JP2000067434A - 位相比較装置 - Google Patents

位相比較装置

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JP2000067434A
JP2000067434A JP10234780A JP23478098A JP2000067434A JP 2000067434 A JP2000067434 A JP 2000067434A JP 10234780 A JP10234780 A JP 10234780A JP 23478098 A JP23478098 A JP 23478098A JP 2000067434 A JP2000067434 A JP 2000067434A
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昌義 吉田
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吉隆 下田
Yuuji Tawaragi
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    • G11B7/00Recording or reproducing by optical means, e.g. recording using a thermal beam of optical radiation by modifying optical properties or the physical structure, reproducing using an optical beam at lower power by sensing optical properties; Record carriers therefor
    • G11B7/004Recording, reproducing or erasing methods; Read, write or erase circuits therefor
    • G11B7/005Reproducing
    • G11B7/0053Reproducing non-user data, e.g. wobbled address, prepits, BCA

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  • Signal Processing For Digital Recording And Reproducing (AREA)
  • Optical Recording Or Reproduction (AREA)
  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 隣接するグルーブトラックからのクロストー
クの影響による、抽出ウォブル信号の、本来有する位相
に対する変動量を正確に検出が可能な位相比較装置。 【解決手段】 ウォブル信号でウォブリングされたグル
ーブトラックと、該に記録ビームを誘導するガイドトラ
ックとしてのランドトラックとを有し、該ランドトラッ
ク上にウォブル信号に対し所定の位相関係をもって形成
し、半径方向の同一直線上に隣接するランドトラック上
には形成しないプリピットを有する光ディスクに対する
情報記録装置Sのウォブル信号とプリピットとの位相比
較装置PDであり、ウォブル信号を抽出するウォブル信
号抽出手段15と、プリピット検出手段13と、抽出し
たウォブル信号に同期し、所定の周波数相当の周期の期
間単調増加する周期信号を発生する周期信号発生手段
と、当該周期信号の振幅レベルをプリピットの検出タイ
ミングでラッチする保持手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願発明は、記録可能な光デ
ィスクに、当該光ディスクの回転に同期した記録用クロ
ック信号に基づいて情報を記録する情報記録装置におい
て、当該記録用クロック信号を生成する記録用クロック
信号発生装置で用いられる位相比較装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一回のみ記録可能な追記型光ディスクと
してCD−R(Compact Disc - Recordable)が公知であ
る。
【0003】CD−Rには、ディスク上のトラックの位
置情報等のプリ情報で所定の周波数(22.05KH
z)を有する搬送波をFM変調したウォブル信号に応じ
て、ディスク半径方向に僅かに揺動(ウォブリング)さ
れたグルーブトラック(情報記録トラック)が存在す
る。
【0004】かかるグルーブトラックからウォブル信号
を抽出するには、照射した光ビームのグルーブトラック
からの反射光を、グルーブトラックの接線方向と光学的
に平行な分割線で2分割されたフォトディテクタで受光
し、各ディテクタからの出力の差分を取り、かかる差分
信号を上記所定の周波数を中心周波数とするBPF(Ba
nd Pass Filter)に供給することによってなされる。
【0005】CD−Rは、BPFを介して抽出されたウ
ォブル信号の平均周波数が、上記所定の周波数となるよ
うに回転制御される。この際、抽出されたウォブル信号
(以下、抽出ウォブル信号と称する。)は、記録用クロ
ック信号を生成するための基準信号としても利用され
る。つまり、抽出ウォブル信号は、ディスクの回転に同
期した周波数成分を有する連続信号であり、かかる連続
信号に位相同期したクロック信号を生成することによっ
て、ディスクの回転に正確に同期した記録用のクロック
信号を生成するのである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、最近従来の
CD−Rに対して約7倍に記録容量を向上させた情報記
録媒体として、いわゆるDVD−R(Digital Versatil
e Disc - Recordable)についての研究開発が盛んに行
われている。
【0007】DVD−Rは、高密度記録するために、隣
接するトラック間のピッチがCD−Rの略半分とされて
いる。このため、光ビームを照射したグルーブトラック
に隣接するグルーブトラックからの漏れ込み、いわゆる
クロストークが無視できなくなる。隣接する左右のグル
ーブトラックからのクロストークがあると、抽出ウォブ
ル信号は、隣接するグルーブトラックのウォブル信号成
分による干渉を受けることになり、その振幅や位相が変
動してしまう。特に位相の変動、すなわちジッタを伴う
ことにより、上記クロストークの影響を受けた抽出ウォ
ブル信号からは、ディスクの回転に正確に同期したクロ
ック信号を生成できなくなるという問題がある。
【0008】すなわち、クロストーク等により、回転制
御信号(基準信号と抽出ウォブル信号との位相差)に変
動が発生した場合、かかる回転制御信号に応答して回転
制御が制定するまでに要する時間と、クロック信号を生
成するPLL回路が制定するまでに要する時間とが異な
る(通常はディスクの慣性により回転制御の応答はPL
L回路の応答に比べてはるかに遅い)ため、クロック信
号の位相とディスクの回転位相とがその間ずれてしまう
のである。このようなずれが生じると、本来記録するべ
き位置に記録すべきデータパターンを記録形成できなく
なる。
【0009】そこで、クロック信号発生装置において
は、抽出ウォブル信号の位相と、ウォブル信号が本来有
する位相との変動量を検出し、発生する記録用クロック
信号に対してかかる変動量を相殺する様に構成すること
が望まれるが、そのためには上記変動量を正確に検出す
ることができる位相比較装置が要求される。
【0010】本願発明は、上記問題に鑑みてなされたも
ので、その目的は、隣接するグルーブトラックからのク
ロストークの影響による、抽出ウォブル信号の、本来有
する位相に対する変動量を正確に検出することが可能と
なる位相比較装置を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明の位相比較装置は、所定の周
波数を有するウォブル信号でウォブリングされた情報記
録トラックと、当該情報記録トラックに記録ビームを誘
導するガイドトラックとを有し、さらに、当該ガイドト
ラック上には前記ウォブル信号に対して所定の位相関係
をもって形成されると共に、半径方向の同一直線上にお
いて隣接するガイドトラック上には形成されないプリピ
ットを備えた光ディスクに対して情報を記録する情報記
録装置における前記ウォブル信号と前記プリピットとの
位相を比較する位相比較装置であって、前記ウォブル信
号を抽出するウォブル信号抽出手段と、前記プリピット
を検出するプリピット検出手段と、前記抽出したウォブ
ル信号に同期し、かつ、前記所定の周波数に相当する周
期の期間単調増加する周期信号を発生する周期信号発生
手段と、当該周期信号の振幅レベルを前記プリピットの
検出タイミングでラッチする保持手段と、を備えて構成
される。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の位相比較装置であって、前記保持手段は、さらにラッ
チした前記振幅レベルを平均化する平均化手段を備え、
かかる平均化手段の出力を保持することを特徴とする。
【0013】本願発明における位相比較装置によれば、
所定の周波数を有するウォブル信号でウォブリングされ
た情報記録トラックと、当該情報記録トラックに記録ビ
ームを誘導するガイドトラックとを有し、さらに、当該
ガイドトラック上には前記ウォブル信号に対して所定の
位相関係をもって形成されると共に、ディスク半径方向
の同一直線上において隣接するガイドトラック上には形
成されないプリピットを備えた光ディスクへの情報記録
時におけるディスクの回転位相検出において、抽出され
たウォブル信号と前記プリピットを検出したプリピット
検出信号の位相を比較する。
【0014】ここで、プリピット信号はウォブル信号と
所定の位相関係をもって記録されている。更に、プリピ
ット信号は、ディスク半径方向の同一直線上において隣
接するランドトラック位置には存在しないため、かかる
プリピット信号はクロストークの影響を受けることなく
検出される。
【0015】したがって、隣接するグルーブトラックの
ウォブル信号によるクロストークによって、所望のグル
ーブトラックにおける抽出ウォブル信号の時間軸が変動
した場合でも、抽出ウォブル信号の位相と、プリピット
検出信号の位相を比較することで、抽出ウォブル信号
の、本来有する位相に対する変動量を正確に検出するこ
とが可能となり、ひいては、ディスクの回転に正確に同
期した記録用クロック信号を生成することができる。
【0016】又、ノイズ等の影響によりプリピット信号
の検出を誤った場合にも、グルーブトラックから抽出し
た抽出ウォブル信号とプリピット検出信号の位相を比較
して位相調整信号を生成する際に、平均化を行うので、
プリピット信号の誤検出の影響を低減し、精度の良い位
相比較が可能となる。
【0017】
【発明の実施の形態】次に本願発明に好適な実施の形態
について図面を用いて説明する。始めに、プリ情報に対
応したプリピットを形成すると共に、後述のグルーブト
ラックを所定の周波数でウォブリングさせた光ディスク
としてのDVD−Rについて図1及び図2を用いて説明す
る。
【0018】まず、図1を用いてDVD−Rの構造につ
いて説明する。図1において、DVD−R31はデータ
記録層としての色素膜35を備えた1回のみ情報データ
の書き込みが可能な色素型DVD−Rであり、情報記録
トラックとしてのグルーブトラック32と当該グルーブ
トラック32に再生光又は記録光としてのレーザビーム
等の光ビームBを誘導するためのガイドトラックとして
のランドトラック33が形成されている。また、それら
を保護するための保護膜37及び記録されたデータを再
生する際に光ビームBを反射するための金蒸着膜36を
備えている。そして、このランドトラック33にプリ情
報に対応するプリピット34が形成されている。このプ
リピット34はDVD−R31を出荷する前に予め形成
されているものである。
【0019】更に、当該DVD−R31においては、グ
ルーブトラック32をディスクの回転速度に対応する周
波数でウォブリングさせている。このウォブリングされ
たグルーブトラック32は、上記プリピット34と同様
に、DVD−R31を出荷する前に予め形成されるもの
である。
【0020】そして、DVD−R31に記録情報データ
(プリ情報以外の本来記録するべき画像情報等の情報デ
ータをいう。以下同じ。)を記録する際には、後述の情
報記録装置においてこのグルーブトラック32のウォブ
リング周波数を抽出することによりDVD−R31を所
定の回転速度で回転制御すると共に、プリピット34を
検出することにより予めプリ情報を取得し、それに基づ
いて記録光としての光ビームBの最適出力等が設定され
ると共に、記録情報データを記録すべきDVD−R31
上の位置を示すアドレス情報等が取得され、このアドレ
ス情報に基づいて記録情報データが対応する記録位置に
記録される。
【0021】ここで、記録情報データの記録時には、光
ビームBをその中心がグルーブトラック32の中心と一
致するように照射してグルーブトラック32上に記録情
報データに対応する記録情報ピットを形成することによ
り、記録情報データを記録する。この時、光スポットS
Pの大きさは、図1に示すように、その一部がグルーブ
トラック32だけではなくランドトラック33にも照射
されるように設定される。
【0022】そして、このランドトラック33に照射さ
れた光スポットSPの一部の反射光を用いてプッシュプ
ル法(グルーブトラック32の接線方向、すなわち、D
VD−R31の回転方向に平行な分割線により分割され
た光検出器を用いたプッシュプル法(以下、ラジアルプ
ッシュプル方式という。))により、プリピット34か
らプリ情報を検出して当該プリ情報が取得されると共に
グルーブトラック32からウォブル信号を抽出してディ
スクの回転に同期した後述する記録用クロック信号が取
得される。
【0023】次に、上記DVD−R31に予め記録され
ているプリ情報の記録フォーマットについて、図2を用
いて説明する。なお、図2において、上段は記録情報デ
ータにおける記録フォーマットを示し、下段の波形は当
該記録情報データを記録するグルーブトラック32のウ
ォブリング状態(グルーブトラック32の平面図)を示
し、記録情報データとグルーブトラック32のウォブリ
ング状態の間の上向き矢印は、プリピット34が形成さ
れる位置を模式的に示すものである。ここで、図2にお
いては、グルーブトラック32のウォブリング状態は、
理解の容易のため実際の振幅よりも大きい振幅を用いて
示している。なお、記録情報データは当該グルーブトラ
ック32の中心線上に記録される。
【0024】図2に示すように、上記DVD−R31に
記録される記録情報データは、予め情報単位としてのシ
ンクフレーム毎に分割されている。そして、26のシン
クフレームにより一のレコーディングセクタが形成さ
れ、更に、16のレコーディングセクタにより一のEC
C(Error Correcting Code)ブロックが形成される。
なお、一のシンクフレームは、上記記録情報データを記
録する際の記録フォーマットにより規定されるピット間
隔に対応する単位長さ(以下、Tという。)の1488
倍(1488T)の長さを有しており、更に、一のシン
クフレームの先頭の32Tの長さの部分はシンクフレー
ム毎の同期をとるための同期情報SYとして用いられ
る。
【0025】一方、上記DVD−R31に記録されるプ
リ情報は、シンクフレーム毎に記録される。ここで、プ
リピット34によりDVD−R31にプリ情報が記録さ
れる場合は、記録情報における夫々のシンクフレームに
おける同期情報SYが記録される領域に隣接するランド
トラック33上に、プリ情報における同期信号を示すも
のとして必ず一のプリピット34が形成されると共に、
当該同期情報SY以外の当該シンクフレーム内の前半部
分に隣接するランドトラック33上に、記録すべきプリ
情報の内容を示すものとして二又は一のプリピット34
が形成される(なお、同期情報SY以外の当該シンクフ
レーム内の前半部分については、記録すべきプリ情報の
内容によってはプリピット34が形成されない場合もあ
る。)。
【0026】この際、一のレコーディングセクタにおい
ては、偶数番目のシンクフレーム(以下、EVENフレ
ームという。)のみにプリピット34が形成されてプリ
情報が記録される。すなわち、図2において、EVEN
フレームにプリピット34が形成された場合には(図2
において実線上向き矢印で示す。)、それに隣接するO
DDフレームにはプリピット34は形成されない。一の
EVENフレームとそれに続くODDフレームにおける
上記各プリピット34(シンクフレームの先頭から夫々
プリピットB2、B1及びB0とする。)の有無の関係
は、当該一のEVENフレームがレコーディングセクタ
の先頭であるか否か、及び当該一のEVENフレームと
それに続くODDフレームに記録すべき情報の内容に対
応して設定される。
【0027】より詳細には、EVENフレームにプリピ
ットを形成する場合には、レコーディングセクタの先頭
のシンクフレームにおいては、全てのプリピット34
(プリピットB2、B1及びB0)が形成されており、
レコーディングセクタの先頭以外のシンクフレームにお
いては当該シンクフレームに記録すべきプリ情報が
「1」のときにはプリピットB2及びB0が形成されて
おり、記録すべきプリ情報が「0」のときにはプリピッ
トB2のみが形成される。また、ODDフレームにプリ
ピットを形成する場合には、レコーディングセクタの先
頭のシンクフレームにおいては、プリピットB2及びB
1が形成されており、レコーディングセクタの先頭以外
のシンクフレームにおいては上記EVENフレームの場
合と同様である。
【0028】なお、プリピット34をEVENフレーム
/ODDフレームのいずれのシンクフレームに形成する
かは、隣接するランドトラック上に先行して形成された
プリピット34の位置に依存して決められる。すなわ
ち、プリピット34は通常EVENフレームに形成され
るが、当該EVENフレームにプリピット34を形成し
た場合に、先行して形成された隣接するランドトラック
上のプリピット34とDVD−R31のディスクの径方
向において近接する時には、ODDフレームにプリピッ
ト34が形成されるのである。このように形成すること
により、隣接するランドトラック位置にはプリピット3
4が存在しなくなるためプリピット34の検出に当たっ
てはクロストークによる影響を低減できる。
【0029】一方、グルーブトラック32は、全てのシ
ンクフレームに亘って140KHzの一定ウォブリング
周波数f0(一のシンクフレーム内に8波分のウォブル
信号が入る周波数)でウォブリングされている。そし
て、後述の情報記録装置において、この一定のウォブリ
ング周波数f0を抽出することで、スピンドルモータの
回転制御のための信号が検出されると共に、記録用クロ
ック信号が生成される。
【0030】なお、プリピット34とウォブル信号との
位相関係を一定にするため、プリピットB2は、シンク
フレームの開始位置からの所定位置(例えば7T分離れ
た位置)に形成され、プリピットB2から186T(1
488T/8)分づつ離れてプリピットB1及びB0が
形成される(プリピットの形成方法については特願平8
年第310941号に詳細に説明されている。)。
【0031】位相比較装置の第1の実施形態 次に、情報記録装置に含まれる本願発明に係る位相比較
装置の第1の実施の形態について、図3乃至図5に基づ
いて説明する。なお、以下の説明では、ホストコンピュ
ータから送信されてくる記録情報データを上記DVD−
R31に対して記録するための情報記録装置について本
発明を適用した実施の形態を説明するものである。
【0032】始めに、この実施形態に係る位相比較装置
を含む情報記録装置の全体構成及び動作について図3を
用いて説明する。なお、以下の実施の形態では、DVD
−R31において、当該DVD−R31上のアドレス情
報等を含む上記プリピット34及びウォブリングするグ
ルーブトラック32が予め形成されており、記録情報デ
ータの記録時には、当該プリピット34を予め検出する
ことによりDVD−R31上のアドレス情報を得、これ
により記録情報データを記録するDVD−R31上の記
録位置を検出して記録するものとする。
【0033】図3に示すように、情報記録装置Sは、ピ
ックアップ1と、スピンドルモータ2と、スピンドルド
ライバ3と、レーザ駆動回路4と、パワー制御回路5
と、エンコーダ6と、再生増幅器8と、デコーダ9と、
プロセッサ(CPU)10と、回転制御のための基準ク
ロック信号を発生する基準クロック発生器11と、BP
F(Band Pass Filter)12と、プリピット検出手段と
してのプリピット信号検出器13と、プリピット信号デ
コーダ14と、ウォブル信号抽出手段としてのウォブル
信号抽出器15と位相比較器16と、回転制御信号を発
生する位相比較器17と、位相比較器181、LPF
(Low Pass Filter)182、VCO(Voltage Controll
ed Oscillator)183からなるPLL(Phase Locked
Loop)回路18と、移相器19とから構成されている。
【0034】これらのうち、BPF12、プリピット信
号検出器13、ウォブル信号抽出器15、位相比較器1
6が本願発明における位相比較装置PDを構成する。さ
らにPLL回路18、移相器19が加わって、記録用ク
ロック信号発生装置Gを構成する。また、当該情報記録
装置には、外部のホストコンピュータから(図示せず)
記録すべき情報データがインタフェース7を介して入力
される。
【0035】次に、全体の動作を説明する。ピックアッ
プ1は、図示しないレーザダイオード、偏光ビームスプ
リッタ、対物レンズ、光検出器等を含み、記録動作の際
は、レーザ駆動回路4から供給される、記録情報データ
に基づいたレーザ駆動信号に応じて変化する出射パワー
で光ビームBをDVD−R31の情報記録面に照射して
記録情報データの記録を行うと共に、読取り動作の際
は、一定の出射パワー(読取パワー)で光ビームBをD
VD−R31に照射して、その反射光を光検出器で受光
する様に動作する。
【0036】また、ピックアップ1は情報記録面に照射
した光ビームのかかる情報記録面からの反射光を光検出
器で受光し、これを電気信号に変換して、例えばラジア
ルプッシュプル方式に基づく演算処理を施すことにより
上記プリピット34及びグルーブトラック32のウォブ
ル信号並びに記録情報データ等を担う検出信号SDTを生
成し、再生増幅器8に出力する。
【0037】再生増幅器8は、ピックアップ1から出力
されたプリピット34のプリピット信号及びグルーブト
ラック32のウォブル信号を担う検出信号SDTを増幅
し、プリピット34のプリピット信号及びグルーブトラ
ック32のウォブル信号を含むプリ情報信号Sppを記録
用クロック信号発生装置GにおけるBPF12に出力す
ると共に、読取り動作の際には、既に記録されている記
録情報データに対応する増幅信号Spをデコーダ9に出
力する。
【0038】デコーダ9は、入力された増幅信号Spに
対して8/16復調及びデインターリーブを施すことに
より当該増幅信号Spをデコードして復調信号SDMを生
成し、この復調信号SDMをCPU10に出力する。
【0039】一方、BPF12は、再生増幅器8から供
給されたプリ情報信号Sppに含まれるノイズ成分を除去
してウォブル信号の所定位置(例えば最大振幅位置)で
プリピット信号が重畳された複合信号Spc(図5
(a))をプリピット信号検出器13並びにウォブル信
号抽出器15に出力する。
【0040】プリピット信号検出手段であるプリピット
信号検出器13は、複合信号Spcを所定の基準値、例え
ば、図5(a)におけるウォブル信号の最大振幅値より
大なるレベルVrpと比較する図示しないコンパレータか
らなり、複合信号Spcの振幅レベルが上記基準値Vrpよ
りも大となる期間、すなわち、プリピットの存在する期
間、パルス信号であるプリピット検出信号SPDをプリピ
ット信号デコーダ14並びに位相比較器16に出力す
る。
【0041】プリピット信号デコーダ14は、供給され
たプリピット検出信号SPDからDVD−R31上のアド
レス情報を含むプリ情報を復号してCPU10に出力す
る。
【0042】一方、ウォブル信号抽出手段であるウォブ
ル信号抽出器15は、複合信号Spcを所定の基準値、例
えば図5(a)におけるウォブル信号のPP(Peak to Pe
ak)値の中間レベルVr0と比較する図示しないコンパレ
ータを備え、複合信号Spcの振幅レベルを上記基準値V
r0よりも大となる期間H(High)レベルとなるパルス信
号(図5(b))を、抽出ウォブル信号SWBとして、位
相比較器16、17及び記録用クロック信号発生手段で
あるPLL回路18に出力する。
【0043】PLL回路18は、位相比較器181、L
PF182、VCO183並びに分周器184からな
り、入力された抽出ウォブル信号SWBの位相に同期した
クロック信号SCKを移相器19に出力する。
【0044】一方、位相比較器16は、後述する作用に
よってプリピット検出信号SPDと抽出ウォブル信号SWB
との位相比較を行い、かかるプリピット検出信号SPDと
抽出ウォブル信号SWBとが有する所定の位相関係からの
ずれ、つまり抽出ウォブル信号SWBが本来有するべき位
相に対する変動量を示す位相調整信号SCNTを移相器19
に出力する。
【0045】移相器19は、後述する方法で、PLL回
路18から供給されるクロック信号SCKの位相を位相調
整信号SCNTに基づいて位相調整し、記録用クロック信号
SCRとしてエンコーダ6並びにパワー制御回路5に出力
する。
【0046】一方、位相比較器17は、入力された抽出
ウォブル信号SWBと基準クロック発生器11から供給さ
れるDVD−R31の回転速度の基準周波数成分を担う
基準クロック信号SREFとの位相比較を行い、その差信
号を回転制御信号としてスピンドルドライバ3を介して
スピンドルモータ2に供給する。これによりスピンドル
サーボが構成されDVD−R31は、所定の回転数で回
転せしめられる。
【0047】一方、インタフェース7は、CPU10の
制御の下、図示しないホストコンピュータから送信され
てくる記録情報データSRRに対して、これを情報記録装
置に取り込むためのインタフェース動作を行い、当該記
録情報データをエンコーダ6に送る。
【0048】エンコーダ6は、移相器19から供給され
る記録用クロック信号SCRをタイミング信号として、E
CC処理、8/16変調処理並びにスクランブル処理を
施し、変調信号SREを生成してパワー制御回路5に出力
する。
【0049】パワー制御回路5は、ディスク上に形成さ
れる記録ピットの形状を良好にするべく、クロック信号
発生装置Gから出力される記録用クロック信号SCRに基
づいて、変調信号SREの波形変換(いわゆる、ライトス
トラテジ処理)を行い、記録信号SDとしてレーザ駆動
回路4に出力する。
【0050】レーザ駆動回路4は、ピックアップ1にお
ける図示しないレーザダイオードを実際に駆動して、供
給された記録信号SDに応じた出射パワーで光ビームB
を出射せしめるためのレーザ駆動信号を出力する。
【0051】CPU10は、記録動作の際は、プリピッ
ト信号デコーダ14から供給されるプリ情報からアドレ
ス情報を取得し、当該アドレス情報に対応するDVD−
R31上の位置に記録情報データを記録する様に情報記
録装置全体を制御する。また再生動作の際は、CPU1
0は、復調信号SDMからディスク31に記録されている
記録情報データを取得し、かかる記録情報データを外部
のホストコンピュータに出力する様に、情報記録装置全
体を制御する。
【0052】次に、本願発明に係る位相比較器16、並
びに移相器19のより具体的な構成について図4及び図
5を用いて説明する。
【0053】位相比較器16は、抽出ウォブル信号SWB
のHレベルの間所定の傾斜角度を有する三角波信号を発
生する周期信号発生手段としての三角波発生回路163
と、プリピット検出信号SPDの検出タイミングにおける
当該発生された三角波信号の振幅レベルを保持する保持
手段としてのサンプルホールド回路164とを含んで構
成される。
【0054】三角波発生回路163は、一端が接地され
たキャパシタ45と、当該キャパシタ45の他方の一端
に接続され当該キャパシタ45に一定電流を供給する定
電流源46と、一端が接地されると共に他方の一端が上
記キャパシタ45と定電流源46との接続点aに接続さ
れたスイッチ47とからなる。また、スイッチ47は、
バッファ161を介して供給される抽出ウォブル信号S
WBに応じて、当該抽出ウォブル信号SWBがHレベルの期
間は開状態とされると共に、抽出ウォブル信号SWBがL
(Low)レベルの期間は閉状態とされる。
【0055】以上の構成により、三角波信号の発生が行
われる。すなわち、抽出ウォブル信号SWBがHレベルと
なり、スイッチ47が開状態とされると、定電流源46
からキャパシタ45に供給される一定の充電電流によっ
て、キャパシタ45の静電容量に応じた傾斜角度で接続
点aにおける端子電圧、つまり、キャパシタ45の充電
電圧が上昇する(図5(d)のT1)。
【0056】一方、抽出ウォブル信号SWBがLレベルと
なり、スイッチ47が閉状態とされると、キャパシタ4
5の充電電圧はスイッチ47を介して一気に放電され、
接続点aは接地電圧となる(図5(d)のT2)。この
間、定電流源46から供給される充電電流もスイッチ4
7を通じてキャパシタ45をバイパスされる。そして、
再度スイッチ47が開状態とされると、キャパシタ45
への充電電流の供給が再開されキャパシタ45の端子電
圧は、接地電圧から時間と共に一定の傾斜で上昇する
(図5(d)のT3)。このように、三角波発生回路1
63は、抽出ウォブル信号SWBのHレベルの期間、振幅
レベルが一定の割合で変化する三角波信号を発生し、か
かる三角波信号をバッファ162を介してサンプルホー
ルド回路164に出力する。
【0057】サンプルホールド回路164は、バッファ
162を介して供給される三角波信号をプリピット検出
信号SPDに応じてキャパシタ49に中継するスイッチ4
8と、中継された三角波信号の電圧レベルを保持するキ
ャパシタ49とから構成される。
【0058】スイッチ48は、プリピット検出信号SPD
がHレベルの期間、閉状態となって三角波信号をキャパ
シタ49に供給すると共に、プリピット検出信号SPDが
Lレベルの期間は開状態となって三角波信号のキャパシ
タ49への供給を断とする。
【0059】したがって、キャパシタ49は、プリピッ
ト検出信号SPDのHレベルの期間に供給された三角波信
号の振幅レベルに応じた充電電圧を次のプリピット検出
信号SPDのHレベル期間が到来するまでの間保持するこ
とになる。このキャパシタ49の保持する充電電圧が位
相調整信号SCNTとしてバッファ165を介して移相器
19に供給される。
【0060】以上の通り、位相比較器16は、抽出ウォ
ブル信号SWBのHレベル/Lレベルの間の遷移状態に応
じてキャパシタ45を充放電することによって所定の傾
斜角度を有する三角波信号を発生し、当該三角波信号の
振幅レベルをプリピット検出信号SPDの検出タイミング
でサンプル/ホールドする。
【0061】DVD−R31におけるウォブル信号を担
うグルーブとプリピット信号を担うプリピットは図2に
示される通り所定の位相関係を持って記録されている。
したがって、ウォブル信号抽出器15から出力される抽
出ウォブル信号SWBとプリピット信号検出器13から出
力されるプリピット検出信号SPDの位相が当該所定の位
相関係にあるならば、サンプル/ホールドされた信号レ
ベルは、常に所定の電圧レベルである(例えば、図5
(d)における三角波信号の中間振幅レベルVMとな
る)。
【0062】しかしながら、クロストークの影響によ
り、隣接するグルーブトラックからのウォブル信号成分
の漏れ込みがあると、かかるウォブル信号成分との干渉
によって、当該グルーブトラックからの抽出ウォブル信
号SWBに時間軸上での変動が生じることになる。一方、
上記の通り、プリピット信号はDVD−R31の径方向
には近接して形成されることはないため、隣接するラン
ドトラックからのクロストークの影響は受けないから、
複合信号SPCから検出されるプリピット検出信号SPDは
クロストークに基づく時間軸上での変動を伴わない正確
なタイミング信号と見なすことができる。
【0063】したがって、かかるプリピット検出信号S
PDによって抽出ウォブル信号SWBから生成した三角波信
号をサンプル/ホールドすることにより、上記所定の位
相関係からの偏倚量、つまり、ウォブル信号の本来の位
相からの変動量を知ることが可能となる。つまり、位相
比較器16は、抽出ウォブル信号SWBとプリピット検出
信号SPDとの位相差(クロストークによって生じた抽出
ウォブル信号の時間軸エラー)に応じた電圧信号(この
例では中間振幅レベルVMを中心とした振幅レベル)を
出力するように動作する。かかる位相差信号が位相調整
信号SCNTとして移相器19に供給されるのである。
【0064】一方、移相器19は、PLL回路18から
出力されたクロック信号SCKがキャパシタ195を介し
てベース端子Bに供給されるトランジスタ191と、ア
ノードが当該トランジスタ191のコレクタ端子Cに接
続されると共にカソードがキャパシタ196を介して接
続点bにおいて抵抗器193に接続される可変容量ダイ
オード192と、一端が当該トランジスタ191のエミ
ッタ端子Eに接続されると共に他方の一端が接続点bに
接続される抵抗器193とを備える。
【0065】また、位相比較器16から供給される位相
調整信号SCNTは抵抗器194を介して可変容量ダイ
オード192のカソードに接続される。そして、接続点
bから記録用クロック信号SCRがバッファ198を介し
て出力される構成となっている。なお、複数の抵抗器1
97はトランジスタ191のバイアス抵抗である。
【0066】以上の構成により、PLL回路18から供
給されるクロック信号SCKが、移相器19に入力され、
かかるクロック信号SCKの位相がサンプルホールド回路
164から供給される位相調整信号SCNTに応じて移相
される。すなわち、トランジスタ191のベース端子B
に供給されたクロック信号SCKは、コレクタ端子Cから
入力クロック信号SCKに対して180度位相反転された
反転信号として出力されると共に、エミッタ端子Eから
は入力クロック信号とは同相信号として出力される。こ
の際、可変容量ダイオード192並びにキャパシタ19
6の静電容量に基づくリアクタンス値が抵抗器193の
抵抗値に比べ充分小ならば、接続点bからの出力信号、
すなわち移相器19から出力される記録用クロック信号
SCRは、入力クロック信号SCKに対して略180度移相
されることになる。
【0067】逆に、リアクタンス値が抵抗値よりも充分
大ならば、入力クロック信号SCKと記録用クロック信号
SCRは、同相のままである。このように、移相量は可変
容量ダイオード192、キャパシタ196並びに抵抗器
193によるインピーダンスに応じて変化する。なお、
180度以上の移相量を必要とする場合には、移相器1
9を縦続に接続し多段構成とすればよい。
【0068】この実施形態では、位相比較器16から出
力される位相差信号を位相調整信号SCNTとして可変容
量ダイオード192に供給し、かかる位相調整信号SCN
Tによって可変容量ダイオード192の端子電圧を変化
せしめることにより可変容量ダイオードのリアクタンス
値を変化せしめ、クロック信号SCKの移相量を変化させ
て記録用クロック信号SCRを得ている。つまり、位相調
整信号SCNTの信号レベルが、抽出ウォブル信号とプリ
ピット検出信号との位相関係が所定の位相関係であるこ
とを示す上記VMからどれくらい偏倚しているのかに応
じて、かかる偏倚量を相殺する方向にクロック信号SCK
の移相量を調整し、かかる調整の施されたクロック信号
を記録用クロック信号としてエンコーダ6、並びにパワ
ー制御回路5に出力するのである。
【0069】このように、クロストークの影響を無視で
きないウォブル信号に基づいて生成されるクロック信号
の時間軸上の変動を、クロストークの影響を受けないプ
リピットを用いて補正するので、ディスクの回転に高い
精度で同期した記録用クロック信号を生成することが可
能となる。
【0070】位相比較装置の第2の実施形態 次に、位相比較装置の他の実施形態について、図6乃至
図9に基づいて説明する。図6は位相比較装置の第2の
実施形態を示すブロック図である。第2の実施形態で
は、第1の実施形態における位相比較器16の作用をデ
ィジタル信号処理によって実現する位相比較器26を採
用する。図6に示すように、位相比較器26は、三角波
発生回路261と、保持回路262と、演算回路263
と、D/A回路264と、タイミング発生回路265と
から構成されている。
【0071】三角波発生回路261は図7に示すよう
に、抽出ウォブル信号SWBが、LOAD信号として供給
され、抽出ウォブル信号SWBが例えばHighレベルの
期間のみ、PLL回路18で生成されたクロック信号S
CKをカウントする計数回路よりなり、カウントされたク
ロック信号SCKの数を、nbit(nは2以上の整数)
のディジタル値Q1、・・・、Qnとして出力する。こ
のディジタル値Q1、・・・、Qnは第1の実施形態に
おける三角波発生回路163の三角波出力の振幅レベル
に相当することになる。
【0072】保持回路262は図7に示すように、三角
波発生回路261の出力Q1、・・・、Qnを入力とす
る3個のD型フリップフロップより成り、各入力信号は
後述するタイミング発生回路265によって、プリピッ
ト検出信号SPDに基づいて生成されるタイミング信号で
あるタイミング1、タイミング2、タイミング3が指示
するタイミングでラッチ(保持)される。
【0073】すなわち、保持回路262は、三角波発生
回路261の出力Q1、・・・、Qnを、プリピット検
出信号SPDより作られた、タイミング1、タイミング
2、タイミング3の信号でラッチし、ディジタル値とし
てそれぞれ計測値1、計測値2、計測値3を出力する。
【0074】次に演算回路263は図8に示すように、
加算回路と、3で除する除算回路よりなる。すなわち演
算回路263は保持回路262から出力される計測値
1、計測値2、計測値3を、タイミング発生回路265
から供給される演算タイミング1の信号により加算し
て、加算結果を演算値1として出力し、さらに、同じく
タイミング発生回路265から供給される演算タイミン
グ2の信号により、3で除することによって、計測値
1、計測値2、および計測値3の平均値であるところの
演算値DSCNTをディジタル値として出力する。
【0075】D/A回路264は演算回路263から出
力される、計測値1、計測値2、および計測値3の平均
値であるディジタル化された演算値DSCNTをアナログ
値としての位相調整信号SCNTに変換するためのもので
ある。
【0076】次にタイミング発生回路265について図
9を用いて説明する。タイミング発生回路265は、プ
リピット検出信号SPDとクロック信号SCKを入力信号と
する論理回路からなり、プリピット検出信号SPDに基づ
いて、上述した保持回路262において三角波発生回路
261からの入力信号、すなわち単調増加信号を保持す
るタイミングを示すタイミング信号1、タイミング信号
2、タイミング信号3並びに、演算回路263における
演算を行うタイミングを示す演算タイミング信号1、演
算タイミング信号2を出力する。また、D/A回路26
4に対して、変換タイミング信号を出力する。
【0077】タイミング信号1、タイミング信号2、及
びタイミング信号3は、図2に示した如く、1シンクフ
レームの期間において、プリピットB2、B1及びB0
がそれぞれ存在するべきタイミング(例えばシンクフレ
ームの開始位置から7T、193T、379Tのタイミ
ング)を含む所定の範囲で開く(HIレベルとなる)ゲ
ート信号1、ゲート信号2、及びゲート信号3とプリピ
ット検出信号SPDとの論理演算(論理積)を行うことに
よって生成される。
【0078】より具体的には、図9に示す如く、タイミ
ング信号1はプリピットB2が存在するべきタイミング
を含む所定の範囲で開くゲート信号1とプリピット検出
信号SPDとの論理積を演算することによって生成され
(図9の時刻t1)、タイミング信号2はプリピットB
1が存在するべきタイミングを含む所定の範囲で開くゲ
ート信号2とプリピット検出信号SPDとの論理積を演算
することによって生成され(図9の時刻t2)、タイミ
ング信号3はプリピットB0が存在するべきタイミング
を含む所定の範囲で開くゲート信号3とプリピット検出
信号SPDとの論理積を演算することによって生成される
(図9の時刻t3)。従って、例えば図9の時刻t4、
t5、t6、及び時刻t8に示す如くプリピットB2、
B1、B0及びプリピットB1が存在するべきタイミン
グであっても、プリピット検出信号SPDが発生しなかっ
た場合(各プリピットが実際に記録されていないか、あ
るいは記録されていてもプリピット検出器13で検出で
きなかった場合)には、タイミング信号1、2、3、及
びタイミング信号2は発生しない。
【0079】演算タイミング信号1は、上記タイミング
信号1、タイミング信号2、タイミング信号3に応じて
ラッチされた各計測値を加算演算するタイミングを知ら
しめるものであって、図9に示す如く、例えばゲート信
号3が閉じる(Lレベルとなる)タイミングで発生す
る。演算タイミング信号2は、上記演算タイミング信号
1によって加算演算された結果を除算するタイミングを
知らしめるものであって、演算回路263(図8)にお
いて演算タイミング信号1の発生タイミングから加算演
算するのに要する時間以上に相当する時間経過の後に発
生される。そして、この演算タイミング信号2で除算演
算された演算値DSCNTは、次に演算タイミング信号2
が発生されて新たな除算演算が実行されるまで保持され
る。また、演算タイミング信号1及び演算タイミング信
号2は上述した時刻t4、t5、t6においてプリピッ
ト検出信号SPDが存在しない場合にも発生するが、その
場合には、計測値1、計測値2、及び計測値3は前の値
が保持回路262において保持されるので、結局、演算
値DSCNTも保持されることになる。
【0080】従って、例えば図9に示す時刻t12にお
いて、本来は記録されていないプリピットがノイズ等で
誤検出された場合にも、時刻t10、t11で検出した
プリピットに基づく計測値との平均化を行って位相調整
信号SCNTを生成しているので、時刻t12における誤
検出の影響がそのまま次のプリピットの検出時まで残る
ことがなく、ノイズ等によるプリピットの誤検出が位相
調整信号SCNTに与える影響を低減することが可能とな
る。
【0081】上述した図3乃至図9に示す如き、抽出ウ
ォブル信号の位相情報を担う信号とプリピット検出信号
との位相比較によって得られる位相調整信号に基づいて
記録用クロック信号の位相調整を行う構成であれば、デ
ィスクの回転に高い精度で追従する記録用クロックを生
成できるという効果が期待できる。
【0082】なお、図3乃至図9に示した実施形態にお
いては、記録媒体としてウォブリングされたグルーブト
ラック間(ランドトラック)にプリピットを形成したD
VD−Rを採用した例について説明したが、情報記録用
トラックであるグルーブトラック上にプリピットが形成
された記録媒体に対しても本願発明を適用することが可
能である。また、上記説明では、三角波発生回路16
3、261は、いずれも抽出ウォブル信号がHレベルの
期間、つまり、抽出ウォブル信号の1周期の半分の期間
で三角波を発生する例を述べたが、抽出ウォブル信号の
1周期に亘って三角波を発生するよう構成しても良い。
【0083】
【発明の効果】以上説明したように、本願発明の位相比
較装置では、所定の周波数を有するウォブル信号でウォ
ブリングされた情報記録トラックとしてのグルーブトラ
ックと、当該情報記録トラックに記録ビームを誘導する
ガイドトラックとしてのランドトラックとを有し、さら
に、当該ランドトラック上には前記ウォブル信号に対し
て所定の位相関係をもって形成されると共に、ディスク
半径方向の同一直線上において隣接するランドトラック
上には形成されないプリピットを備えた光ディスクへの
情報記録時におけるディスクの回転位相検出において、
抽出されたウォブル信号と前記プリピットを検出したプ
リピット検出信号の位相を比較するので、隣接するグル
ーブトラックのウォブル信号によるクロストークによっ
て、所望のグルーブトラックにおける抽出ウォブル信号
の時間軸が変動した場合でも、抽出ウォブル信号の、本
来有する位相に対する変動量を正確に検出することが可
能となり、ひいては、ディスクの回転に正確に同期した
記録用クロック信号を生成することができる。
【0084】又、ノイズ等の影響によりプリピット信号
の検出を誤った場合にも、グルーブトラックから抽出し
た抽出ウォブル信号とプリピット検出信号の位相を比較
して位相調整信号を生成する際に、平均化を行うので、
プリピット信号の誤検出の影響を低減し、精度の良い位
相比較装置の提供が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ウォブリンググルーブとプリピットの構成の一
例を示す関係図である。
【図2】実施形態のDVD−R31における記録フォー
マットの一例を示す図である。
【図3】本願発明の第1の実施の形態である位相比較装
置を含む情報記録装置の全体構成を示すブロック図であ
る。
【図4】本願発明の第1の実施の形態の位相比較装置に
おける位相比較器16と、記録用クロック信号SCRを生
成する移相器19の具体的な構成例を示す図である。
【図5】図4の回路の動作を説明する波形の模式図であ
る。
【図6】本願発明の第2の実施の形態の位相比較装置に
おける位相比較器26のブロック図である。
【図7】位相比較器26を構成する三角波発生回路26
1と保持回路262の具体的な構成例を示す図である。
【図8】位相比較器26を構成する演算回路263の具
体的な構成例を示す図である。
【図9】図6のブロック図の動作を説明するタイミング
チャートである。
【符号の説明】
1 ・・・・ ピックアップ 2 ・・・・ スピンドルモータ 3 ・・・・ スピンドルドライバ 4 ・・・・ レーザ駆動回路 5 ・・・・ パワー制御回路 6 ・・・・ エンコーダ 7 ・・・・ インタフェース 8 ・・・・ 再生増幅器 9 ・・・・ デコーダ 10 ・・・・ プロセッサ 11 ・・・・ 基準クロック発生器 12 ・・・・ BPF 13 ・・・・ プリピット検出手段としてのプリピッ
ト信号検出器 14 ・・・・ プリピット信号デコーダ 15 ・・・・ ウォブル信号抽出手段としてのウォブ
ル信号抽出器 16、26 ・・・・ 位相比較器 17 ・・・・ 位相比較器 18 ・・・・ PLL回路 19 ・・・・ 移相器 163、261 ・・・・ 周期信号発生手段としての
三角波発生回路 164 ・・・・ 保持手段としてのサンプルホールド
回路 31 ・・・・ DVD−R 262 ・・・・ 保持手段としての保持回路 263 ・・・・ 平均化手段としての演算回路 264 ・・・・ D/A回路 265 ・・・・ タイミング発生回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5D044 AB01 AB05 AB07 BC02 CC04 GM02 GM15 5D090 AA01 BB04 CC01 CC04 CC16 DD03 DD05 EE02 EE12 EE15 FF07 FF15 GG03 GG10 GG28 HH01 5J106 CC21 DD35 DD42 EE15 JJ02 KK05 LL02

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周波数を有するウォブル信号で
    ウォブリングされた情報記録トラックと、当該情報記録
    トラックに記録ビームを誘導するガイドトラックとを有
    し、さらに、当該ガイドトラック上には前記ウォブル信
    号に対して所定の位相関係をもって形成されると共に、
    半径方向の同一直線上において隣接するガイドトラック
    上には形成されないプリピットを備えた光ディスクに対
    して情報を記録する情報記録装置における前記ウォブル
    信号と前記プリピットとの位相を比較する位相比較装置
    であって、 前記ウォブル信号を抽出するウォブル信号抽出手段と、 前記プリピットを検出するプリピット検出手段と、 前記抽出したウォブル信号に同期し、かつ、前記所定の
    周波数に相当する周期の期間単調増加する周期信号を発
    生する周期信号発生手段と、 当該周期信号の振幅レベルを前記プリピットの検出タイ
    ミングでラッチする保持手段と、を備えたことを特徴と
    する位相比較装置。
  2. 【請求項2】 前記保持手段は、さらにラッチした前
    記振幅レベルを平均化する平均化手段を備え、かかる平
    均化手段の出力を保持することを特徴とする請求項1に
    記載の位相比較装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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