JP2000059182A - 電圧制御発振器とその発振周波数の制御方法 - Google Patents

電圧制御発振器とその発振周波数の制御方法

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JP2000059182A
JP2000059182A JP10229639A JP22963998A JP2000059182A JP 2000059182 A JP2000059182 A JP 2000059182A JP 10229639 A JP10229639 A JP 10229639A JP 22963998 A JP22963998 A JP 22963998A JP 2000059182 A JP2000059182 A JP 2000059182A
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power supply
controlled oscillator
oscillation frequency
voltage controlled
oscillator
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JP10229639A
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Hiroyuki Aoki
博行 青木
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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NEC IC Microcomputer Systems Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発振周波数の可変範囲を大きくすると共に、
レイアウト面積を小さくすることを可能にした電圧制御
発振器を提供する。 【解決手段】 第1の電源回路1と第2の電源回路2を
有し、複数のインバータ3をリング状に接続してリング
オッシレータ4を形成すると共に、前記第1の電源回路
1に、前記リングオッシレータ4の電源電圧を安定化す
るための安定化手段5を設けた電圧制御発振器におい
て、前記安定化手段5の出力側51に、前記第1の電源
回路1の電流を前記第2の電源2側に分流させるための
分流手段7を設けたことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御発振器と
その発振周波数の制御方法に係わり、特に、発振周波数
の可変範囲を大きくすると共に、レイアウト面積を小さ
くすることを可能にした電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧制御発振器の構成を図5
(a)に示す。この構成は、例えば、特開平9−148
894号公報に電源電圧の変動に対して安定な電圧制御
発振器として開示されている。図において、4はインバ
ータ3をリング状に接続して構成したリングオッシレー
タ、N3はリングオッシレータ4の電源回路に設けられ
たリングオッシレータ4の電源電圧を安定化するための
電界効果トランジスタ(以下、FETという)、Cは各
インバータ3の出力とグランド間に設けられたキャパシ
タ、N2はキャパシタCをインバータ3の出力に接続す
るためのFETである。
【0003】そして、この回路では、図5(b)に示す
ように制御信号11によりFETN3を制御して、発振
周波数範囲の変更が可能であり、又、制御信号12によ
りFETN2を制御して、発振周波数の変更が可能であ
る。しかし、制御信号11、制御信号12を作るため
に、制御回路を別途2つ設けなければならないという欠
点があった。発振周波数範囲を広げ、しかも、制御回路
を1つにするには、制御信号11の電位を電源電位に
し、リングオッシレータ4内のキャパシタCの容量を大
きくすることが必要である。このときの構成を図6に示
す。この場合、制御信号12の電位が上がると発振周波
数が下がるが、キャパシタCの容量が十分大きくないと
最低発振周波数が下がらない。しかし、キャパシタCの
容量を大きくすると逆にレイアウト面積が増大してしま
うという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、リングオッシレー
タの発振周波数の可変範囲を大きくすると共に、レイア
ウト面積を小さくすることを可能にした新規な電圧制御
発振器とその発振周波数の制御方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる電
圧制御発振器の第1態様は、第1の電源回路と第2の電
源回路を有し、複数のインバータをリング状に接続して
リングオッシレータを形成すると共に、前記第1の電源
回路に、前記リングオッシレータの電源電圧を安定化す
るための安定化手段を設けた電圧制御発振器において、
前記安定化手段の出力側に、前記第1の電源回路の電流
を前記第2の電源側に分流させるための分流手段を設け
たことを特徴とするものであり、又、第2態様は、前記
分流手段は、第1の可変インピーダンス手段で構成した
ことを特徴とするものであり、又、第3態様は、前記第
1の可変インピーダンス手段は、第1のFETを含み、
この第1のFETのドレイン・ソースを介して前記第2
の電源に分流され、分流する電流は、このFETのゲー
ト電位で制御されることを特徴とするものであり、又、
第4態様は、前記安定化手段は、抵抗素子であることを
特徴とするものであり、又、第5態様は、前記リングオ
ッシレータを構成する各インバータの出力と前記第1の
電源又は第2の電源との間には、キャパシタと第2の可
変インピーダンス素子との直列回路が設けられ、この第
2の可変インピーダンス素子と前記第1の可変インピー
ダンス素子とを一つの制御信号で制御することを特徴と
するものであり、又、第6態様は、前記第1の可変イン
ピーダンス素子と前記第2の可変インピーダンス素子と
は、FETであることを特徴とするものである。
【0006】又、本発明に係わる電圧制御発振器の発振
周波数の制御方法の態様は、第1の電源回路と第2の電
源回路を有し、複数のインバータをリング状に接続して
リングオッシレータを形成すると共に、前記第1の電源
回路に、前記リングオッシレータの電源電圧を安定化す
るための安定化手段を設けた電圧制御発振器の発振周波
数の制御方法において、前記安定化手段の出力側に、前
記電源回路の電流を前記第2の電源側に分流させるため
の分流手段を設け、この分流電流を制御することで、前
記発振周波数を制御することを特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係わる電圧制御発振器
は、第1の電源回路と第2の電源回路を有し、複数のイ
ンバータをリング状に接続してリングオッシレータを形
成すると共に、前記第1の電源回路に、前記リングオッ
シレータの電源電圧を安定化するための安定化手段を設
けた電圧制御発振器において、前記安定化手段の出力側
に、前記第1の電源回路の電流を前記第2の電源側に分
流させるための分流手段を設けたものである。
【0008】具体的には、リングオッシレータに流れる
電流を制限しているNchトランジスタN3とリングオ
ッシレータ4との間にNchトランジスタN1を設け、
このトランジスタN1のドレインはトランジスタN3の
ソース51に、トランジスタN1のソースはグランド2
に、ゲートには制御信号8をくわえる。制御信号8の電
圧が上がるにつれ、トランジスタN1がONし、リング
オッシレータ4側に流れる電流をトランジスタN1側に
分流することにより、リングオッシレータ4の周波数を
下げる。
【0009】このように構成した本発明の特徴は、制御
回路を一つにし、発振器に付いている容量を大きくせ
ず、Nchトランジスタを1個追加することのみで、最
低発振周波数を低くして発振周波数範囲を広げることを
特徴としている。このため、レイアウト面積を小さくす
ることができる。又、このNchトランジスタN1のデ
ィメンジョンを変化させるだけで電圧制御発振器のゲイ
ン(制御電圧の変化に対する発振周波数の変化の割合)
を変えることができ、従って、トランジスタN1,N2
のディメンジョンを変えるだけで多種の発振周波数範囲
の電圧制御発振器の設計が可能になり、電圧制御発振器
の設計工数を大幅に削減できる優れた特徴を有してい
る。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係わる電圧制御発振器とそ
の発振周波数の制御方法の具体例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係わる電圧制
御発振器の具体例の回路図、図1(b)は制御信号に対
する出力信号の周波数変化の状態を示すグラフであっ
て、図1(a)には、第1の電源回路1と第2の電源回
路2を有し、複数のインバータ3をリング状に接続して
リングオッシレータ4を形成すると共に、前記第1の電
源回路1に、前記リングオッシレータ4の電源電圧を安
定化するための安定化手段5を設けた電圧制御発振器に
おいて、前記安定化手段5の出力側51に、前記第1の
電源回路1の電流を前記第2の電源2側に分流させるた
めの分流手段7を設けた電圧制御発振器6が示され、
又、前記分流手段7は、第1の可変インピーダンス手段
で構成した電圧制御発振器6が示され、又、前記第1の
可変インピーダンス手段は、第1のFETN1を含み、
この第1のFETN1のドレイン・ソースを介して前記
第2の電源2に分流され、分流する電流は、このFET
N1のゲート電位で制御される電圧制御発振器6が示さ
れ、又、前記リングオッシレータ4を構成する各インバ
ータ3の出力と前記第1の電源1又は第2の電源2との
間には、キャパシタCと第2の可変インピーダンス素子
N2との直列回路が設けられ、この第2の可変インピー
ダンス素子N2と前記第1の可変インピーダンス素子N
1とを一つの制御信号8で制御する電圧制御発振器6が
示され、更に、前記第1の可変インピーダンス素子N1
と前記第2の可変インピーダンス素子N2とは、FET
である電圧制御発振器6が示されている。
【0011】以下に、本発明を更に詳細に説明する。5
はリングオッシレータ4に供給する電流を制御している
安定化手段であり、Nchトランジスタで構成され、図
3のN3と同様に動作している。N1は本発明で提案し
ている最低発振周波数を下げるためのNchトランジス
タである。又、リングオッシレータ4のインバータ3の
出力にはそれぞれキャパシタCを付加し、このキャパシ
タCとインバータ3の出力とは、NchトランジスタN
2で接続している。
【0012】トランジスタN1,N2のゲートに印加さ
れる制御信号8の電位が接地電位のとき、N1、N2は
OFFしており、リングオッシレータ4は最高発振周波
数で発振している。制御信号8の電位が上がるにつれ
て、N1、N2のインピーダンスが下がり、やがてON
する。トランジスタN1がONすることにより、トラン
ジスタN3に流れる電流の一部をグランド2に逃がすこ
とで、リングオッシレータ4の発振周波数は下がる。ま
た、トランジスタN2がONすることにより、インバー
タ3にキャパシタCが付加され、この結果、リングオッ
シレータ4の発振周波数が下がる。
【0013】以上のように、トランジスタN1、N2の
作用により、制御信号8の電位が上がるにつれ、発振器
の発振周波数は下がる。図1の回路構成において、制御
信号8の電位が接地電位から電源電位まで上がる場合の
発振周波数の変化を図1(b)に示した。図中、Aはキ
ャパシタCを大きくすることによる発振周波数の低下を
示し、Bは本発明のトランジスタN1の効果による発振
周波数の低下を示している。又、Aの周波数低下分とB
の周波数低下分を合わせたCが全体としての周波数低下
分となる。
【0014】なお、前記安定化手段5を、図2に示すよ
うに、抵抗素子Rで構成しても同様の効果が得られる。
また、容量負荷型の電圧制御発振器だけでなく、図3、
図4に示すような構成にしても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明に係わる電圧制御発振器とその発
振周波数の制御方法は、上述のように構成したので、従
来の回路に比べ、最低発振周波数を低くすることが可能
になる。特に、分流用のトランジスタN1による効果
は、最低発振周波数を下げるだけでなく、レイアウト面
積の増加を最低限に抑えられるという効果をもたらすも
のである。
【0016】又、本発明の発振器を1種類作っておけ
ば、トランジスタN1、N2のディメンジョンを変更す
るだけで、発振周波数範囲やゲインを変えることが出来
るから、設計工数を大幅に削減出来るという優れた効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電圧制御発振器を示し、(a)
はその回路図、(b)は制御信号に対する出力信号の周
波数変化の状態を示すグラフである。
【図2】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図4】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図5】従来の電圧制御発振器を示し、(a)はその回
路図、(b)は制御信号に対する出力信号の周波数変化
の状態を示すグラフである。
【図6】従来例の他の回路図である。
【符号の説明】
1 第1の電源 2 第2の電源 3 インバータ 4 リングオッシレータ 5 安定化手段 6 電圧制御発振器 7 分流手段 8 制御信号 N1〜N3 電界効果トランジスタ C キャパシタ R 抵抗素子
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年8月13日(1999.8.1
3)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 電圧制御発振器とその発振周波数の制
御方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電圧制御発振器と
その発振周波数の制御方法に係わり、特に、発振周波数
の可変範囲を大きくすると共に、レイアウト面積を小さ
くすることを可能にした電圧制御発振器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電圧制御発振器の構成を図5
(a)に示す。この構成は、例えば、特開平9−148
894号公報に電源電圧の変動に対して安定な電圧制御
発振器として開示されている。図において、4はインバ
ータ3をリング状に接続して構成したリングオッシレー
タ、N3はリングオッシレータ4の電源回路に設けられ
たリングオッシレータ4の電源電圧を安定化するための
電界効果トランジスタ(以下、FETという)、Cは各
インバータ3の出力とグランド間に設けられたキャパシ
タ、N2はキャパシタCをインバータ3の出力に接続す
るためのFETである。
【0003】そして、この回路では、図5(b)に示す
ように制御信号11によりFETN3を制御して、発振
周波数範囲の変更が可能であり、又、制御信号12によ
りFETN2を制御して、発振周波数の変更が可能であ
る。しかし、制御信号11、制御信号12を作るため
に、制御回路を別途2つ設けなければならないという欠
点があった。発振周波数範囲を広げ、しかも、制御回路
を1つにするには、制御信号11の電位を電源電位に
し、リングオッシレータ4内のキャパシタCの容量を大
きくすることが必要である。このときの構成を図6に示
す。この場合、制御信号12の電位が上がると発振周波
数が下がるが、キャパシタCの容量が十分大きくないと
最低発振周波数が下がらない。しかし、キャパシタCの
容量を大きくすると逆にレイアウト面積が増大してしま
うという欠点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
した従来技術の欠点を改良し、特に、リングオッシレー
タの発振周波数の可変範囲を大きくすると共に、レイア
ウト面積を小さくすることを可能にした新規な電圧制御
発振器とその発振周波数の制御方法を提供するものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記した目的を
達成するため、基本的には、以下に記載されたような技
術構成を採用するものである。即ち、本発明に係わる電
圧制御発振器の第1態様は、第1の電源と第2の電源と
を有し、複数のインバータをリング状に接続してリング
オッシレータを形成すると共に、前記第1の電源に、ド
レイン及びゲートが接続され、ソースが前記リングオッ
シレータの電源ラインに接続されたFETを設けた電圧
制御発振器において、前記FETのソースに、前記第1
の電源からの電流を前記第2の電源側に分流させるため
の分流手段を設けたことを特徴とするものであり、又、
第2態様は、前記分流手段は、第1の可変インピーダン
ス手段で構成したことを特徴とするものであり、又、第
3態様は、前記第1の可変インピーダンス手段は、第1
のFETを含み、この第1のFETのドレイン・ソース
を介して前記第2の電源に分流され、分流する電流は、
前記第1のFETのゲート電位で制御されることを特徴
とするものであり、又、第4態様は、前記第1の電源
に、ドレイン及びゲートが接続され、ソースが前記リン
グオッシレータの電源ラインに接続されたFETを、
抗素子にしたことを特徴とするものであり、又、第5態
様は、前記リングオッシレータを構成する各インバータ
の出力と前記第1の電源又は第2の電源との間には、キ
ャパシタと第2の可変インピーダンス素子との直列回路
が設けられ、この第2の可変インピーダンス素子と前記
第1の可変インピーダンス素子とを一つの制御信号で制
御することを特徴とするものであり、又、第6態様は、
前記第1の可変インピーダンス素子と前記第2の可変イ
ンピーダンス素子とは、共にFETであることを特徴と
するものである。
【0006】又、本発明に係わる電圧制御発振器の発振
周波数の制御方法の態様は、第1の電源と第2の電源と
を有し、複数のインバータをリング状に接続してリング
オッシレータを形成すると共に、前記第1の電源に、ド
レイン及びゲートが接続され、ソースが前記リングオッ
シレータの電源ラインに接続されたFETを設けた電圧
制御発振器の発振周波数の制御方法において、前記FE
Tのソースに、前記第1の電源からの電流を前記第2の
電源側に分流させるための分流手段を設け、この分流電
流を制御することで、前記発振周波数を制御することを
特徴とするものである。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明に係わる電圧制御発振器
は、第1の電源と第2の電源とを有し、複数のインバー
タをリング状に接続してリングオッシレータを形成する
と共に、前記第1の電源に、ドレイン及びゲートが接続
され、ソースが前記リングオッシレータの電源ラインに
接続されたFETを設けた電圧制御発振器において、
記FETのソースに、前記第1の電源からの電流を前記
第2の電源側に分流させるための分流手段を設けたもの
である。
【0008】具体的には、リングオッシレータに流れる
電流を制限しているNchトランジスタN3とリングオ
ッシレータ4との間にNchトランジスタN1を設け、
このトランジスタN1のドレインはトランジスタN3の
ソース51に、トランジスタN1のソースはグランド2
に、ゲートには制御信号8をくわえる。制御信号8の電
圧が上がるにつれ、トランジスタN1がONし、リング
オッシレータ4側に流れる電流をトランジスタN1側に
分流することにより、リングオッシレータ4の周波数を
下げる。
【0009】このように構成した本発明の特徴は、制御
回路を一つにし、発振器に付いている容量を大きくせ
ず、Nchトランジスタを1個追加することのみで、最
低発振周波数を低くして発振周波数範囲を広げることを
特徴としている。このため、レイアウト面積を小さくす
ることができる。又、このNchトランジスタN1のデ
ィメンジョンを変化させるだけで電圧制御発振器のゲイ
ン(制御電圧の変化に対する発振周波数の変化の割合)
を変えることができ、従って、トランジスタN1,N2
のディメンジョンを変えるだけで多種の発振周波数範囲
の電圧制御発振器の設計が可能になり、電圧制御発振器
の設計工数を大幅に削減できる優れた特徴を有してい
る。
【0010】
【実施例】以下に、本発明に係わる電圧制御発振器とそ
の発振周波数の制御方法の具体例を図面を参照しながら
詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係わる電圧制
御発振器の具体例の回路図、図1(b)は制御信号に対
する出力信号の周波数変化の状態を示すグラフであっ
て、図1(a)には、第1の電源1と第2の電源2と
有し、複数のインバータ3をリング状に接続してリング
オッシレータ4を形成すると共に、前記第1の電源1
に、ドレイン及びゲートが接続され、ソースが前記リン
グオッシレータ4の電源ラインに接続されたFETN3
設けた電圧制御発振器において、前記FETN3のソ
ースに、前記第1の電源1からの電流を前記第2の電源
2側に分流させるための分流手段7を設けた電圧制御発
振器6が示され、又、前記分流手段7は、第1の可変イ
ンピーダンス手段で構成した電圧制御発振器6が示さ
れ、又、前記第1の可変インピーダンス手段は、第1の
FETN1を含み、この第1のFETN1のドレイン・
ソースを介して前記第2の電源2に分流され、分流する
電流は、このFETN1のゲート電位で制御される電圧
制御発振器6が示され、又、前記リングオッシレータ4
を構成する各インバータ3の出力と前記第1の電源1又
は第2の電源2との間には、キャパシタCと第2の可変
インピーダンス素子N2との直列回路が設けられ、この
第2の可変インピーダンス素子N2と前記第1の可変イ
ンピーダンス素子N1とを一つの制御信号8で制御する
電圧制御発振器6が示され、更に、前記第1の可変イン
ピーダンス素子N1と前記第2の可変インピーダンス素
子N2とは、FETである電圧制御発振器6が示されて
いる。
【0011】以下に、本発明を更に詳細に説明する。
はリングオッシレータ4に供給する電流を制御してい
FETであり、Nchトランジスタで構成され、図3
のN3と同様に動作している。N1は本発明で提案して
いる最低発振周波数を下げるためのNchトランジスタ
である。又、リングオッシレータ4のインバータ3の出
力にはそれぞれキャパシタCを付加し、このキャパシタ
Cとインバータ3の出力とは、NchトランジスタN2
で接続している。
【0012】トランジスタN1,N2のゲートに印加さ
れる制御信号8の電位が接地電位のとき、N1、N2は
OFFしており、リングオッシレータ4は最高発振周波
数で発振している。制御信号8の電位が上がるにつれ
て、N1、N2のインピーダンスが下がり、やがてON
する。トランジスタN1がONすることにより、トラン
ジスタN3に流れる電流の一部をグランド2に逃がすこ
とで、リングオッシレータ4の発振周波数は下がる。ま
た、トランジスタN2がONすることにより、インバー
タ3にキャパシタCが付加され、この結果、リングオッ
シレータ4の発振周波数が下がる。
【0013】以上のように、トランジスタN1、N2の
作用により、制御信号8の電位が上がるにつれ、発振器
の発振周波数は下がる。図1の回路構成において、制御
信号8の電位が接地電位から電源電位まで上がる場合の
発振周波数の変化を図1(b)に示した。図中、Aはキ
ャパシタCを大きくすることによる発振周波数の低下を
示し、Bは本発明のトランジスタN1の効果による発振
周波数の低下を示している。又、Aの周波数低下分とB
の周波数低下分を合わせたCが全体としての周波数低下
分となる。
【0014】なお、前記FETN3を、図2に示すよう
に、抵抗素子Rで構成しても同様の効果が得られる。ま
た、容量負荷型の電圧制御発振器だけでなく、図3、図
4に示すような構成にしても良い。
【0015】
【発明の効果】本発明に係わる電圧制御発振器とその発
振周波数の制御方法は、上述のように構成したので、従
来の回路に比べ、最低発振周波数を低くすることが可能
になる。特に、分流用のトランジスタN1による効果
は、最低発振周波数を下げるだけでなく、レイアウト面
積の増加を最低限に抑えられるという効果をもたらすも
のである。
【0016】又、本発明の発振器を1種類作っておけ
ば、トランジスタN1、N2のディメンジョンを変更す
るだけで、発振周波数範囲やゲインを変えることが出来
るから、設計工数を大幅に削減出来るという優れた効果
もある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる電圧制御発振器を示し、(a)
はその回路図、(b)は制御信号に対する出力信号の周
波数変化の状態を示すグラフである。
【図2】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図3】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図4】本発明の他の具体例を示す回路図である。
【図5】従来の電圧制御発振器を示し、(a)はその回
路図、(b)は制御信号に対する出力信号の周波数変化
の状態を示すグラフである。
【図6】従来例の他の回路図である。
【符号の説明】 1 第1の電源 2 第2の電源 3 インバータ 4 リングオッシレー 電圧制御発振器 7 分流手段 8 制御信号 N1〜N3 電界効果トランジスタ C キャパシタ R 抵抗素子
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】変更
【補正内容】
【図5】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5J081 AA09 BB10 CC07 CC42 DD04 DD09 DD20 EE01 FF11 FF18 GG01 KK02 KK06 KK22 LL05 MM01 MM03

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1の電源回路と第2の電源回路を有
    し、複数のインバータをリング状に接続してリングオッ
    シレータを形成すると共に、前記第1の電源回路に、前
    記リングオッシレータの電源電圧を安定化するための安
    定化手段を設けた電圧制御発振器において、 前記安定化手段の出力側に、前記第1の電源回路の電流
    を前記第2の電源側に分流させるための分流手段を設け
    たことを特徴とする電圧制御発振器。
  2. 【請求項2】 前記分流手段は、第1の可変インピーダ
    ンス手段で構成したことを特徴とする請求項1記載の電
    圧制御発振器。
  3. 【請求項3】 前記第1の可変インピーダンス手段は、
    第1のFETを含み、この第1のFETのドレイン・ソ
    ースを介して前記第2の電源に分流され、分流する電流
    は、このFETのゲート電位で制御されることを特徴と
    する請求項2記載の電圧制御発振器。
  4. 【請求項4】 前記安定化手段は、抵抗素子であること
    を特徴とする請求項2又は3記載の電圧制御発振器。
  5. 【請求項5】 前記リングオッシレータを構成する各イ
    ンバータの出力と前記第1の電源又は第2の電源との間
    には、キャパシタと第2の可変インピーダンス素子との
    直列回路が設けられ、この第2の可変インピーダンス素
    子と前記第1の可変インピーダンス素子とを一つの制御
    信号で制御することを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載の電圧制御発振器。
  6. 【請求項6】 前記第1の可変インピーダンス素子と前
    記第2の可変インピーダンス素子とは、FETであるこ
    とを特徴とする請求項5記載の電圧制御発振器。
  7. 【請求項7】 第1の電源回路と第2の電源回路を有
    し、複数のインバータをリング状に接続してリングオッ
    シレータを形成すると共に、前記第1の電源回路に、前
    記リングオッシレータの電源電圧を安定化するための安
    定化手段を設けた電圧制御発振器の発振周波数の制御方
    法において、 前記安定化手段の出力側に、前記電源回路の電流を前記
    第2の電源側に分流させるための分流手段を設け、この
    分流電流を制御することで、前記発振周波数を制御する
    ことを特徴とする電圧制御発振器の発振周波数の制御方
    法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006180503A (ja) * 2004-12-23 2006-07-06 Samsung Electronics Co Ltd 周波数によって負荷キャパシタが可変される位相固定ループ装置
KR100822786B1 (ko) * 2000-08-01 2008-04-17 소니 가부시끼 가이샤 지연 회로, 전압 제어 지연 회로, 전압 제어 발진회로, 지연 조정 회로, dll 회로 및 pll 회로

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