JP2000064890A - エンジン制御装置 - Google Patents

エンジン制御装置

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JP2000064890A
JP2000064890A JP10229157A JP22915798A JP2000064890A JP 2000064890 A JP2000064890 A JP 2000064890A JP 10229157 A JP10229157 A JP 10229157A JP 22915798 A JP22915798 A JP 22915798A JP 2000064890 A JP2000064890 A JP 2000064890A
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cylinder
fuel
compression
pressure
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JP10229157A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Oki
秀行 沖
Hironao Fukuchi
博直 福地
Yuichi Shimazaki
勇一 島崎
Kenji Nakano
賢至 中野
Kazutomo Sawamura
和同 澤村
Hiroaki Kato
裕明 加藤
Kenji Abe
賢二 安部
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Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Combined Controls Of Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 始動時において速やかに圧縮気筒の気筒順に
燃料噴射を行うことができるエンジン制御装置を提供す
る。 【解決手段】 クランク角センサ10と、各気筒の気筒
内圧力P#1〜P#4を個別に検出する筒内圧センサ1
1と、クランク角センサ10によりエンジン始動時から
検出されたクランク進角毎にクランク角センサ10によ
り気筒内圧力P#1〜P#4をサンプリングする筒内圧
サンプリング手段(ステップ2)と、これによりサンプ
リングされた気筒内圧力P#1〜P#4を圧縮気筒とし
て判別できるしきい値Paと比較し、このしきい値Pa
よりも大きい場合に、その気筒を始動時における最初の
圧縮気筒として判別する圧縮気筒判別手段(ステップ3
〜11)と、上記最初の圧縮気筒から数えて3番目に圧
縮気筒となる気筒から順に個別に燃料を噴射させる燃料
噴射手段(ステップ12)を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、エンジン制御装
置に係るものであり、特に、エンジン始動時において全
気筒に燃料を噴射する斉時噴射を廃止することができる
エンジン制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にエンジンがスタータモータにより
回転されている始動開始直後の燃料噴射を行う場合に、
どの気筒が吸気行程になっているかが判別できないため
に全ての気筒に斉時に燃料を噴射する技術が特開昭60
−3456号公報で知られている。また、クランク角度
が2回転する間に1パルスを出力する気筒判別センサを
設けて、気筒判別センサの出力を確認した後に吸気行程
となる気筒から燃料を噴射する方法も考えられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、斉時噴射を
行う時に排気上死点となっている気筒に関しては吸排気
弁のオーバーラップ時期と重なっている事から、吸気管
に噴射した燃料が排気管に直接漏出するため、排気ガス
特性が悪化する問題がある。
【0004】一方、従来はエンジン始動後に供給された
燃料に確実に着火しエンジンが自立運転可能となるトル
クを発生する完爆状態となった事をエンジン回転数で推
定していたが、完爆状態となった気筒が判別できれば始
動時に供給される着火を容易とするための濃い空燃比
(例えばA/F=11程度)からエンジンの自立運転を
維持するための空燃比(例えばA/F=14程度)に速
やかに移行できる。
【0005】一方、気筒判別を待ち吸気行程となる気筒
から燃料を順次に噴射する場合には、最大クランク角で
2回転待たなければならず始動からエンジンの自立運転
に移行するまでの時間にばらつきを生じてしまい、始動
性の悪化を印象づけるという問題がある。そこで、本発
明は始動時に気筒を早期に判別する事により、始動性を
悪化させることなく、始動後速やかに圧縮気筒の気筒順
に燃料噴射を行う順次噴射を行うことでき、さらに、燃
料噴射弁が各気筒内に直接燃料を供給する燃料直接噴射
型のエンジンにも適用でき、また、エンジンが自立運転
を始めた後に速やかに始動時と異なる適正な空燃比等を
選択することができるエンジン制御装置を提供するもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載した発明においては、燃料を吸気イ
ンテークマニホールド(例えば、吸気マニホールド4)
に噴射するポート噴射型エンジンに適用されるエンジン
制御装置において、クランク位置検出手段(例えば、ク
ランク角センサ10)と、各気筒の気筒内圧力(例え
ば、P#1〜P#4)を個別に検出する筒内圧検出手段
(例えば、筒内圧センサ11)と、クランク位置検出手
段によりエンジン始動時から検出されたクランク進角毎
に筒内圧検出手段により気筒内圧力をサンプリングする
筒内圧サンプリング手段(例えば、ステップ2)と、筒
内圧サンプリング手段によりサンプリングされた気筒内
圧力を圧縮気筒として判別できるしきい値(例えば、圧
力Pa)と比較し、このしきい値よりも大きい場合に、
その気筒を始動時における最初の圧縮気筒として判別す
る圧縮気筒判別手段(例えば、ステップ3〜11)と、
上記最初の圧縮気筒から数えて3番目に圧縮気筒となる
気筒から順に個別に燃料を噴射させる燃料噴射手段(例
えば、ステップ12)を設けたことを特徴とする。
【0007】筒内圧サンプリング手段により、エンジン
始動時から各気筒内圧力をサンプリングし、圧縮気筒判
別手段によりいずれかの気筒が最初の圧縮気筒として判
別されると、この気筒から数えて3番目の圧縮気筒(次
の次の圧縮気筒)から順番に燃料を噴射する順次噴射を
行う。このように最初の圧縮気筒から数えて3番目の圧
縮気筒から順次噴射を行うことで吸気弁が開く前に燃料
を噴射することが可能となる。即ち、最初の圧縮気筒か
ら数えて2番目の圧縮気筒(次の圧縮気筒)から順次噴
射を行なうようにすると、既に吸気弁が開いた状態とな
っている場合が多く、この状態で燃料を噴射すると燃料
吸入量が過剰となるのである。したがって、吸気行程に
入る前に燃料を噴射できる最初の気筒は最初の圧縮気筒
から数えて3番目の圧縮気筒なのである。
【0008】請求項2に記載した発明においては、燃料
直接噴射型エンジンに適用されるエンジン制御装置にお
いて、クランク位置検出手段と、各気筒の気筒内圧力を
個別に検出する筒内圧検出手段と、クランク位置検出手
段によりエンジン始動時から検出されたクランク進角毎
に筒内圧検出手段により気筒内圧力をサンプリングする
筒内圧サンプリング手段と、筒内圧サンプリング手段に
よりサンプリングされた気筒内圧力を圧縮気筒として判
別できるしきい値と比較し、このしきい値よりも大きい
場合に、その気筒を始動時における最初の圧縮気筒とし
て判別する圧縮気筒判別手段と、上記最初の圧縮気筒か
ら数えて2番目に圧縮気筒となる気筒から順に個別に燃
料を噴射させる燃料噴射手段を設けたことを特徴とす
る。
【0009】筒内圧サンプリング手段により、エンジン
始動時から各気筒内圧力をサンプリングし、圧縮気筒判
別手段によりいずれかの気筒が最初の圧縮気筒として判
別されると、この気筒から数えて2番目の圧縮気筒から
順番に燃料を噴射する順次噴射を行う。燃料直接噴射型
エンジンでは、気筒内に燃料を直接噴射するので噴射し
てから燃焼までの時間が短いため、吸気が完了し、か
つ、圧縮行程に入る気筒に対して燃料を噴射しても十分
に間に合うため、最初の圧縮気筒から数えて2番目の圧
縮気筒から順次噴射を行うことが可能となる。
【0010】請求項3に記載した発明においては、点火
気筒の気筒内圧力をサンプリングする点火気筒サンプリ
ング手段(例えば、ステップ13)と、この点火気筒サ
ンプリング手段によってサンプリングされた点火気筒内
圧力(例えば、圧力Pi)と自立運転に至ったと判別で
きるしきい値(例えば、圧力Pb)とを比較し、点火気
筒内圧力がこのしきい値よりも大きい場合には通常時と
判別し、しきい値よりも小さい場合には始動時と判別す
る運転状況判別手段(例えば、ステップ14)と、運転
状況判別手段によって通常時と判断された場合には上記
燃料噴射手段によって通常時における空燃比等で燃料を
噴射し、運転状況判別手段によって始動時と判断された
場合には上記燃料噴射手段によって始動時における空燃
比等で燃料を噴射する空燃比調整手段(例えば、ステッ
プ15、16)を備えていることを特徴とする。
【0011】点火気筒サンプリング手段によって点火気
筒内圧力をサンプリングし、運転状況判別手段によって
自立運転に至った通常時であると判別された場合には、
空燃比調整手段により調整された通常時の空燃比等で燃
料噴射手段によって燃料が噴射され、運転状況判別手段
によって始動時と判断された場合には、空燃比調整手段
により調整された始動時の空燃比等で燃料噴射手段によ
って燃料が噴射される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
と共に説明する。図1に示すのは、燃料を吸気インテー
クマニホールドに噴射するポート噴射型4気筒エンジン
を示すものである。同図において、エンジン1には吸気
ダクト2、スロットル弁3及び吸気マニホールド4を介
して空気が吸入される。吸気マニホールド4の分岐部に
は各気筒毎に燃料噴射弁5が設けられている。燃料噴射
弁5は、ソレノイドに通電されて開弁し、通電停止され
て閉弁する電磁式燃料噴射弁であって、コントロールユ
ニット6から出力される駆動パルス信号により通電制御
され、図示しない燃料ポンプから圧送されてプレッシャ
ーレギュレータにより所定の圧力調整された燃料を間欠
的に噴射供給する。
【0013】エンジン1の各燃焼室にはそれぞれ点火プ
ラグ7が設けられており、この点火プラグ7によって火
花点火して混合気を着火燃焼させる。そして、エンジン
1からは排気マニホールド、キャタライザ等を経て排気
が排出される。ここで、点火プラグ7には、イグニッシ
ョン回路8の点火コイルにより発生した高電圧がディス
トリビュータを介して順次分配され、これによって、各
気筒毎に点火が実行される。
【0014】コントロールユニット6はCPU、RO
M、RAM、A/D変換器、入出力インターフェイスを
含んで構成される周知のマイクロコンピュータを備え、
各種のセンサからの入力信号を受け、この入力信号に基
づいて前記燃料噴射弁による燃料噴射量を制御すると共
に点火プラグ7による点火時期を制御する。また、クラ
ンクシャフト9にはクランク角センサ(クランク角位置
検出手段)10が設けられている。このクランク角セン
サ10は、クランクシャフト9の1回転につき、360
回のクランク信号を出力すると共に4回のTDC(上下
死点)信号を出力するものである。なお、このエンジン
1には気筒判別信号を出力するセンサは設けられていな
い。そして、各点火プラグ7には、筒内圧センサ(筒内
圧検出手段)11が設けられている。
【0015】この筒内圧センサ11は実開昭63−17
432号公報等に開示されているように、点火プラグ7
の座金として形成され圧電素子によって各気筒の筒内圧
力を相対圧として検出するものである。尚、特開平4−
81557号公報に開示されているように、センサ部を
直接燃焼部に臨ませるタイプのものでもよい。また、ス
ロットル弁3にはこのスロットル弁3の開度を検出する
スロットルセンサ3aが付設されている。
【0016】ここで、コントロールユニット6による順
次噴射を行うための制御は図2に基づくフローチャート
により行われる。スタータモータがONになり(ステッ
プ(図中ではSとする)1)、筒内圧センサ11による
気筒内圧力のサンプリングが開始される(ステップ
2)。このサンプリングは、クランク角センサ10によ
り検出された所定クランク角度毎(例えば15度毎)に
全ての気筒の気筒内圧力が読み込まれることによってな
される。
【0017】次に、#1気筒の気筒内圧力P#1がしき
い値Paと比較される(ステップ3)。ここで、このし
きい値Paは、図3に示すように、始動時において圧縮
行程に入っている気筒(以下、圧縮気筒という)として
判別できる圧力(例えば、6〜7kg/cm2)であ
る。#1気筒の気筒内圧力P#1がしきい値Paより大
きい場合には、#1気筒が圧縮気筒として判別され(ス
テップ4)、この#1気筒が圧縮気筒として気筒判別が
終了する(ステップ11)。一方、#1気筒の気筒内圧
力P#1がしきい値Paより小さい場合には、次に、#
2気筒の気筒内圧力P#2がしきい値Paと比較される
(ステップ5)。
【0018】#2気筒の気筒内圧力P#2がしきい値P
aより大きい場合には、#2気筒が圧縮気筒として判別
され(ステップ6)、この#2気筒が圧縮気筒として気
筒判別が終了する(ステップ11)。また、#2気筒の
気筒内圧力P#2がしきい値Paより小さい場合には、
次に、#3気筒の気筒内圧力P#3がしきい値Paと比
較される(ステップ7)。#3気筒の気筒内圧力P#3
がしきい値Paより大きい場合には、#3気筒が圧縮気
筒として判別され(ステップ8)、この#3気筒が圧縮
気筒として気筒判別が終了する(ステップ11)。#3
気筒の気筒内圧力P#3がしきい値Paより小さい場合
には、次に、#4気筒の気筒内圧力P#4がしきい値P
aと比較される(ステップ9)。
【0019】#4気筒の気筒内圧力P#4がしきい値P
aより大きい場合には、#4気筒が圧縮気筒として判別
され(ステップ10)、この#4気筒が圧縮気筒として
気筒判別が終了する(ステップ11)。#4気筒の気筒
内圧力P#4がしきい値Paより小さい場合には、再度
ステップ3に戻り同様の操作を繰り返す。
【0020】このようにして、特定の気筒が圧縮気筒と
判断されると、この気筒から数えて3番目に圧縮気筒と
なる気筒から順に適正なタイミング、適正な噴射量で燃
料が噴射され、順次噴射がなされる(ステップ12)。
ここで、上記順次噴射を行う場合には、シフトレジスタ
ー等を用いることによってTDCを検知してこの順番に
燃料を噴射すればよい。
【0021】したがって、このように最初の圧縮気筒か
ら数えて3番目の気筒から順次噴射を行うことにより、
吸気弁が開く前に燃料を噴射することが可能となる。即
ち、最初の圧縮気筒から数えて2番目の圧縮気筒から順
次噴射を行なうようにすると、既に吸気弁が開いた状態
となっている場合が多く、この状態で燃料を噴射する
と、吸入される空気と共に必要以上の燃料が吸い込まれ
燃料吸入量が過剰となるのである。以上のように制御す
る結果、適正な燃料を噴射できる最初の圧縮気筒から順
に順次噴射を行うことができるため、斉時噴射を行った
場合に比較して、始動性を損ねることなくエミッション
の発生を抑えることができる。
【0022】図5に示すように、#1→#3→#4→#
2の爆発順序をもつエンジンにおいて実験したところ、
始動直後に#3気筒を圧縮気筒と判別し、#3気筒から
数えて3番目の圧縮気筒である#2気筒から順次噴射を
行うと、最長でクランク角180度の進角で順次噴射に
入れることとなる(図5中Xで示す)。よって、ある気
筒が圧縮気筒に入るまで待ってから順次噴射を行う場合
に最長で720度の進角を必要とした(図5中Yで示
す)ことと比較して、約1/2の時間で順次噴射に入れ
るようになった。
【0023】ここで、上記説明はポート噴射型のエンジ
ンに付いて述べたが、燃料直接噴射型のエンジンについ
ても適用することができる。ただし、この場合には、上
記ステップ12において、順次噴射を開始するタイミン
グが、上記ポート噴射型のエンジンとは異なり圧縮気筒
と判別された気筒から数えて2番目の圧縮気筒からとな
っている。
【0024】即ち、燃料噴射から燃焼までの時間が短い
燃料直接噴射型エンジンにあっては、吸気が完了し、か
つ、圧縮行程に入る最初の気筒、つまり圧縮気筒の次に
圧縮気筒になる気筒に燃料を噴射することが可能だから
である。このように最初の圧縮気筒(#3気筒)から数
えて2番目の圧縮気筒(#4気筒)から順次噴射を行う
ことができるため、燃料直接噴射型エンジンにおいて
も、その特性を特性を考慮して始動性を損ねることなく
エミッションの規制をクリアすることができる。
【0025】次に、コントロールユニットにより、エン
ジン自立運転時と始動時とにおいて最適な空燃比を選択
するための制御は図4に示すフローチャートにより行わ
れる。まず、点火気筒の気筒内圧力をサンプリングする
(ステップ13)。このサンプリングはシフトレジスタ
ー等によりTDC毎に出力される信号によって割り込み
をかけて実行するものであり、点火気筒についてなされ
る。
【0026】次に、最初に点火する点火気筒の気筒内圧
力Piと、図3に示すように、自立運転に至ったと判別
できるしきい値Pb(完爆圧力)とを比較する(ステッ
プ14)。点火気筒の気筒内圧力Piがしきい値Pbよ
りも小さい場合には、始動時と判別され始動時の空燃比
等(空燃比、燃料量、及び、点火時期)のままで燃料噴
射がなされる(ステップ15)。具体的には、自立運転
時よりもリッチな状態で燃料噴射がなされる。ここで、
このしきい値となる完爆圧力Pbは例えば、15Kg/
cm2程度である。
【0027】一方、点火気筒の気筒内圧力Piがしきい
値Pb以上である場合には、自立運転時と判別され、始
動時よりもリーンな通常時の空燃比等で、燃料噴射がな
される(ステップ16)。これにより、始動時には始動
時に適した空燃比等で、またエンジン自立運転時におい
ては、始動時とは異なる適正な空燃比等を選択すること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明してきたように、請求項1に記
載した発明によれば、燃料を吸気インテークマニホール
ドに噴射するポート噴射型エンジンに適用されるエンジ
ン制御装置において、筒内圧サンプリング手段により、
エンジン始動時から各気筒内圧力をサンプリングし、圧
縮気筒判別手段によりいずれかの気筒が最初の圧縮気筒
として判別されると、この気筒から数えて3番目の圧縮
気筒から順番に燃料を噴射する順次噴射を行うことがで
きる。したがって、適正な燃料を噴射できる最初の圧縮
気筒から順に、始動後速やかに順次噴射を行うことがで
きるため、始動性を損ねることなくエミッション規制を
クリアすることができるという効果がある。
【0029】請求項2に記載した発明によれば、燃料直
接噴射式エンジンにおいて、筒内圧サンプリング手段に
より、エンジン始動時から各気筒内圧力をサンプリング
し、圧縮気筒判別手段によりいずれかの気筒が最初の圧
縮気筒として判別されると、この気筒から数えて2番目
の圧縮気筒から順番に燃料を噴射する順次噴射を行うこ
とができる。したがって、吸気が完了し、かつ、圧縮行
程に入る最初の気筒に、速やかに燃料を噴射することが
可能となるため、適正な燃料を噴射できる最初の圧縮気
筒から順に順次噴射を行うことができ、燃料直接噴射型
エンジンの特性を考慮し、始動性を損ねることなくエミ
ッション規制をクリアすることができるという効果があ
る。
【0030】請求項3に記載した発明によれば、点火気
筒サンプリング手段によって点火気筒内圧力をサンプリ
ングし、運転状況判別手段によって自立運転に至った通
常時であると判別された場合には、空燃比調整手段によ
り調整された通常時の空燃比等で燃料噴射手段によって
燃料が噴射され、運転状況判別手段によって始動時と判
断された場合には、空燃比調整手段により調整された始
動時の空燃比等で燃料噴射手段によって燃料が噴射され
る。したがって、エンジン自立運転時においては、始動
時とは異なる適正な空燃比を選択することができるとい
う効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態の概略説明図である。
【図2】 この発明の実施形態の順次噴射をするための
フローチャート図である。
【図3】 燃焼気筒の気筒内圧力を示すグラフ図であ
る。
【図4】 この発明の実施形態の始動時とエンジン自立
運転時とを判別して最適な燃料噴射状況とするためのフ
ローチャート図である。
【図5】 始動時からの各気筒内圧力の変化を示すグラ
フ図である。
【符号の説明】
1 エンジン 4 吸気マニホールド(吸気インテークマニホールド) 6 コントロールユニット 9 クランクシャフト 10 クランク角センサ(クランク位置検出手段) 11 筒内圧センサ(筒内圧検出手段) P#1〜P#4 気筒内圧力 Pa 圧縮気筒と判別されるしきい値 Pb 自立運転に至ったと判別されるしきい値 Pi 点火気筒内圧力 S3〜S11 圧縮気筒判別手段 S2 筒内圧サンプリング手段 S12 燃料噴射手段 S13 点火気筒サンプリング手段 S14 運転状況判別手段 S15、S16 空燃比調整手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 島崎 勇一 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 中野 賢至 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 澤村 和同 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 加藤 裕明 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 (72)発明者 安部 賢二 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式会 社本田技術研究所内 Fターム(参考) 3G084 AA00 AA03 BA00 BA09 BA13 BA15 CA01 DA09 DA10 EA05 FA21 FA38 3G301 HA01 HA04 HA06 JA00 JA21 KA01 LB02 LB04 MA01 MA06 MA19 NA08 NB03 PC01Z PE03Z PE05Z

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料を吸気インテークマニホールドに噴
    射するポート噴射型エンジンに適用されるエンジン制御
    装置において、クランク位置検出手段と、各気筒の気筒
    内圧力を個別に検出する筒内圧検出手段と、クランク位
    置検出手段によりエンジン始動時から検出されたクラン
    ク進角毎に筒内圧検出手段により気筒内圧力をサンプリ
    ングする筒内圧サンプリング手段と、筒内圧サンプリン
    グ手段によりサンプリングされた気筒内圧力を圧縮気筒
    として判別できるしきい値と比較し、このしきい値より
    も大きい場合に、その気筒を始動時における最初の圧縮
    気筒として判別する圧縮気筒判別手段と、上記最初の圧
    縮気筒から数えて3番目に圧縮気筒となる気筒から順に
    個別に燃料を噴射させる燃料噴射手段を設けたことを特
    徴とするエンジン制御装置。
  2. 【請求項2】 燃料直接噴射型エンジンに適用されるエ
    ンジン制御装置において、クランク位置検出手段と、各
    気筒の気筒内圧力を個別に検出する筒内圧検出手段と、
    クランク位置検出手段によりエンジン始動時から検出さ
    れたクランク進角毎に筒内圧検出手段により気筒内圧力
    をサンプリングする筒内圧サンプリング手段と、筒内圧
    サンプリング手段によりサンプリングされた気筒内圧力
    を圧縮気筒として判別できるしきい値と比較し、このし
    きい値よりも大きい場合に、その気筒を始動時における
    最初の圧縮気筒として判別する圧縮気筒判別手段と、上
    記最初の圧縮気筒から数えて2番目に圧縮気筒となる気
    筒から順に個別に燃料を噴射させる燃料噴射手段を設け
    たことを特徴とするエンジン制御装置。
  3. 【請求項3】 点火気筒の気筒内圧力をサンプリングす
    る点火気筒サンプリング手段と、この点火気筒サンプリ
    ング手段によってサンプリングされた点火気筒内圧力と
    自立運転に至ったと判別できるしきい値とを比較し、点
    火気筒内圧力がこのしきい値よりも大きい場合には通常
    時と判別し、しきい値よりも小さい場合には始動時と判
    別する運転状況判別手段と、運転状況判別手段によって
    通常時と判断された場合には上記燃料噴射手段によって
    通常時における空燃比等で燃料を噴射し、運転状況判別
    手段によって始動時と判断された場合には上記燃料噴射
    手段によって始動時における空燃比等で燃料を噴射する
    空燃比調整手段を備えていることを特徴とする請求項1
    または請求項2に記載のエンジン制御装置。
JP10229157A 1998-08-13 1998-08-13 エンジン制御装置 Pending JP2000064890A (ja)

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