JP2000045721A - ローラ付きカムフォロア - Google Patents

ローラ付きカムフォロア

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JP2000045721A
JP2000045721A JP10220309A JP22030998A JP2000045721A JP 2000045721 A JP2000045721 A JP 2000045721A JP 10220309 A JP10220309 A JP 10220309A JP 22030998 A JP22030998 A JP 22030998A JP 2000045721 A JP2000045721 A JP 2000045721A
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roller
groove
roller shaft
stopper
cam follower
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JP10220309A
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Takeya Harada
丈也 原田
Hisayoshi Kobayashi
寿喜 小林
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Honda Motor Co Ltd
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Honda Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ローラ付きカムフォロアにおいて、かしめ加
工設備を特別に必要とすることなくローラ軸をカムフォ
ロア本体の支持壁に簡単に固定できるようにし、しかも
ローラ軸の回転及び軸方向移動を確実に規制できるよう
にする。 【解決手段】 一方の支持壁Wbの貫通孔9b内周面に
周方向に沿って延びるC字状の第1溝g1 を、またロー
ラ軸7の一端部7b外周面に第1溝g1 に対応したC字
状の第2溝g2 をそれぞれ形成し、それら溝g1 ,g2
の相互間に形成されるC字状の中空部GにC字状の弾性
止め具Lを装着し、その止め具Lの両端面Lfを、ロー
ラ軸軸線Oより止め具Lの端部に向かって放射状に延び
る仮想平面Dに対し傾斜させた平坦面にそれぞれ形成す
る一方、それらと対向する中空部Gの両内端面Gfを、
止め具Lの両端面Lfとそれぞれ平行な平坦面に形成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ローラを相互間に
挟むように並列する一対の支持壁をカムフォロア本体に
一体に形成し、その両支持壁にそれぞれ形成した貫通孔
内に、ローラを回転自在に支持するローラ軸の両端部外
周をそれぞれ支持させるようにしたローラ付きカムフォ
ロアに関するものである。
【0002】
【従来の技術】上記ローラ付きカムフォロアは、カムに
接するローラにより、カムフォロアのカムに対する摺動
性や追従性を高めるようにしたものであって、従来から
内燃機関用動弁装置などにおいて広く用いられている。
【0003】ところで従来の上記ローラ付きカムフォロ
アでは、ローラ軸の固定方法として、例えば特開平5−
321999号公報に示されるように軸の両端面をかし
めポンチにて叩いて、かしめるようにしたものや、或い
は実開昭57−98350号公報に示されるようにボル
ト状のローラ軸を用いて、その軸端を支持壁の外側でナ
ットにて締付け固定するようにしたものが知られてい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが上記かしめに
よる固定では、かしめ加工設備を特別に必要としてコス
トが嵩む問題があり、また特に中空のローラ軸を用いた
場合には、かしめ加工に起因してローラ軸に変形や歪み
を生じ易く、そのためローラ転動面が滑らかでなくな
り、該転動面上をローラがスムーズに回転し得ない等の
不都合を来たすことがある。
【0005】一方、上記ボルト・ナットによる固定で
は、ボルトの頭部やナットが支持壁の外側面より張出
し、カムフォロアの幅(ローラ軸に沿う方向の最大寸
法)が必要以上に大きくなってしまう問題がある。
【0006】本発明は、斯かる事情に鑑みてなされたも
のであって、従来のものの上記問題や不都合を解決でき
るローラ付きカムフォロアを提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1の発明は、ローラを相互間に挟むように並列
する一対の支持壁をカムフォロア本体に一体に形成し、
その両支持壁にそれぞれ形成した貫通孔内に、前記ロー
ラを回転自在に支持するローラ軸の両端部外周をそれぞ
れ嵌合支持させるようにしたローラ付きカムフォロアに
おいて、一方の支持壁の貫通孔内周面には、その周方向
に沿って延びるC字状の第1溝を、またローラ軸の一端
部外周面には前記第1溝に対応した同じくC字状の第2
溝をそれぞれ形成し、それら第1,第2溝の相互間に形
成されるC字状の中空部に、両溝の内面に跨がって係合
し得るC字状の弾性止め具を装着して、前記ローラ軸と
支持壁との軸方向相対移動および相対回転を規制し、そ
の止め具の両端面を、ローラ軸軸線より該止め具の端部
に向かって放射状に延びる仮想平面に対し傾斜させた平
坦面にそれぞれ形成する一方、それらと対向する前記中
空部の両内端面を、該止め具の両端面とそれぞれ平行な
平坦面に形成したことを特徴とする。
【0008】この特徴によれば、ローラ軸と支持壁貫通
孔との嵌合面間(C字状中空部)に配したC字状弾性止
め具がローラ軸の支持壁貫通孔に対する軸方向相対摺動
と相対回転を確実に阻止し得るため、かしめ加工設備を
特別に用いなくてもローラ軸を支持壁に簡単に固定でき
るようになり、その上、支持壁の外側面にはローラ軸固
定のための張出し部が存在せず、それだけカムフォロア
の幅を狭くすることが可能であり、更にローラ軸を中空
にしても、かしめによる場合のようにローラ軸に変形や
歪みが生じる恐れはない。また特に止め具の各端面を、
ローラ軸軸線より止め具端部に向かって放射状に延びる
仮想平面に対し傾斜させた平坦面とする一方、それらに
対向する中空部の内端面を、該止め具端面と平行な平坦
面としたことにより、止め具端面と中空部(各溝)内端
面とが十分広い接触面積を以て相互に面接触できるよう
になって、その相互間が的確に係合し、十分な回り止め
効果が発揮される上、その相互間の接触面圧が軽減され
て、その接触部(即ち止め具端面、第1及び第2溝の内
端面)の摩耗低減に効果的である。
【0009】また請求項2の発明は、請求項1の発明の
特徴に加えて、前記中空部の各内端面を、これと対向す
る止め具端面の外周側エッジ部よりも径方向外側に延ば
したことを特徴としており、この特徴によれば、支持壁
における第1溝の内端面には止め具端面の外周側エッジ
部に対応したV字状凹部(このような凹部は応力集中の
起点となり易い)が形成されないため、該エッジ部との
当接により第1溝の内端面にヒビや亀裂が発生するのが
効果的に防止される。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を、添付図面
に例示した本発明の実施例に基づいて以下に具体的に説
明する。
【0011】添付図面において、図1は、第1実施例に
係るローラ付きカムフォロアを組み込んだ内燃機関用動
弁装置の一例を示す要部断面図、図2は図1の2−2線
拡大断面図、図3は図2の3−3線断面図及びその一部
拡大図、図4は第1実施例に係るローラ付きカムフォロ
アの分解斜視図、図5はカムフォロア本体における第1
溝の加工工程を簡略的に説明するための説明図、図6
は、第2実施例の要部を示す図3対応の断面図である。
【0012】先ず、本発明のローラ付きカムフォロアを
4サイクル内燃機関の動弁装置に実施した場合の第1実
施例を図1〜図4を参照して説明する。
【0013】図1において、カムフォロアとしてのロッ
カアーム1のロッカアーム本体2は、その長手方向中間
部に軸孔2aが形成されており、その軸孔2aには、内
燃機関の機関本体Eに固定のロッカ軸3が相対回転自在
に貫通される。そのロッカアーム本体2の基部には、ア
ジャストボルト4がねじ込まれており、そのねじ込み位
置はロックナット5により固定される。そのアジャスト
ボルト4の下端には、機関本体Eに上下摺動可能に支持
された機関弁V(例えば吸気弁又は排気弁)の上端が当
接され、その機関弁Vは、弁ばね6の弾発力により常に
閉弁方向(アジャストボルト4との当接方向)へ付勢さ
れている。
【0014】またロッカアーム本体2の先部にはローラ
軸7を介してローラRが回転自在に取付けられる。その
ローラRの外周面は、カムとしての動弁カムCに前記弁
ばね6の弾発力に基づき圧接されており、その動弁カム
Cは、機関本体Eに支持されてクランク軸(図示せず)
に連動回転する動弁カム軸8の外周に一体に形成され
る。而して動弁カムCが回転すれば、そのカムCにロー
ラRを介して当接するロッカアーム本体2がロッカ軸3
回りに上下揺動して、機関弁Vを開閉作動させることが
できる。
【0015】次に図2〜4を併せて参照してローラR及
びローラ軸7の取付け構造を具体的に説明する。ロッカ
アーム本体2の先部には、ローラRを相互間に挟むよう
に間隔をおいて並列する第1,第2支持壁Wa,Wbを
有するフォーク状のローラ保持部Hが一体に形成され
る。その各支持壁Wa,Wbには、それらを横切る貫通
孔9a,9bが同一軸線上に形成されており、その両貫
通孔9a,9b内にローラ軸7の両端部外周がそれぞれ
嵌合支持される。
【0016】ローラ軸7は、両端開放で且つ全長に亘り
等径の中空円筒状に形成されており、その長手方向中央
部7mの外周には前記ローラRの内周が、その周方向に
並ぶ多数のニードルNを介して回転自在に支持される。
またローラ軸7の両外端面は、両支持壁Wa,Wbの両
外側面より張り出さないように(特に図示例では両外側
面と面一になるように)形成される。一方、各支持壁W
a,Wbの貫通孔9a,9bは、その全幅に亘り同一内
径の円弧孔に形成されており、しかもその内径がローラ
軸7の外径と略同一に設定されていて、その両端部7
a,7bと密に(即ち摺動は可能であるがガタの無いよ
うに)嵌合される。
【0017】一方の支持壁(図示例では第2支持壁W
b)の貫通孔9b内周面には、その周方向に延びる横断
面C字状の第1溝g1 が形成される。またローラ軸7
の、第2支持壁Wbに対応する一端部7bの外周面に
は、第1溝g1 に対応してその周方向に延びる横断面C
字状の第2溝g2 が形成される。而して前記貫通孔9b
とローラ軸7の一端部7bとの嵌合面間には、第1,第
2溝g1 ,g2 の相互間にC字状の中空部Gが形成さ
れ、そこに、該中空部Gと略同形のC字状に形成される
金属製のサークリップLが装着され、このサークリップ
Lが本発明の弾性止め具を構成する。
【0018】前記中空部Gへのセット状態に於いてサー
クリップLは、その一端面が前記両溝g1 ,g2 の一端
部内面に跨がって、またその他端面が前記両溝g1 ,g
2 の他端部内面に跨がってそれぞれ接触することでロー
ラ軸7と支持壁Wa,Wbとの相対回転を阻止できるよ
うになっており、またそのサークリップLの一側面がそ
の全周に亘り前記両溝g1 ,g2 の一側部内面に跨がる
ように、またその他側面がその全周に亘り前記両溝
1 ,g2 の他側部内面に跨がるようにそれぞれ接触す
ることでローラ軸7と支持壁Wa,Wbとの軸方向相対
移動を阻止できるようになっている。
【0019】また図3に明示したようにサークリップL
の両端面Lfは、その全面が平坦に形成されている。し
かもその各端面Lfは、ローラ軸7の軸線Oよりサーク
リップLの端部に向かって放射状に延びる仮想平面Dに
対し、サークリップLの径方向外方に向かうにつれて前
記両端面Lf相互が接近する側に所定角度θだけ傾斜さ
せており、一方、それらと対向する前記中空部Gの両内
端面Gf(即ち第1,第2溝g1 ,g2 の両内端面)
は、該サークリップLの両端面Lfとそれぞれ平行な
(従って前記仮想平面Dに対し同様に傾斜した)平坦面
に形成される。これにより、サークリップLの各端面L
fと、これに平行して対向する中空部Gの各内端面Gf
とは十分広い接触面積を以て面接触することができるた
め、その相互間が的確に係合して十分な回り止め効果が
発揮され、しかもその相互間の接触面圧が効果的に軽減
されて、その接触部(即ちサークリップ端面Lf、中空
部Gの各内端面Gf)の摩耗低減に極めて有効である。
【0020】しかもその中空部Gの各内端面Gfは、こ
れと対向するサークリップLの端面Lfの外周側エッジ
部Lfeよりも径方向外側まで長く延出される上、その
延出端は、第1溝g1 の端部底面に窪ませて形成された
円弧溝rの端縁に滑らかに連続している。これにより、
第1溝g1 の内端面には、サークリップLの端面Lfの
外周側エッジ部分Lfeに対応したV字状凹部(このよ
うな凹部は応力集中の起点となり易い)が形成されない
ため、該エッジ部分Lfeとの当接により第1溝g1
内端面にヒビや亀裂が発生するのを効果的に防止でき
る。
【0021】そしてサークリップLは、それの自由状態
で、ローラ軸7の外径(従って貫通孔9a,9bの内
径)や第1溝g1 の内径よりも大径となるように形成さ
れており、従って前記中空部Gへのセット状態でサーク
リップLの外周面は、該サークリップL自体の弾性復元
力に基づき第1溝g1 の内底面に圧接する。またローラ
軸7の第2溝g2 は、そこに嵌め込まれたサークリップ
Lを第2溝g2 内に没入する(即ちサークリップLの外
径がローラ軸7の外径以下となる)まで、第1の治具
(図示せず)を以て強制的に弾性収縮変形させ得るよう
に溝深さが設定されている。尚、サークリップLの両端
部とC字状の中空部Gの両内端部との間には、サークリ
ップLの組付時における径方向弾性変形を無理なく許容
し得るように該クリップの周方向に多少の遊びが設定さ
れている。
【0022】上記構造のロッカアーム1を製造するに当
たっては、先ず、ロッカアーム本体2を製作し、その
後、そのローラ保持部Hにおける第2支持壁Wbの貫通
孔9bに第1溝g1 を切削加工する。この第1溝g1
加工に際しては、先ず図5の(a)に示すように溝切り
カッタCgを貫通孔9bの内周に沿って円弧状に送るこ
とで貫通孔9bの内周面に第1溝g1 の主要部を切削
し、次いで(b)に示す如く溝g1 の両内端面Gfを、
前記仮想平面Dに対し所定角度θだけ傾斜させた平坦面
となるよう、しかもサークリップLの端面Lfの外周側
エッジ部Lfeよりも径方向外側まで長く延ばされるよ
うに、同方向に送られるエンドミル等の別のカッタ(図
示せず)で切削する。
【0023】一方、このようなロッカアーム本体2の製
造工程とは別の工程でローラ軸7を製作し、その後、該
軸7の一端部7b外周に第2溝g2 を切削加工し、この
第2溝g2 にサークリップLを嵌め込んでおく。
【0024】次に内周に多数のニードルNを仮組みした
ローラRをロッカアーム本体2の第1,第2支持壁W
a,Wb間の空隙に、該ローラRが両支持壁Wa,Wb
の貫通孔9a,9bに対し同軸となるように第2の治具
(図示せず)を用いて挿入保持し、この保持状態のまま
ローラ軸7をその他端部7aを先にして且つ第1,第2
溝g1 ,g2 の位相を相互に合致させるようにして、第
2支持壁Wbの貫通孔9b及びローラR内に順次挿入
し、これと共にその一端部7bを第2支持壁Wbの貫通
孔9bに挿入する。その挿入の際には、前記第1の治具
(図示せず)により予めサークリップLを第2溝g2
に没入した弾性収縮状態に強制保持しておく。そのサー
クリップLは、これが前記挿入に伴い貫通孔9b内に達
した時に前記第1の治具より解放されてその貫通孔9b
内を滑り、そして第1溝g1 と対応する位置まで来ると
自己の弾性復元力で該第1溝g1 内へ拡張変形して正規
のセット状態となる。これにより、ローラ軸7を第2支
持壁Wb(従ってロッカアーム本体2)に一体的に固定
できる。
【0025】このように第1,第2溝g1 ,g2 の内面
に跨がって係合し得るC字状の弾性サークリップLによ
り、ローラ軸7と支持壁Wa,Wbとの軸方向相対移動
および相対回転を阻止するようにしたので、かしめ加工
設備を特別に必要とすることなくローラ軸7をロッカア
ーム本体2に簡単に固定することができ、それだけコス
ト節減が達成される。しかも支持壁Wa,Wbの外側面
にはローラ軸固定のための張出し部が何も存在せず、そ
れだけロッカアーム1の幅(ローラ軸方向の最大寸法)
を狭くできてロッカアーム1の小型化が図られる。
【0026】また図示例では、ロッカアーム1の軽量化
等を狙ってローラ軸7が中空に形成されているが、斯か
る中空構造であっても、かしめによる場合のようにロー
ラ軸7に変形や歪みが生じる恐れはなく、そのローラ転
動面(中央部7mの外周面)を滑らかに形成することが
できるため、該転動面上でローラRを常にスムーズに回
転させることができる。
【0027】ところでローラ軸7は、カムCから大きな
叩かれ荷重を受け、特にそのローラ軸7の、各支持壁W
a,WbとローラR(ニードルN)との境界対応部分に
は、前記叩かれ荷重により最大剪断力が働くものである
が、本実施例では、第2溝g 2 が上記境界対応部分より
も軸方向に離隔して配置されているため、該溝g2 の特
設に伴う上記境界対応部分の強度低下(具体的には変形
や破損)が効果的に抑えられる。
【0028】更に図示例では、カムフォロア本体として
のロッカアーム本体2に於いてその支持壁Wbの貫通孔
9b内周面に形成されるC字状の第1溝g1 が、図3に
示す如くロッカアーム本体2の自由端側に偏在するよう
に(即ちロッカ軸3と対応する側に該溝g1 が位置しな
いように)配置されるため、ロッカアーム1は、その自
由端側がC字状第1溝g1 の形成により軽量化されてカ
ムへの追従性が高められ、その上、第1溝g1 の両端部
にそれぞれ形成される前記円弧溝r,rがロッカアーム
本体2(支持壁Wb)の、貫通孔9b周囲の径方向厚肉
部分にそれぞれ位置するようになるため、該円弧溝r,
rの形成に因るロッカアーム本体2(支持壁Wb)の剛
性低下を効果的に回避できる。
【0029】次に図6を参照して、本発明の第2実施例
について説明する。この実施例では弾性止め具としての
サークリップLの各端面Lfを前記仮想平面Dに対して
第1実施例とは逆方向に(即ち前記仮想平面Dに対し、
サークリップLの径方向外方に向かうにつれて前記両端
面Lf相互が離れる側に所定角度θだけ)傾斜させてい
る点を除いて、第1実施例と同様の構成を有するもので
あって、第1実施例と同様の効果が期待できる。
【0030】以上、本発明の実施例について説明した
が、本発明はその実施例に限定されることなく、本発明
の範囲内で種々の実施例が可能である。例えば前記実施
例では、ローラ軸7が中空円筒状に形成されるが、本発
明ではローラ軸7を中実の円柱状に形成してもよい。ま
た前記実施例では、弾性止め具としてのサークリップL
をローラ軸7の第2溝g2 内に弾性収縮変形させた状態
で、ローラ軸7を支持壁Wbの貫通孔9b内に挿入する
ことにより、該サークリップLを貫通孔9bの第1溝g
1 側へ拡開係合させるようにしたものを示したが、本発
明では、弾性止め具としてのサークリップLを支持壁W
bの貫通孔9bの第1溝g1 内に弾性拡張変形させた状
態で、ローラ軸7を支持壁Wbの貫通孔9b内に挿入す
ることにより、該サークリップLをローラ軸7の第2溝
2 側へ収縮係合させるようにしてもよい。更に前記実
施例では、弾性止め具としてのサークリップLの両端面
Lfの前記仮想平面Dに対する傾斜方向を互いに反対方
向に設定したものを示したが、本発明では、その両端面
Lfの傾斜方向を同一方向に設定してもよい。
【0031】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明によれば、
ローラ付きカムフォロアにおいて、一方の支持壁の貫通
孔内周面に形成したC字状の第1溝と、ローラ軸の一端
部外周面に形成したC字状の第2溝との相互間に形成さ
れるC字状の中空部に、両溝の内面に跨がって係合し得
るC字状の弾性止め具を装着して、ローラ軸と支持壁と
の軸方向相対移動および相対回転を阻止するようにした
ので、かしめ加工設備を特別に用いなくてもローラ軸を
支持壁に簡単に固定できるようになり、その上、支持壁
の外側面にはローラ軸固定のための張出し部が存在せ
ず、それだけカムフォロアの幅を狭くすることが可能で
ある。
【0032】また特に止め具の各端面を、ローラ軸軸線
より止め具端部に向かって放射状に延びる仮想平面に対
し傾斜させた平坦面とする一方、それらに対向する中空
部の内端面を、該止め具端面と平行な平坦面としたの
で、止め具端面と、これに対向する中空部(各溝)内端
面とを十分広い接触面積を以て面接触させることがで
き、従ってその相互間を的確に係合させてローラ軸を確
実に回り止めすることができ、しかも止め具端面と中空
部(各溝)内端面との接触面圧を効果的に軽減できてそ
の接触部の摩耗低減に大いに寄与することができる。
【0033】また請求項2の発明によれば、中空部の各
内端面を、これと対向する止め具端面の外周側エッジ部
よりも径方向外側に延ばしたので、支持壁における第1
溝の内端面には止め具端面の上記エッジ部に対応したV
字状凹部(このような凹部は応力集中の起点となり易
い)が存在せず、従って該エッジ部分との当接に因り第
1溝の内端面にヒビや亀裂が発生するのを効果的に防止
することができるから、支持壁によるローラ軸の支持強
度が高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例に係るローラ付きカムフォロアを組
み込んだ内燃機関用動弁装置の一例を示す要部断面図
【図2】図1の2−2線拡大断面図
【図3】図2の3−3線断面図とその一部拡大図
【図4】第1実施例に係るローラ付きカムフォロアの分
解斜視図
【図5】カムフォロア本体における第1溝の加工工程を
簡略的に説明するための説明図
【図6】第2実施例の要部を示す、図3対応の断面図
【符号の説明】
D・・・・仮想平面 G・・・・中空部 Gf・・・内端面 g1 ・・・第1溝 g2 ・・・第2溝 L・・・・弾性止め具としてのサークリップ Lf・・・端面 Lfe・・外周側エッジ部分 O・・・・ローラ軸軸線 Wa・・・支持壁としての第2支持壁 Wb・・・一方の支持壁としての第1支持壁 1・・・・カムフォロアとしてのロッカアーム 2・・・・カムフォロア本体としてのロッカアーム本体 7・・・・ローラ軸 7a・・・他端部 7b・・・一端部 9a,9b・・貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3G016 AA02 AA19 BA02 BA05 BB18 BB22 CA01 CA04 CA13 CA32 CA40 CA44 CA45 CA46 CA52 FA36 GA00 GA01 GA02 GA05

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ローラ(R)を相互間に挟むように並列
    する一対の支持壁(Wa,Wb)をカムフォロア本体
    (2)に一体に形成し、その両支持壁(Wa,Wb)に
    それぞれ形成した貫通孔(9a,9b)内に、前記ロー
    ラ(R)を回転自在に支持するローラ軸(7)の両端部
    (7a,7b)外周をそれぞれ嵌合支持させるようにし
    たローラ付きカムフォロアにおいて、 一方の支持壁(Wb)の貫通孔(9b)内周面には、そ
    の周方向に沿って延びるC字状の第1溝(g1 )を、ま
    たローラ軸(7)の一端部(7b)外周面には前記第1
    溝(g1 )に対応した同じくC字状の第2溝(g2 )を
    それぞれ形成し、それら第1,第2溝(g1 ,g2 )の
    相互間に形成されるC字状の中空部(G)に、両溝(g
    1 ,g2 )の内面に跨がって係合し得るC字状の弾性止
    め具(L)を装着して、前記ローラ軸(7)と支持壁
    (Wa,Wb)との軸方向相対移動および相対回転を規
    制し、その止め具(L)の両端面(Lf)を、ローラ軸
    軸線(O)より該止め具(L)の端部に向かって放射状
    に延びる仮想平面(D)に対し傾斜させた平坦面にそれ
    ぞれ形成する一方、それらと対向する前記中空部(G)
    の両内端面(Gf)を、該止め具(L)の両端面(L
    f)とそれぞれ平行な平坦面に形成したことを特徴とす
    る、ローラ付きカムフォロア。
  2. 【請求項2】 前記中空部(G)の各内端面(Gf)
    を、これと対向する止め具端面(Lf)の外周側エッジ
    部(Lfe)よりも径方向外側に延ばしたことを特徴と
    する、請求項1に記載のローラ付きカムフォロア。
JP10220309A 1998-08-04 1998-08-04 ローラ付きカムフォロア Pending JP2000045721A (ja)

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