JP2000018184A - ロータリコンプレッサ - Google Patents
ロータリコンプレッサInfo
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Abstract
フラ内で発生するマフラ内固有の共鳴周波数帯域音の騒
音低減を図る。 【解決手段】 吐出ポート27を有する圧縮機構部9
に、前記吐出ポート27を覆うと共に圧縮機構部9のシ
ャフト軸心Xを中心とする円形状に形成されたマフラ3
5を設置し、そのマフラ35に、前記吐出ポート27に
対してシャフト軸心Xを挟んで周方向に180度移動し
た位置にマフラ吐出口47を設け、このマフラ吐出口4
7での圧力を下げることで、騒音を低減させる。
Description
レッサに関する。
は、電動機部と、電動機部によって回転動力が与えられ
る圧縮機構部とから成り、圧縮機構部で圧縮された冷媒
ガスは、吐出ポートから吐出されると共に、吐出ポート
はマフラにより覆われている。
た冷媒ガスは、吐出ポートから急激にマフラ内空間に吐
出されると膨張し、大きな音を発生するため、マフラに
より消音が図られている。
を上からみたもので、点線で示す如く吐出ポート103
から吐出された冷媒ガスを急激に膨張させて圧力を下げ
て消音する膨張型マフラとして機能する。
の1次共鳴モードを考えた場合、音響的加振位置となる
吐出ポート103と、この吐出ポート103に対して周
方向に約180度移動した位置が、モードの腹(図13
に示すプラス又はマイナスの位置)となり、大きな音圧
が励起される。この時、マフラ101内の固有の音響的
な共鳴周波数の付近の領域では、騒音・振動が増大する
問題があった。
機能させながら、マフラ内共鳴周波数付近の音圧値を下
げて騒音を低減させることが出来るようにしたロータリ
コンプレッサを提供することを目的としている。
に、この発明の請求項1にあっては、吐出ポートを有す
る圧縮機構部に、前記吐出ポートを覆うと共に圧縮機構
部のシャフト軸心を中心とする円形状に形成されたマフ
ラを設置し、そのマフラに、前記吐出ポートに対してシ
ャフト軸心を挟んで周方向に約180度移動した位置に
マフラ吐出口を設ける。
は、膨脹型マフラとして機能するマフラ内に吐出され、
マフラ吐出口からの音は減衰される。一方、マフラ内に
おいて、音圧値が高くなる位置に吐出口を設けたので、
そこでの圧力が下がって、マフラ内の周方向共鳴周波数
付近の騒音とそれに起因する振動を小さく抑える大幅な
騒音低減効果を得ることができる。
フラ吐出口を、円形状に形成されたマフラの外周縁に寄
せた位置に設ける。
ラの外周縁に寄せてマフラ吐出口を設けたので、そこで
の圧力を有効に下げることができるため、マフラ内の周
方向共鳴周波数付近の騒音とそれに起因する振動を小さ
く抑えることが出来る。
フラ吐出口を、周方向に長い長円の形状とする。
に低減させて大幅な騒音低減効果を得ることができる。
フラ吐出口を、1つとする。
までのマフラ内空間の距離を長くすることが可能とな
る。これにより、膨張空間が長くなり、騒音低減効果を
増すことができる。
出ポートを有する圧縮機構部に、前記吐出ポートを覆う
と共に圧縮機構部のシャフト軸心を中心とする円形状に
形成された第1マフラと第2マフラを設け、前記第1マ
フラに、吐出ポートに対してシャフト軸心を挟んで周方
向に約180度移動した位置にマフラ吐出口を設け、第
2マフラに、前記第1マフラのマフラ吐出口から周方向
に60〜90度移動した位置に第2マフラのマフラ吐出
口を設ける。
フラ内空間の高さを約16mm以下とする。
を振動・騒音が伝達し、外部へ放射されにくい6kHz
以上の高さ方向共鳴周波数にすることが可能となり、主
にコンプレッサ騒音の大きな原因である4kHz,5k
Hz帯域での高さ方向共鳴周波数を無くして効果的な騒
音低減が図れる。
フラ内空間を高さ方向に仕切り、1つのマフラ内空間の
高さを約16mm以下とする。
を振動・騒音が伝達し、外部へ放射されにくい6kHz
以上の高さ方向共鳴周波数にすることが可能となり、4
kHz,5kHz付近の音圧が低減する。
フラ内空間は、仕切部材により高さ方向に仕切ることで
構成される。
容易に2段に仕切ることが出来るので安価なマフラ構成
を実現できる。
フラは、第1マフラと第2マフラとによる2ピースで構
成され、第1マフラの外周縁外面と第2マフラの外周縁
内面とを互いに隙間がないように密着結合する。
せることで2段マフラの組立が簡単にできる。
請求項6において、マフラは、少なくとも第1マフラと
第2マフラとから構成され、前記第1マフラに、吐出ポ
ートに対してシャフト軸心を挟んで周方向に約180度
移動した位置に吐出口を設け、第2マフラのマフラ吐出
口を、前記第1マフラのマフラ吐出口から周方向に60
〜90度移動した位置に配置する。
しながらこの発明の第1の実施形態について具体的に説
明する。
3の密閉ケースを示している。密閉ケース1は、上端部
に吐出管5を有すると共に、内部には、電動機構部7と
圧縮機構部9がそれぞれ配置されている。
固着されたステータ11と、シャフト13に装着された
ロータ15とから成り、ステータ11が通電されること
でロータ15を介して前記シャフト13に回転動力が与
えられるようになっている。
閉ケース1の内壁面に固着されたシリンダ17と、シリ
ンダ17内に配置されたローラ19とで構成され、ロー
ラ19は、前記シャフト13に設けられた偏心軸部21
に嵌挿され、偏心軸部21の回転によって偏心回転が与
えられるようになっている。
部材25とにより回転自在に軸支され、主軸受部材23
には吐出ポート27が設けられている。
う吸込ポート31と、ばね等による付勢手段によって前
記ローラ19の外周面と常時接触し合うブレード(図示
していない)が設けられ、シリンダ17、ローラ19及
びブレードとにより圧縮室33が作られるようになって
いる。
し、吐出ポート27はマフラ35により覆われると共
に、吐出弁37と吐出弁37の開度を制限する弁ストッ
パー39を有している。
した貫通孔41のシャフト軸心Xを中心とする円形状に
形成され、内部は環状空間となっていて膨張型マフラの
マフラ室43となっている。マフラ35の周縁フランジ
は、ボルト45により前記主軸受部材23に固着され、
上面には、マフラ吐出口47が設けられている。
マフラ吐出口47を設置する位置関係とその形状を具体
的に示したものである。
鳴モードは、例えば、図2に示す如く、吐出ポート27
からマフラ35内に冷媒ガスが吐出される際に、マフラ
35内空間の音響特性により、マフラ形状及び寸法で定
まる数多くの周波数で共鳴が発生するので、それらの周
波数付近では音が増幅され騒音が増大する。
フラ35内で明確な共鳴モードを持ち、騒音が増幅する
箇所と、騒音がほとんど増幅されない箇所が分布される
形態をとる。それらの箇所は、共鳴周波数により異なっ
てくるが、マフラ35の形状が単純な円形の場合には、
基準点がほぼシャフト軸心Xを通る共鳴の節49の位置
となり、騒音が増幅されない箇所となる。節49を挟ん
で吐出ポート27に位置する部位がプラスで示すモード
の腹となり音圧値が最大となる。一方、周方向180度
移動した位置でもマイナスで示す共鳴モードの腹とな
り、音圧値が最大となるため、このマイナスで示す共鳴
モードの腹の領域に、吐出ポート27から遠く、膨張空
間が長くとれ、しかも効率よく音圧を下げられるマフラ
吐出口47を1つ配置してある。
くほど音圧値が高くなる所から図4に示す如くマフラ吐
出口47をマフラ35の外周に接近aさせて配置するよ
うにしてもよい。
出できるようにマフラ吐出口47を、軸心中心とする長
円の形状にすることも可能である。
サ3によれば、圧縮室33で圧縮された冷媒ガスは、マ
フラ35内に吐出され、マフラ35に設けられたマフラ
吐出口47から密閉ケース1内へ吐出されるようにな
る。
な冷媒ガスの吐出に際して発生する騒音に対し、膨張型
マフラとして作用し、騒音を低減させる。この時、マフ
ラ吐出口47は、吐出ポート27から遠く離れた位置で
1つ設けられているため、長い膨張空間が確保され、効
率よく音を弱められる。
なる位置に設けて、圧力を下げることができるため、図
3点線(従来例)から実線(本発明)で示す如く、1.
6kHz帯域音や3.15kHz帯域音において大幅な
騒音低減効果(斜線領域)が得られた。
って構成される第2の実施形態を示したものである。
9に、前記吐出ポート27を覆うと共に圧縮機構部9の
シャフト軸心Xを中心とする円形状に形成された上下2
段の第1マフラ35aと第2マフラ35bを設け、下位
側となる第1マフラ35aの上面に、吐出ポート27に
対してシャフト軸心Xを挟んで周方向に180度移動し
た位置に第1マフラのマフラ吐出口47aを設ける。上
位側となる第2マフラ35bの上面に、図7矢印の如く
前記第1マフラのマフラ吐出口47aから周方向に60
〜90度移動した位置に第2マフラのマフラ吐出口47
bを設けるものである。
一のため同一符号を付して詳細な説明を省略する。
ト27から周方向に180度移動した位置にマフラ吐出
口47a設けられた第1マフラ35aにより、図3に示
す如く、1.6kHzや3.15kHz帯域音の騒音低
下が得られる一方、第1マフラ35aのマフラ吐出口4
7aから周方向に60〜90度移動した位置にマフラ吐
出口47bが設けられた第2マフラ35bにより、1.
6kHzや3.15kHz帯域音から外れた周方向の共
鳴周波数帯域の騒音低減が図れる。これにより、広域に
わたる周波数帯域の騒音を低下させることが出来る。
低減を図った第3の実施形態を示したもので、図におい
て、プラスとマイナスは音圧が最大となる共鳴モードの
腹を示し、点線が音圧が最小となる共鳴モードの節を示
している。
鳴と同様に、マフラ35内高さ方向共鳴も騒音(特に、
4kHzおよび5kHz帯域音)の原因となっている。
高さ方向の1次共鳴周波数が密閉ケース1下面の共振周
波数と一致した場合、大きな騒音として放射される。
し、高さ方向の1次共鳴周波数を、およそ6000Hz
以上に設定することが効果的である。6000Hz以上
の周波数の振動および騒音は、密閉ケース1内を伝達・
放射されにくく、かつ、人の耳に伝わる騒音となりにく
い。
m/secとした場合、高さ方向の1次共鳴周波数を6
000Hz以上に設定するには、高さHは下式によって
導き出される。
とで、図9点線(従来例)から実線(本発明)で示す如
く、高さ方向の1次共鳴周波数となる4kHzおよび5
kHz帯域音の騒音低減(斜線領域)が図れる。
波数の騒音低減を図るのに、マフラ内を上下2段とした
第4の実施形態を示したものである。
2段に仕切ることで、第1マフラ53と第2マフラ55
とを構成するものである。
下に、第2マフラ55内の高さ空間は16mm以下にそ
れぞれ設定されている。
ラ53の1段目のマフラ吐出口57が、第2マフラ55
の上面には2段目のマフラ吐出口59がそれぞれ設けら
れている。
57は、吐出ポート27に対して180度反対側に配置
されている。2段目のマフラ吐出口59は、1段目のマ
フラ吐出口57に対して図11矢印で示す如く周方向に
60〜90度移動した位置に配置されている。
形態と同一のため同一符号を付して詳細な説明を省略す
る。
ば、1段目のマフラ吐出口57を有する第1マフラ53
により、図9に示す如く、高さ方向の1次共鳴周波数と
なる4kHz及び5kHz帯域音の騒音低減(斜線領
域)が図れる。
2マフラ55により、4〜5kHz帯域音から外れた高
さ方向の1次共鳴周波数帯域の騒音を低減することが出
来る。これにより、広域にわたる周波数帯域での騒音を
低減出来る。
12に示す如く、仕切部材51を用いずに、円形状に形
成された第1マフラ61の外側に、円形状に形成された
第2マフラ63を組付け、第1マフラ61の外周縁外面
61aと第2マフラ63の外周縁内面63aとを隙間が
ないように密着結合させて、上下2段のマフラを構成す
るようにしてもよい。
けられているが、これに限定されるものではなく、ロー
タリコンプレッサの駆動軸が水平に配置されたタイプの
ものにあっては、2段マフラ構成は左右に設けても良
い。
タリコンプレッサによれば、吐出ポートに対して周方向
に180度移動した位置に設けられたマフラ吐出口を有
するマフラにより、周方向の共鳴周波数帯域音の騒音低
減を図ることが出来る。
ることで、高さ方向の共鳴周波数帯域音の騒音低減を図
ることが出来る。
を示す縦断面図。
口の位置を示した第1の実施形態のマフラの概要平面
図。
音の騒音効果を示した説明図。
配置した図2と同様の概要平面図。
の概要平面図。
を示したマフラの断面図。
ラ吐出口の位置関係を示したマフラの概要平面図。
施形態を示したマフラの概要説明図。
域音の騒音効果を示した説明図。
段のマフラを示した第4の実施形態の断面図。
目のマフラ吐出口の位置関係を示したマフラの概要平面
図。
図10と同様の断面図。
Claims (10)
- 【請求項1】 吐出ポートを有する圧縮機構部に、前記
吐出ポートを覆うと共に圧縮機構部のシャフト軸心を中
心とする円形状に形成されたマフラを設置し、そのマフ
ラに、前記吐出ポートに対してシャフト軸心を挟んで周
方向に約180度移動した位置にマフラ吐出口を設けた
ことを特徴とするロータリコンプレッサ。 - 【請求項2】 マフラ吐出口を、円形状に形成されたマ
フラの外周縁に寄せた位置に設けることを特徴とする請
求項1記載のロータリコンプレッサ。 - 【請求項3】 マフラ吐出口を、周方向に長い長円の形
状としたことを特徴とする請求項1又は2のいずれかに
記載のロータリコンプレッサ。 - 【請求項4】 マフラ吐出口を、1つとしたことを特徴
とする請求項1,2又は3のいずれかに記載のロータリ
コンプレッサ。 - 【請求項5】 吐出ポートを有する圧縮機構部に、前記
吐出ポートを覆うと共に圧縮機構部のシャフト軸心を中
心とする円形状に形成された第1マフラと第2マフラを
設け、前記第1マフラに、吐出ポートに対してシャフト
軸心を挟んで周方向に約180度移動した位置にマフラ
吐出口を設け、第2マフラに、前記第1マフラのマフラ
吐出口から周方向に60〜90度移動した位置に第2マ
フラのマフラ吐出口を設けたことを特徴とするロータリ
コンプレッサ。 - 【請求項6】 吐出ポートを有する圧縮機構部に、前記
吐出ポートを覆うと共に圧縮機構部のシャフト軸心を中
心とする円形状に形成されたマフラを設置し、このマフ
ラ内空間の高さを約16mm以下とすることを特徴とす
るロータリコンプレッサ。 - 【請求項7】 マフラ内空間を高さ方向に仕切り、1つ
のマフラ内空間の高さを約16mm以下としたことを特
徴とする請求項6記載のロータリコンプレッサ。 - 【請求項8】 マフラ内空間は、仕切部材により高さ方
向に仕切られていることを特徴とする請求項7記載のロ
ータリコンプレッサ。 - 【請求項9】 マフラは、第1マフラと第2マフラとに
よる2ピースで構成され、第1マフラの外周縁外面と第
2マフラの外周縁内面とを互いに隙間がないように密着
結合したことを特徴とする請求項7記載のロータリコン
プレッサ。 - 【請求項10】 マフラは、少なくとも第1マフラと第
2マフラとから構成され、前記第1マフラに、吐出ポー
トに対してシャフト軸心を挟んで周方向に180度移動
した位置に吐出口を設け、第2のマフラ吐出口を、前記
第1マフラのマフラ吐出口から周方向に60〜90度移
動した位置に配置することを特徴とする請求項6記載の
ロータリコンプレッサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184816A JP2000018184A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータリコンプレッサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10184816A JP2000018184A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータリコンプレッサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000018184A true JP2000018184A (ja) | 2000-01-18 |
JP2000018184A5 JP2000018184A5 (ja) | 2005-08-25 |
Family
ID=16159799
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10184816A Pending JP2000018184A (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | ロータリコンプレッサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000018184A (ja) |
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- 1998-06-30 JP JP10184816A patent/JP2000018184A/ja active Pending
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