JP2000035506A - 光散乱板 - Google Patents

光散乱板

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JP2000035506A
JP2000035506A JP10203367A JP20336798A JP2000035506A JP 2000035506 A JP2000035506 A JP 2000035506A JP 10203367 A JP10203367 A JP 10203367A JP 20336798 A JP20336798 A JP 20336798A JP 2000035506 A JP2000035506 A JP 2000035506A
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JP10203367A
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Taku Honda
卓 本多
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Sumitomo Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 反射型液晶表示装置の前方散乱板として12
時方向からの入射光を効率よく散乱するように配置した
場合においても、6時方向から見た場合の画面の輝度の
みならず、2時〜4時方向や8時〜10時方向から見た
場合の画面の輝度をも十分に向上し得る光制御板を提供
する。 【解決手段】 相互に屈折率の異なる2種以上の光重合
可能なモノマーまたはオリゴマーの混合物100重量部
当り、該組成物との屈折率が0.03以上異なり平均粒
子径が1〜5μmの粒子0.01〜1重量部を含有する
組成物から形成された膜状体に、所定の方向から紫外線
が照射されてなる光制御板。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光制御板に関す
る。
【0002】
【従来の技術】光制御板は、例えばプライバシー保護の
ために窓ガラスなどに用いられる他、液晶表示装置にお
ける前方散乱板などの用途に使用されている。従来より
かかる光制御板としては、例えば相互に屈折率の異なる
2種以上の光重合可能なモノマーまたはオリゴマーの混
合物から膜状体を形成し、この膜状体に所定の方向から
紫外線などを照射して製造する方法が知られている。か
かる光制御板は、所定の方向からの入射光を効率よく散
乱すると共に、それ以外の方向からの入射光は効率よく
透過するという特性があり、例えば反射型液晶表示装置
の前方散乱板として用い、液晶表示装置の前面に表示画
面の12時方向からの入射光のみを効率よく散乱するよ
うに配置すると、6時方向から見た場合の画面の輝度を
向上し得る。
【0003】しかし、かかる光制御板は、所定の方向か
らの入射光を効率よく散乱するものの、それ以外の方向
からの入射光は効率よく透過してしまうため、例えば画
面の12時方向から光が入射した場合には2時〜4時方
向や8時〜10時方向などの斜め方向から見た場合には
画面の輝度向上が十分ではないという問題があった。
【0004】かかる問題を解決するものとして、例えば
微粒子が分散された光制御板が提案されている(特開平
3−220205号公報)。この光制御板は、製造する
際に用いる混合物に粒子を分散させておき、これを膜状
体としたのち所定の方向から紫外線などを照射すること
により得ることができる。
【0005】しかし、かかる光制御板においては、入射
光の後方散乱が大きく、これを反射型液晶表示装置の前
面照明装置として用いる場合には、該光制御板が白く見
えて却って画面表示が見づらいものとなるという問題が
あった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者ら
は、反射型液晶表示装置の前方散乱板として12時方向
からの入射光を効率よく散乱するように配置した場合に
おいても、6時方向から見た場合の画面の輝度のみなら
ず、2時〜4時方向や8時〜10時方向から見た場合の
画面の輝度をも十分に向上し得る光制御板を開発するべ
く鋭意検討した結果、特定の屈折率と特定の平均粒子径
を有する粒子が分散された光制御板は、2時〜4時方向
や8時〜10時方向からから見た際の画面の輝度を十分
に向上し得ることを見出し、本発明に至った。
【0007】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、相
互に屈折率の異なる2種以上の光重合可能なモノマーま
たはオリゴマーの混合物100重量部当り、該組成物と
の屈折率が0.03以上異なり平均粒子径が1〜5μm
の粒子0.01〜1重量部を含有する組成物から形成さ
れた膜状体に、所定の方向から紫外線が照射されてなる
光制御板を提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明の光制御板に適用される組
成物は、光重合可能なモノマーまたはオリゴマーの混合
物からなるものであるが、ここで光重合可能なモノマー
としては、光重合可能な官能基を一以上有する化合物で
あって、光重合可能は官能基としては、例えばアクリレ
ート基、メタクリレート基、アリル基、ビニル基などの
光重合可能な二重結合を有する官能基が挙げられる。ま
た、オリゴマーとは、かかるモノマーが部分的に重合さ
れてなるものである。
【0009】かかるモノマーの具体例としては、例えば
テトラヒドロフルフリルアクリレート、エチルカルビト
ールアクリレート、ジシクロペンテニルオキシエチルア
クリレート、フェニルカルビトールアクリレート、ノニ
ルフェノキシエチルアクリレート、2−ヒドロキシ−3
−フェノキシプロピルアクリレート、ω−ヒドロキシヘ
キサノイルオキシエチルアクリレート、アクロリルオキ
シエチルサクシネート、アクロイルオキシエチルフタレ
ート、トリブロムフェノキシアクリレート、イソボルニ
ルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、ラ
ウリルアクリレート、2,4,6−トリブロムフェニル
アクリレート、2,2,3,3−テトラフルオロプロピ
ルアクリレート、フェノキシ(ポリ)エチルアクリレー
ト、上記各アクリレートに対応するメタクリレート、N
−ビニルピロリドン、N−アクリロイルモルフォリンな
どが挙げられる。
【0010】オリゴマーの具体例としては、例えばポリ
オールポリアクリレート、変性ポリオールポリアクリレ
ート、イソシアヌル酸骨格を有するアクリレート、メラ
ミンアクリレート、ヒダントイン骨格を有するポリアク
リレート、ポリブタジエンアクリレート、エポキシアク
リレート、ウレタンアクリレートなどが挙げられる。本
発明の光制御板には、かかる光重合可能なモノマーまた
はオリゴマーの二種以上が使用されるが、それぞれの屈
折率は相互に異なっていることが必要である。屈折率の
差は、通常0.01以上であり、一般的には0.2以下
である。また、それぞれのモノマーまたはオリゴマーの
使用量は、混合物100重量部のうちの10重量部以上
であることが好ましい。
【0011】本発明の光制御板においては、かかるモノ
マーまたはオリゴマーの混合物100重量部当り、該組
成物との屈折率が0.03以上異なり平均粒子径が1〜
5μmの粒子が0.01〜1重量部使用される。粒子の
屈折率が、組成物の屈折率と0.03未満の差である
と、画面の輝度が十分とに向上しない傾向にある。屈折
率の差は、一般的には0.2以下である。粒子の粒子径
が1μm未満であると画面の輝度が十分とはならない傾
向にあり、5μmを越えると画面の表示が却って見づら
くなる傾向にある。使用量が組成物100重量部当り
0.01重量部未満であると画面の輝度が十分に向上し
ない傾向にあり、1重量部を越えると画面が見づらくな
る傾向にある。
【0012】かかる粒子としては、有機系粒子、無機系
粒子の何れもが使用できる。有機系粒子の材質としては
具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレンなどのポリ
オレフィン、ポリスチレン、ポリメタクリレート、架橋
ポリメタクリレートなどや、エチレン、プロピレン、ス
チレン、メタクリル酸メチル、ベンゾグアナミン、ホル
ムアルデヒド、メラミン、ブタジエンなどから選ばれる
2種以上が共重合されてなる共重合体などが挙げられ
る。無機系粒子の材質として具体的には、シリカ、酸化
チタンなどが挙げられ、無機ガラスビーズなども用いる
ことができる。
【0013】かかる混合物および粒子からなる組成物
は、光重合開始剤を含有していてもよい。光重合開始剤
としては、例えばベンゾフェノン、ベンジル、ミヒラー
ズケトン、2−クロロチオキサントン、2,4−ジエチ
ルチオキサントン、ベンゾインエチルエーテル、ジエト
キシアセトフェノン、ベンジルジメチルケタール、2−
ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン、1−ヒドロ
キシシクヘキシルフェニルケトンなどが挙げられる。ま
た、かかる組成物は、紫外線吸収剤、酸化防止剤などが
添加されていてもよい。
【0014】本発明の光制御板は、かかる組成物から形
成された膜状体に、所定の方向から紫外線が照射されて
なるものである。
【0015】膜状体を形成するには、例えば基板上に組
成物を塗布すればよい。また、セル中に組成物を封入す
ることにより膜状体に形成することもできる。膜状体の
厚みは通常50μm以上である。50μm未満では取扱
いが不便となり易い他、画面の輝度向上の効果が不十分
となり易い。また、50μm以上であればよく、一般的
には300μm以下であっても十分な輝度向上の効果が
得られる。
【0016】かかる膜状体に、所定の方向から紫外線を
照射する。紫外線が照射されることにより、膜状体は硬
化し、目的とする光制御板を得ることができる。紫外線
の照射方向は、目的とする光制御板において効率よく散
乱されるべき入射光の方向であり、目的とする散乱され
るべき入射光の角度に応じて適宜選択される。具体的に
は、例えば光制御板の法線から+45°の角度からの入
射光のみを散乱し、それ以外の角度からの入射光をその
まま透過させる場合には、膜状体の法線から+45°の
方向から紫外線を照射すればよい。散乱されるべき入射
光の角度をある範囲とする場合、例えば+10°〜+4
0°の範囲からの入射光のみを散乱し、それ以外の角度
(0〜+10°、+40°〜+180°)からの入射光
はそのまま透過させる場合には、かかる範囲から膜状体
に紫外線を照射して硬化させればよい。
【0017】紫外線の光源としては、点光源であっても
よいし、棒状光源であってもよく、面状光源であっても
よい。光源として具体的にはメタルハライドランプ、高
圧水銀ランプなどが用いられる。
【0018】紫外線として波長が400nm以下の紫外
線を選択的に照射した場合には、得られる光制御板にお
いて散乱されるべき入射光の角度の範囲を広くすること
ができる。波長400nm以下の紫外線は、例えば光源
と膜状体との間に干渉フィルターを設置することにより
容易に得ることができる。
【0019】かくして得られる光制御板(10)は、反
射型液相表示装置(15)に用いることができる(図
4)。反射型液晶表示装置は通常、反射板(11)、液
晶セル(12)および偏光板(14)から構成される
が、かかる光制御板を反射型液晶表示装置に用いるに
は、該光制御板を反射液晶表示装置の反射板(11)と
液晶(12)セルとの間に配置してもよいし、液晶セル
(12)よりも前面(観察者側)に配置してもよい(図
4)。光制御板(10)の配置の方位は、一般的には1
2時方向からの入射光のみを効率よく散乱するように配
置される。配置は、例えば液晶表示装置の前面にアクリ
ル系粘着剤層などを用いて貼合することにより行われ
る。なお、図4に例示する液晶表示装置は、反射板(1
1)と液晶セル(12)との間に偏光板が設けられてな
いが、ここにさらに偏光板(14)が配置される場合も
ある。また、反射板(11)は液晶セル(12)と一体
化されている場合もあり、その場合には光制御板(1
0)は液晶セルよりも前面(観察者側)に配置される。
【0020】光制御板(10)を液晶セル(12)より
も前面に配置する場合の配置場所は、例えば偏光板(1
4)よりも表面側であってもよいし、偏光板(14)と
液晶セル(12)との間であってもよい。液晶表示装置
の液晶セルと偏光板との間に位相差フィルム(13)が
使用される場合には、液晶セル(14)と位相差フィル
ム(13)との間に本発明の光制御板が配置されてもよ
いし、位相差フィルム(13)と偏光板(14)との間
に配置されてもよい(図4)。
【0021】かくして得られる反射型液晶表示装置は、
画面の12時方向から光が入射した場合に6時方向から
見た場合はもちろん、2時〜4時方向や8時〜10時方
向などの斜め方向から見た場合にも画面の輝度向上が十
分であり、表示も良好である。
【0022】
【発明の効果】本発明の光制御板は、反射型液晶表示装
置の前方散乱板としても用いることにより、画面の12
時方向から光が入射した場合に6時方向から見た場合は
もちろん、2時〜4時方向や8時〜10時方向などの斜
め方向から見た場合にも画面の輝度向上が十分であり、
表示も良好な反射型液晶表示装置を与え得る。
【0023】
【実施例】以下、実施例により本発明をより詳細に説明
するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
【0024】なお、各実施例で得た光制御板は、以下の
方法で評価した。 (1)光散乱特性 光制御板(1)を積分球〔「ヘーズガードプラス」、B
YKヘーズガードナー社製〕(2)の前方4cmの場所
に載置し、光源(3)からの光線(4)が入射する角度
(θ)を−60°〜+60°まで変えながらヘイズ率を
測定して(図1)、角度θに対するヘイズ率をプロット
した。プロットからヘイズ率60%以上を示す角度
(θ)の幅および最小ヘイズ率を求めた。
【0025】参考例1 ポリエーテルウレタンアクリレート〔屈折率1.46、
ポリプロピレングリコール(2モル)、ヘキサメチレン
ジイソシアネート(3モル)および2−ヒドロキシエチ
ルアクリレート(2モル)を反応させて得たもの、平均
分子量6000〕40重量部、2,4,6−トリブロム
フェニルアクリレート(屈折率1.58)30重量部、
2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート
(屈折率1.53)30重量部および光重合開始剤(2
−ヒドロキシ−2−メチルプロピオフェノン)1.5重
量部を混合して組成物を得た(屈折率1.51)。
【0026】比較例1 参考例1で得た組成物を基材フィルム(ポリエチレンテ
レフタレート製)の一方の面に厚み170μmで塗布し
て、基材フィルム(5)上に膜状体(6)を得た。図2
に示す紫外線照射装置を用い、光源〔棒状の高圧水銀ラ
ンプ、80W/cm〕(7)からの紫外線を遮光板
(8)で一部遮光することにより、膜状体(6)に角度
(φ)30°方向からのみ紫外線を照射して、光制御板
(10)を得た。
【0027】光源(7)と膜状体(6)との距離
(L1)は110cmとし、照射範囲(L2)は遮光板
(8)と光源に設けた反射ミラー(9)により30cm
として、照射角度は30°とした。また、照射中、膜状
体(6)は基材フィルム(5)と共に速度V(1m/
分)で移動した。得られた光制御板の入射光の角度
(θ)とヘイズ率との関係を図3に示し、評価結果を表
1に示す。
【0028】反射板(11)、液晶セル(12)、位相
差フィルム(13)、偏光板(14)がこの順に積層さ
れた反射型液晶表示装置に、上記で得た光制御板(1
0)を、その入射光を最もよく散乱する方位が表示画面
の12時方向になるように、位相差フィルム(13)と
偏光板(14)との間に挿入して配置した反射型液晶表
示装置(15)を得る(図4)。なお、この反射型液晶
表示装置において位相差フィルム(13)は二の位相差
フィルムが積層されて構成されている。この反射型液晶
表示装置は、6時方向から見た場合の画面の輝度は十分
であるが、2時〜4時方向または8時〜10時方向から
見た場合の画面の輝度は不十分である。
【0029】実施例1 参考例1で得た組成物に代えて、該組成物100重量部
にシリカ微粒子〔屈折率1.43、平均粒子径2.5μ
m、日本触媒化学(株)製、「シーホスターKEP−25
0」〕0.1重量部を添加して得た組成物を用いる以外
は比較例1と同様に操作して、光制御板を得た。得られ
た光制御板の入射光の角度(θ)とヘイズ率との関係を
図3に示し、評価結果を表1に示す。比較例1で得た光
制御板に代えて上記で得た光制御板を用いる以外は比較
例1と同様に操作して得る反射型液晶表示装置は、6時
方向から見た場合の画面(図5)の輝度のみならず、2
時〜4時方向または8時〜10時方向から見た場合の画
面(図5)の輝度も十分であり、また画面の表示も鮮明
で見易い。
【0030】実施例2 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、シリカ微粒子〔屈折率1.43、平均粒子径1.0
μm、日本触媒化学(株)製、「シーホスターKEP−1
00」〕0.1重量部を用いる以外は実施例1と同様に
操作して光制御板を得た。評価結果を表1に示す。比較
例1で得た光制御板に代えて上記で得た光制御板を用い
る以外は比較例1と同様に操作して得る反射型液晶表示
装置は、6時方向から見た場合の画面の輝度のみなら
ず、2時〜4時方向または8時〜10時方向から見た場
合の画面の輝度も十分であり、また画面の表示も鮮明で
見易い。
【0031】比較例2 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、シリカ微粒子〔屈折率1.43、平均粒子径0.2
8μm、日本触媒化学(株)製、「シーホスターKEP−
30」〕0.1重量部を用いる以外は実施例1と同様に
操作して光制御板を得た。評価結果を表1に示す。比較
例1で得た光制御板に代えて上記で得た光制御板を用い
る以外は比較例1と同様に操作して得る反射型液晶表示
装置は、6時方向から見た場合の画面の輝度は十分であ
るが、2時〜4時方向または8時〜10時方向から見た
場合の画面の輝度は不十分となる。
【0032】実施例3 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、有機粒子〔屈折率1.57、平均粒子径2μm、日
本触媒化学(株)製、「エポスターMS」、ベンゾグアナ
ミンとホルムアルデヒドとの縮合体〕0.1重量部を用
いる以外は実施例1と同様に操作して光制御板を得た。
評価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板に代え
て上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と同様に
操作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向から見た
場合の画面の輝度のみならず、2時〜4時方向または8
時〜10時方向から見た場合の画面の輝度も十分であ
り、また画面の表示も鮮明で見易い。
【0033】比較例3 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、有機粒子〔屈折率1.57、平均粒子径15μm、
日本触媒化学(株)製、「エポスターL15」、ベンゾグ
アナミンとホルムアルデヒドとの縮合体〕0.1重量部
を用いる以外は実施例1と同様に操作して光制御板を得
た。評価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板に
代えて上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と同
様に操作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向から
見た場合の画面の輝度のみならず、2時〜4時方向また
は8時〜10時方向から見た場合の画面の輝度も十分で
あったが、画面の表示が見にくかった。
【0034】実施例4 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、有機粒子〔屈折率1.57、平均粒子径1.2μ
m、日本触媒化学(株)製、「エポスターS12」、メラ
ミンとホルムアルデヒドとの縮合体〕0.1重量部を用
いる以外は実施例1と同様に操作して光制御板を得た。
評価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板に代え
て上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と同様に
操作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向から見た
場合の画面の輝度のみならず、2時〜4時方向または8
時〜10時方向から見た場合の画面の輝度も十分であ
り、また画面の表示も鮮明で見易い。
【0035】比較例4 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、有機粒子〔屈折率1.57、平均粒子径0.6μ
m、日本触媒化学(株)製、「エポスターS6」、メラミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合体〕0.1重量部を用い
る以外は実施例1と同様に操作して光制御板を得た。評
価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板に代えて
上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と同様に操
作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向から見た場
合の画面の輝度は十分であるが、2時〜4時方向または
8時〜10時方向から見た場合の画面の輝度は不十分で
ある。
【0036】比較例5 シリカ微粒子〔シーホスターKEP−250〕に代え
て、有機粒子〔屈折率1.49、平均粒子径5.0μ
m、綜研化学(株)製、「MR−7G」、架橋ポリメチル
メタクリレート〕0.1重量部を用いる以外は実施例1
と同様に操作して光制御板を得た。評価結果を表1に示
す。比較例1で得た光制御板に代えて上記で得た光制御
板を用いる以外は比較例1と同様に操作して得る反射型
液晶表示装置は、6時方向から見た場合の画面の輝度は
十分であるが、2時〜4時方向または8時〜10時方向
から見た場合の画面の輝度は不十分である。
【0037】比較例6 光源(7)と膜状体(6)との間に干渉フィルター(透
過波長313nm)を配置し、かつ照射角度が15°と
なるように遮光板(8)を移動した以外は、比較例1と
同様に操作して光制御板を得た。評価結果を表1に示
す。比較例1で得た光制御板に代えて上記で得た光制御
板を用いる以外は比較例1と同様に操作して得る反射型
液晶表示装置は、6時方向から見た場合の画面の輝度は
十分であるが、2時〜4時方向または8時〜10時方向
から見た場合の画面の輝度は不十分である。
【0038】実施例5 参考例1で得た組成物に代えて、該組成物100重量部
に有機粒子〔屈折率1.57、平均粒子径2μm、日本
触媒化学(株)製、「エポスターMS」、ベンゾグアナミ
ンとホルムアルデヒドとの縮合体〕0.1重量部を添加
して得た組成物を用いる以外は比較例6と同様に操作し
て、光制御板を得た。評価結果を表1に示す。比較例1
で得た光制御板に代えて上記で得た光制御板を用いる以
外は比較例1と同様に操作して得る反射型液晶表示装置
は、6時方向から見た場合の画面の輝度のみならず、2
時〜4時方向または8時〜10時方向から見た場合の画
面の輝度も十分であり、また画面の表示も鮮明で見易
い。
【0039】実施例6 有機粒子〔「エポスターMS」〕の使用量を0.2重量
部とする以外は実施例5と同様に操作して、光制御板を
得た。評価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板
に代えて上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と
同様に操作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向か
ら見た場合の画面の輝度のみならず、2時〜4時方向ま
たは8時〜10時方向から見た場合の画面の輝度も十分
であり、また画面の表示も鮮明で見易い。
【0040】実施例7 有機粒子〔「エポスターMS」〕の使用量を0.3重量
部とする以外は実施例5と同様に操作して、光制御板を
得た。評価結果を表1に示す。比較例1で得た光制御板
に代えて上記で得た光制御板を用いる以外は比較例1と
同様に操作して得る反射型液晶表示装置は、6時方向か
ら見た場合の画面の輝度のみならず、2時〜4時方向ま
たは8時〜10時方向から見た場合の画面の輝度も十分
であり、また画面の表示も鮮明で見易い。
【0041】
【表1】 ─────────────────────────── ヘイズ率60%以上を示す 最小ヘイズ率 角度(θ)の幅(°) (%) ─────────────────────────── 比較例1 39 2.0 実施例1 34 16.9 実施例2 35 16.7 比較例2 33 6.3 実施例3 41 28.5 比較例3 38 10.6 実施例4 38 28.8 比較例4 28 18.3 比較例5 36 3.6 比較例6 52 10.1 実施例5 ≧62 39.7 実施例6 ≧72 88.7 実施例7 ≧120 73.4 ───────────────────────────
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で得た本発明の光制御板の光散乱特性の
測定方法を示す模式図である。
【図2】実施例において用いた紫外線照射装置を示す模
式図である。
【図3】比較例1および実施例1で得た光制御板の入射
光の角度(θ)とヘイズ率との関係を示す図である。
【図4】本発明の光制御板を用いた反射型液晶表示装置
の一例を示す断面模式図である。
【図5】反射型液晶表示装置の方位を示す正面図であ
る。
【符号の説明】
1:光制御板 2:積分球 3:光源 4:光線 5:基材フィルム 6:膜状体 7:光源 8:遮光板 9:反射ミラー 10:光制御板 11:反射板 12:液晶セル 13:位相差フィルム 14:偏光板 15:反射型液晶表示装置 θ :光線入射角度 φ :紫外線の照射角度 L1 :光源と膜状体との距離 L2 :照射範囲
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年8月19日(1998.8.1
9)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】かくして得られる光制御板(10)は、反
射型液表示装置(15)に用いることができる(図
4)。反射型液晶表示装置は通常、反射板(11)、液
晶セル(12)および偏光板(14)から構成される
が、かかる光制御板を反射型液晶表示装置に用いるに
は、該光制御板を反射液晶表示装置の反射板(11)と
液晶(12)セルとの間に配置してもよいし、液晶セル
(12)よりも前面(観察者側)に配置してもよい(図
4)。光制御板(10)の配置の方位は、一般的には1
2時方向からの入射光のみを効率よく散乱するように配
置される。配置は、例えば液晶表示装置の前面にアクリ
ル系粘着剤層などを用いて貼合することにより行われ
る。なお、図4に例示する液晶表示装置は、反射板(1
1)と液晶セル(12)との間に偏光板が設けられてな
いが、ここにさらに偏光板(14)が配置される場合も
ある。また、反射板(11)は液晶セル(12)と一体
化されている場合もあり、その場合には光制御板(1
0)は液晶セルよりも前面(観察者側)に配置される。
フロントページの続き Fターム(参考) 2H042 BA02 BA13 BA20 2H091 FA08X FA11X FA14Z FA31X FB02 FB04 FB12 FB13 FC23 FD06 KA01 LA19 4J011 QA03 QA04 QA07 QA08 QA12 QA13 QA14 QA18 QA37 QB16 QB19 QB24 QB29 QC07 RA14 SA01 SA21 SA31 SA41 SA51 SA64 SA90 TA06 TA08 TA09 TA10 UA01 WA01 4J027 AA01 AA03 AE01 AG01 AG04 AG12 AG24 AG27 AH02 AJ06 BA07 BA08 BA10 BA12 BA13 BA15 BA23 CA02 CA03 CA04 CA08 CA10 CA36 CB10 CC05 CD08

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】相互に屈折率の異なる2種以上の光重合可
    能なモノマーまたはオリゴマーの混合物100重量部当
    り、該組成物との屈折率が0.03以上異なり平均粒子
    径が1〜5μmの粒子0.01〜1重量部を含有する組
    成物から形成された膜状体に、所定の方向から紫外線が
    照射されてなる光制御板。
  2. 【請求項2】2種以上の光重合可能なモノマーまたはオ
    リゴマーの相互の屈折率の差が0.01以上である請求
    項1に記載の光制御板。
  3. 【請求項3】それぞれのモノマーまたはオリゴマーの使
    用量は、混合物100重量部のうちの10重量部以上で
    ある請求項1に記載の光制御板。
  4. 【請求項4】膜状体の厚みが50μm以上である請求項
    1に記載の光制御板。
  5. 【請求項5】紫外線の波長が400nm以下である請求
    項1に記載の光制御板。
  6. 【請求項6】請求項1に記載の光制御板が、液晶セルよ
    りも前面に配置されてなる反射型液晶表示装置。
  7. 【請求項7】光制御板が、12時方向からの入射光のみ
    を効率よく散乱するように配置されてなる請求項6に記
    載の反射型液晶表示装置。
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