JP2000064354A - 建設機械 - Google Patents

建設機械

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JP2000064354A
JP2000064354A JP10250508A JP25050898A JP2000064354A JP 2000064354 A JP2000064354 A JP 2000064354A JP 10250508 A JP10250508 A JP 10250508A JP 25050898 A JP25050898 A JP 25050898A JP 2000064354 A JP2000064354 A JP 2000064354A
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JP
Japan
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canopy roof
columns
construction machine
horizontal
seat
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Pending
Application number
JP10250508A
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English (en)
Inventor
Kazunori Yamada
一徳 山田
Koji Nishimura
孝治 西村
Hiroshi Iwashita
弘 岩下
Shinichiro Endo
新一郎 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Hokuetsu Industries Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 左,右の支柱によるキャノピルーフの支持剛
性を高めて、キャノピルーフの振動を抑える。 【解決手段】 縦柱11とこの縦柱11の上側から前方
に延びた横柱12とによってL字状をなした左,右の支
柱10,10を設け、これら各支柱10,10の横柱1
2,12上にキャノピルーフ16を取付けることによ
り、キャノピルーフ16を前,後方向の広範囲に亘って
横柱12で支持する構成としている。これにより、左,
右の支柱10,10によるキャノピルーフ16の支持剛
性を高め、油圧ショベルの振動によるキャノピルーフ1
6のばたつき振動を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に関し、特に、運転席の上方を覆うキャ
ノピルーフを備えた建設機械に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、油圧ショベル等の建設機械は、
運転席が設けられた建設機械本体と、前記運転席の後側
に位置して該建設機械本体に立設された左,右の支柱
と、該各支柱の上部側に取付けられ、前記運転席の上方
を覆うように前方に延びたキャノピルーフとを備えてい
る。
【0003】そして、キャノピルーフは、その後端側が
左,右の支柱にボルトによって固定されるのが一般的
で、このボルトによる固定方法では、例えば、キャノピ
ルーフの下面後側寄りにねじ座を設け、各支柱の上端部
にほぼ水平方向に延びるブラケットを設け、該ブラケッ
トを介してボルトをキャノピルーフのねじ座に螺着する
ことによりそれぞれの支柱にキャノピルーフを固定して
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術による建設機械では、キャノピルーフの後端側を
左,右の支柱によって支持しているだけであるから、走
行時や作業時に建設機械本体に生じる振動によってキャ
ノピルーフの前側がばたつき振動を生じてしまうという
問題がある。
【0005】このため、キャノピルーフ自体の剛性を高
めることによりキャノピルーフのばたつき振動を抑えな
くてはならず、加工時の作業性の低下や製造コストの上
昇を招くという問題がある。
【0006】また、例えば運転席の前側に追加支柱を設
けることが考えられるが、この場合には、キャノピルー
フの下面前側寄りにねじ座等を新たに設ける必要があ
り、大幅な構造変更を強いられるという問題がある。
【0007】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明の目的は、左,右の支柱によるキ
ャノピルーフの支持剛性を高めて、キャノピルーフの振
動を抑えることができるようにした建設機械を提供する
ことにある。
【0008】また、本発明の他の目的は、キャノピルー
フの支持剛性を高めるための支柱を容易に追加できるよ
うにした建設機械を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明による建設機械
は、運転席が設けられた建設機械本体と、前記運転席の
後側に位置して該建設機械本体に立設された左,右の支
柱と、該各支柱の上部側に取付けられ、前記運転席の上
方を覆うように前方に延びたキャノピルーフとを備えて
いる。
【0010】そして、上述した課題を解決するために、
請求項1の発明が採用する構成の特徴は、左,右の支柱
は建設機械本体に立設された縦柱の上側から横柱を前方
に延ばすことによってL字状に形成し、キャノピルーフ
は各支柱の横柱に取付ける構成としたことにある。
【0011】このように構成したことにより、一体構造
をなす縦柱と横柱とによって左,右の支柱の剛性を高め
ることができ、この横柱によってキャノピルーフを前,
後方向に亘って広範囲に支持することができ、キャノピ
ルーフのばたつき振動を抑えることができる。
【0012】請求項2の発明は、左,右の支柱の横柱に
は上部側に位置してねじ座を設け、キャノピルーフには
該各ねじ座に対応した位置に貫通穴を設け、該各貫通穴
には上側から挿通して前記ねじ座に螺着されるボルトを
設け、キャノピルーフは該各ボルトによって左,右の支
柱に固定する構成としたことにある。
【0013】このように構成したことにより、左,右の
横柱にキャノピルーフを乗せた状態で各貫通穴に上側か
らボルトを通し、それぞれのボルトを横柱のねじ座に螺
着することにより、支柱にキャノピルーフを取付けるこ
とができる。この場合、ねじ座、ボルト等は横柱の上側
に配置されるから、運転者の視界に入るキャノピルーフ
等の下面側をすっきりとした形状にすることができ、見
栄えをよくすることができる。
【0014】請求項3の発明は、貫通穴の周囲には上方
に突出する環状突部を設けたことにある。この環状突部
により、貫通穴に雨水が流れ込むのを堰き止めることが
できる。
【0015】請求項4の発明は、キャノピルーフには上
面側に位置して雨水を後側寄りに導く雨水誘導溝を設け
たことにある。
【0016】このように構成したことにより、キャノピ
ルーフの上面側の雨水を雨水誘導溝に沿って流し、運転
者の視界から外れる後側寄りで雨水を流下させることが
でき、作業時の視界を良好にすることができる。
【0017】請求項5の発明は、キャノピルーフには貫
通穴の周辺に環状溝部を設け、該環状溝部は雨水誘導溝
に連通させる構成としたことにある。
【0018】このように構成したことにより、環状溝部
内に流れ込んだ雨水を雨水誘導溝側に排出することがで
き、貫通穴に雨水が浸入するのを防止することができ
る。また、環状溝部によってキャノピルーフが立体的に
なるから、該環状溝部によって貫通穴の周辺の強度を高
めることができる。さらに、環状溝部によってキャノピ
ルーフ内にボルトの頭を埋没させて隠すことができる。
【0019】請求項6の発明は、環状溝部の内側には貫
通穴を囲んで上方に突出する環状突部を設け、該環状突
部の上面にはボルトとの間をシールするシールリングを
設けたことにある。
【0020】このように構成したことにより、環状溝部
内に流れ込んだ雨水を環状突部によって堰き止め、貫通
穴に雨水が浸入するのを防止することができる。しか
も、貫通穴を囲む環状突部と該環状突部とボルトとの間
のシールリングによって貫通穴への雨水の浸入をより確
実に防止することができる。
【0021】請求項7の発明は、建設機械本体と左,右
の支柱の横柱との間には運転席の前側に位置して左,右
の追加支柱を設ける構成としたことにある。
【0022】このように構成したことにより、左,右の
追加支柱の上部を前方に延びた横柱先端に取付け、この
追加支柱の下部を建設機械本体に取付けることにより、
簡単な構成で追加支柱を設けることができる。
【0023】請求項8の発明は、左,右の支柱の横柱に
は上部側に位置してねじ座を設け、該ねじ座には横柱の
前,後方向に離間して2箇所にねじ穴を設け、キャノピ
ルーフには2箇所のねじ穴に対応する位置にそれぞれ貫
通穴を設けると共に、キャノピルーフの下面には2箇所
の貫通穴間に位置して前記ねじ座上面との間に隙間を確
保する空間部を設けたことにある。
【0024】このように構成したことにより、左,右の
横柱にキャノピルーフを取付けた状態でも、ねじ座の上
面とキャノピルーフの下面との間には空間部によって隙
間が確保されるから、この隙間によって支柱とキャノピ
ルーフとの接触部位を少なくでき、キャノピルーフへの
振動伝達を抑制することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
建設機械として油圧ショベルを例に挙げ、添付図面に従
って詳細に説明する。
【0026】まず、図1ないし図8は本発明の第1の実
施の形態を示すに、1は油圧ショベルの下部走行体、2
は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された建設機械本
体としての上部旋回体で、該上部旋回体2は、構造体を
なす旋回フレーム3と、該旋回フレーム3上のほぼ中央
部に配設された運転席4と、該運転席4の右側から後側
に亘って設けられ、エンジン、油圧機器等を収容した建
屋カバー5と、前記旋回フレーム3の後部に取付けられ
たカウンタウェイト6とによって大略構成され、前記旋
回フレームの前部中央には土砂の掘削作業等を行なうた
めの作業装置7が俯仰動可能に設けられている。
【0027】ここで、旋回フレーム3は、剛性を有する
底板3Aと複数の縦板3B(1枚のみ図示)とを有し、
前記底板3Aの上方には複数の支持板3C,3C,…に
よって床板3Dが支持され、該床板3D上に運転席4が
取付けられている。
【0028】また、旋回フレーム3の後部側には、エン
ジンを跨ぐように支持フレーム8が取付けられ、該支持
フレーム8は前,後方向に離間して配設された脚体8
A,8Bと、該脚体8A,8B上に設けられた支持台座
8Cとによって構成され、前記支持台座8C上には後述
する左,右の支柱10,10を固定する固定部材9が取
付けられている。ここで、固定部材9は、各支柱10,
10を固定的に支持すると共に、支持台座8Cに締着手
段、溶接手段等によって取付けられている。
【0029】10,10は支持フレーム8上に立設され
た左,右の支柱で、これら支柱10は、図3、図5に示
すように、左,右方向に離間して上,下方向に延びた縦
柱11,11と、該各縦柱11の上側から前方に延びた
横柱12,12とによってL字状に形成され、これら縦
柱11の下側は、互いに対向するように左,右方向に屈
曲して延びた固定柱13,13となっている。そして、
各支柱10は、固定柱13が支持フレーム8上の固定部
材9に強固に固定されることにより、上部旋回体2上に
立設されている。また、各支柱10は、十分な強度のパ
イプ材料に曲げ加工を施すことにより形成され、高い剛
性、耐久性を有している。さらに、縦柱11と横柱12
との間は曲がり部14となり、該曲がり部14は、縦柱
11に対する横柱12の振れ強度を高めるために十分に
大きな曲げ半径をもって形成されている。
【0030】15,15は各支柱10,10の横柱12
に設けられたねじ座で、該各ねじ座15は横柱12の上
部側に前,後方向に延びた状態で溶接されている。ここ
で、各ねじ座15は、図7、図8に示す如く、厚肉で長
尺な板体からなり、その両端側には前,後方向に離間し
てねじ穴15A,15Aが形成されている。
【0031】16は左,右の支柱10,10の間に取付
けられ、運転席4の上方を覆うように前方に延びたキャ
ノピルーフで、該キャノピルーフ16は、図4、図5、
図6に示すようにほぼ方形状に形成されている。ここ
で、キャノピルーフ16は、樹脂材料を成形加工するこ
とにより、断面が弓形状に湾曲した上板17とほぼ平坦
な下板18とによって中空構造をなしている。
【0032】19,19,…はキャノピルーフ16に
上,下方向に貫通して設けられた貫通穴(図7中に1
個、図8中に2個のみ図示)で、該各貫通穴19は、
左,右に配置されたねじ座15,15に対応して左,右
に2個ずつ、かつねじ座15のねじ穴15A,15Aに
対応して前,後方向に離間した位置にそれぞれ配設され
ている。また、各貫通穴19には、その内周側に補強用
のスリーブ19Aが挿嵌されている。
【0033】20はキャノピルーフ16の上板17に形
成された雨水誘導溝で、該雨水誘導溝20は、図5に示
す如く、上板17の前側、左側および右側を延びたコ字
状の凹溝として形成され、両端部は後側寄りに開放され
ている。そして、雨水誘導溝20は、キャノピルーフ1
6上の雨水を運転者の視界から外れた後側寄りで流下さ
せることにより、作業時の視界を良好にするものであ
る。
【0034】21,21,…はキャノピルーフ16の上
板17に位置して各貫通穴19の周辺部に設けられた環
状溝部で、該各環状溝部21は半円形または馬蹄形に形
成されている。そして、各環状溝部21には貫通穴19
を囲んで上方に突出する環状突部21Aが形成され、該
環状突部21Aは、環状溝部21内に流れ込んだ雨水を
堰き止めて貫通穴19内に雨水が浸入するのを防止する
ものである。また、各環状溝部21は雨水誘導溝20に
連通し、これにより、該環状溝部21内に流れ込んだ雨
水を雨水誘導溝20側に排出することができる。
【0035】22,22はキャノピルーフ16の下板1
8に形成された左,右の柱収容溝(片方のみ図示)で、
該各柱収容溝22は前,後方向に延びた半円弧状の凹溝
として形成され、横柱12の上側半分を隙間をもって収
容している。
【0036】23は柱収容溝22の奥所に設けられた空
隙部で、該空隙部23は、前,後方向に離間した2箇所
の貫通穴19,19間を上方に窪ますことによって形成
されている。そして、空隙部23は、ねじ座15の上面
との間に隙間24を確保し、横柱12とキャノピルーフ
16との接触部位を貫通穴19の周囲、例えば図8中の
寸法Sの範囲だけとすることにより、支柱10からの振
動の伝達を抑制し、キャノピルーフ16の振動を防止す
るものである。
【0037】25,25,…はキャノピルーフ16を
左,右の支柱10,10に取付けるためのボルトで、該
各ボルト25は、平ワッシャ25A、スプリングワッシ
ャ25Bを有している。そして、ボルト25は、キャノ
ピルーフ16の貫通穴19を通して横柱12に取付けら
れたねじ座15のねじ穴15Aに螺着されることによ
り、キャノピルーフ16を各支柱10に固定する。
【0038】26は環状溝部21の環状突部21A上面
に設けられたシールリングで、該シールリング26はO
リング等からなり、ボルト25の平ワッシャ25Aとの
間をシールし、貫通穴19への雨水の浸入を防止する。
【0039】本実施の形態による油圧ショベルは上述の
如き構成を有するもので、次に、その作動について説明
する。
【0040】まず、運転席4に着座した運転者は周囲の
レバーやペダルを適宜操作することにより、下部走行体
1を走行させて移動したり、作業装置7を俯仰動させて
土砂の掘削作業等を行なう。
【0041】また、走行時や作業時には、油圧ショベル
が振動を生じるが、縦柱11と該縦柱11の上側から前
方に延びた横柱12とからL字状をなした左,右の支柱
10,10にキャノピルーフ16を取付けると共に、キ
ャノピルーフ16を前,後方向の広範囲に亘って横柱1
2により支持しているから、油圧ショベルの振動によっ
てキャノピルーフ16がばたつき振動を生じるのを防止
することができる。
【0042】このように、本実施の形態によれば、1本
のパイプ材料をL字状に曲げて縦柱11、横柱12等を
形成した2本の支柱10によってキャノピルーフ16を
支持しているから、これら支柱10によるキャノピルー
フ16の支持剛性を高めることができ、キャノピルーフ
16のばたつき振動を抑制して、作業時の騒音の低減、
各部の耐久性の向上を図ることができる。
【0043】また、横柱12の上部側にねじ座15を設
け、キャノピルーフ16の上側からボルト25によって
該キャノピルーフ16を各支柱10に取付けることによ
り、ねじ座15、ボルト25等を上側に配置することが
できるから、運転者の視界に入るキャノピルーフ16等
の下板18側をすっきりとした形状にすることができ、
見栄えを良好にすることができる。
【0044】また、キャノピルーフ16を樹脂成形によ
る中空構造としているから、該キャノピルーフ16の重
量を軽減してばたつき振動を抑制することができる。
【0045】この際、キャノピルーフ16の上板17に
雨水を後側寄りに導く雨水誘導溝20を設けているか
ら、キャノピルーフ16上の雨水を雨水誘導溝20に沿
って流すことにより、運転者の視界から外れた位置とな
る後側寄りで雨水を流下させることができ、作業時の視
界を良好にして、作業性を高めることができる。
【0046】さらに、キャノピルーフ16の各貫通穴1
9の周辺部に環状溝部21を設け、それぞれの環状溝部
21を雨水誘導溝20に連通させているから、各環状溝
部21内に流れ込んだ雨水を雨水誘導溝20側に排出す
ることができ、貫通穴19からの雨水の漏れを防止する
ことができる。
【0047】また、各環状溝部21によってキャノピル
ーフ16の上板17を立体的に形成することができるか
ら、環状溝部21によって貫通穴19の周辺の強度を高
めることができ、キャノピルーフ16の剛性を高めるこ
とができる。しかも、環状溝部21によってキャノピル
ーフ16内にボルト25の頭を埋没させて隠すことがで
きるから、この点においても見栄えを良好にすることが
できる。
【0048】また、各環状溝部21には、貫通穴19を
囲んで上方に突出させた環状突部21Aを設けているか
ら、貫通穴19に雨水が流れ込むのを環状突部21Aに
よって堰き止めることができ、貫通穴19からの雨水の
漏れを防止することができる。
【0049】また、環状突部21Aの上面にはシールリ
ング26を設け、ボルト25の平ワッシャ25Aとの間
をシールしているから、貫通穴19からの雨漏りをより
確実に防止することができる。
【0050】一方、各横柱12,12の上部側に位置し
てねじ座15を設け、これらのねじ座15には両端側に
前,後方向に離間して2個のねじ穴15A,15Aを設
け、キャノピルーフ16には各ねじ穴15Aに対応する
ように前,後方向に離間してそれぞれ貫通穴19を設け
ると共に、キャノピルーフ16の下板18には2箇所の
貫通穴19間に位置して前記ねじ座15上面との間に隙
間24を確保する空隙部23を設ける構成としている。
この結果、これらの空隙部23により横柱12とキャノ
ピルーフ16との接触部位を貫通穴19の周囲で寸法S
の範囲だけにすることができるから、走行時や作業時の
振動がキャノピルーフ16に伝達されるのを抑制でき、
キャノピルーフ16の振動による損傷や騒音を防止する
ことができる。
【0051】次に、図9ないし図11は本発明の第2の
実施の形態を示すに、本実施の形態の特徴は、建設機械
本体と左,右の支柱の横柱との間には運転席の前側に位
置して左,右の追加支柱を設ける構成としたことにあ
る。なお、本実施の形態では、前述した第1の実施の形
態と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説明を省
略するものとする。
【0052】31,31は運転席4の前側に左,右に離
間して配設された左,右の追加支柱で、該各追加支柱3
1は、旋回フレーム3上に立設された縦柱32と、該縦
柱32の上側から後側に延びた横柱33とによりL字状
に形成されている。また、各縦柱32の下端部には、図
10に示す如く、ブラケット32Aがそれぞれ設けられ
ている。
【0053】そして、これらの追加支柱31は、縦柱3
2の下端側がブラケット32Aを介して旋回フレーム3
の床板3Dにボルト34により固定されている。また、
横柱33の先端部は、図11に示すように支柱10の横
柱12先端部に溶接部35によって一体的に固着されて
いる。
【0054】かくして、このように構成された本実施の
形態においても、前述した第1の実施の形態とほぼ同様
の作用効果を得ることができるが、特に、本実施の形態
では、旋回フレーム3と左,右の支柱10の横柱12と
の間に、それぞれ追加支柱31を設けているから、キャ
ノピルーフ16の支持剛性をより一層高めることがで
き、キャノピルーフ16の振動をより確実に抑制するこ
とができる。しかも、追加支柱31は、その縦柱32の
下端側を床板3Dにボルト止めし、横柱33の先端部を
支柱10の横柱12先端部に溶接するだけで取付けるこ
とができるから、支柱10、キャノピルーフ16等を構
造変更することなく、各追加支柱31を容易に設けるこ
とができる。
【0055】なお、第2の実施の形態では、左,右の追
加支柱31の横柱33先端部を支柱10の横柱12先端
部に溶接部35によって一体的に固着した場合を例に挙
げて説明したが、本発明はこれに限るものではなく、例
えば図12に示す第1の変形例のように、追加支柱3
1′の横柱33′先端部を支柱10′の横柱12′先端
部に連結プレート41を介してボルト42,42,…で
固定する構成としてもよい。この場合には、追加支柱3
1′を容易に着脱することができる。
【0056】また、図13に示す第2の変形例のよう
に、追加支柱31″の横柱33″先端に段差部51を設
け、支柱10″の横柱12″先端に該段差部51に嵌り
合う段差部52を設け、両者をボルト・ナット53,5
3によって連結する構成としてもよい。
【0057】さらに、各実施の形態では、建設機械とし
て油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明はこれ
に限らず、例えばホイールローダ、ブルドーザ等の他の
建設機械にも適用することができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1の発明によ
れば、左,右の支柱を建設機械本体に立設された縦柱の
上側から横柱を前方に延ばすことによってL字状に形成
し、キャノピルーフを各支柱の横柱に取付ける構成とし
ているから、一体構造をなす縦柱と横柱とによって各支
柱の剛性を高めることができ、この横柱によってキャノ
ピルーフを前,後方向に亘って広範囲に支持することが
できる。これにより、キャノピルーフの支持剛性を高め
てキャノピルーフのばたつき振動を抑制でき、作業時の
騒音の低減、各部の耐久性の向上を図ることができる。
【0059】請求項2の発明によれば、左,右の支柱の
横柱には上部側に位置してねじ座を設け、キャノピルー
フには該各ねじ座に対応した位置に貫通穴を設け、該各
貫通穴には上側から挿通して前記ねじ座に螺着されるボ
ルトを設け、キャノピルーフは該各ボルトによって左,
右の支柱に固定する構成としているから、ねじ座、ボル
ト等を横柱の上側に配置することができ、運転者の視界
に入るキャノピルーフ等の下面側をすっきりとした形状
にし、見栄えをよくすることができる。
【0060】請求項3の発明によれば、貫通穴の周囲に
は上方に突出する環状突部を設けているから、貫通穴に
雨水が流れ込むのを環状突部によって堰き止めることが
でき、貫通穴からの雨水の漏れを防止することができ
る。
【0061】請求項4の発明によれば、キャノピルーフ
には上面側に位置して雨水を後側寄りに導く雨水誘導溝
を設けているから、キャノピルーフの上面側の雨水を雨
水誘導溝に沿って流し、運転者の視界から外れる後側寄
りで雨水を流下させることができ、作業時の視界を良好
にして作業性を高めることができる。
【0062】請求項5の発明によれば、キャノピルーフ
には貫通穴の周辺に環状溝部を設け、該環状溝部は雨水
誘導溝に連通させる構成としているから、環状溝部内に
流れ込んだ雨水を雨水誘導溝側に排出することができ、
貫通穴への雨水の浸入を防止することができる。また、
環状溝部によってキャノピルーフが立体的になるから、
該環状溝部によって貫通穴の周辺の強度を高めることが
でき、キャノピルーフの剛性を高めることができる。さ
らに、環状溝部によってキャノピルーフ内にボルトの頭
を埋没させて隠すことができ、見栄えを良好にすること
ができる。
【0063】請求項6の発明によれば、環状溝部の内側
には貫通穴を囲んで上方に突出する環状突部を設け、該
環状突部の上面にはボルトとの間をシールするシールリ
ングを設けているから、環状溝部内に流れ込んだ雨水を
環状突部によって堰き止め、貫通穴に雨水が浸入するの
を防止することができる。しかも、貫通穴を囲む環状突
部と該環状突部とボルトとの間のシールリングによって
貫通穴への雨水の浸入をより確実に防止することがで
き、信頼性を向上することができる。
【0064】請求項7の発明によれば、建設機械本体と
左,右の支柱の横柱との間には運転席の前側に位置して
左,右の追加支柱を設ける構成としているから、これら
の追加支柱の上部を前方に延びた各横柱先端に取付け、
各追加支柱の下部を建設機械本体に取付けることによ
り、簡単な構成で追加支柱を設けることができる。これ
により、キャノピルーフに対する支持剛性をより一層高
めることができ、キャノピルーフの振動を抑制すること
ができる。しかも、支柱、キャノピルーフ等を構造変更
することなく、追加支柱を容易に設けることができる。
【0065】請求項8の発明によれば、左,右の支柱の
横柱には上部側に位置してねじ座を設け、該ねじ座には
横柱の前,後方向に離間して2箇所にねじ穴を設け、キ
ャノピルーフには2箇所のねじ穴に対応する位置にそれ
ぞれ貫通穴を設けると共に、キャノピルーフの下面には
2箇所の貫通穴間に位置して前記ねじ座上面との間に隙
間を確保する空間部を設けているから、左,右の横柱に
キャノピルーフを取付けた状態でも、前,後のねじ穴間
に位置してねじ座の上面とキャノピルーフの下面との間
に空間部を形成することができ、支柱とキャノピルーフ
との接触部位を少なくして、キャノピルーフへの振動伝
達を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による油圧ショベル
を示す正面図である。
【図2】建屋カバー、エンジン等を省略した状態の上部
旋回体を拡大して示す正面図である。
【図3】左,右の支柱とキャノピルーフを後側から示す
外観斜視図である。
【図4】キャノピルーフを支柱の一部と一緒に示す正面
図である。
【図5】キャノピルーフを支柱と一緒に示す図4の平面
図である。
【図6】キャノピルーフを支柱の一部と一緒に示す図4
の右側面である。
【図7】横柱とキャノピルーフとの接続状態を図5中の
矢示 VII−VII 方向からみた要部拡大断面図である。
【図8】横柱とキャノピルーフとの接続状態を図5中の
矢示VIII−VIII方向からみた要部拡大断面図である。
【図9】本発明の第2の実施の形態を図2と同様位置か
らみた上部旋回体の正面図である。
【図10】左,右の支柱、キャノピルーフ、左,右の追
加支柱を前側から示す外観斜視図である。
【図11】追加支柱と支柱との接続状態を示す要部拡大
図である。
【図12】追加支柱と支柱との接続状態の第1の変形例
を示す要部拡大図である。
【図13】追加支柱と支柱との接続状態の第2の変形例
を示す一部破断の要部拡大図である。
【符号の説明】
2 上部旋回体(建設機械本体) 3 旋回フレーム 4 運転席 8 支持フレーム 10,10′,10″ 支柱 11,32 縦柱 12,12′,12″,33,33′33″ 横柱 15 ねじ座 15A ねじ穴 16 キャノピルーフ 17 上板 18 下板 19 貫通穴 20 雨水誘導溝 21 環状溝部 21A 環状突部 23 空隙部 24 隙間 25 ボルト 26 シールリング 31,31′,31″ 追加支柱
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西村 孝治 茨城県土浦市神立町650番地 日立建機株 式会社土浦工場内 (72)発明者 岩下 弘 茨城県新治郡千代田町新治1828 (72)発明者 遠藤 新一郎 茨城県新治郡千代田町新治1828 Fターム(参考) 2D015 EA05 3D003 AA00 AA01 AA06 AA07 AA09 AA17 BB14 CA18 CA38 CA48 DA30

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運転席が設けられた建設機械本体と、前
    記運転席の後側に位置して該建設機械本体に立設された
    左,右の支柱と、該各支柱の上部側に取付けられ、前記
    運転席の上方を覆うように前方に延びたキャノピルーフ
    とを備えた建設機械において、 前記左,右の支柱は前記建設機械本体に立設された縦柱
    の上側から横柱を前方に延ばすことによってL字状に形
    成し、前記キャノピルーフは前記各支柱の横柱に取付け
    る構成としたことを特徴とする建設機械。
  2. 【請求項2】 前記左,右の支柱の横柱には上部側に位
    置してねじ座を設け、前記キャノピルーフには該各ねじ
    座に対応した位置に貫通穴を設け、該各貫通穴には上側
    から挿通して前記ねじ座に螺着されるボルトを設け、前
    記キャノピルーフは該各ボルトによって左,右の支柱に
    固定する構成としてなる請求項1に記載の建設機械。
  3. 【請求項3】 前記貫通穴の周囲には上方に突出する環
    状突部を設けてなる請求項2に記載の建設機械。
  4. 【請求項4】 前記キャノピルーフには上面側に位置し
    て雨水を後側寄りに導く雨水誘導溝を設けてなる請求項
    1,2または3に記載の建設機械。
  5. 【請求項5】 前記キャノピルーフには前記貫通穴の周
    辺に環状溝部を設け、該環状溝部は前記雨水誘導溝に連
    通させる構成としてなる請求項4に記載の建設機械。
  6. 【請求項6】 前記環状溝部の内側には前記貫通穴を囲
    んで上方に突出する環状突部を設け、該環状突部の上面
    には前記ボルトとの間をシールするシールリングを設け
    てなる請求項5に記載の建設機械。
  7. 【請求項7】 前記建設機械本体と左,右の支柱の横柱
    との間には前記運転席の前側に位置して左,右の追加支
    柱を設ける構成としてなる請求項1,2,3,4,5ま
    たは6に記載の建設機械。
  8. 【請求項8】 前記左,右の支柱の横柱には上部側に位
    置してねじ座を設け、該ねじ座には前記横柱の前,後方
    向に離間して2箇所にねじ穴を設け、前記キャノピルー
    フには2箇所のねじ穴に対応する位置にそれぞれ貫通穴
    を設けると共に、前記キャノピルーフの下面には2箇所
    の貫通穴間に位置して前記ねじ座上面との間に隙間を確
    保する空間部を設けてなる請求項1に記載の建設機械。
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