JP2000041021A - 受信機 - Google Patents

受信機

Info

Publication number
JP2000041021A
JP2000041021A JP10209020A JP20902098A JP2000041021A JP 2000041021 A JP2000041021 A JP 2000041021A JP 10209020 A JP10209020 A JP 10209020A JP 20902098 A JP20902098 A JP 20902098A JP 2000041021 A JP2000041021 A JP 2000041021A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
signal
received
broadcast
antennas
digital audio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10209020A
Other languages
English (en)
Inventor
Masashi Kimoto
雅士 木元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP10209020A priority Critical patent/JP2000041021A/ja
Publication of JP2000041021A publication Critical patent/JP2000041021A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Radio Transmission System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 放送信号をより大きな受信レベルで受信する
ことができる受信機を提供する。 【解決手段】 同一周波数、同一内容の放送信号が複数
の送信局からほぼ同時に送信するようにされる。これら
複数の送信局からの放送信号は、受信機に接続されたア
ンテナ1A、1B、1Cにより受信され、これら1A、
1B、1Cにより受信された受信信号を重ね合わせるこ
とにより、受信信号の受信レベルを大きくし、良好に利
用できるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、デジタ
ルオーディオ放送を受信するのに好適な受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、オーディオ放送のデジタル化の動
きが活発になってきており、欧州においては、欧州規格
(Eureka147)のデジタルオーディオ放送(D
AB:Digital Audio Broadcas
t)が提供されるようになってきている。
【0003】このデジタルオーディオ放送は、オーディ
オ情報の品質を損なうことなく、高品位の音質でオーデ
ィオ情報を提供することができるものである。また、デ
ジタルオーディオ放送は、1つの放送波に複数の放送番
組のオーディオデータや付加データが多重化されたいわ
ゆるアンサンブル信号を放送することによって、1つの
放送波(アンサンブル信号)でより多くの放送番組を提
供することができるなど付加価値の高い放送を提供する
ことができるものである。
【0004】このようなデジタルオーディオ放送を受信
する受信機においても、従来のFMラジオ放送やAMラ
ジオ放送の受信機と同様に、1つのアンテナによりデジ
タルオーディオ放送信号を受信し、デジタルオーディオ
放送信号を復調するようにする。また、ダイバシティー
アンテナを用いた場合には、デジタルオーディオ放送信
号を最も良好に受信している方のアンテナからのデジタ
ルオーディオ放送信号を復調するようにする。
【0005】しかし、デジタルオーディオ放送は、変調
方式としてOFDM方式を用いるとともに、各データフ
ィールドの先頭には、ガードインターバルが付加されて
おり、マルチパスに強いという特徴を有している。そし
て、この特性を生かし、比較的に小電力の多数の送信局
を用いて、単一の周波数でサービスエリアをカバーする
SFN(Single Frequency Netw
ork)を構成することが行われている。
【0006】そして、このSFNにより放送されている
デジタルオーディオ放送を受信する受信機の場合には、
多数の送信局から同じ周波数で送信される複数のOFD
M変調波が加算されたデジタルオーディオ放送信号をア
ンテナを通じて受信することになる。このとき、加算さ
れるOFDM変調波の数が増えるとビット誤り率特性が
改善される場合があり、この性質を積極的に利用し、デ
ジタルオーディオ放送信号を受信して、高品位のオーデ
ィオ放送番組を提供することができるようにされてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したよ
うに、SFNにより提供されるデジタルオーディオ放送
の受信機の場合、多数の送信局から同じ周波数で放送さ
れる複数のOFDM変調波が加算された信号を受信する
ことにより、受信信号のビット誤り率特性は改善され
る。
【0008】しかし、デジタルオーディオ放送信号の受
信レベルが大きくなるわけではない。このため、例え
ば、アンテナの設置位置が悪かったり、受信位置の地理
的環境などの影響を受けて、アンテナにより受信される
デジタルオーディオ放送信号の受信レベルが低下した場
合には、良好にオーディオ放送番組を再生して、高品位
のオーディオ放送番組を聴取することができなくなる場
合がある。
【0009】以上のことにかんがみ、この発明は、放送
信号をより大きな受信レベルで受信し、良好に放送番組
を提供することができる受信機を提供することを目的と
する。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1に記載の発明の受信機は、同一の放送信号
が複数の送信局からほぼ同時に送信するようにされる放
送の受信機であって、複数のアンテナと、前記複数のア
ンテナのそれぞれにより受信された受信信号のうち、複
数の受信信号を重ね合わせる重ね合わせ手段とを備え、
前記重ね合わせ手段により重ね合わせられた受信信号を
復調することを特徴とする。
【0011】この請求項1に記載の発明の受信機によれ
ば、同一周波数、同一内容の放送信号が複数の送信局か
らほぼ同時に送信するようにされる。これら複数の送信
局からの放送信号は、受信機に接続された複数のアンテ
ナにより受信され、複数のアンテナのそれぞれにより受
信された受信信号を重ね合わせることにより、受信信号
の受信レベルを大きくし、信号強度が強くなるようにさ
れる。
【0012】このように、複数のアンテナにより受信さ
れた受信信号を重ね合わせることにより、受信信号の信
号強度を強くし、目的とする放送信号を良好に利用する
ことができるようにされる。
【0013】また、請求項2に記載の発明の受信機は、
請求項1に記載の受信機であって、前記放送信号は、放
送信号中にガードインターバル区間が設けられたデジタ
ルオーディオ放送信号であり、前記重ね合わせ手段は、
前記複数のアンテナにより受信されたデジタルオーディ
オ放送信号のうち、受信時の時間軸方向のずれが、前記
ガードインターバル区間内に収まる複数のデジタルオー
ディオ放送信号を重ね合わせることを特徴とする。
【0014】この請求項2に記載の受信機によれば、当
該受信機により受信される放送信号は、デジタルデータ
を送信するデータフィールドの先頭にガードインターバ
ル区間が設けられて送信されるデジタルオーディオ放送
信号である。そして、複数のアンテナのそれぞれにより
受信されたデジタルオーディオ放送信号のうち、受信時
の時間軸方向のずれが、所定の限度範囲内、すなわち、
各デジタルオーディオ放送信号のずれが、ガードインタ
ーバル区間の範囲内に収まるデジタルオーディオ放送信
号のみが重ね合わされる。
【0015】このように、複数のアンテナのそれぞれに
より受信されるデジタルオーディオ放送信号のうち、受
信時の時間軸方向のずれが所定範囲内のデジタルオーデ
ィオ放送信号のみを重ね合わせることにより、受信信号
の信号強度を強くし、デジタルオーディオ放送信号を良
好に受信、復調して、良好にオーディオ放送番組を提供
することができるようにされる。
【0016】また、請求項3に記載の発明の受信機は、
請求項2に記載の受信機であって、前記複数のアンテナ
のそれぞれにより受信されたデジタルオーディオ放送信
号のうち、前記重ね合わせ手段に供給して重ね合わせる
複数のデジタルオーディオ放送信号を選択する選択手段
と、前記選択手段により選択された複数のデジタルオー
ディオ放送信号を重ね合わせた信号の受信状態を検出す
る受信状態検出手段と、前記受信状態検出手段により検
出される受信状態が悪いときには、前記選択手段を制御
して、受信時の時間軸方向のずれが、前記ガードインタ
ーバル区間内に収まる複数のデジタルオーディオ放送信
号を選択するようにする制御手段とを備えることを特徴
とする。
【0017】この請求項3に記載の受信機によれば、複
数のアンテナのそれぞれにより受信されたデジタルオー
ディオ放送信号のうち、選択手段により選ばれたデジタ
ルオーディオ放送信号は重ね合わせられて、その受信状
態が受信状態検出手段に検出される。
【0018】受信状態検出手段においての検出結果が、
複数のアンテナにより受信されたデジタルオーディオ放
送信号が重ね合わせられた信号の受信状態が悪いことを
示している場合には、選択手段は、制御手段により制御
され、受信時の時間軸方向のずれが、ガードインターバ
ル区間内に収まるデジタルオーディオ放送だけを選択す
るようにされる。そして、選択手段により選択された受
信信号のみが、重ね合わせ手段に供給されて重ね合わさ
れ、これが復調するようにされる。
【0019】このように、複数のアンテナにより受信さ
れた複数のデジタルオーディオ放送信号のうち、重ね合
わせた場合に受信状態が良好となる複数のデジタルオー
ディオ放送信号のみが確実に選択される。そして、選択
されたデジタルオーディオ放送信号が重ね合わせられる
ことにより、受信信号の信号強度が強められ、これが復
調されて、常時良好にデジタルオーディオ放送番組を聴
取することができるようにされる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
によるデジタルオーディオ放送の受信機の一実施の形態
について説明する。以下の実施の形態においては、欧州
規格(Eureka147)のデジタルオーディオ放送
(以下、DABと略称する。)を受信する車載用の受信
機に、この発明を適用した場合を例にして説明する。
【0021】[第1の実施の形態]図1は、この実施の
形態のデジタルオーディオ放送の受信機(以下、単に受
信機という)を説明するためのブロック図である。図2
は、この実施の形態の受信機が受信するDABの放送信
号について説明するための図である。まず、この実施の
形態の受信機の説明をする前に、図2を参照しながらD
ABの概要について説明する。
【0022】DABは、1つの放送信号に複数の放送番
組のオーディオデータや付加データを多重化して形成し
たアンサンブル信号を送信する。このアンサンブル信号
に多重化された放送番組のオーディオデータは、国際標
準方式であるMPEGオーディオ方式を用いて高能率符
号化(データ圧縮)され、誤り訂正の畳み込み符号化な
どを用いた伝送路符号化が行われたものである。そし
て、符号化されたオーディオデータなどのビット列はイ
ンターリーブされるとともに、直交周波数分割多重(O
FDM;Orthgonal Frequency D
ivisionMultiplex)方式の変調がされ
て送信するようにされている。
【0023】図2は、DABのアンサンブル信号のフレ
ーム構造を説明するための図である。図2に示すよう
に、DABの放送信号の各フレームは、同期用のシンボ
ル、FIC(ファーストインフォメーションチャンネ
ル)、MSC(メインデータチャンネル)からなってい
る。
【0024】同期用シンボルは、同期のために2シンボ
ル用意されている。また、FICは、3シンボル用意さ
れており、放送局を特定するためのチャンネルナンバ
(放送局識別情報)、アンサンブルID(放送信号識別
情報)、サービスID(放送番組識別情報)、サブチャ
ンネルID、コンポーネントID、プログラムタイプ、
各種のラベル情報、データの多重化に関する情報などの
様々な情報を有するようにされている。
【0025】そして、このFICに含まれる放送番組識
別情報やプログラムタイプや多重化に関する情報を用い
ることによって、DABの受信機においては、複数の放
送番組のオーディオデータが多重化されているアンサン
ブル信号から、使用者からの指示に応じた放送番組のオ
ーディオデータを抽出し、再生して聴取することができ
るようにされる。
【0026】また、MSCは、図2に示すように、多重
化された複数の放送番組などを伝送するための複数のデ
ータフィールドからなっている。すなわち、DABの放
送信号に多重化された複数のオーディオデータなどが、
このMSCの各データフィールドのデータである。そし
て、各データフィールドの先頭には、ガードインターバ
ルが設けれている。このようにガードインバータを設け
ることにより、前述もしたように、マルチパス(反射
波)の影響を軽減するようにしている。
【0027】そして、前述もしたように、DABの場
合、マルチパスに強いという特性を生かし、比較的小電
力の多数の送信局を用いて、単一周波数でサービスエリ
アをカバーするSFN(Single Frequen
cy Network)を構成することができる。
【0028】そして、以下に説明するDABの受信機
は、SFNにより提供されるDABの放送信号であるO
FDM変調波を受信するものである。そして、以下に説
明するDABの受信機は、複数の送信局から同一の周波
数で送信される同一のOFDM変調波が加算された信号
を受信するものであるが、複数のアンテナを備え、この
複数のアンテナにより受信したOFDM変調波を重ね合
わせることにより、受信信号の信号強度をより強くし、
DABの特性を損なうことなく、高品位のオーディオ信
号を再生して利用することができるようにしたものであ
る。
【0029】[受信機について]次に、DABのデジタ
ルオーディオ放送信号を受信するこの実施の形態の受信
機について説明する。図1に示すように、この第1の実
施の形態の受信機は、3本のアンテナ1A、1B、1
C、チューナ部2、直交復調器3、差動復調器4、同期
プロセッサ5、選択復号化部6、オーディオ復号化部
7、D/A変換部8、増幅回路9、スピーカ10、情報
抽出部11、システム制御用マイクロコンピュータ(以
下、システムマイコンと略称する)20、キー操作部3
1、LCDコントローラ32、LCD33を備えてい
る。
【0030】システムマイコン20は、図示しないが、
CPU、ROM、RAM、不揮発性メモリなどを備えた
マイクロコンピュータであり、この実施の形態の受信機
の各部を制御する。また、キー操作部31は、電源のオ
ン/オフキー、選局情報の入力操作キー、番組選択情報
の入力操作キー、ボリューム調整キーなどの各種の操作
キーを有し、この実施の形態の受信機の使用者からの入
力操作を受け付ける。
【0031】そして、システムマイコン20は、キー操
作部31を通じて受け付けた使用者からの入力操作に応
じた制御信号を形成し、これをこの実施の形態の受信機
の各部に供給することにより、使用者の入力操作に応じ
て、この受信機を制御することができるようにされてい
る。
【0032】また、また、LCDコントローラ32は、
システムマイコン20の制御に応じて、各種のガイダン
スメッセージなどをLCD33に表示する。例えば、選
局された放送信号の周波数、選局したDABの放送信号
に多重化されている放送番組の一覧リストなど、受信機
の使用者に対して通知すべき様々な情報をLCD33に
表示することができるようにされている。
【0033】そして、この実施の形態の受信機において
は、アンテナ1A、1B、1Cのそれぞれにより受信さ
れたDABの放送信号(OFDM変調波)は重ね合わせ
られて、フロントエンド部2に供給される。フロントエ
ンド部2は、システムマイコン20からの選局指示に基
づいて、目的のDABの放送信号を選局し、選局した放
送信号を中間周波信号に変換して、直交復調器3に供給
する。
【0034】直交復調器3は、中間周波信号から、ベー
スバンド信号のI成分およびQ成分の信号を復調し、こ
れをFFT(高速フーリエ変換)回路の構成とされた差
動復調器4に供給する。この場合、差動復調器4には、
デジタル信号に変換された信号が供給される。また、直
交復調器3は、AGC(Automatic Gain
Control)信号を形成して、フロントエンド部
2に供給する。
【0035】差動復調器4は、I成分およびQ成分の信
号をOFDM復調し、復調して得たDABの放送信号
(アンサンブル信号)を選択復号化部5に供給する。
【0036】また、同期プロセッサ10は、DSP(デ
ジタルシグナルプロセッサ)の構成とされており、差動
復調器4から信号の供給を受けて、入力信号の周波数オ
フセットを計算するなどの処理を行って、AFC(Au
tomatic Frequency Contro
l)信号を形成して、フロントエンド部2に供給した
り、また、伝送路のインパルス応答を求めCIR(Ch
annel Impulse Response)信号
を形成して出力するなどの処理を行う。
【0037】そして、この実施の形態において、選択復
号化部5は、復調されたアンサンブル信号の各フレーム
のFICから、放送信号識別情報や、オーディオデータ
の多重化に関する情報、多重化されている放送番組の放
送番組識別情報やプログラムタイプなどの必要な情報を
抽出し、これをシステムマイコン20に供給する。これ
らの情報に基づいて、システムマイコン20は、放送番
組の一覧リストを作成し、LCDコントローラ32を通
じてLCD33に放送番組の一覧リストを表示するなど
のことができるようにされる。このように、情報抽出部
は、アンサンブル信号から必要な情報を抽出する情報抽
出手段としての機能を有している。
【0038】また、選択復号化部5は、デインターリー
ブ、エラー訂正を行って、元のアンサンブル信号を得
る。そして、選択復号化部5は、システムマイコン20
からの番組選択情報の供給をうけて、この番組選択情報
により指示された放送番組のオーディオデータをアンサ
ンブル信号から抽出し、これをオーディオ復号化部6に
供給する。この選択復号化部5は、アンサンブル信号に
多重化されている複数の放送番組の中から1つの放送番
組を抽出する放送番組抽出手段としての機能をも有する
ものである。
【0039】オーディオ復号化部6は、前述したように
MPEGオーディオ方式でデータ圧縮されてアンサンブ
ル信号に多重化されていたオーディオデータを圧縮解凍
し、これをD/A変換回路7に供給する。D/A変換回
路7は、デジタルのオーディオデータをアナログ信号に
変換し、これを増幅回路8を通じてスピーカ9に供給す
る。これにより、多数の放送番組のオーディオデータが
多重化されているアンサンブル信号から抽出された目的
とする放送番組のオーディオ信号が再生され、スピーカ
9から放音される。
【0040】このように、この第1の実施の形態の受信
機においては、3本のアンテナ1A、1B、1Cを用
い、そのそれぞれにより受信されたOFDM変調波を重
ね合わせることにより、受信したOFDM変調波の信号
強度を強くして、より良好に利用することができるよう
にしている。
【0041】このように、異なるアンテナにより受信し
た信号の重ね合わせが可能なのは、前述したように、D
ABの放送信号は、デジタルデータを伝送するデータフ
ィールドの先頭にガードインターバルが設けられている
とともに、デジタルデータをOFDM変調し、多数の搬
送波を用いて送信するようにしていることによる。
【0042】図3は、異なるアンテナ1A、1B、1C
により受信したOFDM変調波の重ね合わせについて説
明するための図である。図3において、受信信号1はア
ンテナ1Aにより、受信信号2はアンテナ1Bにより、
受信信号3はアンテナ1Cにより受信されたものとす
る。
【0043】各アンテナ1A、1B、1Cにより受信さ
れたOFDM信号が、異なる送信局からの信号であった
り、反射波である場合などにおいては、各アンテナによ
り受信されるOFDM変調波は、例えば図3に示すよう
に時間的にずれて受信される場合がある。
【0044】しかし、各アンテナ1A、1B、1Cのそ
れぞれにより受信されされたOFDM信号は、同じ周波
数の同じ信号であり、各データフィールドの先頭には、
図2を用いて前述したように、また、図3にも示すよう
にガードインターバルが付加されている。
【0045】また、DABの放送信号は、OFDM変調
され、多数の搬送波を用いて送信するようにされてい
る。このため、例えば、送信するデジタルデータを例え
ばN個の搬送波に分散して送信するようにすると、伝送
シンボル1個の継続時間は、単一キャリア方式の約N倍
となり、伝送シンボル1個の継続時間が長くなる。すな
わち、デジタルデータのビットレートは遅い。
【0046】このため、各アンテナ1A、1B、1Cの
それぞれにより受信されたOFDM変調波である受信信
号1、受信信号2、受信信号3の時間軸方向のずれが、
各受信信号のガードインターバル内に収まれば、前述の
ように伝送シンボル1個の継続時間は長いので、受信信
号1、受信信号2、受信信号3を重ね合わせることによ
り、受信信号の強度を強めることができる。これによ
り、DABにより提供される高品位のオーディオ放送番
組をその品位を劣化されることなく利用することができ
るようにされる。
【0047】なお、この第1の実施の形態においては、
図3を用いて前述したように、アンテナ1Aにより受信
された受信信号1が一番最初に受信され、続いてアンテ
ナ1Cによる受信信号3、アンテナ1Bによる受信信号
2の順に受信された場合を例にして説明した。しかし、
受信順には特に意味はなく、各受信信号の受信時の時間
軸方向のずれが、ガードインターバルの範囲内に収まっ
ていれば、これらの受信信号を重ね合わせることによ
り、受信信号の信号強度を強くし、DABの放送信号を
良好に復調し、利用することができる。
【0048】[第2の実施の形態]ところで、複数のア
ンテナ、例えば、前述の第1の実施の形態の受信機の場
合と同様に、3本のアンテナ1A、1B、1CによりD
ABの放送信号を受信するようにする場合、いづれか1
つのアンテナの受信信号が、他の2つのアンテナの受信
信号より時間的に大きくずれ、このずれが図3に示した
ように受信信号のガードインターバル内に収まらなくな
る場合も発生すると考えられる。
【0049】図4は、3本のアンテナ1A、1B、1C
により受信された受信信号のうち、アンテナ1Cにより
受信された受信信号3が、アンテナ1A、1Bにより受
信された受信信号1、受信信号2よりも時間的に大きく
遅れた場合を示している。
【0050】この場合、アンテナ3により受信された受
信信号3のガードインターバルは、他の2つの受信信号
のガードインターバルと重なり合わないので、他の2つ
の受信信号に対しては、ノイズとなってしまう。このよ
うに、ガードインターバル同士が重なり合わない、時間
的に大きくずれた受信信号をも重ねあわせた場合には、
ノイズが大きくなり、重ね合わせた信号を復調しても、
高品位のオーディオ放送番組を提供することができな
い。
【0051】そこで、この第2の実施の形態の受信機
は、例えば、図4に示す場合には、アンテナ1A、1B
により受信された受信信号1、受信信号2より、時間的
に大きく遅れてアンテナ1Cにより受信された受信信号
3を重ね合わせないようにする。すなわち、受信時の時
間的なずれが、許容範囲内、この実施の形態においては
ガードインターバル内に収まる受信信号のみを重ね合わ
せることにより、常時、DABの放送信号を良好に受信
して、良好な状態で使用できるようにする。
【0052】なお、この第2の実施の形態の受信機も前
述した第1の実施の形態の受信機と同様に、DABの受
信機であり、チューナ部2、直交復調器3、差動復調器
4、同期プロセッサ5、選択復号化部6、オーディオ復
号化部7、D/A変換部8、増幅回路9、スピーカ1
0、情報抽出部11、システムマイコン20、キー操作
部31、LCDコントローラ32、LCD33を備える
ものである。
【0053】しかし、説明を簡単にするため、前述の第
1の実施の形態の受信機と同様に構成されるチューナ部
2以下の各部についての説明は省略し、以下において
は、複数のアンテナにより受信した受信信号を重ね合わ
せてチューナ部2に供給するまでのこの第2の実施の形
態の受信機の要部について説明する。
【0054】図5は、この第2の実施の形態の受信機を
説明するための図である。この第2の実施の形態の受信
機は、図1を用いて前述した第1の実施の形態の受信機
と同様に、3本のアンテナ1A、1B、1Cを備えると
ともに、各アンテナに対応して設けられたスイッチ回路
SA、SB、SC、受信状態検出部11、コントローラ
12を備えたものである。
【0055】そして、この第2の実施の形態の受信機
は、受信機に電源が投入された直後や、選局するDAB
の放送信号が変更された場合などにおいては、スイッチ
回路SA、SB、SCのそれぞれは、コントローラ12
に制御されて、オン(ON)になるようにされる。これ
により、アンテナ1A、1B、1Cのそれぞれにより受
信されたOFDM変調波が重ね合わせられて、チューナ
部2と受信状態検出部11とに供給される。
【0056】そして、前述した第1の実施の形態の受信
機の場合と同様にして、チューナ部2に供給された信号
は、中間周波信号に変換された後、直交復調、OFDM
復調などの処理が行なわれて、ユーザにより選択された
放送番組の音声が再生されてスピーカ、あるいは、イヤ
ホンやヘッドホンから放音するようにされる。
【0057】一方、受信状態検出部11においては、重
ね合わせられて供給されたOFDM変調波をデコード
し、ノイズが多くエラー率の高い信号か、ノイズが少な
く良好に復調して再生が可能な信号かを検出して、検出
結果をコントローラ12に通知する。コントローラ12
は、重ね合わせられて供給されたOFDM変調波が、ノ
イズが多くエラー率が高い信号であることが通知された
ときには、スイッチ回路SA、SB、SCのそれぞれを
制御し、アンテナ1A、1B、1Cにより受信された受
信信号間の時間的なずれが許容範囲内の受信信号のみを
通過させる。
【0058】すなわち、この第2の実施の形態の受信機
において、受信状態検出部11により、3本のアンテナ
1A、1B、1Cのそれぞれの受信信号を重ね合わせた
信号のエラー率が高いことが検出されたときには、コン
トローラ12は、スイッチ回路SA、SB、SCのう
ち、オフ(OFF)にするスイッチ回路を順に変えて、
受信状態を判定する。
【0059】そして、重ね合わせた受信信号のエラー率
が低く、良好に受信することができるときには、スイッ
チ回路SA、SB、SCのオン/オフの状態を維持した
まま、良好な受信が可能なアンテナからの受信信号のみ
を重ね合わせて、受信動作を行う。したがって、各受信
信号同士の時間的なずれが、ガードインターバル内に収
まる受信信号のみが重ね合わせられ、時間的なずれが、
ガードインターバル内に収まらない受信信号は、重ね合
わせられないように削除するようにされる。
【0060】そして、コントローラ12は、スイッチ回
路SA、SB、SCを制御して、すべてのアンテナの組
み合わせにおいて、受信状態を繰り返し検出するように
することで、最も受信状態のよい重ね合わせられた信号
を用いて、受信動作を行うようにする。
【0061】このため、この第2の実施の形態において
は、アンテナ1A、1B、1Cのそれぞれの受信信号を
重ね合わせた信号の受信状態が悪いときには、いづれか
2本のアンテナの受信信号を重ね合わせた信号を、ある
いは、いづれか1本のアンテナの受信信号を復調するよ
うにすることにより、常時良好にDABの放送番組を聴
取することができるようにしている。
【0062】図6は、この第2の実施の形態の受信機に
おいて行なわれるアンテナの切り換え処理を説明するた
めのフローチャートである。この図6に示すアンテナの
切り換え処理は、この第2の実施の形態の受信機に電源
が投入された場合や、DABの放送信号の選局が変えら
れる毎に実行される。
【0063】この第2の実施の形態の受信機において、
図6に示すアンテナ切り換え処理のプログラムは、シス
テムコントローラ20において実行され、システムコン
トローラ20からの制御信号により、受信状態検出部1
1、コントローラ12が動作可能にされて、スイッチ回
路SA、SB、SCの切り換え制御がされる。
【0064】そして、図6に示すアンテナ切り換え処理
が実行されると、システムコントローラ20から制御信
号に基づいて、コントローラ12は、スイッチ回路S
A、SB、SCのそれぞれをオンになるようにし、アン
テナ1A、1B、1Cのそれぞれにより受信された受信
信号を重ね合わせるようにし、この重ね合わせた受信信
号の受信状態を受信状態検出部12により検出する(ス
テップ101)。
【0065】ステップ101の判断処理において、すべ
てのアンテナの受信信号を重ね合わせた信号を用いて、
良好に受信可能であると判断したときには、このすべて
のアンテナの受信信号を重ね合わせた信号を用いいて受
信処理が行なわれる。ステップ101の判断処理におい
て、すべてのアンテナの受信信号を重ね合わせた信号を
用いて良好に受信可能でないと判断したときには、コン
トローラ12は、スイッチ回路SA、SB、SCを順番
に切り換えて、受信状態の最も良好な重ね合わせ信号を
形成するアンテナからの受信信号を選択するアンテナ選
択処理を行う(ステップS102)。
【0066】そして、選択されたアンテナからの受信信
号を重ね合わせた信号の受信状態は、良好に受信可能か
否かを受信状態検出部11において判断する(ステップ
103)。このステップ103の判断処理において、良
好に受信可能であると判断したときには、その選択され
たアンテナの受信信号を重ね合わせた信号を用いて受信
動作を行う。
【0067】ステップ103の判断処理において、選択
されたアンテナの受信信号を重ね合わせた信号の受信状
態が、良好に受信可能でないと判断したときには、ステ
ップ102からの処理を繰り返す。
【0068】これにより、重ね合わせた場合に良好に受
信が可能な複数のアンテナからの受信信号を確実に選択
することができ、DABの放送番組を何時でも良好に受
信して利用することができるようにされる。
【0069】[第3の実施の形態]以下に説明する第3
の実施の形態の受信機は、最初に複数のアンテナの受信
信号に基づいて、重ね合わせる受信信号を選択すること
によって、前述した第2の実施の形態のように、スイッ
チ回路を一々切り換えることなく、重ね合わせて使用可
能なOFDM変調波を受信しているアンテナをより迅速
に検出することをできるようにしたものである。
【0070】なお、この第3の実施の形態の受信機も、
第1、第2の実施の形態の受信機と同様に、DABの受
信機であり、図1に示したように、チューナ部2以下の
各部を有するものであるが、これらについての説明は省
略し、以下においては、この第3の実施の形態の受信機
の要部について説明する。
【0071】図7は、この第3の実施の形態の受信機を
説明するための図である。この第3の実施の形態の受信
機は、前述した第2の実施の形態の受信機と同様に、3
本のアンテナ1A、1B、1Cを備えるとともに、各ア
ンテナに対応して設けられたスイッチ回路SA、SB、
SC、コントローラ12、受信状態検出部13を備えた
ものである。
【0072】そして、この第3の実施の形態の受信状態
検出部13は、前述した第2の実施の形態の受信状態検
出部11とは異なり、アンテナ1A、1B、1Cのそれ
ぞれにより受信された受信信号の供給を受ける。そし
て、受信状態検出部13は、その内部において、重ね合
わせる受信信号を選択するように動作する。
【0073】つまり、この第3の実施の形態の受信機の
受信状態検出部13は、前述の第2の実施の形態の受信
機において、スイッチ回路SA、SB、SCを切り換え
ることにより行うようにした受信信号の選択処理を受信
状態検出部13内において行うことができるものであ
る。
【0074】そして、受信状態検出部13は、アンテナ
1A、1B、1Cからの受信信号の供給を受けて、重ね
合わせる受信信号の組み合わせを換えながら、重ね合わ
せた信号をデコードして、最もエラー率の低い、良好に
受信が可能な受信信号の組み合わせを検出する。この検
出結果は、コントローラ12に通知される。
【0075】コントローラ12は、受信状態検出部13
からの検出結果に基づいて、スイッチ回路SA、SB、
SCのオン/オフを制御する。つまり、コントローラ1
2は、スイッチ回路SA、SB、SCのそれぞれをオン
にしたり、重ね合わせが可能な2つのアンテナに対応す
るスイッチ回路をオンにし、それ以外のスイッチ回路を
オフにしたり、また、受信が可能な受信信号を受信して
いるただ1つのアンテナに対応するスイッチ回路をオン
にして、それ以外をオフにするというようにされてい
る。
【0076】このように、各アンテナからの受信信号の
供給を受ける受信信号検出部13においての検出結果に
基づいて、スイッチ回路SA、SB、SCのそれぞれが
切り換えられるので、重ね合わせて使用可能な受信信号
が迅速に選択できるとともに、確実に受信可能な重ね合
わせられた受信信号がチューナ部2に供給される。
【0077】これにより、重ね合わせて形成された受信
状態の良好な受信信号を用いて、常時、DABの放送信
号を良好に受信して利用することができる。
【0078】なお、前述の第2、第3の実施の形態の受
信機の場合には、スイッチ回路SA、SB、SCの切り
換えを行うコントローラ12とシステムマイコン20と
は、別々のものとして説明したが、これに限るものでは
ない。スイッチ回路SA、SB、SCの切り換えをシス
テムマイコン20により行うように構成することもでき
る。
【0079】この場合には、受信状態検出部11、13
においての検出結果をシステムマイコン20に供給する
ようにし、この検出結果に基づいて、システムマイコン
20がスイッチ回路SA、SB、SCのそれぞれを切り
換えるようにすることができる。
【0080】また、前述の第2、第3の実施の形態の受
信機の場合には、電源投入直後や選局が変更された場合
に、図6に示したアンテナ切り換え処理を実行するもの
として説明したが、これに限るものではない。例えば、
所定時間間隔ごとに、重ね合わせた受信信号の受信状態
を検出し、受信状態が悪いときには、アンテナの切り換
え処理を行うようにすることもできる。また、ユーザか
らの指示を受けたときに、アンテナの切り換え処理を実
行するようにすることもできる。
【0081】また、前述の第1〜第3の実施の形態の受
信器においては、3本のアンテナを用いた場合の例をも
ちいるようにしたが、これに限るものではない。受信機
に接続して使用するアンテナの数を増やしてももちろん
よい。
【0082】また、複数のアンテナを用いるので、同じ
指向特性のアンテナを用いた場合であっても、例えば、
車載用の受信機の場合には、アンテナを設置する位置
(場所)などにより結果的に指向特性が異なるようにさ
れ、このように指向特性が異なる複数のアンテナからの
受信信号を重ね合わせることにより、前述したように良
好な受信が可能になることも期待できる。
【0083】また、使用する複数のアンテナのそれぞれ
を、指向特性が異なるものを用いるようにしてもよい
し、指向特性が異なるものと同じものを混ぜて用いるよ
うにしてもよい。
【0084】また、アンテナもロッドアンテナの他、平
面アンテナやヘリカルアンテナなど各種のアンテナを用
いることができる。また、各種のアンテナを混在させて
使用することももちろんできる。
【0085】また、前述した実施の形態の受信機は、車
載用の受信機の場合を例に説明したが、これに限るもの
ではない。例えば、携帯型の小型の受信機にこの発明を
適用することもできるし、家庭など設置されるいわゆる
据え置き型の受信機にもこの発明を適用することができ
る。
【0086】また、前述した実施の形態においては、こ
の発明をDABの放送信号を受信する受信機に適用した
場合を例にして説明したが、これに限るものではない。
例えば、複数の送信局から同じ周波数で同じ放送信号を
放送するような放送形態の放送を受信する受信機にこの
発明を適用することができる。特に、放送信号中にガー
ドインターバルのようなインバータ区間を有するように
された各種の放送信号を受信する受信機に適用した場合
に有効である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載に
発明の受信機によれば、複数のアンテナにより受信され
た放送信号を重ね合わせることにより、受信信号の信号
強度を強くし、放送信号を良好に受信して利用すること
ができる。
【0088】また、請求項2に記載に発明の受信機によ
れば、複数のアンテナのそれぞれにより受信されるデジ
タルオーディオ放送信号のうち、受信時の時間軸方向の
ずれが所定範囲内のデジタルオーディオ放送信号のみを
重ね合わせることにより、受信信号の信号強度を強く
し、デジタルオーディオ放送信号を良好に受信、復調し
て、良好にオーディオ放送を提供することができる。
【0089】また、請求項3に記載に発明の受信機によ
れば、複数のアンテナにより受信された複数のデジタル
オーディオ放送信号のうち、重ね合わせた場合に受信状
態が良好となる複数のデジタルオーディオ放送信号のみ
を確実に選択することができる。そして、選択されたデ
ジタルオーディオ放送信号が重ね合わせられることによ
り、受信信号の信号強度が強められ、これが復調され
て、デジタルオーディオ放送番組を常時良好に聴取する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による受信機の一実施の形態を説明す
るためのブロック図である。
【図2】欧州規格(Eureka147)のデジタル・
オーディオ放送(DAB)のアンサンブル信号のフレー
ム構造を説明するための図である。
【図3】異なるアンテナにより受信したOFDM変調波
の重ね合わせについて説明するための図である。
【図4】異なるアンテナにより受信したOFDM変調波
のうちの1つが、許容範囲を超えて時間的にずれた場合
を説明するための図である。
【図5】この発明による受信機の他の例を説明するため
のブロック図である。
【図6】図5に示した受信機において行なわれるアンテ
ナ切り換え処理を説明するためのフローチャートであ
る。
【図7】この発明による受信機の他の例を説明するため
のブロック図である。
【符号の説明】
1A、1B、1C…アンテナ、2…チューナ部、3…直
交復調器、4…差動復調器、10…同期プロセッサ、5
…選択復号化部、6…オーディオ復号化部、7…D/A
変換部、8…増幅回路、9…スピーカ、10…同期プロ
セッサ、11…受信状態検出部、12…コントローラ、
13…受信状態検出部、20…システム制御用マイクロ
コンピュータ(システムマイコン)、31…キー操作
部、32…LCDコントローラ、33…LCD、SA、
SB、SC…スイッチ回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同一の放送信号が複数の送信局からほぼ同
    時に送信するようにされる放送の受信機であって、 複数のアンテナと、 前記複数のアンテナのそれぞれにより受信された受信信
    号のうち、複数の受信信号を重ね合わせる重ね合わせ手
    段とを備え、 前記重ね合わせ手段により重ね合わせられた受信信号を
    復調することを特徴とする受信機。
  2. 【請求項2】前記放送信号は、放送信号中にガードイン
    ターバル区間が設けられたデジタルオーディオ放送信号
    であり、 前記重ね合わせ手段は、前記複数のアンテナにより受信
    されたデジタルオーディオ放送信号のうち、受信時の時
    間軸方向のずれが、前記ガードインターバル区間内に収
    まる複数のデジタルオーディオ放送信号を重ね合わせる
    ことを特徴とする請求項1に記載の受信機。
  3. 【請求項3】前記複数のアンテナのそれぞれにより受信
    されたデジタルオーディオ放送信号のうち、前記重ね合
    わせ手段に供給して重ね合わせる複数のデジタルオーデ
    ィオ放送信号を選択する選択手段と、 前記選択手段により選択された複数のデジタルオーディ
    オ放送信号を重ね合わせた信号の受信状態を検出する受
    信状態検出手段と、 前記受信状態検出手段により検出される受信状態が悪い
    ときには、前記選択手段を制御して、受信時の時間軸方
    向のずれが、前記ガードインターバル区間内に収まる複
    数のデジタルオーディオ放送信号を選択するようにする
    制御手段とを備えることを特徴とする請求項2に記載の
    受信機。
  4. 【請求項4】前記複数のアンテナのうち、1〜複数のア
    ンテナは、指向性が異なるものであることを特徴とする
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の受信機。
JP10209020A 1998-07-24 1998-07-24 受信機 Pending JP2000041021A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209020A JP2000041021A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 受信機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10209020A JP2000041021A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 受信機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000041021A true JP2000041021A (ja) 2000-02-08

Family

ID=16565948

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10209020A Pending JP2000041021A (ja) 1998-07-24 1998-07-24 受信機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000041021A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282262A (ja) * 2002-01-17 2007-10-25 Fujitsu Ten Ltd 車載デジタル信号受信装置、およびダイバーシティシステム
JP2008098758A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fujitsu Ltd 移動無線通信システム及びアクセスゲートウェイ及び無線基地局及び移動無線通信制御方法
JP2011254507A (ja) * 2011-07-19 2011-12-15 Fujitsu Ltd 移動無線通信システム

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007282262A (ja) * 2002-01-17 2007-10-25 Fujitsu Ten Ltd 車載デジタル信号受信装置、およびダイバーシティシステム
JP2008098758A (ja) * 2006-10-06 2008-04-24 Fujitsu Ltd 移動無線通信システム及びアクセスゲートウェイ及び無線基地局及び移動無線通信制御方法
US8310972B2 (en) 2006-10-06 2012-11-13 Fujitsu Limited Mobile wireless communication system, access gateway, wireless base station, and mobile wireless communication control method
US9025509B2 (en) 2006-10-06 2015-05-05 Fujitsu Limited Mobile wireless communication system, access gateway, wireless base station, and mobile wireless communication control method
JP2011254507A (ja) * 2011-07-19 2011-12-15 Fujitsu Ltd 移動無線通信システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6408038B1 (en) Receiver and receiving circuit
US7433425B1 (en) Adaptive signal tuning for digital radio receivers operating, in FM bands
US7606327B2 (en) Method to receive local information with a national broadcast service
US8018830B2 (en) Transmission of a data stream using OFDM symbols at two carrier frequencies having overlapping superframes of a commensurable time duration
JP4329551B2 (ja) デジタル放送受信装置
JPH11340792A (ja) デジタルオーディオ放送の受信機
JP5177654B2 (ja) 無線受信端末装置および受信チャンネルのスキャン方法
JP2008017292A (ja) ラジオ放送受信装置およびラジオ放送の自動選局装置
JP2000041021A (ja) 受信機
JP4381669B2 (ja) 受信装置
JP2001285156A (ja) ダイバーシティ受信機
JP3514624B2 (ja) ディジタル放送受信機
JP4902937B2 (ja) デジタル放送受信装置
JPH05114877A (ja) ラジオ受信機
JP2009188492A (ja) 移動体デジタル放送受信チューナ
JP2005005848A (ja) Iboc放送受信機
JPH1155168A (ja) 受信機のアンテナ・ダイバーシティ方法
JP3750015B2 (ja) ダイバーシチ受信機
JP3254377B2 (ja) 受信装置
JP3593254B2 (ja) ディジタル放送用受信機
JP4171429B2 (ja) デジタル/アナログ共用放送受信装置および地上波デジタルテレビジョン受信装置
JP3853002B2 (ja) デジタルオーディオ放送用受信機のネットワークフォロー装置
JP3830067B2 (ja) ディジタル放送用受信機
JP3593304B2 (ja) オーディオ放送受信装置及びその音量補正方法
JP2005354288A (ja) 受信装置