JP2000035484A - 脱酸素剤の検出装置、脱酸素剤の検出方法、および包装体の詰合せ装置 - Google Patents

脱酸素剤の検出装置、脱酸素剤の検出方法、および包装体の詰合せ装置

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JP2000035484A
JP2000035484A JP20220998A JP20220998A JP2000035484A JP 2000035484 A JP2000035484 A JP 2000035484A JP 20220998 A JP20220998 A JP 20220998A JP 20220998 A JP20220998 A JP 20220998A JP 2000035484 A JP2000035484 A JP 2000035484A
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Japan
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oxygen scavenger
generating means
detecting
oxygen
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JP20220998A
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English (en)
Inventor
Takeshi Sekiguchi
関口  毅
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Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで
簡易に検出する。さらに、包装体内の脱酸素剤の位置を
的確に識別する。 【解決手段】 ロードセル20の支柱先端部に永久磁石
10からなる磁気発生手段を装着する。搬送コンベヤ1
により運ばれてくる包装体110の底面軌道に近接して
上記永久磁石10を配設する。永久磁石10の近傍に運
ばれてきた包装体110内に脱酸素剤112が挿入され
ていれば、永久磁石10が吸い付けられ、ロードセル2
0がその変位を検出する。また、包装体110内におい
て永久磁石10より離間した位置に脱酸素剤112が挿
入されている場合は、永久磁石10が吸い付けられない
ように構成することもできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、包装体内に挿入
してある脱酸素剤の検出装置とその方法、および同検出
装置を組み込んだ包装体の詰合せ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】食品包装においては、被包装物である食
品の酸化による変色やカビの発生を防止する目的で、包
装体内に脱酸素剤を挿入することが多い。脱酸素剤は鉄
系、有機系など各種成分のものが開発されているが、そ
のうち特に鉄系脱酸素剤は鉄粉を主成分としており、鉄
の酸化により空気中の酸素を奪う。
【0003】さて、この種の脱酸素剤を扱う食品包装の
自動化ラインにおいては、包装体内に脱酸素剤が挿入さ
れているか否かの検査が必要になる。包装材が透明の場
合は、外部からの視認検査により簡易に脱酸素剤の有無
を検査可能であるが、不透明な包装材を用いた包装形態
の場合は、視認検査で脱酸素剤の有無を判別することが
できない。そこで、従来は、金属検出機、近接スイッ
チ、X線検査装置などの装置が脱酸素剤(特に鉄系脱酸
素剤)の有無検査に用いられていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】金属検出機は、コイル
に電流を流したときに発生する磁界の中に鉄などの磁性
金属が入ると、磁束を引き寄せることからコイルの誘導
電圧が変化する現象を利用したものであるが、用途が脱
酸素剤の検出に限らず、検査対象物中に存在する金属一
般の検出を目的としているため、大形でかつ精密な構造
となっており、一般に製品コストが高価格である。
【0005】近接スイッチも金属検出機と同様の原理を
採用しており、金属検出機よりも安価であるが、小形ゆ
えに検出範囲が狭く、包装体内で移動する可能性のある
脱酸素剤を適正に検出できないおそれがあった。複数の
近接スイッチを並設して検出範囲を広げようとしても、
個々の近接スイッチから発生する高周波磁界が相互に干
渉するおそれがあるため、そのような設置は困難であっ
た。
【0006】X線検査装置は、X線源、X線検出器、そ
れらの制御回路、検出信号の演算処理回路など、複雑か
つ高価格な構成要素を多く用いているため製品コストが
高く、しかも取扱いが難しいという課題があった。
【0007】また、食品包装の一形態として、例えば、
包装体の表面に縦向きのデザインを、裏面に横向きのデ
ザインをそれぞれ施し、図5に示すように、表面Aの縦
向きデザインを上向きにして外箱(外装容器)100の
両脇に詰めるとともに、裏面Bの横向きデザインを上向
きにして外箱の中央に詰めるようにした詰合せ形態があ
る。
【0008】このように包装体を表裏反転させるものと
させないものの組み合わせをもって詰合せ形態を形成す
る場合は、図6の(a),(b)に示すごとく、あらか
じめ各姿勢に合わせて二種類の包装体110a,110
bを製造している。
【0009】各包装体110a,110bは、被包装物
である製品111の底部に脱酸素剤112を配置し、包
装フィルム113で密封包装したものを、カートン(包
装材)114に挿入して形成されている。ここで、同図
(a)に示した表面Aを上向きにして詰合せるための包
装体(以下、「表向き包装体」ということもある)11
0aは、カートン114の裏面Bを下にして製品111
および脱酸素剤112を挿入してある。したがって、カ
ートン114の裏面Bと製品111との間に脱酸素剤1
12が位置している。一方、同図(b)に示した裏面B
を上向きにして詰合せるための包装体(以下、「裏向き
包装体」ということもある)110bは、カートン11
4の表面Aを下にして製品111および脱酸素剤112
を挿入してある。したがって、カートン114の表面A
と製品111との間に脱酸素剤112が位置している。
【0010】従来、この種の詰合せ形態を形成するに
は、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを
別個にストックしておき、表向き包装体110aは表面
Aを上向きにして搬送ラインに供給し、一方、裏向き包
装体110bは裏面Bを上向きにして搬送ラインに供給
する操作を行なっていた。
【0011】したがって、従来は表向き包装体110a
と裏向き包装体110bの区別が重要な管理項目となっ
ており、搬送ライン上にそれぞれの各包装体110a,
110bを適正に供給するための煩雑な制御が必要であ
った。しかも、表向き包装体110aと裏向き包装体1
10bとを別個にストックしておく必要上、それらのス
トックスペースを広く確保する必要があった。
【0012】さて、各包装体110a,110bに挿入
してある脱酸素剤112の位置、すなわち該位置がカー
トン(包装材)114の裏面側か表面側かを外部から検
出することができれば、裏面側に脱酸素剤112が挿入
されているものは表向き包装体110aであって、一
方、表面側に挿入されているものは裏向き包装体110
bであることが識別できる。
【0013】そして、このように識別できれば、各包装
体110a,110bを別個にストックする必要もな
く、また搬送ラインへの供給も区別することなく、例え
ば、すべての包装体110a,110bを表面上向きに
して供給することも可能である。すなわち、搬送ライン
上にて脱酸素剤112の位置を検出することにより、表
向き包装体110aと裏向き包装体110bとを識別で
きれば、各々の包装体110a,110bに適合する姿
勢に変更して外箱(外装容器)100に収納することは
容易に実現することができる。
【0014】しかしながら、既述した金属検出機では、
包装体内の脱酸素剤の位置まで識別することはできず、
また近接スイッチでも検出範囲が狭いため、包装体内で
移動する可能性のある脱酸素剤の位置を適正に識別する
ことは困難であった。X線検査装置を用いれば、包装体
内の脱酸素剤の位置まで識別することは可能であるが、
既述したように同装置は製品コストが高く、しかも取扱
いが難しいという課題を有している。
【0015】この発明は上述した事情に鑑みてなされた
もので、包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡
易に検出できるとともに、包装体内の脱酸素剤の位置を
も的確に識別可能とすることを目的とする。またこの発
明は、包装体に挿入した脱酸素剤の位置を安価なコスト
で的確に識別することにより、表裏反転させる包装体と
させない包装体の組み合わせをもって形成する詰合せ形
態を、簡易かつ省スペースで実現することを目的とす
る。
【0016】
【課題を解決するための手段】すなわち、この発明は、
非強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包する
とともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を包装
材と被包装物との間に挿入してなる包装体に対する脱酸
素剤の検出装置であって、包装体の搬送経路の近傍に移
動自在に配設した磁気発生手段と、この磁気発生手段を
弾力的に支持する支持手段と、脱酸素剤との間の吸引作
用により生じる磁気発生手段の変位を検出する変位検出
手段とを備えたことを特徴としている。
【0017】また、この発明の脱酸素剤検出方法は、包
装体の搬送経路の所定領域に磁気発生手段をもって磁界
を形成するとともに、包装体内に挿入した脱酸素剤との
間の吸引作用による磁気発生手段の変位を検出すること
により、脱酸素剤の有無を検出することを特徴とする。
【0018】包装袋の搬送経路には、磁気発生手段によ
り磁界が形成される。この磁界の中に鉄粉等の強磁性体
を含有する脱酸素剤が侵入すると、磁気発生手段と脱酸
素剤との間に磁力による吸引作用が生じる。
【0019】したがって、搬送経路上の包装体内に、鉄
粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤が挿入されている場
合は、その吸引作用により磁気発生手段が脱酸素剤に向
かって変位する。一方、包装体内に脱酸素剤が挿入され
ていない場合は、磁気発生手段と脱酸素剤との間に磁力
による吸引作用が生じないため、磁気発生手段は変位し
ない。このような磁気発生手段の変位の有無を変位検出
手段により検出することで、包装体内に挿入された脱酸
素剤の存在を確実に識別することができる。ここで、磁
気発生手段として永久磁石または電磁石を用いれば、簡
易な構成で安価に本装置を制作することができる。
【0020】また、強磁性体と磁気発生手段との間に生
じる磁力は、それらの間の距離の二乗に反比例する。し
たがって、磁気発生手段と脱酸素剤との間の距離が離れ
ると、それらの間に生じる吸引作用は著しく低下する。
吸引作用の変化は、磁気発生手段の変位に反映されるた
め、磁気発生手段の変位量に基づき包装体内に挿入され
た脱酸素剤の位置を検出することが可能となる。例え
ば、磁気発生手段の磁束密度を調整するか、あるいは磁
気発生手段と包装体との間の距離を調整することによ
り、包装体内の脱酸素剤の一定の近接領域にあるときの
み磁力発生手段を変位させることが可能となる。
【0021】また、磁力発生手段と包装体内の脱酸素剤
との間に被包装物が介在する場合には、磁力による吸引
作用は一層顕著に低下する。したがって、脱酸素剤が被
包装物を介して離間した位置にある場合と、被包装物を
介さず近接した位置にある場合については、より明確な
検出が可能である。
【0022】次に、この発明の包装体詰合せ装置は、非
強磁性材料からなる包装材により被包装物を被包すると
ともに、鉄粉等の強磁性体を含有する脱酸素剤を包装材
と被包装物との間に挿入してなる包装体の搬送手段と、
包装体の搬送手段の近傍に移動自在に配設した磁気発生
手段と、この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段
と、脱酸素剤との間の吸引作用により生じる磁気発生手
段の変位を検出する変位検出手段と、変位検出手段によ
り検出した磁気発生手段の変位量に基づき包装体を振り
分けるとともに、各包装体をあらかじめ定めた姿勢で外
装容器に収納する収納手段とを備えたことを特徴とす
る。
【0023】既述したように、磁気発生手段と脱酸素剤
との間の距離に応じて磁気発生手段の変位量は変化する
ため、その変位量に基づいて包装体内における脱酸素剤
の挿入位置を識別し、脱酸素剤の挿入位置別に包装体を
振り分ける。
【0024】このような振り分けを搬送手段上で実現す
ることにより、例えば、前述した表向き包装体110a
および裏向き包装体110bをそれぞれ別個にストック
する必要もなく、また搬送ラインへの供給も区別するこ
となく、すべての包装体を表面上向きにして供給するこ
とが可能となる。そして、振り分けた包装体を、各々あ
らかじめ定めた姿勢で外装容器に収納することにより、
例えば、包装体を表裏反転させたものとさせないものの
組み合わせによる詰合せ形態を自動的に形成することが
可能となる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して詳細に説明する。図1は脱酸素剤の
検出装置に係る本発明の実施形態を示す一部切欠き側面
図、図2は同じく正面図である。
【0026】この実施形態に係る脱酸素剤の検出装置
は、製品包装ラインに組み込まれ、搬送コンベア1によ
り運ばれてきた包装体110に対し脱酸素剤112の有
無を検出する。包装体110は、製品(被包装物)を包
装材により被包するとともに、脱酸素剤112を包装材
と製品との間に挿入した構成となっている。ここで、脱
酸素剤112は、鉄粉等の強磁性体を含有しており、ま
た包装材は紙、プラスチック、アルミ箔等の非強磁性体
で形成されていることを前提としている。周知のとお
り、強磁性体は磁石に吸引され、一方、非強磁性体は磁
石に吸引されない特性を有している。なお、包装形態に
制限はなく、カートン、袋物、容器(プラスチック成形
品)等、各種形態の包装体を検出対象とすることができ
る。
【0027】脱酸素剤検出装置は、磁気発生手段として
の永久磁石10および変位検出手段としてのロードセル
20を備えている。一般に永久磁石10は安価に購入ま
たは制作できるため、磁気発生手段として永久磁石10
を用いることにより、脱酸素剤検出装置の制作コストを
安価に抑えることができる。
【0028】ロードセル20は、支柱21が受ける圧力
を、内蔵したひずみゲージ(図示せず)により電気信号
に変換して図示しない判別装置に出力する構造となって
おり、支柱21の先端部に永久磁石10を装着してあ
る。支柱21は、ロードセル20の内部に設けた支持バ
ネ22により弾力的かつ移動可能に支持されている。こ
の支持バネ22は、永久磁石(磁気発生手段)10の支
持手段として機能している。磁気発生手段としての永久
磁石10は、搬送コンベア1により搬送されてくる包装
体110の底面軌道に近接して配置してある。
【0029】搬送コンベア1により包装体110が永久
磁石10の近傍に搬送されてくると、包装体110内に
挿入された脱酸素剤112と永久磁石10との間に磁力
による吸引作用が働く。この吸引作用により、永久磁石
10が脱酸素剤112に吸引されて変位する。この変位
によりロードセル20のひずみゲージ(図示せず)が圧
力を検知し、該圧力に相当する電気信号を図示しない判
別装置に出力する。包装体110が永久磁石10の近傍
を通過すると、磁力による吸引作用がなくなるため、永
久磁石10は支持バネ22の弾性力により元の位置に戻
る。
【0030】一方、永久磁石10の近傍に搬送されてき
た包装体110内に、脱酸素剤112が挿入されていな
かった場合は、永久磁石10との間に磁力を生じさせる
対象が存在しないため、永久磁石10は変位しない。し
たがって、この場合はロードセル20から電気信号が出
力されない。
【0031】判別装置は、ロードセル20からの電気信
号入力の有無に基づいて、包装体110内に脱酸素剤1
12が挿入されているか否かを判別することができる。
判別装置は、例えば、ロードセル20からの電気信号入
力の有無に基づく表示ランプのON/OFF等により、
作業員に脱酸素剤の検出結果を知らせる構成とすればよ
い。
【0032】上述した実施形態では、包装体110内に
脱酸素剤112が挿入されているか否かを検出する構成
としたが、本発明の脱酸素剤検出装置は、包装体110
内における脱酸素剤112の挿入位置を検出する構成と
することもできる。すなわち、既述したように脱酸素剤
112に含まれる鉄粉等の強磁性体と永久磁石(磁気発
生手段)10との間に生じる磁力は、それらの間の距離
の二乗に反比例する。したがって、永久磁石10と脱酸
素剤112との間の距離が離れると、それらの間に生じ
る吸引作用は著しく低下する。また、脱酸素剤112と
永久磁石10との間に製品が介在する場合は、吸引作用
が一層顕著に低下する。
【0033】この現象を利用して、脱酸素剤112が永
久磁石10に近い領域に挿入されている場合は脱酸素剤
112との間の吸引作用をもって永久磁石10が変位
し、一方、脱酸素剤112が永久磁石10から離れた領
域(好ましくは、永久磁石10との間に製品が介在する
領域)に挿入されている場合は、永久磁石10が変位し
ないように調整することにより、包装体110内におけ
る脱酸素剤112の挿入位置が検出可能となる。
【0034】図3は脱酸素剤の検出装置に係る本発明の
変形形態を示す正面図である。同図に示す脱酸素剤の検
出装置は、変位検出手段としてリミットスイッチ30を
用いるとともに、永久磁石(磁気発生手段)10の支持
手段としてコイルバネ等のバネ部材40を用いた構成と
してある。
【0035】リミットスイッチ30は、永久磁石10の
変位に応じてON/OFFするように位置決めしてあ
る。すなわち、リミットスイッチ30は、常時、永久磁
石10に接触してON状態になっている。そして、永久
磁石10の近傍に包装体110が搬送されてくると、包
装体110内に挿入された脱酸素剤112に永久磁石1
0が吸引されて変位する。この変位によりリミットスイ
ッチ30がOFFとなる。
【0036】包装体110が永久磁石10の近傍を通過
すると、磁力による吸引作用がなくなるため、永久磁石
10はバネ部材40の弾性力により元の位置に戻り、リ
ミットスイッチ30と接触し、同スイッチ30をON状
態とする。
【0037】一方、永久磁石10の近傍に搬送されてき
た包装体110内に、脱酸素剤112が挿入されていな
かった場合は、永久磁石10との間に磁力を生じさせる
対象が存在しないため、永久磁石10は変位しない。し
たがって、この場合はリミットスイッチ30がON状態
のままとなる。
【0038】このリミットスイッチ30のON/OFF
により、包装体110内に脱酸素剤112が挿入されて
いるか否かを判別することができる。また、先に示した
実施形態と同様に、包装体110内における脱酸素剤1
12の挿入位置を検出することも可能となる。なお、図
3に示すように、包装体110と永久磁石10との間に
搬送コンベア1が介在する場合は、同コンベア1を非強
磁性体で構成する。
【0039】次に、包装体の詰合せ装置に係る本発明の
実施形態について、図4を参照して説明する。同図に示
す詰合せ装置は、図5に示すごとく、表向き包装体(図
6(a))110aを表面Aが上向きの姿勢で外箱(外
装容器)100の両脇に詰めるとともに、裏向き包装体
(図6(b)参照)110bを裏面Bが上向きの姿勢で
外箱100の中央に詰めるようにした詰合せ形態を形成
するための装置である。
【0040】既述したように、図6(a)に示した表向
き包装体110aは、カートン114の裏面Bと製品1
11との間に脱酸素剤112が挿入してあり、一方、同
図(b)に示した裏向き包装体110bは、カートン1
14の表面Aと製品111との間に脱酸素剤112が挿
入してある。
【0041】本実施形態の詰合せ装置は、包装体搬送手
段としての搬送コンベア1と、この搬送コンベア1の下
方に設置した脱酸素剤検出ユニット2と、搬送コンベア
により搬送されてきた包装体を表向き包装体と裏向き包
装体とに振り分けるとともに、各包装体をあらかじめ定
めた姿勢で外箱に収納する収納ユニット3とを備えてい
る。
【0042】脱酸素剤検出ユニット2には、既述した脱
酸素剤検出装置が用いられ(図1〜図3参照)、磁気発
生手段としての永久磁石10を搬送コンベア1により運
ばれてくる包装体110の底面軌道に近接して配置して
ある。この脱酸素剤検出ユニットは、包装体110内に
おける脱酸素剤の挿入位置を、既述した原理に基づき検
出する。
【0043】収納ユニット3は、包装体110の縦横の
向きを変えて外箱100の両脇へ収納する脇詰め作業搬
送ライン3aと、包装体110を表裏反転させて外箱1
00の中央部に収納する中央詰め作業ライン3bとを備
えており、脱酸素剤検出ユニット2による脱酸素剤の挿
入位置の検出結果に基づき、包装体110をいずれかの
作業ライン3a,3bに振り分けて移送する機能を有し
ている。
【0044】この実施形態では、いずれの包装体も表面
を上向きにして横並びに搬送コンベア上へ供給する。し
たがって、表向き包装体110aは底面部分に脱酸素剤
112が位置し、一方の裏向き包装体110bは上部に
脱酸素剤112が位置している。
【0045】脱酸素剤検出ユニット2の永久磁石10
は、表向き包装体110aが近接位置に運ばれてくると
磁力により引っ張られて変位する。一方、近接位置に運
ばれてきた包装体が裏向き包装体110bであったとき
は、磁力による吸引作用が弱く変位しない。これによ
り、表向き包装体110aと裏向き包装体110bとを
区別することができる。
【0046】脱酸素剤検出ユニット2により表向き包装
体110aと識別されたものは、収納ユニット3の脇詰
め作業ライン3aに移送され、縦横の向きを変えられて
縦向きに外箱100の両脇に収納される。一方、裏向き
包装体110bと識別されたものは、収納ユニット3の
中央詰め作業ライン3bに移送され、表裏反転されて横
向きのまま外箱100の中央部に収納される。
【0047】なお、この発明は上述した実施形態に限定
されるものではない。例えば、脱酸素剤検出装置の磁気
発生手段として電磁石を用いても安価に構成することが
できる。また、包装体詰合せ装置の搬送手段には、磁力
発生手段の配設位置よりも上流側に金属検出機を設置
し、脱酸素剤の有無をあらかじめ確認してもよい。
【0048】
【実施例】市販の永久磁石(寸法:10×20×5m
m)を9個用意し、金属板の上面に縦横3列に密着して
並べて磁気発生手段を形成した。永久磁石の総磁束密度
は、約1100ガウスであった。この磁気発生手段を、
ロードセルの支柱先端に固定して脱酸素剤検出装置を構
成した。
【0049】搬送コンベアは、細幅の2本の搬送ベルト
により包装体を搬送する構成のものを使用し、包装体の
下面両端部を搬送ベルトに載置する。磁気発生手段は搬
送コンベアの下方に配置し、搬送コンベアにより運ばれ
てくる包装体の下面と永久磁石との間の隙間を2mmに
設定した。ロードセルは、包装体が脱酸素剤検出装置の
上方に無いとき、0gを指示するようにあらかじめ調整
してある。
【0050】重量70gの菓子(非強磁性体製品)と鉄
系脱酸素剤(酸素吸収量50cc)を、ポリプロピレン
製の薄肉袋に挿入し、さらにこれらを寸法70×40×
100mmの紙製カートン(包装材)に収納して包装体
を形成した。鉄系脱酸素剤は、菓子の底面と紙製カート
ンとの間に挿入してある。この包装体を搬送コンベアに
載置して脱酸素剤検出装置の上方に搬送したとき、ロー
ドセルの検出値は−60g〜−130gを示した。
【0051】次に、包装体を上下反転させて搬送コンベ
アに載置し、脱酸素剤検出装置の上方に搬送した。この
姿勢では、磁気発生手段と鉄系脱酸素剤との間に、菓子
(非強磁性体製品)が介在することになる。このとき、
ロードセルの指示は0gであった。以上の結果より、包
装体内の脱酸素剤の位置をロードセルの指示をもって判
別することができた。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、包装体に挿入した脱酸素剤を安価なコストで簡易に
検出できるとともに、包装体内の脱酸素剤の位置をも的
確に識別可能とすることができる。またこの発明の包装
体詰合せ装置によれば、包装体に挿入した脱酸素剤の位
置を安価なコストで的確に識別することにより、表裏反
転する包装体としない包装体の組み合わせをもって形成
する詰合せ形態を、簡易かつ省スペースで実現すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】脱酸素剤の検出装置に係る本発明の実施形態を
示す一部切欠き側面図である。
【図2】同じく正面図である。
【図3】脱酸素剤の検出装置に係る本発明の変形形態を
示す正面図である。
【図4】包装体の詰合せ装置に係る本発明の実施形態を
示す平面構成図である。
【図5】詰合せ包装形態の一例を示す平面図である。
【図6】図5に示した詰合せ包装形態に用いられる包装
体の構成例を示す断面図である。
【符号の説明】
1:搬送コンベア 2:脱酸素剤検出ユニット 3:収納ユニット 10:永久磁石 20:ロードセル 22:支持バネ 30:リミットスイッチ 40:バネ部材 100:外箱 110a:表向き包装体 110b:裏向き包装体 111:製品 112:脱酸素剤 114:カートン A:表面 B:裏面

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非強磁性材料からなる包装材により被包
    装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する
    脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる
    包装体に対する脱酸素剤の検出装置であって、 前記包装体の搬送経路の近傍に移動自在に配設した磁気
    発生手段と、 この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、 前記脱酸素剤との間の吸引作用により生じる前記磁気発
    生手段の変位を検出する変位検出手段とを備えたことを
    特徴とする脱酸素剤の検出装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の脱酸素剤の検出装置に
    おいて、 前記磁気発生手段として、永久磁石または電磁石を用い
    たことを特徴とする脱酸素剤の検出装置。
  3. 【請求項3】 非強磁性材料からなる包装材により被包
    装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する
    脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる
    包装体に対する脱酸素剤の検出方法であって、 前記包装体の搬送経路の所定領域に磁気発生手段をもっ
    て磁界を形成するとともに、前記包装体内に挿入した脱
    酸素剤との間の吸引作用による前記磁気発生手段の変位
    を検出することにより、脱酸素剤の有無を検出すること
    を特徴とする脱酸素剤の検出方法。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の脱酸素剤の検出方法に
    おいて、 前記磁気発生手段の変位量に基づき前記包装体内におけ
    る脱酸素剤の位置を検出することを特徴とする脱酸素剤
    の検出方法。
  5. 【請求項5】 非強磁性材料からなる包装材により被包
    装物を被包するとともに、鉄粉等の強磁性体を含有する
    脱酸素剤を前記包装材と被包装物との間に挿入してなる
    包装体の搬送手段と、 前記包装体の搬送手段の近傍に移動自在に配設した磁気
    発生手段と、 この磁気発生手段を弾力的に支持する支持手段と、 前記脱酸素剤との間の吸引作用により生じる前記磁気発
    生手段の変位を検出する変位検出手段と、 前記変位検出手段により検出した磁気発生手段の変位量
    に基づき包装体を振り分けるとともに、各包装体をあら
    かじめ定めた姿勢で外装容器に収納する収納手段とを備
    えたことを特徴とする包装体の詰合せ装置。
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