JP2000058166A - コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

コネクタ及びその製造方法

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JP2000058166A
JP2000058166A JP10218067A JP21806798A JP2000058166A JP 2000058166 A JP2000058166 A JP 2000058166A JP 10218067 A JP10218067 A JP 10218067A JP 21806798 A JP21806798 A JP 21806798A JP 2000058166 A JP2000058166 A JP 2000058166A
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JP10218067A
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Masahiro Hamazaki
雅裕 濱崎
Hideo Miyazawa
英夫 宮澤
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Nagano Fujitsu Component Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低背化に伴う接触子固定力や本体強度の低下
を防止でき、接触子間の隔壁を正確に形成できる低背か
つ狭ピッチのコネクタを提供する。 【解決手段】 コネクタ10の本体14は、底部18か
ら突設される一対の埋設支持部20と、それら埋設支持
部20から延設される複数の隔壁22とを備える。複数
の接触子16の各々は、一端の接点部30と他端のリー
ド部32と中間の固定部34とを備える。各接触子16
の接点部30は、埋設支持部20の第1壁面20aから
隔壁22間の溝部26内へ突出し、リード部32は埋設
支持部20の第2壁面20bからコネクタ10の外方へ
突出し、固定部34はインサート成形工程により本体1
4の埋設支持部20に埋め込まれて密接包囲される。各
埋設支持部20の第1壁面20aには、接触子16の固
定部34を部分的に露出させる段差部分36が形成され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気接続器に関
し、特に、一端の接点部、他端のリード部及び中間の固
定部をそれぞれに有する複数の接触子と、それら接触子
を整列させて相互絶縁状態に固定支持する本体とを具備
したコネクタに関する。さらに本発明は、そのようなコ
ネクタの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ノート形パーソナルコンピュータ
や携帯電話等の携帯可能な電子機器の分野では、機器の
小形化、薄形化に伴い、内蔵される各種電子部品の小形
化、低背化が要求されている。このような要求に従い、
例えば互いに略平行に配置される一対の回路基板同士を
電気的に接続するために使用される基板用コネクタにお
いても、基板上での専有面積の縮小や接続線路の増加を
目的とした接触子列の狭ピッチ化と同時に、接続時の両
基板間の間隔を狭めるべくコネクタ本体の低背化が進め
られている。
【0003】従来、この種のコネクタを低背化するに際
しては、雌雄いずれの構造においても通常寸法のコネク
タと同様に、電気絶縁性のコネクタ本体に形成した複数
の穴に複数の接触子をそれぞれ圧入固定する構成を採用
し、コネクタ本体及び接触子の寸法を可及的に縮小する
ことで対応している。また、複数の接触子を型内の所定
位置に整列配置した状態で樹脂材料の射出成形によりコ
ネクタ本体を形成し、それら接触子をコネクタ本体に密
に埋設してなるインサート成形構造を有した低背コネク
タも周知である。
【0004】これら低背形のコネクタにおいて、各接触
子は、その一端に接続相手コネクタの対応接触子に接触
する接点部を、他端に回路基板の回路に接続されるリー
ド部を、また接点部及びリード部に隣接してコネクタ本
体への固定部を備える。そして上記した圧入固定式接触
子を有するコネクタでは、複数の接触子の固定部をコネ
クタ本体の複数の穴のそれぞれに圧入することにより、
それら接触子の接点部及びリード部が所定位置に整列配
置される。また上記した埋設(インサート成形)式接触
子を有するコネクタでは、複数の接触子の固定部をコネ
クタ本体の成形時にコネクタ本体に一体的に埋設するこ
とにより、それら接触子の接点部及びリード部が所定位
置に整列配置される。
【0005】ところで、上記種類のコネクタでは、接続
相手コネクタへの接続時に、各接触子の接点部が弾性変
形して接続相手コネクタの対応接触子に接触する構成を
有する場合がある。このような構成は、特に雌形すなわ
ちジャック形のコネクタにおいて広く採用されている。
この場合、コネクタ同士の接続及び分離の度に、雌形コ
ネクタの各接触子の接点部がその固定部を支点としてコ
ネクタ本体に対し揺動変位するので、隣合う接触子同士
の不慮の短絡を防止するために、通常は隣合う接触子の
間にコネクタ本体から一体的に延長された隔壁が設置さ
れる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の圧入固定式接触
子を有するコネクタでは、小形化、低背化の推進に伴
い、各接触子とコネクタ本体との相互係合面積が減少
し、接触子固定力が著しく低下する危惧がある。また、
接触子を固定するための複数の穴の存在によりコネクタ
本体の機械的強度が低下し、接触子の圧入によって穴周
辺にクラックが生じ易くなる傾向がある。さらに、接触
子の短小化により、基板表面に塗布されたフラックスが
コネクタ実装時に接触子のリード部から固定部を経て接
点部に移行し易くなり、接点機能に悪影響を及ぼす危惧
がある。
【0007】これに対し、従来の埋設(インサート成
形)式接触子を有するコネクタでは、接触子の固定部が
コネクタ本体に密接包囲されるので、小形化、低背化を
進めた場合にも、接触子固定力やコネクタ本体の機械的
強度を維持でき、また接触子接点部へのフラックスの移
行を防止できる。しかし、この種のコネクタに、前述し
た接触子間の隔壁を形成しようとすると、インサート成
形のための型はその一部が各接触子に隣接して壁状に配
置される形状を有する必要があり、したがって接触子列
の狭ピッチ化が進むに従い、このような型を正確に作製
して隔壁を成形することが著しく困難となる傾向があ
る。
【0008】したがって本発明の目的は、小形化、低背
化に対応可能なコネクタであって、低背化に伴う接触子
固定力の低下、コネクタ本体の機械的強度の低下、及び
実装時のフラックスの移行の問題を効果的に排除できる
コネクタを提供することにある。本発明の他の目的は、
埋設(インサート成形)式接触子を有するコネクタにお
いて、接触子列の狭ピッチ化に対応して接触子間に短絡
防止用の隔壁を設ける場合にも、インサート成形のため
の型の作製が容易であるコネクタを提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、そのようなコネクタの
製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の本発明は、一端の接点部、他端の
リード部並びに接点部及びリード部に隣接する固定部を
それぞれに有する複数の接触子と、それら接触子を整列
させて相互絶縁状態に固定支持する電気絶縁性の本体と
を具備するコネクタにおいて、本体は、複数の接触子の
固定部を埋め込み式に密接包囲する埋設支持部と、埋設
支持部から一体的に延設され、埋設支持部から突出した
それら接触子の接点部を相互に隔離して収容する複数の
溝部を画成する複数の隔壁とを備え、本体の埋設支持部
が、複数の接触子の接点部を突出させる第1壁面と、第
1壁面の反対側でそれら接触子のリード部を突出させる
第2壁面とを有し、第1壁面に、それら接触子の固定部
を部分的に露出させる段差部分が形成されることを特徴
とするコネクタを提供する。
【0010】請求項2に記載の本発明は、請求項1に記
載のコネクタにおいて、本体が、回路基板の表面に対向
可能な実装面を有し、複数の接触子のリード部が、少な
くともそれらの末端領域で本体の実装面に実質的平行に
整列配置されるコネクタを提供する。請求項3に記載の
本発明は、請求項2に記載のコネクタにおいて、本体の
埋設支持部の第1壁面及び第2壁面が、実装面に略直交
して配置されるコネクタを提供する。
【0011】請求項4に記載の本発明は、請求項2又は
3に記載のコネクタにおいて、複数の接触子の固定部
が、実装面に略平行に配置され、それら接触子の接点部
が、本体の埋設支持部の実質的全高に渡って延設される
コネクタを提供する。請求項5に記載の本発明は、請求
項1〜4のいずれか1項に記載のコネクタにおいて、複
数の接触子のリード部が、それら接触子の固定部に略直
交して延びて固定部に連結される基端部分と、基端部分
に略直交して延びて基端部分に連結される末端部分とを
備え、基端部分と末端部分との実質的全体が本体の埋設
支持部から外方へ突出するコネクタを提供する。
【0012】請求項6に記載の本発明は、請求項1〜5
のいずれか1項に記載のコネクタにおいて、複数の接触
子の接点部が、本体の溝部内で外力により変位可能であ
るとともに、無負荷時に隔壁の外方へ部分的に突出する
コネクタを提供する。請求項7に記載の本発明は、請求
項1〜6のいずれか1項に記載のコネクタにおいて、本
体が、複数の溝部に隣接して接続相手コネクタを受容す
る受容部を備えるコネクタを提供する。請求項8に記載
の本発明は、請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネ
クタにおいて、複数の接触子の固定部がインサート成形
工程により本体の埋設支持部に埋め込まれてなるコネク
タを提供する。
【0013】請求項9に記載の本発明は、一端の接点
部、他端のリード部並びに接点部及びリード部に隣接す
る固定部をそれぞれに有する複数の接触子と、それら接
触子を整列させて相互絶縁状態に固定支持する電気絶縁
性の本体とを具備するコネクタの製造方法において、複
数の接触子の固定部を載置可能な台部と、台部から一体
的に延設され、それら接触子の接点部を相互に隔離して
収容可能な複数の溝部を画成する複数の隔壁とを備えた
一次成形体を用意するステップと、一次成形体の台部に
複数の接触子の固定部を載置してそれら接触子の接点部
を溝部に収容した状態で、一次成形体及び複数の接触子
を型内に配置するステップと、型内で、一次成形体の台
部に載置された複数の接触子の固定部を埋め込み式に密
接包囲する二次成形体を成形するステップとを有するこ
とを特徴とするコネクタの製造方法を提供する。
【0014】請求項10に記載の本発明は、請求項9に
記載のコネクタの製造方法において、一次成形体と二次
成形体とが同一の樹脂材料から形成される製造方法を提
供する。請求項11に記載の本発明は、請求項9又は1
0に記載のコネクタの製造方法において、二次成形体を
成形するステップは、複数の接触子の固定部を一次成形
体の台部と型との間で固定的に挟持するステップを含む
製造方法を提供する。
【0015】請求項12に記載の本発明は、請求項9〜
11のいずれか1項に記載のコネクタの製造方法におい
て、複数の接触子は、それら接触子のリード部が互いに
一体的に連結された状態で一次成形体の台部に載置さ
れ、二次成形体の成形ステップの後に、連結されたそれ
らリード部を相互に分離するステップをさらに有する製
造方法を提供する。
【0016】請求項13に記載の本発明は、請求項9〜
12のいずれか1項に記載のコネクタの製造方法におい
て、一次成形体を用意するステップは、一次成形体の台
部の周辺に、二次成形体を巻き込ませる凹部を設けるス
テップを含む製造方法を提供する。請求項14に記載の
本発明は、請求項9〜13のいずれか1項に記載のコネ
クタの製造方法によって製造されたコネクタを提供す
る。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明をその実施形態に基づき詳細に説明する。図面を参照
すると、図1は本発明の一実施形態による表面実装型の
コネクタ10を斜視図で示し、図2は同コネクタ10を
回路基板12に実装した状態で断面図で示す。コネクタ
10は、電気絶縁性の本体14と、本体14に固定支持
されて相互絶縁状態で整列配置される複数の接触子16
とを備える。
【0018】本体14は、略矩形平面形状を有し、平板
状の底部18と、底部18の両長縁に沿って互いに平行
に配置され、底部18の表面18a側へ突設される一対
の埋設支持部20と、それら埋設支持部20から互いに
対向する方向へ延設される複数の隔壁22と、底部18
の両短縁に沿って互いに平行に配置され、底部18の表
面18a側へ突設されるとともに各埋設支持部20に連
結される一対の端壁24とを備える。各埋設支持部20
に隣接する複数の隔壁22は、互いに平行に、かつ底部
18及び各埋設支持部20に直交して延び、底部18に
連結される。それにより、複数の隔壁22の間に、底部
18及び各埋設支持部20で閉鎖された複数の溝部26
がそれぞれ画成される。
【0019】本体14の底部18の表面18aと両埋設
支持部20から延設される複数の隔壁22の端縁22a
との間には、接続相手コネクタ(図示せず)を受容する
受容部28が複数の溝部26に隣接して形成される。し
たがってコネクタ10は、雌形すなわちジャック形のコ
ネクタ構造を有する。また、本体14の底部18の裏面
は、コネクタ10を回路基板12に実装したときに、回
路基板12の表面12aに対向する実装面18bとして
作用する。本体14は、後述するインサート成形工程に
より、コネクタの材料として一般的な樹脂材料から一体
成形される。
【0020】複数の接触子16は、導電性の板金素材か
ら例えば打ち抜き行程、曲げ行程等を経て形成される。
各接触子16は、一端の接点部30と、他端のリード部
32と、接点部30及びリード部32に隣接する中間の
固定部34とを備える。各接触子16の固定部34は、
後述するインサート成形工程により、本体14の埋設支
持部20に埋め込まれ、埋設支持部20によって密接包
囲される。図示実施形態では、各接触子16の固定部3
4は、本体14の実装面18bに略平行に配置される。
【0021】図2及び図3に明示されるように、各接触
子16の接点部30は、固定部34の長手方向一端から
固定部34に対し略鉛直に折曲されて延びる基端部分3
0aと、基端部分30aの長手方向一端から基端部分3
0aに対し鋭角に折曲されて延びる中間部分30bと、
中間部分30bの長手方向一端から中間部分30bに対
し鈍角に折曲されて延びる末端部分30cとを備える。
そしてそれら基端部分30a、中間部分30b及び末端
部分30cの全体が、本体14の埋設支持部20の第1
壁面20aから、隔壁22間の溝部26内に突出する。
【0022】また、各接触子16のリード部32は、固
定部34の長手方向他端から固定部34に対し略鉛直に
折曲されて延びる基端部分32aと、基端部分32aの
長手方向一端から基端部分32aに対し略鉛直に折曲さ
れて延びる末端部分32bとを備える。そしてそれら基
端部分32a及び末端部分32bの全体が、本体14の
埋設支持部20の、第1壁面20aの反対側の第2壁面
20bから、コネクタ10の外方へ突出する。
【0023】本体14の各埋設支持部20の第1壁面2
0a及び第2壁面20bは、底部18の実装面18bに
略直交して位置する。各埋設支持部20の第1壁面20
aには、後述するインサート成形工程を実施する際の必
然性から、複数の接触子16の固定部34を部分的に露
出させる段差部分36が形成される。図4に示すよう
に、各埋設支持部20の第1壁面20aに形成される段
差部分36は、接触子16の固定部34の上面34a
(本体14の底部18から離れた側の面)と略同一平面
に配置される肩面36aを有する。
【0024】各接触子16の接点部30の中間部分30
bと末端部分30cとの間の連結部位は、接続相手コネ
クタの接触子(図示せず)に摺動式に接触する接点30
dを構成する。後述するように接触子16は、一連のプ
レス工程において、板金素材を打ち抜いた後、素材表面
が接点30dを構成するように上記した形状に折曲され
る。このような接点構造は、耐磨耗性に優れる高寿命の
接点構造として知られている。また、好ましくは各接触
子16の固定部34には、インサート成形工程による本
体14の埋設支持部20への固定作用を補強するため
に、固定部34のプレス切断面に沿って係合部34aが
突設される。
【0025】複数の接触子16は、それぞれの固定部3
4が本体14の各埋設支持部20に固定支持された状態
で、それぞれの接点部30が隔壁22により相互に隔離
されて溝部26内に収容されるとともに、それら接点部
30の接点30dが、隣接する隔壁22の端縁22aか
ら受容部28内へ所定距離だけ突出した状態で整列配置
される。同時に、複数の接触子16のリード部32は、
それらの末端部分32bが本体14の実装面18bに実
質的平行に整列配置される。なお、各接触子16の接点
部30は、その中間部分30b及び末端部分30cが、
本体14の埋設支持部20の実質的全高に渡って延設さ
れる。
【0026】複数の接触子16の接点部30は、本体1
4の複数の溝部26内で、外力を受けたときに弾性変形
できるばね性を有する。したがって、コネクタ10が本
体14の受容部28に接続相手のプラグコネクタの絶縁
本体(図示せず)を受容したときに、複数の接触子16
の接点部30は、それらの接点30dがプラグコネクタ
の対応接触子(図示せず)に摺動接触して溝部26内に
押し込まれ、固定部34を支点として基端部分30a、
中間部分30b及び末端部分30cが本体14に対しそ
れぞれに揺動変位する。その結果、所望の接触圧力の下
で、複数の接触子16が接続相手の対応接触子に接触す
る。
【0027】コネクタ10を実装する回路基板12に
は、その表面12aに、コネクタ10の複数の接触子1
6のリード部32に対応して複数の電極パッド12bが
形成される。したがってコネクタ10を、その実装面1
8bを回路基板12の表面12aに平行に対向させて回
路基板12に搭載すると、複数の接触子16のリード部
32の末端部分32bが複数の電極パッド12bのそれ
ぞれに正確に接触することになる。その後、周知のリフ
ロー半田付け工程等を経て、コネクタ10が回路基板1
2に表面実装される。
【0028】次に、図5〜図7を参照して、上記構成を
有するコネクタ10の製造方法を説明する。本発明の一
実施形態による製造方法では、コネクタ10の本体14
を2段階の射出成形工程を経て作製する。まず、底部1
8と、底部18の両長縁に沿って互いに平行に配置さ
れ、底部18の表面18a側へ突設される一対の台部4
0と、それら台部40から互いに対向する方向へ延設さ
れる複数の隔壁22と、底部18の両短縁に沿って互い
に平行に配置され、底部18の表面18a側へ突設され
るとともに各台部40に連結される一対の端壁24とを
備えた一次成形体42を、所望の樹脂材料から射出成形
する。
【0029】一次成形体42の各台部40には、複数の
接触子16の固定部34を位置決めしつつ載置可能な複
数の窪部44が、隔壁22間に画成される複数の溝部2
6のそれぞれに隣接して設けられる。また、一次成形体
42の各台部40の下方には、本体14の底部18の実
装面18bとなる成形面の外縁に沿って、後述する二次
成形体46の溶融樹脂材料を巻き込ませるための凹部4
8が形成される。
【0030】他方、導電性の板金素材から打ち抜き、圧
縮、曲げ行程を経て、多数の接触子16がそれらのリー
ド部32の末端部分32bで連結部50を介して櫛歯状
に一体に連結された構成を有する接触子ブランク52を
形成する。このような接触子ブランク52は、プレス機
械による連続したプレス工程によって形成できる。1つ
の接触子ブランク52は、一次成形体42の1つの台部
40に載置される一列分に相当する個数の接触子16を
有する。そこで2個の接触子ブランク52を用意し、各
接触子ブランク52の複数の接触子16の接点部30
を、一次成形体42の各台部40に隣接する複数の溝部
26に挿入するとともに、それら接触子16の固定部3
4を、各台部40の複数の窪部44にそれぞれ挿入して
台部40に載置する。
【0031】次に、図7(a)に示すように、一次成形
体42及び2個の接触子ブランク52を収容する収容空
間54と、一次成形体42に組合わされる二次成形体4
6の成形空間56とを有した型(上型58及び下型6
0)を用意する。そして図7(b)に示すように、上型
58及び下型60の収容空間54に、各台部40に接触
子ブランク52を載置した一次成形体42を収容し、型
を閉じる。このとき、下型60に支持された一次成形体
42上の各接触子ブランク52は、それぞれの複数の接
触子16の固定部34が、一次成形体42の各台部40
と上型58の突起62との間に固定的に挟持されること
により、一次成形体42上で所定位置に保持される。
【0032】この状態で、成形空間56に、好ましくは
一次成形体42と同一の溶融した樹脂材料を注入し、二
次成形体46(図2のハッチング部分)を射出成形す
る。その結果、一次成形体42の各台部40と二次成形
体46との間に、複数の接触子16の固定部34が埋め
込み式に密接包囲され、それにより、複数の接触子16
を固定的に支持する一対の埋設支持部20が形成され
る。このようにして形成された埋設支持部20は、イン
サート成形時に上記したように各接触子の固定部34を
固定的に挟持する必然から、その第1壁面20aに段差
部分36が形成されることになる。二次成形体46の成
形後、一対の接触子ブランク52を支持したコネクタ1
0(コネクタブランク)を型から取り出し、各接触子ブ
ランク52の連結部50を切除する。それにより、複数
の接触子16のリード部32が相互に分離され、図1に
示すコネクタ10が完成する。
【0033】上記構成を有するコネクタ10は、本体1
4に対し複数の接触子16の固定部34が横方向すなわ
ち底部18に沿った方向へ配置され、またそれら接触子
16のリード部32が本体14の底部18に略直交した
各埋設支持部20の第1壁面20a及び第2壁面20b
から突出する構成としたので、低背化が容易な構造とな
っている。しかも、複数の接触子16の固定部34が本
体14の各埋設支持部20に密接包囲されるので、コネ
クタ10の小形化、低背化を進めた場合にも、接触子1
6の固定力や本体14の機械的強度を維持できる。ま
た、接触子16の短小化が進んでも、基板表面12aに
塗布されたフラックスがコネクタ10の表面実装時に各
接触子16のリード部32から固定部34を経て接点部
30に移行することは確実に防止される。
【0034】さらに、上記したコネクタ10の製造方法
によれば、隣接する接触子16の短絡を防止するための
隔壁22は、インサート成形に先立って別工程で成形さ
れる第1成形体42に設けられるので、接触子列の狭ピ
ッチ化が進んだ場合にも比較的容易に形成できる。その
ような第1成形体42の型は、接触子16の存在を無視
して複数の隔壁22を成形するものであればよく、比較
的容易に正確に作製できる。その後、インサート成形工
程により第2成形体46を成形し、複数の接触子16を
埋設した埋設支持部20を形成することにより、それら
接触子16の接点部30は隔壁22間の溝部26に正確
に収容され、短絡が防止される。
【0035】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、小形化、低背化に対応可能なコネクタにおい
て、接触子の埋設(インサート成形)構造を採用するこ
とにより、低背化に伴う接触子固定力の低下、コネクタ
本体の機械的強度の低下、及び実装時のフラックスの移
行の問題を効果的に排除できる。さらに、接触子間に短
絡防止用の隔壁を備える場合にも、インサート成形に先
立って成形される一次成形体に隔壁を形成することによ
り、インサート成形のための型の作製が容易となり、接
触子列の狭ピッチ化に対応して接触子間の短絡を確実に
防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるコネクタの斜視図で
ある。
【図2】図1のコネクタの線II−IIに沿った断面図であ
る。
【図3】図1のコネクタの接触子の拡大斜視図である。
【図4】図2の矢印IVから見たコネクタの部分拡大平面
図である。
【図5】図1のコネクタの製造方法の1ステップを示す
分解斜視図である。
【図6】図5の線VI−VIに沿った断面図である。
【図7】図1のコネクタの製造方法の各ステップを示す
図で、(a)型の分解断面図、及び(b)型内に収容し
たコネクタブランクを示す断面図である。
【符号の説明】
14…本体 16…接触子 20…埋設支持部 22…隔壁 26…溝部 28…受容部 30…接点部 32…リード部 34…固定部 36…段差部分 40…台部 42…一次成形体 44…窪部 46…二次成形体 48…凹部 50…連結部 52…接触子ブランク 58…上型 60…下型

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端の接点部、他端のリード部並びに該
    接点部及び該リード部に隣接する固定部をそれぞれに有
    する複数の接触子と、それら接触子を整列させて相互絶
    縁状態に固定支持する電気絶縁性の本体とを具備するコ
    ネクタにおいて、 前記本体は、前記複数の接触子の前記固定部を埋め込み
    式に密接包囲する埋設支持部と、該埋設支持部から一体
    的に延設され、該埋設支持部から突出したそれら接触子
    の前記接点部を相互に隔離して収容する複数の溝部を画
    成する複数の隔壁とを備え、 前記本体の前記埋設支持部が、前記複数の接触子の前記
    接点部を突出させる第1壁面と、該第1壁面の反対側で
    それら接触子の前記リード部を突出させる第2壁面とを
    有し、該第1壁面に、それら接触子の前記固定部を部分
    的に露出させる段差部分が形成されること、を特徴とす
    るコネクタ。
  2. 【請求項2】 前記本体が、回路基板の表面に対向可能
    な実装面を有し、前記複数の接触子の前記リード部が、
    少なくともそれらの末端領域で該本体の該実装面に実質
    的平行に整列配置される請求項1に記載のコネクタ。
  3. 【請求項3】 前記本体の前記埋設支持部の前記第1壁
    面及び前記第2壁面が、前記実装面に略直交して配置さ
    れる請求項2に記載のコネクタ。
  4. 【請求項4】 前記複数の接触子の前記固定部が、前記
    実装面に略平行に配置され、それら接触子の前記接点部
    が、前記本体の前記埋設支持部の実質的全高に渡って延
    設される請求項2又は3に記載のコネクタ。
  5. 【請求項5】 前記複数の接触子の前記リード部が、そ
    れら接触子の前記固定部に略直交して延びて該固定部に
    連結される基端部分と、該基端部分に略直交して延びて
    該基端部分に連結される末端部分とを備え、該基端部分
    と該末端部分との実質的全体が前記本体の前記埋設支持
    部から外方へ突出する請求項1〜4のいずれか1項に記
    載のコネクタ。
  6. 【請求項6】 前記複数の接触子の前記接点部が、前記
    本体の前記溝部内で外力により変位可能であるととも
    に、無負荷時に前記隔壁の外方へ部分的に突出する請求
    項1〜5のいずれか1項に記載のコネクタ。
  7. 【請求項7】 前記本体が、前記複数の溝部に隣接して
    前記接続相手コネクタを受容する受容部を備える請求項
    1〜6のいずれか1項に記載のコネクタ。
  8. 【請求項8】 前記複数の接触子の前記固定部がインサ
    ート成形工程により前記本体の前記埋設支持部に埋め込
    まれてなる請求項1〜7のいずれか1項に記載のコネク
    タ。
  9. 【請求項9】 一端の接点部、他端のリード部並びに該
    接点部及び該リード部に隣接する固定部をそれぞれに有
    する複数の接触子と、それら接触子を整列させて相互絶
    縁状態に固定支持する電気絶縁性の本体とを具備するコ
    ネクタの製造方法において、 前記複数の接触子の前記固定部を載置可能な台部と、該
    台部から一体的に延設され、それら接触子の前記接点部
    を相互に隔離して収容可能な複数の溝部を画成する複数
    の隔壁とを備えた一次成形体を用意するステップと、 前記一次成形体の前記台部に前記複数の接触子の前記固
    定部を載置してそれら接触子の前記接点部を前記溝部に
    収容した状態で、該一次成形体及び該複数の接触子を型
    内に配置するステップと、 前記型内で、前記一次成形体の前記台部に載置された前
    記複数の接触子の前記固定部を埋め込み式に密接包囲す
    る二次成形体を成形するステップと、を有することを特
    徴とするコネクタの製造方法。
  10. 【請求項10】 前記一次成形体と前記二次成形体とが
    同一の樹脂材料から形成される請求項9に記載のコネク
    タの製造方法。
  11. 【請求項11】 前記二次成形体を成形するステップ
    は、前記複数の接触子の前記固定部を前記一次成形体の
    前記台部と前記型との間で固定的に挟持するステップを
    含む請求項9又は10に記載のコネクタの製造方法。
  12. 【請求項12】 前記複数の接触子は、それら接触子の
    前記リード部が互いに一体的に連結された状態で前記一
    次成形体の前記台部に載置され、前記二次成形体の成形
    ステップの後に、連結されたそれらリード部を相互に分
    離するステップをさらに有する請求項9〜11のいずれ
    か1項に記載のコネクタの製造方法。
  13. 【請求項13】 前記一次成形体を用意するステップ
    は、該一次成形体の前記台部の周辺に、前記二次成形体
    を巻き込ませる凹部を設けるステップを含む請求項9〜
    12のいずれか1項に記載のコネクタの製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9〜13のいずれか1項に記載
    のコネクタの製造方法によって製造されたコネクタ。
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