JP2007187207A - スラストころ軸受 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】上記保持器3bを合成樹脂製とする。又、この保持器3bの外周縁部の断面形状を、全周に亙って凸曲面とする。この構成により、この保持器3bがレース4aに対して傾斜しても、この保持器3bの外周縁部が上記折り立て壁9aの内周面にエッジ当たりする事はない。又、この保持器3bの外周縁部両側面と、上記レース4a及び、このレース4aの反対側に配置される部材との隙間を、外周縁部に向かう程大きくでき、この外周縁部と上記折り立て壁9aの内周面との間に潤滑油を供給し易くなる。
【選択図】図1
Description
特に、近年、自動車等の各種機械の回転部分の高速化が図られている事に伴い、この回転部分に組み込むスラストころ軸受の回転速度も上昇する傾向となっている為、上述した様な問題の発生を防止する事が、より重要となる。
このうちの保持器は、円輪状で、それぞれが放射方向に長い矩形のポケットを円周方向複数個所に設けている。
又、上記各ころは、これら各ポケット内に転動自在に設けられている。
特に、本発明のスラストころ軸受に於いては、上記保持器は合成樹脂製であり、この保持器の内周縁部と外周縁部とのうち、少なくとも一方の周縁部のこの保持器の中心軸を含む断面の形状を、全周に亙って凸曲面としている。
上記レースは、全体が円輪状で、周縁部を軸方向に折り曲げて形成された折り立て壁と、この折り立て壁の先端部の円周方向複数個所を径方向に折り曲げて形成された係止部とを備えるものである。そして、上記レースと上記保持器とを不離に結合すべく、これら各係止部とこの保持器の一方の周縁部とを係合させている。
図1〜2は、本発明の実施の形態の第1例を示している。本例のスラストころ軸受1cは、保持器3bと、複数本のころ2、2と、レース4aとを備える。このうちの保持器3bは、円輪状で、それぞれが放射方向に長い矩形のポケット8、8を円周方向複数個所に設けている。又、上記各ころ2、2は、これら各ポケット8、8内に転動自在に設けられている。又、上記レース4aは、金属製で、片側面(図1の上面)を、上記各ころ2、2の転動面と転がり接触するレース面(スラスト軌道面)としている。
図3は、本発明の実施の形態の第2例を示している。本例の場合、保持器3cの内周縁部の断面形状も、全周に亙って凸曲面としている。即ち、本例のスラストころ軸受1dは、各ころ2、2を1対のレース4a、5aにより挟持する構造としている。これら両レース4a、5aの外周縁部或は内周縁部にそれぞれ折り立て壁9a、10aを形成し、これら各折り立て壁9a、10aの先端部複数個所に、係止部11、12をそれぞれ形成している。そして、これら各係止部11、12と上記保持器3cの内周縁部或は外周縁部とを係合させ、この保持器3cと上記両レース4a、5aとを不離に結合している。この様な構成を有する本例の場合、この保持器3cの内周縁部及び外周縁部が上記折り立て壁9a、10aにそれぞれ対向する。従って、本例の場合、この保持器3cの外周縁部だけではなく、内周縁部も断面形状を凸曲面としている。又、本例の場合も、上述の第1例と同様に、上記保持器3cを自己潤滑性を有する合成樹脂製としている。
図4は、請求項1、3のみに対応する、本発明の実施の形態の第3例を示している。本例の場合、前述の第1例及び上述の第2例と異なり、レースを備えていない。即ち、本例のスラストころ軸受1eを、例えば、前述の図5に示した従来構造の回転部分に組み込んだ状態では、ケーシング17の奥面19と相手部材20の端面21とが、それぞれレース面を構成する。又、本例のスラストころ軸受1eを構成する保持器3dは、上述の第2例と同様に、内周縁部及び外周縁部の断面形状をそれぞれ凸曲面としている。従って、本例のスラストころ軸受1dは、回転部分に組み込んだ状態で、内周縁部と外周縁部とが、それぞれケーシング等の壁面に対向する構造に適用する。尚、何れかの周縁部のみがケーシング等の壁面に対向する場合には、この周縁部の断面形状のみを凸曲面とする事もできる事は言うまでもない。その他の構造及び作用は、前述の第1例及び上述の第2例と同様である。
2 ころ
3、3a、3b、3c、3d 保持器
4、4a レース
5、5a レース
6 第一保持器素子
7 第二保持器素子
8 ポケット
9、9a 折り立て壁
10、10a 折り立て壁
11 係止部
12 係止部
13 第一外径側円筒部
14 第二外径側円筒部
15 第一内径側円筒部
16 第二内径側円筒部
17、17a ケーシング
18、18a 保持部
19、19a 奥面
20、20a 相手部材
21 端面
22 壁面
Claims (3)
- それぞれが放射方向に長い矩形のポケットを円周方向複数個所に設けた円輪状の保持器と、これら各ポケット内に転動自在に設けられた複数本のころとを備えたスラストころ軸受に於いて、この保持器は合成樹脂製であり、この保持器の内周縁部と外周縁部とのうち、少なくとも一方の周縁部のこの保持器の中心軸を含む断面の形状を、全周に亙って凸曲面とした事を特徴とするスラストころ軸受。
- 全体が円輪状で、周縁部を軸方向に折り曲げて形成された折り立て壁と、この折り立て壁の先端部の円周方向複数個所を径方向に折り曲げて形成された係止部とを備えたレースを有するスラストころ軸受であって、このレースと保持器とを不離に結合すべく、これら各係止部とこの保持器の一方の周縁部とを係合させている、請求項1に記載したスラストころ軸受。
- 保持器を構成する合成樹脂が自己潤滑性を有するものである、請求項1又は請求項2に記載したスラストころ軸受。
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JP2006004300A JP2007187207A (ja) | 2006-01-12 | 2006-01-12 | スラストころ軸受 |
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