JP2000058381A - コンデンサ内蔵多層基板 - Google Patents

コンデンサ内蔵多層基板

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JP2000058381A
JP2000058381A JP10228835A JP22883598A JP2000058381A JP 2000058381 A JP2000058381 A JP 2000058381A JP 10228835 A JP10228835 A JP 10228835A JP 22883598 A JP22883598 A JP 22883598A JP 2000058381 A JP2000058381 A JP 2000058381A
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capacitor
dielectric
low
layer
substrate
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Tatsuya Ueda
達也 上田
Kimihide Sugo
公英 須郷
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層基板構成成分の相互拡散を抑え、容量が
安定したコンデンサを内蔵したセラミック多層基板を提
供すること。 【解決手段】誘電率ε1の誘電体セラミック層2に第1
容量7a、誘電率ε2(但し、ε1>ε2)の低温焼結
セラミック基板3に第2容量7bをそれぞれ形成し、第
1容量7aと第2容量7bとを合成してコンデンサ7を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高誘電率の誘電体
層と低誘電率の誘電体層とを積層した多層基板内にコン
デンサを形成してなるコンデンサ内蔵多層基板(特に、
コンデンサ内蔵セラミック多層基板)に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】近年、エレクトロニクス分野における電
子部品の性能向上は著しく、特に、情報化社会を支える
大型コンピュータ、移動通信端末、パーソナルコンピュ
ータ等に代表される情報処理装置では、情報処理速度の
高速化、装置の小型化、多機能化などが進められてい
る。このような情報処理装置の性能向上は、主として、
VLSI、ULSI等の半導体デバイスの高集積化、高
速化、高機能化によって実現されている。
【0003】しかしながら、半導体デバイスが高速化、
高性能化しても、デバイスとデバイスとを接続する基板
上での信号遅延やクロストーク、インピーダンスのミス
マッチ、電源変動等によるノイズによって、システムと
しての動作が制限されることがあった。
【0004】このため、高速かつ高性能な情報処理を行
う電子部品として、高性能の半導体デバイスをセラミッ
ク基板上に複数実装した、いわゆるマルチチップモジュ
ール(MCM)が実用化されている。このようなモジュ
ールにおいて、LSI等を多数実装し、各LSI間を電
気的に接続するためには、線路導体を3次元的に配した
セラミック多層基板が有用であり、従来は、セラミック
多層基板用の材料としてアルミナを用いていた。
【0005】しかしながら、アルミナ単独では焼結温度
が1500℃以上と高いため、内層用の線路導体とし
て、高融点金属のタングステン(W)やモリブデン(M
o)などを使用する必要があり、また、これらの高融点
金属の酸化防止の点から、焼結を還元性雰囲気下で行う
必要があった。さらに、これらの高融点金属は比抵抗が
大きいため、高密度配線が難しいといった問題も生じて
いた。また、アルミナは誘電率が約10と大きく、実装
した半導体デバイスを高速で動作させたときの信号遅延
が大きくなったり、シリコンと比べて熱膨張率が大きい
ため、半導体デバイスの実装時には、熱サイクルによる
信頼性の低下等の問題も生じることがあった。
【0006】そこで、これらの問題を解決するため、ガ
ラスとセラミックの複合材料である低温焼結セラミック
材料の研究が活発に行われており、MCM用の多層配線
基板として実用化が進められている。低温焼結セラミッ
ク材料は、セラミック構成成分にガラス成分を混合せし
めた材料であり、焼結温度を低下させ、材料物性や焼結
温度に対する設計の自由度を大幅に広げることが可能と
なった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】また、近年、表面実装
部品(SMD:surface mounted device)の一部構成
素子であるインダクタやキャパシタ等の受動素子をセラ
ミック多層基板内に取り込むことによって、さらにモジ
ュール全体を小型化しようとする試みがなされている。
【0008】ここで、セラミック多層基板内にこれらの
素子を内蔵する場合、基板表面に搭載されている実装部
品の特性よりも内蔵した素子の特性が劣化したのでは、
素子を内蔵したときのメリットが半減してしまうため、
内蔵した素子が基板上に実装された素子と同等、或いは
それ以上の特性を有していることが求められる。このた
め、ベースとなる基板材料としては、内蔵される各素子
の電気特性が十分に発揮されるような材料を選択するの
が通常である。
【0009】特に、現状では、実装される部品の特性は
多様であり、1種類の基板材料を用いただけでは、実装
部品の特性を十分に引き出せなくなっているため、多層
基板中に電気特性の互いに異なる複数の層を積層化する
技術が開発されている。これによって、基板内にさらに
多くの素子を内蔵することができるようになり、基板の
さらなる小型化が進められた。
【0010】ここで、図5を参照に、コンデンサを内蔵
した従来のセラミック多層基板を説明する。
【0011】このセラミック多層基板30は、一方主面
に厚膜抵抗体14、チップ抵抗体やチップコンデンサ等
の実装部品13を搭載してなり、高誘電率の誘電体セラ
ミック層33が、低誘電率の低温焼結セラミック層34
a及び34bの間に挟み込まれている。
【0012】そして、誘電体セラミック層33には、電
極31a、31b及び31cからなる1つのコンデンサ
が形成されている。つまり、電極31aと電極31cと
はビアホール32cを介して接続されており、電極31
aと電極31bとの間、電極31bと電極31cとの間
でそれぞれ所定の容量が形成されて、これらの容量の和
がコンデンサの全体としての容量となっている。そし
て、このコンデンサは、ビアホール32a及び32bを
介して厚膜抵抗体14に接続されている。
【0013】同様に、誘電体セラミック層33には、電
極31d、31e及び31fからなる1つのコンデンサ
が形成されている。つまり、電極31dと電極31fと
はビアホール32fを介して接続されており、電極31
dと電極31eとの間、電極31eと電極31fとの間
でそれぞれ所定の容量が形成されて、これらの容量の和
がコンデンサの全体としての容量となっている。そし
て、このコンデンサは、ビアホール32d及び32eを
介して実装部品13に接続されている。
【0014】次に、図6を参照に、コンデンサを内蔵し
た従来の他のセラミック多層基板を説明する。
【0015】このセラミック多層基板35は、一方主面
にチップ抵抗体やチップコンデンサ等の実装部品13を
搭載してなり、高誘電率の誘電体セラミック層38a及
び38bが、低誘電率の低温焼結セラミック基板39内
に設けられた電極36aと電極36bとの間、及び、電
極36cと電極36dとの間に、印刷法等によってそれ
ぞれ挟み込まれている。
【0016】そして、電極36a、電極36b、及び、
これらの電極間に設けられた誘電体セラミック層38a
によって所定の容量が形成されており、同様に、電極3
6c、電極36d、及び、誘電体セラミック層38bに
よって所定の容量が形成されている。そして、それぞれ
所定の容量を有するコンデンサは、一方で、ビアホール
37a及び線路導体40を介して、実装部品13に接続
されており、他方で、ビアホール37bを介してストリ
ップライン23に、ビアホール37cを介してグランド
電極41にそれぞれ接続されている。
【0017】このように、従来のセラミック多層基板3
0及び35においては、コンデンサが多層基板内に形成
されているので、基板の小型化が達成されており、ま
た、コンデンサを形成する電極間に高誘電率の誘電体セ
ラミック層を挟み込んでいるので、比較的小さな電極パ
ターンでも容量の大きなコンデンサが形成される。
【0018】しかしながら、これら従来のセラミック多
層基板において、隣接して設けられる誘電体セラミック
層と低温焼結セラミック基板とは成分組成が互いに異な
っており、これを焼成する際には、誘電体セラミック層
及び低温焼結セラミック基板の構成成分(特にガラス成
分)が広い領域で大量に拡散してしまうので、各層(又
は基板)の特性が変化してしまうことがある。特に、高
誘電率の誘電体セラミック層において、誘電率の変化や
Q値の劣化等を引き起こすことがある。
【0019】ところで、低温焼結セラミック基板と誘電
体セラミック層との間の相互拡散による基板特性の変化
は、拡散そのものを防止することが最も効果的な対策で
あり、その1つの方法として、成分組成の異なる層の間
に電極等の導体を介在させる方法が知られている。つま
り、導体が低温焼結セラミック基板と誘電体セラミック
層との間に存在すれば、構成成分の相互拡散がある程度
抑えられる。
【0020】しかしながら、多層基板内にコンデンサを
形成する場合、電極同士を接触させるとショートしてし
まうため、低温焼結セラミック基板と誘電体セラミック
層との界面を完全に電極で覆うことはできない。即ち、
電極で各層の界面を完全に分離することができず、各層
が直接に接触している広い領域で構成成分の相互拡散が
大量に生じていた。
【0021】また、一般に、多層基板内に設ける誘電体
セラミック層はその誘電率を高く設定しているので、電
極面積の僅かな変動、電極の積み重ねずれ、電極材料と
基板材料の収縮率差等によってコンデンサの容量が大き
くばらついてしまうことがある。従って、このような構
成のコンデンサの容量を正確に調整するためには、トリ
ミング等の工程が必要となり、工程が複雑化してしまう
ことになる。
【0022】本発明は、上述した課題を解決するもので
あり、その目的は、構成成分の相互拡散を抑制して特性
の変動が少なく、また、容量のバラツキを抑えて容量が
安定したコンデンサを内蔵するコンデンサ内蔵多層基板
を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明のコンデン
サ内蔵多層基板は、高誘電率の誘電体層と低誘電率の誘
電体層とを積層した多層基板内にコンデンサを形成して
なるコンデンサ内蔵多層基板であって、前記高誘電率の
誘電体層に第1容量、前記低誘電率の誘電体層に第2容
量をそれぞれ形成し、前記第1容量と前記第2容量とを
合成して1つのコンデンサを形成してなることを特徴と
する。
【0024】また、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
は、前記第1容量を形成する電極と前記第2容量を形成
する電極とを隣接して配置したことを特徴とする。
【0025】また、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
は、前記低誘電率の誘電体層を低温焼結セラミック層と
し、前記高誘電率の誘電体層を誘電体セラミック層とし
たことを特徴とする。
【0026】また、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
は、前記低温焼結セラミック層を、BaO−Al23
SiO2を主成分とした低温焼結セラミック基板とし、
この低温焼結セラミック基板と前記誘電体セラミック層
とを同時焼結してなることを特徴とする。
【0027】また、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
は、前記誘電体セラミック層の比誘電率を10以上とす
ることを特徴とする。
【0028】さらに、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
は、前記低温焼結セラミック層と前記誘電体セラミック
層とに、それぞれ同組成のガラス成分を含んだことを特
徴とする。
【0029】本発明のコンデンサ内蔵多層基板によれ
ば、前記高誘電率の誘電体層に第1容量、前記低誘電率
の誘電体層に第2容量をそれぞれ形成し、前記第1容量
と前記第2容量とを合成して1つのコンデンサを形成す
るので、前記各容量を形成する電極が各誘電体層に設け
られ、各誘電体層間での構成成分の拡散領域が制限され
る。従って、前記構成成分の相互拡散が少なくなり、高
誘電率の誘電体層、低誘電率の誘電体層共に、Q値や誘
電率等の特性の変動が抑えられる。また、高誘電率の誘
電体層にのみ容量を形成する場合に比べて、電極面積の
僅かな変動、電極の積み重ねずれ、電極材料と基板材料
の収縮率差等による容量のバラツキを抑えることがで
き、コンデンサの容量が正確に調整される。
【0030】本発明のコンデンサ内蔵多層基板におい
て、前記第1容量を形成する電極と前記第2容量を形成
する電極とを隣接して配置すれば、前記の各電極によっ
て各誘電体層の構成成分の拡散領域がさらに制限され
て、各誘電体層のQ値や誘電率の変化をさらに良好に抑
制することができる。
【0031】また、前記低誘電率の誘電体層を低温焼結
セラミック層とし、前記高誘電率の誘電体層を誘電体セ
ラミック層とすれば、1000℃以下で焼成可能な信頼
性の高い多層基板を構成することができる。これによ
り、内層用の配線導体として、例えば、銅、銀、金等の
比抵抗の小さな低融点金属を使用することができるよう
になる。また、ガラス−セラミック複合材料等からなる
低温焼結セラミック層は、一般に、誘電率が低いので、
この低温焼結セラミック層上に搭載される表面実装部品
の高速化、高性能化に十分に対応でき、信号遅延やクロ
ストーク、インピーダンスのミスマッチ等によるノイズ
を抑制することができる。
【0032】また、前記低温焼結セラミック層を、Ba
O−Al23−SiO2を主成分とした低温焼結セラミ
ック基板(以下、BAS基板と称する。)とし、本発明
のコンデンサ内蔵基板を前記低温焼結セラミック基板と
前記誘電体セラミック層とを同時焼結してなるセラミッ
ク多層基板とすれば、表面に厚膜抵抗等が印刷可能であ
って、強度の大きいセラミック多層基板を形成すること
ができる。
【0033】また、前記誘電体セラミック層の比誘電率
を10以上とすることにより、小さな電極面積であって
も容量の大きなコンデンサを形成でき、また、BAS基
板の比誘電率が約6であるのに対し、誘電体セラミック
層と低温焼結セラミック層との間に十分な比誘電率差を
設けることができる。
【0034】さらに、前記低温焼結セラミック層と前記
誘電体セラミック層とに、同組成のガラス成分をそれぞ
れ含ませることにより、低温焼結セラミック層と誘電体
セラミック層との間の接着性が向上し、また、たとえ同
組成のガラス成分が相互拡散しても、基板特性はほとん
ど変動しない。従って、実質的に、低温焼結セラミック
層と誘電体セラミック層との間の相互拡散をさらに抑制
することになる。さらに、ガラス成分の量を適当にコン
トロールすることにより、デラミネーションの発生を抑
えることもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】まず、本発明による第1の実施の
形態を図1を参照に説明する。
【0036】図1は、本実施の形態によるコンデンサ内
蔵セラミック多層基板の概略断面図である。このセラミ
ック多層基板1は、低誘電率の低温焼結セラミック基板
3上に厚膜抵抗体14、チップ抵抗体やチップコンデン
サ等の実装部品13を搭載してなり、高誘電率の誘電体
セラミック層2が、低誘電率の低温焼結セラミック基板
3及び4の間に挟み込まれている。
【0037】そして、セラミック多層基板1に内蔵され
るコンデンサ7は、誘電体セラミック層2に形成された
コンデンサ(前記第1容量に相当)7aと低温焼結セラ
ミック基板3に形成されたコンデンサ(前記第2容量に
相当)7bとを並列に合成してなり、コンデンサ7の一
方電極がビアホール6aを介して、他方電極がビアホー
ル6bを介して、それぞれ厚膜抵抗体14に接続されて
いる。
【0038】同様に、コンデンサ8は、誘電体セラミッ
ク層2に形成されたコンデンサ8aと低温焼結セラミッ
ク基板3に形成されたコンデンサ8bとを並列に合成し
てなり、コンデンサ8の一方電極がビアホール6cを介
して、他方電極がビアホール6dを介して、それぞれ実
装部品13に接続されている。
【0039】ここで、図2を参照に、セラミック多層基
板1のコンデンサ7付近の概略を説明する。
【0040】このセラミック多層基板は、誘電率ε1を
有する誘電体セラミック層2a及び2bと、誘電率ε2
(但し、ε1>ε2)を有する低温焼結セラミック基板
3a、3b、3c及び4とを積層してなり、誘電体セラ
ミック層2aを挟んで電極5c及び電極5d、誘電体セ
ラミック層2bを挟んで電極5d及び電極5eがそれぞ
れ設けられており、また、低温焼結セラミック基板3b
を挟んで電極5a及び電極5b、低温焼結セラミック基
板3cを挟んで電極5b及び電極5cがそれぞれ設けら
れている。また、電極5a、電極5c及び電極5eはビ
アホール6c及びビアホール6dを介して接続されてお
り、電極5b及び電極5dはビアホール6eを介して接
続されている。そして、電極5aに接続したビアホール
6a、電極5bに接続したビアホール6bは図示しない
電子部品等にそれぞれ導通している。
【0041】従って、電極5cと電極5dの間で容量C
1、電極5dと電極5eの間で容量C2、電極5aと電
極5bの間で容量C3、電極5bと電極5cの間で容量
C4がそれぞれ形成されており、容量C1及び容量C2
はコンデンサ7a、容量C3及び容量C4はコンデンサ
7bを形成している。即ち、各コンデンサは並列に接続
され、それぞれが合成されて全体として容量C(C=C
1+C2+C3+C4)の1つのコンデンサが形成され
ることになる。
【0042】このように、図1及び図2に示したコンデ
ンサ内蔵セラミック多層基板1によれば、高誘電率の誘
電体セラミック層2に形成された容量C1及び容量C2
と、低誘電率の低温焼結セラミック基板3に形成された
容量C3及び容量C4とを合成して1つのコンデンサを
形成しているので、高誘電体層にのみ容量を形成する場
合に比べて、電極面積の僅かな変動、電極の積み重ねず
れ、電極材料と基板材料の収縮率差等による容量のバラ
ツキを抑え、コンデンサの容量を正確に調整できる。
【0043】また、容量C1〜C4を形成する各電極
は、誘電体セラミック層2及び低温焼結セラミック基板
3中で積層方向に隣接して配置されているので、これら
の電極によって各誘電体層の構成成分の拡散領域が制限
され、従って、前記構成成分の相互拡散が抑制されて、
Q値の劣化や誘電率の変化が少なくなり、所望の基板特
性が得られる。
【0044】ここで、例えば、図5に示した従来のコン
デンサ内蔵セラミック多層基板30において、電極31
a、電極31b及び電極31cで形成されるコンデンサ
の容量を200pFに設定したい場合、誘電体セラミッ
ク層33の誘電率は、例えば誘電率ε=10以上、さら
には90〜20000と大きいので、電極面積の僅かな
変動、電極の積み重ねずれ、電極材料と基板材料の収縮
率差、構成成分の相互拡散等によってコンデンサの容量
が大きくばらついてしまう。例えば±20%の誤差が生
じるものとすると、得られたセラミック多層基板におけ
るコンデンサの容量には、160pF〜240pFの範
囲でバラツキが生じることになる。従って、このような
構成のコンデンサ容量の正確な調整を行うためには、ト
リミング等の工程が必要である。
【0045】これに対して、本実施の形態によるコンデ
ンサ内蔵セラミック多層基板1によれば、例えば、コン
デンサ7aで100pF、コンデンサ7bで100pF
の容量をそれぞれ形成し、コンデンサ7の容量を全体と
して200pFに設定したい場合、低温焼結セラミック
層3の誘電率は例えばε=6程度(BAS基板の場合)
と十分小さく、ここに形成される容量にはほとんど誤差
が生じないので、誘電体セラミック層2におけるコンデ
ンサ7aの容量誤差が±20%生じるとしても、コンデ
ンサ7aの容量のバラツキは80pF〜120pFであ
り、コンデンサ7bの容量はほぼ100pFであって、
コンデンサ7の容量には、180pF〜220pF程度
のバラツキしか生じない。従って、容量の微妙な調整を
行うことが可能であり、トリミング工程を行わずとも、
正確に容量を設定できる。
【0046】さらに、上述した例では、誘電体セラミッ
ク層2における容量誤差を従来のものと同程度に仮定し
たが、本実施の形態によるコンデンサ内蔵セラミック多
層基板によれば、誘電体セラミック層と低温焼結セラミ
ック基板とにおける構成成分の相互拡散が十分に抑えら
れているので、誘電体セラミック層における誘電率の変
動が少なく、従って、実際にはここに形成されるコンデ
ンサの容量のバラツキも小さい。
【0047】次に、図3を参照に、本実施の形態による
セラミック多層基板のコンデンサ付近の他の構成例を説
明する。
【0048】このセラミック多層基板は、低温焼結セラ
ミック基板11aと、誘電体セラミック層12と、低温
焼結セラミック基板11bと、低温焼結セラミック基板
11cとを積層してなり、低温焼結セラミック基板11
aを挟んで電極9a及び電極9b、誘電体セラミック層
12を挟んで電極9b及び電極9c、低温焼結セラミッ
ク基板11cを挟んで電極9d及び電極9eがそれぞれ
形成されている。また、電極9bと電極9eとはビアホ
ール10bを介して接続されており、電極9a、電極9
c及び電極9dはビアホール10d及びビアホール10
eを介して接続されている。さらに、電極9bに接続し
たビアホール10a、電極9aに接続したビアホール1
0cは図示しない電子部品等にそれぞれ導通している。
【0049】従って、電極9aと電極9bとの間で容量
C5、電極9bと電極9cとの間で容量C6、電極9d
と電極9eとの間で容量C7がそれぞれ形成され、ビア
ホール10aとビアホール10cとの間で、容量C5、
容量C6及び容量C7が並列に接続され、それぞれ合成
されて全体として容量C’(C’=C5+C6+C7)
の1つのコンデンサが形成される。
【0050】このように、図3に示したコンデンサ内蔵
セラミック多層基板によれば、低温焼結セラミック基板
11aに形成された容量C5、誘電体セラミック層12
に形成された容量C6、及び、低温焼結セラミック基板
11bに形成された容量C7を合成して1つのコンデン
サを形成しているので、誘電体セラミック層にのみ容量
を形成する場合に比べて、電極面積の僅かな変動、電極
の積み重ねずれ、電極材料と基板材料の収縮率差等によ
る容量のバラツキを抑え、コンデンサの容量の正確な調
整を行うことができる。
【0051】また、容量C5を形成する電極9a及び9
bと、容量C6を形成する電極9b及び9cと、容量C
7を形成する電極9d及び9eとは隣接して配置されて
いるので、これらの各電極によって各層の構成成分の拡
散領域が制限され、従って、前記構成成分の相互拡散が
抑制されてQ値の劣化や誘電率の変化が少なくなり、所
望の基板特性が得られる。なお、図3に示したように、
誘電体セラミック層12に隣接した低温焼結セラミック
基板11bには、必ずしもコンデンサが形成されていな
くてもよい。
【0052】次に、本発明による第2の実施の形態を図
4を参照に説明する。
【0053】図4は、本実施の形態によるセラミック多
層基板の概略断面図である。このセラミック多層基板2
0は、低誘電率の低温焼結セラミック基板22の表面に
チップ抵抗体やチップコンデンサ等の実装部品13を搭
載してなり、高誘電率の誘電体セラミック層21aに形
成されたコンデンサ27aと低誘電率の低温焼結セラミ
ック基板22中に形成されたコンデンサ27bとを合成
して1つのコンデンサ27を形成し、同様に、高誘電率
の誘電体セラミック層21bに形成されたコンデンサ2
8aと低誘電率の低温焼結セラミック基板22中に形成
されたコンデンサ28bとを合成して1つのコンデンサ
28を形成している。
【0054】そして、コンデンサ27は、一方ではビア
ホール25aを介して実装部品13に接続されており、
他方ではストリップライン23に接続されている。ま
た、コンデンサ28は、一方でビアホールや線路導体を
介して実装部品13に接続されており、他方ではビアホ
ール25b等を介してグランド電極24に接続されてい
る。
【0055】本実施の形態によるコンデンサ内蔵セラミ
ック多層基板20によれば、上述した第1の実施の形態
と同様に、1つのコンデンサを高誘電率の誘電体セラミ
ック層と低誘電率の低温焼結セラミック層とで形成して
いるので、容量のバラツキがほとんど発生せず、従っ
て、容量を正確に調整することが可能であり、トリミン
グ工程を行わずとも、正確に容量を設定することができ
る。さらに、誘電体セラミック層と低温焼結セラミック
基板とにおける構成成分の相互拡散が十分に抑えられて
いるので、誘電体セラミック層における誘電率の変動が
少なく、従って、ここに形成されるコンデンサの容量の
バラツキも小さい。
【0056】このように、本発明の第1の実施の形態、
第2の実施の形態によれば、特に、セラミック多層基板
に内蔵した高誘電率の誘電体セラミック層におけるQ値
の劣化や誘電率の変化を抑えて、容量の安定化が達成さ
れる。これは、各層間での構成成分の相互拡散(変色)
を抑えることに加えて、コンデンサの容量のバラツキを
小さくできることによるものである。
【0057】また、高誘電率の誘電体セラミック層とこ
の層に隣接した低誘電率の低温焼結セラミック基板とに
容量をそれぞれ形成し、高誘電率の誘電体層と低誘電率
の誘電体層とで1つのコンデンサを形成することによ
り、容量のバラツキが少なく、その正確な調整を行うこ
とができる。このため、従来、必要であったトリミング
による容量調整は必ずしも必要でなく、工程を簡素化す
ることができる。
【0058】さらに、これらの実施の形態においては、
セラミック多層基板を用いているので、温度特性等に対
する信頼性が高く、基板強度も十分に高い。また、前記
低温焼結セラミック層を、BaO−Al23−SiO2
を主成分とした低温焼結セラミック基板とし、低温焼結
セラミック基板と誘電体セラミック層とに、同組成のガ
ラス成分を含んでいると、低温焼結セラミック基板と誘
電体セラミック層との間に生じる構成成分(特にガラス
成分)の相互拡散をさらに抑制することができ、また、
ガラス成分量をコントロールすることによって、デラミ
ネーションの発生を抑えることもできる。
【0059】次に、本発明によるコンデンサ内蔵セラミ
ック多層基板の作製方法例について説明する。
【0060】まず、低温焼結セラミック基板用の材料と
して、アルミナを主成分とするセラミック原料粉末と、
BaO、SiO2を主原料とするガラス成分とを用意
し、アルミナ100重量部に対してガラス成分20〜3
0重量部を添加し、これを混合する。なお、低温焼結セ
ラミック基板用の材料は、アルミナとガラスとを組み合
わせた組成だけでなく、例えば、Mg2SiO4、CaZ
rO3、BaAl2Si28などにガラス成分を添加した
ものを用いてもよいし、例えば、BaO、Al23、S
iO2を主成分とした低温焼結セラミック材料を用いて
もよい。また、必要に応じて、前記主原料の粗原料を8
00〜1100℃程度で仮焼してもよい。
【0061】次いで、得られた低温焼結セラミック原料
粉末に、バインダー、分散剤、可塑剤、有機溶媒等を適
量添加し、これらを混合することによって、有機スラリ
ーを調製する。これを、ドクターブレード法等によって
シート状に成形すれば、低温焼結セラミック基板用のグ
リーンシートを得ることができる。
【0062】これとは別に、高誘電率の誘電体セラミッ
ク層用の材料として、例えば、BaTiO3を用意し、
これを調合、混合した後、空気中で1300℃、1時間
以上仮焼する。引き続いて、得られた仮焼原料を粉砕し
た後、BaO、SiO2を主成分とするガラス成分1〜
20重量部と共に混合した後、有機ビヒクル、分散剤、
可塑剤、有機溶媒等を適量添加し、これらを混合するこ
とにより、有機スラリーを調製する。これをドクターブ
レード法等によってシート状に成形すれば、誘電体セラ
ミック層用のグリーンシートを得ることができる。
【0063】このようにして得られた低温焼結セラミッ
ク基板用のグリーンシートと、誘電体セラミック層用の
グリーンシートとに、必要ならばビアホールを形成し、
ビアホール中に電極ペーストや電極粉を充填した後、低
温焼結セラミック基板用のグリーンシートと、誘電体セ
ラミック層用のグリーンシートとに、所定パターンのコ
ンデンサが形成されるように電極ペーストを印刷し、誘
電体セラミック層と少なくとも誘電体セラミック層に隣
接する低温焼結セラミック基板にコンデンサがまたがる
ように各グリーンシートを積み重ねる。
【0064】この後、積み重ねたグリーンシートをプレ
スし、ブロックを形成する。必要に応じて、作製したブ
ロックを適当な大きさに切断したり、溝を形成したりし
てもよい。そして、作製したブロックを1000℃以下
で焼成することにより、コンデンサを内蔵したセラミッ
ク多層基板を得る。
【0065】なお、誘電体セラミック層用の材料は、上
述したように、グリーンシートに成形してセラミック多
層基板に内蔵してもよいが(第1の実施の形態参照)、
誘電体セラミック層用の粉体を有機ビヒクル、有機溶
剤、可塑剤等に混合することによってペースト化し、得
られた誘電体ペーストを必要な部分に印刷することによ
り、誘電体セラミック層を形成してもよい(第2の実施
の形態参照)。この場合でも、誘電体セラミック層とこ
れに隣接する低温焼結セラミック基板とにコンデンサを
形成するように、所定パターンの電極を設け、積み重
ね、プレス、カット、焼成等の工程を経て作製できる。
【0066】以上、本発明を実施の形態について説明し
たが、本発明はこれらの実施の形態に限定されるもので
はない。
【0067】例えば、本発明のコンデンサ内蔵多層基板
において、前記各誘電体層はセラミックに限定されるも
のではなく、樹脂からなる誘電体層であってもよい。ま
た、各容量を形成する電極の材質、形状なども限定され
ない。さらに、本発明のコンデンサ内蔵多層基板は、電
圧制御発振器(VCO)、高周波フィルタ、高周波スイ
ッチなど種々の電子デバイスに応用可能である。
【0068】
【発明の効果】本発明のコンデンサ内蔵多層基板によれ
ば、前記高誘電率の誘電体層に第1容量、前記低誘電率
の誘電体層に第2容量をそれぞれ形成し、前記第1容量
と前記第2容量とを合成して1つのコンデンサを形成す
るので、各容量を形成するための電極が各誘電体層に設
けられて各誘電体層間での構成成分の拡散領域が制限さ
れ、従って、前記構成成分の相互拡散が少なくなり、高
誘電率の誘電体層、低誘電率の誘電体層共に、Q値の劣
化や誘電率の変化が抑えられる。また、高誘電率の誘電
体層にのみ容量を形成する場合に比べて、電極面積の僅
かな変動、電極の積み重ねずれ、電極材料と基板材料の
収縮率差等による容量のバラツキを抑えることができ、
コンデンサの容量が正確に調整される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態によるコンデンサ内
蔵セラミック多層基板の概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態によるコンデンサ内
蔵セラミック多層基板の要部拡大断面図である。
【図3】本発明によるコンデンサ内蔵セラミック多層基
板の他の構成例を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態によるコンデンサ内
蔵セラミック多層基板の概略断面図である。
【図5】従来のコンデンサ内蔵セラミック多層基板の概
略断面図である。
【図6】従来の他のコンデンサ内蔵セラミック多層基板
の概略断面図である。
【符号の説明】
1…コンデンサ内蔵セラミック多層基板 2…誘電体セラミック層 3、4…低温焼結セラミック基板 7a、8a…第1容量 7b、8b…第2容量
フロントページの続き Fターム(参考) 4E351 AA07 AA13 BB03 BB24 BB26 BB31 BB35 BB49 CC11 CC22 DD04 DD05 DD06 DD45 EE01 GG09 5E001 AB03 AE00 AE02 AZ01 5E082 AB03 BC32 BC38 DD02 FF13 FG25 FG26 JJ03 JJ21 PP01 5E346 AA12 AA13 AA35 AA36 AA51 BB01 BB11 CC18 CC21 CC32 CC38 CC39 DD13 EE21 FF22 FF28 GG06 GG28 HH01 HH32

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高誘電率の誘電体層と低誘電率の誘電体
    層とを積層した多層基板内にコンデンサを形成してなる
    コンデンサ内蔵多層基板であって、 前記高誘電率の誘電体層に第1容量、前記低誘電率の誘
    電体層に第2容量をそれぞれ形成し、前記第1容量と前
    記第2容量とを合成して1つのコンデンサを形成してな
    ることを特徴とする、コンデンサ内蔵多層基板。
  2. 【請求項2】 前記第1容量を形成する電極と前記第2
    容量を形成する電極とを隣接して配置したことを特徴と
    する、請求項1に記載のコンデンサ内蔵多層基板。
  3. 【請求項3】 前記低誘電率の誘電体層を低温焼結セラ
    ミック層とし、前記高誘電率の誘電体層を誘電体セラミ
    ック層としたことを特徴とする、請求項1に記載のコン
    デンサ内蔵多層基板。
  4. 【請求項4】 前記低温焼結セラミック層を、BaO−
    Al23−SiO2を主成分とした低温焼結セラミック
    基板とし、この低温焼結セラミック基板と前記誘電体セ
    ラミック層とを同時焼結してなることを特徴とする、請
    求項3に記載のコンデンサ内蔵多層基板。
  5. 【請求項5】 前記誘電体セラミック層の比誘電率を1
    0以上としたことを特徴とする、請求項3或いは請求項
    4に記載のコンデンサ内蔵多層基板。
  6. 【請求項6】 前記低温焼結セラミック層と前記誘電体
    セラミック層とに、同組成のガラス成分をそれぞれ含ん
    だことを特徴とする、請求項3に記載のコンデンサ内蔵
    多層基板。
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