JP2000061514A - 圧延機の圧下装置 - Google Patents

圧延機の圧下装置

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JP2000061514A
JP2000061514A JP10250488A JP25048898A JP2000061514A JP 2000061514 A JP2000061514 A JP 2000061514A JP 10250488 A JP10250488 A JP 10250488A JP 25048898 A JP25048898 A JP 25048898A JP 2000061514 A JP2000061514 A JP 2000061514A
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JP
Japan
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wedge
rolling
horizontal roll
rolling mill
roll chock
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Withdrawn
Application number
JP10250488A
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English (en)
Inventor
Takashi Suzuki
貴史 鈴木
Takeshi Kitazato
武 北里
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Nippon Steel Corp
Nippon Steel Plant Designing Corp
Original Assignee
Nittetsu Plant Designing Corp
Nippon Steel Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易、迅速かつ精密に圧下量の調整を行うこ
とができ、しかも、安価に製作することができる圧延機
の圧下装置を提供する。 【解決手段】 ハウジング14の内部に配設される上、
下水平ロールチョック18、23に上、下水平ロール1
7、22の両端部を回転自在に枢支し、上水平ロール1
7を上水平ロールチョック18を介して圧下用アクチュ
エータ15によって上下方向に移動可能な圧延機の圧下
装置10、11において、圧下用アクチュエータ15の
下端部と上水平ロールチョック18との間に水平方向に
進退可能なウェッジ機構24を設け、圧下用アクチュエ
ータ15の昇降とウェッジ機構24の進退により上水平
ロール17を上下方向に移動可能としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延ロール間の間
隙を微調整可能な圧延機の圧下装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧延機における圧下量設定方法と
して、2つの方法が用いられている。一つは、圧下モー
タ1台によってワークサイドのスクリューとドライブサ
イドのスクリューを昇降し、ワークサイドのスクリュー
とドライブサイドのスクリューとの間の出代調整は、ワ
ークサイドのスクリューとドライブサイドのスクリュー
の連結を切り、片側のスクリュー(ドライブサイドのス
クリュー)を動かして行うものである。そして、もう一
つは、ワークサイドのスクリューとドライブサイドのス
クリューの両方に圧下用アクチュエータをそれぞれ連結
し、ワークサイドのスクリューとドライブサイドのスク
リュー間の出代調整は、ワークサイドのスクリューとド
ライブサイドのスクリュー間にクラッチを入れ、このク
ラッチを切ることによってワークサイドのスクリューと
ドライブサイドのスクリューの連結を切り、いずれか一
方のモータを動かして行うものである。そして、このよ
うな圧延機における圧下量設定方法を用いることによっ
て、例えば、圧延中の板に幅方向の板厚の変動等による
圧延後の板曲がりが発生した場合、出代調整を行って圧
延ローラ間の間隙調整を行い、通板方向の板の曲がりを
防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
の圧延機における圧下量設定方法は、未だ、以下の解決
すべき課題を有していた。即ち、圧延中の板へのキャン
バーの発生等によりワークサイドのスクリュー及びドラ
イブサイドのスクリューの出代を変える際に、上記した
2つの方法では、圧延中に生じるキャンバーを直すため
には、クラッチを切る必要があり、調整に時間を要す
る。
【0004】また、ロール反力を検出してワークサイド
のスクリューとドライブサイドのスクリューの出代を合
わせるロールの零点調整を行う場合にも、同様にクラッ
チを切る必要があり、調整に時間を要する。特に、ロー
ルの零点調整を行う場合には、スクリュー出代調整は容
易になるが、ワークサイド及びドライブサイドの両方
で、圧下用アクチュエータ及び電動機盤、及び、制御盤
が必要となり、そのための設備費用が高くなる。さら
に、上記した2つの方法では、最小限精度が±0.1m
m程度であり、圧下量の微調整ができないという問題が
ある。
【0005】本発明は、このような事情に鑑みなされた
ものであり、容易、迅速かつ精密に圧下量の調整を行う
ことができ、しかも、安価に製作することができる圧延
機の圧下装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的に沿う請求項1
記載の圧延機の圧下装置は、一対のハウジング内にそれ
ぞれ上、下水平ロールチョックを取付け、前記上水平ロ
ールチョックに上水平ロールの両端を回転自在に枢支す
ると共に前記下水平ロールチョックに下水平ロールの両
端を回転自在に枢支し、かつ、前記各ハウジングに、そ
れぞれ、前記上水平ロールチョックを昇降する圧下用ア
クチュエータを設けた圧延機の圧下装置において、前記
各圧下用アクチュエータの下端部と前記上水平ロールチ
ョックとの間に水平方向に進退可能なウェッジ機構を設
け、前記圧下用アクチュエータの昇降と前記ウェッジ機
構の進退により前記上水平ロールを上下方向に移動可能
としている。
【0007】請求項2記載の圧延機の圧下装置は、一対
のハウジング内にそれぞれ上、下水平ロールチョックを
取付け、前記上水平ロールチョックに上水平ロールの両
端を回転自在に枢支すると共に前記下水平ロールチョッ
クに下水平ロールの両端を回転自在に枢支し、前記ハウ
ジングにそれぞれ左、右竪ロールを回転自在に枢支する
竪ロールチョックを取付け、かつ、前記各ハウジング
に、それぞれ、前記上水平ロールチョックを昇降する圧
下用アクチュエータを設けた圧延機の圧下装置におい
て、前記各圧下用アクチュエータの下端部と前記上水平
ロールチョックとの間に水平方向に進退可能なウェッジ
機構を設け、前記圧下用アクチュエータの昇降と前記ウ
ェッジ機構の進退により前記上水平ロールを上下方向に
移動可能としている。
【0008】請求項3記載の圧延機の圧下装置は、請求
項1又は2記載の圧延機の圧下装置において、前記ウェ
ッジ機構は、前記圧下用アクチュエータの下部に当接さ
れる平板状の上部ウェッジガイドと、前記上水平ロール
チョックの上部に固定される平板状の下部ウェッジガイ
ドと、前記上部ウェッジガイドの下面と前記下部ウェッ
ジガイドの上面との間に水平方向に摺動自在に介設され
る所定の勾配を有する平板状のウェッジと、該ウェッジ
を水平方向に進退するウェッジ進退用アクチュエータと
を具備する。
【0009】請求項4記載の圧延機の圧下装置は、請求
項3記載の圧延機の圧下装置において、前記ウェッジの
中央部には少なくとも進退方向に伸延する開口が設けら
れ、前記開口内には該開口を通して上下方向に伸延する
昇降ガイド軸が配設され、該昇降ガイド軸の上、下端部
は前記上、下部ウェッジガイドの中央部に連結され、前
記昇降ガイド軸の上、下端部の少なくとも一方は、前記
上、下部ウェッジガイドの中央部に上下方向に摺動自在
に枢支連結されている。
【0010】
【発明の実施の形態】続いて、添付した図面を参照しつ
つ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発
明の理解に供する。まず、図1及び図7を参照して、本
発明の一実施の形態に係る圧延機の圧下装置10、11
を具備する圧延機12の全体構成について説明する。な
お、本実施の形態は、圧延機12が3HI圧延機の場合
である。図示するように、圧延機12は鋼板13が通板
されるラインの中央線に対して左右対称に配置された一
対の圧延機の圧下装置10、11を具備しており、これ
らの圧延機の圧下装置10、11は、左右対称である点
を除いて同一の構成を有する。従って、以下の説明にお
いては、同一の構成要素は同一の符号で示す。
【0011】図1及び図7に示すように、圧延機の圧下
装置10、11は、それぞれ、縦長矩形箱状の一対のハ
ウジング14内に、上から下に、順に、圧下用アクチュ
エータの一例である電動式の圧下スクリュー15と、上
水平ロールバランス16と、上水平ロール17の両端部
をそれぞれ回転自在に支持する上水平ロールチョック1
8と、中水平ロール19の両端部を回転自在に支持する
中水平ロールチョック20と、中水平ロールバランス2
1と、下水平ロール22の両端部を回転自在に支持する
下水平ロールチョック23を組み込むことによって構成
されている。上記した構成によって、圧延機12は、鋼
板13を、上水平ロール17と中水平ロール19との
間、又は、下水平ロール22と中水平ロール19との間
を通すことによって圧延することができる。
【0012】本発明は、上記した構成を有する圧延機の
圧下装置10、11において、以下に詳細に説明するよ
うに、圧下スクリュー15の下端部と上水平ロールチョ
ック18との間に水平方向に進退可能なウェッジ機構2
4を設け、圧下スクリュー15の昇降とウェッジ機構2
4の進退により上水平ロール17を上下方向に移動可能
に構成したことを特徴とする。図1〜図4に示すよう
に、圧下スクリュー15の下部を形成する圧力受けブロ
ック25の下面には平板状の上部ウェッジガイド26が
当接されている。一方、上水平ロールチョック18の上
面には図示しない連結ボルト等によって平板状の下部ウ
ェッジガイド27が固定されている。そして、上部ウェ
ッジガイド26の下面と下部ウェッジガイド27の上面
との間には、水平方向に摺動自在に平板状のウェッジ2
8が介設されており、ウェッジ28は所定の勾配(例え
ば、1/25)を有する。
【0013】図1〜図5に示すように、ウェッジ28の
外側方には、ウェッジ28を水平方向に進退するウェッ
ジ進退用アクチュエータが配設されている。本実施の形
態では、かかるウェッジ進退用アクチュエータは、上水
平ロールチョック18の側面に取付けた台座29上に、
電動モータ30と、電動モータ30の出力軸に直結され
ているウォーム減速機30aと、電動モータ30の回転
力を伸縮ロッド31の直線運動に変換するウォームジャ
ッキ32と、ウォーム減速機30aによって減速された
回転数を検出する回転数検出器30bを取付け、ウォー
ムジャッキ32の伸縮ロッド31の先部をウェッジ28
の後部に設けたブラケット32aに枢軸33によって連
結することによって構成されている。
【0014】上記した構成によって、電動モータ30を
駆動するとまず回転力がウォーム減速機30aによって
減速され、その後、ウォームジャッキ32によって減速
された回転力は直線力に変換されて伸縮ロッド31に伝
達され、伸縮ロッド31を前方に進出する。この進出に
連動して一定の勾配を有するウェッジ28も進出し、
上、下部ウェッジガイド26、27を前方向に摺動する
ことになる。ここで、上部ウェッジガイド26の上昇は
圧下スクリュー15によって規制されているので、図1
に示すように、例えば、一方の圧延機の圧下装置11に
おいて、下部ウェッジガイド27、下部ウェッジガイド
27と一体をなす上水平ロールチョック18及び上水平
ロールチョック18によって枢支されている上水平ロー
ル17の一端部を一体的に下降して出代調整を行うこと
ができる。
【0015】上記した動作において、電動モータ30の
一回転当たりのウェッジ機構24の下部ウェッジガイド
27の昇降量は著しく小さくできるので(例えば、0.
002mm)、制御精度、即ち、分解能が極めて高くな
り、上水平ロール17の精密な出代調整を行うことがで
きる。また、それによって、ロール反力を検出してロー
ルの零点調整を行う場合にも、ワークサイドでドライブ
サイドの荷重差を±1ton以内に合わせる正確な零点
調整が可能になる。また、減速比が高いため、圧延機の
圧下装置10、11の作動速度は遅いが(例えば、0.
05mm/sec)、圧延中に起こるキャンバーの調整
量はロールの零点調整が十分に行われている場合は0.
0数mmであるため、調整時間は極めて短くてよい。具
体的には、調整時間はインチング操作で数秒程度であ
る。
【0016】また、図2及び図3に示すように、本実施
の形態では、矩形板からなるウェッジ28の中央部には
進退方向に伸延する矩形形状の開口34が設けられてい
る。そして、下部ウェッジガイド27の上面中央部に設
けた矩形板状のボス部27aには昇降ガイド孔35が設
けられており、昇降ガイド孔35内には、開口34を通
して上方に伸延する昇降ガイド軸36の下端部が昇降自
在(上下方向に摺動自在)に嵌入・枢支されている。ま
た、昇降ガイド軸36は上部ウェッジガイド26の下面
中央部に設けた矩形形状のボス部26aに設けた挿通孔
37を通して上方に貫通しており、その上端部にある拡
径頭部38は連結ボルトによって上部ウェッジガイド2
6に連結されている。なお、図3に示すように、ボス部
26a、27aの両側面は開口34の両側面に当接され
ている。従って、ウェッジ28の水平方向の進退動作に
おいて、摺動摩擦抵抗によって上部ウェッジガイド26
が水平方向力を受けた場合でも、上部ウェッジガイド2
6が水平方向にずれるのを確実に防止することができ、
上部ウェッジガイド26に対して下部ウェッジガイド2
7を円滑かつ精密に下降して上水平ロール17の精密な
出代調整を行うことができる。
【0017】図6に圧延機の圧下装置10、11におけ
るそれぞれの電動式の圧下スクリュー15を駆動するた
めの電動モータ39、及び、電動モータ39から各圧下
スクリュー15へ駆動力を伝達する動力伝達系統の構成
を示す。図示するように、電動モータ39の出力軸40
は、カップリング41、42、43、44を介して、第
1のウォーム減速機45、メカニカルクラッチ46、ロ
ールレリーズ47、第2のウォーム減速機48及び回転
数検出器49に直列に連動連結されている。また、第1
及び第2のウォーム減速機45、48は、それぞれ、ウ
ォーム50とウォームホイール51から構成されてお
り、ウォーム50は電動モータ39の出力軸40に連動
連結されると共に、ウォームホイール51は各圧下スク
リュー15に一体的に回転可能に取付けられている。
【0018】上記した構成において、通常の圧延時に
は、メカニカルクラッチ46はオン状態にあり、第1及
び第2のウォーム減速機45、48に連動連結されてい
る。従って、電動モータ39を駆動して、圧延機の圧下
装置10、11における両方の圧下スクリュー15を同
期して昇降することができる。また、本実施の形態で
は、図6から明らかなように、圧延機の圧下装置10、
11は、それぞれ別個独立して駆動することができるウ
ェッジ機構24を有する。従って、上水平ロール17の
出代調整を行う際に、メカニカルクラッチ46を切るこ
となく、ドライブサイドの圧延機の圧下装置10におけ
るウェッジ機構24又はワークサイドの圧延機の圧下装
置11におけるウェッジ機構24のみを駆動して、上水
平ロール17の出代調整を要する端部のみを昇降して、
容易に出代調整を行うことができる。
【0019】次に、上記した構成を有する圧延機の圧下
装置10、11を具備する圧延機12の作動について、
図1及び図6を参照して説明する。上述したように、通
常の動作時には、電動モータ39を駆動して、圧延機の
圧下装置10、11における両方の圧下スクリュー15
を同期して昇降して、上水平ロール17と中水平ロール
19との間隙を、求める鋼板13の厚みになるように設
定する。その後、鋼板13を圧延機12に通して圧延を
行う。一方、上記した圧延において、鋼板13にキャン
バーが生じた場合には、キャンバーを生じた側の圧延機
の圧下装置10又は11のウェッジ機構24を駆動し
て、上水平ロール17の対応する端部のみを昇降して出
代調整を行う。
【0020】上述したように、この出代調整はメカニカ
ルクラッチ46を切ることなく行うことができるので、
出代調整を効率よく短時間で行うことができる。しか
も、ウェッジ機構24を用いることによって、ウェッジ
28の進退量と比較して下部ウェッジガイド27の昇降
量を小さくすることができ、かつ、ウェッジ28と電動
モータ30との間にウォーム減速機30aを介設してい
るので、電動モータ30の一回転当たりのウェッジ機構
24の下部ウェッジガイド27の昇降量を著しく小さく
でき、制御精度、即ち、分解能が極めて高くなり、精密
な出代調整を行うことができる。また、ウォーム減速機
30aを用いることによって、電動モータ30は小容量
のものを用いることができ、ウェッジ機構24、ひいて
は、圧延機の圧下装置10、11を安価に製作すること
ができる。さらに、ロール組替時に行う零点調整におい
ても、圧延機の圧下装置10、11のウェッジ機構24
をそれぞれ独立に駆動して荷重調整を行うことができる
ので、この場合もメカニカルクラッチ46を切ることな
く零点調整を効率よく短時間で行うことができる。
【0021】図8〜図11に、本発明の変形例に係る幾
つかの圧延機の圧下装置52〜54を示す。図8に示す
圧延機の圧下装置52は、圧延機が2HI圧延機の場合
である。図示するように、圧延機の圧下装置52は、縦
長矩形箱状のハウジング55内に、上から下に、順に、
圧下用アクチュエータの一例である電動式の圧下スクリ
ュー56と、上水平ロールバランス57と、上水平ロー
ル58の両端部をそれぞれ支持する上水平ロールチョッ
ク59と、下水平ロール60の両端部を回転自在に支持
する下水平ロールチョック61を組み込むことによって
構成されている。本変形例においても、圧下スクリュー
56と上水平ロールチョック59の間には、前記した実
施の形態に係るウェッジ機構24と同様な構成を有する
ウェッジ機構62が介設されており、このウェッジ機構
62を駆動することによって、精密な出代調整を迅速か
つ容易に行うことができる。
【0022】図9に示す圧延機の圧下装置53は、圧延
機が4HI圧延機の場合である。図示するように、圧延
機の圧下装置53は、縦長矩形箱状のハウジング63内
に、上から下に、順に、圧下用アクチュエータの一例で
ある電動式の圧下スクリュー66と、上バックアップロ
ールバランス67と、上バックアップロール68の両端
部をそれぞれ支持する上バックアップロールチョック6
9と、上ワークロール70の両端部を回転自在に支持す
る上ワークロールチョック71と、ワークロールバラン
ス72と、下ワークロール73の両端部を回転自在に支
持する下ワークロールチョック74と、下バックアップ
ロール75の両端部をそれぞれ支持する下バックアップ
ロールチョック76を組み込むことによって構成されて
いる。本変形例においても、圧下スクリュー66と上バ
ックアップロールチョック69の間には、前記した実施
の形態に係るウェッジ機構24と同様な構成を有するウ
ェッジ機構77が介設されており、このウェッジ機構7
7を駆動することによって、精密な出代調整を迅速かつ
容易に行うことができる。
【0023】図10及び図11に示す圧延機の圧下装置
54は、圧延機がユニバーサル圧延機の場合である。図
示するように、圧延機の圧下装置54は、縦長矩形箱状
のハウジング78内に、上から下に、順に、圧下用アク
チュエータの一例である電動式の圧下スクリュー79
と、上水平ロールバランス80と、上水平ロール81の
両端部をそれぞれ支持する上水平ロールチョック82
と、左、右竪ロール83を支持する竪ロールチョック8
4と、下水平ロール85の両端部をそれぞれ支持する下
水平ロールチョック86と、圧上スクリュー87を組み
込むことによって構成されている。本変形例において
も、圧下スクリュー79と上水平ロールチョック82の
間には、前記した実施の形態に係るウェッジ機構24と
同様な構成を有するウェッジ機構88が介設されてお
り、このウェッジ機構88を駆動することによって、精
密な出代調整を迅速かつ容易に行うことができる。
【0024】以上、本発明を、一実施の形態を参照して
説明してきたが、本発明は何ら上記した実施の形態に記
載の構成に限定されるものではなく、特許請求の範囲に
記載されている事項の範囲内で考えられるその他の実施
の形態や変形例も含むものである。
【0025】
【発明の効果】請求項1及びこれに従属する請求項3、
4記載の形鋼の圧延機の圧下装置においては、通常の圧
延機において、各圧延機の圧下装置ごとに圧下用アクチ
ュエータの下端部と上水平ロールチョックとの間に水平
方向に進退可能なウェッジ機構を設けて、圧下用アクチ
ュエータの昇降とウェッジ機構の進退により上水平ロー
ルを上下方向に移動可能としている。従って、キャンバ
ー修正のための圧下微調整を、クラッチを切ることなく
各圧延機の圧下装置ごとに容易に短時間でしかも精密に
行うことができる。
【0026】請求項2及びこれに従属する請求項3、4
記載の圧延機の圧下装置においては、圧延機がユニバー
サル圧延機の場合であっても、通常の圧延機と同様に、
キャンバー修正のための圧下微調整を、クラッチを切る
ことなく各圧延機の圧下装置ごとに容易に短時間でしか
も精密に行うことができる。
【0027】請求項3記載の圧延機の圧下装置において
は、ウェッジ機構は、平板状の上部ウェッジガイドと下
部ウェッジガイドとの間にウェッジ進退用アクチュエー
タを駆動して所定の勾配を有する平板状のウェッジを摺
動させるようにしている。従って、例えば、電動モータ
をウェッジ進退用アクチュエータとして用いた場合、電
動モータの一回転当たりのウェッジ機構の昇降量は著し
く小さくでき、制御精度、即ち、分解能が極めて高くな
り、精密な出代調整を行うことができる。さらに、この
ウェッジ機構をウォーム減速機等の減速機と組み合わせ
ることによって、さらに精密な出代調整が可能になると
共に、電動モータを小容量のものを用いることができ、
ウェッジ機構や圧延機の圧下装置の製作費を低減でき
る。
【0028】請求項4記載の圧延機の圧下装置において
は、ウェッジの中央部に設けた開口を通して上下方向に
伸延する昇降ガイド軸の上、下端部を上、下部ウェッジ
ガイドの中央部に連結している。従って、ウェッジの水
平方向の進退動作において、摺動摩擦抵抗によって例え
ば上部ウェッジガイドが水平方向力を受けた場合でも、
上部ウェッジガイドが水平方向にずれるのを確実に防止
することができ、上部ウェッジガイドに対して下部ウェ
ッジガイドを円滑かつ精密に下降して上水平ロールの精
密な出代調整を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る形鋼の圧延機の圧
下装置を具備する圧延機の一部切欠正面図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係る形鋼の圧延機のウ
ェッジ機構の側面図である。
【図3】同平断面図である。
【図4】図2のI−I線による矢視断面図である。
【図5】図2のII−II線による矢視断面図である。
【図6】本発明の一実施の形態に係る形鋼の圧延機の圧
下装置の斜視図である。
【図7】本発明の一実施の形態に係る形鋼の圧延機の圧
下装置の模式図である。
【図8】同圧延機の圧下装置を他の圧延機に適用した場
合の模式図である。
【図9】同圧延機の圧下装置を他の圧延機に適用した場
合の模式図である。
【図10】同圧延機の圧下装置を他の圧延機に適用した
場合の模式図である。
【図11】同圧延機を正面から見た模式図である。
【符号の説明】
10 圧延機の圧下装置 11 圧延機の
圧下装置 12 圧延機 13 鋼板 14 ハウジング 15 圧下スク
リュー 16 上水平ロールバランス 17 上水平ロ
ール 18 上水平ロールチョック 19 中水平ロ
ール 20 中水平ロールチョック 21 中水平ロ
ールバランス 22 下水平ロール 23 下水平ロ
ールチョック 24 ウェッジ機構 25 圧力受け
ブロック 26 上部ウェッジガイド 26a ボス部 27 下部ウェッジガイド 27a ボス部 28 ウェッジ 29 台座 30 電動モータ 30a ウォー
ム減速機 30b 回転数検出器 31 伸縮ロッ
ド 32 ウォームジャッキ 32a ブラケ
ット 33 枢軸 34 開口 35 昇降ガイド孔 36 昇降ガイ
ド軸 37 挿通孔 38 拡径頭部 39 電動モータ 40 出力軸 41 カップリング 42 カップリ
ング 43 カップリング 44 カップリ
ング 45 第1のウォーム減速機 46 メカニカ
ルクラッチ 47 ロールレリーズ 48 第2のウ
ォーム減速機 49 回転数検出器 50 ウォーム 51 ウォームホイール 52 圧延機の
圧下装置 53 圧延機の圧下装置 54 圧延機の
圧下装置 55 ハウジング 56 圧下スク
リュー 57 上水平ロールバランス 58 上水平ロ
ール 59 上水平ロールチョック 60 下水平ロ
ール 61 下水平ロールチョック 62 ウェッジ
機構 63 ハウジング 66 圧下スク
リュー 67 上バックアップロールバランス 68 上バック
アップロール 69 上バックアップロールチョック 70 上ワーク
ロール 71 上ワークロールチョック 72 ワークロ
ールバランス 73 下ワークロール 74 下ワーク
ロールチョック 75 下バックアップロール 76 下バックアップロールチョック 77 ウェッジ
機構 78 ハウジング 79 圧下スク
リュー 80 上水平ロールバランス 81 上水平ロ
ール 82 上水平ロールチョック 83 左、右竪
ロール 84 竪ロールチョック 85 下水平ロ
ール 86 下水平ロールチョック 87 圧上スク
リュー 88 ウェッジ機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 北里 武 福岡県北九州市戸畑区大字中原46番地59 日鐵プラント設計株式会社内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対のハウジング内にそれぞれ上、下水
    平ロールチョックを取付け、前記上水平ロールチョック
    に上水平ロールの両端を回転自在に枢支すると共に前記
    下水平ロールチョックに下水平ロールの両端を回転自在
    に枢支し、かつ、前記各ハウジングに、それぞれ、前記
    上水平ロールチョックを昇降する圧下用アクチュエータ
    を設けた圧延機の圧下装置において、 前記各圧下用アクチュエータの下端部と前記上水平ロー
    ルチョックとの間に水平方向に進退可能なウェッジ機構
    を設け、前記圧下用アクチュエータの昇降と前記ウェッ
    ジ機構の進退により前記上水平ロールを上下方向に移動
    可能としたことを特徴とする圧延機の圧下装置。
  2. 【請求項2】 一対のハウジング内にそれぞれ上、下水
    平ロールチョックを取付け、前記上水平ロールチョック
    に上水平ロールの両端を回転自在に枢支すると共に前記
    下水平ロールチョックに下水平ロールの両端を回転自在
    に枢支し、前記ハウジングにそれぞれ左、右竪ロールを
    回転自在に枢支する竪ロールチョックを取付け、かつ、
    前記各ハウジングに、それぞれ、前記上水平ロールチョ
    ックを昇降する圧下用アクチュエータを設けた圧延機の
    圧下装置において、 前記各圧下用アクチュエータの下端部と前記上水平ロー
    ルチョックとの間に水平方向に進退可能なウェッジ機構
    を設け、前記圧下用アクチュエータの昇降と前記ウェッ
    ジ機構の進退により前記上水平ロールを上下方向に移動
    可能としたことを特徴とする圧延機の圧下装置。
  3. 【請求項3】 前記ウェッジ機構は、前記圧下用アクチ
    ュエータの下部に当接される平板状の上部ウェッジガイ
    ドと、前記上水平ロールチョックの上部に固定される平
    板状の下部ウェッジガイドと、前記上部ウェッジガイド
    の下面と前記下部ウェッジガイドの上面との間に水平方
    向に摺動自在に介設される所定の勾配を有する平板状の
    ウェッジと、該ウェッジを水平方向に進退するウェッジ
    進退用アクチュエータとを具備することを特徴とする請
    求項1又は2記載の圧延機の圧下装置。
  4. 【請求項4】 前記ウェッジの中央部には少なくとも進
    退方向に伸延する開口が設けられ、前記開口内には該開
    口を通して上下方向に伸延する昇降ガイド軸が配設さ
    れ、該昇降ガイド軸の上、下端部は前記上、下部ウェッ
    ジガイドの中央部に連結され、前記昇降ガイド軸の上、
    下端部の少なくとも一方は、前記上、下部ウェッジガイ
    ドの中央部に上下方向に摺動自在に枢支連結されている
    ことを特徴とする請求項3記載の圧延機の圧下装置。
JP10250488A 1998-08-19 1998-08-19 圧延機の圧下装置 Withdrawn JP2000061514A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011045933A (ja) * 2004-11-30 2011-03-10 Jfe Steel Corp 金属材の圧延機及び圧延方法
CN113119429A (zh) * 2019-12-30 2021-07-16 上海金湖挤出设备有限公司 一种板材表面急冷装置以及板材生产***

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