成の特徴、すなわちスペアデコーダおよびスペアワー
ド線の効率的利用という特徴を損なうことなく所望の動
作モードを正確に実現することができる。
【0147】なお、この変更例の構成においてもメモリ
マットの数を増加させることにより、容易に、より多く
のノーマルワード線(4本、8本)を同時に選択状態へ
駆動することができる。
【0148】[実施の形態6]図21(A)は、この発
明の実施の形態6に従う半導体記憶装置の要部の構成を
概略的に示す図である。図21(A)において、メモリ
アレイは、複数のメモリアレイブロック2a〜2nに分
割される。メモリアレイブロック2a〜2nは、行列状
に配列される複数のメモリセルを含む。ブロック単位
で、メモリセル行の選択が行なわれる。メモリアレイブ
ロック2a〜2nそれぞれに対応して、メモリアレイブ
ロック2a〜2nのメモリセル行を選択状態へ駆動する
ためのロウ系周辺回路3a〜3nが配置される。これら
のロウ系周辺回路3a〜3nは、その構成は後に詳細に
説明するが、アドレス信号をデコードするデコード回路
(プリデコーダを含んでもよい)およびそのデコード回
路の出力信号に従ってメモリセル行を選択状態へ駆動す
るためのワード線ドライブ回路を含む。
【0149】ロウ系周辺回路3a〜3nそれぞれと主電
源供給線1との間に、選択信号φBa〜φBnに応答し
て選択状態へ駆動される電源スイッチ回路(SW)4a
〜4nが設けられる。これらの電源スイッチ回路4a〜
4nの各々は、選択状態へ駆動されたとき、非選択状態
のときよりも大きな電流の流れを生じさせる。主電源供
給線1には、所定の電圧Vrが与えられる。この電圧V
rは、電源電圧Vcc、接地電圧Vssおよび高電圧V
ppのいずれかまたはこれらの組合せであってもよい。
ロウ系周辺回路3a〜3nの構成に応じて適当な電圧
が、この電圧Vrとして選択される。
【0150】電源スイッチ回路4a〜4nの選択/非選
択を決定するために、アドレス信号ADとセルフリフレ
ッシュモード指示信号SRとに従って選択信号φBa〜
φBn(これは総称して制御信号と称す)を生成する電
源ブロックデコーダ6が設けられる。アドレス信号AD
は、また、ロウ系周辺回路3a〜3nへ、メモリセル行
(ワード線)指定アドレスとして与えられる。
【0151】電源ブロックデコーダ6は、通常動作モー
ド時(ノーマルモード時)とセルフリフレッシュモード
時において、選択状態へ駆動される電源スイッチ回路の
数を異ならせる。この電源ブロックデコーダ6は、セル
フリフレッシュモード時とノーマルモード時とで、電源
スイッチ回路4a〜4nの選択シーケンスを異ならせ
る。これらの特徴により、メモリアレイブロック2a〜
2nにおいてスペア線が含まれる場合においても、何ら
アクセス時間を増大させることなく低消費電流で動作す
る半導体記憶装置を実現することができる。
【0152】図21(B)は、図21(A)に示すロウ
系周辺回路3a〜3nの構成の一例を示す図である。図
21(B)においては、1つのロウ系周辺回路3の構成
を代表的に示す。
【0153】メモリアレイブロック2(2a〜2n)に
おいては、メモリセルMCが行列状に配列され、またメ
モリセルMCの行それぞれに対応してワード線WLa〜
WLmが配置される。メモリセルの列それぞれに対応し
てビット線対BL,/BLが配置されるが、図21にお
いてはビット線BLのみを示す。
【0154】ロウ系周辺回路3は、これらのワード線W
La〜WLmそれぞれに対応して設けられる繰返し回路
を含む。ここで、繰返し回路は、同じ回路構成を有しか
つ同一機能を実現する。複数の繰返し回路のうち所定数
の繰返し回路がアドレス信号により選択される。
【0155】図21(B)において、繰返し回路は、N
AND型デコード回路11(11a〜11m)と、NA
ND型デコーダ回路の出力信号に従って対応のワード線
WL(WLa〜WLm)を選択状態へ駆動するワード線
ドライブ回路12(12a〜12m)を含む。
【0156】スタンバイサイクル時においては、NAN
D型デコード回路11a〜11mの出力信号はHレベル
である。したがって、スタンバイサイクル時において
は、これらのNAND型デコード回路11a〜11mに
おいては、接地ノードへのサブスレッショルドリーク電
流が生じる。このため、NAND型デコード回路11a
〜11mは副接地線15nに各接地ノードが結合され
る。この副接地線15nは、電源スイッチトランジスタ
14nを介して接地ノードへ結合される。この電源スイ
ッチトランジスタ14nは、制御信号φBinに応答し
てオン状態となる。
【0157】一方、インバータ型ワード線ドライブ回路
12a〜12mにおいては、スタンバイサイクル時入力
信号がHレベルであり、電源ノードからサブスレッショ
ルドリーク電流が流れ込む。したがって、これらのイン
バータ型ワード線ドライブ回路12a〜12mの電源ノ
ードは副電源線15pに結合される。この副電源線15
pは、選択信号φBipに応答して導通する電源スイッ
チトランジスタ14pを介して電圧源ノード16に結合
される。この電圧源ノード16へは、電源電圧Vccま
たは高電圧Vppが印加される。この電圧源ノード16
へ印加される電圧は、この繰返し回路の構成に応じて適
当に定められる。
【0158】NAND型デコード回路11a〜11m
は、他方電源ノードが、共通に主電源線に結合され、イ
ンバータ型ワード線ドライブ回路12a〜12mの接地
ノードは、主接地線に結合される。
【0159】スタンバイサイクル時において、制御信号
φBinをLレベル(接地電圧レベル)、制御信号φB
ipをノード16の電圧レベルのHレベルに設定する。
これにより、電源スイッチトランジスタ14nおよび1
4pがオフ状態とされる。これらの電源スイッチトラン
ジスタ14nおよび14pは、大きなしきい値電圧を有
しており、オフ状態時においては、そのサブスレッショ
ルドリーク電流は極めて小さい。一方、NAND型デコ
ード回路11a〜11mおよびワード線ドライブ回路1
2a〜12mは、ロウVthのMOSトランジスタを構
成要素として含む。したがって、スタンバイサイクル時
における、これらの繰返し回路すなわちロウ系周辺回路
における消費電流を低減することができる。また、これ
らの繰返し回路が高速動作するため、アクセス時間を短
縮することができる。
【0160】なお、図21(A)および図21(B)の
対応関係において、電源スイッチ回路4a〜4nの各々
は、電源スイッチトランジスタ14nおよび14pに対
応し、副電源電圧供給線5a〜5nの各々は、副接地線
15nおよび副電圧供給線15pに対応する。接地ノー
ドおよび電圧源ノード16は、主電源供給線1に対応す
る。次に、具体的な、電源スイッチ回路4a〜4nの選
択態様について説明する。
【0161】まず、説明を簡単にするために、スペア線
が含まれていない場合の選択動作について説明する。
【0162】[階層電源構成1]図22は、この発明の
実施の形態6に従う半導体記憶装置の要部の構成を概略
的に示す図である。この図22においては、メモリアレ
イが、8個のメモリブロックMAB1〜MAB8に分割
される。メモリブロックMAB1〜MAB8の各々は、
図21(A)に示すメモリアレイブロック2(2a〜2
n)および対応のロウ系周辺回路(3a〜3n)を含
む。メモリブロックMAB1〜MAB4が、1つのグロ
ーバルブロックGAB0を構成し、メモリブロックMA
B5〜MAB8が1つのグローバルブロックGAB1を
構成する。
【0163】メモリブロックMAB1〜MAB8それぞ
れに対応して電源スイッチ回路SW1〜SW8が配置さ
れる。これらの電源スイッチ回路SW1〜SW8の各々
は、それぞれ、メモリブロックMAB1〜MAB8それ
ぞれに対応して配置される副電圧供給線と対応のメモリ
ブロックとを結合する。
【0164】アドレス割当において、ブロック指定のた
めに、3ビットのアドレス信号RA1、RA2およびR
A3が用いられる。アドレスビットRA1により、グロ
ーバルブロックGAB0およびGAB1の一方が指定さ
れる。アドレスビットRA2およびRA3の組合せによ
り、グローバルブロックGAB0およびGAB1それぞ
れにおいて1つのメモリブロックが指定される。したが
って、これらの3ビットのアドレス信号RA1〜RA3
により、1つのメモリブロックを選択して、メモリセル
行を選択することができる。
【0165】図23(A)は、ノーマルモード時におけ
る選択メモリブロックと選択電源スイッチ回路を示す図
である。図23(A)において、ノーマルモード時にお
いては、メモリブロックMAB1〜MAB8のうち1つ
のメモリブロックが選択され、アドレス指定されたワー
ド線が選択状態へ駆動される。図23(A)において
は、一例として、メモリブロックMAB2においてワー
ド線WLが選択状態へ駆動される。このメモリブロック
MAB2が選択されたときには、このメモリブロックM
AB2を含むグローバルブロックGAB0に対して設け
られる電源スイッチ回路SW1〜SW4をすべて選択状
態へ駆動する。
【0166】図23(B)に示すように、電源スイッチ
回路SW1〜SW4の組と電源スイッチ回路SW5〜S
W8の組の選択は、アドレス信号ビットRA1により行
なわれる。したがって1ビットのアドレス信号のデコー
ドにより、電源スイッチ回路に対する制御信号φB1〜
φB4を選択状態へ駆動することができ、速いタイミン
グで、アクセスサイクル時、所望の電圧を供給すること
ができる。
【0167】一方、メモリブロックMAB2を選択する
ためには、3ビットのアドレス信号RA1−RA3をデ
コードする必要がある。これらの3ビットのアドレス信
号RA1−RA3のタイミングスキューを考慮して、メ
モリブロック指定信号φB2が活性化のための行デコー
ド動作が行なわれる。1ビットのアドレス信号をデコー
ドする場合に比べて、3ビットのアドレス信号をデコー
ドする場合、そのデコード回路出力信号線の負荷が大き
くなり、またスキューのため、デコード時間が長くな
る。
【0168】したがって、ノーマルモード時において
は、選択メモリブロックMAB2を含むグローバルブロ
ックに対する電源スイッチ回路を選択状態へ駆動するこ
とにより、ノーマルモード時においてアクティブサイク
ル開始後、速いタイミングで選択メモリブロックに対し
安定に所望の電圧を供給することができ、アクセス時間
が増大するのを防止することができる。
【0169】図24は、リフレッシュモード時の電源ス
イッチ回路の選択態様を示す図である。図24におい
て、リフレッシュモード時においても、1つのメモリブ
ロックにおいてワード線WLが選択される。図24にお
いても、メモリブロックMAB2が選択されて、その内
部で、リフレッシュすべきワード線WLが選択される状
態を示す。このリフレッシュモード時においては、選択
されたメモリブロックMAB2に対して設けられた電源
スイッチ回路SW2のみを選択状態へ駆動する。残りの
電源スイッチ回路SW1、SW3〜SW8は、非選択状
態に保持する。リフレッシュモード時には、単に記憶デ
ータの再書込が行なわれるだけであり、データアクセス
は行なわれない。したがって、高速アクセスが要求され
ないため、この電源スイッチ回路を選択するために、3
ビットのリフレッシュアドレス信号QA1〜QA3を用
いても、特に問題は生じない。1つの電源スイッチ回路
を選択状態へ駆動し残りの電源スイッチ回路を非選択状
態に保持することにより、電源スイッチ回路を流れる電
流が低減され、リフレッシュモード時における消費電流
の増加を抑制することができ、低消費電流のリフレッシ
ュモードを実現することができる。
【0170】図25は、この発明の実施の形態6に従う
半導体記憶装置の制御部の構成を概略的に示す図であ
る。図25において、この半導体記憶装置は、外部から
与えられる制御信号CMDを受けて、動作モード指示信
号を発生する動作モード検出回路20と、動作モード検
出回路20に含まれるリフレッシュモード検出回路22
からのセルフリフレッシュモード指示信号SRの活性化
に応答して活性化され、タイマ24を起動して、所定の
時間間隔で、リフレッシュサイクル活性化信号QACT
を生成するリフレッシュ制御回路23と、リフレッシュ
制御回路23からのカウントアップ指示信号φCUPに
従ってカウント動作を行なって、リフレッシュ行を指定
するリフレッシュアドレスを生成するリフレッシュアド
レスカウンタ25と、リフレッシュ制御回路23の制御
の下に、リフレッシュアドレスカウンタ25からのリフ
レッシュアドレスQAと外部から与えられるロウアドレ
ス信号RAの一方を選択するマルチプレクサ26と、リ
フレッシュ制御回路23からのリフレッシュサイクル活
性化信号QACTまたは動作モード検出回路20に含ま
れるアレイ活性化検出回路からのアレイ活性化信号RA
CTに従って行選択に必要な制御信号を生成するロウ系
制御回路27を含む。
【0171】この動作モード検出回路20は、外部から
与えられる制御信号CMDに従って各指定された動作モ
ードに対応する指示信号を生成する。この外部からの制
御信号CMDは、通常の同期型半導体記憶装置における
ようなコマンド(複数の制御信号の状態の組合せ)であ
ってもよく、また標準DRAM(ダイナミック・ランダ
ム・アクセス・メモリ)におけるような、ロウアドレス
ストローブ信号/RAS、コラムアドレスストローブ信
号/CAS、ライトイネーブル信号/WE、チップセレ
クト信号/CSであってもよい。この動作モード検出回
路20へ与えられる外部からの制御信号は、その半導体
記憶装置の構成に応じて適当に定められる。
【0172】リフレッシュ制御回路23は、セルフリフ
レッシュモード指示信号SRの活性化時、タイマ24の
カウントアップ信号に従って所定の時間間隔で、リフレ
ッシュサイクル活性化信号QACTを所定期間Hレベル
の活性状態へ駆動する。ロウ系制御回路27は、活性化
信号QACTおよびRACTの一方の活性化時、行選択
に必要な制御信号を生成する。図25においては、この
ロウ系制御回路27は、ワード線を選択状態へ駆動する
タイミングを与えるワード線駆動信号φWLを生成する
ように示す。これらの活性化信号QACTおよびRAC
Tの活性化期間の間、アドレス信号により指定されたメ
モリブロックにおいては、行(ワード線)が選択状態に
保持される。これらの活性化信号QACTおよびRAC
Tの活性期間が、1つのメモリサイクル(選択されたメ
モリブロックに対する)を規定する。
【0173】タイマ24は、リフレッシュ制御回路23
からのセルフリフレッシュ指示に応答して所定の時間間
隔で、リフレッシュ要求信号を生成してリフレッシュ制
御回路23へ与える。リフレッシュアドレスカウンタ2
5は、このメモリサイクルの完了時に与えられるカウン
トアップ指示信号φCUPに従ってそのカウント値を1
増分または減分する。マルチプレクサ26は、リフレッ
シュ制御回路23からの切換制御信号φMUXに従っ
て、セルフリフレッシュモード時にはリフレッシュアド
レスカウンタ25からのリフレッシュアドレスQAを選
択し、ノーマルモード時には、外部からのロウアドレス
信号RAを選択する。マルチプレクサ26からのアドレ
ス信号ADは、各メモリブロックのロウ系周辺回路へ与
えられる。このアドレス信号のうち、アドレス信号ビッ
トQA1−QA3またはRA1が電源ブロックデコーダ
6(図21(A)参照)へ与えられる。このマルチプレ
クサ26からは、アドレス信号ビットが同じバス線を介
して伝達されるため、したがって電源ブロックデコーダ
へは、同じアドレス信号線を介して3ビットのアドレス
信号が与えられ、この電源ブロックデコーダ6の内部で
のアドレスビットの供給経路が異なる。
【0174】図26は、図21(A)に示す電源ブロッ
クデコーダ6の構成を示す図である。図26において
は、1つの電源ブロック選択信号φBi(i=1−8)
を生成する部分の構成を示す。図26において、電源ブ
ロックデコーダ6は、セルフリフレッシュ指示信号SR
を反転するインバータ回路6aと、リフレッシュモード
時のアドレス信号ビットQA1−QA3および/QA1
−/QA3のうちの所定の3ビットのアドレス信号を受
けるAND回路6bと、インバータ回路6aの出力信号
/SRとアドレスビットRA1または/RA1を受ける
NAND回路6cと、セルフリフレッシュモード指示信
号SRとAND回路6bの出力信号とを受けるNAND
回路6dと、NAND回路6cおよび6dの出力信号を
受けて電源ブロック選択信号φBiを生成するNAND
回路6eを含む。AND回路6bには、この電源ブロッ
ク選択信号φBiに対応して設けられるメモリブロック
のアドレスに応じたアドレス信号ビットが与えられる。
同様、NAND回路6cにおいても、この電源ブロック
選択信号φBiに対応するメモリブロックが含まれるグ
ローバルブロックを指定するアドレスビットRA1また
は/RA1が与えられる。
【0175】セルフリフレッシュモード時においては、
セルフリフレッシュモード指示信号SRがHレベルであ
り、インバータ回路6aからの信号/SRがLレベルと
なり、NAND回路6cは、アドレスビットRA1およ
び/RA1の状態にかかわらず、Hレベルの信号を出力
する。一方、NAND回路6aは、インバータとして動
作し、AND回路6bの出力信号を反転する。したがっ
て、セルフリフレッシュモード時においては、アドレス
ビットQA1−QA3および/QA1−/QA3に従っ
て、電源ブロック選択信号φBiが生成される。
【0176】一方、ノーマルモード時においては、セル
フリフレッシュモード指示信号SRがLレベルであり、
インバータ回路6aの出力信号/SRがHレベルとな
る。この状態においては、NAND回路6dの出力信号
はHレベルとなり、NAND回路6cが、インバータと
して動作し、電源ブロック選択信号φBiが、アドレス
ビットRA1または/RA1に従って生成される。これ
により、ノーマルモード時には、選択メモリブロック
(選択行を含むメモリブロック)を含むグローバルブロ
ックに対する電源ブロック選択信号φBiが活性化され
る。一方、セルフリフレッシュモード時においては、リ
フレッシュされるメモリブロックに対して設けられた電
源スイッチ回路に対する電源ブロック選択信号φBiが
選択状態へ駆動される。
【0177】図27は、電源スイッチ回路SW2に対す
る電源ブロック選択信号φB2を発生する部分の構成を
示す図である。電源ブロック選択信号φB2について
は、AND回路6bが、アドレスビット/QA1,/Q
A2およびQA3を受け、NAND回路6cが、アドレ
スビット/RA1を受ける。電源スイッチ回路SW2が
設けられるメモリブロックのアドレス(QA1,QA
2,QA3)は、(0,0,1)である。したがって、
メモリブロックMAB2が指定されたときには、AND
回路6bの出力信号がHレベルとなる。一方、ノーマル
モード時においては、アドレスビット/RA1がHレベ
ル(“1”)となり、メモリブロックMAB2を含むグ
ローバルブロックGB0に対応して設けられる電源スイ
ッチ回路SW1〜SW4に対する電源ブロック選択信号
φB1−φB4がHレベルの選択状態へ駆動される。デ
コードビット数を動作モードに応じて変更することによ
り、ノーマルモード時およびセルフリフレッシュモード
時において、選択状態へ駆動される電源スイッチ回路の
数を変更することができる。
【0178】なお、メモリブロックの数が8個の場合に
は、2つのグローバルブロックに分割されるため、ノー
マルモード時には1ビットのアドレス信号、セルフリフ
レッシュモードにおいては、3ビットのアドレス信号を
デコードする。しかしながら、このメモリブロックおよ
びグローバルブロックの数に応じて、ノーマルモード時
およびセルフリフレッシュモード時に用いられるアドレ
ス信号ビットの数は適当に定められる。ノーマルモード
時に有効とされるアドレス信号ビットの数が、セルフリ
フレッシュモード時にデコードされるアドレス信号ビッ
トの数よりも少なければよい。
【0179】[変更例]図28は、この発明の実施の形
態6に従う階層電源構成1の変更例の構成を概略的に示
す図である。
【0180】図28に示す構成においては、リフレッシ
ュアドレスカウンタからのリフレッシュアドレスQAお
よび外部からのロウアドレス信号RAはマルチプレクサ
26へ与えられる。ロウ系周辺回路は、このマルチプレ
クサ26から内部ロウアドレス信号が与えられる。一
方、リフレッシュアドレスカウンタ25からのアドレス
ビットQA1−QA3およびマルチプレクサ26からの
内部ロウアドレスビットRA1が電源ブロックデコード
回路へ与えられる。この構成においては、したがって、
リフレッシュアドレスカウンタ25から直接、電源ブロ
ックデコード回路へアドレスビットQA1−QA3が与
えられる。マルチプレクサ26を通過しないため、セル
フリフレッシュモード時において、このマルチプレクサ
26におけるゲート遅延(信号伝播遅延)の影響を排除
し、速いタイミングで、デコード動作を行なうことがで
きる。
【0181】以上のように、この階層電源構成1に従え
ば、ノーマルモード時とリフレッシュモード時とで、電
源ブロック選択のために用いられるアドレスビットの数
を異ならせているため、ノーマルモード時におけるアク
セス時間を増大させることがなく、またリフレッシュモ
ード時においては、消費電流を低減することができる。
【0182】[変更例2]図29は、階層電源構成1の
変更例2の構成を概略的に示す図である。図29におい
ては、図25に示すロウ系制御回路27の部分の構成が
示される。図29において、ロウ系制御回路27は、活
性化信号QACTおよびRACTを受けるOR回路30
と、OR回路30の出力信号の立上がりに応答してワー
ド線活性化信号φRXを活性状態へ駆動するワード線活
性化信号発生回路31と、ワード線活性化信号発生回路
31からのワード線活性化信号φRXを所定時間遅延す
る遅延回路32と、セルフリフレッシュモード指示信号
SRおよび/SRに従って、遅延回路32の出力信号と
ワード線活性化信号発生回路31からの信号φRXの一
方を選択して、ワード線駆動信号φWLを生成する選択
回路33を含む。選択回路33は、セルフリフレッシュ
モード指示信号SRの活性化時導通し、遅延回路32の
出力信号を通過させるCMOSトランスミッションゲー
ト33aと、セルフリフレッシュモード指示信号SRの
非活性化時導通し、ワード線活性化信号発生回路31か
らのワード線活性化信号φRXを通過させるCMOSト
ランスミッションゲート33bを含む。
【0183】次に、図29に示すロウ系制御回路27の
動作を、図30に示す信号波形図を参照して説明する。
【0184】ノーマルモード時においては、アレイ活性
化信号RACTが、メモリサイクル開始指示信号(また
はアクティブコマンド)に従って活性状態へ駆動され
る。アレイ活性化信号RACTが活性化されると、OR
回路30の出力信号が活性化され、ワード線活性化信号
発生回路31が、所定のタイミングで、ワード線活性化
信号φRXを生成する。ノーマルモード時においては、
CMOSトランスミッションゲート33bが導通状態に
あり、CMOSトランスミッションゲート33aが非導
通状態にある。したがって、ワード線駆動信号φWL
が、このワード線活性化信号φRXに従って生成され
る。1つのアクティブサイクルが完了すると、アレイ活
性化信号RACTがLレベルの非選択状態へ立下がり、
応じて、ワード線活性化信号φRXも非活性化され、選
択ワード線が非選択状態へ駆動される。
【0185】セルフリフレッシュモード時には、リフレ
ッシュ活性化信号QACTが活性化される。ワード線活
性化信号発生回路31は、このリフレッシュ活性化信号
QACTの活性化に応答してワード線活性化信号φRX
を活性状態へ駆動する。セルフリフレッシュモード時に
おいては、CMOSトランスミッションゲート33aが
導通状態、CMOSトランスミッションゲート33bが
非導通状態にある。したがって、ワード線駆動信号φW
Lは、遅延回路32からの遅延ワード線活性化信号に従
って活性状態へ駆動される。
【0186】このワード線駆動信号φWLの活性化タイ
ミングをセルフリフレッシュモード時に遅らせることに
より、電源スイッチ回路の選択が行なわれ、リフレッシ
ュされるメモリブロックに対する所定の供給電圧が安定
化された後に、ワード線の選択が行なわれるため、正確
にデコード動作を行なって、アドレス指定されたワード
線(リフレッシュ行)を選択状態へ駆動することができ
る。
【0187】なお、図30に示す信号波形図の波線波形
に示すように、遅延回路32が立上がり遅延回路であ
り、ワード線駆動信号φWLの非活性化が、リフレッシ
ュ活性化信号QACTの非活性化に応答して行なわれて
もよい。このリフレッシュ活性化信号QACTより遅れ
て、ワード線が選択/非選択状態へ駆動されても、セン
スアンプの活性化および非活性化は、このワード線駆動
信号φWLに従って行なわれるため、特に問題は生じな
い。いわゆるRASプリチャージ時間の問題は、セルフ
リフレッシュモード時においては特に生じない。セルフ
リフレッシュモード時において、リフレッシュ間隔は、
たとえば16μsと十分長い期間であるため、このよう
な遅延回路32を用いても、十分RASプリチャージ期
間は確保することができる。
【0188】図31は、図29に示すワード線駆動信号
φWLに従って動作するロウ系周辺回路の部分の構成を
示す図であ。図31においては、1つのワード線WLに
対する繰返し回路の構成を示す。図31において、繰返
し回路は、アドレスビット(プリデコード信号)Xi、
XjおよびXkを受けるNAND型デコード回路41
と、アドレスビット(プリデコード信号)Xlに従って
NAND型デコード回路41の出力信号を選択的にノー
ド41上へ伝達するnチャネルMOSトランジスタで構
成されるデコードトランジスタ42と、リセット信号R
STに応答してノード49を高電圧Vppレベルにプリ
チャージするpチャネルMOSトランジスタ43と、ノ
ード49上の信号がLレベルのとき、ワード線デコード
信号発生回路40からの信号SDXをワード線WL上に
伝達するpチャネルMOSトランジスタ44と、ノード
49上の信号がHレベルのとき導通しワード線WLを接
地電圧レベルに放電するnチャネルMOSトランジスタ
45と、ワード線WLの信号がLレベルのとき導通し、
ノード49を高電圧Vppレベルに保持するpチャネル
MOSトランジスタ46と、ワード線デコード信号発生
回路40からの信号/STXがHレベルのとき導通し、
ワード線WLを接地電圧レベルに放電するnチャネルM
OSトランジスタ47を含む。
【0189】ここでデコード回路は、NAND型デコー
ド回路41とデコードトランジスタ42とで構成され
る。ワード線ドライブ回路は、MOSトランジスタ44
〜47により構成される。
【0190】ワード線デコード信号発生回路40は、ワ
ード線駆動信号φWLの活性化時活性化され、アドレス
ビット(プリデコード信号)Xmに従って信号SDXお
よび/SDXを生成する。信号SDXは、高電圧Vpp
と接地電圧Vssの間で変化する。信号/SDXは、電
源電圧Vccと接地電圧の間で変化する。
【0191】スタンバイ時においては、アドレスビット
Xi、XjおよびXkは、すべてLレベルである。した
がって、NAND型デコード回路41において、接地電
位へサブスレッショルドリーク電流が流れるため、この
NAND型デコード回路41の接地ノードが、MOSト
ランジスタ48を介して主接地線に接続される。このM
OSトランジスタ48は、そのゲートに、電源ブロック
選択信号φBiを受ける。次に簡単に動作について説明
する。
【0192】スタンバイ状態時においては、アドレスビ
ットXi、XjおよびXkはすべてLレベルであり、N
AND型デコード回路41の出力信号は電源電圧Vcc
レベルのHレベルである。MOSトランジスタ48は、
電源ブロック選択信号φBiがLレベルであるため、オ
フ状態にある。ワード線デコード信号発生回路40は、
スタンバイ状態時においては、信号SDXを接地電圧レ
ベルのLレベル、信号/SDXを、Hレベルに保持す
る。ノード49は、リセット信号RSTにより、MOS
トランジスタ43を介して高電圧Vppレベルに保持さ
れる。この状態においては、MOSトランジスタ45お
よび47により、ワード線WLは、接地電圧レベルに保
持される。
【0193】アクティブサイクルが始まると、選択時、
電源ブロック選択信号φBiがHレベルとなり、NAN
D型デコード回路41が、電源電圧Vccおよび接地電
圧Vssを両動作電源電圧として受けてデコード動作を
行なう。アドレスビットXi、Xj、XkおよびXlが
すべてHレベルのときには、ノード49が、NAND型
デコード回路41により、接地電圧レベルに放電される
(リセット用MOSトランジスタ49がオフ状態にあ
る)。MOSトランジスタ46は、その電流駆動力が小
さくされているため、ノード49は、NAND型デコー
ド回路41およびデコードトランジスタ42により、接
地電圧レベルに確実に放電される。このノード49上の
電圧レベルがLレベルとなると、MOSトランジスタ4
5がオフ状態となる。MOSトランジスタ44は、信号
SDXがLレベルであるため、そのゲートおよびソース
電位が等しく、オフ状態へ推移する。
【0194】ワード線デコード信号発生回路40が。ワ
ード線駆動信号φWLの活性化に応答して動作し、アド
レスビットXmに従って信号SDXおよび/SDXをH
レベル/Lレベルに駆動する。アドレスビットXmがH
レベルのときには、信号SDXが高電圧Vppレベルに
駆動され、信号/SDXが接地電圧レベルに放電され
る。したがって、このときには、ワード線WLは、MO
Sトランジスタ44を介して高電圧Vppレベルに駆動
される。一方、アドレスビットXmがLレベルのときに
は、信号SDXがLレベル、信号/SDXがHレベルと
なる。したがって、pチャネルMOSトランジスタ44
はオフ状態を維持する。MOSトランジスタ44および
45はともにオフ状態となるときには、MOSトランジ
スタ47が信号/SDXによりオン状態となり、ワード
線WLが確実に接地電圧レベルに保持される。
【0195】図31に示す繰返し回路の場合、ロウデコ
ード回路は、2本のワード線WLに対して1つ設けられ
る。2本のワード線のうち1つのワード線が信号SDX
および/SDXにより選択される。ワード線デコード信
号発生回路40へ与えられるアドレス信号ビットXmが
2ビットの場合には、ロウデコード回路は、4本のワー
ド線に対して1つ設けられる。
【0196】このように図31に示すような繰返し回路
の構成の場合、ノーマルモード時においては、ワード線
駆動信号φWLは、早いタイミングで活性状態へ駆動さ
れ、応じてワード線WLは、早いタイミングで活性状態
へ駆動される。一方、セルフリフレッシュモード時にお
いては、このワード線駆動信号φWLの活性化は、電源
ブロック選択信号φBiの活性化に比べて遅い。この電
源ブロック選択信号φBiは、セルフリフレッシュモー
ド時において、比較的遅いタイミング(電源ブロックア
ドレス信号をフルデコードするため)で活性状態へ駆動
される。NAND型デコード回路41の接地ノードの電
圧レベルが接地電圧に確実に到達した後に、ワード線デ
コード信号発生回路40からの信号SDXおよび/SD
Xが特定状態へ駆動される。これにより、セルフリフレ
ッシュモード時において、確実にデコード動作を行なっ
て、選択ワード線WL上へ、高電圧Vppまたは接地電
圧Vssを伝達することができる。
【0197】なお図31に示す構成においては、いわゆ
る階層電源構成として、副接地線がNAND型デコード
回路41に接続されている。ワード線デコード信号発生
回路40がメモリブロックそれぞれに対応して設けられ
ている場合には、高電圧Vppを供給する信号線に対し
て、各メモリブロックごとに電源スイッチ回路が設けら
れ、高電圧Vppの供給が、上で説明した態様で行なわ
れてもよい。ワード線デコード信号発生回路40におい
て、サブスレッショルドリーク電流により高電圧Vpp
からのリーク電流が流れ、電流が消費されるのを防止す
るためである。この構成の場合、MOSトランジスタ4
3および46の電源ノード(ソース)は、ワード線デコ
ード信号発生回路40と共通の副高電圧供給線に結合さ
れればよい。
【0198】以上のようにこの変更例2の構成に従え
ば、上で示した効果に加えて、さらに、動作電圧供給ノ
ードの電圧が安定化した後にワード線を駆動することが
でき、正確にデコード動作を行なって、アドレス指定さ
れたワード線を選択状態へ駆動することができる。
【0199】なお、高電圧Vppを階層電源構成とする
場合においても、高電圧Vppが安定化した後、ワード
線を駆動することができる。
【0200】[階層電源構成2]図32(A)および
(B)は、この発明の実施の形態6の階層電源構成2の
電源スイッチ回路の選択態様を示す図である。図32
(A)に示すように、ノーマルモード時においては、1
つのメモリブロックにおいてワード線WLが選択状態へ
駆動される。この場合、選択メモリブロックを含むグロ
ーバルブロックに対して設けられた電源スイッチ回路が
選択状態へ駆動される。図32(A)においては、メモ
リブロックMAB2においてワード線WLが選択されて
おり、このメモリブロックMAB2を含むグローバルア
レイブロックGAB0に対する電源スイッチ回路SW1
〜SW4が選択状態へ駆動される。これは、先の階層電
源構成1のノーマルモード時の動作と同じである。
【0201】次に、図32(B)に示すように、リフレ
ッシュモード時においては、グローバルアレイブロック
GAB0およびGAB1それぞれにおいて1つのメモリ
ブロックが選択されてリフレッシュが行なわれる。図3
2(B)においては、メモリブロックMABおよびMA
B6においてリフレッシュが行なわれる。この場合、メ
モリブロックMAB2およびMAB6に対して設けられ
た電源スイッチ回路SW2およびSW6を選択状態へ駆
動する。アドレスビットの割当は、先の図22に示すア
ドレスビット割当と同じであるとする。この場合、セル
フリフレッシュモード時において、グローバルブロック
を指定するアドレスビットQA1を縮退状態とする(無
視する)。したがって、アドレスビットQA2およびQ
A3に従って、電源ブロック選択信号が生成される。
【0202】図33は、電源ブロックデコード回路の構
成を概略的に示す図である。この図33に示す電源ブロ
ックデコード回路は、リフレッシュアドレスビットをデ
コードするAND回路6fが、リフレッシュアドレスビ
ットQA2、QA3、/QA2および/QA3の所定の
組を受けることを除いて、図26に示す構成と同じであ
り、対応する部分には同一参照番号を付し、その詳細説
明は省略する。
【0203】この図33に示す電源ブロックデコード回
路6においては、リフレッシュアドレスビットQA1お
よび/QA1は用いられていない。したがって、リフレ
ッシュモード時においては、グローバルブロックGAB
0およびGAB1それぞれにおいて1つのメモリブロッ
クが選択される。
【0204】図34は、メモリブロックMAB2に対し
て設けられる電源スイッチ回路SW2に対する制御信号
(電源ブロック選択信号)φB2を発生する部分の構成
を示す図である。図34において、この電源ブロックデ
コード回路においては、リフレッシュアドレスビット/
QA2およびQ3が、AND回路6fへ与えられる。メ
モリブロックMAB2は、リフレッシュアドレスビット
(QA2,QA3)が(0,1)のときに選択される。
したがってメモリブロックMAB2が指定されたときに
は、AND回路6fの出力信号がHレベルとなり、電源
ブロック選択信号φB2はHレベルの活性状態へ駆動さ
れる。この電源ブロックデコード回路においては、アド
レスビットQA1は用いられていないため、グローバル
ブロックGAB1においても、メモリブロックMAB6
が選択され、対応の電源スイッチ回路SW6が選択状態
へ駆動される。
【0205】なお、この階層電源構成2においても、図
35に示すように、ロウ系周辺回路3に含まれるロウ系
選択回路50に対し、ワード線駆動信号φWLが与えら
れる。このロウ系選択回路50へは、電源スイッチ回路
SWを介して所定の電圧Vrが与えられる。ロウ系選択
回路50は、選択時、アドレス信号Adに従って、ワー
ド線WL0〜WLmのいずれかを選択状態へ駆動する。
電源スイッチ回路SWは、電源ブロック選択信号φBi
に応答して選択状態へ駆動される。このロウ系選択回路
50は、図31に示すワード線デコード信号発生回路4
0を含む。このワード線駆動信号φWLは、図29に示
す制御回路から生成される。したがって、このロウ系選
択回路50へ与えられるワード線駆動信号φWLは、ま
た、セルフリフレッシュモード時においては、その活性
化タイミングはノーマルメモリ時の活性化タイミングよ
りも遅くされる。これにより、電源スイッチ回路SWが
選択状態へ駆動され、ロウ系選択回路50へ安定な電圧
Vrが供給された後に、ロウ系選択回路50がワード線
選択動作を実行する。これにより、安定に選択ワード線
を選択状態へ駆動することができる。
【0206】階層電源構成2に従えば、リフレッシュモ
ード時においてはノーマルモード時よりも多くのワード
線が選択状態へ駆動される場合においても、ノーマルモ
ード時には、グローバルブロックの電源スイッチ回路を
選択状態へ駆動し、一方セルフリフレッシュモード時に
は、選択メモリブロックに対する電源スイッチ回路のみ
を選択状態へ駆動することにより、アクセス時間を増加
させることなくリフレッシュモード時の消費電力を低減
することができる。また、ワード線駆動タイミングは、
セルフリフレッシュモード時に遅延させることにより、
正確にワード線選択動作を行なうことができる。
【0207】なお、この階層電源構成2においても、メ
モリブロックの数は8個であるが、このメモリブロック
の数は、任意であり、またグローバルブロックの数も任
意である。また、セルフリフレッシュモード時におい
て、2本のワード線が選択されているが、この同時にリ
フレッシュされる行の数も任意であり、同時にリフレッ
シュされる行の数に応じて、用いられるリフレッシュア
ドレスビットの数が適当に調整されればよい。
【0208】[階層電源構成3]図36は、この発明の
実施の形態6に従う階層電源構成3の構成を概略的に示
す図である。図36においては、この階層電源回路を制
御する部分の構成を示す。
【0209】図36において、電源ブロック選択信号発
生部は、リフレッシュアドレスカウンタ25の出力する
リフレッシュアドレスを、1サイクル先行してデコード
し、該デコード結果をラッチし、ラッチした結果を現リ
フレッシュサイクルで出力する電源ブロックデコーダ6
を含む。リフレッシュアドレスカウンタ25は、リフレ
ッシュサイクル中に活性化されるカウントアップ指示信
号CUPに従ってカウント動作を行ない、そのカウント
値を保持する。このリフレッシュアドレスカウンタ25
の出力カウント値は、また、レジスタ65へ与えられ
る。このレジスタ65は、リフレッシュサイクル完了時
に活性化される指示信号φCUPに応答して、リフレッ
シュアドレスカウンタ25の出力カウント値を取込み、
出力する。レジスタ65の出力するアドレス信号が、リ
フレッシュアドレス信号QAとしてマルチプレクサ(M
UX)26へ与えられる。
【0210】電源ブロックデコーダ6は、リフレッシュ
アドレスカウンタ25の出力カウントをデコードする電
源ブロックデコード回路60と、カウントアップ指示信
号CUPの活性化に応答して電源ブロックデコード回路
60の出力信号をラッチするラッチ61と、リフレッシ
ュサイクル活性化信号QACTに応答して、このラッチ
61のラッチデータを取込みかつ出力するラッチ62
と、セルフリフレッシュモード指示信号SRに従ってラ
ッチ62の出力信号およびマルチプレクサ26からのア
ドレスビットRA1の一方を選択して、電源ブロック選
択信号φB1−φB8を出力するセレクタ63を含む。
ここで、メモリアレイは、8個のメモリブロックMAB
1〜MAB8に分割されており、このロウアドレスビッ
トRA1に従って、グローバルブロック、すなわち4つ
のメモリアレイブロックが選択される構成を示す。次
に、この図36に示す制御信号発生部の動作を、図37
に示す信号波形図を参照して説明する。
【0211】セルフリフレッシュモードにおいて、リフ
レッシュサイクル活性化信号QACTの非活性化時、ラ
ッチ61には、前のサイクル(N−1)において電源ブ
ロックデコード回路60により生成された電源ブロック
選択信号φBi(N−1)がラッチされている。また、
ラッチ62も、電源ブロック信号φBi(N−1)をラ
ッチしている。セレクタ63は、セルフリフレッシュモ
ード指示信号SRに従って、ラッチ62の出力信号を選
択する。
【0212】リフレッシュサイクル活性化信号QACT
が活性化されると、ラッチ62がそのラッチデータを出
力し、セレクタ63を介して、電源ブロックセレクタ信
号φBiがそれぞれ、先のメモリサイクル(N−1)の
デコード結果に従って選択/非選択状態へ駆動される。
このサイクル(N)において、レジスタ65は、前のサ
イクルにおいて取込んだリフレッシュアドレスを生成す
る。したがって、このサイクル(N)においては、前の
サイクルにおいてデコードされた電源ブロック選択信号
φBi(N−1)およびリフレッシュアドレスQA(N
−1)に従って、電源スイッチ回路の選択制御およびリ
フレッシュ動作が行なわれる。前のサイクルにおいて、
この電源ブロック選択信号を生成するためのデコード動
作は完了しており、リフレッシュサイクル活性化信号Q
ACTが活性化されると、即座に、電源ブロック選択信
号φBi(N−1)が確定状態となる。したがって、リ
フレッシュサイクルにおいて、ワード線選択タイミング
を遅らせる必要はなく、早いタイミングでリフレッシュ
を実行することができる。ノーマルモード時とリフレッ
シュモード時において、ワード線選択タイミングを異な
らせる必要がなく、ワード線選択の制御が容易となる。
【0213】このリフレッシュサイクル活性化信号QA
CTの活性化に応答して、所定のタイミングでカウント
アップ指示信号CUPが活性化される。このカウントア
ップ指示信号CUPの活性化に応答してリフレッシュア
ドレスカウンタ25がカウント動作を行ない、このカウ
ント値を1増分または減分する。電源ブロックデコード
回路60が、このリフレッシュアドレスカウント25か
らのリフレッシュアドレスをデコードし、そのデコード
結果に従って、電源ブロック選択信号を生成する。ラッ
チ61が、またこのカウントアップ指示信号CUPに従
って電源ブロックデコード回路60の出力信号を取込
み、カウントアップ指示信号CUPの非活性化に従って
ラッチ状態となる。この間、前のサイクルのリフレッシ
ュアドレスQA(N−1)に従ってリフレッシュ動作が
行なわれている。
【0214】リフレッシュサイクル活性化信号QACT
が非活性化されると、ラッチ62が、ラッチ61のラッ
チ信号を取込み、またその出力信号を非活性状態へ駆動
する。これにより、電源ブロック選択信号φB1−φB
8がすべて非選択状態へ駆動される。また、このリフレ
ッシュサイクル活性化信号QACTの活性化に応答して
カウントアップ指示信号φCUPが活性化され、レジス
タ65が、リフレッシュアドレスカウンタ25の出力カ
ウント値を取込み出力する。これにより、リフレッシュ
アドレスQAが、1つ変化する。
【0215】リフレッシュサイクル活性化信号QACT
が次いで再び活性化されると、ラッチ62が、そのラッ
チした電源ブロック選択信号を出力し、前のサイクル
(N)で得られた電源ブロック選択信号φBi(N)に
従って電源ブロック選択信号φB1−φB8が選択/非
選択状態へ駆動される。このサイクル(N+1)におい
ては、また、レジスタ65は、前のサイクル完了時に取
込んだリフレッシュアドレスを出力し、ロウ系周辺回路
へ与える。前のサイクル(N)において生成されたリフ
レッシュアドレスQA(N)および電源ブロック選択信
号φBi(N)に従って、リフレッシュ動作が実行され
る。
【0216】このリフレッシュサイクル活性化信号QA
CTの活性期間中に、再びカウントアップ指示信号CU
Pが活性化され、リフレッシュアドレスカウンタ25が
カウント動作を行ない、そのカウント値を更新する。電
源ブロックデコード回路60が、再び、デコード動作を
行ない、電源ブロック選択信号φBi(N+1)を生成
し、ラッチ61が、この電源ブロックデコード回路60
からの電源ブロック選択信号φBi(N+1)をラッチ
する。
【0217】リフレッシュサイクル活性化信号QACT
が非活性化されると、再びラッチ62がラッチ61の出
力信号を取込み、その内容が、電源ブロック選択信号φ
Bi(N+1)に更新される。このリフレッシュサイク
ル活性化信号QACTの非活性化に従って、またラッチ
62は、その出力信号φBi(N)を非選択状態へ駆動
する。また、リフレッシュサイクル活性化信号QACT
の非活性化に応答してカウントアップ指示信号φCUP
が活性化され、レジスタ65が、リフレッシュアドレス
カウンタ25の出力カウント値を取込み、リフレッシュ
アドレスを更新する。以降、リフレッシュサイクル活性
化信号QACTが所定時間間隔で活性化されるごとに、
上述の動作が繰返される。
【0218】リフレッシュ動作時においては、リフレッ
シュアドレスカウンタ25のカウント動作に従ってリフ
レッシュアドレスが生成される。したがって、各リフレ
ッシュサイクルにおいて、次のリフレッシュアドレスを
知ることができ、前のサイクルにおいて、予め電源ブロ
ック選択信号をリフレッシュアドレスをデコードして生
成することができる。これにより、リフレッシュサイク
ル開始時において、電源ブロック選択のためのデコード
動作を行なう必要がなく、早いタイミングでリフレッシ
ュ行に対するワード線を選択状態へ駆動することができ
る。
【0219】図38は、図36に示す電源ブロックデコ
ーダ6の構成の一例を示す図である。図38において、
電源ブロックデコード回路60は、所定のリフレッシュ
アドレスビットQAi,/QAiを受けるNAND型デ
コード回路60aを含む。このNAND型デコード回路
60aに与えられるリフレッシュアドレスビットQAi
および/QAiの組合せは、電源ブロック選択信号φB
iが制御する電源スイッチ回路に対応するメモリブロッ
クのアドレスにより決定される。
【0220】ラッチ61は、カウントアップ指示信号C
UPの活性化時(Hレベルのとき)導通し、NAND型
デコード回路60aの出力信号を通過させるトランスフ
ァゲート61aと、トランスファゲート61aを介して
与えられた信号をラッチするためのラッチ回路を構成す
るインバータ61bおよび61cを含む。インバータ6
1bおよび61cは、反並列配置または入力と出力が交
差結合され、いわゆるインバータラッチを構成する。
【0221】ラッチ62は、補のリフレッシュサイクル
活性化信号/QACTの活性化時導通し、ラッチ61の
出力信号を通過させるトランスファゲート62aと、ト
ランスファゲート62aを介して与えられる信号をラッ
チするためのラッチ回路を構成するインバータ62bお
よび62cと、リフレッシュサイクル活性化信号QAC
Tの活性化時能動化され、インバータ62aの出力信号
に従って電源ブロック選択信号φBiを生成するAND
回路62dを含む。インバータ62bおよび62cは、
いわゆるインバータラッチを構成する。
【0222】この図38に示す構成において、電源ブロ
ックデコード回路60は、リフレッシュアドレスカウン
タからのリフレッシュアドレスビットQAiおよび/Q
Aiをデコードし、そのデコード結果を示す信号を出力
する。ラッチ61においては、カウントアップ指示信号
CUPの活性化時トランスファゲート61aが導通し、
カウントアップ指示信号CUPの活性化により新たに生
成された電源ブロック選択信号を通過させ、インバータ
61bおよび61cが、この新たに生成された電源ブロ
ック選択信号をラッチする。リフレッシュサイクル期間
中、補のリフレッシュサイクル活性化信号/QACTが
非活性状態にあり、このラッチ61の出力信号の変化に
かかわらず、ラッチ62のラッチ内容は変化しない。
【0223】リフレッシュサイクル期間中は、AND回
路62dが、バッファとして動作し、インバータ62b
および62cによりラッチされた電源ブロック選択信号
を出力する。リフレッシュサイクルが完了し、リフレッ
シュサイクル活性化信号QACTがLレベルの非活性状
態となると、AND回路62dが不能動化され、電源ブ
ロック選択信号φBiがLレベルの非活性状態となる。
これにより、電源スイッチ回路がすべて、非選択状態と
なり、消費電流が低減される。一方、補のリフレッシュ
サイクル活性化信号/QACTがHレベルの活性状態と
なり、トランスファゲート62aが導通し、ラッチ61
によりラッチされていた信号を取込みラッチし、新たな
電源ブロック選択信号をラッチする。
【0224】現サイクルにおけるリフレッシュ動作に何
ら悪影響を及ぼすことなく、次のサイクルにおけるリフ
レッシュアドレスのデコードにより電源ブロック選択信
号を生成してラッチすることができる。
【0225】図39は、図36に示すレジスタ65の1
ビットのレジスタ回路の構成の一例を示す図である。図
39において、レジスタ60は、カウントアップ指示信
号φCUPの活性化時導通し、リフレッシュアドレスカ
ウンタからのカウントビットを通過させるトランスファ
ゲート65aと、トランスファゲート65aを介して与
えられた信号をラッチするラッチ回路を構成するインバ
ータ65bおよび65cと、インバータ65bの出力信
号を反転するインバータ65dと、リフレッシュサイク
ル活性化信号QACTの活性化時能動化され、インバー
タ65dの出力信号に従ってリフレッシュアドレスビッ
トQAiを生成するAND回路65eを含む。
【0226】この図39に示すレジスタ65の構成にお
いて、カウントアップ指示信号φCUPの活性化時イン
バータ65bおよび65cによりラッチされるリフレッ
シュアドレスビットが更新される。リフレッシュサイク
ル活性化信号QACTが活性化されると、このラッチし
たリフレッシュアドレスビットに従って、現サイクルで
利用されるリフレッシュアドレスビットQAiが生成さ
れる。
【0227】マルチプレクサ26が、ロウアドレスバッ
ファ/ラッチの前段に設けられる場合、このAND回路
65eを設ける必要はない。ロウアドレスバッファ/ラ
ッチが、内部ロウアドレス信号ビットのスタンバイサイ
クル時非活性状態に保持する機能を備えているためであ
る。
【0228】図40は、カウントアップ指示信号CUP
およびφCUPを発生する構成を概略的に示す図であ
る。図40において、カウントアップ指示信号発生部
は、リフレッシュサイクル活性化信号QACTを所定期
間遅延する遅延回路67と、遅延回路67の出力信号の
立上がりに応答してワンショットのパルス信号を生成す
るワンショットパルス発生回路68と、リフレッシュサ
イクル活性化信号QACTを反転するインバータ回路6
9と、インバータ回路69の出力信号の立上がりに応答
してワンショットのパルス信号を生成するワンショット
パルス発生回路70を含む。ワンショットパルス発生回
路68から、カウントアップ指示信号CUPが出力さ
れ、ワンショットパルス発生回路70からカウントアッ
プ指示信号φCUPが生成される。遅延回路67の遅延
時間を適当な値に設定することにより、適当なタイミン
グで、リフレッシュサイクル期間内において、カウント
アップ動作をリフレッシュアドレスカウンタに行なわせ
ることができる。カウントアップ指示信号CUPおよび
φCUPの活性化期間は、各回路のラッチ能力に応じ
て、適当な期間に定められればよい。
【0229】なお、このカウントアップ指示信号発生部
は、図25に示すリフレッシュ指示制御回路23に含ま
れていればよい。
【0230】なお、階層電源構成3において、電源ブロ
ック選択信号φBiは、選択状態のときHレベルに設定
されている。しかしながら、適用される電圧供給線の電
圧レベルに応じて、これらの電源ブロック選択信号φB
iの選択状態時における論理レベルは適当に定められ
る。たとえば、電源スイッチ回路が、主接地線と副接地
線との間に設けられている場合、この電源ブロック選択
信号φBiは、選択状態のときにHレベルになるが、電
源スイッチ回路が主電源線と副電源線との間に設けられ
ている場合には、この電源ブロック選択信号φBiは、
選択状態時、Lレベルとなる。
【0231】なお、図36に示す構成において、ノーマ
ルモード時においては、セルフリフレッシュモード指示
信号SRに従って、セレクタ63が、マルチプレクサ2
6からのロウアドレス信号ビットRA1を選択する。し
たがってこのロウアドレス信号ビットRA1に従ってグ
ローバルブロックの選択が行なわれる。
【0232】以上のように、この発明の実施の形態6に
おける階層電源構成3に従えば、セルフリフレッシュモ
ード時、次サイクルにおいて用いられある源ブロック選
択信号を、現サイクルにおいてリフレッシュアドレスカ
ウンタのカウント値を増分して生成してデコードしてデ
コード結果をラッチすることにより生成している。した
がって、次サイクル開始時、電源ブロック選択信号のデ
コード動作が完了しており、次サイクル時において、高
速で、電源ブロック選択信号φBiの状態を設定するこ
とができ、リフレッシュサイクル時ワード線を早いタイ
ミングで選択状態へ駆動することができる。したがっ
て、リフレッシュモード時およびノーマルモード時にお
いてワード線の活性化タイミングを異ならせる必要がな
く、ワード線駆動部の構成が簡略化される。
【0233】[実施の形態7] [階層電源構成1]図41は、この発明の実施の形態7
に従う半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す
図である。図41において、メモリマットは、8個のメ
モリブロックMAB1〜MAB8に分割される。メモリ
ブロックMAB2〜MAB8は、ノーマルメモリセルを
含むノーマルメモリブロックNMAB2〜NMAB8を
それぞれ含む。メモリブロックMAB1は、ノーマルメ
モリブロックNMAB1と、不良メモリセルを救済する
ためのスペアエレメントを含むスペアブロックSPBを
含む。このメモリブロックMAB1は、先の図11に示
すノーマルメモリサブアレイおよびスペアアレイで構成
されるブロックRBX♯に対応する。
【0234】メモリブロックMAB1〜MAB8それぞ
れに対応して電源スイッチ回路SW1〜SW8が設けら
れる。これらの電源スイッチ回路SW1〜SW8は、先
の実施の形態6と同様、電源ブロック選択信号φB1〜
φB8に従って選択状態へ駆動される。メモリブロック
MAB1のスペアブロックSPBは、ノーマルメモリブ
ロックNMAB1〜NMAB8に共有され、いずれのノ
ーマルメモリブロックにおける不良セル(不良行)をも
置換により救済することができる。また、各メモリブロ
ックMAB1〜MAB8のブロックアドレスビットRA
1〜RA3およびQA1〜QA3の割当ては、先の実施
の形態6と同様であるとする。
【0235】まず、図42を参照して、ノーマルモード
時の動作について説明する。このノーマルモードにおい
ては、与えられたアドレス信号(ロウアドレス信号)に
かかわらず、スペアブロックSPBを含むメモリブロッ
クMAB1に対して設けられる電源スイッチ回路SW1
は選択状態へ駆動される。また、スペア判定前に、アド
レス指定されたワード線WLを含むメモリブロックに対
する電源スイッチ回路も選択状態へ駆動する。図42に
おいては、メモリブロックMAB2がアドレス指定され
たワード線WLを含む状態を示す。他のメモリブロック
においては、電源スイッチ回路は非選択状態に保持され
る。不良メモリセルがアドレス指定されたか否かのスペ
ア判定がアドレス比較に基づいて次いで行なわれ、この
判定結果に従って、アドレス指定されたワード線または
スペアワード線が選択状態へ駆動される。
【0236】このスペア判定時前に、選択すべきメモリ
セルを含むメモリブロック(アドレスしていされたワー
ド線またはスペアワード線を含むメモリブロック)に対
する電源スイッチ回路は選択状態に駆動されている。し
たがって、実際に、選択すべきメモリセルを含むメモリ
ブロックにおいてワード線が選択状態へ駆動されるとき
には、安定に所定の電圧が供給されており、正確に、選
択すべきメモリセルを選択状態へ駆動することができ
る。この動作を、図43に示す信号波形図を参照してよ
り詳細に説明する。
【0237】まず、アクティブサイクルが始まると、ア
レイ活性化信号RACTがHレベルの活性状態へ駆動さ
れる。このアレイ活性化信号RACTの活性化に従っ
て、ロウアドレス信号RAが確定し、アドレス指定され
たメモリブロックが指定される。このアレイ活性化信号
RACTの活性化に従って、与えられたロウアドレス信
号RAにかかわらず、スペアブロックを含むメモリブロ
ックMAB1に対する電源ブロック選択信号φB1が活
性状態へ駆動される。また、このアドレス信号RAに従
って、メモリブロックMAB2−MAB8のいずれかが
選択され、対応の電源ブロック選択信号φB2−φB8
のいずれかが選択状態へ駆動される。このロウアドレス
信号RAに従って、不良行が指定されたか否かのスペア
判定が行なわれる。スペア判定結果が、不良行がアドレ
ス指定されたことを示している場合(スペアヒット)、
スペアブロックSPBに含まれるスペアワード線SWL
が選択状態へ駆動される。一方、正常なノーマルメモリ
セルがアドレス指定されたと判定された場合(スペアミ
スのとき)には、ノーマルワード線NWLが選択状態へ
駆動される。
【0238】ワード線NWLまたはSWLが選択状態へ
駆動されるとき、既に、対応のメモリブロックに対して
は、対応の電源スイッチ回路が選択状態とされて所定の
電圧を供給している。したがって、これらのワード線N
WLまたはSWLを正確に選択状態へ駆動することがで
きる。
【0239】このスペア判定に従ってメモリブロックの
選択を行なう場合、スペアヒット/ミスの判定が行なわ
れた後、対応のメモリブロックに対する電源スイッチ回
路が選択状態へ駆動される(図43において破線波形で
示す)。この後、ワード線WLまたはSWLを選択状態
へ駆動する必要があり、したがって、ワード線活性化タ
イミングを遅らせる必要があり、アクセス時間が長くな
る。しかしながら、この不良ノーマルワード線がアドレ
ス指定されたか否かの判定前に、スペアブロックを含む
メモリブロックMAB1およびアドレス指定されたノー
マルワード線を含むメモリブロックに対する電源スイッ
チ回路を選択状態へ駆動することにより、このスペア判
定時間内において、対応の電源スイッチ回路から所定の
電圧を供給することができ、高速動作が実現される(ワ
ード線選択タイミングを遅らせる必要がない)。
【0240】次に、図44および図45を参照して、セ
ルフリフレッシュモード時の動作について説明する。セ
ルフリフレッシュモード時においては、図44に示すよ
うに、スペア判定結果に従って、電源スイッチ回路の選
択が行なわれる。今、図44に示すように、メモリブロ
ックMAB2のノーマルワード線NWLがリフレッシュ
アドレス信号QAにより指定された場合を考える。この
ノーマルワード線NWLが正常であるか不良であるかの
スペア判定がアドレス比較により行なわれる。このと
き、電源スイッチ回路選択のためのデコード動作も並行
して実行されるが、電源ブロック選択信号は、すべて非
選択状態に保持される。スペアヒットと判定された場合
には、ノーマルワード線NWLに代えて、スペアワード
線SWLを選択状態へ駆動する必要がある。この場合に
は、このスペアヒット判定結果に従って、電源スイッチ
回路SW1を選択状態へ駆動する。残りの電源スイッチ
回路SW2−SW8は非選択状態に保持される。このス
ペアヒット判定結果に従って、スペアワード線SWLが
選択状態へ駆動され、ノーマルワード線NWLは非選択
状態に保持される。
【0241】一方、スペア判定結果がスペアミスを示し
ている場合には、電源スイッチ回路SW2が選択状態へ
駆動され、ノーマルワード線NWLが選択状態へ駆動さ
れる。
【0242】リフレッシュモード時においては、データ
アクセスを要求されないため、スペア判定後、電源スイ
ッチ回路を選択状態へ駆動しても、特に問題は生じな
い。選択すべきメモリセルが属するメモリブロックに対
する電源スイッチ回路のみを選択状態へ駆動することに
より、リフレッシュモード時における消費電流を低減す
ることができる。
【0243】図46(A)は、電源ブロック選択信号φ
B1を発生する電源ブロックデコード回路の構成の一例
を示す図である。図46(A)において、電源ブロック
デコード回路は、リフレッシュアドレスビット/QA
1、QA2およびQA3を受けるNAND回路71と、
補のアレイ活性化信号/RACTと補のスペアヒット信
号/SHITとNAND回路71の出力信号とを受けて
電源ブロック選択信号φB1を出力するNAND回路7
2を含む。アレイ活性化信号/RACTは、ノーマルモ
ード時において、アクティブサイクルが始まるとLレベ
ルに設定される。スペアヒット信号/SHITは、不良
セルがアドレス指定されたときに、Lレベルに設定され
る。NAND回路71は、メモリブロックMAB1が指
定されたとき、Lレベルの信号を出力する。次に、この
図46(A)に示す電源ブロックデコード回路の動作
を、図46(B)に示す信号波形図を参照して説明す
る。
【0244】ノーマルモード時においては、アクティブ
サイクルが始まると、補のアレイ活性化信号/RACT
はLレベルに駆動される。したがって、スペアヒット信
号/SHITおよびNAND回路71の出力信号の状態
にかかわらず、電源ブロック選択信号φB1が活性状態
へ駆動される。すなわち、ノーマルモード時において
は、アクティブサイクルが始まると、電源ブロック選択
信号φB1が選択状態へ駆動される。
【0245】リフレッシュモード時にはおいては、アレ
イ活性化信号/RACTはHレベルに固定される。リフ
レッシュサイクル時に、リフレッシュサイクル活性化信
号QACTがHレベルの活性状態へ駆動され、応じて、
リフレッシュアドレス信号QAが確定状態となる。スペ
ア判定が行なわれ、スペアヒットの場合、スペアヒット
信号/SHITがLレベルとなり、電源ブロック選択信
号φB1がHレベルの選択状態へ駆動される。次いで、
スペアブロックのスペアワード線が選択状態へ駆動され
る。
【0246】一方、スペアヒット信号/SHITがHレ
ベルであり、スペア置換を行なう必要がない場合には、
電源ブロック選択信号φB1は、NAND回路71の出
力信号に従って選択/非選択状態へ駆動される。メモリ
ブロックMAB1がアドレス指定されたときには、NA
ND回路71の出力信号がLレベルとなり、応じて、電
源ブロック選択信号φB1が選択状態(Hレベル)へ駆
動される。一方、他のメモリブロックMAB2−MAB
8のいずれかがアドレス指定された場合には、NAND
回路71の出力信号はHレベルであり、電源ブロック選
択信号φB1はLレベルを維持する。
【0247】なお、この図46(A)に示す電源ブロッ
クデコード回路の構成において、スペアヒット信号/S
HITがLレベルのときに、NAND回路71の出力信
号がLレベルとされ、対応のメモリブロックMAB1が
アドレス指定されても特に問題はない。この場合、スペ
アヒットであり、メモリブロックMAB1が選択される
ためである。このスペアヒット信号/SHITの状態確
定後に、電源ブロック選択信号φB1を選択/非選択状
態に駆動するためには、NAND回路71に、さらに、
スペアヒット信号SHITを与えればよい。スペアヒッ
ト/ミス判定結果確定後、NAND回路71の出力信号
が確定し、応じて、電源ブロック選択信号φB1が選択
状態へ駆動される。
【0248】図47(A)は、電源ブロック選択信号φ
Bj(j=2−8)に対する電源ブロックデコード回路
の構成を示す図である。図47(A)において、電源ブ
ロックデコード回路は、セルフリフレッシュモード指示
信号/SRを反転するインバータ回路73と、リフレッ
シュアドレスビットQA1−QA3および/QA1−/
QA3の所定の組合せを受けるNAND回路74と、セ
ルフリフレッシュモード指示信号/SRとロウアドレス
ビットRA1−RA3および/RA1−/RA3の所定
の組合せを受けるNAND回路75と、インバータ回路
73の出力信号SRとNAND回路74の出力信号とス
ペアヒット信号/SHITとを受けるNAND回路76
と、NAND回路75および76の出力信号を受けて電
源ブロック選択信号φBj(j=2−8)を生成するN
AND回路77を含む。セルフリフレッシュモード指示
信号/SRに代えてリフレッシュサイクル活性化信号/
QACTが用いられてもよい。次に、この図47(A)
に示す電源ブロックデコード回路の動作を、図47
(B)に示す信号波形図を参照して説明する。
【0249】ノーマルモード時においては、アレイ活性
化信号RACTが活性化されると、ロウアドレス信号R
Aが確定する。このロウアドレス信号RAが確定する
と、ノーマルモード時においては、セルフリフレッシュ
モード指示信号/SRがHレベルであるため、NAND
回路75の出力信号がロウアドレスビットRA1−RA
3および/RA1−/RA3に従ってHレベルまたはL
レベルとなる。NAND回路76の出力信号は、ノーマ
ルモード時においては、Hレベルであり、したがってN
AND回路75の出力信号に従って電源ブロック選択信
号φBjが選択/非選択状態に駆動される。
【0250】一方、セルフリフレッシュモードにおいて
は、セルフリフレッシュモード指示信号/SRがLレベ
ルとなり、NAND回路75の出力信号はHレベルに設
定される。セルフリフレッシュモード指示信号SRはH
レベルである。セルフリフレッシュモード時において、
リフレッシュサイクル活性化信号QACTがHレベルの
活性状態へ駆動されると、リフレッシュアドレス信号Q
Aが確定状態となる。このリフレッシュアドレス信号Q
Aに従ってスペア判定が行なわれ、スペアヒット信号/
SHITがHレベルまたはLレベルに駆動される。スペ
アヒット時においては、スペアヒット信号/SHITが
Lレベルとなり、NAND回路76の出力信号はHレベ
ルとなり、電源ブロック選択信号φBjはLレベルを維
持する。一方、スペア判定の結果、スペアミスの場合に
は、スペアヒット信号/SHITはHレベルを保持す
る。したがって、NAND回路74の出力信号に従っ
て、電源ブロック選択信号φBjが選択/非選択状態へ
駆動される。
【0251】この図47(A)に示す構成において、ス
ペア判定結果が確定する前に、NAND回路74の出力
信号に従って電源ブロック選択信号φBjが選択状態へ
駆動されるのを防止するため、NAND回路74に、ス
ペアヒット信号SHITが入力として与えられてもよ
い。
【0252】[変更例]図48は、この階層電源構成1
の変更例の構成を示す図である。この図48に示す構成
においては、ワード線駆動タイミング制御回路78が、
セルフリフレッシュモード指示信号SRに従って、ワー
ド線駆動信号φWLの活性化タイミングを異ならせる。
このワード線駆動タイミング制御回路78は、ノーマル
モード時においては、ワード線活性化信号φRXに従っ
てワード線駆動信号φWLを生成する。一方、セルフリ
フレッシュモード時においては、このワード線駆動信号
φWLは、ワード線活性化信号φRXを遅延して生成さ
れる。このワード線駆動タイミング制御回路78の構成
は、先の図29に示す構成と同じである。ワード線駆動
タイミング制御回路78を用いることにより、セルフリ
フレッシュモード時において、電源ブロック選択信号φ
Biの活性化タイミングが遅れる場合においても、応じ
てワード線選択タイミングを遅らせることにより、正確
に、ワード線選択動作を行なうことができる。このワー
ド線駆動信号φWLは、スペアワード線およびノーマル
ワード線両者の活性化タイミングを決定する。
【0253】[変更例2]図49は、この発明の実施の
形態7の階層電源構成1の変更例2の構成を示す図であ
る。図49においては、電源ブロック選択信号発生部の
構成を示す。図49において、電源ブロック選択信号発
生部は、セルフリフレッシュモード指示信号SRに応答
してリフレッシュアドレスカウンタ25からのセルフリ
フレッシュアドレスとマルチプレクサ26からの内部ロ
ウアドレス信号RAの一方を選択するマルチプレクサ8
0と、アレイ活性化信号RACTとカウントアップ指示
信号CUPを受けるOR回路81と、OR回路81の出
力信号の活性化に応答して活性化され、マルチプレクサ
80から与えられたアドレス信号に対するスペア判定を
行なうスペア判定回路82と、マルチプレクサ80から
のアドレス信号とセルフリフレッシュモード指示信号S
Rとスペア判定回路82からのスペアヒット信号SHI
Tに従って電源ブロックアドレス信号のデコードを行な
う電源ブロックデコード回路83と、カウントアップ指
示信号CUPに従って電源ブロックデコード回路83の
出力する電源ブロック選択信号をラッチするラッチ84
と、リフレッシュサイクル活性化信号QACTに応答し
てラッチ84のラッチ信号を取込み転送するラッチ85
と、セルフリフレッシュモード指示信号SRに従ってラ
ッチ85の出力信号および電源ブロックデコード回路8
3の出力信号の一方を選択するマルチプレクサ(MU
X)86を含む。
【0254】電源ブロックデコード回路83の構成は、
図46(A)および図47(A)に示す構成と同じであ
り、セルフリフレッシュモード指示信号SRおよびスペ
アヒット信号SHITとロウアドレス信号RAまたはQ
Aに従って電源ブロック選択信号φBiを生成する。ラ
ッチ84および85は、図38に示す構成と同じであ
り、カウントアップ指示信号の活性化時ラッチ84が電
源ブロックデコード回路83の出力信号を取込みラッチ
し、ラッチ85が、リフレッシュサイクル活性化信号Q
ACTの非活性化時このラッチ84の出力信号を取込み
ラッチし、次いで、リフレッシュサイクル活性化信号Q
ACTの活性化に応答してラッチした信号を出力する。
【0255】マルチプレクサ86は、セルフリフレッシ
ュモード時にはラッチ85の出力信号を選択して出力
し、またノーマルモード時には、電源ブロックデコード
回路83の出力信号を選択する。このマルチプレクサ8
6からの電源ブロック選択信号φBiが電源スイッチ回
路へ与えられる。
【0256】電源ブロック選択信号発生部は、さらに、
スペア判定回路82の出力するスペアヒット信号SHI
Tをカウントアップ指示信号CUPに従ってラッチする
ラッチ87と、リフレッシュサイクル活性化信号QAC
Tに従ってラッチ87の出力信号を取込みかつ転送する
ラッチ88と、セルフリフレッシュモード指示信号SR
に従ってスペア判定回路82の出力するスペアヒット信
号SHITおよびラッチ88の出力する信号の一方を選
択するマルチプレクサ(MUX)89を含む。ラッチ8
7および88は、ラッチ84および85と同じ構成を備
える。
【0257】マルチプレクサ26は、セルフリフレッシ
ュモード時には、レジスタ65からのリフレッシュアド
レス信号QAを選択し、ノーマルモード時には、外部か
らのロウアドレス信号RAを選択する。リフレッシュア
ドレスカウンタ25およびレジスタ65は、先の図36
に示す構成と同じである。
【0258】この図49に示す構成においては、1つ前
のリフレッシュサイクルにおいて、次のサイクルにおけ
るスペア判定および電源ブロックデコード動作が実行さ
れる。これらの判定結果およびデコード結果は、次のリ
フレッシュサイクルにおいて出力される。したがって、
前のサイクルにおいて、既にデコード動作は完了してお
り、次のリフレッシュサイクル実行時において、高速で
電源ブロック選択信号φBiおよびスペアヒット信号S
HITを選択/非選択状態へ駆動することができる。こ
れにより、リフレッシュサイクル時において、ワード線
選択タイミングを遅らせる必要がなく、ワード線駆動制
御部の構成を簡略化することができる。
【0259】ノーマルモード時においていは、マルチプ
レクサ80は、マルチプレクサ26からの内部アドレス
信号Adを選択してスペア判定回路82の電源ブロック
デコード回路83へ与える。このスペア判定回路82の
出力するスペアヒット信号SHITはマルチプレクサ8
9により選択されて出力され、また電源ブロックデコー
ド回路83の出力する電源ブロック選択信号がマルチプ
レクサ86により選択されて出力される。ラッチ84、
85、87および88がこのノーマルモード時において
バイパスされる。したがって、アレイ活性化信号が活性
化されると、スペア判定回路82が判定動作を行ない、
その判定結果に従ってスペアヒット信号SHITが生成
される。ノーマルモード時においては、電源ブロックデ
コード回路83は、このスペアヒット信号SHITにか
かわらず、マルチプレクサ80からのアドレス信号をデ
コードして、スペアブロックを含むメモリブロックMA
B1およびアドレス指定されたメモリブロックに対する
電源ブロック選択信号を選択状態へ駆動する。
【0260】この図49に示す構成を利用することによ
り、ノーマルモード時のアクセス時間を増大させること
なく、セルフリフレッシュモード時の消費電流を低減す
ることができる。
【0261】以上のように、この発明の実施の形態7の
階層電源構成に従えば、ノーマルモード時には、スペア
ブロックを含むメモリブロックおよびアドレス指定され
たメモリブロックをスペア判定結果にかかわらず、選択
状態へ駆動し、またリフレッシュモード時において、ア
ドレス指定されたメモリブロックに対する電源スイッチ
回路を選択状態へ駆動しているため、ノーマルモード時
においては、スペア判定結果確定前に、電源スイッチ回
路からの電圧を安定に供給することができ、高速アクセ
スが可能となり、またリフレッシュモード時において
は、必要最小限のメモリブロックに対してのみ所定の電
圧が供給されるため、消費電流を低減することができ
る。
【0262】[階層電源構成2]図50(A)および図
50(B)は、この発明の実施の形態7に従う階層電源
構成2の動作を図解する図である。図50(A)におい
て、ノーマルモード時、アレイ活性化信号の活性化に応
答してスペアブロックSPBを含むメモリブロックMA
B1およびアドレス指定されたメモリブロック両者に対
する電源スイッチ回路を選択状態へ駆動する。図50
(A)においては、メモリブロックMAB2がアドレス
指定された状態を示す。アレイ活性化信号RACTが活
性化され、アクティブサイクルが始まると、まずスペア
ブロックを含むメモリブロックMAB1およびアドレス
指定されたメモリブロックMAB2を選択状態へ駆動す
ることにより、スペア判定結果を待つ必要がなく、高速
で、所望の電圧を供給することができる。
【0263】次に、図50(B)に示すように、スペア
判定結果が確定すると、そのスペア判定結果に従って、
選択すべきメモリセルを含むメモリブロックに対する電
源スイッチ回路のみを選択状態へ駆動する。図50
(B)においては、メモリブロックMAB2のノーマル
ワード線NWLが選択状態へ駆動され、電源スイッチ回
路SW2は選択状態に保持され、一方、メモリブロック
MAB1に対する電源スイッチ回路SW1は、非選択状
態へ駆動される状態を示す。この判定結果後、ノーマル
ワード線NWLは、選択状態へ駆動される。したがっ
て、この選択ノーマルワード線駆動時において、安定に
電源スイッチ回路SW2から電圧が供給されており、高
速かつ正確に、選択ノーマルワード線を選択状態へ駆動
することができる。また、メモリブロックMAB1が、
非選択状態に保持されるため、電源スイッチ回路SW1
は非選択状態へ駆動することにより消費電流を低減する
ことができる。
【0264】リフレッシュモード時においては、先の図
44に示すように、選択すべきメモリセルを含むメモリ
セルブロックに対する電源スイッチ回路のみが選択状態
へ駆動され、残りの電源スイッチ回路は非選択状態に保
持される。これにより、リフレッシュサイクル時におけ
る消費電流を低減する。
【0265】図51(A)は、電源ブロック選択信号φ
B1に対する電源ブロックデコード回路の構成を示す図
である。図51(A)において、電源ブロックデコード
回路は、アレイ活性化信号/RACTの立下がりに応答
してワンショットのLレベルのパルス信号を生成するワ
ンショットパルス発生回路90と、ロウアドレスビット
/RA1、RA2およびRA3を受けるNAND回路9
1と、リフレッシュアドレスビット/QA1、QA2お
よびQA3を受けるNAND回路92と、ワンショット
パルス発生回路90の出力信号とNAND回路91およ
び92の出力信号とスペアヒット信号/SHITとを受
けて電源ブロック選択信号φB1を出力するNAND回
路93を含む。アドレスビット/RA1、RA2、RA
3、/QA1、QA2およびQA3は、スタンバイ時L
レベルである。次に、図51(A)に示す電源ブロック
デコード回路の動作を、図51(B)に示す信号波形図
を参照して説明する。
【0266】アクティブサイクルが始まると、アレイ活
性化信号/RACTがLレベルに立下がる。このアレイ
活性化信号/RACTの立下がりに応答して、ワンショ
ットパルス発生回路90は、所定期間Lレベルとなるワ
ンショットのパルス信号を生成する。応じて、NAND
回路93の出力する電源ブロック選択信号φB1がHレ
ベルに立上がる。一方、NAND回路91が、与えられ
たアドレスビット/RA1、RA2およびRA3をデコ
ードする。メモリブロックMAB1がアドレス指定され
ている場合には、このNAND回路91の出力信号が、
またLレベルとなり、NAND回路93の出力する電源
ブロック選択信号φB1がHレベルへ駆動される。この
状態においては、スペアワード線が使用されるか否かに
かかわらず、電源ブロック選択信号φB1は、このアク
ティブサイクル期間中Hレベルとなる。
【0267】一方、メモリブロックMAB1と異なるメ
モリブロックがアドレス指定されている場合、NAND
回路91の出力信号はHレベルとなる。この状態におい
ては、ワンショットパルス発生回路90の出力信号がH
レベルに立上がる前に、スペア判定結果に従って、スペ
アヒット信号SHITがHレベルまたはLレベルに駆動
される。ノーマルワード線が使用される場合には、スペ
アヒット信号/SHITはHレベルを保持する。したが
って、この状態においては、ワンショットパルス発生回
路20の出力信号の立上がりに応答して、電源ブロック
選択信号φB1がLレベルに立下がる。このメモリブロ
ックにおいて行選択が行なわれる。
【0268】一方、NAND回路91の出力信号がHレ
ベルであり、他のメモリブロックが指定されている状態
において、スペアヒット信号/SHITがLレベルに立
下がると、電源ブロック選択信号φB1は、Hレベルを
保持する。このワンショットパルス発生回路90の出力
するパルス信号のパルス幅をスペアヒット信号/SHI
Tが確定状態となるための時間幅に設定することによ
り、電源ブロック選択信号φB1は、対応のメモリブロ
ックMAB1の使用/不使用に応じて、選択/非選択状
態に駆動することができる。
【0269】図52は、電源ブロック選択信号φBj
(j=2−8)に対する電源ブロックデコード回路の構
成を示す図である。この図52に示す電源ブロックデコ
ード回路は、図47(A)に示す電源ブロックデコード
回路と以下の点において異なっている。すなわち、NA
ND回路75とNAND回路77の間に、NAND回路
75の出力信号とスペアヒット信号SHITを受けるO
R回路94が配置される。他の構成は、図47(A)に
示す構成と同じであり、対応する部分には同じ参照番号
を付しその詳細説明は省略する。
【0270】この図52に示す電源ブロックデコード回
路の構成において、アドレスビットRA1−RA3およ
び/RA1−/RA3に従って、アクティブサイクル開
始時、電源ブロック選択信号φBiが選択/非選択状態
へ駆動される。スペアビット信号SHITがLレベルの
ときには、そのアクティブサイクル期間中、電源ブロッ
ク選択信号φBiが、アドレスビットRA1−RA3お
よび/RA1−/RA3に従った状態に保持される。一
方、スペアヒット信号SHITがHレベルに駆動される
と、OR回路94の出力信号がHレベルとなる。ノーマ
ルモード時において、NAND回路76の出力信号はH
レベルである。したがって、このスペアヒット信号SH
ITの立上がりに応答して、電源ブロック選択信号φB
jがLレベルに立下がる。これにより、スペアワード線
が使用されるとき、スペアブロックを含むメモリブロッ
クに対する電源スイッチ回路のみが選択状態に駆動さ
れ、このアドレス指定された不良ノーマルワード線を含
むメモリブロックに対する電源スイッチ回路は非選択状
態へ駆動される。
【0271】なお、図51(A)および図52に示す電
源ブロックデコード回路のリフレッシュモード時におけ
る動作は、図46(A)および図47(A)に示す電源
ブロックデコード回路の動作と同じであり、したがっ
て、それらの動作波形は図46(B)および図47
(B)にそれぞれ示す信号波形と同じである。すなわ
ち、リフレッシュサイクル時において、選択状態へ駆動
すべきメモリセル行を含むメモリセルブロックに対して
のみ電源スイッチ回路が選択状態へ駆動される。
【0272】なお、この図51および図52に示す電源
ブロックデコード回路の構成に対し、図49に示す回路
構成を利用することができる。すなわちリフレッシュモ
ード時において、前のサイクルのリフレッシュアドレス
カウンタからのリフレッシュアドレス信号に従って、次
サイクルにおける電源ブロック選択信号の選択/非選択
状態を決定することができる。
【0273】以上のように、この実施の形態7に従え
ば、ノーマルモード時においては、アドレス指定された
メモリブロックを選択状態へ駆動し、次いで、選択すべ
きメモリセル行を含むメモリブロックに対してのみ電源
スイッチ回路を選択状態に保持しているため、アクティ
ブサイクル時の消費電流を低減することができる。ま
た、アクティブサイクル開始と同時に、アドレス指定さ
れたメモリブロックおよびスペアブロックを含むメモリ
ブロックに対する電源スイッチ回路を選択状態に駆動し
ており、アクセス時間が増加するのを防止することがで
きる。
【0274】上述の説明において、スペアワード線を含
むメモリブロックについて説明している。しかしなが
ら、スペアコラムを救済する構成に対しても、この階層
電源構成を利用することができる。
【0275】また、スペアブロックを含むメモリブロッ
クは、1つであるとこの実施の形態7において説明して
いる。しかしながら、先の実施の形態1から5に対して
も、この実施の形態7の階層電源構成を適用することが
できる。また、繰返し回路はメモリセルデータを検知・
増幅するセンスアンプであってもよい。
【0276】
【発明の効果】以上のように、この発明に従えば、スペ
ア線を、複数のメモリブロックのノーマル線と置換可能
なように構成しているため、スペア線を効率的に利用す
ることができ、またフレキシブルリダンダンシィ構成を
利用しているため、スペアデコーダの数も低減すること
ができ、アレイ面積増加を抑制することができる。
【0277】また、メモリブロックそれぞれに対し電源
スイッチ回路を設け、ノーマルモード時とリフレッシュ
モード時とで選択状態へ駆動される電源スイッチ回路の
数を異ならせているため、アクセス時間を低下させるこ
となく、消費電流を低減することができる。また、スペ
アブロックを含む構成においては、スペアブロックを含
むメモリブロックに対する電源スイッチ回路は、常時ア
クティブサイクル開始に応答して選択状態へ駆動してい
るため、スペア判定を待つことなくスペアブロックに対
して電源スイッチ回路から所定の電圧を供給することが
でき、アクセス時間の増加を抑制することができる。
【0278】すなわち、請求項1の発明に従えば、複数
のスペアローカルデータバスのうち所定数のスペアロー
カルデータバスをスペアグローバルデータバスへ同時に
接続するように構成しているため、スペアアレイの列数
が少なくスペアローカルデータバスの寄生容量が小さい
場合においても、ノーマルメモリセルアクセス時におけ
るノーマルローカルデータバスおよびノーマルグローバ
ルデータバスにおける寄生容量と同じ大きさの寄生容量
をスペアグローバルデータバスに存在させることが可能
となり、スペアメモリアクセス時における信号伝搬遅延
時間がノーマルメモリセルアクセス時の信号伝搬遅延時
間と異なることにより内部タイミングのミスマッチが生
じるのを防止することができる。
【0279】請求項2に係る発明に従えば、このスペア
グローバルデータバスに同時に接続されるスペアローカ
ルデータバスの数は、1つのスペアローカルデータバス
と1つのローカルデータバスの容量比で与えるように構
成しているため、正確に、スペアメモリセルアクセス時
とノーマルメモリセルアクセス時における信号伝搬遅延
を同じとすることができる。
【0280】請求項3に係る発明に従えば、スペアアレ
イのスペアメモリセル列は、対応のメモリブロックの複
数のメモリサブアレイの各列と置換可能なように構成し
ているため、スペア列およびスペアデコーダの利用効率
を向上させることができる。
【0281】請求項4に係る発明に従えば、複数の第1
のメモリブロックの特定の第1のメモリブロックにスペ
アメモリセルを行列状に配置し、複数の第1のメモリブ
ロックの不良行とスペアメモリセル行とを置換可能なよ
うに構成していたので、スペア行の利用効率を改善する
ことができ、またスペアロウデコーダの利用効率を向上
させることができる。
【0282】請求項5に係る発明に従えば、第1のメモ
リブロックと交互に第2のメモリブロックを配置し、特
定の第2のメモリブロックに行列状にスペアメモリセル
を配置し、この第2のメモリブロックのスペア行を、複
数の第2のメモリブロックの任意の不良行と置換可能な
ように構成しているため、請求項4の発明と同様、スペ
アロウデコーダおよびスペア行の利用効率を向上させる
ことができる。
【0283】また、第1および第2のメモリブロックを
交互に配置することにより、第1および第2のメモリブ
ロックそれぞれが行を選択するような場合においても、
スペア行とノーマル行が同時に1つのメモリブロック内
において同時に選択状態へ駆動される状態を防止するこ
とができる。
【0284】請求項6に係る発明に従えば、メモリブロ
ックの間にセンスアンプを配置しているため、センスア
ンプの利用効率が改善されるとともに、センスアンプを
共有するメモリブロックは異なるメモリブロック群に含
まれており、センスアンプを共有するメモリブロックの
一方のスペア行が対をなすメモリブロックの不良ノーマ
ルワード線を救済する状態が生じるのを防止することが
でき、正確な不良ノーマル行の置換による救済を行なう
ことができる。
【0285】請求項7に係る発明に従えば、第1のメモ
リブロックおよび第2のメモリブロックおよびスペアア
レイを有するメモリアレイを2つ設け、通常動作モード
時には、第1および第2のメモリアレイから1つのメモ
リブロックを選択し、特定動作モード時には、第1およ
び第2のメモリアレイそれぞれから所定数のメモリブロ
ックを同時に選択状態へ駆動しているため、1つのメモ
リブロックにおいてノーマル行とスペア行が同時に選択
状態へ駆動されるのを防止することができ、正確に所定
の動作モードを行なうことができる。
【0286】請求項8に係る発明に従えば、第1および
第2のメモリブロックを交互に配置し、また第3および
第4のメモリブロックを交互に配置し、第1のメモリブ
ロックの特定のメモリブロックにおいて、第3のメモリ
ブロックの不良ノーマル行と置換可能なスペア行を配置
し、第2のメモリブロックの特定のメモリブロックに
は、第4のメモリブロックの不良ノーマル行と置換可能
なスペア行を配置し、また第3および第4のメモリブロ
ックのそれぞれの特定のメモリブロックには第1および
第2のメモリブロックの不良ノーマル行と置換可能なス
ペア行を配置し、特定の動作モード時には、第1および
第2のメモリブロックから1つおよび第3および第4の
メモリブロックから1つのメモリブロックを選択状態へ
駆動するように構成しているため、特定の動作モード時
においても、ノーマル行とスペア行が1つのメモリブロ
ック内において同時に選択状態へ駆動されるのを防止す
ることができ、正確に特定動作モードを、フレキシブル
リダンダンシィ構成の特徴を損なうことなく実行するこ
とができる。
【0287】請求項9に係る発明に従えば、メモリブロ
ック間にセンスアンプを配置し、センスアンプを隣接メ
モリブロックで共有する構成としているため、シェアー
ドセンスアンプ構成においても、動作目的にかかわらず
正確に、不良メモリセル行の置換による救済を行なうこ
とができる。
【0288】請求項10に係る発明に従えば、第1のメ
モリブロックの1つが選択されるときには、第3のメモ
リブロックの1つを選択状態へ駆動しているため、アド
レス割当てを複雑化することなく容易に複数のメモリブ
ロックを選択状態へ駆動することができる。
【0289】請求項11に係る発明に従えば、繰返し回
路群それぞれの電源スイッチ回路をノーマルモード時と
リフレッシュモード時において、選択される数を異なら
せているため、ノーマルモード時のアクセス時間を増加
させることなく、リフレッシュモード時の消費電流を低
減することが可能となる。
【0290】請求項12に係る発明に従えば、請求項1
1の制御手段が、ノーマルモード時とリフレッシュモー
ド時で、異なる数のアドレスビットをデコードし、リフ
レッシュモード時において、多くの数のアドレスビット
をデコードしているため、ノーマルモード時のデコード
時間はリフレッシュモード時のデコード時間より短くす
ることができ、ノーマルモード時のアクセス時間を低減
することができ、またリフレッシュモード時の選択状態
に駆動される電源スイッチ回路の数を低減することがで
き、消費電流を低減することができる。
【0291】請求項13に係る発明に従えば、請求項1
1の制御手段が、ノーマルモード時には、選択メモリブ
ロックを含むグローバルブロックに対する電源スイッチ
回路を選択状態へ駆動し、リフレッシュモード時には、
アドレス指定されるメモリブロックに対する電源スイッ
チ回路を選択状態へ駆動するように構成しているため、
ノーマルモード時にはデコード時間に要する時間を短縮
することができ、またリフレッシュモード時において選
択状態へ駆動される電源スイッチ回路の数を低減するこ
とができる。
【0292】請求項14に係る発明に従えば、請求項1
1の装置において、ノーマルモード時におけるワード線
駆動タイミングよりもリフレッシュモード時におけるワ
ード線駆動タイミングを遅らせているため、リフレッシ
ュモード時において、電源スイッチ回路からの電圧が安
定化しており、正確に選択状態へ駆動することができ、
回路誤動作を防止することができる。
【0293】請求項15に係る発明に従えば、請求項1
1の装置において、制御手段が、リフレッシュモード時
アドレス指定されたワード線を含むメモリブロックに対
してのみ電源スイッチ回路を選択状態に駆動しているた
め、消費電流を低減することができる。
【0294】請求項16に係る発明に従えば、請求項1
1の装置において、リフレッシュモード時には、前のサ
イクルにおいて、リフレッシュアドレスをデコードし
て、電源ブロック選択信号を生成してラッチし、リフレ
ッシュサイクル開始時に、このデコードしかつラッチさ
れた電源ブロック選択信号に従って電源スイッチ回路を
選択しているため、デコード動作に要する時間を見かけ
上なくすことができ、リフレッシュモード時において、
ワード線選択タイミングを遅らせる必要がなく、ワード
線選択制御系の構成を簡略化することができる。
【0295】請求項17に係る発明に従えば、ノーマル
モード時にスペアブロックを含むメモリブロックに対す
る電源スイッチ回路を常に選択状態へ駆動し、リフレッ
シュモード時においては、スペア判定結果に従って選択
状態へ駆動すべきメモリセルを含むメモリブロックに対
してのみ電源スイッチ回路を選択状態へ駆動しているた
め、スペア判定結果をノーマルモード時において待つ必
要がなく、高速で、スペアブロックを含むメモリブロッ
クに所定の電圧を供給することができ、またリフレッシ
ュモード時において消費電流を低減することができる。
【0296】請求項18に係る発明に従えば、請求項1
7の装置において、制御手段が、ノーマルモード時、ア
ドレス指定されたメモリブロックの電源スイッチ回路へ
選択状態へ駆動しているため、スペアヒット/ミスにか
かわらず、選択状態へ駆動される可能性のあるワード線
を含むメモリブロックに対し早いタイミングで所定の電
圧を供給することができる。
【0297】請求項19に係る発明に従えば、請求項1
7の装置において、リフレッシュモード時において、ワ
ード線選択タイミングをノーマルモード時のそれよりも
遅らせているため、リフレッシュモード時において、電
圧が安定化したワード線選択状態へ駆動することがで
き、正確にリフレッシュ動作を行なうことができる。
【0298】請求項20に係る発明に従えば、請求項1
7の装置において、前のリフレッシュサイクルにおいて
次のリフレッシュサイクルにおいて用いられる電源ブロ
ック選択信号を生成しかつラッチしているため、次のリ
フレッシュサイクル時における電源ブロック選択信号の
デコード時間を見かけ上なくすことができ、リフレッシ
ュモード時においても、ノーマルモード時と同じタイミ
ングでワード線を選択状態へ駆動することができ、ワー
ド線選択制御系の構成を簡略化することができる。
【0299】請求項21に係る発明に従えば、請求項1
1の制御手段が、複数の電源スイッチ回路をノーマルモ
ード時選択状態へ駆動し、次いで選択すべきメモリセル
を含むメモリブロックに対して設けられた電源スイッチ
回路以外の電源スイッチ回路を非選択状態へ駆動してい
るため、ノーマルモード時においてアクセス時間の増加
をもたらすことなく消費電流を低減することができる。
【0300】請求項22に係る発明に従えば、請求項1
7の制御手段が、ノーマルモード時には、スペアブロッ
クを含むメモリブロックおよびアドレス指定されたメモ
リブロックに対して設けられた電源スイッチ回路を選択
状態へ駆動し、次いでスペア判定結果およびアドレス信
号に従って選択状態へ駆動すべきメモリセルを含むメモ
リブロックと異なるメモリブロックに対して設けられた
電源スイッチ回路の非選択状態へ駆動しているため、ノ
ーマルモード時のアクセス時間の増大を伴うことなく消
費電流を低減することができる。
【0301】請求項23に係る発明に従えば、請求項2
1または22の装置の制御手段が、ノーマルモード時に
は、スペア判定結果とアドレス信号とに従って電源スイ
ッチ回路を選択状態へ駆動するように構成しているた
め、正確に、選択状態へ駆動されるメモリセルを含むメ
モリブロックに対しての電源スイッチ回路を選択状態に
保持することができ、消費電流を低減することができ
る。
【0302】請求項24に係る発明に従えば、請求項2
1または22の制御手段が、リフレッシュモード時、前
のサイクルにおいて電源ブロック選択信号の生成を行な
ってラッチし、このラッチした電源ブロック選択信号を
次のリフレッシュサイクル時において出力してるため、
次のリフレッシュサイクル時における電源ブロック選択
信号のためのデコード時間を見掛け上なくすことがで
き、リフレッシュモード時においても、ノーマルモード
時と同じ態様でワード線選択状態へ駆動することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1に従う半導体記憶装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図2】 (A)は、図1に示すメモリアレイの不良列
救済態様を示す図であり、(B)は、不良列救済のため
のスペアデコーダの構成を概略的に示す図である。
【図3】 (A)は、スペアデコーダの変更例を示し、
(B)は、(A)に示すスペアデコーダによる不良列救
済の態様を示す図である。
【図4】 図1に示すアレイ配置における内部データ読
出部の構成を概略的に示す図である。
【図5】 この発明の実施の形態2に従う半導体記憶装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図6】 図5に示すメモリアレイにおけるノーマルロ
ーカルデータバスおよびノーマルグローバルデータバス
の接続およびスペアローカルデータバスおよびスペアグ
ローバルデータバスの接続態様を概略的に示す図であ
る。
【図7】 スペアローカルデータバス選択信号を発生す
るための手法を説明するための図である。
【図8】 図5に示すメモリアレイのスペアアレイの列
選択部の構成を概略的に示す図である。
【図9】 この発明の実施の形態3に従う半導体記憶装
置の要部の構成を概略的に示す図である。
【図10】 図9に示すメモリアレイにおける不良行救
済の態様の一例を示す図である。
【図11】 この発明の実施の形態4の半導体記憶装置
のアレイ部の構成を概略的に示す図である。
【図12】 図11に示すメモリブロック配置の効果を
説明するための図である。
【図13】 図12に示す構成の問題点を解決するため
のビット線分離指示信号発生部の構成を概略的に示す図
である。
【図14】 図11に示すメモリブロック配置における
ビット線分離指示信号発生部の構成を概略的に示す図で
ある。
【図15】 この発明の実施の形態4におけるスペア行
と不良ノーマル行の置換態様を概略的に示す図である。
【図16】 メモリセルの構成を示す図である。
【図17】 この発明の実施の形態5に従う半導体記憶
装置のアレイ部の構成を概略的に示す図である。
【図18】 (A)は、図17に示すアレイ配置におけ
る通常動作モード時のアドレス信号ビットと選択メモリ
部の対応関係を示す図であり、(B)は、テストモード
時におけるアドレス信号ビットと選択メモリブロックと
の対応関係を概略的に示す図である。
【図19】 図18(B)に示すテストモード時のメモ
リブロック選択のための制御部の構成の一例を概略的に
示す図である。
【図20】 この発明の実施の形態5の変更例の構成を
概略的に示す図である。
【図21】 (A)は、この発明の実施の形態6に従う
階層電源構成1を概略的に示す図であり、(B)は、
(A)に示すロウ系周辺回路の電源スイッチ回路の構成
を示す図である。
【図22】 この発明の実施の形態6におけるメモリア
レイおよびメモリスイッチ回路の配置を概略的に示す図
である。
【図23】 (A)は、この発明の実施の形態6の階層
電源構成1のノーマルモード時の電源スイッチ回路の選
択態様を示し、(B)は、その動作波形を示す図であ
る。
【図24】 図22に示す階層電源構成のリフレッシュ
モード時の選択態様を概略的に示す図である。
【図25】 この発明の実施の形態6における半導体記
憶装置のロウ系制御部の構成を概略的に示す図である。
【図26】 図21に示す電源ブロックデコーダの構成
の一例を示す図である。
【図27】 電源ブロック選択信号φB2に対する電源
ブロックデコード回路の構成を示す図である。
【図28】 この発明の実施の形態6における階層電源
構成1におけるアドレスビットの分配を概略的に示す図
である。
【図29】 この発明の実施の形態6の階層電源構成の
変更例を示す図である。
【図30】 図29に示す階層電源構成の動作を示す信
号波形図である。
【図31】 階層電源構成1の変更例におけるロウ系周
辺回路の繰返し回路の構成の一例を示す図である。
【図32】 この発明の実施の形態6の階層電源構成2
のノーマルモードおよびリフレッシュモード時の電源ス
イッチ回路の選択態様を示す図である。
【図33】 図32(A)および(B)に対する電源ブ
ロックデコーダの構成を概略的に示す図である。
【図34】 特定の電源ブロック選択信号φB2に対す
る電源ブロックデコード回路の構成を示す図である。
【図35】 この発明の実施の形態6の階層電源構成2
の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図36】 この発明の実施の形態6の階層電源構成3
の制御部の構成を概略的に示す図である。
【図37】 この発明の実施の形態6の階層電源構成3
の動作を示す信号波形図である。
【図38】 図36に示す電源ブロックデコーダの構成
の一例を示す図である。
【図39】 図36に示すレジスタの構成の一例を示す
図である。
【図40】 図36に示すカウントアップ指示信号発生
部の構成の一例を概略的に示す図である。
【図41】 この発明の実施の形態7の階層電源構成1
の配置を概略的に示す図である。
【図42】 この発明の実施の形態7の階層電源構成1
におけるノーマルモード時の電源スイッチ回路の選択態
様を概略的に示す図である。
【図43】 図42に示すメモリスイッチ回路選択時の
動作を示す信号波形図である。
【図44】 この発明の実施の形態7の階層電源構成1
のリフレッシュモード時の電源スイッチ回路選択態様を
概略的に示す図である。
【図45】 図44に示すメモリスイッチ回路選択態様
に対する動作を示す信号波形図である。
【図46】 (A)は、この発明の実施の形態7の階層
電源構成1の電源ブロックデコーダの構成の一例を示
し、(B)は、(A)に示す電源ブロックデコーダ回路
の動作を示す信号波形図である。
【図47】 (A)は、この発明の実施の形態7の階層
電源構成1の電源ブロックデコーダの構成を示し、
(B)は、(A)に示す電源ブロックデコーダの動作を
示す信号波形図である。
【図48】 この発明の実施の形態7の階層電源構成1
の変更例の構成を概略的に示す図である。
【図49】 この発明の実施の形態7の階層電源構成2
の制御部の構成を概略的に示す図である。
【図50】 (A)および(B)は、この発明の実施の
形態7の階層電源構成2の電源スイッチ回路の選択態様
を概略的に示す図である。
【図51】 (A)は、この発明の実施の形態7の階層
電源構成2の電源ブロックデコード回路の構成の一例を
示し、(B)は、その動作波形を示す図である。
【図52】 この発明の実施の形態7の階層電源構成2
の電源ブロックデコーダの構成を示す図である。
【図53】 従来のフレキシブルロウリダンダンシ構成
の半導体記憶装置のアレイ部の構成を概略的に示す図で
ある。
【図54】 従来のフレキシブルコラムリダンダンシの
アレイ部の構成を概略的に示す図である。
【図55】 従来の階層電源構成の一例を示す図であ
る。
【図56】 図55に示す階層電源構成の動作を示す波
形図である。
【符号の説明】
RB♯0〜RB♯m メモリブロック、MB♯00〜M
B♯mn ノーマルメモリサブアレイ、LIO00〜L
IOmn ノーマルローカルデータバス、SP♯0〜S
P♯m スペアアレイ、SIO0〜SIOm スペアロ
ーカルデータバス、NGIO0〜NGIOn ノーマル
グローバルデータバス、SGIO スペアグローバルデ
ータバス、BSG ブロック選択ゲート、SD00〜S
D0m,SD30〜SD3m スペアデコーダ、SPD
スペアデコード回路、Y0〜Yn コラムデコード回
路、SD00〜SD0n,SD30〜SD3n スペア
デコーダ、BSGs スペアブロック選択ゲート、CB
♯0〜CB♯n 列ブロック、SB♯ スペアブロッ
ク、MA♯0〜MA♯m ノーマルメモリサブアレイ、
SPX♯ スペアアレイ、RBX♯0〜RBX♯m 行
ブロック、MA♯0−0〜MA♯0−N,MA♯1−0
〜MA♯1−N ノーマルメモリサブアレイ、SPX♯
0,SPX♯1 スペアアレイ、SAB0〜SABm+
1 センスアンプ帯、MB♯00−0〜MB♯00−
N,MB♯01−0〜MB♯01−N,MB♯10−0
〜MB♯10−N,MB♯11−0〜MB♯11−N
ノーマルメモリサブアレイ、SPX♯00,SPX♯0
1,SPX♯10,SPX♯11スペアアレイ、B♯
0,B♯1 メモリマット、B♯00,B♯01,B♯
10,B♯11 メモリブロック群、1 主電圧供給
線、2a〜2n,2 メモリブロック、3a〜3n,3
ロウ系周辺回路、4a〜4n,SW1−SW8 電源
スイッチ回路、5a−5n 副電圧供給線、6 電源ブ
ロックデコーダ、WLa−WLm ワード線、11a−
11m NAND型デコード回路、12a−12m イ
ンバータ型ワード線ドライブ回路、14p,14n 電
源スイッチトランジスタ、MAB1−MAB8 メモリ
ブロック、GAB0,GAB1 グローバルブロック、
22 リフレッシュモード検出回路、23 リフレッシ
ュ制御回路、24 タイマ、25 リフレッシュアドレ
スカウンタ、26 マルチプレクサ、27 ロウ系制御
回路、30 OR回路、31 ワード線活性化信号発生
回路、32 遅延回路、33 セレクタ、40 ワード
線デコード信号発生回路、50 ロウ系選択回路、60
電源ブロックデコード回路、61,62 ラッチ、6
3 セレクタ、65 レジスタ、NMAB1−NMAB
8 ノーマルメモリブロック、78 ワード線駆動タイ
ミング制御回路、80 マルチプレクサ、82スペア判
定回路、83 電源ブロックデコード回路、84,8
5,87,88ラッチ、86,89 マルチプレクサ
(MAX)、90 ワンショットパルス発生回路、9
1,92,93 NAND回路、94 OR回路、7
4,75,76,77 NAND回路。

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各々が複数のノーマルメモリセルを有す
    る複数のメモリブロック、 前記複数のメモリブロック各々に対応して設けられ、各
    々が対応のメモリブロックの不良ノーマルメモリセルを
    救済するための複数のスペアメモリセルを有する複数の
    スペアメモリブロック、 前記複数のメモリブロックに対応して設けられ、各々が
    対応のメモリブロックとデータの授受を行なう複数のロ
    ーカルデータバス、 前記複数のスペアメモリブロックに対応して設けられ、
    各々が対応のスペアメモリブロックとデータの授受を行
    なうための複数のスペアローカルデータバス、 前記複数のメモリブロックに共通に設けられ、選択ノー
    マルメモリセルを含むメモリブロックに対応して設けら
    れたローカルデータバスと選択的に結合されるグローバ
    ルデータバス、および前記複数のスペアメモリブロック
    に共通に設けられ、選択スペアメモリセルを含むスペア
    メモリブロックを含む2以上の所定数kのスペアメモリ
    ブロックに対応して設けられたスペアローカルデータバ
    スと同時にかつ選択的に結合されるスペアグローバルデ
    ータバスを備える、半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 前記所定数kは、1つのスペアローカル
    データバスと1つのローカルデータバスの容量比で実質
    的に与えられる、請求項1記載の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 各前記メモリブロックにおいて前記複数
    のノーマルメモリセルは行列状に配列され、かつ各前記
    メモリブロックは行方向に沿って複数のメモリサブアレ
    イに分割され、各サブアレイに各前記ローカルデータバ
    スが配置され、 各前記スペアメモリブロックのスペアメモリセルは、行
    および列状に配列され、スペアメモリセルの各列は、対
    応のメモリブロックの各前記メモリサブアレイの不良メ
    モリセルを含む列と置換可能である、請求項1記載の半
    導体記憶装置。
  4. 【請求項4】 各々が行列状に配列される複数のノーマ
    ルメモリセルを有する複数の第1のメモリブロック、お
    よび前記複数の第1のメモリブロックの特定の第1のメ
    モリブロックに行列状に配列される複数のスペアメモリ
    セルを備え、前記複数のスペアメモリセルの各行は、前
    記複数の第1のメモリブロックの不良ノーマルメモリセ
    ルを含む不良行と置換可能である、半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 列方向に沿って前記複数の第1のメモリ
    ブロックと交互に配置され、各々が行列状に配列される
    複数のノーマルメモリセルを有する複数の第2のメモリ
    ブロック、および前記複数の第2のメモリブロックの特
    定の第2のメモリブロックに行列状に配置されかつ各行
    が前記複数の第2のメモリブロックの不良ノーマルメモ
    リセルを含む不良行と置換可能な複数のスペアメモリセ
    ルをさらに備える、請求項4記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 前記複数の第1のメモリブロックの各々
    と前記複数の第2のメモリブロックの各々との間に配置
    されかつ列方向において隣接するメモリブロックに共有
    され、活性化時選択メモリセルを含むメモリブロックの
    各列のデータを検知および増幅するための複数のセンス
    アンプ帯をさらに備える、請求項5記載の半導体記憶装
    置。
  7. 【請求項7】 前記複数の第1のメモリブロック、前記
    複数の第2のメモリブロックおよび前記複数のセンスア
    ンプ帯は第1のメモリアレイを構成し、さらに前記第1
    のメモリアレイと同じ構成を有する第2のメモリアレイ
    と、 通常動作モード時には前記第1および第2のメモリアレ
    イから1つのメモリブロックを選択状態へ駆動し、かつ
    特定動作モード時前記第1のメモリアレイおよび前記第
    2のメモリアレイ各々から所定数のメモリブロックを同
    時に選択状態へ駆動する制御手段を備える、請求項6記
    載の半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 各々が行列状に配列される複数のノーマ
    ルメモリセルを有する複数の第1のメモリブロック、 前記複数の第1のメモリブロックと列方向に沿って交互
    に配置され、各々が行列状に配列される複数のノーマル
    メモリセルを有する複数の第2のメモリブロック、 各々が行列状に配列される複数のメモリセルを有する複
    数の第3のメモリブロック、 列方向において前記第3のメモリブロックと交互に配置
    され、かつ各々が複数のノーマルメモリセルを有する複
    数の第4のメモリブロック、 前記複数の第1のメモリブロックの特定のメモリブロッ
    クにおいて行列状に配置されかつ各行が前記複数の第3
    のメモリブロックの不良メモリセルを含む不良行と置換
    可能な複数のスペアメモリセルを有する第1のスペアア
    レイ、 前記第2のメモリブロックの特定のメモリブロックにお
    いて行列状に配置されかつ各行が前記複数の第4のメモ
    リブロックの不良ノーマルメモリセルを含む不良行と置
    換可能な複数のスペアメモリセルを有する第2のスペア
    アレイ、 前記第3のメモリブロックの特定のメモリブロックに行
    列状に配置されかつ各行が前記複数の第1のメモリブロ
    ックの不良ノーマルメモリセルを含む不良行と置換可能
    な複数のスペアメモリセルを有する第3のスペアアレ
    イ、 前記複数の第4のメモリブロックの特定の第4のメモリ
    ブロック内において行列状に配置されかつ各行が前記複
    数の第2のメモリブロックの不良ノーマルメモリセルを
    含む不良行と置換可能な複数のスペアメモリセルを有す
    る第4のスペアアレイ、および通常動作モード時におい
    ては前記複数の第1のメモリブロックないし複数の第4
    のメモリブロックから1つのメモリブロックを選択して
    選択状態へ駆動し、かつ特殊動作モード時には、前記複
    数の第1および第2のメモリブロックから1つのメモリ
    ブロックを選択しかつ前記複数の第3および第4のメモ
    リブロックから1つのメモリブロックを選択して、該選
    択メモリブロックを選択状態へ駆動する制御手段を備え
    る、半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記複数の第1のメモリブロック各々と
    前記複数の第2のメモリブロック各々の間および前記複
    数の第3のメモリブロック各々と前記複数の第4のメモ
    リブロック各々の間に設けられかつ列方向において隣接
    するメモリブロックに共有され、対応のメモリブロック
    が選択状態へ駆動されるとき活性化され、該対応のメモ
    リブロックの各列のデータを検知しかつ増幅する複数の
    センスアンプ帯をさらに備える、請求項8記載の半導体
    記憶装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段は、前記特殊動作モード
    時、前記複数の第1のメモリブロックから1つのメモリ
    ブロックを選択するとき、前記複数の第3のメモリブロ
    ックから1つのメモリブロックを選択して選択状態へ駆
    動する、請求項8記載の半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 データアクセスのためのノーマルモー
    ドとデータ保持のためのリフレッシュモードで動作可能
    な半導体記憶装置であって、 所定の電圧を供給するための電源ノード、 各々が、行列状に配列される複数のメモリセルおよび同
    一機能を有しかつメモリセル選択に関連る動作を行なう
    複数の繰返し回路を含む繰返し回路群とを有する複数の
    メモリブロック、および前記複数のメモリブロック各々
    に対応して設けられ、各々が前記電源ノードと対応のメ
    モリブロックの繰返し回路群とを結合する複数の電源ス
    イッチ回路を備え、前記複数の電源スイッチ回路の各々
    は、選択時第1の電流を流し、かつ非選択時前記第1の
    電流よりも小さい第2の電流を流し、さらに前記ノーマ
    ルモード時と前記リフレッシュモード時とで選択される
    電源スイッチ回路の数が異なるように、アドレス信号に
    従って前記複数の電源スイッチ回路を選択的に、選択状
    態へ駆動するための制御手段を備える、半導体記憶装
    置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記ノーマルモード
    時には、第1の数のアドレスビットをデコードして前記
    電源スイッチ回路を選択するための制御信号を生成し、
    かつ前記リフレッシュモード時には、前記第1の数より
    も大きな第2の数のアドレスビットをデコードして前記
    制御信号を生成する回路を含む、請求項11記載の半導
    体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記複数のメモリブロックは、各々が
    複数のメモリブロックを有する複数のグローバルブロッ
    クに分割され、 前記制御手段は、前記ノーマルモード時には前記複数の
    グローバルブロックのうちのグローバルブロックを特定
    するアドレスビットをデコードし、かつ前記リフレッシ
    ュモード時には前記複数のメモリブロックのうちのメモ
    リブロックを特定するアドレスビットをデコードする回
    路を含む、請求項11記載の半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記複数のメモリブロックの各々は、
    メモリセル行各々に対応して配置される複数のワード線
    を含み、 前記半導体記憶装置はさらに、 アドレス指定された行に対応して配置されたワード線を
    選択状態へ駆動するためのタイミングを前記リフレッシ
    ュモード時には前記ノーマルモード時よりも遅らせる手
    段を含む、請求項11記載の半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記複数のメモリブロックの各々は、
    メモリセル行それぞれに対応して配置される複数のワー
    ド線を含み、 前記制御手段は、前記リフレッシュモード時アドレス指
    定されたワード線を含むメモリブロックに対して設けら
    れた電源スイッチ回路を選択しかつ残りのメモリブロッ
    クに対して設けられた電源スイッチ回路を非選択状態と
    するように前記制御信号を発生する回路を含む、請求項
    11記載の半導体記憶装置。
  16. 【請求項16】 前記リフレッシュモード時、カウント
    指示信号に応答してカウント動作を行なってリフレッシ
    ュアドレスを生成する手段をさらに備え、 前記制御手段は、 前記リフレッシュアドレスのうちの所定のビットをデコ
    ードして次の制御信号を生成してラッチする第1のデコ
    ード回路と、 前記リフレッシュモード時、前記第1のデコード回路の
    デコード動作完了後に与えられるリフレッシュサイクル
    指示信号に応答して前記第1のデコード回路のラッチす
    る制御信号を前記複数の電源スイッチ回路へ印加する手
    段を備え、 前記カウント指示信号は前記リフレッシュサイクル指示
    信号の活性期間中に活性化され、かつ前記リフレッシュ
    アドレスが前記リフレッシュサイクル指示信号が指定す
    るリフレッシュサイクル時にデコードされるリフレッシ
    ュ行を指定する、請求項11記載の半導体記憶装置。
  17. 【請求項17】 前記複数のメモリブロックの特定のブ
    ロックは不良セルを置換し救済するためのスペアエレメ
    ントを含み、前記スペアエレメントは前記複数のメモリ
    ブロックの不良セルの救済が可能であり、 前記制御手段は、前記ノーマルモード時、前記特定のブ
    ロックの電源スイッチ回路を前記アドレス信号にかかわ
    らず選択し、かつリフレッシュモード時、前記アドレス
    信号が救済すべきセルを指定しているか否かの判定結果
    に従って前記特定のメモリブロックに対して設けられた
    電源スイッチ回路を選択的に選択状態へ駆動する回路を
    含む、請求項11記載の半導体記憶装置。
  18. 【請求項18】 前記制御手段は、前記ノーマルモード
    時前記アドレス信号が指定するメモリセルを含むメモリ
    ブロックに対して設けられた電源スイッチ回路を選択状
    態へ駆動する回路を含む、請求項17記載の半導体記憶
    装置。
  19. 【請求項19】 前記メモリブロックの各々はメモリセ
    ル各行に対応して設けられるワード線を含み、前記スペ
    アエレメントは、不良メモリセル行を救済するためのス
    ペア行を備え、 前記半導体記憶装置は、前記リフレッシュモード時にお
    けるワード線の選択状態への移行タイミングを前記ノー
    マルモード時におけるそれよりも遅らせるための手段を
    備える、請求項17記載の半導体記憶装置。
  20. 【請求項20】 前記リフレッシュモード時カウント指
    示信号に応答してカウント動作を行なってリフレッシュ
    アドレスを生成する手段をさらに備え、 前記制御手段は前記リフレッシュアドレスのうち所定の
    ビットをデコードして次の制御信号を生成してラッチす
    る第1のデコード回路と、 前記リフレッシュモード時前記第1のデコード回路のデ
    コード動作完了後に与えられるリフレッシュサイクル指
    示信号に応答して前記第1のデコード回路のラッチする
    制御信号を前記複数の電源スイッチ回路に印加する回路
    とを備え、前記カウント指示信号は前記リフレッシュサ
    イクル指示信号の活性化期間中に活性化されかつ前記リ
    フレッシュアドレスは前記リフレッシュサイクル指示信
    号が指定するリフレッシュサイクル時においてリフレッ
    シュ行を指定する、請求項17記載の半導体記憶装置。
  21. 【請求項21】 前記複数のメモリブロックの特定のブ
    ロックは不良セルを置換し救済するためのスペアエレメ
    ントを含み、前記スペアエレメントは前記複数のメモリ
    ブロックの不良セルの救済が可能であり、 前記制御手段は、前記ノーマルモード時前記複数の電源
    スイッチ回路のうち前記特定のブロックおよびアドレス
    指定されたメモリブロックに対して設けられた電源スイ
    ッチ回路を選択状態へ駆動するための回路を含む、請求
    項11記載の半導体記憶装置。
  22. 【請求項22】 前記制御手段は、前記ノーマルモード
    時前記特定のメモリブロックと前記アドレス信号が指定
    するメモリブロックとに対して設けられた電源スイッチ
    回路を選択状態へ駆動し、次いで前記スペア判定結果と
    前記アドレス信号とに従って選択状態へ駆動すべきメモ
    リセルを含むメモリブロックを除くメモリブロックに対
    して設けられた電源スイッチ回路を非選択状態へ駆動す
    る回路を含む、請求項17記載の半導体記憶装置。
  23. 【請求項23】 前記制御手段は、前記リフレッシュモ
    ード時、前記アドレス信号と前記スペア判定結果とに従
    って、選択状態へ駆動すべきメモリブロックに対して設
    けられた電源スイッチ回路を選択状態へ駆動するための
    回路を含む、請求項21または22記載の半導体記憶装
    置。
  24. 【請求項24】 前記半導体記憶装置は、前記リフレッ
    シュモード時カウント指示信号に応答してカウント動作
    を行なってリフレッシュアドレスを生成する回路をさら
    に備え、 前記制御手段は、 前記リフレッシュアドレスのうちの所定のビットをデコ
    ードして次の制御信号を生成しかつラッチする第1のデ
    コード回路と、 前記リフレッシュモード時、前記第1のデコード回路の
    デコード動作完了後に与えられるリフレッシュサイクル
    指示信号に応答して前記第1のデコード回路のラッチす
    る制御信号を前記複数の電源スイッチ回路へ印加する回
    路を備え、 前記カウント指示信号は前記リフレッシュサイクル指示
    信号の活性化期間中に活性化され、かつ前記リフレッシ
    ュアドレスが前記リフレッシュサイクル指示信号が指定
    するリフレッシュサイクル時にデコードされてリフレッ
    シュ行を指定する、請求項21または22記載の半導体
    記憶装置。
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