JP2000023300A - サウンドシステム自動設定装置 - Google Patents

サウンドシステム自動設定装置

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JP2000023300A
JP2000023300A JP10190123A JP19012398A JP2000023300A JP 2000023300 A JP2000023300 A JP 2000023300A JP 10190123 A JP10190123 A JP 10190123A JP 19012398 A JP19012398 A JP 19012398A JP 2000023300 A JP2000023300 A JP 2000023300A
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Japan
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speaker
signal
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signals
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Seiichi Iida
清一 飯田
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Victor Company of Japan Ltd
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Victor Company of Japan Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 スピーカの接続の有無や低音再生能力に応じ
て最適なモードを自動的に設定することができるサウン
ドシステム自動設定装置を提供する。 【解決手段】 試験信号発生器12によって試験信号を
発生し、電力増幅器7とスピーカ接続端子8との間に設
けた電流検出器14aによってスピーカ9へと流れる電
流を検出する。判定器14bは、電流検出器14aの検
出出力によってスピーカ9の有無及び低音再生能力を判
定する判定信号を生成する。制御部10は判定信号によ
ってスピーカ9の接続の有無や低音再生能力を検出す
る。これによって、最適なモードを自動設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のスピーカを
備えて、音声信号をサラウンド再生するサウンドシステ
ムに係り、スピーカの数や性能に応じて音声信号を最適
な再生方法(モード)で再生することができるよう自動
的に設定することができるサウンドシステム自動設定装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年になって、家庭においても映画館の
ような臨場感や迫力のある音声を楽しみたいという要望
が高まっていることから、複数のスピーカを備えて、音
声信号をサラウンド再生するサウンドシステムが普及し
始めている。この種のサウンドシステムは、オーディオ
装置のみとして用いられる場合や、テレビジョン受像機
等の映像表示装置と組み合わせて、いわゆるホームシア
ターのように用いられる場合とがある。
【0003】ここで、従来のサウンドシステムについて
説明する。図6は従来のサウンドシステムの第1例であ
り、4チャンネルのマルチサラウンドシステムを示すブ
ロック図である。
【0004】図6において、アナログ信号である左右の
音声信号Lt,Rtはマトリクス回路1に入力され、マ
トリクス回路1は音声信号Lt,Rtより、左右の音声
信号L,R(以下、左信号L,右信号Rと略記する)
と、センターの音声信号C(以下、センター信号Cと略
記する)と、サラウンド用の音声信号S(以下、サラウ
ンド信号Sと略記する)を生成する。左,右信号L,R
とセンター信号Cは、モード選択部2に入力され、後述
するモードが選択される。サラウンド信号Sは、遅延回
路3,低域通過フィルタ4,ノイズリダクション回路5
に順次入力される。
【0005】モード選択部2より出力された左,右信号
L,Rとセンター信号Cは、それぞれ、音量・音質調整
器6L,6R,6Cに入力され、ノイズリダクション回
路5より出力されたサラウンド信号Sは、音量・音質調
整器6Sに入力され、それぞれ音量や音質が調整され
る。なお、モードによっては、センター信号Cは直接的
にモード選択部2より出力されないこともある。音量・
音質調整器6L,6R,6C,6Sより出力された信号
は、それぞれ、電力増幅器7L,7R,7C,7Sに入
力されて電力が増幅される。
【0006】電力増幅器7L,7R,7C,7Sより出
力された信号は、それぞれ、スピーカ接続端子8L,8
R,8C,8Sを介して、左用のスピーカ9L,右用の
スピーカ9R,センタースピーカ9C,2つのサラウン
ドスピーカ9Sに入力され、それぞれの音声信号が再生
される。
【0007】マイクロコンピュータよりなる制御部10
は、後述するように、センタースピーカ9Cの有無や大
きさ(低音再生能力)に応じて最適なモードを選択する
よう、モード選択部2を制御する。このモードの選択
は、ユーザによって行われる。
【0008】ここで、モード選択部2が選択するモード
について説明する。モード選択部2は、図7(A)〜
(C)に示す3つのモードを備えており、これらはセン
タースピーカ9Cの有無や低音再生能力に応じて選択さ
れるものである。
【0009】図7において、(A)はノーマルモードと
称されるモードであり、このノーマルモードは、センタ
ースピーカ9Cが比較的小型で低音再生能力がそれほど
ない場合に用いられる。図7において、(B)はファン
トムモードと称されるモードであり、このファントムモ
ードは、センタースピーカ9Cが接続されていない場合
に用いられる。図7において、(C)はワイドモードと
称されるモードであり、このワイドモードは、センター
スピーカ9Cが比較的大型で低音再生能力が十分にある
場合に用いられる。
【0010】以下、それぞれのモードについて詳細に説
明する。まず、図7(A)に示すノーマルモードでは、
センター信号Cが低域通過フィルタ21と高域通過フィ
ルタ22に入力される。低域通過フィルタ21の出力は
減衰器23によって減衰され、加算器24,25に入力
される。高域通過フィルタ22の出力はそのままセンタ
ー信号Cとして出力される。左,右信号L,Rは加算器
24,25に入力される。加算器24,25は左,右信
号L,Rと減衰器23の出力とを加算し、それぞれ左,
右信号L,Rとして出力する。
【0011】この説明より分かるように、図7(A)に
示すノーマルモードは、センタースピーカ9Cより再生
されるべきセンター信号Cの内の低域成分を左,右信号
L,Rに加算することによって、比較的大型で低音再生
能力のある左右のスピーカ9L,9Rにより再生するも
のである。従って、左右のスピーカ9L,9Rと、セン
タースピーカ9Cにより再生される音声信号の周波数特
性は、それぞれ、図8(A)の(ア),(イ)に示すよ
うな特性となる。
【0012】図7(B)に示すファントムモードでは、
センター信号Cが減衰器23入力されて減衰され、加算
器24,25に入力される。左,右信号L,Rは加算器
24,25に入力される。加算器24,25は左,右信
号L,Rと減衰器23の出力とを加算し、それぞれ左,
右信号L,Rとして出力する。
【0013】この説明より分かるように、図7(B)に
示すファントムモードは、センタースピーカ9Cより再
生されるべきセンター信号Cを左,右信号L,Rに加算
することによって、左右のスピーカ9L,9Rにより再
生するものである。従って、左右のスピーカ9L,9R
により再生される音声信号の周波数特性は、図8(B)
に示すような特性となる。
【0014】図7(C)に示すワイドモードでは、左,
右信号L,R及びセンター信号Cはそのまま出力され、
それぞれ左右のスピーカ9L,9Rとセンタースピーカ
9Cによって独立して再生されることになる。従って、
左右のスピーカ9L,9Rと、センタースピーカ9Cに
より再生される音声信号の周波数特性は、それぞれ、図
8(C)の(ア),(イ)に示すような特性となる。
【0015】以上のセンタースピーカ9Cの有無もしく
は低音再生能力とモードとの関係について、表1にまと
めて示す。
【0016】
【表1】
【0017】次に、図9は従来のサウンドシステムの第
2例であり、6チャンネルのマルチサラウンドシステム
を示すブロック図である。図9において、図6と同一機
能を有する部分には同一符号が付してある。
【0018】図9において、デジタル信号である5チャ
ンネルの音声信号S5はサラウンドデコーダ11に入力
され、サラウンドデコーダ11は音声信号S5より、左
右の音声信号L,R(以下、左信号L,右信号Rと略記
する)と、センターの音声信号C(以下、センター信号
Cと略記する)と、左右のサラウンド用の音声信号S
L,SR(以下、左サラウンド信号SL,右サラウンド
信号SRと略記する)と、低音再生用の信号LFE(以
下、低音信号LFEと略記する)を生成する。
【0019】これらの左,右信号L,Rと、センター信
号Cと、左,右サラウンド信号SL,SRと、低音信号
LFEは、モード選択部2に入力され、後述するモード
が選択される。なお、ここでは、全ての信号がモード選
択部2より出力されるように図示しているが、後述のよ
うに、センター信号Cと低音信号LFEは、モードによ
ってはモード選択部2より直接出力されない場合もあ
る。
【0020】モード選択部2より出力された左,右信号
L,Rと、センター信号Cと、左,右サラウンド信号S
L,SRと、低音信号LFEは、それぞれ、音量・音質
調整器6L,6R,6C,6SL,6SR,6LFEに
入力され、それぞれ音量や音質が調整される。音量・音
質調整器6L,6R,6C,6SL,6SR,6LFE
より出力された信号は、それぞれ、電力増幅器7L,7
R,7C,7SL,7SR,7LFEに入力されて電力
が増幅される。
【0021】電力増幅器7L,7R,7C,7SL,7
SR,7LFEより出力された信号は、それぞれ、スピ
ーカ接続端子8L,8R,8C,8SL,8SR,8L
FEを介して、左用のスピーカ9L,右用のスピーカ9
R,センタースピーカ9C,左用のサラウンドスピーカ
9SL,右用のサラウンドスピーカ9SR,サブウーハ
9LFEに入力され、それぞれの音声信号が再生され
る。
【0022】マイクロコンピュータよりなる制御部10
は、後述するように、左右のスピーカ9L,9Rの大き
さ(低音再生能力)や、センタースピーカ9Cの有無も
しくは大きさ(低音再生能力)、左右のサラウンドスピ
ーカ9SL,9SRの大きさ(低音再生能力)、サブウ
ーハ9LFEの有無に応じて最適なモードを選択するよ
う、モード選択部2を制御する。このモードの選択は、
ユーザによって行われる。
【0023】ここで、モード選択部2が選択するモード
について説明する。モード選択部2は、図10(A),
(B)と、図11(A)〜(C)と、図12(A)〜
(C)と、図13(A)〜(C)と、図14(A)〜
(C)に示す11のモードを備えており、これらは上記
のような条件に応じて選択されるものである。
【0024】図10において、(A)に示す第1のモー
ドは、左右のスピーカ9L,9R,センタースピーカ9
C,左右のサラウンドスピーカ9SL,9SRの全てが
比較的小型で低音再生能力がそれほどなく、サブウーハ
9LFEを接続している場合に用いられるモードであ
る。
【0025】左,右信号L,Rと、センター信号Cと、
左,右サラウンド信号SL,SRは加算器26に入力さ
れて低音信号LFEに加算される。左,右信号L,R
と、センター信号Cと、左,右サラウンド信号SL,S
Rは、それぞれ高域通過フィルタ22を介して出力さ
れ、加算器26の出力は低域通過フィルタ21を介して
出力される。この第1のモードでは、全体の低音を、サ
ブウーハ9LFEで再生しようとするものである。
【0026】図10において、(B)に示す第2のモー
ドは、第1のモードよりセンタースピーカ9Cをなくし
たモードである。左,右信号L,Rと、センター信号C
と、左,右サラウンド信号SL,SRは加算器26に入
力されて低音信号LFEに加算される。左,右信号L,
Rと、センター信号Cと、左,右サラウンド信号SL,
SRは、それぞれ高域通過フィルタ22を介して出力さ
れ、加算器26の出力は低域通過フィルタ21を介して
出力される。
【0027】センター信号Cはさらに減衰器23によっ
て減衰され、加算器24,25に入力される。加算器2
4,25は左,右信号L,Rと減衰器23の出力とを加
算し、それぞれ左,右信号L,Rとして出力する。この
第2のモードでは、全体の低音を、サブウーハ9LFE
で再生し、センタースピーカ9Cより再生されるべきセ
ンター信号Cの内の高域成分を左,右信号L,Rに加算
することによって、左右のスピーカ9L,9Rにより再
生しようとするものである。
【0028】図11において、(A)に示す第3のモー
ドは、左右のスピーカ9L,9Rが比較的大型で低音再
生能力が十分にあり、センタースピーカ9Cと左右のサ
ラウンドスピーカ9SL,9SRが比較的小型で低音再
生能力がそれほどなく、サブウーハ9LFEを接続して
いない場合に用いられるモードである。
【0029】センター信号Cと、左,右サラウンド信号
SL,SRは加算器26に入力されて低音信号LFEに
加算される。センター信号Cと、左,右サラウンド信号
SL,SRは、それぞれ高域通過フィルタ22を介して
出力される。加算器26の出力は低域通過フィルタ21
を介して加算器24,25に入力される。加算器24,
25は左,右信号L,Rと減衰器23の出力とを加算
し、それぞれ左,右信号L,Rとして出力する。この第
3のモードでは、センター信号Cと、左,右サラウンド
信号SL,SRの低域成分と、低音信号LFEを、左右
のスピーカ9L,9Rで再生しようとするものである。
【0030】図11において、(B)に示す第4のモー
ドは、第3のモードよりセンタースピーカ9Cをなくし
たモードである。左,右サラウンド信号SL,SRは加
算器26に入力されて低音信号LFEに加算される。
左,右信号L,Rは高域通過フィルタ22を介して出力
される。センター信号Cは減衰器23によって減衰さ
れ、加算器24,25に入力される。加算器26の出力
は低域通過フィルタ21を介して加算器24,25に入
力される。
【0031】加算器24,25は左,右信号L,Rと減
衰器23の出力と低域通過フィルタ21を介して入力さ
れた加算器26の出力とを加算し、それぞれ左,右信号
L,Rとして出力する。この第4のモードでは、左,右
サラウンド信号SL,SRの低域成分と、低音信号LF
Eと、センター信号Cを左右のスピーカ9L,9Rで再
生しようとするものである。
【0032】図11において、(C)に示す第5のモー
ドは、左右のスピーカ9L,9Rとセンタースピーカ9
Cが比較的大型で低音再生能力が十分にあり、左右のサ
ラウンドスピーカ9SL,9SRが比較的小型で低音再
生能力がそれほどなく、サブウーハ9LFEを接続して
いない場合に用いられるモードである。
【0033】左,右サラウンド信号SL,SRは加算器
26に入力されて低音信号LFEに加算される。センタ
ー信号Cはそのまま出力され、左,右サラウンド信号S
L,SRは、それぞれ高域通過フィルタ22を介して出
力される。加算器26の出力は低域通過フィルタ21を
介して加算器24,25に入力される。
【0034】加算器24,25は左,右信号L,Rと低
域通過フィルタ21を介して入力された加算器26の出
力とを加算し、それぞれ左,右信号L,Rとして出力す
る。この第5のモードでは、左,右サラウンド信号S
L,SRの低域成分と低音信号LFEを、左右のスピー
カ9L,9Rで再生しようとするものである。
【0035】さらに、図12において、(A)に示す第
6のモードは、左右のスピーカ9L,9Rと左右のサラ
ウンドスピーカ9SL,9SRが比較的大型で低音再生
能力が十分にあり、センタースピーカ9Cが比較的小型
で低音再生能力がそれほどなく、サブウーハ9LFEを
接続していない場合に用いられるモードである。
【0036】センター信号Cは高域通過フィルタ22を
介してセンター信号Cとして出力されると共に、低域通
過フィルタ21及び減衰器23を介して加算器24,2
5に入力される。低音信号LFEは、加算器24,2
5,27,28に入力される。
【0037】加算器24,25は、左,右信号L,R
と、減衰器23を介して入力されたセンター信号Cと、
低音信号LFEとを加算し、それぞれ左,右信号L,R
として出力する。加算器27,28は、左,右サラウン
ド信号SL,SRと低音信号LFEとを加算し、それぞ
れ左,右サラウンド信号SL,SRとして出力する。こ
の第6のモードでは、センター信号Cの低域成分を左右
のスピーカ9L,9Rで再生し、低音信号LFEを、左
右のスピーカ9L,9Rと左右のサラウンドスピーカ9
SL,9SRで再生しようとするものである。
【0038】図12において、(B)に示す第7のモー
ドは、第6のモードよりセンタースピーカ9Cをなくし
たモードである。センター信号Cは減衰器23によって
減衰され、加算器24,25に入力される。低音信号L
FEは、加算器24,25,27,28に入力される。
加算器24,25は、左,右信号L,Rと、減衰器23
を介して入力されたセンター信号Cと、低音信号LFE
とを加算し、それぞれ左,右信号L,Rとして出力す
る。加算器27,28は、左,右サラウンド信号SL,
SRと低音信号LFEとを加算し、それぞれ左,右サラ
ウンド信号SL,SRとして出力する。
【0039】この第7のモードでは、センター信号Cを
左右のスピーカ9L,9Rで再生し、低音信号LFE
を、左右のスピーカ9L,9Rと左右のサラウンドスピ
ーカ9SL,9SRで再生しようとするものである。
【0040】図12において、(C)に示す第7のモー
ドは、左右のスピーカ9L,9Rと、センタースピーカ
9Cと、左右のサラウンドスピーカ9SL,9SRの全
てが比較的大型で低音再生能力が十分にあり、サブウー
ハ9LFEを接続していない場合に用いられるモードで
ある。
【0041】低音信号LFEは、加算器24,25,2
7,28,29に入力される。加算器24,25は、
左,右信号L,Rと低音信号LFEとを加算し、それぞ
れ左,右信号L,Rとして出力する。加算器27,28
は、左,右サラウンド信号SL,SRと低音信号LFE
とを加算し、それぞれ左,右サラウンド信号SL,SR
として出力する。加算器29は、センター信号Cと低音
信号LFEとを加算し、センター信号Cとして出力す
る。
【0042】この第8のモードでは、低音信号LFE
を、左右のスピーカ9L,9Rと、センタースピーカ9
Cと、左右のサラウンドスピーカ9SL,9SRの全て
で再生しようとするものである。
【0043】図13において、(A)に示す第9のモー
ドは、左右のスピーカ9L,9Rと左右のサラウンドス
ピーカ9SL,9SRが比較的大型で低音再生能力が十
分にあり、センタースピーカ9Cが比較的小型で低音再
生能力がそれほどなく、サブウーハ9LFEを接続して
いる場合に用いられるモードである。
【0044】センター信号Cは高域通過フィルタ22を
介してセンター信号Cとして出力されると共に、低域通
過フィルタ21及び減衰器23を介して加算器24,2
5に入力される。加算器24,25は、左,右信号L,
Rと減衰器23を介して入力されたセンター信号Cとを
加算し、それぞれ左,右信号L,Rとして出力する。
左,右サラウンド信号SL,SRと低音信号LFEは、
それぞれそのまま出力される。
【0045】この第9のモードでは、センター信号Cの
低域成分を左右のスピーカ9L,9Rで再生しようとす
るものである。
【0046】図13において、(B)に示す第10のモ
ードは、第9のモードよりセンタースピーカ9Cをなく
したモードである。センター信号Cは減衰器23によっ
て減衰され、加算器24,25に入力される。加算器2
4,25は、左,右信号L,Rと減衰器23を介して入
力されたセンター信号Cとを加算し、それぞれ左,右信
号L,Rとして出力する。左,右サラウンド信号SL,
SRと低音信号LFEは、それぞれそのまま出力され
る。
【0047】この第10のモードでは、センター信号C
を左右のスピーカ9L,9Rで再生しようとするもので
ある。
【0048】図13において、(C)に示す第11のモ
ードは、左右のスピーカ9L,9Rと、センタースピー
カ9Cと、左右のサラウンドスピーカ9SL,9SRの
全てが比較的大型で低音再生能力が十分にあり、サブウ
ーハ9LFEを接続している場合に用いられるモードで
ある。この場合、左,右信号L,Rと、センター信号C
と、左,右サラウンド信号SL,SRと、低音信号LF
Eは全てそのまま出力される。
【0049】以上説明した6チャンネルのマルチサラウ
ンドシステムにおける、それぞれのスピーカの接続の有
無もしくは低音再生能力とモードとの関係について、表
2にまとめて示す。
【0050】
【表2】
【0051】
【発明が解決しようとする課題】以上説明したように、
マルチサラウンドシステムを有するサウンドシステムに
おいては、ユーザは、スピーカを接続するかしないか、
さらに、スピーカを接続する場合には、そのスピーカの
大きさ(低音再生能力)を考慮して、最もふさわしいモ
ードを選択することが必要となる。
【0052】しかしながら、これはユーザにとっては極
めて困難で、最適なモードを選択することは容易ではな
いという問題点があった。
【0053】本発明はこのような問題点に鑑みなされた
ものであり、スピーカの接続の有無や低音再生能力に応
じて最適なモードを自動的に設定することができるサウ
ンドシステム自動設定装置を提供することを目的とす
る。
【0054】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述した従来
の技術の課題を解決するため、複数のスピーカにより再
生されるべき複数の音声信号が入力され、前記複数のス
ピーカの内の少なくとも1つのスピーカのスピーカ接続
端子への接続の有無もしくは低音再生能力に応じて、そ
のスピーカに供給されるべき音声信号の少なくとも一部
の周波数成分をそのスピーカとは異なる他のスピーカに
出力する複数のモードの内のいずれかを選択するモード
選択部(2)を備えたサウンドシステムであり、前記モ
ードを自動的に設定するサウンドシステム自動設定装置
において、スピーカ接続端子への接続の有無もしくは低
音再生能力の判定の対象とされている前記スピーカが前
記スピーカ接続端子に接続されているか否かを検出する
ための第1の試験信号と、前記スピーカの最低共振周波
数を検出するための第2の試験信号との少なくとも一方
を発生する試験信号発生器(12)と、前記スピーカ接
続端子に接続され、前記スピーカ接続端子に前記第1の
試験信号を供給した際に流れる電流を検出して、その検
出出力によって前記スピーカ接続端子に前記スピーカが
接続されているか否かを判定するための判定信号を出力
し、前記スピーカ接続端子に前記第2の試験信号を供給
した際に流れる電流を検出して、その検出出力によって
前記スピーカの最低共振周波数を判定するための判定信
号を出力する電流検出・判定器(14)と、前記電流検
出・判定器からの判定信号によって、前記スピーカ接続
端子に前記スピーカが接続されているか否か、及び、前
記スピーカ接続端子に前記スピーカが接続されている場
合に前記スピーカの最低共振周波数の少なくとも一方を
検出すると共に、この検出結果に応じて前記モード選択
部が選択するモードを自動設定する制御部(10)とを
設けて構成したことを特徴とするサウンドシステム自動
設定装置を提供するものである。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明のサウンドシステム
自動設定装置について、添付図面を参照して説明する。
図1は本発明のサウンドシステム自動設定装置の第1実
施例を示すブロック図、図2は本発明のサウンドシステ
ム自動設定装置の第2実施例を示すブロック図、図3は
本発明のサウンドシステム自動設定装置の原理を説明す
るためのブロック図、図4は本発明のサウンドシステム
自動設定装置の原理を説明するための特性図、図5は本
発明のサウンドシステム自動設定装置の動作を説明する
ためのフローチャートである。なお、図1,図2におい
て、図6,図9と同一部分には同一符号が付してある。
【0056】まず、図3を用いて本発明のサウンドシス
テム自動設定装置の原理について説明する。図3におい
て、音質/音量調整器6と電力増幅器7との間には、切
換器13が挿入されている。なお、音質/音量調整器6
は、図6中の音質/音量調整器6Cや図9中の音質/音
量調整器6L〜6LFEの総称であり、電力増幅器7
は、図6中の電力増幅器7Cや図9中の電力増幅器7L
〜7LFEの総称である。
【0057】切換器13の一方の端子には音質/音量調
整器6からの音声信号が入力され、他方の端子には試験
信号発生器12からの試験信号が入力される。切換器1
3は制御部10の制御によって音質/音量調整器6から
の音声信号と試験信号発生器12からの試験信号とを選
択するようになっており、通常は図示のように音質/音
量調整器6からの音声信号を選択し、モードの自動設定
の際に試験信号発生器12からの試験信号とを選択す
る。なお、試験信号発生器12は、切換器13の個数
(即ち、接続の有無や低音再生能力を判定するスピーカ
のチャンネル数)に応じた数の出力を有する。
【0058】また、電力増幅器7とスピーカ接続端子8
との間には、電流検出器14aが挿入されている。スピ
ーカ接続端子8にはスピーカ9が接続されている。な
お、スピーカ接続端子8は、図6中のスピーカ接続端子
8Cや図9中のスピーカ接続端子8L〜8LFEの総称
であり、スピーカ9は、図6中のスピーカ9Cや図9中
のスピーカ9L〜9LFEの総称である。
【0059】電流検出器14aは、電流検出抵抗R1
と、電力増幅器7と電流検出抵抗R1との接続点に直列
接続された抵抗R2,R3と、電流検出抵抗R1とスピ
ーカ接続端子との接続点に直列接続された抵抗R4,R
5と、抵抗R2,R3の接続点が+端子に接続され、抵
抗R4,R5の接続点が−端子に接続されたオペアンプ
141とを備えて構成されている。なお、抵抗R3の一
端は接地され、抵抗R5の一端はオペアンプ141の出
力端子に接続されている。
【0060】電流検出器14aの出力は判定器14bに
入力される。判定器14bは、ダイオードD1と、抵抗
R6と、コンデンサC1と、コンパレータ142とを備
えて構成されている。コンパレータ142の一方の端子
には電流検出器14aの出力が入力され、他方の端子に
は判定電圧が入力される。コンパレータ142の出力は
インタフェイス15に入力される。
【0061】電流検出器14aと判定器14bは、電流
検出・判定器14を構成しており、電流検出・判定器1
4は、接続の有無や低音再生能力を判定するスピーカの
チャンネル数に応じた数だけ必要となる。従って、イン
タフェイス15には、電流検出・判定器14の出力がパ
ラレルに入力される。インタフェイス15は入力された
パラレルデータをシリアルデータに変換し、制御部10
に入力する。これによって、制御部10の入力端子を少
なくすることができる。制御部10は、上記のように切
換器13を制御すると共に、試験信号発生器12を制御
する。
【0062】次に、図3の構成によるスピーカ9の有無
や低音再生能力の判定動作について説明する。まず、ス
ピーカ9の有無を判定するには、スピーカ9がスピーカ
接続端子8に接続されているか否かを判定すればよい。
制御部10の制御によって、切換器13を試験信号発生
器12側に接続し、試験信号発生器12より所定のレベ
ルと周波数の正弦波信号(第1の試験信号)を発生させ
る。
【0063】このとき、スピーカ9が接続されていれ
ば、電流検出器14a中の電流検出抵抗R1には、スピ
ーカ9に流れる電流と同じ電流が流れ、電流検出器14
aからはその電流に比例した電圧の信号が出力される。
そして、この電流検出器14aの出力信号は、判定器1
4bにより信号レベルに比例した直流に変換され、コン
パレータ142によって判定電圧と比較される。判定電
圧より高い電圧であれば、コンパレータ142よりハイ
レベル(もしくはローレベル)が出力され、スピーカ9
の接続ありと判定される。
【0064】逆に、スピーカ9が接続されていなけれ
ば、電流検出器14a中の電流検出抵抗R1には電流が
流れず、電流検出器14aの出力がなくなる。そして、
判定器14bのコンパレータ142の出力はローレベル
(もしくはハイレベル)となり、スピーカ9の接続なし
と判定される。
【0065】以上のようにして、スピーカ9のスピーカ
接続端子8への接続の有無を判定することができる。但
し、試験信号発生器12より発生する試験信号の周波数
は、スピーカ9が公称インピーダンスに近いインピーダ
ンスとなる400Hz付近に選ぶ。これは、後述するス
ピーカ9の最低共振周波数付近でのインピーダンスの上
昇による電流の減少を避けるためである。
【0066】次に、スピーカ9が小型であるか大型であ
るかを判定するには、スピーカ9の低音再生能力の目安
である最低共振周波数を判定すればよい。一般的にスピ
ーカの低音再生能力はその低音再生限界となる最低共振
周波数によって決定され、最低共振周波数が低く低音再
生限界が低いスピーカは低音再生能力が大きく、逆に、
最低共振周波数が高く低音再生限界が高いスピーカは低
音再生能力が小さい。
【0067】図4は、スピーカ9の再生音圧周波数特性
とスピーカ9に流れる電流周波数特性を示している。図
4に示すように、最低共振周波数においてスピーカ9の
インピーダンスは極大値をとり、そのときスピーカ9に
流れる電流は極小となる。スピーカ9の電気特性は図4
のようになっているので、スピーカ9に流れる電流が極
小となる周波数を検出することによって最低共振周波数
を知ることができ、ひいてはスピーカ9の低音再生能力
を知ることができる。
【0068】スピーカ9に流れる電流が極小となる周波
数(最低共振周波数)を検出するためには、図3の回路
において、切換器13を試験信号発生器12側に切り換
え、試験信号発生器12より20Hz〜400Hz程度
の範囲で順次周波数が上昇する正弦波のスイープ信号
(第2の試験信号)を発生させる。
【0069】そして、電流検出・判定器14によって、
スピーカ9に流れる電流がコンパレータ142の判定電
圧より少なくなったことを検出し、電流が極小となった
ことを判定すればよい。そのときの周波数がスピーカ9
の最低共振周波数となる。この周波数を制御部10によ
り判定することにより、スピーカ9が小型か大型かを判
定することができる。なお、小型か大型かの基準はシス
テムによって適宜に設定すればよく、また、コンパレー
タ142に入力する判定電圧も適宜に設定すればよい。
コンパレータ142に入力する判定電圧は、スピーカ9
の公称インピーダンスで流れる電流の1/3程度の電流
が流れる電圧に設定するのがよい。
【0070】以上の原理を応用した本発明の実施例につ
いて説明する。
【0071】<第1実施例>図1は本発明を応用したサ
ウンドシステムの第1実施例であり、4チャンネルのマ
ルチサラウンドシステムを示すブロック図である。
【0072】図1において、アナログ信号である左右の
音声信号Lt,Rtはマトリクス回路1に入力され、マ
トリクス回路1は音声信号Lt,Rtより、左右の音声
信号L,R(以下、左信号L,右信号Rと略記する)
と、センターの音声信号C(以下、センター信号Cと略
記する)と、サラウンド用の音声信号S(以下、サラウ
ンド信号Sと略記する)を生成する。左,右信号L,R
とセンター信号Cは、モード選択部2に入力され、図7
で説明したようなモードが自動的に選択される。サラウ
ンド信号Sは、遅延回路3,低域通過フィルタ4,ノイ
ズリダクション回路5に順次入力される。
【0073】モード選択部2より出力された左,右信号
L,Rとセンター信号Cは、それぞれ、音量・音質調整
器6L,6R,6Cに入力され、ノイズリダクション回
路5より出力されたサラウンド信号Sは、音量・音質調
整器6Sに入力され、それぞれ音量や音質が調整され
る。なお、モードによっては、センター信号Cは直接的
にモード選択部2より出力されないこともある。音量・
音質調整器6L,6R,6Sより出力された信号は、そ
れぞれ、電力増幅器7L,7R,7Sに入力されて電力
が増幅される。
【0074】音量・音質調整器6Cより出力されたセン
ター信号は、切換器13を介して電力増幅器7Cに入力
され、電力が増幅される。切換器13には試験信号発生
器12からの試験信号も入力される。切換器13,試験
信号発生器12及びこれらを制御する制御部10の動作
は前述の通りである。
【0075】電力増幅器7L,7R,7Sより出力され
た信号は、それぞれ、スピーカ接続端子8L,8R,8
Sを介して、左用のスピーカ9L,右用のスピーカ9
R,2つのサラウンドスピーカ9Sに入力され、それぞ
れの音声信号が再生される。電力増幅器7Cより出力さ
れたセンター信号は、電流検出・判定器14を介してス
ピーカ接続端子8Cに入力される。スピーカ接続端子8
Cの出力はセンタースピーカ9Cに入力され、声信号が
再生される。
【0076】前述のように、電流検出・判定器14の出
力はインタフェイス15を介してマイクロコンピュータ
よりなる制御部10に入力される。制御部10は、モー
ドの自動設定が起動されると、上述の原理によってセン
タースピーカ9Cの有無や大きさ(低音再生能力)を判
定し、最適なモードを自動的に選択するよう、モード選
択部2を制御する。
【0077】<第2実施例>図2は本発明を応用したサ
ウンドシステムの第2実施例であり、6チャンネルのマ
ルチサラウンドシステムを示すブロック図である。
【0078】図2において、デジタル信号である5チャ
ンネルの音声信号S5はサラウンドデコーダ11に入力
され、サラウンドデコーダ11は音声信号S5より、左
右の音声信号L,R(以下、左信号L,右信号Rと略記
する)と、センターの音声信号C(以下、センター信号
Cと略記する)と、左右のサラウンド用の音声信号S
L,SR(以下、左サラウンド信号SL,右サラウンド
信号SRと略記する)と、低音再生用の信号LFE(以
下、低音信号LFEと略記する)を生成する。
【0079】これらの左,右信号L,Rと、センター信
号Cと、左,右サラウンド信号SL,SRと、低音信号
LFEは、モード選択部2に入力され、図10〜図13
で説明したようなモードが自動的に選択される。なお、
ここでは、全ての信号がモード選択部2より出力される
ように図示しているが、センター信号Cと低音信号LF
Eは、モードによってはモード選択部2より直接出力さ
れない場合もある。
【0080】モード選択部2より出力された左,右信号
L,Rと、センター信号Cと、左,右サラウンド信号S
L,SRと、低音信号LFEは、それぞれ、音量・音質
調整器6L,6R,6C,6SL,6SR,6LFEに
入力され、それぞれ音量や音質が調整される。音量・音
質調整器6L,6R,6C,6SL,6SR,6LFE
より出力された信号は、それぞれ、切換器13L,13
R,13C,13SL,13SR,13LFEに入力さ
れる。
【0081】この切換器13L,13R,13C,13
SL,13SR,13LFEは、図3中の切換器13に
相当する。切換器13L,13R,13C,13SL,
13SR,13LFEには試験信号発生器12からの試
験信号も入力される。切換器13L,13R,13C,
13SL,13SR,13LFEや試験信号発生器12
及びこれらを制御する制御部10の動作は前述の通りで
ある。
【0082】切換器13L,13R,13C,13S
L,13SR,13LFEより出力された信号は、それ
ぞれ、電力増幅器7L,7R,7C,7SL,7SR,
7LFEに入力されて電力が増幅される。
【0083】電力増幅器7L,7R,7C,7SL,7
SR,7LFEより出力された信号は、それぞれ、電流
検出・判定器14L,14R,14C,14SL,14
SR,14LFEに入力される。電流検出・判定器14
L,14R,14C,14SL,14SR,14LFE
は、図3中の電流検出・判定器14に相当する。
【0084】電流検出・判定器14L,14R,14
C,14SL,14SR,14LFEより出力された信
号は、それぞれ、スピーカ接続端子8L,8R,8C,
8SL,8SR,8LFEを介して、左用のスピーカ9
L,右用のスピーカ9R,センタースピーカ9C,左用
のサラウンドスピーカ9SL,右用のサラウンドスピー
カ9SR,サブウーハ9LFEに入力され、それぞれの
音声信号が再生される。
【0085】前述のように、電流検出・判定器14L,
14R,14C,14SL,14SR,14LFEの出
力はインタフェイス15を介してマイクロコンピュータ
よりなる制御部10に入力される。制御部10は、モー
ドの自動設定が起動されると、上述の原理によって、左
右のスピーカ9L,9Rの大きさ(低音再生能力)や、
センタースピーカ9Cの有無もしくは大きさ(低音再生
能力)、左右のサラウンドスピーカ9SL,9SRの大
きさ(低音再生能力)、サブウーハ9LFEの有無を判
定し、最適なモードを自動的に選択するよう、モード選
択部2を制御する。
【0086】以上説明した本発明のサウンドシステム自
動設定装置の動作を、図5のフローチャートを用いてさ
らに説明する。図5において、モードの自動設定を開始
すると、ステップS1で電流検出・判定器器14によっ
てスピーカ9の有無を検出し、ステップS2で制御部1
0は電流検出・判定器器14からの検出出力によってス
ピーカ9の有無を判定する。この判定の結果、ステップ
S5でスピーカ9の接続なし、あるいは、ステップS6
でスピーカ9の接続ありが決定し終了する。
【0087】ステップS3では、制御部10は最低共振
周波数を検出し、ステップS4で、一例として、最低共
振周波数が100Hz以上か100Hz未満かを判定す
る。最低共振周波数が100Hz以上であれば、ステッ
プS7で小型であると決定し、100Hz未満であれ
ば、ステップS8で大型であると決定し終了する。
【0088】対象となるチャンネルが複数ある場合は、
以上の処理をそのチャンネル毎に実行する。なお、図1
の例では、センタースピーカ9Cの接続の有無のみを検
出するので、図5におけるステップS1,S2のみの判
定処理を行う。
【0089】また、図2の例では、サブウーハ9LFE
に対しては、接続の有無のみを判定するので、図5にお
けるステップS1,S2のみの判定処理を行う。左右の
スピーカ9L,9Rと左右のサラウンドスピーカ9S
L,9SRに対しては、大きさ(低音再生能力)のみ判
定するので、図5におけるステップS3,S4のみの判
定処理を行う。勿論、ステップS1,S2の判定処理を
併せて行っても問題ない。センタースピーカ9Cに対し
ては、接続の有無と大きさ(低音再生能力)の双方を判
定するので、図5におけるステップS1,S2とS3,
S4双方の判定処理を行う。
【0090】以上のようにして、スピーカ9の状態に応
じて最適なモードを判定することができ、図1の場合で
は、表1に示すノーマルモード,ファントムモード,ワ
イドモードのいずれかに自動設定する。図2の場合で
は、表1に示す第1のモード〜第11のモードのいずれ
かに自動設定する。
【0091】ところで、図2の実施例において、左右の
スピーカ9L,9Rや左右のサラウンドスピーカ9S
L,9SRは全て接続することが前提となっているた
め、左右のスピーカ9L,9Rと左右のサラウンドスピ
ーカ9SL,9SRの内のいずれか1つでも接続なしと
等価な状態となった場合には、エラーであるとしてモー
ドの自動設定を中止し、ユーザにエラーであることを知
らせることが望ましい。
【0092】また、図2の実施例において、左右のスピ
ーカ9L,9Rの大小判定や左右のサラウンドスピーカ
9SL,9SRの大小判定が互いに異なってしまった場
合や、判定したそれぞれのスピーカ9の状態が表2に示
すモードに含まれていないような場合も、ユーザにエラ
ーであることを知らせることが望ましい。これは、表2
は、それぞれのスピーカ9の状態の実用的な組み合わせ
を示したものであり、表2に記載以外のものは実用的で
はないからである。但し、実用的なモードが他の存在す
る場合には、そのモードを表2に加えてもよく、自動設
定するモードは表2に限定されるものではない。
【0093】以上のようなエラーは、LEDや液晶表示
素子等によって表示したり、システムがテレビジョン受
像機に組み込まれている場合には、よく知られた技術を
用いて画面上にオンスクリーン表示すればよい。また、
スピーカ9を用いて音声によりエラーを知らしめてもよ
い。
【0094】なお、本発明のよるモードの自動設定を、
サウンドシステムの電源の投入に併せて行うようにすれ
ば、利便性が向上する。
【0095】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のサ
ウンドシステム自動設定装置は、スピーカ接続端子への
接続の有無もしくは低音再生能力の判定の対象とされて
いるスピーカがスピーカ接続端子に接続されているか否
かを検出するための第1の試験信号と、スピーカの最低
共振周波数を検出するための第2の試験信号との少なく
とも一方を発生する試験信号発生器と、スピーカ接続端
子に接続され、スピーカ接続端子に第1の試験信号を供
給した際に流れる電流を検出して、その検出出力によっ
てスピーカ接続端子にスピーカが接続されているか否か
を判定するための判定信号を出力し、スピーカ接続端子
に前記第2の試験信号を供給した際に流れる電流を検出
して、その検出出力によってスピーカの最低共振周波数
を判定するための判定信号を出力する電流検出・判定器
と、電流検出・判定器からの判定信号によって、スピー
カ接続端子に前記スピーカが接続されているか否か、及
び、スピーカ接続端子にスピーカが接続されている場合
にスピーカの最低共振周波数の少なくとも一方を検出す
ると共に、この検出結果に応じてモード選択部が選択す
るモードを自動設定する制御部とを設けて構成したの
で、スピーカの接続の有無や低音再生能力に応じて最適
なモードを自動的に設定することができる。従って、ユ
ーザは、スピーカを接続するかしないか、スピーカを接
続する場合には、そのスピーカの大きさ(低音再生能
力)を考慮して、最もふさわしいモードを選択するとい
う煩雑な作業を行う必要がなく、極めて使い勝手のよい
サウンドシステムを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第2実施例を示すブロック図である。
【図3】本発明の原理を説明するためのブロック図であ
る。
【図4】本発明の原理を説明するための特性図である。
【図5】本発明の動作を説明するためのフローチャート
である。
【図6】第1の従来例を示すブロック図である。
【図7】第1の従来例によるモードを示すブロック図で
ある。
【図8】図7に示すモードによる周波数特性を示す図で
ある。
【図9】第2の従来例を示すブロック図である。
【図10】第2の従来例によるモードを示すブロック図
である。
【図11】第2の従来例によるモードを示すブロック図
である。
【図12】第2の従来例によるモードを示すブロック図
である。
【図13】第2の従来例によるモードを示すブロック図
である。
【符号の説明】
1 マトリクス回路 2 モード選択部 6,6L,6R,6C,6S,6SL,6SR,6LF
E 音量/音質調整器 7,7L,7R,7C,7S,7SL,7SR,7LF
E 電力増幅器 8,8L,8R,8C,8S,8SL,8SR,8LF
E スピーカ接続端子 9,9L,9R,9C,9S,9SL,9SR,9LF
E スピーカ 10 制御部 11 サラウンドデコーダ 12 試験信号発生器 13,13L,13R,13C,13SL,13SR,
13LFE 切換器 14,14L,14R,14C,14SL,14SR,
14LFE 電流検出・判定器 15 インタフェイス

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスピーカにより再生されるべき複数
    の音声信号が入力され、前記複数のスピーカの内の少な
    くとも1つのスピーカのスピーカ接続端子への接続の有
    無もしくは低音再生能力に応じて、そのスピーカに供給
    されるべき音声信号の少なくとも一部の周波数成分をそ
    のスピーカとは異なる他のスピーカに出力する複数のモ
    ードの内のいずれかを選択するモード選択部を備えたサ
    ウンドシステムであり、前記モードを自動的に設定する
    サウンドシステム自動設定装置において、 スピーカ接続端子への接続の有無もしくは低音再生能力
    の判定の対象とされている前記スピーカが前記スピーカ
    接続端子に接続されているか否かを検出するための第1
    の試験信号と、前記スピーカの最低共振周波数を検出す
    るための第2の試験信号との少なくとも一方を発生する
    試験信号発生器と、 前記スピーカ接続端子に接続され、前記スピーカ接続端
    子に前記第1の試験信号を供給した際に流れる電流を検
    出して、その検出出力によって前記スピーカ接続端子に
    前記スピーカが接続されているか否かを判定するための
    判定信号を出力し、前記スピーカ接続端子に前記第2の
    試験信号を供給した際に流れる電流を検出して、その検
    出出力によって前記スピーカの最低共振周波数を判定す
    るための判定信号を出力する電流検出・判定器と、 前記電流検出・判定器からの判定信号によって、前記ス
    ピーカ接続端子に前記スピーカが接続されているか否
    か、及び、前記スピーカ接続端子に前記スピーカが接続
    されている場合に前記スピーカの最低共振周波数の少な
    くとも一方を検出すると共に、この検出結果に応じて前
    記モード選択部が選択するモードを自動設定する制御部
    とを設けて構成したことを特徴とするサウンドシステム
    自動設定装置。
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