JP2000025173A - 積層ポリプロピレン系フイルム - Google Patents
積層ポリプロピレン系フイルムInfo
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Abstract
ずれも優れた積層フイルムを提供すること。 【解決手段】基層に二軸配向ポリプロピレン系樹脂を、
中間層に結晶融解熱量が低めのポリプロピレン系樹脂
を、表層に一軸配向ポリプロピレン系樹脂を積層する。
Description
用の積層ポリプロピレン系フイルムに関し、さらに詳し
くは、手切れ性に優れているのみならず、層間接着力お
よび外観にも優れた積層ポリプロピレン系フイルムに関
するものである。
れた防湿性、強度、透明性、表面光沢により包装用フィ
ルムとしてのみならず、粘着テープ用途等に広く用いら
れている。しかし二軸配向ポリプロピレンフィルムはそ
の強靱性を有する反面、手では容易に切断できない(手
切れ性が良くない)という問題点を有していた。
は延伸方向には容易に切断できる特性を有するものの、
延伸方向と直行する方向の強度、ヤング率等の機械的特
性が劣るため、単独では包装材料等に用いることはでき
ない。
と一軸配向ポリプロピレンフイルムを積層することで、
両者の問題点を補い合い、適度な強靱さを有し、容易に
手で切断しうる積層フイルムが見出され(実開昭49−
57567号公報、特開昭51−19080号公報、特
開昭57−25953号公報等)、これらの技術により
手切れ性に優れた実用的な包装用あるいは粘着テープ用
の積層フイルムが供給されてきた。
れ性、積層フイルムの機械的特性については問題ないも
のの、二軸配向ポリプロピレンフイルムと一軸配向ポリ
プロピレンフイルムの層間における接着力が必ずしも十
分でない場合や、層間へのエアの噛みこみによるいわゆ
るキラキラ(エアーにより散乱光が発生するため)が生
じて、外観が満足できないということがあり、この層間
接着力等について、一層の改善が要望されており、特に
層間接着強度が120g/cm以上のものはなかった。
解決し、従来技術では達成できなかった優れた手切れ性
と機械的特性を有し、かつ層間接着力に優れ、キラキラ
がない(外観に優れた)積層ポリプロピレンフイルムを
提供することを目的とする。
手切れ性の優れた積層ポリプロピレン系フイルムにおい
て、層間接着力等が樹脂の結晶融解熱量に起因すること
を見出し、層間部に一定範囲の結晶融解熱量を有する樹
脂を積層することに思い至り、層間接着強度が120g
/cm以上の本発明を成し遂げたものである。
からなる基層の少なくとも片面に、ポリプロピレン系樹
脂からなる中間層が積層され、該中間層上に一軸配向ポ
リプロピレン系樹脂からなる表層が積層された少なくと
も3層からなる積層ポリプロピレン系フイルムであっ
て、二軸配向層と一軸配向層の層間接着強度が120g
/cm以上であることを特徴とする積層ポリプロピレン
系フイルム、である。
二軸配向されたポリプロピレン系樹脂であることが必要
である。二軸配向することで、本発明の積層フイルムを
包装材料等に使用する場合に、十分な機械的強度を付与
することができる。
ン系樹脂であれば特に限定はされないが、好ましくは結
晶性のアイソタクチックポリプロピレン樹脂である。該
アイソタクチックポリプロピレン樹脂のメソペンタッド
分率は88%以上が好ましい。メソペンタッド分率と
は、アイソタクチック立体構造の全体に占める割合であ
り、13C−NMRで測定される。メソペンタッド分率が
88%未満であると、二軸配向ポリプロピレンフィルム
の剛性が低くなり、加工性に劣る場合がある。より好ま
しくはメソペンタッド分率は90%以上である。
ン樹脂のアイソタクチック度は85%以上であることが
好ましい。アイソタクチック度とは沸騰n−ヘプタンで
抽出した際の非溶解分の重量割合である。アイソタクチ
ック度が85%未満であると、キシレンやn−ヘキサン
などの溶媒による溶出分が多くなりすぎ、包装用フイル
ムとして不適となる場合がある。基層のアイソタクチッ
クポリプロピレン樹脂のアイソタクチック度は88%以
上がより好ましく、90%以上がさらに好ましい。ま
た、該ポリプロピレン樹脂のメルトフローインデックス
(MFI)は、1〜10g/10分であることが、製膜
性の観点から好ましく、2.5〜6g/10分がより好
ましい。
リプロピレン樹脂単独が好ましいが、プロピレン以外の
第2成分、例えばエチレン、ブテン、ヘキセン等を少量
(3モル%以下)ランダムに共重合したものでも良く、
また該基層に目的に応じポリプロピレン系共重合樹脂な
どが積層される場合があり、これら共重合樹脂が該基層
に回収される場合、特性上許される範囲で他の共重合樹
脂が含有されても良い。また、ポリプロピレンに添加す
ることが知られている各種の添加剤、例えば安定剤、酸
化防止剤、紫外線吸収剤、可塑剤、帯電防止剤、ブロッ
キング防止剤、有機滑剤、顔料、着色剤、造核剤などを
必要量(通常0.01〜2重量%程度)添加しても良
い。滑り性を付与し作業性や巻き取り性を向上させるた
めの、有機架橋性粒子には、架橋シリコーンや架橋ポリ
メチルメタクリレート粒子などが挙げられ、無機粒子に
はゼオライトや炭酸カルシウム、酸化ケイ素、リン酸カ
ルシウムなどを例示することができる。
より好ましくは5〜13μmである。
上とするが好ましく、手切れ性をより優れたものとする
観点から、15μm以下が好ましい。
層のポリプロピレン系樹脂は、層間接着強度120g/
cm以上を達成するために、結晶融解熱量が20〜90
J/gであることが好ましい。
脂の結晶融解熱量が100J/g以上であるのに対し、
本発明の中間層樹脂として好ましく使用されるポリプロ
ピレン系樹脂の結晶融解熱量は小さいことがポイントで
ある。結晶融解熱量が大きすぎると、層間の接着性に劣
り、エアの噛みこみによるキラキラの発生も生じやす
い。結晶融解熱量を小さくすることで、層間の接着力を
向上し、エアーの噛み込みを排除することが可能とな
る。一方、結晶融解熱量が小さすぎると加工時の耐熱性
に劣る。本発明の中間層のポリプロピレン系樹脂の結晶
融解熱量は30〜85J/gがより好ましく、40〜8
5J/gがさらに好ましい。
に伴う吸熱の主ピークが155〜163℃にあることが
好ましい。中間層のポリプロピレン系樹脂の結晶融解に
伴う吸熱のピーク温度が比較的高いことにより、加工時
の耐熱性に問題が生じることがない。この場合の主ピー
クとは単一の吸熱ピークのみ観察される場合はその単一
ピークそのものを、複数の吸熱ピークが観測される場合
はピーク面積全体の2/3以上を占めるものを指す。結
晶融解に伴う吸熱のピーク温度の上限はポリプロピレン
固有の特性値として規定されるが、結晶融解に伴うピー
ク温度の下限は、積層ポリプロピレンフィルムの耐熱性
に影響し、結晶融解に伴うピーク温度が低すぎると加工
時の耐熱性に問題が生じる場合がある。また、製膜時に
縦延伸ロールに粘着するなどの製膜上の制約が生じる場
合もある。
結晶融解に伴う吸熱の主ピークは、157〜162℃に
あることがより好ましく、158〜162℃にあること
がさらに好ましい。副ピークが155℃未満に観察され
る場合は、そのピークが140℃以上にあることが好ま
しい。
系樹脂の結晶融解に伴う吸熱のすべてのピークが155
〜163℃にあることが、製膜性と、加工時の耐熱性の
ために好ましい。
例えばメソペンタッド分率が60〜88%であるアイソ
タクチックポリプロピレン樹脂を主体としたものや、エ
チレン・プロピレン・ランダム共重合体や、プロピレン
・ブテン共重合体や、エチレン・プロピレン・ブテン三
元共重合体が挙げられる。
いものは、メソペンタッド分率が60〜88%であるア
イソタクチックポリプロピレン樹脂を主体としたもので
ある。メソペンタッド分率60〜88%であるアイソタ
クチックポリプロピレン樹脂に、結晶融解に伴う吸熱の
ピークが140〜163℃にあるポリプロピレン系共重
合樹脂が重量割合で1/3を上限に混合されたものも好
ましく使用できる。さらに本発明において好ましい中間
層樹脂としては、メソペンタッド分率が60〜88%で
あるアイソタクチックポリプロピレン樹脂と結晶融解に
伴う吸熱のピークが155〜163℃にあるポリプロピ
レン系共重合樹脂の混合物である。最も好ましいのは、
メソペンタッド分率が60〜88%であるアイソタクチ
ックポリプロピレン単独である。
脂のゴム成分が増大するためか、加工時の耐熱性に劣る
ことで取扱いが困難になる場合がある。一方、層間接着
性の観点からメソペンタッド分率は88%以下が好まし
い。本発明の表層樹脂のアイソタクチックポリプロピレ
ンのメソペンタッド分率は65〜85%がより好まし
く、68〜83%が最も好ましい。メソペンタッド分率
をかかる値とするには、本発明のメソペンタッド分率を
有するアイソタクチックポリプロピレンを選定するか、
異なったメソペンタッド分率の2種以上のアイソタクチ
ックポリプロピレン樹脂を混合することで達成できる。
比較的小さく、かつ、結晶融解に伴う吸熱の主ピークは
通常のアイソタクチックポリプロピレン樹脂と同様のも
のとすることができる。
ピレン系樹脂のMFIは1〜20g/10分であること
が、基層との積層性のため好ましい。
m、より好ましくは0.5〜1.0μmである。層間接
着力の観点から0.2μm以上とすることが好ましく、
経済性の観点から、2μm以下が好ましい。
は、上記中間層上に表層として一軸配向されたポリプロ
ピレン系樹脂が積層される。該表層樹脂は一軸配向され
ていることが必要である。これにより、本発明の積層フ
イルムに対し、方向性を付与し、手切れ性を与えること
ができる。
ロピレン系樹脂であればよいが、好ましい樹脂や添加剤
等については基層樹脂と同様である。他の樹脂を多く共
重合することで、表層部分が軟化し、積層フイルムの手
切れ性に影響を与える場合があるため、特に手切れ性の
観点から、アイソタクチックポリプロピレン樹脂単独が
より好ましい。また、生産性や経済性等を考えると基層
と同一の樹脂を用いることが好ましいが、必ずしもそれ
に限定されるものではない。
点から、10〜40μmが好ましく、より好ましくは1
5〜30μmである。
比の関係は、手切れ性および実用強度の観点から、1:
4〜1:1の範囲にあることが好ましく、1:3〜2:
3がより好ましい。
5〜50μmが好ましく、20〜40μmがより好まし
い。包装用途では経済性の観点から、20〜30μmが
好ましく、粘着テープ用途では、実用強度の観点から、
30〜40μmが好ましい。
は、基層の少なくとも片面に上述の中間層樹脂、表層樹
脂が積層されるが、反対の面には必要に応じ、第4の層
が積層されても良い。第4の層の樹脂としては、例え
ば、接着性確保のために中間層樹脂と同様の樹脂が積層
されても良い。また、滑り性を付与するには、ポリプロ
ピレン系樹脂に有機架橋粒子あるいは無機粒子が添加さ
れたものや、エチレン−プロピレンブロック共重合体、
エチレン−プロピレンブロック共重合体と高密度ポリエ
チレンの混合物などが積層されることが好ましい。これ
ら反対面の第3の層表面は必要に応じ、コロナ放電処理
などで活性化することが行われる。
ルムの製造方法の一例について説明するが、本発明は下
記製造方法により制約を受けるものではない。
ピレン樹脂および中間層のポリプロピレン系樹脂を準備
し、これらを別々の押出機に供給して230〜290℃
の温度で融解させ、濾過フィルターを経た後、短管ある
いは口金内で合流せしめ、目的とするそれぞれの積層厚
みでスリット状口金から押し出し、金属ドラムに巻き付
けてシート状に冷却固化せしめ未延伸積層フィルムとす
る。この場合冷却用ドラムの温度は20〜50℃としフ
ィルムを結晶化させることが好ましい。
5℃の温度に加熱し、長手方向に4〜7倍に延伸した
後、その中間層上に、230〜290℃の温度で融解さ
せた表層のアイソタクチックポリプロピレン樹脂を所定
の積層厚みでスリット状口金から押し出し、ラミネート
し、金属ドラムに巻き付けてシート状に冷却固化せしめ
3層積層フィルムとする。次いでテンター式延伸機に導
入し140〜170℃で幅方向に7〜11倍に延伸した
後、100〜160℃で弛緩熱処理し冷却する。さら
に、必要に応じ、空気あるいは窒素あるいは炭酸ガスと
窒素の混合雰囲気中で、コロナ放電処理した後、巻き取
る。
した。
し、ポリプロピレンへの添加物を除去する。その後13
0℃で2時間真空乾燥する。これから重量W(mg)の
試料を取り、ソックスレー抽出器に入れ沸騰n−ヘプタ
ンで12時間抽出する。次に、この試料を取り出しアセ
トンで十分洗浄した後、130℃で6時間真空乾燥しそ
の後常温まで冷却し、重量W’(mg)を測定し、次式
で求めた。
0(%)
I:g/10分) ASTM−D−1238に準じて230℃、2.16k
gの条件で測定した。
結晶融解熱量(J/g) Seiko Instruments社製熱分析装置R
DC220型に、5mgの中間層樹脂をアルミニウムパ
ンに封入して装填し、20℃/分の速度で昇温し、結晶
融解吸熱のピーク温度を求めた。また、吸熱ピークの面
積により、同社製熱分析システムSSC5200の内蔵
プログラムを用い結晶融解熱量を算出した。2種以上の
樹脂の混合物で吸熱ピークが複数の場合は、それぞれの
結晶融解熱量の和を結晶融解熱量とした。
溶解させ、JEOL製JNM−GX270装置を用い、
共鳴周波数67.93MHzで13C−NMRを測定し
た。得られたスペクトルの帰属およびメソペンタッド分
率の計算については、T.Hayashiらが行った方
法(Polymer、29、138〜143(198
8))に基づき、メチル基由来のスペクトルについて、
mmmmmmピークを21.855ppmとして各ピー
クの帰属を行い、ピーク面積を求めてメチル基由来全ピ
ーク面積に対する比率を百分率で表示した。詳細な測定
条件は以下のとおりである。
ゼン−D6(10wt%)測定温度:120〜130℃ 共鳴周波数:67.93MHz パルス幅:10μ秒(45°パルス) パルス繰り返し時間:7.091秒 データ点:32K 積算回数:8168 測定モード:ノイズデカップリング
人差指同士が接するようにして持つ。フィルムを横手方
向にひねるように急速な力を加える。このテストを10
回繰り返し、以下の区分をする。
ィルムの両面にJISZ1522に適合する24mm幅
のセロハン粘着テープを張り付け、横手方向に15mm
の幅に裁断する。記録計付きの引っ張り試験器を使用
し、200mm/分の速度で、90度の角度で引っ張
り、剥離力を測定する。測定単位はg/cmである。
により観察し、以下の区分をする。
クポリプロピレン(アイソタクチック度:96%、MF
I:2.5g/10分、メソペンタッド分率:92%)
のものを準備し、中間層樹脂として、アイソタクチック
ポリプロピレン(アイソタクチック度:86%、MF
I:2.8g/10分、メソペンタッド分率:74%、
結晶融解に伴う吸熱のピーク温度:161℃、結晶融解
熱量:77J/g)のものを準備し、これらを別々の押
出機に供給して250℃の温度で融解させ、濾過フィル
ターをを経た後、口金内で合流後、スリット状口金から
押し出し、30℃にコントロールした金属ドラムで成形
し、未延伸積層フィルムを得た。この未延伸積層フィル
ムを140℃の温度に予熱し、長手方向に4.5倍に延
伸した後、その中間層上に、250℃の温度で融解した
アイソタクチックポリプロピレン(アイソタクチック
度:96%、MFI:2.5g/10分、メソペンタッ
ド分率:92%)を押し出し、ラミネートし、20℃に
コントロールした金属ドラムで成形し、3層積層フィル
ムを得た。次いでテンター式延伸機で160℃で横手方
向に10倍延伸し、コロナ放電処理後巻き取った。
μm、中間層は1μm、一軸配向層は17μmで積層フ
ィルムの総厚みは25μmであった。尚、各層の厚みは
押し出し機特性に準じて、押し出し機の回転数より算出
した。
結晶融解熱量を有するアイソタクチックポリプロピレン
とした以外は、実施例1と同じ条件で製膜し、評価し
た。
アイソタクチックポリプロピレンに他の樹脂を混合して
使用した以外は実施例1と同じ条件で製膜し、評価し
た。
外は、実施例1と同じ条件で製膜し、評価した。
施例1と同じ条件で製膜し、評価した。
ポリプロピレンフイルムは、手切れ性に優れ、かつ層間
接着力および外観についても優れた結果が得られた。
2:2.9(実施例10)になると、実用上問題ないも
のの手切れ性が若干低下している。また、厚み比が1:
4になると(実施例11)実用上の問題はやはりないも
のの、加工中のフィルム破断が発生したものが一部であ
った。一方、中間層の厚みが、0.2μmの場合(実施
例13)は実用上十分なものの、より厚いものと比較す
ると層間接着力が低下したことがわかる。
レンに変更した以外は実施例1と同じ条件で製膜したも
のを比較例1とした。
した樹脂と他の樹脂を混合したこと以外は実施例1と同
じ条件で製膜したものを比較例2、3とした。
製膜し、2層の積層フイルムを得た。
3に示すように、これらの比較例では、層間接着力およ
び外観性(キラキラ)のいずれも不合格であった。
結晶融解熱量が101J/gと高いため、また比較例4
では中間層がないため、層間接着力が低く、外観も悪く
なった。比較例2、3では、低結晶融解熱量を持つ成分
を混合したため、層間接着力が若干改善されたが、外観
含めて合格レベルまでには至らなかった。
は、基層に二軸配向ポリプロピレン系樹脂を、中間層に
結晶融解熱量が20〜90J/gであるポリプロピレン
系樹脂を、表層に一軸配向ポリプロピレン系樹脂を積層
することで、手切れ性、機械的強度、層間接着力(層間
接着強度120g/cm以上)、外観性いずれも優れた
ものとすることができ、各種包装材料や粘着テープ等に
最適な積層フイルムである。
Claims (8)
- 【請求項1】二軸配向ポリプロピレン系樹脂からなる基
層の少なくとも片面に、ポリプロピレン系樹脂からなる
中間層が積層され、該中間層上に一軸配向ポリプロピレ
ン系樹脂からなる表層が積層された少なくとも3層から
なる積層ポリプロピレン系フイルムであって、二軸配向
層と一軸配向層の層間接着強度が120g/cm以上で
あることを特徴とする積層ポリプロピレン系フイルム。 - 【請求項2】中間層が結晶融解熱量が20〜90J/g
のポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項
1記載の積層ポリプロピレン系フイルム。 - 【請求項3】中間層のポリプロピレン系樹脂が、結晶融
解に伴う吸熱の主ピークが155〜163℃であること
を特徴とする請求項2記載の積層ポリプロピレン系フイ
ルム。 - 【請求項4】中間層のポリプロピレン系樹脂が、メソペ
ンタッド分率が60〜88%のアイソタクチックポリプ
ロピレンを主体とした樹脂であることを特徴とする請求
項2または3記載の積層ポリプロピレン系フイルム。 - 【請求項5】中間層のポリプロピレン系樹脂が、メソペ
ンタッド分率が60〜88%のアイソタクチックポリプ
ロピレンであることを特徴とする請求項2または3記載
の積層ポリプロピレン系フイルム。 - 【請求項6】基層および表層のポリプロピレン系樹脂が
アイソタクチックポリプロピレンであり、かつそのメソ
ペンタッド分率が88%以上であることを特徴とする請
求項1〜5いずれかに記載の積層ポリプロピレン系フイ
ルム。 - 【請求項7】中間層の厚みが0.2〜2μmであり、か
つ二軸配向層と一軸配向層の厚みの比が1:4〜1:1
の範囲であることを特徴とする請求項1〜6いずれかに
記載の積層ポリプロピレン系フイルム。 - 【請求項8】二軸配向層と一軸配向層の厚みの比が1:
3〜2:3の範囲であることを特徴とする請求項7記載
の積層ポリプロピレン系フイルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10193439A JP2000025173A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | 積層ポリプロピレン系フイルム |
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JP10193439A JP2000025173A (ja) | 1998-07-08 | 1998-07-08 | 積層ポリプロピレン系フイルム |
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Publication Number | Publication Date |
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- 1998-07-08 JP JP10193439A patent/JP2000025173A/ja active Pending
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KR20230042733A (ko) | 2020-11-24 | 2023-03-29 | 아사히 가세이 가부시키가이샤 | Ptp 용 덮개재 및 ptp 포장체 |
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