JP2000049244A - 半導体記憶装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体記憶装置及びその製造方法

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JP2000049244A
JP2000049244A JP10217188A JP21718898A JP2000049244A JP 2000049244 A JP2000049244 A JP 2000049244A JP 10217188 A JP10217188 A JP 10217188A JP 21718898 A JP21718898 A JP 21718898A JP 2000049244 A JP2000049244 A JP 2000049244A
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diffusion layer
film
forming
gate
source diffusion
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JP10217188A
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Masamune Kusunoki
雅統 楠
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 MIOS構造不揮発性半導体記憶装置におい
て、低電圧化、高集積化及び高信頼化を実現する。 【解決手段】 P型半導体基板101上にゲート酸化膜
102、選択ゲート103及びCVDシリコン酸化膜1
04を形成後、レジスト105をマスクとしてヒ素10
6を注入してドレイン拡散層107を形成する。CVD
シリコン窒化膜からなるサイドウオール108を形成
し、そのサイドウオール108をマスクとしてヒ素10
6を注入してソース拡散層109を形成する。パイロジ
ェニック酸化により、ドレイン拡散層107上とソース
拡散層109上に、熱酸化膜110を形成する。サイド
ウオール108及び露出したゲート酸化膜102を除去
した後、ONO膜構造のキャリヤトラップ膜111及び
側壁絶縁膜113を形成する。選択ゲート103と直交
する方向に、制御ゲート114を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MIOS(Metal
Insulator Oxide Semiconductor)構造を持つ不揮発性
半導体記憶装置及びその製造方法に関し、特にMIOS
構造からなるメモリ素子とMOS構造からなる選択素子
の2種類の素子で1ビットを形成している不揮発性半導
体記憶装置及びその製造方法に関するものである。その
ような半導体記憶装置は、低電圧、低消費電力の要望が
高い携帯機器に搭載される半導体製品に用いられる。
【0002】
【従来の技術】低電圧、低消費電力化を実現したスプリ
ットゲート(選択ゲート)を有するSPIN(SPlit-ga
te-source-side-Injection-and-oNo-charge-strage-sta
ck)型のMIOS構造の不揮発性半導体記憶装置をが提
案されている(1997 VLSIシンポジウム 予縞
集 P63〜64参照(従来例1))。
【0003】図1は、従来例1を表す概略構成図であ
り、(a)は上面図、(b)は(a)のA−A’線に沿
った断面図である。(b)において、コンタクトホール
は図示を省略する。半導体基板101に形成されたソー
ス拡散層109とドレイン拡散層107の間のチャネル
領域上には、ドレイン側に寄せてゲート絶縁膜を介して
選択ゲート103が形成されている。ドレイン拡散層1
07はビットライン方向((a)では縦方向、(b)で
は紙面垂直方向)に分離されており、ソース拡散層10
9はビットライン方向に連続した帯状に形成されてい
る。選択ゲート103もビットライン方向に延びた帯状
に形成されている。
【0004】ソース拡散層109と選択ゲート103の
間は離れており、その間の基板101上にはONO膜か
らなるキャリヤトラップ膜111を介して制御ゲート1
12が形成されている。制御ゲート112は選択ゲート
103とは絶縁され、選択ゲート103の側面に沿った
サイドウオールとして帯状に形成されている。各ドレイ
ン拡散層107はコンタクトホールを介してビットライ
ンに接続されている。
【0005】従来例1では、メモリをプログラムする場
合、ソース拡散層109を正バイアスを印加し、ドレイ
ン拡散層107を0Vにして、選択ゲート103下及び
制御ゲート112下のチャネル領域を軽い反転状態にし
て、選択ゲート103と制御ゲート112とのチャネル
方向に、ある幅を持った電界のギャップを形成してお
く。そして、制御ゲート112に正バイアスを印加する
ことで、そのギャップ近傍に形成されたチャネル方向電
界によって加速された電子がキャリヤトラップ膜111
に注入され(このことをソースサイド注入:SSI注入
と言う)、メモリはプログラムされた状態になる。
【0006】また、メモリを消去する場合は、ドレイン
拡散層107をOPEN、選択ゲート103を0Vにし
た状態で、ソース拡散層109を正バイアス、制御ゲー
ト112を負バイアスにすることにより、バンド間トン
ネル電流によってソース拡散層109の近傍に誘起され
たホット・ホールが、制御ゲート112の負バイアスに
よって、キャリヤトラップ膜111に注入され、メモリ
は消去された状態になる。このように、各ゲート、ソー
ス拡散層及びドレイン拡散層それぞれに最適な電位を与
えることによって、所望のメモリ動作を行える。従来例
1では、図1に示す構造により、制御ゲート(ワード
線)印加電圧の伝達効率を従来の浮遊ゲート型のフラッ
シュメモリよりも改善し、低電圧化(電源電圧:1.8
V)を実現した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来例1は各ビット毎
に拡散層コンタクトを必要とするNOR型不揮発性半導
体記憶装置なので、1ビットあたりの占有面積が大きく
なってしまい、集積化を阻害する要因となる。本発明
は、低電圧化、高集積化、高信頼化を実現できるスプリ
ットゲートを有したSPIN型のMIOS構造不揮発性
半導体記憶装置とその製造方法を提供することを目的と
するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による半導体記憶
装置の一態様は、半導体基板に互いに平行な帯状のソー
ス拡散層及びドレイン拡散層が形成され、半導体基板上
のソース拡散層、ドレイン拡散層間のチャネル領域上に
はゲート絶縁膜を介して、ドレイン拡散層側に寄せら
れ、ソース拡散層とは間隔をもって、帯状の選択ゲート
がソース拡散層及びドレイン拡散層と平行な方向に形成
され、チャネル領域上でソース拡散層と選択ゲートとの
間の部分では書込み又は消去を行うキャリヤトラップ膜
を介し、かつ選択ゲート、ソース拡散層及びドレイン拡
散層上には絶縁膜を介して、帯状の制御ゲートが選択ゲ
ート、ソース拡散層及びドレイン拡散層と直交する方向
に形成されており、ソース拡散層及びドレイン拡散層を
所定の電位にした状態で、選択ゲートと制御ゲートによ
りチャネル領域の表面電位を制御して、キャリヤトラッ
プ膜へ電子又は正孔の注入を行うことによって電気的な
プログラムを可能にするMIOS型の半導体記憶装置で
ある(Aタイプ)。
【0009】埋込拡散層をビットラインに採用すること
によりコンタクト数を減少させることができるので、メ
モリ素子の縮小が可能になる。その結果、メモリ素子の
高集積化及び低電圧化を実現できるスプリットゲートを
有したSPIN型のMIOS構造不揮発性半導体記憶装
置を実現できる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明による半導体記憶装置の他
の態様は、半導体基板に互いに平行な帯状のソース拡散
層及びドレイン拡散層が形成され、半導体基板上のソー
ス拡散層、ドレイン拡散層間のチャネル領域上には、書
込み又は消去を行うキャリヤトラップ膜を介して、ドレ
イン拡散層側に寄せられ、ソース拡散層とは間隔をもっ
て、帯状の制御ゲートがソース拡散層及びドレイン拡散
層と平行な方向に形成され、チャネル領域上でソース拡
散層と選択ゲートとの間の部分ではゲート絶縁膜を介し
かつ制御ゲート、ソース拡散層及びドレイン拡散層上で
は絶縁膜を介して、帯状の選択ゲートが制御ゲート、ソ
ース拡散層及びドレイン拡散層と直交する方向に形成さ
れており、ソース拡散層及びドレイン拡散層を所定の電
位にした状態で、選択ゲートと制御ゲートでチャネル領
域の表面電位を制御して、キャリヤトラップ膜へ電子又
は正孔の注入を行うことによって電気的なプログラムを
可能にするMIOS型の半導体記憶装置である(Bタイ
プ)。
【0011】この場合も、埋込拡散層をビットラインに
採用することによりコンタクト数を減少させることがで
きるので、メモリ素子の縮小が可能になる。その結果、
メモリ素子の高集積化及び低電圧化を実現できるスプリ
ットゲートを有したSPIN型のMIOS構造不揮発性
半導体記憶装置を実現できる。
【0012】ソース拡散層上及びドレイン拡散層上の絶
縁膜はキャリヤトラップ膜よりも厚く形成されているこ
とが好ましい。その結果、その絶縁膜の耐圧を向上させ
ることができ、半導体記憶装置の信頼性が向上する。キ
ャリヤトラップ膜は、酸化膜/窒化膜/酸化膜の積層膜
からなるONO構造で形成されていることが好ましい。
その結果、トラップされたキャリヤがキャリヤトラップ
膜から放出されにくくなるので、電荷保持特性を向上さ
せることができる。
【0013】本発明によるMIOS型の半導体記憶装置
の製造方法の一態様は、以下の(a)〜(g)の工程を
含むものである。 (a)MIOS型半導体記憶装置のソース拡散層とドレ
イン拡散層が形成される領域の間の半導体基板上に、ゲ
ート絶縁膜を介して帯状の選択ゲートを形成する工程、
(b)選択ゲートの一方の側面に隣接する半導体基板
に、ドレイン拡散層となる帯状の不純物拡散層を形成す
る工程、(c)選択ゲートの側面に、チャネル方向に所
望の厚さをもった耐酸化性の側壁膜を形成する工程、
(d)側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層とな
る帯状の不純物拡散層を形成する工程、(e)熱酸化法
により、不純物拡散層上に熱酸化膜を形成する工程、
(f)側壁膜を除去した後に、露出した半導体基板上に
キャリヤトラップ膜を形成するとともに、他の表面上に
も絶縁膜を形成する工程、(g)選択ゲートに直交する
方向に帯状の制御ゲートを形成する工程。
【0014】上記の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、本発明のAタイプの半導体記憶装置を製造すること
ができ、特にビットラインを構成する不純物拡散層と制
御ゲートとを絶縁する絶縁膜の膜厚設定の自由度が大き
くとれる。
【0015】本発明によるMIOS型の半導体記憶装置
の製造方法の他の態様は、以下の(a)〜(g)の工程
を含むものである。 (a)MIOS型半導体記憶装置のソース拡散層とドレ
イン拡散層が形成される領域の間の半導体基板上に、ゲ
ート絶縁膜を介して帯状の選択ゲートを形成する工程、
(b)選択ゲートの一方の側面に隣接する半導体基板
に、ドレイン拡散層となる帯状の不純物拡散層を形成す
る工程、(c)選択ゲートの一方の側面に、チャネル方
向に所望の厚さをもった側壁膜を形成する工程、(d)
側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層となる帯状
の不純物拡散層を形成する工程、(e)側壁膜を除去し
た後、熱酸化法により、不純物拡散層上に熱酸化膜と、
半導体基板上の側壁膜が形成されていた領域にキャリヤ
トラップ膜のボトム酸化膜を同時に形成する工程、
(f)半導体基板上の全面にキャリヤトラップ膜の残り
の膜を形成する工程、(g)選択ゲートに直交する方向
に帯状の制御ゲートを形成する工程。
【0016】上記の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、本発明のAタイプの半導体記憶装置を製造すること
ができ、特にキャリヤトラップ膜のボトム酸化膜形成と
ビットラインを構成する不純物拡散層と制御ゲートとを
絶縁する絶縁膜形成を同時に行うことでプロセスステッ
プの低減による製造コスト低減を図れる。
【0017】本発明によるMIOS型の半導体記憶装置
の製造方法のさらに他の態様は、以下の(a)〜(f)
の工程を含むものである。 (a)MIOS型半導体記憶装置のソース拡散層とドレ
イン拡散層が形成される領域の間の半導体基板上に、キ
ャリヤトラップ膜とを介して帯状の制御ゲートを形成す
る工程、(b)制御ゲートの一方の側面に、チャネル方
向に所望の厚さをもった耐酸化性の側壁膜を形成する工
程、(c)側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層
及びドレイン拡散層となる不純物拡散層を形成する工
程、(d)熱酸化法により、不純物拡散層上に熱酸化膜
を形成する工程、(e)側壁膜を除去した後に、少なく
とも半導体基板上の絶縁膜が形成されていた領域にゲー
ト絶縁膜を形成するとともに、他の表面上にも絶縁膜を
形成する工程、(f)制御ゲートに直交する方向に帯状
の選択ゲートを形成する工程。
【0018】上記の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、本発明のBタイプの半導体記憶装置を製造すること
ができ、特にビットラインを構成する不純物拡散層と制
御ゲートとを絶縁する絶縁膜の膜厚設定の自由度が大き
くとれる。
【0019】本発明によるMIOS型の半導体記憶装置
の製造方法のさらに他の態様は、以下の(a)〜(e)
の工程を含むものである。 (a)MIOS型半導体記憶装置のソース拡散層とドレ
イン拡散層が形成される領域の間の半導体基板上に、キ
ャリヤトラップ膜を介して帯状の制御ゲートを形成する
工程、(b)制御ゲートの一方の側面に、チャネル方向
に所望の厚さをもった側壁膜を形成する工程、(c)側
壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層及びドレイン
拡散層となる不純物拡散層を形成する工程、(d)側壁
膜を除去した後、熱酸化法により、不純物拡散層上に熱
酸化膜、半導体基板上の側壁膜が形成されていた領域に
ゲート酸化膜、及び露出している制御ゲート表面に絶縁
膜を同時に形成する工程、(e)前制御択ゲートに直交
する方向に帯状の選択ゲートを形成する工程。
【0020】上記の半導体記憶装置の製造方法によれ
ば、本発明のBタイプの半導体記憶装置を製造すること
ができ、特に選択ゲート絶縁膜である熱酸化膜形成と、
ビットラインを構成する不純物拡散層と制御ゲートとを
絶縁する絶縁膜形成を同時に行うことでプロセスステッ
プの低減による製造コスト低減を図れる。耐酸化性の側
壁膜は窒化膜であることが好ましい。窒化膜を形成する
量産装置の完成度は高いので、量産時におけるプロセス
安定化を図ることができる。
【0021】
【実施例】(実施例1)図2は、半導体記憶装置の一実
施例(Aタイプ)を表す概略構成図であり、(a)は上
面図、(b)は(a)のB−B’線に沿った断面図であ
り、(c)はONO膜の拡大断面図である。半導体基板
101に、ビットラインを構成する帯状のドレイン拡散
層107及びソース拡散層109が(a)では縦方向
に、(b)では紙面垂直方向に形成されている。ドレイ
ン拡散層107、ソース拡散層109間の半導体基板1
01表面にはチャネル領域が形成されている。ビットラ
イン方向に並んだチャネル領域は素子分離膜124によ
り分離されている。
【0022】チャネル領域の半導体基板101上には、
ゲート酸化膜102を介して、ドレイン拡散層107に
一部重複し、ソース拡散層109と間隔をもって、ビッ
トラインと平行な方向に帯状の選択ゲート103が形成
されている。選択ゲート103、ソース拡散層109間
の半導体基板101上には、電子を保持して書込/消去
を行うキャリヤトラップ膜(ONO膜)111を介し、
ドレイン拡散層107及びソース拡散層109とは熱酸
化膜110を介し、選択ゲート103とは絶縁膜113
を介して、ビットラインと直交する方向に帯状の制御ゲ
ート114がチャネル領域を通るように形成されてい
る。キャリヤトラップ膜111は、(c)に示すよう
に、ボトム酸化膜111a、窒化膜111b、トップ酸
化膜111cから構成されている。熱酸化膜110は、
キャリヤトラップ膜111よりも厚く形成されている。
また、絶縁膜113はONO膜であってもよい。
【0023】表1は本実施例の動作条件を示す表であ
る。表1に示すように、制御ゲート、選択ゲート、ソー
ス拡散層及びドレイン拡散層にそれぞれ最適な電位を与
えることによって、所望のメモリ動作を行える。
【0024】
【表1】
【0025】プログラム動作は、図1の従来例で説明し
たところと同じであり、SSI注入により行われる。消
去動作も図1のものと同じである。読出しは選択ゲート
103と制御ゲート114によりメモリセルをマトリク
ス選択し、ドレインからソースへの通電の有無をビット
ラインに接続されたセンスアンプで検出することによ
り、プログラム状態か消去状態かの検出を行う。
【0026】(実施例2)図3は、半導体記憶装置の他
の実施例(Bタイプ)を表す概略構成図であり、(a)
は上面図、(b)は(a)のC−C’線に沿った断面図
である。図2と同様に、半導体基板101に、ビットラ
インを構成する帯状のドレイン拡散層107及びソース
拡散層109、並びにチャネル領域が形成され、半導体
基板1101上には素子分離膜124が形成されてい
る。
【0027】チャネル領域の半導体基板101上には、
キャリヤトラップ膜115となるONO膜を介して、ド
レイン拡散層107に一部重複し、ソース拡散層109
と間隔をもって、ビットラインと平行な方向に帯状の制
御ゲート116が形成されている。制御ゲート116、
ソース拡散層109間の半導体基板101上には、ゲー
ト酸化膜117を介し、ドレイン拡散層107及びソー
ス拡散層109とは熱酸化膜110を介し、制御ゲート
116とは絶縁膜118を介して、ビットラインと直交
する方向に帯状の選択ゲート119がチャネル領域を通
るように形成されている。熱酸化膜110はキャリヤト
ラップ膜115よりも厚く形成されている。
【0028】表2は、本実施例の動作条件を示す表であ
る。表2に示すように、制御ゲート、選択ゲート、ソー
ス拡散層及びドレイン拡散層にそれぞれ最適な電位を与
えることによって、所望のメモリ動作を行える。
【0029】
【表2】
【0030】ここで、図2と表1からわかるように、プ
ログラム動作時には制御ゲート114とドレイン拡散層
107との間には、9V−0V=9Vの電圧が印加さ
れ、消去動作時には制御ゲート114とソース拡散層1
09との間には、7V−(−9V)=16Vの電圧が印
加される。また、図3と表2からわかるように、プログ
ラム動作時には選択ゲート119とソース拡散層109
との間には、9V−0V=9Vの電圧が印加され、消去
動作時には選択ゲート119とドレイン拡散層107と
の間には、7V−(−9V)=16Vの電圧が印加され
る。
【0031】これらからわかるように、仮想接地分割
(バーチャルグランドアレイ型)のスプリットゲートを
有するMIOS構造不揮発性半導体記憶装置では、ソー
ス拡散層又はドレイン拡散層と選択ゲート又は制御ゲー
トとの絶縁耐圧の信頼性が問題となる。よって、ここで
示す本発明においては、ソース拡散層及びドレイン拡散
層上に不純物(一般的には、P型半導体基板を用いるの
でヒ素)を注入し、熱酸化法による増速酸化を利用して
比較的厚い熱酸化膜を形成し、上記の問題を回避してい
る。
【0032】(実施例3)図4は、Aタイプの実施例を
製造する製造方法の一実施例を表す工程断面図である。
図4を用いてその実施例を説明する。まず、(a)に示
すように、公知技術によりP型半導体基板101にP型
ウエル(図示せず)と素子分離用のフィールド酸化膜
(図示せず)を形成し、続いてゲート酸化膜102を7
〜11nm、その上に選択ゲート103となるポリシリ
コン膜を100〜150nm、さらにその上にCVDシ
リコン酸化膜104を200nm〜350nm形成す
る。フォトリソグラフィーと異方性エッチングにより、
選択ゲート103となるポリシリコン膜とCVDシリコ
ン酸化膜104をビットライン方向(紙面垂直方向)に
延びる帯状にパターニングし、選択ゲート103、CV
Dシリコン酸化膜104から構成されるスタックゲート
を形成する。
【0033】次に、(b)に示すように、フォトリソグ
ラフィー技術により、ドレイン拡散層107形成領域を
開口するようにレジスト105を形成する。次に、N型
不純物のヒ素106を注入エネルギーが70keV、ド
ーズ量が5×1015cm-2の条件で注入し、ドレイン拡
散層107を形成する。次に、(c)に示すように、耐
酸化性を持つCVDシリコン窒化膜を300nm〜40
0nmの厚さでP型半導体基板101全面に形成し、続
いて異方性エッチングによりスタックゲートの側壁にC
VDシリコン窒化膜からなるサイドウオール108を形
成する。この時、ゲート酸化膜102とCVDシリコン
酸化膜104はCVDシリコン窒化膜の異方性エッチン
グのストッパー膜として用いられる。
【0034】サイドウオール108形成用に堆積するC
VDシリコン窒化膜の厚さは、最終的なメモリトランジ
スタ領域(選択ゲート103、ソース拡散層109間の
チャネル領域の制御ゲート114でコントロールされる
領域)のゲート長が10〜15nm程度になるように最
適化するのが好ましい。次に、サイドウオール108を
マスクとして自己整合的にN型不純物のヒ素106を注
入エネルギーが70keV、ドーズ量が5×1015cm
-2の条件で注入し、ソース拡散層109を形成する。
【0035】次に、(d)に示すように、処理温度が9
00℃、流量比がN2/O2/H2=1500/5000
/5000(cc)のパイロジェニック酸化により、サ
イドウオール108で覆われていないドレイン拡散層1
07上とソース拡散層109上に、熱酸化膜110を1
50〜300nmの膜厚で形成する。この時ドレイン拡
散層107側のサイドウオール108下にはヒ素が注入
されている(増速酸化の効果がある)ので、CVDシリ
コン窒化膜のサイドウオール108下の半導体基板10
1まで十分酸化する。ソース拡散層109側のサイドウ
オール108下にはヒ素が注入されていない(増速酸化
の効果はない)ので、CVDシリコン窒化膜のサイドウ
オール108下まで酸化が進むことはない。ドレイン拡
散層107及びソース拡散層109中のヒ素の活性化
は、この工程までに別に熱工程を設けて行ってもよい
し、このパイロジェニック酸化時に熱酸化膜110の形
成と同時に行ってもよい。
【0036】次に、(e)に示すように、熱リン酸を用
いたウエットエッチングにより、サイドウオール108
を除去し、続いてフッ酸水溶液を用いたウエットエッチ
ングにより、少なくともメモリトランジスタ領域にある
ゲート酸化膜102を除去した後、P型半導体基板10
1全面に公知技術により、ボトム酸化膜を5〜10n
m、窒化膜を10〜20nm、トップ酸化膜を10〜2
0nmの膜厚で形成し、ONO膜構造のキャリヤトラッ
プ膜111を形成する。この時、スタックゲートの側壁
にもキャリヤトラップ膜111を構成するONO膜が形
成され、このONO膜が側壁膜113になる。
【0037】そして、最後に(f)に示すように、制御
ゲート114となるポリシリコン膜を100〜150n
m、その上にタングステンシリサイドを50〜150n
m形成した後、フォトリソグラフィーと異方性エッチン
グにより、制御ゲート114となるポリシリコン膜及び
タングステンシリサイドをワードライン方向(選択ゲー
ト103と直交する方向)に、制御ゲート112を形成
する。その後、公知技術により、周辺トランジスタ、層
間膜、コンタクトホール、メタル配線などを形成し、M
IOS構造不揮発性半導体記憶装置を完成する。
【0038】(実施例4)次に、Aタイプの実施例を製
造する製造方法の他の実施例を説明する。図5は、その
実施例を表す工程断面図である。(a)〜(c)及び
(f)は、図4(a)〜(c)及び(f)と同様なの
で、説明を省略する。まず、(a)〜(c)までは、図
4(a)〜(c)と同様のプロセス処理を行う。この実
施例では、スタックゲートの側壁に形成するサイドウオ
ール108aは耐酸化性の膜である必要はなく、ポリシ
リコン膜なども適用できる。
【0039】次に、(d)に示すように、前工程で形成
したサイドウオール108aを除去した後、パイロジェ
ニック酸化により、ドレイン拡散層107上及びソース
拡散層109上に熱酸化膜110を150〜300nm
の膜厚で形成する。この時、メモリトランジスタ領域
に、ONO膜からなるキャリヤトラップ膜111を構成
するボトム酸化膜111aも同時に形成される。また選
択ゲート103のポリシリコン膜が露出している部分も
酸化され、ポリシリコン酸化膜からなる側壁酸化膜12
0も形成される。この時の形成条件は、ヒ素の注入条
件、酸化条件、拡散層のシート抵抗値等から最適な条件
を選べばよい。一方、ドレイン拡散層107及びソース
拡散層109中のヒ素の活性化は、この工程までに別に
熱工程を設けて行ってもよいし、このパイロジェニック
酸化時に熱酸化膜110の形成と同時に行ってもよい。
【0040】次に、(e)に示すように、半導体基板1
01上の全面に、キャリヤトラップ膜111のを構成す
るボトム酸化膜111a以外の膜である窒化膜及びトッ
プ酸化膜を形成し、キャリヤトラップ膜111を形成す
る。次に、(f)に示すように、図4(f)と同様にし
て、制御ゲート114を形成し、さらに公知技術によ
り、周辺トランジスタ、層間膜、コンタクトホール、メ
タル配線などを形成し、MIOS構造不揮発性半導体記
憶装置を完成する。実施例4では熱酸化膜110とボト
ム酸化膜111aを同時に形成するので、実施例3に比
べて、プロセスステップ数の減少による製造コストの低
減を図ることができる。
【0041】(実施例5)図6は、Bタイプの実施例を
製造する製造方法の一実施例を表す工程断面図である。
図6を用いてその実施例を説明する。まず、(a)に示
すように、公知技術によりP型半導体基板101にP型
ウエル(図示せず)と素子分離用のフィールド酸化膜
(図示せず)を形成し、続いてボトム酸化膜115a、
窒化膜、トップ酸化膜からなるONO構造のキャリヤト
ラップ膜115を総膜厚で25〜35nm、その上に制
御ゲート116となるポリシリコン膜を100〜150
nm、さらにその上にCVDシリコン酸化膜121を2
00nm〜350nmの膜厚で形成する。
【0042】次に、フォトリソグラフィーと異方性エッ
チングにより、制御ゲート116となるポリシリコン膜
及びCVDシリコン酸化膜121をビットライン方向
(紙面垂直方向)に延びる帯状にパターニングし、制御
ゲート116、CVDシリコン酸化膜121から構成さ
れるスタックゲートを形成する。制御ゲート116のポ
リシリコン膜を異方性エッチングした後に、CVDシリ
コン酸化膜121上のレジスト(図示せず)をマスクに
してキャリヤトラップ膜115のうちトップ酸化膜と窒
化膜を異方性エッチングして、ボトム酸化膜115aの
みを残すようにする。
【0043】次に、(b)に示すように、耐酸化性を持
つCVDシリコン窒化膜122を300nm〜400n
mの厚さでP型半導体基板101全面に形成し、続いて
異方性エッチングによりスタックゲートの側壁にCVD
シリコン窒化膜からなるサイドウオール122を形成す
る。この時、ボトム酸化膜115aとCVDシリコン酸
化膜121はCVDシリコン窒化膜122の異方性エッ
チングのストッパー膜として用いられる。次に、フォト
リソグラフィー技術により、ドレイン拡散層形成領域を
開口し、ソース拡散層形成領域側のサイドウオール12
2を覆うようにレジスト123を形成する。
【0044】次に(c)に示すように、レジスト123
をマスクとして、異方性エッチングによりドレイン拡散
層形成領域側のサイドウオール122を除去した後、レ
ジスト123を除去し、さらにN型不純物のヒ素106
を注入エネルギーが70kev、ドーズ量が5×1015
cm-2の条件で半導体基板101注入し、ドレイン拡散
層107、ソース拡散層109を形成する。次に、
(d)に示すように、処理温度が900℃、流量比がN
2/O2/H2=1500/5000/5000(cc)
のパイロジェニック酸化により、ドレイン拡散層10
7、ソース拡散層109上に熱酸化膜110を150〜
300nmの膜厚で形成する。このとき、ドレイン拡散
層107側の制御ゲート116のポリシリコン膜が露出
している部分も酸化されポリシリコン酸化膜からなる側
壁酸化膜118も形成される。ドレイン拡散層107及
びソース拡散層109中のヒ素の活性化は、この工程ま
でに別に熱工程を設けて行ってもよいし、このパイロジ
ェニック酸化時に熱酸化膜110の形成と同時に行って
もよい。
【0045】次に、(e)に示すように、熱リン酸を用
いたウエットエッチングにより、サイドウオール122
を除去し、続いてフッ酸水溶液を用いたウエットエッチ
ングにより、少なくとも選択トランジスタ領域(ソース
拡散層109、制御ゲート116間のチャネル領域の選
択ゲートでコントロールされる領域)にあるボトム酸化
膜115aを除去した後、P型半導体基板101全面
に、公知技術により、ゲート酸化膜117を10〜20
nmの膜厚で形成する。この時、制御ゲート116の側
壁にポリシリコン酸化膜からなる側壁酸化膜118も形
成され、この膜が側壁膜になる。また、側壁酸化膜11
8だけでは絶縁耐圧が足りないときには、次工程でCV
Dシリコン酸化膜やCVDシリコン窒化膜などを堆積し
エッチバックすることにより新たな側壁膜を形成するこ
ともできる。
【0046】そして、最後に(f)に示すように、選択
ゲート119となるポリシリコン膜を100〜150n
m、その上にタングステンシリサイドを50〜150n
mの膜厚で形成した後、フォトリソグラフィーと異方性
エッチングにより、選択ゲート119となるポリシリコ
ン膜及びタングステンシリサイドをワードライン方向
(制御ゲート116と直交する方向)に、制御ゲート1
19を形成する。その後、公知技術により、周辺トラン
ジスタ、層間膜、コンタクトホール、メタル配線などを
形成し、MIOS構造不揮発性半導体記憶装置を完成す
る。
【0047】(実施例6)次に、Bタイプの実施例を製
造する製造方法の他の実施例を説明する。図7は、その
実施例を表す工程断面図である。(a)〜(c)及び
(e)は、図6(a)〜(c)及び(f)と同様なの
で、説明を省略する。まず、(a)〜(c)までは、図
6(a)〜(c)と同様のプロセス処理を行う。この実
施例では、スタックゲートの側壁に形成するサイドウオ
ール122は耐酸化性の膜である必要はなく、ポリシリ
コン膜なども適用できる。
【0048】次に、(d)に示すように、前工程で形成
したサイドウオール122を除去した後、パイロジェニ
ック酸化により、ドレイン拡散層107上及びソース拡
散層109上に熱酸化膜110を150〜300nmの
膜厚で形成する。この時同時にゲート酸化膜117も形
成され、また制御ゲート116のポリシリコン膜が露出
している部分も酸化され、ポリシリコン酸化膜の側壁酸
化膜118も形成される。この時の形成条件は、ヒ素の
注入条件、酸化条件、拡散層のシート抵抗値等から最適
な条件を選べばよい。一方、ドレイン拡散層107及び
ソース拡散層109中のヒ素の活性化は、この工程まで
に別に熱工程を設けて行ってもよいし、このパイロジェ
ニック酸化時に熱酸化膜110の形成と同時に行っても
よい。
【0049】次に、(e)に示すように、図6(f)と
同様にして、選択ゲート114を形成し、さらに公知技
術により、周辺トランジスタ、層間膜、コンタクトホー
ル、メタル配線などを形成し、MIOS構造不揮発性半
導体記憶装置を完成する。実施例6では、熱酸化膜11
0とゲート酸化膜117を同時に形成するので、実施例
5に比べて、プロセスステップの減少による製造コスト
の低減を図ることができる。
【0050】
【発明の効果】本発明は、スプリットゲートを有するM
IOS構造不揮発性半導体記憶装置において、仮想接地
分割を実現し、さらに、ソース拡散層又はドレイン拡散
層と選択ゲート又は制御ゲートとの絶縁膜を比較的厚く
形成するようにしたので、低電圧化、高集積化及び高信
頼化を実現したスプリットゲートを有するMIOS構造
不揮発性半導体記憶装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来例1を表す概略構成図であり、(a)は
上面図、(b)は(a)のA−A’線に沿った断面図で
ある。
【図2】 半導体記憶装置の一実施例(Aタイプ)を表
す概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は(a)
のB−B’線に沿った断面図であり、(c)はONO膜
の拡大断面図である。
【図3】 半導体記憶装置の他の実施例(Bタイプ)を
表す概略構成図であり、(a)は上面図、(b)は
(a)のC−C’線に沿った断面図である。
【図4】 Aタイプの実施例を製造する製造方法の一実
施例を表す工程断面図である。
【図5】 Aタイプの実施例を製造する製造方法の他の
実施例を表す工程断面図である。
【図6】 Bタイプの実施例を製造する製造方法の一実
施例を表す工程断面図である。
【図7】 Bタイプの実施例を製造する製造方法の他の
実施例を表す工程断面図である。
【符号の説明】 101 P型半導体基板 102 ゲート酸化膜 103 選択ゲート 104 CVD酸化膜 105 レジスト 107 ドレイン拡散層 109 ソース拡散層 111 キャリヤトラップ膜 111a ボトム酸化膜 111b 窒化膜 111c トップ酸化膜 113 側壁絶縁膜 114 制御ゲート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 5F001 AA14 AB02 AB03 AB08 AC02 AC06 AD12 AD41 AD51 AD52 AD62 AE02 AE03 AE08 AG02 AG03 AG10 AG12 AG21 AG29 5F083 EP18 EP23 EP24 EP33 EP34 EP37 ER02 ER06 ER09 ER14 ER16 ER22 GA05 GA09 GA21 JA04 JA32 PR03 PR05 PR12 PR21 PR36 PR39

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板に互いに平行な帯状のソース
    拡散層及びドレイン拡散層が形成され、前記半導体基板
    上の前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層間のチャネ
    ル領域上にはゲート絶縁膜を介して、ドレイン拡散層側
    に寄せられ、ソース拡散層とは間隔をもって、帯状の選
    択ゲートが前記ソース拡散層及び前記ドレイン拡散層と
    平行な方向に形成され、前記チャネル領域上でソース拡
    散層と選択ゲートとの間の部分では書込み又は消去を行
    うキャリヤトラップ膜を介し、かつ前記選択ゲート、ソ
    ース拡散層及びドレイン拡散層上には絶縁膜を介して、
    帯状の制御ゲートが前記選択ゲート、前記ソース拡散層
    及び前記ドレイン拡散層と直交する方向に形成されてお
    り、前記ソース拡散層及び前記ドレイン拡散層を所定の
    電位にした状態で、前記選択ゲートと前記制御ゲートに
    より前記チャネル領域の表面電位を制御して、前記キャ
    リヤトラップ膜へ電子又は正孔の注入を行うことによっ
    て電気的なプログラムを可能にするMIOS型の半導体
    記憶装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板に互いに平行な帯状のソース
    拡散層及びドレイン拡散層が形成され、前記半導体基板
    上の前記ソース拡散層、前記ドレイン拡散層間のチャネ
    ル領域上には、書込み又は消去を行うキャリヤトラップ
    膜を介して、ドレイン拡散層側に寄せられ、ソース拡散
    層とは間隔をもって、帯状の制御ゲートがソース拡散層
    及びドレイン拡散層と平行な方向に形成され、前記チャ
    ネル領域上でソース拡散層と選択ゲートとの間の部分で
    はゲート絶縁膜を介し、かつ前記制御ゲート、ソース拡
    散層及びドレイン拡散層上では絶縁膜を介して、帯状の
    選択ゲートが前記制御ゲート、前記ソース拡散層及び前
    記ドレイン拡散層と直交する方向に形成されており、前
    記ソース拡散層及び前記ドレイン拡散層を所定の電位に
    した状態で、前記選択ゲートと前記制御ゲートで前記チ
    ャネル領域の表面電位を制御して、前記キャリヤトラッ
    プ膜へ電子又は正孔の注入を行うことによって電気的な
    プログラムを可能にするMIOS型の半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 前記ソース拡散層上及び前記ドレイン拡
    散層上の前記絶縁膜は前記キャリヤトラップ膜よりも厚
    く形成されている請求項1又は2に記載の半導体記憶装
    置。
  4. 【請求項4】 前記キャリヤトラップ膜は、シリコン酸
    化膜/シリコン窒化膜/シリコン酸化膜の積層膜からな
    るONO構造で形成されている請求項1から3のいずれ
    かに記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 MIOS型の半導体記憶装置の製造方法
    であって、以下の(a)〜(g)の工程を含むことを特
    徴とする半導体記憶装置の製造方法。(a)MIOS型
    半導体記憶装置のソース拡散層とドレイン拡散層が形成
    される領域の間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介し
    て帯状の選択ゲートを形成する工程、(b)前記選択ゲ
    ートの一方の側面に隣接する前記半導体基板に、ドレイ
    ン拡散層となる帯状の不純物拡散層を形成する工程、
    (c)前記選択ゲートの側面に、チャネル方向に所望の
    厚さをもった耐酸化性の側壁膜を形成する工程、(d)
    前記側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層となる
    帯状の不純物拡散層を形成する工程、(e)熱酸化法に
    より、前記不純物拡散層上に熱酸化膜を形成する工程、
    (f)前記側壁膜を除去した後に、露出した半導体基板
    上にキャリヤトラップ膜を形成するとともに、他の表面
    上にも絶縁膜を形成する工程、(g)前記選択ゲートに
    直交する方向に帯状の制御ゲートを形成する工程。
  6. 【請求項6】 MIOS型の半導体記憶装置の製造方法
    であって、以下の(a)〜(g)の工程を含むことを特
    徴とする半導体記憶装置の製造方法。(a)MIOS型
    半導体記憶装置のソース拡散層とドレイン拡散層が形成
    される領域の間の半導体基板上に、ゲート絶縁膜を介し
    て帯状の選択ゲートを形成する工程、(b)前記選択ゲ
    ートの一方の側面に隣接する前記半導体基板に、ドレイ
    ン拡散層となる帯状の不純物拡散層を形成する工程、
    (c)前記選択ゲートの一方の側面に、チャネル方向に
    所望の厚さをもった側壁膜を形成する工程、(d)前記
    側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層となる帯状
    の不純物拡散層を形成する工程、(e)前記側壁膜を除
    去した後、熱酸化法により、前記不純物拡散層上に熱酸
    化膜と、半導体基板上の前記側壁膜が形成されていた領
    域にキャリヤトラップ膜のボトム酸化膜を同時に形成す
    る工程、(f)前記半導体基板上の全面に、キャリヤト
    ラップ膜の残りの膜を形成する工程、(g)前記選択ゲ
    ートに直交する方向に帯状の制御ゲートを形成する工
    程。
  7. 【請求項7】 MIOS型の半導体記憶装置の製造方法
    であって、以下の(a)〜(f)の工程を含むことを特
    徴とした半導体記憶装置の製造方法。(a)MIOS型
    半導体記憶装置のソース拡散層とドレイン拡散層が形成
    される領域の間の半導体基板上に、キャリヤトラップ膜
    を介して帯状の制御ゲートを形成する工程、(b)前記
    制御ゲートの一方の側面に、チャネル方向に所望の厚さ
    をもった耐酸化性の側壁膜を形成する工程、(c)前記
    側壁膜に対して自己整合的に、ソース拡散層及びドレイ
    ン拡散層となる不純物拡散層を形成する工程、(d)熱
    酸化法により、前記不純物拡散層上に熱酸化膜を形成す
    る工程、(e)前記側壁膜を除去した後に、少なくとも
    前記半導体基板上の前記絶縁膜が形成されていた領域に
    ゲート絶縁膜を形成するとともに、他の表面上にも絶縁
    膜を形成する工程、(f)前記制御ゲートに直交する方
    向に帯状の選択ゲートを形成する工程。
  8. 【請求項8】 MIOS型の半導体記憶装置の製造方法
    であって、以下の(a)〜(e)の工程を含むことを特
    徴とした半導体記憶装置の製造方法。(a)MIOS型
    半導体記憶装置のソース拡散層とドレイン拡散層が形成
    される領域の間の半導体基板上に、キャリヤトラップ膜
    を介して帯状の制御ゲートを形成する工程、(b)前記
    制御ゲートの一方の側面に、チャネル方向に所望の厚さ
    をもった側壁膜を形成する工程、(c)前記側壁膜に対
    して自己整合的に、ソース拡散層及びドレイン拡散層と
    なる不純物拡散層を形成する工程、(d)前記側壁膜を
    除去した後、熱酸化法により、前記不純物拡散層上に熱
    酸化膜、半導体基板上の前記側壁膜が形成されていた領
    域にゲート酸化膜、及び露出している前記制御ゲート表
    面に絶縁膜を同時に形成する工程、(e)前制御択ゲー
    トに直交する方向に帯状の選択ゲートを形成する工程。
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