JP2000031481A - 半導体装置およびその製造方法 - Google Patents

半導体装置およびその製造方法

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JP2000031481A
JP2000031481A JP10200683A JP20068398A JP2000031481A JP 2000031481 A JP2000031481 A JP 2000031481A JP 10200683 A JP10200683 A JP 10200683A JP 20068398 A JP20068398 A JP 20068398A JP 2000031481 A JP2000031481 A JP 2000031481A
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silicon
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forming
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Akio Furukawa
昭雄 古川
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NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】MOSFETにおいて、短チャネル効果の原因
である、チャネル不純物やソースドレイン不純物の拡散
を抑えるとともに、不純物の活性化率を維持しオン電流
低下の抑制を図る。 【解決手段】MOSFETのシリコン基板表面から特定
の深さの位置に特定の厚さの炭素ドープ層を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置の構造
および製造方法に関し、特にMOSFETの構造と製造
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】MOSFETにおいては、その製造中の
熱処理により不純物が拡散して短チャネル効果などその
特性を劣化させることが知られている。不純物の拡散
は、結晶中に欠陥(格子間シリコン)があるときは、欠
陥がないときに比べてその拡散の度合いが桁違いに大き
い(増速拡散)。この理由は格子間シリコンがボロンな
どの不純物とペアをくんで拡散するからだと言われてい
る。そのため、MOSFETのチャネルの不純物が設計
した分布以上に拡散してしまい、本来狙ったしきい値か
ら大幅にずれてしまうことが見られる。また、ソース、
ドレインに用いた不純物の分布が増速拡散により本来狙
った分布からずれてしまい、その接合深さが深くなって
しまったり、横方向の拡散が大きく、狙ったチャネル長
よりはるかに短くなるなどが知られている。
【0003】このような不純物の拡散をなるべく抑え
て、MOSFETの特性を設計どうりにしようという試
みが行われている。図6はチャネルの不純物の増速拡散
を抑制する手法である(G.G.Shahidi 他、
VLSIシンポジウム、1993年 6月、93〜94
ページ)。通常のMOSFETの構造とほぼ同じである
が、チャネル不純物層82にドープされた不純物の種類
が異なる。通常ではこの層の不純物にはn型MOSFE
Tではボロン、p型MOSFETでは燐や砒素を用いる
が、この場合はn型MOSFETにはインジウム、p型
MOSFETにはアンチモンを用いている。インジウム
やアンチモンは他の原子に比べてその半径が大きく拡散
の度合いが小さい。そのため、上記で述べた格子間シリ
コンと結びついた増速拡散が少なく、設計に近い不純物
分布が得られる。
【0004】従来技術で増速拡散を抑制する他の手法を
図7に示す(Ibrahim Ban 他 、IEEE
Transaction on Electron
Devices、Vol.44 、1997年 、15
44〜1551ページ)。炭素をドープすることにより
結晶欠陥と結びついた不純物の増速拡散を抑制する効果
を利用したものである。なぜ炭素をドープすれば不純物
の増速拡散を抑制できるかはまだ良く分かっていない
が、炭素があることにより格子欠陥がそこでトラップさ
れるからと考えられ、拡散抑制の効果が実験事実として
報告されている。図7では通常のMOSFETの構造と
ほぼ同じであるが、チャネル不純物と炭素ドープ層92
が異なる。通常ではこの層はチャネル不純物だけがドー
プされているが、ここではチャネル不純物のボロンと炭
素が両方ドープされている。この手法によりチャネル不
純物の増速拡散を抑え、設計に近いチャネル不純物分布
を得ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
MOSFETでは、拡散が抑えられたことにより不純物
の分布は設計に近いものが得られているが、不純物の活
性化率が小さくなっているという共通の課題を有してい
る。たとえば、アンチモンやインジウムを不純物として
用いた場合、砒素やボロンに比べ活性化率は約3分の1
に下がっている。また炭素を同時にドープした場合は、
活性化率は炭素のドープ量によるが、半分から十分の一
に下がってしまう。このため、不純物の不活性化による
しきい値ずれや寄生抵抗の増加が見られていた。また、
この活性化率の低さは活性化エネルギーが大きくなって
いるためであり、素子の動作温度によりキャリヤー数が
変わり、特性が変わるなど問題があった。
【0006】本発明の目的は、従来技術における上記課
題を解決し、設計に近い不純物分布を実現するとともに
不純物の不活性化を抑えることにより、MOSFETを
製造する際のしきい値制御性を向上する方法を提供する
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する本発
明によれば、シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して設
けられたゲート電極と、該ゲート電極の直下の領域を含
むように形成されたチャネル不純物層と、該チャネル不
純物層に隣接して形成されたソース領域およびドレイン
領域とを有し、前記シリコン基板表面から離間した位置
に炭素ドープ層を備えたことを特徴とする半導体装置が
提供される。
【0008】本発明の半導体装置は、不純物の増速拡散
を防止する炭素ドープ層を備えているため、チャネル不
純物層、ソース・ドレイン領域の分布や不純物濃度が精
密に制御される。したがって従来のものよりも特性のば
らつきが低減され、素子の信頼性が向上する。また、こ
のような作用を有する炭素ドープ層を、シリコン基板表
面から離間した位置に設けているため、不純物の不活性
化を招くことがなく、しきい値ずれや寄生抵抗の増加と
いった問題を回避することができる。
【0009】また本発明によれば、以下の半導体装置の
製造方法が提供される。いずれも、上記半導体装置を製
造し得る方法である。
【0010】すなわち、本発明によれば、シリコン基板
に炭素をイオン注入して炭素ドープ層を形成し、その上
にシリコン層を成長する工程と、素子分離領域を形成す
る工程と、該シリコン層の上に、ゲート絶縁膜を介して
ゲート電極を形成する工程と、イオン注入によりソース
領域およびドレイン領域を形成する工程とを有すること
を特徴とする半導体装置の製造方法が提供される。
【0011】また本発明によれば、シリコン基板上に炭
素ドープシリコン層、シリコン層をこの順で成長した
後、素子分離領域を形成する工程と、該シリコン層の上
に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
と、イオン注入によりソース領域およびドレイン領域を
形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の
製造方法が提供される。
【0012】また本発明によれば、シリコン基板に素子
分離層を形成後、該シリコン基板上に炭素ドープシリコ
ン層、シリコン層をこの順で成長する工程と、該シリコ
ン層の上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成す
る工程と、イオン注入によりソース領域およびドレイン
領域を形成する工程とを有することを特徴とする半導体
装置の製造方法が提供される。
【0013】また本発明によれば、シリコン基板に素子
分離層を形成後、該シリコン基板の露出面をエッチング
により除去する工程と、該シリコン基板に炭素をイオン
注入して炭素ドープ層を形成した後、その上にシリコン
層を成長する工程と、該シリコン層の上に、ゲート絶縁
膜を介してゲート電極を形成する工程と、イオン注入に
よりソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを
有することを特徴とする半導体装置の製造方法が提供さ
れる。
【0014】上述の半導体装置の製造方法において、
「シリコン層」とは炭素濃度が一定値以下のシリコン層
をいう。炭素がドープされていないノンドープシリコン
層であることが好ましいが、1×1017以下の炭素がド
ープされていてもよい。この範囲であれば、炭素ドープ
による不純物の不活性化が起こらないからである。
【0015】上述の半導体装置の製造方法では、炭素ド
ープ層の上部および下部には、炭素がドープされていな
いか、一定値以下の炭素濃度のシリコン層が配置され
る。このシリコン層では、炭素による不純物の活性化率
の低下が起こらず、不純物が十分活性化される。したが
って本発明によれば、設計に近い不純物分布を実現する
とともに不純物の不活性化を抑えることにより、MOS
FETを製造する際のしきい値制御性を向上する方法が
提供される。
【0016】また本発明によれば、表面から離間した位
置に炭素ドープ層を有することを特徴とするシリコン基
板が提供される。
【0017】本発明のシリコン基板を用いれば、チャネ
ル不純物層、ソース・ドレイン領域の分布や不純物濃度
が精密に制御され、かつ、不純物の活性率が高水準に維
持された半導体装置を容易に得ることができる。
【0018】以下、本発明の作用について詳細に説明す
る。
【0019】まず、チャネル不純物分布へ与える作用に
ついて説明する。炭素ドープ層の厚さをチャネルの厚さ
より薄くしておけば、チャネル層全体の不純物の活性化
をみた場合、炭素ドープ層の影響は小さくなる。このた
め、不純物の不活性化によるしきい値ずれへの影響が従
来の方法を用いた場合に比べて小さくできる。他方、不
純物の増速拡散によるチャネル不純物分布のずれは本発
明の方法を用いることで次の理由により低減される。炭
素ドープ層は一定の深さでMOSFET領域の全面にあ
る。このため、イオン注入などにより生成された格子間
シリコンの位置と近く、拡散途中の格子間シリコンはす
ぐにこの炭素ドープ層でトラップされる。不純物はこの
格子間シリコンとの相互作用により増速拡散するため、
格子間シリコンがすぐにトラップされて動かなくなれば
不純物の増速拡散も抑制される。これにより、MOSF
ET製造時の熱処理による不純物の再分布が低減され、
ほぼ設計に近いチャネル不純物分布が達成される。これ
により、そのしきい値もほぼ設計通りのものができる。
【0020】次に、ソースドレイン不純物分布へ与える
作用について説明する。ソースドレインの不純物分布と
して要望されることは、なるべく薄くかつキャリヤ濃度
の高いことである。このためには、不純物濃度は濃くし
かも活性化率はなるべく高いことが必要である。さらに
不純物の含まれる層はなるべくシリコン基板表面に局在
していることが好ましい。本発明では、シリコン基板の
最表面層には不純物の活性化率を下げる炭素はドープし
ていない。このため、ソースドレインの表面層のキャリ
ヤ濃度を高く保つことができる。また、通常は格子間シ
リコンの影響で不純物が増速拡散してシリコン基板表面
に局在させることは困難であるが、本方法では局在させ
ることが可能である。なぜなら、炭素ドープ層が格子間
シリコンをトラップするため、それと結びついて拡散す
るソースドレイン表面層の不純物の増速拡散が抑制され
るからである。
【0021】このように、本発明によれば、MOSFE
Tのチャネル不純物とソースドレイン不純物の拡散、お
よびこれらの活性化率の低下を抑制することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明において、炭素ドープ層
は、チャネル不純物層、ソース領域およびドレイン領域
のうち、少なくともいずれかを含むように設けられるこ
とが好ましい。これにより、前述した格子間シリコンの
トラップ効果が高まり、不純物の増速拡散をより一層効
果的に防止することができるからである。
【0023】本発明において、炭素ドープ層の形成され
る位置は、基板表面から、好ましくは5〜100nm、
さらに好ましくは30〜60nmである。ここで、炭素
ドープ層の形成される位置とは、炭素ドープ層の上層面
と、基板表面との間の距離をいう。また炭素ドープ層の
厚さは、好ましくは5〜100nm、さらに好ましくは
30〜100nmである。また炭素ドープ層の炭素濃度
は、好ましくは1×1018cm-3〜1×1021cm-3
さらに好ましくは1×1019cm-3〜1×10 20cm-3
とする。以上のようにすることで、格子間シリコンのト
ラップ効果により不純物の増速拡散を防止しつつ、不純
物の活性率を高水準に維持することができる。
【0024】本発明において、炭素ドープ層の上部に配
置される層および下部に配置される層は、炭素がドープ
されていないことが好ましいが、1×1017以下の炭素
がドープされていてもよい。この範囲であれば、炭素ド
ープによる不純物の不活性化が起こらないからである。
【0025】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て詳細に説明する。
【0026】(実施例1)図1は本発明の第1の実施例
としてMOSFETの構造を示す断面図である。シリコ
ン層1に濃度が1×1020cm-3の炭素ドープ層2が表
面から深さ50nmの位置に厚さ50nmで形成されて
いる。しきい値を制御するチャネル不純物層3は深さ1
50nm程度でボロン濃度1×1017cm-3で形成され
ている。シリコン基板表面には5nmのゲート絶縁膜
4、高さが200nmでゲート長が0.18μmのゲー
ト電極5、その両側に側壁絶縁膜6が70nmで形成さ
れている。また、ソースドレインについては、砒素がド
ーズ量5×1014cm-2で導入されたソース延長部7お
よびドレイン延長部9、砒素がドーズ量5×1015cm
-2で導入されたソース8およびドレイン10が形成され
ている。
【0027】ここでは炭素ドープ層2は図示領域全面に
わたって形成されているが、チャネル不純物層3内およ
びソース延長部7およびドレイン延長部10内に形成さ
れているだけでもよい。炭素ドープ層の表面からの深さ
は5〜100nmの範囲でもよく、その厚さは5〜10
0nmの範囲でもよい。また炭素濃度は1×1020cm
-3としたが、1×1018cm-3〜1×1021cm-3の範
囲の値でもよい。
【0028】また、本発明ではn型MOSFETについ
て説明したが、p型MOSFETについては不純物の型
を変えればよいのはいうまでもない。
【0029】また、本実施例ではソース、ドレインはそ
の延長部との二層構造であるが、ソース、ドレインがそ
の延長部まで広がった一層構造でもよい。
【0030】また、本発明の特徴とは直接関係ないた
め、ウェル、素子分離については図示していない。
【0031】(実施例2)図2は本発明の第2の実施例
としてMOSFETの製造方法を示す図である。図2
(a)に示すような、不純物濃度が1×1014cm-3
度のp型シリコン層21の中に1×1020cm-3の濃度
で厚さ50nmの炭素ドープ層22を表面から50nm
の深さに形成したシリコン基板を用意する。次に図2
(b)に示すように素子分離23、ウェル(図示せず)
を形成する。次に図2(c)に示すように、イオン注入
により、ボロンを加速エネルギー50keVでドーズ量
1×10 13cm-2でドープし、チャネル不純物層24を
形成する。その後、酸化シリコンでできた5nm厚のゲ
ート絶縁膜25、ポリシリコン膜を200nmで形成し
た後、レジスト塗布、露光、現像工程をへてエッチング
によりゲート電極26を形成する。次に、加速エネルギ
ー10keVでドーズ量5×1014cm-2の砒素をイオ
ン注入する。これにより、ソース延長部28、ドレイン
延長部30が形成される。次に、絶縁膜により厚さ70
nmのゲート側壁絶縁膜27を形成し、加速エネルギー
30keVでドーズ量5×1015cm-2の砒素をイオン
注入し、1000℃で数十秒熱処理する。これにより、
ソース29、ドレイン31が形成される。
【0032】(実施例3)図3は本発明の第3の実施例
としてMOSFETの製造方法を示す図である。図3
(a)に示すような、不純物濃度が1×1014cm-3
度のp型シリコンのシリコン基板41に素子分離42、
ウェル(図示せず)を形成する。次に図3(b)に示す
ように、素子分離42以外のシリコン上に選択的にシリ
コン層をエピタキシャル成長する。この成長の際には、
炭素ドープしながら成長する炭素ドープエピ層43を5
0nmの厚さで設け、最上表面にはノンドープエピ層4
4を50nmの厚さで設ける。次に図3(c)に示すよ
うに、イオン注入により、ボロンを加速エネルギー50
keVでドーズ量1×1013cm-2でドープし、チャネ
ル不純物層45を形成する。その後、酸化シリコンでで
きた5nm厚のゲート絶縁膜46、ポリシリコン膜を2
00nmで形成した後、レジスト塗布、露光、現像工程
をへてエッチングによりゲート電極47を形成する。次
に、加速エネルギー10keVでドーズ量5×1014
-2の砒素をイオン注入する。これにより、ソース延長
部49、ドレイン延長部51が形成される。次に、絶縁
膜により厚さ70nmのゲート側壁絶縁膜48を形成
し、加速エネルギー30keVでドーズ量5×1015
-2の砒素をイオン注入し、1000℃で数十秒熱処理
する。これにより、ソース50、ドレイン52が形成さ
れる。
【0033】(実施例4)本発明の第4の実施例は第3
の実施例を一部だけ変更したものである。実施例3にお
いて図3(b)に示した工程のみを次のように変更す
る。シリコン基板全面または素子分離42以外の領域
に、5keVでドーズ量1×1015cm-2の炭素をイオ
ン注入し、次に1000℃、30秒の熱処理を経て、シ
リコン層を50nmの厚さでエピタキシャル成長する。
このあと、実施例3の図3(c)で説明した工程を行
う。
【0034】(実施例5)図4は本発明の第5の実施例
としてMOSFETの製造方法を示す図である。図4
(a)に示すような、不純物濃度が1×1014cm-3
度のp型シリコンのシリコン基板61に素子分離62、
ウェル(図示せず)を形成する。次に図4(b)に示す
ように、素子分離62以外のシリコン層をエッチングに
より例えば100nm厚さで除去する(エッチング除去
層63)。次に、図4(c)に示すように、エッチング
した部分に選択的にシリコン層をエピタキシャル成長す
る。この成長の際には、炭素ドープしながら成長する炭
素ドープエピ層64を50nmの厚さで設け、最上表面
にはノンドープエピ層65を50nmの厚さで設ける。
次に図4(d)に示すように、イオン注入により、ボロ
ンを加速エネルギー50keVでドーズ量1×1013
-2でドープし、チャネル不純物層66を形成する。そ
の後、酸化シリコンでできた5nm厚のゲート絶縁膜6
7、ポリシリコン膜を200nmで形成した後、レジス
ト塗布、露光、現像工程をへてエッチングによりゲート
電極68を形成する。次に、加速エネルギー10keV
でドーズ量5×1014cm-2の砒素をイオン注入する。
これにより、ソース延長部70、ドレイン延長部72が
形成される。次に、絶縁膜により厚さ70nmのゲート
側壁絶縁膜69を形成し、加速エネルギー30keVで
ドーズ量5×1015cm-2の砒素をイオン注入し、10
00℃で数十秒熱処理する。これにより、ソース71、
ドレイン73が形成される。
【0035】実施例2、実施例3および実施例4におい
てはn型MOSFETについて説明したが、p型MOS
FETに対しては、生成されるキャリヤの導電型が逆に
なるように不純物の型を逆にすればよい(例えば、砒素
はボロンに、ボロンは砒素に変えればよい)。また、炭
素ドープ層の厚さは実施例では50nmとしたが、5か
ら100nmの範囲で変化させてもよい。また、炭素ド
ープ層の深さは実施例では50nmとしたが、5から1
00nmの範囲で変化させてもよい。
【0036】(実施例6)本発明の第6の実施例は第5
の実施例を一部だけ変更したものである。実施例5にお
いて図4(c)に示した工程のみを次のように変更す
る。シリコン基板全面または素子分離62以外の領域
に、5keVでドーズ量1×1015cm-2の炭素をイオ
ン注入し、次に1000℃、30秒の熱処理を経て、シ
リコン層を50nmの厚さでエピタキシャル成長する。
このあと、実施例5の図4(d)で説明した工程を行
う。
【0037】(実施例7)図5は本発明の第7の実施例
として半導体シリコン基板の構造を示す図である。炭素
ドープ層2がシリコン層1の中に埋め込まれた構造であ
り、炭素ドープしたシリコン層の厚さは50nm、表面
からの深さは50nmである。
【0038】この半導体シリコン基板を製造するには、
シリコンシリコン基板に5keVの加速エネルギーで1
×1015cm-2のドーズ量の炭素をイオン注入して、9
00℃で1時間程度熱処理した後、シリコン層を50n
mの厚さでエピタキシャル成長することにより製造でき
る。他の方法は、シリコンシリコン基板に1×1020
-3の濃度の炭素ドープのシリコン層を50nm、続い
てノンドープのシリコン層を50nmエピタキシャル成
長することにより製造できる。
【0039】ここでは、炭素ドープしたシリコン層の厚
さは50nmとしているが、5から100nmでもよ
い。また、表面からの深さは50nmとしているが、5
から100nmでもよい。また、炭素濃度は1×1020
cm-3としたが、1×1018cm-3から1×1021cm
-3の範囲の値でもよい。
【0040】
【発明の効果】本発明の半導体装置の構造および製造方
法によれば、MOSFETの短チャネル効果の抑制がで
き、しかも従来問題となっていたような不純物の活性化
率低下によるしきい値ずれや寄生抵抗増加を抑制でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の構造の断面模式図であ
る。
【図2】本発明の半導体装置の製造方法の断面模式図で
ある。
【図3】本発明の半導体装置の製造方法の断面模式図で
ある。
【図4】本発明の半導体装置の製造方法の断面模式図で
ある。
【図5】本発明のシリコン基板の構造の断面模式図であ
る。
【図6】従来の半導体装置の構造の断面模式図である。
【図7】従来の半導体装置の構造の断面模式図である。
【符号の説明】
1、21 シリコン層 2、22 炭素ドープ層 3、24、45、82 チャネル不純物層 4、25、46、83 ゲート絶縁膜 5、26、47、84 ゲート電極 6、27、48、85 ゲート側壁絶縁膜 7、28、49、86 ソース延長部 8、29、50、87 ソース 9、30、51、88 ドレイン延長部 10、31、52、89 ドレイン 23 素子分離 41、81 シリコンシリコン基板 42 素子分離 43 炭素ドープエピ層 44 ノンドープエピ層 92 チャネル不純物と炭素ドープ層

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリコン基板上にゲート絶縁膜を介して
    設けられたゲート電極と、該ゲート電極の直下の領域を
    含むように形成されたチャネル不純物層と、該チャネル
    不純物層に隣接して形成されたソース領域およびドレイ
    ン領域とを有し、前記シリコン基板表面から離間した位
    置に炭素ドープ層を備えたことを特徴とする半導体装
    置。
  2. 【請求項2】 前記炭素ドープ層は、前記チャネル不純
    物層、前記ソース領域および前記ドレイン領域のうち、
    少なくともいずれかを含むように設けられたことを特徴
    とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 【請求項3】 前記炭素ドープ層は前記シリコン基板表
    面から5〜100nm離間した位置に設けられたことを
    特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 【請求項4】 前記炭素ドープ層の厚みは5〜100n
    mであることを特徴とする請求項1乃至3いずれかに記
    載の半導体装置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記炭素ドープ層の炭素濃度は、1×1
    18〜1×1021cm-3であることを特徴とする請求項
    1乃至4いずれかに記載の半導体装置。
  6. 【請求項6】 シリコン基板に炭素をイオン注入して炭
    素ドープ層を形成し、その上にシリコン層を成長する工
    程と、素子分離領域を形成する工程と、該シリコン層の
    上に、ゲート絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程
    と、イオン注入によりソース領域およびドレイン領域を
    形成する工程とを有することを特徴とする半導体装置の
    製造方法。
  7. 【請求項7】 シリコン基板上に炭素ドープシリコン
    層、シリコン層をこの順で成長した後、素子分離領域を
    形成する工程と、該シリコン層の上に、ゲート絶縁膜を
    介してゲート電極を形成する工程と、イオン注入により
    ソース領域およびドレイン領域を形成する工程とを有す
    ることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 シリコン基板に素子分離層を形成後、該
    シリコン基板上に炭素ドープシリコン層、シリコン層を
    この順で成長する工程と、該シリコン層の上に、ゲート
    絶縁膜を介してゲート電極を形成する工程と、イオン注
    入によりソース領域およびドレイン領域を形成する工程
    とを有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 【請求項9】 シリコン基板に素子分離層を形成後、該
    シリコン基板の露出面をエッチングにより除去する工程
    と、該シリコン基板に炭素をイオン注入して炭素ドープ
    層を形成した後、その上にシリコン層を成長する工程
    と、該シリコン層の上に、ゲート絶縁膜を介してゲート
    電極を形成する工程と、イオン注入によりソース領域お
    よびドレイン領域を形成する工程とを有することを特徴
    とする半導体装置の製造方法。
  10. 【請求項10】 前記シリコン層は、ノンドープシリコ
    ン層であることを特徴とする請求項6乃至9いずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
  11. 【請求項11】 前記シリコン層の厚みが5〜100n
    mであることを特徴とする請求項6乃至10いずれかに
    記載の半導体装置の製造方法。
  12. 【請求項12】 前記炭素ドープ層の厚みが5〜100
    nmであることを特徴とする請求項6乃至11いずれか
    に記載の半導体装置の製造方法。
  13. 【請求項13】 前記炭素ドープ層の炭素濃度を1×1
    18〜1×1021cm-3とすることを特徴とする請求項
    6乃至12いずれかに記載の半導体装置の製造方法。
  14. 【請求項14】 表面から離間した位置に炭素ドープ層
    を有することを特徴とするシリコン基板。
  15. 【請求項15】 前記炭素ドープ層の炭素濃度は、1×
    1018〜1×1021cm-3であることを特徴とする請求
    項14に記載のシリコン基板。
  16. 【請求項16】 前記炭素ドープ層は基板表面から5〜
    100nm離間した位置に設けられたことを特徴とする
    請求項14または15に記載のシリコン基板。
  17. 【請求項17】 前記炭素ドープ層の厚みは5〜100
    nmであることを特徴とする請求項14乃至16いずれ
    かに記載のシリコン基板。
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