JP2000006445A - 印刷装置および印刷方法並びに記録媒体 - Google Patents

印刷装置および印刷方法並びに記録媒体

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JP2000006445A
JP2000006445A JP10196794A JP19679498A JP2000006445A JP 2000006445 A JP2000006445 A JP 2000006445A JP 10196794 A JP10196794 A JP 10196794A JP 19679498 A JP19679498 A JP 19679498A JP 2000006445 A JP2000006445 A JP 2000006445A
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dot
dots
density
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ink
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JP10196794A
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English (en)
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Shigeaki Sumiya
繁明 角谷
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Seiko Epson Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 単位面積当たりの濃度が異なる多種類のドッ
トを形成可能なプリンタにおいて、ディザ法および誤差
拡散法によるドットの形成判断を組み合わせることによ
り良好な画質を得る。 【解決手段】 プリンタにおいて、濃淡2種類のインク
により大小それぞれのドット径でドットを形成可能にす
る。入力された画像の階調データに応じて前記4種類の
ドットの記録率を予めテーブルにより設定する。この
際、濃度が最も低い淡小ドットの記録率を高濃度領域に
おいて有意の値に設定する。淡小ドットを除く3種類の
ドットについてはディザ法により形成判定を行い、これ
らの形成の有無により生じた誤差も反映させた誤差拡散
法により淡小ドットの形成の有無を判断する。こうする
ことにより、ディザ法によるドットの形成判断で生じた
局所的な誤差を淡小ドットの形成で抑制することができ
良好な画質を得ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも一の色
相について、単位面積当たりの濃度を表す濃度評価値が
段階的に異なる3種類以上のドットを形成可能なヘッド
を備え、該ヘッドを用いて多階調の画像を印刷可能な印
刷装置および印刷方法並びに記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、コンピュータの出力装置として、
数色のインクをヘッドから吐出するタイプのカラープリ
ンタが広く普及し、コンピュータ等が処理した画像を多
色多階調で印刷するのに広く用いられている。かかる印
刷装置については、画像濃度の低い領域、いわゆるハイ
ライト部における印刷品位の更なる向上を目的とし、濃
淡インクを用いた印刷装置および印刷方法が提案されて
いる(例えば、特願平8−209232)。これは、同
一色について濃度の高いインクと低いインクを用意し、
両インクの吐出を制御することにより、階調表現に優れ
た印刷を実現しようとするものである。
【0003】一方、多階調を表現するための手段とし
て、ドット径の異なる2種類のドットを形成することに
より、単位面積当たりの濃度を多段階に変化させる方法
も可能である。濃淡インクの使い分けに関して本出願人
が提案している前記技術は、かかる場合にも適用できる
ものである。
【0004】一般に上述したタイプのプリンタにおいて
は、各画素ごとに表現可能な階調値は本来表現すべき階
調値よりも低い。従って、上記プリンタでは、ドット形
成の分散性を制御して、各階調値を表現している。この
ように各画素ごとの階調値をドットの分散性に置き換え
て、各画素ごとのドットの形成を判定する処理をハーフ
トーン処理と呼ぶ。ハーフトーン処理としては、例え
ば、ディザ法による処理や誤差拡散法による処理が知ら
れている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の技術に
おいては、単一の処理方法を適用して一枚の画像につい
てハーフトーン処理を行っていた。ディザ法によるハー
フトーン処理は処理が高速であるという特質を有してお
り、誤差拡散法によるハーフトーン処理は画質に優れる
という特質を有している。従来は両者の処理を印刷モー
ドの切り替えに応じて使い分けており、一枚の画像処理
中に両者を使い分けることはなされていなかった。
【0006】従って、当然、従来の技術においては、デ
ィザ法による判定と誤差拡散法による判定との組み合わ
せによるドットの形成の判定を、いかなる階調範囲で適
用すべきかについても検討されていなかった。また、単
位面積当たりの濃度が異なる多種類のドットが存在する
場合に、どの種類のドットにディザ法を用い、どの種類
のドットに誤差拡散法を用いてハーフトーンすべきかと
いうことについても検討されていなかった。
【0007】さらに、インクの濃淡およびドット径の変
調の両者を組み合わせて単位面積当たりの濃度が異なる
多種類のドットを形成し得る印刷装置について、これら
の各ドットの使い分けについて考慮された例は存在しな
かった。
【0008】本発明は、以上の課題に鑑みなされたもの
であり、印刷装置において単位面積当たりの濃度の異な
るドットを有効に活用し、印刷される画質を向上するた
めの技術を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段およびその作用・効果】上
記課題の少なくとも一部を解決するために、本発明では
以下の手段を採用した。本発明の印刷装置は、印刷媒体
上に複数のドットを形成することにより画像を印刷し得
る印刷装置であって、少なくとも一の色相について、単
位面積当たりの濃度を表す濃度評価値が段階的に異なる
3種類以上のドットを形成可能なヘッドと、画像を構成
する各画素ごとに、階調データを入力する入力手段と、
前記階調データに応じて前記濃度の異なる各ドットによ
り実現すべき記録濃度を、前記濃度評価値が高い側のド
ットが形成される領域においては該ドットよりも濃度評
価値が2段階以上低いドットの記録濃度が有意の値とな
るように、決定する記録濃度決定手段と、前記階調デー
タに応じて決定された前記記録濃度が有意の値となる複
数種類のドットのうち、濃度評価値が最も低いものを除
くドットについて、ドットの形成の有無を判定する第1
のドット形成判定手段と、前記濃度評価値が最も低いド
ットについて、他の種類のドットの形成の有無により実
現すべき記録濃度との間に生じた誤差の少なくとも一部
を解消するようにドットの形成の有無を判定する第2の
ドット形成判定手段と、前記判定結果に基づいて、前記
ヘッドを駆動して、前記多種類のドットをそれぞれ形成
するドット形成手段とを備えることを要旨とする。
【0010】本発明の印刷方法は、少なくとも一の色相
について、単位面積当たりの濃度を表す濃度評価値が段
階的に異なる3種類以上のドットを形成可能なヘッドを
用いて、印刷媒体上に複数のドットを形成することによ
り画像を印刷する印刷方法であって、入力された階調デ
ータに応じて前記濃度の異なる各ドットにより実現すべ
き記録濃度を、前記濃度評価値が高い側のドットが形成
される領域においては該ドットよりも濃度評価値が2段
階以上低いドットの記録濃度が有意の値となるように決
定し、前記階調データに応じて決定された前記記録濃度
が有意の値となる複数種類のドットのうち、濃度評価値
が最も低いものを除くドットについて、ドットの形成の
有無を判定し、前記濃度評価値が最も低いドットについ
て、他の種類のドットの形成の有無により実現すべき記
録濃度との間に生じた誤差の少なくとも一部を解消する
ようにドットの形成の有無を判定し、前記判定結果に基
づいて、前記ヘッドを駆動して、前記多種類のドットを
それぞれ形成することを要旨とする。
【0011】かかる印刷装置および印刷方法によれば、
各ドットの記録濃度を、濃度評価値が高い側、即ち濃い
側のドットが形成される領域においては該ドットよりも
前記濃度評価値が2段階以上低いドットの記録濃度が有
意の値となるように決定する。このように記録濃度を決
定した上で、第1のドット形成判定手段により、これら
有意の記録濃度となるドットのうち濃度評価値が最も低
いもの(以下、低濃度ドットという)を除く各ドットに
ついて、その形成の有無を判定するとともに、実現すべ
き記録濃度との間に生じた誤差の少なくとも一部を解消
するように第2のドット形成判定手段により上記低濃度
ドットの形成の有無を判定する。こうすることにより、
濃度評価値が高い側のドットの形成の有無により生じた
誤差を低濃度ドットの形成により抑制することができ、
印刷される画質を向上することができる。
【0012】ここでいう低濃度ドットは、全階調データ
について同一の種類のドットである必要はない。また低
濃度ドットの濃度評価値は階調データに応じて最も低い
ものであればよく、ヘッドが形成し得る種々のドットの
うち最も濃度評価値が低いものである必要はない。
【0013】なお、上記発明における濃度評価値が高い
側のドットは、印刷装置が形成可能な3種類以上のドッ
トのうち濃度評価値が下から3番目以上のいずれのドッ
トであっても構わない。例えば、濃度評価値が低いもの
からA,B,C,Dの4種類のドットを形成可能な場合
において、濃いドットCが形成される領域でドットAの
記録濃度を有意な値に設定するものも含んでいる。当
然、最も濃いドットDが形成される領域でドットAまた
はBの記録濃度を有意な値に設定するものとしてもよ
い。
【0014】なお、記録濃度とは、ドット単体により表
現される濃度を意味するものではなく、一定領域に所定
の記録率でドットを形成することにより表現される濃度
を意味している。従って、記録濃度とは、各ドットの記
録密度または記録率とほぼ同義である。
【0015】上述した本発明の印刷装置において、前記
高い側のドットは、前記濃度評価値が最も高いドットと
することが望ましい。
【0016】通常、主として濃度評価値が最も高いドッ
トを形成するような階調値の高い領域、つまり比較的高
濃度の領域においては、該ドットよりも濃度評価値が2
段階以上も低い淡色のドットを使用する必要性が低いた
め、記録濃度が値0に近くなる。本発明ではかかる領域
で敢えて比較的低濃度のドットの記録濃度を有意の値と
し、かつ誤差拡散法によりかかる淡色のドットの形成の
有無を判定することにより、高濃度の領域における画質
を効果的に向上することができる。
【0017】また、本発明の印刷装置において、前記濃
度評価値が高い側のドットが形成される領域は、前記濃
度評価値が高い側のドットが形成された場合に局所的誤
差を生じる領域であるものとすることが望ましい。
【0018】濃度評価値が高い側のドットが形成された
場合に局所的誤差を生じる領域には、これらのドットに
より表現される濃度よりも1画素あたりの濃度が有意に
低い領域を意味する。こうした領域において低濃度ドッ
トを用いて画像を印刷することにより、上記誤差を解消
して画質を向上することができる。なお、本発明は画質
の向上を目的とするものであるから、上記局所的な誤差
は画質に影響を与える程の有意の誤差を意味する。厳密
には、ある濃度評価値のドットで全ての画素を埋め尽く
した場合に表現される濃度以外の濃度においては局所的
な誤差を生じることになるが、本発明における「局所的
誤差を生じる領域」はこのような領域のみを意味するも
のではない。
【0019】上記印刷装置において、前記ドット形成判
定手段は、ディザ法によりドットの形成の有無を判定す
る手段とすることが望ましい。
【0020】ディザ法は比較的高速にドットの形成の有
無を判定できるため、かかる印刷装置によれば印刷の処
理を高速に行うことができる。
【0021】また、上記印刷装置において、前記第2の
ドット形成判定手段は、誤差拡散法によりドットの形成
の有無を判定する手段とすることが望ましい。
【0022】誤差拡散法はドットの形成の有無により局
所的に生じた誤差を解消することができ、先に述べた画
質の向上を図ることができる。
【0023】また、上記印刷装置においては、前記ヘッ
ドは少なくとも一の色相について濃度の異なる2種類以
上のインクを備えるとともに、該インクのうち少なくと
も1種類のインクにつき、ドット径の異なるドットを形
成可能なヘッドとすることも望ましい。
【0024】かかるヘッドを備える印刷装置において
は、濃度の異なるインクおよびドット径の変調により多
種類の濃度のドットを形成可能であり、それらの形成の
自由度が大きいため、本発明を特に有効に適用すること
ができる。なお、かかる場合において、前記低濃度ドッ
トは必ずしも濃度の低いインクにより形成されたドット
である必要はなく、例えば濃度の高いインクにより形成
されるドットのうち、ドット径が小さいものであっても
よい。
【0025】さらに、上記印刷装置において、前記記録
濃度決定手段は、前記領域において有意の値を記録濃度
となるドットのうち、濃度評価値が最も高いドットと最
も低いドットとが濃度の異なるインクにより形成される
ように記録濃度を決定する手段とすることも望ましい。
【0026】濃度の異なるインクは別のヘッドにより形
成されることから、かかる印刷装置によれば、濃度評価
値が高いドットと低いドットの両者を形成する必要が生
じた場合であっても、スループットを低下させることが
ない。
【0027】また、以上で説明した印刷装置において、
前記記録濃度決定手段は、前記ヘッドにより形成し得る
多種類のドットのうち濃度評価値が最も低いドットの記
録濃度が前記領域において有意の値となるように記録濃
度を決定する手段とすることも望ましい。
【0028】かかる印刷装置によれば、階調値の高い領
域において、濃度評価値が最も低いドットの形成の有無
を誤差拡散法により判定し、誤差を抑制するため、誤差
を緻密に抑制することができ、画質の向上を図ることが
できる。ここでいう濃度評価値が最も低いドットとは、
前記ヘッドが形成し得る多種類のドットのうちで最も濃
度評価値が低いドットを意味している。
【0029】以上で説明した本発明の印刷装置は、その
一部の機能をコンピュータにより実現させることによっ
ても構成することができるため、本発明は、かかるプロ
グラムを記録した記録媒体としての態様を採ることもで
きる。
【0030】本発明のコンピュータ読みとり可能な記録
媒体は、印刷媒体上に複数のドットを形成して画像を記
録するプログラムをコンピュータ読みとり可能に記録し
た記録媒体であって、入力された階調データに応じて単
位面積当たりの濃度たる濃度評価値の異なる3種類以上
のドットにより実現すべき記録濃度を、前記濃度評価値
が高い側のドットが形成される領域においては該ドット
よりも前記濃度評価値が2段階以上低いドットの記録濃
度が有意の値となるように決定する機能と、前記階調デ
ータに応じて決定された前記記録濃度が有意の値となる
複数種類のドットのうち、濃度評価値が最も低いものを
除くドットについて、ドットの形成の有無を判定する機
能と、前記濃度評価値が最も低いドットについて、他の
種類のドットの形成の有無により実現すべき記録濃度と
の間に生じた誤差の少なくとも一部を解消するようにド
ットの形成の有無を判定する機能とをコンピュータによ
り実現するプログラムを記録した記録媒体である。
【0031】かかる記録媒体に記録されたプログラムが
コンピュータにより実行されると、上述の各機能が実現
される結果、本発明の印刷装置および印刷方法で説明し
た効果を奏することができる。
【0032】なお、記憶媒体としては、フレキシブルデ
ィスクやCD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、
ROMカートリッジ、パンチカード、バーコードなどの
符号が印刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置
(RAMやROMなどのメモリ)および外部記憶装置等
の、コンピュータが読取り可能な種々の媒体を利用でき
る。また、コンピュータに上記の発明の各工程または各
手段の機能を実現させるコンピュータプログラムを通信
経路を介して供給するプログラム供給装置としての態様
も含む。
【0033】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、実施例に基づき説明する。 (1)装置の構成 図2に本発明のプリンタ22の概略構造を示し、図1に
本発明のプリンタ22を用いたシステム例としてのカラ
ー画像処理システムの構成を示す。プリンタ22の機能
を明確にするため、まず、図1によりカラー画像処理シ
ステムの概要を説明する。このカラー画像処理システム
は、スキャナ12と、パーソナルコンピュータ90と、
カラープリンタ22とを有している。パーソナルコンピ
ュータ90は、カラーディスプレイ21とキーボード、
マウス等からなる入力部92を備えている。スキャナ1
2は、カラー原稿からカラー画像データを読み取り、レ
ッド(R),グリーン(G),ブルー(B)の3色の色
成分からなる原カラー画像データORGをコンピュータ
90に供給する。
【0034】コンピュータ90の内部には、図示しない
CPU,RAM,ROM等が備えられており、所定のオ
ペレーティングシステムの下で、アプリケーションプロ
グラム95が動作している。オペレーティングシステム
には、ビデオドライバ91やプリンタドライバ96が組
み込まれており、アプリケーションプログラム95から
はこれらのドライバを介して、最終カラー画像データF
NLが出力されることになる。画像のレタッチなどを行
うアプリケーションプログラム95は、スキャナ12か
ら画像を読み込み、これに対して所定の処理を行いつつ
ビデオドライバ91を介してCRTディスプレイ21に
画像を表示している。このアプリケーションプログラム
95が、印刷命令を発行すると、コンピュータ90のプ
リンタドライバ96が、画像情報をアプリケーションプ
ログラム95から受け取り、これをプリンタ22が印字
可能な信号(ここではシアン、マゼンダ、イエロー、ブ
ラックの各色についての2値化された信号)に変換して
いる。図1に示した例では、プリンタドライバ96の内
部には、アプリケーションプログラム95が扱っている
カラー画像データをドット単位の画像データに変換する
ラスタライザ97と、ドット単位の画像データに対して
プリンタ22が使用するインク色および発色の特性に応
じた色補正を行う色補正モジュール98と、色補正モジ
ュール98が参照する色補正テーブルCTと、色補正さ
れた後の画像情報からドット単位でのインクの有無によ
ってある面積での濃度を表現するいわゆるハーフトーン
の画像情報を生成するハーフトーンモジュール99とが
備えられている。プリンタ22は、印字可能な上記信号
を受け取り、記録用紙に画像情報を記録する。
【0035】次に、図2によりプリンタ22の概略構成
を説明する。図示するように、このプリンタ22は、紙
送りモータ23によって用紙Pを搬送する機構と、キャ
リッジモータ24によってキャリッジ31をプラテン2
6の軸方向に往復動させる機構と、キャリッジ31に搭
載された印字ヘッド28を駆動してインクの吐出および
ドット形成を制御する機構と、これらの紙送りモータ2
3,キャリッジモータ24,印字ヘッド28および操作
パネル32との信号のやり取りを司る制御回路40とか
ら構成されている。
【0036】このプリンタ22のキャリッジ31には、
黒インク(Bk)用のカートリッジ71とシアン(C
1),ライトシアン(C2)、マゼンタ(M1),ライ
トマゼンダ(M2)、イエロ(Y)の6色のインクを収
納したカラーインク用カートリッジ72が搭載可能であ
る。シアンおよびマゼンダの2色については、濃淡2種
類のインクを備えていることになる。これらのインクの
濃度等については後述する。キャリッジ31の下部の印
字ヘッド28には計6個のインク吐出用ヘッド61ない
し66が形成されており、キャリッジ31の底部には、
この各色用ヘッドにインクタンクからのインクを導く導
入管67(図3参照)が立設されている。キャリッジ3
1に黒(Bk)インク用のカートリッジ71およびカラ
ーインク用カートリッジ72を上方から装着すると、各
カートリッジに設けられた接続孔に導入管67が挿入さ
れ、各インクカートリッジから吐出用ヘッド61ないし
66へのインクの供給が可能となる。
【0037】インクが吐出される機構を簡単に説明す
る。図3はインク吐出用ヘッド28の内部の概略構成を
示す説明図である。インク用カートリッジ71,72が
キャリッジ31に装着されると、図3に示すように毛細
管現象を利用してインク用カートリッジ内のインクが導
入管67を介して吸い出され、キャリッジ31下部に設
けられた印字ヘッド28の各色ヘッド61ないし66に
導かれる。なお、初めてインクカートリッジが装着され
たときには、専用のポンプによりインクを各色のヘッド
61ないし66に吸引する動作が行われるが、本実施例
では吸引のためのポンプ、吸引時に印字ヘッド28を覆
うキャップ等の構成については図示および説明を省略す
る。
【0038】各色のヘッド61ないし66には、後で説
明する通り、各色毎に32個のノズルNzが設けられて
おり(図6参照)、各ノズル毎に電歪素子の一つであっ
て応答性に優れたピエゾ素子PEが配置されている。ピ
エゾ素子PEとノズルNzとの構造を詳細に示したの
が、図4である。図示するように、ピエゾ素子PEは、
ノズルNzまでインクを導くインク通路68に接する位
置に設置されている。ピエゾ素子PEは、周知のよう
に、電圧の印加により結晶構造が歪み、極めて高速に電
気−機械エネルギの変換を行う素子である。本実施例で
は、ピエゾ素子PEの両端に設けられた電極間に所定時
間幅の電圧を印加することにより、図4下段に示すよう
に、ピエゾ素子PEが電圧の印加時間だけ伸張し、イン
ク通路68の一側壁を変形させる。この結果、インク通
路68の体積はピエゾ素子PEの伸張に応じて収縮し、
この収縮分に相当するインクが、粒子Ipとなって、ノ
ズルNzの先端から高速に吐出される。このインク粒子
Ipがプラテン26に装着された用紙Pに染み込むこと
により、印刷が行われる。
【0039】以上説明したハードウェア構成を有するプ
リンタ22は、紙送りモータ23によりプラテン26そ
の他のローラを回転して用紙Pを搬送しつつ(以下、副
走査という)、キャリッジ31をキャリッジモータ24
により往復動させ(以下、主走査という)、同時に印字
ヘッド28の各色ヘッド61ないし66のピエゾ素子P
Eを駆動して、各色インクの吐出を行い、ドットを形成
して用紙P上に多色の画像を形成する。
【0040】用紙Pを搬送する機構は、紙送りモータ2
3の回転をプラテン26のみならず、用紙搬送ローラに
伝達するギヤトレインを備える(図示省略)。また、キ
ャリッジ31を往復動させる機構は、プラテン26の軸
と並行に架設されキャリッジ31を摺動可能に保持する
摺動軸34と、キャリッジモータ24との間に無端の駆
動ベルト36を張設するプーリ38と、キャリッジ31
の原点位置を検出する位置検出センサ39等から構成さ
れている。
【0041】図5および図6は、インク吐出用ヘッド6
1〜66におけるインクジェットノズルNzの配列を示
す説明図である。本実施例のプリンタ22は、各色につ
いて大中小3種類のドット径からなるドットを形成する
ことができる。ドット径の異なるドットを形成するため
には、例えば図5に示すように、各色ごとに径の異なる
ノズルを備える方法も考えられるが、本実施例では図6
に示す通り、全て同じ径からなるノズルを用い、後述す
る制御によりドット径の異なるドットを形成している。
これらのノズルの配置は、各色ごとにインクを吐出する
6組のノズルアレイから成っており、32個のノズルN
zが一定のノズルピッチkで千鳥状に配列されている。
各ノズルアレイの副走査方向の位置は互いに一致してい
る。なお、各ノズルアレイに含まれる32個のノズルN
zは、千鳥状に配列されている必要はなく、一直線上に
配置されていてもよい。但し、図6に示すように千鳥状
に配列すれば、製造上、ノズルピッチkを小さく設定し
易いという利点がある。
【0042】ここで、一定のノズル径を有するヘッドを
用いてドット径の異なる3種類のドットを形成する原理
について説明する。図7は、インクが吐出される際のノ
ズルNzの駆動波形と吐出されるインクIpとの関係を
示した説明図である。図7において破線で示した駆動波
形が通常のドットを吐出する際の波形である。区間d2
において一旦、マイナスの電圧をピエゾ素子PEに印加
すると、先に図4を用いて説明したのとは逆にインク通
路68の断面積を増大する方向にピエゾ素子PEが変形
するため、図7の状態Aに示した通り、メニスカスと呼
ばれるインク界面Meは、ノズルNzの内側にへこんだ
状態となる。一方、図7の実線で示す駆動波形を用い、
区間d2に示すようにマイナス電圧を急激に印加する
と、状態aで示す通りメニスカスは状態Aに比べて大き
く内側にへこんだ状態となる。次に、ピエゾ素子PEへ
の印加電圧を正にすると(区間d3)、先に図4を用い
て説明した原理に基づいてインクが吐出される。このと
き、メニスカスがあまり内側にへこんでいない状態(状
態A)からは状態Bおよび状態Cに示すごとく大きなイ
ンク滴が吐出され、メニスカスが大きく内側にへこんだ
状態(状態a)からは状態bおよび状態cに示すごとく
小さなインク滴が吐出される。
【0043】以上に示した通り、駆動電圧を負にする際
(区間d1,d2)の変化率に応じて、ドット径を変化
させることができる。本実施例では、駆動波形とドット
径との間のこのような関係に基づいて、ドット径の小さ
い小ドットを形成するための駆動波形と、2番目のドッ
ト径からなるの中ドットを形成するための駆動波形の2
種類を用意している。図8に本実施例において用いてい
る駆動波形を示す。駆動波形W1が小ドットを形成する
ための波形であり、駆動波形W2が中ドットを形成する
ための波形である。両者を使い分けることにより、一定
のノズル径からなるノズルNzからドット径が小中2種
類のドットを形成することができる。
【0044】また、図8の駆動波形W1,W2の双方を
使ってドットを形成することにより、大ドットを形成す
ることができる。この様子を図8の下段に示した。図8
下段の図は、ノズルから吐出された小ドットおよび中ド
ットのインク滴IPs、IPmが吐出されてから用紙P
に至るまでの様子を示している。図8の駆動波形を用い
て小中2種類のドットを形成する場合、中ドットの方が
インク滴IPが勢いよく吐出される。このようなインク
の飛翔速度差があるため、キャリッジ31が主走査方向
に移動しながら、最初に小ドットを吐出し、次に中ドッ
トを吐出した場合、キャリッジ31の走査速度、両ドッ
トの吐出タイミングをキャリッジ31と用紙Pの間の距
離に応じて調整すれば、両インク滴を同じタイミングで
用紙Pに到達させることができる。本実施例では、この
ようにして図8の2種類の駆動波形から最もドット径が
最も大きい大ドットを形成しているのである。
【0045】プリンタ22の制御回路40の内部構成を
説明するとともに、上述の駆動波形を用いて、図6に示
した複数のノズルNzからなるヘッド28を駆動する方
法について説明する。図9は制御回路40の内部構成を
示す説明図である。図9に示す通り、この制御回路40
の内部には、CPU41,PROM42,RAM43の
他、コンピュータ90とのデータのやりとりを行うPC
インタフェース44と、紙送りモータ23、キャリッジ
モータ24および操作パネル32などとの信号をやりと
りする周辺入出力部(PIO)45と、計時を行うタイ
マ46と、ヘッド61〜66にドットのオン・オフの信
号を出力する転送用バッファ47などが設けられてお
り、これらの素子および回路はバス48で相互に接続さ
れている。また、制御回路40には、所定周波数で駆動
波形(図8参照)を出力する発信器51、および発信器
51からの出力をヘッド61〜66に所定のタイミング
で分配する分配器55も設けられている。制御回路40
は、コンピュータ90で処理されたドットデータを受け
取り、これを一時的にRAM43に蓄え、所定のタイミ
ングで転送用バッファ47に出力する。従って、多階調
の画像を形成するための画像処理は、プリンタ22側で
は行っていない。制御回路40は、単にドット単位での
オン・オフ、即ちドットを形成するか否かの制御のみを
行っているのである。
【0046】制御回路40がヘッド61〜66に対して
信号を出力する形態について説明する。図10は、ヘッ
ド61〜66の1つのノズル列を例にとって、その接続
について示す説明図である。図示するように、ヘッド6
1〜66の一つのノズル列は、転送用バッファ47をソ
ース側とし、分配出力器55をシンク側とする回路に介
装されている。ノズル列を構成する各ピエゾ素子PE
は、その電極の一方が転送用バッファ47の各出力端子
に、他方が一括して分配出力器55の出力端子に、それ
ぞれ接続されている。分配出力器55からは発信器51
の駆動波形が出力されているから、CPU41から各ノ
ズル毎にオン・オフを定め、転送用バッファ47の各端
子に信号を出力すると、駆動波形に応じて、転送用バッ
ファ47側からオン信号を受け取っていたピエゾ素子P
Eだけが駆動される。この結果、転送用バッファ47か
らオン信号を受け取っていたピエゾ素子PEのノズルか
ら一斉にインク粒子Ipが吐出される。
【0047】駆動波形は、図8に示す通り、小ドット用
の波形W1と中ドット用n波形W2とが交互に出力され
ているから、ある画素について小ドットを形成したい場
合には、小ドット用の駆動波形W1に同期させてノズル
列にオンの信号を送るとともに、中ドットの駆動波形W
2に同期させてノズル列にオフの信号を送ればよい。中
ドットを形成する場合には、この逆に駆動波形W1に同
期させてノズル列にオフの信号を送るとともに、駆動波
形W2に同期させてノズル列にオンの信号を送ればよ
い。また、大ドットを形成する場合には両駆動波形に同
期させてオンの信号を送ればよい。こうすることによ
り、本実施例のプリンタ22は、各ノズルアレイで一主
走査中に大中小それぞれのドット径でドットを形成する
ことができる。
【0048】図6に示す通り、ヘッド61〜66は、キ
ャリッジ31の搬送方向に沿って配列されているから、
それぞれのノズル列が用紙Pに対して同一の位置に至る
タイミングはずれている。従って、CPU41は、この
ヘッド61〜66の各ノズルの位置のずれを勘案した上
で、必要なタイミングで各ドットのオン・オフの信号を
転送用バッファ47を介して出力し、各色のドットを形
成している。また、図6に示した通り、各ヘッド61〜
66もノズルが2列に形成されている点も同様に考慮し
てオン・オフの信号の出力が制御されている。
【0049】このように本実施例のプリンタ22は、大
中小の3種類のドットを形成可能であるが、以下に説明
するドット発生処理では、処理の容易その他の理由か
ら、このうち大小ドットのみを用いるものとしている。
大中小全てのドットを用いるものとしてもよい。また、
ドット径の異なるドットの形成は、大小それぞれのドッ
トを形成するための2種類の駆動波形およびそれぞれの
駆動波形を出力する2つの発信器を用意し、形成すべき
ドット径に応じてこの駆動波形を選択的に使用すること
によるものとしてもよい。
【0050】次に本実施例のプリンタ22に備えられる
インクの組成について説明する。先に説明したように、
本実施例のプリンタ22は、その印字ヘッド28に、い
わゆるCMYKの4色のインク以外に、ライトシアンイ
ンクとライトマゼンタインク用のヘッド63,65を備
える。これらのインクの成分を図11に示す。通常濃度
のシアンインク(図11中C1で示す)は、染料である
ダイレクトブルー99を3.6重量パーセントとし、ラ
イトシアンインク(図11中C2で示す)は、染料であ
るダイレクトブルー99をシアンインクC1の1/4で
ある0.9重量パーセントとしている。また、通常濃度
のマゼンタインク(図11中M1で示す)は、染料であ
るアシッドレッド289を2.8重量パーセントとし、
ライトマゼンタインク(図11中M2で示す)は、染料
であるアシッドレッドを、マゼンタインクM1の1/4
である0.7重量パーセントとしている。なお、イエロ
インクYは染料としてダイレクトイエロ86を1.8重
量パーセントとし、ブラックインクBkはフードブラッ
ク2を4.8重量パーセントとしている。イエロインク
およびブラックインクの濃度は1種類のみである。いず
れのインクも、粘度がおよそ3[mPa・s]程度に調
整され、各色インクの粘度の他、表面張力も同一に調整
しているので、各色ヘッド毎のピエゾ素子PEの制御
を、ドットを形成するインクに拠らず同一にすることが
できる。なお、本実施例においては、これらのインクの
うち、ブラックイクは単独のカートリッジ71に貯蔵さ
れ、カラーインクは図12に示す一体型のインクカート
リッジ72に貯蔵されている。
【0051】本実施例のプリンタ22が2種類のドット
径からなるドットを形成できることは既に述べた。本実
施例では、ドット径の小さいドット(以下、小ドットと
いう)をインク重量5ng(ナノグラム)で形成し、ド
ット径の大きいドット(以下、大ドットという)をイン
ク重量15ngで形成している。各ドットの明度は近似
的に染料重量とインク重量との積で表される。こうして
表されたドットの明度を図11に併せて示す。濃度の異
なるインクでそれぞれ形成される大ドットと小ドットに
より、4段階で明度が変化するように設定してある。
【0052】濃度の低い淡インクで形成した大ドット
(以下、淡大ドットという)と、濃度の高い濃インクで
形成した小ドット(以下、濃小ドットという)とを概ね
同じ明度で設定するものとしてもよい。この場合には、
両ドットの選択の自由度を高めることができ、ドットの
使い分けについての種々の要請に対応したドット形成が
可能となる利点がある。
【0053】本実施例では、既に述べた通りピエゾ素子
PEを用いてインクを吐出するヘッドを備えたプリンタ
22を用いているが、他の方法によりインクを吐出する
プリンタを用いるものとしてもよい。例えば、インク通
路に配置したヒータに通電し、インク通路内に発生する
泡(バブル)によりインクを吐出するタイプのプリンタ
に適用するものとしてもよい。かかるプリンタにおいて
は、ヒータへの通電時間や通電面積を変化させることに
よりドット径の異なるドットを形成できるため、本発明
を適用することができる。
【0054】(2)第1実施例によるドット発生処理ル
ーチン 次に、本発明に係る実施例におけるドット発生処理ルー
チンについて説明する。図13に第1実施例によるドッ
ト発生処理ルーチンの流れを示す。このルーチンはプリ
ンタドライバ96のハーフトーンモジュール99におけ
る処理の一部であり、本実施例においてはコンピュータ
90のCPUにより実行されるルーチンである。なお、
以下では、簡単のためシアン1色について形成される4
種類のドット(濃小ドット、濃大ドット、淡小ドット、
淡大ドット)の発生処理について説明する。同じく、4
種類のドットを形成し得るマゼンダについては以下で説
明する処理と同じ処理が適用される。また、濃淡からな
るインクを備えていないイエロおよびブラックについて
は、以下に示す処理から濃小ドットおよび淡大ドットの
使い分けに相当する部分を省略した処理が適用される。
【0055】ドット発生処理ルーチンが実行されると、
CPUは画素階調データを入力する(ステップS10
0)。ここで入力されるデータはカラー画像をドット単
位の画像データに変換した上で、RGBからなるデータ
に対してプリンタ22が使用するインク色CMYおよび
発色の特性に応じた色補正を施したデータである。本実
施例では、シアンおよびマゼンダについては濃淡2種類
のインクが用意されているが、この段階ではシアンおよ
びマゼンダの各色相で印刷されるべき濃度を表したデー
タとなっており、例えばライトシアンとシアンのそれぞ
れのインクで表すべき濃度まで分解されたデータとはな
っていない。なお、本実施例では、画素階調データは8
ビットで与えられ、各色相について階調値0〜255の
範囲をとるものとした。
【0056】次に、CPUは画素階調データに基づき、
濃大ドットのオン・オフを決定する処理を行う(ステッ
プS110)。この濃大ドットのオン・オフを決定する
処理の詳細を、図14の濃大ドット形成判断処理ルーチ
ンに示した。この処理ルーチンでは、図15のテーブル
を参照して、レベルデータDthを生成する処理を行う
(ステップS112)。図15は、元の画像の階調デー
タに対して、4種類のドット(濃小ドット、濃大ドッ
ト、淡小ドット、淡大ドット)の記録率をどの程度にす
るかを設定するグラフである。実際にはROM上に図1
5のグラフをテーブル化したデータとして記憶されてい
る。図15のテーブルは、最終的に得られる印刷物にお
ける各ドットの割合を示すものであり、ある階調データ
が与えられたとき、現在処理している画素に形成される
ドットの種類を直接定めるものではない。
【0057】上記ステップS112では、入力した画像
データの階調値に基づいて、図15のテーブルを参照す
ることにより、予め定めた濃大ドットの記録率に対応し
たレベルデータDthを得る(図15右側縦軸)。例え
ば、入力したシアンの階調値が階調値63のベタの領域
を印刷する場合には、濃大ドットの記録率は0パーセン
トであり、レベルデータDthも値0となる。階調値が
191のベタ領域を印刷する場合には濃大ドットの記録
率は70パーセントであって、レベルデータDthは値
179となる。
【0058】ここで図15のグラフについて説明する。
図15のグラフは先に説明した通り、各種類のドットの
記録率を示すものであるが、この設定は階調データに応
じた濃度が表現されるように、ある程度実験的に設定さ
れるものである。この際、インクジェットプリンタ22
の場合は、記録用紙が吸収できるインク量(以下、イン
クデューティという)に限界があるため、図15のグラ
フはインクデューティの制限も考慮しつつ設定されてい
る。本実施例では、図15のグラフから明らかな通り、
本実施例のプリンタ22で形成可能な4種類のドットの
うち単位面積当たりの濃度、即ち濃度評価値が最も低い
ドットである淡小ドットは入力データ階調値の全範囲に
おいて有意の記録率となっている点に基づき、後述する
種々の効果が得られる。
【0059】図14に戻り、引き続き濃大ドット形成判
断処理ルーチンの処理について説明する。CPUは、上
述のグラフを参照して得られたレベルデータDthが閾
値thrより大きいか否かの判断を行なう(ステップS
114)。この閾値thrは、着目した画素に濃インク
によるドットを形成するか否かの判定値であって、全領
域で固定の値とすることもできる。本実施例では、この
閾値の設定に分散型ディザの閾値マトリックスを採用し
た。ディザ法における閾値の考え方について図16に示
す。本実施例では16×16のディザマトリックスを用
いているが、図16では便宜上、その一部(4×4の部
分)を示す。
【0060】ステップS114では、図16に示す通
り、画素ごとにレベルデータDthとディザマトリック
スの閾値とを比較する。この結果、濃大ドットのレベル
データDthが閾値thrより大きい場合には、その画
素の濃大ドットをオンにするものと判断し(ステップS
116)、濃大ドットのレベルデータDthが閾値th
rより小さい場合には、その画素の濃ドットをオフにす
るものと判断する(ステップS118)。
【0061】こうして濃大ドットを形成すべきと判断さ
れた場合には、該ドットを形成するための処理を行い、
結果値RVを算出する(ステップS120)。濃大ドッ
トを形成するための処理とは、インクを吐出するノズル
Nzに入力するためのドット形成データを設定する(図
10参照)とともに、駆動波形の選択(図8参照)を行
う処理である。また、結果値RVとは、ドットを形成し
た結果、該ドットにより表現される濃度の評価値をい
う。
【0062】濃大ドットを形成しないものと判断された
場合には、CPUは濃小ドットのオン・オフを判定する
(ステップS130)。判断手法は濃大ドットのオン・
オフと同様である(図14参照)。この場合には、図1
5の白抜きの白抜きの丸「○」のシンボルで示されたテ
ーブルを用いることになる。濃小ドットをオンにすべき
と判断された場合には、そのための処理を実行し、結果
値RVを算出する(ステップS140)。
【0063】濃大ドットおよび濃小ドットのいずれもを
形成しないと判断された場合は、CPUは上述と同様の
方法により淡大ドットのオン・オフを判定する(ステッ
プS150)。この場合には、図15の黒い四角「■」
のシンボルで示されたテーブルを用いる。淡大ドットを
オンにすべきと判断された場合には、そのための処理を
実行し、結果値RVを算出する(ステップS160)。
【0064】上記3種類のドットのいずれもが形成しな
いと判断された場合は、次に淡小ドットのオン・オフを
判定する。該ドットの形成の判定はディザ法で形成を判
定して上述の3種類のドットと相違し、誤差拡散法によ
り行う。従って、CPUは、まず画素階調データに拡散
誤差を加えた補正データDataを作成する(ステップ
S170)。
【0065】誤差拡散法では処理済みの画素について生
じた濃淡の誤差を予めその画素の周りの画素に所定の重
みを付けて予め配分しておくので、ステップS170で
は該当する誤差分を読み出し、これを今から印刷しよう
とする画素に反映させるのである。着目している画素P
Pに対して、周辺のどの画素にどの程度の重み付けで、
この誤差を配分するかを、図17に例示した。着目して
いる画素PPに対して、キャリッジ30の走査方向で数
画素、および用紙Pの搬送方向後ろ側の隣接する数画素
に対して、濃度誤差が所定の重み(1/4,1/8、1
/16)を付けて配分される。誤差拡散処理については
後で詳述する。
【0066】こうして補正されたデータDataと所定
の閾値Dref1との大小により淡小ドットのオン・オ
フを判定する(ステップS180)。ここで用いる閾値
Dref1は図16に示したディザテーブルに基づくも
のではなく、予め定めた一定の値である。本実施例では
淡小ドットの濃度評価値の半分の値を閾値Dref1と
して設定している。かかる判定により淡小ドットを形成
すべきと判定された場合には、そのための処理を実行
し、結果値RVを算出する(ステップS190)。淡小
ドットを形成しないものと判定された場合には、全くド
ットが形成されないことになるため、結果値RVに値0
を代入する(ステップS200)。
【0067】以上の処理によりドットの形成の有無も含
めて、いずれのドットを形成するかが決定された。ま
た、その結果に基づいて結果値RVの値が設定された。
CPUはこの結果値RVに基づいて誤差計算および誤差
拡散処理を実行する(ステップS210)。
【0068】ここでいう誤差とは、ステップS170に
おいて補正された後の画像データDataと実際に形成
されたドットとの濃度の誤差をいう。この誤差は、画像
データDataの階調値は例えば0〜255までの値を
連続的にとり得るのに対し、ドットの形成により表現し
得る濃度は一定の離散的な値しかとり得ないことにより
生じる誤差である。例えば、濃大ドットの濃度の評価値
が255であるとした場合、画像データDataの階調
数が199であるにも関わらず濃大ドットを形成したと
すれば、そこには255−199=56なる濃度誤差が
生じていることになる。これは、形成されたドットの濃
度が表現されるべき濃度に比べて濃すぎることを意味す
る。つまり、形成されるドットに応じて定まる結果値R
Vを用いれば、誤差ERRはERR=Data−RVで
求められる。
【0069】誤差拡散とは、こうして求められた誤差を
現在処理している画素PPの周辺の画素に所定の重み
(図17参照)を付けて拡散する処理をいう。誤差は未
処理の画素に拡散されるべきであるから、図17に示す
通り、キャリッジの走査方向および用紙の搬送方向に並
ぶ画素にのみ拡散されることになる。上述の例に基づ
き、誤差が56であったとすれば、現在処理している画
素PPの隣の画素P1には、誤差56の1/4に相当す
る14が拡散されることになる。この誤差は、次に画素
P1を処理する際に、ステップS170において反映さ
れる。例えば、画素P1のデータが階調値214であれ
ば、そこから拡散された誤差14を引いて、補正データ
を値200とするのである。かかる処理を繰り返し実行
することにより、各画素ごとには濃度誤差を含んでいる
ものの、画像全体としては入力された画像データに応じ
た階調の画像が印刷されることになる。なお、図17に
示した重み値および誤差の拡散範囲は一例に過ぎないた
め、その他の重み値等を用いるものとしてもよい。
【0070】以上で説明したドット発生処理ルーチンの
結果に基づいて、CPUはプリンタ22が各ドットを形
成するための処理を実行する。この処理についてはプリ
ンタ22の構成に応じて種々の処理が知られているた
め、ここではフローチャートに基づく説明は省略する。
【0071】以上で説明した印刷装置は、3種類のドッ
ト(濃大ドット、濃小ドット、淡大ドット)についてデ
ィザ法で形成の有無を判定し、淡小ドットについては誤
差拡散法で形成の有無を判定する。また、淡小ドットの
形成を判定するための誤差拡散法における誤差計算は、
各ドットの形成に基づく結果値RVを用いているため、
拡散誤差には他の3種類のドットの形成の有無により生
じた誤差を反映していることになる。この結果、ディザ
法によるドット形成の有無によって生じた局所的な誤差
を淡小ドットを用いた誤差拡散法で抑制することができ
るため、画質を向上することができる。
【0072】また、誤差拡散法によるドット形成の判断
は階調データに対して得られる画像の濃度誤差が小さく
良好な画質を得ることができる特長がある一方、処理時
間がかかる面もある。上述の印刷装置では4種類のドッ
トのうち、淡小ドットの形成にのみ誤差拡散法を用いる
ことにより、処理速度の低下を防止しつつ良好な画質を
得ることを可能にしている。
【0073】かかる効果は、図15に示した通り、濃大
ドットを主として形成すべき高濃度領域においても淡小
ドットの記録率を有意の値に設定した結果得られるもの
である。濃大ドット等の形成の有無により生じる局所的
な濃度誤差を淡小ドットの形成により抑制するという上
述の効果を考慮しなければ、淡インクの消費量を抑制す
る等の観点から図15の曲線Lのように淡小ドットの記
録率を設定し、高濃度領域では記録率が値0となるよう
に設定すべきところ、本実施例では敢えて有意の記録率
を採るように設定することで上記効果を得ているのであ
る。
【0074】本実施例では淡小ドットが全階調値で有意
の記録率となるように設定しているが、濃大ドットの形
成をディザ法で判定した結果生じる局所的な誤差が視覚
上十分小さくなり、画質に大きな影響を与えない程の高
濃度領域では淡小ドットの記録率を値0にしてもよい。
また、淡小ドットに代えて、淡大ドットを高濃度領域で
有意な記録率となるように設定してもよい。この場合、
上記ドット発生処理におけるドット形成の判断は、全階
調値に対し淡大ドットのみを誤差拡散法で行うものとし
てもよいし、階調値に応じて、誤差拡散法を適用する対
象を淡小ドットおよび淡大ドットの間で切り替えるもの
としてもよい。
【0075】なお、上述のドット発生処理ルーチンでは
濃大ドット、濃小ドット、淡大ドットの誤差を全て反映
させて淡小ドットの形成を判定しているが、これらのう
ち、淡大ドットの誤差のみを反映させて淡小ドットの形
成の有無を判定するものとしてもよい。
【0076】(3)第2実施例によるドット発生処理ル
ーチン 次に、第2実施例によるドット発生処理ルーチンについ
て図18に示したフローチャートを用いて説明する。こ
のルーチンは第1実施例におけるドット発生処理ルーチ
ン(図13)と同様、プリンタドライバ96のハーフト
ーンモジュール99における処理の一部であり、本実施
例においてはコンピュータ90のCPUにより実行され
る。また、第1実施例と同様、簡単のためシアン1色に
ついて形成される4種類のドット(濃小ドット、濃大ド
ット、淡小ドット、淡大ドット)の発生処理について説
明する。
【0077】ドット発生処理ルーチンが開始されると、
CPUは画素階調データを入力する(ステップS30
0)。ここで入力されるデータは第1実施例と同様、カ
ラー画像をドット単位の画像データに変換した上で、R
GBからなるデータに対してプリンタ22が使用するイ
ンク色CMYおよび発色の特性に応じた色補正を施した
画像データであり、各色相について階調値0〜255
(8ビット)の範囲をとるデータである。
【0078】次にCPUは入力された画素階調データに
基づいて各色吐出インク量を決定する処理を実行する
(ステップS400)。ここで、各色と呼んでいるの
は、色相ではなく濃淡も区別した上でのインクの色を意
味する。つまり、シアンおよびマゼンダについては濃淡
2種類のインクが用意されているが(図11参照)、こ
れらはそれぞれ別の色として吐出インク量が決定される
ことになる。この処理は、図19に示したテーブルに基
づいて行われる。
【0079】図19ではグラフの形で表しているが、実
際には階調値に対応するデータがテーブルの形でコンピ
ュータ90のROMに記憶されている。なお、図19は
直接各画素ごとのインク吐出量を与えるテーブルではな
く、単位面積当たりのインク吐出量を与えるテーブルと
なっている。つまり、各階調値で表される単位面積のベ
タ領域を記録する際に、基準となるドット径によるドッ
トの発生率を与えることにより、この単位面積当たりに
吐出されるインク量を与えている。ステップS400で
は、入力された階調値に対応する記録率を図19のテー
ブルを参照して求めることにより吐出インク量を決定す
るのである。図19のテーブルは先に説明した図15の
テーブルと同様、インクデューティ等を考慮した上で実
験的に設定される。また、第1実施例において淡小ドッ
トの記録率を全階調データに対し、有意の値に設定した
のと同様、図19では淡インクの吐出量を全階調データ
に対して有意の値に設定することにより後述する効果を
得ている。
【0080】こうしてインク量が決定された後、CPU
は濃ドットのドット径を設定する処理を行う(ステップ
S500)。この処理内容を図20のフローチャートに
示す。
【0081】ドット径設定処理では、CPUはまずイン
ク量データCdを入力する(ステップS505)。この
インク量データCdは先にステップS400において設
定された値であり、濃ドットの形成に用いられるインク
量を表すデータである。
【0082】次に、かかるインク量データCdが所定値
Vsよりも小さいか否かを判定する(ステップS51
0)。所定値Vsは、ドット径が最も小さいドット(以
下、小ドットとよぶ)により吐出されるインク量を示す
値であり、小ドットのみで単位面積を埋め尽くした場合
に吐出されるインク量である(以下、小ドットインク量
とよぶ)。インク量データCdが小ドットインク量Vs
よりも小さい場合には、小ドットを形成するか否かの判
定を行うため、インク量データCdが閾値ths以上で
あるか否かを判定する(ステップS515)。閾値th
sよりも小さい場合には、小ドットの形成は行わないも
のと判断するとともに、結果値RVに値0を代入する
(ステップS520)。閾値thsよりも大きい場合に
は、小ドットを形成すべきと判断し、そのための処理を
行うとともに、結果値RVに小ドットインク量に相当す
る値Vsを代入する(ステップS525)。
【0083】なお、ステップS510で用いる所定値V
sと、結果値に代入される値Vsは、ともに小ドットを
形成するために吐出されるインク量に基づいて定まる値
であれば、異なる値を用いるものとしてもよい。例え
ば、現実にドットを形成するために使用される値、つま
り結果値RVに代入される値をステップS510におい
て判断基準としている値よりも小さくしてもよい。こう
することにより、ノズル毎に実際に吐出されるインク量
にバラツキがある場合でも、インクデューティの制限を
守ることができる。
【0084】ここで、閾値thsについて説明する。本
実施例では閾値の設定に、第1実施例と同様、16×1
6の分散型ディザの閾値マトリックスを採用した。ディ
ザ法における閾値の考え方については既に説明した通り
である。ステップS515においては、インク量データ
Cdは値0〜Vsまでしか取り得ないため、閾値ths
は上述のディザマトリックスを値0〜Vsの範囲に正規
化したものを用いている。つまり、上述のディザマトリ
ックスの各値thを次式(1)を用いて変換し、閾値t
hsがこの範囲に一致するようにしている。 ths=th×Vs/255 ・・・(1)
【0085】一方、ステップS510において、インク
量データCdが所定値Vsよりも大きいと判断された場
合は、インク量データCdが所定の閾値thlよりも大
きいか否かを判定し(ステップS530)、閾値thl
よりも小さい場合には、大ドットではなく小ドットの形
成を行うものと判断し、そのための処理を行うとともに
結果値に小ドットのインク量に相当する値Vsを代入す
る(ステップS535)。閾値thlよりも大きい場合
には、大ドットを形成すべきと判断して、そのための処
理を行うとともに結果値に大ドットのインク量に相当す
る値Vlを代入する(ステップS540)。閾値thl
よりも小さい場合に、大ドットを形成しないものとはせ
ず、小ドットを形成するものとしたのは、大ドットを形
成しないものとすれば、インク量Cdに対する誤差が大
きくなり、好ましくないためである。
【0086】閾値thlは、先に説明したディザマトリ
ックスにより定められる。ステップS530では、イン
ク量データは値Vs〜255までを取るため、ディザマ
トリックスの各値thを次式(2)により変換し、閾値
thlがこの範囲に一致するように正規化されている。 thl=th×(255−Vs)/255+Vs ・・・(2)
【0087】以上の処理により、濃インクについてドッ
ト形成の有無も含めて、いずれのドット径で濃ドットを
形成すべきかが設定された。上述の通り、この判定はデ
ィザ法により行われている。この結果に基づき、CPU
は濃ドットのオン・オフを判定し(図18のステップS
600)、濃ドットが形成されない場合には淡ドットの
オン・オフの判定を行う(ステップS700)。濃ドッ
トが形成される場合には、この処理はスキップされる。
淡ドットのオン・オフの判定処理について図21のフロ
ーチャートを用いて説明する。
【0088】淡ドットについてのドット径設定処理が開
始されると、CPUはインク量データCdを入力する
(ステップS705)。このデータは先にステップS4
00にて設定されたデータである。次に、インク量デー
タが所定値Vsよりも大きいか否かを判定し(ステップ
S710)、大きい場合には引き続き閾値thlよりも
大きいか否かを判定する(ステップS715)。
【0089】所定値Vsは濃ドットのドット径設定処理
において用いた所定値Vsと同じく、小ドットを形成す
るために吐出されるインク量に基づいて定まる値であ
る。但し、濃ドットの場合(図20のステップS51
0)と同じ値を用いる必要はない。閾値thlも濃ドッ
トのドット径設定処理(図20のステップS530)に
おいて用いた値と同じである。つまり、16×16のデ
ィザマトリックスを上式(2)を用いて値Vs〜255
に正規化した値である。
【0090】上記判定の結果、インク量データCdが閾
値thlよりも小さい場合には、小ドットを形成するも
のと判定し、そのための処理を行うとともに結果値RV
に小ドットのインク量Vsを代入する(ステップS72
0)。また、インク量データCdが閾値thlよりも大
きい場合には、大ドットを形成するものと判定し、その
ための処理を行うとともに結果値RVに大ドットのイン
ク量Vlを代入する(ステップS725)。
【0091】一方、ステップS710においてインク量
データCdが所定値Vsよりも小さい場合には、次に小
ドットの形成の有無を判定する。小ドットの形成は他の
3種類のドットの判定のようにディザマトリックスを用
いるのではなく、誤差拡散法により判定をする。
【0092】このため、CPUは、まず入力された階調
データに対し、拡散誤差を加えた補正データDataを
作成する(ステップS730)。拡散誤差の意味は第1
実施例において説明した通りである(図13のステップ
S170及び図17参照)。CPUはこうして得られた
補正データDataが所定の閾値Dref2よりも大き
いか否かを判定する(ステップS735)。閾値Dre
f2よりも大きい場合には小ドットを形成すべきものと
判断して、そのための処理を実行するとともに、結果値
RVに小ドットのインク量Vsを代入する(ステップS
745)。補正データDataが閾値Dref2よりも
小さい場合には、ドットを形成しないものと判断し、結
果値RVに値0を代入する(ステップS740)。
【0093】以上の処理によりドットの形成の有無も含
めて、4種類のドットのうちいずれのドットを形成すべ
きかが判断され、結果値RVが算出された。CPUはこ
うして算出された結果値に基づいて誤差計算および誤差
拡散処理を実行する(ステップS800)。この処理内
容は第1実施例における処理内容(図13のステップS
210)と同様である。
【0094】以上で説明した印刷装置によれば、第1実
施例における印刷装置と同様、濃大ドット、濃小ドッ
ト、淡大ドットの3種類のドットの形成の有無をディザ
法により判定し、淡小ドットの形成を誤差拡散法により
判定しているため、ディザ法により生じた局所的な濃度
誤差を誤差拡散法により抑制することができ、良好な画
質を得ることができる。また、淡小ドットにのみ誤差拡
散法を適用しているため、処理速度を低下させることも
ない。
【0095】上述の印刷装置によれば、さらに次のよう
な利点もある。上記印刷装置では各色のインク量を決定
するためのテーブル(図19)を用い、まず濃淡それぞ
れのインクで形成すべきドットの記録率を設定した上
で、ドット径を設定するという2段階で各種類のドット
の形成を最終的に判断している。ここで用いられるテー
ブルはドット径も含めて各種類のドットの記録率を設定
した図15のテーブルよりも単純なものである。このよ
うに単純なテーブルを用いることにより、各色のインク
量を他の色相のインク量と相関を持たせて設定すること
も可能となる。このように設定したテーブル例を図22
および図23に示す。
【0096】図22は画像データのシアンおよびマゼン
ダの色相に関する階調値たるシアンデータおよびマゼン
ダデータに応じて、シアンインクの吐出量を与えるテー
ブルである。図22に示す通り、シアンデータが高い
値、即ちシアンの濃度が高くなるにつれてシアンインク
の吐出量が増大する。また、インクの吐出量は、印刷用
紙の単位面積当たりに吐出可能なインク量(以下、イン
クデューティとよぶ)も考慮して設定しているため、主
にマゼンダのインク量を決定するマゼンダデータに応じ
ても、シアンのインク量は変化する。
【0097】図23は、図22と同様の形式でライトシ
アンインクの吐出量を与えるテーブルである。図22と
図23の両者より、シアンデータが比較的小さい値をと
る場合、即ちシアンの濃度が比較的小さい場合には、ラ
イトシアンインクを主として使用し、シアンデータが高
い値をとる場合には、シアンインクを主として使用して
いることが分かる。つまり、これらのテーブルは、イン
クデューティの制限を守りつつ、最も良好な画像を記録
し得るように、互いに相関をもってインクの吐出量を与
えているのである。なお、印刷用紙によってインクデュ
ーティの制限値は変化するため、これらのテーブルを印
刷用紙に応じて使い分けることができるようにしてもよ
い。
【0098】上述の処理では、このように他の色相のイ
ンク量と相関を持たせてインクの吐出量を設定できる。
例えば、マゼンダデータがライトマゼンダのインクを比
較的多量に用いてドットを形成すべき階調値となってい
る場合には、インクデューティの制限を守るべく、シア
ンのインク量を比較的少量用いてドットを形成するよう
に設定することができる。逆にマゼンダのインクが少量
使われ、インクデューティに比較的余裕がある場合に
は、ドットの目立ちにくいライトシアンのインクを用い
てドットを形成するように設定することもできる。この
ように上記印刷装置によればインクデューティの制限を
守りつつ、良好な画質を得るようにドットの記録率を適
正に設定することが可能となる利点もある。
【0099】なお、以上2つの実施例の説明では一画素
ごとにかつ一色ずる処理を行うものとして説明したが、
各画素についての結果をメモリに蓄えつつ、各ラスタま
たは画像全体について繰り返し処理を行うものとしても
よい。
【0100】さらに、上記2つの実施例における印刷装
置はコンピュータによる処理を含んでいることから、上
記で説明した各機能を実現するためのプログラムを記録
した記録媒体としての実施の態様を採ることもできる。
このような記憶媒体としては、フレキシブルディスクや
CD−ROM、光磁気ディスク、ICカード、ROMカ
ートリッジ、パンチカード、バーコードなどの符号が印
刷された印刷物、コンピュータの内部記憶装置(RAM
やROMなどのメモリ)および外部記憶装置等の、コン
ピュータが読取り可能な種々の媒体を利用できる。ま
た、コンピュータに上記の発明の各工程または各手段の
機能を実現させるコンピュータプログラムを通信経路を
介して供給するプログラム供給装置としての態様も可能
である。
【0101】以上で説明した実施例においては、図15
に示す通り、主として最も濃度の高い濃大ドットで記録
する高濃度領域まで淡小ドットの記録率を有意な値に設
定した。これに対し、淡小ドットの記録率を有意な値に
設定する領域を、主として濃小ドットで記録する領域ま
での範囲とすることもできる。かかる場合であっても、
濃小ドットに対して単位面積当たりの濃度が2段階以上
低い淡小ドットが有意の記録率となっていることによ
り、濃小ドットによる濃度の誤差を淡小ドットで解消す
ることができるため、画質を向上することができる。ド
ットの種類が本実施例で用いた4種類よりも更に増えた
場合も同様であり、本発明は主として最も濃度の高いド
ットを用いる領域において最も濃度の低いドットの記録
率を有意な値に設定する場合に限定して適用し得るもの
ではない。
【0102】また、以上で説明した実施例においては、
図15に示す通り、淡小ドットの記録率を階調値255
付近まで有意の値として設定している。これに対し、淡
小ドットの記録率が有意の値となる範囲を、さらに低い
階調値までにとどめるものとしてもよい。本発明は印刷
された画質の向上を主な狙いとするものである。濃大ド
ットを主として用いて画像を記録した場合に生じる誤差
が画質に影響を与えるような範囲で淡小ドットの記録率
が有意な値となっていれば、画質を向上させることがで
きる。
【0103】以上、本発明の種々の実施例について説明
してきたが、本発明はこれらに限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲で、種々の形態による実
施が可能である。例えば、以上で説明した種々の処理は
コンピュータ90で実行するものとしているが、かかる
処理を実行する機能をプリンタ22に持たせ、プリンタ
22側で行うものとしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプリンタを用いた画像処理システムの
概略構成図である。
【図2】本発明のプリンタの概略構成図である。
【図3】本発明のプリンタのドット記録ヘッドの概略構
成を示す説明図である。
【図4】本発明のプリンタにおけるドット形成原理を示
す説明図である。
【図5】プリンタにおけるノズル配置の一例を示す説明
図である。
【図6】本発明のプリンタにおけるノズル配置を示す説
明図である。
【図7】本発明によりドット径の異なるドットを形成す
る原理を示す説明図である。
【図8】本発明のプリンタ22におけるノズルの駆動波
形および該駆動波形により形成されるドットの様子を示
す説明図である。
【図9】プリンタ22の内部構成を示す説明図である。
【図10】ヘッドの駆動回路構成を示す説明図である。
【図11】インク組成および特性を示す説明図である。
【図12】本発明のプリンタにおけるインクカートリッ
ジを示す説明図である。
【図13】第1実施例のドット発生処理ルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
【図14】濃大ドット形成判断処理ルーチンの流れを示
すフローチャートである。
【図15】各種類のドットの記録率を設定するグラフを
示す説明図である。
【図16】ディザマトリックスを用いたドットのオン・
オフ判定の方法を示す説明図である。
【図17】誤差拡散処理における重み係数を示す説明図
である。
【図18】第2実施例のドット発生処理ルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
【図19】インク吐出量を設定するグラフを示す説明図
である。
【図20】濃ドットのドット径設定処理ルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
【図21】淡ドットのドット径設定処理ルーチンの流れ
を示すフローチャートである。
【図22】シアンインクの吐出量を設定するためのグラ
フを示す説明図である。
【図23】ライトシアンインクの吐出量を設定するため
のグラフを示す説明図である。
【符号の説明】
12…スキャナ 21…カラーディスプレイ 22…カラープリンタ 23…紙送りモータ 24…キャリッジモータ 26…プラテン 28…印字ヘッド 31…キャリッジ 32…操作パネル 34…摺動軸 36…駆動ベルト 38…プーリ 39…位置検出センサ 40…制御回路 41…CPU 42…プログラマブルROM(PROM) 43…RAM 44…PCインタフェース 45…PIO 46…タイマ 47…転送用バッファ 51…発信器 55…分配出力器 61、62、63、64、65、66…インク吐出用ヘ
ッド 67…導入管 68…インク通路 71…黒インク用のカートリッジ 72…カラーインク用カートリッジ 90…パーソナルコンピュータ 91…ビデオドライバ 92…入力部 95…アプリケーションプログラム 96…プリンタドライバ 97…ラスタライザ 98…色補正モジュール 99…ハーフトーンモジュール

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印刷媒体上に複数のドットを形成するこ
    とにより画像を印刷し得る印刷装置であって、 少なくとも一の色相について、単位面積当たりの濃度を
    表す濃度評価値が段階的に異なる3種類以上のドットを
    形成可能なヘッドと、 画像を構成する各画素ごとに、階調データを入力する入
    力手段と、 前記階調データに応じて前記濃度の異なる各ドットによ
    り実現すべき記録濃度を、前記濃度評価値が高い側のド
    ットが形成される領域においては該ドットよりも濃度評
    価値が2段階以上低いドットの記録濃度が有意の値とな
    るように、決定する記録濃度決定手段と、 前記階調データに応じて決定された前記記録濃度が有意
    の値となる複数種類のドットのうち濃度評価値が最も低
    いものを除くドットについて、ドットの形成の有無を判
    定する第1のドット形成判定手段と、 前記濃度評価値が最も低いドットについて、他の種類の
    ドットの形成の有無により実現すべき記録濃度との間に
    生じた誤差の少なくとも一部を解消するようにドットの
    形成の有無を判定する第2のドット形成判定手段と、 前記判定結果に基づいて、前記ヘッドを駆動して、前記
    多種類のドットをそれぞれ形成するドット形成手段とを
    備える印刷装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記高い側のドットは、前記濃度評価値が最も高いドッ
    トである印刷装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記濃度評価値が高い側のドットが形成される領域は、
    前記濃度評価値が高い側のドットが形成された場合に局
    所的誤差を生じる領域である印刷装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第1のドット形成判定手段は、ディザ法によりドッ
    トの形成の有無を判定する手段である印刷装置。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記第2のドット形成判定手段は、誤差拡散法によりド
    ットの形成の有無を判定する手段である印刷装置。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の印刷装置であって、 前記ヘッドは少なくとも一の色相について濃度の異なる
    2種類以上のインクを備えるとともに、該インクのうち
    少なくとも1種類のインクにつき、ドット径の異なるド
    ットを形成可能なヘッドである印刷装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の印刷装置であって、 前記記録濃度決定手段は、前記領域において有意の値を
    記録濃度となるドットのうち、濃度評価値が最も高いド
    ットと最も低いドットとが濃度の異なるインクにより形
    成されるように記録濃度を決定する手段である印刷装
    置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし請求項7のいずれか記載
    の印刷装置であって、 前記記録濃度決定手段は、前記ヘッドにより形成し得る
    多種類のドットのうち濃度評価値が最も低いドットの記
    録濃度が前記領域において有意の値となるように記録濃
    度を決定する手段である印刷装置。
  9. 【請求項9】 少なくとも一の色相について、単位面
    積当たりの濃度を表す濃度評価値が段階的に異なる3種
    類以上のドットを形成可能なヘッドを用いて、印刷媒体
    上に複数のドットを形成することにより画像を印刷する
    印刷方法であって、 入力された階調データに応じて前記濃度の異なる各ドッ
    トにより実現すべき記録濃度を、前記濃度評価値が高い
    側のドットが形成される領域においては該ドットよりも
    濃度評価値が2段階以上低いドットの記録濃度が有意の
    値となるように決定し、 前記階調データに応じて決定された前記記録濃度が有意
    の値となる複数種類のドットのうち濃度評価値が最も低
    いものを除くドットについて、ドットの形成の有無を判
    定し、 前記濃度評価値が最も低いドットについて、他の種類の
    ドットの形成の有無により実現すべき記録濃度との間に
    生じた誤差の少なくとも一部を解消するようにドットの
    形成の有無を判定し、 前記判定結果に基づいて、前記ヘッドを駆動して、前記
    多種類のドットをそれぞれ形成する印刷方法。
  10. 【請求項10】 印刷媒体上に複数のドットを形成して
    画像を記録するプログラムをコンピュータ読みとり可能
    に記録した記録媒体であって、 入力された階調データに応じて単位面積当たりの濃度た
    る濃度評価値の異なる3種類以上のドットにより実現す
    べき記録濃度を、前記濃度評価値が高い側のドットが形
    成される領域においては該ドットよりも前記濃度評価値
    が2段階以上低いドットの記録濃度が有意の値となるよ
    うに決定する機能と、 前記階調データに応じて決定された前記記録濃度が有意
    の値となる複数種類のドットのうち、濃度評価値が最も
    低いものを除くドットについて、ドットの形成の有無を
    判定する機能と、 前記濃度評価値が最も低いドットについて、他の種類の
    ドットの形成の有無により実現すべき記録濃度との間に
    生じた誤差の少なくとも一部を解消するようにドットの
    形成の有無を判定する機能とをコンピュータにより実現
    するプログラムを記録した記録媒体。
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