JP2000062303A - リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジ - Google Patents
リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジInfo
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Abstract
クテンションを安定化させることができるリボンカート
リッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカー
トリッジを提供することを目的とする。 【解決手段】 カートリッジケース31内に、インクリ
ボン200を繰り出す繰出しスプール210と、繰出し
スプール210を保持する軸状突起72と、繰出しスプ
ール210の回転を制動する制動機構73,75とを備
えたリボンカートリッジにおける制動装置において、制
動機構73,75は、軸状突起72の一部を軸方向に
「U」字状に除去して形成したばね性を有する摺接片部
73と、軸状突起72の中空部74に挿入され、摺接片
部73の先端部を繰出しスプール210の内周面に向か
って付勢するばね75とを有し、摺接片部73の先端部
は、繰出しスプール210の内周面と相補的形状の摺接
面73cを備えている。
Description
ックテンションを付与するリボンカートリッジにおける
制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジに関す
るものである。
て、実用新案登録第2564763号に記載のものが知
られている。このリボンカートリッジには、印字が為さ
れる透明テープと、透明テープの印字面に貼着される両
面粘着テープとが収容されると共に、印字のためのイン
クリボンが、繰出しコアおよび巻取りコアに巻回した状
態で収容されている。従動側の繰出しコアは、カートリ
ッジケースの内面に突設したコア軸に回転自在に軸支さ
れ、且つコア軸の中空部に装着したトーションばねによ
り、インクリボンにバックテンションを与えるべく、そ
の回転が制動されるようになっている。この場合、コア
軸の一部には透孔が形成され、この透孔からトーション
ばねのリング部が突出して、繰出しコアを軸方向に付勢
している。これにより、繰出しコアが回転すると、これ
に押し付けられたリング部が繰出しコアの内面に強く摺
接し、繰出しコアが回転が制動される。
ンカートリッジでは、トーションばねのリング部が繰出
しコアの内面に点接触で直接摺接しているため、繰出し
コアの内周面の真円度や微妙凹凸などにより、制動力が
大きく変動したり、トーションばねにひびり振動が発生
するなどの問題があった。これにより、インクリボンに
付与するバックテンションの変動が大きくなり、印字品
質が悪化することになる。
付与するバックテンションを安定化させることができる
リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備え
たリボンカートリッジを提供することをその目的として
いる。
ッジの制動装置は、カートリッジケース内に、インクリ
ボンを繰り出す繰出しスプールと、繰出しスプールを回
転自在に保持する中空の軸状突起と、繰出しスプールの
回転を制動する制動機構とを備えたリボンカートリッジ
における制動装置において、制動機構は、軸状突起の一
部を軸方向に「U」字状に除去して形成したばね性を有
する摺接片部と、軸状突起の中空部に挿入され、摺接片
部の先端部を繰出しスプールの内周面に向かって付勢す
るばねとを有し、摺接片部の先端部は、繰出しスプール
の内周面と相補的形状の摺接面を備えていることを特徴
とする。
しスプールは、軸状突起の一部に形成した摺接片部を介
して、ばねにより付勢されており、かつ摺接片部の先端
部(摺接端)は、繰出しスプールの内周面と相補的形状
の摺接面に形成されているため、制動のために加えられ
るばね力は、比較的広い面積で且つ繰出しスプールの内
周面に均一に作用する。このため、繰出しスプールの内
周面に微妙な凹凸などがあっても、ばね力が一部に集中
することがなく、これに均一且つ安定にばね力を付与す
ることができる。
裏一方の内面から繰出しスプールの軸方向のほぼ中間部
まで延在していることが、好ましい。
向のほぼ中間部にばね力を作用させることができるた
め、繰出しスプールの回転ぶれなどを極力少なくするこ
とができる。
ケースと一体に成形されていることが、好ましい。
接片部を簡単に形成することができる。
れに挿入したばねを抜止め状態に係止する係止突起が形
成されていることが、好ましい。
が、カートリッジケースに加えられた衝撃などで、簡単
に抜け落ちてしまうのを防止することができる。また、
ばねを挿入したときに、ばねが係止突起を乗り越えてセ
ットされることで、セット状態が確認でき、ばねの装着
不良を防止することができる。
「U」字状に折曲げたばね本体と、ばね本体の一方の端
部を円形に折曲げた付勢端となるリング部とを備えてい
ることが、好ましい。
するばねを、低コストで簡単に作成することができる。
は、ばねの挿入姿勢に合わせて長方形に形成されている
ことが、好ましい。
となく、ばねを中空部に挿入することができ、且つ挿入
した状態において、ばねの姿勢を安定させることができ
る。
ないし5のいずれかに記載のリボンカートリッジにおけ
る制動装置を備えたことを特徴とする。
安定したバックテンションを加えることができるため、
インクリボンが原因となる印刷不良を極力少なくするこ
とができる。
発明の一実施形態に係るリボンカートリッジにおける制
動装置およびこれを備えたリボンカートリッジ(テープ
カートリッジ)が、適用されたテープ印刷装置について
説明する。このテープ印刷装置は、テープカートリッジ
を介して装置内に装着した印刷テープに、所望の文字や
図形などを印刷(印字)すると共に、印刷テープの印刷
済み部分を所定の長さに切断するものである。より具体
的には、印刷テープにはMD(ミニディスク)専用の粘
着ラベルが作り込まれており、テープ印刷装置はこの粘
着ラベルの表面に所望の印刷を行うものである。そし
て、印刷後の粘着ラベルは、印刷テープから剥してMD
(カセット)の所定の位置に貼着される。
視図であり、同図に示すように、テープ印刷装置1は、
印刷装置本体2と、これに着脱自在に装着されるテープ
カートリッジ3から成り、印刷装置本体2は、上下2分
割の装置ケース4により外殻が形成されている。装置ケ
ース4の前部上面には、各種入力キー5aから成るキー
ボード5が配設され、後部上面には、ディスプレイ6、
開閉蓋7およびこれを開放する蓋開放ボタン8が配設さ
れている。開閉蓋7の内側には、テープカートリッジ3
を装着するためのカートリッジ装着部9が窪入形成され
ており、テープカートリッジ3はこの開閉蓋7を開放し
た状態でカートリッジ装着部9に対し着脱される。ま
た、装置ケース4の左側部には、カートリッジ装着部9
と装置外部とを連通するテープ排出口10が形成され、
テープ排出口10には、送り出した印刷テープ100を
切断するテープカッタ(図示省略)が臨んでいる。さら
に、装置ケース4の左後部には、このテープカッタを切
断動作させるカッタボタン11が配設されている。
カバー13に覆われた印刷ヘッド14と、印刷ヘッド1
4に対峙するプラテン15と、巻取りリール駆動軸16
と、テープカートリッジ3の装着を案内するガイド突起
17が立設されている。また、カートリッジ装着部9の
下側には、プラテン15および巻取りリール駆動軸16
を回転させるテープ送り機構(図示省略)が内蔵されて
いる。なお、図中の符号18はヘッド操作板であり、開
閉蓋7を閉塞すると、このヘッド操作板18により、印
刷ヘッド14がプラテン15を押圧する印刷位置に回動
して、印刷が可能になる。
プカートリッジ3を装着した後、キーボード5により所
望の文字などの印刷情報を入力し、同時にディスプレイ
6により入力結果を確認すると共に編集を行う。次に、
キーボード5を介して印刷を指示すると、テープ送り機
構が駆動して、テープカートリッジ3から印刷テープ1
00を繰り出すと同時に、印刷ヘッド14が駆動して、
印刷テープ100の粘着ラベル110の部分に所望の印
刷を行う。或いは、図外のミニディスクプレーヤをこの
印刷装置本体2に接続し、MDに記憶されているインデ
ェックスデータなど読み出してこれを編集し、印刷テー
プ100の粘着ラベル110の部分に印刷する。
は、印刷動作に並行してテープ排出口10から連続的に
外部に送り出されてゆく。このようにして、所望の印刷
が完了すると、テープ送り機構はその送り動作を停止す
る。ここで、ユーザーが、装置ケース4の左後部に配設
されたカッターボタン11を押すことで、テープカッタ
が作動し粘着ラベル付きの印刷テープ100が所望の長
さに切断される。
トリッジ3は、上ケース31aと下ケース31bとから
成るカートリッジケース31により、その外殻が形成さ
れている。上ケース31aと下ケース31bとは、相互
にスナップイン形式で係合しており(図4および図5参
照)、係合した状態で、テープカートリッジ3の種別な
どを記載した粘着シール32により分離不能に接合され
ている(図2参照)。粘着シール32は、剥離可能に構
成され、これを剥して上ケース31aを外すことで、使
用済みの印刷テープ100などを交換できるようになっ
ている。
プコア120にロール状に巻回した印刷テープ100
と、一端側を繰出しコア210に巻回し他端側を巻取り
コア220に巻回したインクリボン200とが収容され
ている。印刷テープ100は、テープコア120から繰
り出される一方、インクリボン200は、繰出しコア2
10から繰り出され、印刷テープ100と重なって併走
した後、巻取りコア220に巻き取られる。
00とが重なる部分には、印刷ヘッド14およびプラテ
ン15が臨む開口部34が形成されている(図10参
照)。テープカートリッジ3をカートリッジ装着部9に
装着すると、この開口部34に、印刷テープ100およ
びインクリボン200を挟むように印刷ヘッド14およ
びプラテン15が挿入される。同時に、巻取りコア22
0の中空部分には巻取りリール駆動軸16が挿入され
る。そして、プラテン15と巻取りリール駆動軸16と
が同期して回転すると、印刷テープ100とインクリボ
ン200とが同時に送られ、且つ印刷ヘッド14が駆動
することで、印刷が行われる。印刷テープ100の印刷
完了部分は、カートリッジケース31に形成したテープ
送出口35から装置ケース4のテープ排出口10に向か
って送り出されてゆく。
ープ本体101に剥離テープ(基材テープ)102を貼
り合わせて成り、印刷テープ本体101には、それぞれ
方形に切り線を入れることで多数の粘着ラベル110が
横並び作り込まれている。すなわち、粘着ラベル110
は、いわゆる剥離紙付きのテープをハーフカットして形
成されている。粘着ラベル110が作り込まれている部
分以外の部分、すなわち左右の縦非ラベル部111は、
印刷テープ100が切断される部分となり、上下の横非
ラベル部(ラベル非貼着部)112は、印刷テープ10
0の走行(繰出し)が案内される部分となる。
0の両端面には、表裏一対のフィルム130,130が
貼着されている。フィルム130は、印刷テープ100
の繰り出しに影響を及ぼさない程度の粘着力で印刷テー
プ100の両端面に貼着されると共に、印刷テープ10
0のばらけを防止している。なお、実施形態の粘着ラベ
ル110は、MDのカセットやカセットケースの表裏面
に貼着するためのもの(大きさ)であるが、この印刷テ
ープ100とは別に、MDのカセットの側面に貼着する
ための、細長の粘着ラベルを作り込んだ印刷テープも、
テープカートリッジに搭載して用意されている。
トリッジケース31内のほぼ半部には、印刷テープ10
0の繰出し口となる部分を除いて円形に形成されたテー
プ収容部41と、テープ収容部41に連なるテープ繰出
し部42とが設けられている。テープ収容部41は、上
ケース31aの内面に突出形成した上テープ収容壁44
aと、下ケース31bの内面に突出形成した下テープ収
容壁bとで構成され、また同様にテープ繰出し部42
は、上テープ収容壁44aに連なる上テープ繰出し壁4
5aと、下テープ収容壁44bに連なる下テープ繰出し
壁45bとで構成されている。上下両テープ繰出し壁4
5a,45bは、上下両テープ収容壁44a,44bの
端部との間で印刷テープ100の繰出し口を構成すると
共に、テープ送出口35に向かって渦曲線状に湾曲して
開口部34の近傍まで延びている。
(副ガイド壁部)46と、周壁部46の内面に等間隔で
形成した複数の突状部47とを有しており、この突状部
47が、収容した印刷テープ100の上側の横非ラベル
部112に摺接するようになっている。同様に、下テー
プ収容壁44bは、略円形の周壁部46と、周壁部46
の内面に等間隔で形成した複数の突状部47とを有する
と共に、上記の開口部34を構成する開口壁36に背合
わせとなる周壁部46の部位を立上げ形成した立上げ壁
48と、立上げ壁48の外側に突設した突設壁49とを
有している。この場合も、突状部47が、収容した印刷
テープ100の下側の横非ラベル部112に摺接する。
壁44aの周壁部46に連なる湾曲部51と、湾曲部5
1の内側に形成したガイド壁部(主ガイド壁部)52と
を有し、ガイド壁部52の先端は湾曲部51より先方に
延びている。ガイド壁部52は、複数の突状部47の延
長上に配設されており、突状部47と同様に印刷テープ
100の上側の横非ラベル部112に摺接するようにな
っている。下テープ収容壁45bは、下テープ収容壁4
4bの周壁部46に連なると共に立上げ壁48と同一高
さに形成した隔壁部(支持壁部)53と、隔壁部53の
内側に形成したガイド壁部52とを有している。この場
合も、ガイド壁部52は、その先端が隔壁部53より先
方に延びており、印刷テープ100の下側の横非ラベル
部112に摺接するようになっている。
とインクリボン200側とを区画しており、インクリボ
ン200がたるんだときに、印刷テープ100にインク
リボン200が接触しないように、両者の間を仕切って
いる。これにより、粘着ラベル110の縁からはみ出し
た粘着材に、インクリボン200が張り付いてジャミン
グが発生するのを、防止している。
分に位置して上ケース31aには、円筒突起55と十字
状のリブ56が形成されている。同様に、下テープ収容
壁44bの内側中心部分に位置して下ケース31bに
は、円筒突起56と十字状のリブ56が形成されてい
る。この上下の円筒突起55,55は、その外周面に印
刷テープ100のテープコア120が回転自在に軸支さ
れる部位であり、且つその内周面は、テープカートリッ
ジ3をカートリッジ装着部9に装着するときに、上記の
ガイド突起17に嵌合する部位となる。
印刷テープ100をセットすると、図3および図6に示
すように、印刷テープ100の上側の横非ラベル部11
2に、上テープ収容壁44aの複数の突状部47および
上テープ繰出し壁45aのガイド壁部52が対峙し、下
側の横非ラベル部112に、下テープ収容壁44bの複
数の突状部47および下テープ繰出し壁45bのガイド
壁部52が対峙する。このため、印刷テープ100が繰
り出されてゆくと、印刷テープ100は、その両横非ラ
ベル部112,112が両ガイド壁部52,52に案内
され、これに摺接しながら送り出されてゆく。また、印
刷テープ100がばらけた場合には、複数の突状部47
も案内部材として機能し、印刷テープ100はその両横
非ラベル部112,112でこれに摺接しながら送り出
されてゆく。
100の粘着ラベル110は、これら案内部材に一切接
触することがなく、たとえ粘着材がはみ出すなどして剥
がれ易い状態にあっても、印刷に供される前に粘着ラベ
ル110が剥がれることがない。なお、上記の各突状部
47はその先端が傾斜しており、印刷テープ100のテ
ープ収容部41への投入を案内できるようになってい
る。
(周壁部46)48および突設壁49と、上下両テープ
繰出し壁45a,45bの両ガイド壁部(隔壁部53)
52,52とで構成される楔状空間60には、印刷テー
プ100の逆走を阻止するストップローラ61が遊嵌状
態で収容されている。すなわち、立上げ壁(周壁部4
6)48および突設壁49と両ガイド壁部(隔壁部5
3)52,52とで、立上げ壁48と両ガイド壁部5
2,52とが鋭角を為す楔状壁部が構成され、且つ楔状
壁部とストップローラ61とで印刷テープ100の逆走
阻止機構が構成されている。
構成され、図7に示すように、上ケース31aと下ケー
ス31bとの間の寸法とほぼ同寸法に形成されている。
また、ストップローラ61は、柔軟性を有し、自由状態
でわずかに撓んでいる。このため、楔状空間60に収容
したストップローラ61は、その長手方向のいずれかの
部位が印刷テープ100に常に接触している。したがっ
て、印刷テープ100が正逆走行すると、その摺動抵抗
を受けて楔状空間60内を移動する。
てゆくと、ストップローラ61は、印刷テープ100に
接触して転動しながら突設壁49側に移動し、印刷テー
プ100の走行を許容する。一方、印刷テープ100が
繰出し方向と逆方向に逆走すると、ストップローラ61
は、印刷テープ100に接触して転動しながら立上げ壁
48と両ガイド壁部52,52との狭まった部分に向か
って移動する。この移動によりストップローラ61は、
立上げ壁48と両ガイド壁部52,52との間に挟ま
れ、立上げ壁48から反力を受けながら、両ガイド壁部
52,52との間に印刷テープ100を強く挟持し、印
刷テープ100の逆走を阻止する。
止することができるため、何らかの衝撃で印刷テープ1
00の繰出し端がカートリッジケース31内に引き込ま
れそうになっても、この引込みを防止することができ
る。またこのとき、ストップローラ61により両ガイド
壁部52,52に押圧挟持される部分は、印刷テープ1
00の両横非ラベル部112,112であり、この逆走
阻止動作においても、粘着ラベル110が剥がれること
はない。
上ケース31aと下ケース31bとに跨って、全体とし
てスリット状に形成されており、上下両端部に位置する
幅狭部63,63、両幅狭部63,63間に位置する幅
広部64とで構成されている。両幅狭部63,63は、
ここを通過する印刷テープ100の両横非ラベル部11
2,112の位置に対応し、また幅広部64は粘着ラベ
ル110の位置に対応している。印刷テープ100がテ
ープ送出口35を通過する時には、両横非ラベル部11
2,112が両幅狭部63,63に案内されるようにこ
れに摺接する一方、粘着ラベル110は、テープ送出口
35の縁に一切接触することなくここを通過する。した
がって、テープ送出口35の部分においても、粘着ラベ
ル110が剥がれることがない。
ように、繰出しコア(繰出しスプール)210から繰り
出され、上記の逆走阻止機構の近傍で印刷テープ100
と重なり、そのまま開口部34を横切り、更に開口壁3
6に沿って走行して巻取りコア220に巻取られる。こ
の場合、従動側となる繰出しコア210は、後述する制
動機構により、インクリボン200がたるまないように
制動されている。また、駆動側となる巻取りコア220
は、テープカートリッジ3が印刷装置本体2に装着して
いない状態で、インクリボン200がたるまないよう
に、後述する逆転阻止機構により、その自由回転を阻止
されている。
に、繰出しコア210は、上ケース31aの内面に突出
形成した円筒状の上軸状突起71と、下ケース31bの
内面に突出形成され、上軸状突起71と同軸上に配設し
た円筒状の下軸状突起72とに、回転可能に軸支されて
いる。上軸状突起71は短く形成され、下軸状突起72
は、繰出しコア210のほぼ下半部が係合するように長
く形成されている(図9参照)。下軸状突起72には、
その一部を逆「U」字状に除去して、ばね性を有する摺
接片部73が形成されている。また、下軸状突起72の
中空部74には、摺接片部73を内側から付勢する制動
ばね75が挿入されている。すなわち、この摺接片部7
3と制動ばね75とにより、繰出しコア210の内周面
を径方向に押圧して、繰出しコア210の回転を制動す
る制動機構が構成されている。
を折曲げて形成されており、略「U」字状に折曲げたば
ね本体75aと、ばね本体の一方の端部を円形に折曲げ
たリング部75bとで構成されている。制動ばね75
は、下方から中空部74に挿入されており、リング部7
5bが摺接片部73に当接してこれを押圧すると共に、
他方の端部が下軸状突起72の上端部内面に当接してい
る。なお、下軸状突起72の中空部74は、制動ばね7
5が適切な姿勢で挿入されるように、その横断面が摺接
片部73の内面を短辺とする長方形に形成されている
(図3参照)。
aと、繰出しコア210の内周面に接触する付勢端部7
3bとから成り、付勢端部73bの外面には、繰出しコ
ア210の内周面と相補的形状を為す摺接面73cが形
成されている。すなわち、摺接片部73は、繰出しコア
210の内周面と比較的広い面積で摺接し、繰出しコア
210に安定した制動力を付与できるようになってい
る。また、付勢端部73bの内面には第1係止突起73
dが形成される一方、第1係止突起73dに対応して下
軸状突起72の上端部内面には第2係止突起72aが形
成されている。中空部74に制動ばね75を挿入してゆ
くと、リング部75bが第1係止突起73dを乗り越
え、続いて他方の端部が第2係止突起72aに当接し
て、制動ばね75が下軸状突起72に適切にセットされ
る。また、セットされた制動ばね75に対し、第1係止
突起73dは下方への抜止めとして作用し、第2係止突
起72aは上方への抜止めとして作用する。
摺接片部73の付勢端部73bが繰出しコア210の内
周面を押圧し、繰出しコア210が回転すると、付勢端
部73bの摺接面73cが繰出しコア210の内周面に
摺接する。したがって、繰出しコア210の内周面に凹
凸などがあっても、これを吸収し安定したばね力を付与
することができる。したがって、制動力(摺動摩擦)も
安定し、インクリボン200に変動の少ないバックテン
ションを付与することができる。
成した円形の上軸孔81と、下ケース31bに形成さ
れ、上軸孔81と同軸上に配設した円形の下軸孔(図示
省略)とに、回転可能に軸支されている。巻取りコア2
20の内周面には、周方向に複数の突条221が形成さ
れており、テープカートリッジ3を印刷装置本体2に装
着すると、この複数の突条221に巻取りリール駆動軸
16が噛み合って、巻取りコア220が回転駆動可能と
なる(図10参照)。また、巻取りコア220の下端部
には、図示しないが爪車状のロック受け部が形成されて
いる。そして、ロック受け部に、下ケース31bに装着
したロック爪部材91が係脱するようになっている。す
なわち、このロック受け部とロック爪部材91により、
巻取りコア220の逆転を阻止する逆転阻止機構が構成
されている。
設したピン状突起92に回動自在に装着された部材本体
93と、部材本体93から巻取りコア220側に延びる
爪部94と、部材本体93から「V」字状に延びるばね
片部95および解除片部96とで、一体に形成されてい
る。テープカートリッジ3を印刷装置本体2に装着して
いない状態では、図3に示すように、ばね片部95の付
勢作用で、爪部94がピン状突起92を中心に巻取りコ
ア220側に回動付勢され、爪部94の先端が巻取りコ
ア220のロック受け部に係止している。これにより、
巻取りコア220の正転は許容される(爪車状ゆえ)
が、逆転は阻止される。
体2に装着した状態では、図10に示すように、印刷装
置本体2のカートリッジ装着部9に形成したカム突起9
aに解除片部96が係合し、ばね片部95に抗して爪部
94を逆方向に回動させて、巻取りコア220のロック
受け部から離脱させる。これにより、巻取りコア220
のロック爪部材91による係止状態が解除される。また
このとき、巻取りコア220と巻取りリール駆動軸16
が噛み合い、巻取りコア220がロック爪部材91に対
し無抵抗で回転可能となる。
ジにおける制動装置およびリボンカートリッジによれ
ば、摺接片部の摺接面が、繰出しスプールの内周面と相
補的形状に形成されているので、繰出しスプールの内周
面に、ばね力が一部に集中することがなく、これに均一
且つ安定にばね力を付与することができる。したがっ
て、簡単な構造で、インクリボンに付与するバックテン
ションを安定化させることができる。
ープカートリッジを取り去った状態の斜視図である。
平面図である。
ある。
ある。
図である。
面図である。
図である。
図である。
ジの平面図である。
Claims (7)
- 【請求項1】 カートリッジケース内に、インクリボン
を繰り出す繰出しスプールと、当該繰出しスプールを回
転自在に保持する中空の軸状突起と、繰出しスプールの
回転を制動する制動機構とを備えたリボンカートリッジ
における制動装置において、 前記制動機構は、前記軸状突起の一部を軸方向に「U」
字状に除去して形成したばね性を有する摺接片部と、前
記軸状突起の中空部に挿入され、前記摺接片部の先端部
を前記繰出しスプールの内周面に向かって付勢するばね
とを有し、 前記摺接片部の先端部は、前記繰出しスプールの内周面
と相補的形状の摺接面を備えていることを特徴とするリ
ボンカートリッジにおける制動装置。 - 【請求項2】 前記摺接片部は、カートリッジの表裏一
方の内面から前記繰出しスプールの軸方向のほぼ中間部
まで延在していることを特徴とする請求項1に記載のリ
ボンカートリッジにおける制動装置。 - 【請求項3】 前記軸状突起は、前記カートリッジケー
スと一体に成形されていることを特徴とする請求項1ま
たは2に記載のリボンカートリッジにおける制動装置。 - 【請求項4】 前記軸状突起の中空部には、これに挿入
した前記ばねを抜止め状態に係止する係止突起が形成さ
れていることを特徴とする請求項1、2または3に記載
のリボンカートリッジにおける制動装置。 - 【請求項5】 前記ばねは線材で構成され、略「U」字
状に折曲げたばね本体と、当該ばね本体の一方の端部を
円形に折曲げた付勢端となるリング部とを備えているこ
とを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のリ
ボンカートリッジにおける制動装置。 - 【請求項6】 前記軸状突起の中空部の横断面形状は、
前記ばねの挿入姿勢に合わせて長方形に形成されている
ことを特徴とする請求項5に記載のリボンカートリッジ
における制動装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかに記載のリ
ボンカートリッジにおける制動装置を備えたことを特徴
とするリボンカートリッジ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23729598A JP3603608B2 (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23729598A JP3603608B2 (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000062303A true JP2000062303A (ja) | 2000-02-29 |
JP3603608B2 JP3603608B2 (ja) | 2004-12-22 |
Family
ID=17013260
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23729598A Expired - Lifetime JP3603608B2 (ja) | 1998-08-24 | 1998-08-24 | リボンカートリッジにおける制動装置およびこれを備えたリボンカートリッジ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3603608B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008018661A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Nec Access Technica Ltd | 帯状媒体のたるみ防止機構および画像記録装置 |
-
1998
- 1998-08-24 JP JP23729598A patent/JP3603608B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008018661A (ja) * | 2006-07-14 | 2008-01-31 | Nec Access Technica Ltd | 帯状媒体のたるみ防止機構および画像記録装置 |
JP4652290B2 (ja) * | 2006-07-14 | 2011-03-16 | Necアクセステクニカ株式会社 | 帯状媒体のたるみ防止機構および画像記録装置 |
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3603608B2 (ja) | 2004-12-22 |
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