JP2000050576A - 回転電機の回転子冷却装置 - Google Patents

回転電機の回転子冷却装置

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JP2000050576A
JP2000050576A JP10214405A JP21440598A JP2000050576A JP 2000050576 A JP2000050576 A JP 2000050576A JP 10214405 A JP10214405 A JP 10214405A JP 21440598 A JP21440598 A JP 21440598A JP 2000050576 A JP2000050576 A JP 2000050576A
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coil
rotor
cooling device
electric machine
ventilation
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JP10214405A
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Inventor
Daisuke Murata
田 大 輔 村
Yasuo Kahata
幡 安 雄 加
Takeshi Ubusawa
澤 猛 生
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コイルエンド部の冷却性能を向上させ、コイ
ルの最高温度を下げ、さらには各コイル間の温度分布を
均一にする。 【解決手段】 コイルエンド部4を、外周側の保持環5
と軸端側のセンタリングリング6と内径側の塞ぎ板25
とで構成される密閉室内に収納し、センタリングリング
6に形成した通風孔から密閉室内に導入された冷却ガス
を、コイルエンドターン部においてコイル内の通風孔お
よびコイル間の間隔片により形成された通風路により回
転子軸方向に通流させて各コイルにコイル軸方向に形成
した通風孔に導入し、さらにコイルエンド部のコイル曲
げ部およびコイルエンド直線部を通流させて回転子鉄心
内部へと導き、回転子鉄心端部に形成した半径方向流路
から回転子表面に排出する冷却風路を構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタービン発電機など
の回転電機の回転子冷却装置、特に回転子コイルエンド
部の冷却装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】タービン発電機等の大形回転電機では回
転子コイルの冷却性能が発電機の性能や体格を左右する
重要な要素である。回転子コイルは、コイル内に冷却ガ
スを循環させて冷却する。
【0003】この種の従来の回転子のコイルエンド部の
軸方向縦断面図を図22に、コイルエンド部の展開平面
図を図23に、鉄心内のスロット断面図を図24に示
す。
【0004】回転子コイル1は回転子軸50上に構成さ
れた回転子鉄心8の外周部に所定の中心角間隔で形成さ
れたスロット2内にスロット絶縁物16aを介して多重
環状に装着されている。コイル1のターン間にはターン
絶縁物16bが配置され、最外周コイル上には最外層絶
縁物16cが配置され、さらにその上に、くさび17が
配置されている。回転子鉄心端面3から軸方向外側には
み出した回転子コイルエンド部4は保持環5およびセン
タリングリング6により外周方向および自由端方向が取
り囲まれ、回転遠心力に対し保持される。保持環5およ
びセンタリングリング6内で回転子コイル1はその相互
間等に配置された間隔片7により所定の間隔に保持され
る。コイル1内にはコイル長手方向の冷却ガス通流用の
通風孔9が形成されている。なお、各絶縁物16a,1
6b,16cを絶縁物16と総称する。
【0005】冷却ガス10の一部はコイル1と回転子軸
50との間の空隙を通って鉄心8の内部へ導入される
が、他の一部は、保持環5の下の各コイル間に形成され
ている半径方向の通風路に分岐し、さらにコイルエンド
ターン部11のコイル側面に形成された通風孔12から
コイル内の通風孔9を通ってコイル1を冷却する。回転
子直径が大きくコイルエンド部4の長い大容量機では、
コイル直線部14にも通風孔13が設けられており、コ
イルエンドターン部11からの冷却ガスと合流した後、
冷却ガスはコイル直線部14を冷却し、鉄心端部の内部
において半径方向に形成した冷却パス18から回転子外
周側へ排出される。なお、鉄心8内に導入された冷却ガ
スは周知の態様に従ってコイル1を冷却するが、それは
本発明の対象外であり、ここでは詳細説明を省略する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述のようなコイルエ
ンド部4の冷却構造においては、冷却ガス10がコイル
1の長手方向に通流してコイルを冷却するため、冷却ガ
ス10の取入口のある極中心15付近のコイル温度に比
べて鉄心端面3付近のコイル温度が高くなる。さらに、
外周側に巻線されたコイルほどコイルエンド部の長さが
長くなるため、内周側のコイルよりも外周側コイルの温
度が高くなる。
【0007】回転子コイル温度はコイルを絶縁する絶縁
物16に用いる材料の温度上限により厳しく制限されて
おり、局所的にコイル温度の高い部位が生じる場合、他
の部位のコイル温度はそれほど高くないのにコイル電流
を制限して発熱量を抑えなければならなくなり、所定の
電機出力を発揮させることができないという事態にな
る。
【0008】また、各コイル間に温度差があると、コイ
ルエンド部4における熱膨張の不平衡により軸振動が生
じ、発電機の信頼性が低下する。
【0009】さらに、コイル曲げ部21に通風孔9を形
成する構造の場合、曲げ加工時に通風孔9が変形して通
風流路断面積が減少したり、積層したコイル間に隙間が
生じて冷却ガスが漏れたりするというおそれがあり、そ
の結果、必要な冷却風量を確保することができず、コイ
ル温度が予想以上に高くなってしまうことがある。
【0010】以上の各点を考慮し、本発明は、回転子コ
イルのコイルエンド部を効率的かつ均一に冷却し、それ
により大きなコイル電流を許容し得る信頼性の高い回転
電機の回転子冷却装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に係る回転電機の回転子冷却装置は、円筒
状の回転子鉄心の外周部に所定の中心角間隔で形成され
たスロット内に多重環状に装着され個々のコイルに長手
方向に沿って冷却用の通風孔を形成した界磁コイルの、
回転子鉄心から軸方向に露出するコイルエンド部の外周
側に配置されコイルエンド部を回転時の遠心力に対し放
射方向へ変位しないように支持する保持環と、この保持
環の自由端にこれを支持しコイルエンド部の軸方向端面
部を覆うように配置されたセンタリングリングと、コイ
ルエンド部の内径側に保持環およびセンタリングリング
と共にコイルエンド部を収納した環状の密閉室を形成す
るように配置された塞ぎ板と、コイルエンド部における
各層間に配置された間隔片とを備え、センタリングリン
グを貫通して形成した通風孔から密閉室内に導入された
冷却ガスを、コイルエンドターン部において通風孔およ
び間隔片により形成された通風路により回転子軸方向に
通過して通風孔に導入し、さらにコイルエンド部のコイ
ル曲げ部およびコイルエンド直線部を通過して回転子鉄
心内部へと導き、回転子鉄心の端面部に形成した半径方
向流路から回転子表面に排出する冷却風路を構成したこ
とを特徴とするものである。
【0012】請求項1に係る発明によれば、各通風路の
長さがほぼ一定になるため、コイル間の温度分布を均一
化することができる。また、従来の冷却方法と比較して
コイル温度が高くなる外周側のコイルの通風路が短くな
るため、コイルの長手方向の温度差が小さくなり、かつ
最高温度を低減することができる。
【0013】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、塞ぎ板をコイルエ
ンドターン部からコイル曲げ部までの範囲にのみ配置
し、コイル曲げ部の各コイル間の空隙に間隔片を配置し
て保持環内のコイルエンドターン部のみを密閉し、コイ
ルエンドターン部のコイル軸方向に形成した通風孔とセ
ンタリングリングに形成した通風孔とを個々に連通さ
せ、保持環の下を流れる冷却ガスをコイル内に導入しセ
ンタリングリングから各通風孔に導入された冷却ガスと
合流させてコイル直線部を冷却するように構成したこと
を特徴とするものである。
【0014】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、センタリングリン
グから導入する冷却ガスの通風孔と、コイル直線部から
導入する冷却ガスの通風孔とを独立した風路を形成する
ように構成したことを特徴とするものである。
【0015】請求項2および3に係る発明によれば、コ
イル直線部に冷却ガスの導入部を形成するため、コイル
温度が高くなる鉄心端付近のコイル温度をより低く保つ
ことができる。
【0016】請求項4に係る発明は、請求項1ないし3
のいずれかに記載の回転電機の回転子冷却装置におい
て、センタリングリングからコイル軸方向に形成した各
通風孔に導入した冷却ガスが、コイル曲げ部においては
界磁コイル間の空隙を通過し、コイル直線部で再びコイ
ル軸方向に形成した通風孔に流入するように冷却風路を
構成したことを特徴とするものである。
【0017】請求項4に係る発明によれば、請求項1な
いし3に係る発明の効果に加えて、さらに、コイル曲げ
部に通風孔を設けていないため、コイル曲げ加工時に通
風孔が閉塞されることがなく、信頼性の高い回転子ない
し回転子冷却装置を提供することができる。
【0018】請求項5に係る発明は、請求項2に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、センタリングリン
グから導入した冷却ガスはコイル内の通風孔と間隔片に
より形成された通風路によりコイルエンドターン部を回
転子軸方向に通過して最内周コイル内側の鉄心極部に形
成した排気溝を通って回転子表面に排出し、コイル直線
部にはコイル軸方向に形成した通風孔に保持環内を流れ
る冷却ガスを導入するように構成したことを特徴とする
ものである。
【0019】請求項6に係る発明は、請求項5に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、コイルエンドター
ン部に複数本形成した通風孔のうち各コイルのコイル曲
げ部に沿う部分は他より太い通風孔とし、他の部分の通
風孔はコイル曲げ部に沿った通風孔に合流するように構
成したことを特徴とするものである。
【0020】請求項7に係る発明は、請求項5に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、コイルエンドター
ン部に複数本形成した通風孔のうち各コイルの極中心部
に沿って他より太い通風孔を配設し、他の通風孔は極中
心部に沿った通風孔に合流するように構成したことを特
徴とするものである。
【0021】請求項5ないし7に係る発明によれば、通
風路をコイルエンドターン部とコイル直線部に分けたこ
とにより各経路の流路長さを短くすることができ、コイ
ル温度をさらに低減することができる。
【0022】請求項8に係る発明は、請求項5に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、塞ぎ板およびコイ
ルエンドターン部に、コイルエンド部の各コイル間の空
隙を上下に分割された通風路を形成するように構成し、
コイルエンド部の上側にはセンタリングリングに形成し
た通風孔から冷却ガスを導入し、下側のコイルエンド部
には塞ぎ板に形成した通風孔から冷却ガスを導入し、各
冷却ガスはコイルエンドターン部を回転子軸方向に通過
し最内周コイル内側の鉄心極部に放射方向に形成した排
気孔を通って回転子表面に排出されることを特徴とする
ものである。
【0023】請求項9に係る発明は、請求項8に記載の
回転電機の回転子冷却装置において、塞ぎ板に、コイル
エンド部の個々のコイル間に形成されている通風路に連
通する冷却ガス導入口を回転子軸の方向に分布して複数
個形成したことを特徴とするものである。
【0024】請求項8および9に係る発明によれば、請
求項5に係る発明と同様の効果を奏する上に、コイルエ
ンド部の通風路を上下に分割し、ガスの導入口をそれぞ
れに形成したことにより、冷却風量をより多く確保する
ことができ、また、下流となる内周側のコイルに温度の
低い冷却ガスを供給することができるため、コイルエン
ドターン部のコイル温度を低くすることができる。
【0025】請求項10に係る発明は、請求項5に記載
の回転電機の回転子冷却装置において、冷却ガスをコイ
ルエンド部のコイル最内周部の空隙から塞ぎ板に開けた
通風孔を介してエンドターン部へと導入し、コイル内の
通風孔と間隔片により形成された通風路をセンタリング
リング方向に通風し、センタリングリングに形成した通
風孔から回転子外部へ排気するように構成したことを特
徴とするものである。
【0026】請求項11に係る発明は、請求項10に記
載の回転電機の回転子冷却装置において、密閉室の冷却
ガス導入口をコイル最内周部と各コイル間の空隙に設
け、冷却ガスをセンタリングリング方向に通風し、セン
タリングリングに形成した通風孔から回転子外部へ排出
するように構成したことを特徴とするものである。
【0027】請求項12に係る発明は、請求項10また
は11に記載の回転電機の回転子冷却装置において、回
転子コイルと間隔片とから形成される通風路を回転子軸
方向に対して回転子回転方向とは逆方向に斜めに配設し
たことを特徴とする。
【0028】請求項10ないし12に係る発明によれ
ば、すでに述べた請求項5ないし9に係る発明と同様の
効果を奏することができる。
【0029】請求項13に係る発明は、請求項10また
は11に記載の回転電機の回転子冷却装置において、コ
イルエンドターン部の通風路を最外周コイル側と最内周
コイル側とに分割し、センタリングリングの中心部に形
成した通風孔から導入した冷却ガスを最外周コイル側の
通風路を通流した冷却風はセンタリングリングの外周側
に形成した通風孔から排出し、最内周コイル側の通風路
を通流した冷却風は鉄心極部に形成した排気孔から排出
するように構成したことを特徴とする。
【0030】請求項13に係る発明によれば、請求項5
に係る発明と同様の効果を奏する上に、コイルエンドタ
ーン部の通風路をさらに細分化したことにより各流路長
さを短くすることができ、コイル温度をさらに低減する
ことができる。
【0031】請求項14に係る発明は、請求項10ない
し13のいずれかに記載の回転電機の回転子冷却装置に
おいて、コイルエンドターン部の通風路をそれぞれコイ
ル積層方向に複数段に分割し、各通風路に、塞ぎ板に形
成した通風孔からの冷却ガスを導入するガス導入口を設
けたことを特徴とするものである。
【0032】請求項14に係る発明によれば、請求項1
0ないし13と同様の効果を奏すると共に、さらに通風
路を上下に複数に分割し、ガスの導入口をそれぞれに形
成したことにより冷却風量を多く確保することができ、
また、下流となるコイルに温度の低い冷却ガスを供給す
ることができるため、コイルエンドターン部のコイル温
度を低くすることができる。
【0033】請求項15に係る発明は、請求項1ないし
14のいずれかに記載の回転電機の回転子冷却装置にお
いて、センタリングリングに形成する通風孔を回転子軸
に対して斜めにしたことを特徴とするものである。
【0034】請求項15に係る発明によれば、センタリ
ングリングに形成した通風孔を、回転子回転方向に斜め
に開けたことにより、通風孔に冷却ガスが流入する時に
生じる入口損失を低減することができ、冷却風量が増加
しコイルエンドターン部のコイル温度を低くすることが
できる。同様に、通風孔から排気する場合は、回転方向
と逆方向に斜めに孔を設けることにより、通風孔から流
出する時に生じる出口損失を低減することができ、冷却
風量が増加しコイルエンドターン部のコイル温度を低く
することができる。
【0035】請求項16に係る発明は、請求項15に記
載の回転電機の回転子冷却装置において、センタリング
リングの通風孔に対向するように、センタリングリング
の軸方向外側に、固定子側に配置した冷却風導入用静翼
を備えたことを特徴とするものである。
【0036】請求項16に係る発明によれば、センタリ
ングリングに形成した通風孔に流入する冷却ガスの流速
分布を静翼によって整流することにより、効率よく通風
孔に取り込むことができ、コイルエンドターン部を通過
する冷却風量が増加しコイルエンドターン部のコイル温
度を低くすることができる。
【0037】請求項17に係る発明は、請求項1ないし
9のいずれかに記載の回転電機の回転子冷却装置におい
て、最外周コイルの外側で塞ぎ板とセンタリングリング
との間に、密閉室内に冷却ガスを導入する隙間を形成し
たことを特徴とするものである。
【0038】請求項18に係る発明は、請求項17に記
載の回転電機の回転子冷却装置において、センタリング
リングに形成した切欠きと、最外周コイルとセンタリン
グリングの間の隙間とから密閉室内に冷却ガスを導入す
ることを特徴とするものである。
【0039】請求項17または18に係る発明によれ
ば、強度的な制限からセンタリングリングに十分な通風
孔の流路面積が確保できない場合であっても密閉室内に
冷却ガスを良好に導入することができる。
【0040】
【発明の実施の形態】(第1の実施の形態)(請求項1
対応) 図1は本発明の第1の実施の形態による回転子のコイル
エンド部の縦断面図を示し、図2はコイルエンド部の展
開平面図を示したものである。
【0041】コイルエンド部4においてコイル1の内径
側すなわち回転子軸50側に塞ぎ板20を配置して保持
環5およびセンタリングリング6とにより環状の密閉室
を構成し、この密閉室の中にコイル1のコイルエンド部
4が収納される形とする。センタリングリング6に開け
た通風孔19を介して導入された冷却ガス10は回転子
軸方向通風孔9aを通流し、さらに間隔片7により相互
に離隔され、かつ各コイルの長手方向に沿って形成され
た通風孔9bに沿って通流する。長手方向に形成された
通風孔9bは鉄心8の内部で半径方向流路31に連通し
ており、回転子軸50の外周に沿って鉄心8内に導入さ
れ半径方向に分岐された冷却ガスと合流して回転子外周
面から放射方向に排出される。以上のように冷却ガス1
0がコイルエンド部4の通風孔9a,9bを通流する過
程でコイル曲げ部21およびコイル直線部14を冷却す
る。
【0042】本実施の形態によれば、各コイルの通風路
の長さをほぼ一定にすることができるるため、コイル間
の温度差をなくし、各コイルの温度を均一化することが
できる。また、従来の冷却構造と比較して、コイル温度
が高くなる外周側のコイルの通風路が短くなるため、コ
イルの長手方向の温度差が小さくなり、かつ最高温度を
低減することができる。
【0043】さらに、保持環5の内周側を通過する冷却
ガスに関しても、保持環5内のコイルヘ分岐することに
よる分岐損やコイルの凹凸による流路抵抗が、塞ぎ板2
0を設けることにより低減されるため、通風抵抗が小さ
くなり鉄心内部への冷却流量が増加し、コイルを効率的
に冷却することができる。
【0044】(第2の実施の形態)(請求項2対応) 図3は本発明の第2の実施の形態によるコイルエンド部
の展開平面図を示すものである。
【0045】この実施の形態の基本的構成は図1,2に
示したものと同様であるが、コイル内径側に配置する塞
ぎ板20をコイルエンドターン部11からコイル曲げ部
21までとし、かつコイル曲げ部21の各コイル間の空
隙に間隔片22を配置して、保持環5内のコイルエンド
ターン部11のみを密閉する構造としたものである。こ
れに関連して、コイル直線部14には冷却ガスを導入す
る通風孔13を形成するものとする。
【0046】冷却ガス10は、センタリングリング6に
形成した通風孔19から保持環5内に導入され、回転子
軸方向の通風孔9aを通って各コイルを冷却する。さら
に冷却ガス10はコイルの長手方向通風孔9bに導か
れ、その過程でコイル曲げ部21を冷却する。コイル直
線部14においては、保持環5内を流れる冷却ガスを通
風孔13からコイル内へ導入し、コイルエンドターン部
11からの冷却ガスと合流させてコイル直線部14を冷
却し、鉄心8内部へと導かれ、その半径方向流路から回
転子外周面から排出される。
【0047】本実施の形態の作用は請求項1と同様であ
るが、さらに、コイル直線部14に冷却ガスの導入口を
設け、温度の低いガスをコイル直線部から導入するた
め、コイル温度が高くなる鉄心端付近のコイル温度を低
く保つことができる。
【0048】(第3の実施の形態)(請求項3対応) 図4は本発明の第3の実施の形態によるコイルエンド部
の展開平面図を示している。
【0049】図4の実施の形態の基本的構成は図3に示
したものと同様であるが、この実施の形態においては、
コイルエンドターン部11からの通風孔9cと直線部通
風孔13から取り入れる通風孔9dを別々に形成したも
のである。
【0050】本実施の形態の作用・効果は請求項2と同
様である。
【0051】(第4の実施の形態)(請求項4対応)図
5は本発明の第4の実施の形態のコイルエンド部4の展
開平面図を示している。
【0052】図4の実施の形態の基本的構成は図3に示
したものと同様であるが、この実施の形態ではコイル曲
げ部21において冷却ガスがコイル間の空隙を通過し、
コイル直線部14で再びコイル長手方向に形成した通風
孔に入るように、通風孔9と間隔片22を配設したもの
である。
【0053】センタリングリング6からコイル長手方向
通風孔に導かれた冷却ガスは、コイル曲げ部21の直前
でコイル側面に排出され、コイル間の空隙を通過して、
コイル曲げ部21直後で再びコイル内部の通風孔へ導入
される。
【0054】本実施の形態の作用は請求項1〜3と同様
であるが、さらにコイル曲げ部21に通風孔を設けてい
ないため、コイル曲げ加工時に通風孔が閉塞されること
がなく、信頼性の高い回転子冷却装置を提供することが
できる。
【0055】(第5の実施の形態)(請求項5対応) 図6は本発明の第5の実施の形態によるコイルエンド部
の展開平面図を示している。
【0056】この実施の形態においては、請求項2に係
る発明と同様にコイルエンドターン部11を間隔片22
および塞ぎ板20によって密閉する。この実施の形態で
は、コイルエンド部4の通風路とコイル直線部14の通
風路を別々にしたものである。すなわち、センタリング
リング6から導入された冷却ガスはコイル内の通風孔9
eと間隔片7により形成された通風路によりコイルエン
ドターン部11を回転子軸方向に通過しコイルを冷却す
る。最内周コイルを通過した冷却ガス10は鉄心極部2
3に形成した排気溝24を通って回転子表面に排出す
る。コイル直線部14はコイル軸方向に形成した通風孔
9bに保持環5内を流れる冷却ガスを導入する。
【0057】本実施の形態の作用は、通風路をコイルエ
ンドターン部11とコイル直線部14に分けたことによ
り各経路の流路長さを短くすることができ、コイル温度
を低減することができる。また、コイル曲げ部21に通
風孔を設けていないため、コイル曲げ加工時に通風孔が
閉塞することがなく、信頼性の高い回転子冷却装置を提
供することができる。
【0058】(第6の実施の形態)(請求項6対応) 図7は本発明の第6の実施の形態によるコイルエンド部
の展開平面図を示している。
【0059】この実施の形態の基本構成は図6に示した
請求項5に係る発明の実施の形態と同様である。この実
施の形態では、コイルエンドターン部においてコイル曲
げ部に最も近い通風路9fを下流にいくほど太くし、そ
れより極中心側の通風路9eが通風路9fに合流するよ
うに構成したものである。
【0060】センタリングリング6の通風孔19から流
入した冷却ガスは通風路9f,9dをそれぞれ通って最
内周コイル内側に流出し、鉄心極部23に形成した排気
溝24を通って回転子表面に排出する。
【0061】この実施の形態の構成によれば、コイル曲
げ部21に近い流路ほど流路断面積が狭い部分の長さが
短く、流路抵抗が小さいためより多くの冷却ガスが流れ
る。また、各通風路からの冷却ガスが合流して冷却風量
が増加しても通風路9fを下流に行くほど太くなるよう
に構成したため、通風抵抗の上昇を低く押さえることが
でき、効率的に冷却ガスを通風しコイルエンドターン部
11のコイル温度を低く保つことが可能である。特に、
回転子径が大きくコイルエンドターン部11の長さが長
くなりコイル曲げ部21付近のコイル温度が高くなる場
合、冷却ガスがコイル曲げ部21ほど多く流れる構造と
なっているため、コイル温度分布の均一化を図ることが
できる。
【0062】(第7の実施の形態)(請求項7対応) 図8は本発明の第7の実施の形態によるコイルエンド部
の展開平面図を示している。この実施の形態の基本構成
は図6に示した請求項5に係る発明の実施の形態と同様
である。この実施の形態では、コイルエンドターン部1
1において極中心15に太い通風路99を設け、それに
よりコイル曲げ部21側の通風路9eが通風路99に合
流するように構成したものである。
【0063】センタリングリング6の通風孔19から流
入した冷却ガスは通風路9g,9dをそれぞれ通って最
内周コイル内側に流出し、鉄心極部23に形成した排気
溝24を通って回転子表面に排出する。
【0064】この実施の形態の構成によれば、極中心1
5に形成した通風路9gが流路断面積が最も大きく、か
つ経路の長さも最も短い構成となっているため、より多
くの冷却ガスが流れ、極中心付近のコイル温度を低く押
さえることができる。
【0065】(第8の実施の形態)(請求項8対応) 図9は本発明の第8の実施の形態によるコイルエンド部
の縦断面図を示している。
【0066】この実施の形態の基本構成は図6に示した
請求項5に係る発明の実施の形態と同様である。この実
施の形態では、コイルエンドターン部11の各コイル間
の空隙に積層コイルを上下に2分割するように塞ぎ板2
5を配設したものである。上下に分割したコイルエンド
部11の上側にはセンタリングリング6の通風孔19か
ら冷却ガス10を導入する。コイルエンド部4内の通風
路には塞ぎ板20に通風孔26を設け、保持環5内から
冷却ガス10を導入する。それぞれコイルエンドターン
部11に導入された冷却ガス10は、回転子軸方向に通
過して最内周コイル内側の鉄心極部23に形成した排気
孔を通って回転子表面に排出される。
【0067】本実施の形態の作用・効果は請求項5に係
る発明と同様であるが、コイルエンド部4の通風路を上
下に分割し、ガスの導入口をそれぞれに形成したことに
より、冷却ガス流入口の面積が大きくなり冷却風量を多
く確保することができる。
【0068】図9に示した実施の形態では最外周側のコ
イルで冷却風路を上下2分割したが、コイル内周側のコ
イルから分割する構造とすれば、通風路の下流となる内
周側のコイルに温度の低い冷却ガスを供給することがで
きるため、コイルエンドターン部11のコイル温度を低
く押さえ、またコイル間の温度分布を均一にすることが
できる。
【0069】(第9の実施の形態)(請求項9対応) 図10は本発明の第9の実施の形態によるコイルエンド
部の縦断面図を示している。
【0070】本実施の形態の作用・効果は請求項8に係
る発明と同様であるが、コイルエンド部4の通風路を上
下に複数に分割し、それぞれにガスの導入口をそれぞれ
に形成したことにより、冷却ガス流入口の面積が大きく
なり冷却風量を多く確保することができ、また、通風路
の下流となる内周側のコイルに温度の低い冷却ガスを供
給することができるため、コイルエンドターン部11の
コイル温度を低く押さえ、またコイル間の温度のバラツ
キを小さくすることができる。
【0071】(第10の実施の形態)(請求項10対
応) 図11は本発明の第10の実施の形態によるコイルエン
ド部の縦断面図を、図12はコイルエンド部の展開平面
図を示している。
【0072】この実施の形態の基本構成は、請求項5に
係る発明による回転電機の回転子冷却装置と同様である
が、この実施の形態においては、塞ぎ板20の最内周部
に通風孔26を設け、冷却ガス10を保持環5内のコイ
ル最内周部の空隙からエンドターン部11へと導入し、
コイル内の通風孔と間隔片により形成された通風路をセ
ンタリングリング6方向に通風し、センタリングリング
6に形成した通風孔19から回転子外部へ排出する構成
としたものである。
【0073】本実施の形態では、冷却ガスの流れが保持
環5内からセンタリングリング6ヘと請求項5の場合と
逆向きとなるが、作用・効果は請求項5と同様である。
【0074】(第11の実施の形態)(請求項11対
応) 図13は本発明の第11の実施の形態によるコイルエン
ド部の展開平面図を示している。
【0075】この実施の形態の基本構成は請求項10に
係る発明と同様である。この実施の形態では、コイルエ
ンドターン部11の通風路を、コイル最内周部から冷却
ガスを導入する経路9gと塞ぎ板20の各コイル間の空
隙部分に通風孔27を設けて保持環5内から冷却ガス1
0を導入する通風路9hとで構成したものである。
【0076】本実施の形態の作用・効果は請求項10と
同様であるが、コイルエンド部4の通風路を複数に分割
し、ガスの導入口をそれぞれに形成したことにより、冷
却ガス流入口の面積が大きくなり冷却風量を多く確保す
ることができ、コイルエンドターン部11のコイル温度
を低く押さえ、またコイル間の温度分布を小さくするこ
とができる。
【0077】(第12の実施の形態)(請求項12対
応) 図14は本発明の第12の実施の形態によるコイルエン
ド部のコイル展開平面図を示している。
【0078】この実施の形態の基本構成は請求項11に
係る発明と同様である。この実施の形態では、コイルエ
ンドターン部の通風路9を、回転子回転方向Qとは逆方
向に斜めになるように構成したものである。
【0079】保持環5の内側を流れる冷却ガスは、回転
子と塞ぎ板20の表面摩擦により回転方向Qに周方向速
度成分を持って流れる。しかし、その周方向速度は回転
子の回転速度より遅いため回転子コイルとの相対速度は
回転方向とは逆向きとなる。この実施の形態では通風路
9を回転方向とは逆向きに斜めに構成したことにより、
通風孔からコイルエンドターン部11に流入する冷却ガ
スの相対流入角度が小さくなるため通風孔に流入する入
口損失を低減することができる。その結果、冷却風量を
多く確保することができ、コイルエンドターン部11の
コイル温度を低く押さえることが可能である。
【0080】(第13の実施の形態)(請求項13対
応) 図15は本発明の第13の実施の形態のコイルエンド部
の展開平面図を示している。
【0081】この実施の形態の基本構成は請求項11に
係る発明と同様である。この実施の形態では、コイルエ
ンドターン部11の通風路を最外周コイル側の通風路9
h最内周コイル側の通風路9gに分割し、最外周コイル
側の通風路は保持環5内から通風孔26を通って導入し
た冷却ガスをセンタリングリング6に形成した通風孔1
9bから排出し、最内周コイル側の通風路はセンタリン
グリング6に形成した通風孔19aから導入した冷却ガ
スを鉄心極部23に形成した排気孔から排出する構成と
したものである。
【0082】本実施の形態の作用は、請求項11に係る
発明と同様であるが、コイルエンドターン部11の通風
路をさらに細分化したことにより各経路の流路長さを短
くすることができ、コイル温度を低減することができ
る。
【0083】(第14の実施の形態)(請求項14対
応) 図16は本発明の第14の実施の形態のコイルエンド部
の縦断面図を示している。
【0084】この実施の形態の基本構成は請求項10〜
13に係る発明と同様である。この実施の形態では、請
求項10〜13の保持環5内から冷却ガスを導入する通
風路において、その通風路をそれぞれコイル積層方向に
複数段に分割するように塞ぎ板25を配設し、それぞれ
に保持環5内から冷却ガスの導入口を設けて通風する構
成としたことを特徴とする。
【0085】本実施の形態の作用は、請求項10〜13
と同様であり、さらに通風路を上下に複数に分割し、ガ
スの導入口をそれぞれに形成したことにより冷却風量を
多く確保でき、また、下流となるコイルに温度の低い冷
却ガスを供給することができるため、コイルエンドター
ン部11のコイル温度を低くすることができる。
【0086】(第15の実施の形態)(請求項15対
応) 図17は本発明の第15の実施の形態によるコイルエン
ド部の展開平面図を示している。この実施の形態の基本
構成は請求項1〜14に係る発明と同様であり、請求項
1〜14に記載の回転電機の回転子冷却装置において、
センタリングリング6に設ける通風孔19を斜めに形成
したものである。
【0087】通風孔19は、冷却ガスを取り入れる場合
は回転子回転方向Qに、排出する場合は逆方向に斜めに
開けたものである。図17に示した実施の形態は、通風
孔19から冷却ガスが流入する場合の実施の形態であ
り、通風孔19は回転子の回転方向Qに斜めに開けられ
ている。
【0088】本実施の形態の作用は、センタリングリン
グ6に形成した通風孔を、冷却ガスを取りいれる場合は
回転子回転方向Qに斜めに開けたことにより、通風孔に
冷却ガスが流入する時に生じる入口損失を低減すること
ができ、冷却風量が増加しコイルエンドターン部11の
コイル温度を低くすることができる。同様に、通風孔か
ら排気する場合は、回転方向と逆方向に斜めに孔を設け
ることにより、通風孔から流出する時に生じる出口損失
を低減することができ、冷却風量が増加しコイルエンド
ターン部11のコイル温度を低くすることができる。
【0089】(第16の実施の形態)(請求項16対
応) 図18は本発明の第16の実施の形態によるコイルエン
ド部の縦断面図を示している。
【0090】この実施の形態の基本構成は請求項15に
係る発明と同様であり、請求項15に記載のセンタリン
グリング6から冷却ガスが流入する通風孔を持つ回転電
機の回転子冷却装置において、センタリングリング6の
外側に通風孔12対向させて固定子60に取り付けた静
翼27を設けたものである。
【0091】本実施の形態の作用は、センタリングリン
グ6に形成した通風孔12に流入する冷却ガスの流速分
布を静翼27によって整流することにより、効率よく通
風孔に取り込むことができ、コイルエンドターン部11
を通過する冷却風量が増加しコイルエンドターン部11
のコイル温度を低くすることができる。
【0092】(第17の実施の形態)(請求項17対
応) 図19は本発明の第17の実施の形態によるコイルエン
ド部の縦断面図を示している。
【0093】この実施の形態の基本構成は請求項1〜9
と同様であり、請求項1〜9に記載の回転電機の回転子
冷却装置において、センタリングリング6に形成した通
風孔の代わりに最外周コイルとセンタリングリング6の
間の空隙部分の塞ぎ板20に通風孔26を設けて冷媒ガ
スを取り入れる構成としたものである。
【0094】本実施の形態は、強度的な制限からセンタ
リングリング6に通風孔を設けることができない場合の
冷却ガスの取入れ方法に関するものであり、発明の作用
・効果は請求項1〜9に係る発明と同様である。
【0095】(第18の実施の形態)(請求項18対
応) 図20は本発明の第18の実施の形態によるコイルエン
ド部の縦断面図を、図21はセンタリングリングを示し
ている。
【0096】この実施の形態の基本構成は請求項1〜9
と同様であり、請求項1〜9に記載の回転電機の回転子
冷却装置において、最外周コイルとセンタリングリング
6の間の空隙部分の塞ぎ板20に通風孔26を設けて、
その隙間とセンタリングリング6に形成した切欠き28
から冷媒ガスを取り入れることを特徴とする。
【0097】本実施の形態は、強度的な制限からセンタ
リングリング6に十分な通風孔の流路面積が確保しにく
い場合に効果を発揮するものであり、請求項1〜9に係
る発明と同様の効果を奏することができる。
【0098】
【発明の効果】本発明によれば、コイルエンド部のコイ
ル底部に塞ぎ板を配置して保持環内のコイルを密閉し、
センタリングリングを貫通して形成した通風孔から保持
環内に導入された冷却ガスを、コイルエンドターン部に
おいてコイル内の通風孔と間隔片により形成された通風
路により回転子軸方向に通過して各コイルに軸方向に形
成した通風孔に導入し、さらにコイル曲げ部、コイルエ
ンド直線部を通過して鉄心内部へと導き、鉄心端部に形
成した半径方向流路から回転子表面に排出するように冷
却風路を構成したことにより、各通風路の長さがほぼ一
定になるため、コイル間の温度分布を均一化することが
できる。また、従来の冷却方法と比較してコイル温度が
高くなる外周側のコイルの通風路が短くなるため、コイ
ルの長手方向の温度差が小さくなり、かつ最高温度を低
減することが可能である。
【0099】要するに本発明によれば、回転子コイルの
コイルエンド部を効率的かつコイル間を均一に冷却し、
大きな界磁電流を許容し信頼性の高い回転電機の回転子
冷却装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図2】本発明の第1の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図3】本発明の第2の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図4】本発明の第3の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図5】本発明の第4の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図6】本発明の第5の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図7】本発明の第6の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるライルエンド部の展開平面図。
【図8】本発明の第7の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面図。
【図9】本発明の第8の実施の形態による回転電機の回
転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図10】本発明の第9の実施の形態による回転電機の
回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図11】本発明の第10の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図12】本発明の第10の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面
図。
【図13】本発明の第11の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面
図。
【図14】本発明の第12の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面
図。
【図15】本発明の第13の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面
図。
【図16】本発明の第14の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図17】本発明の第15の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の展開平面
図。
【図18】本発明の第16の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図19】本発明の第17の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図20】本発明の第18の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるコイルエンド部の縦断面図。
【図21】本発明の第18の実施の形態による回転電機
の回転子冷却装置におけるセンタリングリングの横断面
図。
【図22】従来の回転電機の回転子冷却装置におけるコ
イルエンド部縦断面図。
【図23】従来の回転電機の回転子冷却装置におけるコ
イルエンド部展開平面図。
【図24】従来の回転電機の回転子におけるスロット断
面図。
【符号の説明】
1 コイル 2 スロット 3 鉄心端面 4 コイルエンド部 5 保持環 6 センタリングリング 7 間隔片 8 回転子鉄心 9 通風孔 9a〜9h 通風孔 10 冷却ガス 11 コイルエンドターン部 12 通風孔 13 通風孔 14 コイル直線部 15 極中心 19 通風孔 20 塞ぎ板 21 コイル曲げ部 22 間隔片 23 鉄心極部 24 排気孔 25 塞ぎ板 26 通風孔 27 静翼 28 切欠き
フロントページの続き (72)発明者 生 澤 猛 神奈川県横浜市鶴見区末広町2丁目4番地 株式会社東芝京浜事業所内 Fターム(参考) 5H603 AA11 BB02 BB09 BB12 CA02 CA04 CB02 CB03 CB18 CC01 CD04 CD21 5H609 BB03 BB12 BB19 PP02 PP07 PP08 PP09 QQ03 QQ12 QQ13 QQ16 RR24 RR27 RR33 RR36 RR38 RR40 RR42 RR43 RR44 RR69 RR73

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒状の回転子鉄心の外周部に所定の中心
    角間隔で形成されたスロット内に多重環状に装着され個
    々のコイルに長手方向に沿って冷却用の通風孔を形成し
    た界磁コイルの、回転子鉄心から軸方向に露出するコイ
    ルエンド部の外周側に配置されコイルエンド部を回転時
    の遠心力に対し放射方向へ変位しないように支持する保
    持環と、この保持環の自由端にこれを支持しコイルエン
    ド部の軸方向端面部を覆うように配置されたセンタリン
    グリングと、前記コイルエンド部の内径側に前記保持環
    およびセンタリングリングと共に前記コイルエンド部を
    収納した環状の密閉室を形成するように配置された塞ぎ
    板と、前記コイルエンド部における各層間に配置された
    間隔片とを備え、前記センタリングリングを貫通して形
    成した通風孔から前記密閉室内に導入された冷却ガス
    を、コイルエンドターン部において前記通風孔および間
    隔片により形成された通風路により回転子軸方向に通過
    して前記通風孔に導入し、さらにコイルエンド部のコイ
    ル曲げ部およびコイルエンド直線部を通過して回転子鉄
    心内部へと導き、回転子鉄心の端面部に形成した半径方
    向流路から回転子表面に排出する冷却風路を構成したこ
    とを特徴とする回転電機の回転子冷却装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、塞ぎ板をコイルエンドターン部からコイル
    曲げ部までの範囲にのみ配置し、コイル曲げ部の各コイ
    ル間の空隙に間隔片を配置して保持環内のコイルエンド
    ターン部のみを密閉し、コイルエンドターン部のコイル
    軸方向に形成した通風孔とセンタリングリングに形成し
    た通風孔とを個々に連通させ、前記保持環内を流れる冷
    却ガスをコイル内に導入し前記センタリングリングから
    各通風孔に導入された冷却ガスと合流させてコイル直線
    部を冷却することを特徴とする回転電機の回転子冷却装
    置。
  3. 【請求項3】請求項2に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、センタリングリングから導入する冷却ガス
    の通風孔と、コイル直線部から導入する冷却ガスの通風
    孔とを独立した風路を形成したことを特徴とする回転電
    機の回転子冷却装置。
  4. 【請求項4】請求項1ないし3のいずれかに記載の回転
    電機の回転子冷却装置において、センタリングリングか
    らコイル軸方向に形成した各通風孔に導入した冷却ガス
    が、コイル曲げ部においては界磁コイル間の空隙を通過
    し、コイル直線部で再びコイル軸方向に形成した通風孔
    に流入するように冷却風路を構成したことを特徴とする
    回転電機の回転子冷却装置。
  5. 【請求項5】請求項2に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、センタリングリングから導入した冷却ガス
    はコイル内の通風孔と間隔片により形成された通風路に
    よりコイルエンドターン部を回転子軸方向に通過して最
    内周コイル内側の鉄心極部に形成した排気溝を通って回
    転子表面に排出し、コイル直線部にはコイル軸方向に形
    成した通風孔に保持環内を流れる冷却ガスを導入するよ
    うに構成したことを特徴とする回転電機の回転子冷却装
    置。
  6. 【請求項6】請求項5に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、コイルエンドターン部に複数本形成した通
    風孔のうち各コイルのコイル曲げ部に沿う部分は他より
    太い通風孔とし、他の部分の通風孔はコイル曲げ部に沿
    った通風孔に合流するように構成したことを特徴とする
    回転電機の回転子冷却装置。
  7. 【請求項7】請求項5に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、コイルエンドターン部に複数本形成した通
    風孔のうち各コイルの極中心部に沿って他より太い通風
    孔を配設し、他の通風孔は極中心部に沿った通風孔に合
    流するように構成したことを特徴とする回転電機の回転
    子冷却装置。
  8. 【請求項8】請求項5に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、塞ぎ板およびコイルエンドターン部に、コ
    イルエンド部の各コイル間の空隙を上下に分割された通
    風路を形成するように構成し、コイルエンド部の上側に
    はセンタリングリングに形成した通風孔から冷却ガスを
    導入し、下側のコイルエンド部には塞ぎ板に形成した通
    風孔から冷却ガスを導入し、各冷却ガスはコイルエンド
    ターン部を回転子軸方向に通過し最内周コイル内側の鉄
    心極部に放射方向に形成した排気孔を通って回転子表面
    に排出されることを特徴とする回転電機の回転子冷却装
    置。
  9. 【請求項9】請求項8に記載の回転電機の回転子冷却装
    置において、塞ぎ板に、コイルエンド部の個々のコイル
    間に形成されている通風路に連通する冷却ガス導入口を
    回転子軸の方向に分布して複数個形成したことを特徴と
    する回転電機の回転子冷却装置。
  10. 【請求項10】請求項5に記載の回転電機の回転子冷却
    装置において、冷却ガスをコイルエンド部のコイル最内
    周部の空隙から塞ぎ板に開けた通風孔を介してエンドタ
    ーン部へと導入し、コイル内の通風孔と間隔片により形
    成された通風路をセンタリングリング方向に通風し、セ
    ンタリングリングに形成した通風孔から回転子外部へ排
    気するように構成したことを特徴とする回転電機の回転
    子冷却装置。
  11. 【請求項11】請求項10に記載の回転電機の回転子冷
    却装置において、密閉室の冷却ガス導入口をコイル最内
    周部と各コイル間の空隙に設け、冷却ガスをセンタリン
    グリング方向に通風し、センタリングリングに形成した
    通風孔から回転子外部へ排出するように構成したことを
    特徴とする回転電機の回転子冷却装置。
  12. 【請求項12】請求項10または11に記載の回転電機
    の回転子冷却装置において、回転子コイルと間隔片とか
    ら形成される通風路を回転子軸方向に対して回転子回転
    方向とは逆方向に斜めに配設したことを特徴とする回転
    電機の回転子冷却装置。
  13. 【請求項13】請求項10または11に記載の回転電機
    の回転子冷却装置において、コイルエンドターン部の通
    風路を最外周コイル側と最内周コイル側とに分割し、セ
    ンタリングリングの中心部に形成した通風孔から導入し
    た冷却ガスを最外周コイル側の通風路を通流した冷却風
    はセンタリングリングの外周側に形成した通風孔から排
    出し、最内周コイル側の通風路を通流した冷却風は鉄心
    極部に形成した排気孔から排出するように構成したこと
    を特徴とする回転電機の回転子冷却装置。
  14. 【請求項14】請求項10ないし13のいずれかに記載
    の回転電機の回転子冷却装置において、コイルエンドタ
    ーン部の通風路をそれぞれコイル積層方向に複数段に分
    割し、各通風路に、前記塞ぎ板に形成した通風孔からの
    冷却ガスを導入するガス導入口を設けたことを特徴とす
    る回転電機の回転子冷却装置。
  15. 【請求項15】請求項1ないし14のいずれかに記載の
    回転電機の回転子冷却装置において、センタリングリン
    グに形成する通風孔を回転子軸に対して斜めにしたこと
    を特徴とする回転電機の回転子冷却装置。
  16. 【請求項16】請求項15に記載の回転電機の回転子冷
    却装置において、センタリングリングの通風孔に対向す
    るように、センタリングリングの軸方向外側に、固定子
    側に配置した冷却風導入用静翼を備えたことを特徴とす
    る回転電機の回転子冷却装置。
  17. 【請求項17】請求項1ないし9のいずれかに記載の回
    転電機の回転子冷却装置において、最外周コイルの外側
    で塞ぎ板とセンタリングリングとの間に、密閉室内に冷
    却ガスを導入する隙間を形成したことを特徴とする回転
    電機の回転子冷却装置。
  18. 【請求項18】請求項17に記載の回転電機の回転子冷
    却装置において、センタリングリングに形成した切欠き
    と、最外周コイルとセンタリングリングの間の隙間とか
    ら密閉室内に冷却ガスを導入することを特徴とする回転
    電機の回転子冷却装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN112727690A (zh) * 2021-01-18 2021-04-30 南京凯盛国际工程有限公司 无级自动风量平衡阀

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