JP2000039024A - 転がり軸受用保持器 - Google Patents

転がり軸受用保持器

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JP2000039024A
JP2000039024A JP10206849A JP20684998A JP2000039024A JP 2000039024 A JP2000039024 A JP 2000039024A JP 10206849 A JP10206849 A JP 10206849A JP 20684998 A JP20684998 A JP 20684998A JP 2000039024 A JP2000039024 A JP 2000039024A
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rolling
pocket
ball
cage
rolling surface
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Toru Takamizawa
徹 高見沢
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NSK Ltd
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
    • F16C33/30Parts of ball or roller bearings
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    • F16C33/6607Retaining the grease in or near the bearing
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 保持器17aの直径方向に関して、ポケット
18aの中央部分の内面に潤滑剤25を保持自在とし、
玉5の転動面との摩擦により発生する保持器音の低減を
図る。 【解決手段】 ポケット18aの中央部分の内面に、こ
のポケット18a内に転動自在に保持する玉5の転動面
と接触しない非接触部19を設ける。そして、この非接
触部19と玉5の転動面との間に潤滑剤25を保持自在
とする。この結果、ポケット18aの内面と玉5の転動
面とが摺接する摺接部20、20に作用する摩擦力を小
さくし、保持器音の発生を低減する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係る転がり軸受用
保持器は、工作機械、一般機械等、低騒音、低振動を要
求される各種回転機械の回転支持部分に組み込んだ状態
で使用する。
【0002】
【従来の技術】各種回転機械の軸受部等、各種回転部分
を支持する為の転がり軸受として、例えば図9に示す様
な玉軸受が広く使用されている。この玉軸受は、外周面
に内輪軌道1を有する内輪2と内周面に外輪軌道3を有
する外輪4とを同心に配置し、上記内輪軌道1と外輪軌
道3との間に、複数個の玉5、5を転動自在に設けて成
る。図示の例の場合、上記内輪軌道1と外輪軌道3と
は、共に深溝型としている。又、上記複数個の玉5、5
は、保持器6に設けたポケット7、7内に、転動自在に
保持している。
【0003】上記図9に示した玉軸受を構成する保持器
6は、波形プレス保持器と呼ばれるもので、それぞれが
金属板材をプレス成形する事により造られる、波形で円
環状に形成された1対の素子8、8を組み合わせて成
る。これら両素子8、8は、それぞれの円周方向複数箇
所に、上記各ポケット7、7を構成する為の、略半円筒
状の凹部9、9を形成している。そして、これら1対の
素子8、8同士をこれら各凹部9、9から外れた部分で
突き合わせ、これら各部分を複数のリベット10により
結合固定して、円環状で円周方向複数箇所にポケット
7、7を有する保持器6としている。上記各凹部9、9
の内面中間部は、上記各玉5、5の転動面の曲率半径よ
りも僅かに大きな曲率半径を有する、断面円弧状の球状
凹面としている。この為、1対の素子8、8を突き合わ
せると、上記凹部9、9が組み合わされてポケット7、
7を構成する。
【0004】又、図10に示した、冠型保持器と呼ばれ
る保持器11は、合成樹脂等により造られた円環状の主
部12の円周方向複数箇所に、玉5、5(図9)を転動
自在に保持するポケット7、7を設けている。この様な
冠型の保持器11の場合、上記各ポケット7、7は、上
記主部12に互いに間隔をあけて配置された1対の弾性
片13、13の片側面と、上記主部12の軸方向(図1
0の左右方向)片面(図10の右面)でこの1対の弾性
片13、13の間部分に設けられた球面状の凹面部1
4、14とから構成される。これら弾性片13、13の
片側面と凹面部14、14との曲率半径は、上記玉5の
転動面の曲率半径よりも僅かに大きい。
【0005】玉軸受を組み立てる場合には上記各玉5、
5を、各ポケット7、7を構成する1対ずつの弾性片1
3、13の先端縁同士の間隔を弾性的に押し広げつつ、
これら1対の弾性片13、13の間に押し込む。上記保
持器11は、この様にして上記各ポケット7、7内に玉
5、5を抱き込む事により、これら各玉5、5を、前記
内輪軌道1と外輪軌道3(図9)との間に、転動自在に
保持する。
【0006】前述した保持器6或は上述した保持器11
を備えた玉軸受の使用時には、上記複数個の玉5、5の
転動に伴って、上記内輪2と外輪4との相対回転を自在
とする。この際上記複数の玉5、5は、自転しつつ上記
内輪2の周囲を公転する。又、上記保持器6、11は、
上記各玉5、5の公転速度と同じ速度で、上記内輪2の
周囲を回転する。
【0007】上記内輪2の外周面と外輪4の内周面との
間部分には、グリースその他の潤滑油等の潤滑剤を充填
若しくは連続的に供給して、上記相対回転が円滑に行な
われる様にする。そして、玉軸受に振動や騒音が生じな
い様にすると共に、焼き付き等の故障を防止する。尚、
シール板やシールド板等の密封部材により、内輪2の外
周面と外輪4の内周面との間の空間の両端開口を塞ぎ、
この空間から潤滑剤が漏洩したり、或はこの空間内に塵
芥等の異物が進入するのを防止する玉軸受もある。但
し、前記図9には、この様な密封部材を持たない玉軸受
を示している。
【0008】尚、図9に示した従来構造の第1例の場
合、ポケット7、7の内周面は、図11〜12に斜格子
で示す様に、凹部9、9の大部分がほぼその全幅に亙っ
て、玉5、5(図9)の転動面の曲率半径よりも僅かに
大きな曲率半径を有し、保持案内面として機能する球面
部15、15になっている。又、図10に示した従来構
造の第2例の場合にもポケット7、7の内周面は、図1
3〜14に斜格子で示す様に、やはりその全幅に亙って
玉5の転動面の曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径を
有し、保持案内面として機能する球面部15になってい
る。
【0009】上述した様な保持器6、11を組み込んだ
玉軸受の場合、必要量の潤滑剤を充填若しくは供給して
も、この保持器6、11に振動が誘発され、当該保持器
6、11を組み込んだ玉軸受に、保持器音と呼ばれる騒
音や振動が発生する場合がある。この様な保持器6、1
1の振動は、保持器6、11の玉5、5に対する動き量
が大きい事に起因して、上記各玉5、5と保持器6、1
1との間の滑り摩擦に基づいて発生する。この様な保持
器音の発生を抑える為に従来から、ポケット7、7の内
面と玉5、5の転動面との間の隙間を小さくして、玉
5、5に対する保持器6、11の動き量を小さくし、保
持器音の発生を抑える事が行なわれている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、単に各
玉5、5に対する保持器6、11の動き量を小さくして
も、潤滑剤の供給が不十分であると同時に運転条件が厳
しい場合には、上記保持器6、11に保持器音が発生す
る事がある。即ち、図11〜14に示した従来の保持器
6、11の場合には、ポケット7、7の内面と玉5、5
の転動面との間の隙間が小さい為、各玉5、5の転動面
に付着した潤滑剤が各ポケット7、7の開口端縁部1
6、16により掻き取られる。この為、上記転動面と上
記球面部15とが摺接する部分に存在する潤滑剤の量が
不足しがちになる。この様な状態で、上記転動面が球面
部15に強く押し付けられた場合には、これら転動面と
球面部15とが摺接する部分に通常の状態(潤滑剤の量
が十分に存在する状態)より大きな摩擦力が働く。そし
て、この摩擦力に基づくスティックスリップ現象によ
り、保持器6、11が自励振動して、上記保持器音が発
生する。本発明の転がり軸受用保持器は、この様な不都
合を解消し、騒音発生の少ない構造を実現すべく考えた
ものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の転がり軸受用保
持器は、前述した従来の転がり軸受用保持器と同様に、
全体が円環状若しくは円筒状で、複数のポケットを円周
方向に亙り間欠的に形成している。特に、本発明の転が
り軸受用保持器に於いては、この転がり軸受用保持器の
直径方向に関して上記各ポケットの中央部分に、これら
各ポケットの内面のほぼ全長に亙って、これら各ポケッ
ト内に保持する転動体の転動面と同心でこの転動面より
も僅かに大きな曲率半径を有する仮想曲面よりも上記各
ポケットの直径方向外方に突出し、当該ポケット内に転
動自在に保持する転動体の転動面と接触しない非接触部
を設け、この非接触部と上記転動体の転動面との間に潤
滑剤を保持自在としている。
【0012】更に好ましくは、各ポケットの両端開口部
内周面を、これら各ポケット内に保持する転動体の転動
面と同心でこの転動面よりも僅かに大きな曲率半径を有
する仮想曲面よりも上記各ポケットの直径方向外方に突
出させている。更には、各ポケットの内面に、玉の転動
方向とほぼ平行に、これら各ポケットの一部で転がり軸
受用保持器の直径方向外方に位置する開口端縁部から直
径方向内方に位置する開口端縁部にまで達する凹部を設
ける事が、より好ましい。
【0013】
【作用】上述の様に構成する本発明の転がり軸受用保持
器の場合は、各ポケットの中央部分に設けた非接触部と
転動体の転動面との間に潤滑剤を保持しているので、転
動体の転動面に潤滑剤を十分に供給できる。従って、各
ポケットの内面と転動面とが摺接する部分への潤滑剤の
取り込みを効果的に行なえる。そして、この摺接する部
分に存在する潤滑剤が不足する事を防止して、この摺接
する部分に作用する摩擦力を小さくできる。この結果、
本発明の転がり軸受用保持器によれば、この摩擦力に基
づく保持器の自励振動を低減し、保持器音の発生を防止
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1〜3は、請求項1〜2に対応
する本発明の実施の形態の第1例として、本発明を、前
述の図10に示す様な、合成樹脂製の冠型保持器に適用
した例を示している。尚、本発明の特徴は、各ポケット
18aの中央部分に、このポケット18a内に保持する
転動体である玉5の転動面と接触しない非接触部19を
設け、この非接触部19と上記玉5の転動面との間に潤
滑剤25を保持自在としている点にある。その他の部分
の構造及び作用は、前述した従来構造と同様であるか
ら、同等部分に関する図示及び説明は、省略若しくは簡
略にし、以下、本発明の特徴部分を中心に説明する。
【0015】本例の転がり軸受用保持器である保持器1
7aの場合、上記非接触部19は、保持器17aの直径
方向(図1〜3の上下方向)に関して上記各ポケット1
8aの中央部分に設けている。上記非接触部19は、こ
れら各ポケット18aの内面のほぼ全長に亙って形成さ
れたもので、これら各ポケット18a内に保持する玉5
の転動面と同心でこの転動面よりも僅かに大きな曲率半
径R16を有する仮想曲面α(図3)よりも、上記各ポケ
ット18aの直径方向外方に突出している。この為に本
例の場合には上記各ポケット18aの内面を、それぞれ
が円すい凹面状である外径側内面21と内径側内面22
との大径側端部同士を、上記各ポケット18aの中央部
で連続させて、凡そ算盤珠の外周面の如き形状としてい
る。
【0016】又、内周面形状をこの様にした、上記各ポ
ケット18aのうち、上記保持器17aの内外両周面に
存在する円形の開口端縁部16a、16aは、上記玉5
の曲率半径よりも僅かに大きな曲率半径を有する、上記
仮想曲面αよりも、直径方向外方に存在する。
【0017】本例の場合は、上記両内面21、22の一
部で、上記保持器17aの直径方向に関して中間部を、
それぞれが各ポケット18aの内面と玉5の転動面とが
摺接する部分である、摺接部20、20としている。従
って、上記非接触部19は、上記外径側内面21に関す
る摺接部20と、内径側内面22に関する摺接部20と
の間部分となる。この様な非接触部19と玉5の転動面
との間には、グリース等の潤滑剤25を保持自在な空間
を存在させている。
【0018】上述の様に構成する本例の保持器17aの
場合、玉5が図2、3の矢印方向に回転すると、玉5の
転動面に付着している潤滑剤25の一部は、保持器17
aの直径方向外方に位置する開口端縁部16aにより掻
き取られる。そして、掻き取られる事なく転動面に残っ
た潤滑剤25が、上記外径側内面21に関する摺接部2
0を潤滑する。そして、この摺接部20を通過した潤滑
剤25は、上記非接触部19と玉5の転動面との間の空
間に達し、この空間内に保持される。
【0019】又、上記外径側内面21に関する摺接部2
0を通過した転動面は、上記非接触部19と転動面との
間に保持されている潤滑剤25と接触し、十分な量の潤
滑剤25を供給される(付着させられる)。そして、潤
滑剤25を供給された転動面は、上記内径側内面22に
関する摺接部20に摺接する。この状態で、上記内径側
内面22に関する摺接部20には、上記非接触部19に
関する空間から十分量の潤滑剤25が供給されるので、
この摺接部20に作用する摩擦力が小さくなる。
【0020】又、本例の場合は、上記外径側内面21と
内径側内面22とを円すい凹面状に形成する事により、
各ポケット18aの両端開口端縁部16a、16aを、
前記仮想曲面αよりも上記各ポケット18aの直径方向
外方に存在させている。この結果、本例の場合、上記各
開口端縁部16a、16aと玉5の転動面との隙間の幅
16a 、W16a (図3)が大きくなっている。言い換え
れば、従来構造の保持器6、11の様に、各ポケット1
8aの内面が上記仮想曲面α上に存在し、玉5の転動面
とポケットの内周面とが当接したと仮定した場合に、各
開口端縁部16、16と転動面との間に存在する隙間の
幅W16、16(図3、14参照)よりも、本例の構造で
同様の場合の隙間の幅W16a 、W16a の方が大きくな
る。従って、開口端縁部16aにより掻き取られる潤滑
剤25の量を減らし、各摺接部20、20への潤滑剤2
5の供給量を多くする事ができる。そして、これら各摺
接部20、20に作用する摩擦力をより一層小さくする
事ができる。
【0021】次に、図4は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の転が
り軸受用保持器である保持器17bの場合は、各ポケッ
ト18bの内周面を構成する外径側内面21aと内径側
内面22aとをそれぞれ球状凹面に形成し、これら両内
面21a、22aの大径側端部同士を、上記各ポケット
18bの中央部で連続させている。尚、これら各内面2
1a、22aの曲率半径は玉5の曲率半径よりも十分に
大きくしている。従って、両内面21a、22a同士が
連結する、各ポケット18bの軸方向(図4の上下方
向)中央部分の内径は、玉5の転動面の曲率半径よりも
十分に大きくなって、この中央部分に、この転動面と接
触しない非接触部19を設けている。尚、本例の場合に
は、開口端縁部16b、16bと玉5の転動面との隙間
は第1例の場合程大きくはならないが、前述した従来構
造に比べれば大きくできる。その他の構成及び作用は、
前述した第1例の場合と同様であるから、同等部分には
同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0022】次に、図5は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の転が
り軸受用保持器である保持器17cの場合は、各ポケッ
ト18cの内面を円すい凹面状の外径側内面21と球状
凹面の内径側内面22aとにより構成している。従っ
て、本例の場合には、円すい凹面状の外径側内面21の
開口端縁である開口端縁部16aと玉5の転動面との隙
間は、第1例の場合と同様に大きくなる。その他の構成
及び作用は、前述した第1例の場合と同様であるから、
同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略す
る。尚、本例の場合とは逆に、各ポケット18cの内面
を、球状凹面の外径側内面21a(図4)と円すい凹面
状の内径側内面22(図1〜3)とにより構成する事も
できる。
【0023】次に、図6は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第4例を示している。本例の転が
り軸受用保持器である保持器17dの場合は、各ポケッ
ト18dの内面を、それぞれが円すい凹面状の外径側内
面21及び内径側内面22と円筒状の円筒部23とによ
り構成している。この円筒部23は、上記両内面21、
22の大径側端部同士を連続させるもので、玉5の転動
面の曲率半径よりも大きな曲率半径を有し、上記両内面
21、22同士の間に挟まれる状態で、上記各ポケット
18dの軸方向(図6の上下方向)中央部分に設けられ
ている。その他の構成及び作用は、前述した第1例の場
合と同様であるから、同等部分には同一符号を付して、
重複する説明を省略する。
【0024】次に、図7は、請求項1に対応する、本発
明の実施の形態の第5例を示している。本例の転がり軸
受用保持器である保持器17eの場合は、各ポケット1
8eの内面を、それぞれが球状凹面である外径側内面2
1a及び内径側内面22aと、円筒状の円筒部23とに
より構成している。この円筒部23を設けた以外の構成
及び作用は、前述した第2例の場合と同様であるから、
同等部分には同一符号を付して、重複する説明を省略す
る。尚、本例の様に円筒部23を有する場合にも、前述
した第3例の場合と同様に、外径側内面21、21aと
内径側内面22、22aとを適宜組み合わせて、各ポケ
ットの内面を構成する事ができる。
【0025】次に、図8は、請求項1〜2に対応する、
本発明の実施の形態の第6例を示している。本例の転が
り軸受用保持器である保持器17fの場合は、各ポケッ
ト18fの内面を、それぞれが円すい凹面状の外径側内
面21と内径側内面22とにより、凡そ算盤珠状に構成
している。そして、本例の場合には、各ポケット18f
の内面に、玉5の転動方向(図2、3の矢印方向)とほ
ぼ平行に、これら各ポケット18fの一部で保持器17
fの直径方向外方に位置する開口端縁部16aから直径
方向内方に位置する開口端縁部16aにまで達する、1
対の凹部24、24を設けている。
【0026】上述の様に構成する本例の保持器17fの
場合、上記各凹部24、24と玉5の転動面とが対向す
る部分の隙間の幅W24が、各開口端縁部16a、16a
と転動面との隙間幅W16a (図3参照)よりも大きくな
る。従って、各開口端縁部16a、16aにより掻き取
らずに上記各ポケット18f内に入り込む潤滑剤25の
量を第1例の場合よりも増やし、各摺接部20、20へ
の潤滑剤25の供給量を更に多くする事ができる。この
結果、これら各摺接部20、20に発生する摩擦力をよ
り一層小さくする事ができる。その他の構成及び作用
は、前述した第1例の場合と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。尚、
本発明の第2例から第5例の保持器17b、17c、1
7d、17eに本例の保持器17fに設けた様な凹部2
4、24を設ける事もできる。又、本例の場合は、凹部
24、24を2個所位置に設けているが、玉5の転動方
向を限定して使用する場合には、上記凹部24は1個所
のみでも良い。
【0027】尚、上述した本発明の各実施の形態は、転
がり軸受として玉軸受を採用した場合に就いて説明して
いるが、本発明は、ころ軸受で実施する事もできる。
又、合成樹脂製保持器に限らず、例えば前述の図11〜
12に示した様な、金属板にプレス加工を施して成る保
持器にも適用できる。
【0028】
【発明の効果】本発明の転がり軸受用保持器は以上に述
べた通り構成され作用するので、ポケットの内面と玉の
転動面との間に作用する摩擦力を低減して、保持器音の
低減を図れる。この結果、低騒音、低振動の転がり軸受
を得させて、転がり軸受を組み込んだ各種回転機械の性
能向上を図れる。又、保持器の耐摩耗性を向上させて、
保持器並びに転がり軸受の耐久性向上にも寄与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す、保持器の
部分拡大斜視図。
【図2】図1のA−A断面図。
【図3】図2のB部拡大図。
【図4】本発明の実施の形態の第2例を示す、図2と同
様の図。
【図5】本発明の実施の形態の第3例を示す、図2と同
様の図。
【図6】同第4例を示す、図2と同様の図。
【図7】同第5例を示す、図2と同様の図。
【図8】同第6例を示す、図1と同様の図。
【図9】本発明の対象となる保持器を組み込んだ玉軸受
の1例を示す部分切断斜視図。
【図10】本発明の対象となる保持器の別例を示す斜視
図。
【図11】従来の保持器の第1例を示す、部分拡大分解
斜視図。
【図12】組み立てた状態で示す、図11のC−C断面
図。
【図13】従来の保持器の第2例を示す、部分拡大斜視
図。
【図14】図13のD−D断面図。
【符号の説明】
1 内輪軌道 2 内輪 3 外輪軌道 4 外輪 5 玉 6 保持器 7 ポケット 8 素子 9 凹部 10 リベット 11 保持器 12 主部 13 弾性片 14 凹面部 15 球面部 16、16a、16b 開口端縁部 17a、17b、17c、17d、17e、17f 保
持器 18a、18b、18c、18d、18e、18f ポ
ケット 19 非接触部 20 摺接部 21、21a 外径側内面 22、22a 内径側内面 23 円筒部 24 凹部 25 潤滑剤

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 全体が円環状若しくは円筒状で、複数の
    ポケットを円周方向に亙り間欠的に形成した転がり軸受
    用保持器に於いて、この転がり軸受用保持器の直径方向
    に関して上記各ポケットの中央部分に、これら各ポケッ
    トの内面のほぼ全長に亙って、これら各ポケット内に保
    持する転動体の転動面と同心でこの転動面よりも僅かに
    大きな曲率半径を有する仮想曲面よりも上記各ポケット
    の直径方向外方に突出し、当該ポケット内に転動自在に
    保持する転動体の転動面と接触しない非接触部を設け、
    この非接触部と上記転動体の転動面との間に潤滑剤を保
    持自在とした事を特徴とする転がり軸受用保持器。
  2. 【請求項2】 各ポケットの両端開口部内周面を、これ
    ら各ポケット内に保持する転動体の転動面と同心でこの
    転動面よりも僅かに大きな曲率半径を有する仮想曲面よ
    りも上記各ポケットの直径方向外方に突出させた、請求
    項1に記載の転がり軸受用保持器。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6890105B2 (en) 2002-04-18 2005-05-10 Minebea Company, Ltd. Radial ball bearing retainer
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DE10136955B4 (de) * 2001-07-28 2010-11-04 Schaeffler Technologies Gmbh & Co. Kg Schrägkugellagerkäfig mit Schmierstofftaschen
JP2013068249A (ja) * 2011-09-21 2013-04-18 Jtekt Corp 玉軸受及び玉軸受用の保持器

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